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JPH10220919A - コンデンサ - Google Patents

コンデンサ

Info

Publication number
JPH10220919A
JPH10220919A JP2485297A JP2485297A JPH10220919A JP H10220919 A JPH10220919 A JP H10220919A JP 2485297 A JP2485297 A JP 2485297A JP 2485297 A JP2485297 A JP 2485297A JP H10220919 A JPH10220919 A JP H10220919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat transfer
refrigerant
header
chamber
transfer tubes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2485297A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Inaba
浩行 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Corp filed Critical Calsonic Corp
Priority to JP2485297A priority Critical patent/JPH10220919A/ja
Priority to DE69733284T priority patent/DE69733284T2/de
Priority to EP97310451A priority patent/EP0851188B8/en
Priority to DE69717408T priority patent/DE69717408T2/de
Priority to EP02007395A priority patent/EP1223391B8/en
Priority to US08/996,519 priority patent/US6302193B1/en
Priority to AU49273/97A priority patent/AU731965B2/en
Priority to KR1019970072883A priority patent/KR19980064541A/ko
Publication of JPH10220919A publication Critical patent/JPH10220919A/ja
Priority to US09/929,071 priority patent/US6546997B2/en
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒中に混入した潤滑油が、コンデンサ2内
に滞溜するのを防止する。 【解決手段】 縦流れ式のコンデンサに於いて、冷媒を
流下させる第一伝熱管19a、19aの流路面積の合計
を、冷媒を上昇させる第二伝熱管20a、20aの流路
面積の合計よりも広くする。更に、第二伝熱管20a、
20aの流路面積の合計を、冷媒を下降させる第三伝熱
管21a、21aの流路面積の合計以下とする。或は、
冷媒を下降させる第一、第三両伝熱管19a、21aの
内部に、冷媒の流れに対して比較的大きな抵抗となるイ
ンナーフィンを設ける。第二伝熱管20aの内部には、
この様なインナーフィンは設けない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用空
調機を構成する蒸気圧縮式冷凍機のコンプレッサとエバ
ポレータとの間に直列に組み込み、コンプレッサで圧縮
した冷媒を放熱し凝縮させてから、リキッドタンクを介
してエバポレータに送り出すコンデンサの改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車室内の冷房や除湿を行なう自動車
用空調機には、蒸気圧縮式冷凍機が組み込まれている。
図8は、特開平4−95522号公報に記載された、蒸
気圧縮式冷凍機の基本構成を示す回路図である。コンプ
レッサ1から吐出された高温・高圧のガス状冷媒は、コ
ンデンサ2を通過する間に空気との間で熱交換を行なっ
て温度低下し、凝縮液化する。この結果生じた液状の冷
媒は、一度リキッドタンク3に溜められてから、膨張弁
4を介してエバポレータ5に送られ、このエバポレータ
5内で蒸発する。エバポレータ5の温度は、蒸発潜熱を
奪われて低下する為、このエバポレータ5に空調用の空
気を流通させれば、この空気の温度を低下させると同時
に、この空気中に含まれる水蒸気を取り除く事ができ
る。エバポレータ5内で蒸発気化した冷媒は、上記コン
プレッサ1に吸引されて圧縮され、再び上記サイクルを
繰り返す。
【0003】次に、図9は、本発明の対象となるコンデ
ンサ2を示している。このコンデンサ2は、上下に間隔
をあけてそれぞれ水平方向に配置された上下1対のヘッ
ダ6a、6b同士の間で冷媒が上下方向に流れる、所謂
縦流れ式である。この様な縦流れ式のコンデンサ2は、
近接設置される図示しないラジエータのコア部との間で
フィンを共通化して、これらコンデンサ2とラジエータ
とのコンパクト化を図れる為、研究されている。このコ
ンデンサ2を構成する各ヘッダ6a、6bの内側には、
それぞれ1乃至複数枚の隔壁を設けて、各ヘッダ6a、
6bの内側を気密・液密を保持した状態で、複数の室に
仕切っている。この隔壁には、上側のヘッダ6a内を第
一上部室15と第二上部室16との2室に仕切る上部隔
壁13と、下側のヘッダ6b内を第一下部室17と第二
下部室18との2室に仕切る下部隔壁14とがある。
又、このコンデンサ2を構成する各伝熱管7、7は、上
記1対のヘッダ6a、6b同士の間に、水平方向に隣り
合う伝熱管7、7同士の間にフィン8、8を挟持した状
態で、上下方向に配設している。これら各伝熱管7、7
とフィン8、8とが、コア部9を構成する。図9に示す
様に、上記各伝熱管7、7は、上端部を上記第一上部室
15に、下端部を上記第一下部室17に、それぞれ通じ
させた複数本の第一伝熱管19、19と、上端部を上記
第二上部室16に、下端部を上記第一下部室17に、そ
れぞれ通じさせた複数本の第二伝熱管20、20と、上
端部を上記第二上部室16に、下端部を上記第二下部室
18に、それぞれ通じさせた複数本の第三伝熱管21、
21とに、上記上部、下部各隔壁13、14を境にして
分けられる。このうち、各第一伝熱管19、19は、最
も上流側に存在する複数本の伝熱管7、7であり、冷媒
を下方に流す。又、上記各第二伝熱管20、20は、中
間部分に存在する複数本の伝熱管7、7であり、冷媒を
上方に流す。更に、上記各第三伝熱管21、21は、最
も下流側に存在する複数本の伝熱管7、7であり、冷媒
を下方に流す。これら第一〜第三伝熱管19、20、2
1は、それぞれに対応する伝熱管7、7の本数を異に
し、第一伝熱管19、19の流路面積の合計S19を上記
各第二伝熱管20、20の流路面積の合計S20よりも広
くし、上記各第二伝熱管20、20の流路面積の合計S
20を上記各第三伝熱管21、21の流路面積の合計S21
よりも広くしている。即ち、各第一〜第三伝熱管19、
20、21の流路面積の合計S19、S20、S21を、S19
>S20>S21の順に、互いに異ならせている。又、図1
0の様に、上記各第一〜第三伝熱管19、20、21の
流路面積の合計S19、S20、S21を、S19=S20=S21
(各第一〜第三伝熱管19、20、21に対応する伝熱
管7、7の本数を同じにする)としている例もある。何
れにしても、上記各伝熱管7、7及びフィン8、8から
成るコア部9の左右両端縁部には、それぞれサイドプレ
ート10a、10bを設けている。
【0004】又、上側のヘッダ6aの一端(図9〜10
の右端)部上面には、入口ブロック11をろう付け固定
している。この入口ブロック11には、冷媒送り込み口
である入口ポート12を設けており、この入口ポート1
2を、前記第一上部室15の内側に通じさせている。上
記入口ポート12から送り込まれた冷媒は、図9〜10
に矢印で示す様に、上記1対のヘッダ6a、6bの間部
分を折り返しつつ、上下方向に流れる。
【0005】更に、前記下側のヘッダ6bの他端(図9
〜10の左端)部で最も下流側に存在する室に対応する
部分の一部(図9〜10の例では第二下部室18に対応
する部分)には、図示しない吐出口を設けている。コン
デンサ2に流れ込み、上記コンデンサ2内を図9〜10
に矢印で示す様に流れた冷媒は、上記下側のヘッダ6b
の他端部内側に達する。そして、この冷媒は、上記吐出
口から吐出され、リキッドタンク3、膨張弁4を経て、
エバポレータ5(図8参照)に送られる。
【0006】以上の様に構成され作用するコンデンサ2
の内部には、上記コンプレッサ1(図8参照)から送ら
れてくる冷媒が、凝縮液化しつつ通過する。又、この様
にコンデンサ2の内部を通過する液状の冷媒中には、鉱
物油或は合成油であるコンプレッサの潤滑油が混入して
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のコンデ
ンサでは、上側のヘッダ6bの一部で、第一下部室17
と第二下部室18とを仕切る下部隔壁14の近傍部分
に、上記潤滑油が滞溜し易い(図9〜10の斜線部参
照)。これは、第一伝熱管19、19内を流れ、第一下
部室17内に入り込んだ冷媒が、上記潤滑油を上記下部
隔壁14に押し付けつつ、第二伝熱管20、20内に入
り込んで、この第二伝熱管20、20内を上方に流れる
為である。上記第一下部室17内を下部隔壁14に向け
て流れる冷媒の流速が早ければ、上記潤滑油を第二伝熱
管20、20内に押し込めるが、図9〜10に示した従
来構造の場合には、この流速が十分とは言えない。この
結果、冷媒内に混入している潤滑油は、冷媒と共に第二
伝熱管20、20内を上昇せず、上記下側のヘッダ6b
の一部で上記下部隔壁14の近傍部分に滞溜する事にな
る。この様に、コンデンサ2内に潤滑油が滞溜する分だ
け、コンプレッサに送り込まれる潤滑油の量が不足しが
ちになる。特に、アイドリング時、或は可変容量コンプ
レッサの容量減少時等、コンプレッサから吐出される冷
媒が少なく、コンデンサ2内を流れる冷媒の量が少ない
場合に、上記問題が発生し易い。本発明のコンデンサ
は、上述の様な不具合を解消すべく発明したものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のコンデンサは何
れも、前述した従来から考えられているコンデンサと同
様に、それぞれが水平方向に亙って設けられ、上下方向
に亙って互いに離隔して配置された上下1対のヘッダ
と、上側のヘッダ内を少なくとも第一上部室と第二上部
室との2室に仕切る少なくとも1枚の上部隔壁と、下側
のヘッダ内を少なくとも第一下部室と第二下部室との2
室に仕切る少なくとも1枚の下部隔壁と、上記上側のヘ
ッダの一部に設けて上記第一上部室に通じる冷媒送り込
み口と、上記上側のヘッダと上記下側のヘッダとの間に
設け、それぞれの上端部を上記第一上部室に、それぞれ
の下端部を上記第一下部室に、それぞれ通じさせた、複
数本の第一伝熱管と、上記上側のヘッダと上記下側のヘ
ッダとの間に設け、それぞれの上端部を上記第二上部室
に、それぞれの下端部を上記第一下部室に、それぞれ通
じさせた、複数本の第二伝熱管と、上記上側のヘッダと
上記下側のヘッダとの間に設け、それぞれの上端部を上
記第二上部室に、それぞれの下端部を上記第二下部室
に、それぞれ通じさせた、複数本の第三伝熱管と、それ
ぞれ複数本ずつの第一〜第三伝熱管と共にコア部を構成
するフィンとを備える。そして、上記第二下部室を冷媒
吐出口に、直接又は上記第三伝熱管よりも下流側に設け
た流路部材を介して通じさせている。
【0009】特に、本発明のコンデンサのうち、請求項
1に記載したコンデンサに於いては、冷媒の流れ方向に
関して上流端に存在し、上記第一上部室から第一下部室
に向け冷媒を下方に流す上記第一伝熱管の流路面積の合
計を、冷媒の流れ方向に関して中間部に存在し、上記第
一下部室から上記第二上部室に向け冷媒を上方に流す上
記第二伝熱管の流路面積の合計よりも広くすると共に、
上記第二伝熱管の流路面積の合計を、冷媒の流れ方向に
関して下流端に存在し上記第二上部室から上記第二下部
室に向け冷媒を下方に流す上記第三伝熱管の流路面積の
合計以下としている。
【0010】更に、請求項2に記載したコンデンサに於
いては、冷媒の流れ方向に関して上流端及び下流端に存
在し、上記上側のヘッダから下側のヘッダに向けて冷媒
を下方に流す第一、第三両伝熱管の内部に、冷媒の流れ
に対して比較的大きな抵抗となる抵抗部を設け、冷媒の
流れ方向に関して中間部に存在し、上記下側のヘッダか
ら上側のヘッダに向け冷媒を上方に流す第二伝熱管の内
部には、冷媒の流れに対して大きな抵抗となる抵抗部を
設けていない。
【0011】
【作用】上述の様に構成される本発明のコンデンサは何
れも、下側のヘッダから上側のヘッダに向けて冷媒を勢
い良く流す為、この下側のヘッダ内に存在する潤滑油
を、冷媒と共に第二伝熱管内に効率的に送り込める。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、請求項1に対応する、本
発明の実施の形態の第1例を示している。本例のコンデ
ンサ2の基本構成は、前述した従来構造と同様である。
特に、本発明のコンデンサ2は、各ヘッダ6a、6bを
仕切る隔壁の水平方向位置を異ならせた点が、従来構造
とは異なる。そこで、前述した従来構造と同等の部分に
就いては、重複する説明を省略若しくは簡略にし、以
下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0013】本例のコンデンサ2は、図1に示す様に、
上下1対のヘッダ6a、6bと、上側のヘッダ6a内を
第一上部室15aと第二上部室16aとの2室に仕切る
上部隔壁13と、下側のヘッダ6b内を第一下部室17
aと第二下部室18aとの2室に仕切る下部隔壁14と
を備える。又、各伝熱管7、7は、最も上流側に存在す
る複数本の伝熱管7、7であり、冷媒を下方に流す第一
伝熱管19a、19aと、中間部分に存在する複数本の
伝熱管7、7であり、冷媒を上方に流す第二伝熱管20
a、20aと、最も下流側に存在する複数本の伝熱管
7、7であり、冷媒を下方に流す第三伝熱管21a、2
1aとから成る。
【0014】本例のコンデンサ2では、各第一〜第三伝
熱管19a、20a、21aの本数の構成を、前述した
従来構造とは異ならせている。即ち、上記第一上部室1
5aから上記第一下部室17aに向け冷媒を下方に流す
第一伝熱管19a、19aの流路面積の合計S19a を、
上記第一下部室17aから上記第二上部室16aに向け
て冷媒を上方に流す上記第二伝熱管20a、20aの流
路面積の合計S20a よりも広くしている。これと共に、
上記冷媒を上方に流す第二伝熱管20a、20aの流路
面積の合計S20a を、上記第二上部室16aから上記第
二下部室18aに向け冷媒を下方に流す上記第三伝熱管
21a、21aの流路面積の合計S21a以下としてい
る。即ち、各第一〜第三伝熱管19a、20a、21a
の流路面積の合計S19a 、S20a 、S21a 同士の関係
を、S19a >S20a ≦S21a としている。
【0015】上述の様に、冷媒を上方に流す第二伝熱管
20a、20aの流路面積の合計S20a を、冷媒を下方
に流す第一、第三伝熱管19a、21aのそれぞれの流
路面積の合計S19a 、S21a と同じかこれよりも小さく
している為、第二伝熱管20a、20a内を上昇する冷
媒の流速が増大する。そして、下側のヘッダ6b内で下
部隔壁14の近傍部分に達した潤滑油を冷媒と共に第二
伝熱管20a、20a内に効率良く押し込める。この結
果、冷媒と共にコンプレッサに送られる潤滑油の量を確
保して、このコンプレッサの耐久性向上を図れる。
【0016】次に、図2は、やはり請求項1に対応す
る、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の
コンデンサ2は、上部隔壁13、13を2枚設け、伝熱
管7、7を、第一〜第四伝熱管19b、20b、21
b、23の4区画に区分している。本例の場合には、冷
媒の流れ方向に関して上流端に存在し、冷媒を下方に流
す上記第一伝熱管19b、19bの流路面積の合計S
19b を、冷媒の流れ方向に関して中間部に存在し、冷媒
を上方に流す上記第二伝熱管20b、20bの流路面積
の合計S20b よりも広くしている。これと共に、冷媒を
上方に流す上記第二伝熱管20b、20bの流路面積の
合計S20b を、冷媒を下方に流す上記第三伝熱管21
b、21bの流路面積の合計S21b 以下としている。
又、特許請求の範囲に記載した、第三伝熱管よりも下流
側に設けた流路部材に相当し、冷媒を上方に流す第四伝
熱管23、23の流路面積の合計S23を、これら第四伝
熱管23、23の上流側に存在し、冷媒を下方に流す上
記第三伝熱管21b、21bの流路面積の合計S21b
りも小さくしている。即ち、各第一〜第四伝熱管19
b、20b、21b、23の流路面積の合計S19b 、S
20b 、S21b 、S23同士の関係を、S19b >S20b ≦S
21b >S23に規制している。
【0017】上述の様に、冷媒を上方に流す上記第二伝
熱管20b、20bの流路面積の合計S20b を、冷媒を
下方に流す上記第一、第三伝熱管19b、21bの流路
面積の合計S19b 、S21b よりも小さく、同じく冷媒を
上方に流す上記第四伝熱管23、23の流路面積の合計
23を、これら第四伝熱管23、23の上流側に存在
し、同じく冷媒を下方に流す第三伝熱管21b、21b
の流路面積の合計S21bよりも小さくして、第二、第四
伝熱管20b、23内を上昇する冷媒の流速を増加させ
ている為、冷媒内の潤滑油を冷媒と共に第二、第四伝熱
管20b、23内に効率良く送り込める。その他の構成
及び作用は、上述した第1例の場合と同様であるから、
同等部分には同一符号を付して、重複する説明を省略す
る。尚、上記隔壁の数を更に増やし、コア部9を構成す
る伝熱管7、7を更に細かく区分した場合も、同様に、
冷媒を上昇させる伝熱管の流路面積の合計を、冷媒を下
降させる伝熱管の流路面積の合計以下とする。
【0018】次に、図3〜4は、請求項2に対応する、
本発明の実施の形態の第3例を示している。本例のコン
デンサでは、冷媒を流下させる第一、第三伝熱管とし
て、低廉化を目的に、図4に示す様な、所謂合わせチュ
ーブと呼ばれる伝熱管7bを使用している。この伝熱管
7bは、アルミニウム合金製の板材の幅方向中間部をU
字形に折り返して、折り返し部28及びこの折り返し部
28の両端縁から連続する互いに平行な1対の平板部2
9、29を設けている。そして、これら両平板部29、
29の先端縁部にそれぞれ折れ曲がり部30、30を、
互いに近づく方向に形成し、これら折れ曲がり部30、
30の先端部同士を互いに重ね合わせている。これら両
折れ曲がり部30、30の先端部同士の重ね合わせ部
は、他の構成部材のろう付けと同時に、互いにろう付け
接合する。
【0019】又、この様な伝熱管7bの内側には、冷媒
の流れに対して比較的大きな抵抗になる抵抗部を構成す
るインナーフィン22aを挿入し、このインナーフィン
22aと上記各平板部29、29の内面とをろう付け接
合している。このインナーフィン22aは、上記伝熱管
7b内を流れる流体(冷媒)の流れを乱し、この流体と
伝熱管7bとの間の熱交換効率を向上させると共に、上
記伝熱管7bを構成する1対の平板部29、29同士の
間隔が広がる事を防止して、この伝熱管7bの耐圧性向
上を図る。尚、この様なインナーフィン22aは、帯状
のアルミニウム合金製の板材を曲げ形成する事により構
成している。これに対して、冷媒を上昇させる第二伝熱
管となる伝熱管7aは、例えばアルミニウム合金を押し
出し成形する事により造り、図3に示す様に、その内側
を複数の流路に仕切る壁を、一体に設けている。この伝
熱管7aは、内部を仕切る壁を伝熱管7aの長さ方向に
亙ってストレートに形成している為、この伝熱管7a内
で冷媒の流れに対して大きな抵抗とはならない。従っ
て、図4に示した様な、インナーフィン22aを備えた
伝熱管7bよりも通路抵抗が小さい。
【0020】以上の様に、冷媒を流下させる第一、第三
伝熱管となる伝熱管7bと冷媒を上昇させる第二伝熱管
となる伝熱管7aとの構造を変える事により、第二伝熱
管となる伝熱管7aの抵抗を減少させ、この伝熱管7a
内を上昇する冷媒の流速を増加させ、冷媒内の潤滑油を
冷媒と共に第二伝熱管となる伝熱管7a内に効率良く送
り込める。尚、本例の構造は、単独で、即ち、前述の図
9〜10に示した従来構造のコンデンサに組み合わせる
他、図1〜2に示した実施の形態の第1〜2例の構造と
組み合わせて実施する事もできる。
【0021】次に、図5〜7は、やはり請求項2に対応
する、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例
のコンデンサでは、冷媒を流下させる第一及び第三伝熱
管となる伝熱管7cを、図5に示す様な形状としてい
る。この伝熱管7cは、アルミニウム合金製で帯状の板
材24をロール成形して成る。即ち、ロール成形に伴っ
て上記板材24の幅方向両端縁に接合部25a、25b
を、この板材24の全長に亙って形成すると共に、上記
板材24の幅方向中間部をU字形に180度折り返し、
上記両接合部25a、25b同士を互いに突き合わせて
ろう付けする事により、伝熱管7cとしている。この伝
熱管7cを構成する1対の平板部26、26の両面で互
いに対向する部分には、上記板材24に上述したロール
成形を施すと同時に、それぞれが伝熱管7cの内面側に
突出する、多数の突起27、27を形成している。これ
ら各突起27、27は、この伝熱管7cの内側に、軸方
向に亙る平行流路が形成されない様に、上記平板部26
に千鳥状に配置している。この為、上記各突起27、2
7は、上記伝熱管7c内で冷媒の流れを、伝熱管7cの
長さ方向と異なる方向に乱し、この冷媒の流れに対して
比較的大きな抵抗となる。これに対して、冷媒を上昇さ
せる第二伝熱管となる伝熱管7dは、図6〜7に示す様
に、アルミニウム合金板製で波形のインナーフィン22
bを挿入した構造としている。この伝熱管7dは、冷媒
の流れを乱す事がなく、上述した伝熱管7cよりも抵抗
が小さい。
【0022】以上の様に構成する事により、冷媒を上方
に流す第二伝熱管となる伝熱管7dの抵抗を小さくし、
この伝熱管7d内を上昇する冷媒の流速を増加させて、
冷媒内の潤滑油を冷媒と共に上記伝熱管7d内に効率良
く送り込める。その他の構成及び作用は、上述した第3
例の場合と同様である。尚、上述した伝熱管7a、7
b、7c、7dの組み合わせは、通路抵抗の小さい伝熱
管7a、7dにより冷媒を上昇させる第二伝熱管を構成
し、冷媒の流れに対する抵抗が比較的大きい伝熱管7
b、7cにより冷媒を流下させる第一、第三伝熱管を構
成するものであれば、上述した第3例及び第4例以外の
組み合わせでも差し支えない。
【0023】
【発明の効果】本発明のコンデンサは、以上の様に構成
され作用する為、冷媒内に混入している潤滑油のうち、
下側のヘッダの下部隔壁近傍に滞溜する潤滑油の量を少
なくできる。この結果、コンプレッサに送られる潤滑油
の量を確保して、このコンプレッサを組み込んだ自動車
用空調機の耐久性向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す、コンデン
サの略斜視図。
【図2】同第2例を示す、コンデンサの略斜視図。
【図3】同第3例に、第二伝熱管として組み込む伝熱管
を示す、部分切断斜視図。
【図4】同第3例に、第一及び第三伝熱管として組み込
む伝熱管を示す、端部斜視図。
【図5】同第4例に、第一及び第三伝熱管として組み込
む伝熱管を示す、部分切断斜視図。
【図6】同第4例に、第二伝熱管として組み込む伝熱管
を示す、部分切断斜視図。
【図7】組み立てた状態で示す、図6のA−A断面図。
【図8】コンデンサが組み込まれる蒸気圧縮式冷凍機の
回路図。
【図9】従来のコンデンサの第1例を示す略斜視図。
【図10】同第2例を示す略斜視図。
【符号の説明】
1 コンプレッサ 2 コンデンサ 3 リキッドタンク 4 膨張弁 5 エバポレータ 6a、6b ヘッダ 7、7a、7b、7c 伝熱管 8 フィン 9 コア部 10a、10b サイドプレート 11 入口ブロック 12 入口ポート 13 上部隔壁 14 下部隔壁 15、15a 第一上部室 16、16a 第二上部室 17、17a 第一下部室 18、18a 第二下部室 19、19a、19b 第一伝熱管 20、20a、20b 第二伝熱管 21、21a、21b 第三伝熱管 22a、22b インナーフィン 23 第四伝熱管 24 板材 25a、25b 接合部 26 平板部 27 突起 28 折り返し部 29 平板部 30 折れ曲がり部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが水平方向に亙って設けられ、
    上下方向に亙って互いに離隔して配置された上下1対の
    ヘッダと、上側のヘッダ内を少なくとも第一上部室と第
    二上部室との2室に仕切る少なくとも1枚の上部隔壁
    と、下側のヘッダ内を少なくとも第一下部室と第二下部
    室との2室に仕切る少なくとも1枚の下部隔壁と、上記
    上側のヘッダの一部に設けて上記第一上部室に通じる冷
    媒送り込み口と、上記上側のヘッダと上記下側のヘッダ
    との間に設け、それぞれの上端部を上記第一上部室に、
    それぞれの下端部を上記第一下部室に、それぞれ通じさ
    せた、複数本の第一伝熱管と、上記上側のヘッダと上記
    下側のヘッダとの間に設け、それぞれの上端部を上記第
    二上部室に、それぞれの下端部を上記第一下部室に、そ
    れぞれ通じさせた、複数本の第二伝熱管と、上記上側の
    ヘッダと上記下側のヘッダとの間に設け、それぞれの上
    端部を上記第二上部室に、それぞれの下端部を上記第二
    下部室に、それぞれ通じさせた、複数本の第三伝熱管
    と、それぞれ複数本ずつの第一〜第三伝熱管と共にコア
    部を構成するフィンとを備え、上記第二下部室を冷媒吐
    出口に、直接又は上記第三伝熱管よりも下流側に設けた
    流路部材を介して通じさせたコンデンサに於いて、冷媒
    の流れ方向に関して上流端に存在し、上記第一上部室か
    ら第一下部室に向け冷媒を下方に流す上記第一伝熱管の
    流路面積の合計を、冷媒の流れ方向に関して中間部に存
    在し、上記第一下部室から上記第二上部室に向け冷媒を
    上方に流す上記第二伝熱管の流路面積の合計よりも広く
    すると共に、上記第二伝熱管の流路面積の合計を、冷媒
    の流れ方向に関して下流端に存在し上記第二上部室から
    上記第二下部室に向け冷媒を下方に流す上記第三伝熱管
    の流路面積の合計以下とした事を特徴とするコンデン
    サ。
  2. 【請求項2】 それぞれが水平方向に亙って設けられ、
    上下方向に亙って互いに離隔して配置された上下1対の
    ヘッダと、上側のヘッダ内を少なくとも第一上部室と第
    二上部室との2室に仕切る少なくとも1枚の上部隔壁
    と、下側のヘッダ内を少なくとも第一下部室と第二下部
    室との2室に仕切る少なくとも1枚の下部隔壁と、上記
    上側のヘッダの一部に設けて上記第一上部室に通じる冷
    媒送り込み口と、上記上側のヘッダと上記下側のヘッダ
    との間に設け、それぞれの上端部を上記第一上部室に、
    それぞれの下端部を上記第一下部室に、それぞれ通じさ
    せた、複数本の第一伝熱管と、上記上側のヘッダと上記
    下側のヘッダとの間に設け、それぞれの上端部を上記第
    二上部室に、それぞれの下端部を上記第一下部室に、そ
    れぞれ通じさせた、複数本の第二伝熱管と、上記上側の
    ヘッダと上記下側のヘッダとの間に設け、それぞれの上
    端部を上記第二上部室に、それぞれの下端部を上記第二
    下部室に、それぞれ通じさせた、複数本の第三伝熱管
    と、それぞれ複数本ずつの第一〜第三伝熱管と共にコア
    部を構成するフィンとを備え、上記第二下部室を冷媒吐
    出口に、直接又は上記第三伝熱管よりも下流側に設けた
    流路部材を介して通じさせたコンデンサに於いて、冷媒
    の流れ方向に関して上流端及び下流端に存在し、上記上
    側のヘッダから下側のヘッダに向けて冷媒を下方に流す
    第一、第三両伝熱管の内部に、冷媒の流れに対して比較
    的大きな抵抗となる抵抗部を設け、冷媒の流れ方向に関
    して中間部に存在し、上記下側のヘッダから上側のヘッ
    ダに向け冷媒を上方に流す第二伝熱管の内部には、冷媒
    の流れに対して大きな抵抗となる抵抗部を設けていない
    事を特徴とするコンデンサ。
JP2485297A 1996-12-25 1997-02-07 コンデンサ Pending JPH10220919A (ja)

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EP97310451A EP0851188B8 (en) 1996-12-25 1997-12-22 Condenser assembly structure
DE69717408T DE69717408T2 (de) 1996-12-25 1997-12-22 Kondensatorzusammenbaustruktur
EP02007395A EP1223391B8 (en) 1996-12-25 1997-12-22 Condenser assembly structure
US08/996,519 US6302193B1 (en) 1996-12-25 1997-12-23 Condenser assembly structure
AU49273/97A AU731965B2 (en) 1996-12-25 1997-12-24 Condenser assembly structure
KR1019970072883A KR19980064541A (ko) 1996-12-25 1997-12-24 응축기(Condenser) 조립구조
US09/929,071 US6546997B2 (en) 1996-12-25 2001-08-15 Condenser assembly structure

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100645290B1 (ko) * 1999-04-07 2006-11-13 쇼와 덴코 가부시키가이샤 응축기 및 동 응축기를 이용한 공기조절용 냉동 시스템
WO2007099868A1 (ja) 2006-03-01 2007-09-07 Calsonic Kansei Corporation 熱交換器および一体型熱交換器
JP2013174398A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Japan Climate Systems Corp 熱交換器
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WO2022249425A1 (ja) * 2021-05-28 2022-12-01 三菱電機株式会社 熱交換器、熱交換器を備えた空気調和装置の室外機、および、空気調和装置の室外機を備えた空気調和装置

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