JPH10215646A - コンバインのローリング制御装置 - Google Patents
コンバインのローリング制御装置Info
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- JPH10215646A JPH10215646A JP2623097A JP2623097A JPH10215646A JP H10215646 A JPH10215646 A JP H10215646A JP 2623097 A JP2623097 A JP 2623097A JP 2623097 A JP2623097 A JP 2623097A JP H10215646 A JPH10215646 A JP H10215646A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 刈取作業状態では、低めの機体高さで適切な
刈取作業を行いながら、枕地走行等の非刈取作業状態で
は、機体高さを上限位置よりも低く設定して、圃場面の
凹凸や軟弱状態等によって機体が傾いたときの機体上部
側の揺れを極力小さくして、走行安定性や脱穀部での選
別処理等への悪影響を抑制する。 【解決手段】 非刈取作業状態において、傾斜角検出手
段23にて検出される走行機体の水平基準面に対する左
右傾斜角を設定傾斜角に維持した状態での機体の目標対
地高さが、目標高さ設定手段102によって、左右一対
の走行装置の各接地部位の昇降操作範囲の上限から下限
までの全範囲を調節対象として変更調節され、左右の各
接地部位が昇降駆動手段19にて各別に昇降操作され、
走行機体の対地高さが目標対地高さに制御され、刈取作
業状態では、上記非刈取作業状態のときの目標対地高さ
と各別に設定される目標対地高さに制御される。
刈取作業を行いながら、枕地走行等の非刈取作業状態で
は、機体高さを上限位置よりも低く設定して、圃場面の
凹凸や軟弱状態等によって機体が傾いたときの機体上部
側の揺れを極力小さくして、走行安定性や脱穀部での選
別処理等への悪影響を抑制する。 【解決手段】 非刈取作業状態において、傾斜角検出手
段23にて検出される走行機体の水平基準面に対する左
右傾斜角を設定傾斜角に維持した状態での機体の目標対
地高さが、目標高さ設定手段102によって、左右一対
の走行装置の各接地部位の昇降操作範囲の上限から下限
までの全範囲を調節対象として変更調節され、左右の各
接地部位が昇降駆動手段19にて各別に昇降操作され、
走行機体の対地高さが目標対地高さに制御され、刈取作
業状態では、上記非刈取作業状態のときの目標対地高さ
と各別に設定される目標対地高さに制御される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右一対の走行装
置の接地部位を走行機体に対して各別に昇降操作する昇
降駆動手段と、前記走行機体の水平基準面に対する左右
傾斜角を検出する傾斜角検出手段と、前記傾斜角検出手
段の情報に基づいて、前記走行機体の左右傾斜角を設定
傾斜角に維持し、且つ、設定傾斜角にあるときの前記走
行機体の対地高さが刈取作業状態のときと非刈取作業状
態のときとで各別に設定される目標対地高さになるよう
に、前記昇降駆動手段を作動させる昇降制御手段とが設
けられたコンバインのローリング制御装置に関する。
置の接地部位を走行機体に対して各別に昇降操作する昇
降駆動手段と、前記走行機体の水平基準面に対する左右
傾斜角を検出する傾斜角検出手段と、前記傾斜角検出手
段の情報に基づいて、前記走行機体の左右傾斜角を設定
傾斜角に維持し、且つ、設定傾斜角にあるときの前記走
行機体の対地高さが刈取作業状態のときと非刈取作業状
態のときとで各別に設定される目標対地高さになるよう
に、前記昇降駆動手段を作動させる昇降制御手段とが設
けられたコンバインのローリング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記コンバインのローリング制御装置で
は、走行機体の左右傾斜角を設定傾斜角(例えば水平状
態等)に維持しながら、例えば、図12に示すように、
圃場F内に並置等された各作業行程Lに沿って刈取走行
する刈取作業状態のときは、左右の走行装置の接地部位
を走行機体側に接近させる下限基準モードに切り換え
て、機体の対地高さを低く設定して安定に走行させるよ
うにする一方、1つの行程Lの終端から次の行程Lの始
端に向けて圃場の枕地部分F1を走行する非刈取作業状
態のときは、接地部位を走行機体から離間させる上限基
準モードに切り換えて、旋回時等において機体底部が地
面に接触する等の不都合を回避させるようにしていた
(例えば、特開平8‐228561号公報参照)。
は、走行機体の左右傾斜角を設定傾斜角(例えば水平状
態等)に維持しながら、例えば、図12に示すように、
圃場F内に並置等された各作業行程Lに沿って刈取走行
する刈取作業状態のときは、左右の走行装置の接地部位
を走行機体側に接近させる下限基準モードに切り換え
て、機体の対地高さを低く設定して安定に走行させるよ
うにする一方、1つの行程Lの終端から次の行程Lの始
端に向けて圃場の枕地部分F1を走行する非刈取作業状
態のときは、接地部位を走行機体から離間させる上限基
準モードに切り換えて、旋回時等において機体底部が地
面に接触する等の不都合を回避させるようにしていた
(例えば、特開平8‐228561号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、下限基準又は上限基準モードの何れかしか
選択できず、非刈取作業状態のときは上限基準モードに
切り換えて機体の対地高さを上限高さに維持していたの
で、例えば圃場面の凹凸や湿田の場合の軟弱状態等によ
って走行機体が左右に傾くと機体上部側の揺れが大きく
なり、その結果、機体の走行安定性が低下するととも
に、脱穀部での選別処理等が適正に行われなかったり、
あるいは、搭乗者の乗り心地が悪くなる等の不具合があ
った。
来技術では、下限基準又は上限基準モードの何れかしか
選択できず、非刈取作業状態のときは上限基準モードに
切り換えて機体の対地高さを上限高さに維持していたの
で、例えば圃場面の凹凸や湿田の場合の軟弱状態等によ
って走行機体が左右に傾くと機体上部側の揺れが大きく
なり、その結果、機体の走行安定性が低下するととも
に、脱穀部での選別処理等が適正に行われなかったり、
あるいは、搭乗者の乗り心地が悪くなる等の不具合があ
った。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、上記従来技術の不具合を解消さ
せるべく、非刈取作業状態のときの走行機体の目標対地
高さを上限高さ位置よりも低い中間の任意の高さ位置に
設定して、良好なローリング制御を行うようにすること
である。
であって、その目的は、上記従来技術の不具合を解消さ
せるべく、非刈取作業状態のときの走行機体の目標対地
高さを上限高さ位置よりも低い中間の任意の高さ位置に
設定して、良好なローリング制御を行うようにすること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、非刈
取作業状態において、走行機体の水平基準面に対する左
右傾斜角を設定傾斜角に維持した状態での走行機体の目
標対地高さが、左右一対の走行装置の各接地部位の昇降
操作範囲の上限から下限までの全範囲を調節対象として
変更調節され、左右の各接地部位が昇降操作範囲の全範
囲での上記各調節位置になるように走行機体に対して各
別に昇降操作されて、走行機体の左右傾斜角を設定傾斜
角に維持した状態で走行機体の対地高さが目標対地高さ
に制御される。又、刈取作業状態において、走行機体の
左右傾斜角を設定傾斜角に維持した状態での走行機体の
対地高さが、上記非刈取作業状態のときの目標対地高さ
と各別に設定される目標対地高さになるように制御され
る。
取作業状態において、走行機体の水平基準面に対する左
右傾斜角を設定傾斜角に維持した状態での走行機体の目
標対地高さが、左右一対の走行装置の各接地部位の昇降
操作範囲の上限から下限までの全範囲を調節対象として
変更調節され、左右の各接地部位が昇降操作範囲の全範
囲での上記各調節位置になるように走行機体に対して各
別に昇降操作されて、走行機体の左右傾斜角を設定傾斜
角に維持した状態で走行機体の対地高さが目標対地高さ
に制御される。又、刈取作業状態において、走行機体の
左右傾斜角を設定傾斜角に維持した状態での走行機体の
対地高さが、上記非刈取作業状態のときの目標対地高さ
と各別に設定される目標対地高さになるように制御され
る。
【0006】従って、圃場内の各作業行程に沿っての刈
取作業状態においては、低めの機体高さ位置に設定する
等して適切な刈取作業を行いながら、枕地走行時等の非
刈取作業状態においては、走行機体の目標対地高さを、
昇降操作範囲の上限と下限との間における上限高さ位置
よりも低い適切な位置に設定することにより、機体底部
が地面に接触する等の不利を回避しながらも、圃場面の
凹凸や軟弱状態等によって走行機体が左右に傾いても、
機体上部側の揺れを極力小さくすることができるので、
従来のように、走行機体の対地高さが上限高さ位置であ
るために、走行機体が左右に傾くと機体上部側の揺れが
大きくなって、機体の走行安定性の低下や、脱穀部での
選別処理等への悪影響や、搭乗者の乗り心地の悪化等の
不具合が生じるのを抑制して、良好なローリング制御を
行うことができる。
取作業状態においては、低めの機体高さ位置に設定する
等して適切な刈取作業を行いながら、枕地走行時等の非
刈取作業状態においては、走行機体の目標対地高さを、
昇降操作範囲の上限と下限との間における上限高さ位置
よりも低い適切な位置に設定することにより、機体底部
が地面に接触する等の不利を回避しながらも、圃場面の
凹凸や軟弱状態等によって走行機体が左右に傾いても、
機体上部側の揺れを極力小さくすることができるので、
従来のように、走行機体の対地高さが上限高さ位置であ
るために、走行機体が左右に傾くと機体上部側の揺れが
大きくなって、機体の走行安定性の低下や、脱穀部での
選別処理等への悪影響や、搭乗者の乗り心地の悪化等の
不具合が生じるのを抑制して、良好なローリング制御を
行うことができる。
【0007】請求項2によれば、上記請求項1におい
て、左右の走行装置の各接地部位を昇降するための昇降
駆動手段の左右夫々における各昇降作動量が検出され、
その左右夫々における各昇降作動量が、刈取作業状態の
ときと非刈取作業状態のときとで各別に設定される目標
対地高さに対応して定まる各目標作動量になるように昇
降駆動手段が作動される。
て、左右の走行装置の各接地部位を昇降するための昇降
駆動手段の左右夫々における各昇降作動量が検出され、
その左右夫々における各昇降作動量が、刈取作業状態の
ときと非刈取作業状態のときとで各別に設定される目標
対地高さに対応して定まる各目標作動量になるように昇
降駆動手段が作動される。
【0008】従って、例えば、左右の各接地部位の走行
機体に対する昇降位置を検出して目標位置に制御する場
合には、接地部位の昇降位置を検出する手段が、圃場面
に近くて泥等の付着や振動等の影響を受け易く、又防塵
の確保等のために複雑化するのに比べて、油圧シリンダ
や電動モータ等の昇降駆動手段の作動量を検出して目標
作動量になるように制御することで、装置構成の簡素化
と高信頼性とを実現することができ、もって、上記請求
項1の好適な手段が得られる。
機体に対する昇降位置を検出して目標位置に制御する場
合には、接地部位の昇降位置を検出する手段が、圃場面
に近くて泥等の付着や振動等の影響を受け易く、又防塵
の確保等のために複雑化するのに比べて、油圧シリンダ
や電動モータ等の昇降駆動手段の作動量を検出して目標
作動量になるように制御することで、装置構成の簡素化
と高信頼性とを実現することができ、もって、上記請求
項1の好適な手段が得られる。
【0009】請求項3によれば、上記請求項2におい
て、刈取作業状態において走行機体の左右傾斜角を設定
傾斜角に維持するために作動される昇降駆動手段の左右
における昇降作動量の差が小さいほど、非刈取作業状態
のときの走行機体の目標対地高さが低い位置として調節
される。
て、刈取作業状態において走行機体の左右傾斜角を設定
傾斜角に維持するために作動される昇降駆動手段の左右
における昇降作動量の差が小さいほど、非刈取作業状態
のときの走行機体の目標対地高さが低い位置として調節
される。
【0010】従って、例えば、圃場面の凹凸度や湿田の
ときの軟弱度が大きいような圃場を刈取走行する場合に
は、走行機体が左右に傾き易いことから、圃場の傾斜状
態等に合わせた設定傾斜角(水平状態等)に維持するた
めの左右における昇降作動量の差が大きくなるので、枕
地走行時等の非刈取作業状態における走行機体の目標対
地高さを高めに設定することにより、旋回時等において
機体底部が地面に接触する等の不都合を有効に回避させ
る一方、圃場面の凹凸度や軟弱度が小さい圃場の場合に
は、走行機体が傾き難いことから、設定傾斜角に維持す
るための左右における昇降作動量の差が小さくなるの
で、非刈取作業状態における走行機体の目標対地高さを
低めに設定することにより、走行機体の対地高さが高い
ときの走行安定性や、脱穀部での選別処理等や、乗り心
地等への悪影響を極力抑制させることができ、もって、
上記請求項2の好適な手段が得られる。
ときの軟弱度が大きいような圃場を刈取走行する場合に
は、走行機体が左右に傾き易いことから、圃場の傾斜状
態等に合わせた設定傾斜角(水平状態等)に維持するた
めの左右における昇降作動量の差が大きくなるので、枕
地走行時等の非刈取作業状態における走行機体の目標対
地高さを高めに設定することにより、旋回時等において
機体底部が地面に接触する等の不都合を有効に回避させ
る一方、圃場面の凹凸度や軟弱度が小さい圃場の場合に
は、走行機体が傾き難いことから、設定傾斜角に維持す
るための左右における昇降作動量の差が小さくなるの
で、非刈取作業状態における走行機体の目標対地高さを
低めに設定することにより、走行機体の対地高さが高い
ときの走行安定性や、脱穀部での選別処理等や、乗り心
地等への悪影響を極力抑制させることができ、もって、
上記請求項2の好適な手段が得られる。
【0011】請求項4によれば、上記請求項2におい
て、刈取作業状態から非刈取作業状態への変化時におい
て走行機体の左右傾斜角を設定傾斜角に維持するために
作動される昇降駆動手段の左右における昇降作動量の差
が小さいほど、非刈取作業状態のときの走行機体の目標
対地高さが低い位置として調節される。
て、刈取作業状態から非刈取作業状態への変化時におい
て走行機体の左右傾斜角を設定傾斜角に維持するために
作動される昇降駆動手段の左右における昇降作動量の差
が小さいほど、非刈取作業状態のときの走行機体の目標
対地高さが低い位置として調節される。
【0012】従って、例えば、圃場内の作業行程に沿っ
ての刈取走行を終了して枕地等の非刈取走行に移行する
地点において、圃場面の凹凸度や軟弱度が大きい場合に
は、走行機体の傾き角が大きくなって圃場の傾斜状態等
に合わせた設定傾斜角(水平状態等)に維持するための
左右における昇降作動量の差が大きくなるので、上記刈
取作業状態から非刈取作業状態への変化時における左右
の昇降作動量の差が大きい場合には、非刈取作業状態の
ときの目標対地高さを高めに設定することにより、旋回
時等において機体底部が地面に接触する等の不都合を有
効に回避させる一方、上記刈取作業状態から非刈取作業
状態への変化時における左右の昇降作動量の差が小さい
場合には、非刈取作業状態のときの目標対地高さを低め
に設定することにより、機体の対地高さが高いときの走
行安定性や、脱穀部での選別処理等や、乗り心地等への
悪影響を極力抑制させるように、非刈取作業状態で走行
する枕地等に近接する直前の刈取作業状態の地点での昇
降作動量の情報に基づいて非刈取作業状態のときの機体
の目標対地高さを適切に設定することができ、もって、
上記請求項2の好適な手段が得られる。
ての刈取走行を終了して枕地等の非刈取走行に移行する
地点において、圃場面の凹凸度や軟弱度が大きい場合に
は、走行機体の傾き角が大きくなって圃場の傾斜状態等
に合わせた設定傾斜角(水平状態等)に維持するための
左右における昇降作動量の差が大きくなるので、上記刈
取作業状態から非刈取作業状態への変化時における左右
の昇降作動量の差が大きい場合には、非刈取作業状態の
ときの目標対地高さを高めに設定することにより、旋回
時等において機体底部が地面に接触する等の不都合を有
効に回避させる一方、上記刈取作業状態から非刈取作業
状態への変化時における左右の昇降作動量の差が小さい
場合には、非刈取作業状態のときの目標対地高さを低め
に設定することにより、機体の対地高さが高いときの走
行安定性や、脱穀部での選別処理等や、乗り心地等への
悪影響を極力抑制させるように、非刈取作業状態で走行
する枕地等に近接する直前の刈取作業状態の地点での昇
降作動量の情報に基づいて非刈取作業状態のときの機体
の目標対地高さを適切に設定することができ、もって、
上記請求項2の好適な手段が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を全稈投入式コンバ
インに適用した場合について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、全稈投入式コンバインは、左右一対
のクローラ式の走行装置1を備えた走行機体Vに操縦室
2、脱穀部3等が搭載され、走行機体Vの前方には刈取
部4が機体横幅方向に沿う横軸芯P1周りに、刈取昇降
シリンダ8によって揺動昇降自在に設けられている。こ
こで、刈取昇降シリンダ8が、刈取部4を走行機体Vに
対して昇降操作する刈取昇降手段に対応する。
インに適用した場合について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、全稈投入式コンバインは、左右一対
のクローラ式の走行装置1を備えた走行機体Vに操縦室
2、脱穀部3等が搭載され、走行機体Vの前方には刈取
部4が機体横幅方向に沿う横軸芯P1周りに、刈取昇降
シリンダ8によって揺動昇降自在に設けられている。こ
こで、刈取昇降シリンダ8が、刈取部4を走行機体Vに
対して昇降操作する刈取昇降手段に対応する。
【0014】刈取部4は、先端部に設けた分草具45、
圃場の植立穀稈を後方側に掻き込むリール41、後方側
箇所に設けられて先端側から導入した茎稈を刈り取るバ
リカン型の刈り刃42、刈取穀稈を受け止めて後方に送
り出すオーガ43、及び、オーガ43から送り出される
穀稈を脱穀部3に掻き上げ搬送するコンベア44等から
なる。
圃場の植立穀稈を後方側に掻き込むリール41、後方側
箇所に設けられて先端側から導入した茎稈を刈り取るバ
リカン型の刈り刃42、刈取穀稈を受け止めて後方に送
り出すオーガ43、及び、オーガ43から送り出される
穀稈を脱穀部3に掻き上げ搬送するコンベア44等から
なる。
【0015】刈り刃42の後方には、刈取部4の対地高
さを検出するための接地式のセンサが設けられ、具体的
には、図4に示すように、機体横幅方向の中央側に設け
た板部材5と、ポテンショメータからなる刈高センサ6
とが設けられている。板部材5は、前部が水平軸芯P2
周りに回動自在に枢支されるとともに、後部が地面に接
する状態で上下に揺動し、刈高センサ6は板部材5の水
平軸芯P2周りの回動角度を抵抗値に変換する。つま
り、刈高センサ6の抵抗値から板部材5の回動角度即ち
水平軸芯P2部の対地高さ(刈取部4の対地高さに対応
する)を検出することができる。尚、図1中、49は、
対地高さを検出する必要がないときに、板部材5を引き
上げて保持する油圧シリンダである。
さを検出するための接地式のセンサが設けられ、具体的
には、図4に示すように、機体横幅方向の中央側に設け
た板部材5と、ポテンショメータからなる刈高センサ6
とが設けられている。板部材5は、前部が水平軸芯P2
周りに回動自在に枢支されるとともに、後部が地面に接
する状態で上下に揺動し、刈高センサ6は板部材5の水
平軸芯P2周りの回動角度を抵抗値に変換する。つま
り、刈高センサ6の抵抗値から板部材5の回動角度即ち
水平軸芯P2部の対地高さ(刈取部4の対地高さに対応
する)を検出することができる。尚、図1中、49は、
対地高さを検出する必要がないときに、板部材5を引き
上げて保持する油圧シリンダである。
【0016】脱穀部3は、走行機体Vの前後方向軸芯周
りに回転する扱胴34とその下方側の受け網35を備え
る扱室A、及び、扱室Aからの漏下処理物から穀粒を選
別して回収する選別室Bからなる。扱室Aの天井カバー
36の内面には、その始端側箇所において穀稈に接当し
て扱室A内に穀稈が供給されたか否かを検出する接触式
の穀稈センセS1と、処理物の後方への移送を促進又は
抑制するための送塵弁37とが設けられている。ここ
で、穀稈センセS1によって、図12に示す圃場Fの各
作業行程Lを刈取走行して扱室A内に穀稈が供給された
刈取作業状態であるか、あるいは、枕地部分F1を走行
している非刈取作業状態であるが検出される。選別室B
には、穀粒と藁屑等とを分離選別するための揺動選別板
や、藁屑等を吹き飛ばす風を発生するトウミや、選別さ
れた穀粒を回収する回収装置等が設けられている。
りに回転する扱胴34とその下方側の受け網35を備え
る扱室A、及び、扱室Aからの漏下処理物から穀粒を選
別して回収する選別室Bからなる。扱室Aの天井カバー
36の内面には、その始端側箇所において穀稈に接当し
て扱室A内に穀稈が供給されたか否かを検出する接触式
の穀稈センセS1と、処理物の後方への移送を促進又は
抑制するための送塵弁37とが設けられている。ここ
で、穀稈センセS1によって、図12に示す圃場Fの各
作業行程Lを刈取走行して扱室A内に穀稈が供給された
刈取作業状態であるか、あるいは、枕地部分F1を走行
している非刈取作業状態であるが検出される。選別室B
には、穀粒と藁屑等とを分離選別するための揺動選別板
や、藁屑等を吹き飛ばす風を発生するトウミや、選別さ
れた穀粒を回収する回収装置等が設けられている。
【0017】左右の各クローラ走行装置1の走行機体V
への取付構造を説明する。図2及び図3に示すように、
走行機体Vを構成する前後向き姿勢の主フレーム9の下
方に横向きフレーム10を連結し、この横向きフレーム
10で左右のトラックフレーム11を連結固定してい
る。このトラックフレーム11には、前後端夫々に、駆
動スプロケット12とテンションスプロケット13が取
付固定されるとともに、複数個の遊転輪体14を枢支し
て一体的に連結された前後一対の可動フレーム15A,
15Bを相対上下動可能に装着してある。遊転輪体14
群の中間位置にはトラックフレーム11に上下揺動可能
に遊転輪体16が支承されている。
への取付構造を説明する。図2及び図3に示すように、
走行機体Vを構成する前後向き姿勢の主フレーム9の下
方に横向きフレーム10を連結し、この横向きフレーム
10で左右のトラックフレーム11を連結固定してい
る。このトラックフレーム11には、前後端夫々に、駆
動スプロケット12とテンションスプロケット13が取
付固定されるとともに、複数個の遊転輪体14を枢支し
て一体的に連結された前後一対の可動フレーム15A,
15Bを相対上下動可能に装着してある。遊転輪体14
群の中間位置にはトラックフレーム11に上下揺動可能
に遊転輪体16が支承されている。
【0018】前後の可動フレーム15A,15Bには、
夫々、トラックフレーム11に上下揺動可能に枢支され
た前後ベルクランク17A,17Bの下端が取付けられ
ると共に、前後ベルクランク17A,17Bが連結ロッ
ド18で連結され、かつ、後ベルクランク17Bの上端
には、左右のクローラ走行装置1の接地部位を走行機体
Vに対して各別に昇降操作する昇降駆動手段としての油
圧式のローリング用昇降シリンダ19が連結され、もっ
て、前後の可動フレーム15A,15Bが同一方向に同
量だけ昇降されて、左右のクローラ走行装置1の接地部
位を走行機体Vに対して各別に昇降できるように構成し
てある。そして、図2に示すように、左右夫々のローリ
ング用昇降シリンダ19の伸長量を検出するストローク
センサ20が左右夫々に設けられ、この左右のストロー
クセンサ20が、左右のクローラ走行装置1の各接地部
位を昇降するためのローリング用昇降シリンダ19の左
右夫々における各昇降作動量を検出する昇降量検出手段
に対応する。
夫々、トラックフレーム11に上下揺動可能に枢支され
た前後ベルクランク17A,17Bの下端が取付けられ
ると共に、前後ベルクランク17A,17Bが連結ロッ
ド18で連結され、かつ、後ベルクランク17Bの上端
には、左右のクローラ走行装置1の接地部位を走行機体
Vに対して各別に昇降操作する昇降駆動手段としての油
圧式のローリング用昇降シリンダ19が連結され、もっ
て、前後の可動フレーム15A,15Bが同一方向に同
量だけ昇降されて、左右のクローラ走行装置1の接地部
位を走行機体Vに対して各別に昇降できるように構成し
てある。そして、図2に示すように、左右夫々のローリ
ング用昇降シリンダ19の伸長量を検出するストローク
センサ20が左右夫々に設けられ、この左右のストロー
クセンサ20が、左右のクローラ走行装置1の各接地部
位を昇降するためのローリング用昇降シリンダ19の左
右夫々における各昇降作動量を検出する昇降量検出手段
に対応する。
【0019】図5に示すように、マイクロコンピュータ
利用の制御装置21が設けられ、この制御装置21に、
刈高センサ6の刈高検出情報hsと、穀稈センサS1の
刈取作業状態の検出情報と、走行機体Vの水平基準面に
対する左右傾斜角を検出する傾斜角検出手段としての重
錘式の傾斜センサー23及び左右の各ストロークセンサ
20の検出情報とが入力されている。又、脱穀部3を作
動させるための手動の脱穀レバーの操作状態を検出する
脱穀スイッチ32と、稲、麦、大豆の3つの作物条件の
うちの1つを選択する作物切換スイッチSWとが設けら
れ、この各信号も制御装置21に入力されている。
利用の制御装置21が設けられ、この制御装置21に、
刈高センサ6の刈高検出情報hsと、穀稈センサS1の
刈取作業状態の検出情報と、走行機体Vの水平基準面に
対する左右傾斜角を検出する傾斜角検出手段としての重
錘式の傾斜センサー23及び左右の各ストロークセンサ
20の検出情報とが入力されている。又、脱穀部3を作
動させるための手動の脱穀レバーの操作状態を検出する
脱穀スイッチ32と、稲、麦、大豆の3つの作物条件の
うちの1つを選択する作物切換スイッチSWとが設けら
れ、この各信号も制御装置21に入力されている。
【0020】又、図6に示すように、操縦席の操作パネ
ル上に、走行機体Vの水平基準面に対する左右傾斜角を
設定するボリューム式の傾斜角設定器28、水平制御の
作動のオンオフを選択する水平オートスイッチ26、刈
高さの目標値H0を設定するボリューム式の刈高さ設定
器25、及び、刈高制御の作動のオンオフを選択する刈
高オートスイッチ27が設けられ、その各スイッチ等の
情報も、前記制御装置21に入力している。
ル上に、走行機体Vの水平基準面に対する左右傾斜角を
設定するボリューム式の傾斜角設定器28、水平制御の
作動のオンオフを選択する水平オートスイッチ26、刈
高さの目標値H0を設定するボリューム式の刈高さ設定
器25、及び、刈高制御の作動のオンオフを選択する刈
高オートスイッチ27が設けられ、その各スイッチ等の
情報も、前記制御装置21に入力している。
【0021】又、上記水平制御の作動がオフのときに手
動で機体を水平操作するための水平手動スイッチ31
と、刈高制御の作動がオフのときに手動で刈取部4を昇
降操作するための刈取昇降スイッチ33が設けられ、そ
の水平手動スイッチ31と刈取昇降スイッチ33からの
各操作情報が制御装置21に入力している。尚、水平手
動スイッチ31の操作情報は、走行機体Vの右を上げる
右上操作、左を上げる左上操作、走行機体Vを最下限位
置まで下げる下げ操作、及び最上限位置まで上げる上げ
操作の各情報からなる。
動で機体を水平操作するための水平手動スイッチ31
と、刈高制御の作動がオフのときに手動で刈取部4を昇
降操作するための刈取昇降スイッチ33が設けられ、そ
の水平手動スイッチ31と刈取昇降スイッチ33からの
各操作情報が制御装置21に入力している。尚、水平手
動スイッチ31の操作情報は、走行機体Vの右を上げる
右上操作、左を上げる左上操作、走行機体Vを最下限位
置まで下げる下げ操作、及び最上限位置まで上げる上げ
操作の各情報からなる。
【0022】一方、制御装置21からは、ローリング用
昇降シリンダ19を作動させるための制御バルブ29に
対する駆動信号、及び、刈取昇降シリンダ8を作動させ
るための制御バルブ30に対する駆動信号が出力されて
いる。
昇降シリンダ19を作動させるための制御バルブ29に
対する駆動信号、及び、刈取昇降シリンダ8を作動させ
るための制御バルブ30に対する駆動信号が出力されて
いる。
【0023】制御装置21を利用して、傾斜センサー2
3の情報に基づいて、走行機体Vの左右傾斜角を設定傾
斜角(傾斜角設定器28の設定角度)に維持し、且つ、
設定傾斜角にあるときの走行機体Vの対地高さが刈取作
業状態のときと非刈取作業状態のときとで各別に設定さ
れる目標対地高さになるように、ローリング用昇降シリ
ンダ19を作動させる昇降制御手段101が構成されて
いる。
3の情報に基づいて、走行機体Vの左右傾斜角を設定傾
斜角(傾斜角設定器28の設定角度)に維持し、且つ、
設定傾斜角にあるときの走行機体Vの対地高さが刈取作
業状態のときと非刈取作業状態のときとで各別に設定さ
れる目標対地高さになるように、ローリング用昇降シリ
ンダ19を作動させる昇降制御手段101が構成されて
いる。
【0024】又、制御装置21を利用して、非刈取作業
状態のときの走行機体Vの目標対地高さを、左右のクロ
ーラ走行装置1の各接地部位の昇降操作範囲の上限から
下限までの全範囲を調節対象として変更調節自在な目標
高さ調節手段102が構成され、この目標高さ調節手段
102は、刈取作業状態において(各作業行程Lの走行
時に)走行機体Vの左右傾斜角を設定傾斜角に維持する
ために作動されるローリング用昇降シリンダ19の左右
における昇降作動量の差が小さいほど、非刈取作業状態
のとき(枕地部分F1の走行時)の目標対地高さを低い
位置として調節するように構成されている。ここで、直
前の作業行程Lの走行時に上記左右の昇降作動量の差の
データが所定時間間隔でサンプリングされ、そのデータ
の平均値から次の枕地部分F1の走行時の目標対地高さ
を設定する。
状態のときの走行機体Vの目標対地高さを、左右のクロ
ーラ走行装置1の各接地部位の昇降操作範囲の上限から
下限までの全範囲を調節対象として変更調節自在な目標
高さ調節手段102が構成され、この目標高さ調節手段
102は、刈取作業状態において(各作業行程Lの走行
時に)走行機体Vの左右傾斜角を設定傾斜角に維持する
ために作動されるローリング用昇降シリンダ19の左右
における昇降作動量の差が小さいほど、非刈取作業状態
のとき(枕地部分F1の走行時)の目標対地高さを低い
位置として調節するように構成されている。ここで、直
前の作業行程Lの走行時に上記左右の昇降作動量の差の
データが所定時間間隔でサンプリングされ、そのデータ
の平均値から次の枕地部分F1の走行時の目標対地高さ
を設定する。
【0025】尚、刈取作業状態のときの目標対地高さ
は、作物切換スイッチSWの入力情報に基づいて稲、
麦、大豆の順で高くなる状態で、しかも、全体として上
記非刈取作業状態のときの目標対地高さよりも低い位置
になるように調節される。
は、作物切換スイッチSWの入力情報に基づいて稲、
麦、大豆の順で高くなる状態で、しかも、全体として上
記非刈取作業状態のときの目標対地高さよりも低い位置
になるように調節される。
【0026】従って、昇降制御手段101は、傾斜セン
サー23の検出値と傾斜角設定器28の設定値との差異
(すなわち偏角)を無くす方向にローリング用昇降シリ
ンダ19を作動させることによって、走行機体Vの左右
傾斜角を設定傾斜角(例えば、水平状態)に維持しなが
ら、ストロークセンサ20の情報に基づいて、ローリン
グ用昇降シリンダ19の左右夫々における各昇降作動量
が前記目標対地高さに対応して定まる各目標作動量(具
体的には、目標伸長量)になるようにローリング用昇降
シリンダ19を作動させる。ここで、非刈取作業状態の
ときの上記各目標伸長量は、刈取作業状態のときのロー
リング用昇降シリンダ19の左右での昇降作動量の差が
小さいほど小さくなり、走行機体Vの対地高さは低くな
る。
サー23の検出値と傾斜角設定器28の設定値との差異
(すなわち偏角)を無くす方向にローリング用昇降シリ
ンダ19を作動させることによって、走行機体Vの左右
傾斜角を設定傾斜角(例えば、水平状態)に維持しなが
ら、ストロークセンサ20の情報に基づいて、ローリン
グ用昇降シリンダ19の左右夫々における各昇降作動量
が前記目標対地高さに対応して定まる各目標作動量(具
体的には、目標伸長量)になるようにローリング用昇降
シリンダ19を作動させる。ここで、非刈取作業状態の
ときの上記各目標伸長量は、刈取作業状態のときのロー
リング用昇降シリンダ19の左右での昇降作動量の差が
小さいほど小さくなり、走行機体Vの対地高さは低くな
る。
【0027】例えば、前記偏角を“0”にすべく走行機
体Vを右に傾ける場合には、左右のローリング用昇降シ
リンダ19の昇降作動量を目標作動量になるように、右
のローリング用昇降シリンダ19を収縮させて右のクロ
ーラ走行装置1を下降させるか、左のローリング用昇降
シリンダ19を伸長させて左のクローラ走行装置1を上
昇させるかして、左右傾斜角を設定傾斜角に制御する。
走行機体Vを左に傾ける場合には、上記の場合と左右の
関係を逆にした操作を行う。
体Vを右に傾ける場合には、左右のローリング用昇降シ
リンダ19の昇降作動量を目標作動量になるように、右
のローリング用昇降シリンダ19を収縮させて右のクロ
ーラ走行装置1を下降させるか、左のローリング用昇降
シリンダ19を伸長させて左のクローラ走行装置1を上
昇させるかして、左右傾斜角を設定傾斜角に制御する。
走行機体Vを左に傾ける場合には、上記の場合と左右の
関係を逆にした操作を行う。
【0028】次に、前記走行機体Vの水平制御につい
て、図7〜図10のフローチャートに基づいて説明す
る。先ず、水平オートスイッチ26と脱穀スイッチ32
の状態を調べ、両スイッチのいずれかがオフのときは、
制御を行わずに図示しないメインフローに戻る。尚、こ
の状態で、水平手動スイッチ31の入力情報に基づく手
動の姿勢変更操作が可能である。
て、図7〜図10のフローチャートに基づいて説明す
る。先ず、水平オートスイッチ26と脱穀スイッチ32
の状態を調べ、両スイッチのいずれかがオフのときは、
制御を行わずに図示しないメインフローに戻る。尚、こ
の状態で、水平手動スイッチ31の入力情報に基づく手
動の姿勢変更操作が可能である。
【0029】上記両スイッチ26,32が共にオンのと
きは、目標対地高さでの水平制御を行う。つまり、傾斜
角設定器28による設定角度の入力と、傾斜センサ23
による左右傾斜角の検出とを行い、その設定角度と検出
角度の差つまり偏角 (+の場合には走行機体Vを右に傾
け、−の場合には走行機体Vを左に傾けることによっ
て、偏角をゼロにできるとする) を算出し、偏角の大き
さ及び符号(+),(−)によって走行機体Vを右に傾
けるか左に傾けるかを判断して、各フローa,b,cを
実行する。
きは、目標対地高さでの水平制御を行う。つまり、傾斜
角設定器28による設定角度の入力と、傾斜センサ23
による左右傾斜角の検出とを行い、その設定角度と検出
角度の差つまり偏角 (+の場合には走行機体Vを右に傾
け、−の場合には走行機体Vを左に傾けることによっ
て、偏角をゼロにできるとする) を算出し、偏角の大き
さ及び符号(+),(−)によって走行機体Vを右に傾
けるか左に傾けるかを判断して、各フローa,b,cを
実行する。
【0030】偏角が(+)の場合のフローa(図8)で
は、走行機体Vを右に傾ける必要があるので、左右のロ
ーリング用昇降シリンダ19の伸長量が共に目標操作量
より大の場合、及び、右のローリング用昇降シリンダ1
9の伸長量が目標操作量より大で左のローリング用昇降
シリンダ19の伸長量が目標操作量に等しい場合には、
左のローリング用昇降シリンダ19の作動を停止させ
て、右のローリング用昇降シリンダ19を収縮させる。
但し、右のローリング用昇降シリンダ19の伸長量が目
標操作量に等しいかそれより小の場合、及び、右のロー
リング用昇降シリンダ19の伸長量が目標操作量より大
で左のローリング用昇降シリンダ19の伸長量が目標操
作量より小の場合には、右のローリング用昇降シリンダ
19の作動を停止させて、左のローリング用昇降シリン
ダ19を伸長させる。
は、走行機体Vを右に傾ける必要があるので、左右のロ
ーリング用昇降シリンダ19の伸長量が共に目標操作量
より大の場合、及び、右のローリング用昇降シリンダ1
9の伸長量が目標操作量より大で左のローリング用昇降
シリンダ19の伸長量が目標操作量に等しい場合には、
左のローリング用昇降シリンダ19の作動を停止させ
て、右のローリング用昇降シリンダ19を収縮させる。
但し、右のローリング用昇降シリンダ19の伸長量が目
標操作量に等しいかそれより小の場合、及び、右のロー
リング用昇降シリンダ19の伸長量が目標操作量より大
で左のローリング用昇降シリンダ19の伸長量が目標操
作量より小の場合には、右のローリング用昇降シリンダ
19の作動を停止させて、左のローリング用昇降シリン
ダ19を伸長させる。
【0031】偏角が(−)の場合のフローb(図9)で
は、走行機体Vを左に傾ける必要があり、上記フローa
と左右が逆の作動を行う。
は、走行機体Vを左に傾ける必要があり、上記フローa
と左右が逆の作動を行う。
【0032】偏角の大きさがゼロ(設定角度と同一)の
場合のフローc(図10)では、左右のローリング用昇
降シリンダ19の伸長量が共に目標操作量より大の場合
には、左右のローリング用昇降シリンダ19を同じ作動
量で収縮させ、左右何れかのローリング用昇降シリンダ
19の伸長量が目標操作量に等しくなれば、左右のロー
リング用昇降シリンダ19の作動を停止させる。又、左
右何れか一方のローリング用昇降シリンダ19の伸長量
が目標操作量に等しいときに、他方のローリング用昇降
シリンダ19の伸長量が目標操作量より小である場合に
は、その他方のローリング用昇降シリンダ19の伸長量
が目標操作量になるまで、左右のローリング用昇降シリ
ンダ19を同じ作動量で伸長させる。
場合のフローc(図10)では、左右のローリング用昇
降シリンダ19の伸長量が共に目標操作量より大の場合
には、左右のローリング用昇降シリンダ19を同じ作動
量で収縮させ、左右何れかのローリング用昇降シリンダ
19の伸長量が目標操作量に等しくなれば、左右のロー
リング用昇降シリンダ19の作動を停止させる。又、左
右何れか一方のローリング用昇降シリンダ19の伸長量
が目標操作量に等しいときに、他方のローリング用昇降
シリンダ19の伸長量が目標操作量より小である場合に
は、その他方のローリング用昇降シリンダ19の伸長量
が目標操作量になるまで、左右のローリング用昇降シリ
ンダ19を同じ作動量で伸長させる。
【0033】又、制御装置21を利用して、刈高センサ
6の検出情報hsに基づいて、刈取部4の対地高さが目
標高さH0になるように刈取昇降シリンダ8を作動させ
る刈高制御手段103が構成されている。ここで、実際
の処理においては、上記検出情報hsを所定時間間隔で
サンプリングした所定個数のデータを平均して刈高検出
値H0を求め、その刈高検出値H0を刈高制御に用い
る。
6の検出情報hsに基づいて、刈取部4の対地高さが目
標高さH0になるように刈取昇降シリンダ8を作動させ
る刈高制御手段103が構成されている。ここで、実際
の処理においては、上記検出情報hsを所定時間間隔で
サンプリングした所定個数のデータを平均して刈高検出
値H0を求め、その刈高検出値H0を刈高制御に用い
る。
【0034】次に、この刈高さ制御について、図11の
フローチャートに基づいて説明する。先ず、水平オート
スイッチ26と脱穀スイッチ32の状態を調べ、両スイ
ッチのいずれかがオフのときは、制御を行わずに図示し
ないメインフローに戻る。尚、この状態で、前記刈取昇
降スイッチ33の入力情報に基づく手動の昇降操作が可
能である。上記両スイッチが共にオンのときには、刈高
検出値Hsを入力し、この刈高検出値Hsと目標値H0
とを比較して、その差が不感帯内にあればそのままメイ
ンフローに戻り、刈高検出値Hsが目標値H0より小で
あれば刈高さが適正高さより低いので刈取部4を上昇さ
せ、刈高検出値Hsが目標値H0より大であれば刈高さ
が適正高さより高いので刈取部4を下降させる。
フローチャートに基づいて説明する。先ず、水平オート
スイッチ26と脱穀スイッチ32の状態を調べ、両スイ
ッチのいずれかがオフのときは、制御を行わずに図示し
ないメインフローに戻る。尚、この状態で、前記刈取昇
降スイッチ33の入力情報に基づく手動の昇降操作が可
能である。上記両スイッチが共にオンのときには、刈高
検出値Hsを入力し、この刈高検出値Hsと目標値H0
とを比較して、その差が不感帯内にあればそのままメイ
ンフローに戻り、刈高検出値Hsが目標値H0より小で
あれば刈高さが適正高さより低いので刈取部4を上昇さ
せ、刈高検出値Hsが目標値H0より大であれば刈高さ
が適正高さより高いので刈取部4を下降させる。
【0035】〔別実施形態〕前記目標高さ調節手段10
2の別実施例として、刈取作業状態(各作業行程Lの刈
取走行時)におけるローリング用昇降シリンダ19の左
右における昇降作動量の差を求める構成は、前述のよう
なサンプリングデータの平均値に限らず、演算処理の簡
素化のために、その最大値と最小値の中間値としてもよ
い。
2の別実施例として、刈取作業状態(各作業行程Lの刈
取走行時)におけるローリング用昇降シリンダ19の左
右における昇降作動量の差を求める構成は、前述のよう
なサンプリングデータの平均値に限らず、演算処理の簡
素化のために、その最大値と最小値の中間値としてもよ
い。
【0036】又、目標高さ調節手段102が、刈取作業
状態から非刈取作業状態への変化時つまり各作業行程L
での刈取走行を終えて次の作業行程Lへの移動走行に移
る時点において、走行機体Vの左右傾斜角を設定傾斜角
に維持するために作動されるローリング用昇降シリンダ
19の左右における昇降作動量の差が小さいほど、前記
非刈取作業状態のときの前記目標対地高さを低い位置と
して調節するようにしてもよい。これにより、作業行程
Lの全体での差のデータを平均する処理に比べて演算処
理を簡素できながら、非刈取作業状態で走行する圃場の
枕地部分に近接する直前の刈取作業状態の地点での情報
に基づいて非刈取作業状態のときの機体Vの対地高さ調
節を適切に行うことができる。
状態から非刈取作業状態への変化時つまり各作業行程L
での刈取走行を終えて次の作業行程Lへの移動走行に移
る時点において、走行機体Vの左右傾斜角を設定傾斜角
に維持するために作動されるローリング用昇降シリンダ
19の左右における昇降作動量の差が小さいほど、前記
非刈取作業状態のときの前記目標対地高さを低い位置と
して調節するようにしてもよい。これにより、作業行程
Lの全体での差のデータを平均する処理に比べて演算処
理を簡素できながら、非刈取作業状態で走行する圃場の
枕地部分に近接する直前の刈取作業状態の地点での情報
に基づいて非刈取作業状態のときの機体Vの対地高さ調
節を適切に行うことができる。
【0037】又、上記実施例では、非刈取作業状態のと
きの目標対地高さを自動的に設定するようにしたが、操
縦席の操作パネルに、非刈取作業状態のときの目標対地
高さを任意に設定するための手動ボリューム等を設け、
この手動ボリュームの入力電圧に対応して、目標高さ調
節手段102が非刈取作業状態での目標対地高さを変更
調節するようにすることもできる。
きの目標対地高さを自動的に設定するようにしたが、操
縦席の操作パネルに、非刈取作業状態のときの目標対地
高さを任意に設定するための手動ボリューム等を設け、
この手動ボリュームの入力電圧に対応して、目標高さ調
節手段102が非刈取作業状態での目標対地高さを変更
調節するようにすることもできる。
【0038】上記実施例では、左右一対の走行装置1を
クローラ走行装置で構成したが、これに限るものではな
く、例えば、車輪式の走行装置でもよい。
クローラ走行装置で構成したが、これに限るものではな
く、例えば、車輪式の走行装置でもよい。
【0039】上記実施例では、昇降駆動手段19を油圧
式のシリンダにて構成したが、これに限るものではな
く、例えば、減速機構付きの電動モータでもよい。
式のシリンダにて構成したが、これに限るものではな
く、例えば、減速機構付きの電動モータでもよい。
【0040】上記実施例では、傾斜角検出手段を重錘式
の傾斜センサー23にて構成したが、重錘式に限るもの
ではなく、種々の傾斜角検出センサーが使用できる。
の傾斜センサー23にて構成したが、重錘式に限るもの
ではなく、種々の傾斜角検出センサーが使用できる。
【0041】上記実施例では、昇降量検出手段をストロ
ークセンサ20にて構成したが、これ以外に、ポテンシ
ョメータ等でもよい。
ークセンサ20にて構成したが、これ以外に、ポテンシ
ョメータ等でもよい。
【0042】上記実施例では、刈取作業状態のときの走
行機体Vの目標対地高さを、刈取作物の種類(稲、麦、
大豆等)によって異なる位置として調節できるようにし
たが、作物以外の条件、例えば、圃場が湿田か乾田か等
の圃場面の状態によって異なる位置に調節できるように
してもよい。
行機体Vの目標対地高さを、刈取作物の種類(稲、麦、
大豆等)によって異なる位置として調節できるようにし
たが、作物以外の条件、例えば、圃場が湿田か乾田か等
の圃場面の状態によって異なる位置に調節できるように
してもよい。
【0043】本発明は、全稈投入型コンバインに限るも
のではなく、自脱型コンバイン等にも適用できる。
のではなく、自脱型コンバイン等にも適用できる。
【図1】コンバインの全体構成を示す側面図
【図2】走行装置の昇降駆動手段を示す側面図
【図3】走行装置の昇降駆動手段を示す縦断背面図
【図4】刈高さ検出手段を示す平面図
【図5】制御構成を示すブロック図
【図6】操作パネルを示す正面図
【図7】制御作動を示すフローチャート
【図8】制御作動を示すフローチャート
【図9】制御作動を示すフローチャート
【図10】制御作動を示すフローチャート
【図11】制御作動を示すフローチャート
【図12】コンバインの圃場に対する刈取走行状態を示
す平面図
す平面図
1 走行装置 19 昇降駆動手段 20 昇降量検出手段 23 傾斜角検出手段 101 昇降制御手段 102 目標高さ調節手段 V 走行機体
Claims (4)
- 【請求項1】 左右一対の走行装置の接地部位を走行機
体に対して各別に昇降操作する昇降駆動手段と、前記走
行機体の水平基準面に対する左右傾斜角を検出する傾斜
角検出手段と、前記傾斜角検出手段の情報に基づいて、
前記走行機体の左右傾斜角を設定傾斜角に維持し、且
つ、設定傾斜角にあるときの前記走行機体の対地高さが
刈取作業状態のときと非刈取作業状態のときとで各別に
設定される目標対地高さになるように、前記昇降駆動手
段を作動させる昇降制御手段とが設けられたコンバイン
のローリング制御装置であって、 前記非刈取作業状態のときの前記目標対地高さを、前記
各接地部位の昇降操作範囲の上限から下限までの全範囲
を調節対象として変更調節自在な目標高さ調節手段が設
けられているコンバインのローリング制御装置。 - 【請求項2】 前記左右の走行装置の各接地部位を昇降
するための前記昇降駆動手段の左右夫々における各昇降
作動量を検出する昇降量検出手段が設けられ、 前記昇降制御手段は、前記昇降量検出手段の情報に基づ
いて、前記昇降駆動手段の左右夫々における各昇降作動
量が前記目標対地高さに対応して定まる各目標作動量に
なるように前記昇降駆動手段を作動させるように構成さ
れている請求項1記載のコンバインのローリング制御装
置。 - 【請求項3】 前記目標高さ調節手段は、前記刈取作業
状態において前記走行機体の左右傾斜角を設定傾斜角に
維持するために作動される前記昇降駆動手段の左右にお
ける昇降作動量の差が小さいほど、前記非刈取作業状態
のときの前記目標対地高さを低い位置として調節するよ
うに構成されている請求項2記載のコンバインのローリ
ング制御装置。 - 【請求項4】 前記目標高さ調節手段は、前記刈取作業
状態から前記非刈取作業状態への変化時において前記走
行機体の左右傾斜角を設定傾斜角に維持するために作動
される前記昇降駆動手段の左右における昇降作動量の差
が小さいほど、前記非刈取作業状態のときの前記目標対
地高さを低い位置として調節するように構成されている
請求項2記載のコンバインのローリング制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2623097A JPH10215646A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | コンバインのローリング制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2623097A JPH10215646A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | コンバインのローリング制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10215646A true JPH10215646A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=12187550
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2623097A Pending JPH10215646A (ja) | 1997-02-10 | 1997-02-10 | コンバインのローリング制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10215646A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180046914A (ko) | 2015-09-02 | 2018-05-09 | 가부시끼 가이샤 구보다 | 콤바인 |
-
1997
- 1997-02-10 JP JP2623097A patent/JPH10215646A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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