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JPH10249781A - 力制御ロボットおよび工具ホルダ - Google Patents

力制御ロボットおよび工具ホルダ

Info

Publication number
JPH10249781A
JPH10249781A JP5957997A JP5957997A JPH10249781A JP H10249781 A JPH10249781 A JP H10249781A JP 5957997 A JP5957997 A JP 5957997A JP 5957997 A JP5957997 A JP 5957997A JP H10249781 A JPH10249781 A JP H10249781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compliance
tool
tool holder
control robot
force control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5957997A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Kurita
田 勝 裕 栗
Makoto Jinno
野 誠 神
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Machine Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5957997A priority Critical patent/JPH10249781A/ja
Publication of JPH10249781A publication Critical patent/JPH10249781A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具に作用する加工負荷の方向の違いによる
コンプライアンスの大きさのバラツキを解消し、力制御
ロボットによる加工の加工精度の向上を達成する。 【解決手段】 加工対象物に作用させる工具の加工作用
を制御する機能を備えた力制御ロボットの手首部に工具
10を取り付けるための工具ホルダに生じるコンプライ
アンスが工具10に作用する少なくとも異なる2方向の
加工負荷に対して工具ホルダに生じるコンプライアンス
がほぼ等しくなるようにコンプライアンス要素18、1
9、35a、35b、36を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、力制御機能を有す
る産業用ロボット(本明細書において、力制御ロボット
という)および工具ホルダに係り、特に、バリ取り作業
や面取り作業での切削量のばらつきをなくすようにした
力制御ロボットおよび工具ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】鋳造品のバリ取り作業や、工作物の面取
り作業では、産業用ロボットによる自動化が進展してい
る。この種の産業ロボットでは、工具の位置だけではな
く、加工対象物に工具を押し付ける力など工具の加工作
用を制御できる力制御機能を有している。
【0003】この種の力制御ロボットでは、工具は、ロ
ボットアームの手首部に工具ホルダを用いて装着され
る。図7は、従来の工具ホルダを示す図である。10
は、空気圧駆動の面取り用の工具で、その回転軸の先端
には刃11が取り付けられている。この工具10はホル
ダブロック12の先端部に装着される。このホルダブロ
ック12の先端部には、工具10の胴部を把持する把持
部13が設けられている。
【0004】ホルダブロック12の把持部13とは反対
側の端部は、力制御ロボットの図示されないホルダ装着
部に接続するための構造を有している。工具ホルダは、
力制御ロボットのホルダ装着部に連結される被装着部で
あるソケット14を含む。このソケット14とホルダブ
ロック12とは、複数のゴムダンパ18、19を取り付
けるための二枚の連結プレート15、16を介してボル
ト17によって連結されている。この場合、ゴムダンパ
18、19は、ゴムなどの弾性材料からなる中空円筒形
の部材である。ソケット14側の連結プレート15の上
部には、ソケット14の中心回りに対称的な位置の4ヶ
所のゴムダンパ18が設けられている。同じように上下
に重なり合う位置の、ソケット14側の連結プレート1
6とホルダブロック12側の連結プレート15の間に
は、4つのゴムダンパ19が介装されている。ボルト1
7は、連結プレート16の上側からそれぞれゴムダンパ
18、19を挿通され、連結プレート15に締め込むこ
とでゴムダンパ18、19が締め付けられるようになっ
ている。
【0005】このようなゴムダンパ18、19は、工具
10を回転させて、加工対象の工作物を加工する間に生
じる振動をロボットに設けた力センサに伝達しないよう
にする振動伝播防止機能や、加工を開始するときに、工
具10の刃11が工作物に接触した瞬間の衝撃を緩和す
る衝撃緩和機能を果たす。
【0006】また、ゴムダンパ18、19は、力制御ロ
ボットおよび工具ホルダの力学系のコンプライアンス要
素でもある。図5は、工具ホルダについて、力学的にモ
デル化して表し、そのコンプライアンスの働き方を説明
する図である。図7におけるゴムダンパ18、19は、
ばね係数Kのゴムダンパ20として表されている。
【0007】工具ホルダ全体のコンプライアンスのう
ち、ゴムダンパ20の弾性変形によるコンプライアンス
が支配的である。ここで、工具10の刃11からの加工
作用点Dには、工作物から加工負荷としていろいろな方
向からの力が作用する。たとえば、加工作用点Dに、ダ
ンパ20に対して圧縮する方向の圧力Pが加わった場合
を考える。ダンパ20は、連結プレート15、16の間
に3ヶ所あるい4ヶ所接続されているとすれば、ばね係
数は、3K乃至4Kとなる。
【0008】一方、加工作用点Dにモーメント方向の圧
力Mが加わった場合を考える。この場合、回転の中心
は、左右のゴムダンパ20の真ん中で、圧力Mの方向と
直角な中心軸Cであるとする。圧力Mが加工作用点Dに
作用し、この中心軸C回りにモーメントが発生した結
果、単位力あたりのコンプライアンスは、加工作用点D
と中心軸Cとの距離bに比例して大きくなる。圧縮方向
からの圧力Pによるコンプライアンスと、モーメント方
向からの圧力Mによるコンプライアンスとを比較する
と、通常は、圧縮方向のコンプライアンスが小さい。
【0009】以上は、工具ホルダのコンプライアンスで
あるが、図6は、力制御ロボットにおけるコンプライア
ンスの働き方を示すため、力制御ロボットを力学的にモ
デル化して表現した図である。
【0010】破線で囲んだ部分がロボットアームの手首
部である。コンプライアンスの影響は、この手首部で大
きい。この手首部に作用する力として、例えば、手首部
の回転軸であるγ軸回りにモーメント方向の圧力Mと、
このモーメント方向に直角な、手首を圧縮する方向の圧
力Pを考える。モーメント方向の圧力によるコンプライ
アンスは、手首部の長さdに比例して大きくなる。圧縮
方向の圧力Pによるコンプライアンスは、モーメント方
向に比べてかなり小さい。この圧縮方向は、手首部に工
具ホルダを介して工具を持たせた状態では、図5におけ
るコンプライアンスの小さな圧縮方向と同じ方向であ
る。したがって、力制御ロボットが工具10を操作して
加工を行っているときには、加工負荷の方向によってコ
ンプライアンスがかなり相違する。例えば、図5におい
て、圧縮方向のコンプライアンスは、この圧縮方向に垂
直な平面に沿った他の方向と比べると、20倍硬いとい
う事例が知られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】力制御ロボットにおい
て、加工負荷の方向によるコンプライアンスのバラツキ
は、加工精度と直結する。すなわち、力制御ロボットを
制御して、ある一定の量を切削する場合、コンプライア
ンスの大きい方向に加工するときには、目標量よりも少
なく切削され、コンプライアンスの小さい方向に加工す
るときには、目標量よりも多く切削されるという不都合
が生じる。
【0012】そこで、本発明の目的は、前記従来技術の
有する問題点を解消し、工具に作用する加工負荷の方向
の違いによるコンプライアンスの大きさのバラツキを解
消し、加工精度の向上を達成できるようにした力制御ロ
ボットおよびこの力制御ロボットに工具を取り付けるた
めの工具ホルダを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明による力制御ロボットは、工具を保持し、
加工対象物に作用させる工具の加工作用を制御する機能
を備えた力制御ロボットであって、工具に作用する少な
くとも異なる2方向の加工負荷に対して、力制御ロボッ
トの力学系に生じるコンプライアンスがほぼ等しいコン
プライアンスになるようにロボットにコンプライアンス
要素を配設したことを特徴とするものである。
【0014】前記コンプライアンス要素は、それぞれ特
定方向にコンプライアンスを付与するコンプライアンス
要素の組み合わせから構成される。加工対象物の被加工
面に沿った工具の移動に伴い、前記工具に作用し得るい
ずれの方向の加工負荷に対してもほぼ等しいコンプライ
アンスにすることができる。
【0015】一のコンプライアンス要素は、手首部の部
材間に少なくとも一方向への相対運動を生じさせる移動
機構と、この相対運動に対してバネ作用およびダンパ作
用を与える弾性体とから構成される。
【0016】好ましい、実施形態によれば、前記移動機
構は、手首部の可動部材の移動を許容するリニアガイド
または手首部の可動部材と固定部材を連結するリンク機
構のうちのいずれから構成される。
【0017】また、本発明による工具ホルダは、工具を
保持し、加工対象物に作用させる工具の加工作用を制御
する機能を備えた力制御ロボットの手首部に工具を取り
付けるための工具ホルダであって、工具に作用する少な
くとも異なる2方向の加工負荷に対して、工具ホルダに
生じるコンプライアンスがほぼ等しいコンプライアンス
になるようなコンプライアンス要素を備えることを特徴
とする。
【0018】前記コンプライアンス要素は、例えば、互
いに直交する方向にコンプライアンスを付与するような
コンプライアンス要素の組み合わせから構成される。こ
の組合わせにより、加工対象物の被加工面に沿った工具
の移動に伴い、前記工具に作用し得るいずれの方向の加
工負荷に対してもほぼ等しいコンプライアンスにするこ
とができる。
【0019】一のコンプライアンス要素は、工具ホルダ
の部材間に少なくとも一方向への相対運動を生じさせる
移動機構と、この相対運動に対してバネ作用およびダン
パ作用を与える弾性体とから構成される。
【0020】好ましい、実施形態によれば、前記移動機
構は、工具ホルダの可動部材の移動を許容するリニアガ
イドまたは工具ホルダの可動部材と固定部材を連結する
リンク機構のうちのいずれから構成される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明による力制御ロボッ
トおよび工具ホルダの一実施形態について、添付の図面
を参照して説明する。図1は、本実施の形態による工具
ホルダを示す。この工具ホルダ30の構成要素のうち、
図7の従来の工具ホルダと同じ構成要素には同一の参照
符号が付されている。
【0022】力制御ロボットの手首部のホルダ装着部と
連結されるソケット14には連結プレート16が固定さ
れている。この工具ホルダ30では、工具側の連結部材
32は、プレート32aとプレート32bとからなるL
字形の部材である。連結プレート16とこれに対向する
プレート32aとが、第1のコンプライアンス要素とし
てのゴムダンパ18、19を介して連結されている。第
1のコンプライアンス要素であるゴムダンパ18、19
は、ゴムなどの弾性材料からなる中空円筒形の部材であ
る。ソケット14側の連結プレート16の上部には、ソ
ケット14の中心回りに対称的な位置に4ヶ所のゴムダ
ンパ18が設けられている。同じように上下に重なり合
う位置の、ソケット14側の連結プレート16と工具側
のプレート32aの間には、4つのゴムダンパ19が介
装されている。ボルト17は、連結プレート16の上側
からそれぞれ上下に重なり合うゴムダンパ18、19を
挿通して、連結プレート15に締め込むことでゴムダン
パ18、19が締め付けられるようになっている。
【0023】この第1のコンプライアンス要素では、工
具10の刃11に圧縮方向からの圧力Pによるコンプラ
イアンスと、モーメント方向からの圧力Mによるコンプ
ライアンスとを比較すると、圧縮方向のコンプライアン
スが小さくなっており、実質的にモーメント方向へのコ
ンプライアンスが付与されるようになっている。
【0024】工具10の胴部を把持する把持部13を有
するホルダブロック34は、第2のコンプライアンス要
素を介して、ゴムダンパ19が取り付けられているプレ
ート32aと直角をなすプレート32bに対して圧縮方
向に移動可能に取り付けられている。この第2のコンプ
ライアンス要素は、次に説明する移動機構と弾性部材と
から構成されている。
【0025】この実施の形態では、プレート32bを固
定の部材とし、ホルダブロック34を可動の部材とし
て、両者の圧縮方向Pへの相対運動を生じさせる移動機
構がリニアガイド35a、35bとによって構成されて
いる。プレート32bにリニアガイド35aが固定さ
れ、このリニアガイド35aの溝にホルダブロック34
と一体のリニアガイド35bが摺動自在に嵌合するよう
になっている。
【0026】このリニアガイド35a、35bによっ
て、プレート32bとホルダブロック34との間で生じ
た圧縮方向Pへの相対運動に対してバネ作用およびダン
パ作用を与える弾性体として、ゴムダンパ36が用いら
れている。このゴムダンパ36は、ゴムダンパ18、1
9と同様にゴムなどの弾性材料からなる中空円筒形の部
材である。ホルダブロック34には、切り欠き37が形
成されている。ゴムダンパ36は、切り欠き37に挿入
されるリミットブロック38の上下両側に配設されてい
る。リミットブロック38は、リニアガイド35aと一
体的である。相対運動が生じると上下どちらかのゴムダ
ンパ36が圧縮されて、圧縮方向Pにコンプライアンス
が生じる。また、そのゴムダンパ36は弾性力により運
動を減衰させるダンパ作用を発揮する。
【0027】工具ホルダ30では、第1コンプライアン
ス要素のゴムダンパ18、19は、主としてモーメント
方向Mの方向へのコンプライアンスを付与する。これに
対して、第2コンプライアンス要素は、リニアガイド3
5a、35bおよびゴムダンパ36が圧縮方向Pの相対
移動を許容することから、第1コンプライアンス要素を
補充して、主として圧縮方向Pの方向へのコンプライア
ンスを付与する。この場合、互いに直交する両方向のコ
ンプライアンスを均一化することは可能である。
【0028】すなわち、第1および第2コンプライアン
ス要素同士のバネ係数を調整することより、それぞれ直
交する方向へのコンプライアンスを均一化することがで
き、図1に例示したモーメント方向M、圧縮方向Pに限
らず、加工負荷の任意の方向に対するコンプライアンス
をほぼ一定にすることが可能である。
【0029】次に、図2は、力学系のコンプライアンス
を均一化した力制御ロボットの実施の形態として、工具
ホルダ30を手首部40に取り付けた力制御ロボットを
示す。この力制御ロボットは、ベース41、コラム4
2、アーム43、手首部40からなる。その運動の機能
は、図6で示される通りである。ベース座標系X、Y、
Zを図2のように取ると、アーム43の先端部は、X方
向に運動する。また、アーム43全体は、コラム42に
そってZ方向に運動する。コラム42は、Y方向に移動
することができる。手首部40は、アーム43の先端部
でγ軸回りに回動することができる。
【0030】工具ホルダ30では、前述したようにコン
プライアンスをそれぞれ直交する方向に与える第1およ
び第2コンプライアンス要素を組合わせ、また、そのバ
ネ係数を調整することにより、加工負荷の方向によらず
に、コンプライアンスを一定にすることができるように
なっている。
【0031】この加工負荷の方向は、加工の形態、工具
の種類、工具10の工作物に対する姿勢、その他の加工
条件により、様々な方向から作用する。
【0032】そこで、力制御ロボットの手首部40に工
具ホルダ30を介して工具10を取り付け、ロボットに
対向する工作物Wの対向面または工作物Wの上面を切削
する作業の場合について、工具10の加工作用点に作用
する加工負荷について説明する。
【0033】まず、工作物Wの対向面を切削する場合、
工具10を工作物Wの対向面に対して垂直な姿勢を保持
して平行に移動させる。その場合、工具10の刃11の
加工作用点にかかる加工負荷の方向は、単純化すれば、
+X、−X方向、+Z、−Z方向である。
【0034】前述したように、工具ホルダ30では、コ
ンプライアンスをそれぞれ直交する方向に与える第1お
よび第2コンプライアンス要素を組合わせ、また、その
バネ係数を調整することより、加工負荷の方向によらず
に、コンプライアンスを一定にすることができる。この
上に、力制御ロボットの有するコンプライアンスの特性
を考慮して、第1および第2コンプライアンス要素のバ
ネ係数を調整すれば、力制御ロボット全体として、それ
ぞれ刃11に+X、−X方向、+Z、−Z方向から作用
する加工負荷によるコンプライアンスを均一化すること
が可能である。
【0035】同様にして、工作物Wの上面を切削する場
合、図2において2点鎖線で示すように、、工具10を
工作物Wの上面に対して垂直な姿勢を保持して平行に移
動させる。その場合、工具10の刃11の加工作用点に
かかる加工負荷の方向は、単純化すれば、+X、−X方
向、+Y、−Y方向である。この場合も、これらの方向
から作用するコンプライアンスを均一化できる。
【0036】次に、工具ホルダの他の実施の形態につい
て説明する。図3は、図1の工具ホルダのリニアガイド
35a、35bの替わりにリンク50を用い、また、ゴ
ムダンパ36に替えてコイルスプリングからなる弾性体
51、52を用いて、均等のコンプライアンス要素を構
成した形態である。リンク50、50の一端は、固定側
の部材であるプレート32bとピン53、53を介して
連結され、他端はピン54、54を介して可動の部材で
あるホルダブロック34と連結されて、平行リンクを構
成している。平行リンク機構をリニアガイド35a、3
5bに代替した場合、圧縮方向Pからの加工負荷に対し
ては、ホルダブロック34の運動形態は、リニアガイド
35a、35bの直線運動とは異なり、厳密にいえば円
運動になる。しかし、リンク50でのピン53、54の
間の支点距離を長くし、また、移動量も実際には小さい
ことから、近似的にリニアガイド35a、35bによる
場合と同等の直線相対運動を得ることができる。
【0037】ゴムダンパ36に代替した弾性体51、5
2については、この実施形態では、プレート32aの上
面と、プレート32aの下面とホルダブロック34の上
端面に3あるいは4ヶ所対称的に配置している。ボルト
55は、弾性体51、52を挿通して、ホルダブロック
34にネジ込まれ、このボルト55により弾性体51、
52を締め付けることができるようになっている。圧縮
方向Pからの加工負荷によってロボット手首部と、ホル
ダブロック34の間に相対運動が生じると上下どちらか
の弾性体51、52が圧縮されて、圧縮方向Pにコンプ
ライアンスが生じる。
【0038】なお、この弾性体51、52としては、コ
イルスプリングの他にも板ばね等のコンプライアンスの
特性に応じた適当な弾性体を用いることができる。
【0039】図4は、他の工具ホルダの実施形態を示
す。この工具ホルダは、工具10の保持姿勢がこれまで
の実施形態のものと異なり、保持姿勢に対応させて矢印
で示す横方向へのコンプライアンスを付加したものであ
る。この方向へコンプライアンスを生じさせるためのコ
ンプライアンス要素としては、図3の実施形態と同じよ
うにして、移動機構としての平行リンク60、60と弾
性体61が用いられている。
【0040】平行リンク60、60は、ホルダブロック
62を矢印方向に移動可能なようにプレート63と連結
する。また、弾性体61はホルダブロック62の両側面
とプレート64との間に介装される。このように、コン
プライアンス要素により、工具ホルダにコンプライアン
スを付加する方向は、工具の取り付け姿勢や、加工の種
類によって異なる加工負荷の方向に対応させるようにす
ればよい。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、従来の
工具ホルダおよびこの工具ホルダを用いて工具を保持し
て加工を行う力制御ロボットでは、工具の作用点にかか
る加工負荷の方向によっては、コンプライアンスのばら
つきが生じ、それに原因した切削量が加工する方向によ
ってばらつく欠点があったが、本発明によれば、コンプ
ライアンスを方向によらずにばらつきを少なくしてほぼ
一定にできるので、力制御ロボットによる加工精度の一
層の向上を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による力制御ロボットに用いる工具ホル
ダの一実施形態を示す正面図。
【図2】工具ホルダを用いて工具を力制御ロボットの手
首部に取り付けた力制御ロボットの作業姿勢を示す図。
【図3】本発明の他の実施形態による工具ホルダの正面
図。
【図4】さらに本発明の他の実施形態による工具ホルダ
の正面図。
【図5】工具ホルダに作用する加工負荷とそのときに発
生するコンプライアンスについて説明する工具ホルダの
模式図。
【図6】力制御ロボットに生じるコンプライアンスにつ
いて説明するロボット力学系の模式図。
【図7】従来の工具ホルダを示す正面図。
【符号の説明】
10 工具 11 刃 12 ホルダブロック 13 把持部 14 ソケット 15 プレート 16 プレート 18 ゴムダンパ 19 ゴムダンパ 30 工具ホルダ 32a,32b プレート 34 ホルダブロック 35a,35b リニアガイド 36 ゴムダンパ 40 手首部 43 アーム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工具を保持し、加工対象物に作用させる工
    具の加工作用を制御する機能を備えた力制御ロボットで
    あって、 工具に作用する少なくとも異なる2方向の加工負荷に対
    して、力制御ロボットの力学系に生じるコンプライアン
    スがほぼ等しいコンプライアンスになるようにロボット
    にコンプライアンス要素を配設したことを特徴とする力
    制御ロボット。
  2. 【請求項2】前記コンプライアンス要素は、それぞれ特
    定方向にコンプライアンスを付与するコンプライアンス
    要素の組み合わせからなり、加工対象物の被加工面に沿
    った工具の移動に伴い、前記工具に作用し得るいずれの
    方向の加工負荷に対してもほぼ等しいコンプライアンス
    を有するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    力制御ロボット。
  3. 【請求項3】一のコンプライアンス要素は、手首部の部
    材間に少なくとも一方向への相対運動を生じさせる移動
    機構と、この相対運動に対してバネ作用およびダンパ作
    用を与える弾性体とからなることを特徴とする請求項2
    に記載の力制御ロボット。
  4. 【請求項4】前記移動機構は、手首部の可動部材の移動
    を許容するリニアガイドまたは手首部の可動部材と固定
    部材を連結するリンク機構のうちのいずれかであること
    を特徴とする請求項3に記載の力制御ロボット。
  5. 【請求項5】工具を保持し、加工対象物に作用させる工
    具の加工作用を制御する機能を備えた力制御ロボットの
    手首部に工具を取り付けるための工具ホルダであって、 工具に作用する少なくとも異なる2方向の加工負荷に対
    して、工具ホルダに生じるコンプライアンスがほぼ等し
    いコンプライアンスになるようなコンプライアンス要素
    を備えることを特徴とする工具ホルダ。
  6. 【請求項6】前記コンプライアンス要素は、それぞれ特
    定方向にコンプライアンスを付与するコンプライアンス
    要素の組み合わせからなり、加工対象物の被加工面に沿
    った工具の移動に伴い、前記工具に作用し得るいずれの
    方向の加工負荷に対してもほぼ等しいコンプライアンス
    を有するようにしたことを特徴とする請求項5に記載の
    工具ホルダ。
  7. 【請求項7】一のコンプライアンス要素は、工具ホルダ
    の部材間に少なくとも一方向への相対運動を生じさせる
    移動機構と、この相対運動に対してバネ作用およびダン
    パ作用を与える弾性体とからなることを特徴とする請求
    項6に記載の工具ホルダ。
  8. 【請求項8】前記移動機構は、工具ホルダの可動部材の
    移動を許容するリニアガイドまたは工具ホルダの可動部
    材と固定部材を連結するリンク機構のうちのいずれかで
    あることを特徴とする請求項7に記載の工具ホルダ。
JP5957997A 1997-03-13 1997-03-13 力制御ロボットおよび工具ホルダ Pending JPH10249781A (ja)

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