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JPH10216744A - 非直線抵抗体の廃液処理方法 - Google Patents

非直線抵抗体の廃液処理方法

Info

Publication number
JPH10216744A
JPH10216744A JP2858797A JP2858797A JPH10216744A JP H10216744 A JPH10216744 A JP H10216744A JP 2858797 A JP2858797 A JP 2858797A JP 2858797 A JP2858797 A JP 2858797A JP H10216744 A JPH10216744 A JP H10216744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waste liquid
oxide
zinc
linear resistor
treating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2858797A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Tohata
孝二 東畑
Kiyokazu Umehara
清和 梅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2858797A priority Critical patent/JPH10216744A/ja
Publication of JPH10216744A publication Critical patent/JPH10216744A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Removal Of Specific Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた廃液処理能力を有し、しかも産業廃棄
物を減らすことができる非直線抵抗体の廃液処理方法を
提供すること。 【解決手段】 廃液中の酸化亜鉛を予め形成されたフロ
ックとともに沈殿させることにより取り除く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化亜鉛を主成分
とした非直線抵抗体について、その製造過程で生ずる廃
液を処理する、非直線抵抗体の廃液処理方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電力系統においては、正常な電
圧に重畳される過電圧を除去し、電力系統や電気機器を
保護するため、避雷器やサージアブソーバなどの過電圧
保護装置が用いられている。そして、この過電圧保護装
置には正常な電圧ではほぼ絶縁特性を示し、過電圧印加
時には比較的低抵抗値となる特性を有する非直線抵抗体
が多用されている。
【0003】非直線抵抗体は酸化亜鉛(ZnO)に金属
酸化物を混合した素材を成形し、焼結して造られ、この
非直線抵抗体には過電圧印加時の沿面閃絡を防止するた
めに焼結体の側面に高抵抗層が、焼結体の対向する端面
に電極がそれぞれ形成されている。
【0004】一般に、非直線抵抗体は、酸化亜鉛と金属
酸化物から成る原料を、水や有機バインダー類とともに
ボールミルなどの混合装置に入れ、混合し、この混合物
をスプレードライヤーで、噴霧造粒して製造される。そ
して、これらの工程で装置を洗浄する時に出る廃液を処
理する方法としては、従来、フィルタープレスで固液分
離を行ったり、スチームなどの熱源で水分を飛ばすこと
により、残った固体を産業廃棄物として処理していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年環境保
全に対する取り組みが進み、これに伴い、国際品質保証
規格(ISO:International organization for stand
ardization)の一環として、環境マネージメントシステ
ム規格(ISO−14001 )も検討されている。従って、
非直線抵抗体の製造工程で発生する廃液においても、排
水中の亜鉛含有量を3ppm 以下という法的規制値を満足
することはもちろん、更には産業廃棄物を減らす必要が
ある。
【0006】しかし、従来の液液をフィルタープレスで
固液分離するだけの方法では、排水中の亜鉛含有量を規
制値内にするためには、フィルターの目を細かくする必
要があり、そのため、多量の廃液が発生するとフィルタ
ーの目づまりが起こりやすく、また、スチームなどの熱
源で水分を飛ばすことは省エネルギー化の要請に反する
問題があった。
【0007】本発明はかかる現況に考慮してなされたも
ので、優れた廃液処理能力を有し、しかも産業廃棄物を
減らすことができる非直線抵抗体の廃液処理方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の問題を解決するた
めに、本発明においては、酸化亜鉛を主成分とする非直
線抵抗体の製造工程で出る廃液を処理する方法におい
て、廃液中の酸化亜鉛を予め形成されたフロックととも
に沈殿させることにより取り除くことを特徴とする非直
線抵抗体の廃液処理方法を提供する。
【0009】また、請求項2の発明として、酸化亜鉛を
主成分とする非直線抵抗体の製造工程で出る廃液を処理
する方法において、廃液中の亜鉛イオンを水酸化亜鉛
(Zn(OH)2 )として沈殿させることにより取り除
くことを特徴とする非直線抵抗体の廃液処理方法を提供
する。
【0010】また、請求項3の発明として、共沈剤とし
てポリ塩化アルミ、水酸化物形成剤として苛性ソーダも
しくは消石灰を用いることを特徴とする請求項1記載の
非直線抵抗体の廃液処理方法を提供する。
【0011】また、請求項4の発明として、共沈剤とし
て塩化第二鉄、塩化マグネシウム、塩化カルシウムの少
なくとも一つと、水酸化物形成剤として苛性ソーダもし
くは消石灰を用いることを特徴とする請求項1及び請求
項2記載の非直線抵抗体の廃液処理方法を提供する。
【0012】また、請求項5の発明として、高分子凝集
剤を注入することにより、形成させたフロックを凝集さ
せて沈殿させることを特徴とする請求項3及び請求項4
記載の非直線抵抗体の廃液処理方法を提供する。
【0013】また、請求項6の発明として、高分子凝集
剤として、アニオン系高分子凝集剤を用いることを特徴
とする請求項5記載の非直線抵抗体の廃液処理方法を提
供する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明に係る非直線抵抗体
の廃液処理方法の第1実施形態を示す図で、図7は従来
の非直線抵抗体の廃液処理方法を示す図である。
【0015】まず、酸化亜鉛(ZnO)に、酸化ビスマ
ス(Bi23 )、酸化アンチモン(Sb23 )、酸
化マンガン(MnO)、酸化クロム(Cr23 )、酸
化コバルト(Co34 )、酸化ニッケル(NiO)、
二酸化珪素(SiO2 )などの金属酸化物を微量添加し
た原料を、水や有機バインダー類とともに混合装置に入
れ混合し、この混合物をスプレードライヤーで、噴霧造
粒する。
【0016】次いで、これらの工程で装置を洗浄する時
に出る廃液を、図1に示す手順で廃液を処理した。ま
た、比較のために図7に示す従来の方法でも同様に廃液
を処理した。
【0017】このようにして得られた排水中の亜鉛を分
析を行った。そして、図2に示すような結果を得た。図
中の値はフィルターの目の大きさを様々の値にした場合
における排水中の亜鉛の含有量を、本実施形態の場合
と、従来例の場合とで比較したものである。
【0018】図2から明らかなように、本発明の方法で
処理した排水は、従来の方法で処理した排水に比べて、
フィルターの目を細かくしなくても排水中の亜鉛含有量
を少なくできる。これは、ポリ塩化アルミと苛性ソーダ
が反応して生成した、水酸化物(Al(OH)3 )がフ
ロックを形成し、酸化亜鉛とともに沈殿するためだと考
えられる。
【0019】なお、本実施形態では水酸化物形成剤とし
て苛性ソーダを用いることを示したが、消石灰を用いて
も同様の効果を得ることを確認済みである。図3は本発
明に係る非直線抵抗体の第2実施形態を示す図である。
【0020】第1実施形態1と同様に図3に示す手順で
廃液を処理した。このようにして得られた排水中の亜鉛
の分析を行った。そして、図4に示すような結果を得
た。図中の値はフィルターの大きさを様々の値にした場
合における排水中の亜鉛の含有量を、本実施形態の場合
と、第1実施形態の場合とで比較したものである。
【0021】図4から明らかなように、本実施形態の方
法で処理した排水は、第1実施形態の方法に比べて、廃
液処理能力が更に向上し、フィルターの目が同じ場合で
比較しても、排水中の亜鉛含有量を少なくできる。これ
は、塩化第二鉄と苛性ソーダが反応して生成した、水酸
化物(Fe(OH)3 )がフロックを形成し、酸化亜鉛
とともに沈殿すると同時に、更に、水酸化亜鉛(Zn
(OH)2 )が形成し、沈殿するためだと考えられる。
【0022】第1実施形態の方法でも水酸化亜鉛は形成
できるが、水酸化亜鉛が沈殿するのはpH9〜11の領域
で、この領域ではAl(OH)3 が溶解するため、第2
実施形態で示した効果が第1実施形態の方法では得られ
ない。
【0023】なお、本実施形態では共沈剤として塩化第
二鉄、水酸化物形成剤として苛性ソーダを用いることを
示したが、共沈剤として塩化マグネシウムまたは塩化カ
ルシウムを、水酸化物形成剤として消石灰を用いても同
様の効果を得ることを確認済みである。
【0024】図5は本発明に係る非直線抵抗体の第3実
施形態を示す図である。第2実施形態と同様に図5のよ
うに廃液を処理した。このようにして得られた排水中の
亜鉛の分析を行った。そして、図6に示すような結果を
得た。図中の値はフィルターの目の大きさと様々の値に
した場合における排水中の亜鉛の含有量を、本実施形態
の場合と、第2実施形態の場合とで比較したものであ
る。
【0025】図6から明らかなように、本実施形態の高
分子凝集剤を注入する方法で処理した排水は、第2実施
形態の方法に比べて、廃液処理能力が更に向上し、フィ
ルターの目が大きくても、排水中の亜鉛含有量が少なく
できる。これは、水酸化物として形成したフロックが、
高分子凝集剤により、凝集して沈殿するためだと考えら
れる。また、本実施形態では、アニオン系高分子凝集剤
の方が、カチオン系高分子凝集剤より、その効果が顕著
であることが明らかとなった。
【0026】なお、本実施形態では第2実施形態の方法
に、更に高分子凝集剤を注入する方法を示したが、第1
実施形態の方法に、高分子凝集剤を注入する方法でも同
様の効果を得ることを確認済みである。
【0027】また、フィルタープレスで固液分離した後
の固体は、上記実施形態で示した方法で処理することに
より、亜鉛の含有量が多くなるため、リサイクルがで
き、産業液棄物を減らすことができる利点がある。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る非直
線抵抗体の廃液処理方法によれば、廃液中の酸化亜鉛を
予め形成されたフロックとともに沈殿させるか、廃液中
の亜鉛イオンを水酸化亜鉛(Zn(OH)2 )として沈
殿させることにより、多量の廃液が発生してもフィルタ
ーの目づまりが起こらないで、排水中の亜鉛含有量を規
制値内にでき、また、スチームなどの熱源で水分を飛ば
す必要がない、優れた廃液処理特性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る非直線抵抗体の廃液処理方法の第
1実施形態を示す図。
【図2】本発明の第1実施形態を採用した場合におけ
る、排水中の亜鉛含有量を示す図。
【図3】本発明に係る非直線抵抗体の廃液処理方法の第
2実施形態を示す図。
【図4】本発明の第2実施形態を採用した場合におけ
る、排水中の亜鉛含有量を示す図。
【図5】本発明に係る非直線抵抗体の廃液処理方法の第
3実施形態を示す図。
【図6】本発明の第3実施形態を採用した場合におけ
る、排水中の亜鉛含有量を示す図。
【図7】従来の非直線抵抗体の廃液処理方法の実施形態
を示す図。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化亜鉛を主成分とする非直線抵抗体の
    製造工程で出る廃液を処理する方法において、廃液中の
    酸化亜鉛を予め形成されたフロックとともに沈殿させる
    ことにより取り除くことを特徴とする非直線抵抗体の廃
    液処理方法。
  2. 【請求項2】 酸化亜鉛を主成分とする非直線抵抗体の
    製造工程で出る廃液を処理する方法において、廃液中の
    亜鉛イオンを水酸化亜鉛(Zn(OH)2 )として沈殿
    させることにより取り除くことを特徴とする非直線抵抗
    体の廃液処理方法。
  3. 【請求項3】 共沈剤としてポリ塩化アルミ、水酸化物
    形成剤として苛性ソーダもしくは消石灰を用いることを
    特徴とする請求項1記載の非直線抵抗体の廃液処理方
    法。
  4. 【請求項4】 共沈剤として塩化第二鉄、塩化マグネシ
    ウム、塩化カルシウムの少なくとも一つと、水酸化物形
    成剤として苛性ソーダもしくは消石灰を用いることを特
    徴とする請求項1及び請求項2記載の非直線抵抗体の廃
    液処理方法。
  5. 【請求項5】 高分子凝集剤を注入することにより、形
    成させたフロックを凝集させて沈殿させることを特徴と
    する請求項3及び請求項4記載の非直線抵抗体の廃液処
    理方法。
  6. 【請求項6】 高分子凝集剤として、アニオン系高分子
    凝集剤を用いることを特徴とする請求項5記載の非直線
    抵抗体の廃液処理方法。
JP2858797A 1997-02-13 1997-02-13 非直線抵抗体の廃液処理方法 Pending JPH10216744A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000202461A (ja) * 1999-01-11 2000-07-25 Kurita Water Ind Ltd 重金属錯体含有排液の処理方法
JP2015020132A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 株式会社片山化学工業研究所 亜鉛含有廃液処理剤

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