JPH10234130A - モータのロック保護回路装置 - Google Patents
モータのロック保護回路装置Info
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- JPH10234130A JPH10234130A JP9036421A JP3642197A JPH10234130A JP H10234130 A JPH10234130 A JP H10234130A JP 9036421 A JP9036421 A JP 9036421A JP 3642197 A JP3642197 A JP 3642197A JP H10234130 A JPH10234130 A JP H10234130A
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 25
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 abstract 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 15
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 3
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 2
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 2
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
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- 230000005669 field effect Effects 0.000 description 1
- 230000003993 interaction Effects 0.000 description 1
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- Protection Of Generators And Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 モータ低回転時の過負荷をも補償でき、ま
た、一度保護動作が始まるとリセットされるまでその動
作を保持できるモータのロック保護回路装置を提供す
る。 【解決手段】 回転指令信号を入力し起動してから一定
時間経過後に、電流が基準値よりも増大し、かつ、回転
数が基準値よりも低下しているとき、モータがロック状
態(半ロック状態を含む)にあるものと判断して、ラッ
チ回路26から通電停止信号を出力し(ロック保護動
作)、その状態をリセットされるまで保持する。
た、一度保護動作が始まるとリセットされるまでその動
作を保持できるモータのロック保護回路装置を提供す
る。 【解決手段】 回転指令信号を入力し起動してから一定
時間経過後に、電流が基準値よりも増大し、かつ、回転
数が基準値よりも低下しているとき、モータがロック状
態(半ロック状態を含む)にあるものと判断して、ラッ
チ回路26から通電停止信号を出力し(ロック保護動
作)、その状態をリセットされるまで保持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータのロック保
護回路装置に関する。
護回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モータがロックした時に通電を防止する
ための保護回路として、たとえば、図6に示すようなも
のがある。この回路は、ブラシレスDCモータの駆動制
御回路に適用された場合を示しており、電流を検知する
ための抵抗R1 によって電流を電圧に変換し、この電圧
を比較器1で基準電圧2と比較し、変換電圧が基準電圧
2以上になると、制御回路3を介してスイッチング素子
(MOS形電界効果トランジスタ、以下「MOSFE
T」と略称する)4をOFFし、もってモータコイル5
を流れる電流を制限するようにしている。基準電圧2
は、あらかじめ、検出すべき過電流の値に相当する電圧
値に設定されている。したがって、モータがロックして
過電流が流れた場合には、自動的に通電が停止される。
なお、制御回路3は、たとえば、市販の専用ICを使っ
て構成されている。また、抵抗R2 およびキャパシタC
はフィルタを構成している。
ための保護回路として、たとえば、図6に示すようなも
のがある。この回路は、ブラシレスDCモータの駆動制
御回路に適用された場合を示しており、電流を検知する
ための抵抗R1 によって電流を電圧に変換し、この電圧
を比較器1で基準電圧2と比較し、変換電圧が基準電圧
2以上になると、制御回路3を介してスイッチング素子
(MOS形電界効果トランジスタ、以下「MOSFE
T」と略称する)4をOFFし、もってモータコイル5
を流れる電流を制限するようにしている。基準電圧2
は、あらかじめ、検出すべき過電流の値に相当する電圧
値に設定されている。したがって、モータがロックして
過電流が流れた場合には、自動的に通電が停止される。
なお、制御回路3は、たとえば、市販の専用ICを使っ
て構成されている。また、抵抗R2 およびキャパシタC
はフィルタを構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の保護回路にあっては、過電流の状態が解消さ
れると、再びスイッチング素子4がONされ、電流を一
定にする動作を行うので、モータがロックしたままの状
態で一定の電流が流れ続けるおそれがある。この場合、
モータがロックした状態では風が流れないので、たとえ
ば、MOSFET4のヒートシンクが冷却されず、MO
SFET4が破損するおそれがある。
うな従来の保護回路にあっては、過電流の状態が解消さ
れると、再びスイッチング素子4がONされ、電流を一
定にする動作を行うので、モータがロックしたままの状
態で一定の電流が流れ続けるおそれがある。この場合、
モータがロックした状態では風が流れないので、たとえ
ば、MOSFET4のヒートシンクが冷却されず、MO
SFET4が破損するおそれがある。
【0004】また、上記の保護回路にあっては、そもそ
も、電流を上限でしか制限しない、つまり、過電流しか
制限しないため、モータが半ロック状態にあって所定の
回転数よりも小さい回転数で回っているような場合(低
回転時)には、低電流のため通電は防止されず、保護が
できない。すなわち、モータが完全にロックしている場
合には、モータは回転しておらず、したがって過電流が
流れる傾向にあるが、モータに異物がはさまっているな
どしているもののモータが完全にロックしていない場合
(半ロック状態)には、モータは目標回転数よりも小さ
い回転数ではあるが一応回転を続行しており、したがっ
て正常時の電流値よりは大きいが過電流よりは小さい電
流が流れることになる。このような半ロック状態は、そ
の後完全なロック状態に移行する可能性が高く、また、
その状態それ自体においてやはり電流が流れ続けている
ため、保護すべき場合がありうることは完全ロック状態
の場合と同様である。
も、電流を上限でしか制限しない、つまり、過電流しか
制限しないため、モータが半ロック状態にあって所定の
回転数よりも小さい回転数で回っているような場合(低
回転時)には、低電流のため通電は防止されず、保護が
できない。すなわち、モータが完全にロックしている場
合には、モータは回転しておらず、したがって過電流が
流れる傾向にあるが、モータに異物がはさまっているな
どしているもののモータが完全にロックしていない場合
(半ロック状態)には、モータは目標回転数よりも小さ
い回転数ではあるが一応回転を続行しており、したがっ
て正常時の電流値よりは大きいが過電流よりは小さい電
流が流れることになる。このような半ロック状態は、そ
の後完全なロック状態に移行する可能性が高く、また、
その状態それ自体においてやはり電流が流れ続けている
ため、保護すべき場合がありうることは完全ロック状態
の場合と同様である。
【0005】本発明は、モータロック時の保護における
上記課題に着目してなされたものであり、モータの低回
転時の過負荷をも補償することができ、また、一度保護
動作が始まるとリセットされるまでその動作を保持する
ことができるモータのロック保護回路装置を提供するこ
とを目的とする。
上記課題に着目してなされたものであり、モータの低回
転時の過負荷をも補償することができ、また、一度保護
動作が始まるとリセットされるまでその動作を保持する
ことができるモータのロック保護回路装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、モータがロックした時に通
電を防止するためのモータのロック保護回路装置におい
て、モータを駆動する回路に流れる電流を検出する電流
検出手段と、前記モータの回転数を検出する回転数検出
手段と、回転指令信号を入力してから所定時間経過後
に、前記電流検出手段の出力が第1基準値以上であり、
かつ、前記回転数検出手段の出力が第2基準値以下であ
るとき、通電を停止させる信号を出力する停止信号出力
手段とを有することを特徴とする。
め、請求項1記載の発明は、モータがロックした時に通
電を防止するためのモータのロック保護回路装置におい
て、モータを駆動する回路に流れる電流を検出する電流
検出手段と、前記モータの回転数を検出する回転数検出
手段と、回転指令信号を入力してから所定時間経過後
に、前記電流検出手段の出力が第1基準値以上であり、
かつ、前記回転数検出手段の出力が第2基準値以下であ
るとき、通電を停止させる信号を出力する停止信号出力
手段とを有することを特徴とする。
【0007】この発明にあっては、電流検出手段はモー
タを駆動する回路に流れる電流を検出し、回転数検出手
段はモータの回転数を検出する。停止信号出力手段は、
回転指令信号を入力してから所定時間経過後に、電流検
出手段の出力が第1基準値以上であり、かつ、回転数検
出手段の出力が第2基準値以下であるとき、通電を停止
させる信号を出力する。すなわち、電流と回転数により
ロック状態(過負荷状態)かどうかを判断するので、第
1および第2基準値を適当に設定しておけば、過電流を
生じない低回転時の半ロック状態の場合にも保護が可能
となる。
タを駆動する回路に流れる電流を検出し、回転数検出手
段はモータの回転数を検出する。停止信号出力手段は、
回転指令信号を入力してから所定時間経過後に、電流検
出手段の出力が第1基準値以上であり、かつ、回転数検
出手段の出力が第2基準値以下であるとき、通電を停止
させる信号を出力する。すなわち、電流と回転数により
ロック状態(過負荷状態)かどうかを判断するので、第
1および第2基準値を適当に設定しておけば、過電流を
生じない低回転時の半ロック状態の場合にも保護が可能
となる。
【0008】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、前記停止信号出力手段は、前記停止信
号を出力する状態になったとき、リセット信号が入力さ
れるまで、その状態を保持することを特徴とする。
の発明において、前記停止信号出力手段は、前記停止信
号を出力する状態になったとき、リセット信号が入力さ
れるまで、その状態を保持することを特徴とする。
【0009】この発明にあっては、停止信号出力手段
は、停止信号を出力する状態になったとき、リセット信
号が入力されるまで、その状態を保持する。すなわち、
一度保護動作が始まるとリセットされるまでその保護動
作が働き続ける。
は、停止信号を出力する状態になったとき、リセット信
号が入力されるまで、その状態を保持する。すなわち、
一度保護動作が始まるとリセットされるまでその保護動
作が働き続ける。
【0010】請求項3記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の発明において、前記第1基準値および前記第
2基準値はそれぞれあらかじめ設定された一定の値であ
ることを特徴とする。
は2記載の発明において、前記第1基準値および前記第
2基準値はそれぞれあらかじめ設定された一定の値であ
ることを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、上記請求項1また
は2記載の発明において、前記第1基準値および前記第
2基準値はそれぞれ目標回転数に応じて変更されること
を特徴とする。
は2記載の発明において、前記第1基準値および前記第
2基準値はそれぞれ目標回転数に応じて変更されること
を特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を使って、本発明の実
施の形態を説明する。なお、ここでは、本発明の適用対
象として、電気自動車に搭載されるバッテリを冷却する
ためのバッテリ冷却用電動ファンであってブラシレスD
Cモータを用いたものを例にとって説明する。
施の形態を説明する。なお、ここでは、本発明の適用対
象として、電気自動車に搭載されるバッテリを冷却する
ためのバッテリ冷却用電動ファンであってブラシレスD
Cモータを用いたものを例にとって説明する。
【0013】図1は本発明を適用したブラシレスモータ
制御システムの概略構成図である。このブラシレスモー
タ制御システムは、三相式のものであって、大別して、
複数の着磁を施したフィールド用マグネットを持つマグ
ネットロータ10と、フィールドとの相互作用によりト
ルクを発生するΔ結線された三つのアマチュアコイル1
1と、マグネットロータ10の位置を検出する三つの磁
気検知センサ(たとえば、ホール素子)12と、所定の
アマチュアコイル11への通電を許容して位相を切り替
えるための六つのスイッチング素子(たとえば、MOS
FET)13と、ホール素子12からの信号に基づいて
MOSFET13のスイッチングを行い所定のアマチュ
アコイル11への通電を制御する制御回路14とで構成
されている。制御回路14には後述するロック保護回路
15が設けられている。MOSFET13および制御回
路14は、一つの駆動制御回路として、たとえば、プリ
ント基板とこれに実装された電子部品(専用ICを含
む)によって構成されている。また、制御回路14には
電気自動車の電装品を総合的に制御するコントローラ1
6が接続されている。コントローラ16から制御回路1
4へはブラシレスモータの回転指令信号が与えられ、制
御回路14からコントローラ16へはブラシレスモータ
の回転異常信号が与えられる。回転異常信号は後述する
ロック保護動作が働いた時に出力され、この信号を入力
したコントローラ16は、たとえば、その旨を図示しな
い表示部に表示するなどする。なお、ブラシレスモータ
の動作原理ないし駆動原理については周知であるためそ
の説明を省略する。
制御システムの概略構成図である。このブラシレスモー
タ制御システムは、三相式のものであって、大別して、
複数の着磁を施したフィールド用マグネットを持つマグ
ネットロータ10と、フィールドとの相互作用によりト
ルクを発生するΔ結線された三つのアマチュアコイル1
1と、マグネットロータ10の位置を検出する三つの磁
気検知センサ(たとえば、ホール素子)12と、所定の
アマチュアコイル11への通電を許容して位相を切り替
えるための六つのスイッチング素子(たとえば、MOS
FET)13と、ホール素子12からの信号に基づいて
MOSFET13のスイッチングを行い所定のアマチュ
アコイル11への通電を制御する制御回路14とで構成
されている。制御回路14には後述するロック保護回路
15が設けられている。MOSFET13および制御回
路14は、一つの駆動制御回路として、たとえば、プリ
ント基板とこれに実装された電子部品(専用ICを含
む)によって構成されている。また、制御回路14には
電気自動車の電装品を総合的に制御するコントローラ1
6が接続されている。コントローラ16から制御回路1
4へはブラシレスモータの回転指令信号が与えられ、制
御回路14からコントローラ16へはブラシレスモータ
の回転異常信号が与えられる。回転異常信号は後述する
ロック保護動作が働いた時に出力され、この信号を入力
したコントローラ16は、たとえば、その旨を図示しな
い表示部に表示するなどする。なお、ブラシレスモータ
の動作原理ないし駆動原理については周知であるためそ
の説明を省略する。
【0014】図2はロック保護回路15の一つの構成例
を示すブロック図である。このロック保護回路15は、
電流/電圧変換回路20、回転数検知回路21、回転指
令信号入力回路22、遅延回路23、AND回路24、
NAND回路25、ラッチ回路26、およびブラシレス
コントロールIC27により構成されている。なお、電
流検出手段は電流/電圧変換回路20、回転数検出手段
は回転数検知回路21、停止信号出力手段は回転指令信
号入力回路22、遅延回路23、AND回路24、NA
ND回路25、およびラッチ回路26によってそれぞれ
構成されている。
を示すブロック図である。このロック保護回路15は、
電流/電圧変換回路20、回転数検知回路21、回転指
令信号入力回路22、遅延回路23、AND回路24、
NAND回路25、ラッチ回路26、およびブラシレス
コントロールIC27により構成されている。なお、電
流検出手段は電流/電圧変換回路20、回転数検出手段
は回転数検知回路21、停止信号出力手段は回転指令信
号入力回路22、遅延回路23、AND回路24、NA
ND回路25、およびラッチ回路26によってそれぞれ
構成されている。
【0015】電流/電圧変換回路20は、モータを駆動
する回路(図1参照)に流れる電流を電圧に変換し、第
1基準値としてあらかじめ設定された一定の基準電圧
(設定電流値に相当する)と比較して、検出された電流
値(変換された入力電圧値)が設定基準値よりも大きい
場合にはH(ハイ)の信号を出力し、設定基準値以下で
ある場合にはL(ロー)の信号を出力する機能を有して
いる。具体的には、たとえば、図6の回路と同様に、M
OSFET13のドレインに接続された電流検知用抵抗
と、フィルタを構成する抵抗およびキャパシタと、入力
電圧と基準電圧との比較を行う比較器とで構成されてい
る。ここでは、比較のための基準値は、ファンスピード
がLo(最低速)の場合の電流値、たとえば、1.8A
(実際には、これに相当する電圧値)に設定されてい
る。したがって、回路に流れる電流が1.8Aを超える
とHの信号が出力されることになる。この電流/電圧変
換回路20の出力端子はAND回路24の一方の入力端
子に接続されている。
する回路(図1参照)に流れる電流を電圧に変換し、第
1基準値としてあらかじめ設定された一定の基準電圧
(設定電流値に相当する)と比較して、検出された電流
値(変換された入力電圧値)が設定基準値よりも大きい
場合にはH(ハイ)の信号を出力し、設定基準値以下で
ある場合にはL(ロー)の信号を出力する機能を有して
いる。具体的には、たとえば、図6の回路と同様に、M
OSFET13のドレインに接続された電流検知用抵抗
と、フィルタを構成する抵抗およびキャパシタと、入力
電圧と基準電圧との比較を行う比較器とで構成されてい
る。ここでは、比較のための基準値は、ファンスピード
がLo(最低速)の場合の電流値、たとえば、1.8A
(実際には、これに相当する電圧値)に設定されてい
る。したがって、回路に流れる電流が1.8Aを超える
とHの信号が出力されることになる。この電流/電圧変
換回路20の出力端子はAND回路24の一方の入力端
子に接続されている。
【0016】回転数検知回路21は、モータの回転数を
第2基準値としてあらかじめ設定された一定の基準値と
比較して、検出された回転数が設定基準値よりも小さい
場合にはHの信号を出力し、設定基準値以上である場合
にはLの信号を出力する機能を有している。モータの回
転数はホール素子12からの信号に基づいて得られる。
ここでは、比較用の基準値は、ファンスピードがLo
(最低速)の場合の回転数、たとえば、780rpmに
設定されている。したがって、検出された回転数が78
0rpmよりも小さくなると(つまり、0〜780rp
m)Hの信号が出力されることになる。この回転数検知
回路21の出力端子はAND回路24のもう一方の入力
端子に接続されている。
第2基準値としてあらかじめ設定された一定の基準値と
比較して、検出された回転数が設定基準値よりも小さい
場合にはHの信号を出力し、設定基準値以上である場合
にはLの信号を出力する機能を有している。モータの回
転数はホール素子12からの信号に基づいて得られる。
ここでは、比較用の基準値は、ファンスピードがLo
(最低速)の場合の回転数、たとえば、780rpmに
設定されている。したがって、検出された回転数が78
0rpmよりも小さくなると(つまり、0〜780rp
m)Hの信号が出力されることになる。この回転数検知
回路21の出力端子はAND回路24のもう一方の入力
端子に接続されている。
【0017】回転指令信号入力回路22は、コントロー
ラ16から回転指令信号を入力するとHの信号を出力す
る機能を有している。この回転指令信号入力回路22の
出力は遅延回路23およびラッチ回路26の反転リセッ
ト入力Rに与えられる。
ラ16から回転指令信号を入力するとHの信号を出力す
る機能を有している。この回転指令信号入力回路22の
出力は遅延回路23およびラッチ回路26の反転リセッ
ト入力Rに与えられる。
【0018】遅延回路23は、回転指令信号入力回路2
2からの入力信号(特にHの信号)を一定時間遅延させ
る機能を有している。これは、起動時の大電流や低回転
(図3参照)、その他のノイズなどによって起動時にロ
ック保護回路が動作することがないようにロック保護動
作を一定時間キャンセルするためのものである。したが
って、好ましくは、遅延させる時間として、回転指令信
号の入力により起動してから正常状態において通常前記
設定回転数(780rpm)に達するのに要する時間以
上の適当な時間(モータの仕様にもよるが、たとえば、
1秒以下)を設定しておく。この遅延回路23の出力端
子はNAND回路25の一方の入力端子に接続されてい
る。なお、NAND回路25のもう一方の入力端子には
AND回路24の出力端子が接続されている。
2からの入力信号(特にHの信号)を一定時間遅延させ
る機能を有している。これは、起動時の大電流や低回転
(図3参照)、その他のノイズなどによって起動時にロ
ック保護回路が動作することがないようにロック保護動
作を一定時間キャンセルするためのものである。したが
って、好ましくは、遅延させる時間として、回転指令信
号の入力により起動してから正常状態において通常前記
設定回転数(780rpm)に達するのに要する時間以
上の適当な時間(モータの仕様にもよるが、たとえば、
1秒以下)を設定しておく。この遅延回路23の出力端
子はNAND回路25の一方の入力端子に接続されてい
る。なお、NAND回路25のもう一方の入力端子には
AND回路24の出力端子が接続されている。
【0019】ラッチ回路26は、データを保持(ラッ
チ)するための回路であって、ここでは、後述するロジ
ックによりモータのロック状態を検出するとただちにロ
ック保護動作を開始して通電停止信号を出力してブラシ
レスコントロールIC27をリセットし、その状態を保
持する機能を有している。保持の解除は、電源をOFF
にしまたは回転指令信号をLにする(つまり、モータ停
止指令)ことによって行われる。ここでは、たとえば、
ラッチ回路26は、NANDゲートを2個たすきがけに
接続してなる非同期SRフリップフロップ(負論理SR
ラッチ)で構成されている。このNANDゲートによる
SRラッチの動作特性を表わす真理値表は、図4に示す
とおりである。この真理値表において、反転セット入力
Sと反転リセット入力Rが同時に0となることは許容さ
れておらず(禁止状態)、また、同表における出力Q0
と反転出力Q0 は保持状態を示し、反転入力S=1、反
転入力R=1になる以前の出力状態を保持することを表
わしている。ここでは、ラッチ回路26の反転出力Qが
ブラシレスコントロールIC27のリセット端子に与え
られる。なお、真理値表における「0」はLの状態、
「1」はHの状態をそれぞれ示している。
チ)するための回路であって、ここでは、後述するロジ
ックによりモータのロック状態を検出するとただちにロ
ック保護動作を開始して通電停止信号を出力してブラシ
レスコントロールIC27をリセットし、その状態を保
持する機能を有している。保持の解除は、電源をOFF
にしまたは回転指令信号をLにする(つまり、モータ停
止指令)ことによって行われる。ここでは、たとえば、
ラッチ回路26は、NANDゲートを2個たすきがけに
接続してなる非同期SRフリップフロップ(負論理SR
ラッチ)で構成されている。このNANDゲートによる
SRラッチの動作特性を表わす真理値表は、図4に示す
とおりである。この真理値表において、反転セット入力
Sと反転リセット入力Rが同時に0となることは許容さ
れておらず(禁止状態)、また、同表における出力Q0
と反転出力Q0 は保持状態を示し、反転入力S=1、反
転入力R=1になる以前の出力状態を保持することを表
わしている。ここでは、ラッチ回路26の反転出力Qが
ブラシレスコントロールIC27のリセット端子に与え
られる。なお、真理値表における「0」はLの状態、
「1」はHの状態をそれぞれ示している。
【0020】ブラシレスコントロールIC27は、ブラ
シレスモータ制御用の市販の専用ICであって、制御回
路14の主要部品である。このブラシレスコントロール
IC27は、そのリセット端子にLの信号が入力される
と、通電を停止してモータの駆動制御を止めるようにな
っている。
シレスモータ制御用の市販の専用ICであって、制御回
路14の主要部品である。このブラシレスコントロール
IC27は、そのリセット端子にLの信号が入力される
と、通電を停止してモータの駆動制御を止めるようにな
っている。
【0021】次に、図3を参照しながら、このロック保
護回路15の動作を説明する。乗員のスイッチ操作など
その他条件(たとえば、バッテリ温度)によりコントロ
ーラ16から制御回路14へ回転指令信号が出力される
と(Hの状態)、制御回路14(ブラシレスコントロー
ルIC27)は、ホール素子12からの信号に基づいて
MOSFET13のスイッチングを行い、所定のアマチ
ュアコイル11への通電制御を開始する。この起動直
後、回路には大きな電流が流れ、正常状態(非ロック状
態)であれば、その後次第に指定された目標回転数に相
当する電流値に下がって安定する。一方、起動によりモ
ータは回転を始め、正常状態(非ロック状態)であれ
ば、徐々に回転数が増加し、指定された目標回転数に達
したところで安定する。このような正常状態において
は、電流/電圧変換回路20の出力はLとなり、かつ、
回転数検知回路21の出力もLとなるので、AND回路
24の出力はLとなり、NAND回路25の出力はHと
なる。したがって、ラッチ回路26の反転入力S,Rは
共に1(H)となるので、その反転出力Qは安定なリセ
ット状態(1の状態)となり、ブラシレスコントロール
IC27のリセット信号(通電停止信号)は出力されな
い。つまり、ロック保護動作は行わない。なお、回転指
令信号を入力してから、すなわち起動してから一定時間
の間は、遅延回路23の出力がLのままであるため、A
ND回路24の出力に関係なく、NAND回路25の出
力はHとなり、ロック保護動作は働かない。
護回路15の動作を説明する。乗員のスイッチ操作など
その他条件(たとえば、バッテリ温度)によりコントロ
ーラ16から制御回路14へ回転指令信号が出力される
と(Hの状態)、制御回路14(ブラシレスコントロー
ルIC27)は、ホール素子12からの信号に基づいて
MOSFET13のスイッチングを行い、所定のアマチ
ュアコイル11への通電制御を開始する。この起動直
後、回路には大きな電流が流れ、正常状態(非ロック状
態)であれば、その後次第に指定された目標回転数に相
当する電流値に下がって安定する。一方、起動によりモ
ータは回転を始め、正常状態(非ロック状態)であれ
ば、徐々に回転数が増加し、指定された目標回転数に達
したところで安定する。このような正常状態において
は、電流/電圧変換回路20の出力はLとなり、かつ、
回転数検知回路21の出力もLとなるので、AND回路
24の出力はLとなり、NAND回路25の出力はHと
なる。したがって、ラッチ回路26の反転入力S,Rは
共に1(H)となるので、その反転出力Qは安定なリセ
ット状態(1の状態)となり、ブラシレスコントロール
IC27のリセット信号(通電停止信号)は出力されな
い。つまり、ロック保護動作は行わない。なお、回転指
令信号を入力してから、すなわち起動してから一定時間
の間は、遅延回路23の出力がLのままであるため、A
ND回路24の出力に関係なく、NAND回路25の出
力はHとなり、ロック保護動作は働かない。
【0022】ところが、回転指令信号を入力してから一
定時間経過後において、検出された電流値が設定基準値
(1.8A)を超え(電流/電圧変換回路20の出力が
Hの状態)、かつ、検出された回転数の値が設定基準値
(780rpm)よりも小さい(回転数検知回路21の
出力がHの状態)場合には、モータがロック状態(半ロ
ック状態を含む)にあるものと判断して、ロック保護動
作を実行する。すなわち、この場合には、AND回路2
4の出力がHとなり、NAND回路25の出力がLとな
るため、ラッチ回路26の反転入力Sは0(L)、反転
入力Rは1(H)となる。したがって、その反転出力Q
はセット状態(0の状態)となり、通電停止信号(Lの
信号)が出力される。この停止信号はブラシレスコント
ロールIC27のリセット端子に入力され(L入力)、
ブラシレスコントロールIC27がリセットされる。こ
れにより、通電が停止される。すなわち、上記の条件
(ロジック)を満たす場合には、通電を止めるロック保
護動作が働くことになる。なお、このロック保護動作
は、ラッチ回路26の反転入力Sが1(H)に戻って
も、つまり、電流と回転数の少なくともどちらか一方の
条件を満たさなくなった場合でも、保持される。保持の
解除(セット状態からリセット状態への遷移)は、ラッ
チ回路26の反転入力Sを1(H)に保持したまま(通
電停止によりNAND回路25の出力は必ずHになる)
反転入力Rを0(L)にする、すなわち、上記したよう
に、電源をOFFにしまたは回転指令信号をLにする
(モータ停止指令)ことによって実行される。
定時間経過後において、検出された電流値が設定基準値
(1.8A)を超え(電流/電圧変換回路20の出力が
Hの状態)、かつ、検出された回転数の値が設定基準値
(780rpm)よりも小さい(回転数検知回路21の
出力がHの状態)場合には、モータがロック状態(半ロ
ック状態を含む)にあるものと判断して、ロック保護動
作を実行する。すなわち、この場合には、AND回路2
4の出力がHとなり、NAND回路25の出力がLとな
るため、ラッチ回路26の反転入力Sは0(L)、反転
入力Rは1(H)となる。したがって、その反転出力Q
はセット状態(0の状態)となり、通電停止信号(Lの
信号)が出力される。この停止信号はブラシレスコント
ロールIC27のリセット端子に入力され(L入力)、
ブラシレスコントロールIC27がリセットされる。こ
れにより、通電が停止される。すなわち、上記の条件
(ロジック)を満たす場合には、通電を止めるロック保
護動作が働くことになる。なお、このロック保護動作
は、ラッチ回路26の反転入力Sが1(H)に戻って
も、つまり、電流と回転数の少なくともどちらか一方の
条件を満たさなくなった場合でも、保持される。保持の
解除(セット状態からリセット状態への遷移)は、ラッ
チ回路26の反転入力Sを1(H)に保持したまま(通
電停止によりNAND回路25の出力は必ずHになる)
反転入力Rを0(L)にする、すなわち、上記したよう
に、電源をOFFにしまたは回転指令信号をLにする
(モータ停止指令)ことによって実行される。
【0023】たとえば、図3において破線で示すよう
に、起動してから一定時間経過後に、電流が基準値より
も増大し、かつ、回転数が基準値よりも低下している場
合には、モータがロック状態(半ロック状態を含む)に
あるものと判断して、上記のロック保護動作を行う。前
述したように、モータが完全にロックしている場合(回
転数=0)には、過電流が流れるため、保護の必要が高
いことはもちろんであるが、モータが完全にロックして
いない半ロック状態(回転数≠0)の場合であっても、
電流は流れ続ける反面、モータの回転による風(冷却)
はあまり期待できず、しかもヒューズによる保護も期待
できないので、保護の必要がある。
に、起動してから一定時間経過後に、電流が基準値より
も増大し、かつ、回転数が基準値よりも低下している場
合には、モータがロック状態(半ロック状態を含む)に
あるものと判断して、上記のロック保護動作を行う。前
述したように、モータが完全にロックしている場合(回
転数=0)には、過電流が流れるため、保護の必要が高
いことはもちろんであるが、モータが完全にロックして
いない半ロック状態(回転数≠0)の場合であっても、
電流は流れ続ける反面、モータの回転による風(冷却)
はあまり期待できず、しかもヒューズによる保護も期待
できないので、保護の必要がある。
【0024】図5はロック保護回路15の他の構成例を
示すブロック図である。なお、図2と共通する部分には
同一の符号を付し、その説明を一部省略する。図2に示
す第1の実施形態では、比較用の基準値が一定値であっ
たのに対し、この第2の実施形態では、それらを目標回
転数に応じて変更するようにしている。具体的には、第
1の実施形態では、ファンスピードがLo(最低速)の
場合の回転数である780rpmを基準にして電流と回
転数の比較用基準値(しきい値)を設定しているが、こ
の第2の実施形態では、回転指令信号に含まれる目標回
転数に基づいて電流と回転数の比較用基準値(しきい
値)を変更し、もって低回転から高回転までの全域にわ
たる保護を可能としている。
示すブロック図である。なお、図2と共通する部分には
同一の符号を付し、その説明を一部省略する。図2に示
す第1の実施形態では、比較用の基準値が一定値であっ
たのに対し、この第2の実施形態では、それらを目標回
転数に応じて変更するようにしている。具体的には、第
1の実施形態では、ファンスピードがLo(最低速)の
場合の回転数である780rpmを基準にして電流と回
転数の比較用基準値(しきい値)を設定しているが、こ
の第2の実施形態では、回転指令信号に含まれる目標回
転数に基づいて電流と回転数の比較用基準値(しきい
値)を変更し、もって低回転から高回転までの全域にわ
たる保護を可能としている。
【0025】そのため、ここでは、構成として、たとえ
ば、第1の実施形態に対し、回転数検知回路21に代え
て回転数/電圧変換回路30、AND回路24に代えて
二つの比較器31,32、二入力のNAND回路25に
代えて三入力のNAND回路33をそれぞれ設けてい
る。回転数/電圧変換回路30は、ホール素子12によ
るモータの回転数を電圧に変換する機能を有している。
比較器31の非反転入力端子(+)には電流/電圧変換
回路20の出力が与えられ、その反転入力端子(+)に
は回転指令信号入力回路22の出力が与えられる。比較
器32の非反転入力端子(+)には回転指令信号入力回
路22の出力が与えられ、その反転入力端子(+)には
回転数/電圧変換回路30の出力が与えられる。この場
合、回転指令信号入力回路22は、回転指令信号に含ま
れる目標回転数に相当する電圧値を各比較器31,32
に出力する機能を有している。また、NAND回路33
の三つの入力端子には各比較器31,32の出力ならび
に遅延回路23の出力が与えられる。なお、この場合、
電流検出手段は電流/電圧変換回路20、回転数検出手
段は回転数/電圧変換回路30、停止信号出力手段は回
転指令信号入力回路22、遅延回路23、比較器31,
32、NAND回路33、およびラッチ回路26によっ
てそれぞれ構成されている。
ば、第1の実施形態に対し、回転数検知回路21に代え
て回転数/電圧変換回路30、AND回路24に代えて
二つの比較器31,32、二入力のNAND回路25に
代えて三入力のNAND回路33をそれぞれ設けてい
る。回転数/電圧変換回路30は、ホール素子12によ
るモータの回転数を電圧に変換する機能を有している。
比較器31の非反転入力端子(+)には電流/電圧変換
回路20の出力が与えられ、その反転入力端子(+)に
は回転指令信号入力回路22の出力が与えられる。比較
器32の非反転入力端子(+)には回転指令信号入力回
路22の出力が与えられ、その反転入力端子(+)には
回転数/電圧変換回路30の出力が与えられる。この場
合、回転指令信号入力回路22は、回転指令信号に含ま
れる目標回転数に相当する電圧値を各比較器31,32
に出力する機能を有している。また、NAND回路33
の三つの入力端子には各比較器31,32の出力ならび
に遅延回路23の出力が与えられる。なお、この場合、
電流検出手段は電流/電圧変換回路20、回転数検出手
段は回転数/電圧変換回路30、停止信号出力手段は回
転指令信号入力回路22、遅延回路23、比較器31,
32、NAND回路33、およびラッチ回路26によっ
てそれぞれ構成されている。
【0026】比較器31では、指定された目標回転数を
基準として、その目標回転数に相当する電流値(基準電
圧値)よりも検出された電流値(入力電圧値)が大きい
場合にHの信号が出力される。また、比較器32では、
指定された目標回転数を基準として、その目標回転数に
検出された回転数が達していない場合にHの信号が出力
される。したがって、起動してから一定時間経過後にお
いて、電流が基準値よりも増大し、かつ、回転数が基準
値よりも低下している場合、つまり、モータがロック状
態(半ロック状態を含む)にあると判断される場合に
は、第1の実施形態の場合と同様に、NAND回路33
の出力がLとなるので、上記のロック保護動作が実行さ
れる。
基準として、その目標回転数に相当する電流値(基準電
圧値)よりも検出された電流値(入力電圧値)が大きい
場合にHの信号が出力される。また、比較器32では、
指定された目標回転数を基準として、その目標回転数に
検出された回転数が達していない場合にHの信号が出力
される。したがって、起動してから一定時間経過後にお
いて、電流が基準値よりも増大し、かつ、回転数が基準
値よりも低下している場合、つまり、モータがロック状
態(半ロック状態を含む)にあると判断される場合に
は、第1の実施形態の場合と同様に、NAND回路33
の出力がLとなるので、上記のロック保護動作が実行さ
れる。
【0027】したがって、上記各実施形態によれば、従
来のように過電流のみを制限するのはなく、電流と回転
数によりロック状態(過負荷状態)かどうかを判断する
ので、比較用の基準値を適当に設定しておくことで、低
回転時の過負荷状態の場合にも保護が可能となる。この
ことは、低回転時には大電流が流れずヒューズによる保
護が期待できないため、きわめて有益である。
来のように過電流のみを制限するのはなく、電流と回転
数によりロック状態(過負荷状態)かどうかを判断する
ので、比較用の基準値を適当に設定しておくことで、低
回転時の過負荷状態の場合にも保護が可能となる。この
ことは、低回転時には大電流が流れずヒューズによる保
護が期待できないため、きわめて有益である。
【0028】また、上記各実施形態によれば、ラッチ回
路26を設けて、一度保護動作が始まると電源を切るか
回転指令信号をLにしない限り保護動作が働き続けるよ
うにしたので、従来のようにモータがロックしたまま電
流が流れ続けるというおそれがなくなり、耐久性が向上
する。
路26を設けて、一度保護動作が始まると電源を切るか
回転指令信号をLにしない限り保護動作が働き続けるよ
うにしたので、従来のようにモータがロックしたまま電
流が流れ続けるというおそれがなくなり、耐久性が向上
する。
【0029】また、特に第2の実施形態によれば、目標
回転数と現在の電流値および回転数との関係で保護がか
けられるので、低回転から高回転まで広い領域にわたっ
てロック時(過負荷時)の保護を行うことができる。
回転数と現在の電流値および回転数との関係で保護がか
けられるので、低回転から高回転まで広い領域にわたっ
てロック時(過負荷時)の保護を行うことができる。
【0030】なお、ここでは、ブラシレスDCモータを
用いたシステムへの適用を例にとって説明したが、これ
に限定されないことはもちろんであって、本発明による
ロック保護は任意のモータ制御システムに適用可能であ
る。
用いたシステムへの適用を例にとって説明したが、これ
に限定されないことはもちろんであって、本発明による
ロック保護は任意のモータ制御システムに適用可能であ
る。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、電流と回転数によりロック状態(過負荷状
態)かどうかを判断するので、第1および第2基準値を
適当に設定しておくことで、過電流を生じずヒューズに
よる保護も期待できない低回転時の半ロックの過負荷状
態の場合にも保護が可能となる。
によれば、電流と回転数によりロック状態(過負荷状
態)かどうかを判断するので、第1および第2基準値を
適当に設定しておくことで、過電流を生じずヒューズに
よる保護も期待できない低回転時の半ロックの過負荷状
態の場合にも保護が可能となる。
【0032】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の効果に加え、一度保護動作が始まるとリセッ
トされるまでその保護動作が働き続けるので、従来のよ
うにモータがロックしたまま電流が流れ続けるというお
それがなくなり、耐久性が向上する。
載の発明の効果に加え、一度保護動作が始まるとリセッ
トされるまでその保護動作が働き続けるので、従来のよ
うにモータがロックしたまま電流が流れ続けるというお
それがなくなり、耐久性が向上する。
【0033】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明の効果に加え、第1基準値および第2
基準値をそれぞれ一定値としたので、より簡単な構成
で、上記の効果を享受することができる。
たは2記載の発明の効果に加え、第1基準値および第2
基準値をそれぞれ一定値としたので、より簡単な構成
で、上記の効果を享受することができる。
【0034】請求項4記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の発明の効果に加え、第1基準値および第2
基準値をそれぞれ目標回転数に応じて可変としたので、
目標回転数と現在の電流値および回転数との関係で保護
がかけられ、低回転から高回転まで広い領域にわたって
ロック時(過負荷時)の保護を行うことができる。
たは2記載の発明の効果に加え、第1基準値および第2
基準値をそれぞれ目標回転数に応じて可変としたので、
目標回転数と現在の電流値および回転数との関係で保護
がかけられ、低回転から高回転まで広い領域にわたって
ロック時(過負荷時)の保護を行うことができる。
【図1】 本発明を適用したブラシレスモータ制御シス
テムの概略構成図である。
テムの概略構成図である。
【図2】 図1に示すロック保護回路の一つの構成例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図3】 図2の回路の動作を説明するためのタイムチ
ャートである。
ャートである。
【図4】 図2のラッチ回路の真理値表である。
【図5】 図1に示すロック保護回路の他の構成例を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図6】 従来のブラシレスモータのロック保護回路の
一例を示す概略構成図である。
一例を示す概略構成図である。
10…マグネットロータ 11…アマチュアコイル 12…ホール素子 13…MOSFET 14…制御回路 15…ロック保護回路 16…コントローラ 20…電流/電圧変換回路(電流検出手段) 21…回転数検知回路(回転数検出手段) 22…回転指令信号入力回路(停止信号出力手段) 23…遅延回路(停止信号出力手段) 24…AND回路(停止信号出力手段) 25,33…NAND回路(停止信号出力手段) 26…ラッチ回路(停止信号出力手段) 27…ブラシレスコントロールIC 30…回転数/電圧変換回路(回転数検出手段) 31,32…比較器(停止信号出力手段)
Claims (4)
- 【請求項1】 モータがロックした時に通電を防止する
ためのモータのロック保護回路装置において、 モータを駆動する回路に流れる電流を検出する電流検出
手段(20)と、 前記モータの回転数を検出する回転数検出手段(21)と、 回転指令信号を入力してから所定時間経過後に、前記電
流検出手段(20)の出力が第1基準値以上であり、かつ、
前記回転数検出手段(21)の出力が第2基準値以下である
とき、通電を停止させる信号を出力する停止信号出力手
段(22,23,24,25,26)と、 を有することを特徴とするモータのロック保護回路装
置。 - 【請求項2】 前記停止信号出力手段(26)は、前記停止
信号を出力する状態になったとき、リセット信号が入力
されるまで、その状態を保持することを特徴とする請求
項1記載のモータのロック保護回路装置。 - 【請求項3】 前記第1基準値および前記第2基準値は
それぞれあらかじめ設定された一定の値であることを特
徴とする請求項1または2記載のモータのロック保護回
路装置。 - 【請求項4】 前記第1基準値および前記第2基準値は
それぞれ目標回転数に応じて変更されることを特徴とす
る請求項1または2記載のモータのロック保護回路装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9036421A JPH10234130A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | モータのロック保護回路装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9036421A JPH10234130A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | モータのロック保護回路装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10234130A true JPH10234130A (ja) | 1998-09-02 |
Family
ID=12469371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9036421A Pending JPH10234130A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | モータのロック保護回路装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10234130A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2006214638A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-08-17 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和装置のdcファンモータ制御装置 |
JP2009190118A (ja) * | 2008-02-14 | 2009-08-27 | Hitachi Koki Co Ltd | 電動回転工具 |
US7773352B2 (en) | 2007-04-12 | 2010-08-10 | Rohm Co., Ltd. | Motor drive device with lock protection function |
US8384325B2 (en) | 2009-02-17 | 2013-02-26 | Rohm Co., Ltd. | Motor driving circuit and method for driving motor |
US8919456B2 (en) | 2012-06-08 | 2014-12-30 | Black & Decker Inc. | Fastener setting algorithm for drill driver |
US9178453B2 (en) | 2012-11-20 | 2015-11-03 | Rohm Co., Ltd. | Driving apparatus for sensorless fan motor |
US9193055B2 (en) | 2012-04-13 | 2015-11-24 | Black & Decker Inc. | Electronic clutch for power tool |
US9800185B2 (en) | 2014-07-09 | 2017-10-24 | Rohm Co., Ltd. | Motor driving circuit, cooling device and electronic apparatus including the same |
US9908182B2 (en) | 2012-01-30 | 2018-03-06 | Black & Decker Inc. | Remote programming of a power tool |
JP2022010532A (ja) * | 2020-06-29 | 2022-01-17 | 株式会社東芝 | インバータ装置 |
US12044530B2 (en) | 2008-07-10 | 2024-07-23 | Black & Decker Inc. | Communication protocol for remotely controlled laser devices |
US12318906B2 (en) | 2012-06-08 | 2025-06-03 | Black & Decker Inc. | Power tool having multiple operating modes |
-
1997
- 1997-02-20 JP JP9036421A patent/JPH10234130A/ja active Pending
Cited By (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2009102082A3 (en) * | 2008-02-14 | 2010-04-29 | Hitachi Koki Co., Ltd. | Electric rotating tool |
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US11712741B2 (en) | 2012-01-30 | 2023-08-01 | Black & Decker Inc. | Remote programming of a power tool |
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US10220500B2 (en) | 2012-04-13 | 2019-03-05 | Black & Decker Inc. | Electronic clutch for power tool |
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JP2022010532A (ja) * | 2020-06-29 | 2022-01-17 | 株式会社東芝 | インバータ装置 |
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