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JPH10231372A - プリプレグおよびその製造方法 - Google Patents

プリプレグおよびその製造方法

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Publication number
JPH10231372A
JPH10231372A JP9344714A JP34471497A JPH10231372A JP H10231372 A JPH10231372 A JP H10231372A JP 9344714 A JP9344714 A JP 9344714A JP 34471497 A JP34471497 A JP 34471497A JP H10231372 A JPH10231372 A JP H10231372A
Authority
JP
Japan
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resin
prepreg
carbon fiber
particles
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9344714A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Nagata
秀夫 永田
Nobuyuki Odagiri
信之 小田切
Takeshi Terashita
武 寺下
Hajime Kishi
肇 岸
Shoji Yamane
祥司 山根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP9344714A priority Critical patent/JPH10231372A/ja
Publication of JPH10231372A publication Critical patent/JPH10231372A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/24Impregnating materials with prepolymers which can be polymerised in situ, e.g. manufacture of prepregs
    • C08J5/241Impregnating materials with prepolymers which can be polymerised in situ, e.g. manufacture of prepregs using inorganic fibres
    • C08J5/243Impregnating materials with prepolymers which can be polymerised in situ, e.g. manufacture of prepregs using inorganic fibres using carbon fibres
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/24Impregnating materials with prepolymers which can be polymerised in situ, e.g. manufacture of prepregs
    • C08J5/249Impregnating materials with prepolymers which can be polymerised in situ, e.g. manufacture of prepregs characterised by the additives used in the prepolymer mixture
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2363/00Characterised by the use of epoxy resins; Derivatives of epoxy resins
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08J2400/22Thermoplastic resins

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  • Inorganic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プリプレグのタックが良好で経時変化が小さ
く、かつ、耐衝撃性を維持したまま吸湿後の高温におけ
る圧縮層間剪断強度(CILS)および交差積層板圧縮
強度(LCS)の優れた繊維強化複合材料を与え得るプ
リプレグを提供する。 【解決手段】要件[A]を満足する炭素繊維に、要件
[B]の樹脂を含浸せしめたプリプレグにおいて、要件
[C]を満足する粒子がプリプレグ中に20重量%以下
存在し、プリプレグの内部よりも表面に高濃度に分布す
ることを特徴とするプリプレグ。 [A]:フックドロップ値が10cm以上である連続繊
維からなる炭素繊維 [B]:熱硬化性樹脂を主体としてなるベース樹脂 [C]:熱可塑性樹脂を素材とする粒径150μm以下
の粒子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化複合材料
用マトリックス樹脂として好適な熱硬化性樹脂を炭素繊
維に含浸させて得られる、特に耐衝撃性に優れ、交差積
層板圧縮強度の高いコンポジットの製造に供せられるプ
リプレグおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱硬化性樹脂をマトリックスとする繊維
強化複合材料は、軽量で力学特性、耐食性などが優れて
いることから、これまで、航空・宇宙、スポーツ、土木
・建築などの産業分野で広く用いられており、これまで
にも、種々の熱硬化性樹脂と強化繊維の組合わせによる
プリプレグ、複合材料が知られている。なかでも、エポ
キシ樹脂と炭素繊維からなるプリプレグは、比強度、比
弾性率に優れ、複合材料としての耐熱性、圧縮強度など
の諸特性に優れている。
【0003】プリプレグは、エポキシ樹脂などからなる
マトリックス樹脂を、炭素繊維などの強化繊維に含浸さ
せたものであり、いくつかの方法で製造することができ
る。一般的には、マトリックス樹脂を離型紙などのフィ
ルム上にコーティングした樹脂コーティングフィルムと
炭素繊維などの強化繊維をシート状に配列してなる強化
繊維シートとが用いられ、この強化繊維シートの両面あ
るいは片面に、前記樹脂コーティングフィルムの樹脂側
を重ね合わせ、これを加熱および加圧することにより当
該樹脂を前記強化繊維間に含浸させ、プリプレグは、作
製される。
【0004】一般に、熱硬化性樹脂をマトリックス樹脂
とした複合材料は脆く、衝撃に弱い。
【0005】用途によっては、耐衝撃性を向上させたプ
リプレグが必要で、例えば、特開平1−104624号
公報には、熱可塑性粒子をプリプレグ表層に配し、その
結果、プリプレグを積層した時に、その積層層間に高靱
性の熱可塑性粒子が局在する、いわゆる粒子層間強化プ
リプレグが開示されている。
【0006】ところが、この技術では、耐衝撃性は大き
く向上するが、CILS(Compression Interlaminer
Shear Strength:圧縮層間剪断強度)が低下するため、
圧縮層間剪断強度を必要とする用途への適用には制限が
あった。また、粒子層間強化プリプレグは、一般に、粒
子を含有しないプリプレグに比べて、後に説明するタッ
クが弱いという欠点を有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解決し、プリプレグのタックが良好
で、しかもタック経時変化の少ないプリプレグを提供す
ることにある。また、耐衝撃性を維持したまま吸湿後の
高温におけるCILSの優れた繊維強化複合材料の形成
を可能にするプリプレグを提供することにある。さら
に、交差積層板の圧縮強度(LCS:Laminate Compres
sive Strength)が既存の材料より著しく高いプリプレ
グを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のプリプレグは、
上記目的を達成するために、次の構成を有する。
【0009】すなわち、要件[A]を満足する炭素繊維
に、要件[B]の樹脂を含浸せしめたプリプレグにおい
て、要件[C]を満足する粒子がプリプレグ中に20重
量%以下存在し、プリプレグの内部よりも表面に高濃度
に分布することを特徴とするプリプレグである。
【0010】[A]:フックドロップ値が10cm以上
である連続繊維からなる炭素繊維 [B]:熱硬化性樹脂を主体としてなるベース樹脂 [C]:熱可塑性樹脂を素材とする粒径150μm以下
の粒子。
【0011】また、本発明のプリプレグの製造方法は、
上記目的を達成するために、次のいずれかの構成を有す
る。すなわち、(a)多数本の連続した炭素フィラメン
トからなり、フックドロップ値が10cm以上である繊
維交絡度を有する炭素繊維束からなるシートが、用意さ
れる工程と、(b)熱硬化性樹脂を主体としたベース樹
脂と、完成されるプリプレグの重量の20%以下の重量
の、熱可塑性樹脂からなり粒径が150μm以下の粒子
とが混合されてなるマトリックス樹脂が離型フィルム上
にコーティングされた樹脂コーティングフィルムが、用
意される工程と、(c)前記炭素繊維束からなるシート
の表面に前記マトリックス樹脂が接する状態に、前記樹
脂コーティングフィルムが、前記炭素繊維束からなるシ
ートに重ね合わせられた積層シートが、形成される工程
と、(d)該積層シートが、加熱および加圧され、前記
炭素繊維束の多数本の炭素フィラメント間に、前記ベー
ス樹脂が含浸せしめられた樹脂含浸成形体が、形成され
る工程、とからなるプリプレグの製造方法、または、
(a)多数本の連続した炭素フィラメントからなり、フ
ックドロップ値が10cm以上である繊維交絡度を有す
る炭素繊維束からなる炭素繊維シートが用意される工程
と、(b)熱硬化性樹脂を主体としたベース樹脂が第1
の離型フィルム上にコーティングされた第1の樹脂コー
ティングフィルムが、用意される工程と、(c)前記炭
素繊維束からなるシートの表面に前記ベース樹脂が接す
る状態に、前記第1の樹脂コーティングフィルムが、前
記炭素繊維束からなるシートに重ね合わせられた第1の
積層シートが、形成される工程と、(d)該第1の積層
シートが、加熱および加圧され、前記炭素繊維束の多数
本の炭素フィラメント間に、前記ベース樹脂が含浸せし
められた第1の樹脂含浸成形体が、形成される工程と、
(e)熱硬化性樹脂を主体としたベース樹脂と、完成さ
れるプリプレグの重量の20%以下の重量の、熱可塑性
樹脂からなり粒径が150μm以下の粒子とが混合され
てなるマトリックス樹脂が第2の離型フィルム上にコー
ティングされた第2の樹脂コーティングフィルムが、用
意される工程と、(f)前記第1の樹脂含浸成形体の表
面に前記第2の樹脂コーティングフィルムのマトリック
ス樹脂が接する状態に、前記第2の樹脂コーティングフ
ィルムが前記第1の樹脂含浸成形体に重ね合わせらた第
2の積層シートが、形成される工程と、(g)該第2の
積層シートが、加熱および加圧され、前記マトリックス
樹脂と前記ベース樹脂とが一体化せしめられた第2の樹
脂含浸成形体が、形成される工程、とからなるプリプレ
グの製造方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下の記述においては、構成要素
[B]と構成要素[C]の両方からなる部分の名称を、
マトリックス樹脂と呼び、構成要素[B]のみをさす名
称を、ベース樹脂とし、それぞれを区別して用いる。
【0013】本発明の構成要素[B]は、先に定義した
通り、熱硬化性樹脂を主体としてなるベース樹脂であ
る。
【0014】熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノー
ル樹脂、ウレタン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、マレ
イミド樹脂、シアン酸エステル樹脂、アルキド樹脂、付
加硬化型ポリイミド樹脂などを挙げることができる。な
かでも、エポキシ樹脂は、耐熱性、機械特性に優れた複
合材料を得ることを可能にするため、好ましく用いられ
る。
【0015】エポキシ樹脂は、ビスフェノールA型エポ
キシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールB型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ
樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキ
シ樹脂、フルオレン骨格を有するエポキシ樹脂、フェノ
ール化合物とジシクロペンタジエンの共重合を原料とす
るエポキシ樹脂、ジグリシジルレゾルシノール、テトラ
キス(グリシジルオキシフェニル)エタン、トリス(グ
リシジルオキシフェニル)メタンのようなグリシジルエ
ーテル型エポキシ樹脂、テトラグリシジルアミノジフェ
ニルメタン、トリグリシジルアミノクレゾール、テトラ
グリシジルキシレンジアミンのようなグリシジルアミン
型エポキシ樹脂およびこれらの混合物が用いられるが、
これに限定されるものではない。
【0016】好ましいエポキシ樹脂は、2官能以上のグ
リシジルアミン型エポキシ樹脂とビスフェノールF型エ
ポキシ樹脂の混合物からなるものである。
【0017】上記熱硬化性樹脂に、熱可塑性樹脂を混
合、溶解して用いることも、好適である。このような熱
可塑性樹脂としては、一般に、主鎖に、炭素炭素結合、
アミド結合、イミド結合、エステル結合、エーテル結
合、カーボネート結合、ウレタン結合、尿素結合、チオ
エーテル結合、スルホン結合、イミダゾール結合、カル
ボニル結合から選ばれる結合を有するものである。
【0018】特に、ポリスルフォン、ポリエーテルスル
フォン、ポリエーテルイミド、ポリイミドから選ばれた
1種以上の樹脂が、構成要素[B]に、混合、溶解して
いることが好適である。
【0019】これらの熱可塑性樹脂は、市販のポリマー
を用いてもよく、また市販のポリマーより分子量の低
い、いわゆるオリゴマーを用いても良い。オリゴマーと
しては、熱硬化性樹脂と反応しうる官能基を末端または
分子鎖中に有するオリゴマーがさらに好ましい。
【0020】熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との混合物
は、それらを単独で用いた場合より良好な結果を与え
る。熱硬化性樹脂の脆さを熱可塑性樹脂の強靱さでカバ
ーし、かつ熱可塑性樹脂の成形困難性を熱硬化性樹脂で
カバーし、バランスのとれたベース樹脂となる。
【0021】硬化剤としては、ジアミノジフェニルメタ
ン、ジアミノジフェニルスルフォンのような芳香族アミ
ン、脂肪族アミン、イミダゾール誘導体、ジシアンジア
ミド、テトラメチルグアニジン、チオ尿素付加アミン、
メチルヘキサヒドロフタル酸無水物、カルボン酸アミ
ド、ポリフェノール化合物、ノボラック樹脂、ポリメル
カプトン、また三フッ化ホウ素エチルアミン錯体のよう
なルイス酸錯体などがあげられるが、これに限定される
ものではない。
【0022】構成要素[B]のエポキシ樹脂用硬化剤と
して、ジアミノジフェニルスルホンが好ましく使用され
る。
【0023】これらの硬化剤には、硬化活性を高めるた
めに、適当な硬化助剤を組合わせることができる。好ま
しい例としては、ジシアンジアミドに3−(3−,4−
ジクロロフェニル)−1,1−ジメチル尿素(DCM
U)を硬化助剤として組合わせる例、カルボン酸無水物
やノボラック樹脂に三級アミンを硬化助剤として組合わ
せる例がある。
【0024】本発明の構成要素[C]は、先に定義した
通り、粒径150μm以下の熱可塑性樹脂からなる粒子
である。
【0025】例えば、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポ
リカーボナート、ポリアセタール、ポリフェニレンオキ
シド、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、ポ
リエステル、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエー
テルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポ
リエーテルエーテルケトン、ポリアラミド、ポリベンゾ
イミダゾール、ポリエチレン、ポリプロピレン、酢酸セ
ルロース、酪酸セルロースからなる群から選ばれた1種
以上の樹脂からなる粒径150μm以下の粒子が挙げら
れる。
【0026】好ましくは、ポリアミド、ポリアリレー
ト、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリエーテルイミ
ド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアラミ
ド、からなる群から選ばれた1種以上の樹脂からなる粒
径60μm以下の粒子である。
【0027】この粒子を形成する特に好ましい樹脂は、
ポリアミドである。中でも、ナイロン−12を主体とす
るポリアミドは、耐衝撃性の点で、特に優れる。具体的
には、東レ(株)製SP−500が挙げられる。
【0028】構成要素[C]の素材を選択する場合、構
成要素[C]の素材の弾性率が構成要素[B]の硬化物
の弾性率より低いほうが、高いLCSを得るため好まし
い。とりわけ、構成要素[C]の素材の曲げ弾性率が構
成要素[B]の硬化物の曲げ弾性率の2/3以下、さら
には1/2以下であることが好ましい。
【0029】特開平1−104624号公報に示される
ような、ポリアミド樹脂とエポキシ樹脂との組合わせに
よりセミIPN(高分子相互侵入網目構造:Inter-pene
trating Polymer Network)化した、もしくはセミIP
N化しうる粒子は、耐熱性、耐溶剤性をかね備えるの
で、一層好ましい。具体的には、東レ(株)製トレパー
ル(登録商標)TNが挙げられる。
【0030】これら粒子は、単独で使用されても良い
が、2種以上が混合されて使用されても良い。
【0031】粒子の粒径は、遠心沈降速度法などで求め
られる体積平均粒径を意味する。粒子の大きさは、複合
材料に形成されたとき、強化繊維の配列を乱すほどに大
きくなければ良い。
【0032】粒径が150μm以上では、強化繊維の配
列を乱したり、積層して得られる複合材料の層間を必要
以上に厚くするため、複合材料に形成されたとき、その
物性を低下させることがあるので、150μm以下でな
ければならない。
【0033】粒径が1μm以下では、強化繊維の繊維間
に粒子が潜り込み、プリプレグ積層体の層間部分に局在
化せず、粒子の存在効果が十分に得られず、耐衝撃性が
低くなるので、粒径は1μm以上が好ましい。
【0034】さらに好ましい粒子の粒径は、3〜60μ
mであり、いっそう好ましくは、5〜30μmである。
【0035】この粒子の外形形状、表面あるいは内部形
態は、球状粒子でも、非球状粒子でも、また多孔質粒子
でもよい。
【0036】球状の方が、樹脂の流動特性を低下させな
いという点で好ましいが、特定の粒径を有する熱可塑性
樹脂の粒子を用いる目的が、この粒子を積層体の層間に
局在化することにより衝撃下での層間剥離の進展を抑制
することにあるため、粒子の形状、形態は、特には限定
されない。
【0037】粒子は、プリプレグの片面または両面の表
面に内部よりも高濃度に分布していることが必須であ
る。ここで、内部よりも表面に高濃度に分布していると
は、粒子の90%以上の量が、プリプレグの表面からプ
リプレグの厚さ30%以内に局在化していることを云
う。なお、プリプレグ中の粒子の局在化の程度は、特開
平1−104624号公報に開示されているように次の
方法で評価できる。すなわち、まずプリプレグを2枚の
平滑な支持板の間にはさんで密着させ、長時間かけて徐
々に温度を挙げて硬化させる。この時に重要なのは可能
な限り低温でゲル化させることである。ゲル化しないう
ちに温度を上げるとプリプレグ中の樹脂が流動し、粒子
が移動するため元のプリプレグ中における正確な粒子分
布の評価ができない。ゲル化した後、さらに時間をかけ
て徐々に温度をかけてプリプレグを硬化させる。硬化し
たプリプレグを用いてその断面を200倍以上に拡大し
て200mm×200mm以上の写真を撮る。この断面
写真を用い、まず平均的なプリプレグ厚みを求める。プ
リプレグ1層の平均厚みは写真上で任意に選んだ少なく
とも5ヶ所で測り、その平均をとる。次に両方の支持板
に接していた面からプリプレグの厚みの30%の位置に
プリプレグの両方向と平行に線を引く。支持板に接して
いた面と30%の平行線の間に存在する粒子の断面積を
プリプレグの両面について定量し、これとプリプレグ全
幅に渡って存在する粒子の断面積を定量し、その比をと
ることによりプリプレグ表面からプリプレグの厚さの3
0%以内に存在する粒子量が算出される。粒子断面積の
定量はイメージアナライザーによってもよいし、断面写
真から所定の領域に存在する粒子部分をすべて切り取り
その重量を秤ることによってもよい。粒子の部分的な分
布のばらつきの影響を排除するため、この評価は得られ
た写真の幅全域に渡って行い、かつ、任意に選んだ5ヶ
所以上の写真について同様の評価を行い、その平均をと
る必要がある。粒子とマトリックス樹脂との見分けがつ
きにくい時は、一方を選択的に染色して観察する。顕微
鏡は光学顕微鏡でも走査型電子顕微鏡でも良く、粒子の
大きさや染色方法によって使い分けると良い。
【0038】粒子の量としては、プリプレグに対して、
20重量%以下の範囲でなければならない。プリプレグ
に対して20重量%を超えると、ベース樹脂との混合が
困難になる上、プリプレグのタック、ドレープ性が低下
する。ベース樹脂の特性を維持しつつ、粒子による耐衝
撃性を付与するには、前記粒子の量は、プリプレグに対
して20重量%以下であることが必要であり、より好ま
しくは15重量%以下である。プリプレグのハンドリン
グをいっそう優れたものにするためには、前記粒子の量
は、10重量%以下であることが好ましい。なお、粒子
量は、高い耐衝撃性、交差積層板圧縮強度を得るため
に、プリプレグに対し、1重量%以上、好ましくは2重
量%以上とするのが良い。
【0039】プリプレグ中の粒子含有量は次のように評
価する。まず、マトリックス樹脂を溶解するが粒子を溶
解しない溶媒を選択する。ビーカー中にこの溶媒を入
れ、重量を測定したプリプレグをその中に浸す。超音波
洗浄器を用いて樹脂を溶解した後、強化繊維をピンセッ
トにて摘み上げ、残りの溶液を重量を予め測定したメン
ブレンフィルター上に濾過する。ここで粒子がフィルタ
ー上に濾別され、溶解した樹脂は溶媒とともにフィルタ
ーを通過する。次にピンセットにて摘み上げた強化繊維
を、元のビーカーに戻す。ビーカー内で強化繊維を溶媒
で洗い洗浄液をフィルターで濾過する作業を数回繰り返
す。洗浄を終えた強化繊維を取り出した後、ビーカー内
に粒子が残存しないよう内壁を溶媒で数回洗浄し、洗浄
液を濾過する。粒子が濾別されたフィルターを4つ折り
にしてオーブンにて乾燥後、重量を測定する。元のフィ
ルター重量を差し引いたものが粒子重量であり、元のプ
リプレグ重量との比から粒子含有率を算出できる。
【0040】構成要素[C]の粒子は、複合材料への成
形硬化後に、その形状を残していても良いし、変形して
もかまわない。さらに、成形後、構成要素[B]に溶解
して溶解後に相分離するなど、元の形状を完全に失って
も構わない。
【0041】従来の粒子層間強化プリプレグは、耐衝撃
性は大きく向上するが、CILSが低下する欠点を有し
ていた。
【0042】特に、吸湿後の高温におけるCILSの低
下が、より顕著であった。
【0043】CILSは、BOEING MATERIAL SPECIFICAT
ION 8-276に記されている方法で評価できる。
【0044】吸湿後の高温におけるCILSとは、指定
された大きさに加工した試験片を71±5℃(160±
10F)の温水中に2週間浸漬後、取りだし、82.2
±5℃(180±10F)の雰囲気中で測定したもので
ある。
【0045】耐衝撃性は、CAI(Compression Streng
th After Impact:衝撃付与後の圧縮強度)で表わせ、B
OEING MATERIAL SPECIFICATION 8-276に記されている方
法で評価できる。
【0046】プリプレグのタック性が良好であり経時変
化が少なく、積層板の耐衝撃性、CILSを向上させ、
しかも交差積層板の圧縮強度(LCS)を向上させる手
段について鋭意検討した結果、強化繊維として構成要素
[A]の実質的に撚り、捩れのない炭素繊維を用い、構
成要素[C]と共に用いることが有効であることを見出
した。
【0047】つまり、耐衝撃性を向上させるには構成要
素[C]の粒子の存在は不可欠であるが、単純に構成要
素[C]を添加した従来技術ではCILSの低下および
プリプレグのタック性低下を伴っていた。そこで鋭意検
討の結果、実質的に撚り、捩れのない炭素繊維を構成要
素[C]と共に用いると、耐衝撃性を損うことなくCI
LSを向上させ、かつプリプレグのタック性を向上さ
せ、しかも驚くべきことにLCSを向上させうることを
見出したのである。
【0048】構成要素[A]は、先に定義した通り、フ
ックドロップ値が10cm以上である連続繊維からなる
炭素繊維である。この炭素繊維として、より好ましいも
のは、断面形状が実質的に円形のものである。炭素繊維
の撚り、捩れは、フックドロップ値で定量的に表わすこ
とができる。
【0049】ここで、フックドロップ値測定は次の手順
にて行う。すなわち、温度23±2℃、湿度50±5%
の雰囲気中で炭素繊維束を2時間放置する。炭素繊維束
を1.5m長に切り、下部に100gの荷重をつけ繊維
束を垂直に吊り下げる。これに1mmφ、長さ100m
m程度のステンレスワイヤーの下部20〜30mmを曲
げ、全重量が12gとなるように荷重を掛けたものを、
上部20〜30mmをUの字に曲げた部分で繊維束幅方
向の中央に引っ掛ける。30分経過後の前記荷重の落下
距離(単位、cm)をフックドロップ値とする。撚り、
捩れがあるとこの値が小さくなる。少なくとも5回の測
定を行い、平均値をとる。
【0050】一般に、炭素繊維には、その製造工程にお
いて、切れたフィラメントのローラーへの巻きつきなど
の工程トラブルを防ぐため、またプリプレグ製造におい
ては炭素繊維供給用クリール、ガイド、コームで炭素繊
維の広がりを押え、工程通過性を向上させるために、集
束性が付与されている。
【0051】炭素繊維を集束させる手法としては、繊維
束のフィラメントに、交絡を付与する方法、撚りを付与
する方法、サイジング剤を付与する方法がある。なお、
撚りを付与した場合は、工程通過後、その撚りを解除す
る場合がある。
【0052】しかしながら、炭素繊維を集束させると、
工程通過性は向上するが、プリプレグの製造において
は、その集束性ゆえに、マトリックス樹脂の含浸性が低
下する。また、撚り掛け後解除する方法では、炭素繊維
に撚り、捩れが残るため、製造したプリプレグが平滑で
なく、かつ表面に凹凸があり、複合材料としての物性に
も悪影響を与える。この集束性の指標となるのが、フッ
クドロップ値である。
【0053】フックドロップ値を大きくすることは、プ
リプレグの製造において、樹脂含浸性、表面平滑性が向
上するが、炭素繊維供給用クリール、ガイド、コームで
炭素繊維束が広がり過ぎ、毛羽発生、工程通過性不良な
ど、トラブルを起こしやすくなる。
【0054】この点から、炭素繊維束の好ましいフック
ドロップ値は、10cm以上100cm以下、より好ま
しくは、12cm以上100cm以下である。
【0055】このように、実質的に撚り、捩れのない炭
素繊維を、マトリックス樹脂と組合わせて用いると、吸
湿後の高温におけるCILSが向上することを見出し
た。
【0056】フックドロップ値が10cm以上の炭素繊
維を使用したプリプレグは、表面平滑性がよく、積層、
硬化後の層間厚みが均一で安定して形成されるため、欠
陥部が少なくCILSが向上すると考えられる。
【0057】また、従来、粒子を表面に高濃度に含有す
るプリプレグは、同じベース樹脂を用い前記粒子を除外
したプリプレグに比べてタックがかなり弱いと言う問題
点を有していた。タックが低下すると、プリプレグ積層
時に隣接するプリプレグ間で相互のズレが生じ、適当な
積層板が得られなくなる。
【0058】ところが、この問題もフックドロップ値で
10cm以上の炭素繊維を用いることにより、従来の粒
子含有樹脂のプリプレグとの比較において、タックが向
上することを見出した。プリプレグの表面平滑性の良さ
が寄与していると思われる。加えて、タック性の経時変
化が小さくなることを見いだした。従来のプリプレグに
比較して、室温放置する間の炭素繊維の動きが小さく、
相対的に樹脂の沈み込みが起こりにくく、プリプレグ表
面に樹脂が確保されやすいためと考えられる。こうした
表面樹脂確保には、構成要素[A]の撚り、捩れが小さ
いことによる内部応力の小ささ及び構成要素[C]の存
在による樹脂増粘の両方が寄与していると考えられる。
ここで、タック性とは、プリプレグの表面粘着性の指標
であり、一般には21.7±1.7℃(71±3F)、
湿度50±5%の環境下においてタックテスターによっ
て評価される。具体的には(株)東洋精機製作所製PICM
AタックテスタIIを用い、18×18mm2のカバーガラ
スを0.4kgfの力で5秒間プリプレグに圧着し、3
0mm/分の速度にて引張り、剥がれる際の抵抗力にて
タック性を評価する。
【0059】さらに、本発明のプリプレグを用いたコン
ポジットの交差積層板の圧縮強度は、従来のプリプレグ
から予想される値に比較し大きな向上が認められること
を見いだした。一般に繊維強化複合材料の交差積層板の
圧縮強度は、同一プリプレグの一方向積層板の圧縮強度
から積層板理論を用いて計算予測できる。一方向積層板
の強度が同じなら交差積層板の強度もほぼ同等というの
が従来技術であった。しかしながら、本発明のプリプレ
グの場合は、従来技術の粒子含有プリプレグの場合と比
較し、一方向積層板の圧縮強度が同等であるにも関わら
ず、交差積層板の圧縮強度(LCS)が著しく高いこと
がわかった。交差積層板の圧縮試験においては、全体破
壊が生じる前に試験体中の0゜層(荷重付加方向に連続
繊維が強化材として配列する層)の外側にある交差層
(例えば±45゜層や90゜層)の部分的な剥離がしば
しば生じる。従来技術の粒子含有プリプレグの場合に比
較して、意外にも本発明のプリプレグの場合は全体破壊
に至る前の交差層の剥離が生じないかあるいは生じたと
してもその時期が遅れる。結果として全体破壊に至るま
でにより大きな荷重を負担でき高強度を示すものであ
る。こうした効果は、構成要素[A]の撚り、捩れが小
さいことによる積層板層間厚みの均一性および構成要素
[C]の存在による剥離抵抗の増加の両方によるものと
考えられる。
【0060】LCSは有孔板圧縮強度用に Boeing Spec
ification Support Standard BSS7260に記されている測
定方法を用い、無孔板にて評価する。試験片サイズは、
長さ(荷重付加方向)304.8mm×幅38.1mmとし、試験片
側面への補強タブ付けは行わずに圧縮強度を求める。
【0061】本発明に使用される炭素繊維は、断面形状
が実質的に円形であることが好ましい。樹脂を含浸させ
る時に、フィラメントの再配列が起り易くなり、炭素繊
維間への樹脂の浸み込みが容易になるからである。
【0062】なお、断面形状が実質的に円形である炭素
繊維とは、その断面の外接円半径Rと内接円半径rとの
比(R/r)を変形度として定義した時に、この変形度
が1.1以下のものを云う。
【0063】炭素繊維の引張強度が、4400MPa以
上、弾性率が、270GPa以下であることは、炭素繊
維複合材料で考えられる標準弾性率を保ちながら、引張
り強度の高い硬化板の製造が可能になるため、好まし
い。また、炭素繊維の引張強度が、5000MPa以
上、弾性率が、270GPa以上、密度が、1.76g
/cm3 以下であることは、いっそう高強度、高弾性率
であり、かつ比重の低い硬化板の製造が可能になるの
で、好ましい。
【0064】本発明に用いられる炭素繊維は、連続繊維
からなる。連続でないと、強化繊維の強度を、複合材料
に加工したときに、十分に発揮させることが困難とな
る。炭素繊維は、その形状や配列をについて特に限定さ
れず、例えば、単一方向、ランダム方向、シート状、マ
ット状、織物状、組み紐状であっても良い。特に、比強
度、比弾性率が高いことを要求される用途には、炭素繊
維が単一方向に引き揃えられた配列が最も適している
が、取扱いの容易な織物状の配列も本発明に適してい
る。
【0065】また、本発明に使用される炭素繊維として
は、ヤーン、トウ、ストランド状の一方向に引き揃えら
れたフィラメントの束からなる炭素繊維も適しており、
これらから形成される本発明に係るヤーンプリプレグ、
トウプリプレグ、ストランドプリプレグは、好ましい。
【0066】本発明のプリプレグは、いくつかの方法で
製造することができる。
【0067】ベース樹脂あるいはマトリックス樹脂を、
離型紙などのフィルム上にコーティングした樹脂コーテ
ィングフィルムを用いて、シート状にした炭素繊維の両
面あるいは片面から、前記樹脂コーティングフィルム上
の樹脂を、前記炭素繊維間に含浸させて、プリプレグを
作製する、いわゆるホットメルト法が、一般的に用いら
れる。ウェット法と称して、溶媒に溶解した樹脂に引き
揃えた炭素繊維を浸漬、乾燥してプリプレグを作製する
方法もある。
【0068】また、粒子をプリプレグ表層に多く存在さ
せる目的で、通常の方法で作製したプリプレグの片面あ
るいは両面に、粒子を含有したマトリックス樹脂フィル
ムを貼着する方法などを用いることもできる。
【0069】さらに、粒子を含まないプリプレグを作製
後、粒子を片面または両面に散布してもよい。
【0070】
【実施例】以下の実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。なお、本実施例で使用した炭素繊維の詳細は
以下の通りである。
【0071】 “トレカ”(登録商標)T800H−12K−40B(東レ(株)製)) 引張強度 5490 MPa(560kgf/mm2) 引張弾性率 294 GPa(30.0×103kgf/mm2) 繊度 0.445g/m 密度 1.81 g/cm3 フックドロップ値 8.2 cm 変形度(R/r) 1.37 “トレカ”(登録商標)M30G−18K−11E(東レ(株)製)) 引張強度 5490 MPa(560 kgf/mm2) 引張弾性率 294 GPa(30.0×103kgf/mm2) 繊度 0.745g/m 密度 1.73 g/cm3 フックドロップ値 14.1 cm 変形度(R/r) 1.04 “トレカ”(登録商標)T700S−12K−50C(東レ(株)製)) 引張強度 4900 MPa(500 kgf/mm2) 引張弾性率 230 GPa(23.5×103kgf/mm2) 繊度 0.800g/m 密度 1.80 g/cm3 フックドロップ 17.1 cm 変形度(R/r) 1.05 なお、炭素繊維の引張強度、引張弾性率はJIS R7
601に基づいて測定したものである。
【0072】(実施例1)混練装置でビスフェノールF
型エポキシ樹脂10重量部(大日本インキ化学(株)製
エピクロン(登録商標)830)、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂30重量部(油化シェル(株)製エピコー
ト(登録商標)825)とテトラグリシジルジアミノジ
フェニルメタン(TGDDM)(住友化学(株)製 E
LM−434)60重量部にポリエーテルスルフォン
(PES)12.6重量部を配合、溶解した後、ポリア
ミド微粒子(東レ(株)製 トレパールTN 平均粒径
12.5μ)21.6重量部を混練し、さらに硬化剤で
ある4,4’−ジアミノジフェニルスルフォン(4,
4’−DDS)45重量部を混練し、マトリックス樹脂
を調整した。このマトリックス樹脂を離型紙上に目付5
2g/m2でフィルムコーティングしたものを2枚作製
した。コーティング面を向かい合わせにした間に炭素繊
維“トレカ”M30G−18K−11Eを配列し、加熱
プレスロールで加圧して炭素繊維に樹脂を含浸させて一
方向のプリプレグを作製した。このプリプレグは炭素繊
維目付190g/m2、プリプレグ目付294g/m2
マトリックス樹脂含有率35.4%であった。プリプレ
グのタックは表1に示すとおり「良好」であり、しかも
室温放置における経時変化が少ないものであった。
【0073】作製した一方向材のプリプレグを所定寸
法、枚数カットした後、積層した。
【0074】積層構成はCILS用は(0)12、CAI
用は(45/90/-45/0)3S、LCS用は(45/90/-45/0)2S
である。これを離型フィルムを敷いたアルミツール板に
のせ、さらに離型フィルムおよびバギングフィルムでシ
ールし、ノズルを通じて真空引きした。これをオートク
レーブに入れ、6kg/cm2の加圧下で180℃12
0分処理し、硬化板を作製した。この硬化板の吸湿後の
82.2±5℃の雰囲気中でのCILSは50.3MP
a(7.3ksi)と高レベルであり、CAIは241
MPa(35ksi)、LCSは579MPa(84k
si)であった。
【0075】(実施例2)炭素繊維に“トレカ”T70
0S−12K−50Cを用いた以外は実施例1と同様の
方法、条件でプリプレグおよび硬化板を作製した。
【0076】プリプレグのタックは「良好」であった。
また、硬化板の吸湿後の82.2±5℃の雰囲気中での
CILSは58.6MPa(8.5ksi)と高レベル
であり、CAIは276MPa(40ksi)、LCS
は593MPa(86ksi)であった。
【0077】(実施例3)混練装置でビスフェノールF
型エポキシ樹脂10重量部(大日本インキ化学(株)製
エピクロン830)、ビスフェノールA型エポキシ樹脂
30重量部(油化シェル(株)製エピコート825)と
テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン(TGDD
M:住友化学(株)製ELM−434)60重量部にP
ES12.6重量部を配合、溶解した後、硬化剤である
4,4’−DDSを45重量部混練し、マトリックス樹
脂を調整した。このマトリックス樹脂を一次樹脂とし
た。
【0078】混練装置でビスフェノールF型エポキシ樹
脂10重量部(大日本インキ化学(株)製エピクロン8
30)、ビスフェノールA型エポキシ樹脂30重量部
(油化シェル(株)製エピコート825)とテトラグリ
シジルジアミノジフェニルメタン(TGDDM:住友化
学(株)製ELM−434)60重量部にPES12.
6重量部を配合、溶解した後、ポリアミド微粒子(東レ
(株)製トレパールTN平均粒径12.5μ)75.5
重量部を混練し、さらに硬化剤である4,4’−DDS
の45重量部を混練し、マトリックス樹脂を調整した。
このマトリックス樹脂を二次樹脂とした。
【0079】一次樹脂を目付31.5g/m2で離型紙
上にフィルムコーティングしたものを2枚作製した。コ
ーティング面を向かい合わせにした間に炭素繊維“トレ
カ”M30G−18K−11Eを配列し、加熱プレスロ
ールで加圧して炭素繊維に樹脂を含浸させて一方向の一
次プリプレグを作製した。この一次プリプレグは炭素繊
維目付190g/m2、プリプレグ目付253g/m2
マトリックス樹脂含有率24.9%であった。
【0080】次に、二次樹脂を目付20.5g/m2
離型紙上にフィルムコーティングしたものを2枚作製し
た。この二次樹脂コーティングフィルムを向かい合わせ
にした間に、さきほどの一次プリプレグを通し、一次と
同じように加熱プレスロールで加圧して、二次プリプレ
グを作製した。このプリプレグは炭素繊維目付190g
/m2、プリプレグ目付294g/m2、マトリックス樹
脂含有率35.4%であった。プリプレグのタックは
「非常に良好」であった。
【0081】作製したこのプリプレグを実施例1と同様
の方法、条件で硬化板を作製した。
【0082】硬化板の吸湿後の82.2±5℃の雰囲気
中でのCILSは52.4MPa(7.6ksi)であ
り、CAIは215MPa(36ksi)、LCSは5
72MPa(83ksi)であった。
【0083】(実施例4)炭素繊維に“トレカ”T70
0S−12K−50Cを用いた以外は実施例3と同様の
方法、条件でプリプレグおよび硬化板を作製した。
【0084】プリプレグのタックは「非常に良好」であ
った。また、硬化板の吸湿後の82.2±5℃の雰囲気
中でのCILSは53.8MPa(7.8ksi)であ
り、CAIは297MPa(43ksi)、LCSは5
86MPa(85ksi)であった。
【0085】(実施例5)ポリアミド微粒子にSP−5
00(平均粒径 5μ)を用いた以外は実施例3と同様
の方法、条件でプリプレグおよび硬化板を作製した。
【0086】プリプレグのタックは「非常に良好」であ
った。また、硬化板の吸湿後の82.2±5℃の雰囲気
中でのCILSは34.5MPa(5.0ksi)であ
り、CAIは255MPa(37ksi)、LCSは5
93MPa(86ksi)であった。
【0087】(実施例6)炭素繊維に“トレカ”T70
0S−12K−50Cを用いた以外は実施例5と同様の
方法、条件でプリプレグおよび硬化板を作製した。
【0088】プリプレグのタックは「非常に良好」であ
った。また、硬化板の吸湿後の82.2±5℃の雰囲気
中でのCILSは44.1MPa(6.4ksi)であ
り、CAIは262MPa(38ksi)、LCSは6
14MPa(89ksi)であった。
【0089】(実施例7)混練装置でビスフェノールF
型エポキシ樹脂10重量部(大日本インキ化学(株)製
エピクロン830)とテトラグリシジルジアミノジフ
ェニルメタン(TGDDM:住友化学(株)製 ELM
−434)90重量部にポリエーテルスルフォン(PE
S)12.7重量部を配合、溶解した後、硬化剤である
3,3’−ジアミノジフェニルスルフォン(3,3’−
DDS)を32.5重量部混練し、マトリックス樹脂を
調整した。このマトリックス樹脂を一次樹脂とした。
【0090】混練装置でビスフェノールF型エポキシ樹
脂10重量部(大日本インキ化学(株)製 エピクロン
830)とテトラグリシジルジアミノジフェニルメタン
(TGDDM:住友化学(株)製 ELM−434)9
0重量部にポリエーテルスルフォン(PES)4.3重
量部を配合、溶解した後、ポリアミド微粒子(東レ
(株)製 SP−500 平均粒径5μ)19.9重量
部を混練し、さらに硬化剤である3,3’−DDSの3
2.5重量部を混練し、マトリックス樹脂を調整した。
このマトリックス樹脂を二次樹脂とした。
【0091】一次樹脂を目付31.5g/m2で離型紙
上にフィルムコーティングしたものを2枚作製した。コ
ーティング面を向かい合わせにした間に炭素繊維“トレ
カ”T70ST700S−12K−50Cを配列し、加
熱プレスロールで加圧して炭素繊維に樹脂を含浸させて
一方向の一次プリプレグを作製した。この一次プリプレ
グは炭素繊維目付190g/m2、プリプレグ目付25
3g/m2、マトリックス樹脂含有率24.9%であっ
た。
【0092】次に、二次樹脂を目付20.5g/m2
離型紙上にフィルムコーティングしたものを2枚作製し
た。この二次樹脂コーティングフィルムを向かい合わせ
にした間に、さきほどの一次プリプレグを通し、一次と
同じように加熱プレスロールで加圧して、二次プリプレ
グを作製した。このプリプレグは炭素繊維目付190g
/m2、プリプレグ目付294g/m2、マトリックス樹
脂含有率35.4%であった。プリプレグのタックは
「極めて良好」であった。
【0093】作製したこのプリプレグを実施例1と同様
の方法、条件で硬化板を作製した。
【0094】また、硬化板の吸湿後の82.2±5℃の
雰囲気中でのCILSは42.1MPa(6.1ks
i)であり、CAIは276MPa(40ksi)、L
CSは593MPa(86ksi)であった。
【0095】(比較例1)炭素繊維に“トレカ”T80
0H−12K−40Bを用いた以外は実施例1と同様の
方法、条件でプリプレグおよび硬化板を作製した。
【0096】プリプレグのタックは「不良」で、実施例
1、2に比較して劣っていた。また、硬化板の吸湿後の
82.2±5℃の雰囲気中でのCILSは47.6MP
a(6.9ksi)であり、実施例1、2に比較して劣
っていた。また、CAIは262MPa(38ks
i)、LCSは503MPa(73ksi)であった。
【0097】(比較例2)炭素繊維に“トレカ”T80
0H−12K−40Bを用いた以外は実施例3と同様の
方法、条件でプリプレグおよび硬化板を作製した。
【0098】プリプレグのタックは「やや不良」で、実
施例3、4に比較して劣っていた。また、硬化板の吸湿
後の82.2±5℃の雰囲気中でのCILSは49.0
MPa(7.1ksi)であり、実施例3、4に比較し
て劣っていた。また、CAIは345MPa(50ks
i)、LCSは510MPa(74ksi)であった。
【0099】(比較例3)炭素繊維に“トレカ”T80
0H−12K−40Bを用いた以外は実施例5と同様の
方法、条件でプリプレグおよび硬化板を作製した。
【0100】プリプレグのタックは「やや不良」で、実
施例5、6に比較して劣っていた。また、硬化板の吸湿
後の82.2±5℃の雰囲気中でのCILSは33.1
MPa(4.8ksi)であり、実施例5、6に比較し
て劣っていた。また、CAIは324MPa(47ks
i)、LCSは517MPa(75ksi)であった。
【0101】(比較例4)炭素繊維に“トレカ”T80
0H−12K−40Bを用いた以外は実施例7と同様の
方法、条件でプリプレグおよび硬化板を作製した。
【0102】プリプレグのタックは「やや不良」で、実
施例7に比較して劣っていた。また、硬化板の吸湿後の
82.2±5℃の雰囲気中でのCILSは34.5MP
a(5.0ksi)であり、実施例7に比較して劣って
いた。また、CAIは303MPa(44ksi)、L
CSは503MPa(73ksi)であった。
【0103】実施例と比較例の結果を表1にまとめた。
【0104】
【表1】
【表2】
【0105】
【発明の効果】本発明のプリプレグによれば、それを用
いて得られる繊維強化複合材料において、CAIなどの
耐衝撃性の高さを保持したまま、吸湿後の高温における
CILSに優れ高いLCSが得られるばかりか、プリプ
レグのタックを良好なものとし、タック経時変化を抑制
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸 肇 愛媛県伊予郡松前町大字筒井1515番地 東 レ株式会社愛媛工場内 (72)発明者 山根 祥司 愛媛県伊予郡松前町大字筒井1515番地 東 レ株式会社愛媛工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 要件[A]を満足する炭素繊維に、要件
    [B]の樹脂を含浸せしめたプリプレグにおいて、要件
    [C]を満足する粒子がプリプレグ中に20重量%以下
    存在し、プリプレグの内部よりも表面に高濃度に分布す
    ることを特徴とするプリプレグ。 [A]:フックドロップ値が10cm以上である連続繊
    維からなる炭素繊維 [B]:熱硬化性樹脂を主体としてなるベース樹脂 [C]:熱可塑性樹脂を素材とする粒径150μm以下
    の粒子。
  2. 【請求項2】 構成要素[A]の炭素繊維の引張強度が
    4400MPa以上であることを特徴とする請求項1記
    載のプリプレグ。
  3. 【請求項3】 構成要素[A]の炭素繊維の引張強度が
    5000MPa以上、弾性率が270GPa以上、密度
    が1.76g/cm3以下であることを特徴とする請求
    項2記載のプリプレグ。
  4. 【請求項4】 構成要素[A]の炭素繊維の断面形状が
    実質的に円形であることを特徴とする請求項1記載のプ
    リプレグ。
  5. 【請求項5】(a)多数本の連続した炭素フィラメント
    からなり、フックドロップ値が10cm以上である繊維
    交絡度を有する炭素繊維束からなるシートが、用意され
    る工程と、(b)熱硬化性樹脂を主体としたベース樹脂
    と、完成されるプリプレグの重量の20%以下の重量
    の、熱可塑性樹脂からなり粒径が150μm以下の粒子
    とが混合されてなるマトリックス樹脂が離型フィルム上
    にコーティングされた樹脂コーティングフィルムが、用
    意される工程と、(c)前記炭素繊維束からなるシート
    の表面に前記マトリックス樹脂が接する状態に、前記樹
    脂コーティングフィルムが、前記炭素繊維束からなるシ
    ートに重ね合わせられた積層シートが、形成される工程
    と、(d)該積層シートが、加熱および加圧され、前記
    炭素繊維束の多数本の炭素フィラメント間に、前記ベー
    ス樹脂が含浸せしめられた樹脂含浸成形体が、形成され
    る工程、とからなるプリプレグの製造方法。
  6. 【請求項6】(a)多数本の連続した炭素フィラメント
    からなり、フックドロップ値が10cm以上である繊維
    交絡度を有する炭素繊維束からなる炭素繊維シートが用
    意される工程と、(b)熱硬化性樹脂を主体としたベー
    ス樹脂が第1の離型フィルム上にコーティングされた第
    1の樹脂コーティングフィルムが、用意される工程と、
    (c)前記炭素繊維束からなるシートの表面に前記ベー
    ス樹脂が接する状態に、前記第1の樹脂コーティングフ
    ィルムが、前記炭素繊維束からなるシートに重ね合わせ
    られた第1の積層シートが、形成される工程と、(d)
    該第1の積層シートが、加熱および加圧され、前記炭素
    繊維束の多数本の炭素フィラメント間に、前記ベース樹
    脂が含浸せしめられた第1の樹脂含浸成形体が、形成さ
    れる工程と、(e)熱硬化性樹脂を主体としたベース樹
    脂と、完成されるプリプレグの重量の20%以下の重量
    の、熱可塑性樹脂からなり粒径が150μm以下の粒子
    とが混合されてなるマトリックス樹脂が第2の離型フィ
    ルム上にコーティングされた第2の樹脂コーティングフ
    ィルムが、用意される工程と、(f)前記第1の樹脂含
    浸成形体の表面に前記第2の樹脂コーティングフィルム
    のマトリックス樹脂が接する状態に、前記第2の樹脂コ
    ーティングフィルムが前記第1の樹脂含浸成形体に重ね
    合わせらた第2の積層シートが、形成される工程と、
    (g)該第2の積層シートが、加熱および加圧され、前
    記マトリックス樹脂と前記ベース樹脂とが一体化せしめ
    られた第2の樹脂含浸成形体が、形成される工程、とか
    らなるプリプレグの製造方法。
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