JPH10216974A - めっき鋼板のレーザ溶接方法 - Google Patents
めっき鋼板のレーザ溶接方法Info
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- JPH10216974A JPH10216974A JP9026710A JP2671097A JPH10216974A JP H10216974 A JPH10216974 A JP H10216974A JP 9026710 A JP9026710 A JP 9026710A JP 2671097 A JP2671097 A JP 2671097A JP H10216974 A JPH10216974 A JP H10216974A
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- Japan
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- plated steel
- welding
- steel sheet
- laser beam
- steel plate
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K2103/00—Materials to be soldered, welded or cut
- B23K2103/02—Iron or ferrous alloys
- B23K2103/04—Steel or steel alloys
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- Laser Beam Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 2枚以上のめっき鋼板を重ね合わせてレーザ
ビームを照射して溶接する重ね継手溶接を、たとえレー
ザビームの照射精度、突出部の形状又は形成位置の精
度、めっき鋼板の重ね合わせ精度等が変動しても、常に
安定した溶接精度と溶接強度が得られる重ね継手溶接を
簡便にかつ効率よく行うことができるようにする。 【解決手段】 重ね合わせる際に向き合う2枚のめっき
鋼板に、合計で少なくとも2つ以上の同じ高さからなる
突出部を形成する。次に、その各突出部が当該突出部の
形成されていない側のめっき鋼板の表面に当接するよう
にめっき鋼板どうしを重ね合わせる。しかる後、突出部
と突出部の間となるめっき鋼板の領域内にレーザビーム
を照射する。これにより、反り等が発生しない高精度な
溶接を常に安定して行うことができる。
ビームを照射して溶接する重ね継手溶接を、たとえレー
ザビームの照射精度、突出部の形状又は形成位置の精
度、めっき鋼板の重ね合わせ精度等が変動しても、常に
安定した溶接精度と溶接強度が得られる重ね継手溶接を
簡便にかつ効率よく行うことができるようにする。 【解決手段】 重ね合わせる際に向き合う2枚のめっき
鋼板に、合計で少なくとも2つ以上の同じ高さからなる
突出部を形成する。次に、その各突出部が当該突出部の
形成されていない側のめっき鋼板の表面に当接するよう
にめっき鋼板どうしを重ね合わせる。しかる後、突出部
と突出部の間となるめっき鋼板の領域内にレーザビーム
を照射する。これにより、反り等が発生しない高精度な
溶接を常に安定して行うことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2枚のめっき鋼
板を重ね合わせからレーザビームを照射することにより
溶接する、いわゆる重ね継手溶接を行うレーザ溶接方法
に関するものである。
板を重ね合わせからレーザビームを照射することにより
溶接する、いわゆる重ね継手溶接を行うレーザ溶接方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の重ね継手溶接によるレーザ溶接
方法は、複写機、プリンター、ファクリミリ等の各種O
A機器におけるフレームを製造するに当たっても採用さ
れている。これは、一般的に認められているレーザ溶接
が被溶接部材と非接触の状態で溶接作業を行うことがで
き、アーク溶接に比べて熱影響が少ない等の利点を有し
ている所以でもある。
方法は、複写機、プリンター、ファクリミリ等の各種O
A機器におけるフレームを製造するに当たっても採用さ
れている。これは、一般的に認められているレーザ溶接
が被溶接部材と非接触の状態で溶接作業を行うことがで
き、アーク溶接に比べて熱影響が少ない等の利点を有し
ている所以でもある。
【0003】ところで、この重ね継手溶接法によるレー
ザ溶接方法では、めっき鋼板の溶接された溶融部にブロ
ーホール(ピンホールともいう)が発生しやすいことが
知られている。このブローホールは、重ね合わせるめっ
き鋼板の当接部にめっき層が存在しているため、レーザ
ビームの照射により溶融されて出現するめっき鋼板の溶
融池内において特にめっき層成分が蒸発し、気泡が発生
することによって形成されるものと考えられている。
ザ溶接方法では、めっき鋼板の溶接された溶融部にブロ
ーホール(ピンホールともいう)が発生しやすいことが
知られている。このブローホールは、重ね合わせるめっ
き鋼板の当接部にめっき層が存在しているため、レーザ
ビームの照射により溶融されて出現するめっき鋼板の溶
融池内において特にめっき層成分が蒸発し、気泡が発生
することによって形成されるものと考えられている。
【0004】このようなブローホールの発生を防止する
ための技術としては、例えば、特開平7−155974
号公報に示されるようなレーザ溶接方法がある。このレ
ーザ溶接方法は、2枚のめっき鋼板の少なくとも1枚に
突出部を形成し、その突出部の頂部を他方のめっき鋼板
の表面に当接させた状態で、突出部の頂部の反対側から
レーザビームを照射するようにしたものである。そし
て、このレーザ溶接方法によれば、治具により平行状態
に支持される2枚のめっき鋼板の間には突出部によりす
き間が形成され、溶接時において突出部の頂部当接部で
発生するめっき層成分の金属蒸気がそのすき間を介して
放出されることにより、溶融池内にブローホールの原因
となる気泡が残留することがないとされている。
ための技術としては、例えば、特開平7−155974
号公報に示されるようなレーザ溶接方法がある。このレ
ーザ溶接方法は、2枚のめっき鋼板の少なくとも1枚に
突出部を形成し、その突出部の頂部を他方のめっき鋼板
の表面に当接させた状態で、突出部の頂部の反対側から
レーザビームを照射するようにしたものである。そし
て、このレーザ溶接方法によれば、治具により平行状態
に支持される2枚のめっき鋼板の間には突出部によりす
き間が形成され、溶接時において突出部の頂部当接部で
発生するめっき層成分の金属蒸気がそのすき間を介して
放出されることにより、溶融池内にブローホールの原因
となる気泡が残留することがないとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案のレーザ溶接方法においては、まず、レーザビームを
照射する領域が突出部の頂部の反対側というきわめて限
られた狭い範囲であるため、レーザビームが突出部の頂
部の反対側の位置に正しく照射されず、ずれた場所に照
射されてしまうという大きな課題がある。このようなレ
ーザビームの照射位置のずれが発生する原因としては、
レーザビームの集光状態、照射角及び照射設定位置等
がずれている場合、めっき鋼板に形成される突出部の
形成位置がずれていたり、その形状がばらついている場
合、重ね合わせたときのめっき鋼板(の突出部)が位
置的にずれていたり傾いている場合等が挙げられる。
案のレーザ溶接方法においては、まず、レーザビームを
照射する領域が突出部の頂部の反対側というきわめて限
られた狭い範囲であるため、レーザビームが突出部の頂
部の反対側の位置に正しく照射されず、ずれた場所に照
射されてしまうという大きな課題がある。このようなレ
ーザビームの照射位置のずれが発生する原因としては、
レーザビームの集光状態、照射角及び照射設定位置等
がずれている場合、めっき鋼板に形成される突出部の
形成位置がずれていたり、その形状がばらついている場
合、重ね合わせたときのめっき鋼板(の突出部)が位
置的にずれていたり傾いている場合等が挙げられる。
【0006】そして、このような原因〜によって発
生し得るレーザビームの照射位置ずれを防止するために
は、その原因に対してはレーザビームを突出部の頂部
の反対側の位置に対して正確に照射すべく、レーザビー
ム照射装置の高精度なセッティング作業を行う必要があ
り、その原因に対しては突出部を正確な位置に同一の
形状に精度よく形成する必要があり、その原因に対し
ては2枚のめっき鋼板(の突出部)を正確な位置に、し
かも傾くことなく平行な状態で重ね合わせなければなら
ず、それに見合った高精度な治具を使用する必要があ
る。従って、上記した従来のレーザ溶接方法は、レーザ
ビームを突出部頂部の反対側に正しく照射するために
は、上述したような精度が要求される作業条件をすべて
満たさなければならず、このような条件を満たす必要性
から溶接作業全体の効率が悪くなったり、製造コストが
アップするという難点があった。
生し得るレーザビームの照射位置ずれを防止するために
は、その原因に対してはレーザビームを突出部の頂部
の反対側の位置に対して正確に照射すべく、レーザビー
ム照射装置の高精度なセッティング作業を行う必要があ
り、その原因に対しては突出部を正確な位置に同一の
形状に精度よく形成する必要があり、その原因に対し
ては2枚のめっき鋼板(の突出部)を正確な位置に、し
かも傾くことなく平行な状態で重ね合わせなければなら
ず、それに見合った高精度な治具を使用する必要があ
る。従って、上記した従来のレーザ溶接方法は、レーザ
ビームを突出部頂部の反対側に正しく照射するために
は、上述したような精度が要求される作業条件をすべて
満たさなければならず、このような条件を満たす必要性
から溶接作業全体の効率が悪くなったり、製造コストが
アップするという難点があった。
【0007】また、このレーザ溶接方法においては、図
9a及び図10aに示すようにレーザビーム100の照
射位置がめっき鋼板101の突出部102の頂部の反対
側位置からずれた場合、図9b及び図10bに示すよう
に突出部102の溶接部103のある側とは反対側のめ
っき鋼板部分101aが他方の鋼板104から離れる方
向(図中の上部側)に反ってしまうという問題がある。
このとき溶接部103側のめっき鋼板部分101bもわ
ずかではあるが反る。図中の点線はレーザビーム100
の正確な照射位置を示している。この反りは、レーザビ
ームが照射されて溶融した鋼板の金属が凝固する際の収
縮などによって生じる内部応力が残った溶接ひずみによ
り引き起こされるものと考えられる。特に図示する例の
ように突出部102の頂部からはずれた傾斜部で溶接が
行われると、溶接ひずみが溶接部103周囲のすき間を
狭めようとする力が周辺の鋼板部分に働くため、突出部
の頂部を支点として溶融部とは反対側の鋼板部分が浮き
上がるように反ってしまうのである。そして、このよう
な反りは、図9a及び図10aにおいて二点鎖線で示す
ように、重ね合わせた2枚のめっき鋼板を固定するため
に押さえ治具105を使用して溶接を行った場合にも、
溶接後にその治具105を取り外すと、同じように発生
する。
9a及び図10aに示すようにレーザビーム100の照
射位置がめっき鋼板101の突出部102の頂部の反対
側位置からずれた場合、図9b及び図10bに示すよう
に突出部102の溶接部103のある側とは反対側のめ
っき鋼板部分101aが他方の鋼板104から離れる方
向(図中の上部側)に反ってしまうという問題がある。
このとき溶接部103側のめっき鋼板部分101bもわ
ずかではあるが反る。図中の点線はレーザビーム100
の正確な照射位置を示している。この反りは、レーザビ
ームが照射されて溶融した鋼板の金属が凝固する際の収
縮などによって生じる内部応力が残った溶接ひずみによ
り引き起こされるものと考えられる。特に図示する例の
ように突出部102の頂部からはずれた傾斜部で溶接が
行われると、溶接ひずみが溶接部103周囲のすき間を
狭めようとする力が周辺の鋼板部分に働くため、突出部
の頂部を支点として溶融部とは反対側の鋼板部分が浮き
上がるように反ってしまうのである。そして、このよう
な反りは、図9a及び図10aにおいて二点鎖線で示す
ように、重ね合わせた2枚のめっき鋼板を固定するため
に押さえ治具105を使用して溶接を行った場合にも、
溶接後にその治具105を取り外すと、同じように発生
する。
【0008】従って、レーザビームの照射位置がずれた
場合には、このような反りが発生してしまい、高精度な
溶接ができなかった。しかも、このレーザビーム100
の照射位置ずれは、製品(めっき鋼板)単位で変動する
他、同じ溶接時であっても変動し得るものであるため、
図11a〜cに例示するようにその照射位置ずれの変動
により溶接部103の位置や形態がばらつき、その溶接
部103の位置に応じて反りの程度(図中のめっき鋼板
101,102の間隔h1 〜h3 )が互い異なったり、
その溶接部103の形態に応じて溶接部の接合面積も互
いに異なる。このため、溶接精度にばらつきが生じると
ともに溶接強度にもばらつきが生じるという問題があっ
た。
場合には、このような反りが発生してしまい、高精度な
溶接ができなかった。しかも、このレーザビーム100
の照射位置ずれは、製品(めっき鋼板)単位で変動する
他、同じ溶接時であっても変動し得るものであるため、
図11a〜cに例示するようにその照射位置ずれの変動
により溶接部103の位置や形態がばらつき、その溶接
部103の位置に応じて反りの程度(図中のめっき鋼板
101,102の間隔h1 〜h3 )が互い異なったり、
その溶接部103の形態に応じて溶接部の接合面積も互
いに異なる。このため、溶接精度にばらつきが生じると
ともに溶接強度にもばらつきが生じるという問題があっ
た。
【0009】さらに、上記のレーザ溶接方法では、突出
部102が他方の鋼板104に対して線または点接触し
ているとされているが、厳密には、その突出部102と
めっき鋼板104の表面とはわずかながらめっき層が重
なり合っているため、例えば突出部102の頂部形状が
少しでも面接触するような偏平した形状である場合に
は、重なり合うめっき層領域が増えて金属蒸気が放出さ
れにくくなり、ブローホールの発生を確実に防止できな
いという問題がある。
部102が他方の鋼板104に対して線または点接触し
ているとされているが、厳密には、その突出部102と
めっき鋼板104の表面とはわずかながらめっき層が重
なり合っているため、例えば突出部102の頂部形状が
少しでも面接触するような偏平した形状である場合に
は、重なり合うめっき層領域が増えて金属蒸気が放出さ
れにくくなり、ブローホールの発生を確実に防止できな
いという問題がある。
【0010】ちなみに、このブローホールを確実に防止
するための対策としては、前掲した公報(特開平7−1
55974号)にも従来技術として記載されているよう
に、図12aに示すごとく2枚のめっき鋼板200,2
01を所定の空間202を隔てて平行に配置し、一方の
めっき鋼板200側からレーザビーム100を照射する
という方法が考えられる。この方法であれば、2枚のめ
っき鋼板200,201の間に確実にすき間202が形
成されて重なり合うめっき層領域がなくなるため、めっ
き層成分の金属蒸気をそのすき間202を介して放出さ
せることができる。しかし、この方法では、2枚のめっ
き鋼板200,201を所定の空間202を隔てて対峙
させるために高精度な押さえ治具203(204はスペ
ーサ)を使用しなければならない等の問題があることに
加え、以下に説明するような反りに関する問題がある。
するための対策としては、前掲した公報(特開平7−1
55974号)にも従来技術として記載されているよう
に、図12aに示すごとく2枚のめっき鋼板200,2
01を所定の空間202を隔てて平行に配置し、一方の
めっき鋼板200側からレーザビーム100を照射する
という方法が考えられる。この方法であれば、2枚のめ
っき鋼板200,201の間に確実にすき間202が形
成されて重なり合うめっき層領域がなくなるため、めっ
き層成分の金属蒸気をそのすき間202を介して放出さ
せることができる。しかし、この方法では、2枚のめっ
き鋼板200,201を所定の空間202を隔てて対峙
させるために高精度な押さえ治具203(204はスペ
ーサ)を使用しなければならない等の問題があることに
加え、以下に説明するような反りに関する問題がある。
【0011】すなわち、この方法により溶接を行った場
合においても、その溶接部205には前述したようなす
き間を狭めようとする溶接ひずみWがあり(同図b)、
その溶接後に、押さえ治具203を取り外したときに
は、図12cに示すように2枚のめっき鋼板の間に介在
していたスペーサ204がなくなるため、2枚のめっき
鋼板200,201は溶接部205の周辺において互い
に近づくような方向に反ってしまうのである。特にレー
ザビーム100を照射した側のめっき鋼板200の溶接
部205の周辺部がメッキ鋼板201側にむけて変形す
るように反るのである。図中の200aは溶接前の鋼板
200の位置を示している。
合においても、その溶接部205には前述したようなす
き間を狭めようとする溶接ひずみWがあり(同図b)、
その溶接後に、押さえ治具203を取り外したときに
は、図12cに示すように2枚のめっき鋼板の間に介在
していたスペーサ204がなくなるため、2枚のめっき
鋼板200,201は溶接部205の周辺において互い
に近づくような方向に反ってしまうのである。特にレー
ザビーム100を照射した側のめっき鋼板200の溶接
部205の周辺部がメッキ鋼板201側にむけて変形す
るように反るのである。図中の200aは溶接前の鋼板
200の位置を示している。
【0012】本発明の目的は、たとえレーザビームの照
射精度、突出部の形状又は形成位置の精度、めっき鋼板
の重ね合わせ精度等が変動しても、ブローホールや溶接
後の反りを発生させることなく、常に安定した溶接精度
と溶接強度が得られる重ね継手溶接を簡便にかつ効率よ
く行うことができるレーザ溶接方法を提供することにあ
る。
射精度、突出部の形状又は形成位置の精度、めっき鋼板
の重ね合わせ精度等が変動しても、ブローホールや溶接
後の反りを発生させることなく、常に安定した溶接精度
と溶接強度が得られる重ね継手溶接を簡便にかつ効率よ
く行うことができるレーザ溶接方法を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明のレ
ーザ溶接方法は、2枚以上のめっき鋼板を重ね合わせ、
レーザビームを照射して重ね継手溶接を行うめっき鋼板
のレーザ溶接方法において、前記重ね合わせる際に向き
合う2枚のめっき鋼板のうちのいずれか一方に少なくと
も2つの同じ高さからなる突出部を形成するか若しくは
その双方に少なくとも1つの同じ高さからなる突出部を
形成し、その各突出部が当該突出部の形成されていない
側のめっき鋼板の表面に当接するようにめっき鋼板どう
しを重ね合わせた後、突出部と突出部の間となるめっき
鋼板の領域内にレーザビームを照射して溶接を行うよう
にしたことを特徴とするものである。
ーザ溶接方法は、2枚以上のめっき鋼板を重ね合わせ、
レーザビームを照射して重ね継手溶接を行うめっき鋼板
のレーザ溶接方法において、前記重ね合わせる際に向き
合う2枚のめっき鋼板のうちのいずれか一方に少なくと
も2つの同じ高さからなる突出部を形成するか若しくは
その双方に少なくとも1つの同じ高さからなる突出部を
形成し、その各突出部が当該突出部の形成されていない
側のめっき鋼板の表面に当接するようにめっき鋼板どう
しを重ね合わせた後、突出部と突出部の間となるめっき
鋼板の領域内にレーザビームを照射して溶接を行うよう
にしたことを特徴とするものである。
【0014】このレーザ溶接方法によれば、重ね合わせ
る際に向き合う2枚のめっき鋼板のいずれか一方に少な
くとも2つの同じ高さからなる突出部が形成されるか、
若しくはその双方に少なくとも1つの同じ高さからなる
突出部が形成される。すなわち、向き合う2枚のめっき
鋼板においては合計で少なくとも2つの突出部が形成さ
れる。次に、めっき鋼板は、突出部の頂部が当該突出部
の形成されていないめっき鋼板の表面に当接するように
重ね合わされる。これにより、少なくとも向き合って重
なり合う2枚のめっき鋼板は、高精度な治具を使用する
ことなく、少なくとも2つの突出部により一定の空隙を
あけて平行状態に保たれる。そして、突出部と突出部の
間となるめっき鋼板の領域内にレーザビームが照射され
る。このとき、レーザビームの照射位置は突出部と突出
部の間の領域であればよく、突出部の形状又は形成位
置、めっき鋼板の重ね合わせ状態等の精度に左右される
ことはない。また、レーザビームが照射されるめっき鋼
板におけるめっき層成分の金属蒸気は上記空隙から放出
される。さらに、レーザビーム照射部の溶融した金属が
凝固する際に発生する溶接ひずみは、その溶接部の両脇
に突出部が存在することにより、2枚のめっき鋼板の間
隙を狭めようとする内部応力が保持される状態になる結
果、めっき鋼板を反らせることはない。
る際に向き合う2枚のめっき鋼板のいずれか一方に少な
くとも2つの同じ高さからなる突出部が形成されるか、
若しくはその双方に少なくとも1つの同じ高さからなる
突出部が形成される。すなわち、向き合う2枚のめっき
鋼板においては合計で少なくとも2つの突出部が形成さ
れる。次に、めっき鋼板は、突出部の頂部が当該突出部
の形成されていないめっき鋼板の表面に当接するように
重ね合わされる。これにより、少なくとも向き合って重
なり合う2枚のめっき鋼板は、高精度な治具を使用する
ことなく、少なくとも2つの突出部により一定の空隙を
あけて平行状態に保たれる。そして、突出部と突出部の
間となるめっき鋼板の領域内にレーザビームが照射され
る。このとき、レーザビームの照射位置は突出部と突出
部の間の領域であればよく、突出部の形状又は形成位
置、めっき鋼板の重ね合わせ状態等の精度に左右される
ことはない。また、レーザビームが照射されるめっき鋼
板におけるめっき層成分の金属蒸気は上記空隙から放出
される。さらに、レーザビーム照射部の溶融した金属が
凝固する際に発生する溶接ひずみは、その溶接部の両脇
に突出部が存在することにより、2枚のめっき鋼板の間
隙を狭めようとする内部応力が保持される状態になる結
果、めっき鋼板を反らせることはない。
【0015】請求項2に係る発明のレーザ溶接方法は、
請求項1に係るレーザ溶接方法において、めっき鋼板
は、鋼板金属の融点よりも低い沸点を有するめっき材料
によりめっきされたものであることを特徴とするもので
ある。このようなめっき鋼板としては、例えば、亜鉛系
めっきを施した鉄鋼板がある。
請求項1に係るレーザ溶接方法において、めっき鋼板
は、鋼板金属の融点よりも低い沸点を有するめっき材料
によりめっきされたものであることを特徴とするもので
ある。このようなめっき鋼板としては、例えば、亜鉛系
めっきを施した鉄鋼板がある。
【0016】このレーザ溶接方法によれば、溶接時にお
いてめっき成分の金属蒸気が発生しやすいものとなる
が、向き合う2枚のめっき鋼板は前述したように少なく
とも2つの突出部により空隙をあけた平行状態でレーザ
溶接されるため、めっき層が重なり合うことはなく、し
かも、その空隙を介して金属蒸気が確実に放出される。
これによりブローホールが発生することはない。
いてめっき成分の金属蒸気が発生しやすいものとなる
が、向き合う2枚のめっき鋼板は前述したように少なく
とも2つの突出部により空隙をあけた平行状態でレーザ
溶接されるため、めっき層が重なり合うことはなく、し
かも、その空隙を介して金属蒸気が確実に放出される。
これによりブローホールが発生することはない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の実施の形態について説明する。
発明の実施の形態について説明する。
【0018】図1及び図2は、本発明の一実施例に係る
レーザ溶接方法の作業状況を示すもので、図1はその斜
視図、図2はA−A線断面図である。この実施例のレー
ザ溶接方法は、第1のめっき鋼板10と第2のめっき鋼
板20とを重ね合わせ、レーザビームを線状に照射して
重ね継手溶接を行うものである。第1及び第2のめっき
鋼板10,20は、そのいずれも鋼板11,21の両面
にめっき層12,22をそれぞれ形成したものである。
この実施例では、この2枚のめっき鋼板10,20とし
て鉄製鋼板の両面に亜鉛系めっきを施したものを使用し
ている。
レーザ溶接方法の作業状況を示すもので、図1はその斜
視図、図2はA−A線断面図である。この実施例のレー
ザ溶接方法は、第1のめっき鋼板10と第2のめっき鋼
板20とを重ね合わせ、レーザビームを線状に照射して
重ね継手溶接を行うものである。第1及び第2のめっき
鋼板10,20は、そのいずれも鋼板11,21の両面
にめっき層12,22をそれぞれ形成したものである。
この実施例では、この2枚のめっき鋼板10,20とし
て鉄製鋼板の両面に亜鉛系めっきを施したものを使用し
ている。
【0019】このレーザ溶接方法では、まず、図2や図
4に示すように、第1のめっき鋼板10に対して、図示
しないハーフパンチ装置(貫通したパンチ孔をあけるこ
となく、反対面が隆起する程度の中途半端なパンチング
処理を実行するように設定されたパンチ装置)により2
つの突出部30,31を形成する。この2つの突出部3
0,31は、その突出高さhが等しいものであり、所定
の間隔Lをあけて形成される。この実施例では、突出部
30,31として、その頂部30a,31aがほぼ平面
からなる円柱形状であって、突出高さhが数百ミクロン
の突出部を形成している。また、突出部30,31どう
しの間隔Lは、レーザの種類や出力、鋼板の厚さ等によ
り変わるが、少なくともレーザビームを照射して溶接で
きる幅であればよく、例えば5mm以上に設定される。
4に示すように、第1のめっき鋼板10に対して、図示
しないハーフパンチ装置(貫通したパンチ孔をあけるこ
となく、反対面が隆起する程度の中途半端なパンチング
処理を実行するように設定されたパンチ装置)により2
つの突出部30,31を形成する。この2つの突出部3
0,31は、その突出高さhが等しいものであり、所定
の間隔Lをあけて形成される。この実施例では、突出部
30,31として、その頂部30a,31aがほぼ平面
からなる円柱形状であって、突出高さhが数百ミクロン
の突出部を形成している。また、突出部30,31どう
しの間隔Lは、レーザの種類や出力、鋼板の厚さ等によ
り変わるが、少なくともレーザビームを照射して溶接で
きる幅であればよく、例えば5mm以上に設定される。
【0020】次に、この第1のめっき鋼板10を、溶接
作業テーブル40上にセットした第2のめっき鋼板20
に対して、その2つの突出部30,31が第2のめっき
鋼板20の表面に当接するように重ね合わせ、押さえ治
具41によって突出部とは反対側面から押さえ付けて固
定する。押さえ治具41は、図示しない小型のエアーシ
リンダーにより押さえつけたり或いはマグネットにより
固定される程度の簡単な構造のものである。
作業テーブル40上にセットした第2のめっき鋼板20
に対して、その2つの突出部30,31が第2のめっき
鋼板20の表面に当接するように重ね合わせ、押さえ治
具41によって突出部とは反対側面から押さえ付けて固
定する。押さえ治具41は、図示しない小型のエアーシ
リンダーにより押さえつけたり或いはマグネットにより
固定される程度の簡単な構造のものである。
【0021】このとき、第1のめっき鋼板10の2つの
突出部30,31が第2のめっき鋼板20の表面に当接
しているので、両鋼板10,20は突出部30,31の
高さhと同じ間隔からなる空隙Sが形成された平行状態
に保たれる。すなわち、この2枚のめっき鋼板10,2
0は、特殊な治具を用いて上記空隙Sが形成される平行
状態に支持する必要がなく、第1のめっき鋼板10の突
出部とは反対側の面10aを押さえ治具41によって押
さえ付けるのみで、上述したような平行状態に簡単にか
つ確実に保持することができる。
突出部30,31が第2のめっき鋼板20の表面に当接
しているので、両鋼板10,20は突出部30,31の
高さhと同じ間隔からなる空隙Sが形成された平行状態
に保たれる。すなわち、この2枚のめっき鋼板10,2
0は、特殊な治具を用いて上記空隙Sが形成される平行
状態に支持する必要がなく、第1のめっき鋼板10の突
出部とは反対側の面10aを押さえ治具41によって押
さえ付けるのみで、上述したような平行状態に簡単にか
つ確実に保持することができる。
【0022】そして、このような状態で2枚のめっき鋼
板10,20を重ね合わせた後、第1のめっき鋼板10
の突出部30と突出部31の間となる領域R内に対し、
図示しないレーザ発生装置から出力されるレーザビーム
50を照射して溶接を行う。レーザビーム50は、ビー
ム照射ノズル51に保持されたレンズ52を通し、焦点
をはずした微小スポットとして照射される。そして、そ
の照射位置は、通常は突出部30と突出部31の中間点
に対して行うが、突出部を除く、突出部30と突出部3
1の間となる領域R内であれば中間点からずれていても
構わない。従って、このレーザビームの照射精度はそれ
ほど高いレベルのものは要求されない。レーザ発生装置
としては、通常はCO2 レーザ等のガスレーザが使用さ
れるが、YAGレーザ等の固体レーザを使用することも
可能である。特にYAGレーザは、そのレーザ光を光フ
ァイバーにより簡易に伝送できるため、CO2 レーザの
ような専用の伝送設備を設置する必要がなく汎用性の点
で優れており、溶接パターンなどが多種あるような場合
等において実用的価値が高い。
板10,20を重ね合わせた後、第1のめっき鋼板10
の突出部30と突出部31の間となる領域R内に対し、
図示しないレーザ発生装置から出力されるレーザビーム
50を照射して溶接を行う。レーザビーム50は、ビー
ム照射ノズル51に保持されたレンズ52を通し、焦点
をはずした微小スポットとして照射される。そして、そ
の照射位置は、通常は突出部30と突出部31の中間点
に対して行うが、突出部を除く、突出部30と突出部3
1の間となる領域R内であれば中間点からずれていても
構わない。従って、このレーザビームの照射精度はそれ
ほど高いレベルのものは要求されない。レーザ発生装置
としては、通常はCO2 レーザ等のガスレーザが使用さ
れるが、YAGレーザ等の固体レーザを使用することも
可能である。特にYAGレーザは、そのレーザ光を光フ
ァイバーにより簡易に伝送できるため、CO2 レーザの
ような専用の伝送設備を設置する必要がなく汎用性の点
で優れており、溶接パターンなどが多種あるような場合
等において実用的価値が高い。
【0023】このレーザビームの照射により、第1のめ
っき鋼板10と第2のめっき鋼板20の照射部が順に溶
融し、図2に点線で示す領域に溶融池60が形成され
る。このとき各鋼板のめっき層12,22も溶融して金
属蒸気が発生するが、このめっき層のうちでめっき鋼板
10,20が対峙する面側のめっき層12a,22aか
ら発生する金属蒸気はめっき鋼板10,20の間に形成
される前記空隙Sを通して大気中に放出される。これに
より、溶融池60に気泡が残留することがない。従っ
て、溶融池60は、溶接完了時点においてブローホール
が発生することなく、その表面は滑らかな面となり、し
かも、溶接強度が一定したものとなる。
っき鋼板10と第2のめっき鋼板20の照射部が順に溶
融し、図2に点線で示す領域に溶融池60が形成され
る。このとき各鋼板のめっき層12,22も溶融して金
属蒸気が発生するが、このめっき層のうちでめっき鋼板
10,20が対峙する面側のめっき層12a,22aか
ら発生する金属蒸気はめっき鋼板10,20の間に形成
される前記空隙Sを通して大気中に放出される。これに
より、溶融池60に気泡が残留することがない。従っ
て、溶融池60は、溶接完了時点においてブローホール
が発生することなく、その表面は滑らかな面となり、し
かも、溶接強度が一定したものとなる。
【0024】最後に、上記した溶融池60が溶融後に自
然冷却により凝固して溶接部になった段階で溶接は終了
する。このようにして溶接がなされためっき鋼板10,
20は、図3に示すように、突出部30と突出部31の
間に形成される溶接部61で繋がれた状態になり、溶接
終了後に押さえ治具41による固定を解除してから、溶
接作業テーブル40より取り出される。
然冷却により凝固して溶接部になった段階で溶接は終了
する。このようにして溶接がなされためっき鋼板10,
20は、図3に示すように、突出部30と突出部31の
間に形成される溶接部61で繋がれた状態になり、溶接
終了後に押さえ治具41による固定を解除してから、溶
接作業テーブル40より取り出される。
【0025】特に、溶融池60が自然冷却により凝固す
る際においては、溶融池60には2枚のめっき鋼板1
0,20の前記空隙Sを狭める力が発生し、その空隙S
を狭める力は凝固後においても溶接部61に内部応力と
して残留する。つまり、溶接ひずみWとして残る。しか
し、この実施例の溶接方法では、その溶接部61の両脇
に突出部30,31が存在して溶接ひずみWによる内部
応力の働きを阻止しているため、押さえ治具41を取り
外しても、溶接ひずみWにより2枚のめっき鋼板10,
20が反ることを防止することができる。すなわち、め
っき鋼板10,20がその空隙Sを狭めるられる方向に
反るようなことはない。従って、この溶接方法によれ
ば、溶接ひずみによるめっき鋼板の反りが発生しないた
め、第1のめっき鋼板10と第2のめっき鋼板20とを
高精度に溶接することができる。
る際においては、溶融池60には2枚のめっき鋼板1
0,20の前記空隙Sを狭める力が発生し、その空隙S
を狭める力は凝固後においても溶接部61に内部応力と
して残留する。つまり、溶接ひずみWとして残る。しか
し、この実施例の溶接方法では、その溶接部61の両脇
に突出部30,31が存在して溶接ひずみWによる内部
応力の働きを阻止しているため、押さえ治具41を取り
外しても、溶接ひずみWにより2枚のめっき鋼板10,
20が反ることを防止することができる。すなわち、め
っき鋼板10,20がその空隙Sを狭めるられる方向に
反るようなことはない。従って、この溶接方法によれ
ば、溶接ひずみによるめっき鋼板の反りが発生しないた
め、第1のめっき鋼板10と第2のめっき鋼板20とを
高精度に溶接することができる。
【0026】また、この溶接方法では、レーザビーム5
0が突出部30と突出部31の中間点からずれた位置に
照射されても、その照射位置が少なくとも両突出部3
0,31の間の領域Rであれば、同様の理由により2枚
のめっき鋼板10,20には反りが発生しない。このこ
とは、レーザビーム50の照射角度がずれている場合
(例えば斜めに照射される場合)、突出部の形状や形成
位置がずれている場合、或いは、めっき鋼板の重ね合わ
せ状態が多少ずれている場合であっても同様である。こ
れにより、レーザビームの照射精度、突出部の形状又は
形成位置の精度、及び、めっき鋼板の重ね合わせ精度等
についてはそれ程高いレベルのものは要求されないた
め、レーザビームのセッティング作業をはじめ、突出部
の形成作業やめっき鋼板の重ね合わせ作業を、簡便にか
つ効率よく、しかも安価に行うことができる。
0が突出部30と突出部31の中間点からずれた位置に
照射されても、その照射位置が少なくとも両突出部3
0,31の間の領域Rであれば、同様の理由により2枚
のめっき鋼板10,20には反りが発生しない。このこ
とは、レーザビーム50の照射角度がずれている場合
(例えば斜めに照射される場合)、突出部の形状や形成
位置がずれている場合、或いは、めっき鋼板の重ね合わ
せ状態が多少ずれている場合であっても同様である。こ
れにより、レーザビームの照射精度、突出部の形状又は
形成位置の精度、及び、めっき鋼板の重ね合わせ精度等
についてはそれ程高いレベルのものは要求されないた
め、レーザビームのセッティング作業をはじめ、突出部
の形成作業やめっき鋼板の重ね合わせ作業を、簡便にか
つ効率よく、しかも安価に行うことができる。
【0027】なお、めっき鋼板に形成する突出部の個
数、形状、形成位置等については、前記実施例の内容に
限定されず適宜選定することができる。
数、形状、形成位置等については、前記実施例の内容に
限定されず適宜選定することができる。
【0028】例えば、前記した突出部30,31の場
合、その数については3個以上であってもよい。また、
その形状については、図5に例示するように連続して突
出した長尺な形状のものであっても、図6、7に例示す
るようにその頂部が尖った形状のものであってもよい。
この突出部の頂部の形状は、はがね鋼板の重ね合わせ時
の安定性が良好である観点から、めっき鋼板の表面に面
接触できるような平面形状からなるものが望ましい。突
出部の頂部の形状を平面状にした場合には、はがね鋼板
の重ね合わせ時の安定性が良好になる結果、そのめっき
鋼板を固定するための治具としてより簡単な治具を使用
することが可能となる。また、図5に示すような形状の
突出部はプレス成形加工により形成することができる。
合、その数については3個以上であってもよい。また、
その形状については、図5に例示するように連続して突
出した長尺な形状のものであっても、図6、7に例示す
るようにその頂部が尖った形状のものであってもよい。
この突出部の頂部の形状は、はがね鋼板の重ね合わせ時
の安定性が良好である観点から、めっき鋼板の表面に面
接触できるような平面形状からなるものが望ましい。突
出部の頂部の形状を平面状にした場合には、はがね鋼板
の重ね合わせ時の安定性が良好になる結果、そのめっき
鋼板を固定するための治具としてより簡単な治具を使用
することが可能となる。また、図5に示すような形状の
突出部はプレス成形加工により形成することができる。
【0029】また、その形成位置については、図6に示
すように1つの突出部30を第1のめっき鋼板10に形
成し、もう1つの突出部31を第2のめっき鋼板20に
形成するようにしても、あるいは、図7に示すように突
出部30,31を第2のめっき鋼板20側にまとめて形
成するようにしてもよい。この突出部は、突出部を形成
しやすいめっき鋼板側に形成すればよい。また、突出部
は、図6に例示するよに2枚のめっき鋼板にそれぞれ分
けて形成するよりも、片方のめっき鋼板にまとめて形成
した方が、製造コストや作業効率の点で有利である。
すように1つの突出部30を第1のめっき鋼板10に形
成し、もう1つの突出部31を第2のめっき鋼板20に
形成するようにしても、あるいは、図7に示すように突
出部30,31を第2のめっき鋼板20側にまとめて形
成するようにしてもよい。この突出部は、突出部を形成
しやすいめっき鋼板側に形成すればよい。また、突出部
は、図6に例示するよに2枚のめっき鋼板にそれぞれ分
けて形成するよりも、片方のめっき鋼板にまとめて形成
した方が、製造コストや作業効率の点で有利である。
【0030】さらに、この重ね継手溶接は、3枚以上の
めっき鋼板を重ね合わせて行うこともできる。図8は、
3枚のめっき鋼板70,71,72を重ね合わせて溶接
する場合を示す。この場合には、互いに向き合う2枚の
めっき鋼板、すなわちめっき鋼板70とめっき鋼板71
の間、めっき鋼板71とめっき鋼板72の間においてそ
れぞれ合計2個以上の突出部を形成すればよい。図8に
示す例では、めっき鋼板70に2つの突出部32,33
を形成し、めっき鋼板71に2つの突出部34,35を
形成している。そして、このときには、例えば突出部間
の間隔Lが最も狭い、突出部32,33の間にレーザー
ビーム50を照射して溶接を行うようにすればよい。
めっき鋼板を重ね合わせて行うこともできる。図8は、
3枚のめっき鋼板70,71,72を重ね合わせて溶接
する場合を示す。この場合には、互いに向き合う2枚の
めっき鋼板、すなわちめっき鋼板70とめっき鋼板71
の間、めっき鋼板71とめっき鋼板72の間においてそ
れぞれ合計2個以上の突出部を形成すればよい。図8に
示す例では、めっき鋼板70に2つの突出部32,33
を形成し、めっき鋼板71に2つの突出部34,35を
形成している。そして、このときには、例えば突出部間
の間隔Lが最も狭い、突出部32,33の間にレーザー
ビーム50を照射して溶接を行うようにすればよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレーザ溶
接方法は、重ね合わせる際に向き合う2枚のめっき鋼板
を、合計で少なくとも2つ以上の突出部が当該突出部の
形成されていないめっき鋼板に当接するように重ね合わ
せた後に、突出部と突出部の間となるめっき鋼板の領域
内にレーザビームを照射するようにしているので、たと
えレーザビームの照射精度、突出部の形状又は形成位置
の精度、めっき鋼板の重ね合わせ精度等が変動しても、
ブローホールや溶接後の反りが発生しない重ね継手溶接
を行うことができる。また、めっき鋼板を固定する治具
を取り外した後であっても、上記溶接後の反りが発生す
ることはない。さらに、めっき鋼板を少なくとも2つの
突出部により一定の空隙をあけた平行状態で確実に支持
できるため、高精度な治具を使用する必要がなく、めっ
き鋼板を効率よく重ね合わせることができる。
接方法は、重ね合わせる際に向き合う2枚のめっき鋼板
を、合計で少なくとも2つ以上の突出部が当該突出部の
形成されていないめっき鋼板に当接するように重ね合わ
せた後に、突出部と突出部の間となるめっき鋼板の領域
内にレーザビームを照射するようにしているので、たと
えレーザビームの照射精度、突出部の形状又は形成位置
の精度、めっき鋼板の重ね合わせ精度等が変動しても、
ブローホールや溶接後の反りが発生しない重ね継手溶接
を行うことができる。また、めっき鋼板を固定する治具
を取り外した後であっても、上記溶接後の反りが発生す
ることはない。さらに、めっき鋼板を少なくとも2つの
突出部により一定の空隙をあけた平行状態で確実に支持
できるため、高精度な治具を使用する必要がなく、めっ
き鋼板を効率よく重ね合わせることができる。
【0032】従って、このレーザ溶接方法は、少なくと
もレーザビームを突出部と突出部の間の領域内に照射す
れば、ブロホールや反りの発生のない高精度な重ね継手
溶接を製品間でばらつくこともなく常に安定して行うこ
とができる。しかも、溶接部が少なくとも突出部と突出
部の間の領域内に形成される限りは、その溶接部の形態
が常に等しくなるため溶接強度もばらつくことなく安定
したものとなる。そして、レーザビームの照射精度をは
じめ、突出部の形状又は形成位置の精度やめっき鋼板の
重ね合わせ精度等についても、それほど厳しい精度が要
求されないため、上記したような高精度な溶接作業を簡
便にかつ効率よく行うことができる。さらに、製造コス
トの上昇を招く要素もないため、溶接単価ひいては製品
単価の低減が可能でもある。
もレーザビームを突出部と突出部の間の領域内に照射す
れば、ブロホールや反りの発生のない高精度な重ね継手
溶接を製品間でばらつくこともなく常に安定して行うこ
とができる。しかも、溶接部が少なくとも突出部と突出
部の間の領域内に形成される限りは、その溶接部の形態
が常に等しくなるため溶接強度もばらつくことなく安定
したものとなる。そして、レーザビームの照射精度をは
じめ、突出部の形状又は形成位置の精度やめっき鋼板の
重ね合わせ精度等についても、それほど厳しい精度が要
求されないため、上記したような高精度な溶接作業を簡
便にかつ効率よく行うことができる。さらに、製造コス
トの上昇を招く要素もないため、溶接単価ひいては製品
単価の低減が可能でもある。
【0033】また、めっき鋼板として、鋼板金属の融点
よりも低い沸点を有するめっき材料によりめっきされた
ものを使用した場合には、溶接時においてめっき成分の
金属蒸気が発生しやすいものとなるが、重なり合うめっ
き鋼板の間に空隙が確実に形成されるため、その金属蒸
気の放出が可能となり、レーザビームの照射精度、突出
部の形状又は形成位置の精度、めっき鋼板の重ね合わせ
精度等の変動に係わらず、ブローホールの発生を確実に
防止することができる。
よりも低い沸点を有するめっき材料によりめっきされた
ものを使用した場合には、溶接時においてめっき成分の
金属蒸気が発生しやすいものとなるが、重なり合うめっ
き鋼板の間に空隙が確実に形成されるため、その金属蒸
気の放出が可能となり、レーザビームの照射精度、突出
部の形状又は形成位置の精度、めっき鋼板の重ね合わせ
精度等の変動に係わらず、ブローホールの発生を確実に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るレーザ溶接方法(重
ね継手溶接)の作業状況を示す斜視図である。
ね継手溶接)の作業状況を示す斜視図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 実施例における溶接終了後の状況を示す断面
図である。
図である。
【図4】 実施例における突出部の構成を示す斜視図で
ある。
ある。
【図5】 突出部の他の構成例を示す斜視図である。
【図6】 突出部の他の構成例を示す斜視図である。
【図7】 突出部の他の構成例を示す斜視図である。
【図8】 3枚のめっき鋼板を重ね継手溶接する場合の
一構成例を示す断面図である。
一構成例を示す断面図である。
【図9】 従来のレーザ溶接方法における問題点を説明
するもので、(a)はそのレーザビームの照射状況の一
例を示す断面図、(b)は溶接後に発生する反りの状況
を示す断面図である。
するもので、(a)はそのレーザビームの照射状況の一
例を示す断面図、(b)は溶接後に発生する反りの状況
を示す断面図である。
【図10】 従来のレーザ溶接方法における問題点を説
明するもので、(a)はそのレーザビームの照射状況の
他例を示す断面図、(b)は溶接後に発生する反りの状
況を示す断面図である。
明するもので、(a)はそのレーザビームの照射状況の
他例を示す断面図、(b)は溶接後に発生する反りの状
況を示す断面図である。
【図11】 図10に示すレーザ溶接方法においてレー
ザビームの照射位置ずれにより発生する溶接精度のばら
つき等を説明するための説明図である。
ザビームの照射位置ずれにより発生する溶接精度のばら
つき等を説明するための説明図である。
【図12】 従来のレーザ溶接方法における反り発生の
過程を示す説明図である。
過程を示す説明図である。
10,20…めっき鋼板、12,22…めっき層、30
〜35…突出部、h…突出部の高さ、R…突出部と突出
部の間の領域。
〜35…突出部、h…突出部の高さ、R…突出部と突出
部の間の領域。
Claims (2)
- 【請求項1】 2枚以上のめっき鋼板を重ね合わせ、レ
ーザビームを照射して重ね継手溶接を行うめっき鋼板の
レーザ溶接方法において、 前記重ね合わせる際に向き合う2枚のめっき鋼板のうち
のいずれか一方に少なくとも2つの同じ高さからなる突
出部を形成するか若しくはその双方に少なくとも1つの
同じ高さからなる突出部を形成し、その各突出部が当該
突出部の形成されていない側のめっき鋼板の表面に当接
するようにめっき鋼板どうしを重ね合わせた後、突出部
と突出部の間となるめっき鋼板の領域内にレーザビーム
を照射して溶接を行うようにしたことを特徴とするめっ
き鋼板のレーザ溶接方法。 - 【請求項2】 めっき鋼板は、鋼板金属の融点よりも低
い沸点を有するめっき材料によりめっきされたものであ
ることを特徴とする請求項1記載のレーザ溶接方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9026710A JPH10216974A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | めっき鋼板のレーザ溶接方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9026710A JPH10216974A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | めっき鋼板のレーザ溶接方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10216974A true JPH10216974A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12200931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9026710A Pending JPH10216974A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | めっき鋼板のレーザ溶接方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10216974A (ja) |
Cited By (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2001162391A (ja) * | 1999-12-08 | 2001-06-19 | Honda Motor Co Ltd | めっき鋼板の被レーザ溶接部の形成方法および装置 |
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