JPH1021120A - マイクロコンピュータ並びにその動作監視装置 - Google Patents
マイクロコンピュータ並びにその動作監視装置Info
- Publication number
- JPH1021120A JPH1021120A JP8186836A JP18683696A JPH1021120A JP H1021120 A JPH1021120 A JP H1021120A JP 8186836 A JP8186836 A JP 8186836A JP 18683696 A JP18683696 A JP 18683696A JP H1021120 A JPH1021120 A JP H1021120A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output
- port
- monitoring
- instruction
- microcomputer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Debugging And Monitoring (AREA)
- Microcomputers (AREA)
Abstract
おいて、異常動作の発生以降動作監視用出力ポートから
疑似オン出力が得られると言った動作異常が発生した場
合、当該疑似オン出力の発生時刻から1制御周期を待つ
こと無く、可及的速やかに異常動作の発生を判定可能と
すること。 【解決する手段】 1命令の実行により同時には操作で
きないように別個のアドレスにそれぞれ割り当てられた
複数の出力ポートと、前記複数の出力ポートのそれぞれ
毎に設けられかつ監視対象プログラムを互いに共有する
ようにして当該監視プログラムの一巡実行ループ中に挿
入された状態信号送出用のオンオフ一対の複数のポート
操作命令と、を含み、それにより、前記監視対象プログ
ラムの実行に連動して、前記複数の出力ポートから、前
記各対のポート操作命令の実行タイミングの相違に対応
する一定のタイミングズレを相互に有する複数の周期的
な状態信号を出力する。
Description
ータ並びにその動作監視装置に係り、特に、動作状態監
視用として2以上の状態信号を外部へ送出する機能を供
えたマイクロコンピュータ、並びに、それら状態信号を
用いて当該マイクロコンピュータの動作異常を監視する
ようにした動作監視装置に関する。
を監視するための方法としては、ウォッチドッグタイマ
回路等と称される周期監視型の動作異常監視回路を用い
たものが知られている。
イクロコンピュータシステムのハードウェア構成を図5
に概略的に示す。同図において、CPU1は、この例に
あっては、車両用アンチロックブレーキシステム(AB
S)の制御に用いられる制御用8ビットワンチップマイ
クロコンピュータであり、その内部には、図示しない
が、制御用各種のシステムプロクラムが格納されたRO
M、ワーキングエリア等として使用されるRAM、それ
らを統括制御するためのマイクロプロセッサ等が内蔵さ
れている。周知の如く、この種のCPU1には、多数の
入出力ポートが備えられているが、この例ではそれらの
中で、CPU1の動作状態を外部に知らせる状態信号送
出用の出力ポートPと、CPU1に対して強制的にリセ
ットをかけるリセット信号受け付け用のリセット端子R
STのみが示されている。出力ポートPから得られる状
態信号は、CPU1が正常に動作している限り、ほぼ一
定周期を有するパルス列となるのに対して、CPU1に
何等かの動作異常が発生すると、上記のパルス列は途絶
えたり、或いは周期が長くなる。なお、出力ポートPは
抵抗R5を介して電源Vccにプルアップされており、
そのためCPU1がリセット信号を受け付けてリセット
状態に入り、出力ポートPがハイインピーダンス状態と
なると、出力ポートPの電位は“H”にプルアップされ
る。
られる状態信号(パルス列)の周期を常時監視してお
り、これが後述する基準時間Trefよりも短ければ、
CPU1は正常に動作していると判定し、その出力端子
OUTから“H”を出力するのに対し、状態信号の周期
が基準時間Trefよりも長くなったり、或いはパルス
列が途絶えて状態信号のレベルが“H”または“L”に
固定されると、CPU1において何等かの動作異常が発
生したものと判定し、その出力端子OUTから“L”を
出力する。
れる信号が“H”から“L”に変化するのに応答して、
ハードウェア的にリセット動作を実行し、これに基づき
必要な異常対応処理を実行することで、制御系に与える
影響を最小限に止めるように構成されている。
示す。同図に示されるように、周期監視型の監視回路2
は、入力端子INに得られる状態信号の立ち上がりエッ
ジを検出して微小幅“H”パルスを出力する微分回路D
Fと、微分回路DFから得られる微小巾“H”パルスに
応答して微小時間オンするトランジスタQと、抵抗R
1,R2を介して電源Vccにより所定の時定数カーブ
を描いて充電されかつ前述のトランジスタQを介して瞬
時に放電されるコンデンサCと、電源Vccを抵抗R3
とR4とで分圧することによりしきい値電圧Vthを生
成するしきい値電圧生成回路と、演算増幅器OPを中心
として構成されコンデンサCの充電電圧Vccをしきい
値電圧Vthと比較し、その比較結果を出力端子OUT
に出力するコンパレ−タCOMPとから構成されてい
る。そして、入力端子INに得られる状態信号(パルス
列)の周期が基準時間Trefよりも短い場合、コンデ
ンサCの充電電圧Vcはしきいち電圧Vthに至る前に
トランジスタQを介して放電され、その結果コンパレ−
タCOMPの出力である出力端子OUTの電位は“H”
に維持されている。これに対して、入力端子INに得ら
れる状態信号(パルス列)の周期が基準時間Trefよ
りも長くなったり、或いはパルス列が途絶えて“H”も
しくは“L”に固定されると、コンデンサCの充電電圧
Vcはしきい値電圧Vthを越え、これによりコンパレ
−タCOMPが作動して、出力端子OUTの電位は
“H”から“L”へと変化する。この“H”から“L”
への変化に応答して、CPU1では強制的にリセットが
掛けられる。
プログラムの構成を図7のフロ−チャ−トに概略的に示
す。一般に、この種のマイクロコンピュ−タのプログラ
ムは、電源投入直後に実行されるべきシステムイニシャ
ライズプログラムと本来の目的である制御プログラムと
に大別されるのであるが、ここで問題としている動作状
態監視のためには、さらにポ−トPオン命令、ポ−トP
オフ命令並びに制御周期Tcの経過監視処理とが追加さ
れる。この例では、ポ−トPオン命令とポ−トPオフ命
令とは制御プログラムを挟んでその前後に配置されてい
る。ポ−トPオン命令とは、ポ−トPに相当するアドレ
スを指定してこれをオンすべき命令であり、またポ−ト
Pオフ命令とはポ−トPのアドレスを指定してこれをオ
フすべき命令である。制御周期経過監視処理とは、ポ−
トPがオンされてからあらかじめ決められた制御周期T
cが経過したことを監視する処理である。これらの処理
を追加することにより、CPUが正常に動作している場
合には、ポ−トPからはほぼ一定の周期でオンオフを繰
り返すパルス列が出力される。
ットが掛かって処理が開始されると、まずシステムイニ
シャライズ処理が実行されて、各種フラグやレジスタ類
の初期設定がなされた後(ステップ701)、制御プロ
グラムの実行に先立ちポ−トPオン命令が実行されて、
出力ポ−トPの状態はオン(“H”)に設定操作される
(ステップ702)。その後、制御プログラムが実行さ
れることにより(ステップ703)、ポートPのオン状
態はその時々で変化する制御プログラムの実行所要時間
で規定されるオン時間Tonだけ維持される。制御プロ
グラムの実行が終了すると、ポートPオフ命令が実行さ
れて、ポートPの状態はオフ(“L”)に設定操作され
る。その後制御周期Tcの経過判定処理が実行されるこ
とにより(ステップ705)、ポートPのオフ状態は、
ポートPをオンさせたのち、制御周期Tcが経過するま
でに相当するオフ時間Toffだけ維持される。その結
果、CPU1が正常に動作している場合には、ポ−トP
から出力されるパルス列の周期Txは制御周期Tcに一
致するのに対し、制御プログラムの実行中に何等かの異
常が発生してその実行時間が異常に長くなると、ポート
Pから出力されるパルス列の周期Txは制御周期Tcよ
りも長くなり、また制御プログラムの実行中に何等かの
異常が発生して、制御プログラムの実行が中断してしま
うと、ポートP操作命令(ポートPオン命令並びにポー
トPオフ命令)は実行されなくなり、その結果ポートP
からの状態信号は“H”もしくは論理“L”に固定され
る。そして、周期監視型の監視回路2では、ポートPか
ら出力される状態信号の内容が、上述した正常時の場合
と異常時の場合とのいずれにあるかに基づいて、CPU
1の動作異常を判定することができるのである。
定される異常時の動作を図8のタイミングチャートに示
す。なお、図において(a)はCPU1のポートPから
出力されて入力端子INに供給される状態信号、(b)
は微分回路DFから出力される微小幅“H”パルス、
(c)はコンデンサCの充電電圧、(d)は出力端子O
UTからCPU1のリセット端子RSTに供給される信
号である。
動作している場合、入力端子INに供給される状態信号
中のオン周期Txは前述した制御周期Tcに維持されて
いる。そのため、コンデンサCの充電電圧Vcは、状態
信号中のオンタイミングに応答して繰り返し放電され、
しきい値電圧Vthを越えることはなく、その結果、出
力端子OUTのレベルは“H”に維持されている。これ
に対して、時刻t1にCPUに何等かの異常が発生した
ことにより、状態信号のレベルが“H”に固定されてし
まうと、最新のオンタイミングである時刻t0から基準
時間Trefが経過した時点において、コンデンサCの
充電電圧Vcはしきい値電圧Vthを越え、出力端子O
UTのレベルは“H”から“L”に変化する。そして、
この論理“H”から論理“L”への変化タイミングに応
答して、CPU1ではリセット動作が行われる。
監視型の監視回路を備えた動作異常監視方法によれば、
状態信号のレベルを“H”もしくは“L”に固定させて
しまうような動作異常に対しては、最新のオン時刻t0
から基準時間Trefが経過した時点において異常発生
を確実に判定し、必要に応じてCPU1に対してリセッ
トを掛けることができる。ここで、基準時間Trefの
値は、原理的には、制御周期Tcと略一致させることが
できる。換言すれば、この様な動作異常監視方法によれ
ば、状態信号のレベルを“H”または論理“L”に固定
させるような異常動作であるかぎり、その発生時刻t1
から最大1制御周期Tc以内において、異常動作の発生
を判定し、これによりCPU1に対してリセットを掛け
ることが可能となる。
PUにおいて所謂プログラム暴走等の動作異常が発生し
た場合、多数存在する出力ポートのいずれかが、動作異
常が発生しているにも拘らず、繰り返しオンオフして所
謂バタツキ現象を起こすことが希に経験的に知られてい
る。この様なバタツキ現象には、プログラムの暴走中に
当該出力ポートにかかるオンオフ命令がたまたま実行さ
れたことを原因とする場合(以下、第1の原因による場
合と称する)と、プログラムの暴走中にフェッチ動作の
乱れにより別の命令が当該出力ポートに関するオンオフ
命令に化けてしまい、それにより当該出力ポートから疑
似的なオンオフ出力が発せられている場合(以下、第2
の原因による場合と称する)とがあるものと推定され
る。そして、この様な第2の原因による場合がもしも上
述した状態信号出力用の出力ポートPについて起こる
と、先に説明した従来の動作異常監視方法においては様
々な不都合が生ずるとの知見が得られた。
されていない異常時の動作(1)を図9のタイミングチ
ャートに示す。なお、同図において、(a)〜(d)の
信号の意味するところは、図8に示されるものと同様で
あるから、説明は省略する。
動作している場合、状態信号中のオン周期Txは制御周
期Tcに維持されており、前述の経過を経て出力端子O
UTの信号レベルは“H”に維持されている。これに対
して、時刻t2においてCPU1に何等かの動作異常が
発生したものとすると、従来想定された異常動作の場合
には、図中1点鎖線l1に示されるように、その後状態
信号のレベルは“L”に固定され、前述の経過を経て、
正常なオン出力が得られた時刻t0から基準時間Tre
fが経過した時点において、CPU1にリセットがかか
るはずである。
t0から基準時間Trefが経過する以前に、先に述べ
た第2の原因による疑似オン出力が時刻t3に発生する
と、それに応答してコンデンサCの充電電圧Vcは瞬時
に放電されてしまうため、その後、基準時間Trefが
経過して、充電電圧Vcが閾値電圧Vthに達するまで
の間、異常動作の判定を行うことができない。換言すれ
ば、従来想定されていた異常動作の場合であれば、最新
のオン出力が得られた時刻t0から1制御周期Tcが経
過した時点でCPU1にリセットをかけることができた
のに対し、この様な従来想定されていなかった異常動作
の場合には、疑似オン出力が得られた時刻t3からさら
に1制御周期Tcが経過するまで異常動作を判定するこ
とができず、CPU1の暴走状態等を放置せざるを得な
いという問題点がある。
されていない異常時の動作(2)を図10のタイミング
チャートに示す。なお、同図においても(a)〜(d)
の内容は図8に示されるものと同様であるから説明は省
略する。
動作している場合、状態信号中のオン信号の出力周期T
xは制御周期Tcに維持されており、これにより前述の
経過を経て、出力端子OUTの信号レベルは“H”に維
持されている。これに対して、時刻t11にCPUに何
等かの動作異常が発生したことに基づき、それ以降時刻
t4,t6,t8,t10に前述した第2の原因による
疑似オン出力が得られ、また時刻t5,t7,t9に第
2の原因による疑似オフ出力が得られ、しかも疑似オン
出力の周期Txが基準時間Trefよりも短いと、異常
動作が発生した時刻t11以降であっても、コンデンサ
の充電電圧Vcの値は閾値電圧Vthを越えることがで
きず、出力端子OUTのレベルは“H”のままとなって
しまう。その結果、この様な疑似オン出力と疑似オフ出
力とが交互に得られているかぎり、CPU1にリセット
を掛けることができないと言う問題点が生ずる。
用いたCPUの動作監視方法においては、異常動作の発
生以降、状態信号のレベルが“H”もしくは“L”に固
定されたり、あるいはオン周期Txが基準時間Tref
よりも長くなるといった動作異常に対しては、最新のオ
ン出力から基準時間Trefが経過した時点で動作異常
の発生を判定し、必要に応じてCPUにリセットを掛け
ることができるのに対し、別の命令が状態信号出力ポー
トに関する操作命令(オン命令もしくはオフ命令)に化
けて、異常動作発生以降についても、疑似オン出力や疑
似オフ出力が得られると言った動作異常に対しては、必
ずしも有効に機能し得ないという問題点があった。
を用いたマイクロコンピュータの動作監視装置に於ける
以上の問題点を解決するためになされたものであり、そ
の目的とするところは、この種のマイクロコンピュ−タ
の動作監視において、異常動作の発生以降疑似オン出力
が得られると言った動作異常が発生した場合、当該疑似
オン出力の発生時刻から1制御周期を待つこと無く、可
及的速やかに異常動作の発生を判定可能とすることにあ
る。
載の発明は、1命令の実行により同時には操作できない
ように別個のアドレスにそれぞれ割り当てられた複数の
出力ポートと、前記複数の出力ポートのそれぞれ毎に設
けられかつ監視対象プログラムを互いに共有するように
して当該監視プログラムの一巡実行ループ中に挿入され
た状態信号送出用のオンオフ一対の複数のポート操作命
令と、を含み、それにより、前記監視対象プログラムの
実行に連動して、前記複数の出力ポートから、前記各対
のポート操作命令の実行タイミングの相違に対応する一
定のタイミングズレを相互に有する複数の周期的な状態
信号を出力するように構成したことを特徴とするマイク
ロコンピュータにある。
作できないように別個のアドレスにそれぞれ割り当てら
れた』とあるのは、例えば8ビットマイクロコンピュ−
タの場合であれば、出力ポ−トのそれぞれを、別個のア
ドレスに出力されるべき1バイト分のデ−タ若しくはそ
の構成ビットに割り当てることを意味するものであり、
複数の出力ポ−トのそれぞれを同一のアドレスに出力さ
れるべき1バイト分のデ−タの各構成ビットに割り当て
るような場合を排除する趣旨である。このように複数の
出力ポ−トのそれぞれを別個のアドレスに割り当てるの
は、後に詳細に説明するように、本発明にあっては、複
数の出力ポ−トのそれぞれからのオン信号若しくはオフ
信号の出力タイミングのずれを問題としているからであ
る。
出力ポ−トの数は実施例では2個であるが、それ以上で
も良いことを意味している。
に設けられ〜複数のポ−ト操作命令』とあるのは、例え
ば、出力ポ−トの数が2個であればポ−ト操作命令につ
いても2組設けられることを意味している。
複数のポ−ト操作命令』とあるのは、各ポ−ト操作命令
のそれぞれは、互いに対をなすポ−トオン命令とポ−ト
オフ命令とから構成されることを意味している。
する〜複数のポ−ト操作命令』とあるのは、一個の監視
対象プログラム(実施例では、制御プログラム)に対し
て2組以上のポ−ト操作命令が組み込まれていることを
意味しており、監視対象プログラムが複数ある場合にお
いて、それぞれにポ−ト操作命令を1組ずつ組み込み、
全体としてポ−ト操作命令が複数組存在するごとき場合
を排除することを意味している。
ば、マイクロコンピュ−タが正常に動作している場合に
かぎり、複数の出力ポ−トのそれぞれからは、各対のポ
−ト操作命令の実行タイミングの相違に対応する一定の
タイミングずれを相互に有する複数の周期的な状態信号
が出力されるのに対し、マイクロコンピュ−タに何等か
の動作異常が発生して、何等かの命令がいずれかの出力
ポ−トに関するポ−ト操作命令(ポ−トオン命令もしく
はポ−トオフ命令)に化けて実行されたような場合に
は、疑似オン出力もしくは疑似オフ出力は得られるであ
ろうものの、相異なる2つの状態信号の相互において、
命令化けに起因するオン出力もしくはオフ出力が正常時
と同一のタイミングずれを持って発生することは確率的
に極めて希であろうから、このタイミングずれが正常時
のずれから外れていることに基づいて、この様な命令化
けに起因する動作異常を的確に判定することが可能とな
る。
命令の実行により同時には操作できないように別個のア
ドレスにそれぞれ割り当てられた複数の出力ポートと、
前記複数の出力ポートのそれぞれ毎に設けられかつ監視
対象プログラムを互いに共有するようにして当該監視プ
ログラムの一巡実行ループ中に挿入された状態信号送出
用のオンオフ一対の複数のポート操作命令と、を含み、
それにより、前記監視対象プログラムの実行に連動し
て、前記複数の出力ポートから、前記各対のポート操作
命令の実行タイミングの相違に対応する一定のタイミン
グズレを相互に有する複数の周期的な状態信号を出力す
るように構成したことを特徴とするマイクロコンピュー
タにある。
数の出力ポ−トから出力される複数の周期的な状態信号
の少なくとも2つに着目して』とあるのは、周期的な状
態信号が2系統である場合におけるそれらの両者に着目
する場合を含むことは勿論のこと、周期的な状態信号が
3系統以上存在する場合において、それらの任意の2つ
に着目したり或いは3つ以上に着目する場合を含むこと
を意味している。
監視し、そのタイミングずれが規定範囲を外れたことに
基づいて』とあるのは、実施例に示される場合のほか
に、タイミングずれが規定値よりも短いことに基づいて
動作異常を判定する場合も含まれることを意味してい
る。
ば、何等かの命令がいずれかのポ−ト操作命令に化けて
実行されるごとき動作異常が発生した場合であっても、
これを着目された2つの状態信号に於けるタイミングず
れが規定範囲を外れたことに基づいて的確に判定するこ
とができ、この判定出力によりマイクロコンピュ−タに
リセットを掛けたり、警報出力を発したり、或いはデュ
アルマイコンシステムであれば、別のマイコンに制御権
を受け渡すなどの様々な対応措置を採ることが可能とな
る。
マイクロコンピュータの前記複数の出力ポートから出力
される複数の周期的な状態信号の少なくとも1つに着目
してその周期を監視し、その周期が規定範囲を外れたこ
とに基づいて前記マイクロコンピュータの動作異常を判
定する周期監視型の監視回路を具備することを特徴とす
る請求項2に記載のマイクロコンピュータの動作監視装
置にある。
る複数の周期的な状態信号の少なくとも1つに着目し』
とあるのは、実施例に示されるように1個の状態信号に
着目する場合のみならず、2以上の状態信号に着目する
場合を含むことを意味している。
ば、請求項2に記載の発明の効果に加え、従来想定され
ている状態信号が“H”もしくは“L”に固定されてし
まうごとき動作異常に対しても適切な対応が可能とな
る。
動作監視装置においてマイクロコンピュータの動作異常
が判定されるのに応答して、当該マイクロコンピュータ
にリセットをかけることを特徴とする請求項2若しくは
請求項3に記載のマイクロコンピュータの動作監視装置
にある。
載の』とあるのは、タイミング監視型の監視回路の出力
によりマイクロコンピュ−タにリセットを掛ける場合
と、在来の周期監視型の監視回路の出力によりマイクロ
コンピ−タにリセットを掛ける場合の双方を含むことを
意味している。
ば、疑似オン出力もしくは疑似オフ出力が状態信号中に
生ずるごとき動作異常、もしくは状態信号レベルが
“H”に固定もしくは“L”に固定される如き動作異常
が生じた場合、ただちにCPUにリセットを掛け、適当
なフェイルセーフ機能等を働かせることができる。
各ポート操作命令を構成する一対のオンオフ命令のそれ
ぞれは、監視対象プログラムを挟んでその前後に挿入さ
れており、かつ1命令実行時間の遅れを持って順次に実
行されるように相連続するステップとして挿入されてい
ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のマ
イクロコンピュータ若しくはその動作監視装置にある。
対のオンオフ命令のそれぞれを監視対象プログラムを挟
んでその前後に挿入する』とあるのは、例えば出力ポ−
トが2個存在する場合において、それぞれのポ−トオン
命令を監視対象プログラムの前側に配置し、それぞれの
ポ−トオフ命令を監視対象プログラムの後側に配置する
場合を含むことは勿論であるが、それ以外にも第1の出
力ポ−トに対応するポ−トオン命令と第2の出力ポ−ト
に対応するポ−トオフ命令とを監視対象プログラムの前
側に配置し、第1の出力ポ−トに対応するポ−トオフ命
令と第2の出力ポ−トに対応するポ−トオン命令とを監
視対象プログラムの後ろ側に配置する場合のように、必
ずしもポ−トオン命令同志もしくはポ−トオフ命令同志
を一括して配置しない場合を含むことを意味している。
次に実行されるように相連続するステップとして挿入す
る』とあるのは、例えば、各ポ−ト操作命令を構成する
オン命令同志を一切別の命令を挟むこと無く連続して配
列し、他方オフ命令同志についても一切別の命令を挟む
こと無く連続して配列することを意味している。
ば、各対のポ−ト操作命令の実行タイミングの相違に対
応する一定のタイミングずれは最短のものとなるため、
動作異常に基づいて疑似オン出力もしくは疑似オフ出力
が状態信号中に発生した場合、最短の遅れ時間をもって
可及的速やかに動作異常の発生を判定することができ
る。 この出願の請求項6に記載の発明は、前記監視対
象プログラムの前側並びに後側に相連続するステップと
して挿入された一連のポート操作命令の前後には割り込
み禁止命令と割り込み許可命令とが挿入されていること
を特徴とする請求項5に記載のマイクロコンピュータ若
しくはその動作監視装置にある。
『割り込み許可命令』とあるのは、この種のマイクロコ
ンピュ−タに於いて良く知られた命令であり、それらを
利用することによって割り込み信号の受け付けを禁止し
たり許可したりすることができる命令である。
よれば、相連続して配列されたオン命令もしくはオフ命
令の間に割り込み信号が到来したとしても、その様な割
り込み信号は受け付けられなくなるため、割り込み信号
の到来にかかわらず、複数の状態信号相互間に於ける一
定のタイミングずれを維持し続けることができ、それら
ポ−ト操作命令の間に割り込み処理が実行されることに
基づくタイミングずれの変化により、マイクロコンピュ
−タに誤動作が生じたと誤認する恐れを回避することが
できる。
形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
システムのハ−ドウェア構成を図1に概略的に示す。同
図において、CPU3は、この例では車両用アンチロッ
クブレ−キシステムの制御に用いられる8ビット構成の
ワンチップマイクロコンピュ−タであり、その内部には
図示しないが、制御用の各種システムプログラムを格納
したROM、ワ−キングエリアなどとして使用されるR
AM、演算処理の際に利用される各種のタイマやカウン
タなどが内蔵されている。この種のCPU3には多数の
入出力ポ−トが備えられているが、この例では説明の便
宜のために、本発明と関連する2つの状態信号送出用出
力ポ−トP1,P2とリセット信号を受け付けるための
リセット端子RSTのみが示されている。
命令の実行により同時には操作できないようにまったく
別個のアドレスにそれぞれ割り当てられている。これら
2つの出力ポ−トP1,P2は、抵抗R6,R7を介し
て電源Vccにプルアップされており、CPU3がリセ
ット信号を受けてリセット状態となり、これに伴い出力
ポ−トP1,P2がハイインピ−ダンス状態となると、
それら出力ポ−トの出力ラインは電源Vccにプルアッ
プされる。
状態信号は、周期監視型の監視回路である第1の監視回
路4と本発明により新たに追加されたタイミングずれ監
視型の監視回路である第2の監視回路5へと供給されて
いる。また、CPU3の出力ポ−トP2から出力される
状態信号は、第2の監視回路5にのみ供給されている。
そして、これら2つの出力ポ−トP1,P2からは、後
に詳細に説明するように、監視対象プログラムの実行に
連動して、各対となるポ−ト操作命令(ポ−トオン命令
とポ−トオフ命令)の実行タイミングの相違に対応する
一定のタイミングずれを相互に有する2系統の周期的な
状態信号が出力される。
いる周期監視型の監視回路であり、この例では出力ポ−
トP1から出力されて入力端子IN1に供給される状態
信号の周期を監視し、その周期が規定値よりも長くなっ
たことに基づいてCPU3の動作異常を判定し、これに
応答して出力端子OUT1のレベルを論理“H”から論
理“L”に変化させるようになされている。第2の監視
回路5は、タイミングずれ監視型の監視回路であり、前
述した2個の出力ポ−トP1,P2から出力される2系
統の周期的な状態信号に着目し、両者間に於けるタイミ
ングずれを監視し、そのタイミングずれが規定値を越え
たことに基づいてCPU3の動作異常を判定し、これに
応答して出力端子OUT2のレベルを論理“H”から論
理“L”に変化させるように構成されている。そして、
これら出力端子OUT1,OUT2から出力される信号
は、互いにワイヤ−ドオア接続された後、CPU3のリ
セット端子RSTへと供給される。
の詳細を図2の回路図に示す。同図に示されるように、
周期監視型の監視回路である第1の監視回路4は、先に
説明した図6に示される従来の監視回路2と全く同一の
構成を有する。そのため、重複説明を回避するために、
第1の監視回路4の内部素子については図6に示される
監視回路2と同一符号が付されている。
視回路である第2の監視回路5は、本発明に関連して新
たに追加されたものである。すなわち、この第2の監視
回路5は、出力ポ−トP1から出力される状態信号と出
力ポ−トP2から出力される状態信号との排他的論理和
を取るための排他論理和ゲートE−ORと、この排他論
理和ゲートE−ORの出力が“H”のときに抵抗R8を
介して充電されかつ“L”のときにダイオ−ドD並びに
排他論理和ゲートE−OR内の電源ラインを介して瞬時
に放電されるコンデンサC1と、電源Vccを抵抗R9
とR10により分圧することによってしきい値電圧Vt
h1を得るための抵抗分圧回路と、演算増幅器OP1を
中心として構成されコンデンサC1の充電電圧Vc1と
前述したしきい値電圧Vth1とを比較しその比較結果
を出力端子OUT2へと送出するコンパレ−タCOMP
1とから構成されている。
納されたプログラムの構成を図3のフロ−チャ−トを参
照して説明する。同図に示されるように、ROM内に格
納されたプログラムは、システムイニシャライズプログ
ラムと本来の目的である制御プログラム(この例では、
車両用アンチロックブレ−キシステム用制御プログラ
ム)とから構成されている。そして、出力ポ−トP1用
のポ−ト操作命令を構成する一対のオンオフ命令(ポ−
トP1オン命令とポ−トP1オフ命令)並びに出力ポ−
トP2用のポ−ト操作命令を構成する一対のオンオフ命
令(ポ−トP2オン命令とポ−トP2オフ命令)とは、
監視対象となる制御プログラムを挟んでその前後に挿入
されており、かつ一命令実行時間の遅れをもって順次に
実行されるように相連続するステップとして挿入されて
いる。
トP1オン命令とポ−トP2オン命令とが一命令実行時
間の遅れをもって順次に実行されるように相連続するス
テップとして挿入されており、また監視対象となる制御
プログラムの後ろ側にはポ−トP1オフ命令とポ−トP
2オフ命令とが同様にして一命令実行時間の遅れをもっ
て順次に実行されるように相連続するステップとして挿
入されている。
P2オン命令を挟んでその前後には割り込み禁止命令と
割り込み許可命令とが挿入され、これによりポ−トP1
オン命令とポ−トP2オン命令とは割り込み信号が到来
しても必ず連続して実行されるように保証されている。
同様にして、ポ−トP1オフ命令並びにポ−トP2オフ
命令を挟んでその前後にも、割り込み禁止命令と割り込
み許可命令とが挿入されており、これによりポ−トP1
オフ命令とポ−トP2オフ命令とはその間に割り込み信
号が到来しても必ず連続して実行されるように保証され
ている。
P2オフ命令に続くステップには、制御周期Tcの経過
を監視する制御周期経過監視処理が含まれており、その
結果ポ−トP1オン並びにポ−トP2オンのオン周期
は、プログラムが正常に動作しているかぎり、ほぼ制御
周期Tcに維持されるように成されている。
パワ−オンリセット信号によりプログラムがスタ−トす
ると、システムイニシャライズ処理が実行された後(ス
テップ301)、制御プログラムの実行に先立ち、まず
割り込み禁止処理が実行され(ステップ302)、その
後ポ−トP1オン命令とポ−トP2オン命令とが1命令
実行時間の遅れをもって順次に実行され(ステップ30
3,304)、その後、割り込み許可命令を実行して
(ステップ305)、本来の制御プログラムの実行が開
始される(ステップ306)。制御プログラム中には幾
つかの分岐処理が存在するため、制御プログラムの実行
時間はその時々の制御負荷の状態に応じて変化する。
了すると(ステップ306)、再び割り込み禁止命令が
実行された後(ステップ307)、ポ−トP1オフ命令
とポ−トP2オフ命令とが一命令実行時間の遅れをもっ
て順次に実行され(ステップ308,309)、その
後、割り込み許可命令が実行される(ステップ31
0)。以後、制御周期経過監視処理が実行されて、制御
周期Tcの経過を待機し、制御周期Tcの経過とともに
(ステップ311YES)、以上の処理(ステップ30
2〜ステップ311)が繰り返し実行される。その結
果、出力ポ−トP1と出力ポ−トP2とからは、互いに
1命令実行時間(この例では、1.6μs)のタイミン
グずれを有する2系統の周期的な状態信号が出力される
のである。この様に、出力ポ−トP1に関するポ−ト操
作命令(ポ−トP1オン命令とポ−トP1オフ命令)と
出力ポ−トP2に関するポ−ト操作命令(ポ−トP2オ
ン命令とポ−トP2オフ命令)とは、監視対象プログラ
ムである制御プログラムを互いに共有するようにして、
制御プログラムを経由する制御ル−プ内に挿入されてい
るのである。
回路5に於ける新たに想定された異常時の動作を図4の
タイミングチャ−トを参照しながら説明する。なお、同
図に於いて、(a)は出力ポ−トP1から出力され第2
の監視回路の入力端子IN21に供給される状態信号、
(b)は出力ポ−トP2から出力されて第2の監視回路
の入力端子IN22に供給される状態信号、(c)は第
2の監視回路内に於ける排他論理和ゲートE−ORの出
力、(d)は第2の監視回路内のコンデンサC1の充電
電圧、(e)は第2の監視回路の出力端子OUT2の信
号、(f)は第1の監視回路内の微分回路DFの出力、
(g)は第1の監視回路内のコンデンサCの充電電圧、
(h)は第1の監視回路の出力端子OUT1の信号をそ
れぞれ示している。
U3の出力ポ−トP1並びに出力ポ−トP2からは、監
視対象となる制御プログラムの実行に連動して、各対の
ポ−ト操作命令(ポ−トP1オン命令及びポ−トP1オ
フ命令、並びに、ポ−トP2オン命令及びポ−トP2オ
フ命令)の実行タイミングの相違に対応する一定のタイ
ミングずれ(この例では、一命令実行時間に相当する
1.6μs)を相互に有する2系統の周期的な状態信号
が出力される。これら2系統の状態信号に於けるオン時
間Tonはその時々の制御プログラム実行時間に応じて
変化するものであり、この例では4〜6.5ms程度に
設定されている。また、各状態信号中に於けるオン周期
Txは制御周期Tc(この例では7ms)に維持されて
いる。先に説明したように、この様な状態においては、
第1の監視回路4内に於けるコンデンサCの充電電圧V
cのピ−クは閾値電圧Vthに達することはなく、その
結果第1の監視回路4の出力端子OUT1のレベルは
“H”に維持されている。
理和ゲ−トE−ORの出力側には、前述したタイミング
ずれTDx(この例では、1.6μs)に相当する時間
幅を有する“H”パルスが出力され、これによりコンデ
ンサC1の充電電圧Vc1は充放電を繰り返すが、この
状態に於ける充電電圧Vc1のピ−クは閾値電圧Vth
1を越えることはなく、その結果出力端子OUT2のレ
ベルについても“H”に維持されている。
3に何等かの異常動作が発生すると、その後に出力ポ−
トP1から出力される状態信号は図中一点鎖線l1に示
されるように“L”状態に固定されるはずであるが、こ
のとき何等かの原因で別の命令がポ−トP1オン命令に
化けて実行されると、時刻t12に於いて状態信号中に
疑似オン出力が発生する。この様な場合、先に説明した
周期監視型の監視回路のみでは、その後周期基準時間T
refが経過するまで、異常状態の発生を判定すること
ができない。
12に於いて疑似オン出力が発生すると、以後ポ−トP
1から出力される状態信号とポ−トP2から出力される
状態信号との間に論理不一致が生ずるため、排他論理和
ゲートE−ORの出力は“H”に固定され、その結果タ
イミングずれ基準時間TDrefの経過とともに、コン
デンサC1の充電電圧Vc1は閾値電圧Vth1を越え
ることとなって、コンパレ−タCOMP1が作動し出力
端子OUT2の信号は“H”から“L”へと変化し
(尚、このとき、図中破線l2に示すように、OUT1
も“H”から“L”になる)、CPU3に対してリセッ
トが掛かることとなる。
出力される状態信号中に時刻t12に於いて疑似オン出
力が発生した後、同様にしてポ−トP2の出力中にもそ
れより僅かに遅れて疑似オン出力が発生すれば、両状態
信号間に於ける論理不一致は解消されて、出力端子OU
T2のレベルは論理“H”に維持されてしまい、CPU
にリセットは掛からない。しかし、このような状態は確
率的にほとんど起こり得ない。なぜなら、そもそも時刻
t12に疑似オン出力が発生するというのは、何等かの
命令のオペランドがポ−トP1出力命令のオペランドに
化けて実行されるという極めて希な状態であって、それ
に続いてポ−トP2の出力中にも同様な疑似オン出力が
発生するなどという確率は極めて低いことに加え、さら
にそれらの疑似オン出力の発生がタイミングずれ基準時
間TDref内において重なるなどと云う確率は、ほと
んど無視できる程度に極めて低い。なお、この例では、
タイミングずれ基準時間TDrefとしては98.6μ
sが採用されているが、このタイミングずれ基準時間T
Drefの値は、原理的には限りなくタイミングずれ時
間TDx(この例では1.6μs)に近付けることがで
きる。そして、このタイミングずれ基準時間TDref
の値を短くすればするほど、それらの間に2つの状態信
号中に共に疑似オン出力が発生する可能性は一層低くな
り、実用上は無視できる程度にまで低下させることがで
きる。しかも、このタイミングずれ基準時間TDref
を短くすればするほど、疑似オン出力が発生した後CP
U異常発生を判定する応答時間は短くなり、この様な異
常発生を可及的速やかに判定可能となるのである。
対しては、ポ−トP1から出力される状態信号の値が
“H”もしくは“L”に固定されると、最新のオン出力
(正常オン出力もしくは疑似オン出力)から周期基準時
間Trefが経過した時点において、出力端子OUT1
のレベルは図中実線に示されるように、“H”から
“L”へと変化し、この変化に応答してCPU3にリセ
ットが掛かる。
の監視回路4,5を備えたマイクロコンピュ−タシステ
ムにおいては、状態信号のレベルが“H”若しくは
“L”に固定される異常動作時と、状態信号中に疑似オ
ン出力が発生する動作異常状態のいずれにも的確に対応
することができ、この種マイクロコンピュ−タに於ける
動作異常をより精密に監視し、この種のコンピュ−タシ
ステムに於ける信頼性を著しく向上させることができ
る。
回路5において、2つの状態信号相互に於ける立ち上が
りエッジと立ち下がりエッジの双方のずれを監視してい
るが、必要に応じて立ち上がりエッジもしくは立ち下が
りエッジのいづれかのずれを監視するようにしても良
い。
に示された第1の監視回路4並びに第2の監視回路5の
具体的な回路構成は、その一例にすぎないものである。
すなわち、第1の監視回路4としては、ポートP1から
出力される状態信号のオンタイミング若しくはオフタイ
ミングが到来する毎に、基準時間(タイマ時間)Tre
fの計時動作を繰り返し、計時完了と共に出力端子OU
T1から“L”を出力するタイマとして機能するもので
あればよく、また第2の監視回路5としては、ポートP
1並びにポートP2から出力される2系統の状態信号相
互間に論理不一致が生ずる毎に、基準時間(タイマ時
間)TDrefの計時動作を繰り返し、計時完了と共に
出力端子OUT2から“L”を出力するタイマとして機
能するものであればよい。このような機能を有するタイ
マに関しては、当業者であれば様々な具体的な変形例が
想起されるであろう。
タイマ回路における計時動作を中心として説明を行う関
係から、当業者には当然に理解されるとして、CPU3
のリセット受付保証時間については配慮されていない。
これについては、例えば第1の監視回路4の場合であれ
ば、例えば、コンパレータCOMPとしてヒステリシス
特性を有するものを採用して、リセット端子RSTの
“L”状態がリセット受付保証時間だけ維持されるよう
に構成すればよいであろう。また、第2の監視回路5の
場合であれば、例えば、コンパレータCOMP1として
同様なヒステリシス特性を有するものを採用する一方、
ダイオードDと直列に微小な放電用抵抗を挿入したり、
或いはダイオードDを除去して抵抗8の値を適切に設計
し、これによりリセット端子RSTの“L”状態がリセ
ット受付保証時間だけ維持されるように構成すればよい
であろう。
によれば、別の命令がポ−トオン命令若しくはポ−トオ
フ命令に化けて実行された結果、当該ポートから出力さ
れる状態信号中に疑似オン出力もしくは疑似オフ出力が
得られる如き異常動作であつても、これを可及的速やか
に異常と判定することができ、この種異常判定に於ける
信頼性を著しく向上させることができる。
テムのハードウェア構成を概略的に示すブロック図であ
る。
ずれ監視型の第2の監視回路の内部構成を詳細に示す回
路図である。
れたシステムプログラムの構成を概略的に示すフローチ
ャートである。
け異常時の動作を説明するためのタイミングチャートで
ある。
ウェア構成を概略的に示すブロック図である。
れた監視回路の内部構成を詳細に示す回路図である。
プログラムの構成を概略的に示すフローチャートであ
る。
作を説明するためのタイミングチャートである。
時の動作(1)を示すタイミングチャートである。
常時の動作(2)を示すタイミングチャートである。
路 5 タイミングずれ監視型の監視回路である第
2の監視回路 DF 微分回路 Q トランジスタ C.C1 コンデンサ D ダイオード E−OR 排他論理和ゲート R1〜R10 抵抗 COMP.COMP1 コンパレータ OP.OP1 演算増幅器
Claims (6)
- 【請求項1】 1命令の実行により同時には操作できな
いように別個のアドレスにそれぞれ割り当てられた複数
の出力ポートと、 前記複数の出力ポートのそれぞれ毎に設けられかつ監視
対象プログラムを互いに共有するようにして当該監視プ
ログラムの一巡実行ループ中に挿入された状態信号送出
用のオンオフ一対の複数のポート操作命令と、を含み、 それにより、前記監視対象プログラムの実行に連動し
て、前記複数の出力ポートから、前記各対のポート操作
命令の実行タイミングの相違に対応する一定のタイミン
グズレを相互に有する複数の周期的な状態信号を出力す
るように構成したことを特徴とするマイクロコンピュー
タ。 - 【請求項2】 1命令の実行により同時には操作できな
いように別個のアドレスにそれぞれ割り当てられた複数
の出力ポートと、前記複数の出力ポートのそれぞれ毎に
設けられかつ監視対象プログラムを互いに共有するよう
にして当該監視プログラムの一巡実行ループ中に挿入さ
れた状態信号送出用のオンオフ一対の複数のポート操作
命令と、を含み、それにより、前記監視対象プログラム
の実行に連動して、前記複数の出力ポートから、前記各
対のポート操作命令の実行タイミングの相違に対応する
一定のタイミングズレを相互に有する複数の周期的な状
態信号を出力するように構成したマイクロコンピュータ
と、 前記マイクロコンピュータの前記複数の出力ポートから
出力される複数の周期的な状態信号の少なくとも2つに
着目して両者間におけるタイミングズレを監視し、その
タイミングズレが規定範囲を外れたことに基づいて前記
マイクロコンピュータの動作異常を判定するタイミング
監視型の監視回路と、 を具備することを特徴とするマイクロコンピュータの動
作監視装置。 - 【請求項3】 前記マイクロコンピュータの前記複数の
出力ポートから出力される複数の周期的な状態信号の少
なくとも1つに着目してその周期を監視し、その周期が
規定範囲を外れたことに基づいて前記マイクロコンピュ
ータの動作異常を判定する周期監視型の監視回路を具備
することを特徴とする請求項2に記載のマイクロコンピ
ュータの動作監視装置。 - 【請求項4】 前記動作監視装置においてマイクロコン
ピュータの動作異常が判定されるのに応答して、当該マ
イクロコンピュータにリセットをかけることを特徴とす
る請求項2若しくは請求項3に記載のマイクロコンピュ
ータの動作監視装置。 - 【請求項5】 前記各ポート操作命令を構成する一対の
オンオフ命令のそれぞれは、監視対象プログラムを挟ん
でその前後に挿入されており、かつ1命令実行時間の遅
れを持って順次に実行されるように相連続するステップ
として挿入されていることを特徴とする請求項1〜4の
いずれかに記載のマイクロコンピュータ若しくはその動
作監視装置。 - 【請求項6】 前記監視対象プログラムの前側並びに後
側に相連続するステップとして挿入された一連のポート
操作命令の前後には割り込み禁止命令と割り込み許可命
令とが挿入されていることを特徴とする請求項5に記載
のマイクロコンピュータ若しくはその動作監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18683696A JP3710565B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | マイクロコンピュータの動作監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18683696A JP3710565B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | マイクロコンピュータの動作監視装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1021120A true JPH1021120A (ja) | 1998-01-23 |
JP3710565B2 JP3710565B2 (ja) | 2005-10-26 |
Family
ID=16195486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18683696A Expired - Fee Related JP3710565B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | マイクロコンピュータの動作監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3710565B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012089073A (ja) * | 2010-10-22 | 2012-05-10 | Denso Corp | 電子制御装置、及び、これを用いた電動パワーステアリング装置 |
-
1996
- 1996-06-27 JP JP18683696A patent/JP3710565B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012089073A (ja) * | 2010-10-22 | 2012-05-10 | Denso Corp | 電子制御装置、及び、これを用いた電動パワーステアリング装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3710565B2 (ja) | 2005-10-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8996927B2 (en) | Electronic control device with watchdog timer and processing unit to diagnose malfunction of watchdog timer | |
EP2783266B1 (en) | Microprocessor, and method of managing reset events therefor | |
US6487246B1 (en) | Method and apparatus for programmable pulse width modulated signal generation with period and duty cycle values updated with controlled relative timing | |
US20210397502A1 (en) | Method and system for fault collection and reaction in system-on-chip | |
US5541943A (en) | Watchdog timer lock-up prevention circuit | |
EP2247992B1 (en) | Clock switching circuits and methods | |
US9632139B2 (en) | IO pad circuitry with safety monitoring and control for integrated circuits | |
JPH1021120A (ja) | マイクロコンピュータ並びにその動作監視装置 | |
US11764771B2 (en) | Event detection control device and method for circuit system controlled by pulse wave modulation signal | |
US20030088724A1 (en) | Asynchronous bus interface apparatus | |
JP5081849B2 (ja) | 半導体スイッチ素子用ドライバ回路および半導体スイッチ素子の制御方法 | |
JP2972768B1 (ja) | 出力保護装置及び出力保護方法 | |
US20170155546A1 (en) | Duplex control device and duplex system | |
JP2019020869A (ja) | 車両制御装置 | |
US20180341312A1 (en) | Control apparatus, method for controlling the same, storage medium, and computer system | |
JPH09237205A (ja) | プログラム暴走検出装置 | |
JPH05335926A (ja) | 短絡保護付き出力回路 | |
JP2023036380A (ja) | 電子機器 | |
JPS6362776B2 (ja) | ||
JP3154538B2 (ja) | データ入出力装置 | |
KR0163926B1 (ko) | 프로그램어블 데이터 일치 검출 회로 | |
JP3124044B2 (ja) | ウォッチドックタイマ付制御処理装置 | |
JP2580673B2 (ja) | 電源制御装置 | |
JP2752814B2 (ja) | ウォッチドッグ断アラーム処理装置 | |
JPH0573360A (ja) | ウオツチドツグ・タイマ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041207 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050207 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050802 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050810 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090819 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090819 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100819 Year of fee payment: 5 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100819 Year of fee payment: 5 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100819 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110819 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110819 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120819 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |