JPH10239883A - 電子写真有機感光体 - Google Patents
電子写真有機感光体Info
- Publication number
- JPH10239883A JPH10239883A JP3876897A JP3876897A JPH10239883A JP H10239883 A JPH10239883 A JP H10239883A JP 3876897 A JP3876897 A JP 3876897A JP 3876897 A JP3876897 A JP 3876897A JP H10239883 A JPH10239883 A JP H10239883A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photoreceptor
- photosensitive layer
- layer
- light
- conductive substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】光感度が良く、ばらつきの小さい電子写真感光
体を提供する。 【解決手段】導電性基体1の表面に感光層2が形成され
てなる電子写真感光体において、前記基体表面の光反射
率を80%ないし95%とする。前記基体はアルミニウ
ムを主とする材料からなり、その表面を鏡面仕上げす
る。
体を提供する。 【解決手段】導電性基体1の表面に感光層2が形成され
てなる電子写真感光体において、前記基体表面の光反射
率を80%ないし95%とする。前記基体はアルミニウ
ムを主とする材料からなり、その表面を鏡面仕上げす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】複写機やプリンター等に用い
られる、導電性基体の上に感光層を形成してなる電子写
真感光体に関する。
られる、導電性基体の上に感光層を形成してなる電子写
真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は機能分離型の電子写真有機感光体
の断面図である。導電性基体1の上には電荷発生層21
1および電荷輸送層22が積層されている。電荷輸送層
22の表面に一様に帯電された正電荷は(例として正帯
電の場合とする電子の場合も符号が逆で同じ機構であ
る)、電荷発生層21の露光された部分では、電荷発生
層21内で光によって生成された電子−正孔対のうち電
荷輸送層22を移動した電子によって中和され、露光さ
れない部分ではそのまま残る。その結果、電荷の濃淡す
なわち静電潜像が得られる。静電潜像の評価は各部の表
面電位によって評価される。また、感光体の感度は一定
の表面電位から所定の表面電位に低下させるのに必要な
露光量で表され、これを光感度ともいう。
の断面図である。導電性基体1の上には電荷発生層21
1および電荷輸送層22が積層されている。電荷輸送層
22の表面に一様に帯電された正電荷は(例として正帯
電の場合とする電子の場合も符号が逆で同じ機構であ
る)、電荷発生層21の露光された部分では、電荷発生
層21内で光によって生成された電子−正孔対のうち電
荷輸送層22を移動した電子によって中和され、露光さ
れない部分ではそのまま残る。その結果、電荷の濃淡す
なわち静電潜像が得られる。静電潜像の評価は各部の表
面電位によって評価される。また、感光体の感度は一定
の表面電位から所定の表面電位に低下させるのに必要な
露光量で表され、これを光感度ともいう。
【0003】従来の導電性基体はSi、Mg、Mn等の
添加物を含むアルミニウム(以下、Alと記す)であ
り、その表面をアルマイト処理することにより、感光層
の密着性を向上させ、また、導電性基体からの電荷の注
入を抑制していた。
添加物を含むアルミニウム(以下、Alと記す)であ
り、その表面をアルマイト処理することにより、感光層
の密着性を向上させ、また、導電性基体からの電荷の注
入を抑制していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、同じ特性の感
光層であってもアルマイト処理によっては、一定帯電圧
に対して光感度が一定でなく、ばらつくことがあった。
本発明の目的は、光感度が良く、ばらつきの小さい電子
写真有機感光体を提供することにある。
光層であってもアルマイト処理によっては、一定帯電圧
に対して光感度が一定でなく、ばらつくことがあった。
本発明の目的は、光感度が良く、ばらつきの小さい電子
写真有機感光体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、導電性基体表面に感光層が形成されてなる電子写
真有機感光体において、前記基体表面の光反射率は80
%ないし95%であることとする。前記基体はアルミニ
ウムを主とする材料からなり、その表面は鏡面仕上げさ
れていると良い。
めに、導電性基体表面に感光層が形成されてなる電子写
真有機感光体において、前記基体表面の光反射率は80
%ないし95%であることとする。前記基体はアルミニ
ウムを主とする材料からなり、その表面は鏡面仕上げさ
れていると良い。
【0006】前記感光層中の電荷発生材はフタロシアニ
ン化合物であり、電荷輸送材はヒドラゾン化合物である
と良い。
ン化合物であり、電荷輸送材はヒドラゾン化合物である
と良い。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、光感度のばらつきが、
主として、導電性基体表面の光反射率のばらつきによっ
て生じていることを突き止めたことに基づいている。感
光体への露々光は電荷輸送層を透過し、電荷発生層に至
り吸収されるが、電荷発生層の厚さは1μm 以下であ
り、有機感光層の場合は吸収率が小さいため、吸収は7
0%程度である。残りの30%が導電性基体表面に到達
し、導電性基体表面の反射率に従って反射されるので、
反射率の影響は大きい。
主として、導電性基体表面の光反射率のばらつきによっ
て生じていることを突き止めたことに基づいている。感
光体への露々光は電荷輸送層を透過し、電荷発生層に至
り吸収されるが、電荷発生層の厚さは1μm 以下であ
り、有機感光層の場合は吸収率が小さいため、吸収は7
0%程度である。残りの30%が導電性基体表面に到達
し、導電性基体表面の反射率に従って反射されるので、
反射率の影響は大きい。
【0008】図2は感光層内の露々光強度を模式的に示
すグラフである。横軸は感光層の厚さであり、縦軸は露
々光強度の対数である。電荷輸送層内では吸収はなく、
電荷発生層への入射強度を1としてある。aは導電性基
体表面の反射率が大きい場合であり、bはそれが小さい
場合である。導電性基体表面で反射損失があるためカー
ブは離れている。
すグラフである。横軸は感光層の厚さであり、縦軸は露
々光強度の対数である。電荷輸送層内では吸収はなく、
電荷発生層への入射強度を1としてある。aは導電性基
体表面の反射率が大きい場合であり、bはそれが小さい
場合である。導電性基体表面で反射損失があるためカー
ブは離れている。
【0009】Se/Te系感光層の場合は吸収率は大き
く、膜厚も大きいので10%程度しか導電性基体表面に
届かず、反射光は問題とならない。 実施例1 Alの導電性基体の機械加工した表面に鏡面仕上げおよ
びコンパックス仕上げを施し、反射率を測定した後、感
光層を形成した。電荷発生層はフタロシアニンを電荷発
生材とし、厚さを0.2μm とし、電荷輸送層はヒドラ
ゾンを電荷輸送材とし、厚さを20μm とした。
く、膜厚も大きいので10%程度しか導電性基体表面に
届かず、反射光は問題とならない。 実施例1 Alの導電性基体の機械加工した表面に鏡面仕上げおよ
びコンパックス仕上げを施し、反射率を測定した後、感
光層を形成した。電荷発生層はフタロシアニンを電荷発
生材とし、厚さを0.2μm とし、電荷輸送層はヒドラ
ゾンを電荷輸送材とし、厚さを20μm とした。
【0010】同じ導電性基体表面にアルマイト処理を施
し、同じ感光層を形成した場合と、感光層の密着強度の
比較をしたところ、本発明の場合は若干劣っていたが実
用上の問題とはならない程度であった。作製した感光体
をプリンターに装着し−650Vに帯電し、100Vの
電位に必要な露光量を求めた。
し、同じ感光層を形成した場合と、感光層の密着強度の
比較をしたところ、本発明の場合は若干劣っていたが実
用上の問題とはならない程度であった。作製した感光体
をプリンターに装着し−650Vに帯電し、100Vの
電位に必要な露光量を求めた。
【0011】表1に反射率と露光量の関係を示す。
【0012】
【表1】 表1より、鏡面仕上げが高い反射率をもたらしているこ
とが判る。その結果、導電性基体表面の反射率が85%
以上の場合は感度は良く(露光量が小さい)、感度の反
射率への依存性が小さい、すなわち感度のばらつきが小
さいことが判る。
とが判る。その結果、導電性基体表面の反射率が85%
以上の場合は感度は良く(露光量が小さい)、感度の反
射率への依存性が小さい、すなわち感度のばらつきが小
さいことが判る。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、導電性基体表面に感光
層が形成されてなる電子写真感光体において、前記基体
表面の光反射率を80%ないし95%にしたため、電荷
発生層を透過した露々光の30%を感度に寄与させて、
光透過率の良い電子写真有機感光体における感度を向上
させる。
層が形成されてなる電子写真感光体において、前記基体
表面の光反射率を80%ないし95%にしたため、電荷
発生層を透過した露々光の30%を感度に寄与させて、
光透過率の良い電子写真有機感光体における感度を向上
させる。
【0014】また、導電性基体をアルミニウムを主とす
る材料とし、その表面を鏡面仕上げしたため、上記の高
い光反射率を容易に実現できる。
る材料とし、その表面を鏡面仕上げしたため、上記の高
い光反射率を容易に実現できる。
【図1】機能分離型の電子写真有機感光体の断面図
【図2】感光層内の露々光強度を模式的に示すグラフ
1 導電性基体 2 感光層 21 電荷発生層 22 電荷輸送層
Claims (3)
- 【請求項1】導電性基体表面に感光層が形成されてなる
電子写真有機感光体において、前記基体表面の光反射率
は80%ないし95%であることを特徴とする電子写真
有機感光体。 - 【請求項2】前記基体はアルミニウムを主とする材料か
らなり、その表面は鏡面仕上げされていることを特徴と
する請求項1に記載の電子写真有機感光体。 - 【請求項3】前記感光層中の電荷発生材はフタロシアニ
ン化合物であり、電荷輸送材はヒドラゾン化合物である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真有
機感光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3876897A JPH10239883A (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 電子写真有機感光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3876897A JPH10239883A (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 電子写真有機感光体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10239883A true JPH10239883A (ja) | 1998-09-11 |
Family
ID=12534482
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3876897A Pending JPH10239883A (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 電子写真有機感光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10239883A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011191699A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
-
1997
- 1997-02-24 JP JP3876897A patent/JPH10239883A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011191699A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
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