JPH10215156A - 遅延時間可変装置 - Google Patents
遅延時間可変装置Info
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- JPH10215156A JPH10215156A JP9015594A JP1559497A JPH10215156A JP H10215156 A JPH10215156 A JP H10215156A JP 9015594 A JP9015594 A JP 9015594A JP 1559497 A JP1559497 A JP 1559497A JP H10215156 A JPH10215156 A JP H10215156A
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- H03K2005/00013—Delay, i.e. output pulse is delayed after input pulse and pulse length of output pulse is dependent on pulse length of input pulse
- H03K2005/00019—Variable delay
- H03K2005/00058—Variable delay controlled by a digital setting
- H03K2005/00065—Variable delay controlled by a digital setting by current control, e.g. by parallel current control transistors
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- H03K2005/00013—Delay, i.e. output pulse is delayed after input pulse and pulse length of output pulse is dependent on pulse length of input pulse
- H03K2005/00019—Variable delay
- H03K2005/00058—Variable delay controlled by a digital setting
- H03K2005/00071—Variable delay controlled by a digital setting by adding capacitance as a load
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- H03K—PULSE TECHNIQUE
- H03K3/00—Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
- H03K3/02—Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
- H03K3/027—Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of logic circuits, with internal or external positive feedback
- H03K3/03—Astable circuits
- H03K3/0315—Ring oscillators
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- Nonlinear Science (AREA)
- Pulse Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 製造上のばらつきあるいは動作温度の変動に
よるゲイン(遅延時間制御信号を変えたときの遅延時間
可変装置の入出力遅延時間の変化の割合)の変動を押さ
える。さらに、信号にのる雑音によって入出力遅延時間
が受ける影響を少なくする。 【解決手段】 遅延回路101の電源端子の間に、並列
接続したpMOS108をN個、並列接続したnMOS
109をN個接続する。pMOS108、nMOS10
9のW/Lを変えることでオン電流が互いに異なるよう
に設定する。ゲートには遅延時間制御入力信号を入力す
る。ある瞬間にオンしているトランジスタは常にpMO
S、nMOSそれぞれ1個という条件で順にオンさせて
いったとき遅延時間の変化量(ゲイン)が一定になるよ
うに、pMOSとnMOSのオン電流を設定する。遅延
時間はオン電流に反比例するので、オン電流を変えるこ
とで遅延時間を変える。
よるゲイン(遅延時間制御信号を変えたときの遅延時間
可変装置の入出力遅延時間の変化の割合)の変動を押さ
える。さらに、信号にのる雑音によって入出力遅延時間
が受ける影響を少なくする。 【解決手段】 遅延回路101の電源端子の間に、並列
接続したpMOS108をN個、並列接続したnMOS
109をN個接続する。pMOS108、nMOS10
9のW/Lを変えることでオン電流が互いに異なるよう
に設定する。ゲートには遅延時間制御入力信号を入力す
る。ある瞬間にオンしているトランジスタは常にpMO
S、nMOSそれぞれ1個という条件で順にオンさせて
いったとき遅延時間の変化量(ゲイン)が一定になるよ
うに、pMOSとnMOSのオン電流を設定する。遅延
時間はオン電流に反比例するので、オン電流を変えるこ
とで遅延時間を変える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力から出力まで
の遅延時間を、制御信号により変化させることができる
遅延時間可変装置に関する。
の遅延時間を、制御信号により変化させることができる
遅延時間可変装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遅延時間可変装置は、外
部からの遅延時間制御信号により入力から出力までの入
出力遅延時間が変化する遅延時間可変手段を提供するこ
とを目的としている。また、この種の遅延時間可変装置
は、入力と出力を接続し、かつ負帰還をかけることで、
電圧制御発振装置を構成できるため、電圧制御発振装置
として記載している例もある。
部からの遅延時間制御信号により入力から出力までの入
出力遅延時間が変化する遅延時間可変手段を提供するこ
とを目的としている。また、この種の遅延時間可変装置
は、入力と出力を接続し、かつ負帰還をかけることで、
電圧制御発振装置を構成できるため、電圧制御発振装置
として記載している例もある。
【0003】たとえば、ハウスマンら(Hausman
et al.)による米国特許第4,978,927
号には、リング状に接続された基本ゲート回路の信号の
伝播経路を、ディジタル的にオンあるいはオフ状態に変
化するゲート回路で変えることで、発振周波数を変化さ
せる、プログラマブルな電圧制御発振器が記載されてい
る。
et al.)による米国特許第4,978,927
号には、リング状に接続された基本ゲート回路の信号の
伝播経路を、ディジタル的にオンあるいはオフ状態に変
化するゲート回路で変えることで、発振周波数を変化さ
せる、プログラマブルな電圧制御発振器が記載されてい
る。
【0004】具体的には、図13に示すように、まず基
本ゲート回路(ここではNOR回路)108,114,
120,124,118,112とインバータセクショ
ン126,132を接続してリング状にする。このNO
R108と112の、片方の入力同士をNOR112で
接続する。同様にNOR114と118、NOR120
と124をそれぞれNOR116,122で接続する。
NOR110,116,122の片方のディジタル入力
A,B,CおよびNORの108,114,120の片
方のディジタル入力Aバー,Bバー,Cバーの値によっ
て信号は4種類の伝播経路を取る。これによって発振周
波数を変化させている。
本ゲート回路(ここではNOR回路)108,114,
120,124,118,112とインバータセクショ
ン126,132を接続してリング状にする。このNO
R108と112の、片方の入力同士をNOR112で
接続する。同様にNOR114と118、NOR120
と124をそれぞれNOR116,122で接続する。
NOR110,116,122の片方のディジタル入力
A,B,CおよびNORの108,114,120の片
方のディジタル入力Aバー,Bバー,Cバーの値によっ
て信号は4種類の伝播経路を取る。これによって発振周
波数を変化させている。
【0005】信号が、NOR110、112、インバー
タセクション132だけを通る場合が最も発振周波数が
高く、逆にNOR108,114,120,インバータ
セクション126,NOR124,118,112、イ
ンバータセクション132を通る場合が最も発振周波数
が低い。
タセクション132だけを通る場合が最も発振周波数が
高く、逆にNOR108,114,120,インバータ
セクション126,NOR124,118,112、イ
ンバータセクション132を通る場合が最も発振周波数
が低い。
【0006】また、特開平5−268002号公報に
は、アナログ制御信号により発振周波数を変化させる電
圧制御発振器について記載している。
は、アナログ制御信号により発振周波数を変化させる電
圧制御発振器について記載している。
【0007】これは、図14にあるようにNAND回路
5の後段にCMOSインバータを四段縦続接続し、CM
OSインバータの最終段4の出力をNAND回路5に入
力してリング状にし、電圧制御発振器としたものであ
る。各インバータ1〜4のnMOSトランジスタN1
1,N21,N31,N41と接地の間には、それぞれ
nMOSN12,N22,N32,N42を入れ、その
ゲートにアナログ信号である発振制御信号INを入力し
てオン抵抗を制御して遅延時間を制御する。遅延時間を
変えることで発振周波数を制御することができる。なお
NAND回路5は発振開始信号により発振と停止を制御
するために入れてある。この発明の特徴は、発振周波数
範囲が広いことである。
5の後段にCMOSインバータを四段縦続接続し、CM
OSインバータの最終段4の出力をNAND回路5に入
力してリング状にし、電圧制御発振器としたものであ
る。各インバータ1〜4のnMOSトランジスタN1
1,N21,N31,N41と接地の間には、それぞれ
nMOSN12,N22,N32,N42を入れ、その
ゲートにアナログ信号である発振制御信号INを入力し
てオン抵抗を制御して遅延時間を制御する。遅延時間を
変えることで発振周波数を制御することができる。なお
NAND回路5は発振開始信号により発振と停止を制御
するために入れてある。この発明の特徴は、発振周波数
範囲が広いことである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来の技
術には以下の3つの問題点がある。第1の問題点は、遅
延時間可変装置の制御信号がある状態で全く一定で変動
しなくても、装置の製造上のばらつきがあるので、別々
の装置AとBではゲインが異なることである。また動作
温度が変動するとたとえ一つの装置でもゲインが変化す
る。ここで、ゲインとは、遅延時間制御信号の状態(ア
ナログであれば電圧あるいは電流の大小、ディジタルで
あればディジタルで表現されている値の大小)を変化さ
せたときの遅延時間可変装置の入出力遅延時間の変化の
割合である。
術には以下の3つの問題点がある。第1の問題点は、遅
延時間可変装置の制御信号がある状態で全く一定で変動
しなくても、装置の製造上のばらつきがあるので、別々
の装置AとBではゲインが異なることである。また動作
温度が変動するとたとえ一つの装置でもゲインが変化す
る。ここで、ゲインとは、遅延時間制御信号の状態(ア
ナログであれば電圧あるいは電流の大小、ディジタルで
あればディジタルで表現されている値の大小)を変化さ
せたときの遅延時間可変装置の入出力遅延時間の変化の
割合である。
【0009】第2の問題点は、ディジタルの場合、遅延
時間は、1つの基本ゲート回路の遅延時間を単位として
しか変えることができず、それより細かく変えることは
できないのでゲインが大きくなってしまうことである。
時間は、1つの基本ゲート回路の遅延時間を単位として
しか変えることができず、それより細かく変えることは
できないのでゲインが大きくなってしまうことである。
【0010】第3の問題点は、アナログの場合、制御範
囲が電源電圧で制限されるのでゲインを大きく設定する
が、ゲインが大きいと雑音に弱くなってしまうことであ
る。
囲が電源電圧で制限されるのでゲインを大きく設定する
が、ゲインが大きいと雑音に弱くなってしまうことであ
る。
【0011】以下詳細に説明する。第1の問題点は、ア
ナログとディジタル共通の問題である。ゲインが変化す
る理由は、遅延時間可変装置を構成するデバイスの特性
が、製造工程のばらつき(たとえば、MOSトランジス
タであれば、チャネルイオンの注入量やゲート酸化膜の
厚さやチャネル長などがばらつく)や動作温度等により
変化するためである。すなわち遅延時間可変装置の入力
から出力までの遅延時間がある所望の値のときの遅延時
間制御信号の状態に対して、その遅延時間制御信号の状
態を変化させたときのゲインが、製造工程のばらつきや
動作温度等により変化してしまうためである。通常のM
OSトランジスタでは、ばらつきにより最悪条件では、
基本ゲート回路の遅延時間が約2倍大きくなり、最良条
件では、約0.5倍になることから、第1の従来例で
は、1段階遅延時間制御信号を変化させたときの入出力
遅延時間の変化量が、0.5倍から2倍変化してしま
う。
ナログとディジタル共通の問題である。ゲインが変化す
る理由は、遅延時間可変装置を構成するデバイスの特性
が、製造工程のばらつき(たとえば、MOSトランジス
タであれば、チャネルイオンの注入量やゲート酸化膜の
厚さやチャネル長などがばらつく)や動作温度等により
変化するためである。すなわち遅延時間可変装置の入力
から出力までの遅延時間がある所望の値のときの遅延時
間制御信号の状態に対して、その遅延時間制御信号の状
態を変化させたときのゲインが、製造工程のばらつきや
動作温度等により変化してしまうためである。通常のM
OSトランジスタでは、ばらつきにより最悪条件では、
基本ゲート回路の遅延時間が約2倍大きくなり、最良条
件では、約0.5倍になることから、第1の従来例で
は、1段階遅延時間制御信号を変化させたときの入出力
遅延時間の変化量が、0.5倍から2倍変化してしま
う。
【0012】同様に、通常のMOSトランジスタでは、
ばらつきにより最悪条件では、そのオン電流が約0.5
倍になり、最良条件では、約2倍になることから、第2
の従来例では、ある電圧だけ遅延時間制御信号を変化さ
せたときの入出力遅延時間の変化量が、0.5倍から2
倍変化してしまう。
ばらつきにより最悪条件では、そのオン電流が約0.5
倍になり、最良条件では、約2倍になることから、第2
の従来例では、ある電圧だけ遅延時間制御信号を変化さ
せたときの入出力遅延時間の変化量が、0.5倍から2
倍変化してしまう。
【0013】第2の問題点は、ディジタル特有の問題で
ある。遅延時間制御信号を1段階変えたとき、入出力遅
延時間は、1ゲート以上の基本ゲート回路の遅延時間に
相当する時間変化してしまい、遅延時間をそれより短く
することはできない。例えば、0.2μmCMOSLS
Iの製造プロセスでは、基本ゲート回路の入出力遅延時
間は、電源2.5Vで100ps程度であるため、入出
力遅延時間は100psを最小単位として変化すること
になる。その間の値例えば50ps短くするということ
ができない。
ある。遅延時間制御信号を1段階変えたとき、入出力遅
延時間は、1ゲート以上の基本ゲート回路の遅延時間に
相当する時間変化してしまい、遅延時間をそれより短く
することはできない。例えば、0.2μmCMOSLS
Iの製造プロセスでは、基本ゲート回路の入出力遅延時
間は、電源2.5Vで100ps程度であるため、入出
力遅延時間は100psを最小単位として変化すること
になる。その間の値例えば50ps短くするということ
ができない。
【0014】第3の問題点は、アナログ特有の問題であ
る。遅延時間制御信号がアナログ信号であり、その制御
範囲が電源電圧で規定されてしまうため、遅延時間制御
信号を変化させたときの入出力遅延時間の最小値と最大
値の幅、すなわち入出力遅延時間の制御範囲を大きくし
たような場合、ゲインを大きくする必要がある。その結
果として、遅延時間制御信号に少しの雑音がのっても入
出力遅延時間を大きく変化させてしまう。
る。遅延時間制御信号がアナログ信号であり、その制御
範囲が電源電圧で規定されてしまうため、遅延時間制御
信号を変化させたときの入出力遅延時間の最小値と最大
値の幅、すなわち入出力遅延時間の制御範囲を大きくし
たような場合、ゲインを大きくする必要がある。その結
果として、遅延時間制御信号に少しの雑音がのっても入
出力遅延時間を大きく変化させてしまう。
【0015】本発明は以上述べた課題を解決すること、
すなわち、装置の製造上のばらつきあるいは動作温度の
変動によるゲインの変動を押さえることによって、装置
の信頼性、歩留まり、保守性を向上させることである。
さらに、ゲインを小さくする、あるいは遅延時間制御信
号にのる雑音によって入出力遅延時間が受ける影響を少
なくし、それによって、得られる遅延時間の精度を高め
ることである。
すなわち、装置の製造上のばらつきあるいは動作温度の
変動によるゲインの変動を押さえることによって、装置
の信頼性、歩留まり、保守性を向上させることである。
さらに、ゲインを小さくする、あるいは遅延時間制御信
号にのる雑音によって入出力遅延時間が受ける影響を少
なくし、それによって、得られる遅延時間の精度を高め
ることである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、第3の電源端
子と第4の電源端子と入力端子と出力端子を持つ遅延回
路と、前記遅延回路の第3の電源端子にドレイン端子が
接続され、第1の電源にソース端子が接続され、ゲート
に遅延時間制御信号が入力される複数のpMOSトラン
ジスタと、前記遅延回路の第4の電源端子にドレイン端
子が接続され、第2の電源にソース端子が接続され、ゲ
ートに遅延時間制御信号が入力される複数のnMOSト
ランジスタを備えた遅延時間可変装置であって、トラン
ジスタの特性によって決まる、前記遅延回路の入出力遅
延時間がある所望の値のとき、前記pMOSトランジス
タと前記nMOSトランジスタを、ある瞬間にオンして
いるトランジスタは常にpMOS、nMOSそれぞれ1
個という条件で順にオンさせていったとき前記遅延時間
の変化量が一定になるように、前記pMOSトランジス
タと前記nMOSトランジスタのオン電流を設定するこ
とを特徴とする遅延時間可変装置である。
子と第4の電源端子と入力端子と出力端子を持つ遅延回
路と、前記遅延回路の第3の電源端子にドレイン端子が
接続され、第1の電源にソース端子が接続され、ゲート
に遅延時間制御信号が入力される複数のpMOSトラン
ジスタと、前記遅延回路の第4の電源端子にドレイン端
子が接続され、第2の電源にソース端子が接続され、ゲ
ートに遅延時間制御信号が入力される複数のnMOSト
ランジスタを備えた遅延時間可変装置であって、トラン
ジスタの特性によって決まる、前記遅延回路の入出力遅
延時間がある所望の値のとき、前記pMOSトランジス
タと前記nMOSトランジスタを、ある瞬間にオンして
いるトランジスタは常にpMOS、nMOSそれぞれ1
個という条件で順にオンさせていったとき前記遅延時間
の変化量が一定になるように、前記pMOSトランジス
タと前記nMOSトランジスタのオン電流を設定するこ
とを特徴とする遅延時間可変装置である。
【0017】遅延時間制御信号をディジタル信号で構成
しているので入出力遅延時間が遅延時間制御信号にのる
雑音により影響を受けなくなる。したがって、より精度
の高い遅延時間を得ることができる。また、装置の信頼
性が向上する。また、遅延時間可変装置の製造工程のば
らつきや動作温度の変化によらず、遅延時間可変装置の
ゲインが一定となる。したがって、装置の信頼性と歩留
まりと保守性が向上する。また、遅延時間制御信号を変
化させたときの、遅延時間可変装置の入出力遅延時間の
変化の割合を小さくすることができ、その結果より遅延
時間の精度の高いを高くすることができる。
しているので入出力遅延時間が遅延時間制御信号にのる
雑音により影響を受けなくなる。したがって、より精度
の高い遅延時間を得ることができる。また、装置の信頼
性が向上する。また、遅延時間可変装置の製造工程のば
らつきや動作温度の変化によらず、遅延時間可変装置の
ゲインが一定となる。したがって、装置の信頼性と歩留
まりと保守性が向上する。また、遅延時間制御信号を変
化させたときの、遅延時間可変装置の入出力遅延時間の
変化の割合を小さくすることができ、その結果より遅延
時間の精度の高いを高くすることができる。
【0018】また、前述の複数のpMOSトランジスタ
とnMOSトランジスタに代えて、前記第1あるいは第
2の電源端子に第1の端子が接続された容量素子と、前
記遅延回路の出力端子と前記容量素子の第2の端子の間
に、ソース端子とドレイン端子が接続され、ゲートに遅
延時間制御信号が入力される複数のMOSトランジスタ
を備えていてもよい。この場合もMOSトランジスタの
オン電流の設定は同じである。
とnMOSトランジスタに代えて、前記第1あるいは第
2の電源端子に第1の端子が接続された容量素子と、前
記遅延回路の出力端子と前記容量素子の第2の端子の間
に、ソース端子とドレイン端子が接続され、ゲートに遅
延時間制御信号が入力される複数のMOSトランジスタ
を備えていてもよい。この場合もMOSトランジスタの
オン電流の設定は同じである。
【0019】また前述の二つの遅延時間可変装置をM個
(Mは複数)縦続接続して、オン電流を同様に設定する
と、入出力遅延時間の制御範囲がM倍に広がる。
(Mは複数)縦続接続して、オン電流を同様に設定する
と、入出力遅延時間の制御範囲がM倍に広がる。
【0020】また、この、複数個縦続接続した遅延時間
可変装置の入力と出力をセレクタを介して接続し、セレ
クタのもう一方の入力から信号を入れて、セレクタと遅
延時間可変装置をK回(K≧1)通るようにすると、少
ない数の遅延回路で入出力遅延時間の最小値から最大値
までの幅を広げることができる。
可変装置の入力と出力をセレクタを介して接続し、セレ
クタのもう一方の入力から信号を入れて、セレクタと遅
延時間可変装置をK回(K≧1)通るようにすると、少
ない数の遅延回路で入出力遅延時間の最小値から最大値
までの幅を広げることができる。
【0021】また、もし位相同期ループ技術を用いて、
遅延時間可変装置の入力信号と出力信号の位相をあわせ
ば、セレクタの出力から、遅延時間可変装置の入力信号
の周波数に対してK/2倍に逓倍した周波数の信号を得
ることができる。また、同じ遅延回路をK回通ることか
ら、K個の遅延回路を用いるより、遅延時間制御信号の
数が、1/Kになる。したがって省面積化が図れる。
遅延時間可変装置の入力信号と出力信号の位相をあわせ
ば、セレクタの出力から、遅延時間可変装置の入力信号
の周波数に対してK/2倍に逓倍した周波数の信号を得
ることができる。また、同じ遅延回路をK回通ることか
ら、K個の遅延回路を用いるより、遅延時間制御信号の
数が、1/Kになる。したがって省面積化が図れる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、
本発明の遅延時間可変装置161は、入力信号102と
出力信号103と第3の電源端子104と第4の電源端
子105を持つ遅延回路101と、前記遅延回路101
の第3の電源端子104にドレイン端子が接続され、第
1の電源106にソース端子が接続されたN個(Nは2
以上の整数)のpMOSトランジスタ108と、前記遅
延回路101の第4の電源端子105にドレイン端子が
接続され、第2の電源107にソース端子が接続された
N個のnMOSトランジスタ109から構成される。N
個のpMOS108とN個のnMOS109はW/L
(チャネル幅/チャネル長)を互いに変えてオン電流を
変えている。どのMOSを選ぶかでオン電流がかわり、
その結果遅延時間を可変にできるわけである。
て図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、
本発明の遅延時間可変装置161は、入力信号102と
出力信号103と第3の電源端子104と第4の電源端
子105を持つ遅延回路101と、前記遅延回路101
の第3の電源端子104にドレイン端子が接続され、第
1の電源106にソース端子が接続されたN個(Nは2
以上の整数)のpMOSトランジスタ108と、前記遅
延回路101の第4の電源端子105にドレイン端子が
接続され、第2の電源107にソース端子が接続された
N個のnMOSトランジスタ109から構成される。N
個のpMOS108とN個のnMOS109はW/L
(チャネル幅/チャネル長)を互いに変えてオン電流を
変えている。どのMOSを選ぶかでオン電流がかわり、
その結果遅延時間を可変にできるわけである。
【0023】図2は遅延回路101の例である。遅延回
路101はnMOSトランジスタ151とpMOSトラ
ンジスタ152からなるインバータ回路で構成される。
路101はnMOSトランジスタ151とpMOSトラ
ンジスタ152からなるインバータ回路で構成される。
【0024】図1に示す遅延時間可変装置161で、い
ま、N個のpMOSトランジスタ108のうち、オン状
態となっているpMOSトランジスタのオン電流の合計
と、N個のnMOSトランジスタ109のうち、オン状
態となっているnMOSトランジスタのオン電流の合計
が等しく、Iとすると、遅延回路101の入出力時間
は、1/Iに比例する。
ま、N個のpMOSトランジスタ108のうち、オン状
態となっているpMOSトランジスタのオン電流の合計
と、N個のnMOSトランジスタ109のうち、オン状
態となっているnMOSトランジスタのオン電流の合計
が等しく、Iとすると、遅延回路101の入出力時間
は、1/Iに比例する。
【0025】また、いま、N個のpMOSトランジスタ
108とnMOSトランジスタ109のうち、それぞれ
1つだけがオン状態となっているとする。どのトランジ
スタをオンさせるかで、遅延時間可変装置161の入出
力遅延時間を変えることができる。
108とnMOSトランジスタ109のうち、それぞれ
1つだけがオン状態となっているとする。どのトランジ
スタをオンさせるかで、遅延時間可変装置161の入出
力遅延時間を変えることができる。
【0026】オン状態となっているトランジスタの番号
をn(1≦n≦N)とし、この時の、pMOSトランジ
スタとnMOSトランジスタのオン電流が等しく、I
(n)(1≦n≦N)とする。pMOS,nMOSと
も、番号が大きくなるにつれてオン電流が大きくなるよ
うにする。I(n)は、nMOSトランジスタとpMO
Sトランジスタの製造工程のばらつきや動作温度の変動
によりそのオン電流が変化する。ここで、製造工程のば
らつきとは、チャネルイオンの注入量、ゲート酸化膜
厚、ゲート長等のばらつきを示す。
をn(1≦n≦N)とし、この時の、pMOSトランジ
スタとnMOSトランジスタのオン電流が等しく、I
(n)(1≦n≦N)とする。pMOS,nMOSと
も、番号が大きくなるにつれてオン電流が大きくなるよ
うにする。I(n)は、nMOSトランジスタとpMO
Sトランジスタの製造工程のばらつきや動作温度の変動
によりそのオン電流が変化する。ここで、製造工程のば
らつきとは、チャネルイオンの注入量、ゲート酸化膜
厚、ゲート長等のばらつきを示す。
【0027】いま、製造工程のばらつきや動作温度の変
動によるI(n)の最小値(この時の製造工程のばらつ
きの条件と温度条件を最良条件と呼ぶ)をImin
(n)、最大値(この時の条件を最悪条件と呼ぶ)をI
max(n)、標準値(この時の条件を標準条件と呼
ぶ)をItypical(n)とする。この時、標準的
なCMOSの製造工程と通常の動作温度の変動の割合を
考慮すると、Imin(n)×2=Itypical
(n)であり、Imax(n)=Itypical
(n)×2である。つまり入出力遅延時間は、遅延時間
制御端子111から114および121から124が同
じ状態であれば、製造工程のばらつきや動作温度の変動
により、半分から2倍の間で変動してしまうことにな
る。
動によるI(n)の最小値(この時の製造工程のばらつ
きの条件と温度条件を最良条件と呼ぶ)をImin
(n)、最大値(この時の条件を最悪条件と呼ぶ)をI
max(n)、標準値(この時の条件を標準条件と呼
ぶ)をItypical(n)とする。この時、標準的
なCMOSの製造工程と通常の動作温度の変動の割合を
考慮すると、Imin(n)×2=Itypical
(n)であり、Imax(n)=Itypical
(n)×2である。つまり入出力遅延時間は、遅延時間
制御端子111から114および121から124が同
じ状態であれば、製造工程のばらつきや動作温度の変動
により、半分から2倍の間で変動してしまうことにな
る。
【0028】また、逆に言えば、ある所望の遅延時間を
得るためのオン電流をIとすると、そのIを得るために
オンとなっているトランジスタの番号Nは、最良条件
n.best、最悪条件n.worst、標準条件n.
typicalで異なる。すなわち、n.bestと
n.worstとn.typicalは、異なった番号
となる。
得るためのオン電流をIとすると、そのIを得るために
オンとなっているトランジスタの番号Nは、最良条件
n.best、最悪条件n.worst、標準条件n.
typicalで異なる。すなわち、n.bestと
n.worstとn.typicalは、異なった番号
となる。
【0029】本発明の遅延時間可変装置では、入出力遅
延時間がある所望の値のときのN個のpMOSトランジ
スタ109とnMOSトランジスタ108の状態から、
オン状態となっているトランジスタを変えたときの入出
力遅延時間の変化量すなわちゲインが一定となるよう
に、前記N個のpMOSトランジスタと前記N個のnM
OSトランジスタのオン電流を設定する。
延時間がある所望の値のときのN個のpMOSトランジ
スタ109とnMOSトランジスタ108の状態から、
オン状態となっているトランジスタを変えたときの入出
力遅延時間の変化量すなわちゲインが一定となるよう
に、前記N個のpMOSトランジスタと前記N個のnM
OSトランジスタのオン電流を設定する。
【0030】具体的には、(I(n.best+1)+
I(n.best−1))/2=I(n.best)、
かつ(I(n.worst+1)+I(n.worst
−1))/2=I(n.worst)、かつ(I(n.
typical+1) +I(n.typical−
1))/2=I(n.typical)となるように、
nMOSトランジスタとpMOSトランジスタのオン電
流を設定する。オン電流の設定は、MOSトランジスタ
のチャネル幅、チャネル長などを設定することで可能で
ある。
I(n.best−1))/2=I(n.best)、
かつ(I(n.worst+1)+I(n.worst
−1))/2=I(n.worst)、かつ(I(n.
typical+1) +I(n.typical−
1))/2=I(n.typical)となるように、
nMOSトランジスタとpMOSトランジスタのオン電
流を設定する。オン電流の設定は、MOSトランジスタ
のチャネル幅、チャネル長などを設定することで可能で
ある。
【0031】このように設定すれば、トランジスタの特
性変動によらず、遅延回路の入出力遅延時間がある所望
の遅延時間のとき、オンさせるトランジスタを順に変え
たときの、入出力遅延時間の変化量が一定になる。
性変動によらず、遅延回路の入出力遅延時間がある所望
の遅延時間のとき、オンさせるトランジスタを順に変え
たときの、入出力遅延時間の変化量が一定になる。
【0032】Nの値が21のときの、入出力遅延時間の
変化の様子を図12を示す。すなわち、N個のpMOS
トランジスタ109とN個のnMOSトランジスタ10
8の、オン状態となっているトランジスタの番号を変化
させた(すなわち、nを変化させる)ときの入出力遅延
時間の値を示す。
変化の様子を図12を示す。すなわち、N個のpMOS
トランジスタ109とN個のnMOSトランジスタ10
8の、オン状態となっているトランジスタの番号を変化
させた(すなわち、nを変化させる)ときの入出力遅延
時間の値を示す。
【0033】図12は、遅延回路の入出力遅延時間があ
る所望の遅延時間のときのゲインが、トランジスタの特
性変動に関わりなく一定となるように、前記N個のpM
OSトランジスタと前記N個のnMOSトランジスタの
オン電流I(n)を設定したとき、最悪条件、標準条
件、最良条件で入出力遅延時間がどのように変化するか
を示している。なお、図12では最悪、標準、最良条件
の3本の線しか記載していないが、実際はその中間の条
件があるので、図12は実際は線でなく面になる。しか
しこの図では代表して最悪、標準、最良の3本を書いて
ある。
る所望の遅延時間のときのゲインが、トランジスタの特
性変動に関わりなく一定となるように、前記N個のpM
OSトランジスタと前記N個のnMOSトランジスタの
オン電流I(n)を設定したとき、最悪条件、標準条
件、最良条件で入出力遅延時間がどのように変化するか
を示している。なお、図12では最悪、標準、最良条件
の3本の線しか記載していないが、実際はその中間の条
件があるので、図12は実際は線でなく面になる。しか
しこの図では代表して最悪、標準、最良の3本を書いて
ある。
【0034】入出力遅延時間が、ある所望の遅延時間に
おいて、最悪条件では、Nの値n.worstは、18
であり、標準条件では、nの値n.typicalは、
13であり、最良条件では、nの値n.bestは、6
である。また、それぞれの条件で、nの値を増減したと
ころの入出力遅延時間の変化の割合、すなわちゲイン
は、ほぼ同じとなる。これは、オン状態のトランジスタ
の番号Nを増加するにしたがって、入出力遅延時間の変
化の割合が小さくなるように、すなわち、MOSトラン
ジスタのオン電流の変化割合が小さくなるように、21
個のpMOSトランジスタ109と21個のnMOSト
ランジスタ108のオン電流を決定したからである。こ
こで遅延時間とオン電流の関係について説明する。遅延
時間とオン電流とは反比例の関係にあるので、電流の関
係式はすなわち遅延時間の関係式になる。トランジスタ
のオン電流Iは一般にI=bW/L(VDD−VT)a
(a,bは定数,Wはチャネル幅、Lはチャネル長)で
あり、VDDとVTは設計値としては通常一定にするの
で、遅延時間はIの逆数1/Iに比例しL/Wをパラメ
ータとして記述することができる。
おいて、最悪条件では、Nの値n.worstは、18
であり、標準条件では、nの値n.typicalは、
13であり、最良条件では、nの値n.bestは、6
である。また、それぞれの条件で、nの値を増減したと
ころの入出力遅延時間の変化の割合、すなわちゲイン
は、ほぼ同じとなる。これは、オン状態のトランジスタ
の番号Nを増加するにしたがって、入出力遅延時間の変
化の割合が小さくなるように、すなわち、MOSトラン
ジスタのオン電流の変化割合が小さくなるように、21
個のpMOSトランジスタ109と21個のnMOSト
ランジスタ108のオン電流を決定したからである。こ
こで遅延時間とオン電流の関係について説明する。遅延
時間とオン電流とは反比例の関係にあるので、電流の関
係式はすなわち遅延時間の関係式になる。トランジスタ
のオン電流Iは一般にI=bW/L(VDD−VT)a
(a,bは定数,Wはチャネル幅、Lはチャネル長)で
あり、VDDとVTは設計値としては通常一定にするの
で、遅延時間はIの逆数1/Iに比例しL/Wをパラメ
ータとして記述することができる。
【0035】図12のときのMOSトランジスタW,L
を示す。以下、L/Wの関係である。ここではLは全て
0.35μmである。電源電圧VDDは3.3Vを設
定,酸化膜厚は設計値で80オングストローム、しきい
電圧VTはnMOSで同0.6V,pMOSで同−0.
6V、オン電流はチャネル幅の設計値W=10μmのと
きnMOSで4mA,pMOSで−2mAである。 以下、図12の横軸番号(トランジスタ番号)とそのと
きONになっているトランジスタのチャネル幅W[μ
m]を示す。 図12の横軸番号 pMOS W[μm] nMOS W[μm] 1 4.0 2.0 2 4.2 2.1 3 4.6 2.3 4 4.8 2.4 5 5.0 2.5 6 5.2 2.6 7 5.4 2.7 8 5.6 2.8 9 6.0 3.0 10 6.2 3.1 11 6.8 3.4 12 7.2 3.6 13 7.6 3.8 14 8.4 4.2 15 9.2 4.6 16 10.0 5.0 17 11.6 5.8 18 13.6 6.8 19 18.0 9.0 20 23.4 11.7 21 32.0 16.0 つぎに、本発明の第2の実施の形態について図3を参照
して詳細に説明する。
を示す。以下、L/Wの関係である。ここではLは全て
0.35μmである。電源電圧VDDは3.3Vを設
定,酸化膜厚は設計値で80オングストローム、しきい
電圧VTはnMOSで同0.6V,pMOSで同−0.
6V、オン電流はチャネル幅の設計値W=10μmのと
きnMOSで4mA,pMOSで−2mAである。 以下、図12の横軸番号(トランジスタ番号)とそのと
きONになっているトランジスタのチャネル幅W[μ
m]を示す。 図12の横軸番号 pMOS W[μm] nMOS W[μm] 1 4.0 2.0 2 4.2 2.1 3 4.6 2.3 4 4.8 2.4 5 5.0 2.5 6 5.2 2.6 7 5.4 2.7 8 5.6 2.8 9 6.0 3.0 10 6.2 3.1 11 6.8 3.4 12 7.2 3.6 13 7.6 3.8 14 8.4 4.2 15 9.2 4.6 16 10.0 5.0 17 11.6 5.8 18 13.6 6.8 19 18.0 9.0 20 23.4 11.7 21 32.0 16.0 つぎに、本発明の第2の実施の形態について図3を参照
して詳細に説明する。
【0036】図3では図1と異なり、遅延時間を制御す
るMOSトランジスタ141が遅延回路101の後段に
ついている。MOS141と容量でRC回路を構成し、
MOSのゲート電圧を制御してMOS141の抵抗Rを
変えている。
るMOSトランジスタ141が遅延回路101の後段に
ついている。MOS141と容量でRC回路を構成し、
MOSのゲート電圧を制御してMOS141の抵抗Rを
変えている。
【0037】回路構成は、まず、入力信号102と出力
信号103と第1の電源端子106と第2の電源端子1
07を持つ遅延回路101があり、容量素子142の第
1の端子が第2の電源端子107に接続されている。遅
延回路101の出力端子103と容量素子141の第2
の端子の間に、ソース端子とドレイン端子が接続された
N個のnMOSトランジスタ141が接続される。nM
OS141のL/W等の条件を図1の実施の形態とあま
り変えないとすれば、容量値は100fF〜500fF
程度が適正な値である。
信号103と第1の電源端子106と第2の電源端子1
07を持つ遅延回路101があり、容量素子142の第
1の端子が第2の電源端子107に接続されている。遅
延回路101の出力端子103と容量素子141の第2
の端子の間に、ソース端子とドレイン端子が接続された
N個のnMOSトランジスタ141が接続される。nM
OS141のL/W等の条件を図1の実施の形態とあま
り変えないとすれば、容量値は100fF〜500fF
程度が適正な値である。
【0038】図3に示す遅延時間可変装置162で、い
ま、N個のnMOSトランジスタ141のうち、オン状
態となっているnMOSトランジスタのオン電流の合計
をIとすると、遅延回路101の入出力時間は、1/I
に比例する。
ま、N個のnMOSトランジスタ141のうち、オン状
態となっているnMOSトランジスタのオン電流の合計
をIとすると、遅延回路101の入出力時間は、1/I
に比例する。
【0039】本発明の第1の実施の形態と同様に、N個
のnMOSトランジスタ141のオン電流を設定するこ
とで、トランジスタの特性変動によらず、前記遅延回路
の入出力遅延時間がある所望の遅延時間のときの入出力
遅延時間の変化量が一定となる。
のnMOSトランジスタ141のオン電流を設定するこ
とで、トランジスタの特性変動によらず、前記遅延回路
の入出力遅延時間がある所望の遅延時間のときの入出力
遅延時間の変化量が一定となる。
【0040】つぎに、本発明の第3の実施の形態につい
て図4を参照して説明する。図4は図1で示した遅延時
間可変装置161を直線状にM個縦続接続したものであ
る。こうすると図1の装置と同様の効果が得られ、しか
も、図1に比べて入出力遅延時間の制御範囲がM倍に広
げられる。
て図4を参照して説明する。図4は図1で示した遅延時
間可変装置161を直線状にM個縦続接続したものであ
る。こうすると図1の装置と同様の効果が得られ、しか
も、図1に比べて入出力遅延時間の制御範囲がM倍に広
げられる。
【0041】つぎに、本発明の第4の実施の形態につい
て図5を参照して説明する。図3で示した遅延時間可変
装置162を直線状にM個縦続接続したものである。こ
うすると図3の装置と同様の効果が得られ、かつ、図3
に比べて入出力遅延時間の制御範囲がM倍に広げられ
る。
て図5を参照して説明する。図3で示した遅延時間可変
装置162を直線状にM個縦続接続したものである。こ
うすると図3の装置と同様の効果が得られ、かつ、図3
に比べて入出力遅延時間の制御範囲がM倍に広げられ
る。
【0042】つぎに、本発明の第5の実施の形態につい
て図6参照して説明する。図4の遅延時間可変装置16
1の入力信号102にセレクタ163の出力端子が接続
され、M個の遅延時間可変装置161の出力端子103
が、セレクタ163の第1の入力端子に接続される。セ
レクタ制御装置166は、セレクタ163の第2の入力
端子164から入力された信号が、K回だけセレクタ1
63とM個の遅延時間可変装置161を通るように、セ
レクト信号165を制御する。
て図6参照して説明する。図4の遅延時間可変装置16
1の入力信号102にセレクタ163の出力端子が接続
され、M個の遅延時間可変装置161の出力端子103
が、セレクタ163の第1の入力端子に接続される。セ
レクタ制御装置166は、セレクタ163の第2の入力
端子164から入力された信号が、K回だけセレクタ1
63とM個の遅延時間可変装置161を通るように、セ
レクト信号165を制御する。
【0043】図7にセレクタ制御装置166の例を示
す。また、図8にKが6の場合の、タイミングを示す。
図6,7,8を参照すると、セレクタ制御装置166は
信号線164の信号の立ち上がりエッジでゼロにリセッ
トする。また、信号線102の信号の立ち下がりの数を
計数する。さらに、計数値が0からK/2−1では、信
号線165をアクティブ状態にする。それ以外の計数値
では、信号線165を非アクティブ状態にする。ここ
で、信号線がアクティブ状態では、その信号線を接続し
た装置あるいは回路が、その信号により動作を開始した
り、その信号により動作を変化させる。図5のセレクタ
163は、信号線165がアクティブ状態であれば、1
03と102を接続し、非アクティブ状態では、164
と102を接続する。
す。また、図8にKが6の場合の、タイミングを示す。
図6,7,8を参照すると、セレクタ制御装置166は
信号線164の信号の立ち上がりエッジでゼロにリセッ
トする。また、信号線102の信号の立ち下がりの数を
計数する。さらに、計数値が0からK/2−1では、信
号線165をアクティブ状態にする。それ以外の計数値
では、信号線165を非アクティブ状態にする。ここ
で、信号線がアクティブ状態では、その信号線を接続し
た装置あるいは回路が、その信号により動作を開始した
り、その信号により動作を変化させる。図5のセレクタ
163は、信号線165がアクティブ状態であれば、1
03と102を接続し、非アクティブ状態では、164
と102を接続する。
【0044】図8に示すように、信号線164から入力
された信号は、セレクタ163とM個の遅延時間可変装
置161をK回だけ通ることになる。図8で、102か
ら103へ伸びる矢印は、遅延時間可変装置の間を信号
が通る時間を、103から102へ伸びる矢印は、セレ
クタを信号が通る時間を示す。102から103へ伸び
る矢印が6本あるのでK=6である。いま、信号線16
4に周波数fの信号を入力し、カウンタの計数値がK/
2で信号線103の信号が立ち上がる時刻と信号線16
4の信号が立ち上がる時刻が一致するように、位相同期
ループ技術を用いて、遅延時間可変装置161の遅延時
間制御端子111から114と121から124を制御
してやれば、信号線103には、f×K/2だけ逓倍さ
れた周波数の信号が得られる。
された信号は、セレクタ163とM個の遅延時間可変装
置161をK回だけ通ることになる。図8で、102か
ら103へ伸びる矢印は、遅延時間可変装置の間を信号
が通る時間を、103から102へ伸びる矢印は、セレ
クタを信号が通る時間を示す。102から103へ伸び
る矢印が6本あるのでK=6である。いま、信号線16
4に周波数fの信号を入力し、カウンタの計数値がK/
2で信号線103の信号が立ち上がる時刻と信号線16
4の信号が立ち上がる時刻が一致するように、位相同期
ループ技術を用いて、遅延時間可変装置161の遅延時
間制御端子111から114と121から124を制御
してやれば、信号線103には、f×K/2だけ逓倍さ
れた周波数の信号が得られる。
【0045】また、カウンタの計数値がK/2で信号線
103の信号が立ち上がる時刻を制御する、遅延時間制
御端子111から114と121から124の制御範囲
をWとした場合、W×M×Kだけ制御範囲が広がる。
103の信号が立ち上がる時刻を制御する、遅延時間制
御端子111から114と121から124の制御範囲
をWとした場合、W×M×Kだけ制御範囲が広がる。
【0046】つぎに、本発明の第6の実施の形態につい
て図9を参照して説明する。図5で示した遅延時間可変
装置162の入力信号102にセレクタ163の出力端
子が接続され、M個の遅延時間可変装置162の出力端
子103が、セレクタ163の第1の入力端子に接続さ
れる。セレクタ制御装置166は、セレクタ163の第
2の入力端子164から入力された信号が、K回だけセ
レクタ163とM個の遅延時間可変装置162を通るよ
うに、セレクト信号165を制御する。動作のタイミン
グおよび効果は第5の実施の形態と同様である。
て図9を参照して説明する。図5で示した遅延時間可変
装置162の入力信号102にセレクタ163の出力端
子が接続され、M個の遅延時間可変装置162の出力端
子103が、セレクタ163の第1の入力端子に接続さ
れる。セレクタ制御装置166は、セレクタ163の第
2の入力端子164から入力された信号が、K回だけセ
レクタ163とM個の遅延時間可変装置162を通るよ
うに、セレクト信号165を制御する。動作のタイミン
グおよび効果は第5の実施の形態と同様である。
【0047】つぎに、本発明の第7の実施の形態につい
て図10を参照して詳細に説明する。図4の遅延時間可
変装置161の入力信号102にセレクタ163の出力
端子が接続され、M個の遅延時間可変装置161の出力
端子103が、セレクタ163の第1の入力端子に接続
される。セレクタ制御装置166は、セレクタ163の
第2の入力端子164から入力された信号が、K回だけ
セレクタ163とM個の遅延時間可変装置161を通る
ように、セレクト信号165を制御する。遅延時間制御
装置167は、M個の遅延時間可変装置161の遅延時
間制御端子を、セレクタ制御装置166の内部状態にし
たがって制御する。
て図10を参照して詳細に説明する。図4の遅延時間可
変装置161の入力信号102にセレクタ163の出力
端子が接続され、M個の遅延時間可変装置161の出力
端子103が、セレクタ163の第1の入力端子に接続
される。セレクタ制御装置166は、セレクタ163の
第2の入力端子164から入力された信号が、K回だけ
セレクタ163とM個の遅延時間可変装置161を通る
ように、セレクト信号165を制御する。遅延時間制御
装置167は、M個の遅延時間可変装置161の遅延時
間制御端子を、セレクタ制御装置166の内部状態にし
たがって制御する。
【0048】本実施の形態は、本発明の第5の実施の形
態に遅延時間制御装置167を付加した形となってい
る。遅延時間制御装置167は、セレクタ制御装置16
6の内部状態、たとえば、図7の例では、カウンタ計数
値の値によりM個の遅延時間可変装置の遅延時間制御端
子を独立に制御する。したがって、1つの遅延時間可変
装置161の遅延時間制御端子の組み合わせをP通りと
した場合、P×M×K/2だけ組み合わせの数が増加す
る。すなわち、セレクタ制御装置166の内部状態を参
照して、M個の遅延時間可変装置の遅延時間制御端子を
独立に制御する場合、セレクタ制御装置166の内部状
態に依存せずに、M個の遅延時間可変装置の遅延時間制
御端子を独立に制御する場合にくらべてK/2倍だけ制
御性が向上する。言い換えれば、ある組み合わせからあ
る組み合わせに、遅延時間制御端子の組み合わせを変更
したとき、遅延時間の変化時間を1/(K/2)に小さ
くすることができ、より細かい遅延時間の制御が可能に
なる。
態に遅延時間制御装置167を付加した形となってい
る。遅延時間制御装置167は、セレクタ制御装置16
6の内部状態、たとえば、図7の例では、カウンタ計数
値の値によりM個の遅延時間可変装置の遅延時間制御端
子を独立に制御する。したがって、1つの遅延時間可変
装置161の遅延時間制御端子の組み合わせをP通りと
した場合、P×M×K/2だけ組み合わせの数が増加す
る。すなわち、セレクタ制御装置166の内部状態を参
照して、M個の遅延時間可変装置の遅延時間制御端子を
独立に制御する場合、セレクタ制御装置166の内部状
態に依存せずに、M個の遅延時間可変装置の遅延時間制
御端子を独立に制御する場合にくらべてK/2倍だけ制
御性が向上する。言い換えれば、ある組み合わせからあ
る組み合わせに、遅延時間制御端子の組み合わせを変更
したとき、遅延時間の変化時間を1/(K/2)に小さ
くすることができ、より細かい遅延時間の制御が可能に
なる。
【0049】つぎに、本発明の第8の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図11を参照する
と、本発明の遅延時間可変装置は、図5の遅延時間可変
装置162の入力信号102にセレクタ163の出力端
子が接続され、M個の遅延時間可変装置162の出力端
子103が、セレクタ163の第1の入力端子に接続さ
れ、セレクタ163の第2の入力端子164から入力さ
れた信号が、K回だけセレクタ163と前記のM個の遅
延時間可変装置162を通るように、セレクタ163の
セレクト信号165を制御するセレクタ制御装置166
と、M個の遅延時間可変装置162の遅延時間制御端子
を、セレクタ制御装置166の内部状態にしたがって制
御する遅延時間制御装置167から構成される。動作の
タイミングおよび効果は本発明の第7の実施の形態と同
じである。
て図面を参照して詳細に説明する。図11を参照する
と、本発明の遅延時間可変装置は、図5の遅延時間可変
装置162の入力信号102にセレクタ163の出力端
子が接続され、M個の遅延時間可変装置162の出力端
子103が、セレクタ163の第1の入力端子に接続さ
れ、セレクタ163の第2の入力端子164から入力さ
れた信号が、K回だけセレクタ163と前記のM個の遅
延時間可変装置162を通るように、セレクタ163の
セレクト信号165を制御するセレクタ制御装置166
と、M個の遅延時間可変装置162の遅延時間制御端子
を、セレクタ制御装置166の内部状態にしたがって制
御する遅延時間制御装置167から構成される。動作の
タイミングおよび効果は本発明の第7の実施の形態と同
じである。
【0050】遅延時間可変装置161の制御信号は、す
べて、遅延時間制御装置167から得ている。167
は、カウンタ計数値の値を169から知ることができる
ので、その値によって、遅延時間可変装置161の制御
信号を変える事ができる。
べて、遅延時間制御装置167から得ている。167
は、カウンタ計数値の値を169から知ることができる
ので、その値によって、遅延時間可変装置161の制御
信号を変える事ができる。
【0051】カウンタ計数値の値によって遅延時間可変
装置161の制御信号を制御しないとする。たとえば、
K=6、遅延時間可変装置161の数を3とし、簡単に
するためすべての遅延時間可変装置161の制御信号の
状態を同じ7とし(実際には独立に制御する)とする。
この“7”は図12で説明した7である。装置161の
遅延時間は、制御信号の番号と同じとする。
装置161の制御信号を制御しないとする。たとえば、
K=6、遅延時間可変装置161の数を3とし、簡単に
するためすべての遅延時間可変装置161の制御信号の
状態を同じ7とし(実際には独立に制御する)とする。
この“7”は図12で説明した7である。装置161の
遅延時間は、制御信号の番号と同じとする。
【0052】このとき、カウンタ計数値の値によらず
に、装置161の制御信号を制御すると、装置161の
制御信号を7とすると、遅延時間は、7*3*6=12
6となる。装置161の制御信号をその前後の6あるい
は8とすると、遅延時間は、6*3*6=108あるい
は、8*3*6=144となる。すなわち、装置161
の制御信号の前後で、遅延時間が、108から144ま
で変化してしまう。
に、装置161の制御信号を制御すると、装置161の
制御信号を7とすると、遅延時間は、7*3*6=12
6となる。装置161の制御信号をその前後の6あるい
は8とすると、遅延時間は、6*3*6=108あるい
は、8*3*6=144となる。すなわち、装置161
の制御信号の前後で、遅延時間が、108から144ま
で変化してしまう。
【0053】これに対し、本実施の形態では、カウンタ
計数値の値によって、遅延時間可変装置161の制御信
号を制御するので、装置161の制御信号を7とする
と、遅延時間は、7*3*6=126となる。装置16
1の制御信号を、カウンタ計数値の値が1の時に、その
前後の6あるいは8とすると、遅延時間は、7*3*5
+6*3*1=123あるいは、7*3*5+8*3*
1=129となる。つまり遅延時間可変装置161の制
御信号の前後で、遅延時間が、123から129までし
か変化しない。
計数値の値によって、遅延時間可変装置161の制御信
号を制御するので、装置161の制御信号を7とする
と、遅延時間は、7*3*6=126となる。装置16
1の制御信号を、カウンタ計数値の値が1の時に、その
前後の6あるいは8とすると、遅延時間は、7*3*5
+6*3*1=123あるいは、7*3*5+8*3*
1=129となる。つまり遅延時間可変装置161の制
御信号の前後で、遅延時間が、123から129までし
か変化しない。
【0054】
【発明の効果】第1の効果は、遅延時間可変装置の入出
力遅延時間が遅延時間制御信号にのる雑音により影響を
受けなくなる。したがって、より精度の高い遅延時間を
得ることができる。また、装置の信頼性が向上する。そ
の理由は、遅延時間可変装置の遅延時間制御信号をディ
ジタル信号で構成しているからである。
力遅延時間が遅延時間制御信号にのる雑音により影響を
受けなくなる。したがって、より精度の高い遅延時間を
得ることができる。また、装置の信頼性が向上する。そ
の理由は、遅延時間可変装置の遅延時間制御信号をディ
ジタル信号で構成しているからである。
【0055】第2の効果は、遅延時間可変装置の製造工
程のばらつきや動作温度の変化によらず、遅延時間可変
装置のゲインが一定である。したがって装置の信頼性と
歩留まりと保守性が向上する。その理由は、遅延時間可
変装置の入出力遅延時間を、MOSトランジスタのオン
電流で制御し、前記遅延時間制御信号に接続される、M
OSトランジスタの、オン状態とオフ状態を個別に逐次
変化させたとき、トランジスタ特性変動によらず、遅延
時間可変装置の入力信号と出力信号がある所望の遅延時
間のときの、その変化量が一定になるように、MOSト
ランジスタのオン電流を設定しているからである。
程のばらつきや動作温度の変化によらず、遅延時間可変
装置のゲインが一定である。したがって装置の信頼性と
歩留まりと保守性が向上する。その理由は、遅延時間可
変装置の入出力遅延時間を、MOSトランジスタのオン
電流で制御し、前記遅延時間制御信号に接続される、M
OSトランジスタの、オン状態とオフ状態を個別に逐次
変化させたとき、トランジスタ特性変動によらず、遅延
時間可変装置の入力信号と出力信号がある所望の遅延時
間のときの、その変化量が一定になるように、MOSト
ランジスタのオン電流を設定しているからである。
【0056】第3の効果は、遅延時間制御信号を変化さ
せたときの、遅延時間可変装置の入出力遅延時間の変化
の割合を小さくすることができる。したがって、より精
度の高い遅延時間を得ることができる。
せたときの、遅延時間可変装置の入出力遅延時間の変化
の割合を小さくすることができる。したがって、より精
度の高い遅延時間を得ることができる。
【0057】また、少ない数の遅延回路で、入出力遅延
時間の最小値から最大値までの幅を広げることができ
る。
時間の最小値から最大値までの幅を広げることができ
る。
【0058】また、もし位相同期ループ技術を用いて、
遅延時間可変装置の入力信号と出力信号の位相をあわせ
ば、セレクタの出力から、遅延時間可変装置の入力信号
の周波数に対してK/2倍に逓倍した周波数の信号を得
ることができる。
遅延時間可変装置の入力信号と出力信号の位相をあわせ
ば、セレクタの出力から、遅延時間可変装置の入力信号
の周波数に対してK/2倍に逓倍した周波数の信号を得
ることができる。
【0059】また、同じ遅延回路をK回通ることから、
K個の遅延回路を用いるより、遅延時間制御信号の数
が、1/Kになる。したがって、省面積化が図れる。そ
の理由は、前記遅延時間可変装置の入出力遅延時間を制
御するMOSトランジスタを複数のMOSトランジスタ
の並列接続で構成しているからである。また、セレクタ
を用いて、遅延時間可変装置の入力から出力までの信号
経路に同じ遅延回路を1回以上(K回)経由するよう構
成するからでもある。
K個の遅延回路を用いるより、遅延時間制御信号の数
が、1/Kになる。したがって、省面積化が図れる。そ
の理由は、前記遅延時間可変装置の入出力遅延時間を制
御するMOSトランジスタを複数のMOSトランジスタ
の並列接続で構成しているからである。また、セレクタ
を用いて、遅延時間可変装置の入力から出力までの信号
経路に同じ遅延回路を1回以上(K回)経由するよう構
成するからでもある。
【図1】本発明の第1の実施の形態を表す図である。
【図2】本発明の遅延回路の実施の形態の例を表す図で
ある。
ある。
【図3】本発明の第2の実施の形態を表す図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態を表す図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態を表す図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態を表す図である。
【図7】本発明のセレクタ制御装置の実施の形態の例を
表す図である。
表す図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態のタイミングを表す
図である。
図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態を表す図である。
【図10】本発明の第7の実施の形態を表す図である。
【図11】本発明の第8の実施の形態を表す図である。
【図12】本発明の効果を表す図である。
【図13】本発明の第1の従来の実施の形態を表す図で
ある。
ある。
【図14】本発明の第2の従来の実施の形態を表す図で
ある。
ある。
101 遅延回路 102 遅延回路の入力信号線 103 遅延回路の出力信号線 104 第3の電源端子 105 第4の電源端子 106 第1の電源端子 107 第2の電源端子 108,152 pMOSトランジスタ 109,141,151 nMOSトランジスタ 111,112,113,114,121,122,1
23,124,131,132,133,134 遅延
時間制御信号線 142 容量素子 161,162 遅延時間可変装置 163 セレクタ 166 セレクタ制御装置 167 遅延時間制御装置 168 カウンタ
23,124,131,132,133,134 遅延
時間制御信号線 142 容量素子 161,162 遅延時間可変装置 163 セレクタ 166 セレクタ制御装置 167 遅延時間制御装置 168 カウンタ
Claims (7)
- 【請求項1】第3の電源端子と第4の電源端子と入力端
子と出力端子を持つ遅延回路と、前記遅延回路の第3の
電源端子にドレイン端子が接続され、第1の電源にソー
ス端子が接続され、ゲートに遅延時間制御信号が入力さ
れる複数のpMOSトランジスタと、前記遅延回路の第
4の電源端子にドレイン端子が接続され、第2の電源に
ソース端子が接続され、ゲートに遅延時間制御信号が入
力される複数のnMOSトランジスタを備えた遅延時間
可変装置であって、トランジスタの特性によって決ま
る、前記遅延回路の入出力遅延時間がある所望の値のと
き、前記pMOSトランジスタと前記nMOSトランジ
スタを、ある瞬間にオンしているトランジスタは常にp
MOS、nMOSそれぞれ1個という条件で順にオンさ
せていったとき前記遅延時間の変化量が一定になるよう
に、前記pMOSトランジスタと前記nMOSトランジ
スタのオン電流を設定することを特徴とする遅延時間可
変装置。 - 【請求項2】第1の電源端子と第2の電源端子と入力端
子と出力端子を持つ遅延回路と、前記第1あるいは第2
の電源端子に第1の端子が接続された容量素子と、前記
遅延回路の出力端子と前記容量素子の第2の端子の間
に、ソース端子とドレイン端子が接続され、ゲートに遅
延時間制御信号が入力される複数のMOSトランジスタ
を備えた遅延時間可変装置であって、トランジスタの特
性によって決まる、前記遅延回路の入出力遅延時間があ
る所望の値のとき、前記MOSトランジスタを、ある瞬
間にオンしているトランジスタは常に1個という条件で
順にオンさせていったとき前記遅延時間の変化量が一定
になるように、前記複数のMOSトランジスタのオン電
流と前記容量素子の容量値を設定することを特徴とする
遅延時間可変装置。 - 【請求項3】請求項1に記載の遅延時間可変装置を複数
個縦続接続し、トランジスタの特性によって決まる、前
記遅延回路の入出力遅延時間がある所望の値のとき、前
記pMOSトランジスタと前記nMOSトランジスタ
を、ある瞬間にオンしているトランジスタは常にpMO
S、nMOSそれぞれ1個という条件で順にオンさせて
いったとき前記遅延時間の変化量が一定になるように、
前記pMOSトランジスタと前記nMOSトランジスタ
のオン電流を設定することを特徴とする遅延時間可変装
置。 - 【請求項4】請求項2に記載の遅延時間可変装置を複数
個縦続接続し、トランジスタの特性によって決まる、前
記遅延回路の入出力遅延時間がある所望の値のとき、前
記MOSトランジスタを、ある瞬間にオンしているトラ
ンジスタは常に1個という条件で順にオンさせていった
とき前記遅延時間の変化量が一定になるように、前記M
OSトランジスタのオン電流を設定することを特徴とす
る遅延時間可変装置。 - 【請求項5】請求項3または4の遅延時間可変装置と、
セレクタを備え、前記遅延時間可変装置の入力端子が、
前記セレクタの出力端子に接続され、前記遅延時間可変
装置の出力端子が、前記セレクタの第1の入力端子に接
続され、前記セレクタの第2の入力端子から入力された
信号が、K回だけ前記セレクタと前記遅延時間可変装置
を通るように、前記セレクタのセレクト信号を制御する
セレクタ制御装置を備えることを特徴とする遅延時間可
変装置。 - 【請求項6】前記入力信号が前記セレクタと前記遅延時
間可変装置をK回通るとき、それぞれの状態で、前記遅
延時間可変装置の遅延時間制御端子を制御する遅延時間
制御装置を備えることを特徴とする請求項5に記載の遅
延時間可変装置。 - 【請求項7】前記遅延時間制御信号はディジタル信号で
ある請求項1、2、3、4、5または6に記載の遅延時
間可変装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9015594A JPH10215156A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 遅延時間可変装置 |
US09/020,574 US6304124B1 (en) | 1997-01-29 | 1998-01-29 | Variable delay circuit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9015594A JPH10215156A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 遅延時間可変装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10215156A true JPH10215156A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=11893053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9015594A Pending JPH10215156A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | 遅延時間可変装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6304124B1 (ja) |
JP (1) | JPH10215156A (ja) |
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1998
- 1998-01-29 US US09/020,574 patent/US6304124B1/en not_active Expired - Lifetime
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000808 |