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JPH10248226A - 直流機 - Google Patents

直流機

Info

Publication number
JPH10248226A
JPH10248226A JP6022197A JP6022197A JPH10248226A JP H10248226 A JPH10248226 A JP H10248226A JP 6022197 A JP6022197 A JP 6022197A JP 6022197 A JP6022197 A JP 6022197A JP H10248226 A JPH10248226 A JP H10248226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
armature
coil
slots
pieces
commutator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6022197A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikatsu Fujioka
善捷 藤岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP6022197A priority Critical patent/JPH10248226A/ja
Publication of JPH10248226A publication Critical patent/JPH10248226A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造を複雑にすることなく、高性能な直流機
を得ることを課題とする。 【解決手段】 スロット8、8、・・・の数が3n(n
は2以上の自然数)の電機子4と、3つの整流子片
1、52、53と、整流子片に各別に接触する2つの刷
子6+、6-と、上記電機子の周りに配置された2つの界
磁石71、72と、所定の複数のスロット間に巻回された
3つの電機子コイル31、32、33とを備え、電機子の
回転軸を通り、中心角で互いに120度ずれた位置に仮
想的に存在する3つの仮想平面p、q、rをそれぞれ対
称面とし、上記各電機子コイルは、n個(スロット数の
1/3の数)のスロットを選定し、該選定した複数のス
ロット間にコイル線材を巻回して、該電機子コイルの各
コイル片が互いに一の対称面に関して面対称になるよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直流機に関し、構造
が簡単で、製造コストを低減することができるととも
に、直流電動機としたときは消費電カが少なく低電圧で
も大きな出力を得ることができるとともに、直流発電機
としたときは高効率な発電を行なうことができる技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】図17及び図18は、従来の直流機とし
ての直流電動機aの概略を示すものであり、この直流電
動機aは電機子のスロット数が12個で、整流子片が1
2個であるものである。
【0003】直流電動機aは、電機子鉄芯bに12個の
スロットc、c、・・・が形成され、12個の電機子コ
イルd、d、・・・が巻回されて成る電機子eと、スロ
ットcと同数の整流子片f、f、・・・と、電機子コイ
ルd、d、・・・に給電するための刷子g、gと、上記
電機子eの周りに配置された界磁石h、hとを有する。
【0004】電機子鉄芯bは、周方向に等間隔に12個
のスロットc1、c2、・・・、c12が形成されていて、
これにより、電機子鉄芯bには12個の歯部i1、i2
・・・、i12が形成されており、電機子コイルd、d、
・・・は、中心角で150度ずれた位置に位置する2つ
のスロット間、例えば、スロットc1とc6に巻回され
る。これは、中心角で180度ずれた位置に位置するス
ロット間、例えば、スロットc1とスロットc7間にコイ
ル線材を巻回しようとすると、両スロットの間に回転軸
及び整流子(図示は省略する。)が存在するため、これ
が邪魔をしてコイル線材を巻回することが難しく、特
に、自動巻回機による巻回ができないためである。
【0005】そして、スロットc1とc6とコイル線材を
巻回する場合、スロットc1のスロットc2側の側辺とス
ロットc6のスロットc5側の側辺とに巻回する。具体的
には、スロットc1から巻き始めるとして、スロットc1
(スロットc2側の側辺)−紙面裏側−スロットc6(ス
ロットc5側の側辺)−紙面表側−スロットc1(スロッ
トc2側の側辺)−紙面裏側−スロットc6(スロットc
5側の側辺)−紙面表側−スロットc1(スロットc2
の側辺)・・・というように、スロットc1とスロット
6に巻回して行きスロットc6を巻き終りとすることに
より、スロットc1、c6に巻回されたコイル線材をそれ
ぞれコイル片j1a、j6bとする第1の電機子コイルd1
が形成される。
【0006】ここで、1つの電機子コイルとは、1本の
コイル線材を巻回することにより構成されるコイルを意
味し、従って、1つの電機子コイルには2つの口出線を
有する。また、1つのコイル片とは、1つの電機子コイ
ルの中で、巻回されたコイル線材のうち各スロット内に
位置された部分を意味するものとする。
【0007】このように各スロットc1乃至c12につい
てコイル線材の巻回を行なうと、図17に示すように、
各スロットc内に2つのコイル片ja、jbが存在するこ
とになり、合計で12個の電機子コイルd1乃至d12
形成される。尚、コイル片j、j、・・・の符号に添え
られた「a」、「b」の添え字は、「a」がスロット内の
時計回り方向側、「b」がスロット内の反時計回り方向
側にそれぞれ位置するコイル片であることを意味するも
のとする。
【0008】整流子片f1乃至f12は図示しない電機子
の回転軸上に中心角で30度の間隔を隔てて固着されて
おり(図17においては図面を簡略化するため、電機子
eの外周側に整流子片f、f、・・・を示す。)、各電
機子コイルdの一方の口出線kが一の整流子片fに、他
方の口出線kが上記一の整流子片fの隣りの整流子片f
に接続されており、このように電機子コイルdは隣り合
う整流子片fとfとの間に構成される。
【0009】尚、説明の都合上、各スロットcのナンバ
リングと各整流子片fのナンバリングは、図17に示す
ように、紙面における鉛直方向の上側の2つの歯部のう
ち右側の歯部i1の右側に位置したものを「スロット
1」とし、該スロットc1に対向した位置にあるものを
「整流子片f1」とする。
【0010】具体的には、第1の電機子コイルd1のス
ロットc1側の口出線k1aは整流子片f1に、スロットc
6側の口出線k6bは整流子片f2にそれぞれ接続され、第
2の電機子コイルd2のスロットc2側の口出線k2aは整
流子片f2に、スロットc7側の口出線k7bは整流子片f
3にそれぞれ接続されており、このようにして、12個
の電機子コイルdはその一方の口出線kaが一の整流子
片fに、他方の口出線kbが一の整流子片fに隣接する
別の整流子片fにそれぞれ接続されている。尚、図17
において、各整流子片fの周方向の端部にそれぞれ付さ
れた符号は、その整流子片fに接続されるコイル片jが
位置するスロットcの符号を示す。
【0011】刷子g+、g-は周方向に中心角で180度
ずれた位置に位置され、各別に一の整流子片f、f、・
・・に弾接するようになっており、これら刷子g+、g-
に図示しない電極の負極と正極とが各別に接続されてい
る。電機子eが図17に示す状態にあるときは、刷子g
+が整流子片f1に、刷子g-が整流子片f7にそれぞれ接
触している。
【0012】界磁石h、hは異なる磁極が対向するよう
に周方向に中心角で180度ずれて位置し、また、上記
刷子g+、g-との位置関係は、界磁石h1とh2との境界
部に上記刷子g+、g-がそれぞれ位置するようになって
おり、電機子eが図17に示す状態にあるときは、界磁
石h2のS極がコイル片j11a、j11b、j10a、j10b
9a、j9b、j8a、j8b、j7a、j7bに、界磁石h1
N極がコイル片j1a、j1 b、j2a、j2b、j3a、j3b
4a、j4b、j5a、j5bに、それぞれ対向される。
【0013】しかして、図17に示す電機子eの状態に
おいて、刷子g+、g-に給電すると、刷子g+−整流子
片f1−電機子コイルd1−整流子片f2−電機子コイル
2−整流子片f3−電機子コイルd3−整流子片f4−電
機子コイルd4−整流子片f5−電機子コイルd5−整流
子片f6−電機子コイルd6−整流子片f7−刷子g-とい
う回路と、刷子g+−整流子片f1−電機子コイルd12
整流子片f12−電機子コイルd11−整流子片f11−電機
子コイルd10−整流子片f10−電機子コイルd9−整流
子片f9−電機子コイルd8−整流子片f8−電機子コイ
ルd7−整流子片f7−刷子g-という2つの回路が形成
される。
【0014】これにより、各スロットc、c、・・・に
配置されたコイル片ja、jb、・・・には、図17に示
す向きの電流が流れる。尚、各コイル片jを表わす
「○」印及び「●」印は、「○」印がコイル線材中を流
れる電流の向きが紙面表側から紙面裏側であることを、
また、「●」印はコイル線材中を流れる電流の向きが紙
面裏側から紙面表側であることを示す。以下の説明にお
いても同じ。
【0015】図18は、各スロットc、電機子コイル
d、整流子片f、界磁石h、刷子g等を周方向に展開し
た展開図であり、各コイル片j、j、・・・に示した矢
印は、そのコイル片jに流れる電流の向きを示す。この
図から、スロットc6、c12にそれぞれ位置するコイル
片j12aとj12b及びj6aとj6bにはそれぞれ異なった向
きの電流が流れていることが解る。
【0016】そして、このコイル片j12a、j12b及びj
6a、j6bを除く各コイル片ja、jb、・・・には電機子
eを時計回り方向に回転させようとする移動力が生じ、
電機子eは図17に示す状態から時計回り方向に回転す
ることになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな従来の直流電動機aにあっては、スロットc12及び
スロットc6にそれぞれ位置するコイル片j12aとj12b
及びj6aとj6bにはそれぞれ異なった向きの電流が混在
しており、これらコイル片j12a、j12b及びj6a、j6b
が磁界内に置かれてもその発生する移動力は互いに打ち
消し合って、いわゆる無効磁化域となってしまってお
り、結局、スロットc12とc6に位置するコイル片
12a、j12b及びj6a、j6bには電機子eの回転に寄与
する回転力は生じないという問題があった。
【0018】また、従来の直流電動機aにあっては、1
2個のスロットc、c、・・・に対して各別に12個の
電機子コイルd、d、・・・が巻回され、その口出線
k、k、・・・を12個の整流子片f、f、・・・に各
別に接続するため、その製造工程が複雑になり、コスト
が増大するという問題があった。
【0019】また、一定の周面に12個(スロット数と
同数)の整流子片f、f、・・・を設けることは、1つ
の整流子片fを小さくしなければならず、それには限界
があり、そのためにスロット数を多くすることができな
いという問題があった。
【0020】更に、整流子片f、f、・・・が多いと、
隣接する2つの整流子片f、fに跨るように刷子gが接
触する回数が多くなり、火花の発生が多くなり、また、
発熱、ブレーキトルクの発生等の原因となり、直流電動
機の効率を低下させるという問題もあった。
【0021】特に、この種の電動機にはカーボン刷子が
用いられることが多く、このようなカーボン刷子は脆い
ため、ある程度厚く(周方向の大きさ)する必要があ
り、整流子片が小さいと1つのカーボン刷子が3つの整
流子片に跨ってしまうことがあり、無効磁化域が更に多
く発生することになる。一方、整流子片を大きくする
と、整流子自体が大きくなってしまいコイル線材の巻回
作業が整流子に邪魔されてやりにくく、特に、自動巻回
機による巻回ができないという問題がある。
【0022】以上のような問題は直流電動機に限らず、
直流発電機においても起こりうる問題である。
【0023】そこで、本発明は、構造を複雑にすること
なく、高性能な直流機を得ることを課題とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明直流機
は、スロット数が3n(nは2以上の自然数)の電機子
と、3つの整流子片と、整流子片に各別に接触する2つ
の刷子と、上記電機子の周りに配置された2つの界磁石
と、所定数のスロット間に巻回された3つの電機子コイ
ルとを備え、電機子の回転軸を通り中心角で互いに12
0度のずれた位置に仮想的に存在する3つの仮想平面を
それぞれ対称面とし、各電機子コイルは、n個(スロッ
ト数の1/3の数)のスロットを選定し、該選定した複
数のスロット間にコイル線材を巻回して、該電機子コイ
ルの各コイル片が互いに1つの対称面に関して面対称に
なるようにしたものである。
【0025】従って、整流子片の数がスロット数に比べ
少なく、電機子コイルの巻回を容易にするとともに、こ
のような電機子コイルの巻回方法によれば、一つのスロ
ット内に位置するコイル片の電流の向きが混在すること
がなく、いわゆる無効磁化域をなくし、直流機の高性能
化を図ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明直流機の詳細を添
付図面に示した各実施例に従って説明する。
【0027】尚、以下に示す各実施例は、本発明直流機
を直流電動機に適用したものである。
【0028】図1乃至図8は本発明直流機の第1の実施
例を示すもので、電機子のスロット数3n(nは2以上
の自然数)のn=3の場合、即ち、電機子のスロット数
が9個である直流電動機である。尚、以下に説明する1
つの電機子コイルとは1本のコイル線材を巻回して構成
されるものを意味し、3つのスロットに1本のコイル線
材を巻回したものも1つの電機子コイルである。
【0029】直流電動機1は、電機子鉄芯2に3つの電
機子コイル31、32、33が巻回された電機子4と、上
記電機子コイル31、32、33と同数の整流子片5、
5、5と、該電機子コイル31、32、33に給電するた
めの刷子6、6と、上記電機子4の周りに配置された界
磁石7、7とを有する。
【0030】電機子鉄芯2は、周方向に等間隔に9個の
スロット81、82、・・・、89が形成されていて、こ
れにより、電機子鉄芯2には9個の歯部91、92、・・
・、99が形成されており、上記スロット81、82、・
・・のうち、適宜選定された3つのスロット8、8、8
に後述するようにコイル線材が巻回されて1つの電機子
コイル3が構成される。
【0031】電機子コイル3は回転軸方向から見て、回
転中心を通り、周方向に等間隔に位置する3つの仮想平
面p、q、rをそれぞれ対称面として面対称にそれぞれ
巻回されている。
【0032】即ち、図1において、スロット81から巻
き始めるとして、スロット81−紙面裏側−スロット85
−紙面表側−スロット81・・・という対称面pの図1
における右側にコイル線材を巻回して片側コイルを形成
し、該片側コイルの巻き終りをスロット85としてこれ
に続けて、その端部を紙面表側を経由してスロット89
にもって行き、ここからスロット89−紙面裏側−スロ
ット85−紙面表側−スロット89・・・という対称面p
の図1における左側にコイル線材を巻回して別の片側コ
イルを形成し、かつ、これら2つの片側コイルの巻き数
は同数とする。これにより、スロット81、85、89
巻回したコイル線材をコイル片101、105、109
する第1の電機子コイル31が形成される。
【0033】ここで、1つの電機子コイルとは、従来例
で説明したものと同様に、1本のコイル線材を巻回する
ことにより構成されるコイルを意味し、上記第1の実施
例のように3つのスロット82、85、88に巻回したも
のが1つの電機子コイルを構成する。また、1つのコイ
ル片とは、従来例で説明したものと同様に、1つの電機
子コイルの中で、巻回されたコイル線材のうち各スロッ
ト内に位置されたそれぞれの部分を意味するものとす
る。
【0034】同じように、仮想平面qを対称面として、
スロット83、84、88に巻回したコイル線材をそれぞ
れコイル片103、104、108とする第2の電機子コ
イル32が巻回され、更に、仮想平面rを対称面とし
て、スロット86、87、82に巻回したコイル線材をコ
イル片106、107、102とする第3の電機子コイル
3が巻回される。
【0035】尚、このとき、1つの電機子コイル3につ
いて各スロット8内に位置するコイル線材の本数は、2
つのスロット81、89におけるコイル線材のそれぞれの
本数はスロット85におけるコイル線材の本数の1/2
となり、回転軸を中心に点対称とならないが、上記3つ
の電機子コイル31、32、33が周方向に中心角で互い
に120度ずれて同様に巻回されるため、これら電機子
コイル31、32、33が巻回された電機子4の回転にバ
ラツキが生ずることはない。むしろ、一般的に回転力の
むら(振動)を減少させるためにはスロット数(歯部
数)が奇数の方が良いとされており、この意味でも、こ
の実施例による電機子の回転力のむらは生じにくい。
【0036】また、この実施例は電機子コイル3の巻回
を容易にして、自動巻回機での巻回を可能にし、組立作
業性の向上を図るため、電機子コイル3を対称面を挟ん
で片方づつ巻回して片側コイルを形成するようにした
が、本発明はこれに限らず、1本のコイル線材にて、対
称面pを挟んだ片側のスロット81及びスロット85と、
スロット85及びスロット89とに交互に同方向に一回づ
つ巻回するようにしても同様の効果を奏する。
【0037】整流子片51、52、53は図示しない電機
子の回転軸上に中心角で120度の間隔を隔てて固着さ
れており(図1においては図面を簡略化するため、電機
子4の外周側に整流子片51、52、53を示す。)、各
電機子コイル3の一方の口出線11が一の整流子片5
に、他方の口出線11が上記一の整流子片5の隣りの整
流子片5に接続されており、このように電機子コイル3
は隣り合う整流子片5と5との間で構成される。そし
て、隣接する電機子コイル3と3とは、一の電機子コイ
ル3の他方の口出線11が接続された整流子片5に他の
電機子コイル3の一方の口出線11が接続されるよう
に、一の整流子片5には2つの電機子コイル3、3の各
別の口出線11、11、・・・が接続され、具体的に
は、整流子片51には電機子コイル31のコイル片101
側の口出線111と電機子コイル32のコイル片103
の口出線113とを接続し、整流子片52には電機子コイ
ル32のコイル片104側の口出線114と電機子コイル
3のコイル片106側の口出線116とを接続し、整流
子片53には電機子コイル33のコイル片107側の口出
線117と電機子コイル31のコイル片109側の口出線
119とを接続する。
【0038】刷子6+、6-は周方向に中心角で180度
ずれた位置に位置され、各別に一の整流子片5又は5に
弾接するようになっており、これら刷子6+、6-に図示
しない電極の負極と正極とが各別に接続されており、電
機子4が図1に示す状態にあるときは、刷子6+が整流
子片51に、刷子6-が整流子片52にそれぞれ接触して
いる。
【0039】界磁石7、7は異なる磁極が対向するよう
に周方向に中心角で180度ずれて位置され、また、上
記刷子6+、6-との位置関係は、界磁石71と72との境
界部に上記刷子6+、6-がそれぞれ位置するようになっ
ており、電機子4が図1に示す状態にあるときは、界磁
石71のS極がコイル片101、109、108、10
7に、界磁石72のN極がコイル片102、103、1
4、105に、それぞれ対向している。
【0040】しかして、電機子4が図1に示す状態にあ
るときに、刷子6+、6-に給電すると、刷子6+−整流
子片51−電機子コイル31−整流子片53−電機子コイ
ル33−整流子片52−刷子6-という回路と、刷子6+
整流子片51−電機子コイル32−整流子片52−刷子6-
という2つの回路が形成される。
【0041】これにより、各スロット8、8、・・・に
配置されたコイル片10、10、・・・には、図1に示
す向きの電流が流れる。
【0042】そして、コイル片101、109、108
107、106には電流が紙面表側から紙面裏側へ流れ、
コイル片102、103、104、105には電流が紙面裏
側から紙面表側へ流れ、従って、各コイル片10内にお
いて、従来のように電流の向きが混在する無効磁化域が
発生することはない。
【0043】図2は、図1に示す電機子4の状態におい
て、各スロット8、8、・・・、電機子コイル3、3、
・・・、整流子片5、5、・・・、界磁石7、7、刷子
6、6等を周方向に展開した展開図であり、各コイル片
10、10、・・・に示した矢印は、そのコイル片10
に流れる電流の向きを示す。この図2から解るように、
界磁石7のN極又はS極にそれぞれ対向する各スロット
8、8、・・・に位置するコイル片10、10、・・・
に流れる電流の向きが混在する部分はなく、いわゆる無
効磁界域は生じていない。
【0044】各コイル片10に上述のような向きで電流
が流れることにより、コイル片106を除くコイル片1
1乃至109には図1において時計回り方向へのトルク
が発生する。尚、各コイル片10に発生する回転力は、
磁束の向きに対して直交する向きに作用するため、界磁
石7、7の中心に対向するコイル片(図1の状態におけ
るコイル片104)に生じる回転力が最も大きく、界磁
石7と界磁石7との境界部に近づくに連れて小さくな
る。従って、界磁石7と界磁石7との境界部に対向する
コイル片(図1の状態におけるコイル片106)又はこ
れに近接する部位に位置するコイル片(図1の状態にお
けるコイル片101、102)において発生するトルクは
電機子の回転にあまり寄与せず、また、電機子4の回転
方向と逆の向きのトルクが発生しても電機子4の回転に
ほとんど影響はない。
【0045】そして、コイル片106については、図1
に示す状態において、それに生じる移動力の殆どが回転
中心に向かう方向しか生じておらず電機子4の回転に寄
与する力は殆どなく、電機子4がかかる状態から少しで
も時計回り方向に回転すると、コイル片106に生じる
移動力は回転軸方向からやや左側にずれ、電機子4を時
計回り方向に回転させる分力が発生し、僅かながらでも
電機子4の時計回り方向への回転に寄与することにな
る。そして、電機子4の回転角が大きくなると、更に、
コイル片106の電機子4に生じる時計回り方向への回
転力が増加することになる。
【0046】図3及び図4に示す状態は、電機子4が図
1及び図2に示す状態から中心角で40度時計回り方向
に回転した状態であり、各刷子6+、6-と整流子片
1、52、53との接触関係は図1に示す接触関係と変
るところはないが、コイル片106に生じる移動力の方
向が回転軸方向からずれ、電機子4を時計回り方向に回
転させる回転力が僅かではあるが生じている様子が解
る。尚、この状態において、コイル片101には反時計
回り方向への回転力が生じていることになるが、コイル
片101が位置する部分で発生するトルクはもともと電
機子4の回転に及ぼす影響が少ないため電機子4の回転
を阻害するものではなく、かつ、この状態から更に電機
子4が時計回り方向に回転すると、正極側刷子6+の接
触が整流子片51との接触から整流子片53との接触に切
り換わり、これによりコイル片101には電機子4を時
計回り方向に回転させる回転力が発生することになる。
【0047】次に、電機子4が上記図1及び図2に示す
状態から時計回り方向に60度回転すると(図5及び図
6に示す状態)、刷子6+は整流子片53に、また、刷子
-は整流子片52にそれぞれ接触することになり、刷子
+−整流子片53−電機子コイル31−整流子片51−電
機子コイル32−整流子片52−刷子6-という回路と、
刷子6+−整流子片53−電機子コイル33−整流子片52
−刷子6-という2つの回路が形成され、これにより、
各スロット8、8、・・・に配置されたコイル片10、
10、・・・には、図5及び図6に示す向きの電流が流
れる。
【0048】そして、コイル片108、107、106
105には電流が紙面表側から紙面裏側へ流れ、コイル
片109、101、102、103、104には電流が紙面
裏側から紙面表側へ流れ、従って、一つのスロット8内
において、従来のように電流の向きが異なるコイル片が
混在する無効磁化域が発生することはない。
【0049】各コイル片10に上述のような向きで電流
が流れることにより、コイル片109を除くコイル片1
1乃至108には図5における時計回り方向への回転力
が発生する。尚、コイル片109については、図5に示
す状態において、それに生じる移動力が回転中心に向か
う方向しか生じておらず電機子4の回転に寄与しない
が、電機子4がかかる状態から少しでも時計回り方向に
回転すると、コイル片109に生じる移動力の方向は回
転軸方向からやや右側にずれ、電機子4を時計回り方向
に回転させる分力が発生し、僅かながらでも電機子4の
時計回り方向への回転に寄与することになる。そして、
電機子4の回転角が大きくなると、更に、コイル片10
9に生じる電機子4の時計回り方向への回転力が増加す
ることになる。 更に、電機子4が上記図1及び図2に
示す状態から時計回り方向に120度回転すると(図7
及び図8に示す状態)において、刷子6+は整流子片53
に、また、刷子6-は整流子片51に接触することにな
り、刷子6+−整流子片53−電機子コイル31−整流子
片51−刷子6-という回路と、刷子6+−整流子片53
電機子コイル33−整流子片52−電機子コイル32−整
流子片51−刷子6-という2つの回路が形成され、これ
により、各スロット8、8、・・・に配置されたコイル
片10、10、・・・には、図7及び図8に示す向きの
電流が流れる。
【0050】そして、コイル片107、106、105
104、103には電流が紙面表側から紙面裏側へ流れ、
コイル片108、109、101、102には電流が紙面裏
側から紙面表側へ流れ、従って、一つのスロット8内に
おいて、従来のように電流の向きが異なるコイル片が混
在する無効磁化域が発生することはない。
【0051】各コイル片10に上述のような向きで電流
が流れることにより、コイル片103を除くコイル片1
1乃至109には図7における時計回り方向への回転力
が発生する。尚、コイル片103については、図4に示
す状態においては、電機子4の回転力には寄与しない
が、この状態から時計回り方向に回転が進むに連れて電
機子4の時計回り方向への回転に対する寄与度が大きく
なる。
【0052】しかして、直流電動機1によれば、各コイ
ル片10、10、・・・において電流の向きが混在する
無効磁化域が発生することはなく、ほとんどのコイル片
10、10、・・・が電機子4の回転に寄与する。
【0053】尚、上記第1の実施例においては、各スロ
ット8、8、・・・を周方向に等間隔に形成したが、こ
の第1の実施例のようにスロット82、85、88に他の
スロット81、83、・・・よりも多くのコイル線材を巻
回する場合にあっては、当該スロット82、85、88
他のスロット8、8、・・・よりもその開度が大きくな
るように形成しても良く、このようにすると、多くのコ
イル線材を巻回しなければならない当該スロット82
5、88の巻回を容易にすることができる。
【0054】図9乃至図16は本発明直流機の第2の実
施例を示すもので、電機子のスロット数3nのn=4の
場合、即ち、電機子のスロット数が12個である直流電
動機である。
【0055】この第2の実施例が前記第1の実施例と比
較して相違する点は、スロット数、歯数が増えた点と、
これに伴い、コイル片の数が増えた点であるので、その
説明は上記相違点についてのみ行い、他の部分について
は図面の各部に前記第1の実施例に係る直流電動機1に
おける同様の部分に付した符号と同じ符号を付すること
によりその説明を省略する。
【0056】直流電動機1Aは、電機子鉄芯2に3つの
電機子コイル121、122、123が巻回された電機子
4と、上記電機子コイル121、122、123と同数の
整流子片5、5、5と、該電機子コイル121、122
123に給電するための刷子6、6と、上記電機子4の
周りに配置された界磁石7、7とを有する。
【0057】電機子鉄芯2は、周方向に等間隔に12個
のスロット131、132、・・・、1312が形成されて
いて、これにより、電機子鉄芯2には12個の歯部14
1、142、・・・、1412が形成されており、上記スロ
ット131、132、・・・のうち、適宜選定された4つ
のスロット13、13、13、13に後述するようにコ
イル線材が巻回されて1つの電機子コイル12が構成さ
れる。
【0058】電機子コイル12は回転軸方向から見て、
回転中心を通り、周方向に等間隔に位置する3つの仮想
平面p、q、rをそれぞれ対称面として面対称にそれぞ
れ巻回されている。
【0059】例えば、歯部141の中央と歯部147の中
央とを結ぶ対称面pを対称面として巻回される第1の電
機子コイル121は、スロット131とスロット136
に巻回して形成される片側コイルと、スロット1312
スロット137とに巻回して形成される別の片側コイル
とを1本のコイル線材にて巻回する。即ち、図9におい
て、スロット131から巻き始めるとして、スロット1
1−紙面裏側−スロット136−紙面表側−スロット1
1・・・という対称面pの図9における右側にコイル
線材を巻回して片側コイルを形成し、該片側コイルの巻
き終りをスロット136としてこれに続けて、その端部
を紙面表側を経由してスロット1312にもって行き、こ
こからスロット1312−紙面裏側−スロット137−紙
面表側−スロット131 2・・・という対称面pの図9に
おける左側にコイル線材を巻回して別の片側コイルを形
成し、かつ、これら2つの片側コイル片の巻き数は同数
とする。これにより、スロット131、136、1312
137に巻回されたコイル線材をコイル片151、1
6、1512、157とする第1の電機子コイル121
形成される。同じように、仮想平面qを対称面として、
スロット135、1310、1311、134に巻回されたコ
イル線材をそれぞれコイル片155、1510、1511
154とする第2の電機子コイル122を巻回し、更に、
仮想平面rを対称面として、スロット139、132、1
3、138に巻回されたコイル線材をコイル片159
152、153、158とする第3の電機子コイル123
巻回する。
【0060】尚、この実施例は電機子コイル3の巻回を
容易にして、自動巻回機での巻回を可能にし、組立作業
性の向上を図るため、対称面を挟んで片方づつ巻回して
片側コイルを形成するようにしたが、本発明はこれに限
らず、1本のコイル線材にて、対称面pを挟んだ片側の
スロット131及びスロット136と、スロット1312
びスロット137とに交互に同方向に一回づつ巻回する
ようにしても同様の効果を奏する。
【0061】整流子片51、52、53は上記第1の実施
例と同様に電機子の回転軸上に中心角で120度の間隔
を隔てて固着され、各電機子コイル12の口出線11、
11が接続されている。具体的には、整流子片51には
電機子コイル121のコイル片151側の口出線111
電機子コイル122のコイル片154側の口出線114
を接続し、整流子片52には電機子コイル122のコイル
片155側の口出線115と電機子コイル123のコイル
片158側の口出線118とを接続し、整流子片53には
電機子コイル123のコイル片159側の口出線119
電機子コイル121のコイル片1512側の口出線1112
とを接続する。
【0062】刷子6+、6-は周方向に180度ずれた位
置に位置され、各別に一の整流子片5又は5に弾接する
ようになっており、これら刷子6+、6-に図示しない電
極の負極と正極とが各別に接続されており、電機子4が
図9及び図10に示す状態にあるときは、刷子6+が整
流子片51に、刷子6-が整流子片52にそれぞれ接触し
ている。
【0063】界磁石7、7は異なる磁極が対向するよう
に周方向に180度ずれて位置され、また、上記刷子6
+、6-との位置関係は、界磁石71と72との境界部に上
記刷子6+、6-がそれぞれ位置するようになっており、
電機子4が図9に示す状態にあるときは、界磁石71
S極がコイル片151、1512、1511、1510、1
9、158に、界磁石72のN極がコイル片152、15
3、154、155、156、157に、それぞれ対向され
る。
【0064】しかして、電機子4が図9及び図10に示
す状態にあるときは、刷子6+、6-に給電すると、刷子
+−整流子片51−電機子コイル121−整流子片53
電機子コイル123−整流子片52−刷子6-という回路
と、刷子6+−整流子片51−電機子コイル122−整流
子片52−刷子6-という2つの回路が形成される。
【0065】これにより、各スロット13、13、・・
・に配置されたコイル片15、15、・・・には、図9
及び図10に示す向きの電流が流れる。即ち、コイル片
151、1512、1511、1510、159、158には電
流が紙面表側から紙面裏側へ流れ、コイル片152、1
3、154、155、156、157には電流が紙面裏側
から紙面表側へ流れ、従って、一つのスロット13内に
おいて、従来のように電流の向きが異なるコイル片が混
在する無効磁化域が発生することはない。そして、各コ
イル片15に上述のような向きで電流が流れることによ
り、各コイル片15には図9における時計回り方向への
回転力が発生する。
【0066】図11及び図12に示す状態は、電機子4
が図9及び図10に示す状態から中心角で30度時計回
り方向に回転した状態であり、各刷子6+、6-と整流子
片51、52、53との接触関係は図9及び図10に示す
接触関係と変るところはない。
【0067】そして、コイル片151及びコイル片157
に生じる回転力の向きが電機子4の回転方向と逆になっ
てしまうが、上述のように、かかる部位は界磁石7と界
磁石7との境界部に対向する部分であり、もともと電機
子4の回転に対する寄与度が小さいため、その回転を阻
害することは僅かである。そして、この状態から更に電
機子4が時計回り方向に回転すると、正極側刷子6+
接触が整流子片51との接触から整流子片53との接触に
切り換えられ、これによりコイル片151及びコイル片
157には電機子4を時計回り方向に回転させる回転力
が発生することになる。
【0068】次に、電機子4が上記図9及び図10に示
す状態から時計回り方向に60度回転すると(図13及
び図14に示す状態)、刷子6+は整流子片53に、ま
た、刷子6-は整流子片52にそれぞれ接触することにな
り、刷子6+−整流子片53−電機子コイル121−整流
子片51−電機子コイル122−整流子片52−刷子6-
いう回路と、刷子6+−整流子片53−電機子コイル12
3−整流子片52−刷子6-という2つの回路が形成さ
れ、これにより、各スロット13、13、・・・に配置
されたコイル片15、15、・・・には、図13及び図
14に示す向きの電流が流れる。
【0069】そして、コイル片1511、1510、1
9、158、157、156には電流が紙面表側から紙面
裏側へ流れ、コイル片1512、151、152、153
154、155には電流が紙面裏側から紙面表側へ流れ、
従って、一つのスロット13内において、従来のように
電流の向きが異なるコイル片が混在する無効磁化域が発
生することはない。そして、各コイル片15に上述のよ
うな向きで電流が流れることにより、各コイル片15に
は図13における時計回り方向への回転力が発生する。
【0070】更に、電機子4が上記図9及び図10に示
す状態から時計回り方向に120度回転すると(図15
及び図16に示す状態)、刷子6+は整流子片53に、ま
た、刷子6-は整流子片51にそれぞれ接触することにな
り、刷子6+−整流子片53−電機子コイル121−整流
子片51−刷子6-という回路と、刷子6+−整流子片53
−電機子コイル123−整流子片52−電機子コイル12
2−整流子片51−刷子6-という2つの回路が形成さ
れ、これにより、各スロット13、13、・・・に配置
されたコイル片15、15、・・・には、図15及び図
16に示すような向きの電流が流れる。
【0071】そして、コイル片159、158、157
156、155、154には電流が紙面表側から紙面裏側
へ流れ、コイル片1510、1511、1512、151、1
2、153には電流が紙面裏側から紙面表側へ流れ、従
って、一つのスロット13内において、従来のように電
流の向きが異なるコイル片が混在する無効磁化域が発生
することはない。そして、各コイル片15に上述のよう
な向きで電流が流れることにより、各コイル片15には
図15における時計回り方向への回転力が発生する。
【0072】しかして、この第2の実施例における直流
電動機1Aにあっても、上記第1の実施例における直流
電動機1と同様に、一つのスロット13内において電流
の向きが異なるコイル片が混在する無効磁化域が発生す
ることはなく、ほとんどのコイル片15、15、・・・
が電機子4の回転に寄与する。
【0073】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、請求項1に記載した発明は、整流子片の数が3つで
ありながら、スロット数が3n(nは2以上の自然数)
でその数と同数のコイル片を有するため、同数のスロッ
トを有する従来の直流機と比較すると、整流子片の数が
少ないため、構造を簡単にすることができるとともに、
電機子の回転時における刷子と整流子片との接触の切り
換えの回数が少なく、その切り換え時における火花の発
生を少なくすることができ、発熱、ブレーキトルクの発
生などを抑制することができ、高効率な直流機を実現す
ることができる。また、火花の発生を抑制する必要があ
る直流機にあっては、整流子片と同数だけ必要な火花防
止手段(装置)の数も少なくすることができ、その意味
でも低コスト化を実現することができる。
【0074】また、従来のスロット数が3つの直流機と
比較すると、そのスロット数が増え、その分、コイル線
材の巻回そのものはやや複雑になるかもしれないが、ス
ロット数の増加に伴う振動の軽減及び無効磁化域の減少
に伴う効率化が期待でき、特に振動については、従来、
振動抑制のために直流機にその全体をゴムなどの弾性体
により覆うなどの手段が必要であったが、本発明はこの
ような振動抑制手段を必要とせず、従って、コストの低
減及び小型化を実現することができる。
【0075】尚、上記各実施例においては、本発明直流
機を直流電動機に適用したものについて説明したが、本
発明は直流発電機としても適用することができることは
勿論である。また、上記各実施例においては、スロット
の数(3n)をn=3、n=4の場合の実施例について
それぞれ説明したが、本発明はこれに限らず、n=2、
即ち、スロット数が6個の場合やn=5(スロット数が
15個)であっても良い。
【0076】また、上記各実施例において示した各部の
具体的な形状乃至構造は、本発明直流機の実施に当たっ
ての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これら
によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されること
があってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図8と共に本発明直流機の第1の実施
例を示し、スロット数が9つの直流電動機に適用したも
ので、本図は横断面を概略的に示した概略横断面図であ
る。
【図2】電機子が図1に示す状態にある直流電動機を展
開した状態を概略的に示す展開図である。
【図3】図1の状態から、電機子が時計回り方向に40
度回転した状態を示す概略横断面図である。
【図4】図1の状態から、電機子が時計回り方向に40
度回転した状態の展開図である。
【図5】図1の状態から、電機子が時計回り方向に60
度回転した状態を示す概略横断面図である。
【図6】図1の状態から、電機子が時計回り方向に60
度回転した状態の展開図である。
【図7】図1の状態から、電機子が時計回り方向に12
0度回転した状態を示す概略横断面図である。
【図8】図1の状態から、電機子が時計回り方向に12
0度回転した状態の展開図である。
【図9】図10乃至図16と共に本発明直流機の第2の
実施例を示し、スロット数が12つの直流電動機に適用
したもので、本図は横断面を概略的に示した概略横断面
図である。
【図10】電機子が図9に示す状態にある直流電動機を
展開した状態を概略的に示す展開図である。
【図11】図9の状態から、電機子が時計回り方向に3
0度回転した状態を示す概略横断面図である。
【図12】図9の状態から、電機子が時計回り方向に3
0度回転した状態の展開図である。
【図13】図9の状態から、電機子が時計回り方向に6
0度回転した状態を示す概略横断面図である。
【図14】図9の状態から、電機子が時計回り方向に6
0度回転した状態の展開図である。
【図15】図9の状態から、電機子が時計回り方向に1
20度回転した状態を示す概略横断面図である。
【図16】図9の状態から、電機子が時計回り方向に1
20度回転した状態の展開図である。
【図17】図18とともに従来の直流機の一例を示し、
スロット数が12つの直流電動機で、本図は横断面を概
略的に示した概略横断面図である。
【図18】電機子が図17に示す状態にある直流電動機
を展開した状態を概略的に示す展開図である。
【符号の説明】
1…直流電動機、3…電機子コイル、4…電機子、5…
整流子片、6…刷子、7…界磁石、8…スロット、p、
r、q…対称面、1A…直流電動機、12…電機子コイ
ル、13…スロット
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】整流子片f乃至f12は図示しない電機
子の回転軸上に中心角で30度の間隔を隔てて固着され
ており(図17においては図面を簡略化するため、電機
子eの外周側に整流子片f、f、・・・を示す。)、各
電機子コイルdの一方の口出線kが一の整流子片fに、
他方の口出線kが上記一の整流子片fの隣りの整流子片
fに接続されており、このように電機子コイルdは隣り
合う整流子片fとfとの間に構成される。また、電機子
鉄芯bと整流子片f、f、・・・との間に記した線は各
電機子コイルd、d、・・・と整流子片f、f、・・・
とを結線するための口出線k、k、・・・である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロット数が3n(nは2以上の自然
    数)の電機子と、 3つの整流子片と、 整流子片に各別に接触する2つの刷子と、 上記電機子の周りに配置された2つの界磁石と、 所定数のスロット間に巻回された3つの電機子コイルと
    を備え、 電機子の回転軸を通り、中心角で互いに120度ずれた
    位置に仮想的に存在する3つの仮想平面をそれぞれ対称
    面とし、 各電機子コイルは、n個(スロット数の1/3の数)の
    スロットを選定し、該選定した複数のスロット間にコイ
    ル線材を巻回して、該電機子コイルの各コイル片が互い
    に一の対称面に関して面対称になるようにしたことを特
    徴とする直流機。
  2. 【請求項2】 スロット数が9個であることを特徴とす
    る請求項1に記載の直流機。
  3. 【請求項3】 スロット数が12個であることを特徴と
    する請求項1に記載の直流機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6401689B1 (en) 1999-06-30 2002-06-11 Hitachi, Ltd. Electric throttle-control apparatus and motor used for the apparatus
JP2019201495A (ja) * 2018-05-17 2019-11-21 マブチモーター株式会社 ロータ及びモータ
JP2019201494A (ja) * 2018-05-17 2019-11-21 マブチモーター株式会社 ロータ及びモータ

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