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JPH10224176A - 多素子ラダー型圧電フィルタ - Google Patents

多素子ラダー型圧電フィルタ

Info

Publication number
JPH10224176A
JPH10224176A JP3321997A JP3321997A JPH10224176A JP H10224176 A JPH10224176 A JP H10224176A JP 3321997 A JP3321997 A JP 3321997A JP 3321997 A JP3321997 A JP 3321997A JP H10224176 A JPH10224176 A JP H10224176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
resonator
series
connection
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3321997A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Koseki
英治 小関
Tatsuo Ogawa
達雄 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP3321997A priority Critical patent/JPH10224176A/ja
Publication of JPH10224176A publication Critical patent/JPH10224176A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 共振子の数が多数枚となり、かつ接続形態が
複雑となっても、各部材がまとまり良く、ケース内に収
納される多素子ラダー型圧電フィルタを提供する。 【解決手段】 浅底状方形ケース10の内側で、対向す
る二辺部に入力端子Iと出力端子Oの各内部接続端15
a,16aを露出し、さらに、該辺部と直交する他の辺
部にアース端子Eの内部接続端17aを露出し、各端子
をインサート成形によりケースと一体化して夫々ケース
の外面に延出すると共に、前記入力端子Iと出力端子O
の内部接続端15a,16a間で、複数の直列共振子S
1 〜S3 と、並列共振子P1 〜P6 とを縦方向に挿入し
て、所要の回路を構成すると共に、ケース10の内底面
に、中心線に沿って座定溝20を形成し、該座定溝20
にU字状連結接続片21を嵌着して、該連結接続片21
を介して所要の電気的接続を確保するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯用移動無線機、
自動車電話等の無線通信機の濾波回路に使用されるラダ
ー型圧電フィルタに係り、特にデジタル通信に最適なラ
ダー型圧電フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のラダー型圧電フィルタは、
入力端子,出力端子及び接地端子との間に、直列共振子
と並列共振子をL形接続してなる単位濾波回路を多段に
配列してなる。そして、直列共振子の共振周波数と、並
列共振子の反共振周波数を一致させ、かつ共振周波数と
反共振周波数の差を一定にしている。例えば、3個の直
列共振子の共振周波数を約455kHzとし、反共振周波数を
約477kHzとして、その差Δfを22kHz となるように設定
し、また3個の並列共振子の共振周波数を、 約433kHzと
し、反共振周波数を約455kHzとして、その差Δfを同じ
く22kHz となるように設定している。ところで、この構
成は、群遅延特性にあって、平坦性が悪いという問題点
があった。
【0003】そこで、群遅延特性を改善するために、入
力端子と出力端子との間に挿入される直列共振子と、該
直列共振子の一側に隣接して挿入される二枚の並列共振
子とから構成される単位濾波回路を基本区分として、こ
れを2段以上接続するようにした構成が提案された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、従来の多素子ラ
ダー型圧電フィルタは、ケースの側面に開口を備え、該
開口から、共振子及び端子板を、該フィルタの装着面
(底面)と平行に挿入するようにしていた。ところが、
圧電フィルタの低背化が求められ、これに対応して、開
口の高さが低くなって、共振子及び端子板の挿入が面倒
となってきた。
【0005】また、上述したように一枚の直列共振子に
対し、二枚の並列共振子が用いられる等共振子の数が多
く、かつ構成が複雑な多素子ラダー圧電フィルタが用い
られるようになり、これにともない、所定回路を構成す
るための配置構造が複雑化し、その組み付け作業がさら
に面倒なものとなってきている。本発明は、組み付け容
易で、しかも、所定回路の構築が容易な多素子ラダー型
圧電フィルタを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上面に蓋板が
被着される開口を備えた合成樹脂製の浅底状方形ケース
の、その内側で、対向する二辺部に入力端子と出力端子
の各内部接続端を露出し、さらに、該辺部と直交する他
の辺部にアース端子の内部接続端を露出し、各端子をイ
ンサート成形によりケースと一体化して夫々の外部接続
端をケースの外面に延出すると共に、入力端子と出力端
子の内部接続端間で、複数の直列共振子と、並列共振子
とを縦方向に挿入して重ね合わせ状に配設し、各直列共
振子を直列接続して、その列の一端を入力端子の内部接
続端に、他端を出力端子の内部接続端に接続し、かつ並
列共振子の一側電極を直列共振子に接続し、他側電極を
アース接続片を介してアース端子の内部接続端に接続す
るようにし、さらにケースの内底面に、入力端子と出力
端子の内部接続端が配置された辺部と直交する中心線に
沿って座定溝を形成し、該座定溝にU字状連結端子片を
嵌着し、該端子片の両突出端部を、所要の共振子の電極
と接触して、該電極相互を同電位としたことを特徴とす
る多素子ラダー型圧電フィルタである。
【0007】かかる構成にあっては、上面に開口を形成
するものであるから、ケースの低背化に逆行することな
く、広い開口面積を確保でき、装着が容易となる。また
ケースの内底面の中央に形成された座定溝にU字状連結
接続片を嵌着したから、該連結接続片の突出端部は、共
振子の電極のノード位置に接触して、共振子の振動を阻
害することなく保持することとなる。また、U字状連結
接続片の両突出端部を結ぶ接続部は、座定溝内に埋入さ
れているから、接続部は内底面よりも下方に位置して、
このため他の電極と接触せず、該連結接続片を介して所
要の電極のみと確実に接触してこれらを同電位とするこ
とができる。
【0008】一方、前記アース接続片を、共振子の電極
のノード位置に接触する線状接触端を備えているものと
することができる。これにより、ノード位置に所定圧で
確実に接触し得ると共に、形成が容易である。すなわ
ち、従来の端子板のように、その中央を膨隆させて、該
膨隆端をノード位置に接触させる構成にあっては、その
膨隆度により、接触圧にばらつきを生じたり、又は成形
が面倒であったが、線状接触端によるものであるから、
材料厚によりその厚さが規定されて常に一定となり、均
一な接触圧を確保することができ、安定した濾波特性を
達成することができると共に、膨隆加工を要しない。
【0009】かかる構成には、群遅延特性を改善するた
めに、入力端子と出力端子との間に挿入される直列共振
子と、該直列共振子の一側に隣接して挿入される二枚の
並列共振子とから構成される単位濾波回路を基本区分と
して、これを2段以上接続するようにした回路構成のも
のに最適となる。
【0010】この構成として、前記U字状連結接続片の
両突出端部間に、隣接する二枚の並列共振子を配置し、
該突出端部を夫々直列共振子と並列共振子間に位置させ
て、該突出端部を介して隣接する直列共振子と、並列共
振子の電極相互を接続するようにし、さらにその二枚の
並列共振子間に、アース接続片を介挿して、該アース接
続片をアース端子の内部接続端に接続するようにしたも
のが提案される。上述の回路構成は、共振子の数が多数
枚となり、かつ接続形態も複雑となるが、上述の構成に
より、まとまり良く、ケース内に収納することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図15は3個の直列共振子S1
2 ,S3 (図8参照)を入力端子I,出力端子O間を
結ぶ入出力ラインL1 に直列接続し、6個の並列共振子
1 ,P2 ,P3 ,P4 ,P5 ,P6 (図9参照)を前
記入出力ラインL1 とアースラインL2 との間に並列接
続したラダー型フィルタの回路図を示したものである。
【0012】すなわち、入力端子Iと出力端子Oとの間
に挿入される直列共振子S1 (S2,S3 )と、該直列
共振子S1 の一側に隣接して挿入される二枚の並列共振
子P1 ,P2 (P3 ,P4 ,P5 ,P6 )とから構成さ
れる単位濾波回路を基本区分として、これを3段接続す
るようにしたものである。このように、各直列共振子
に、二枚の並列共振子を接続するようにしてなる単位濾
波回路を基本区分として、これを2段以上接続するよう
にした構成にあっては、従前の減衰特性をほとんど低下
させることなく、群遅延特性が大きく改善される。
【0013】図1〜14は、かかる回路構成からなるラ
ダー型フィルタに本発明を適用したものである。
【0014】ここで、直列共振子S1 ,S2 ,S3 は、
図8で示すように、チタン酸ジルコン酸鉛等よりなる短
冊状をしており、所定の厚みを有する短冊状圧電磁器板
1の表裏に電極2a,2bを形成して構成される。また
並列共振子P1 ,P2 ,P3,P4 ,P5 ,P6 は、図
9で示すように、直列共振子S1 ,S2 ,S3 と同様
に、チタン酸ジルコン酸鉛等よりなる短冊状をしてお
り、短冊状圧電磁器板4の表裏に電極5a,5bを形成
してなり、その厚さを薄くし、静電容量を大きくしてい
る。このように、並列共振子の厚みを直列共振子のそれ
より薄くすることにより、両者の容量比が大きくなり、
減衰量を増大化させることができる。
【0015】次に、各共振子が収納される方形ケース1
0は、合成樹脂製であり、かつ浅底状となっている。こ
の方形ケース10は、その上部に開口11が形成され、
該開口11の内壁に沿って係止段部12が形成され、該
開口11に蓋板13が被着されて、係止段部12で蓋板
13が支持される。さらに、前記方形ケース10の内側
にあって、対向する二辺部の内面の中央位置には、入力
端子Iと、出力端子Oの内部接続端15a,16aが露
出状に配設され、さらに、該辺部と直交する辺部で、係
止段部12の上面にアース端子Eの内部接続端17aが
露出状に配設される。前記端子I,O,Eは、後述する
工程によりインサート成形により、方形ケース10と一
体的にインサートして組み付けられる。
【0016】この方形ケース10と、端子I,O,Eの
インサート成形は、図14で示す手段により、量産性良
く行なうことができる。すなわち、先ず厚0.08mm
のリン青銅にPbSnメッキを施した長尺薄板40を図
14で示す形状に打ち抜き加工する。そして、位置イで
示すように、所定間隔で形成された打ち抜き部41の内
部接続端15a,16aに対応する部分(鎖線参照)を
あらかじめ直角に屈曲しておく。そして位置ロで示すよ
うに、成形型に間欠的に移送し、上述したように、内部
接続端15a,16a,17aを型内に位置させて、方
形ケース10を成形する。次に、位置ハで示すように、
長尺薄板40から、端子I,O,Eを切断により分離す
ると同時に折曲し、端子I,Oを方形ケース10の下底
に下底端15b,16bが位置するようにすると共に、
下底端15b,16bの両端部を直角状に屈曲させ、外
側面に沿って折込んで、これを外部接続端15c,15
c及び外部接続端16c,16cとする。また、アース
端子Eは、内部接続端17aから、側方へ突出して、該
側面に沿って折込んで、これを外部接続端17cとし、
さらに、その端部を底面に沿って折込んで、これを下底
端17bとする。
【0017】而して、周面に、各端子I,O,Eの外部
接続端15c,16c,17cが露出し、下底に下底端
15b,16b,17bが露出した構成の方形ケース1
0が完成する。そして、後述するように、かかる方形ケ
ース10を用いたラダー型フィルタがプリント基板上に
実装されると、各外部接続端15c,16c,17cに
より、プリント基板上の所要電路と接続されることとな
る。この構成にあっては、両面に夫々外部接続端15
c,16cが配置されるから、いずれの面からもプリン
ト基板上の所要導電路との接続が可能となる。尚、下底
端15b,16b,17bにより、所要電路と接続する
ようにしても良い。
【0018】かかる構成にあっては、従来構成のよう
に、入力端子板,入出力端子板,アース端子板を別途ケ
ース内に挿入したり、又は挿入後に屈曲加工を施すこと
なく、インサート成形から、屈曲成形に至る一連の加工
により、外部接続端15c,16c,17cを外面に露
出した方形ケース10が形成されるから、組み付けが容
易となる。
【0019】前記方形ケース10内の内底面には、図
5,6で示すように、入力端子Iと出力端子Oの内壁面
に相互に対向するように配設された内部接続端15a,
16a間で、該内部接続端15a,16aが配置された
辺部と直交する中心線に沿って、座定溝20を形成して
いる。この座定溝20には、図10で示すように三個の
U字状連結接続片21,21,21を嵌着し、該接続片
の両突出端部22,22を、所要の共振子の電極と接触
して、該電極相互を同電位とするようにしている。
【0020】一方、前記内部接続端15a,16a間に
は、図1中、内部接続端15a側から、直列共振子S
1 ,S2 ,S3 が配設され、接続片29により、直列共
振子S1 の電極が内部接続端15aと接続されるととも
に、各直列共振子S1 ,S2 ,S3 と交互に配設された
U字状連結接続片21,21,21により、夫々が直列
接続され、さらに直列共振子S3 がU字状連結接続片2
1及び金属スペーサ24,24を介して内部接続端15
aと接続される。また、直列共振子S1 ,S2 間に位置
するU字状連結接続片21の突出端部22,22間に
は、並列共振子P1,P2 が、直列共振子S2 ,S3
に位置するU字状連結接続片21の突出端部22,22
間には、並列共振子P3 ,P4 が、直列共振子S3 に隣
接するU字状連結接続片21の突出端部22,22間に
は、並列共振子P5 ,P6 が夫々配設され、並列共振子
1 ,P2 、並列共振子P3 ,P4 及び並列共振子P
5 ,P6間に、夫々アース接続片25a,25b,25
cが介装される。
【0021】ここで、図11,12で示すように、アー
ス接続片25a,25bは、隣接する並列共振子の中央
部に接触する線状接触端26と、前記アース端子Eの内
部接続端17aに接続するためのL形の線状接触端27
を備え、打ち抜き加工等により形成される。また、前記
アース接続片25cは、線状接触端26を備えると共
に、線状接触端27の側方から該内部接続端17aに延
出して面接触するための内部接続端板28が線状接触端
27から側方へ突出している。そして、アース接続片2
5a,25bの線状接触端27、及びアース接続片25
cの内部接続端板28をアース端子Eの内部接続端17
aに当接して、半田付を施すことにより、各アース接続
片25a,25b,25cは、アース端子Eの内部接続
端17aと接続することとなる。
【0022】かかる各連結接続片21,21,21は、
座定溝20に保持されて、中央部に位置し、これによ
り、各共振子の中央部のノード位置に接触している。従
って、その振動を阻害しない。
【0023】また、図13で示すように、U字状連結接
続片21,21,21の両突出端部22,22を結ぶ接
続部23は、座定溝20内に埋入されているから、接続
部23は内底面よりも下方に位置し、このため、アース
接続片25a,25b,25cとの接触が確実に回避さ
れ、該連結接続片21を介して直列共振子S1 ,S2
電極のみが確実に接続してこれらを同電位として、直列
接続することができる。
【0024】一方、前記アース接続片25a,25b,
25cは、上述したように、共振子の電極のノード位置
に線状接触端27を接触するようにしている。このた
め、ほぼノード位置のみに確実に接触し得る。このアー
ス接続片25a,25b,25cは板材の打ち抜き加工
により簡易に形成される。従って、前記線状接触端27
の厚は常に均一となる。このため、従来の端子板のよう
に、その中央を膨隆させて、該膨隆端をノード位置に接
触させる構成にあっては、その膨隆度により、接触圧に
ばらつきを生じたり、又は成形が面倒であったが、材料
厚によりその厚さが規定されるものであるから、常に厚
が一定となり、均一な接触圧を確保することができ、安
定した濾波特性を達成することができる。
【0025】而して、方形ケース10内で、並列共振子
1 ,P2 、並列共振子P3 ,P4及び並列共振子P
5 ,P6 は、一側電極を各直列共振子S1 ,S2 ,S3
の電極と接続し、他側電極をアース接続することとな
り、夫々が並列接続される一方、各直列共振子S1 ,S
2 ,S3 は、内部接続端15a,16a間で、直列接続
されて入出力ラインL1 を形成し、一枚の直列共振子
と、二枚の並列共振子とから構成される単位濾波回路を
基本区分として、これを3段接続されてなる図11の回
路が構成されることとなる。
【0026】かかる構成にあって、連結接続片21,2
1,21は座定溝20に保持されている。この為、該連
結接続片21,21,21の突出端部22,22に各共
振子が保持され、その配置が安定的に保持されることと
なる。また、各部材は、方形ケース10の上面で大きく
開かれた開口11から装着するものであるため、その挿
入が容易であり、かつ各部材を挿入するだけで、所要の
回路構成が実現でき、各電極等をリード線接続する必要
がない。従って、組み付けが容易となる。
【0027】かかる構成にあって、この圧電フィルタF
の形状例は、高さ1.8mm ,一辺の長さ5.0mm の平面正方
形状であり、座定溝20の幅0.3mm である。上記実施例
は、一枚の直列共振子と2枚の並列共振子よりなる単位
濾波回路を基本区分として、これを3段接続した子ラダ
ー型圧電フィルタを例にして説明したが、これを2段,
4段と多段に接続した多素子ラダー型圧電フィルタにも
適用できる。
【0028】
【発明の効果】本発明は、上述したように、浅底状方形
ケースの内側で、対向する二辺部に入力端子と出力端子
の各内部接続端を露出し、さらに、該辺部と直交する他
の辺部にアース端子の内部接続端を露出し、各端子をイ
ンサート成形によりケースと一体化して夫々ケースの外
面に延出すると共に、前記入力端子と出力端子の内部接
続端間で、複数の直列共振子と、並列共振子とを縦方向
に挿入して、所要の回路を構成すると共に、ケースの内
底面に、前記入力端子と出力端子の内部接続端間で、中
心線に沿って座定溝を形成し、該座定溝にU字状連結接
続片を嵌着して、該連結接続片を介して所要の電気的接
続を確保するようにしたものである。
【0029】このため、上面に開口を形成するものであ
るから、ケースの低背化に逆行することなく、広い開口
面積を確保でき、装着が容易となる。またケースの内底
面に形成した座定溝にU字状連結接続片を嵌着したか
ら、連結接続片は幅方向の移動を拘束されて、その突出
端部を、共振子の電極のノード位置に確実に接触させる
ことができ、共振子の振動を阻害することなく、共振子
を安定的に保持し得る。さらには、U字状連結接続片の
両突出端部を結ぶ接続部は、座定溝内に埋入されている
から、接続部は内底面よりも下方に位置して、このため
他の電極と接触せず、該連結接続片を介して所要の電極
のみと確実に接触してこれらを同電位とすることができ
る。このため、一枚の直列共振子に、二枚の並列共振子
を接続してなる単位濾波回路を基本区分として、これを
2段以上接続する回路構成のもの等、共振子を多数枚用
いる構成にあっても、組み付けが容易となり、まとまり
良くケース内に各部材を収納できることとなる。一方、
前記アース接続片を、共振子の電極のノード位置に接触
する線状接触端を備えているものとした場合には、材料
厚によりその厚さが規定されて常に一定となり、均一な
接触圧を確保することができ、安定した濾波特性を達成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多素子ラダー型圧電フィルタの平面図
である。尚、各共振子のみを断面で示している。
【図2】本発明の多素子ラダー型圧電フィルタの底面図
である。
【図3】本発明の多素子ラダー型圧電フィルタの背面図
である。
【図4】方形ケース10の分離斜視図である。
【図5】方形ケース10の平面図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】図5のB−B断面図である。
【図8】直列共振子S1 〜S3 の斜視図である。
【図9】並列共振子P1 〜P6 の斜視図である。
【図10】連結接続片21の斜視図である。
【図11】アース接続片25a,25bの斜視図であ
る。
【図12】アース接続片25cの斜視図である。
【図13】連結接続片21,21,21の作用を示す縦
断側面図である。
【図14】長尺薄板40の平面図である。
【図15】本実施例に係る圧電フィルタの回路図であ
る。
【符号の説明】
1 〜S3 直列共振子 P1 〜P6 並列共振子 I 入力端子 O 出力端子 E アース端子 10 方形ケース 15a,16a,17a 内部接続端 15c,16c,17c 外部接続端 20 座定溝 21 連結接続片 22,22 突出端部 25a,25b,25c アース接続片 26 線状接触端 40 長尺薄板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に蓋板が被着される開口を備えた合成
    樹脂製の浅底状方形ケースの、その内側で、対向する二
    辺部に入力端子と出力端子の各内部接続端を露出し、さ
    らに、該辺部と直交する他の辺部にアース端子の内部接
    続端を露出し、各端子をインサート成形によりケースと
    一体化して夫々の外部接続端をケースの外面に延出する
    と共に、入力端子と出力端子の内部接続端間で、複数の
    直列共振子と、並列共振子とを縦方向に挿入して重ね合
    わせ状に配設し、各直列共振子を直列接続して、その列
    の一端を入力端子の内部接続端に、他端を出力端子の内
    部接続端に接続し、かつ並列共振子の一側電極を直列共
    振子に接続し、他側電極をアース接続片を介してアース
    端子の内部接続端に接続するようにし、さらにケースの
    内底面に、入力端子と出力端子の内部接続端が配置され
    た辺部と直交する中心線に沿って座定溝を形成し、該座
    定溝にU字状連結端子片を嵌着し、該端子片の両突出端
    部を、所要の共振子の電極と接触して、該電極相互を同
    電位としたことを特徴とする多素子ラダー型圧電フィル
    タ。
  2. 【請求項2】前記アース接続片が、共振子の電極のノー
    ド位置に接触する線状接触端を備えているものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の多素子ラダー型圧電フィ
    ルタ。
  3. 【請求項3】入力端子と出力端子の内部接続端間に挿入
    される直列共振子と、該直列共振子の一側に隣接して挿
    入される二枚の並列共振子とから構成される単位濾波回
    路を基本区分として、これを2段以上接続する回路構成
    のものにおいて、前記U字状連結接続片の両突出端部間
    に、隣接する二枚の並列共振子を配置し、該突出端部を
    夫々直列共振子と並列共振子間に位置させて、該突出端
    部を介して隣接する直列共振子と、並列共振子の電極相
    互を接続するようにし、さらにその二枚の並列共振子間
    に、アース接続片を介挿して、該アース接続片をアース
    端子の内部接続端に接続するようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の多素子ラダー型圧電フィルタ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009135599A (ja) * 2007-11-28 2009-06-18 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 表面実装用の水晶デバイス

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JP2009135599A (ja) * 2007-11-28 2009-06-18 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 表面実装用の水晶デバイス

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