JPH10223155A - 偏向ヨーク - Google Patents
偏向ヨークInfo
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- JPH10223155A JPH10223155A JP2404597A JP2404597A JPH10223155A JP H10223155 A JPH10223155 A JP H10223155A JP 2404597 A JP2404597 A JP 2404597A JP 2404597 A JP2404597 A JP 2404597A JP H10223155 A JPH10223155 A JP H10223155A
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- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 claims description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 2
- 241000226585 Antennaria plantaginifolia Species 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000010894 electron beam technology Methods 0.000 description 2
- 238000010304 firing Methods 0.000 description 2
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 239000012141 concentrate Substances 0.000 description 1
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- 239000011521 glass Substances 0.000 description 1
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- 238000005498 polishing Methods 0.000 description 1
Abstract
(57)【要約】
【課題】垂直偏向コイルの巻き付け位置をの規制ができ
なくなる等の弊害がなくコアの内径を縮小して偏向効率
の向上を図る。 【解決手段】垂直偏向コイル2の垂直セパレータ4は円
周上の一部分にのみ設けられる。水平偏向コイル3およ
び垂直偏向コイル2の単位角度当たりの線積和が大きく
なるx軸端の近傍には、垂直セパレータ4を設けないよ
うにする。これにより、コア1の内径を小さくすること
が可能となる。また、コア1の内面は、x軸端より遠く
なるに従ってコア1の内面より離れ、かつy軸端で最も
コア1の内面より離れるようにする。これにより、円形
のコア1が使用されても、垂直偏向コイル2は水平セパ
レータ5に密着させることが可能となる。また、垂直セ
パレータ4の内面にリブを形成できる。これにより、垂
直偏向コイル2の巻き付け位置を規制することが可能と
なる。
なくなる等の弊害がなくコアの内径を縮小して偏向効率
の向上を図る。 【解決手段】垂直偏向コイル2の垂直セパレータ4は円
周上の一部分にのみ設けられる。水平偏向コイル3およ
び垂直偏向コイル2の単位角度当たりの線積和が大きく
なるx軸端の近傍には、垂直セパレータ4を設けないよ
うにする。これにより、コア1の内径を小さくすること
が可能となる。また、コア1の内面は、x軸端より遠く
なるに従ってコア1の内面より離れ、かつy軸端で最も
コア1の内面より離れるようにする。これにより、円形
のコア1が使用されても、垂直偏向コイル2は水平セパ
レータ5に密着させることが可能となる。また、垂直セ
パレータ4の内面にリブを形成できる。これにより、垂
直偏向コイル2の巻き付け位置を規制することが可能と
なる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、テレビ受像機の
陰極線管装置に適用して好適な偏向ヨークに関する。詳
しくは、垂直偏向コイル用のセパレータを円周上の一部
にのみ設けることによって、垂直偏向コイルの巻き付け
位置の規制ができなくなる等の弊害がなくコアの内径を
縮小して、偏向効率の向上を図るようにした偏向ヨーク
に係るものである。
陰極線管装置に適用して好適な偏向ヨークに関する。詳
しくは、垂直偏向コイル用のセパレータを円周上の一部
にのみ設けることによって、垂直偏向コイルの巻き付け
位置の規制ができなくなる等の弊害がなくコアの内径を
縮小して、偏向効率の向上を図るようにした偏向ヨーク
に係るものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の陰極線管装置を示してい
る。この陰極線管(CRT:Cathode-Ray Tube)50
は、ファンネル部50bとネック部50aとで構成さ
れ、ファンネル部50bには偏向ヨーク60が配設され
て構成されている。
る。この陰極線管(CRT:Cathode-Ray Tube)50
は、ファンネル部50bとネック部50aとで構成さ
れ、ファンネル部50bには偏向ヨーク60が配設され
て構成されている。
【0003】偏向ヨーク60は、コアに垂直偏向コイル
および水平偏向コイルが巻き付けられて構成される。例
えば、各コイルは鞍型に巻装される。そして、周知のよ
うに、水平偏向コイルには水平偏向周期のノコギリ波電
流が、垂直偏向コイルには垂直偏向周期のノコギリ波電
流が流れるようにされ、ネック部50aに配されている
電子銃(図示せず)からのR(赤),G(緑),B
(青)の電子ビームが上下左右方向に偏向される。
および水平偏向コイルが巻き付けられて構成される。例
えば、各コイルは鞍型に巻装される。そして、周知のよ
うに、水平偏向コイルには水平偏向周期のノコギリ波電
流が、垂直偏向コイルには垂直偏向周期のノコギリ波電
流が流れるようにされ、ネック部50aに配されている
電子銃(図示せず)からのR(赤),G(緑),B
(青)の電子ビームが上下左右方向に偏向される。
【0004】ところで、テレビセット、コンピュータ・
ディスプレイ等の省電力化のために、偏向ヨーク60の
偏向効率の向上が求められている。また、高精細化の要
求により偏向周波数が年々上昇し、偏向ヨーク60の温
度が著しく上昇する傾向にあるが、この対策としても偏
向効率の向上が必要となっている。
ディスプレイ等の省電力化のために、偏向ヨーク60の
偏向効率の向上が求められている。また、高精細化の要
求により偏向周波数が年々上昇し、偏向ヨーク60の温
度が著しく上昇する傾向にあるが、この対策としても偏
向効率の向上が必要となっている。
【0005】このため、従来より偏向磁界をビーム軌道
(陰極線管のガラス外面)に近づけ偏向効率を向上させ
るために種々の方式が提案されている。
(陰極線管のガラス外面)に近づけ偏向効率を向上させ
るために種々の方式が提案されている。
【0006】図6は、従来の偏向ヨーク60の構成を示
している。この図は、管軸(z軸)に鉛直な断面(x−
y平面)を示したものである。
している。この図は、管軸(z軸)に鉛直な断面(x−
y平面)を示したものである。
【0007】この偏向ヨーク60は、円形のコア56の
内面側に垂直偏向コイル用のセパレータ(以下「垂直セ
パレータ」という)51および水平偏向コイル用のセパ
レータ(以下「水平セパレータ」という)53が順に配
されている。そして、水平セパレータ53には水平偏向
コイル54が鞍型に巻き付けられ、垂直セパレータ51
には垂直偏向コイル52が鞍型に巻き付けられている。
内面側に垂直偏向コイル用のセパレータ(以下「垂直セ
パレータ」という)51および水平偏向コイル用のセパ
レータ(以下「水平セパレータ」という)53が順に配
されている。そして、水平セパレータ53には水平偏向
コイル54が鞍型に巻き付けられ、垂直セパレータ51
には垂直偏向コイル52が鞍型に巻き付けられている。
【0008】ここで、水平偏向コイル54は、コンバー
ジェンス特性および画歪特性を補正するためのピンクッ
ション磁界を発生させるようにx軸端にコイルが多く巻
き付けられ、y軸端では少なくなっている。ここで、水
平セパレータ53は、y軸方向に偏心した円弧またはこ
れに接する複数の円弧により構成されている。これによ
り、水平偏向コイル54をビーム軌道に近づけることが
でき、水平偏向コイル54の偏向効率が高められてい
る。
ジェンス特性および画歪特性を補正するためのピンクッ
ション磁界を発生させるようにx軸端にコイルが多く巻
き付けられ、y軸端では少なくなっている。ここで、水
平セパレータ53は、y軸方向に偏心した円弧またはこ
れに接する複数の円弧により構成されている。これによ
り、水平偏向コイル54をビーム軌道に近づけることが
でき、水平偏向コイル54の偏向効率が高められてい
る。
【0009】図6に示すような偏向ヨーク60に対し
て、さらに図7に示すような偏向ヨーク60aが提案さ
れている。
て、さらに図7に示すような偏向ヨーク60aが提案さ
れている。
【0010】この偏向ヨーク60aは、円形のコア56
aの内面側に、y軸方向に偏心した円弧で構成される垂
直セパレータ51aおよび水平セパレータ53aが順に
配されている。そして、水平セパレータ53aには水平
偏向コイル54aが鞍型に巻き付けられ、垂直セパレー
タ51には垂直偏向コイル52aが鞍型に巻き付けられ
ている。また、垂直セパレータ51aの外面にはコア5
6aの位置決めを行うためのリブ57aが設けられてい
る。
aの内面側に、y軸方向に偏心した円弧で構成される垂
直セパレータ51aおよび水平セパレータ53aが順に
配されている。そして、水平セパレータ53aには水平
偏向コイル54aが鞍型に巻き付けられ、垂直セパレー
タ51には垂直偏向コイル52aが鞍型に巻き付けられ
ている。また、垂直セパレータ51aの外面にはコア5
6aの位置決めを行うためのリブ57aが設けられてい
る。
【0011】この偏向ヨーク60aにおいては、垂直セ
パレータ51aは、y軸方向に偏心した円弧により構成
されることから、垂直偏向コイル52aをビーム軌道に
近づけることができ、垂直偏向コイル52aの偏向効率
が高められている。
パレータ51aは、y軸方向に偏心した円弧により構成
されることから、垂直偏向コイル52aをビーム軌道に
近づけることができ、垂直偏向コイル52aの偏向効率
が高められている。
【0012】また、図6に示すような偏向ヨーク60に
対して、図8に示すような偏向ヨーク60bが提案され
ている。
対して、図8に示すような偏向ヨーク60bが提案され
ている。
【0013】この偏向ヨーク60bは、円形のコア56
bの内面側に、水平セパレータ53bが配されている。
そして、水平セパレータ53bには水平偏向コイル54
bが鞍型に巻き付けられ、垂直偏向コイル52bはコア
56bに直接鞍型に巻き付けられている。この場合、垂
直偏向コイル52bと水平セパレータ53bのy軸端近
傍には隙間58ができる。
bの内面側に、水平セパレータ53bが配されている。
そして、水平セパレータ53bには水平偏向コイル54
bが鞍型に巻き付けられ、垂直偏向コイル52bはコア
56bに直接鞍型に巻き付けられている。この場合、垂
直偏向コイル52bと水平セパレータ53bのy軸端近
傍には隙間58ができる。
【0014】この偏向ヨーク60bにおいては、垂直偏
向コイル52bがコア56bに直接巻き付けられるた
め、図6における垂直セパレータ51の厚みの分だけコ
ア56bの内径を小さくできる。これにより、垂直偏向
コイル54bおよび水平偏向コイル54bの偏向効率が
高められている。
向コイル52bがコア56bに直接巻き付けられるた
め、図6における垂直セパレータ51の厚みの分だけコ
ア56bの内径を小さくできる。これにより、垂直偏向
コイル54bおよび水平偏向コイル54bの偏向効率が
高められている。
【0015】また、図6に示すような偏向ヨーク60に
対して、図9に示すような偏向ヨーク60cが提案され
ている。
対して、図9に示すような偏向ヨーク60cが提案され
ている。
【0016】この偏向ヨーク60cは、y軸方向に偏心
したコア56cの内面側に水平セパレータ53cが配さ
れている。そして、水平セパレータ53cには水平偏向
コイル54cが鞍型に巻き付けられ、垂直偏向コイル5
2cはコア56cに直接鞍型に巻き付けられている。
したコア56cの内面側に水平セパレータ53cが配さ
れている。そして、水平セパレータ53cには水平偏向
コイル54cが鞍型に巻き付けられ、垂直偏向コイル5
2cはコア56cに直接鞍型に巻き付けられている。
【0017】この偏向ヨーク60cにおいては、コア5
6cが、図8に示す隙間58の分だけy軸方向に偏心さ
れ、隙間58の分だけy軸方向にコア56cの内径が小
さくされる。これにより、垂直偏向コイル54cおよび
水平偏向コイル54cの偏向効率が高められている。
6cが、図8に示す隙間58の分だけy軸方向に偏心さ
れ、隙間58の分だけy軸方向にコア56cの内径が小
さくされる。これにより、垂直偏向コイル54cおよび
水平偏向コイル54cの偏向効率が高められている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す偏向ヨーク
60aでは、y軸方向に偏心した垂直セパレータ51a
を使用するため、垂直偏向コイル52aの偏向効率は向
上するが、水平偏向コイル54aの偏向効率は図6に示
す偏向ヨーク60と同じである。また、図8に示す偏向
ヨーク60bでは、コア56bの内径を小さくできるた
め、図6に示す偏向ヨーク60に比べて、垂直偏向コイ
ル52bおよび水平偏向コイル54bとも偏向効率は向
上する。しかし、垂直偏向コイル52bの内側に隙間5
8が存在することから、この分垂直偏向コイル52b
は、さらにビーム軌道に近づけられる余地がある。ま
た、コア56の内面側にリブがないため、線材位置をコ
ア56bのネック部側およびファンネル部側でしか規制
できず、渡り部で磁界分布がばらつく要因となる。
60aでは、y軸方向に偏心した垂直セパレータ51a
を使用するため、垂直偏向コイル52aの偏向効率は向
上するが、水平偏向コイル54aの偏向効率は図6に示
す偏向ヨーク60と同じである。また、図8に示す偏向
ヨーク60bでは、コア56bの内径を小さくできるた
め、図6に示す偏向ヨーク60に比べて、垂直偏向コイ
ル52bおよび水平偏向コイル54bとも偏向効率は向
上する。しかし、垂直偏向コイル52bの内側に隙間5
8が存在することから、この分垂直偏向コイル52b
は、さらにビーム軌道に近づけられる余地がある。ま
た、コア56の内面側にリブがないため、線材位置をコ
ア56bのネック部側およびファンネル部側でしか規制
できず、渡り部で磁界分布がばらつく要因となる。
【0019】また、図9に示す偏向ヨーク60cでは、
コア56cがy軸方向に偏心しているため、偏向効率の
向上効果は大きい。しかし、コア56cの焼成時のバラ
ツキが大きくなり、また研磨も難しくなり、コストアッ
プが大きくなると共に、コア56cの内面側にリブがな
いため、線材位置をコア56cのネック部側およびファ
ンネル部側でしか規制できず、渡り部で磁界分布がばら
つく要因となる。
コア56cがy軸方向に偏心しているため、偏向効率の
向上効果は大きい。しかし、コア56cの焼成時のバラ
ツキが大きくなり、また研磨も難しくなり、コストアッ
プが大きくなると共に、コア56cの内面側にリブがな
いため、線材位置をコア56cのネック部側およびファ
ンネル部側でしか規制できず、渡り部で磁界分布がばら
つく要因となる。
【0020】そこで、この発明では、垂直偏向コイルの
巻き付け位置の規制ができなくなる等の弊害がなく、コ
アの内径を縮小して偏向効率の向上を図るようにした偏
向ヨークを提供するものである。
巻き付け位置の規制ができなくなる等の弊害がなく、コ
アの内径を縮小して偏向効率の向上を図るようにした偏
向ヨークを提供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明に係る偏向ヨー
クは、円形のコアの内面側に垂直偏向コイル用の第1の
セパレータおよび水平偏向コイル用の第2のセパレータ
が順に配され、第1のセパレータは円周上の一部分にの
み設けられ、水平偏向コイルは第2のセパレータに鞍型
に巻き付けられ、垂直偏向コイルは、第1のセパレータ
がある円周上では上記第1のセパレータに巻き付けられ
ると共に、上記第1のセパレータがない円周上では上記
コアに直接巻き付けられることを特徴とするものであ
る。
クは、円形のコアの内面側に垂直偏向コイル用の第1の
セパレータおよび水平偏向コイル用の第2のセパレータ
が順に配され、第1のセパレータは円周上の一部分にの
み設けられ、水平偏向コイルは第2のセパレータに鞍型
に巻き付けられ、垂直偏向コイルは、第1のセパレータ
がある円周上では上記第1のセパレータに巻き付けられ
ると共に、上記第1のセパレータがない円周上では上記
コアに直接巻き付けられることを特徴とするものであ
る。
【0022】この発明においては、垂直偏向コイル用の
第1のセパレータは円周上の一部分にのみ設けられる。
例えば、水平偏向コイルおよび垂直偏向コイルの単位角
度当たりの線積和が大きくなるx軸端の近傍には、第1
のセパレータを設けないようにされる。コアの内径は水
平、垂直偏向コイルの線積と各々のセパレータの厚みで
規制されるが、上述したように線積和が大きくなるx軸
端に第1のセパレータを設けないことで、コアの内径を
小さくすることが可能となる。
第1のセパレータは円周上の一部分にのみ設けられる。
例えば、水平偏向コイルおよび垂直偏向コイルの単位角
度当たりの線積和が大きくなるx軸端の近傍には、第1
のセパレータを設けないようにされる。コアの内径は水
平、垂直偏向コイルの線積と各々のセパレータの厚みで
規制されるが、上述したように線積和が大きくなるx軸
端に第1のセパレータを設けないことで、コアの内径を
小さくすることが可能となる。
【0023】また、垂直セパレータの内面は、例えば、
x軸端より遠くなるに従ってコアの内面より離れ、かつ
y軸端で最もコアの内面より離れるようにされる。これ
により、円形コアが使用されても、垂直偏向コイルは水
平偏向コイル用セパレータに密着させることが可能とな
る。また、垂直セパレータの内面には、例えばリブが形
成される。これにより、垂直偏向コイルの巻き付け位置
を規制することが可能となる。
x軸端より遠くなるに従ってコアの内面より離れ、かつ
y軸端で最もコアの内面より離れるようにされる。これ
により、円形コアが使用されても、垂直偏向コイルは水
平偏向コイル用セパレータに密着させることが可能とな
る。また、垂直セパレータの内面には、例えばリブが形
成される。これにより、垂直偏向コイルの巻き付け位置
を規制することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、実施の形態としての陰極
線管装置を示している。この陰極線管(CRT:Cathod
e-Ray Tube)10は、ファンネル部10bとネック部1
0aとで構成され、ファンネル部10bに偏向ヨーク2
0が配設されて構成されている。
線管装置を示している。この陰極線管(CRT:Cathod
e-Ray Tube)10は、ファンネル部10bとネック部1
0aとで構成され、ファンネル部10bに偏向ヨーク2
0が配設されて構成されている。
【0025】偏向ヨーク20は、コアに垂直偏向コイル
および水平偏向コイルが巻き付けられて構成される。例
えば、各コイルは鞍型に巻装される。そして、周知のよ
うに、水平偏向コイル3には水平偏向周期のノコギリ波
電流が、垂直偏向コイル2には垂直偏向周期のノコギリ
波電流が流れるようにされ、ネック部10aに配されて
いる電子銃(図示せず)からのR(赤),G(緑),B
(青)の電子ビームが上下左右方向に偏向される。
および水平偏向コイルが巻き付けられて構成される。例
えば、各コイルは鞍型に巻装される。そして、周知のよ
うに、水平偏向コイル3には水平偏向周期のノコギリ波
電流が、垂直偏向コイル2には垂直偏向周期のノコギリ
波電流が流れるようにされ、ネック部10aに配されて
いる電子銃(図示せず)からのR(赤),G(緑),B
(青)の電子ビームが上下左右方向に偏向される。
【0026】図2は、偏向ヨーク20の構成を示してい
る。この図は、管軸(z軸)に鉛直な断面(x−y平
面)を示したものである。
る。この図は、管軸(z軸)に鉛直な断面(x−y平
面)を示したものである。
【0027】この偏向ヨーク20は、円形のコア1の内
面側に垂直セパレータ4および水平セパレータ5が順に
配されている。そして、この垂直セパレータ4の内面
は、x軸端近傍では設けられず、他の部分はx軸端より
遠くなるに従って、コア1の内面より次第に離れ、y軸
端で最もコア1の内面より離れるように形成される。ま
た、垂直セパレータ4の外面には、コア1の位置決めを
行うリブ6が配される。また、水平セパレータ5は、y
軸方向に偏心した円弧より構成されている。そして、水
平セパレータ5には水平偏向コイル3が鞍型に巻き付け
られている。垂直偏向コイル2は、垂直セパレータ4が
ある円周上では垂直セパレータ4に巻き付けられ、垂直
セパレータ4がない円周上(x軸端の近傍)では直接コ
ア1に巻き付けられている。
面側に垂直セパレータ4および水平セパレータ5が順に
配されている。そして、この垂直セパレータ4の内面
は、x軸端近傍では設けられず、他の部分はx軸端より
遠くなるに従って、コア1の内面より次第に離れ、y軸
端で最もコア1の内面より離れるように形成される。ま
た、垂直セパレータ4の外面には、コア1の位置決めを
行うリブ6が配される。また、水平セパレータ5は、y
軸方向に偏心した円弧より構成されている。そして、水
平セパレータ5には水平偏向コイル3が鞍型に巻き付け
られている。垂直偏向コイル2は、垂直セパレータ4が
ある円周上では垂直セパレータ4に巻き付けられ、垂直
セパレータ4がない円周上(x軸端の近傍)では直接コ
ア1に巻き付けられている。
【0028】ここで、水平偏向コイル3はコンバージェ
ンス特性および画歪特性を補正するため、一般的にピン
クッション磁界を発生するように形成されている。その
ため、水平偏向コイル3の線材は、管軸(z軸)に鉛直
な断面(x−y平面)で見た場合、x軸端に集中し、y
軸端では少なくなっている。
ンス特性および画歪特性を補正するため、一般的にピン
クッション磁界を発生するように形成されている。その
ため、水平偏向コイル3の線材は、管軸(z軸)に鉛直
な断面(x−y平面)で見た場合、x軸端に集中し、y
軸端では少なくなっている。
【0029】これに対し、垂直偏向コイル2では、水平
偏向コイル3ほどピンクッション磁界を必要としないた
め、各角度当たりの線積は、水平偏向コイル3、垂直偏
向コイル2の和では、x軸端がy軸端に比べ大きくな
る。また、コア1の内径はx軸端の水平偏向コイル3、
垂直偏向コイル2の線積、水平セパレータ5および垂直
セパレータ4の厚みで規制される。
偏向コイル3ほどピンクッション磁界を必要としないた
め、各角度当たりの線積は、水平偏向コイル3、垂直偏
向コイル2の和では、x軸端がy軸端に比べ大きくな
る。また、コア1の内径はx軸端の水平偏向コイル3、
垂直偏向コイル2の線積、水平セパレータ5および垂直
セパレータ4の厚みで規制される。
【0030】上述したように、本実施の形態における偏
向ヨーク20では、垂直偏向コイル2および水平偏向コ
イル3の単位角度当たりの線積和が最も大きくなるx軸
端の近傍には垂直セパレータ4を設けないようにするも
のである。これにより、円形のコア1の内径を垂直セパ
レータ4の厚みの分だけ小さくすることができ、水平、
垂直偏向コイルの偏向効率を高めることができる。
向ヨーク20では、垂直偏向コイル2および水平偏向コ
イル3の単位角度当たりの線積和が最も大きくなるx軸
端の近傍には垂直セパレータ4を設けないようにするも
のである。これにより、円形のコア1の内径を垂直セパ
レータ4の厚みの分だけ小さくすることができ、水平、
垂直偏向コイルの偏向効率を高めることができる。
【0031】また、偏向ヨーク20は、垂直セパレータ
4を設けるものであるので、この垂直セパレータ4の内
面側にリブを設けることで、垂直偏向コイル2の巻線位
置を規制できる。図3は、垂直セパレータ4の内面側に
リブ7を設けたものである。なお、上述実施の形態で
は、垂直セパレータ4をx軸端を除いて設けたものであ
るが、図4に示すように、垂直セパレータ4のない部分
をさらに増すようにしてもよい。これにより、垂直偏向
コイル2bおよび水平偏向コイル3bにて、高次ミスコ
ンバージェンスや画歪等の補正のための局部的な磁界分
布を発生させることが可能となる。
4を設けるものであるので、この垂直セパレータ4の内
面側にリブを設けることで、垂直偏向コイル2の巻線位
置を規制できる。図3は、垂直セパレータ4の内面側に
リブ7を設けたものである。なお、上述実施の形態で
は、垂直セパレータ4をx軸端を除いて設けたものであ
るが、図4に示すように、垂直セパレータ4のない部分
をさらに増すようにしてもよい。これにより、垂直偏向
コイル2bおよび水平偏向コイル3bにて、高次ミスコ
ンバージェンスや画歪等の補正のための局部的な磁界分
布を発生させることが可能となる。
【0032】
【発明の効果】この発明によれば、垂直偏向コイル用の
セパレータを円周上の一部にのみ設けるものであり、垂
直偏向コイルの巻き付け位置を規制できなくなる等の弊
害がなく、コアの内径を縮小でき、偏向効率を向上でき
る。
セパレータを円周上の一部にのみ設けるものであり、垂
直偏向コイルの巻き付け位置を規制できなくなる等の弊
害がなく、コアの内径を縮小でき、偏向効率を向上でき
る。
【0033】また、コア1の内面は、x軸端より遠くな
るに従ってコア1の内面より離れ、かつy軸端で最もコ
ア1の内面より離れるようにする。これにより、円形の
コア1が使用されても、垂直偏向コイル2は水平セパレ
ータ5に密着させることが可能となる。さらに、垂直セ
パレータの内面側にリブを設けることができ、垂直偏向
コイルを精度良く巻き付けることが可能となる。
るに従ってコア1の内面より離れ、かつy軸端で最もコ
ア1の内面より離れるようにする。これにより、円形の
コア1が使用されても、垂直偏向コイル2は水平セパレ
ータ5に密着させることが可能となる。さらに、垂直セ
パレータの内面側にリブを設けることができ、垂直偏向
コイルを精度良く巻き付けることが可能となる。
【0034】また、円形のコアを使用するものであり、
コア焼成時の変形を防ぐことができると共に、コア内面
および外面の研磨も容易にでき、コストアップを防止で
きる。
コア焼成時の変形を防ぐことができると共に、コア内面
および外面の研磨も容易にでき、コストアップを防止で
きる。
【図1】この発明の実施の形態を示す陰極線管装置を示
す図である。
す図である。
【図2】実施の形態における偏向ヨークの断面図であ
る。
る。
【図3】実施の形態において、垂直セパレータ内面にリ
ブを配設した偏向ヨークを示す断面図である。
ブを配設した偏向ヨークを示す断面図である。
【図4】実施の形態において、複数箇所に渡り垂直偏向
コイルをコアに直接巻き付けた偏向ヨークを示す断面図
である。
コイルをコアに直接巻き付けた偏向ヨークを示す断面図
である。
【図5】従来の陰極線管装置を示す図である。
【図6】従来の偏向ヨークを示す断面図である。
【図7】垂直セパレータをy軸方向に偏心した偏向ヨー
クを示す断面図である。
クを示す断面図である。
【図8】垂直偏向コイルを直接コアに巻き付けた偏向ヨ
ークを示す断面図である。
ークを示す断面図である。
【図9】コアをy軸方向に偏心した偏向ヨークを示す断
面図である。
面図である。
1・・・コア、2・・・垂直偏向コイル、3・・・水平
偏向コイル、4・・・垂直セパレータ、5・・・水平セ
パレータ、6,7・・・リブ、10・・・陰極線管装
置、10a・・・ネック部、10b・・・ファンネル
部、20・・・偏向ヨーク
偏向コイル、4・・・垂直セパレータ、5・・・水平セ
パレータ、6,7・・・リブ、10・・・陰極線管装
置、10a・・・ネック部、10b・・・ファンネル
部、20・・・偏向ヨーク
Claims (3)
- 【請求項1】 円形のコアの内面側に垂直偏向コイル用
の第1のセパレータおよび水平偏向コイル用の第2のセ
パレータが順に配され、 上記第1のセパレータは円周上の一部分にのみ設けら
れ、 水平偏向コイルは上記第2のセパレータに鞍型に巻き付
けられ、 垂直偏向コイルは、上記第1のセパレータがある円周上
では上記第1のセパレータに巻き付けられると共に、上
記第1のセパレータがない円周上では上記コアに直接巻
き付けられることを特徴とする偏向ヨーク。 - 【請求項2】 上記第1のセパレータは、少なくともx
軸端近傍を除いて設けられ、 上記第1のセパレータの内面は、上記x軸端より遠くな
るに従って上記コアの内面より離れ、かつy軸端で最も
上記コアの内面より離れることを特徴とする請求項1に
記載の偏向ヨーク。 - 【請求項3】 上記第1のセパレータの内面に上記垂直
偏向コイルの巻き付け位置を規制するためのリブが設け
られることを特徴とする請求項1に記載の偏向ヨーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2404597A JPH10223155A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 偏向ヨーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2404597A JPH10223155A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 偏向ヨーク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10223155A true JPH10223155A (ja) | 1998-08-21 |
Family
ID=12127519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2404597A Pending JPH10223155A (ja) | 1997-02-06 | 1997-02-06 | 偏向ヨーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10223155A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1329935A1 (en) * | 2002-01-22 | 2003-07-23 | LG Philips Displays Korea Co., Ltd. | Cathode ray tube |
-
1997
- 1997-02-06 JP JP2404597A patent/JPH10223155A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1329935A1 (en) * | 2002-01-22 | 2003-07-23 | LG Philips Displays Korea Co., Ltd. | Cathode ray tube |
US6825603B2 (en) | 2002-01-22 | 2004-11-30 | Lg. Philips Displays Korea Co., Ltd. | Deflection yoke structure for cathode ray tube |
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