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JPH10212484A - 液晶配向剤 - Google Patents

液晶配向剤

Info

Publication number
JPH10212484A
JPH10212484A JP1663097A JP1663097A JPH10212484A JP H10212484 A JPH10212484 A JP H10212484A JP 1663097 A JP1663097 A JP 1663097A JP 1663097 A JP1663097 A JP 1663097A JP H10212484 A JPH10212484 A JP H10212484A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diisocyanate
liquid crystal
polymer
polyamic acid
bis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP1663097A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Yamamoto
圭一 山本
Keisuke Kuriyama
敬祐 栗山
Naoki Ryutsu
直樹 柳通
Masayuki Kimura
雅之 木村
Yasuo Matsuki
安生 松木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSR Corp filed Critical JSR Corp
Priority to JP1663097A priority Critical patent/JPH10212484A/ja
Publication of JPH10212484A publication Critical patent/JPH10212484A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 残像消去時間が短い液晶表示素子を作製
することができる液晶配向剤の提供。 電圧保持率の
高い液晶表示素子を作製することができる液晶配向剤の
提供。 基板に対する密着性の高い薄膜を形成するこ
とができる液晶配向剤の提供。 【解決手段】 ポリアミック酸およびそのイミド化重合
体から選ばれる少なくとも1種の重合体と、下記一般式
(I)で表されるイソシアネート化合物および下記一般
式(II)で表されるジアミン化合物から選ばれる少なく
とも1種の添加剤とを含有する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子の液
晶配向膜を形成するために用いられる液晶配向剤に関
し、さらに詳しくは、残像消去時間が短い液晶表示素子
を作製することができる液晶配向剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、透明導電膜を介して液晶配向膜が
表面に形成されている2枚の基板の間に、正の誘電異方
性を有するネマチック型液晶の層を形成してサンドイッ
チ構造のセルとし、前記液晶分子の長軸が一方の基板か
ら他方の基板に向かって連続的に90度捻れるようにし
た、いわゆるTN(Twisted Nematic)
型液晶セルを有するTN型液晶表示素子が知られてい
る。また、最近においては、TN型液晶表示素子に比し
てコントラストが高くて、その視角依存性の少ないST
N(Super Twisted Nematic)型
液晶表示素子が開発されている。このSTN型液晶表示
素子は、ネマチック型液晶に光学活性物質であるカイラ
ル剤をブレンドしたものを液晶として用い、当該液晶分
子の長軸が基板間で180度以上にわたって連続的に捻
れる状態となることにより生じる複屈折効果を利用する
ものである。これらTN型液晶表示素子およびSTN型
液晶表示素子における液晶分子の配向は、通常、ラビン
グ処理により液晶分子の配向能が付与された液晶配向膜
により実現される。ここに、液晶表示素子を構成する液
晶配向膜の材料としては、従来より、ポリアミック酸、
およびポリアミック酸を脱水閉環したイミド化重合体が
知られており、これらは、耐熱性、液晶との親和性、機
械的強度などに優れているために多くの液晶表示素子に
使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来知
られているポリアミック酸および/またはイミド化重合
体を含有する液晶配向剤を用いて作製された液晶表示素
子にあっては、印加電圧を解除した後の表示画面に残像
が生じ、この残像が消去されるまでの時間が長いために
十分なコントラストが得られない、という問題がある。
また、一定のフレーム周期で液晶表示素子を駆動させる
場合において、良好なコントラストを得るためには、当
該液晶表示素子における電圧保持率が高いことが望まし
い。一方、液晶配向剤によって形成される薄膜(配向処
理により液晶配向膜となる薄膜)には、基板に対する高
い密着性が要求される。
【0004】本発明は、以上のような事情に基いてなさ
れたものである。本発明の第1の目的は、電圧の印加を
解除してから残像が消去されるまでの時間(残像消去時
間)が短い液晶表示素子を作製することができる液晶配
向剤を提供することにある。本発明の第2の目的は、電
圧保持率の高い液晶表示素子を作製することができる液
晶配向剤を提供することにある。本発明の第3の目的
は、基板に対する密着性の高い薄膜を形成することがで
きる液晶配向剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶配向剤は、
ポリアミック酸およびそのイミド化重合体から選ばれる
少なくとも1種の重合体と、下記一般式(I)で表され
るイソシアネート化合物および下記一般式(II)で表さ
れるジアミン化合物から選ばれる少なくとも1種の添加
剤とを含有することを特徴とする。
【0006】
【化2】
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。 <重合体成分>本発明の液晶配向剤には、重合体成分と
して、ポリアミック酸および/またはそのイミド化重合
体が含有されている。本発明の液晶配向剤を構成するポ
リアミック酸は、テトラカルボン酸二無水物とジアミン
化合物とを反応させることにより得ることができ、イミ
ド化重合体は、当該ポリアミック酸を脱水閉環させるこ
とにより得ることができる。
【0008】<テトラカルボン酸二無水物>ポリアミッ
ク酸の合成反応に供されるテトラカルボン酸二無水物と
しては、特に限定されるものではなく、例えばブタンテ
トラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−シクロブタ
ンテトラカルボン酸二無水物、1,2−ジメチル−1,
2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、
1,3−ジメチル−1,2,3,4−シクロブタンテト
ラカルボン酸二無水物、ヘキサヒドロピロメリト酸二無
水物、1,3−ジクロロ−1,2,3,4−シクロブタ
ンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−テトラ
メチル−1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン
酸二無水物、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカ
ルボン酸二無水物、2,3,5−トリカルボキシシクロ
ペンチル酢酸二無水物、1,2,4,5−シクロヘキサ
ンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ジ
シクロヘキシルテトラカルボン酸二無水物、3,5,6
−トリカルボキシノルボルナン−2−酢酸二無水物、
2,3,4,5−テトラヒドロフランテトラカルボン酸
二無水物、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ
−5−(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニ
ル)−ナフト[1,2−c]−フラン−1,3−ジオ
ン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−5−
メチル−5−(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−
フラニル)−ナフト[1,2−c]−フラン−1,3−
ジオン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−
5−エチル−5−(テトラヒドロ−2,5−ジオキソ−
3−フラニル)−ナフト[1,2−c]−フラン−1,
3−ジオン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサヒド
ロ−7−メチル−5−(テトラヒドロ−2,5−ジオキ
ソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]−フラン−
1,3−ジオン、1,3,3a,4,5,9b−ヘキサ
ヒドロ−7−エチル−5−(テトラヒドロ−2,5−ジ
オキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]−フラ
ン−1,3−ジオン、1,3,3a,4,5,9b−ヘ
キサヒドロ−8−メチル−5−(テトラヒドロ−2,5
−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−c]−
フラン−1,3−ジオン、1,3,3a,4,5,9b
−ヘキサヒドロ−8−エチル−5−(テトラヒドロ−
2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2−
c]−フラン−1,3−ジオン、1,3,3a,4,
5,9b−ヘキサヒドロ−5,8−ジメチル−5−(テ
トラヒドロ−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフ
ト[1,2−c]−フラン−1,3−ジオン、5−
(2,5−ジオキソテトラヒドロフラル)−3−メチル
−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸二無水
物、ビシクロ[2,2,2]−オクト−7−エン−2,
3,5,6−テトラカルボン酸二無水物、下記式(1)
で表される化合物〔その具体例を式(7)〜(9)に表
す。〕、下記式(2)で表される化合物〔その具体例を
式(10)に表す。〕などの脂肪族テトラカルボン酸二
無水物および脂環式テトラカルボン酸二無水物;
【0009】ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,
4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,
3’,4,4’−ビフェニルスルホンテトラカルボン酸
二無水物、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン
酸二無水物、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボ
ン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルエーテ
ルテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ジ
メチルジフェニルシランテトラカルボン酸二無水物、
3,3’,4,4’−テトラフェニルシランテトラカル
ボン酸二無水物、1,2,3,4−フランテトラカルボ
ン酸二無水物、4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシ
フェノキシ)ジフェニルスルフィド二無水物、4,4’
−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ジフェニル
スルホン二無水物、4,4’−ビス(3,4−ジカルボ
キシフェノキシ)ジフェニルプロパン二無水物、3,
3’,4,4’−パーフルオロイソプロピリデンジフタ
ル酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラ
カルボン酸二無水物、ビス(フタル酸)フェニルホスフ
ィンオキサイド二無水物、p−フェニレン−ビス(トリ
フェニルフタル酸)二無水物、m−フェニレン−ビス
(トリフェニルフタル酸)二無水物、ビス(トリフェニ
ルフタル酸)−4,4’−ジフェニルエーテル二無水
物、ビス(トリフェニルフタル酸)−4,4’−ジフェ
ニルメタン二無水物、エチレングリコール−ビス(アン
ヒドロトリメリテート)、プロピレングリコール−ビス
(アンヒドロトリメリテート)、1,4−ブタンジオー
ル−ビス(アンヒドロトリメリテート)、1,6−ヘキ
サンジオール−ビス(アンヒドロトリメリテート)、
1,8−オクタンジオール−ビス(アンヒドロトリメリ
テート)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン−ビス(アンヒドロトリメリテート)、下記式
(3)〜(6)で表される化合物などの芳香族テトラカ
ルボン酸二無水物を挙げることができる。これらは1種
単独でまたは2種以上組み合わせて用いられる。
【0010】
【化3】
【0011】(式中、R3 およびR5 は、芳香環を有す
る2価の有機基を示し、R4 およびR 6 は、水素原子ま
たはアルキル基を示す。複数存在するR4 およびR
6 は、それぞれ同一であっても異なっていてもよい。)
【0012】
【化4】
【0013】
【化5】
【0014】これらのうち、1,2,3,4−シクロブ
タンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4−シク
ロペンタンテトラカルボン酸二無水物、2,3,5−ト
リカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物、1,3,3
a,4,5,9b−ヘキサヒドロ−5−(テトラヒドロ
−2,5−ジオキソ−3−フラニル)−ナフト[1,2
−c]−フラン−1,3−ジオン、5−(2,5−ジオ
キソテトラヒドロフラル)−3−メチル−3−シクロヘ
キセン−1,2−ジカルボン酸二無水物、ビシクロ
[2,2,2]−オクト−7−エン−2,3,5,6−
テトラカルボン酸二無水物およびピロメリット酸二無水
物が好ましく、特に好ましいものとして、1,2,3,
4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、2,3,
5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物および
ピロメリット酸二無水物を挙げることができる。
【0015】<ジアミン化合物>ポリアミック酸の合成
反応に供されるジアミン化合物としては、特に限定され
るものではなく、例えばp−フェニレンジアミン、m−
フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメ
タン、4,4’−ジアミノジフェニルエタン、4,4’
−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジアミノ
ジフェニルスルホン、3,3’−ジメチル−4,4’−
ジアミノビフェニル、4,4’−ジアミノベンズアニリ
ド、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、1,5−
ジアミノナフタレン、3,3−ジメチル−4,4’−ジ
アミノビフェニル、5−アミノ−1−(4’−アミノフ
ェニル)−1,3,3−トリメチルインダン、6−アミ
ノ−1−(4’−アミノフェニル)−1,3,3−トリ
メチルインダン、3,4’−ジアミノジフェニルエーテ
ル、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、3,4’−ジ
アミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフェ
ノン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフ
ェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン、2,2
−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパ
ン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル]スルホン、1,4−ビス(4−アミノフェノキ
シ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)
ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベン
ゼン、9,9−ビス(4−アミノフェニル)−10−ヒ
ドロアントラセン、2,7−ジアミノフルオレン、9,
9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、4,4’
−メチレン−ビス(2−クロロアニリン)、2,2’,
5,5’−テトラクロロ−4,4’−ジアミノビフェニ
ル、2,2’−ジクロロ−4,4’−ジアミノ−5,
5’−ジメトキシビフェニル、3,3’−ジメトキシ−
4,4’−ジアミノビフェニル、4,4’−(p−フェ
ニレンイソプロピリデン)ビスアニリン、4,4’−
(m−フェニレンイソプロピリデン)ビスアニリン、
2,2’−ビス[4−(4−アミノ−2−トリフルオロ
メチルフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパ
ン、4,4’−ジアミノ−2,2’−ビス(トリフルオ
ロメチル)ビフェニル、4,4’−ビス[(4−アミノ
−2−トリフルオロメチル)フェノキシ]−オクタフル
オロビフェニルなどの芳香族ジアミン;ジアミノテトラ
フェニルチオフェンなどのヘテロ原子を有する芳香族ジ
アミン;1,1−メタキシリレンジアミン、1,3−プ
ロパンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプタメチレ
ンジアミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレンジ
アミン、4,4−ジアミノヘプタメチレンジアミン、
1,4−ジアミノシクロヘキサン、イソホロンジアミ
ン、テトラヒドロジシクロペンタジエニレンジアミン、
ヘキサヒドロ−4,7−メタノインダニレンジメチレン
ジアミン、トリシクロ[6,2,1,02.7 ]−ウンデ
シレンジメチルジアミン、4,4’−メチレンビス(シ
クロヘキシルアミン)などの脂肪族および脂環式ジアミ
ン;
【0016】2,3−ジアミノピリジン、2,6−ジア
ミノピリジン、3,4−ジアミノピリジン、2,4−ジ
アミノピリミジン、5,6−ジアミノ−2,3−ジシア
ノピラジン、5,6−ジアミノ−2,4−ジヒドロキシ
ピリミジン、2,4−ジアミノ−6−ジメチルアミノ−
1,3,5−トリアジン、1,4−ビス(3−アミノプ
ロピル)ピペラジン、2,4−ジアミノ−6−イソプロ
ポキシ−1,3,5−トリアジン、2,4−ジアミノ−
6−メトキシ−1,3,5−トリアジン、2,4−ジア
ミノ−6−フェニル−1,3,5−トリアジン、2,4
−ジアミノ−6−メチル−s−トリアジン、2,4−ジ
アミノ−1,3,5−トリアジン、4,6−ジアミノ−
2−ビニル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−5−
フェニルチアゾール、2,6−ジアミノプリン、5,6
−ジアミノ−1,3−ジメチルウラシル、3,5−ジア
ミノ−1,2,4−トリアゾール、6,9−ジアミノ−
2−エトキシアクリジンラクテート、3,8−ジアミノ
−6−フェニルフェナントリジン、1,4−ジアミノピ
ペラジン、3,6−ジアミノアクリジン、ビス(4−ア
ミノフェニル)フェニルアミン、並びに下記式(11)
で表される化合物〔その具体例を式(20)に表す。〕
および下記式(12)で表される化合物〔その具体例を
式(21)に表す。〕などの、2つの1級アミノ基およ
び当該1級アミノ基を構成する窒素原子以外の窒素原子
を分子中に有する化合物;下記式(13)で表されるモ
ノ置換フェニレンジアミン類〔その具体例を式(22)
〜(27)に表す。〕;下記式(14)で表されるジア
ミノオルガノシロキサン;下記式(15)〜(19)で
表される化合物などを挙げることができる。これらのジ
アミン化合物は、単独でまたは2種以上組み合わせて用
いることができる。
【0017】
【化6】
【0018】(式中、R7 は2価の有機基を示し、R8
は、ピリジン、ピリミジン、トリアジン、ピペリジンお
よびピペラジンから選ばれる窒素原子を含む環構造を有
する1価の有機基を示す。)
【0019】
【化7】
【0020】(式中、R9 は2価の有機基を示し、複数
存在するR9 は同一であっても異なっていてもよい。R
10は、ピリジン、ピリミジン、トリアジン、ピペリジン
およびピペラジンから選ばれる窒素原子を含む環構造を
有する2価の有機基を示す。)
【0021】
【化8】
【0022】(式中、R11は、−O−、−COO−、−
OCO−、−NHCO−、−CONH−および−CO−
から選ばれる2価の有機基を示し、R12は、ステロイド
骨格、トリフルオロメチル基およびフルオロ基から選ば
れる少なくとも1つの基を有する1価の有機基、あるい
は炭素数6〜30のアルキル基を示す。)
【0023】
【化9】
【0024】(式中、R13は炭素数1〜12の炭化水素
基を示し、複数存在するR13は、それぞれ同一であって
も異なっていてもよい。pは1〜3の整数であり、qは
1〜20の整数である。)
【0025】
【化10】
【0026】(式中、yは2〜12の整数であり、zは
1〜5の整数である。)
【0027】
【化11】
【0028】
【化12】
【0029】
【化13】
【0030】これらのうち、p−フェニレンジアミン、
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,5−ジアミ
ノナフタレン、2,7−ジアミノフルオレン、4,4’
−ジアミノジフェニルエーテル、4.4’−(p−フェ
ニレンイソプロピリデン)ビスアニリン、2,2−ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフル
オロプロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘ
キサフルオロプロパン、2,2’−ビス[4−(4−ア
ミノ−2−トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル]
ヘキサフルオロプロパン、4,4’−ジアミノ−2,
2’−ビス(トリフルオロメチル)ビフェニルおよび
4,4’−ビス[(4−アミノ−2−トリフルオロメチ
ル)フェノキシ]−オクタフルオロビフェニルが好まし
く、特に好ましいものとして、p−フェニレンジアミ
ン、4,4’−ジアミノジフェニルメタンおよび4,
4’−(p−フェニレンイソプロピリデン)ビスアニリ
ンを挙げることができる。
【0031】<ポリアミック酸>本発明の液晶配向剤を
構成するポリアミック酸の合成反応において、テトラカ
ルボン酸二無水物とジアミン化合物の使用割合は、ジア
ミン化合物に含まれるアミノ基1当量に対して、テトラ
カルボン酸二無水物の酸無水物基が0.2〜2当量とな
る割合であることが好ましく、更に好ましくは0.3〜
1.2当量となる割合である。本発明の液晶配向剤を構
成するポリアミック酸の合成反応は、有機溶媒中で、通
常−20〜150℃、好ましくは0〜100℃の反応温
度で1〜48時間にわたって行われる。上記有機溶媒と
しては、反応で生成するポリアミック酸を溶解しうるも
のであれば特に制限はない。具体的には、例えばN−メ
チル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、γ−ブチロラクトン、テトラメチル尿素、ヘキサ
メチルホスホルトリアミドなどの非プロトン系極性溶
媒;m−クレゾール、キシレノール、フェノール、ハロ
ゲン化フェノールなどのフェノール系溶媒を挙げること
ができる。有機溶媒の使用量は、通常、テトラカルボン
酸二無水物およびジアミン化合物の総量が、反応溶液の
全量に対して0.1〜30重量%になる量であることが
好ましい。
【0032】なお、上記有機溶媒には、ポリアミック酸
の貧溶媒であるアルコール類、ケトン類、エステル類、
エーテル類、ハロゲン化炭化水素類、炭化水素類など
を、生成するポリアミック酸が析出しない範囲で併用す
ることができる。かかる貧溶媒の具体例としては、例え
ばメチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピル
アルコール、シクロヘキサノール、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
トリエチレングリコール、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、乳酸エチル、乳酸ブチル、アセトン、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキ
サノン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチル
メトキシプロピオネート、エチルエトキシプロピオネー
ト、シュウ酸ジエチル、マロン酸ジエチル、ジエチルエ
ーテル、エチレングリコールメチルエーテル、エチレン
グリコールエチルエーテル、エチレングリコール−n−
プロピルエーテル、エチレングリコール−i−プロピル
エーテル、エチレングリコール−n−ブチルエーテル、
エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコ
ールエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテルアセテート、テトラヒドロフ
ラン、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、1,
4−ジクロロブタン、トリクロロエタン、クロルベンゼ
ン、o−ジクロルベンゼン、ヘキサン、ヘプタン、オク
タン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどを挙げること
ができる。これらは単独でまたは2種以上を組み合わせ
て用いることができる。
【0033】以上の合成反応によって、ポリアミック酸
を溶解してなる反応溶液が得られる。そして、この反応
溶液を大量の貧溶媒中に注いで析出物を得、この析出物
を減圧下で乾燥することにより、下記一般式(III) で表
される構造単位を有するポリアミック酸を得ることがで
きる。また、このポリアミック酸を再び有機溶媒に溶解
させ、次いで貧溶媒で析出させる工程を1回または数回
行うことにより、ポリアミック酸の精製を行うことがで
きる。
【0034】
【化14】
【0035】<イミド化重合体>本発明の液晶配向剤を
構成するイミド化重合体には、〔イ〕上記一般式(III)
で表される構造単位および下記一般式(IV)で表される
構造単位を有する重合体(以下、「イミド基含有ポリア
ミック酸」という。)、並びに〔ロ〕下記一般式(IV)
で表される構造単位のみを有するイミド化率が100%
の重合体(以下、「ポリイミド」という。)が含まれ
る。本明細書において、「イミド化率」とは、重合体に
おける繰り返し単位の総数に対する、イミド環を形成し
てなる繰り返し単位の数の割合を%で表したものであ
る。
【0036】
【化15】
【0037】本発明の液晶配向剤を構成するイミド化重
合体(イミド基含有ポリアミック酸およびポリイミド)
は下記(1)〜(4)の方法により調製することができ
る。 (1)上記ポリアミック酸を加熱することにより、当該
ポリアミック酸を脱水閉環(イミド化反応)させてイミ
ド化重合体を得る方法。 (2)上記ポリアミック酸を有機溶媒に溶解し、この溶
液中に脱水剤および脱水閉環触媒を添加し必要に応じて
加熱することにより、当該ポリアミック酸を脱水閉環さ
せてイミド化重合体を得る方法。 (3)テトラカルボン酸二無水物とジアミン化合物とジ
イソシアネート化合物との混合物を反応させてイミド基
含有ポリアミック酸を得る方法。 (4)テトラカルボン酸二無水物とジイソシアネート化
合物との混合物を反応させてポリイミドを得る方法。
【0038】上記(1)の方法における反応温度は、通
常60〜300℃とされ、好ましくは100〜250℃
とされる。反応温度が60℃未満では脱水閉環反応が十
分に進行せず、反応温度が300℃を超えると得られる
イミド化重合体の分子量が低下することがある。上記
(2)の方法において、脱水剤としては、例えば無水酢
酸、無水プロピオン酸、無水トリフルオロ酢酸などの酸
無水物を用いることができる。脱水剤の使用量は、ポリ
アミック酸の繰り返し単位1モルに対して1.6〜20
モルとするのが好ましい。また、脱水閉環触媒として
は、例えばピリジン、コリジン、ルチジン、トリエチル
アミンなどの第3級アミンを用いることができるが、こ
れらに限定されるものではない。脱水閉環触媒の使用量
は、使用する脱水剤1モルに対して0.5〜10モルと
するのが好ましい。なお、脱水閉環反応に用いられる有
機溶媒としては、ポリアミック酸の合成に用いられるも
のとして例示した有機溶媒を挙げることができる。そし
て、脱水閉環反応の反応温度は、通常0〜180℃、好
ましくは60〜150℃とされる。また、このようにし
て得られる反応溶液に対し、ポリアミック酸の精製方法
と同様の操作を行うことにより、イミド化重合体を精製
することができる。上記(3)〜(4)の方法において
用いられるジイソシアネート化合物としては、ヘキサメ
チレンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート
化合物;シクロヘキサンジイソシアネートなどの脂環式
ジイソシアネート化合物;ジフェニルメタン−4,4'
−ジイソシアネート、ジフェニルエーテル−4,4' −
ジイソシアネート、ジフェニルスルホン−4,4' −ジ
イソシアネート、ジフェニルスルフィド−4,4' −ジ
イソシアネート、1,2−ジフェニルエタン−p,p'
−ジイソシアネート、2,2−ジフェニルプロパン−
p,p' −ジイソシアネート、2,2−ジフェニル−
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−
p,p' −ジイソシアネート、2,2−ジフェニルブタ
ン−p,p' −ジイソシアネート、ジフェニルジクロロ
メタン−4,4' −ジイソシアネート、ジフェニルフル
オロメタン−4,4' −ジイソシアネート、ベンゾフェ
ノン−4,4'ジイソシアネート、N−フェニル安息香
酸アミド−4,4' −ジイソシアネートなどの芳香族ジ
イソシアネート化合物を挙げることができ、これらは単
独でまたは2種以上組み合わせて用いることができる。
上記(3)〜(4)の方法においては、反応触媒は特に
必要とされず、反応温度は、通常50〜200℃、好ま
しくは100〜160℃とされる。
【0039】<末端修飾型の重合体>本発明の液晶配向
剤を構成する重合体(ポリアミック酸およびイミド化重
合体)は、分子量が調節された末端修飾型のものであっ
てもよい。この末端修飾型の重合体を用いることによ
り、本発明の効果が損われることなく液晶配向剤の塗布
特性などを改善することができる。このような末端修飾
型のものは、ポリアミック酸を合成する際に、ジカルボ
ン酸一無水物、モノアミン化合物、モノイソシアネート
化合物などを反応系に添加することにより合成すること
ができる。ここで、ジカルボン酸一無水物としては、例
えば無水マレイン酸、無水フタル酸、無水ナジック酸、
無水イタコン酸、n−デシルサクシニック酸無水物、n
−ドデシルサクシニック酸無水物、n−テトラデシルサ
クシニック酸無水物、n−ヘキサデシルサクシニック酸
無水物などを挙げることができる。また、モノアミン化
合物としては、例えばアニリン、シクロヘキシルアミ
ン、n−ブチルアミン、n−ペンチルアミン、n−ヘキ
シルアミン、n−ヘプチルアミン、n−オクチルアミ
ン、n−ノニルアミン、n−デシルアミン、n−ウンデ
シルアミン、n−ドデシルアミン、n−トリデシルアミ
ン、n−テトラデシルアミン、n−ペンタデシルアミ
ン、n−ヘキサデシルアミン、n−ヘプタデシルアミ
ン、n−オクタデシルアミン、n−エイコシルアミンな
どを挙げることができる。また、モノイソシアネート化
合物としては、例えばフェニルイソシアネート、ナフチ
ルイソシアネートなどを挙げることができる。
【0040】<重合体の対数粘度>本発明の液晶配向剤
を構成する重合体(ポリアミック酸およびイミド化重合
体)は、その対数粘度(ηln)の値が、通常0.05
〜10dl/gとされ、好ましくは0.05〜5dl/
gとされる。ここに、対数粘度(ηln)の値は、N−
メチル−2−ピロリドンを溶媒として用い、ポリマーの
濃度が0.5g/100ミリリットルである溶液につい
て30℃で粘度の測定を行い、下記数式によって求めら
れるものである。
【0041】
【数1】
【0042】<添加剤>本発明の液晶配向剤は、上記一
般式(I)で表されるイソシアネート化合物および/ま
たは上記一般式(II)で表されるジアミン化合物が添加
剤として含有されている点に特徴を有するものである。
そして、上記のような添加剤を必須成分とする本発明の
液晶配向剤によれば、作製される液晶表示素子におい
て、残像消去時間を大幅に短くすることができ、コント
ラストの高い画像を表示することが可能となる。また、
上記イソシアネート化合物を含有する液晶配向剤によれ
ば、形成される薄膜において、基板に対する密着性を向
上させることができ、上記ジアミン化合物を含有する液
晶配向剤によれば、作製される液晶表示素子において、
電圧保持率を増加させることができる。
【0043】<イソシアネート化合物>本発明の液晶配
向剤を構成するイソシアネート化合物としては、1〜4
個のイソシアネート基(NCO)を有する化合物および
その誘導体の中から選択することができる。かかるイソ
シアネート化合物の具体例としては、例えばエチルイソ
シアネート、フェニルイソシアネートなどのモノイソシ
アネート化合物;
【0044】メチレンジイソシアネート、エチレンジイ
ソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、1−メ
チルエチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソ
シアネート、ペンタメチレンジイソシアネート、2−メ
チルブタン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、ヘプタメチレンジイソシアネー
ト、2,2’−ジメチルペンタン−1,5−ジイソシア
ネート、オクタメチレンジイソシアネート、2,5−ジ
メチルヘキサン−1,6−ジイソシアネート、2,2,
4−トリメチルペンタン−1,5−ジイソシアネート、
ノナメチレンジイソシアネート、2,2’,4−トリメ
チルヘキサンジイソシアネート、2,4,4’−トリメ
チルヘキサンジイソシアネート、デカメチレンジイソシ
アネート、ウンデカメチレンジイソシアネート、ドデカ
メチレンジイソシアネート、トリデカメチレンジイソシ
アネート、テトラデカメチレンジイソシアネート、ペン
タデカメチレンジイソシアネート、ヘキサデカメチレン
ジイソシアネート、ブテンジイソシアネート、
【0045】1,3−ブタジエン−1,4−ジイソシア
ネート、2−ブチニレン−1,4−ジイソシアネート、
六フッ化プロパン−1,3−ジイソシアネート、八フッ
化ブタン−1,4−ジイソシアネート、十六フッ化オク
タン−1,8−ジイソシアネート、シクロプロパン−
1,2−ジイソシアネート、シクロプロパン−1,2−
ビス(カルボニルイソシアネート)、シクロブタン−
1,2−ビス(メチルイソシアネート)、シクロヘキサ
ン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキサン−1,
3−ジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイ
ソシアネート、1−メチルシクロヘキサン−2,4−ジ
イソシアネート、1−エチルシクロヘキサン−2,4−
ジイソシアネート、4,5−ジメチルシクロヘキサン−
1,3−ジイソシアネート、1,2−ジメチルシクロヘ
キサン−ω,ω’−ジイソシアネート、1,4−ジメチ
ルシクロヘキサン−ω,ω’−ジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、1,3,5−トリメチル−2
−プロピルシクロヘキサン−1ω,2ω−ジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシア
ネート、ジシクロヘキシルメチルメタン−4,4’−ジ
イソシアネート、ジシクロヘキシルジメチルメタン−
4,4’−ジイソシアネート、2,2’−ジメチルジシ
クロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、
3,3’−ジメチルジシクロヘキシルメタン−4,4’
−ジイソシアネート、3,3’,5,5’−テトラメチ
ルジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネー
ト、ダイマー酸ジイソシアネート、2,5−イソシアネ
ートメチルテトラヒドロフラン、2,5−イソシアネー
トメチルテトラヒドロフランジ−5,5’−エーテル、
2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタン
ジイソシアネート、2,2,4,4−テトラエチル−
1,3−シクロブタンジイソシアネート、2,2−ジブ
チル−2,4−ジエチル−1,3−シクロブタンジイソ
シアネート、2,4−ジエチル−2,4−ジメチル−
1,3−シクロブタンジイソシアネート、
【0046】2,4−ジメチル−2,4−ジプロピル−
1,3−シクロブタンジイソシアネート、2,4−ジエ
チル−2,4−ジオクチル−1,3−シクロブタンジイ
ソシアネート、2,4−ジデシル−1,3−シクロブタ
ンジイソシアネート、2−(γ−イソシアネートプロピ
ル)シクロヘキシルイソシアネート、5−ジメチル−
1,3−シクロヘキシレンジイソシアネート、カルボニ
ルジイソシアネート、メチルエーテル−ω,ω’−ジイ
ソシアネート、ジプロピルエーテル−ω,ω’−ジイソ
シアネート、エチレングリコールジエチルエーテル−
1,1’−ジイソシアネート、3−メトキシヘキサメチ
レン−ジイソシアネート、3−ブトキシヘキサメチレン
−ジイソシアネート、プロピレングリコールジプロピル
エーテル−ω,ω’−ジイソシアネート、ジプロピレン
グリコールジプロピルエーテル−ω,ω’−ジイソシア
ネート、カルボキシエタン−1,2−ジイソシアネー
ト、カルボキシプロパン−1,3−ジイソシアネート、
カルボキシブタン−1,4−ジイソシアネート、ジ−
(2−イソシアネートカルボキシエチル)エーテル、
2,2−ジ(4−イソシアネートカルボキシフェニル)
プロパン、1,1,1−ジイソシアネート−6−アセト
キシウンデカン、1,1,1−ジイソシアネートウンデ
カン−6−オン、ビス(2−イソシアネートエチル)カ
ーボネート、ビス(4−イソシアネートフェニル)カー
ボネート、リジンジイソシアネート、フマル酸ジエチル
−ω,ω’−ジイソシアネート、コハク酸ジエチル−
ω,ω’−ジイソシアネート、アジピン酸ジエチル−
ω,ω’−ジイソシアネート、ジメチルスルフォンジイ
ソシアネート、チオジエチルジイソシアネート、チオジ
プロピルジイソシアネート、3,3−ジニトトペンタン
−1,5−ジイソシアネート、3−ニトラザ−1,5−
ペンタンジイソシアネート、3,6−ジニトラザ−1,
8−オクタンジイソシアネート、2−ニトラザ−1,4
−ブタンジイソシアネート、3,10−ジニトラザ−
1,12−ドデカンジイソシアネート、3,7−ジニト
ラザ−1,9−ノナンジイソシアネート、3,6,9−
トリニトラザ−1,1,1−ウンデカンジイソシアネー
ト、2,5−ジニトラザ−1,6−ヘキサンジイソシア
ネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4
−キシリレンジイソシアネート、
【0047】1,4−ジエチルベンゾール−ω,ω’−
ジイソシアネート、m−フェニレンビス(イソプロピル
イソシアネート)、p−フェニレンビス(イソプロピル
イソシアネート)、1,3−ジフェニルプロパン−1,
3−ジイソシアネート、1,4−ジメチルナフタリン−
ω,ω’−ジイソシアネート、1,5−ジメチルナフタ
リン−ω,ω’−ジイソシアネート、ジフェニルエーテ
ル−4,4’−ビスメチルイソシアネート、4,4’−
n−プロピルビフェニル−ω,ω’−ジイソシアネー
ト、アントラセン−9,10−ジイソシアネート、ジヒ
ドロアントラセン−9,10−ジイソシアネート、ビス
(2−イソシアネートエチル)テレフタレート、ビス
(2−イソシアネートエチル)イソフタレート、ビス
(2−イソシアネートエチル)−p−フェニレンジアセ
テート、4−フェニルイソシアネート−メチルイソシア
ネート、4−フェニルイソシアネート−β−エチルイソ
シアネート、4−フェニルイソシアネート−α−エチル
イソシアネート、4−フェニルイソシアネート−γ−プ
ロピルイソシアネート、3−フェニルイソシアネート−
γ−プロピルイソシアネート、3−フェニルイソシアネ
ート−γ−ブチルイソシアネート、4−フェニルイソシ
アネート−γ−ブチルイソシアネート、テトラヒドロナ
フチレン−1,5−ジイソシアネート、ヘキサヒドロベ
ンジジン−4,4’−ジイソシアネート、1,3−フェ
ニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシ
アネート、1−メチル−2,4−フェニレンジイソシア
ネート、1−メチル−2,6−フェニレンジイソシアネ
ート、1−メチル−2,5−フェニレンジイソシアネー
ト、1−メチル−3,5−フェニレンジイソシアネー
ト、1−エチル−2,4−フェニレンジイソシアネー
ト、1−イソプロピル−2,4−フェニレンジイソシア
ネート、1,3−ジメチル−2,4−フェニレンジイソ
シアネート、1,3−ジメチル−4,6−フェニレンジ
イソシアネート、1,4−ジメチル−2,5−フェニレ
ンジイソシアネート、ジエチルベンゼンジイソシアネー
ト、ジイソプロピルベンゼンジイソシアネート、1−メ
チル−3,5−ジエチルベンゼン−2,4−ジイソシア
ネート、3−メチル−1,5−ジエチルベンゼン−2,
4−ジイソシアネート、1,3,5−トリエチルベンゼ
ン−2,4−ジイソシアネート、
【0048】1−トリフッ化メチルベンゼン−3,4−
ジイソシアネート、1−クロロベンゼン−2,4−ジイ
ソシアネート、1,3−ジクロロベンゼン−2,4−ジ
イソシアネート、1,5−ジクロロベンゼン−2,4−
ジイソシアネート、1−メチル−5−ブロモベンゼン−
2,4−ジイソシアネート、1−トリフッ化メチルベン
ゼン−2,4−ジイソシアネート、2,5−ジクロロベ
ンゼン−1,4−ジイソシアネート、2−トリフッ化メ
チルベンゼン−1,4−ジイソシアネート、2−メチル
−6−ブロモベンゼン−1,4−ジイソシアネート、1
−ニトロベンゼン−2,4−ジイソシアネート、2−ニ
トロベンゼン−1,4−ジイソシアネート、1,3,5
−トリイソプロピルベンゼン−2,4−ジイソシアネー
ト、2,6−ジメチルベンゼン−1,4−ジイソシアネ
ート、2,6−ジエチルベンゼン−1,4−ジイソシア
ネート、1−メトキシベンゼン−2,4−ジイソシアネ
ート、1−エトキシベンゼン−2,4−ジイソシアネー
ト、1,5−ジメトキシベンゼン−2,4−ジイソシア
ネート、1−プロポキシベンゼン−2,4−ジイソシア
ネート、1−イソブトキシベンゼン−2,4−ジイソシ
アネート、2−メトキシベンゼン−1,4−ジイソシア
ネート、2,5−ジメトキシベンゼン−1,4−ジイソ
シアネート、2,5−ジエトキシベンゼン−1,4−ジ
イソシアネート、ナフタリン−1,4−ジイソシアネー
ト、ナフタリン−1,5−ジイソシアネート、1−メチ
ルナフタリン−1,5−ジイソシアネート、ナフタリン
−2,6−ジイソシアネート、ナフタリン−2,7−ジ
イソシアネート、1,1’−ジナフチル−2,2’−ジ
イソシアネート、ビフェニル−2,4−ジイソシアネー
ト、ビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、3,
3’−ジメチルビフェニル−4,4’−ジイソシアネー
ト、トリジンジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ
ビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、2−ニトロ
ビフェニル−4,4’−ジイソシアネート、ジフェニル
メタン−4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルメタ
ン−2,2’−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−
2,4−ジイソシアネート、3,3’−ジクロロジフェ
ニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、3,5−ジ
メチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネー
ト、
【0049】2,2’−ジメチルジフェニルメタン−
4,4’−ジイソシアネート、3,3’−ジメチルジフ
ェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、3−メト
キシジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、
2,4,6−トリメチルジフェニルメタン−3,4’−
ジイソシアネート、2,2’,5,5’−テトラメチル
ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、3,
3’−ジメトキシジフェニルメタン−4,4’−ジイソ
シアネート、4,4’−ジメトキシジフェニルメタン−
3,3’−ジイソシアネート、4,4’−ジエトキシジ
フェニルメタン−3,3’−ジイソシアネート、2,
2’−ジメチル−5,5’−ジメトキシジフェニルメタ
ン−4,4’−ジイソシアネート、3,3’,5,5’
−テトライソプロピルジフェニルメタン−4,4’−ジ
イソシアネート、ビス(4−イソシアネートフェニル)
ジメチルメタン、ビス(3−クロロ−4−イソシアネー
トフェニル)ジメチルメタン、ビス(4−イソシアネー
トフェニル)ジトリフルオロメチルメタン、ビス(4−
イソシアネートフェニル)シクロヘキシルメタン、ビス
(4−イソシアネートフェニル)−2−ニトロフェニル
メタン、ビス(4−イソシアネートフェニル)−4−ニ
トロフェニルメタン、ビス(4−イソシアネート−2,
5−ジメチルフェニル)フェニルメタン、ビベンジル−
4,4’−ジイソシアネート、ビベンジル−2,4−ジ
イソシアネート、ビス(4−イソシアネートフェニル)
エチレン、ビス(4−イソシアネートフェニル)ジフル
オロエチレン、フルオレン−2,7−ジイソシアネー
ト、アントラキノン−2,6−ジイソシアネート、ピレ
ン−3,8−ジイソシアネート、クリセン−2,8−ジ
イソシアネート、ジフェニルエーテル−2,4−ジイソ
シアネート、ジフェニルエーテル−4,4’−ジイソシ
アネート、エチレングリコールジフェニルエーテル−
4,4’−ジイソシアネート、1,3−プロピレングリ
コールジフェニルエーテル−4,4’−ジイソシアネー
ト、ジエチレングリコールジフェニルエーテル−4,
4’−ジイソシアネート、ジフェニルカルボニル−3,
3’−ジイソシアネート、アゾジフェニル−4,4’−
ジイソシアネート、3−メチルアジジフェニル4,4’
−ジイソシアネート、4−イソシアネートフェニルアゾ
−4’−ナフチルジイソシアネート、
【0050】ジフェニルスルフィド−2,4’−ジイソ
シアネート、ジフェニルスルフィド−4,4’−ジイソ
シアネート、2,2’−ジメチルフェニルスルフィド−
5,5’−ジイソシアネート、2,2’−ジメチルフェ
ニルジスルフィド−5,5’−ジイソシアネート、3,
3’−ジメチルジフェニルジスルフィド−6,6’−ジ
イソシアネート、4,4’−ジメチルジフェニルジスル
フィド−5,5’−ジイソシアネート、4,4’−ジメ
チルジフェニルジスルフィド−3,3’−ジイソシアネ
ート、3,3’−ジメトキシジフェニルジスルフィド−
4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルスルフォン−
4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルスルフォン−
3,3’−ジイソシアネート、4,4’−ジクロロジフ
ェニルスルフォン−3,3’−ジイソシアネート、4,
4’−ジメチルジフェニルスルフォン−3,3’−ジイ
ソシアネート、4,4’−ジメトキシジフェニルスルフ
ォン−3,3’−ジイソシアネート、4,4’−ジ−t
ert−ブチルジフェニルスルフォン−3,3’−ジイ
ソシアネート、4−メチルジフェニルスルフォン−2,
4−ジイソシアネート、2,5−ジ(CH2 NCO)フ
ラン、ジベンゾフラン−2,7−ジイソシアネート、カ
ルバゾール−3,6−ジイソシアネート、9−エチルカ
ルバゾール−3,6−ジイソシアネート、1,8−ジク
ロロカルバゾール−3,6−ジイソシアネート、ジフェ
ニルボロンジイソシアネート、ジ−n−ブトキシボロン
ジイソシアネート、ジメチルアミノボロンジイソシアネ
ート、ジエチルアミノボロンジイソシアネート、ジメチ
ルシリコンジイソシアネート、ジ−n−ブチルシリコン
ジイソシアネート、ジフェニルシリコンジイソシアネー
ト、ジエトキシシリコンジイソシアネート、ジフェノキ
シシリコンジイソシアネート、ジブチルスズジイソシア
ネート、ジフェニルスズジイソシアネート、トリフェニ
ルヒ素ジイソシアネート、トリブチルアンチモンジイソ
シアネート、トリイソブチルアンチモンジイソシアネー
ト、フェニルリンジイソシアネート、メトキシリンジイ
ソシアネート、エトキシリンジイソシアネート、メチル
リンオキサイドジイソシアネート、モノクロロメチルリ
ンオキサイドジイソシアネート、エチルリンオキサイド
ジイソシアネート、イソプロピルリンオキサイドジイソ
シアネート、ベンジルリンオキサイドジイソシアネー
ト、フェニルリンオキサイドジイソシアネート、ブトキ
シリンオキサイドジイソシアネート、フェノキシリンオ
キサイドジイソシアネートおよび下記式(28)〜(3
2)で表されるジイソシアネート化合物;
【0051】1−メチルベンゾール−2,4,6−トリ
イソシアネート、1,3,5−トリメチルベンゾール−
2,4,6−トリイソシアネート、ナフタリン−1,
3,7−トリイソシアネート、ビフェニル−2,4,
4’−トリイソシアネート、ジフェニルメタン−2,
4,4’−トリイソシアネート、メチルジフェニルメタ
ン−4,6,4’−トリイソシアネート、トリフェニル
メタン、4,4’,4’−トリイソシアネート、ポリメ
リック−ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネー
トなどのトリイソシアネート化合物;4,4’−ジメチ
ルジフェニルメタン−2,2’,5,5’−テトライソ
シアネートおよび下記式(33)〜(36)で表される
テトライソシアネート化合物;上記イソシアネートのダ
イマー、上記イソシアネートのトリマー、上記ジイソシ
アネート化合物より形成されるカルボジイミド、下記式
(37)〜(40)で表される、両末端にイソシアネー
ト基を有するオリゴマーおよびポリマーを挙げることが
できる。これらのイソシアネート化合物は、単独でまた
は2種以上組み合わせて用いることができる。
【0052】
【化16】
【0053】
【化17】
【0054】
【化18】
【0055】これらのイソシアネート化合物のうち、耐
熱性に優れた液晶配向膜が得られることから、芳香族イ
ソシアネート化合物が好ましい。具体的には、フェニル
イソシアネートなどの芳香族モノイソシアネート化合
物;ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、
1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニ
レンジイソシアネート、1−メチル−2,4−フェニレ
ンジイソシアネート、1−メチル−2,6−フェニレン
ジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート化合
物;4,4’−ジメチルジフェニルメタン−2,2’,
5,5’−テトライソシアネートなどが好ましく、特に
好ましいものとして、フェニルイソシアネート、ジフェ
ニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、1−メチル
−2,4−フェニレンジイソシアネート、1−メチル−
2,6−フェニレンジイソシアネートを挙げることがで
きる。
【0056】本発明の液晶配向剤におけるイソシアネー
ト化合物の含有量としては、重合体成分100重量部に
対して、通常1〜100重量部とされ、好ましくは5〜
50重量部とされる。イソシアネート化合物の含有量が
過少である場合には、作製される液晶表示素子における
残像消去時間の短縮化、および形成される薄膜における
基板に対する密着性の向上効果を十分に達成することが
できない。一方、イソシアネート化合物を過剰に添加す
ると、得られる液晶配向膜の液晶配向性が低下する場合
がある。
【0057】<ジアミン化合物>本発明の液晶配向剤を
構成するジアミン化合物としては、ポリアミック酸の合
成反応に供されるものとして例示した化合物を挙げるこ
とができる。これらのジアミン化合物のうち、耐熱性に
優れた液晶配向膜が得られることから、芳香族ジアミン
化合物が好ましく、特に好ましいものとして、p−フェ
ニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、4,4’−(p−フェニレンイソプロピリデン)ビ
スアニリン、4,4’−(m−フェニレンイソプロピリ
デン)ビスアニリン、1,5−ジアミノナフタレン、
2,7−ジアミノフルオレン、2,2−ビス(4−アミ
ノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス
[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、
4,4’−ジアミノジフェニルエーテルおよび4,4’
−(p−フェニレンイソプロピリデン)ビスアニリンが
挙げられる。
【0058】本発明の液晶配向剤におけるジアミン化合
物の含有量としては、重合体成分100重量部に対し
て、通常1〜100重量部とされ、好ましくは20〜4
0重量部とされる。ジアミン化合物の含有量が過少であ
る場合には、作製される液晶表示素子において、残像消
去時間の短縮化および電圧保持率の増加を十分に達成す
ることができない。一方、ジアミン化合物を過剰に添加
すると、得られる液晶配向膜の液晶配向性が低下する場
合がある。
【0059】<液晶配向剤>本発明の液晶配向剤は、ポ
リアミック酸およびイミド化重合体から選ばれる少なく
とも1種の重合体と、上記イソシアネート化合物および
上記ジアミン化合物から選ばれる少なくとも1種の添加
剤とが有機溶媒に含有された溶液よりなるものである。
本発明の液晶配向剤を、例えば印刷法、スピンコート法
などにより基板表面に塗布し、塗膜を乾燥して有機溶媒
を除去することにより、配向膜材料である薄膜が形成さ
れる。本発明の液晶配向剤を構成する有機溶媒として
は、ポリアミック酸およびイミド化重合体を溶解できる
ものであれば特に制限されるものではなく、例えば、ポ
リアミック酸の合成反応に用いられるものとして例示し
た溶媒を挙げることができる。また、ポリアミック酸の
合成反応の際に併用することができるものとして例示し
た貧溶媒も適宜選択して併用することができ、貧溶媒を
併用することにより、当該液晶配向剤の塗布特性を向上
させることができる。本発明の液晶配向剤における重合
体の含有割合(重合体濃度)は、粘性、揮発性などを考
慮して選択されるが、液晶配向剤の0.1〜20重量%
であることが好ましく、さらに好ましくは1〜10重量
%の範囲とされる。重合体の含有割合が0.1重量%未
満である場合には、形成される薄膜の膜厚が過小となっ
て良好な液晶配向膜を得ることができないことがあり、
20重量%を超える場合には、薄膜の膜厚が過大となっ
て良好な液晶配向膜を得難く、また、液晶配向剤の粘度
が増大して塗布特性に劣るものとなることがある。
【0060】本発明の液晶配向剤には、基板表面に対す
る薄膜(重合体)の接着性を向上させる観点から、官能
性シラン含有化合物が含有されていてもよい。このよう
な官能性シラン含有化合物としては、例えば3−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリ
エトキシシラン、2−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、2−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2
−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピル
メチルジメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリメ
トキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラ
ン、N−エトキシカルボニル−3−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、N−エトキシカルボニル−3−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、N−トリエトキシシリル
プロピルトリエチレントリアミン、N−トリメトキシシ
リルプロピルトリエチレントリアミン、10−トリメト
キシシリル−1,4,7−トリアザデカン、10−トリ
エトキシシリル−1,4,7−トリアザデカン、9−ト
リメトキシシリル−3,6−ジアザノニルアセテート、
9−トリエトキシシリル−3,6−ジアザノニルアセテ
ート、N−ベンジル−3−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、N−ベンジル−3−アミノプロピルトリエトキ
シシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメト
キシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリエ
トキシシラン、N−ビス(オキシエチレン)−3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン、N−ビス(オキシエチ
レン)−3−アミノプロピルトリエトキシシランなどを
挙げることができる。
【0061】<液晶表示素子>本発明の液晶配向剤を用
いて得られる液晶表示素子は、例えば次の方法によって
製造することができる。
【0062】(1)パターニングされた透明導電膜が設
けられた基板の一面(透明導電膜側の表面)に、本発明
の液晶配向剤を、例えばロールコーター法、スピンナー
法、印刷法などの方法によって塗布し、次いで、塗膜を
加熱して有機溶媒を除去することにより薄膜を形成す
る。ここに、基板としては、例えばフロートガラス、ソ
ーダガラスなどのガラス;ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルスルホ
ン、ポリカーボネートなどのプラスチックからなる透明
基板を用いることができる。基板の一面に設けられた透
明導電膜としては、酸化スズ(SnO2 )からなるNE
SA膜(米国PPG社登録商標)、酸化インジウム−酸
化スズ(In2 3 −SnO2 )からなるITO膜など
を用いることができ、これらの透明導電膜のパターニン
グには、フォト・エッチング法、予めマスクを用いる方
法などが用いられる。液晶配向剤の塗布に際しては、基
板表面および透明導電膜と薄膜との接着性をさらに良好
にするために、基板および透明導電膜上に、官能性シラ
ン含有化合物、官能性チタン含有化合物などを予め塗布
することもできる。塗膜の加熱温度は、通常80〜30
0℃とされ、好ましくは120〜250℃とされる。形
成される薄膜の膜厚は、通常0.001〜1μmとさ
れ、好ましくは0.005〜0.5μmとされる。な
お、ポリアミック酸および/またはイミド基含有ポリア
ミック酸よりなる薄膜をさらに加熱することによって、
アミック酸構造の脱水閉環(イミド化)を進行させるこ
ともできる。
【0063】(2)形成された薄膜を、ナイロン、レー
ヨン、コットンなどの繊維からなる布を巻き付けたロー
ルで一定方向に擦るラビング処理を行う。これにより、
当該薄膜は、液晶分子の配向能が付与された液晶配向膜
となる。また、ラビング処理による方法以外に、薄膜表
面に偏光紫外線を照射して配向能を付与する方法、一軸
延伸法、ラングミュア・ブロジェット法などで薄膜を得
る方法などにより、液晶配向膜を形成することもでき
る。なお、ラビング処理時に発生する微粉末(異物)を
除去して表面を清浄な状態とするために、形成された液
晶配向膜をイソプロピルアルコールなどによって洗浄す
ることが好ましい。また、本発明の液晶配向剤により形
成された液晶配向膜に、例えば特開平6−222366
号公報や特開平6−281937号公報に示されている
ような、紫外線を部分的に照射することによってプレチ
ルト角を変化させるような処理、あるいは特開平5−1
07544号公報に示されているような、ラビング処理
された液晶配向膜上にレジスト膜を部分的に形成し、先
行のラビング処理とは異なる方向にラビング処理を行っ
た後、前記レジスト膜を除去して、液晶配向膜の配向能
を変化させるような処理を行うことによって、液晶表示
素子の視界特性を改善することが可能である。
【0064】(3)上記のようにして液晶配向膜が形成
された基板を2枚作製し、それぞれの液晶配向膜におけ
るラビング方向が直交または逆平行となるように、2枚
の基板を、間隙(セルギャップ)を介して対向配置し、
2枚の基板の周辺部をシール剤を用いて貼り合わせ、基
板表面およびシール剤により区画されたセルギャップ内
に液晶を注入充填し、注入孔を封止して液晶セルを構成
する。そして、液晶セルの外表面、すなわち、液晶セル
を構成するそれぞれの基板の他面側に、偏光板を、その
偏光方向が当該基板の一面に形成された液晶配向膜のラ
ビング方向と一致または直交するように貼り合わせるこ
とにより、液晶表示素子が得られる。ここに、シール剤
としては、例えば硬化剤およびスペーサーとしての酸化
アルミニウム球を含有するエポキシ樹脂などを用いるこ
とができる。液晶としては、ネマティック型液晶および
スメクティック型液晶を挙げることができ、その中でも
ネマティック型液晶が好ましく、例えばシッフベース系
液晶、アゾキシ系液晶、ビフェニル系液晶、フェニルシ
クロヘキサン系液晶、エステル系液晶、ターフェニル系
液晶、ビフェニルシクロヘキサン系液晶、ピリミジン系
液晶、ジオキサン系液晶、ビシクロオクタン系液晶、キ
ュバン系液晶などを用いることができる。また、これら
の液晶に、例えばコレスチルクロライド、コレステリル
ノナエート、コレステリルカーボネートなどのコレステ
リック型液晶や商品名「C−15」「CB−15」(メ
ルク社製)として販売されているようなカイラル剤など
を添加して使用することもできる。さらに、p−デシロ
キシベンジリデン−p−アミノ−2−メチルブチルシン
ナメートなどの強誘電性液晶も使用することができる。
また、液晶セルの外表面に貼り合わされる偏光板として
は、ポリビニルアルコールを延伸配向させながら、ヨウ
素を吸収させたH膜と称される偏光膜を酢酸セルロース
保護膜で挟んだ偏光板、またはH膜そのものからなる偏
光板を挙げることができる。
【0065】
【実施例】以下、本発明を実施例により、さらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるも
のではない。なお、以下において、「部」は「重量部」
を意味するものとする。また、以下の実施例および比較
例によって調製された液晶配向剤、作製された液晶表示
素子についての測定方法および評価方法は下記のとおり
である。
【0066】〔液晶配向剤による薄膜の密着性〕液晶配
向剤による薄膜が形成されたガラス基板をアセトンに1
時間浸漬した後、JIS K 5400に準じ、薄膜形
成面において1mm間隔にクロスカットして100個の
マス目をつくり、これを試験片として粘着テープによる
剥離試験を行い、基板表面に残存する膜片の数を測定し
た。
【0067】〔残像消去時間〕液晶表示素子に10Vの
直流電圧を1時間印加した後、当該電圧の印加を解除
し、表示画面を目視により観察して、電圧の印加を解除
してから画面上の残像が消去されるまでの時間を測定し
た。
【0068】〔電圧保持率〕60μsecの印加時間、
167msecのスパンで5Vの電圧を液晶表示素子に
印加し、電圧の印加を解除してから167msec後に
おける当該液晶表示素子の保持電圧(V)を測定して、
保持率〔(V/5)×100〕を求めた。
【0069】〔液晶配向性〕液晶表示素子に電圧をオン
・オフ(印加・解除)したときの異常ドメインの有無を
偏光顕微鏡で観察し、異常ドメインのない場合を「良
好」と判定した。
【0070】〔合成例1〕上記式(22)で表されるジ
アミン5.23g(10ミリモル)と4,4’−ジアミ
ノジフェニルメタン17.8g(90ミリモル)と2,
3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物2
2.4g(100ミリモル)とをN−メチル−2−ピロ
リドン450gに溶解させ、この溶液を60℃で6時間
反応させた。次いで、得られた反応溶液を大過剰のメチ
ルアルコールに注いで反応生成物を沈澱させた。その
後、固形物を分離してメチルアルコールで洗浄し、減圧
下40℃で15時間乾燥させることにより、対数粘度
(ηln)が0.95dl/gであるポリアミック酸
〔これを「重合体(a1)」とする。〕40.8gを得
た。
【0071】〔合成例2〕合成例1で得られた重合体
(a1)25.0gをN−メチル−2−ピロリドン45
0gに溶解し、この溶液にピリジン7.0gと無水酢酸
9.1gとを添加し、100℃で3時間加熱することに
より脱水閉環させた。次いで、合成例1と同様にして、
反応生成物の沈殿・分離・洗浄・乾燥を行うことによ
り、対数粘度(ηln)が0.93dl/g、イミド化
率が70%であるイミド基含有ポリアミック酸〔これを
「重合体(b1)」とする。〕19.0gを得た。
【0072】〔合成例3〕上記式(23)で表されるジ
アミン5.24g(10ミリモル)と4,4’−ジアミ
ノジフェニルメタン17.8g(90ミリモル)と2,
3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物2
2.4g(100ミリモル)とをN−メチル−2−ピロ
リドン450gに溶解させ、この溶液を60℃で6時間
反応させた。次いで、得られた反応溶液を大過剰のメチ
ルアルコールに注いで反応生成物を沈澱させた。その
後、固形物を分離してメチルアルコールで洗浄し、減圧
下40℃で15時間乾燥させることにより、対数粘度
(ηln)が0.95dl/gであるポリアミック酸
〔これを「重合体(a2)」とする。〕40.8gを得
た。
【0073】〔合成例4〕合成例3で得られた重合体
(a2)25.5gをN−メチル−2−ピロリドン45
0gに溶解し、この溶液にピリジン7.2gと無水酢酸
9.2gとを添加し、100℃で3時間加熱することに
より脱水閉環させた。次いで、合成例1と同様にして、
反応生成物の沈殿・分離・洗浄・乾燥を行うことによ
り、対数粘度(ηln)が0.93dl/g、イミド化
率が70%であるイミド基含有ポリアミック酸〔これを
「重合体(b2)」とする。〕19.5gを得た。
【0074】〔合成例5〕上記式(22)で表されるジ
アミン5.23g(10ミリモル)と4,4’−ジアミ
ノジフェニルメタン17.8g(90ミリモル)とピロ
メリット酸二無水物21.8g(100ミリモル)とを
N−メチル−2−ピロリドン450gに溶解させ、この
溶液を25℃で6時間反応させた。次いで、得られた反
応溶液を大過剰のメチルアルコールに注いで反応生成物
を沈澱させた。その後、固形物を分離してメチルアルコ
ールで洗浄し、減圧下40℃で15時間乾燥させること
により、対数粘度(ηln)が1.50dl/gである
ポリアミック酸〔これを「重合体(a3)」とする。〕
37.8gを得た。
【0075】〔合成例6〕上記式(15)で表されるジ
アミン6.43g(10ミリモル)と4,4’−ジアミ
ノジフェニルメタン17.8g(90ミリモル)とピロ
メリット酸二無水物21.8g(100ミリモル)とを
N−メチル−2−ピロリドン450gに溶解させ、この
溶液を25℃で6時間反応させた。次いで、得られた反
応溶液を大過剰のメチルアルコールに注いで反応生成物
を沈澱させた。その後、固形物を分離してメチルアルコ
ールで洗浄し、減圧下40℃で15時間乾燥させること
により、対数粘度(ηln)が0.80dl/gである
ポリアミック酸〔これを「重合体(a4)」とする。〕
38.8gを得た。
【0076】〔合成例7〕上記式(26)で表されるジ
アミン4.22g(10ミリモル)と4,4’−ジアミ
ノジフェニルメタン17.8g(90ミリモル)とピロ
メリット酸二無水物21.8g(100ミリモル)とを
N−メチル−2−ピロリドン450gに溶解させ、この
溶液を25℃で6時間反応させた。次いで、得られた反
応溶液を大過剰のメチルアルコールに注いで反応生成物
を沈澱させた。その後、固形物を分離してメチルアルコ
ールで洗浄し、減圧下40℃で15時間乾燥させること
により、対数粘度(ηln)が1.80dl/gである
ポリアミック酸〔これを「重合体(a5)」とする。〕
38.2gを得た。
【0077】〔合成例8〕2,2−ビス[4−(4−ア
ミノフェノキシ)フェニル]プロパン41.0g(10
0ミリモル)とピロメリット酸二無水物19.6g(9
0ミリモル)と上記式(3)で表されるテトラカルボン
酸二無水物7.52g(10ミリモル)とをN−メチル
−2−ピロリドン450gに溶解させ、この溶液を25
℃で6時間反応させた。次いで、得られた反応溶液を大
過剰のメチルアルコールに注いで反応生成物を沈澱させ
た。その後、固形物を分離してメチルアルコールで洗浄
し、減圧下40℃で15時間乾燥させることにより、対
数粘度(ηln)が1.60dl/gであるポリアミッ
ク酸〔これを「重合体(a6)」とする。〕62.0g
を得た。
【0078】〔合成例9〕合成例1で得られた重合体
(a1)25.5gをN−メチル−2−ピロリドン45
0gに溶解し、この溶液にピリジン29.2gと無水酢
酸22.6gとを添加し、100℃で3時間加熱するこ
とにより脱水閉環させた。次いで、合成例1と同様にし
て、反応生成物の沈殿・分離・洗浄・乾燥を行うことに
より、対数粘度(ηln)が0.89dl/g、イミド
化率が100%であるポリイミド〔これを「重合体(c
1)」とする。〕17.5gを得た。
【0079】<実施例1> (1)液晶配向剤の調製:表1に示す処方に従って、合
成例1で得られた重合体(a1)100部と、ジシクロ
ヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート20部と
を、γ−ブチロラクトンに溶解させて重合体濃度4重量
%の溶液とし、この溶液を孔径1μmのフィルターで濾
過することにより、本発明の液晶配向剤を調製した。
【0080】(2)液晶表示素子の作製:ITO膜から
なる透明電極が設けられたガラス基板(厚さ1mm)の
一面(透明電極側の表面)に、上記のようにして調製さ
れた本発明の液晶配向剤をスピンナーを用いて塗布し、
180℃で1時間かけて塗膜を加熱することにより、乾
燥膜厚800Åの薄膜を形成した。なお、当該薄膜につ
いての密着性の測定結果を表1に示す。このようにして
形成された薄膜の表面に対して、ナイロン製の布を巻き
付けたロールを有するラビングマシーンを用いてラビン
グ処理を行うことにより、液晶分子の配向能を当該薄膜
に付与して液晶配向膜を形成した。ここに、ラビング処
理条件としては、ロールの回転数を500rpm、ステ
ージの移動速度を1cm/秒とした。上記のようにして
液晶配向膜が形成された基板を2枚作製し、それぞれの
基板の外縁部に、直径17μmの酸化アルミニウム球を
含有するエポキシ樹脂系接着剤をスクリーン印刷法によ
り塗布した後、それぞれの液晶配向膜におけるラビング
方向が逆平行となるように2枚の基板を間隙を介して対
向配置し、外縁部同士を当接させて圧着して接着剤を硬
化させた。次いで、基板の表面および外縁部の接着剤に
より区画されたセルギャップ内に、ネマティック型液晶
「MLC−2001」(メルク社製)を注入充填し、次
いで、注入孔をエポキシ系接着剤で封止して液晶セルを
構成した。その後、液晶セルの外表面に、すなわち、液
晶セルを構成するそれぞれの基板の他面に、偏光方向が
当該基板の一面に形成された液晶配向膜のラビング方向
と一致するように偏光板を貼り合わせることにより、液
晶表示素子を作製した。以上のようにして作製された液
晶表示素子について、残像消去時間および電圧保持率を
測定し、液晶配向性を評価した。以上の結果を表1に示
す。
【0081】<実施例2〜12>表1に示す処方に従っ
て、合成例1〜9で得られた重合体の各々100部と、
イソシアネート化合物の各々とをγ−ブチロラクトンに
溶解させて重合体濃度4重量%の溶液とし、得られた溶
液を孔径1μmのフィルターで濾過したこと以外は実施
例1と同様にして、本発明の液晶配向剤を調製し、当該
液晶配向剤によって薄膜を形成し、当該薄膜を有する液
晶表示素子を作製した。形成された薄膜についての密着
性の測定結果、作製された液晶表示素子についての残像
消去時間および電圧保持率の測定結果、当該液晶表示素
子についての液晶配向性の評価結果を表1に示す。
【0082】<実施例13>ガラス基板の一面に形成さ
れた液晶配向剤の塗膜を、250℃で1時間かけて加熱
することにより、塗膜から有機溶媒を除去すると共に、
塗膜を構成する重合体の脱水閉環を進行させたこと以外
は実施例4と同様にして、イミド基含有ポリアミック酸
(イミド化率99%)よりなる薄膜を形成し、当該薄膜
を有する液晶表示素子を作製した。形成された薄膜につ
いての密着性の測定結果、作製された液晶表示素子につ
いての残像消去時間および電圧保持率の測定結果、当該
液晶表示素子についての液晶配向性の評価結果を表1に
示す。
【0083】<実施例14>表2に示す処方に従って、
合成例1で得られた重合体(a1)100部と、4,
4’−ジアミノジフェニルメタン20部とを、γ−ブチ
ロラクトンに溶解させて重合体濃度4重量%の溶液と
し、この溶液を孔径1μmのフィルターで濾過したこと
以外は実施例1と同様にして、本発明の液晶配向剤を調
製し、当該液晶配向剤によって薄膜を形成し、当該薄膜
を有する液晶表示素子を作製した。形成された薄膜につ
いての密着性の測定結果、作製された液晶表示素子につ
いての残像消去時間および電圧保持率の測定結果、当該
液晶表示素子についての液晶配向性の評価結果を表2に
示す。
【0084】<実施例15〜25>表2に示す処方に従
って、合成例1〜9で得られた重合体の各々100部
と、ジアミン化合物の各々とをγ−ブチロラクトンに溶
解させて重合体濃度4重量%の溶液とし、得られた溶液
を孔径1μmのフィルターで濾過したこと以外は実施例
14と同様にして、本発明の液晶配向剤を調製し、当該
液晶配向剤によって薄膜を形成し、当該薄膜を有する液
晶表示素子を作製した。形成された薄膜についての密着
性の測定結果、作製された液晶表示素子についての残像
消去時間および電圧保持率の測定結果、当該液晶表示素
子についての液晶配向性の評価結果を表2に示す。
【0085】<比較例1>表2に示す処方に従って、合
成例1で得られた重合体(a1)100部をγ−ブチロ
ラクトンに溶解させて重合体濃度4重量%の溶液とし、
得られた溶液を孔径1μmのフィルターで濾過したこと
以外は実施例1と同様にして、比較用の液晶配向剤を調
製し、当該液晶配向剤によって薄膜を形成し、当該薄膜
を有する液晶表示素子を作製した。形成された薄膜につ
いての密着性の測定結果、作製された液晶表示素子につ
いての残像消去時間および電圧保持率の測定結果、当該
液晶表示素子についての液晶配向性の評価結果を表2に
示す。
【0086】<比較例2>表2に示す処方に従って、合
成例2で得られた重合体(b1)100部と、ベンゼン
20部とを、γ−ブチロラクトン2500部に溶解させ
て重合体濃度4重量%の溶液とし、この溶液を孔径1μ
mのフィルターで濾過したこと以外は実施例1と同様に
して、比較用の液晶配向剤を調製し、当該液晶配向剤に
よって薄膜を形成し、当該薄膜を有する液晶表示素子を
作製した。形成された薄膜についての密着性の測定結
果、作製された液晶表示素子についての残像消去時間お
よび電圧保持率の測定結果、当該液晶表示素子について
の液晶配向性の評価結果を表2に示す。
【0087】<比較例3>表2に示す処方に従って、合
成例3で得られた重合体(a2)100部と、ジフェニ
ルエーテル20部とを、γ−ブチロラクトン2500部
に溶解させて重合体濃度4重量%の溶液とし、この溶液
を孔径1μmのフィルターで濾過したこと以外は実施例
1と同様にして、比較用の液晶配向剤を調製し、当該液
晶配向剤によって薄膜を形成し、当該薄膜を有する液晶
表示素子を作製した。形成された薄膜についての密着性
の測定結果、作製された液晶表示素子についての残像消
去時間および電圧保持率の測定結果、当該液晶表示素子
についての液晶配向性の評価結果を表2に示す。
【0088】
【表1】
【0089】〔表1中のイソシアネート化合物〕 x1:ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシア
ネート x2:ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート x3:1−メチル−2,4−フェニレンジイソシアネー
ト x4:1−メチル−2,6−フェニレンジイソシアネー
ト x5:エチルイソシアネート x6:フェニルイソシアネート x7:ヘキサメチレンジイソシアネート x8:シクロヘキサン−1,2−ジイソシアネート x9:1−メチルシクロヘキサン−2,4−ジイソシア
ネート x10:1,2−ジメチルシクロヘキサン−ω,ω’−ジ
イソシアネート
【0090】
【表2】
【0091】〔表2中のジアミン化合物〕 y1:p−フェニレンジアミン y2:4,4’−ジアミノジフェニルメタン y3:4,4’−(p−フェニレンイソプロピリデン)
ビスアニリン y4:4,4’−(m−フェニレンイソプロピリデン)
ビスアニリン y5:1,5−ジアミノナフタレン y6:2,7−ジアミノフルオレン y7:2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフル
オロプロパン y8:2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル]プロパン y9:4,4’−ジアミノジフェニルエーテル y10:4,4’−(p−フェニレンイソプロピリデン)
ビスアニリン
【0092】〔表2中の比較用添加剤〕 h1:ベンゼン h2:ジフェニルエ−テル
【0093】
【発明の効果】本発明の液晶配向剤によれば、残像消去
時間が短い液晶表示素子を作製することができる。ま
た、イソシアネート化合物を含有する本発明の液晶配向
剤によれば、基板に対する密着性の高い薄膜および液晶
配向膜を形成することができる。また、ジアミン化合物
を含有する本発明の液晶配向剤によれば、電圧保持率の
高い液晶表示素子を作製することができる。本発明の液
晶配向剤により形成される液晶配向膜を備えてなる液晶
表示素子は、TN型液晶表示素子のみならずSTN(S
uper Twisted Nematic)型液晶表
示素子、SH(Super Homeotropic)
型液晶表示素子、IPS(In−Plane−Swit
ching)型液晶表示素子、強誘電性液晶表示素子お
よび反強誘電性液晶表示素子など種々の液晶表示素子と
して好適に使用することができる。当該液晶表示素子
は、種々の装置に有効に使用することができ、例えば卓
上計算機、腕時計、置時計、計数表示板、ワードプロセ
ッサ、パーソナルコンピュータ、液晶テレビなどの表示
装置として好適に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 雅之 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (72)発明者 松木 安生 東京都中央区築地2丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミック酸およびそのイミド化重合
    体から選ばれる少なくとも1種の重合体と、 下記一般式(I)で表されるイソシアネート化合物およ
    び下記一般式(II)で表されるジアミン化合物から選ば
    れる少なくとも1種の添加剤とを含有することを特徴と
    する液晶配向剤。 【化1】
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