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JPH10206524A - 目標検出装置 - Google Patents

目標検出装置

Info

Publication number
JPH10206524A
JPH10206524A JP9011609A JP1160997A JPH10206524A JP H10206524 A JPH10206524 A JP H10206524A JP 9011609 A JP9011609 A JP 9011609A JP 1160997 A JP1160997 A JP 1160997A JP H10206524 A JPH10206524 A JP H10206524A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
variance
amplitude value
signal
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9011609A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryusuke Imai
隆介 今井
Yasuhiro Hashimoto
康広 橋本
Ken Kikuchi
研 菊池
Jun Sasaki
潤 佐々木
Masaji Fujii
正司 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP9011609A priority Critical patent/JPH10206524A/ja
Publication of JPH10206524A publication Critical patent/JPH10206524A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散値計算処理時間少なくして、受信信号列
から目標を検出する。 【解決手段】 領域設定器92により、受信装置53からの
受信信号列上に一定区間(背景信号領域に相当)が設定
される度に、その区間内に含まれる受信信号振幅値の分
散値が、その区間内で、例えば最大値検出器93により複
数検出された最大振幅値各々を用い簡易に算出されてい
ることから、受信信号列の構成データ量が多い場合であ
っても、分散値計算処理時間少なくして、受信信号系列
から目標が検出され得るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時間的、または周
波数的に振幅値が変動している受信信号系列から目標を
検出するための目標検出装置に係り、特に受信信号系列
を構成しているデータが多量であっても、目標を検出す
る上で必要とされている分散値が処理量少なくして求め
られつつ、受信信号系列から目標が検出されるようにし
た目標検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで、時間的、または周波数的に振
幅値が変動している受信信号列から目標を検出するに
は、図17に示すように、その受信信号列に対してはし
きい(閾)値が適当に設定された上、受信信号列上の各
時点、または各周波数における信号振幅値とそのしきい
値とが比較されることによって、しきい値を上回る信号
振幅値を目標として検出する方法が容易に考えられるも
のとなっている。しかしながら、図18に示すように、
受信信号列中に高レベル背景信号が混在している場合
や、あるいは目標のSN比が小さい場合には、目標検出
上での性能劣化は否めないものとなる。
【0003】以上の不具合を解決すべく、各時点の信号
振幅値の他に、周辺区間の受信信号の分布形状を表す量
として、周辺区間の信号振幅値の分散値が併せて算出さ
れた上、それら振幅値、分散値の関数として求まる値と
設定しきい値との比較によって、目標を検出することが
従来より検討されているのが実情である。その公知例と
しては、例えばモラード―バーケット著による“シグナ
ル―デティクションアンド エスティメーション 頁1
15〜174”(Mourad-Barket;SIGNAL-Detection &
Estimation pp115〜174)に記載されたものが知られて
いる。尤度比(likelihood ratio)を用いた信号検出法
が知られているわけであるが、この信号検出法による場
合、各時点の振幅値と周辺区間の分散値とから尤度比が
算出された上、予め設定されたしきい値との比較によっ
て、信号が検出可とされたものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記信
号検出法による場合、受信信号の振幅値検出は勿論のこ
と、周辺区間内に含まれる受信信号振幅値からは、その
周辺区間内での分散値が以下の数式4より新たに算出さ
れる必要があり、その分散値が処理量少なくして算出さ
れ得ないものとなっている。
【0005】
【数4】
【0006】より具体的に説明すれば、図19に示すよ
うに、受信信号列が数式5として示すレイリー分布に従
うとして、その受信信号列に目標捜索領域が設定される
に際して、その目標捜索領域周辺には背景信号領域が対
として併せて設定されるものとなっている。
【0007】
【数5】
【0008】目標捜索領域が時間方向に順次シフトされ
つつ、受信信号列の全領域がカバーされた状態で、受信
信号列からは目標の存否が検出されているものである。
したがって、受信信号列の構成データ量が多い場合に
は、目標捜索領域および背景信号領域の設定数の増大に
伴い、背景信号領域各々での分散値計算処理に多くの時
間が要されるというものである。
【0009】本発明の第1の目的は、受信信号列の構成
データ量が多い場合であっても、分散値計算処理時間の
増大が抑制されつつ、受信信号系列から目標が検出され
得る目標検出装置を供するにある。本発明の第2の目的
は、受信信号列の構成データ量が多い場合であっても、
最大振幅値による分散値計算処理が行われつつ、受信信
号系列から目標が検出され得る目標検出装置を供するに
ある。本発明の第3の目的は、受信信号列の構成データ
量が多い場合であっても、非最大振幅値による分散値計
算処理が行われ、しかも高レベルパルス性雑音による影
響が排除されつつ、受信信号系列から目標が検出され得
る目標検出装置を供するにある。本発明の第4の目的
は、受信信号列の構成データ量が多い場合であっても、
最大振幅値による分散値計算処理が行われ、しかも高レ
ベルパルス性雑音による影響が排除されつつ、受信信号
系列から目標が検出され得る目標検出装置を供するにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、分散
値を算出する手段として、少なくとも、区間各々に含ま
れる受信信号の振幅値のうちから、特定大きさの振幅値
を検出する振幅値検出手段と、該振幅値検出手段からの
検出振幅値を用い、該区間内に含まれる受信信号振幅値
の分散値を算出する分散値算出手段とから構成するか、
または同一背景信号領域上に同一大きさとして複数設定
された区間各々に含まれる受信信号の振幅値のうちか
ら、特定大きさの振幅値を検出する区間対応振幅値検出
手段と、該区間対応振幅値検出手段からの検出振幅値を
用い、該区間内に含まれる受信信号振幅値の分散値を算
出する区間対応分散値算出手段と、該区間対応分散値算
出手段からの分散値各々より背景信号領域対応の分散値
を算出する分散値算出手段とから構成することで達成さ
れる。
【0011】上記第2の目的は、分散値を算出する手段
として、少なくとも、区間各々に含まれる受信信号の振
幅値のうちから、最大振幅値を検出する振幅値検出手段
と、該振幅値検出手段からの検出振幅値を用い、該区間
内に含まれる受信信号振幅値の分散値を算出する分散値
算出手段とから構成するか、または同一背景信号領域上
に同一大きさとして複数設定された区間各々に含まれる
受信信号の振幅値のうちから、最大振幅値を検出する区
間対応振幅値検出手段と、該区間対応振幅値検出手段か
らの検出振幅値を用い、該区間内に含まれる受信信号振
幅値の分散値を算出する区間対応分散値算出手段と、該
区間対応分散値算出手段からの分散値各々より背景信号
領域対応の分散値を算出する分散値算出手段とから構成
することで達成される。
【0012】上記第3の目的は、分散値を算出する手段
として、少なくとも、区間各々に含まれる受信信号の振
幅値のうちから、k(k:2以上の整数)番目に大きい
振幅値を検出する振幅値検出手段と、該振幅値検出手段
からの検出振幅値を用い、該区間内に含まれる受信信号
振幅値の分散値を算出する分散値算出手段とから構成す
るか、または同一背景信号領域上に同一大きさとして複
数設定された区間各々に含まれる受信信号の振幅値のう
ちから、k(k:2以上の整数)番目に大きい振幅値を
検出する区間対応振幅値検出手段と、該区間対応振幅値
検出手段からの検出振幅値を用い、該区間内に含まれる
受信信号振幅値の分散値を算出する区間対応分散値算出
手段と、該区間対応分散値算出手段からの分散値各々よ
り背景信号領域対応の分散値を算出する分散値算出手段
とから構成することで達成される。
【0013】上記第4の目的は、分散値を算出する手段
として、少なくとも、区間各々に含まれる受信信号の振
幅値のうちから、最大振幅値およびk(k:2以上の整
数)番目に大きい振幅値を検出する振幅値検出手段と、
該振幅値検出手段からの検出振幅値と事前設定されてい
る補正式とにより、検出最大振幅値の値を補正する振幅
値補正手段と、該振幅値補正手段からの補正最大振幅値
を用い、該区間内に含まれる受信信号振幅値の分散値を
算出する分散値算出手段とから構成するか、または同一
背景信号領域上に同一大きさとして複数設定された区間
各々に含まれる受信信号の振幅値のうちから、最大振幅
値およびk(k:2以上の整数)番目に大きい振幅値を
検出する区間対応振幅値検出手段と、該区間対応振幅値
検出手段からの検出振幅値と事前設定されている補正式
とにより、検出最大振幅値の値を補正する区間対応振幅
値補正手段と、該区間対応振幅値補正手段からの補正最
大振幅値を用い、該区間内に含まれる受信信号振幅値の
分散値を算出する区間対応分散値算出手段と、該区間対
応分散値算出手段からの分散値各々より背景信号領域対
応の分散値を算出する分散値算出手段とから構成するこ
とで達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1から図16に
より説明する。先ず本発明による目標検出装置における
要部構成概念を図1により説明すれば、図示のように、
振幅値検出器41および分散算出器42を以て構成され
る。振幅値検出器41では、受信信号列が複数の区間に
領域分割された上、それら区間各々に含まれる受信信号
のうち、任意の位置の振幅値が検出されているが、その
検出振幅値にもとづき分散算出器42では、その区間内
に含まれる受信信号振幅値の分散値が算出されているも
のである。
【0015】ここで、本発明を尤度比を用いた検出法に
適用した場合を例に採って、本発明の実施形態を具体的
に説明すれば以下のようである。まず尤度比を用いた信
号検出法について説明する。本検出法は、統計的検定の
1つであり、仮説H0 :母集団分布の確率密度関数はf
0 (x)である、を対立仮説H1 :母集団分布の確率密度
関数はf1 (x)である、に対して検定する方式であり、
その手順は観測値x1,x2,…を独立に1つずつ取り、
観測値を取る度に、次の3通りの決定のうち、何れか1
通りの決定を行うというものである。具体的には、m番
目の観測値(m=1,2,…)に対し、数式6で定義され
る尤度比Λ(x)を求めた上、下記の3通りの決定の内、
何れか1つを採択するものである。
【0016】
【数6】
【0017】条件1:もしも、Λ(x)が数式7を満たす
ならば、(m+1)番目の観測を行う。
【0018】
【数7】
【0019】条件2:もしも、Λ(x)が数式8を満たす
ならば、観測値を取るのを止め、H0 を採択する。
【0020】
【数8】
【0021】条件3:もしも、Λ(x)が数式9を満たす
ならば、観測を止め、H1 を採択する。
【0022】
【数9】
【0023】しきい値Th1 ,Th0 は第1種の誤り
(H0 が正しいのにH0 を棄却する)、第2種の誤り
(H1 が正しいのにH1 を棄却する)の確率がそれぞれ
α、βになるように選ばれる。α、βが小さい値である
とき、近似値として、数式10を用い得る。
【0024】
【数10】
【0025】さて、上記検定法を信号検出に適用する場
合、 f0(x):目標を含まない信号分布の確率密度関数 f1(x):目標を含む信号分布の確率密度関数 観測値:複数の受信信号列中の同一時刻(あるいは位置)
における振幅値x1,x2,… であるとそれぞれ設定した上、以下の判定を行う。
【0026】即ち、上記条件1を満たすならば、(m+
1)番目の受信信号列の観測を行い、上記条件2を満た
すならば、観測値x1,x2,…の示す時点(あるいは位
置)に目標が存在しないと判定し、また、もしも、上記
条件3を満たすならば、観測値x1,x2,…の示す時点
(あるいは位置)に目標が存在すると判定する。
【0027】ところで、ソーナー、レーダ等、送受波器
で受信される受信信号の分布がレイリー分布に従う場
合、既述の数式5に示す通り、レイリー分布の形状は分
散値σ2にのみ依存することから、目標を含む信号分布
の確率密度関数と目標を含まない信号分布の確率密度関
数とを分散値の異なるレイリー分布で区別し、尤度比を
数式11の通りに定義する。
【0028】
【数11】
【0029】その数式11のxi に目標捜索領域に含ま
れる受信信号の振幅値を、σ1i 2 に目標捜索領域に含ま
れる受信信号振幅値の分散値を、σ0i 2 に背景信号領域
に含まれる受信信号振幅値の分散値をそれぞれ代入する
ことによって、目標捜索領域各々に対して目標の存否が
判定可とされているものである。ここで、目標の存在時
点(あるいは存在位置)を特定するためには、目標捜索
領域は非常に狭い領域として設定される必要があるが、
そのように設定された場合、その目標捜索領域に含まれ
る受信信号数も必然的に少なくなり、したがって、統計
的に信頼し得る分散値σ1i 2 を算出し得ないことにな
る。そこで、目標を含む信号分布の分散値σ1i 2 とし
て、背景信号領域の分散値σ0i 2 に予め定めた定数aを
乗じた値(=aσ0i 2 )を用い尤度比を数式12のよう
に設定する。
【0030】
【数12】
【0031】数式12により、目標捜索領域に含まれる
受信信号の振幅値と背景信号領域に含まれる受信信号振
幅値の分散値とをパラメータとした目標検出が可能とさ
れているものである。
【0032】さて、ここで、本発明による目標検出装置
の全体としての概要構成とその動作を図2により説明す
れば、目標検出装置自体は、例えば船舶に搭載された状
態で、水中下に存在している目標を検出するためのもの
とされる。図2に示すように、送信装置51で周期的に
生成されている送信信号に同期して、送受波装置52か
らは、目標捜索領域に向けて超音波が送信される一方、
その目標捜索領域からの、送信超音波に対する反射超音
波はその送受波装置52で受信された後、電気信号に変
換された状態として受信装置53で所定に前処理される
ものとなっている。受信装置53では、送受波装置52
からの受信信号が電力増幅・ディジタル変換された上、
複数方位対応の音響ビームとして形成されているが、こ
れら音響ビーム各々が信号処理装置54で所定に、しか
も独立に並行して信号処理されているものである。信号
処理装置54での信号処理結果は表示装置55上に可視
画像として表示されることによって、その表示より複数
方位の何れに目標が存在しているかや、その目標の位置
がほぼ知れているものである。
【0033】以上のように、信号処理装置54は本発明
に直接係るものとされるが、これについて説明する前
に、受信装置53での処理について若干補足説明すれば
以下のようである。即ち、送受波装置52からの受信信
号は電力増幅された上、図3(a),(b)に示すよう
に、サンプリング周期ts でディジタル変換されること
によって、受信信号列として得られるものとなってい
る。その受信信号列に対しては、更に、整相処理が行わ
れることによって、図4に示すように、予め定められた
方位範囲内に、予め定められた複数の音響ビームが放射
状に同時形成されているものである。図5に送信信号波
形に対する方位対応音響ビームの波形を、縦軸を受信信
号の振幅値として、また、横軸を時間(または各時間と
海中での音波伝幡速度とを乗じることにより求まる距
離)として示す。一般に受信信号は、目標からの反射超
音波による信号の他に、海面、海底および海中散乱体か
らの反射超音波による信号(残響と称す)や雑音から構
成されているが、送受波装置52では、超音波の送受信
が周期的に複数回に亘って、あるいは連続的に行われる
ことによって、表示装置55上では、その間、目標の存
否が複数方位対応に監視可とされているものである。
【0034】さて、m番目の送信超音波に対する、方位
n対応音響ビームの受信信号列をSmn(t)(t:時間)
で表すものとして、その受信信号列Smn(t)が信号処理
装置54で如何に信号処理されるかについて説明すれ
ば、信号処理装置54での処理は、受信信号列Smn(t)
自体をその概要として表示装置55上に表示するための
処理と、受信信号列Smn(t)中における目標の位置を特
定した上、その位置を表示装置55上に表示するための
処理とに大別されたものとなっている。図6には信号処
理装置54の一例での構成が示されているが、これによ
りその動作を説明すれば、受信装置53からの受信信号
列Smn(t)は、先ず距離圧縮器91、最大値検出器92
および領域設定器93各々で処理されるが、このうち、
距離圧縮器91では、受信信号列Smn(t)をそのデータ
量が表示装置55上における画面セル数に圧縮された状
態として表示するための処理が行われる。距離圧縮を実
現する具体例としては、ピークホールド処理が挙げられ
るが、以下、距離圧縮器91がピークホールド処理を行
うピークホールド処理器に置換されたとして距離圧縮処
理を説明すれば、ピークホールド処理器91では、図7
に示すように、受信信号列Smn(t)はその全体がM個の
連続する受信信号毎に領域分割されるが、分割された領
域各々では、その内部に含まれる信号振幅値のピーク値
が検出された上、その領域対応映像信号として表示装置
55で可視表示されたものとなっている。この距離圧縮
処理により、目標を含むピーク成分が保持されつつ、デ
ータ量が圧縮された状態として、受信信号列Smn(t)自
体の概要が表示装置55上に表示され得るものである。
【0035】一方、最大値検出器92ではまた、受信信
号列Smn(t)がN個の連続する受信信号を含む区間毎に
領域分割された上、区間各々では、その内部に含まれる
信号振幅値の最大振幅値が検出された上、分散算出器9
4へ出力されるものとなっている。したがって、最大値
検出器92での動作はピークホールド処理器91でのそ
れと本質的に同一とされ、ピークホールド処理器91で
設定される区間各々に含まれる受信信号数Mと、最大値
検出器92で設定される区間各々に含まれる受信信号数
Nが同一である場合は、ピークホールド処理器91、最
大値検出器92の何れか一方は不要とされ得るものであ
る。図6に示す点線表示枠内部分は、図9(a)に示す
ように、例えばピークホールド処理器91および最大値
検出器92はピークホールド処理器121のみで済まさ
れ得るものである。また、MとNの関係がM=AN
(A:2以上の整数)である場合は、図6に示す点線表
示枠内部分は、図9(b)に示すように変更された上、
最大値検出器123での処理結果がピークホールド処理
器122での処理に流用されたものとなっている。最大
値検出器123から最大振幅値が順次A個得られる度
に、ピークホールド処理器122では、それらA個の最
大振幅値のうちから、最大のものがピーク値として検出
されているものである。更に、それとは逆に、MとNの
関係がN=BM(B:2以上の整数)である場合には、
図6に示す点線表示枠内部分は、図9(c)に示すよう
に変更された上、最大値検出器125での処理にピーク
ホールド処理器124での処理結果が流用されたものと
なっている。ピークホールド処理器124からピーク値
が順次B個得られる度に、最大値検出器125では、そ
れらB個のピーク値のうちから、最大のものが最大振幅
値として検出されているわけである。
【0036】一方、また、領域設定器92では、受信信
号列Smn(t)に対し、図10に示すように、時間tの位
置に受信信号をC個(C:自然数)含む大きさの目標捜
索領域ht と、受信信号をD個(D:自然数)含む大き
さの背景信号領域gt とを対として設定するが、その
際、背景信号領域はこれに含まれる受信信号の数Dが、
分散値が算出される上で十分に大きな数とされ、しかも
最大値算出器93で設定される区間各々に含まれる受信
信号数Nとの間に、D=EN(E:2以上の整数)の関
係が成立すべく設定される。目標捜索領域および背景信
号領域は対として、これら領域が時間方向にC個の受信
信号分、順次シフトされる度に、目標捜索領域に含まれ
るC個の信号振幅値が尤度比算出器95に、また、Dと
Nとの関係を規定するEの値が領域設定器92より分散
算出器94に与えられることによって、受信信号Smn
(t)の全領域がカバーされているものである。
【0037】距離圧縮器91、最大値検出器92、領域
設定器93各々で処理動作は以上のようであるが、ここ
で、分散算出器94での処理動作について説明すれば、
分散算出器94では、最大値検出器93からの最大振幅
値と領域設定器92からのEとにもとづき、背景信号領
域内に含まれるD個の受信信号振幅値の分散値が数式1
3および数式14を用い算出されるものとなっている。
【0038】
【数13】
【0039】
【数14】
【0040】図11に示すように、背景信号領域gt
は、最大値検出器93で設定される、受信信号をN個含
む区間がE個含まれていることから、先ずそれら区間各
々での分散値σe 2が数式13を用い算出された上、それ
ら分散値σe 2の平均値としてその背景信号領域gt での
分散値σ0 2が数式14により算出されているものであ
る。算出された分散値σ0 2は尤度比算出器95に与えら
れているが、尤度比算出器95では、領域設定器93か
らの、時間t、方位nにおける振幅値xと、分散算出器
94からの分散値σ0 2とが数式15に代入されることに
よって、時間t、方位nにおける尤度比Λmn(t)が算出
された上、尤度比乗算器96に与えられたものとなって
いる。
【0041】
【数15】
【0042】その尤度比乗算器96ではまた、1番目か
らk(この場合でのkの値はm−1)番目までの受信信
号列各々における同一時点(あるいは位置)対応の尤度
比Λ1n(t),Λ2n(t),…,Λkn(t)が累積乗算された
上、累積尤度比Λn(t)として保持されており、尤度比
算出器95から、新たにm番目の受信信号列における尤
度比Λmn(t)が入力されれば、時間t、方位nが一致す
るΛn(t)が順次取り出された上、そのΛmn(t)と乗算
されることによって、新たな累積尤度比Λn(t)が算出
されているものである。算出された累積尤度比Λn(t)
は判定器97に与えられる一方では、尤度比乗算器96
にそれまで保持されていたk番目までの受信信号列にお
ける累積尤度比Λn(t)の値と置換されているものであ
る。但し、最初の受信信号列、即ち、m=1の場合に
は、それまでの累積尤度比Λn(t)は何等存在していな
いことから、Λ1n(t)がそのままΛn(t)として保持さ
れる。
【0043】判定器97ではまた、尤度比乗算器96か
らの累積尤度比Λn(t)が予め定められたしきい値Th1
,Th0 と比較されることによって、目標の存否が以
下のように判定されているものである。即ち、Λn(t)
≧Th1 ならば、時間t、方位nには目標が存在すると
判定され、また、Λn(t)≦Th0 ならば、時間t、方
位nには目標が存在しないと判定されているものであ
る。もしも、Th0 <Λn(t)<Th1 ならば、存否の
判定は行われないものとなっている。信号処理装置54
では、以上のような処理が方位n以外の方位対応受信信
号列各々についても同様にして行われているわけであ
る。
【0044】以上のようにして、表示装置55では、信
号処理装置54からの方位対応処理結果にもとづき、ピ
ークホールド処理器91からの映像信号と、判定器97
からの判定結果(目標が存在すると判定された領域の時
間t、方位n)が同一画面上で重畳表示されているが、
表示画面の例を図8に示す。図示のように、円周方向は
方位を表しており、受信信号列Smn(t)における方位n
に対応する。また、半径方向は距離を表しており、受信
信号列Smn(t)における時間tに対応する。その画面中
では、受信信号列のピーク値は輝度で表示され、また、
判定器97からの判定結果はマーカー□として表示され
たものとなっている。尤も、判定器97からの判定結果
に対する表示方法は、マーカー□として表示する以外に
も、その部分を他とは異なる色で表示したり、あるいは
その部分でのピーク値のみを表示させる、といった具合
に各種表示方法が考えられるものとなっている。
【0045】したがって、以上の信号処理装置において
は、受信信号列の一定区間(背景信号領域に相当)各々
に含まれる受信信号振幅値の分散値は、該当区間内で複
数検出された最大振幅値各々を用い算出されていること
から、受信信号列の構成データ量が多い場合であって
も、分散値計算処理時間の増大が抑制されつつ、受信信
号系列から目標が検出され得るものである。具体的に、
例えばN個の受信信号振幅値の分散値を既述の数式4に
より計算する場合、2N回の加算、1回の減算、(N+
1)回の乗算および2回の除算が必要であるのに対し、
既述の数式13による場合には、1回の乗算で済まされ
るものである。
【0046】図12はまた、本発明に直接係る信号処理
装置の他の例での構成を示したものである。図示のよう
に、図6に示す最大値検出器93は代表値検出器151
に置換された状態として構成されたものとなっている。
最大値検出器93では、最大振幅値が検出されていた
が、代表値検出器151では、その最大振幅値以外の振
幅値、即ち、k(k:2以上の整数)番目に大きい振幅
値が代表値として検出された上、分散算出器152に与
えられたものとなっている。その分散算出器152で
は、代表値検出器151からの代表値と領域設定器92
からのEの値とにより、背景信号捜索領域に含まれる受
信信号振幅値の分散値が数式16および既述の数式14
を用い算出された上、尤度比算出器95に与えられてい
るものである。
【0047】
【数16】
【0048】したがって、代表値検出器151および分
散値算出器152以外の構成や動作は図6に示す信号処
理装置と同様である。
【0049】以上のように、本例では、最大値検出器9
3に代わって代表値検出器151が用いられているが、
これは、高レベルパルス性雑音(クラッタと称す)によ
る影響を排除するためである。図6に示す信号処理装置
では、既述の数式13(数式5として示すレイリー分布
の確率密度関数を変形した式)により分散値が算出され
ているが、一般に受信信号中には、図13に示すよう
に、レイリー分布から外れたクラッタが突発的に混入さ
れる場合があるが、これによる影響を排除しようという
ものである。最大振幅値による分散値算出では、クラッ
タを含む区間での分散値は実測分散値(既述の数式4を
用い算出される分散値(真値)であり、また、数式13お
よび数式16を用い算出される分散値を計算値と称す)
との誤差が大きくなる結果として、目標検出性能が劣化
する虞があるが、代表値にもとづき分散値が算出される
場合は、そのような不具合は排除され得るものである。
【0050】最後に、本発明に直接係る信号処理装置の
更に異なる他の例での構成を図14に示す。本例でのも
のも、クラッタ混入による算出分散値と真値との誤差の
増大が抑制されることを目的として、最大値検出器17
1を始めとして、代表値検出器172、分散値検出器1
73、理論値検出器174、差分検出器175、補正式
算出器176および振幅補正器177が設けられたもの
となっている。これら全体として、最大値検出器171
で検出される最大振幅値各々を所定に補正しようという
ものである。
【0051】さて、その動作であるが、目標検出に先立
って、先ず以下に示す補正式に含まれている係数a,b
が初期状態として決定される必要があるものとなってい
る。
【0052】
【数17】
【0053】それら係数a,bが決定されるためには、
超音波が1回、送受信される必要があるが、この送受信
により得られる受信信号列を特にS0n(t)と表示し、目
標検出用の受信信号系列Smn(t)と区別することにす
る。その受信信号列S0n(t)は最大値検出器171、代
表値検出器172、分散値検出器173各々で先ず処理
される。このうち、最大値検出器171、代表値検出器
172各々での処理内容はこれまでのものと同様であ
る。また、新たに追加された分散値検出器173では、
受信信号列S0n(t)がN個の受信信号を含む区間毎に領
域分割される度に、その区間内に含まれる受信信号振幅
値の分散値が既述の数式4を用い算出された上、理論値
検出器174に与えられるものとなっている。理論値検
出器174ではまた、分散値検出器173からの分散値
が数式18に代入されることによって、真値と誤差の生
じない計算値を算出し得る最大振幅値(理論振幅値と称
す)が算出された上、差分検出器175に与えられるも
のとなっている。
【0054】
【数18】
【0055】その差分検出器175では、代表値検出器
172からの代表値と理論値検出器174からの理論振
幅値とにもとづき、これら値の差分値Aが算出された
上、最大振幅値の大きさ毎に分類されるものとなってい
る。更に、代表値検出器172、理論値検出器174か
らの、受信信号列S0n(t)上での最後の代表値、理論振
幅値より差分値Aが得られるのを待って、最大振幅値の
大きさ毎に分類されている差分値Aの平均値が算出され
るが、図15に最大振幅値と差分値A(平均値)との関
係を示す。補正式算出器176では、差分検出器175
からの、最大振幅値と差分値Aの平均値との関係が、図
16に示すように、数式19に示す最小2乗法により直
線として近似されるが、その際に、係数a,bの値が併
せて算出された上、振幅補正器177に設定されている
ものである。
【0056】
【数19】
【0057】以上のようにして、振幅補正器177に係
数a,bの値が設定された後、初めて目標検出のための
超音波送受信が行われた上、受信信号系列Smn(t)上よ
り最大振幅値と代表値が対として検出されているわけで
あるが、振幅補正器177では、最大振幅値と代表値が
対として検出される度に、その最大振幅値が補正式によ
り補正された上、分散値算出のために分散算出器94に
供されているものである。
【0058】なお、以上の説明では、信号処理装置は船
舶に搭載された状態で、海中内に存在している目標の存
否が主に検出されているが、これに限定されることな
く、例えば超音波の代わりに電波が用いられる場合は、
大気中に存在している目標も検出可となっている。
【0059】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1,5に
よる場合は、受信信号列の構成データ量が多い場合であ
っても、分散値計算処理時間の増大が抑制されつつ、受
信信号系列から目標が検出され得る目標検出装置が、ま
た、請求項2,6,9による場合には、受信信号列の構
成データ量が多い場合であっても、最大振幅値による分
散値計算処理が行われつつ、受信信号系列から目標が検
出され得る目標検出装置が、更に、請求項3,7,10
によれば、受信信号列の構成データ量が多い場合であっ
ても、非最大振幅値による分散値計算処理が行われ、し
かも高レベルパルス性雑音による影響が排除されつつ、
受信信号系列から目標が検出され得る目標検出装置が、
更にまた、請求項4,8,11による場合は、受信信号
列の構成データ量が多い場合であっても、最大振幅値に
より分散値計算処理が行われ、しかも高レベルパルス性
雑音による影響が排除されつつ、受信信号系列から目標
が検出され得る目標検出装置がそれぞれ得られるものと
なっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による目標検出装置における要
部構成概念を示す図
【図2】図2は、本発明による目標検出装置の全体とし
ての概要構成を示す図
【図3】図3(a),(b)は、その目標検出装置にお
ける受信信号のディジタル変換処理を説明するための図
【図4】図4は、同じくその目標検出装置における複数
音響ビームの形成処理を説明するための図
【図5】図5は、同じくその目標検出装置における、送
信信号波形に対する方位対応音響ビームの波形を示す図
【図6】図6は、同じくその目標検出装置における信号
処理装置の一例での具体的構成を示す図
【図7】図7は、その信号処理装置における距離圧縮処
理を説明するための図
【図8】図8は、目標検出装置における表示画面の例を
示す図
【図9】図9(a)〜(c)は、それぞれ信号処理装置
における一部変形構成を示す図
【図10】図10は、信号処理装置における、目標捜索
領域および背景信号領域の受信信号列への設定方法を説
明するための図
【図11】図11は、背景信号領域と最大値検出器で設
定される区間との関係を説明するための図
【図12】図12は、本発明に係る信号処理装置の他の
例での構成を示す図
【図13】図13は、受信信号列中にクラッタが混入さ
れる場合での不具合を説明するための図
【図14】図14は、本発明に直接係る信号処理装置の
更に異なる他の例での構成を示す図
【図15】図15は、その信号処理装置における差分検
出器の処理を説明するための図
【図16】図16は、その信号処理装置における補正式
算出器の処理を説明するための図
【図17】図17は、受信信号波形から設定しきい値に
より目標を検出する方法を説明するための図
【図18】図18は、その方法での不具合を説明するた
めの図
【図19】図19は、受信信号列に対する、目標捜索領
域および背景信号領域の設定状態を示す図
【符号の説明】
41…振幅値検出器、51…送信装置、52…送受波装
置、53…受信装置、54…信号処理装置、55…表示
装置、 91…距離圧縮器、91,121,122,1
24…ピークホールド処理器、92…領域設定器、9
3,123,125,171…最大値検出器、42,9
4,152,172…分散算出器、95…尤度比算出
器、96…尤度比乗算器、97……判定器、151,1
72…代表値検出器、173…分散値検出器、174…
理論値検出器、175…差分検出器、176…補正式算
出器、177…振幅補正器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 潤 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内 (72)発明者 藤井 正司 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音波/電波が送信信号として送信される
    度に、該送信信号に対する反射信号がレイリー分布に従
    う受信信号列として受信された上、該受信信号列上に複
    数の区間が設定された状態で、該区間各々からは、該区
    間内に含まれる受信信号振幅値の分散値が算出された
    上、該分散値と該区間内に含まれる受信信号振幅値との
    関数として求められる値と設定しきい値との比較判定処
    理によって、目標の存否を示す処理結果が画面上に画像
    表示されるようにした目標検出装置であって、区間各々
    から分散値を算出する手段として、少なくとも、区間各
    々に含まれる受信信号の振幅値のうちから、任意の位置
    の振幅値を検出する振幅値検出手段と、該振幅値検出手
    段からの検出振幅値を用い、該区間内に含まれる受信信
    号振幅値の分散値を算出する分散値算出手段とを含む目
    標検出装置。
  2. 【請求項2】 音波/電波が送信信号として送信される
    度に、該送信信号に対する反射信号がレイリー分布に従
    う受信信号列として受信された上、該受信信号列上に複
    数の区間が設定された状態で、該区間各々からは、該区
    間内に含まれる受信信号振幅値の分散値が算出された
    上、該分散値と該区間内に含まれる受信信号振幅値との
    関数として求められる値と設定しきい値との比較判定処
    理によって、目標の存否を示す処理結果が画面上に画像
    表示されるようにした目標検出装置であって、区間各々
    から分散値を算出する手段として、少なくとも、区間各
    々に含まれる受信信号の振幅値のうちから、最大振幅値
    を検出する振幅値検出手段と、該振幅値検出手段からの
    検出振幅値を用い、該区間内に含まれる受信信号振幅値
    の分散値を算出する分散値算出手段とを含む目標検出装
    置。
  3. 【請求項3】 音波/電波が送信信号として送信される
    度に、該送信信号に対する反射信号がレイリー分布に従
    う受信信号列として受信された上、該受信信号列上に複
    数の区間が設定された状態で、該区間各々からは、該区
    間内に含まれる受信信号振幅値の分散値が算出された
    上、該分散値と該区間内に含まれる受信信号振幅値との
    関数として求められる値と設定しきい値との比較判定処
    理によって、目標の存否を示す処理結果が画面上に画像
    表示されるようにした目標検出装置であって、区間各々
    から分散値を算出する手段として、少なくとも、区間各
    々に含まれる受信信号の振幅値のうちから、k(k:2
    以上の整数)番目に大きい振幅値を検出する振幅値検出
    手段と、該振幅値検出手段からの検出振幅値を用い、該
    区間内に含まれる受信信号振幅値の分散値を算出する分
    散値算出手段とを含む目標検出装置。
  4. 【請求項4】 音波/電波が送信信号として送信される
    度に、該送信信号に対する反射信号がレイリー分布に従
    う受信信号列として受信された上、該受信信号列上に複
    数の区間が設定された状態で、該区間各々からは、該区
    間内に含まれる受信信号振幅値の分散値が算出された
    上、該分散値と該区間内に含まれる受信信号振幅値との
    関数として求められる値と設定しきい値との比較判定処
    理によって、目標の存否を示す処理結果が画面上に画像
    表示されるようにした目標検出装置であって、区間各々
    から分散値を算出する手段として、少なくとも、区間各
    々に含まれる受信信号の振幅値のうちから、最大振幅値
    およびk(k:2以上の整数)番目に大きい振幅値を検
    出する振幅値検出手段と、該振幅値検出手段からの検出
    振幅値と事前設定されている補正式とにより、検出最大
    振幅値の値を補正する振幅値補正手段と、該振幅値補正
    手段からの補正最大振幅値を用い、該区間内に含まれる
    受信信号振幅値の分散値を算出する分散値算出手段とを
    含む目標検出装置。
  5. 【請求項5】 音波/電波が送信信号として送信される
    度に、該送信信号に対する反射信号がレイリー分布に従
    う受信信号列として受信された上、該受信信号列上に任
    意の目標捜索領域と該目標捜索領域周辺に背景信号領域
    とが対として領域分割設定された状態で、該背景信号領
    域各々からは、該背景信号領域内に含まれる受信信号振
    幅値の分散値が算出された上、該分散値と上記目標捜索
    領域内に含まれる受信信号振幅値との関数として求めら
    れる値と設定しきい値との比較判定処理によって、目標
    の存否を示す処理結果が画面上に画像表示されるように
    した目標検出装置であって、背景信号領域各々から分散
    値を算出する手段として、少なくとも、同一背景信号領
    域上に同一大きさとして複数設定された区間各々に含ま
    れる受信信号の振幅値のうちから、特定大きさの振幅値
    を検出する区間対応振幅値検出手段と、該区間対応振幅
    値検出手段からの検出振幅値を用い、該区間内に含まれ
    る受信信号振幅値の分散値を算出する区間対応分散値算
    出手段と、該区間対応分散値算出手段からの分散値各々
    より背景信号領域対応の分散値を算出する分散値算出手
    段とを含む目標検出装置。
  6. 【請求項6】 音波/電波が送信信号として送信される
    度に、該送信信号に対する反射信号がレイリー分布に従
    う受信信号列として受信された上、該受信信号列上に任
    意の目標捜索領域と該目標捜索領域周辺に背景信号領域
    とが対として領域分割設定された状態で、該背景信号領
    域各々からは、該背景信号領域内に含まれる受信信号振
    幅値の分散値が算出された上、該分散値と上記目標捜索
    領域内に含まれる受信信号振幅値との関数として求めら
    れる値と設定しきい値との比較判定処理によって、目標
    の存否を示す処理結果が画面上に画像表示されるように
    した目標検出装置であって、背景信号領域各々から分散
    値を算出する手段として、少なくとも、同一背景信号領
    域上に同一大きさとして複数設定された区間各々に含ま
    れる受信信号の振幅値のうちから、最大振幅値を検出す
    る区間対応振幅値検出手段と、該区間対応振幅値検出手
    段からの検出振幅値を用い、該区間内に含まれる受信信
    号振幅値の分散値を算出する区間対応分散値算出手段
    と、該区間対応分散値算出手段からの分散値各々より背
    景信号領域対応の分散値を算出する分散値算出手段とを
    含む目標検出装置。
  7. 【請求項7】 音波/電波が送信信号として送信される
    度に、該送信信号に対する反射信号がレイリー分布に従
    う受信信号列として受信された上、該受信信号列上に任
    意の目標捜索領域と該目標捜索領域周辺に背景信号領域
    とが対として領域分割設定された状態で、該背景信号領
    域各々からは、該背景信号領域内に含まれる受信信号振
    幅値の分散値が算出された上、該分散値と上記目標捜索
    領域内に含まれる受信信号振幅値との関数として求めら
    れる値と設定しきい値との比較判定処理によって、目標
    の存否を示す処理結果が画面上に画像表示されるように
    した目標検出装置であって、背景信号領域各々から分散
    値を算出する手段として、少なくとも、同一背景信号領
    域上に同一大きさとして複数設定された区間各々に含ま
    れる受信信号の振幅値のうちから、k(k:2以上の整
    数)番目に大きい振幅値を検出する区間対応振幅値検出
    手段と、該区間対応振幅値検出手段からの検出振幅値を
    用い、該区間内に含まれる受信信号振幅値の分散値を算
    出する区間対応分散値算出手段と、該区間対応分散値算
    出手段からの分散値各々より背景信号領域対応の分散値
    を算出する分散値算出手段とを含む目標検出装置。
  8. 【請求項8】 音波/電波が送信信号として送信される
    度に、該送信信号に対する反射信号がレイリー分布に従
    う受信信号列として受信された上、該受信信号列上に任
    意の目標捜索領域と該目標捜索領域周辺に背景信号領域
    とが対として領域分割設定された状態で、該背景信号領
    域各々からは、該背景信号領域内に含まれる受信信号振
    幅値の分散値が算出された上、該分散値と上記目標捜索
    領域内に含まれる受信信号振幅値との関数として求めら
    れる値と設定しきい値との比較判定処理によって、目標
    の存否を示す処理結果が画面上に画像表示されるように
    した目標検出装置であって、背景信号領域各々から分散
    値を算出する手段として、少なくとも、同一背景信号領
    域上に同一大きさとして複数設定された区間各々に含ま
    れる受信信号の振幅値のうちから、最大振幅値およびk
    (k:2以上の整数)番目に大きい振幅値を検出する区
    間対応振幅値検出手段と、該区間対応振幅値検出手段か
    らの検出振幅値と事前設定されている補正式とにより、
    検出最大振幅値の値を補正する区間対応振幅値補正手段
    と、該区間対応振幅値補正手段からの補正最大振幅値を
    用い、該区間内に含まれる受信信号振幅値の分散値を算
    出する区間対応分散値算出手段と、該区間対応分散値算
    出手段からの分散値各々より背景信号領域対応の分散値
    を算出する分散値算出手段とを含む目標検出装置。
  9. 【請求項9】 音波/電波が送信信号として送信される
    度に、該送信信号に対する反射信号がレイリー分布に従
    う受信信号列として受信された上、該受信信号列上に任
    意の目標捜索領域と該目標捜索領域周辺に背景信号領域
    とが対として領域分割設定された状態で、該背景信号領
    域各々からは、該背景信号領域内に含まれる受信信号振
    幅値の分散値が算出された上、該分散値と上記目標捜索
    領域内に含まれる受信信号振幅値との関数として求めら
    れる値と設定しきい値との比較判定処理によって、目標
    の存否を示す処理結果が画面上に画像表示されるように
    した目標検出装置であって、背景信号領域各々から分散
    値を算出する手段として、少なくとも、同一背景信号領
    域上に同一大きさとして複数設定された区間各々に含ま
    れる受信信号の振幅値のうちから、最大振幅値を検出す
    る区間対応振幅値検出手段と、該区間対応振幅値検出手
    段からの検出振幅値を用い、該区間内に含まれる受信信
    号振幅値の分散値を以下の数式 【数1】 にもとづき算出する区間対応分散値算出手段と、該区間
    対応分散値算出手段からの分散値各々より背景信号領域
    対応の分散値を算出する分散値算出手段とを含む目標検
    出装置。
  10. 【請求項10】 音波/電波が送信信号として送信され
    る度に、該送信信号に対する反射信号がレイリー分布に
    従う受信信号列として受信された上、該受信信号列上に
    任意の目標捜索領域と該目標捜索領域周辺に背景信号領
    域とが対として領域分割設定された状態で、該背景信号
    領域各々からは、該背景信号領域内に含まれる受信信号
    振幅値の分散値が算出された上、該分散値と上記目標捜
    索領域内に含まれる受信信号振幅値との関数として求め
    られる値と設定しきい値との比較判定処理によって、目
    標の存否を示す処理結果が画面上に画像表示されるよう
    にした目標検出装置であって、背景信号領域各々から分
    散値を算出する手段として、少なくとも、同一背景信号
    領域上に同一大きさとして複数設定された区間各々に含
    まれる受信信号の振幅値のうちから、k(k:2以上の
    整数)番目に大きい振幅値を検出する区間対応振幅値検
    出手段と、該区間対応振幅値検出手段からの検出振幅値
    を用い、該区間内に含まれる受信信号振幅値の分散値を
    以下の数式 【数2】 にもとづき算出する区間対応分散値算出手段と、該区間
    対応分散値算出手段からの分散値各々より背景信号領域
    対応の分散値を算出する分散値算出手段とを含む目標検
    出装置。
  11. 【請求項11】 音波/電波が送信信号として送信され
    る度に、該送信信号に対する反射信号がレイリー分布に
    従う受信信号列として受信された上、該受信信号列上に
    任意の目標捜索領域と該目標捜索領域周辺に背景信号領
    域とが対として領域分割設定された状態で、該背景信号
    領域各々からは、該背景信号領域内に含まれる受信信号
    振幅値の分散値が算出された上、該分散値と上記目標捜
    索領域内に含まれる受信信号振幅値との関数として求め
    られる値と設定しきい値との比較判定処理によって、目
    標の存否を示す処理結果が画面上に画像表示されるよう
    にした目標検出装置であって、背景信号領域各々から分
    散値を算出する手段として、少なくとも、同一背景信号
    領域上に同一大きさとして複数設定された区間各々に含
    まれる受信信号の振幅値のうちから、最大振幅値および
    k(k:2以上の整数)番目に大きい振幅値を検出する
    区間対応振幅値検出手段と、該区間対応振幅値検出手段
    からの検出振幅値と事前設定されている以下の補正式 【数3】 とにより、検出最大振幅値の値を補正する区間対応振幅
    値補正手段と、該区間対応振幅値補正手段からの補正最
    大振幅値を用い、該区間内に含まれる受信信号振幅値の
    分散値を算出する区間対応分散値算出手段と、該区間対
    応分散値算出手段からの分散値各々より背景信号領域対
    応の分散値を算出する分散値算出手段とを含む目標検出
    装置。
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