[go: up one dir, main page]

JPH10221010A - 干渉計装置 - Google Patents

干渉計装置

Info

Publication number
JPH10221010A
JPH10221010A JP4160597A JP4160597A JPH10221010A JP H10221010 A JPH10221010 A JP H10221010A JP 4160597 A JP4160597 A JP 4160597A JP 4160597 A JP4160597 A JP 4160597A JP H10221010 A JPH10221010 A JP H10221010A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polarizing plate
light
movable polarizing
plate
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4160597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3813286B2 (ja
Inventor
Masami Yoneda
正美 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Optical Co Ltd filed Critical Fuji Photo Optical Co Ltd
Priority to JP04160597A priority Critical patent/JP3813286B2/ja
Publication of JPH10221010A publication Critical patent/JPH10221010A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3813286B2 publication Critical patent/JP3813286B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検体からの反射光量の調整を容易かつ低コ
ストで実現することができ、しかもコントラストが最大
となる良好な干渉縞が得られるようにする。 【解決手段】 光源光であるレーザ光を直線偏光に変換
する偏光板11、ハーフミラー14、基準板15、被検
体16、TVカメラ25等を設け、上記基準板15と上
記被検体16との間に、可動偏光板17を回転可能に配
置し、この可動偏光板17の回転によって透過光量を変
化させ、被検体16からの反射光量を調整する。この可
動偏光板17は、僅かに傾けて配置することが好まし
く、また上記被検体16の反射率に一致する可動偏光板
15の回転位置が判断できる反射率目盛を付す。更に、
上記可動偏光板17の透過波面収差を測定し、被検面デ
ータに対し補正することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基準板及び被検体
からの反射光により生じる干渉縞をフィゾー型干渉計等
を利用して観察・解析する干渉計装置で、基準板と被検
体の反射率を合せるための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】図8には、従来のフィゾー型の干渉計装
置の構成が示されており、図示されるように、レーザ光
を透過させるハーフ(半透過)ミラー1、コリメータレ
ンズ2が配置され、このコリメータレンズ2の後側に、
基準板3、そして被検体4が配置される。一方、ハーフ
ミラー1を介し被検面をTVカメラ6の撮像面に結像す
るための結像レンズが配置される。
【0003】このような構成によれば、ハーフミラー1
を通過したレーザ光は、一部が基準板3の基準面(後
面)3Aで反射され(参照光となる)、また被検体4の
表面でも反射されることになり、これらの反射光により
干渉縞が生じる。これらの反射光は、ハーフミラー1を
介してTVカメラ6へ入射され、このTVカメラ6で捉
えられた干渉縞はモニタ等に映し出されて観察され、或
いは解析用データとして利用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の干渉計装置では、コントラストの高い干渉縞を得る
ために、干渉縞を形成する段階で両者の光の強度が等し
くなるように、上記基準板3の反射率を被検体4の反射
率を合せることが必要となることから、両者の反射率合
せが煩雑となり、最適な状態の干渉縞の観察ができない
場合も生じるという問題があった。そこで、一般的に
は、高、中、低の反射率の被検体4に対応して、基準板
3も高、中、低の反射率のものを用意し、又は低反射率
の基準板3を使用して、基準板3と被検体4の間にND
フィルターや減衰板等を入れることにより、この基準板
3と被検体4から反射する光量を合せることが行われ
る。
【0005】しかし、ある特定の反射率の被検体につい
ては、コントラストが最大になるような良好な干渉縞が
得られるが、反射率が異なるにつれ、必ずしも良好な干
渉縞が得られなくなる。しかも、上記前者の解決方法で
は、高価な基準板3を3種類用意しているにも拘わら
ず、更に異なる反射率の基準板3を多数枚用意しなけれ
ばならない。また、後者の解決方法では、反射率の異な
る各種のNDフィルターや減衰板が必要となる。従っ
て、両者共に、コストがかかると共に、取付け、取外し
等の煩わしい作業が伴うことになる。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、被検体の反射率により基準板や減
衰板を交換することなく、コントラストが最大となる良
好な干渉縞が得られる干渉計装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1請求項に係る発明は、光源光を基準板及び被検
体に与え、この基準板及び被検体の各面の光反射で干渉
縞を形成する干渉計装置において、上記光源光を直線偏
光へ変換する偏光変換手段又は直線偏光の光源を用い
て、上記基準板及び被検体へ直線偏光の光を出射する光
源部と、上記基準板と上記被検体との間の光路中に回転
可能に配置され、この回転によって透過光量を変化させ
る可動偏光板とを備え、上記可動偏光板を回転させるこ
とにより、上記被検体から反射してくる光量を調整可能
としたこと特徴とする。第2請求項に係る発明は、上記
可動偏光板を、透過光軸と直交する面に対し僅かに傾け
て配置したことを特徴とする。第3請求項に係る発明
は、上記可動偏光板の透過波面収差を測定し、この可動
偏光板の回転位置に対応して上記透過波面収差を補正す
ることを特徴とする。第4請求項に係る発明は、上記基
準板からの反射光と上記被検体からの反射光から形成す
る干渉縞を撮像する撮像素子を、上記可動偏光板の回転
に応じて回転させることにより、この可動偏光板の透過
波面収差による測定誤差を補正することを特徴とする。
第5請求項に係る発明は、上記可動偏光板を上記基準板
が保持される基準板ホルダー又は上記被検体が保持され
る試料保持部へ取り付けたことを特徴とする。第6請求
項に係る発明は、被検体面の反射率に一致する可動偏光
板の回転位置が判断できる反射率目盛を付したことを特
徴とする。
【0008】上記の構成によれば、例えば偏光板等の偏
光変換手段によって、光源光が直線偏光へ変換され、こ
の直線偏光が基準板、被検体へ出射され、これらの基準
面及び被検面からの反射光により干渉縞が形成される。
この被検面から反射する光量は、上記基準板と被検体の
間に配置された可動偏光板を回転させることによって調
整される。例えば、光源から見て前側に低反射率の基準
板、後側に高反射率の被検体を配置する場合は、上記可
動偏光板により光量を絞ることにより、干渉縞を形成す
る両者の光強度を合せることが可能で、コントラストの
良好な干渉縞を観察することができる。
【0009】上記の可動偏光板は、光軸に垂直の位置か
ら僅かに傾けて配置すれば、偏光板から直接反射する光
が撮像面にノイズとして影響しないようにすることがで
きる。
【0010】また、上記可動偏光板に透過波面収差が存
在する場合には、その収差が偏光板の回転に応じて干渉
縞に影響し、測定誤差となる。従って、この透過波面収
差データを予め測定してメモリ等に記憶させ、この収差
を可動偏光板の回転位置に対応して補正することによ
り、偏光板の存在により生じる収差の影響を除去するこ
とができる。そして、上記の透過波面収差を回転させる
補正は、観察のための撮像素子を上記可動偏光板の回転
に応じて回転させることによって補正することも可能で
ある。
【0011】更に、上記可動偏光板は基準板ホルダーや
試料台等へ回転可能に取り付けることができ、このと
き、可動偏光板の支持部等に反射率目盛を付ければ、被
検体の反射率で可動偏光板の回転位置を測定前に設定す
ることができ、反射率が分っている被検体を測定する場
合、反射率合せの設定が容易となる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1乃至図5には、実施形態の第
1例に係る干渉計装置の構成が示されており、まず図1
により全体構成を説明する。図1において、He−Ne
レーザ10の出力側に、レーザ光を直線偏光に変換する
偏光板11が配置され、この偏光板11の後側に発散レ
ンズL1 、ピンホール部12が配置される。このピンホ
ール部12の後側には、ハーフ(半透過)ミラー14が
設けられ、またこのハーフミラー14の透過光を平行光
束にするためのコリメータレンズL2 が配置される。
【0013】上記コリメータレンズL2 の後側に、基準
板15が配置され、この基準板15として低反射率(例
えば4%程度)のものが使用される。そして、この基準
板15の後側に、被検体16が配置されることになる
が、第1例では、この基準板15と被検体16の間に、
回転可能な状態で可動偏光板17が設けられる。
【0014】図2には、装置の基準板部に配置した上記
可動偏光板17が示されている。この基準板部18で
は、上側の基準板ホルダー19に緩衝材20等を介して
上記基準板15が取り付けられ、下側の偏光板ホルダー
(コントラスト調整リング)21に上記可動偏光板17
がスペーサ22A及び緩衝材22Bを介して取り付けら
れる。そして、上記偏光板ホルダー21は基準板ホルダ
ー19に対し回転できるようにネジ結合等で取り付けら
れ、これによって可動偏光板17が光軸中心に回転し
て、コントラスト調整機能を果たすことになる。
【0015】このような可動偏光板17によれば、その
偏光方向が光源側の偏光板11の偏光面と一致した状態
では、光量減少を最小限として光源光(直線偏光)を通
過させるが、この状態から時計方向又は反時計方向に回
転させると、光透過量が回転量に応じて減少することに
なる。従って、この可動偏光板17の回転角度を変える
ことにより、被検体16からの反射してくる光の強度を
調整することができ、これによって、上記基準板15か
ら反射してくる光の強度に適合させることが可能とな
る。
【0016】また、上記可動偏光板17は、図示される
ように基準板部18の中心軸に垂直な面Fに対し、平行
ではなく、スペーサ22A及び緩衝材22Bの厚みを変
えることにより少し傾けて配置している。即ち、この可
動偏光板17を上記面Fと平行に配置すると、当該偏光
板17からの直接の反射光が後述する撮像素子へ入射
し、干渉縞像に影響(ノイズ)を与えるので、可動偏光
板17を垂直面Fに対し僅かに傾斜させ、その反射光が
撮像素子へ到達しないようにしている。
【0017】図1において、上述した可動偏光板17に
は、当該偏光板17の回転角度を検出するためのエンコ
ーダ23が取り付けられ、このエンコーダ23には、角
度検出器24が接続される。また、上記ハーフミラー1
4を介し被検面をTVカメラ25の撮像面に結像するた
めの結像レンズL3 が配置される。また、このTVカメ
ラ25には、干渉縞を表示するTVモニタ26が接続さ
れると共に、メモリ27を有するコンピュータ28と解
析画像等を表示するためのディスプレイ29が接続され
る。
【0018】上記のコンピュータ28は、上記基準板1
5を不図示のピエゾ素子等を用いて光軸方向に僅かに移
動させるような縞走査法等に基づいて、TVカメラ25
で得られた干渉縞から被検体16の表面の状態を解析す
ると共に、上記可動偏光板17の透過波面収差による測
定誤差の補正処理を行う。即ち、この可動偏光板17は
基準板15と被検体16との間に配置されることから、
測定結果は被検体16の表面の形状に可動偏光板17の
透過波面収差が加わったものとなる。そこで、実施形態
例では、この可動偏光板17の透過波面収差を予め測定
しておき、このデータをメモリ27内に記憶し、その後
に実際の測定値からメモリ27内の透過波面データを差
し引いて補正することで、測定精度を高めている。
【0019】この透過波面収差の補正は、上記可動偏光
板17が固定状態であれば、メモリ27内のデータを単
純に差し引けばよいが、本発明ではこの可動偏光板17
を回転させることから、単に差し引いただけでは正確な
測定ができない。そこで、本例では、詳細は後述する
が、透過波面収差のデータも回転させた状態に変換し
て、測定値から差し引く演算を行っている。
【0020】図3には、上記図2の基準板部18の外観
が示されており、例えば基準板ホルダー19の外周に、
4,5,10(%)等の被検体16の反射率目盛31を
付し、偏光板ホルダー(コントラスト調整リング)21
の外周に、三角指標32を付すことができる。これによ
れば、観察・解析する被検面の反射率となるように指標
32を反射率目盛31に合せることにより、可動偏光板
17のセット、即ちコントラスト調整が簡単となる。
【0021】上記の被検面の反射率と回転角度の関係
は、次のようになる。例えば、基準面15Aの反射率を
0.04(低反射基準板)、その他を透過と考え(基準
面15Aの反対面は通常反射防止コートが施されてい
る)、透過率0.96であるとし、上記偏光板11の偏
光面と可動偏光板17の偏光面との成す角度をθ、この
角度θが0度のときの可動偏光板17の透過率をT、被
検体16の反射率をRとすると、観察(撮像)の時点
で、被検体16から反射する光の強度と基準面15Aか
ら反射する光の強度が等しく、コントラストが良好な干
渉縞が得られるときは、次の数式1が成立する。
【数式1】 (0.96×cos2θ×T)2 ×R=0.04
【0022】ここで、可動偏光板17の上記角度θ=0
のときの可動偏光板17での透過光の損失を理想的に0
であるとすると、上記透過率T=1(100%)とな
る。従って、T=1とすると、上記数式1は、次の数式
2となる。
【数式2】 θ=cos-1((0.04÷R)1/2÷0.96)1/2
【0023】上記数式2によれば、被検体16の面の反
射率により角度θを調整すれば、コントラストの良好な
干渉縞が得られることが分かる。例えばR=0.05の
とき角度θ=15度、R=0.1のとき角度θ=36
度、R=0.2のとき角度θ=47度、R=0.4のと
き角度θ=55度、R=0.8のとき角度θ=61度と
なる。但し、この場合、上記Rが0.043以下のとき
には、角度θを0度に合せるしかなく、反射率Rに対し
ての調整範囲は、約4〜100%となる。
【0024】第1例は以上の構成からなり、このような
干渉計装置によれば、レーザ10から出力されたレーザ
光は、偏光板11により直線偏光に変換され、この直線
偏光がハーフミラー14を通過し、コリメータレンズL
2 を介して基準板15へ入射する。また、この基準板1
5を透過した光は、可動偏光板17を介して被検体16
の被検面に到達しており、基準面15A及び被検面から
の反射光がハーフミラー14で反射され、結像レンズL
3 を介してTVカメラ25へ導かれる。従って、上記T
Vカメラ25では、上記基準面15Aと被検体16の被
検面による光反射により生じた干渉縞が撮像されること
になり、この干渉縞はTVモニタ26に表示されると共
に、コンピュータ28により干渉縞の解析が行われる。
この解析結果は、ディスプレイ29に表示される。
【0025】そして、上記の干渉縞観察では、可動偏光
板17を回転させることによりコントラストの調整が可
能となる。即ち、上記基準板15(基準面15A)とし
て反射率4%のものを使用しているので、4%の反射率
の被検体(被検面)16を測定する場合は、図3におい
て偏光板ホルダー21の三角指標32を中央の4%(θ
=0)に合せることにより、可動偏光板17の透過光量
を最大として、基準面15Aから反射する光の強度に被
検面から反射してくる光の強度を合せることができる。
これにより、良好なコントラストの干渉縞が観察され
る。
【0026】ここで、被検面から反射する光は、基準面
15Aで再度4%反射されることになるので、厳密には
僅かに被検面から反射する光の強度が少ないが、実用的
に問題となるものではない。これが、上記数式1.2が
近似式となっている理由である。従って、上記基準板1
5に中反射率のもの或いは高反射率のものを使用する場
合は、上記式は成り立たないし、反射率Rに対しての調
整範囲が少なくなり実用的でもない。
【0027】また、当該例では、図4に示す動作により
上記可動偏光板17の透過波面収差の補正が行われる。
図4において、まずステップ101で、可動偏光板17
の透過波面収差の測定を行うが、この測定は光束の偏光
方向に可動偏光板17の偏光面を合せ光量を最大とし、
面精度の高い基準被検体(例えばもう一つの基準板)を
被検体16の位置に配置して行う。このときの透過波面
データを、補正データWA としてメモリ27内に記憶
し、この測定時の可動偏光板17の角度を原点とする。
【0028】なお、このステップ101では、上記可動
偏光板17を光路内に配置せず、基準板15と基準被検
体を用いた測定データを上記WA から差し引き、このデ
ータを改めて補正データWA としてもよく、これによれ
ば更に測定精度を高めることができる。即ち、偏光板1
7の透過波面収差を測定する際には、装置の持っている
測定誤差を含めた形で測定されることになり、このよう
な誤差を上記の操作で取り除くことができ、偏光板17
の透過波面収差のみの量が正確に抽出されることにな
る。
【0029】次に、ステップ102では、被検体16を
配置して可動偏光板17を回転させ、干渉縞のコントラ
ストが良好となる位置にセットし、ステップ103で、
被検体16の面測定を行い、この測定データをWB とす
る。
【0030】次のステップ104では、回転した可動偏
光板17の角度をエンコーダ23から検出し、上記の補
正データWA をこの回転角度分だけ回転させ、回転位置
の補正データWAθを求める。即ち、可動偏光板17の
回転中心に一致する透過波面データWA の点を座標中心
として回転させ、このデータを回転角度での補正データ
WAθとする。通常、画像データから得られる測定デー
タはXY座標系であることから、この補正データWAθ
としては、回転したときの近傍のデータを使用する等の
工夫が必要となる。そして、ステップ105では、被検
面形状の算出がWB −WAθ=WX で行われる。なお、
面精度については、最小自乗法による傾き補正が行われ
ることは周知の通りである。
【0031】図5は、上記の透過波面収差の補正の概念
を示したもので、図5(A)に示されるように、上記ス
テップ101では、光束の偏光面H1 と可動偏光板17
の偏光面H2 が水平軸(X軸)に一致しており、例えば
可動偏光板17の回転中心Oから15度の線上に補正点
データwa(WA の中の一点)が存在するものとする。
そして、図5(B)に示されるように、可動偏光板17
が30度(θ)回転して良好な干渉縞のコントラストが
得られたとすると、この30度の角度での補正点データ
waθ(WAθの中の一点)が上記ステップ104で得
られる。従って、ステップ105ではこの補正点データ
waθが被検面データWB から差し引かれ、偏光板17
の透過波面収差が補正される。
【0032】図6には、実施形態の第2例が示されてお
り、この第2例は上記の透過波面収差を補正するために
撮像素子を回転させるようにしたものである。即ち、上
記可動偏光板17の回転に対応させて撮像素子を回転さ
せれば、この可動偏光板17の透過波面収差データの回
転をなくすことができる。そこで、この第2例では、T
Vカメラ25を回転可能に支持し、モータ34、ギヤ3
5A,35B等で回転駆動するように構成し、またエン
コーダ36及び角度検出器37でTVカメラ25の回転
角度を検出する。
【0033】このような第2例によれば、可動偏光板1
7の回転角度と同一の角度だけTVカメラ25を透過波
面収差の回転方向へ回転させることにより、撮像面にお
ける透過波面収差の回転をなくすことができる。従っ
て、上記図4のステップ101で求めた補正データWA
を被検面データWB から差し引くだけで、透過波面収差
が補正され、精度のよい測定が可能となる。
【0034】図7には、実施形態の第3例が示されてお
り、この第3例は可動偏光板を試料台(被検体台)側へ
取り付けたものである。図示されるように、被検体16
を載せる試料台39は、バネ40及び水平位置調整ネジ
41を伴って試料台支持部42内に配置されており、上
記試料台39は上記水平位置調整ネジ41によって水平
に維持され、また傾き調整が可能となっている。
【0035】そして、上記試料台支持部42に、ネジ結
合等により回転自在に偏光板ホルダー(コントラスト調
整リング)44が取り付けられ、この偏光板ホルダー4
4内に、スペーサ45A及び緩衝材45Bを介して可動
偏光板17が設けられる。この可動偏光板17の場合
も、図2の場合と同様に、光軸に垂直な面Fに対し斜め
となるように配置される。このような第3例によって
も、第1例と同様に、被検体15の反射光量を調整する
ことができ、良好なコントラストの干渉縞を観察するこ
とが可能となる。なお、この場合も、被検体16の反射
率目盛を上記支持部42の外周に付すことができる。
【0036】上記実施形態例では、被検体16の反射率
目盛で可動偏光板17をセットするようにしたが、反射
率に対応した回転角を直接セットすることもできる。即
ち、被検体16の反射率に対する上記可動偏光板17の
回転角テーブルをメモリ内に格納したり、又は反射率か
ら回転角を求める演算プログラムを用いたりして、被検
体16の反射率を入力することにより、可動偏光板17
の回転角を求める。そして、手動又は自動にて、算出さ
れた回転角に可動偏光板17をセットすればよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、第1請求項に係る
発明によれば、直線偏光の光を光源として用い、可動偏
光板を回転させることにより、被検体から反射する光量
を調整するようにしたので、従来のように、被検体の反
射率に応じて基準板を取り替える必要がなく、干渉縞の
連続的なコントラスト調整が可能となる。従って、反射
率の異なる多種の被検体であっても、基準面から反射し
てくる光の強度に被検面から反射してくる光の強度を容
易に合せることができ、コントラストの良好な干渉縞を
観察することが可能となる。しかも、従来に比べ低コス
トでコントラストの調整が可能となる。
【0038】また、被検体において反射コート等の表面
処理を行う場合があるが、この場合では、表面処理前後
の面状態の測定が同一装置、同一の基準板で実施できる
ので、表面処理前後の違いを評価するのに有効となると
いう利点もある。
【0039】第2請求項に係る発明によれば、上記可動
偏光板を、透過光軸と直交する面に対し僅かに傾けて配
置したので、偏光板表面からの反射光が観察像にノイズ
として影響せず、良好な干渉縞が得られる。
【0040】第3及び第4請求項に係る発明によれば、
上記可動偏光板の回転する透過波面収差を補正するよう
にしたので、偏光板の存在により生じる収差の影響を除
去することが可能となる。
【0041】第6請求項に係る発明によれば、被検体の
反射率目盛を付すようにしたので、上記可動偏光板を反
射率目盛に合せるだけで、干渉縞のコントラストの調整
が容易に行えるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の第1例に係る干渉計装置
[図(A)]及び可動偏光板[図(B)]の構成を示す
図である。
【図2】第1例の基準板部での可動偏光板の配置状態を
示す断面図である。
【図3】図2の基準板部の外周の構成を示す外観図であ
る。
【図4】第1例での透過波面収差補正の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図5】第1例の透過波面収差補正の概念を示す説明図
である。
【図6】実施形態の第2例の構成を示す図である。
【図7】実施形態の第3例の構成を示す断面図である。
【図8】従来の干渉計装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1,14 … ハーフミラー、 3,15 … 基準板、 4,16 … 被検体、 11 … 偏光板、 17 … 可動偏光板、 19 … 基準板ホルダー、 21 … 偏光板ホルダー、 23,36 … エンコーダ、 24,37 … 角度検出器、 25 … TVカメラ、 27 … メモリ、 28 … コンピュータ、 31 … 反射率目盛、 39 … 試料台。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源光を基準板及び被検体に与え、この
    基準板及び被検体の各面の光反射で干渉縞を形成する干
    渉計装置において、 上記光源光を直線偏光へ変換する偏光変換手段又は直線
    偏光の光源を用いて、上記基準板及び被検体へ直線偏光
    の光を出射する光源部と、 上記基準板と上記被検体との間の光路中に回転可能に配
    置され、この回転によって透過光量を変化させる可動偏
    光板とを備え、 上記可動偏光板を回転させることにより、上記被検体か
    ら反射してくる光量を調整可能としたことを特徴とする
    干渉計装置。
  2. 【請求項2】 上記可動偏光板を、透過光軸と直交する
    面に対し僅かに傾けて配置したことを特徴とする上記第
    1請求項記載の干渉計装置。
  3. 【請求項3】 上記可動偏光板の透過波面収差を測定
    し、この可動偏光板の回転位置に対応して上記透過波面
    収差を補正することを特徴とする上記第1又は第2請求
    項記載の干渉計装置。
  4. 【請求項4】 上記基準板からの反射光と上記被検体か
    らの反射光から形成する干渉縞を撮像する撮像素子を、
    上記可動偏光板の回転に応じて回転させることにより、
    この可動偏光板の透過波面収差による測定誤差を補正す
    ることを特徴とする上記第1又は第2請求項記載の干渉
    計装置。
  5. 【請求項5】 上記可動偏光板を上記基準板が保持され
    る基準板ホルダー又は上記被検体が保持される試料保持
    部へ取り付けたことを特徴とする上記第1乃至第4請求
    項記載の干渉計装置。
  6. 【請求項6】 上記被検体面の反射率に一致する可動偏
    光板の回転位置が判断できる反射率目盛を付したことを
    特徴とする上記第1乃至第5請求項記載の干渉計装置。
JP04160597A 1997-02-10 1997-02-10 干渉計装置 Expired - Fee Related JP3813286B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04160597A JP3813286B2 (ja) 1997-02-10 1997-02-10 干渉計装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04160597A JP3813286B2 (ja) 1997-02-10 1997-02-10 干渉計装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10221010A true JPH10221010A (ja) 1998-08-21
JP3813286B2 JP3813286B2 (ja) 2006-08-23

Family

ID=12613010

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04160597A Expired - Fee Related JP3813286B2 (ja) 1997-02-10 1997-02-10 干渉計装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3813286B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100659717B1 (ko) * 2006-10-20 2006-12-21 백성욱 이방성 도전 필름의 압흔 이미지 추출 장치
US7289222B1 (en) 2003-10-31 2007-10-30 Carl Zeiss Smt Ag Interferometer apparatus and method of processing a substrate having an optical surface
JP2009063537A (ja) * 2007-09-10 2009-03-26 Mitsutoyo Corp 干渉計、及び形状測定方法
CN111854984A (zh) * 2020-08-25 2020-10-30 上海乾曜光学科技有限公司 一种测量液晶透过波前的干涉仪

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7289222B1 (en) 2003-10-31 2007-10-30 Carl Zeiss Smt Ag Interferometer apparatus and method of processing a substrate having an optical surface
KR100659717B1 (ko) * 2006-10-20 2006-12-21 백성욱 이방성 도전 필름의 압흔 이미지 추출 장치
JP2009063537A (ja) * 2007-09-10 2009-03-26 Mitsutoyo Corp 干渉計、及び形状測定方法
CN111854984A (zh) * 2020-08-25 2020-10-30 上海乾曜光学科技有限公司 一种测量液晶透过波前的干涉仪

Also Published As

Publication number Publication date
JP3813286B2 (ja) 2006-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3517903B2 (ja) 干渉計
US4732483A (en) Interferometric surface profiler
US5268742A (en) Full aperture interferometry for grazing incidence optics
EP4248171A1 (en) Optical-based validation of orientations of surfaces
JP2002107119A (ja) 被測定物の厚さ測定方法及びその装置
JP3813286B2 (ja) 干渉計装置
CN85106007A (zh) 偏振条纹扫描数字干涉仪
JP2000241128A (ja) 面間隔測定方法および装置
JP2011154047A (ja) 絶対反射測定装置
JPH08313207A (ja) 透過型干渉計
JP3533195B2 (ja) 試料観察計測用可干渉ビーム装置
JPH11337321A (ja) 位相シフト干渉縞の同時計測方法及び装置
JP3228458B2 (ja) 光学的3次元計測装置
JPH08334606A (ja) レンズ
JP3041205B2 (ja) 干渉計用基準板
JP3436407B2 (ja) 斜入射干渉計装置
JP3478714B2 (ja) 光波干渉装置
JP3354698B2 (ja) 平面度測定装置
JPH08122012A (ja) 干渉計用基準板装置
JPH09113211A (ja) ノイズ防止機能付干渉計
JP2002131035A (ja) 絶対校正方法、情報処理装置、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、計測測定方法、及び光学部材
JP2001349704A (ja) 干渉計装置
JP3255589B2 (ja) レンズ評価装置
JP2003106934A (ja) 光路長測定装置及び方法、厚さ測定装置及び方法、屈折率分布傾斜成分測定装置及び方法
US10563975B1 (en) Dual-sensor arrangment for inspecting slab of material

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050817

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20060516

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20060531

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120609

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees