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JPH10241895A - プラズマシース発生高調波をフィルタリングすることによるプラズマプロセス効率の改善 - Google Patents

プラズマシース発生高調波をフィルタリングすることによるプラズマプロセス効率の改善

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Publication number
JPH10241895A
JPH10241895A JP9339249A JP33924997A JPH10241895A JP H10241895 A JPH10241895 A JP H10241895A JP 9339249 A JP9339249 A JP 9339249A JP 33924997 A JP33924997 A JP 33924997A JP H10241895 A JPH10241895 A JP H10241895A
Authority
JP
Japan
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impedance
signal
frequency
harmonic
generator
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9339249A
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English (en)
Inventor
Kenneth Collins
コリンズ ケネス
Craig Roderick
ロデリック クレイグ
Douglas Buchberger
ブクバーガー ダグラス
John Trow
トロー ジヨン
Viktor Shel
シェル ヴィクター
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Applied Materials Inc
Original Assignee
Applied Materials Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US08/743,059 external-priority patent/US6252354B1/en
Application filed by Applied Materials Inc filed Critical Applied Materials Inc
Publication of JPH10241895A publication Critical patent/JPH10241895A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
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    • H01J37/32174Circuits specially adapted for controlling the RF discharge
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    • H01J37/32Gas-filled discharge tubes
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    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H7/00Multiple-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H7/38Impedance-matching networks
    • H03H7/40Automatic matching of load impedance to source impedance
    • HELECTRICITY
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    • H01J37/32082Radio frequency generated discharge
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマプロセス効率の改善に役立つRFプ
ラズマリアクタを提供する。 【解決手段】 本発明に係るRFプラズマリアクタは、
RF電力入力端子を有しプラズマ領域に面するRF電力
アプリケータと、基本周波数を有しRF電力出力端子を
有するRF電力発生器と、RF電力発生器の出力端子と
RF電力アプリケータのRF電力入力端子との間に接続
されたインピーダンス整合回路網と、インピーダンス整
合回路網とRF電力アプリケータのRF電力入力端子と
の間に接続された高調波インピーダンス素子とを有して
いる。インピーダンス整合回路網は、RF電力アプリケ
ータの方を向いたRF電力入力端子で測定可能な負荷イ
ンピーダンスの複素共役に一般的に関係する基本周波数
でのインピーダンスを有している。高調波インピーダン
ス素子は、基本周波数の高調波周波数において、インピ
ーダンス整合回路網の高調波周波数におけるインピーダ
ンスより高いインピーダンスを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高周波電源によって生
成されるプラズマ放電に適用されるとともに、高周波生
成プラズマ放電を使用するプラズマプロセスおよびプラ
ズマ装置に適用される。
【0002】
【従来の技術】
(1)プラズマシースにおける高調波の発生 RFプラズマリアクタは、電力アプリケータに結合され
た高周波(RF)電源を使用する。電力アプリケータ
は、RF電力をプラズマに主として誘導結合するコイル
又はアンテナとするか、あるいはRF電力をプラズマに
主として容量結合する一つ以上の電極とするか、あるい
は両者の組合せとすることができる。
【0003】RF電力をプラズマに容量結合するために
は、プラズマシースとの結合、またはプラズマシースを
横切る結合が必要である。プラズマシースは、電極(ま
たは被処理体)にプラズマとの境界を形成する。シース
が発生するのは、プラズマ内の電子と陽イオンとの間の
移動度の著しい相違のためであり、また電極回路中のD
C電流がDC阻止コンデンサまたは絶縁体によって阻止
され、その電圧が負の半波整流正弦波に似ているためで
ある(図1)。これは、低周波シース(バイアス)電圧
を有する高電子密度・低電子温度のプラズマに典型的で
ある。電極にRF電力を与えると、シースの厚さおよび
電圧の自己「調整」が行われて、正味DC電流が零に維
持される。全体的に電子を消失したシースは、RF電力
に対する非線形負荷である。このため、シースにRF電
力を結合させると、基本RF電力周波数から高調波周波
数が発生することになる。シースにおけるこの高調波周
波数の発生は、RF電源が「クリーン」(すなわち、基
本RF周波数以外の周波数成分が含まれない状態)であ
っても起きることがあり、これにより図1の半波整流シ
ース電圧正弦波が形成される。しかし、このような高調
波の位相または振幅のひずみは、シース電圧波形にひず
みを生じさせることになる。
【0004】一般的な高密度プラズマリアクタでは、プ
ラズマは基本的に誘導結合プラズマ電力アプリケータに
よって生成され、RFバイアス電力は、バイアス電力ア
プリケータを構成する一つ以上の電極(例えば、ウェー
ハペデスタルや静電チャック)に容量結合される。通
常、誘導結合電力は、所望のバルクプラズマ特性(プラ
ズマ電子エネルギ分布、および電子とイオンの密度)を
定めるために選択され、容量結合RFバイアス電力は、
処理中の被処理体に加わるイオンエネルギを定めるため
に選択される。シース特性は、プラズマ密度および電子
温度(すなわち、電子エネルギ分布)、電極に印加され
る容量結合RF電力のパワーおよび周波数、ならびに他
の要素、例えばガス混合物の組成や圧力、に依存してい
る。
【0005】このようなリアクタにおいて、被処理体で
生じるイオンエネルギ分布がシース電圧波形の高調波成
分に密接に関係するということは、本発明の発見であ
る。被処理体シースにおけるイオンエネルギ分布は、被
処理体に対して行われるプラズマプロセスの特性を決定
する。したがって、シース電圧波形の高調波成分は、被
処理体に対して行われるプラズマプロセスの特性を決定
する、と言うことができる。例えば、アスペクト比の高
い垂直開口(例えば、開口の直径<開口の深さの35
%)をフルオロカーボンプラズマを使用してSiO2
にエッチング形成する場合、高いレート(5000オン
グストローム/分を超えるレート)で垂直プロファイル
を有するエッチングを行うために、比較的高いイオンエ
ネルギ(少なくとも数百eV)が必要になる。このよう
な高いイオンエネルギがないと、エッチングが停止する
ことがある。エッチングの停止は、高アスペクト比の開
口、例えば幅が高さの0.35未満である開口、を膜に
エッチング形成するときに最も発生しやすい。
【0006】好適なシース電圧時間領域波形(図1)が
最小限の正のDCオフセットを伴う負の半波整流正弦波
に全体的に似ている場合、エッチングプロセスは一般
に、エッチング停止または同様の効果を免れることを本
発明者は発見した。また、エッチング停止または同様の
効果が発生するのは、図1の波形が変化して、特定の高
調波(例えば、第2高調波や第3高調波)の位相や場合
によっては振幅が明らかに擾乱され、時間領域波形に軽
微な非半波整流正弦波ピークが生じるとき(図2)であ
ることを本発明者は発見した。これらの発見の研究中
に、本発明者は、イオンエネルギ分布が対応して変化す
ることを発見した。図1の「正常」なシース電圧波形
は、図3に示される「単一主要モード」イオンエネルギ
分布と一致する。この図3には、シース電圧波形のピー
クと一致するエネルギに単一の主要ピーク(図3の
“A”)が存在するとともに、ゼロエネルギ付近に非常
に細い第2ピーク(図3の“B”)が存在する。「擾
乱」シース電圧波形は、図4に示される「二重モード」
イオンエネルギ分布と一致する。この図4には、二つの
主要ピーク(“C”および“D”)が存在する。図2の
「擾乱」シース電圧時間領域波形および「二重主要モー
ド」イオンエネルギ分布は常に互いを伴って発生し、上
述のエッチング停止効果と同時に発生するものと思われ
る。図1の正常波形と図2の「擾乱」波形との間の相違
は、被処理体表面におけるプラズマシースとRF信号と
の非線形相互作用の相違、特にシース電圧の特定の高調
波の位相や場合によっては振幅の相違、に起因するもの
と考えられる。
【0007】図2の「擾乱」シース電圧波形に対応する
図4の「二重モード」イオンエネルギ分布はイオン束の
一部が低エネルギ領域(図4の低い方のエネルギピー
ク)の方にそれたことを示すものと考えられるので、高
エネルギ領域(図4の高い方のエネルギピーク)で利用
可能なイオン束は低エネルギ領域ほど多くない。これ
は、「擾乱」波形とともに生じる低いエッチング性能を
説明できる場合がある。
【0008】本発明者の知見によれば、図2に示される
半波整流正弦波形のひずみの一つの原因は、基本周波数
では整合回路により良好な整合または共役インピーダン
スが得られるが、第2高調波および第3高調波では十分
なインピーダンスが得られないことであると思われる。
したがって、これらの高調波周波数では、整合回路のイ
ンピーダンスがプラズマシースのインピーダンスより低
くなる場合があるので、プラズマシース内の電流の高調
波成分は、プラズマシース内の自己調整状態が安定して
高調波成分に対抗できるようになる前に、各RFサイク
ル中に急速に蓄積される。これがプラズマプロセス特性
の低下(エッチング停止など)の原因につながるのは、
おそらく、ウェーハ上でプラズマシースを通過するイオ
ンを加速してウェーハ表面のイオン衝撃エネルギを調節
するために利用できるもの以上のバイアス電力が、こう
してバルクプラズマに結合されるためである。
【0009】さらに、RF電源系統回路がシース電圧波
形の高調波成分に影響を及ぼす可能性があることを本発
明者は発見した。整合回路や、相互接続電力伝送線路
や、電極構造、チャンバおよび大地帰路からなる分布回
路は全て、電極シースにおける高調波の発生に影響を及
ぼす可能性があり、これらがシース電圧時間領域波形お
よびイオンエネルギ分布を擾乱し、図2の「擾乱」シー
ス電圧波形を生じさせる。
【0010】プラズマシースでの高調波の発生がチャン
バハードウェアの違いに対して示すこの応答性は、実際
的な問題を引き起こす。すなわち、同一設計の異なるチ
ャンバのシース電圧波形が、同一モデルのチャンバ間に
存在する小さな製造上の差異のために大きく異なること
がある。このため、所定の一組のプロセス条件に対し、
所定の設計の一つのチャンバは図1のシース波形を示
し、別のチャンバは図2のシース波形を示すことがあ
る。このため、このような応答性を緩和または除去する
ことが強く必要とされている。
【0011】上述した本発明者の発見を鑑みると、プラ
ズマシースにおける高調波の発生を何らかの方法で制御
することによって、プラズマ処理に好ましい影響を及ぼ
すことができるようになると考えられる。しかし、シー
スにおける高調波の発生がプラズマシース特性だけの関
数ではなく、RF整合回路や相互接続電力伝送線路やチ
ャンバ電極、壁、大地帰路等からなる分布回路の関数で
もあるという事実のために問題は複雑になる。周波数同
調を使用する整合回路の場合、周波数同調サーボが負荷
インピーダンスの変化に応答して基本周波数を変化させ
ると、シースで発生する高調波の周波数も変化するの
で、問題はさらに複雑になる。例えば、基本周波数の同
調範囲は、1.5MHzから1.9MHzまで拡大する
ことがある。
【0012】RF整合回路は、被処理体に印加されるR
F信号の基本周波数でプラズマ負荷インピーダンスに共
役インピーダンスを付与する。一つの問題は、RF整合
回路が、一定範囲のプラズマ負荷インピーダンスにわた
って特定の基本RF周波数で整合を行わなければならな
いことである。RF整合回路は、理想的な負荷条件のも
とでこの範囲が最適であり、処理中に発生することが予
想されるプラズマ負荷インピーダンスの範囲全体をこの
範囲が網羅するように設計される。しかし、プラズマシ
ースと被処理体に加わるRF信号との間の相互作用によ
り、インピーダンス整合回路の有効インピーダンス範囲
は縮小する傾向にある。これは、本発明者が発見したよ
うに、インピーダンス整合回路が第2および第3高調波
では共役インピーダンスを必ずしも付与せず、これらの
高調波では一般に比較的低いインピーダンスを構成し、
上述のような問題のある異常を発生させるためである。
このことを理解せずにこれらの条件下で整合回路の性能
を最適化しようとする回路設計者は、本来達成できるは
ずの整合回路のインピーダンス範囲を知らずに犠牲にす
るような整合回路設計の選択をはからずも強いられてき
た。このように、整合回路のインピーダンス整合範囲
は、プラズマシースにおける高調波周波数の発生によっ
て影響を受ける(あるいは、高調波周波数の発生に結び
つけられる)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、整合
回路や、相互接続電力伝送線路や、電極構造、チャン
バ、大地帰路および同様の素子からなる分布回路から、
電極シースにおける高調波周波数発生との結びつきを低
減することである。
【0014】これに関連する目的は、高調波周波数の整
合回路、相互接続電力伝送線路、電極構造、チャンバ、
大地帰路および同様の要素からなる分布回路からプラズ
マ電極シースを分離することである。
【0015】本発明の別の目的は、電極シースにおける
高調波周波数の発生から整合回路の整合範囲との結びつ
きを低減することである。
【0016】これに関連する目的は、電極シースにおけ
る高調波周波数発生から、周波数同調システムを用いる
整合回路の整合範囲との結びつきを低減することであ
る。
【0017】別の関連する目的は、電極シースにおける
高調波周波数発生から、周波数同調およびパラメタ(供
給電力、供給電圧、供給電流、またはdi/dtなど)
のサーボ制御を使用する整合回路の整合範囲との結びつ
きを低減することである。
【0018】本発明は、電極シースにおける高調波周波
数発生を制御することも目的としている。
【0019】これに関連する目的は、電極シースにおけ
るイオンエネルギ分布を制御することである。
【0020】また、本発明は、高調波周波数の電極シー
スを分離し、RFバイアス電源インピーダンスを電極シ
ース負荷インピーダンスに整合させる装置を組み込むこ
とも目的としている。
【0021】これに関連する目的は、高調波周波数の電
極シースを分離し、周波数同調を使用してRFバイアス
電源インピーダンスを電極シースインピーダンスに整合
させる装置を組み込むことである。
【0022】別の関連する目的は、高調波周波数の電極
シースを分離し、周波数同調と供給電力、供給電圧、供
給電流、di/dt等のパラメタのサーボ制御とを使用
してRFバイアス電源インピーダンスを電極シースイン
ピーダンスに整合させる装置を組み込むことである。
【0023】(2)周波数同調およびパラメタサーボ制
御の背景 半導体ウェーハの処理に使用されるタイプのRFプラズ
マリアクタは、真空チャンバ内にプラズマを維持するた
めに大量のRF電力を必要とする。通常は、数メガヘル
ツのオーダのRF周波数で1000Wのオーダの電力を
必要とする。高密度のプラズマを維持するため、RF電
力は、上部に位置するコイルアンテナによりチャンバ内
に最適に誘導結合され、処理される半導体ウェーハに加
わる電圧を制御することによってプラズマイオンエネル
ギを制御することができる。通常、RF信号源は、リア
クタンスが実質的に存在せず出力インピーダンスが50
ΩのRF発生器である。プラズマ負荷コイルアンテナに
よって与えられる入力インピーダンスは、通常50Ωで
なく、また実質的なリアクタンスを有しているので、実
質的なインピーダンス不整合が存在する。例えば、コイ
ルアンテナの長さは、通常、RF信号の4分の1波長よ
りもかなり短いので、コイルアンテナが提供するインピ
ーダンスは、RF発生器(通常50Ω)よりもかなり小
さな実部を有し、かつ非常に高い誘導リアクタンスを有
する。こうした不整合のためRF電力がプラズマに供給
されずにRF発生器への反射に浪費されるので、プラズ
マに供給されるRF電力の量を制御することは困難であ
る。この結果、プロセス制御が困難になる。この問題の
一つの解決策は、RF電圧と電流との間のゼロ位相角が
維持されるように、集中リアクタンス素子を持つ固定R
F整合回路を設けることである。更にまた、オプション
として変圧器を使用することにより、出力及び入力イン
ピーダンスの大きさの間に整合を設けることができる。
【0024】このような固定整合回路の問題点は、リア
クタチャンバ内部のプロセス状態の変化に伴ってプラズ
マ負荷コイルアンテナの入力インピーダンスが変化する
ことである。したがって、プラズマの状態の変化がプラ
ズマ負荷アンテナのインピーダンスを変化させると、整
合回路はその機能を果たすことができなくなり、プラズ
マに供給されるRF電力が低下する。供給RF電力のこ
うした低下は、通常、ウェーハのプラズマプロセスをゆ
がめることになり、多くの場合、許容することができな
い。したがって、最善の技術的解決策は、アンテナのプ
ラズマ負荷インピーダンスの変化に応答してインピーダ
ンス整合を調整するRFインピーダンス整合装置を設け
ることである。
【0025】こうした可変RFインピーダンス整合回路
を有する従来のプラズマリアクタを図5Aに示す。この
プラズマリアクタは、ポンプ105によって真空排気さ
れるリアクタチャンバ100と、ウェーハ115を載置
できるウェーハ支持ペデスタル110と、オーバヘッド
コイルアンテナ120と、プロセスガス供給源130に
結合されたチャンバ内へのガス入口125と、を含む。
RFプラズマソース信号発生器140は、RFインピー
ダンス整合箱150を介して接続され、RFバイアス信
号発生器160は、別のRFインピーダンス整合箱17
0を介してウェーハペデスタル110に接続されてい
る。プラズマソース信号発生器140によって印加され
る電力は、チャンバ100内のプラズマのイオン密度を
制御し、バイアス信号発生器160によって印加される
電力は、ウェーハ115付近のプラズマイオンエネルギ
を制御する。場合によっては、コイル120の両端を、
図5Aに破線で示すそれぞれのコンデンサを介してグラ
ウンドに接続することもできる。
【0026】RFインピーダンス整合箱150及び17
0は一般に同一であるので、RFインピーダンス整合箱
150に関して説明を行う。インピーダンス整合は、直
列インダクタ190の両側に位置する一対の並列コンデ
ンサ180、185(これらは実際にはコンデンサ回路
である)から成る従来の「パイ形回路網(pi-networ
k)」によって達成される。コンデンサ回路180、1
85は、インピーダンス整合制御器200によって制御
される。制御器200は、従来の方向性結合器210を
介してRF入力150aにおける順電圧、逆電圧および
電流/電圧位相角を監視し、これら3つのパラメタか
ら、回路網モデル220を使用して各可変コンデンサ回
路180、185の静電容量の補正値を計算する。制御
器200は、その制御出力200a、200bで可変コ
ンデンサ180、185に制御信号を出し、それぞれの
容量値に必要な補正を実行する。可変コンデンサ18
0、185の各々は、機械可変コンデンサまたは図に示
すような電気可変コンデンサ回路のどちらでもよいが、
後者を選択する方が望ましい。図5Aは後者の場合の一
例を示しており、ここで各可変コンデンサ回路180、
185は、固定コンデンサ240に並列に接続された電
気可変インダクタ230から構成されている。この可変
インダクタ230は、一次巻線232と、透磁性磁心2
34と、可変電流源238に接続された小型制御巻線2
36と、からなる可飽和リアクトルである。制御出力2
00a、200bのうちの対応する一つは、電流源23
8の入力に接続されている。制御器200は、制御巻線
236を流れる直流電流または低周波電流を増大させる
ことによって、可変コンデンサ180の容量を低減する
ことができる。この結果、(磁心の磁区が一次巻線23
2の磁界の変動に追従することを抑制することにより)
磁心230の透磁率が低下し、したがって一次巻線23
2によって与えられるインダクタンスが低下し、これに
より固定コンデンサ180によって与えられる容量性リ
アクタンスの誘導性リアクタンスに対する優位性が低下
する。こうした変化は、可変コンデンサ180の容量の
効率の良い低下を表す。逆のプロセスでは、容量が増加
することになる。
【0027】このような装置の一つの欠点は、順電圧お
よび反射電圧ならびにそれらの間の位相の測定、または
電流および電圧ならびにそれらの間の位相の測定が必要
なことである。別の欠点は、装置がかさばり、しかも高
価なことである。さらに別の重要な欠点は、負荷インピ
ーダンスの変化に伴って変化するヒステリシス損失が各
磁心234に存在することである。図5Bに示されるよ
うに、(制御巻線236から)加えられる磁界Hが増加
し、次いで減少すると、磁心磁区の極性を固定する誘導
磁界Bが異なる率で変化するので、誘導磁界の各サイク
ルごとにエネルギの実損が生じる。図5Cを参照する
と、整合回路網の複素インピーダンス平面は、同調空間
300を含んでいる。この同調空間300内では、イン
ピーダンス整合制御器によってインピーダンス整合の問
題に理論的に完全な解決法がもたらされる。信号発生器
の出力インピーダンスが純抵抗性の50Ωであると仮定
すると、制御器200が制御巻線236を流れる制御電
流をより高い電流に指示する場合、パイ形回路網18
0、185、190によって与えられるインピーダンス
は、制御空間の領域310内のより低いインピーダンス
に移行する。この場合、磁心234は、図5Bのヒステ
リシスループの原点付近で変動し、損失はわずかであ
る。一方、制御器200がより低い制御電流を指示する
と、その結果生じるインピーダンスは制御平面内のより
高い抵抗の領域320内で発見される可能性があり、磁
心234の変動は、図5Bのヒステリシスループの外端
に達することがある。この場合、磁心234内の損失は
非常に高くなる。したがって、コイルアンテナ120の
プラズマ負荷インピーダンスが変化すると、コイルアン
テナ120に供給される電力は必然的に変化することに
なり、大きな欠点となる。
【0028】上記以外にも様々なインピーダンス整合技
術が知られている。例えば、可飽和リアクトル磁心中の
負荷依存性損失の問題を回避するために、可飽和リアク
トルの代わりに機械可変コンデンサを用いてもよい。し
かし、こうした機械的に同調可能な装置は、比較的遅
く、また機械的に故障することがある。周波数同調は、
RF発生器の周波数をプラズマ負荷アンテナの共振周波
数に追従するように変化させる技術である。この技術の
主要な欠点は、負荷インピーダンスをリアクタンスがほ
とんど無い状態に維持する際には成功するが、インピー
ダンスの大きさの不整合のために、RF発生器の周波数
が変化すると供給RF電力も変動することである。別の
技術としては、供給される電力の量を監視し、供給電力
がほぼ一定レベルに維持されるように必要に応じてRF
発生器電力を変化させる負荷電力サーボ制御がある。こ
の技術の欠点は、RF電力生成システムに課せられる電
力および熱放散の要件が大幅に拡大され、結果的に費用
および大きさが増大することである。別の欠点は、電力
の測定が必要となることである。電力の測定には、電
圧、電流、およびそれらの間の位相の測定が必要にな
る。供給電力サーボ制御技術は、周波数サーボ制御技術
に付随する幾つかの利点と組み合わせることができる。
【0029】上記の従来技術の全てに内在するより基本
的な問題点は、これらの制御パラメタ(例えば共振周波
数、供給電力等)が、RF発生器が接続される対象物
(オーバヘッドコイルアンテナ、電極、またはウェーハ
ペデスタルのいずれか)によって制御されるプラズマの
特性に直接影響を及ぼすパラメタではない、ということ
である。具体的には、プラズマ密度を主に制御するのは
コイルアンテナ中の電流の時間変化率であり、またウェ
ーハにおけるイオンエネルギを主に制御するのはウェー
ハペデスタルに印加されるバイアス電圧である。したが
って、上記の従来技術は、均一または一定のプロセスプ
ロファイルを間接的に維持するにすぎない、という欠点
がある。
【0030】本発明の目的は、上記の問題点を回避しな
がら、RF発生器出力をプラズマ負荷コイルアンテナ入
力(負荷)に同調させることである。具体的に述べる
と、回避すべき問題点は、機械的に調整可能なリアクタ
ンス素子(機械的故障を起こしやすい)、負荷に依存す
る効率の変動、可飽和リアクトルなどのかさばる磁気要
素、負荷インピーダンスの変化に伴う供給電力の変動、
3つのパラメタ(例えば、順電圧、逆電圧、及び位相、
並びに/又は電流、電圧、及び位相)を測定する必要性
などである。
【0031】本発明の別の目的は、ウェーハ表面におけ
るプラズマイオン密度やウェーハ表面におけるプラズマ
イオンエネルギを含む最も重要なプラズマ特性を直接制
御するパラメタに関して上記の同調機能を提供すること
である。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は、リアクタのチ
ャンバ内のプラズマ領域で被処理体を処理するRFプラ
ズマリアクタに具体化される。このリアクタは、RF電
力入力端子を有しプラズマ領域に面するRF電力アプリ
ケータと、基本周波数を有しRF電力出力端子を有する
RF電力発生器と、RF発生器出力端子とRF電力アプ
リケータのRF電力入力端子との間に接続されたインピ
ーダンス整合回路網と、インピーダンス整合回路網とR
F電力アプリケータのRF電力入力端子との間に接続さ
れた高調波インピーダンス素子と、を含んでいる。イン
ピーダンス整合回路網は、接続された他のリアクタンス
部品との組合せが負荷インピーダンス複素共役に少なく
ともほぼ近似するインピーダンスを与えるという点で、
RF電力アプリケータの方を向いたRF電力入力端子で
測定可能な負荷インピーダンスの複素共役に一般的に関
連する出力インピーダンスを基本周波数において有して
いる。また、高調波インピーダンス素子は、基本周波数
の高調波周波数において、インピーダンス整合回路網の
高調波周波数におけるインピーダンスよりも高いインピ
ーダンスを有しており、これにより、電極付近のプラズ
マシース中に発生する高調波周波数をインピーダンス整
合回路網から分離する。
【0033】RF電力アプリケータはチャンバ内の被処
理体支持具を含んでいてもよく、これにより、RF電力
アプリケータは容量結合され、プラズマシースは被処理
体の上に位置することになる。この場合、リアクタは、
RFプラズマソース電力を受け取る誘導電力アプリケー
タを更に含んでいてもよく、ここで、被処理体支持具を
含む容量結合RF電力アプリケータに接続されたRF電
力出力は、プラズマバイアス電力を形成する。
【0034】高調波インピーダンス素子のインピーダン
スは、高調波周波数付近で少なくとも一つのピーク値を
有していてもよいし、あるいは高調波周波数の範囲全体
にわたってピーク値を有していてもよい。高調波周波数
の範囲は、基本周波数の第2および第3高調波を含んで
いてもよい。この他に、高調波インピーダンス素子のイ
ンピーダンスは、基本周波数の個々の高調波周波数付近
に対応するピーク値を有していてもよい。
【0035】本発明の実施によれば、高調波周波数付近
における高調波インピーダンス素子のインピーダンスが
主としてリアクタンス性であり、高調波周波数付近で少
なくとも±90°に近い位相角を有していることが好ま
しい。ある態様では、高調波周波数付近における高調波
インピーダンス素子のインピーダンスは主として誘導性
であり、+90°に近い位相角を有している。
【0036】基本周波数は、低周波数範囲内にあること
が望ましい。この低周波数範囲内では、プラズマ中のイ
オンは、被処理体付近のプラズマシース中におけるRF
場の周期動作に実質的に追従することができ、誘導結合
されたソース電力がチャンバ内に高イオン密度のプラズ
マを形成する。低周波数範囲の上限は、シースの厚さ
(すなわち、電子密度および電子温度)およびプラズマ
イオンの質量に依存するので、低周波数範囲の上限は、
これらのパラメタと共に、2MHzのオーダの低周波数
から20MHzのオーダまで変化しうる。
【0037】インピーダンス整合回路網は、固定値を有
するリアクタンス部品を含んでいてもよく、RF発生器
は、インピーダンス整合を維持する新規の周波数サーボ
ループを含んでいてもよい。この他に、インピーダンス
整合回路網は、少なくとも一つは可変である複数のリア
クタンス部品を含んでいてもよく、RF発生器は、この
可変リアクタンス部品を変化させてインピーダンス整合
を維持する従来のサーボループを含んでいてもよい。
【0038】
【発明の実施の形態】
序論 本発明では、チャンバと整合回路網(または「整合回
路」)との間に高調波インピーダンス素子を設けて、シ
ース電圧および電流の高調波成分(例えば第2および第
3高調波)に特定のインピーダンスを与える一方で、基
本周波数ではインピーダンス整合回路と協同して所望の
インピーダンス整合を達成することにより、シース電圧
波形のひずみを防止する。高調波インピーダンス素子の
インピーダンス位相およびインピーダンス大きさは、整
合回路によって与えられる基本周波数でのインピーダン
ス整合に顕著な影響を与えることなく、プラズマシース
内で発生する高調波の各々(または少なくとも第2高調
波もしくは第2および第3高調波)の位相(および場合
によっては振幅)が、図1の「正常な」半波整流正弦波
シース電圧波形を形成するために必要なものに少なくと
もほぼ近い値に調整されるように選択される。本発明の
多くの実施形態では、この選択は主として、所望の高調
波(例えば、第2高調波または第2および第3高調波)
に対するインピーダンスであって整合回路に与えられる
インピーダンスよりも相当に大きいインピーダンスを高
調波インピーダンス素子に与えることによって達成され
る。
【0039】さらに強力で、したがってより高価な別の
実施形態では、性能の正確な最適化を達成するために、
複数の高調波インピーダンス素子の各々が、RF信号の
多数の高調波(例えば、最高20までの高調波)の各々
に特定のインピーダンス大きさおよびインピーダンス位
相を付与することができる。この実施形態は、被処理体
にエッチング形成される穴のアスペクト比が設計要件の
変更によって増大する場合に特に有利である。
【0040】より高次の高調波(例えば、第2および/
または第3高調波)では、高調波インピーダンス素子の
インピーダンスは、上述の通り、整合回路のインピーダ
ンスより高いことが望ましい。これにより、整合回路
は、プラズマシースで生成される高調波から分離され
る。この結果、整合回路設計は、高調波周波数における
振る舞いに関係なく、基本周波数においてより広範囲の
プラズマ負荷インピーダンスに整合するように最適化さ
れる。
【0041】本発明の好適な実施形態では、高調波イン
ピーダンス素子は主として誘導性である。これにより、
正常な、あるいはクリーンな半波整流シース電圧正弦波
形を生成するために必要な位相応答が第2高調波で(同
様に第3高調波についても)得られる。さらに、好適な
実施形態では、第2および第3高調波におけるインピー
ダンスの大きさは比較的高く、通常は50Ω以上であ
る。好適な実施形態では、第2高調波(および/または
第3高調波)において誘導性インピーダンスを使用する
が、いずれにせよ、RFバイアス発生器の出力インピー
ダンスが大きな実成分を有しているのに対し、チャンバ
負荷インピーダンスは実成分が小さく、ほぼ純粋にリア
クタンス性であり、+90°または−90°のいずれか
のインピーダンス位相角を有していることに留意すべき
である。このように、いずれの場合も、高調波インピー
ダンス素子は、適切に容量性または誘導性のいずれかと
なる。チャンバ/プラズマ/シースの負荷インピーダン
スは主として容量性であるので、高調波インピーダンス
素子は誘導性の方が望ましい。
【0042】整合回路および高調波インピーダンス素子
を含むシステムを設計する場合、整合回路部品値は、基
本RF周波数でインピーダンス整合が達成されるよう
に、高調波インピーダンス素子の挿入インピーダンスを
考慮に入れて選択される。この整合は、処理中における
プラズマまたはプラズマチャンバの負荷インピーダンス
の予想される変動を包含するインピーダンス範囲にわた
って反射RF電圧および電流が20%未満、好ましくは
10%未満に制限されるように、十分に密接である。高
調波インピーダンス素子の部品値は、第2高調波周波数
の一定範囲にわたって高い誘導性インピーダンスが得ら
れるように選択される。プラズマチャンバ負荷インピー
ダンスの変動に追従するように基本周波数を変化させる
RF同調方法を整合回路が使用する場合には、この範囲
は大きくなる。
【0043】プラズマシース生成高調波周波数成分から
整合回路を分離するために、インピーダンス整合回路と
チャンバとの間に高調波インピーダンス素子を設けるこ
とが望ましい。
【0044】被処理体を静電チャック上に支持する一つ
の実施形態では、DC電圧源の出力を整合回路出力と静
電チャックとの間に接続する通常の手法とは対照的に、
静電チャックを駆動するDC電圧源は、バイアスRF発
生器の出力と整合回路の入力との間に接続された出力を
有している。この実施形態では、通常の阻止コンデンサ
と並列にインダクタを設け、このインダクタを介してチ
ャックにDC電圧を印加できるようにする。
【0045】整合回路および高調波インピーダンス素子
の所与の回路配置に関して、MathCadなどのコン
ピュータソフトウェアプログラムは、各高調波または少
なくとも第2高調波に大きな誘導性インピーダンス(例
えば、通常は50Ωより大きいインピーダンス)を付与
するなどの特定の制約条件を前提として、第2および第
3高調波の所与の周波数または周波数範囲に対して最適
な部品値を計算することができる。本明細書に含まれる
開示内容に照らせば容易に分かるように、このような計
算は、基本周波数における高調波インピーダンス素子の
挿入インピーダンスや、様々な接続ケーブルの長さや、
各リアクタンス素子の特性インピーダンスを考慮してい
る。
【0046】より強力な実施形態では、高調波インピー
ダンス素子の数(あるいは、これと等価なものとして、
一つの高調波インピーダンス素子中における回路素子の
数)を増やすことによって、高次までの高調波の各々を
個々の高調波の各々に最適なインピーダンスを与えるこ
とによって個別にフィルタリングできるように、より多
くの自由度を上記の計算に与えることができる。
【0047】プラズマシース高調波を分離するプラズマ
リアクタ 図6を参照すると、プラズマリアクタは、チャンバの天
井14の下に位置するプラズマ領域12であってチャン
バの円筒形側壁16に包囲されたプラズマ領域12を画
成するチャンバ10を有している。被処理体18(通常
は半導体ウェーハ)は、ウェーハペデスタル20上に支
持されている。このウェーハペデスタルは、この技術分
野で周知のタイプの静電チャックとすることができる。
チャンバ10の内部は、ターボポンプ(図示せず)によ
り排気穴22を通じて適切な真空に排気される。
【0048】プラズマソース電力は、RF発生器28の
二つの独立したRF電力発生器出力24、26を介し
て、天井14の上に位置する対応する内側および外側コ
イルインダクタ30、32に印加される。また、プラズ
マバイアス電力は、発生器28の別の独立RF電力発生
器出力34を介してウェーハペデスタルに印加される。
好適な実施形態では、RF発生器28は、本明細書で詳
細に後述する周波数同調方法および関連パラメタサーボ
制御方法を使用するインピーダンス整合制御システムを
内部に含んでいる。この場合、各発生器出力24、2
6、34に対応する固定整合回路網が存在する。
【0049】具体的には、発生器バイアス出力34は、
固定整合回路網(または「整合回路」)36に接続され
ている。この固定整合回路網は、並列コンデンサC1お
よびC2が両側に配置された直列インダクタL1から成る
パイ形回路網を構成している。発生器出力24の固定整
合回路網は、内側コイルインダクタ30の入力および出
力にそれぞれ接続された対応する並列および直列コンデ
ンサC3、C4から構成されている。発生器出力26の固
定整合回路網は、外側コイルインダクタ32の入力およ
び出力にそれぞれ接続された対応する並列および直列コ
ンデンサC5、C6から構成されている。しかしながら、
本発明は、周波数同調方法および/または関連パラメタ
サーボ制御方法を用いるインピーダンス整合回路の使用
に限定されるわけではない。実際、本発明は、任意の種
類のインピーダンス整合回路を使用する場合にも、一般
的に適用可能である。例えば、インピーダンス整合回路
網36は「固定形」とする代わりに可変形としてもよ
く、RF発生器28中の従来のインピーダンス整合制御
器は、プラズマチャンバ負荷インピーダンスの変動に追
従するように整合回路網36(例えば、コンデンサC1
またはC2)中の一つの部品のリアクタンスを変化させ
ることによって動作する。
【0050】整合回路網36間の直列出力コンデンサC
outは、高調波インピーダンス素子42の機能を拡張
し、この分析では高調波インピーダンス素子の一部と考
えることができる。高調波インピーダンス素子42(C
fおよびLf)は、RF発生器出力34からの基本RF周
波数の第3高調波付近の共振周波数を持つ並列共振タン
ク回路である。基本周波数では、この回路は誘導性であ
り、チャンバの負荷インピーダンスより高いインピーダ
ンスを有している。基本周波数でチャンバ負荷インピー
ダンスを整合させるためには、整合インピーダンスを低
減しなければならない。この目的のために、コンデンサ
Coutは、高調波インピーダンス素子42と直列に接続
され、基本RF周波数範囲(例えば1.5〜1.9MH
z)で、回路網全体の整合インピーダンスを全体として
(すなわち、固定回路網36および高調波インピーダン
ス素子42を含む全整合成分を)実質的に低減する。こ
れは、コンデンサCoutと高調波インピーダンス素子4
2の誘導タンク回路とが、基本RF周波数範囲以下の共
振周波数を持つ直列共振回路を形成するからである。固
定整合回路網36(パイ形回路網)、固定高調波インピ
ーダンス素子42と直列コンデンサCoutとの組合せに
より、特定のプロセス条件下における低い大きさ(例え
ば10Ω)から別のプロセス条件下における高い大きさ
(例えば180Ω)まで変化する複素(実および虚)チ
ャンバ負荷インピーダンスとの整合が可能になり、同時
にRF基本周波数の第2および第3(並びにより高次
の)高調波に高いインピーダンス大きさを付与すること
が可能になる。これは重要な利点である。というのも、
一つのリアクタを使用することで、異なる複素チャンバ
負荷インピーダンスを有する異なるプロセス、例えば、
一つの複素チャンバ負荷インピーダンスで特徴付けられ
るエッチングプロセスと別の複素チャンバ負荷インピー
ダンスで特徴付けられる(生産ウェーハをペデスタル2
0に載置したままの)チャンバ清浄動作、を実行するこ
とができるからである。このエッチングプロセスは、一
般に、エッチャントおよびポリマ前駆ガス(例えば、フ
ルオロハイドロカーボン)を使用して実行され、チャン
バ清浄動作は、一般に、酸素ガスを使用して実行され
る。
【0051】複素チャンバ負荷インピーダンスの大きさ
は、プラズマソース電力レベル、プラズマバイアス電力
レベル、チャンバ圧力、ガスの組成、プラズマソース電
力発生器の周波数、プラズマバイアス電力発生器の周波
数を含む幾つかのパラメタの関数である。ウェーハペデ
スタル電極におけるチャンバ負荷インピーダンスの大き
さは、プラズマバイアス電力レベルと共に増加し、プラ
ズマソース電力レベルと共に減少する。上記パラメタの
各々が異なる値でも同じチャンバが動作可能なので、そ
のチャンバ負荷インピーダンスの範囲は、本明細書で後
で説明する図8のグラフに示される複素平面において大
きな空間に広がることができる。
【0052】Coutが高調波インピーダンス素子とウェ
ーハペデスタルとの間に直列に接続されているので、別
の電流路を設けなければ、DC電流をペデスタルに流す
ことはできない。ウェーハペデスタル20がこの技術で
周知の種類の静電チャックであって、生産ウェーハのペ
デスタル20上へのローディングおよびアンローディン
グを制御するために充電および放電用DC電流の供与を
必要している場合には、このようなDC電流が必要にな
る。このために、一般的に、静電チャックまたはペデス
タル20にDC制御電圧を供給する静電チャック(ES
C)駆動装置38は、コンデンサCoutとESCペデス
タル20との間に接続された出力を有している。しかし
ながら、本発明の好適な実施形態では、ESC駆動装置
38は、発生器出力34と固定整合回路網36との間に
接続された出力を有している。発生器出力34とESC
駆動装置38の出力との間に直列に接続されたコンデン
サCgenは、ESC出力38から発生器28へDC電流
が流れるのを防止する。出力コンデンサCoutと並列の
チョークインダクタLchは、ESC駆動装置38からE
SCペデスタル20にDC電流が流れることを可能にす
る。チョークインダクタLchの誘導性リアクタンスは十
分に高いので、バイアス電力発生器の基本周波数および
高調波周波数においてDC電流はそこを流れることがで
きるが、RF電流は事実上流れることができない。この
構成の利点は、RF発生器28とESC駆動装置38と
を一体化できるということである。
【0053】高調波インピーダンス素子 プラズマシース発生高調波から固定整合回路網36を分
離することは、本発明に従って、固定インピーダンス整
合回路網36の出力に位置する高調波インピーダンス素
子42によって達成される。上述の通り、高調波インピ
ーダンス素子42は、プラズマシースで発生した高調波
に、整合回路網36から付与されるインピーダンスより
高いインピーダンスを付与する必要がある。図6の実施
形態では、高調波インピーダンス素子42は、並列フィ
ルタコンデンサCfおよび並列フィルタインダクタLfか
ら構成されている。固定インピーダンス整合回路網36
は、この回路網に接続されたインピーダンス(高調波イ
ンピーダンス素子42の挿入インピーダンスを含む)と
協同して、発生器28の基本RF周波数においてウェー
ハペデスタル20における入力プラズマチャンバインピ
ーダンスの複素共役とほぼ等しい出力インピーダンスを
与える。高調波インピーダンス素子42は、基本周波数
の様々な高調波においてプラズマチャンバの負荷インピ
ーダンスよりも一般に高いインピーダンスを与える。一
般に、これらの高調波では、高調波インピーダンス素子
42は、整合回路網36よりも大きなインピーダンスを
持っている。
【0054】チャンバ負荷インピーダンスの予想範囲 典型的なRFプラズマリアクタチャンバの負荷インピー
ダンスの範囲は、チャンバを使用するために意図された
一連の様々なプロセス条件(すなわち、種々の圧力、ガ
ス流量およびガスの種類、RF電力レベル、RF周波
数、並びにチャンバ圧力)の各々について、ウェーハペ
デスタル20へのケーブル54の接続部における負荷イ
ンピーダンスを測定することによって求められた。この
一連の測定の結果は、実インピーダンス成分および虚イ
ンピーダンス成分(横軸および縦軸)からなる複素平面
内の点として図7に示されている。これらの点は、測定
されたインピーダンス値の2次元空間を記述する。イン
ピーダンス整合回路網は、反射電力が全電力の特定の最
大比率(例えば、30%〜50%、望ましくは20%、
さらに望ましくは4%)に制限されるように、チャンバ
負荷インピーダンスの複素共役に十分に近いインピーダ
ンスを与える必要がある。
【0055】設計方法 発生器28からペデスタル20までのRF信号路におけ
る様々なコンデンサおよびインダクタの部品値を選択す
る際は、少なくとも第2高調波の予想範囲全体で所望の
高い誘導性インピーダンスが得られ、望ましくは同様に
第3高調波の範囲全体でも所望の高い誘導性インピーダ
ンスが得られるように、高調波インピーダンス素子42
の部品CfおよびLfの値が最初に選択される。図6の実
施形態の実施例における基本周波数の範囲は、1.5M
Hz〜1.9MHzであった。これが定まると、高調波
インピーダンス素子42の挿入インピーダンスは容易に
決定され、これを考慮に入れて、固定インピーダンス回
路網36の部品値、すなわちC1、C2およびL1が選択
される。これら後者の部品値は、プラズマチャンバ負荷
インピーダンスの予想範囲に対してプラズマチャンバ負
荷インピーダンス(ウェーハペデスタル20で測定)の
複素共役に一般的に近いインピーダンスを与えるように
選択される。回路の範囲を最適化するため、固定インピ
ーダンス回路網36のインピーダンスは、全出力インピ
ーダンス(全ての回路素子Cgen、C1、C2、L1、C
f、Lf、Cout、Lch、およびケーブル50、54をひ
とまとめにして全体として得られるインピーダンス)が
(例えば図8に示されているように)一般的に負荷イン
ピーダンスの範囲(または空間)の中央付近のインピー
ダンスの複素共役となるように選択される。以下で個別
に説明するように、負荷インピーダンスがその中間範囲
からはずれると、固定インピーダンス回路網36との対
応する不整合は、バイアスRF発生器周波数を適切にサ
ーボ制御することにより最小限に抑えられ、あるいは少
なくともほぼ回避される。
【0056】この設計方法は、MathCadソフトウ
ェアを用いて実施した。固定条件は、次の通りである。
すなわち、RF発生器出力34から固定整合回路網36
の入力までのケーブル50の長さは96フィートであ
り、出力段(CoutおよびLch)とウェーハペデスタル
20との間のケーブル54の長さは3フィートであり、
両ケーブル50、54は50Ωの特性インピーダンスを
有する同軸ケーブルであり、バイアスRF基本周波数の
同調周波数範囲は1.5MHz〜1.9MHzであり、
ウェーハペデスタル20のケーブル接続部におけるプラ
ズマ/シース負荷インピーダンスは図8に示される空間
に制限され、固定インピーダンス素子は図7の負荷イン
ピーダンスの複素共役に一般的に対応するインピーダン
スを有する必要があり、高調波インピーダンス素子42
(CfおよびLf)はバイアスRF基本周波数の第2高調
波および第3高調波で非常に高い誘導性インピーダンス
を提供する必要があった。これにより、以下の部品値が
得られた。
【0057】
【数1】 結果 図8は、基本周波数範囲(例えば1.5〜1.9MH
z)および0〜4%の反射電力範囲にわたってインピー
ダンス整合回路網(すなわち、Cgen、C1、C2、L1、
Cf、Lf、Cout、およびケーブル50、40を含む回
路網)によって得られる全ての可能な複素インピーダン
ス値の複素共役の実成分および虚成分(横軸および縦
軸)からなる複素平面内の2次元空間を示している。図
8のグラフ中のインピーダンス値は、MathCadソ
フトウェアを用いて計算したものである。図8は、イン
ピーダンス値の空間が図7の測定インピーダンス値の全
空間をカバーするのに十分以上の大きさを有しているこ
とを明確に示している。したがって、図6のインピーダ
ンス整合回路網は、反射RF電力を所望の制限(例えば
4%)内に抑制するのに適している。
【0058】上記の部品値から、RF発生器28の方を
向いたケーブル54のウェーハペデスタル端で測定され
る出力インピーダンスの計算値が得られる。その大きさ
および位相を図9および図10にそれぞれ示す。図9
は、出力インピーダンスが第2高調波の範囲の中間で約
60Ωであり、第3高調波の範囲の中間で200Ωを優
に超えていたことを示しており、図10は、少なくとも
第2高調波において出力インピーダンスの位相が概して
誘導性であり、所望の通りほぼ90度であったことを示
している。図9および図10に示されるインピーダンス
の計算値は、RF発生器20のバイアス出力の測定出力
インピーダンスの大きさ及び位相に(一般的にはごくわ
ずかだけ)依存し、したがって発生器の選択に依存して
変化する。図9および図10に示される整合出力インピ
ーダンスを計算する際に使用される図6の実施形態にお
ける発生器出力インピーダンスの大きさ及び位相を、図
11および図12に示す。
【0059】システムにさらにリアクタンス素子を追加
して計算の自由度を高めることにより、より良い結果を
得ることができる。例えば、第2高調波でより高いイン
ピーダンスが得られたり、より広い帯域にわたって90
°に近い位相が得られる、といった結果を得ることがで
きる。
【0060】本発明を実施する好適な方法では、第1段
階で高調波インピーダンス素子42を挿入し、そのイン
ピーダンスを第2高調波および第3高調波で整合に近く
なるように選択し、第2段階で、ケーブル50、54の
インピーダンスを含む全てのインピーダンスを考慮に入
れて、固定インピーダンス回路網36のインピーダンス
を、負荷インピーダンスの範囲の中間の複素共役にほぼ
等しくなるように選択する。
【0061】図6の実施形態の実施で達成される最も重
要な結果は、図2のシース電圧波形に伴うエッチング停
止の問題が除去され、シース電圧波形が図1の形状をと
ることである。別の重要な結果は、バイアスRF信号に
対するインピーダンス整合範囲が拡大することである。
これは、上記方法に従った固定整合回路36の部品値の
最適化(例えばMathCadソフトウェアによるも
の)が基本周波数におけるインピーダンスのみを考慮に
入れており、これにより基本周波数において最大限可能
なインピーダンス整合範囲が得られるからである。この
方法は、プラズマシースで発生する高調波をインピーダ
ンス整合回路網36から分離することによって可能にな
る。対照的に、従来技術ではこうした分離を行なわない
ので、インピーダンス整合回路の設計では、高調波周波
数で何らかの補償を行なうことが必須であり、これによ
り、インピーダンス整合範囲の損失など、基本周波数で
の性能を犠牲にすることを強いられていた。この利点
は、従来のRFインピーダンス整合技術(インピーダン
ス整合回路中で可変リアクタンスを使用する)を使用す
る場合でも、あるいは本明細書に記載される周波数同調
インピーダンス整合技術(整合回路網36は固定型の場
合)を使用する場合でも、同じである。後者の場合、本
発明の利点は、プラズマシースで発生する高調波から生
じる効果によって周波数同調範囲が縮小されないという
ことである。
【0062】図13は、図6の実施形態の変形例を示し
ている。この変形例では、高調波インピーダンス素子4
2が、RF発生器28の内部のインピーダンス整合サー
ボにより整合回路網36内のコンデンサC1の容量を変
化させるインピーダンス整合技術と組み合わせて使用さ
れている。
【0063】図14は、本発明の強力な実施形態を示し
ている。この実施形態では、インピーダンス整合回路網
36と出力コンデンサCoutとの間に複数(すなわちn
個)の高調波インピーダンス素子42−1〜42−n
(ここでnは2以上の整数)が直列に接続されている。
高調波インピーダンス素子42−1〜42−nの各々の
インピーダンスは、プラズマシースで発生する任意の数
(n)の高調波までの高調波周波数のそれぞれにおける
ピークに選択される。例えば、最初の20の高調波をこ
の方法で取り扱うことにより、最大限可能な性能と可能
な限りクリーンなシース電圧波形を得ることができる。
直列配列の高調波インピーダンス素子42−1〜42−
nによって与えられるインピーダンスの大きさ及び位相
の一つの可能な例を、図15および図16のグラフにそ
れぞれ示す。図15では、各高調波周波数においてピー
クがある。図16では、位相は、整合回路の共振間で+
90度および−90度に近いピークを有しており、各共
振付近ではほぼ0°である。インピーダンスの大きさの
ピークは、整合回路の対応する共振付近に現われること
が望ましい。この設計には次の三つの選択肢がある。す
なわち、(1)回路共振を、対応する高調波の周波数よ
りわずかに高くする。この場合、高調波周波数における
インピーダンス位相は誘導性である。(2)回路共振
を、対応する高調波の周波数よりわずかに低くする。こ
の場合、位相は容量性である。(3)回路共振を、対応
する高調波と同一周波数にする。この場合、インピーダ
ンスは大きな抵抗成分を有する。第1の選択肢を採用す
ると、各高調波周波数は+90度から始まる位相の下降
端と一致するので、各高調波において与えられるインピ
ーダンスは主として誘導性である。しかし、本明細書で
先述した通り、特定のチャンバ設計およびそこで生じる
プラズマプロセス条件によっては、高調波インピーダン
ス素子42のインピーダンスは容量性の方が望ましい場
合もある。
【0064】本発明は、比較的低いバイアスRF周波数
(例えば数MHz程度)を使用し誘導性ソース電力アプ
リケータを使用して高プラズマイオン密度を持つプラズ
マを生成する図6に示される種類のプラズマリアクタに
特に適していると思われる。ウェーハペデスタル20に
与えられる比較的低いバイアスRF周波数は、上述の通
り、電子より低い移動度を有するにもかかわらず、シー
ス内のプラズマイオンがバイアスRF信号の周期動作に
応答することができる周波数として定義することができ
る。比較的高いプラズマイオン密度とは、プラズマソー
ス電力をプラズマ領域12内に結合させる誘導コイルを
用いて一般的に達成されるプラズマイオン密度分布であ
って、例えば少なくとも1010イオン毎立方センチメー
トル以上のオーダ(例えば、1011〜1012イオン毎立
方センチメートルのオーダ)のイオン密度を持つプラズ
マイオン密度分布を指している。
【0065】周波数同調およびパラメタサーボ制御 本発明の好適な実施形態は、プラズマの特性、例えばウ
ェーハにおけるプラズマイオン密度やイオンエネルギ、
が最適化されるように、RF周波数をサーボ制御するこ
とによってRF発生器出力を信号アプリケータ負荷に同
調させるという機能を用いる。これは、本最適化するプ
ラズマ特性に直接関係する測定パラメタ(電力、電圧ま
たは電流)に合わせて周波数をサーボ制御することによ
り達成される。周波数はある範囲内で、パラメタの大き
さが最適値(パラメタに応じて、その周波数範囲内の最
小値または最大値のいずれか)に達するまでサーボ制御
される。本発明はまた、同じRFパラメタがさらに最適
化されるか、または別のRFパラメタが最適化されるよ
うに、RF信号発生器の出力の大きさ(例えば、出力電
力、出力電流または出力電圧)も制御する。誘導結合信
号アプリケータ(例えばコイルアンテナ)の場合、最適
化すべきプラズマ特性は、通常、プラズマイオン密度で
あり、関連パラメタ(単数または複数)は、発生器出力
での反射電力(これは最小のときに最適である)、また
は供給電力、もしくは信号アプリケータを流れる電流
(I)もしくは電流の時間変化率(dI/dt)、もし
くは電流と周波数の積(これらはどれも最大のときに最
適である)とすることができる。容量結合信号アプリケ
ータ(例えば電極)の場合、最適化すべきプラズマ特性
は、プラズマイオン密度(電極がプラズマソース電力を
放射する場合)か、あるいはイオン密度(ウェーハペデ
スタル電極のように、電極がバイアス電力を放射する場
合)のいずれかとすることができる。この場合、関連パ
ラメタ(単数または複数)は、反射電力、供給電力、反
射電圧もしくは供給電圧、または電圧もしくは電流のフ
ーリエ成分もしくは他の関数とすることができる。周波
数制御のために選択されたパラメタが供給電力である場
合、上記同調プロセスは、インピーダンス整合を構成す
る。ウェーハペデスタル電極において制御されるパラメ
タの場合、このパラメタは、本明細書で後述するよう
に、AC結合によって(例えば静電チャック誘電体層に
わたって)測定されるウェーハの電圧であってもよい
し、DC結合によって(ウェーハ自体に接触する電圧プ
ローブにより)測定されるウェーハの電圧であってもよ
い。
【0066】動作中は、周波数サーボ制御ループおよび
発生器出力大きさ(電力、電圧、または電流)サーボ制
御ループが使用される。最初に、周波数制御ループは、
パラメタ(例えば、パラメタdI/dt、すなわち誘導
プラズマソース信号アプリケータを通る電流の時間変化
率)が指定周波数範囲内の極大値に達するRF発生器出
力周波数を求めることにより、非常に大きな初期インピ
ーダンス不整合を克服する。これが達成され、あるいは
少なくとも達成に近づくと、周波数制御ループを動作し
続けながら、他方の制御ループの動作を開始させること
ができる。これら2つの制御ループは協同して、RF信
号アプリケータ上の負荷状態の変化にもかかわらず、所
望のプラズマ特性を最適化する。このような変化する負
荷状態は、通常、リアクタチャンバ内の微妙な変化(例
えば、チャンバ壁などで進行する材料の堆積)に起因す
る。
【0067】このような周波数同調では、選択されたパ
ラメタを完全に最適化することができない場合がある。
例えば、最適な周波数に達した後でさえも、負荷インピ
ーダンスの大きさと出力インピーダンスの大きさとの間
に不整合が残ることがある。したがって、信号発生器出
力の大きさ(出力電力、出力電流、または出力電圧)を
管理するサーボ制御ループ−−これは2次制御ループと
呼ぶことができる−−によって、さらなる最適化が実行
される。好ましくは、この2次制御ループは、RF発生
器の出力電力を調整して、選択されたパラメタ(または
別のパラメタ)を所望の設定値または大きさに設定し、
維持する。
【0068】本発明は、ある実施形態において、制御す
べきプラズマ特性が調整されるように周波数を同調させ
る。例えば、1つのプラズマ特性としてプラズマイオン
密度を例に取って説明する。プラズマイオン密度は、次
の測定可能なパラメタの関数である。この測定可能パラ
メタとはすなわち、プラズマソース信号発生器の出力に
おけるプラズマソース電力(つまり、反射電力の逆関数
および供給電力の関数)と、誘導性信号アプリケータ中
の電流の時間変化率(dI/dt)、または正弦波形に
対する同等物として電流(I)と周波数の積である。本
発明は、これらのパラメタが最適化されるように周波数
をサーボ制御するので、所望のプラズマ特性(例えばプ
ラズマイオン密度)を直接制御することになり、極めて
有利である。
【0069】同様の分析は、別のプラズマ特性、すなわ
ちウェーハにおけるイオンエネルギについても当てはま
る。ウェーハにおけるイオンエネルギは、次の測定可能
なパラメタの関数である。その測定可能パラメタとはす
なわち、バイアス電力(バイアス信号発生器の出力にお
ける反射電力の逆関数および供給電力の関数)と、ウェ
ーハ電圧(これは、通常、静電ウェーハチャックの両端
におけるAC結合測定で検知される)である。ウェーハ
電圧自体は、バイアス発生器出力における供給電圧の関
数であり、バイアス発生器出力における反射電圧の逆関
数である。本発明はこれらの後者のパラメタが最適化さ
れるように周波数をサーボ制御するので、所望のプラズ
マ特性(例えばイオンエネルギ)を直接制御することに
なり、極めて有利である。
【0070】プラズマソース電力の周波数サーボ制御 図17Aに示される実施形態では、RFプラズマソース
信号アプリケータ120はコイルアンテナまたはソレノ
イドの形態の誘導性アプリケータである。本発明は、プ
ラズマソース信号アプリケータとして容量性電極を使用
するリアクタにも有用である。RFプラズマソース信号
発生器140は、可変周波数または制御可能な周波数を
有しており、固定同調回路網400を介してコイルアン
テナ120に接続されている。この固定同調回路網は、
(任意選択的に)直列コンデンサ402、並列コンデン
サ404、および/または直列コンデンサ406などの
リアクタンス素子から構成されている。但し、任意の固
定同調回路を使用することが可能である。これらの容量
性素子は、誘導コイルアンテナ120と共にLC同調回
路網を形成する。電流センサ410は、コイルアンテナ
120へのRF電流を監視する。周波数サーボ420
は、電流センサ410によって検知されるコイルアンテ
ナ電流を定期的にサンプリングし、その情報を使用して
RFソース信号発生器140の周波数を制御する。周波
数サーボ420は、一定の制御方法を実現するように設
計することができる。例えば、周波数サーボ420は、
特定の制御方法を実行するようにプログラムされた集積
回路マイクロプロセッサを備えていても良い。当業者
は、アンテナを平衡させるために、図17Aに示される
もの以外の多くの適切な回路配置の中から選択すること
ができる。
【0071】一般に、この制御方法は、プラズマソース
電力によって主に制御される1つのプラズマ特性、すな
わちプラズマイオン密度、が最適化されるようにRFソ
ース信号周波数をサーボ制御するものである。一般に、
プラズマイオン密度は、コイルアンテナ中の電流
(I)、特にコイルアンテナ電流の時間変化率(dI/
dt)の大きさによって影響を受ける。したがって、こ
のプロセスは、コイルアンテナ電流が最適化されるよう
に、あるいはより好ましくはコイルアンテナ電流の時間
変化率(dI/dt)の大きさ又は電流(I)とRF周
波数との積が最適化されるように、プラズマソース信号
周波数を制御する。
【0072】このプロセスの第1の実施形態では、低周
波から高周波までの範囲内の周波数に対してコイルアン
テナ電流が最大になり、その後、負荷インピーダンスの
微妙で緩やかな変化にもかかわらずこの最適状態が維持
されるように、周波数サーボ機構420が、コイルアン
テナ電流の変化に応答して発生器140の周波数を変化
させる。このような変化は、(例えば、チャンバ壁にお
けるポリマおよび/または他の材料の堆積や除去から生
じる)プラズマプロセス状態の比較的緩やかな変化によ
って引き起こされる。
【0073】このプロセスの第2の実施形態では、低周
波から高周波までの周波数範囲内の周波数に対してコイ
ルアンテナ電流の時間変化率(dI/dt)が最適化さ
れるように、周波数サーボ機構420が、コイルアンテ
ナ電流の変化に応答して発生器140の周波数を変化さ
せる。この実施形態の一態様では、周波数サーボ420
は、低周波から高周波までの周波数範囲内の周波数に対
してコイルアンテナ電流(I)にRF周波数(f)を掛
けた積が最大になるように周波数を変化させる。コイル
電流は一般に正弦波形を有しているので、積I・fはd
I/dtの少なくとも良好な近似である。
【0074】このプロセスの第3の実施形態では、周波
数サーボ420は、低周波から高周波までの範囲内で、
供給電力が最大になるように、あるいは反射電力が最小
になるように、供給電力または反射電力(これらは、発
生器140の信号出力において測定される)の変化に応
答して発生器140の周波数を変化させる。
【0075】図17Cは、コイルアンテナ120のイン
ダクタンスL、並列コンデンサ404の静電容量CS
およびコイルアンテナ120の接地端における直列コン
デンサ406の静電容量CLを含んだ一般的な同調回路
を示す。静電容量CS及びCLは、ソース電力周波数範囲
内でコイルが共振し、かつソース電力発生器出力インピ
ーダンスに比較的近い適切なインピーダンスの大きさを
与えるように選択される。CSおよびCLをコイルアンテ
ナに接続する方法は、図17Cに示されるように、(天
井やプラズマへの容量結合を最小限に抑えるため)チャ
ンバの天井に最も近い巻線に加わる電圧が最低となるよ
うに選択することが望ましい。本発明を実施するにあた
っては、上記の回路構成だけでなく、多くの異なる回路
構成を使用することができる。
【0076】プラズマソース電力の電力サーボ制御 本明細書で先に開示した通り、周波数サーボ制御では、
負荷インピーダンスの大きさと出力インピーダンスの大
きさとの間に不整合が残り、多少の反射電力を生じるこ
とがある。そうした反射電力損失を補償するために、発
生器140の信号出力レベルを制御する図2Aの電力サ
ーボ430は、方向性結合器440を介してソース信号
発生器140の出力で検知される順RF電圧および反射
RF電圧(それぞれVFおよびVR)を監視し、供給電力
を求める。電力サーボ430は、上述の測定パラメタ
(例えば、供給RF電力、電流、電流の時間変化率、電
流×周波数の積)の一つが所望の設定値またはその付近
に維持されるように、発生器140の出力電力を変化さ
せる。電力サーボ430は、この機能を実行するように
プログラムされた集積回路マイクロプロセッサを備えて
いても良い。
【0077】図17Bは、選択パラメタの大きさ対周波
数のグラフであり、最大にすべき選択パラメタ(例え
ば、供給電力や誘導性コイル電流変化率)の振る舞いを
実線で表している。制限された周波数範囲内で、このパ
ラメタは、周波数サーボ420が求める極大を示してい
る。このグラフはまた、最小にすべき別のパラメタ(反
射電力など)の振る舞いを破線で表している。制限され
た周波数範囲内で、この別のパラメタは、周波数サーボ
420が求める極小を示している。
【0078】電力サーボ430による無用な電力調整を
最小限に抑えるために、周波数サーボ420が選択パラ
メタを所定のしきい最大レベル内(あるいは、パラメタ
の種類によっては最小レベル内)にサーボ制御するま
で、電力サーボ430を動作不能してもよい。これによ
り、非常に大きい同調はずれの状態あるいは不整合が存
在するとき(例えばシステムに初めて電源を投入したと
きなど)、電力サーボ430がRF電力を増加して残留
インピーダンスの大きさの不整合を補償する前に、周波
数サーボ420が単独で動作して近似的な初期同調状態
または整合を確実に求めることになる。これにより、電
力サーボ430がRF電力を増加する初期量が低減され
る。当業者は、この機能を様々な方法で容易に実現する
ことができる。例えば、このシステムは、周波数サーボ
420が選択パラメタの大きさにおいて初期の大きさか
ら所定のパーセンテージの改善(例えば増加)を達成す
るまで電力サーボ430を動作可能にしないようにプロ
グラムされていても良い。
【0079】バイアス電力の周波数サーボ制御 再び図17Aを参照すると、バイアス信号発生器160
は、コンデンサおよび/またはインダクタ等のリアクタ
ンス素子から成る固定バイアス同調回路445を介し
て、バイアス信号アプリケータ(通常は、ウェーハペデ
スタル110)に接続されている。ペデスタル160と
回路445との間には、DC阻止コンデンサ(破線で示
す)を接続することができる。理想的には、ペデスタル
110に印加されるバイアス電力によって主に制御され
る1つのプラズマパラメタ、すなわちウェーハ電圧が最
適化されるように、ウェーハペデスタル110を駆動す
るRFバイアス信号発生器160の周波数をサーボ制御
する。この電圧は、例えば、ウェーハ電圧の負のピーク
電圧またはDCバイアスレベル(すなわちウェーハ電圧
のDC成分)とすることができる。このピークウェーハ
電圧は、ウェーハ表面におけるピークイオンエネルギの
推定値であり、ウェーハ電圧のウェーハDCバイアスレ
ベルは、ウェーハ表面における平均イオンエネルギの推
定値である。
【0080】ウェーハペデスタル110を静電チャック
(“ESC”)として実施すると、ウェーハ電圧の直接
(DC結合)測定が妨げられることがある。これは、ウ
ェーハを支持しつつウェーハをESCから絶縁する誘電
体層をESCが有しているためである。この場合、真の
ウェーハ電圧の指標を得るために、ウェーハ電圧のAC
結合測定の何らかの成分を測定しても良い。
【0081】例えば、ウェーハ電圧のDCバイアスレベ
ルを最適化することが望まれる場合は、ウェーハペデス
タルで測定された電圧のフーリエ成分(例えば、第1ま
たは第2高調波)をパラメタとすることができる。この
場合、低周波から高周波までの周波数範囲にわたる周波
数に関して、DCバイアス電圧(上述のように、これは
直接測定できないことがある)に関係する数量、例えば
(AC結合を介して測定された)ペデスタル電圧または
ウェーハ電圧の選択された成分、が最大になるようにバ
イアス電力周波数がサーボ制御される。この成分は、例
えば電圧の高調波(例えば、第2高調波)とすることが
できる。上述の通り、ウェーハ電圧はAC結合を介さな
ければ測定できないので、バイアス電圧を直接測定する
ことはできない。しかしながら、ペデスタル(または半
導体被処理体もしくはウェーハ)のDCバイアス電圧
は、この技術分野で周知の技術を用いて推定することが
できる。図18および図19に関して後述するように、
ペデスタル電圧の波形は半波整流波形に類似しており、
良く知られているように半波整流正弦波形のDCバイア
スレベルは、半波整流正弦波形の特定のフーリエ成分か
ら計算することができる。本例の場合、ペデスタルまた
はウェーハの電圧が半波整流波形に類似する範囲内で、
そのDCバイアスはそのフーリエ成分から推定すること
ができる。
【0082】本発明の別の実施形態では、ウェーハに直
接接触する電圧プローブを介してDC結合によりウェー
ハ電圧を直接測定することができる。この実施形態で
は、DC結合された負のピークウェーハ電圧、またはウ
ェーハ電圧のDC結合バイアスレベル、のいずれかが検
知され、周波数またはパラメタのサーボ制御によって最
適化すべきパラメタとして使用することができる。この
ほかに、DC結合ウェーハ電圧のフーリエ成分をパラメ
タとすることもできる。あるいは、このようなフーリエ
成分の関数をパラメタとすることもできる。
【0083】他の実施形態では、低周波から高周波まで
の周波数範囲内で(バイアス信号発生器160の信号出
力で測定された)供給電力が最大になるか、あるいは反
射電力が最小になるように、ウェーハペデスタル110
を駆動するRFバイアス信号発生器160の周波数がサ
ーボ制御される。
【0084】好適なプロセスを実行する際、RFバイア
ス信号発生器160の出力周波数を制御するバイアス電
力周波数サーボ450は、ウェーハペデスタル110に
接続された電圧センサ460の出力に応答する。バイア
ス電力周波数サーボ450は、ウェーハ電圧を特定の成
分に分解し、その成分が最大になるようにバイアス周波
数をサーボ制御する処理を実行する。バイアス周波数サ
ーボ450は、こうした処理を実行するようにプログラ
ムされた集積回路マイクロプロセッサを備えていても良
い。
【0085】固定バイアス同調回路445は、一般に、
L形回路網とすることができ、また(図示のように)直
列インダクタ448の各側に接続された一対の並列コン
デンサ446、447から成るパイ形回路網とすること
もできる。図17Dは、プラズマ負荷コイルアンテナ1
20の負荷インピーダンスの実部がRFバイアス発生器
160の出力インピーダンスの実部より小さい場合に、
コンデンサ447を除去できることを示している。図1
7Eは、負荷インピーダンスの実部が発生器160のそ
れより大きい場合に、コンデンサ446を除去できるこ
とを示している。図17Fは、図17Eの回路を逆にし
ても同じ結果が得られることを示している。プラズマ負
荷アンテナ入力インピーダンスが発生器の出力インピー
ダンスに対して上下に変化する場合は、図17Aのパイ
形回路網445が望ましい。一般に、本発明を実施する
際には、任意の適切な同調回路配置を使用することがで
きる。
【0086】図18はプラズマイオンエネルギの分布を
示しており、ここで、縦軸はイオン数、横軸はイオンエ
ネルギである。二つのピークがあり、一つは低イオンエ
ネルギ、一つは高イオンエネルギの位置にある。図18
に示される分布の形状は、RFバイアス電力周波数を含
む様々な条件とともに変化する傾向がある。図18は、
プラズマイオンの大部分が単一のRFサイクルにシース
を横断するほど十分に低いRFバイアス周波数で(薄い
プラズマシース用の)低い電子温度の高密度プラズマに
関して、陰極と陽極が異なる実効面積を有しており、電
圧がより小さな電極で測定されたものである場合の典型
である。図19は、プラズマ侵入ウェーハの電圧の振る
舞いを示しており、この電圧は、半波整流正弦電圧にあ
る程度類似した波形を有している。ウェーハ表面付近の
プラズマイオンエネルギを主に制御するのは、高電圧ピ
ークである。言い換えると、図18のプラズマイオンエ
ネルギ分布は、図19のウェーハ電圧、特に高ピーク電
圧の影響を受ける。バイアス電力周波数を制御して図1
9のウェーハ電圧波形(またはその成分)のピークを制
御することにより、図18のイオンエネルギ分布が制御
され、これによりプラズマイオンエネルギが制御され
る。より高いRFバイアス周波数を使用するなど、特定
の応用例では、ピーク電圧よりもDCバイアス電圧を制
御する方が良い場合もある。
【0087】バイアス電力の電力サーボ制御 ソース電力周波数サーボ420に関連して述べたよう
に、周波数サーボでインピーダンスの大きさの不整合は
補償されないが、これはバイアス信号発生器160の周
波数サーボ制御の場合にも当てはまる。バイアス信号発
生器160の場合、そうした補償を行なうために、バイ
アス電力サーボ470は、発生器の出力に直列に接続さ
れた方向性結合器480から、発生器の出力において順
電圧および反射電圧を受け取る。電力サーボ470は、
選択パラメタ(例えば、ウェーハ電圧や供給バイアス電
力)が所望の設定値に設定され維持されるように、バイ
アス発生器160の出力電力を変化させる。サーボ47
0は必ずしも発生器電力をサーボ制御する必要はなく、
代わりに電力以外の発生器出力パラメタ、例えば出力電
流や出力電圧、をサーボ制御することもでき、したがっ
て、電力サーボではなく、発生器電流サーボや発生器電
圧サーボとすることができる。
【0088】スイッチおよび多重変圧器による電力サー
ボ制御 プラズマソース電力サーボ430によって行なわれるイ
ンピーダンス大きさ不整合の補償を促進するために、抵
抗の不整合を補償するのに適した変圧比を有するRF変
圧器をソース信号発生器140とコイルアンテナ120
との間に直列に接続することができる。例えば、変圧比
は、特定のプラズマプロセスに対して同調回路網400
およびプラズマ負荷コイルアンテナ120によって与え
られる負荷インピーダンスと発生器140との間の抵抗
不整合の予想される範囲の中央値に対応させることがで
きる。図20はこの概念を示している。図20では、ソ
ース信号発生器140が変圧器505の1次変圧器巻線
に接続されており、コイルアンテナ120は、異なる変
圧比を与える幾つかの2次巻線510のなかの任意の一
つに、対応するRFスイッチ520を介して接続するこ
とができる。各2次巻線は、リアクタを使用可能な特定
のプラズマプロセスに適した比を与える。次に実行する
プロセスの内容に応じて、RFスイッチ520のなかの
適切な一つを閉じ、他のスイッチは開いたままにしてお
く。この他に、スイッチ520の組合せを閉じることに
より、2n通りの抵抗整合範囲の選択が可能になる。こ
こで、nは2次巻線および2次巻線用のスイッチの数で
ある。RFスイッチ520の各々は、PINダイオード
や、可飽和リアクトルや、機械式スイッチまたは継電器
とすることができる。但し、これらは、この技術分野で
周知の例を幾つか挙げたに過ぎない。
【0089】種々の誘導性素子および容量性素子(例え
ば、コンデンサ404、406や、同調回路445の個
々の容量性および/または誘導性素子)は固定してもよ
いし、個別に切り換えたり可変にする(例えば電動式に
する)こともできる。これらの素子が可変であったとし
ても、これらの素子は所定のプロセスステップの持続時
間中に固定されたまま維持される特定の値に設定される
ので、これらの素子が与える同調は固定同調である。し
たがって、例えば、(図17Aを参照すると)同調回路
445は、与えられたプロセスステップに対しては固定
同調回路である。一般に、特定の周波数範囲内の様々な
位置における近似または近RF同調状態(またはインピ
ーダンス整合)に対するその周波数範囲内での近似共振
のために、様々な誘導性素子および容量性素子が選択さ
れる。この後、プラズマ負荷状態が変化すると、周波数
サーボループ(例えば450)および大きさ(すなわ
ち、電力、電圧または電流)サーボループ(例えば47
0)が近RF同調状態を維持する。同様に、プラズマ処
理条件の特定の一組に対し、プラズマ処理の全時間中、
スイッチ520を最適な設定にすることができ、システ
ムは、この後、周波数サーボループおよび大きさサーボ
ループ(450および470)によってプラズマ負荷状
態の変化を補償する。
【0090】図20は、複数のRFスイッチを有する同
種の多重比変圧器を同じ方式で使用して、バイアスRF
信号発生器とウェーハペデスタルとの間に複数の選択可
能な変圧比を形成する方法を示している。
【0091】図21は、この概念の好適な実施を示すも
のである。ここでは、同一のマルチファイラ伝送線路変
圧器(「バラン」)の異なる巻線によって異なる変圧比
が形成される。こうして、(図20の)各変圧器50
5、505′は、図21では、複数の巻線を有する従来
のマルチファイラ伝送線路変圧器(multi-filar transm
ission line transformer)600、600′に置き換
えられる。オプションとして、図21に破線で示すよう
に、直列コンデンサを追加することもできる。図21
は、マルチファイラ伝送線路変圧器600、600′の
従来の配置を概略的に示している。これは、この技術分
野で周知であるから、本明細書でこれ以上説明する必要
はない。
【0092】図21はまた、複数のRFスイッチ52
0″を備えた同一のマルチファイラ伝送線路変圧器60
0′を同様に使用して、バイアス信号発生器160とウ
ェーハペデスタル110との間に選択可能な変圧比を形
成する方法を示している。図21は、スイッチ520″
および変圧器600″が固定同調回路445の出力側に
接続される実施形態を示しているが、この代わりにスイ
ッチ520″および変圧器600″を固定同調回路の入
力側(すなわち、固定同調回路445と発生器160と
の間)に接続することもできる。さらにまた、スイッチ
520″および変圧器600″は、固定同調回路445
の誘導性素子を構成していてもよい。
【0093】同調コンデンサ404は、スイッチ520
のスイッチングにより共振点が移動しないように、変圧
器600の出力側に配置されていることが望ましい。
【0094】図20に示されるように、コイルアンテナ
120によって同軸的に取り囲まれた第2のコイルアン
テナ120′を設け、自身の整合回路/変圧器50
0′、505′、510′、404′、406′、41
0′、420′、430′、440′を介して自身の独
立ソース電源140′に接続することができる。ソース
信号発生器140、140′の周波数F1、F2の範囲
は相互に排他的であることが好ましく、かつバイアス信
号発生器160の周波数範囲とも排他的であることが好
ましい。したがって、好適な実施形態では、本発明は、
信号発生器140、140′および160の各々に一つ
ずつの、3つの相互に排他的な周波数範囲を使用する。
ある実施形態では、バイアス信号発生器160の範囲は
1.5〜1.9MHzであり、ソース信号発生器140
の範囲は1.9〜2.1MHzであり、ソース信号発生
器140′の範囲は2.2〜2.4MHzである。
【0095】周波数サーボ制御アルゴリズム 図22は、本発明の動作の基本概念を示す流れ図であ
る。この動作の第1ステップ(図22のブロック65
0)では、RF発生器出力を初期電力レベルおよび周波
数に設定する。次のステップ(ブロック660)では、
選択されたパラメタの大きさをサンプリングする。上述
の通り、このパラメタは、発生器の出力で測定されたも
の、例えば、反射電力、供給電力、反射電圧もしくは順
電圧もしくはこれらの間の位相角、反射電流、順電流も
しくはこれらの間の位相角、または電圧および電流なら
びにこれらの間の位相角もしくは電圧もしくは電流のフ
ーリエ成分、とすることができる。あるいはこのパラメ
タは、他の箇所で測定されたもの、例えば、誘導コイル
アンテナを流れる電流もしくはその時間変化率もしくは
RF周波数との積、またはウェーハペデスタルの電圧も
しくはペデスタル電圧のフーリエ成分、とすることもで
きる。次のステップ(ブロック670)では、これらの
パラメタの一つが最適化されるように周波数を調整す
る。例えばごく一部の例を挙げると、2つの関連パラメ
タ(例えば電流と電圧)間の位相差を最小にしたり、反
射電力を最小にしたり、供給電力または電圧を最大にす
ることなどが可能である。第2ステップの所望の目標が
少なくともほぼ達成されると、最終ステップ(ブロック
680)として、発生器の信号出力レベルを調整し、同
じパラメタまたは上記で列挙したパラメタのなかの別の
パラメタの大きさを所望の設定値に維持する。この後、
インピーダンス(例えば位相)の不整合が存在する場合
(ブロック685)には、ブロック670のステップが
繰り返され、また選択されたパラメタの大きさが所望の
設定値からずれている場合(ブロック690)には、ブ
ロック680のステップが繰り返される。
【0096】図23および図24は、ソース電力周波数
サーボ420およびバイアス電力周波数サーボ450に
よって実行されるプロセスをそれぞれ示す流れ図であ
る。図23を参照すると、ソース電力周波数サーボは、
定期的に特定のパラメタをサンプリングして記憶する
(ブロック700)。このパラメタは、以下の例では、
電流センサによって検知されるRF電流のピーク値であ
る。(選択パラメタは、本明細書中で先に列記したパラ
メタの中のどれでもよい。)ソース電力周波数サーボ
は、同時に発生器のRF周波数の対応する(現在の)値
を記憶し、電流−周波数積を計算して記憶する(ブロッ
ク705)。この後、サーボは、n回のサンプリング時
にわたって所定の差分のしきい値を超える増加または減
少の傾向が電流−周波数積に存在するか否かを最後のn
個の電流−周波数積から判定する(ブロック710)。
このような傾向が検出されない場合(ブロック710の
NO分岐)、このプロセスは遅延し、ブロック700と
いう最初のステップに戻る。このような傾向が検出され
た場合(ブロック710のYES分枝)、サーボはその
傾向の方向(時間と共に積が増加するか、それとも減少
するか)に注意し、均一の刻みでRF周波数を増分し始
める(ブロック720)。次にサーボは、所定の回数m
回のサンプリングの後、周波数積が増加または減少する
傾向が緩和(または逆転)したか否かを判定する(ブロ
ック730)。そうであれば(ブロック730のYES
分枝)、サーボは、周波数−電流積が所望の値の所定の
許容範囲内に戻るまでRF周波数を増分し続ける(ブロ
ック740)。ブロック730に戻って、検出された傾
向がRF周波数の増分によって緩和されない場合(ブロ
ック730のNO分枝)、サーボは、周波数−電流積が
所望の値の所定の許容範囲内に戻るまで、RF周波数を
減分し始める(ブロック750)。
【0097】図24を参照すると、バイアス電力周波数
サーボは、定期的に特定のパラメタをサンプリングし、
記憶する(ブロック800)。このパラメタは、以下の
例では、電圧センサによって検知されるウェーハ電圧の
大きさである。この後、バイアス電力周波数サーボは、
その制御の基礎を関連パラメタにおく。この関連パラメ
タは、以下の例では、選択されたウェーハ電圧のフーリ
エ成分である。(図23の例と同様に、図24の選択パ
ラメタは、本明細書で先に列記したパラメタのなかの任
意のものとすることができ、制御は、そのパラメタ自体
に基づいて、あるいはそのパラメタの選択された関数、
例えばフーリエ成分、に基づいて実行することができ
る。)周波数サーボは、同時に、バイアス発生器のRF
周波数の対応する(現在の)値を検知し、記憶する(ブ
ロック805)。次に、サーボは、現在のサンプリング
時に、以前に記憶されたk個のサンプルに基づいてウェ
ーハ電圧のフーリエ成分を導出する(ブロック80
8)。この後、サーボは、n回のサンプリング時にわた
って所定の差分のしきい値を超える増加または減少の傾
向がフーリエ成分に存在するか否かを最後のn回のサン
プリング時のフーリエ成分から判定する(ブロック81
0)。このような傾向が検出されない場合(ブロック8
10のNO分枝)、このプロセスは遅延し、ブロック8
00という最初のステップに戻る。このような傾向が検
出された場合(ブロック810のYES分枝)、サーボ
は、その傾向の方向(時間と共にフーリエ成分のサンプ
ルが増加するか、それとも減少するか)に注意し、均一
の刻みでRF周波数を増分し始める(ブロック82
0)。次に、サーボは、所定の回数m回のサンプリング
の後、サンプルの増加または減少の傾向が緩和(または
逆転)したか否かを判定する(ブロック830)。そう
であれば(ブロック830のYES分枝)、サーボは、
フーリエ成分が所望の値の所定の許容範囲内に戻るまで
RF周波数を増分し続ける(ブロック840)。ブロッ
ク830に戻って、検出された傾向がRF周波数の増分
によって緩和されない場合(ブロック830のNO分
枝)、サーボは、フーリエ成分が所望の値の所定の許容
範囲内に戻るまでRF周波数を減分し始める(ブロック
850)。
【0098】図23および図24の方法またはアルゴリ
ズムは、パラメタの連続するサンプル間の大きさの変化
の極性を用いて周波数の変化の必要な方向を推定する
が、適用例によっては、この代わりに、位相角の符号、
例えば発生器出力での電圧と電流との間の位相角の符号
から、周波数の必要な変化の方向を推定することもでき
る。
【0099】同調回路400(図17A)中のリアクタ
ンスや変圧器600(図21)の比などの固定要素の値
は、実行されるプロセスの典型的な動作条件で理想的な
整合が達成されるように選択することが望ましい。通
常、例えばコイルアンテナのプラズマ負荷インピーダン
スは、与えられたプロセスに対して十分に予測可能なの
で、インピーダンス整合がほぼ達成されるように固定値
を選択することは容易である。ウェーハペデスタル上の
バイアスRF電力を使用してプラズマを点火し、弱い容
量結合プラズマを生成することが望ましい。プラズマの
点火後、コイルアンテナにソース電力が印加され、これ
により、プラズマイオン密度は、アンテナでのプラズマ
負荷インピーダンスが整合回路の設計に考慮された正常
な動作条件に近づき始めるレベルまで増加する。正常な
プラズマイオン密度に達すると、プラズマ負荷アンテナ
インピーダンスと固定成分の整合条件との差は比較的小
さくなり、周波数サーボの動作によって容易に補償され
る。
【0100】図25に示されるように、市販されている
タイプの単一のRF発生システム1000内には、外側
および内側ソレノイドならびにウェーハペデスタルにそ
れぞれ接続され、対応する出力周波数F1、F2及びF
3を有するRF信号発生器140、140′及び160
(図20、21)を設けることができる。プラズマソー
ス電力周波数サーボ420、420′、バイアス電力周
波数サーボ450、プラズマソース電力サーボ430、
430′、およびバイアス電力サーボ470は、RF発
生システム1000内のソフトウェアモジュールとして
プログラムされている。内側および外側コイル12
0′、120は、コンデンサ対404a、404b及び
404a′、404b′によってそれぞれ形成される容
量性パイ形回路網を介して発生器出力に接続されてい
る。ウェーハペデスタル電圧センサ460からの電圧セ
ンサ出力は高速フーリエ変換回路1010で処理され、
上述の通り、ペデスタル電圧の選択フーリエ成分が得ら
れる。図25の形態で本発明を実行するにあたっては、
多くの異なるパラメタを選択することができる。これ
は、この市販の発生システムが、各RF出力に対して、
発生器の出力で測定される以下の複数のパラメタセッ
ト、すなわち順電力および逆電力、負荷電圧、負荷電流
およびこれらの間の位相角、ならびに順電圧、逆電圧お
よびこれらの間の位相角、のうちの少なくとも一つを測
定できる方向性結合器またはセンサを有しているからで
ある。一つの実際的な選択(但し、必ずしも好しくはな
い)は、供給ソース電力または供給バイアス電力をサー
ボ制御することであろう。
【0101】本発明は、ソースまたはバイアスRF信号
発生器周波数を調整して、発生器出力またはRF電力ア
プリケータにおいて測定される選択RF発生器パラメタ
を最適化する。本発明はまた、周波数以外のRF発生器
パラメタ(これは選択RF発生器パラメタであってもよ
いし、別のRF発生器パラメタであってもよい)を調整
して、同じ又は別のRF発生器パラメタを最適化する。
「RF発生器パラメタ」という用語には、RF信号発生
器出力またはRF信号アプリケータ(コイルアンテナ、
ウェーハペデスタル、または電極)、あるいはこれらの
間の伝送線路に沿った任意の位置で測定することができ
る供給電圧、供給電流、供給電力、反射電力、電流の時
間変化率、電流×周波数の積、電圧または電流のフーリ
エ成分、電圧と電流の間の位相角、または他の任意の2
つのパラメタ間の位相角が含まれる。これを全て、二つ
以上の信号アプリケータ、例えばバイアスRF信号アプ
リケータ(例えばウェーハペデスタル)およびソースR
F信号アプリケータ(例えばコイルアンテナ)で同時に
行なうことができる。
【0102】場合によっては、周波数サーボを除去する
か、あるいはその役割を少なくとも軽減することができ
る。例えば、必要なプラズマ処理条件の予想される範囲
にわたって信号アプリケータのプラズマ負荷インピーダ
ンスがほとんど変化しない場合には、周波数サーボルー
プが動作する周波数範囲を狭めることができる。実際、
固定同調回路と信号アプリケータの組合せが共振または
近共振からはずれないようにプラズマ処理条件がほとん
ど変化しなければ、周波数範囲を零まで減少することが
できる。このために、当業者は、プラズマ負荷信号アプ
リケータとの組合せにおいて選択周波数を中心とする比
較的広い共振帯域を有する固定同調回路を選択すること
ができる。本明細書で先に述べた通り、固定同調回路
は、集中誘導性および/または容量性素子(回路または
離散素子として)、または分散誘導性および/または容
量性素子(伝送線路として)のいずれかから構成するこ
とができる。固定同調回路の誘導性値および/または容
量性値は、固定同調回路とプラズマ負荷信号アプリケー
タの組合せが選択されたRF周波数で共振状態または近
共振状態で動作するように選択される。周波数サーボを
除去できる理想的な例では、この共振または近共振がプ
ラズマ処理条件の全範囲にわたって得られる。動作が十
分に共振に近いかどうかは、(a)関心のある電力レベ
ルで信号発生器のVSWR制限を超えるかどうか、
(b)信号アプリケータの電圧または電流の制限を超え
るかどうか、など多数の条件に照らして評価することが
できる。後者の条件は、導体間のアーク放電やプラズマ
との容量結合による過剰スパッタリング損傷の原因にな
る高電圧が信号アプリケータに誘導されることに起因し
て生じる場合がある。また、後者の条件は、I2R損失
の原因になる高電流が信号アプリケータに誘導されるこ
とに起因して生じることもある。
【0103】以上、好適な実施形態を特に参照しながら
本発明を詳しく説明したが、本発明の真の趣旨と範囲か
ら逸脱することなく変更例や変形例を作成することが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウェーハペデスタルで監視されるプラズマシー
ス電圧の理想的な時間領域波形のグラフである。
【図2】ウェーハペデスタルで監視されるプラズマシー
ス電圧の劣化した(擾乱した)時間領域波形のグラフで
ある。
【図3】図1に対応するイオンエネルギ分布のグラフで
あり、縦座標はイオンエネルギを、横座標はイオンの数
を表している。
【図4】図2に対応するイオンエネルギ分布のグラフで
ある。
【図5A】従来技術のRFインピーダンス整合箱を含む
プラズマリアクタの概略図である。
【図5B】図5AのRFインピーダンス整合箱の可飽和
リアクトル中の磁気ヒステリシス損失を示す図であり、
横軸は印加磁界Hを、縦軸は誘導磁界Bを表している。
【図5C】RFインピーダンス整合回路のインピーダン
スの複素平面を示す図であり、横軸はインピーダンスの
実部、縦軸は虚部を表している。
【図6】本発明の好適な実施形態を組み込んだRFプラ
ズマリアクタの概略図である。
【図7】様々なプロセス条件下で測定されたチャンバの
インピーダンスの複素値のグラフであり、縦軸と横軸は
それぞれインピーダンスの虚部と実部を表している。
【図8】整合回路網と高調波インピーダンス素子の組合
せのインピーダンス値の複素共役のグラフであり、縦軸
と横軸はそれぞれインピーダンスの虚部と実部を表して
いる。
【図9】RF発生器の方を向いたチャンバのRFバイア
ス電力入力端子におけるインピーダンスの大きさの計算
値のグラフである。
【図10】RF発生器の方を向いたチャンバのRFバイ
アス電力入力端子におけるインピーダンスの位相の計算
値のグラフである。
【図11】図6の実施形態の特定の実施例で使用される
発生器の方を向いた発生器出力端子におけるRF発生器
の周波数の関数としてインピーダンスの大きさの計算値
を示すグラフである。
【図12】図6の実施形態の特定の実施例で使用される
発生器の方を向いた発生器出力端子におけるRF発生器
の周波数の関数としてインピーダンスの位相の計算値を
示すグラフである。
【図13】インピーダンス整合サーボがインピーダンス
整合回路網内の可変コンデンサを制御する際の固定周波
数を用いた図6の好適な実施形態の変更例を示す図であ
る。
【図14】基本バイアスRF周波数のn個の高調波に対
応したn個の高調波インピーダンス素子を使用する本発
明の別の好適な実施形態を示す図である。
【図15】図14の実施形態におけるインピーダンス整
合回路および高調波インピーダンス素子の出力インピー
ダンスの大きさを示す図である。
【図16】図14の実施形態におけるインピーダンス整
合回路および高調波インピーダンス素子の出力インピー
ダンスの位相を示す図である。
【図17A】本発明の同調プロセスを実行可能な周波数
同調インピーダンス整合装置の第1の実施形態を示す図
である。
【図17B】選択された測定可能パラメタ(供給電力な
ど)の大きさ対RF発生器周波数のグラフである。
【図17C】リアクタのコイルアンテナおよび集中同調
素子によって形成された共振回路を示す図である。
【図17D】図17Aのリアクタ内のウェーハペデスタ
ルを駆動する種々の同調回路を示す第1の図である。
【図17E】図17Aのリアクタ内のウェーハペデスタ
ルを駆動する種々の同調回路を示す第2の図である。
【図17F】図17Aのリアクタ内のウェーハペデスタ
ルを駆動する種々の同調回路を示す第3の図である。
【図18】ウェーハ表面におけるプラズマイオンエネル
ギの分布を示すグラフであり、横軸はイオンエネルギ
を、縦軸はイオン数を表している。
【図19】図17Aのリアクタ内のウェーハ電圧の波形
を示す図である。
【図20】多切換え巻線を備えた変圧器を使用する本発
明の第2の実施形態を示す図である。
【図21】多切換え出力を備えたマルチファイラ変圧器
を使用する本発明の第3の実施形態を示す図である。
【図22】本発明の基本モードの動作概念を示すブロッ
ク流れ図である。
【図23】ソース信号周波数サーボによって実行される
プロセスの一形態を示すブロック流れ図である。
【図24】バイアス信号周波数サーボによって実行され
るプロセスの一形態を示すブロック流れ図である。
【図25】本発明の好適な実施形態の概略図である。
【符号の説明】
110…ウェーハペデスタル、140…RF信号発生
器、150…RFインピーダンス整合箱、160…RF
バイアス信号発生器、180…可変コンデンサ、185
…可変コンデンサ、200…インピーダンス整合制御
器、420…周波数サーボ、430…電力サーボ、44
5…パイ形回路網、450…バイアス電力周波数サー
ボ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クレイグ ロデリック アメリカ合衆国, カリフォルニア州, サン ノゼ, パインヴュー ドライヴ 776 (72)発明者 ダグラス ブクバーガー アメリカ合衆国, カリフォルニア州, トレーシー, ジャーニー ストリート 421 (72)発明者 ジヨン トロー アメリカ合衆国, カリフォルニア州, サン ノゼ, ナイツヘイヴン ウェイ 162 (72)発明者 ヴィクター シェル アメリカ合衆国, カリフォルニア州, ミルピタス, ベイヴュー パーク ドラ イヴ 505

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 チャンバ内のプラズマ領域で被処理体を
    処理するRFプラズマリアクタであって、前記リアクタ
    は、 前記プラズマ領域に面するRF電力アプリケータと、 基本周波数を有するRF電力発生器と、 前記RF電力発生器と前記RF電力アプリケータとの間
    に接続されたインピーダンス整合回路網と、 前記インピーダンス整合回路網と前記RF電力アプリケ
    ータとの間に接続された高調波インピーダンス素子と、
    を備え、 (a)前記高調波インピーダンス素子は、前記インピー
    ダンス整合回路網が前記高調波インピーダンス素子と協
    同して、前記基本周波数において前記チャンバの負荷イ
    ンピーダンスとの少なくとも近似的なインピーダンス整
    合をもたらすような前記基本周波数におけるインピーダ
    ンスを有しており、 (b)前記高調波インピーダンス素子は、前記基本周波
    数の高調波周波数において、前記インピーダンス整合回
    路網の前記高周波周波数におけるインピーダンスよりも
    高いインピーダンスを有しており、これにより前記電極
    付近のプラズマシースで発生する高調波周波数を前記イ
    ンピーダンス整合回路網から分離するようになっている
    リアクタ。 【請求項2】 前記RF電力アプリケータは、前記チャ
    ンバ内に被処理体支持具を備えており、これにより前記
    RF電力アプリケータが容量結合され、前記プラズマシ
    ースが前記被処理体の上方に位置している、請求項1記
    載のリアクタ。 【請求項3】 RFプラズマソース電力を受け取る誘導
    電力アプリケータを更に備えており、前記RF電力発生
    器が前記容量結合RF電力アプリケータにプラズマバイ
    アス電力を供給する、請求項2記載のリアクタ。 【請求項4】 前記高調波インピーダンス素子の前記イ
    ンピーダンスは、前記高調波周波数付近で少なくとも一
    つのピーク値を有している、請求項1記載のリアクタ。 【請求項5】 前記高調波インピーダンス素子の前記イ
    ンピーダンスは、一定範囲の高調波周波数にわたってピ
    ーク値を有している、請求項1記載のリアクタ。 【請求項6】 前記高調波周波数の範囲には、前記基本
    周波数の第2および第3高調波が含まれている、請求項
    5記載のリアクタ。 【請求項7】 前記高調波インピーダンス素子の前記イ
    ンピーダンスは、前記基本周波数の個々の高調波周波数
    付近に、対応するピーク値を有している、請求項1記載
    のリアクタ。 【請求項8】 前記高調波周波数付近における前記高調
    波インピーダンス素子の前記インピーダンスは、主とし
    てリアクタンス性であり、前記高調波周波数付近で少な
    くとも±90°付近の位相角を有している、請求項4記
    載のリアクタ。 【請求項9】 前記高調波周波数付近における前記高調
    波インピーダンス素子の前記インピーダンスは、主とし
    て誘導性であり、+90°付近の位相角を有している、
    請求項8記載のリアクタ。 【請求項10】 前記第2および第3高調波付近におけ
    る前記高調波インピーダンス素子の前記インピーダンス
    は、主としてリアクタンス性であり、前記高調波周波数
    付近で少なくとも±90°付近の位相角を有している、
    請求項5記載のリアクタ。 【請求項11】 前記第2および第3高調波付近におけ
    る前記高調波インピーダンス素子の前記インピーダンス
    は、主として誘導性であり、+90°付近の位相角を有
    している、請求項10記載のリアクタ。 【請求項12】 前記個々の高調波周波数付近における
    前記高調波インピーダンス素子の前記インピーダンス
    は、主としてリアクタンス性であり、前記高調波周波数
    付近で少なくとも±90°付近の位相角を有している、
    請求項7記載のリアクタ。 【請求項13】 前記個々の高調波周波数付近における
    前記高調波インピーダンス素子の前記インピーダンス
    は、主として誘導性であり、+90°付近の位相角を有
    している、請求項12記載のリアクタ。 【請求項14】 前記基本周波数は、前記プラズマ中の
    イオンが前記被処理体付近のプラズマシースにおけるR
    F場の周期動作に実質的に追従することができる低周波
    数範囲内にあり、前記誘導結合ソース電力により前記チ
    ャンバ内に高イオン密度プラズマが生成される、請求項
    3記載のリアクタ。 【請求項15】 前記低周波数範囲は、約2MHzのオ
    ーダの周波数を含んでいる、請求項14記載のリアク
    タ。 【請求項16】 前記インピーダンス整合回路網は、固
    定値を有するリアクタンス部品を備えており、前記RF
    発生器は、インピーダンス整合を維持する周波数サーボ
    ループを備えている、請求項1記載のリアクタ。 【請求項17】 前記インピーダンス整合回路網は、少
    なくとも一つが可変である複数のリアクタンス部品を備
    えており、前記RF発生器は、前記可変リアクタンス部
    品を変化させてインピーダンス整合を維持するサーボル
    ープを備えている、請求項1記載のリアクタ。 【請求項18】 前記高調波インピーダンス素子と前記
    RF電力アプリケータとの間に接続された出力コンデン
    サを更に備える請求項1記載のリアクタ。 【請求項19】 前記被処理体支持具が静電チャックを
    備えており、前記RF電力発生器と前記インピーダンス
    整合回路網との間に接続された前記静電チャック用のD
    C制御電圧源と、前記出力コンデンサと並列に接続され
    たチョークインダクタと、を更に備える請求項18記載
    のリアクタであって、前記チョークインダクタは、前記
    DC制御電圧源から前記静電チャックへ流れるDC電流
    用の経路を備えている、請求項18記載のリアクタ。 【請求項20】 前記RF電力発生器と前記DC制御電
    圧源との間に接続された阻止コンデンサを更に備える請
    求項19記載のリアクタ。 【請求項21】 前記高調波インピーダンス素子は、前
    記インピーダンス整合回路網と直列に接続され、相互に
    並列に接続されたコンデンサおよびインダクタを備えて
    いる、請求項1記載のリアクタ。 【請求項22】 前記インピーダンス整合回路網は、一
    対の並列コンデンサおよびその間に接続された直列イン
    ダクタを備えるパイ形回路網である、請求項21記載の
    リアクタ。 【請求項23】 チャンバ内のプラズマ領域で被処理体
    を処理するRFプラズマリアクタであって、 前記プラズマ領域に面するRF電力アプリケータと、 基本周波数を有するRF電力発生器と、 前記RF電力発生器と前記RF電力アプリケータとの間
    に接続されたインピーダンス整合回路網と、 前記インピーダンス整合回路網と前記RF電力アプリケ
    ータとの間に接続された高調波インピーダンス素子と、
    を備え、 (a)前記高調波インピーダンス素子は、前記インピー
    ダンス整合回路網が前記高調波インピーダンス素子と協
    同して、前記基本周波数において前記チャンバの負荷イ
    ンピーダンスとの少なくとも近似的なインピーダンス整
    合をもたらすような前記基本周波数におけるインピーダ
    ンスを有しており、 (b)前記高調波インピーダンス素子は、前記基本周波
    数の高調波周波数において、前記高周波周波数における
    前記負荷インピーダンスと少なくとも同程度に高いイン
    ピーダンスを有しており、これにより前記高調波周波数
    における電流を妨害するようになっているリアクタ。 【請求項24】 前記インピーダンス整合素子の前記高
    調波周波数におけるインピーダンスは、前記高調波周波
    数における前記負荷インピーダンスより低い、請求項2
    3記載のリアクタ。 【請求項25】 前記インピーダンス整合素子の前記イ
    ンピーダンスは、前記負荷インピーダンスの制限範囲に
    わたって前記負荷インピーダンスの前記共役インピーダ
    ンスに近似されるように最適化されている、請求項24
    記載のリアクタ。 【請求項26】 RF発生器は、周波数同調インピーダ
    ンス整合サーボを備えており、前記整合素子の前記イン
    ピーダンスは、前記周波数同調インピーダンス整合サー
    ボの同調周波数範囲にわたって最適化されている、請求
    項25記載のリアクタ。 【請求項27】 前記RF電力アプリケータは、前記チ
    ャンバ内に被処理体支持具を備えており、これにより前
    記RF電力アプリケータが容量結合され、前記プラズマ
    シースが前記被処理体の上方に位置している、請求項2
    3記載のリアクタ。 【請求項28】 RFプラズマソース電力を受け取る誘
    導電力アプリケータを更に備えており、前記RF電力発
    生器が前記容量結合RF電力アプリケータにプラズマバ
    イアス電力を供給する、請求項26記載のリアクタ。 【請求項29】 前記高調波インピーダンス素子の前記
    高調波周波数付近における前記インピーダンスは、主と
    してリアクタンス性であり、前記高調波周波数付近で少
    なくとも±90°付近の位相角を有している、請求項2
    3記載のリアクタ。 【請求項30】 前記高調波インピーダンス素子の前記
    高調波周波数付近における前記インピーダンスは、主と
    して誘導性であり、+90°付近の位相角を有してい
    る、請求項29記載のリアクタ。 【請求項31】 前記基本周波数の個々の高調波周波数
    付近における前記高調波インピーダンス素子の前記イン
    ピーダンスは、前記個々の高調波周波数における前記負
    荷インピーダンスと少なくとも同程度に高い、請求項2
    3記載のリアクタ。 【請求項32】 前記個々の高調波周波数付近における
    前記高調波インピーダンス素子の前記インピーダンス
    は、主としてリアクタンス性であり、前記高調波周波数
    付近で少なくとも±90°付近の位相角を有している、
    請求項31記載のリアクタ。 【請求項33】 前記個々の高調波周波数付近における
    前記高調波インピーダンス素子の前記インピーダンス
    は、主として誘導性であり、+90°付近の位相角を有
    している、請求項32記載のリアクタ。 【請求項34】 前記基本周波数は、前記プラズマ中の
    イオンが前記被処理体付近のプラズマシースにおけるR
    F場の周期動作に実質的に追従することができる低周波
    数範囲内にあり、前記誘導結合ソース電力により前記チ
    ャンバ内に高イオン密度プラズマが生成される、請求項
    28記載のリアクタ。 【請求項35】 前記低周波数範囲は、約2MHzのオ
    ーダの周波数を含んでいる、請求項34記載のリアク
    タ。 【請求項36】 前記インピーダンス整合回路網は、固
    定値を有するリアクタンス部品を備えており、前記RF
    発生器は、インピーダンス整合を維持する周波数サーボ
    ループを備えている、請求項23記載のリアクタ。 【請求項37】 前記インピーダンス整合回路網は、少
    なくとも一つが可変である複数のリアクタンス部品を備
    えており、前記RF発生器は、前記可変リアクタンス部
    品を変化させてインピーダンス整合を維持するサーボル
    ープを備えている、請求項23記載のリアクタ。 【請求項38】 プロセスガス入口を有しプラズマを封
    入するチャンバと、被処理体支持具と、前記チャンバの
    内部の一定部分に面するRF信号アプリケータと、イン
    ピーダンス整合回路網を介して電力アプリケータに結合
    され、制御可能なRF周波数と前記RF信号アプリケー
    タの入力に結合されたRF信号出力とを有するRF信号
    発生器と、を備えるRFプラズマリアクタ中での同調方
    法であって、 前記インピーダンス整合回路網を、前記プラズマ内また
    は前記プラズマ付近で発生する前記制御可能RF周波数
    の高調波から分離するステップと、 (a)前記発生器の出力と(b)前記信号アプリケータ
    との間、またはいずれか一方の付近で、前記リアクタ内
    のプラズマイオン密度を制御するパラメタを測定するス
    テップと、 前記パラメタが特定の周波数範囲内で最大値または最小
    値のいずれか一方に少なくともほぼ最適化されるよう
    に、前記周波数範囲内で前記RF信号発生器の前記周波
    数を調整するステップと、を備える同調方法。 【請求項39】 前記インピーダンス整合回路網中に固
    定リアクタンス部品を設けるステップを更に備える請求
    項38記載の方法。 【請求項40】 前記パラメタは、前記RF信号アプリ
    ケータへのRF電流の大きさのフーリエ成分を含んでい
    る、請求項38記載の方法。 【請求項41】 前記フーリエ成分は、(a)第1高調
    波、(b)第2高調波、のうちの一つを含んでいる、請
    求項40記載の方法。 【請求項42】 前記パラメタは、前記RF信号アプリ
    ケータにおけるRF電流の時間変化率の大きさを含んで
    いる、請求項38記載の方法。 【請求項43】 前記パラメタは、前記RF周波数と前
    記RF電流の積を含んでいる、請求項42記載の方法。 【請求項44】 前記RF信号アプリケータは、前記リ
    アクタチャンバに隣接する誘導コイルアンテナを備えて
    おり、前記RF信号発生器がRFプラズマソース信号を
    供給する、請求項38記載の方法。 【請求項45】 前記RF信号アプリケータは、前記リ
    アクタチャンバに隣接する容量性電極を備えており、前
    記RF信号発生器がRFプラズマソース信号を供給す
    る、請求項38記載の方法。 【請求項46】 前記RF信号発生器は、調整可能なR
    F信号出力レベルを有しており、 前記パラメタが少なくとも所望の設定値付近に設定され
    維持されるように前記RF信号出力レベルを変化させる
    ステップを更に備える請求項38記載の方法。 【請求項47】 前記リアクタは、制御可能なRFバイ
    アス周波数と前記被処理体支持具に結合されたバイアス
    信号出力とを有するバイアスRF信号発生器を更に備え
    ており、 前記被処理体支持具の付近で、前記被処理体の電圧に関
    連するバイアス信号パラメタを測定するステップと、 前記バイアス信号パラメタが最大値または最小値のいず
    れか一方に少なくともほぼ最適化されるように、第2の
    周波数範囲内で前記バイアスRF信号発生器の前記周波
    数を調整するステップと、を更に備える請求項38記載
    の方法。 【請求項48】 前記バイアスRF信号発生器と前記ウ
    ェーハ支持具との間に固定同調回路を設けるステップを
    更に備える請求項47記載の方法。 【請求項49】 前記バイアス信号パラメタは、前記被
    処理体の電圧のフーリエ成分を含んでいる、請求項47
    記載の方法。 【請求項50】 前記フーリエ成分は、(a)第1高調
    波、(b)第2高調波、(c)DC成分、のうちの一つ
    を含んでいる、請求項49記載の方法。 【請求項51】 前記バイアスRF信号発生器は、調整
    可能なバイアスRF信号出力レベルを有しており、 前記バイアス信号パラメタが少なくとも所望の設定値付
    近に設定され維持されるように前記バイアスRF信号出
    力レベルを変化させるステップを更に備える請求項47
    記載の方法。 【請求項52】 前記RF信号発生器と前記RF信号ア
    プリケータとの間に変圧器を設けるステップを更に備え
    る請求項38記載の方法。 【請求項53】 前記変圧器は、前記RF信号アプリケ
    ータの前記入力における前記負荷インピーダンスの大き
    さと前記RF信号発生器の前記出力インピーダンスの大
    きさとの間の予想比に対応する変圧比を有している、請
    求項52記載の方法。 【請求項54】 前記RF信号発生器と前記RF信号ア
    プリケータとの間に複数の選択可能な変圧比を有する変
    圧装置を設けるステップと、 前記RF信号アプリケータの前記入力における前記負荷
    インピーダンスの大きさと前記RF信号発生器の前記出
    力インピーダンスの大きさとの間の予想比に最もよく対
    応する前記比のなかから一つを選択するステップと、を
    更に備える請求項38記載の方法。 【請求項55】 前記バイアスRF信号発生器と前記ウ
    ェーハ支持具との間にバイアス変圧器を設けるステップ
    を更に備える請求項47記載の方法。 【請求項56】 前記バイアス変圧器は、前記ウェーハ
    支持具における前記バイアス負荷インピーダンスの大き
    さと前記バイアスRF信号発生器の前記出力インピーダ
    ンスの大きさとの間の予想比に対応するバイアス変圧比
    を有している、請求項55記載の方法。 【請求項57】 前記バイアスRF信号発生器と前記ウ
    ェーハ支持具との間に複数の選択可能なバイアス変圧比
    を有するバイアス変圧装置を設けるステップと、 前記ウェーハ支持具における前記バイアス負荷インピー
    ダンスの大きさと前記バイアスRF信号発生器の前記出
    力インピーダンスの大きさとの間の予想比に最もよく対
    応する前記バイアス比のなかから一つを選択するステッ
    プと、を更に備える請求項47記載の方法。 【請求項58】 プロセスガス入口を有し、処理すべき
    被処理体を収容するリアクタチャンバと、前記チャンバ
    の内部の一定部分に面するRF信号アプリケータと、制
    御可能なRF周波数およびインピーダンス整合回路網を
    介して前記RF信号アプリケータの入力に結合されたR
    F信号出力を有するRF信号発生器と、を備えるRFプ
    ラズマリアクタ中で、 前記インピーダンス整合回路網を、前記チャンバ内で生
    成されることのある前記制御可能RF周波数の少なくと
    も一つまたはそれ以上の高調波から分離するステップ
    と、 前記被処理体のRF電圧に関連するパラメタを検知する
    ステップと、 前記パラメタが一定の周波数範囲内で最大値または最小
    値のいずれか一方に少なくともほぼ最適化されるよう
    に、前記周波数範囲内で前記RF信号発生器の前記周波
    数を調整するステップと、を備える同調方法。 【請求項59】 前記RF信号アプリケータは、容量性
    電極である、請求項58記載の方法。 【請求項60】 前記リアクタは、前記チャンバの内側
    に被処理体支持具を更に備えており、前記RF信号発生
    器は、前記被処理体支持具に結合されており、これによ
    り、前記RF信号アプリケータは、前記被処理体支持具
    を含んでいる、請求項58記載の方法。 【請求項61】 前記インピーダンス整合回路網は、前
    記RF信号発生器と前記RF信号アプリケータとの間に
    固定同調回路を備えている請求項58記載の方法。 【請求項62】 前記パラメタは、前記RF信号アプリ
    ケータのRF電圧のフーリエ成分を含んでいる、請求項
    58記載の方法。 【請求項63】 前記フーリエ成分は、(a)第1高調
    波、(b)第2高調波、(c)DC成分、のうちの一つ
    を含んでいる、請求項62記載の方法。 【請求項64】 前記バイアスRF信号発生器は、調整
    可能なバイアスRF信号出力レベルを有しており、 前記パラメタの大きさが少なくとも所望の設定値付近に
    設定され維持されるように前記RF信号出力レベルを変
    化させるステップを更に備える請求項58記載の方法。 【請求項65】 前記RF信号発生器と前記RF信号ア
    プリケータとの間に変圧器を設けるステップを更に備え
    る請求項58記載の方法。 【請求項66】 前記変圧器は、前記RF信号アプリケ
    ータの前記入力における前記負荷インピーダンスの大き
    さと前記RF信号発生器の前記出力インピーダンスの大
    きさとの間の予想比に対応する変圧比を有している、請
    求項65記載の方法。 【請求項67】 前記RF信号発生器と前記RF信号ア
    プリケータとの間に複数の選択可能な変圧比を有する変
    圧装置を設けるステップと、 前記RF信号アプリケータの前記入力における前記負荷
    インピーダンスの大きさと前記RF信号発生器の前記出
    力インピーダンスの大きさとの間の予想比に最もよく対
    応する前記比のなかから一つを選択するステップと、を
    更に備える請求項58記載の方法。 【請求項68】 プロセスガス入口を有し、処理すべき
    被処理体を収容するリアクタチャンバと、 前記チャンバの内部の一定部分に面するRF信号アプリ
    ケータと、 前記RF信号アプリケータに結合され、RF周波数制御
    入力を有するRF信号発生器と、 前記RF信号アプリケータに結合され、前記RF信号ア
    プリケータのRF電圧に関連するパラメタに応答するセ
    ンサと、 前記センサに応答する周波数サーボであって、一定の周
    波数範囲内で前記RF信号発生器の前記周波数を調整し
    て前記パラメタを前記周波数範囲内で最大値または最小
    値のいずれか一方に最適化するようにプログラムされた
    周波数サーボと、 前記RF信号発生器と前記RF信号アプリケータとの間
    に位置する固定同調回路と、 前記同調回路と前記信号アプリケータとの間にあり、前
    記周波数の少なくとも一つまたはそれ以上の高調波付近
    で前記同調回路より高いインピーダンスを有する高調波
    インピーダンス素子と、を備えるRFプラズマリアク
    タ。 【請求項69】 前記RF信号アプリケータは、容量性
    電極である、請求項68記載のリアクタ。 【請求項70】 前記リアクタは、前記チャンバの内側
    に被処理体支持具を備えており、前記RF信号発生器
    は、前記被処理体支持具に結合されており、これによ
    り、前記RF信号アプリケータは、前記被処理体支持具
    を含んでいる、請求項69記載のリアクタ。 【請求項71】 前記パラメタは、前記RF信号アプリ
    ケータのRF電圧のフーリエ成分を含んでいる、請求項
    68記載のリアクタ。 【請求項72】 前記フーリエ成分は、(a)第1高調
    波、(b)第2高調波、(c)DC成分、のうちの一つ
    を含んでいる、請求項71記載のリアクタ。 【請求項73】 前記バイアスRF信号発生器は、RF
    信号レベル制御入力を有しており、 前記信号制御入力に接続され、前記RF信号出力レベル
    を変化させて前記パラメタを少なくとも所望の設定値付
    近に設定し維持するようにプログラムされた信号サーボ
    を更に備える請求項68記載のリアクタ。 【請求項74】 前記RF信号発生器と前記RF信号ア
    プリケータとの間に変圧器を更に備える請求項68記載
    のリアクタ。 【請求項75】 前記変圧器は、前記RF信号アプリケ
    ータの前記入力における前記負荷インピーダンスの大き
    さと前記RF信号発生器の前記出力インピーダンスの大
    きさとの間の予想比に対応する変圧比を有している、請
    求項74記載のリアクタ。 【請求項76】 前記RF信号発生器と前記RF信号ア
    プリケータとの間に複数の選択可能な変圧比を有する変
    圧装置と、前記RF信号アプリケータの前記入力におけ
    る前記負荷インピーダンスの大きさと前記RF信号発生
    器の前記出力インピーダンスの大きさとの間の予想比に
    最もよく対応する前記比のなかの少なくとも一つと、を
    更に備える請求項68記載のリアクタ。 【請求項77】 プロセスガス入口を有するリアクタチ
    ャンバと、被処理体支持具と、前記チャンバの内部の一
    定部分に面するRF信号アプリケータと、制御可能なR
    F周波数を有し、前記RF信号アプリケータに結合され
    たRF信号発生器と、を備えるRFプラズマリアクタ中
    で、前記RF信号発生器を前記RF信号アプリケータに
    同調させる方法であって、 前記アプリケータと前記発生器との間に固定インピーダ
    ンス整合回路を設けるステップと、 前記周波数の少なくとも一つまたはそれ以上の高調波付
    近において、同一の高調波における前記固定インピーダ
    ンス整合回路のインピーダンスよりも高いインピーダン
    スを有する高調波インピーダンス素子を、前記整合回路
    と前記アプリケータとの間に設けるステップと、 (a)前記信号発生器と(b)前記信号アプリケータと
    の間、又はどちらかの付近で、第1のRF発生器パラメ
    タを測定するステップと、 前記RF発生器パラメタが特定の周波数範囲内で最大値
    または最小値のいずれか一方に少なくともほぼ最適化さ
    れるように、前記周波数範囲内で前記RF信号発生器の
    前記周波数を調整するステップと、を備える方法。 【請求項78】 (a)前記信号発生器と(b)前記信
    号アプリケータとの間、又はどちらかの付近で、第2お
    よび第3のRF発生器パラメタを測定するステップと、 前記第3RF発生器パラメタがその所望の値に対して少
    なくともほぼ最適化されるように、前記第2RF発生器
    パラメタを調整するステップと、を更に備える請求項7
    7記載の方法。 【請求項79】 前記第1、第2および第3RF発生器
    パラメタが同一のRF発生器パラメタである、請求項7
    8記載の方法。 【請求項80】 前記第1、第2および第3RF発生器
    パラメタの少なくとも1つが他の2つと異なっている、
    請求項78記載の方法。 【請求項81】 前記第1、第2および第3RF発生器
    パラメタの各々が相互に異なっている、請求項78記載
    の方法。 【請求項82】 前記第1、第2および第3RF発生器
    パラメタは、 供給電圧、供給電流、供給電力、反射電力、電流の時間
    変化率、電圧のフーリエ成分、電圧と電流の間の位相
    角、任意の二つのRF発生器パラメタ間の位相角、のな
    かからそれぞれ選択されたものである、請求項68記載
    の方法。 【請求項84】 前記信号アプリケータは、RFバイア
    ス信号アプリケータを備えている、請求項77記載の方
    法。 【請求項85】 プロセスガス入口を有し、処理すべき
    被処理体を収容するリアクタチャンバと、 前記チャンバの内部の一定部分に面するRF信号アプリ
    ケータと、 RF周波数制御入力およびRF信号が生成されるRF信
    号出力を有するRF信号発生器と、 前記RF信号出力と前記RF信号アプリケータとの間に
    接続された固定同調回路と、 (a)前記RF信号アプリケータと(b)前記RF信号
    出力との間、又は少なくとも一方に結合されたセンサで
    あって、(a)前記RF信号アプリケータと(b)前記
    RF信号発生器との間、又はどちらかの付近で測定可能
    なRFパラメタに応答するセンサと、 前記センサに応答するRF信号大きさサーボであって、
    前記パラメタが所望の値に最適化されるように前記RF
    信号発生器の前記RF信号の大きさを調整するRF信号
    大きさサーボと、 前記発生器の基本周波数の少なくとも一つまたはそれ以
    上の高調波付近において、前記高調波における前記固定
    同調回路のインピーダンスよりも高いインピーダンスを
    有する高調波インピーダンス素子と、を備えるRFプラ
    ズマリアクタ。 【請求項86】 前記パラメタの前記所望の値は、最大
    値または最小値のいずれか一方である、請求項85記載
    のリアクタ。 【請求項87】 前記RF信号大きさサーボは、供給電
    圧、供給電流、供給電力、反射電力、電流の時間変化
    率、電流と電圧の積、電圧のフーリエ成分、電圧と電流
    の間の位相角、任意の2つのRF発生器パラメタ間の位
    相角、という発生器パラメタのなかの一つの大きさを調
    整する、請求項85記載のリアクタ。 【請求項88】 前記パラメタは、供給電圧、供給電
    流、供給電力、反射電力、電流の時間変化率、電流と電
    圧の積、電圧のフーリエ成分、電圧と電流の間の位相
    角、任意の二つのRF発生器パラメタ間の位相角、とい
    う信号パラメタのなかの一つを含んでいる、請求項85
    記載のリアクタ。 【請求項89】 プロセスガス入口を有し、処理すべき
    被処理体を収容するリアクタチャンバと、前記チャンバ
    の内部の一定部分に面するRF信号アプリケータと、R
    F周波数制御入力を有し、RF信号を生成するRF信号
    発生器と、を備えるRFプラズマリアクタ中で、前記R
    F信号出力を前記RF信号アプリケータに同調させる方
    法であって、 前記RF信号発生器と前記RF信号アプリケータとの間
    に接続された固定同調回路を設けるステップと、 前記固定同調回路と前記RF信号アプリケータとの間に
    高調波インピーダンス素子を設けるステップであって、
    前記高調波インピーダンス素子は、前記発生器の基本周
    波数の一つまたはそれ以上の高調波において前記同調回
    路のインピーダンスよりも高いインピーダンスを有して
    いるステップと、 (a)前記RF信号アプリケータと(b)前記RF信号
    発生器との間、又はどちらかの付近で測定可能なRFパ
    ラメタを検知するステップと、 前記パラメタが前記センサによって検知される所望の値
    に最適化されるように、前記センサに応答して、前記R
    F信号発生器の前記RF信号の大きさを調整するステッ
    プと、を備える方法。 【請求項90】 前記パラメタの前記所望の値は、最大
    値または最小値のいずれか一方である、請求項89記載
    の方法。 【請求項91】 前記調整ステップは、供給電圧、供給
    電流、供給電力、反射電力、電流の時間変化率、電流と
    電圧の積、電圧のフーリエ成分、電圧と電流の間の位相
    角、任意の二つのRF発生器パラメタ間の位相角、とい
    う発生器パラメタのなかの一つの大きさを調整する、請
    求項89記載の方法。 【請求項92】 前記パラメタは、供給電圧、供給電
    流、供給電力、反射電力、電流の時間変化率、電流と電
    圧の積、電圧のフーリエ成分、電圧と電流の間の位相
    角、任意の二つのRF発生器パラメタ間の位相角、とい
    う信号パラメタのなかの一つを含んでいる、請求項89
    記載の方法。 【請求項93】 チャンバ内のプラズマ領域で被処理体
    を処理するRFプラズマリアクタであって、 前記プラズマ領域に面するRF電力アプリケータと、 RF電力発生器および静電チャック駆動装置を含み、基
    本RF周波数およびDCチャック制御電圧をその出力に
    おいて生成する複合装置と、 前記RF電力発生器と前記RF電力アプリケータとの間
    に接続されたインピーダンス整合回路網と、 前記インピーダンス整合回路網と前記RF電力アプリケ
    ータとの間に接続された高調波インピーダンス素子と、
    を備え、 (a)前記高調波インピーダンス素子は、前記インピー
    ダンス整合回路網が前記高調波インピーダンス素子と協
    同して、前記基本周波数において前記チャンバの負荷イ
    ンピーダンスとの少なくとも近似的なインピーダンス整
    合をもたらすような前記基本周波数におけるインピーダ
    ンスを有しており、 (b)前記高調波インピーダンス素子は、前記基本周波
    数の高調波周波数において、前記インピーダンス整合回
    路網の前記高周波周波数におけるインピーダンスよりも
    高いインピーダンスを有しており、これにより前記電極
    付近のプラズマシースで発生する高調波周波数を前記イ
    ンピーダンス整合回路網から分離するようになっている
    リアクタ。 【請求項94】 前記高調波インピーダンス素子と前記
    RF電力アプリケータとの間に接続された出力コンデン
    サを更に備える請求項93記載のリアクタ。 【請求項95】 前記被処理体支持具が静電チャックを
    備えており、前記RF電力発生器と前記インピーダンス
    整合回路網との間に接続された前記静電チャック用のD
    C制御電圧源と、前記出力コンデンサと並列に接続され
    たチョークインダクタと、を更に備える請求項94記載
    のリアクタであって、前記チョークインダクタは、前記
    DC制御電圧源から前記静電チャックへ流れるDC電流
    用の経路を備えている、請求項94記載のリアクタ。 【請求項96】 プロセスガス入口を有し、処理すべき
    被処理体を収容するリアクタチャンバと、前記チャンバ
    の内部の一定部分に面するRF信号アプリケータと、制
    御可能なRF周波数およびインピーダンス整合回路網を
    介して前記RF信号アプリケータの入力に結合されたR
    F信号出力を有するRF信号発生器と、を備えるRFプ
    ラズマリアクタ中での同調方法であって、 前記インピーダンス整合回路網を、前記チャンバ内で生
    じることのある前記制御可能RF周波数の少なくとも一
    つまたはそれ以上の高調波から分離するステップと、 前記被処理体の表面におけるイオンエネルギを導出する
    ステップと、 前記イオンエネルギが一定の周波数範囲内で所望の値に
    ほぼ最適化されるように前記周波数範囲内で前記RF信
    号発生器の前記周波数を調整するステップと、を備える
    同調方法。 【請求項97】 前記所望の値は、前記周波数範囲内に
    おける最大値または最小値のいずれか一方である、請求
    項96記載の方法。
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