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JPH10216879A - 渦巻ばねの製造方法 - Google Patents

渦巻ばねの製造方法

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JPH10216879A
JPH10216879A JP3565097A JP3565097A JPH10216879A JP H10216879 A JPH10216879 A JP H10216879A JP 3565097 A JP3565097 A JP 3565097A JP 3565097 A JP3565097 A JP 3565097A JP H10216879 A JPH10216879 A JP H10216879A
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spindle
wire
spiral spring
peripheral surface
tip
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JP3565097A
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Ryuji Kawamura
龍二 川村
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TOYO FINE KK
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TOYO FINE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 渦巻状の本体部と、略J字状のインナーフッ
ク部とを有する渦巻ばねを、製造工数を増やすことなく
製造する。 【解決手段】 線材供給口17を有する円筒状のスピン
ドル5を回転可能に配置する。そのスピンドル5内に芯
金6を回転不能に離間配置する。断面略一様な細長い板
状の線材12を、スピンドル5の回転中心Cへ向けて供
給する。線材12の先端部分12aを、線材供給口17
を通してスピンドル5内に入り込ませる。先端部分12
aを芯金6に当接させた状態で、スピンドル5を回転さ
せて線材供給口17の位置を変位させる。すると、先端
部分12aがスピンドル5及び芯金6によって挟み込ま
れて略J字状に折返され、インナーフック部が形成され
る。また、線材12の先端部分12aに続く箇所がスピ
ンドル5の外周面15bに巻付けられて本体部が形成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は渦巻ばねの製造方法
に係り、より詳しくは、断面略一様な細長い板状の線材
を用い、渦巻状の本体部の内端にインナーフック部を有
する渦巻ばねを製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、自動車用シートにお
ける背もたれのリクライニング機構や、自動車用ドアに
おけるウインドガラスの開閉機構等には、比較的弾性の
強い渦巻ばねが採用されている。この種の渦巻ばねとし
ては、図5に示すように、渦巻状の本体部51と、その
内端51aにおいて渦巻ばね52の中心部分Oへ向けて
曲げ形成されたインナーフック部53と、本体部51の
外端51bにおいて折返されたアウターフック部54と
からなるものが一般的である。インナーフック部53及
びアウターフック部54は、渦巻ばね52をリクライニ
ング機構等に係止するための箇所である。
【0003】上記タイプの渦巻ばね52は、図6(a)
に示すように、断面略一様な細長い板状の線材55と、
小径で、かつスリット56を有する略円柱状の芯金57
とを用いて、以下のようにして製造される。線材55が
芯金57の回転中心Cへ向けて、すなわち、図6(a)
の右方から左方へ向けて供給される。線材55の先端部
分55aがスリット56に挿入される。芯金57が図6
(a)の反時計回り方向へ回転し、その回転にともな
い、図6(b)に示すように、線材55の先端部分55
aに続く部分が芯金57の周りに幾重にも巻付けられ、
渦巻状にされる。その後、線材55が切断下口金58及
び切断刃59によって切断される。線材55の後端部分
55bが、曲上型60及び曲下型61によって折曲げら
れる。芯金57上に所望の形状の渦巻ばね52が形成さ
れる。
【0004】ところで、近年では、上述した渦巻ばね5
2の中心部分を省略し、全長を短くしたタイプも採用さ
れるようになってきている。この渦巻ばねでは、本体部
51が比較的大径であり、しかも、図5において二点鎖
線で示すように、インナーフック部62が略J字状に折
返されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した方法
に従えば前者の渦巻ばね52を製造できても、後者の渦
巻ばねを製造することができなかった。これは、インナ
ーフック部53,62の曲げ角度の相違による。すなわ
ち、上記製造装置では、線材55が芯金57の回転中心
Cへ向けて供給される構造であるため、その線材55の
先端部分55aが挿入されるスリット56も、自ずと芯
金57の回転中心Cを通る位置に形成されることにな
る。このことは、上記方法で形成できるインナーフック
部53が、芯金57の回転中心C(本体部51の中心)
へ向けて延びるものに限られることを意味する。従っ
て、上記装置及び方法を利用して後者の渦巻ばねを製造
しようとすれば、一旦、線材55の端部を回転中心Cへ
向かうように曲げておき、その後、さらに別の装置を用
いて、同端部をさらに深く曲げることとなる。これで
は、従来の製造工程に加えて曲げ工程が必要となり、製
造工数が増えてしまう。
【0006】そこで、本発明は、渦巻状の本体部と、略
J字状のインナーフック部とを有する渦巻ばねを、製造
工数を増やすことなく製造できる方法の提供を課題とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の第1の発明では、円筒状の周壁部
と、その周壁部の一部に開口した線材供給口とを有する
スピンドルを、線材の供給経路上に回転可能に配置し、
その線材供給口を前記供給経路に合致させた状態でスピ
ンドルの回転を止めておき、供給経路に沿って搬送され
た線材の先端部分を、線材供給口を通してスピンドル内
に入り込ませ、その後、スピンドル内に配置された芯金
に前記先端部分を当接させた状態でスピンドルを回転さ
せることにより、同先端部分をスピンドル及び芯金で挟
み込んで略J字状に折返し、前記インナーフック部を形
成するとともに、前記先端部分に続く箇所をスピンドル
の外周面に巻付けて前記本体部を形成している。
【0008】上記第1の発明によると、渦巻ばねの製造
に際し、線材供給口が前記供給経路に合致させられた状
態でスピンドルの回転が一旦止められる。供給経路に沿
って搬送された線材の先端部分が、線材供給口を通して
スピンドル内に入り込む。スピンドルが回転し、それに
ともない線材供給口の位置が変化する。この変化によ
り、線材において線材供給口に位置する部分に応力が加
わり、同部分を支点として線材先端部分が曲げられる。
この際、線材先端部分はスピンドルと芯金とによって挟
み込まれ、略J字状に折返される。この折返し部分がイ
ンナーフック部となる。また、前記スピンドルの回転に
より、線材の先端部分に続く箇所が同スピンドルの外周
面に巻付けられる。この巻付け部分が本体部となる。こ
のように、スピンドルの回転にともない線材の先端部分
が1度に折返されて(深く曲げられて)インナーフック
部が形成される。
【0009】請求項2に記載の第2の発明は、上記第1
の発明に加え、前記芯金を略半円柱状に形成し、かつ、
その外周面がスピンドルの内周面から前記線材の厚みよ
りも若干大きな距離を隔てた箇所に位置するよう配置
し、前記インナーフック部の形成に際しては、前記スピ
ンドルが回転を開始してから所定角度回転するまでの期
間にわたり、芯金の外周面とスピンドルの内周面との間
で線材の先端部分を挟み込んで、折返した状態に保持す
るようにしている。
【0010】上記第2の発明によると、スピンドルが回
転を開始してから所定角度回転するまでの期間において
は、芯金の外周面とスピンドルの内周面との間で線材の
先端部分が挟み込まれる。この期間においては、先端部
分はJ字状に折返された状態に保持される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を、図1乃至図4に従って説明する。
【0012】まず、本実施形態の製造方法が適用される
対象である、渦巻ばねについて説明する。この渦巻ばね
は、断面略一様な細長い板状の硬圧線材を材料とするも
ので、自動車用シートにおける背もたれのリクライニン
グ機構や、自動車用ドアにおけるウインドガラスの開閉
機構等に採用される。図3に示すように、渦巻ばね1
は、同一平面上において渦巻状に巻かれた本体部2と、
その内端2aに形成されたインナーフック部3と、同本
体部2の外端2bに形成されたアウターフック部4とか
ら構成されている。従来の渦巻ばね52における本体部
51の内端51aが、その渦巻ばね52の中心部分Oに
位置しているのに対し、本実施形態での渦巻ばね1で
は、内端2aが渦巻ばね1の中心部分Oから外れた箇所
に位置している。換言すると、渦巻ばね1の中央部分に
は本体部2が存在せず、同中央部分が空洞となってい
る。従って、本体部2には、曲率半径の小さな箇所がな
く、全体が大きな曲率半径を有している。
【0013】インナーフック部3及びアウターフック部
4は、渦巻ばね1をリクライニング機構や開閉機構に係
止する箇所である。例えば、渦巻ばね1がリクライニン
グ機構に採用される場合には、インナーフック部3は座
部側に係止され、アウターフック部4は背もたれ側に係
止される。インナーフック部3は内端2aから内方へ向
けて略J字状に折返されている。アウターフック部4は
本体部2の外端2bから外方へ向けて略J字状に折返さ
れている。
【0014】前記構成の渦巻ばね1の製造に際しては、
図1及び図4に示すように、スピンドル5、芯金6、押
えローラ7、切断下口金8、切断刃9、曲下型10、曲
上型11及び線材供給機構(図示略)を有する製造装置
が用いられる。線材供給機構は、線材12を図1(a)
の右方から左方へ向けて強制的に送り出すための機構で
あり、モータ、送りローラ等(これらについては図示し
ない)を備えている。
【0015】スピンドル5は、線材12の供給経路13
上において、図1(a)の反時計回り方向への回転可能
に配設されている。スピンドル5は図4に示すように円
柱状の軸部14と、その先端に一体に設けられ、かつ有
底略円筒状をなすスピンドル本体15とからなる。スピ
ンドル本体15の周壁部16には、その半径方向に延び
るスリット状の線材供給口17が形成されている。周壁
部16の大部分は厚みが略一定となっているが、線材供
給口17の近傍部分であって、スピンドル5の回転方向
前側の箇所は、線材供給口17に近づくに従い厚みが大
きくなるように設定されている。周壁部16の線材供給
口17近傍部分であって、スピンドル5の回転方向後側
の箇所は面取りされて、曲面状に形成されている。この
箇所を、以下、曲面部16aという。
【0016】芯金6は基部18、円盤部19及び芯金本
体20とから構成されている。基部18は四角板状をな
し、スピンドル5に接近及び離間する方向へ往復動させ
られる。芯金6はスピンドル5とは異なり回転はしな
い。円盤部19は基部18の先端に一体に設けられてい
る。芯金本体20は略半円柱状をなし、曲面状の外周面
20aと、平面状の係合面20bとを有する。芯金本体
20は円盤部19の先端面において、その中心から若干
外れた箇所に一体に設けられている。芯金本体20は、
スピンドル5への接近にともないスピンドル本体15内
に入り込む。この状態では、芯金本体20の外周面20
aは、スピンドル本体15の内周面15aから離間す
る。両者15,20aの間隔は、どの箇所においても略
一定(線材12の厚みよりも若干広い)である。また、
芯金本体20の係合面20bはスピンドル5の回転中心
Cから若干外れた箇所に位置している。
【0017】図1(a)に示すように、押えローラ7及
び切断下口金8は、供給経路13上のスピンドル5より
も後方位置において、互いに上下方向へ離間した状態で
配置されている。切断刃9は押えローラ7の前方におい
て上下方向へ往復動可能に配設されており、下動したと
き、切断下口金8との協働により線材12を切断する。
曲下型10はスピンドル5と切断下口金8との間に固定
され、曲上型11はスピンドル5と切断刃9との間で上
下方向へ往復動可能に配置されている。曲上型11は、
曲下型10との協働により線材12を折曲げる。
【0018】次に、上記装置を用いて線材12から渦巻
ばね1を製造する方法について説明する。まず、図1
(a)に示すように、線材供給口17が線材12の供給
経路13上に合致するようにして、スピンドル5の回転
を停止させておく。芯金6をスピンドル5側へ移動さ
せ、芯金本体20をスピンドル本体15内に挿入させて
おく。芯金本体20の係合面20bが供給経路13上に
位置する。スピンドル本体15の開口部分が円盤部19
によって塞がれた状態となる。また、切断刃9及び曲上
型11をともに上動させて、供給経路13から後退させ
ておく。
【0019】線材12を、図1(a)の右方から左方
(スピンドル5の回転中心C)へ向けて供給(搬送)す
る。その供給により、線材12の先端部分12aが線材
供給口17を通してスピンドル本体15内まで入り込
む。先端部分12aが所定長さ(この長さはインナーフ
ック部3の形状によって決定される)入り込んだところ
で、線材12の供給を一旦停止する。芯金6を停止させ
たままスピンドル5を回転させる。この回転にともない
線材供給口17の位置が変化する。スピンドル5の回転
により線材12が供給される。
【0020】線材供給口17の変位により、線材12の
線材供給口17に位置する箇所12bに曲面部16aが
当接し、同箇所12bに対し下方から応力が加えられ
る。このとき、線材12においてスピンドル5の外に位
置する部分には、押えローラ7が当接している。このた
め、線材12において押えローラ7よりも前側の部分が
押し上げられ、線材12の先端が芯金本体20の角部2
0cに当接する。さらに、スピンドル5が回転すると、
線材12の上方への動きが押えローラ7及び芯金本体2
0によって規制されることから、曲面部16aとの接触
箇所を支点として線材12の先端部分12aが曲げられ
る。
【0021】スピンドル5の回転が進むに従い、線材1
2の先端部分12aが曲面部16a側へ自動的に折返さ
れてゆく。これにともない、先端部分12aの芯金本体
20との接触箇所が、角部20cから外周面20a側へ
移行してゆく。やがて、図1b(b)で示すように、先
端部分12aが、スピンドル5の曲面部16aと芯金本
体20の外周面20aとによって挟み込まれる。先端部
分12aが曲面部16aに対応した形状、すなわち、略
J字状となる。
【0022】図2(a)に示すように、スピンドル5が
回転を開始してから所定角度(芯金本体が半円柱状の場
合約180度)回転するまでの期間においては、前記外
周面20aと内周面15aとの間で先端部分12aが挟
み込まれ続ける。この期間においては、先端部分12a
はJ字状に折返された状態に保持される。さらにスピン
ドル5が回転すると、先端部分12aは芯金本体20か
ら外れ、曲面部16aに密着したまま変位する。
【0023】一方、スピンドル5の回転にともない、線
材12の先端部分12aに続く箇所がスピンドル本体1
5の外周面15bに巻付けられる。スピンドル5の回転
が進むに従い、線材12が順に渦巻状に巻かれてゆく。
スピンドル5が複数回回転したところで、その回転を停
止させるとともに線材12の供給を止め、図2(b)で
示すように、切断刃9を下動及び上動させる。切断刃9
と切断下口金8とによって線材12が切断される。その
後、曲上型11を下動及び上動させる。すると、線材1
2の後端部分12cが曲上型11と曲下型10とによっ
て略J字状に曲げられる。
【0024】続いて、芯金6を後退させてスピンドル本
体15から芯金本体20を抜出す。そして、スピンドル
本体15に巻付いている線材12を取外す。すると、本
体部2、インナーフック部3及びアウターフック部4を
有する、所望の形状の渦巻ばね1が得られる。上述した
一連の動作により、1つの渦巻ばね1を製造するための
工程が完了する。この工程を繰返すことにより、渦巻ば
ね1が連続して製造される。
【0025】このように前記製造方法によれば、スピン
ドル5と芯金6とを用いることにより、スピンドル5の
回転にともない線材12の先端部分12aを1度に折返
してインナーフック部3を形成するとともに、同先端部
分12aに続く箇所をスピンドル5に巻付けて渦巻状の
本体部2を形成することができる。このため、2度にわ
たって線材55の先端部分55aを曲げてインナーフッ
ク部62を形成する従来技術に比べ、製造工数を増やす
ことなく、略J字状のインナーフック部3を有する渦巻
ばね1を製造することができる。
【0026】本実施形態は前述した事項以外にも次の特
徴を有する。
【0027】(a)スピンドル5が所定角度回転するま
での期間にわたり、線材12端部を折返した状態に保持
でき、線材12のスピンドル5への巻付け時に、折返し
た部分が変形する(スピンドル5の回転中心C側へ戻
る)のを防止できる。
【0028】(b)スピンドル5及び芯金6を予め複数
種類準備しておけば、これらを変更するだけで、径や巻
数の異なる様々な渦巻ばね1を製造することができる。
それ以外の箇所に改造を施したり、別部品を追加したり
することは不要である。従来の製造装置を、本実施形態
の渦巻ばね1の製造にそのまま流用することができる。
換言すると、既設の製造装置で複数種類の渦巻ばね1の
製造に対処することができる。このことは、製造コスト
の低減にもつながる。さらに、異なる種類の渦巻ばね1
に切り換える場合には、それに対応したスピンドル5及
び芯金6のみを交換するだけでよい。このため、切り換
えに要する時間が短くてすみ、製造(段取り)の効率を
高めるうえで有効である。
【0029】(c)線材12の供給、スピンドル5の回
転、切断刃9の上下動、曲上型11の上下動といった一
連の動作の過程で、長尺状の材料から、インナーフック
部3、本体部2、アウターフック部4を自動的に形成で
きる。このため、本実施形態の製造方法は、渦巻ばね1
の製造の自動化を促進するうえでも効果がある。
【0030】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、次のように変更してもよい。芯金本
体20には、スピンドル5内に入り込んだ線材12の先
端部分12aが当接する箇所と、スピンドル本体15の
内周面15aから離間し、かつスピンドル5の回転初期
に同先端部分12aが当接する箇所とが必要である。従
って、これらの箇所を備えるという条件下で、芯金本体
20を前記実施形態とは異なる形状に変更してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、線
材の端部を1度に折返して略J字状のインナーフック部
を形成できる。本体部及びインナーフック部を有する渦
巻ばねを、製造工数を増やすことなく確実に製造でき
る。
【0032】第2の発明によれば、第1の発明の効果に
加え、スピンドルが所定角度回転するまでの期間にわた
り線材端部を折返した状態に保持でき、線材のスピンド
ルへの巻付け時に、折返した部分が変形するのを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は本発明の一実施形態における
渦巻ばねの製造工程を示す説明図である。
【図2】(a),(b)は同じく渦巻ばねの製造工程を
示す説明図である。
【図3】渦巻ばねの正面図である。
【図4】渦巻ばねの製造に用いられるスピンドル及び芯
金の部分斜視図である。
【図5】従来の渦巻ばねの正面図である。
【図6】(a),(b)は図5の渦巻ばねを製造する工
程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 渦巻ばね 2 本体部 2a 本体部の内端 3 インナーフック部 5 スピンドル 6 芯金 12 線材 12a 線材の先端部分 12b 線材の線材供給口に対応する箇所 15a スピンドル本体の内周面 15b スピンドル本体の外周面 17 線材供給口 20a 芯金本体の外周面 C スピンドルの回転中心

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面略一様な細長い板状の線材を用い、
    渦巻状の本体部と、その本体部の内端に位置する略J字
    状のインナーフック部とを有する渦巻ばねを製造する方
    法であって、 円筒状の周壁部と、その周壁部の一部に開口した線材供
    給口とを有するスピンドルを、前記線材の供給経路上に
    回転可能に配置し、その線材供給口を前記供給経路に合
    致させた状態でスピンドルの回転を止めておき、供給経
    路に沿って搬送された線材の先端部分を、線材供給口を
    通してスピンドル内に入り込ませ、その後、スピンドル
    内に配置された芯金に前記先端部分を当接させた状態で
    スピンドルを回転させることにより、同先端部分をスピ
    ンドル及び芯金で挟み込んで略J字状に折返し、前記イ
    ンナーフック部を形成するとともに、前記先端部分に続
    く箇所をスピンドルの外周面に巻付けて前記本体部を形
    成することを特徴とする渦巻ばねの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記芯金を略半円柱状に形成し、かつ、
    その外周面がスピンドルの内周面から前記線材の厚みよ
    りも若干大きな距離を隔てた箇所に位置するよう配置
    し、前記インナーフック部の形成に際しては、前記スピ
    ンドルが回転を開始してから所定角度回転するまでの期
    間にわたり、芯金の外周面とスピンドルの内周面との間
    で線材の先端部分を挟み込んで、折返した状態に保持す
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の渦巻ば
    ねの製造方法。
JP03565097A 1997-02-03 1997-02-03 渦巻ばねの製造方法 Expired - Lifetime JP3328538B2 (ja)

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