JPH10245847A - 擁壁構造及びその構築方法 - Google Patents
擁壁構造及びその構築方法Info
- Publication number
- JPH10245847A JPH10245847A JP6911197A JP6911197A JPH10245847A JP H10245847 A JPH10245847 A JP H10245847A JP 6911197 A JP6911197 A JP 6911197A JP 6911197 A JP6911197 A JP 6911197A JP H10245847 A JPH10245847 A JP H10245847A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- retaining wall
- wooden
- wall
- retaining
- steel pile
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Landscapes
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
- Retaining Walls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 自然環境を破壊するおそれがなく、しかも容
易に且つ安価に構築することができる擁壁構造を提供す
る。 【解決手段】 傾斜地1の法面2に横断方向に立設され
た複数本のH形鋼製鋼杭8と、複数個の木製壁材15が
凹凸嵌合16を介して水平方向に積み上げられてなる擁
壁体13と、該擁壁体13の両端部の複数個所を前記鋼
杭8に固定する取付け手段14とから構成されてなる。
易に且つ安価に構築することができる擁壁構造を提供す
る。 【解決手段】 傾斜地1の法面2に横断方向に立設され
た複数本のH形鋼製鋼杭8と、複数個の木製壁材15が
凹凸嵌合16を介して水平方向に積み上げられてなる擁
壁体13と、該擁壁体13の両端部の複数個所を前記鋼
杭8に固定する取付け手段14とから構成されてなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、擁壁構造及びその
構築方法に関し、更に詳しくは、例えば傾斜地の法面に
盛土工法により道路やテラス状台地等を造成するような
場合に有用な擁壁構造及びその構築方法に関するもので
ある。
構築方法に関し、更に詳しくは、例えば傾斜地の法面に
盛土工法により道路やテラス状台地等を造成するような
場合に有用な擁壁構造及びその構築方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記のような場合には、盛土
部分の崩壊を防止するために、盛土の法面に多数のコン
クリート版を敷き詰めたり、傾斜地の法先に所要高さの
コンクリート製L形擁壁を立設して該擁壁の背面に盛土
を施したりしていた。
部分の崩壊を防止するために、盛土の法面に多数のコン
クリート版を敷き詰めたり、傾斜地の法先に所要高さの
コンクリート製L形擁壁を立設して該擁壁の背面に盛土
を施したりしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のコ
ンクリート版やL形擁壁においては、雨水によりコンク
リートから石灰分が溶け出して地下水や河川を汚染し、
植物や魚類に被害をもたらして自然環境を破壊するとい
う問題があった。
ンクリート版やL形擁壁においては、雨水によりコンク
リートから石灰分が溶け出して地下水や河川を汚染し、
植物や魚類に被害をもたらして自然環境を破壊するとい
う問題があった。
【0004】また、コンクリート版やL形擁壁は、必ず
しも美観にすぐれたものではなく、特に山間部などにお
いては草木の緑とは相容れず景観を著しく損なう上に、
重量が大きいので擁壁構築の際に足場を設けたクレーン
等の重機を必要とし、高コストになるという問題があっ
た。本発明は、従来の擁壁構造を改良して、自然環境を
破壊せず、且つ自然環境の中に溶け込み、大掛りの足場
や重機を必要とせず、低コストで素人でも容易に構築す
ることの可能な擁壁構造及びその構築方法を提供するこ
とを目的とする。
しも美観にすぐれたものではなく、特に山間部などにお
いては草木の緑とは相容れず景観を著しく損なう上に、
重量が大きいので擁壁構築の際に足場を設けたクレーン
等の重機を必要とし、高コストになるという問題があっ
た。本発明は、従来の擁壁構造を改良して、自然環境を
破壊せず、且つ自然環境の中に溶け込み、大掛りの足場
や重機を必要とせず、低コストで素人でも容易に構築す
ることの可能な擁壁構造及びその構築方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明の擁壁構造は、複数本のH形鋼製鋼杭
と、複数個の木製壁材が凹凸嵌合を介して水平方向に積
み上げられてなる擁壁体と、該擁壁体の両端部の複数個
所を前記鋼杭に固定する取付け手段とから構成されてな
るものである。そして、前記擁壁体の木製壁材は、その
複数個が鉛直方向に設けられた桟木により接合された
り、また上下2個ずつが固定錨により接合されることに
より補強されることが望ましい。
に、第1の発明の擁壁構造は、複数本のH形鋼製鋼杭
と、複数個の木製壁材が凹凸嵌合を介して水平方向に積
み上げられてなる擁壁体と、該擁壁体の両端部の複数個
所を前記鋼杭に固定する取付け手段とから構成されてな
るものである。そして、前記擁壁体の木製壁材は、その
複数個が鉛直方向に設けられた桟木により接合された
り、また上下2個ずつが固定錨により接合されることに
より補強されることが望ましい。
【0006】さらに、第2の発明の構築方法は、第1の
発明の擁壁構造を構築するための方法であって、複数本
のH形鋼製鋼杭を立設し、最下段の木製壁材の両端部を
取付け手段を介して前記鋼杭に水平方向に固定し、該木
製壁材上に所定個数の木製壁材を凹凸嵌合を介して水平
方向に積み上げることにより擁壁体を形成し、該擁壁体
の最上段の木製壁材の両端部を取付け手段を介して前記
鋼杭に固定する方法である。
発明の擁壁構造を構築するための方法であって、複数本
のH形鋼製鋼杭を立設し、最下段の木製壁材の両端部を
取付け手段を介して前記鋼杭に水平方向に固定し、該木
製壁材上に所定個数の木製壁材を凹凸嵌合を介して水平
方向に積み上げることにより擁壁体を形成し、該擁壁体
の最上段の木製壁材の両端部を取付け手段を介して前記
鋼杭に固定する方法である。
【0007】
【作用】本発明の擁壁構造においては、擁壁体が木製壁
材からなるので軽量で且つ美観にすぐれている。したが
って、擁壁体の構築には、従来のような大掛かりな設備
を必要とせず、容易且つ安全に、しかも低コストで構築
することができ、メンテナンスや新規なやり替えも容易
である。また、擁壁体にはコンクリートを使用していな
いので、従来のように雨水によりコンクリートから溶け
出した石灰分が地下水や河川を汚染して、自然環境を破
壊するというおそれもない。更に、木製壁材からなるの
で自然の草木とも良くマッチし、良好な景観を維持する
とともに、一定時間経過後は自然に腐朽して土に帰るの
で、環境を汚染したり破壊する虞れがない。
材からなるので軽量で且つ美観にすぐれている。したが
って、擁壁体の構築には、従来のような大掛かりな設備
を必要とせず、容易且つ安全に、しかも低コストで構築
することができ、メンテナンスや新規なやり替えも容易
である。また、擁壁体にはコンクリートを使用していな
いので、従来のように雨水によりコンクリートから溶け
出した石灰分が地下水や河川を汚染して、自然環境を破
壊するというおそれもない。更に、木製壁材からなるの
で自然の草木とも良くマッチし、良好な景観を維持する
とともに、一定時間経過後は自然に腐朽して土に帰るの
で、環境を汚染したり破壊する虞れがない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。本実施例は、図1〜図3に示すように、傾斜地
1の法面2に本発明の擁壁構造3を法面2の横断方向に
構築し、該擁壁構造3の背面に盛土工4を施し、該盛土
工4の頂部に道路5を造成する場合を示す。
明する。本実施例は、図1〜図3に示すように、傾斜地
1の法面2に本発明の擁壁構造3を法面2の横断方向に
構築し、該擁壁構造3の背面に盛土工4を施し、該盛土
工4の頂部に道路5を造成する場合を示す。
【0009】まず、図1に示すように、法面2の一部を
切り取って所定高さの法面6と、その法面下方に段部7
とを形成し、段部7の前端部に複数本のH形鋼製鋼杭8
を法面6の横断方向に1列に岩盤9まで打ち込む。そし
て、段部7上に栗石10を敷き詰めた後、栗石10上に
基礎コンクリート11を打設する。この基礎コンクリー
ト11は、法面6に打ち込んだアンカー12により固定
するのが好ましい。
切り取って所定高さの法面6と、その法面下方に段部7
とを形成し、段部7の前端部に複数本のH形鋼製鋼杭8
を法面6の横断方向に1列に岩盤9まで打ち込む。そし
て、段部7上に栗石10を敷き詰めた後、栗石10上に
基礎コンクリート11を打設する。この基礎コンクリー
ト11は、法面6に打ち込んだアンカー12により固定
するのが好ましい。
【0010】次に、図1に示すように、擁壁体13を取
付け手段14により鋼杭8の外側に取り付けるのである
が、該擁壁体13は複数枚の木製壁材15からなってお
り、各木製壁材15の上下両端面には凹凸嵌合部16が
形成されている。また、取付け手段14は、図2及び図
3に示すように、Z字形に曲成された金具で、その一端
部がボルト17及びナット18により鋼杭8の外側フラ
ンジの背面の所定個所に予め取り付けられている。その
際、ボルト17の頭部は外側にしておく(図3参照)。
付け手段14により鋼杭8の外側に取り付けるのである
が、該擁壁体13は複数枚の木製壁材15からなってお
り、各木製壁材15の上下両端面には凹凸嵌合部16が
形成されている。また、取付け手段14は、図2及び図
3に示すように、Z字形に曲成された金具で、その一端
部がボルト17及びナット18により鋼杭8の外側フラ
ンジの背面の所定個所に予め取り付けられている。その
際、ボルト17の頭部は外側にしておく(図3参照)。
【0011】擁壁体13を鋼杭8の外側に取り付けるに
は、まず、最下段の木製壁材15を鋼杭8の外側に且つ
基礎コンクリート11上に水平方向に置き、木製壁材1
5の両端部をボルト17、ナット18及び座金19によ
り取付け手段14の他端部に固定する。その際、ボルト
17の頭部は、木製壁材15の表面に設けた沈頭凹部2
0内に沈めておくのが美観上好ましい。
は、まず、最下段の木製壁材15を鋼杭8の外側に且つ
基礎コンクリート11上に水平方向に置き、木製壁材1
5の両端部をボルト17、ナット18及び座金19によ
り取付け手段14の他端部に固定する。その際、ボルト
17の頭部は、木製壁材15の表面に設けた沈頭凹部2
0内に沈めておくのが美観上好ましい。
【0012】続いて、他の木製壁材15を1枚ずつ下段
の木製壁材15上に凹凸嵌合部16を介して積み上げ、
最上段の木製壁材15の両端部を最下段の壁材15と同
じ要領で鋼杭8に固定する。
の木製壁材15上に凹凸嵌合部16を介して積み上げ、
最上段の木製壁材15の両端部を最下段の壁材15と同
じ要領で鋼杭8に固定する。
【0013】かくして形成された擁壁体13はそのまま
でもよいが、該擁壁体13の表面の両端部に、図2及び
図3に示すような木製桟木21を鉛直方向に設け、ボル
ト17、ナット18及び座金19により少なくとも最下
段及び最上段の壁材15に固定して、擁壁体13を強化
するのが好ましい。なお、壁材15及び桟木21は防水
・防食処理を施すのが良い。
でもよいが、該擁壁体13の表面の両端部に、図2及び
図3に示すような木製桟木21を鉛直方向に設け、ボル
ト17、ナット18及び座金19により少なくとも最下
段及び最上段の壁材15に固定して、擁壁体13を強化
するのが好ましい。なお、壁材15及び桟木21は防水
・防食処理を施すのが良い。
【0014】以上で擁壁構造3の構築が完了するので、
最後に、図1に示すように、基礎コンクリート11上に
盛土材22を鋼杭8の背面と法面6との間の空間内に所
定高さまで積み上げる。盛土材22は、発泡ポリスチレ
ン、発泡ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレ
ン)、ポリウレタン等の発泡プラスチックからなるブロ
ック材が好適である。そして、盛土材22上にはコンク
リート床23を打設し、その上に砂24(必要に応じ、
細石も)を敷き詰める。このコンクリート床23も図示
したように、アンカー12で固定するのが良い。これで
盛土工4が完了するので、砂24上にアスファルトを流
して道路5を形成し、全作業を完了する。
最後に、図1に示すように、基礎コンクリート11上に
盛土材22を鋼杭8の背面と法面6との間の空間内に所
定高さまで積み上げる。盛土材22は、発泡ポリスチレ
ン、発泡ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレ
ン)、ポリウレタン等の発泡プラスチックからなるブロ
ック材が好適である。そして、盛土材22上にはコンク
リート床23を打設し、その上に砂24(必要に応じ、
細石も)を敷き詰める。このコンクリート床23も図示
したように、アンカー12で固定するのが良い。これで
盛土工4が完了するので、砂24上にアスファルトを流
して道路5を形成し、全作業を完了する。
【0015】なお、上記擁壁構造3では、擁壁体13の
背面と盛土工4の前面との間に空間が存在しているの
で、盛土工4からの水平力はすべて鋼杭8が負担し、擁
壁体13には作用しない。したがって、擁壁構造3は水
平力に対して極めて安全である。
背面と盛土工4の前面との間に空間が存在しているの
で、盛土工4からの水平力はすべて鋼杭8が負担し、擁
壁体13には作用しない。したがって、擁壁構造3は水
平力に対して極めて安全である。
【0016】図4は、図3に示した擁壁体取付け構造の
他の実施例を示している。本実施例では、木製壁材15
を取付け手段25により鋼杭8の表面に固定している。
この取付け手段25は、先端部にばね部26が曲成され
た金具で、ばね部26は木製壁材15との間に鋼杭8の
フランジ部を挟持する方向に付勢されている。
他の実施例を示している。本実施例では、木製壁材15
を取付け手段25により鋼杭8の表面に固定している。
この取付け手段25は、先端部にばね部26が曲成され
た金具で、ばね部26は木製壁材15との間に鋼杭8の
フランジ部を挟持する方向に付勢されている。
【0017】また、本実施例では、桟木21は、擁壁体
13の背面に固定されている。その他の構成は図3の擁
壁体取付け構造と同じである。
13の背面に固定されている。その他の構成は図3の擁
壁体取付け構造と同じである。
【0018】擁壁体13の木製壁材15は、必ずしも木
製板材に限定されるものではなく、図5及び図6に示す
ような木製の角材としてもよい。木製壁材15の前面を
曲面にすると、美観が向上するので好ましい。尚、木製
壁材15や桟木21の木の種類は特に制限はなく、また
廃材等も用いることができる。
製板材に限定されるものではなく、図5及び図6に示す
ような木製の角材としてもよい。木製壁材15の前面を
曲面にすると、美観が向上するので好ましい。尚、木製
壁材15や桟木21の木の種類は特に制限はなく、また
廃材等も用いることができる。
【0019】図5の各木製壁材15は、段付の凹凸嵌合
部16を介して互いに接合されている。また、図6の各
木製壁材15は、接合面に埋め込まれた接合ピン27に
より互いに接合されている。接合後の擁壁体13は、桟
木21により強化されている。
部16を介して互いに接合されている。また、図6の各
木製壁材15は、接合面に埋め込まれた接合ピン27に
より互いに接合されている。接合後の擁壁体13は、桟
木21により強化されている。
【0020】図7は、上下2個の壁材15を接合するた
めの固定錨28を示している。この固定錨28は、金属
製で、方形の台板29の四隅に4本の打込みピン30を
植設してなるものである。また、図8は、上下2個の壁
材15の接合線にまたがって複数個の固定錨28を打ち
込むことにより接合された擁壁体13を示している。勿
論、固定錨の形状やピンの数は特に制限されるものでは
ない。
めの固定錨28を示している。この固定錨28は、金属
製で、方形の台板29の四隅に4本の打込みピン30を
植設してなるものである。また、図8は、上下2個の壁
材15の接合線にまたがって複数個の固定錨28を打ち
込むことにより接合された擁壁体13を示している。勿
論、固定錨の形状やピンの数は特に制限されるものでは
ない。
【0021】図9及び図10は、それぞれ図3に示した
擁壁体取付け構造の更に他の実施例を示しており、どち
らの実施例においても擁壁体13が鋼杭8の外側フラン
ジの背面(内側)に固定される点が図3の実施例と異な
る。これにより、擁壁体13の取付け作業を擁壁体13
の内側で行なうことができるので、作業員の安全を図る
ことができる。
擁壁体取付け構造の更に他の実施例を示しており、どち
らの実施例においても擁壁体13が鋼杭8の外側フラン
ジの背面(内側)に固定される点が図3の実施例と異な
る。これにより、擁壁体13の取付け作業を擁壁体13
の内側で行なうことができるので、作業員の安全を図る
ことができる。
【0022】図9の実施例においては、2個のくさび片
31、32を組み合わせて壁材15と鋼杭8のフランジ
との間に挿入し、一方のくさび片32を打ち込むことに
より木製壁材15を鋼杭8のフランジに固定する。
31、32を組み合わせて壁材15と鋼杭8のフランジ
との間に挿入し、一方のくさび片32を打ち込むことに
より木製壁材15を鋼杭8のフランジに固定する。
【0023】また、図10の実施例においては、ねじ式
ジャッキ33を木製壁材15と鋼杭8のフランジとの間
に挿入し、ジャッキ33を拡張することにより木製壁材
15を鋼杭8のフランジに固定する。ジャッキ33は、
図11に示すように、ジャッキ台34の雌ねじ部35に
ねじ棒36を伸縮自在に螺設したものである。
ジャッキ33を木製壁材15と鋼杭8のフランジとの間
に挿入し、ジャッキ33を拡張することにより木製壁材
15を鋼杭8のフランジに固定する。ジャッキ33は、
図11に示すように、ジャッキ台34の雌ねじ部35に
ねじ棒36を伸縮自在に螺設したものである。
【0024】図12は、図3に示した擁壁取付け構造の
更に別の実施例を示している。本実施例では、各木製壁
材15の両端面にスリット37を設け、スリット37内
に鋼杭8の外側フランジを挿入して各木製壁材15を落
とし込むことにより木製壁材15を鋼杭8に固定する。
したがって、木製壁材15の取付けを最も簡単に行なう
ことができる。
更に別の実施例を示している。本実施例では、各木製壁
材15の両端面にスリット37を設け、スリット37内
に鋼杭8の外側フランジを挿入して各木製壁材15を落
とし込むことにより木製壁材15を鋼杭8に固定する。
したがって、木製壁材15の取付けを最も簡単に行なう
ことができる。
【0025】以上、本発明を盛土工法を例に挙げて説明
したが、本発明はこれに限られず、例えば平地における
塀や囲い等にも好適に適用される。
したが、本発明はこれに限られず、例えば平地における
塀や囲い等にも好適に適用される。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
擁壁体を木製としたので、擁壁体は美観にすぐれてお
り、且つ軽量である。したがって、擁壁体の運搬や構築
は、重機や足場のような大掛りな設備を必要とせず、容
易に且つ安全に、しかも低コストで行なうことができ、
素人でも容易に行うことができる。またメンテナンスや
新規なやり替えも容易である。また、本発明の擁壁構造
にはコンクリートを使用していないので、雨水によりコ
ンクリートから石灰分が溶け出して地下水や河川を汚染
し、自然環境を破壊するというようなことはない。また
本発明の擁壁構造は木製からなるので自然と良く溶け込
み景観を損なうことがなく、更に腐朽して土に帰るの
で、環境を汚染したり破壊することがない。
擁壁体を木製としたので、擁壁体は美観にすぐれてお
り、且つ軽量である。したがって、擁壁体の運搬や構築
は、重機や足場のような大掛りな設備を必要とせず、容
易に且つ安全に、しかも低コストで行なうことができ、
素人でも容易に行うことができる。またメンテナンスや
新規なやり替えも容易である。また、本発明の擁壁構造
にはコンクリートを使用していないので、雨水によりコ
ンクリートから石灰分が溶け出して地下水や河川を汚染
し、自然環境を破壊するというようなことはない。また
本発明の擁壁構造は木製からなるので自然と良く溶け込
み景観を損なうことがなく、更に腐朽して土に帰るの
で、環境を汚染したり破壊することがない。
【図1】本発明の一実施例を示す擁壁構造の断面図であ
る。
る。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】図2の III−III 線拡大断面図で、擁壁体取付
け構造の要部を示す。
け構造の要部を示す。
【図4】擁壁体取付け構造の他の実施例を示す要部断面
図である。
図である。
【図5】擁壁体の他の実施例を示す断面図である。
【図6】擁壁体の更に他の実施例を示す断面図である。
【図7】擁壁体の接合に用いる固定錨の斜視図である。
【図8】図7の固定錨を用いた擁壁体の背面図である。
【図9】擁壁体取付け構造の更に他の実施例を示す要部
断面図である。
断面図である。
【図10】擁壁体取付け構造の更に別の実施例を示す要
部断面図である。
部断面図である。
【図11】図10の擁壁体取付け構造に用いるねじ式ジ
ャッキの一部切欠き正面図である。
ャッキの一部切欠き正面図である。
【図12】擁壁体取付け構造の更に別の実施例を示す要
部断面図である。
部断面図である。
1 傾斜地 2 法面 3 擁壁構造 8 鋼杭 13 擁壁体 14 取付け手
段(Z字形) 15 壁材 16 凹凸嵌合
部 21 桟木 25 取付け手
段(ばね式) 28 固定錨
段(Z字形) 15 壁材 16 凹凸嵌合
部 21 桟木 25 取付け手
段(ばね式) 28 固定錨
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱野 大輔 京都府京都市左京区南禅寺草川町39 (72)発明者 濱野 佳奈代 京都府京都市北区西賀茂蛙ケ谷町1−33
Claims (4)
- 【請求項1】 複数本のH形鋼製鋼杭と、複数個の木製
壁材が凹凸嵌合を介して水平方向に積み上げられてなる
擁壁体と、該擁壁体の両端部の複数個所を前記鋼杭に固
定する取付け手段とから構成されてなることを特徴とす
る擁壁構造。 - 【請求項2】 擁壁体の複数個の木製壁材が、鉛直方向
に設けられた桟木により接合されてなる請求項1記載の
擁壁構造。 - 【請求項3】 擁壁体の木製壁材が、固定錨により上下
2個ずつ接合されてなる請求項1記載の擁壁構造。 - 【請求項4】 複数本のH形鋼製鋼杭を立設し、最下段
の木製壁材の両端部を取付け手段を介して前記鋼杭に水
平方向に固定し、該木製壁材上に所定個数の木製壁材を
凹凸嵌合を介して水平方向に積み上げることにより擁壁
体を形成し、該擁壁体の最上段の木製壁材の両端部を取
付け手段を介して前記鋼杭に固定することを特徴とする
擁壁構造の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6911197A JPH10245847A (ja) | 1997-03-05 | 1997-03-05 | 擁壁構造及びその構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6911197A JPH10245847A (ja) | 1997-03-05 | 1997-03-05 | 擁壁構造及びその構築方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10245847A true JPH10245847A (ja) | 1998-09-14 |
Family
ID=13393203
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6911197A Withdrawn JPH10245847A (ja) | 1997-03-05 | 1997-03-05 | 擁壁構造及びその構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10245847A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102486091A (zh) * | 2010-12-06 | 2012-06-06 | 上海市机械施工有限公司 | 一种在封闭空间内矩形顶管机斜出洞的施工方法 |
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1997
- 1997-03-05 JP JP6911197A patent/JPH10245847A/ja not_active Withdrawn
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