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JPH10248467A - 白蟻センサーおよび白蟻侵入検知システム - Google Patents

白蟻センサーおよび白蟻侵入検知システム

Info

Publication number
JPH10248467A
JPH10248467A JP9061469A JP6146997A JPH10248467A JP H10248467 A JPH10248467 A JP H10248467A JP 9061469 A JP9061469 A JP 9061469A JP 6146997 A JP6146997 A JP 6146997A JP H10248467 A JPH10248467 A JP H10248467A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
termite
container
termites
sensor
electrodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9061469A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Nakaya
文雄 中屋
Masao Shimada
正夫 島田
Toshihiko Oguchi
寿彦 小口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IKARI YAKUHIN KK
Kyocera Chemical Corp
Original Assignee
IKARI YAKUHIN KK
Toshiba Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IKARI YAKUHIN KK, Toshiba Chemical Corp filed Critical IKARI YAKUHIN KK
Priority to JP9061469A priority Critical patent/JPH10248467A/ja
Priority to US09/380,602 priority patent/US6166641A/en
Priority to PCT/JP1998/001055 priority patent/WO2004100657A1/ja
Publication of JPH10248467A publication Critical patent/JPH10248467A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01MCATCHING, TRAPPING OR SCARING OF ANIMALS; APPARATUS FOR THE DESTRUCTION OF NOXIOUS ANIMALS OR NOXIOUS PLANTS
    • A01M1/00Stationary means for catching or killing insects
    • A01M1/20Poisoning, narcotising, or burning insects
    • A01M1/2005Poisoning insects using bait stations
    • A01M1/2011Poisoning insects using bait stations for crawling insects
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01MCATCHING, TRAPPING OR SCARING OF ANIMALS; APPARATUS FOR THE DESTRUCTION OF NOXIOUS ANIMALS OR NOXIOUS PLANTS
    • A01M1/00Stationary means for catching or killing insects
    • A01M1/02Stationary means for catching or killing insects with devices or substances, e.g. food, pheronones attracting the insects
    • A01M1/026Stationary means for catching or killing insects with devices or substances, e.g. food, pheronones attracting the insects combined with devices for monitoring insect presence, e.g. termites
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01MCATCHING, TRAPPING OR SCARING OF ANIMALS; APPARATUS FOR THE DESTRUCTION OF NOXIOUS ANIMALS OR NOXIOUS PLANTS
    • A01M1/00Stationary means for catching or killing insects
    • A01M1/24Arrangements connected with buildings, doors, windows, or the like
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01MCATCHING, TRAPPING OR SCARING OF ANIMALS; APPARATUS FOR THE DESTRUCTION OF NOXIOUS ANIMALS OR NOXIOUS PLANTS
    • A01M2200/00Kind of animal
    • A01M2200/01Insects
    • A01M2200/011Crawling insects

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
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  • Zoology (AREA)
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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 白蟻以外のものまで白蟻であると誤認してし
まうことがなく、保守管理がほとんど不要で、かつ、信
頼性が高い白蟻センサーを提供する。 【解決手段】 白蟻が食することのできる材料からなる
容器3と、この容器3中に充填された導電性粒状体4
と、前記充填された導電性粒状体4中に対向配置された
一対の電極8aと、前記容器の外側に導出され、前記各
電極8aに接続された一対の端子8bとを具備している
ことを特徴とする白蟻センサー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋などの木造建
築物への白蟻の侵入を検知するための白蟻センサー及び
この白蟻センサーを備えた白蟻侵入検知システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、日本家屋などの木造建築物で
は白蟻により破損されることが知られている。即ち、木
造建築物の中に白蟻が侵入すると、白蟻は木造建築物の
木材を食い散らして穴をあけ、この穴を巣にする習性が
ある。このため、一旦白蟻が木造建築物内に侵入する
と、木造建築物を構成している木部がきわめて速やかに
浸食され、多大な被害を被ることが知られており、白蟻
により木造建築物の全崩壊を余儀なくされる場合も少な
くない。
【0003】このような事態を回避する一つの方法とし
て、従来より木造建築物の木部に白蟻の浸食を防止する
ための薬剤を塗布する方法が知られている。
【0004】しかしながら、最近では薬剤は、毒性に関
する規制から長期間にわたって効果を維持できる持続性
の高いものや、毒性の高いものの使用や販売が禁止され
る傾向にある。
【0005】そのため、持続性の低い薬剤や白蟻に対す
る毒性の低い薬剤を用いて有効に白蟻の侵入を防止する
ためには、白蟻の侵入を防御する薬剤の塗布頻度を高く
しなければならず、多大な時間と労力とを要するという
問題がある。
【0006】ところで、このように強力な薬剤が使用で
きない状況下では、白蟻の侵入が迅速に検知できるよう
ないわゆる白蟻センサーを薬剤と併用すると、薬剤の効
果が低くなった時点においても木造建築物の崩壊に至る
前に対策を施すことが可能であるため、このような白蟻
センサーを併用する方法が効果的である。
【0007】更に、このような白蟻センサーを使用する
場合には、白蟻の侵入を検知でき、白蟻を検知した時点
で白蟻駆除などの対策を講じればよいため、白蟻が未だ
侵入していない段階では、必要以上に毒性の強い薬剤を
使用する必要はない。そのため毒性の強い薬剤を使用し
たり、薬剤の使用量を節約できるため、資材面において
も、環境・衛生面においても多大のメリットがある。こ
のような観点から、この白蟻センサーには様々な方式の
ものが提案されている。
【0008】そのひとつとして、赤外線を利用した白蟻
センサーが挙げられる。この白蟻センサーは、赤外線発
光部と赤外線検知プローブとから構成されており、赤外
線発光部と赤外線検知プローブとの間を白蟻が通過する
ときに赤外線が白蟻によって遮蔽され、検知器の出力が
低下することを利用している。また、この白蟻センサー
では遮蔽された回数を測定出来るので、これを利用して
侵入した白蟻の数を把握することも出来る。
【0009】しかし、この赤外線を利用する方式の白蟻
センサーはアイデアとしては優れているものの、白蟻以
外のクロアリや他の昆虫類、或いはネズミなどの小動物
をも白蟻として認識してしまうという問題がある。
【0010】更に、赤外線発光部と赤外線検知プローブ
との間にゴミなどが付着すると、このゴミを白蟻である
と誤って認識し、誤動作を起こしてしまうため、これを
防止するため定期的に赤外線発光部と赤外線検知プロー
ブとの赤外線通過部分を清掃しなければならない。その
ため、白蟻センサーの保守管理に労力を要するという問
題がある。
【0011】また、赤外線を利用する方式以外の白蟻セ
ンサーとして、白蟻によって食されやすい木材などの表
面に導電性の塗料を用いて回路を塗布しておき、木材が
白蟻に食されて破壊されるときに導電性回路が断線する
のを電気的に検知する方式の白蟻センサーも検討されて
いる。この白蟻センサーはアイデア的には優れており、
白蟻センサーの構造も簡単で保守管理も容易である。
【0012】しかしこの白蟻センサーでは、白蟻に食さ
れて木材の一部が破壊されても、導電性塗料の回路部分
が破壊されずに残ってしまい、白蟻の侵入を検知しない
場合があるので、信頼性に欠けるという問題がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来
の白蟻センサーでは、白蟻以外のものまで白蟻であると
誤認してしまったり、保守管理が面倒であったり、信頼
性が低い、などの問題があった。
【0014】本発明はこのような問題を解決するために
なされたものであり、白蟻以外の昆虫などを白蟻である
と誤認することのない白蟻センサー及び白蟻侵入検知シ
ステムを提供することを目的としている。
【0015】また、本発明の他の目的は、保守管理が容
易な白蟻センサー及び白蟻侵入検知システムを提供する
ことにある。
【0016】更に、本発明の別の目的は、信頼性の高い
白蟻センサー及び白蟻侵入検知システムを提供すること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、請求項1記載の本発明の白蟻センサーは、白蟻が食
することのできる材料からなる容器と、この容器中に充
填された導電性粒状体と、前記充填された導電性粒状体
中に対向配置された一対の電極と、前記容器の外側に導
出され、前記各電極に接続された一対の端子とを具備す
る。
【0018】請求項1記載の白蟻センサーは、例えば白
蟻の通路となるような場所に配置される。白蟻がこのセ
ンサーの容器を食すると、この容器に穴があき容器中に
充填された導電性粒状体がこの穴から容器外部に流出す
る。この結果、容器内が空の状態、つまり一対の電極間
がそれまでの導通状態から絶縁状態になる。従って、こ
のセンサーの一対の端子間の通電状態を監視していれ
ば、白蟻の存在を検知することができる。本発明では、
白蟻が食することのできる材料でできた容器を採用して
いるため、白蟻以外の昆虫などを白蟻であると誤認する
ことが極めて少ない。また、この白蟻センサーでは、導
通状態を検知する部分となる電極を容器内に配置するよ
うに構成したので、ゴミなどの付着による誤動作は起き
にくい。そのため、ゴミを定期的に取り除くなどの繁雑
な保守管理は不要であり、また信頼性も高い。
【0019】請求項2記載の本発明の白蟻センサーは、
請求項1記載の導電性粒状体を充填する容器の一部が木
材であることを特徴とする。
【0020】請求項2記載の白蟻センサーでは、容器の
一部に木材を使用しているため、白蟻以外の昆虫などに
より食されるおそれが少なく、白蟻以外の昆虫などを白
蟻であると誤認することがない。
【0021】請求項3記載の本発明の白蟻侵入検知シス
テムは、白蟻が食することのできる材料からなる容器
と、この容器中に充填された導電性粒状体と、前記充填
された導電性粒状体中に対向配置された一対の電極と、
前記容器の外側に導出され前記各電極に接続された一対
の端子とを備えた白蟻センサーと、この白蟻センサーの
前記端子に接続され、前記電極間の導電性が所定の値以
下になると警告信号を発する警告装置とを具備する。
【0022】請求項3記載の白蟻侵入検知システムで
は、請求項1に記載した白蟻センサーを用いているの
で、白蟻以外の昆虫などを白蟻であると誤認することが
極めて少なく、ゴミを定期的に取り除くという繁雑な保
守管理が不要であり、ゴミなどの付着により誤動作を起
こすことがないので信頼性が高い。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0024】図1は本発明の一実施形態に係る白蟻侵入
検知システムの概略構成を示す図である。 同図に示す
ように、この白蟻侵入検知システムは、白蟻センサー1
と警告装置7とから構成される。
【0025】白蟻センサー1では、容器3内に導電性粒
状体4が充填されている。
【0026】容器3は、容器本体5及び容器本体5の蓋
体6から構成される。容器本体5と蓋体6とは共に同じ
材質の木材からできている。しかし、容器本体5と蓋体
6とを異なる材料としてももちろん構わない。容器本体
5は底部を有する円筒形状であって、容器本体5全体に
わたって均一な肉厚となっている。
【0027】容器本体5の肉厚は、その材料として代表
的な木材を用いた場合には、1mm〜20mmの範囲で
あるのが好ましい。
【0028】ここで、肉厚の上限を20mmとしたの
は、肉厚がこれより大きいと白蟻が容器を食し始めてか
ら孔が形成されるまでの期間が長くなり過ぎて、白蟻が
侵入してから白蟻センサーによって検知されるまでの時
間が長くなってしまうという問題があるからである。
【0029】また、上記以外にも、肉厚が20mm以上
であると、白蟻センサー自体が大型となり、ハンドリン
グ性が低下したり、設置場所に制約を生じたりするとい
う問題が生じるからである。
【0030】一方、肉厚の下限を1mmとしたのは、肉
厚がこれより小さいと、容器の強度が低下したり、容器
の加工が困難になるという問題があるからである。
【0031】また、上記以外にも白蟻センサー自体が崩
壊したり、充填した導電性粒状体に木部を通過してきた
水分が付着し、ブロック化するという問題が生じるから
である。
【0032】蓋体6は容器本体5と同じ外径の円盤形を
しており、厚さは容器本体5の肉厚と等しくしてある。
この蓋体6には、二箇所に孔が設けられている。これら
の孔には、それぞれ金属製の棒状部材8、8が貫通して
いる。この棒状部材8、8は、容器内の導電性粒状体4
と接触する電極8a,8aと外側に導出される端子8
b,8bとを兼ねる。容器内では、これら一対の電極8
a,8aが対向配置されている。この電極8a,8aは
湿度や雰囲気によって表面性状や表面抵抗あるいは、形
状が変化しないことが重要である。
【0033】端子8b,8bを構成する部分にはボルト
状に雄ネジが刻まれている。棒状部材8,8はこの端子
8b,8bの雄ネジ部分にそれぞれ二個ずつ、ナット状
に雌ネジが刻まれた電極ホールダー9,9をねじ込む。
そして蓋体6と接する方の電極ホールダーと蓋体6との
間に接着剤を塗り、これを蓋体6に設けた孔に差し込む
ことにより固定、密閉する。この端子8b,8bにリー
ド線を接続するには、端子8b,8bのそれぞれに二個
ずつ取り付けられた電極ホールダー9,9の間にリード
線の先を巻き付け、電極9,9を回転させて両者の間に
挟持させる。
【0034】容器3内に充填される導電性粒状体4とし
ては、例えばカーボンブラック製で、外形が球状のもの
が用いられる。この導電性粒状体4の外径は0.01〜
2.0mmの範囲のものが好ましい。
【0035】ここで導電性粒状体4の粒径の上限を2.
0mmとしたのは、粒径がこれより大きいと、白蟻が食
し始めてから導電性粒状体4より大きい孔が容器に形成
されるまでの時間が長くなり、白蟻が侵入してから白蟻
センサーが検知するまでの期間が長くなりすぎるという
問題があるからである。また、導電状態が粒子間の接点
で生ずる関係から、大きい粒状体を使用した場合、電極
間に形成される接点の数が少ないことになり、導電性確
保という観点から信頼性に欠けるという問題があるから
である。
【0036】一方、導電性粒状体4の粒径の下限を0.
01mmとしたのは、粒径がこれより小さいと、導電性
粒状体4の流動性が損なわれ、白蟻に食されて容器に孔
が開いても導電性粒状体4が首尾よく流出できず、白蟻
センサーとしての検知機能が損なわれるという問題があ
るからである。また、それ以外にも粒径が小さくなるに
つれて湿気等の影響で容易にブロック化し、木部に穴が
開いた後にも電極間の導電状態が保たれるなど、信頼性
に影響を及ぼすという問題があるからである。この導電
性粒状体4は、静置状態で測定した体積固有抵抗が10
6 Ω/cm3以下の抵抗値のものが望ましく、更に50
kΩ/cm3 以下のものが望ましい。ここで導電性粒状
体4の体積固有抵抗値の上限を106 Ω/cm3 とした
のは、体積固有抵抗値がこれより大きいと、電極間がオ
ープンの場合との抵抗値差が小さくなるため、検知回路
の設計上の余裕が小さくなり、信頼性確保が難しいとい
う問題があるからである。
【0037】また、体積固有抵抗値のより好ましい上限
を50kΩ/cm3 としたのは、体積固有抵抗値がこれ
以下であると、検知回路の設計に余裕があり、より高い
信頼性を有するセンサーを得ることができるからであ
る。
【0038】この導電性粒状体4は置かれた雰囲気によ
って酸化したりすると抵抗値が急激に増大し、回路があ
たかもオープン状態になったかのごとき様相を呈する。
また、導電性粒状体4が吸湿して固形化したりすると、
木部が破壊された後も電極間がオープン状態とならな
い。これらは白蟻センサーの信頼性を著しく低下させる
ので、導電性粒状体4の耐湿・耐環境性を考慮した選択
が重要である。
【0039】電極8a,8a間の導電性の変化を検知し
て電極間の導電性が所定の値以下になると警告信号を発
する警告装置7に用いる回路としては、ダーリントン回
路を採用し、前記各端子8b,8bとこの警告装置7と
をリード線10,10を用いて機械的かつ電気的に接続
する。
【0040】上記本発明の白蟻センサーはプラスチック
製の固定枠(図示せず)に取り付けられ、家屋の縁の下
や、湿気が多く、白蟻の通路と思われる部分を選んで静
置する。
【0041】以下、本発明の白蟻センサーが作動する様
子について説明する。
【0042】本発明の白蟻センサーは木造建造物の構造
材である角材からなる柱のうち、縁の下部分を構成する
部分であって、白蟻の侵入経路となる位置に取り付けて
ある。 いま、木造建築物の外部から白蟻が侵入して前
記柱部分を食し始め、巣を形成し始めた場合を想定す
る。
【0043】侵入してきた白蟻は、柱部分を食い荒らし
始め、そのうちの何匹かは比較的柔らかい木材でできた
白蟻センサーの容器3に目を付け、この容器3を食い荒
らし始める。そして食し始めてから暫くすると導電性粒
状体4が楽に通過できる程度の孔が貫通する。すると、
容器3の中からは予め充填してあった導電性粒状体4が
流出し、容器3内に対向位置に配設してあった一対の電
極8a,8aの間にあって、この電極8a,8a間の電
気的導通を形成していた導電性粒状体4の量が減少し、
一対の電極8a,8a間の電気抵抗は急激に増大する。
孔が形成されてから数分後にはこの一対の電極8a,8
a間の電気抵抗の値は所定の値に達し、この電気抵抗値
を検知していた警告装置7内のCPU(中央演算処理装
置)7aは、この電気抵抗値が所定の値以上になったこ
とを検知して、警告装置7を作動させる。
【0044】このように、本発明の白蟻センサーでは、
白蟻が食することのできる材料でできた容器を採用して
いるため、白蟻以外の昆虫などを白蟻であると誤認する
ことが極めて少ない。
【0045】また、この白蟻センサーでは、対向配置さ
れている電極と、この電極に接触している導電性粒状体
の数で決定される導電性により白蟻の侵入を検知する構
造であるため、ゴミなどの付着による誤動作は起きにく
い。そのため、ゴミを定期的に取り除くなどの繁雑な保
守管理は不要である。
【0046】更に、白蟻がこの容器を食することにより
内部の粒状体が容器の外に流出して初めて白蟻が侵入し
たと認識する構造になっているため、ゴミなどの付着に
より誤動作を起こすことがなく、信頼性が高い。
【0047】尚、上記説明した例では、外形が円柱形の
容器を用いたが、これに限定されるわけではなく、外形
が直方体や立方体形の容器を用いてもよい。また、木材
の代わりに紙、セルロース繊維、パルプなどでできた容
器を用いてもよい。そのほかにも、比較的脆い性質のプ
ラスチックを用い、これに樹脂酸などの木材に含まれる
成分を含浸させたものを使用してもよい。
【0048】白蟻センサー1を木造家屋の構造材たる木
材に取り付ける方法としては、上記例のように固定枠を
使用する場合以外にも、白蟻センサーの容器3を直接角
材や丸太などの建材に直接貼着したり釘やビスで固定し
ても良い。
【0049】その場合、例えば、容器3の外側形状を円
柱形や直方体など、前記建築木材の平面部分に貼着でき
るような平面部分を備えた形状や、いわゆる丸太などの
側面に貼着できるような曲面状の窪み形状部分を備えた
もの、或いは上記平面部分と上記曲面状の窪み形状部分
の双方をそれぞれ別の面に備え、角材、丸太のいずれに
も貼着できるような形状にしたものなどにしても良い。
【0050】また、容器3の一部をパルプやバルサ材な
どの比較的柔らかい材料で形成し、白蟻の侵入経路の木
材の形状に適合するように適宜加工できるようにした容
器を採用することも可能である。
【0051】更に、木造建築物の構造材のうち、白蟻の
侵入経路となり易い位置に白蟻センサーの外径より若干
大きめの内径を有し、白蟻センサーの高さとほぼ等しい
深さの丸穴を設け、この穴に白蟻センサーを取り付ける
ようにしてもよい。この場合には、白蟻センサーの上面
と上記構造材の面とがほぼ等しくなるので、白蟻の通行
を妨げることなく白蟻センサーを取り付けることができ
るので、白蟻が通り易い経路に白蟻センサーを取り付け
ることができる。
【0052】また、容器を用いる代わりに木造建造物の
構造材を構成する柱や梁などのうち、白蟻の通路となり
易い部分の材木に直接穴を設け、この穴を容器として用
い、この穴の中に導電性粒状体を充填し、これに電極を
取り付けた蓋を取り付けることにより、いわゆる埋め込
み型の白蟻センサーとして作成してもよい。
【0053】容器の内部形状としては、上記例のように
円柱形にくりぬいたもの以外にも、容器の一部が破壊さ
れたときに内部に充填された導電性粒状体が滞りなく流
出しうる形状であればよく、特に限定されないが、白蟻
が食した際、すぐに容器の一部が破壊して内部の粒状体
が流出できるように、意図的に肉薄の部分を設けてお
き、白蟻が食し始めてから導電性微粒子が流出するまで
の時間を可及的に短くなるようにしておくこともでき
る。
【0054】導電性粒状体はカーボンブラック以外にも
金属粉あるいは樹脂粒子や無機粒子の表面をカーボンブ
ラックや金属粉で被覆したものを用いても良い。
【0055】電極8a,8aの取り付け方としては、上
記例のように蓋体6に設けた孔を介して円柱形容器3の
軸に平行に一組の電極8a,8aを取り付ける方法以外
にも、円柱の軸方向と垂直に二枚の電極を取り付ける方
法が考えられる。その場合、例えば、円柱形容器3の内
部を円柱形にくりぬいておき、この内部の底面部と、こ
れに対向する上面部のそれぞれに平面状の電極を取り付
ける方法が考えられる。この場合、白蟻に容器が食され
て孔が形成されると、中に充填された導電性粒状体が流
出する。このとき、二枚の電極は上下方向に設けられて
いるため、導電性微粒子が僅かでも流出するとたちまち
二枚の電極間の電気的導通がなくなるので、検知しやす
くなり、白蟻センサーの検知能力を鋭敏にすることがで
きる。
【0056】以下本発明の実施例を用いて説明する。
【0057】(実施例1)図1に示すような直径30m
mΦ、長さ25mmのブナ材でできた円柱形の外形を備
えた容器1の中央に深さ20mmで20mmΦの穴2を
開け、これに粒径0.1mmΦの金メッキした樹脂製の
導電性粒状体4を充填した。穴2には電極間隔18mm
で対向配置させ、それぞれ二個ずつのナット状電極ホー
ルダー9を取り付けた長さ18mmの棒状部材8を蓋体
6に設けた孔に差し込んだ後、電極ホールダー9と蓋体
6の木部とを接着剤で密封して白蟻センサー1を作成し
た。各電極にはリ一ド線10を接続し、リード線10は
電極間の電気抵抗変化を検知するためのCPUを備えた
警告装置7に接続した。
【0058】得られた白蟻センサーを白蟻の通路に設置
したところ、1週間後には木部が白蟻に食されて破壊
し、当初5Ω/cm3 であった電極間の抵抗が無限大と
なり、警告装置7が作動した。試作した白蟻センサーは
5個のすべてについて同様な実験を行い、すべての白蟻
センサーは同様に警告装置が作動することが確かめられ
た。
【0059】(実施例2)白蟻センサーとして図2に示
すような形状のものを作製し、電極間にカーボンブラッ
クを被覆した300μmのプラスチック製の導電性粒状
体4を充填した後、同様に電極ホールダーに固定した金
電極8aを挿入し、木部1と電極ホールダー9を密封し
た。電極間の固有抵抗値は2kΩ/cm3 であった。得
られたセンサ−10個を実施例1と同様にして白蟻の通
路近傍に置き、電気系と接続して静置したところ、いず
れも10日間で木部が食されて電極間がオープンとなっ
て抵抗値が無限大になり、警告装置が作動した。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明は白蟻が侵入し木
造建築物の木部を破壊するのを事前に確実に検知するも
のであり、白蟻が食することのできる材料でできた容器
を採用しているため、白蟻の侵入のみを検知できること
を特徴としている。
【0061】また、センサー自体は簡単な構造を有し、
しかも電極と導電性微粒子は容器内に保持されているた
め、外部環境による影響を受けにくい。そのため、ゴミ
などの付着による誤動作は起きにくく、ゴミを定期的に
取り除くなどの繁雑な保守管理は不要である。また、高
湿度下においても高い検知能力を維持する。
【0062】更に、屋内においた複数個のセンサーによ
って、家屋全体に対する白蟻の侵入を常時監視すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の白蟻侵入検知システムの概略構成を示
した図。
【図2】本発明の白蟻センサーの概略構成を示した平面
図。
【符号の説明】 1…白蟻センサー、 2…穴、 3…容器、 4…導電性粒状体、 5…容器本体、 6…蓋体、 7…警告装置、 8…棒状部材 8a…電極 8b…端子 9…電極ホールダー 10…リード線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小口 寿彦 埼玉県川口市領家5丁目14番25号 東芝ケ ミカル株式会社川口工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白蟻が食することのできる材料からなる
    容器と、 この容器中に充填された導電性粒状体と、 前記充填された導電性粒状体中に対向配置された一対の
    電極と、 前記容器の外側に導出され、前記各電極に接続された一
    対の端子と、 を具備していることを特徴とする白蟻センサー。
  2. 【請求項2】 導電性粒状体を充填する容器の一部が木
    材であることを特徴とする請求項1の白蟻センサー。
  3. 【請求項3】 白蟻が食することのできる材料からなる
    容器と、この容器中に充填された導電性粒状体と、前記
    充填された導電性粒状体中に対向配置された一対の電極
    と、前記容器の外側に導出され前記各電極に接続された
    一対の端子とを備えた白蟻センサーと、 この白蟻センサーの前記端子に接続され、前記電極間の
    導電性が所定の値以下になると警告信号を発する警告装
    置と、を具備していることを特徴とする白蟻侵入検知シ
    ステム。
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