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JPH102080A - 階段構造及びその施工方法 - Google Patents

階段構造及びその施工方法

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Publication number
JPH102080A
JPH102080A JP8156445A JP15644596A JPH102080A JP H102080 A JPH102080 A JP H102080A JP 8156445 A JP8156445 A JP 8156445A JP 15644596 A JP15644596 A JP 15644596A JP H102080 A JPH102080 A JP H102080A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building frame
joint member
step board
fire
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8156445A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Kajiyama
敏彦 梶山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP8156445A priority Critical patent/JPH102080A/ja
Publication of JPH102080A publication Critical patent/JPH102080A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物躯体の室内側表面の全面を防火材料で連
続して覆うことにより優れた防火性能を備えた階段室を
形成可能な階段構造を提供する。 【解決手段】 水平に段状に配置された段板(20)と、そ
の段板(20)を支持するとともに固定手段(51)により建物
躯体(90)に固定されるささら桁(12)と、そのささら桁(1
2)の建物躯体(90)側に面する表面に固定される長尺状の
防火材料からなるジョイント部材(50)とを備えた階段構
造(10)であって、前記ジョイント部材(50)は、建物躯体
(90)とささら桁(12)との間に防火材料からなる板状の防
火板材(60)を差し込む隙間(53)を形成するために前記固
定手段(51)によりささら桁(12)と建物躯体(90)との間に
挟み込まれていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は防火性能が優れた
階段構造及びその施工方法に関するものである。
【0002】
【先行技術】従来の建物躯体の室内側表面において、防
火性能を向上するために建物躯体の室内側表面を石膏ボ
ード等の板状の防火材料で覆うことが行われていた。一
方、建物躯体の室内にあって上下階の行き来をするため
の階段を形成する階段室は、上下階の上下に貫通する建
物躯体の空間内に階段構造を設置することにより形成さ
れていた。その階段構造は、水平に段状に配置した段板
と、その段板の手前側から垂直下方に形成した蹴込板
と、前記段板及び蹴込板の両端を支持する鋸歯状であっ
て全体として斜めに傾斜したささら桁と、そのささら桁
の上部を支持する枠状の格子パネルとを備えていた。
【0003】そして、通常の建築施工において、建物躯
体の構造体となる壁パネルや床パネル等を形成した後
に、これらの表面を覆う石膏ボード等の防火材料を形成
していた。そして、階段もこの構造体の一部と略同時に
形成されていた。これは、現場での上下階の行き来が必
要となる他の作業において作業者がその階段を利用して
上下階間の行き来することができるようにするためであ
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の建築施工において、壁や床等の構造体となるものを形
成した後に防火材料で室内側の表面を覆うような手順で
あっても、階段と建物躯体の壁との間に防火材料を形成
する場合には、構造体の一部ともなる階段を形成する以
前にその部分だけ先行して防火材料を形成しなければな
らないという問題点があった。
【0005】そこで、請求項1記載の発明は、上記した
従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、建物躯体の室内側表面の
全面を防火材料で連続して覆うことにより優れた防火性
能を備えた階段室を形成することができるとともに現場
施工を容易にすることができる階段構造を提供しようと
するものである。
【0006】これに加えて、請求項2記載の発明は、段
板支持部材と建物躯体との間の隙間の発生を抑えて、良
好な外観を得ることができるとともに優れた防火性能を
得ることができる階段構造を提供しようとするものであ
る。これに加えて、請求項3記載の発明は、ジョイント
部材と防火板材との間の隙間の発生を抑えて施工を更に
容易にすることができるとともに、優れた防火性能を得
ることができる階段構造を提供しようとするものであ
る。
【0007】請求項4記載の発明は、建物躯体の全面を
防火材料で覆うことにより優れた防火性能を備えた階段
構造の施工方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施の形態を用いて説明する。請求項1記載の発
明は、水平に段状に配置された段板(20)と、その段板(2
0)を支持するとともに固定手段(例えば釘51)により建
物躯体(90)に固定される段板支持部材(例えばささら桁
12)と、その段板支持部材(12)の建物躯体(90)側に面す
る表面に固定される長尺状の防火材料からなるジョイン
ト部材(50)とを備えた階段構造(10)であって、前記ジョ
イント部材(50)は、建物躯体(90)と段板支持部材(12)と
の間に防火材料からなる板状の防火板材(60)を差し込む
隙間(53)を形成するために前記固定手段(51)により段板
支持部材(12)と建物躯体(90)との間に挟み込まれている
ことを特徴とする。
【0009】ここで、固定手段(51)によりジョイント部
材(50)を介して段板支持部材(12)を建物躯体(90)に固定
する。そして、段板支持部材(12)の建物躯体(90)側の表
面には、ジョイント部材(50)が形成されているため、そ
のジョイント部材(50)が段板支持部材(12)と建物躯体(9
0)との間に挟み込まれて、段板支持部材(12)と建物躯体
(90)との間に隙間(53)が形成される。そして、この隙間
(53)に板状の防火材料からなる防火板材(60)をジョイン
ト部材(50)に当接するように差し込むと、ジョイント部
材(50)も防火材料からなるため、建物躯体(90)の室内側
表面に連続して防火材料を形成することができる。これ
により、防火性能が優れた階段室を形成することができ
る。
【0010】また、この「階段構造(10)」は、建物躯体
(90)の室内側表面を防火材料で覆う作業をする前に建物
躯体(90)に階段を形成することができるため、現場施工
の早い時期から階段を利用することができて、上下階の
行き来が必要となる他の現場作業を容易にすることがで
きる。また、階段の部分だけ防火材料を形成する作業を
先行して行う必要がなく、現場施工の効率を向上させ、
現場施工を容易にすることができる。
【0011】ここで、「防火材料」とは、建設省告示で
規定する試験法により分類される不燃材料、準不燃材
料、難燃材料及び準難燃材料の四種類を含むものであっ
て、例えば、石膏ボード、木毛セメント板、木毛パーラ
イトセメント板、硬質木片セメント板又は普通木片セメ
ント板等である。請求項2記載の発明は、上記した請求
項1記載の特徴点に加え、ジョイント部材(50)は、建物
躯体(90)及び段板支持部材(12)の間に形成される防火板
材(60)と略同じ厚さになるように形成されていることを
特徴とする。
【0012】本発明によれば、ジョイント部材(50)が防
火板材(60)と略同じ厚さに形成されているため、これら
のジョイント部材(50)と防火板材(60)とを段板支持部材
(12)と建物躯体(90)との間に挟み込んでも、ジョイント
部材(50)と防火板材(60)との厚さが異なる場合に生じる
隙間が発生しない。これにより、段板支持部材(12)と建
物躯体(90)との間に外観上、大変見苦しくなるような隙
間が発生せず、良好な外観を得ることができる。また、
かかる隙間がある場合には、その隙間内に物が落ちた
り、塵等が詰まったりしないように詰め物を詰める等の
面倒な対策が必要となるが、本発明では、かかる対策が
不要となり、現場施工を容易にすることができる。
【0013】そして、ジョイント部材(50)及び防火板材
(60)は、共に防火材料からなるため、段板支持部材(12)
と建物躯体(90)との間を隙間なく、防火材料で埋め尽く
すことができる。これにより、隙間があることによる空
気対流や熱の輻射による延焼を抑えることができて、防
火性能も向上させることができる。請求項3記載の発明
は、上記した請求項1または請求項2記載の特徴点に加
え、ジョイント部材(50)は、防火板材(60)との間に挟み
込まれるとともに軟質の防火材料からなる隙間調整部材
(54)を備えていることを特徴とする。
【0014】なお、ここで、「軟質の防火材料」とは、
例えば、ガラス繊維やロックウール等を使用した繊維系
の防火材料や、石膏ボード等の石膏系の防火材料や、石
綿や繊維を混入したセメント系のものをいうものであっ
て、ジョイント部材(50)及び防火板材(60)よりも軟らか
い材質のものからなるものである。本発明によれば、ジ
ョイント部材(50)は、防火板材(60)との間に挟み込まれ
るとともに軟質の防火材料からなる隙間調整部材(54)を
備えている。このため、ジョイント部材(50)と防火板材
(60)とを接合する面の形状が正確に整合しないような形
状に形成されている場合においても、両者の間に挟み込
まれた隙間調整部材(54)が変形して両者の間に隙間を発
生させることがない。これにより、段板支持部材(12)と
建物躯体(90)との間に隙間を発生させることなく、防火
材料を面状に連続して形成することができ、良好な防火
性能を得ることができる。
【0015】請求項4記載の発明は、水平に段状に配置
された段板(20)と、その段板(20)を支持するとともに固
定手段(51)により建物躯体(90)に固定される段板支持部
材(12)と、その段板支持部材(12)の建物躯体(90)側に面
する表面に固定される長尺状の防火材料からなるジョイ
ント部材(50)とを備えた階段構造(10)の施工方法におい
て、前記段板支持部材(12)の建物躯体(90)側の表面に沿
ってジョイント部材(50)を固定する第一の工程と、前記
固定手段(51)によりジョイント部材(50)を介して段板支
持部材(12)を建物躯体(90)に固定する第二の工程と、段
板支持部材(12)の建物躯体(90)側の表面と建物躯体(90)
の室内側表面との間に挟み込まれるジョイント部材(50)
により段板支持部材(12)と建物躯体(90)との間に形成さ
れた隙間(53)に防火材料からなる板状の防火板材(60)を
差し込む第三の工程とを備えていることを特徴とする。
【0016】本発明に係る階段構造(10)の施工方法は、
ジョイント部材(50)が固定された段板支持部材(12)を固
定手段(51)により建物躯体(90)に固定した後、ジョイン
ト部材(50)により形成された隙間(53)に防火板材(60)を
差し込んでいる。すなわち、ジョイント部材(50)を介す
ることで建物躯体(90)に段板支持部材(12)を固定した部
分にも防火材料を形成することができる。これにより、
ジョイント部材(50)と隙間(53)に差し込まれた防火板材
(60)とから、建物躯体(90)の室内側表面の全面を防火材
料で連続して覆うことができる。
【0017】また、建物躯体(90)の室内側表面の全面を
防火材料で覆う作業を行う前に階段を建物躯体(90)に固
定することができるため、建物躯体(90)の室内側表面の
全面に防火材料を形成するまで階段構造(10)の固定作業
を待つことなく、他の構造体となる建物躯体(90)と同様
に現場施工の早期に階段を建物躯体(90)に形成すること
ができる。このため、上下階に行き来が必要となる他の
作業において階段を利用することができて、現場施工を
容易なものにすることができる。
【0018】また、階段の部分だけ防火材料を形成する
作業を先行して行う必要がなく、現場施工の効率を向上
させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて、更に詳しく説明する。図1,2は、本発明
の実施の形態を示すものであって、図1は階段構造の一
部縦断面図、図2は階段構造の組立斜視図をそれぞれ示
す。まず、本実施の形態の構成について説明する。
【0020】本発明の実施の形態に係る階段構造10は、
建物の上下階を上り下りして行き来するための通路を設
ける階段室に固定されるものであって、両側に立設する
壁パネル90の間に固定するものである。具体的には、図
1,2に示すように、水平に段状に配置された長方形板
状の段板20と、その段板20の両端をそれぞれ支持すると
ともに釘からなる固定手段51により壁パネル90に固定さ
れるささら桁12と、そのささら桁12の手前側の前端から
前記段板20の奥側端部に向かって垂直下方に形成された
蹴込板30とを備えている。また、階段構造10は、ささら
桁12の上部から下方に向かって形成されて階段構造10の
上部を支持する四角枠状の格子パネル80を備えている。
【0021】前記段板20は、人の足により踏み込まれる
ものであって「踏み板」とも呼ばれるものである。前記
ささら桁12は、全体として斜めに傾斜して配置されてい
る。このささら桁12は、水平に配置された段板20の両端
が支持される水平部13と、垂直に立設された蹴込板30の
両端が当接する垂直部14とを備えており、前記水平部13
と垂直部14とから上端が鋸歯状に形成されている。そし
て、このささら桁12には、その壁パネル90側に面する表
面に長尺状のジョイント部材50が固定されている。
【0022】そのジョイント部材50は、壁パネル90とさ
さら桁12との間に防火材料の石膏ボードからなる板状の
防火板材60を差し込む隙間53を形成するために前記固定
手段51によりささら桁12と壁パネル90との間に挟み込ま
れた状態で固定されている。そして、そのジョイント部
材50は、壁パネル90及びささら桁12の間に形成される防
火板材60と略同じ厚さになるように形成されている。ま
た、ジョイント部材50は、その長手方向に沿う両側に位
置して防火板材60との間に挟み込まれる軟質の防火材料
からなる隙間調整部材54を備えている。
【0023】ジョイント部材50は、具体的には防火材料
の木毛セメント板から形成されているものである。もち
ろん、ジョイント部材50の材質はこれに限定されるもの
ではなく、例えば、木毛パーライトセメント板、硬質木
片セメント板又は普通木片セメント板等の他の防火材料
であっても良い。次に、上述した階段構造10の組立手順
について説明する。
【0024】先ず、最初に二個の平行に配置したささら
桁12の垂直部14に蹴込板30の両端を固定する。その後、
ささら桁12の水平部13に段板20の両端を固定する。次
に、ささら桁12の壁パネル90側の表面に沿って長尺状の
ジョイント部材50を固定し、階段構造10の両側にジョイ
ント部材50を固定する。次に、階段室の床面に格子パネ
ル80を立設する。そして、その格子パネル80の上部と床
面との間にささら桁12を斜めに傾斜させて固定する。こ
れにより、階段構造10の本体が形成される。
【0025】次に、固定手段51によりジョイント部材50
を介してささら桁12を壁パネル90に固定する。具体的に
は、ささら桁12と壁パネル90との間にジョイント部材50
を挟み込んだ状態で階段構造10の内側から釘からなる固
定手段51を壁パネル90側に向かって打ち込んで固定す
る。これにより、階段構造10がジョイント部材50を介し
て建物躯体である壁パネル90に固定される。そして、さ
さら桁12の壁パネル90側の表面には、ジョイント部材50
が形成されているため、そのジョイント部材50がささら
桁12と壁パネル90との間に挟み込まれて、ささら桁12と
壁パネル90との間に隙間53を形成することができる。
【0026】次に、その隙間53に防火材料からなる板状
の防火板材60を差し込む。具体的には、ジョイント部材
50の上側には、全体形状が台形状であって、下辺がジョ
イント部材50の傾斜と整合するように斜めに形成されて
いる上側防火板材61が差し込まれている。一方、ジョイ
ント部材50の下側には、全体形状が三角形状であって、
上辺がジョイント部材50の傾斜と整合するように斜めに
形成されている下側防火板材62が差し込まれている。そ
して、ジョイント部材50は、その上面が上側防火板材61
の下端と当接し、ジョイント部材50の下面が下側防火板
材62の上端と当接するように形成されている。
【0027】これにより、階段構造の壁パネル90への固
定が終了する。本実施の形態に係る階段構造10の施工方
法は、防火材料からなるジョイント部材50が固定された
ささら桁12を固定手段51により壁パネル90に固定した
後、ジョイント部材50により形成された隙間53に防火板
材60を差し込んでいる。すなわち、ジョイント部材50を
介することで壁パネル90のささら桁12を固定した部分に
も防火材料を形成することができる。すなわち、ジョイ
ント部材50と隙間53に差し込まれた防火板材60とから、
壁パネル90の室内側表面の全面を防火材料で連続して覆
うことができる。これにより、防火性能が優れた階段室
を形成することができる。
【0028】また、壁パネル90の室内側表面の全面を防
火材料で覆う作業を行う前に階段構造10を壁パネル90に
固定することができるため、壁パネル90の室内側表面の
全面に防火材料を形成するまで階段構造10の固定作業を
待つことなく、構造体となる壁パネル90と同様に現場施
工の早期に階段構造10を壁パネル90に固定することがで
きる。このため、上下階に行き来が必要となる他の作業
において階段構造10を利用することができて、現場施工
を容易なものにすることができる。
【0029】また、階段の部分だけ防火材料を形成する
作業を先行して行う必要がなく、現場施工の効率を向上
させることができる。また、本実施の形態によれば、ジ
ョイント部材50が防火板材60と略同じ厚さに形成されて
いるため、これらのジョイント部材50と防火板材60とを
ささら桁12と壁パネル90との間に挟み込んでも、ジョイ
ント部材50と防火板材60との厚さが異なる場合に生じる
隙間が発生しない。これにより、ささら桁12と壁パネル
90との間に外観上、大変見苦しくなるような隙間が発生
せず、良好な外観を得ることができる。また、かかる隙
間がある場合には、その隙間内に物が落ちたり、塵等が
つまったりしないように詰め物を詰める等の面倒な対策
が必要となるが、かかる対策が不要となり、現場施工を
容易にすることができる。
【0030】そして、ジョイント部材50及び防火板材60
は、共に防火材料からなるため、ささら桁12と壁パネル
90との間を隙間なく、防火材料で埋め尽くすことができ
る。これにより、隙間があることによる空気対流や熱の
輻射による延焼を抑えることができて、防火性能も向上
させることができる。さらに、本実施の形態によれば、
ジョイント部材50は、防火板材60との間に挟み込まれる
とともに軟質の防火材料からなる隙間調整部材54を備え
ている。このため、ジョイント部材50と防火板材60とを
接合する面の形状が正確に整合しないような形状に形成
されている場合においても、両者の間に挟み込まれた隙
間調整部材54が変形して両者の間に隙間を発生させるこ
とがない。これにより、ささら桁12と壁パネル90との間
に隙間を発生させることなく、防火材料を面状に連続し
て形成することができ、良好な防火性能を得ることがで
きる。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、建物躯体の室内側表面の全面を防
火材料で連続して覆うことにより優れた防火性能を備え
た階段室を形成することができるとともに現場施工を容
易にすることができる階段構造を提供することができ
る。
【0032】請求項2記載の発明によれば、段板支持部
材と建物躯体との間の隙間の発生を抑えて、良好な外観
を得ることができるとともに優れた防火性能を得ること
ができる階段構造を提供することができる。請求項3記
載の発明によれば、ジョイント部材と防火板材との間の
隙間の発生を抑えて施工を容易にすることができるとと
もに、優れた防火性能を得ることができる階段構造を提
供することができる。
【0033】請求項4記載の発明によれば、建物躯体の
全面を防火材料で覆うことにより優れた防火性能を備え
た階段構造の施工方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る階段構造を示す一部
縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る階段構造を示す組立
斜視図である。
【符号の説明】
10 階段構造 12 ささら桁 13 水平部 14 垂直部 20 段板 30 蹴込板 50 ジョイント部材 51 固定手段 53 隙間 54 隙間調整部材 60 防火板材 61 上側防火板材 62 下側防火板材 80 格子パネル 90 壁パネル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平に段状に配置された段板と、 その段板を支持するとともに固定手段により建物躯体に
    固定される段板支持部材と、 その段板支持部材の建物躯体側に面する表面に固定され
    る長尺状の防火材料からなるジョイント部材とを備えた
    階段構造であって、 前記ジョイント部材は、建物躯体と段板支持部材との間
    に防火材料からなる板状の防火板材を差し込む隙間を形
    成するために前記固定手段により段板支持部材と建物躯
    体との間に挟み込まれていることを特徴とする階段構
    造。
  2. 【請求項2】 ジョイント部材は、建物躯体及び段板支
    持部材の間に形成される防火板材と略同じ厚さになるよ
    うに形成されていることを特徴とする請求項1記載の階
    段構造。
  3. 【請求項3】 ジョイント部材は、防火板材との間に挟
    み込まれるとともに軟質の防火材料からなる隙間調整部
    材を備えていることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の階段構造。
  4. 【請求項4】 水平に段状に配置された段板と、 その段板を支持するとともに固定手段により建物躯体に
    固定される段板支持部材と、 その段板支持部材の建物躯体側に面する表面に固定され
    る長尺状の防火材料からなるジョイント部材とを備えた
    階段構造の施工方法において、 前記段板支持部材の建物躯体側の表面に沿ってジョイン
    ト部材を固定する第一の工程と、 前記固定手段によりジョイント部材を介して段板支持部
    材を建物躯体に固定する第二の工程と、 段板支持部材の建物躯体側の表面と建物躯体の室内側表
    面との間に挟み込まれるジョイント部材により段板支持
    部材と建物躯体との間に形成された隙間に防火材料から
    なる板状の防火板材を差し込む第三の工程とを備えてい
    ることを特徴とする階段構造の施工方法。
JP8156445A 1996-06-18 1996-06-18 階段構造及びその施工方法 Pending JPH102080A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109930759A (zh) * 2019-03-28 2019-06-25 中建四局第一建筑工程有限公司 一种采用预制构件组装楼梯的结构
JP2023046442A (ja) * 2021-09-24 2023-04-05 ミサワホーム株式会社 階段室の施工方法及び階段室構造

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