[go: up one dir, main page]

JPH10206604A - 反射防止フィルム - Google Patents

反射防止フィルム

Info

Publication number
JPH10206604A
JPH10206604A JP9019563A JP1956397A JPH10206604A JP H10206604 A JPH10206604 A JP H10206604A JP 9019563 A JP9019563 A JP 9019563A JP 1956397 A JP1956397 A JP 1956397A JP H10206604 A JPH10206604 A JP H10206604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
layer
refractive index
optical thin
uneven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9019563A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukimitsu Iwata
行光 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP9019563A priority Critical patent/JPH10206604A/ja
Publication of JPH10206604A publication Critical patent/JPH10206604A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種ディスプレイに使用する反射防止フィル
ムにおいて、表面の光の反射を防止して、必要な視覚情
報を明瞭に判読できる反射防止フィルムを光学薄膜層を
少なくして、光の干渉による発色を抑制し、フィルム全
体が低反射となる反射防止フィルムの提供を課題とす
る。 【解決手段】透明かつ、表面に凹凸形状6をもつ凹凸基
材2に、基材の屈折率より低い光学薄膜層5を、λ/4
n(但し、n:屈折率、λ:500〜600nm)の膜
厚で単層のみを設けた積層フィルムであって、積層フィ
ルム全体のヘイズ値が40%以下であり、かつ、可視光
領域(380〜780nm)における最低分光反射率と
最高分光反射率との差が0.5%以下に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防眩性の光学的機
能をもつフィルムに関し、特にワープロ、コンピュー
タ、テレビなどの各種ディスプレイ、液晶表示装置に用
いる偏光板の表面、透明なプラスチック類からなりサン
グラスのレンズ、度付きメガネのレンズ、カメラ用ファ
インダーのレンズなどの光学レンズ、各種計器のカバ
ー、自動車、電車などの窓ガラスの表面の反射防止フィ
ルムに適する光学的特性に優れたフィルムに属する。
【0002】
【従来の技術】カーブミラー、バックミラー、ゴーグ
ル、窓ガラス、パソコン、ワープロなどのディスプレイ
その他種々の商業ディスプレイなどには、ガラスやプラ
スチックなどの透明基板が使用されている。そして、こ
れらの透明基板を通して物体や文字、図形などの視覚情
報、あるいはミラーからの像を透明基板を通して反射層
から観察する場合に、これら透明基板の表面が光を反射
して、内部の必要な視覚情報が判読し難いという問題点
があった。
【0003】従来、これらの光の反射を防止する技術に
は、ガラスやプラスチックなどの基材表面に反射防止塗
料を塗工する方法、ガラスなどの透明基板の表面に厚み
0.1μm程度のMg F2 などの極薄膜や金属蒸着膜を
設ける方法、プラスチックレンズなどの表面に電離放射
線硬化型樹脂を塗工し、更に、その上に蒸着によりSi
OxやMg F2 の膜を形成する方法、電離放射線硬化型
樹脂の硬化膜の上に更に低屈折率の塗膜を形成したりす
る方法などがあった。
【0004】また、基材表面に光学薄膜層を多層で設
け、光の干渉効果を利用してフィルムの分光最低反射率
を下げてきた。しかしながら、多層の光学薄膜は各厚み
の管理精度を要求される。すなわち、層構成が多い光学
薄膜層の場合は、反射防止効果は得られるものの、光の
干渉により発色する色を均一化することが難しい。ま
た、層構成が少ない光学薄膜の場合は、充分な反射防止
効果を得ることができないなどの問題があった。特に液
晶ディスプレーなどの反射防止フィルムにおいては重要
な課題の一つとなっていた。
【0005】更に、光干渉により、局所的に特定の波長
領域で分光最低反射率を下げた場合には、必然的に、他
の波長領域における分光反射率の数値が上がるという問
題があった。また、充分な反射防止効果を与えるために
は、光学薄膜層を多層にすることで、反射率が高い波長
領域を極力せまくすることが行われていた。しかしなが
ら、多層に光学薄膜層を設けることは、工程的に不安定
であるという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、各種ディス
プレイに使用して透明基板を通して識別する物体や文
字、図形などの視覚情報、あるいはミラーからの像を透
明基板を通して反射層から観察する場合に、これら透明
基板の表面が光の反射を防止して、内部の必要な視覚情
報を透過して、明瞭に判読できる反射防止フィルムの提
供を課題とするものである。そして、光学薄膜層を少な
くして光の干渉を緩和し、なお、かつ反射率が高い波長
領域のせまい、フィルム全体としては低反射となる反射
防止フィルムの提供を課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明は、透明、かつ、表面に凹凸形状をもつ凹凸
基材に、基材の屈折率よりも低い光学薄膜層をλ/4n
(但し、n:屈折率、λ:500〜600nm)の膜厚
で単層のみを設けた積層フィルムであって、積層フィル
ム全体のヘイズ値が40%以下であり、かつ、可視光領
域(以下、本明細書においては、380〜780nmを
いう。)における最低分光反射率と最高分光反射率との
差が0.5%以下である反射防止フィルムである。そし
て、上記積層フィルム全体のヘイズ値が20〜40%の
範囲の反射防止フィルムである。また、上記凹凸基材の
最表面の表面平均粗度Raが0.1〜0.5μmの反射
防止フィルムである。そして、上記の凹凸基材と、光学
薄膜層との屈折率差が0.03〜0.15である反射防
止フィルムである。そして、透明な基材シート上に凹凸
形状をもつ塗工層を介して、塗工層の屈折率よりも低い
光学薄膜層をλ/4n(但し、n:屈折率、λ:500
〜600nm)の膜厚で単層のみを設けた積層フィルム
であって、積層フィルム全体のヘイズ値が40%以下で
あり、かつ、可視光領域における最低分光反射率と最高
分光反射率との差が0.5%以下である反射防止フィル
ムである。また、請求項5記載の積層フィルム全体のヘ
イズ値が20〜40%の範囲にある反射防止フィルムで
ある。また、前記凹凸形状をもつ塗工層の最表面の表面
粗度Raが0.1〜0.5μmである反射防止フィルム
である。そして、前記凹凸形状をもつ塗工層と、光学薄
膜層との屈折率差が0.03〜0.15の反射防止フィ
ルムである。更に前記の請求項5記載の塗工層が鉛筆硬
度で2H以上の硬化皮膜の反射防止フィルムである。
【0008】
【発明の実施形態】請求項1の発明は、図1に示すよう
に、透明、かつ、表面に凹凸形状6をもつ凹凸基材2
に、基材の屈折率よりも低い光学薄膜層5をλ/4n
(但し、n:屈折率、λ:500〜600nm)の膜厚
で単層のみ設けた積層フィルムである。そして、該積層
フィルム全体のヘイズ値が40%以下の範囲にある反射
防止フィルム1である。そして、上記積層フィルム全体
のヘイズ値が20〜40%の範囲の反射防止フィルム1
である。また、上記凹凸基材2の最表面の表面平均粗度
Raが0.1〜0.5μmの反射防止フィルム1であ
る。そして、上記の凹凸基材2と、光学薄膜層5との屈
折率差が0.03〜0.15である反射防止フィルムで
ある。そして、請求項5の発明は、図2に示すとおりの
透明な基材シート3の上に凹凸形状6をもつ凹凸塗工層
4を介して、前記の光学薄膜層5を設けた積層フィルム
であり、該積層フィルム全体のヘイズ値が40%以下の
範囲にある反射防止フィルム1である。また、請求項5
記載の積層フィルム全体のヘイズ値が20〜40%の範
囲にある反射防止フィルム1である。また、前記凹凸形
状をもつ塗工層4の最表面の表面粗度Raが0.1〜
0.5μmである反射防止フィルム1である。そして、
前記凹凸形状をもつ塗工層4と、光学薄膜層5との屈折
率差が0.03〜0.15である反射防止フィルム1で
ある。また、請求項5記載の塗工層4が鉛筆硬度で2H
以上の硬化皮膜の反射防止フィルム1である。
【0009】本発明は、凹凸形状を設けた透明基材に光
学薄膜層を単層で設けることにより、凹凸形状の光拡散
効果と、光学薄膜層の光干渉効果との組合せにより、積
層フィルムが全体として、全光線透過率が高く、可視光
領域における分光平均反射率が2%以下で、かつ最低分
光反射率と最高分光反射率との差を0.5%以下の色む
らがない反射防止フィルムを構成するものである。
【0010】請求項1の発明に使用する凹凸基材2は、
屈折率が1.5%以上の透明なガラスなどのセラミック
ス、又は透明のプラスチックの延伸又は未延伸のフィル
ムから形成される。そして、通常の光学ガラスの他に、
ポリエステル、トリ又はジアセチルセルロース、ポリア
ミド、ポリイミド、ポリプロピレン、ポリメチルペンテ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセタール、ポリメタ
アクリル酸メチル、ポリカーボネート、ポリウレタンな
どの熱可塑性樹脂を使用することができる。フィルムの
厚みは材料の剛性、強度、製造方法にもよるが、プラス
チックフィルムでは30〜1000μm、セラミックス
で200〜3000μmである。そして、凹凸形状は、
成膜を行うときに賦型フィルム、又は賦型板と積層した
り、成膜を完了したフィルムをサンドブラストなどの処
理で形成する。
【0011】上記の凹凸基材は、賦型を行うことにより
ヘイズを40%以下とし、そしてその凹凸形状の表面粗
度Raは、0.1〜0.5μmとする。このような凹凸
形状に単層の光学薄膜層を設けることにより、可視光領
域における分光平均反射率を、2.0%以下、かつ可視
光領域における最低分光反射率と、最高分光反射率との
差を0.5%以下にできる。分光反射率が2%以下であ
り、かつ可視光領域における最高分光反射率と最低分光
反射率とのさが0.5%以下にすることが好ましい。表
面粗度Raが0.5μmを超えると、表面が荒れて液晶
ディスプレーなどの用途には不適当である。ヘイズが4
0%を超えると全体に白っぽい表面となり、ディスプレ
ーの用途には不適当である。また、表面粗度Raが0.
1μmに充たないときは、表面凹凸による光拡散効果が
不充分となり、単層のみの光学薄膜層では可視光領域に
おける分光平均反射率を、2.0%以下にすることは困
難である。
【0012】請求項5の発明における凹凸形状は、前記
凹凸基材で作成したものと同一、又は表面硬度などの特
性を向上させる目的で透明の基材シート3に塗工により
形成する。そして、透明基材シート3に熱硬化型又は電
離放射線硬化型組成物を主とする塗料を塗工して、基材
シートとは異なる表面特性をもつ凹凸塗工層4を形成す
るものである。また、基材シートに、直接又は凹凸塗工
層の接着を強固にするプライマー層を設けて、凹凸塗工
層を形成することもできる。そして、凹凸塗工層の塗工
量(本明細書においては、塗工量の厚みは固形分で記載
する。)は、2〜20μmである。塗工量が2μm以下
では、精度のある凹凸形状を賦型できないばかりでな
く、塗工材料がもつ特性を発揮することができない。ま
た、塗工量が20μm以上になると、資源の浪費であ
り、硬化に時間を必要とし、塗工層の可撓性を損ない、
加工工程で亀裂を生ずるなどの問題を発生することとな
る。また、凹凸塗工層が熱可塑性樹脂を主とする組成物
を塗工・賦型することでも形成できる。
【0013】凹凸塗工層が形成する屈折率と、光学薄膜
層がもつ屈折率との差が、0.03に充たないときは、
干渉効果を奏さず、また、0.15を超えると、干渉効
果により発色する。したがって、上記屈折率の差は、
0.03〜0.15好ましくは0.05〜0.10であ
る。
【0014】凹凸塗工層は、小ロットで生産する凹凸形
状の賦型に適するばかりでなく、基材シートの表面特
性、擦り傷などの発生を防止する硬度や、異物の付着を
防止する防汚性を付与するために設けるものである。し
たがって、熱可塑性樹脂ばかりでなく、フィルムによる
凹凸賦型が容易な硬化型樹脂、熱硬化性樹脂、電離放射
線硬化型樹脂などに必要によっては、界面活性剤や、離
形材料を添加したものの使用が好ましい。例えば、ポリ
カーボネート、ポリメチルメタアクリレート、ポリメチ
ルペンテン、ポリイミド、ポリエステルなどの熱可塑性
樹脂の他に、ポリエステル・イソシアネート、ポリエー
テル・イソシアネート、エポキシ・イソシアネートなど
の二液反応型樹脂がある。更に好ましくは、ポリエステ
ル・(メタ)アクリレート(本明細書においては、・・
メタアク・・・と・・アク・・とを・・(メタ)アク・
・と記載する。)、エポキシ(メタ)アクリレート、多
官能(メタ)アクリレートなどを主成分とする電離放射
線硬化型樹脂である。これらの樹脂を基材シートに塗工
し、溶融状態あるいは未硬化の状態で、賦型フィルムと
圧着・賦型して、冷却や、加熱及び/又は電離放射線で
硬化して凹凸塗工層を構成するものである。また、硬化
した塗工層をサンドブラスト処理により凹凸形状を形成
することもできる。
【0015】凹凸塗工層は、賦型フィルムによる形成の
他に、上記の樹脂ワニスに、無機又は有機微粒子を分散
した組成物を塗工して形成することができる。上記の塗
工用組成物は、熱硬化型樹脂、及び/又は電離放射線型
樹脂を1重量部に対して、ITO、SiO2 、Al2
3 や、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミド、ポ
リエステル、ポリメチルメタアクリレートなどから1種
類以上の微粒子から選択したマット材が、0.2〜20
重量部で構成されている。
【0016】光学薄膜層は、基材シートより屈折率が小
さくすることが好ましく、Si Ox(xは1.5〜4.
0)である。Si Oxを蒸着、プラズマCVD又はスパ
ッタリングで設ける。そして、Si Oxの原料は、好ま
しくは有機シロキサンを原料ガスとして、他の無機蒸着
源が存在しない条件でプラズマCVDで被蒸着フィルム
をできるだけ低温度に維持することが好ましい。本発明
の光学薄膜層(Si Ox層)には未分解の有機シロキサ
ンを含むことがSi Oxの可撓性と接着性を維持するこ
とに効果がある。光学薄膜層の厚さdは、λ/4n(但
し、λが500〜600nm、nを1.5とすれば、d
は約80〜100nm)を満足する厚みdで設けること
が好ましい。厚みが上記の数値以下(例えば、80nm
では干渉効果を示さず全光線透過率が充分でなく、上記
の数値を超える(例えば100nm)と発色するという
問題がある。
【0017】以下、実験例に基づいて本発明を更に詳細
に説明する。図1又は図2に示すとおりの、表1に示す
厚み80μmの凹凸基材2もしくは、基材シート3とし
てのトリアセチルセルロースフィルムに下記に示す「塗
工液組成物」を約7μm塗工し、各種の賦型フィルムを
積層し、紫外線照射装置で(80W/cm×10m/m
in×4回)の条件で硬化後、賦型フィルムを剥離し、
表面に凹凸塗工層5をもつ積層フィルムを作製した。次
いで、上記積層フィルムを、60℃の8%苛性ソーダ水
溶液で2分間ケン化処理後水洗・乾燥した。更に、比較
例5(*)を除く他の積層フィルムの凹凸形状6の面に
Si Oxを、λ/4(約90nm)の膜厚で蒸着し本発
明の実施例及び比較例のヘイズ又は表面粗さをもつ反射
防止フィルム1を構成した。 「塗工液組成物」 ・ペンタエリスリトールトリアクリレート(官能アクリレート)100重量部 ・光重合開始剤 3重量部 ・プロピオン酸セルロース 1.25重量部 ・シリコーン (レベリング剤) 0.1 重量部 (以下余白)
【0018】
【表1】 *:Si Ox層を設けていない試料
【0019】上記実験の(表1)に示すヘイズ及び表面
粗さをもつ実施例及び比較例の各試料について、次のよ
うに反射防止フィルムとしての分光反射率、全光線透過
率、発色の程度およびグロスの測定と評価を行った結果
を(表2)に示す。 ・表面粗さ:小坂研究所製 サーフコーダーAY−31
により測定する。 ・ヘイズ:東洋精機(株)製 直読式ヘイズメーターに
より測定する。 ・分光反射率:島津製作所製 分光反射率測定器 MP
C−3100を用いて可視光領域の範囲における、全光
線透過率及び最高分光反射率と最低分光反射率とを測定
し、その差を算出する。 ・グロス:村上色彩技術研究所製 グロスメーターGM
−3Dを用いて、入射光60度におけるグロスを評価す
る。 ・発色の程度:光干渉による発色の程度を目視で評価す
る。 3:発色の程度が大 2:若干発色する 1:殆ど発色がない (以下余白)
【0020】
【表2】 ・実施例9及び10は、反射率が比較的大きく、反射防
止効が若干劣るものであった。 ・比較例1はヘイーズが高く画像の鮮明性が劣るもので
あった。
【0021】
【発明の効果】本発明の反射防止フィルムは、以上説明
したように、凹凸形状を賦型したヘイズが40%以下、
あるいは、硬化型の塗工層に凹凸形状を設けたヘイズが
40%以下のフィルムに、光学薄膜層を単層に設けて形
成するものである。したがって、単層の光学薄膜層の形
成は、多層のものと比較して生産上の管理が容易であ
り、可視光領域において、分光平均反射率が2%以下の
低反射率の反射防止フィルムを提供できる効果を奏す
る。また、従来の反射防止フィルムとは異なり、可視光
領域における、最高分光反射率と最低分光反射率との差
が0.5%以下を実現できるため、高い分光反射率の波
長領域でも反射防止効果を阻害することがない。そし
て、硬化型凹凸塗工層を設けた反射防止フィルムは表面
特性に優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射防止フィルムの層構成を示す断面
概略図である。
【図2】本発明の反射防止フィルムの他の層構成を示す
断面概略図である。
【符号の説明】
1 反射防止フィルム 2 凹凸基材 3 基材シート 4 凹凸塗工層 5 光学薄膜層 6 凹凸形状

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明、かつ、表面に凹凸形状をもつ凹凸
    基材に、基材の屈折率よりも低い光学薄膜層をλ/4n
    (但し、n:屈折率、λ:500〜600nm)の膜厚
    で単層のみを設けた積層フィルムであって、積層フィル
    ム全体のヘイズ値が40%以下であり、かつ、可視光領
    域(380〜780nm)における最低分光反射率と最
    高分光反射率との差が0.5%以下であることを特徴と
    する反射防止フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の積層フィルム全体のヘイ
    ズ値が20〜40%の範囲にあることを特徴とする反射
    防止フィルム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の凹凸基材の最表面の表面
    平均粗度Raが0.1〜0.5μmであることを特徴と
    する反射防止フィルム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の凹凸基材と、光学薄膜層
    との屈折率差が0.03〜0.15であることを特徴と
    する反射防止フィルム。
  5. 【請求項5】 透明な基材シート上に凹凸形状をもつ塗
    工層を介して、塗工層の屈折率よりも低い光学薄膜層を
    λ/4n(但し、n:屈折率、λ:500〜600n
    m)の膜厚で単層のみを設けた積層フィルムであって、
    積層フィルム全体のヘイズ値が40%以下であり、か
    つ、可視光領域における最低分光反射率と最高分光反射
    率との差が0.5%以下であることを特徴とする反射防
    止フィルム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の積層フィルム全体のヘイ
    ズ値が20〜40%の範囲にあることを特徴とする反射
    防止フィルム。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の多層フイルムの最表面の
    表面粗度Raが0.1〜0.5μmであることを特徴と
    する反射防止フィルム。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の塗工層と、光学薄膜層と
    の屈折率差が0.03〜0.15であることを特徴とす
    る反射防止フィルム。
  9. 【請求項9】 請求項4記載の塗工層が鉛筆硬度で2H
    以上の硬化皮膜であることを特徴とする反射防止フィル
    ム。
JP9019563A 1997-01-20 1997-01-20 反射防止フィルム Pending JPH10206604A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9019563A JPH10206604A (ja) 1997-01-20 1997-01-20 反射防止フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9019563A JPH10206604A (ja) 1997-01-20 1997-01-20 反射防止フィルム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006145353A Division JP4119925B2 (ja) 2006-05-25 2006-05-25 反射防止フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10206604A true JPH10206604A (ja) 1998-08-07

Family

ID=12002777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9019563A Pending JPH10206604A (ja) 1997-01-20 1997-01-20 反射防止フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10206604A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000329905A (ja) * 1998-09-22 2000-11-30 Fuji Photo Film Co Ltd 反射防止膜およびその製造方法
JP2001109414A (ja) * 1999-10-01 2001-04-20 Sumitomo Chem Co Ltd 看板用前面板及び看板
JP2001330706A (ja) * 2000-05-19 2001-11-30 Nof Corp 減反射材およびその用途
US6806926B1 (en) * 1999-10-18 2004-10-19 Nec Lcd Technologies, Ltd. Reflection-type color liquid crystal display apparatus and method for manufacturing the same
JP2006123288A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Dainippon Printing Co Ltd ガスバリア性フィルム、並びにこれを用いたディスプレイ用基板及びディスプレイ
JP2006272588A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Toray Ind Inc 反射防止フィルムおよび画像表示装置
WO2008010376A1 (fr) * 2006-07-18 2008-01-24 Konica Minolta Opto, Inc. Pellicule antireflet
WO2008102882A1 (ja) * 2007-02-23 2008-08-28 Nippon Sheet Glass Company, Limited 反射防止構造体
CN111470784A (zh) * 2020-06-01 2020-07-31 中建材蚌埠玻璃工业设计研究院有限公司 一种高透过宽色系盖板玻璃

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6451174A (en) * 1987-08-24 1989-02-27 Dainippon Printing Co Ltd Manufacture of lusterless film
JPH01239501A (ja) * 1988-03-22 1989-09-25 Nitto Denko Corp 反射防止板の製造方法
JPH0616851A (ja) * 1991-11-25 1994-01-25 Dainippon Printing Co Ltd 耐擦傷性防眩フィルム、偏光板及びその製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6451174A (en) * 1987-08-24 1989-02-27 Dainippon Printing Co Ltd Manufacture of lusterless film
JPH01239501A (ja) * 1988-03-22 1989-09-25 Nitto Denko Corp 反射防止板の製造方法
JPH0616851A (ja) * 1991-11-25 1994-01-25 Dainippon Printing Co Ltd 耐擦傷性防眩フィルム、偏光板及びその製造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000329905A (ja) * 1998-09-22 2000-11-30 Fuji Photo Film Co Ltd 反射防止膜およびその製造方法
JP2001109414A (ja) * 1999-10-01 2001-04-20 Sumitomo Chem Co Ltd 看板用前面板及び看板
US6806926B1 (en) * 1999-10-18 2004-10-19 Nec Lcd Technologies, Ltd. Reflection-type color liquid crystal display apparatus and method for manufacturing the same
JP2001330706A (ja) * 2000-05-19 2001-11-30 Nof Corp 減反射材およびその用途
JP2006123288A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Dainippon Printing Co Ltd ガスバリア性フィルム、並びにこれを用いたディスプレイ用基板及びディスプレイ
JP2006272588A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Toray Ind Inc 反射防止フィルムおよび画像表示装置
WO2008010376A1 (fr) * 2006-07-18 2008-01-24 Konica Minolta Opto, Inc. Pellicule antireflet
JPWO2008010376A1 (ja) * 2006-07-18 2009-12-17 コニカミノルタオプト株式会社 反射防止フィルム
WO2008102882A1 (ja) * 2007-02-23 2008-08-28 Nippon Sheet Glass Company, Limited 反射防止構造体
CN111470784A (zh) * 2020-06-01 2020-07-31 中建材蚌埠玻璃工业设计研究院有限公司 一种高透过宽色系盖板玻璃
CN111470784B (zh) * 2020-06-01 2024-06-18 中建材玻璃新材料研究院集团有限公司 一种高透过宽色系盖板玻璃

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100917949B1 (ko) 방현성 하드 코팅 필름, 편광판, 화상 표시 장치 및 방현성하드 코팅 필름의 제조방법
KR100237255B1 (ko) 광학 기능성 재료 및 그의 제조 방법
KR100852562B1 (ko) 방현성 하드코팅 필름, 방현성 하드코팅 필름의 제조방법,광학 소자, 편광판 및 화상 표시 장치
KR100852561B1 (ko) 하드코팅 필름, 하드코팅 필름의 제조방법, 광학 소자 및화상 표시 장치
KR100916171B1 (ko) 방현성 하드코트 필름, 이를 포함하는 편광판 및화상표시장치
KR100924609B1 (ko) 방현성 필름 및 화상표시장치
KR100916172B1 (ko) 방현성 하드코트 필름, 편광판 및 화상표시장치
US6207263B1 (en) Anti-reflection film and process for preparation thereof
CN100582818C (zh) 防眩性硬涂薄膜及其制造方法、偏振片和图像显示装置
CN100523875C (zh) 防眩性硬涂薄膜、防眩性硬涂薄膜的制造方法、光学元件、偏振片及图像显示装置
CN101572038B (zh) 平板显示器及平板显示器用防眩薄膜
US8124215B2 (en) Hard-coated antiglare film, method of manufacturing the same, optical device, polarizing plate, and image display
JP4080520B2 (ja) 防眩性ハードコートフィルム、防眩性ハードコートフィルムの製造方法、光学素子、偏光板および画像表示装置
CN101551474A (zh) 防眩性硬涂薄膜、使用该薄膜的偏振片及图像显示装置
KR20080056642A (ko) 하드 코트 필름의 제조 방법, 하드 코트 필름, 편광판 및화상 표시 장치
JP2008032763A (ja) ハードコートフィルム、それを用いた偏光板および画像表示装置
JPH07333404A (ja) 光学機能性膜、光学機能性フィルム、防眩性反射防止フィルム、その製造方法、偏光板および液晶表示装置
JP2000214302A (ja) 反射防止フィルム及びその製造方法
JP4119925B2 (ja) 反射防止フィルム
JP2004341541A (ja) 光学機能性膜、光学機能性フィルム、防眩性反射防止フィルム、その製造方法、偏光板および液晶表示装置
JPH10300902A (ja) 反射防止フィルム及びその製造方法
JPH10206604A (ja) 反射防止フィルム
JPH07325203A (ja) 防眩性反射防止フィルム、偏光板及び液晶表示装置
JP2000221302A (ja) 反射防止フィルム及びその製造方法
JPH0642004B2 (ja) 眩光防止性合成樹脂光透過体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050823

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20051019

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051024

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060626

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060825

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20061006