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JPH10205615A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

Info

Publication number
JPH10205615A
JPH10205615A JP9020897A JP2089797A JPH10205615A JP H10205615 A JPH10205615 A JP H10205615A JP 9020897 A JP9020897 A JP 9020897A JP 2089797 A JP2089797 A JP 2089797A JP H10205615 A JPH10205615 A JP H10205615A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engagement
rotation speed
reverse
control device
gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9020897A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Kuno
孝之 久野
Kazumasa Tsukamoto
一雅 塚本
Masahiro Hayabuchi
正宏 早渕
Satoru Kasuya
悟 糟谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP9020897A priority Critical patent/JPH10205615A/ja
Publication of JPH10205615A publication Critical patent/JPH10205615A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変速機の伝達効率向上のために後進段達
成用のブレーキ手段を噛合式とし、後進段達成時のギヤ
音の発生を避ける制御を行う。 【解決手段】 自動変速機Tは、変速機構Mの所定の回
転部材R3 を噛合により回り止めする後進用ブレーキ手
段(B−R)を備える。制御装置は、ブレーキ手段(B
−R)の油圧サーボの油圧を制御する油圧制御装置40
と、油圧制御装置40をソレノイド制御する電子制御装
置50から構成され、後進用ブレーキ手段(B−R)と
回転部材R3 との噛合を許容する基準の回転数を設定
し、後進段が選択されたときに、回転部材R3 の実際の
回転数と基準の回転数とを比較し、回転部材R3 の実際
の回転数が基準の回転数より低いときのみ、後進用ブレ
ーキ手段(B−R)の噛合を許可する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機に関
し、特に、その変速機構中の回転部材を後進段達成のた
めに回り止めする係止手段としてのブレーキに噛合式ブ
レーキを採用した自動変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機において、その変速機構中の
所定の回転部材を後進段の達成時に変速機ケースに回り
止め係止するブレーキ手段は、一般に湿式多板の摩擦係
合要素とその係合作動のための油圧サーボで構成され
る。こうした変速機構の後進段達成時には、ギヤ比が比
較的大きいことから、伝達されるトルクはそれだけ増幅
されて大きくなり、その反力を支持する後進用のブレー
キ手段にも大きなトルク吸収容量が要求されるため、摩
擦係合要素の枚数が多い構成とされる。
【0003】ところで、湿式多板の摩擦係合要素は、非
係合時には、該要素を構成する摩擦材とセパレータプレ
ートとの間に、係合作動に敏速に対応可能なように、微
小な間隙を保たせてトルク伝達を絶つ構成であるため、
この微小な間隙内に介在する潤滑油の連れ回りで、解放
状態でもある程度の引きずりトルクが生じることを避け
がたく、特に、トルク吸収容量を大きく採るために要素
枚数を多くすると、それだけ引きずり損失も大きくな
り、変速機構の動力伝達効率を低下させる要因となる。
【0004】こうした解放時の引きずりが本質的に生じ
ない係合要素として、通常、手動変速機のクラッチ等と
して用いられる噛合式係合手段、すなわち回転部材相互
の歯と歯を噛み合わせるいわゆるドッグクラッチがあ
る。そこで、後進用ブレーキ手段の上記摩擦係合要素に
代えて噛合式係合手段を用い、一方の回転部材を固定部
材として噛合式のブレーキ手段を構成すれば、ブレーキ
解放時の引きずりをなくして、自動変速機の変速機構の
動力伝達効率の低下を防ぐのに有効な対策となると考え
られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、噛合式
係合手段は、噛合させる相互の歯の間に相対回転がある
と係合が困難になる欠点をもっており、上記のように自
動変速機のブレーキ手段に適用すると、特に係止する回
転部材の回転が高い状態で噛合させる場合には、噛合ミ
スの繰り返しにより不快なギヤ音(ギヤ鳴り)の発生が
懸念される。こうした回転部材の回転が高い状態は、自
動変速機においては、変速機構の入力クラッチの摩擦係
合要素には避けられない解放時の引きずりにより、変速
機構への入力トルクがクラッチで完全に遮断されずに、
回転部材に直接又は変速機構を介して間接に伝達され、
該回転部材が連れ回りすることにより生じる。そして、
この回転の高低は、変速機構への入力であるエンジンの
回転に関連しており、例えば、車両の運転者がRレンジ
へのシフト操作と同時にアクセルペダルを踏み込んだよ
うな場合には、エンジン回転の上昇と共に上記回転部材
の連れ回り速度が高くなる。このような場合には、特に
ギヤ音が発生しやすくなる。
【0006】そこで、本発明は、自動変速機の伝達効率
向上のために後進段達成用のブレーキ手段を噛合式とし
ても、不快なギヤ音の発生を避けながら後進段を達成す
ることができる自動変速機の制御装置を提供することを
第1の目的とする。
【0007】次に、本発明は、上記制御装置によるギヤ
音の発生を避ける制御の実行時の後進段達成の遅れを可
及的に小さくすることを第2の目的とする。
【0008】更に、本発明は、上記制御の実行時に、確
実にギヤ音の発生を避ける具体的制御手段を得ることを
第3の目的とする。
【0009】次に、本発明は、上記制御装置によるギヤ
音の発生を避ける制御の実行条件を、後進段達成用ブレ
ーキ手段の作動を考慮して限定することで、後進段の達
成の遅れを限られた条件下に止めることを第4の目的と
する。
【0010】更に、本発明は、上記制御装置によるギヤ
音発生を避ける制御の実行条件を、後進段達成用ブレー
キ手段の作動を更に綿密に考慮して更に限定すること
で、後進段達成の遅れを極限られた条件下に止めること
を第5の目的とする。
【0011】次に、本発明は、上記制御を実行する際の
後進段の達成を遅らせる要因を排除することを第6の目
的とする。
【0012】更に、本発明は、上記制御実行下での後進
段の達成を可及的に早めることを第7の目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明は、変速機構の所定の回転部材と噛合す
ることにより該回転部材を回り止めする後進用ブレーキ
手段を備える自動変速機の制御装置であって、前記後進
用ブレーキ手段と回転部材との噛合を許容する該回転部
材の基準の回転数を設定する基準回転数設定手段と、後
進段が選択されたときに、前記回転部材の実際の回転数
と基準の回転数とを比較する回転数比較手段と、前記回
転部材の実際の回転数が基準の回転数より低いときの
み、後進用ブレーキ手段の噛合を許可する噛合許可手段
とを有することを特徴とする。
【0014】また、上記第2の目的を達成するため、前
記の構成に加えて、前記回転部材の実際の回転数が基準
の回転数より高いときに、変速機構へ入力される動力の
回転数を低下させる噛合促進手段を有する構成とされ
る。
【0015】更に、上記第3の目的を達成するため、前
記基準の回転数は、後進用ブレーキ手段の噛合の際のギ
ヤ音の発生を防止できる回転数に基づいて設定される。
【0016】次に、上記第4の目的を達成するため、前
記後進用ブレーキ手段は、前記回転部材に噛合して該回
転部材を回り止めする係止部材と、該係止部材を作動さ
せる油圧サーボとを有し、前記基準の回転数は、油圧サ
ーボに供給される油の温度に応じて設定される。
【0017】次に、上記第5の目的を達成するため、前
記後進用ブレーキ手段は、前記回転部材に噛合して該回
転部材を回り止めする係止部材と、該係止部材を作動さ
せる油圧サーボとを有し、前記基準の回転数は、油圧サ
ーボに供給される油の温度と油圧に応じて設定される。
【0018】次に、上記第6の目的を達成するため、前
記回転部材とは異なる他の回転部材に変速機構へ入力さ
れる動力を伝達して後進段を達成すべく、後進用ブレー
キ手段の噛合時に係合される入力摩擦クラッチ及び該入
力摩擦クラッチを作動させる油圧サーボを有し、後進用
ブレーキ手段の噛合が達成されるまで、入力摩擦クラッ
チの係合を待機させる係合待機手段を有する構成が採ら
れる。
【0019】次に、上記第7の目的を達成するため、上
記の構成に加えて、後進段が選択されると、前記入力摩
擦クラッチの油圧サーボの油圧を、該油圧サーボのピス
トンのストロークが終了して入力摩擦クラッチが係合開
始直前の状態となる油圧まで上昇させ、後進用ブレーキ
手段の噛合が達成されるまで上昇させた前記油圧を保持
する調圧手段を有する構成とされる。
【0020】
【発明の作用及び効果】上記請求項1記載の構成では、
後進用ブレーキ手段の噛合を、所定の回転部材の回転数
と、噛合を許容する基準の回転数とを比較し、基準の回
転数より実際の回転数が低いときのみ許可するようにな
るので、ギヤ音が発生するような状態での後進用ブレー
キ手段の噛合を防止することができる。
【0021】また、請求項2記載の構成では、後進用ブ
レーキ手段の噛合が許可されないときに、変速機構の入
力回転数を低下させることで、回転部材の実際の回転数
を噛合が許容される基準の回転数まで積極的に低下させ
ることができるので、ギヤ音の発生を避ける制御下での
後進段の達成を早めることができる。
【0022】更に、請求項3記載の構成では、後進段達
成時に常時確実にギヤ音の発生を防止することができ
る。
【0023】更に、請求項4記載の構成では、ギヤ音の
発生が、後進用ブレーキ手段の係止部材の移動速度と、
それが噛合する所定の回転部材の回転数により決まるの
に合わせて、係止部材の移動速度を左右する油圧サーボ
への供給油の油温に基づいて基準の回転数を設定してい
るので、油の流動性の変化に応じて、ギヤ音が発生する
領域だけで後進段の達成を禁止することができ、それに
より噛合禁止領域を局限して、可能な限り後進段の達成
を遅らせないようにすることができる。
【0024】更に、請求項5記載の構成では、同様にギ
ヤ音の発生が、係止部材の移動速度と、それが噛合する
所定の回転部材の回転数により決まるのに合わせて、係
止部材の移動速度を左右する油圧サーボへの供給油の油
温と油圧に基づいて、基準の回転数を設定しているの
で、油の流動性の変化と油圧の高低に応じて、ギヤ音が
発生する領域だけで後進段の達成を禁止でき、それによ
り噛合禁止領域を更に局限して、可能な限り後進段の達
成を遅らせないようにすることができる。
【0025】また、請求項6記載の構成では、後進段達
成時の動力伝達を行う入力摩擦クラッチは、後進用ブレ
ーキ手段の噛合が達成されるまで、係合を待機されるの
で、所定の回転部材の回転に影響を与えるのを防止する
ことができ、噛合達成をできるだけ早く行うことができ
る。
【0026】更に、請求項7記載の構成では、後進用ブ
レーキ手段の噛合達成と共に後進段時の動力伝達を行う
入力摩擦クラッチの油圧サーボの油圧を上昇させること
ができるので、噛合が許容される条件下での変速機構に
よる後進段の達成を迅速化することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿い、本発明の実施
形態を説明する。図1は本発明を適用した車両用の横置
式トランスアクスルを示すもので、この装置の機構部
は、車両のエンジン(E/G)Eに連結されたロックア
ップクラッチ(L/C)11付のトルクコンバータ12
と、その出力を前進5速後進1速に変速する変速機構M
とを有する自動変速機Tと、変速機構Mの出力を平行軸
で差動装置30に伝達するカウンタギヤ機構20と、伝
達された出力を車両の左右の車輪に伝達する前記差動装
置30とから構成されている。
【0028】この自動変速機Tにおける変速機構Mは、
3つのプラネタリギヤセットM1,M2,M3を有する
ものとされ、そのうちの2つのプラネタリギヤセットM
1,M2の大小径の異なるピニオンギヤP1 ,P2 は直
結され、両プラネタリギヤセットM1,M3のそれぞれ
のリングギヤR1 ,R3 とキャリアC3 ,C1 は、相互
に連結されており、プラネタリギヤセットM1のサンギ
ヤS1 とキャリアC1は入力要素とすべく、それぞれ入
力摩擦クラッチ(C−1,C−2)を介してトルクコン
バータ12のタービン軸13に連なる入力軸14に連結
されている。また、相互に連結されたリングギヤR1
キャリアC3 は、自動変速機Tの出力要素としての出力
ギヤ19に連結されている。更に、プラネタリギヤセッ
トM1のサンギヤS1 は、バンドブレーキ(B−1)に
より変速機ケース10に係止可能とされ、プラネタリギ
ヤセットM2のサンギヤS2 は、バンドブレーキ(B−
2)により変速機ケース10に係止可能とされ、プラネ
タリギヤセットM3のサンギヤS3 は、バンドブレーキ
(B−3)により同じく変速機ケース10に係止可能と
され、キャリアC1 に連結されたリングギヤR3 は、噛
合式の後進用ブレーキ手段(B−R)により変速機ケー
ス10に係止可能とされている。なお、図において各ク
ラッチ及びブレーキの油圧サーボは図示を省略されてい
る。
【0029】このように構成された自動変速機Tは、そ
の制御装置を構成する油圧制御装置40及び電子制御装
置(ECU)50による制御の下に、各クラッチ及びブ
レーキに対応する油圧サーボに油圧を供給し、それらを
係合及び解放させることで各変速段を達成する。すなわ
ち、第1速は、クラッチ(C−1)とブレーキ(B−
3)の係合で達成される。このとき、入力軸14の回転
は、クラッチ(C−1)経由でサンギヤS1 に入り、ブ
レーキ(B−3)の係合によるサンギヤS3 の係止で最
も減速されたキャリアC3 の回転として出力ギヤ19に
出力される。これに対して第2速は、クラッチ(C−
2)とブレーキ(B−3)の係合で達成される。このと
き、クラッチ(C−2)経由でキャリアC1 に入った入
力は、キャリアC1 経由でそのままリングギヤR3 に入
り、ブレーキ(B−3)の係合で係止されたサンギヤS
3 を反力要素とするキャリアC3 の差動回転として出力
ギヤ19に出力される。第3速は、両クラッチ(C−
1,C−2)の係合による第1のプラネタリギヤセット
M1の直結で達成される。このとき入力軸14の回転
は、そのままキャリアC3 の回転として出力ギヤ19に
出力される。
【0030】この自動変速機Tの第4速以上は、オーバ
ドライブとされ、第4速は、クラッチ(C−2)の係合
と、サンギヤS1 を係止するブレーキ(B−1)の係合
で達成される。このとき、入力軸14の回転はキャリア
1 の回転に対してピニオンギヤP1 の自転分増速され
たリングギヤR1 の回転としてキャリアC3 から出力ギ
ヤ19に伝達される。これに対して、第5速は、クラッ
チ(C−2)の係合と、ブレーキ(B−2)の係合で達
成され、このとき、入力軸14の回転は、キャリアC1
の回転に対して、第4速達成時より大径のサンギヤS2
に反力をとる小径のピニオンギヤP2 の自転分更に増速
されたリングギヤR1 の回転としてキャリアC3 から出
力ギヤ19に伝達される。
【0031】そして、本発明の主題に係る後進は、クラ
ッチ(C−1)とブレーキ(B−R)の係合で達成され
る。このとき、クラッチ(C−1)を介するサンギヤS
1 への入力に対して、ブレーキ(B−R)の噛合による
リングギヤR3 のケース10への係止でキャリアC1
回り止めされ、ピニオンギヤP1 の自転による逆転の減
速されたリングギヤR1 の回転がキャリアC3 経由で出
力ギヤ19から出力される。
【0032】こうした構成の自動変速機Tにおいて、本
発明は、上記のように、後進段達成のために係止される
所定の回転要素をリングギヤR3 、これを係止する後進
用ブレーキ手段をブレーキ(B−R)として適用されて
いる。そして、後進用ブレーキ手段は、図2にその詳細
を示すように、リングギヤR3 との噛合によりリングギ
ヤR3 をケース10に係止する噛合式のブレーキとされ
ている。
【0033】図2に詳細を示すように、後進用ブレーキ
手段は、係止部材1と、その操作手段としての油圧サー
ボ2とから構成されている。係止部材1は、その外周側
に形成されたスプライン歯1aをケース10の内周面に
形成されたスプライン溝10aに嵌合させて、ケース1
0に摺動案内されて軸方向可動な環状の部材とされ、そ
の内周にリングギヤR3 の外周噛合歯3aと噛み合う矩
形断面の歯溝1bを形成されている。これに対して、リ
ングギヤR3 の外周噛合歯3aは、リングギヤR3 の外
周面から外径方向に張り出す矩形歯として構成されてい
る。したがって、図3に両者の歯形を展開して示すよう
に、噛合時に、両者は、外周噛合歯3aの側面と歯溝1
bの側面との間に一定の遊びが形成される噛み合いとさ
れ、リングギヤR3 とピニオンギヤP3 との噛合による
トルク伝達時のリングギヤR3 の調心作用を妨げない構
成とされている。更に、外周噛合歯3aと歯溝1bの相
互に対峙する軸方向角部には噛合を容易にする切り欠き
3b,1cが付され、両歯とも先端が山形を呈してい
る。
【0034】油圧サーボ2は、ケース10の段差部に環
状に形成された油圧シリンダ10bと、油圧シリンダ1
0bに軸方向摺動自在に嵌挿されたプレス材からなるJ
字状断面の環状ピストン2aと、一端をスプリングシー
ト10cを介してケース10にスナップリング止めさ
れ、他端を係止部材1に形成された位置決め穴に嵌め込
んで、係止部材1に当接支持されて、係止部材1に復帰
力を負荷する圧縮コイルスプリングからなる周方向に一
定間隔で配置された複数のリターンスプリング2bとか
ら構成されている。そして、係止部材1は、ピストン2
aとは別体とされ、係止部材1の端面がピストン2aの
先端に当接されて、相互の心振れが許容されるように配
置されている。
【0035】こうした構成からなる後進用ブレーキ手段
は、油圧サーボ2のシリンダ10bに油圧を供給するこ
とで、そのピストン2aがシリンダ10bから押し出さ
れ、ピストン2aの先端に当接する係止部材aは、リタ
ーンスプリング2bを圧縮しつつ軸方向に摺動する。や
がて係止部材1の歯溝1bとリングギヤR3 の外周噛合
歯3aが噛合位置に達すると、それらの先端角部に形成
された切り欠き1c,3b(図3参照)に案内されて両
者の間に多少の位相のずれがあっても円滑に噛合が生
じ、更に係止部材1が押し込まれることで、完全な安定
した噛合状態に達する。
【0036】次に、図4に示すように、油圧制御装置4
0は、その油圧源を構成し、回路のライン圧油路aに油
圧を吐出するオイルポンプ(PUMP)41と、その吐
出圧を適宜リターン油路bにドレンしてライン圧油路a
の油圧をライン圧(PL )に調圧するプライマリレギュ
レータバルブ42と、ライン圧油路aを選択的にDレン
ジ油路cとRレンジ油路dに接続してライン圧(PL
をDレンジ圧又はRレンジ圧(PR )として各油路に選
択的に供給するマニュアルバルブ43と、ライン圧油路
aのライン圧(PL )を減圧してモジュレータ圧油路e
にモジュレータ圧(PM )を出力するソレノイドモジュ
レータバルブ44と、モジュレータ圧油路eのモジュレ
ータ圧(PM )をソレノイド信号に応じて調圧してスロ
ットル圧油路fにスロットル圧(PT )を出力するスロ
ットルリニアソレノイドバルブ45と、Rレンジ油路d
から後進用ブレーキ(B−R)の油圧サーボ2への油圧
の供給を制御するリバースコントロールバルブ46と、
リバースコントロールバルブ46に印加されるライン圧
油路aからのライン圧(PL )をソレノイド信号に応じ
てドレンする常開形オンオフソレノイド弁からなるソレ
ノイドリバースバルブ47と、ライン圧油路aから供給
されるライン圧(PL )をソレノイド信号圧とフィード
バック圧に応じて調圧して入力摩擦クラッチ(C−1)
の油圧サーボ3へ供給するC−1コントロールバルブ4
8と、モジュレータ圧油路eのモジュレータ圧(PM
をソレノイド信号圧に応じて調圧してC−1コントロー
ルバルブ48に印加するC1クラッチリニアソレノイド
バルブ49を備えている。
【0037】上記各ソレノイドバルブにソレノイド信号
を印加する電子制御装置50は、変速制御プログラムを
内蔵するマイクロコンピュータを主体に各ソレノイドバ
ルブのソレノイドへ信号を出力する駆動回路と、各ソレ
ノイドバルブからの信号をフィードバックするフィード
バック回路とを備える構成とされている。そして、この
電子制御装置50による制御のための入力手段として、
各種のセンサが各部に配設されている。図1に示すよう
に、本発明の主題とする制御に係るセンサとして、プラ
ネタリギヤセットM3のリングギヤR3 の回転から実際
のリングギヤ回転数(Nr)を検出するリングギヤ回転
数センサ51、図4に示すライン圧油路aの油の温度
(T)を検出する油温センサ52、同様にライン圧油路
aの油圧(PL )を検出する油圧センサ53、エンジン
Eの電子スロットルEaからスロットル開度(TH)を
検出するスロットル開度センサ54、図4に示すマニュ
アルバルブ43の操作リンク機構の回転からシフト装置
のシフトポジションを検出するニュートラルスタートス
イッチ55が設けられている。
【0038】こうした構成からなる制御装置は、図5に
示すフローチャートに従う処理フローにより本発明の主
題とする制御を実行する。制御開始の当初のステップS
−1では、初期設定として、入力摩擦クラッチ(C−
1)の油圧サーボ3のサーボ圧(PC 1 )を0(具体的
には、C1クラッチリニアソレノイドバルブ49のソレ
ノイドへの電子制御装置50からの信号出力を0)とし
て、油圧制御装置40の信号圧油路hをドレン(EX)
接続とし、C−1コントロールバルブ48への信号圧印
加を解放してC−1コントロールバルブ48をバネ復帰
でドレン(EX)接続させることでクラッチ油圧サーボ
3の油圧を油路iから抜く作動を生じさせるとともに、
電子制御装置50から電子スロットルEaへのエンジン
回転数低減信号をオフ(OFF)とし、更にリバースイ
ンヒビット信号をオン(ON)とする(具体的には、電
子制御装置からソレノイドリバースバルブ47のソレノ
イドへの信号出力を0として、リバースコントロールバ
ルブ46への信号圧油路jのソレノイド信号圧の印加を
解放して、リバースコントロールバルブ46の径差部に
かかる油圧でリバースコントロールバルブ46がドレン
(EX)接続となり、後進用ブレーキ(B−R)の油圧
サーボ2の油圧が油路kから抜ける作動が生じる)処理
が実行される。これにより、入力摩擦クラッチ(C−
1)は完全解放、エンジン回転数はアクセルペダルの踏
み込み量に応じたスロットル開度での回転数、後進用ブ
レーキ(B−R)は噛合から解放された状態となる。
【0039】この初期設定状態でステップS−2により
ニュートラルスタートスイッチ55からのN→Rシフト
信号の入力を待つ。車両運転者によりN→Rシフトが実
行されると、ニュートラルスタートスイッチ55からの
信号入力を基にステップS−2の判断が成立(Y)する
ので、ステップS−3により入力摩擦クラッチ(C−
1)の油圧サーボ3への油圧供給を開始する。具体的に
は、C1クラッチリニアソレノイドバルブ49のソレノ
イドに印加する駆動信号を増加させて、油路hのソレノ
イド信号圧を高め、C−1コントロールバルブ48を調
圧動作させる。この油圧(PSPC1)は、油圧サーボ
3のピストンストロークが終了する程度の油圧であり、
リターンスプリング荷重に対応して設定されている。次
に基準回転数設定手段としてのステップS−4で油温
(T)及び、その時点のライン圧(PL )を基に、電子
制御装置50のメモリ上に予め組み込まれたマップより
後進用ブレーキ手段(B−R)の噛合を許可し得る基準
の回転数としの限界回転数(Nrlim)を読み込む。
【0040】図7は限界回転数を設定する上記マップの
一例を示すもので、この例では、図に実線A、一点鎖線
B、二点鎖線Cで示す各温度領域をパラメータとして、
油圧と限界回転数(Nrlim)との関係が設定されて
いる。図にみるように、限界回転数(Nrlim)は、
油温が高くなるにつれて高く設定され、油圧が低くなる
につれて低く設定されている。このように限界回転数
(Nrlim)を油温と油圧の関数として設定している
のは、油圧サーボ2の作動、特にそのピストンストロー
クの速度が、それに供給される油の流動性と圧力により
変化することを考慮したことによる。そして、このこと
が、後に詳記する後進用ブレーキ(B−R)の噛合条件
に密接に関係している。
【0041】こうして読み込まれた限界回転数(Nrl
im)とリングギヤ回転数(Nr)を次の回転数比較手
段を構成するステップS−5で比較する。この判断でリ
ングギヤ回転数(Nr)が限界回転数(Nrlim)以
上のときには、噛合促進手段を構成するステップS−6
により噛合可能な状況に早急に移行させるべく、エンジ
ンEの電子スロットルEaにエンジン回転数低減信号を
出力して、アクセルペダルの踏み込み量に関係なくエン
ジン回転数を低下させる。この処理により、具体的に
は、図1に示すクラッチ(C−1)及び/又はクラッチ
(C−1)の引きずりによるキャリアC1 の回転に伴う
リングギヤR3 の回転が低減する作動が生じるととも
に、ステップS−7によりリバースを禁止する処理を行
ってソレノイドリバースバルブ47への信号出力をオフ
として油路jのドレンを行い、信号圧の印加でリバース
コントロールバルブ46をドレン接続状態とし、油路k
の油圧を抜き、ステップS−3に戻って入力摩擦クラッ
チ(C−1)の係合待機状態を維持する。
【0042】ステップS−7によるエンジン回転数低減
処理によりエンジン回転数が下がり、あるいは当初から
リングギヤ回転数が限界回転数(Nrlim)未満のと
きは、ステップS−5の噛合許可判断が成立(Y)とな
るので、噛合許可手段を構成するステップS−8に進
み、リバースインヒビット信号(REINSIG)をオ
フ(OFF)すなわちソレノイドリバースバルブ47へ
の信号をオンとして油路jのドレンを閉じることでリバ
ースコントロール46にソレノイド信号圧を印加し、後
進用ブレーキ手段(B−R)の油圧サーボ2への油圧の
供給を開始する。そして、次の係合待機手段を構成する
ステップS−9で、リングギヤ回転数(Nr)が実質上
0となるのを待つ。この判断が不成立(N)の場合は、
ステップS−5に戻る。
【0043】ステップS−9の噛合判断が成立(Y)す
ると、ステップS−10によりエンジン回転数低減処理
を止め、ステップS−11によりC1クラッチリニアソ
レノイドバルブ49への信号出力を大きくして、該バル
ブからの油路hのドレン量を絞り、入力摩擦クラッチ
(C−1)の係合のために油圧サーボ3への供給圧(P
C 1 )を徐々に高めていく処理を行う。この処理は、具
体的には、エンジン出力トルクに応じて予めマップ上で
設定された所定値(ΔSUPC1)を所定時間毎に前回
供給圧値(PC 1 )に加算する処理であり、入力トルク
の大きさに応じて異なる値とされている。
【0044】こうした昇圧処理を行いながら次のステッ
プS−12で昇圧の完了の判断が成立するのを待つ。こ
の判断は、クラッチ係合圧が入力トルクに多少の変動が
あっても係合を維持できるように、入力トルクに対応さ
せた予め設定された油圧(INPC1)と現時点の油圧
(PC 1 )との比較で成される。なお、この形態では、
現時点の油圧は、ステップS−11の処理による積算値
から得ているが、図4の油圧回路図に破線で示すよう
に、入力摩擦クラッチ(C−1)の油圧サーボ3の供給
油路iにクラッチ係合圧を検出する油圧センサを設け、
その実測値として得る方法も採り得る。かくして、この
判断が成立(Y)となると、ステップS−13で上記油
圧を維持する処理を行い、制御を終了する。
【0045】図6は、上記制御のタイミングをチャート
で示すもので、このチャートでは、N→Rシフト時にア
クセルペダルが若干踏み込まれた例を示す。したがっ
て、この例では、制御開始当初のN→Rシフト時には、
リングギヤ回転数(Nr)が限界回転数(図に一点鎖線
で示す)を若干上回り、エンジン回転数はアイドリング
回転から上昇過程にあり、スロットル開度(TH)も高
まっている。
【0046】N→Rシフトが実行され、ステップS−2
のシフト判断が成立すると、ステップS−6及びステッ
プS−7の処理が実行されるので、エンジン回転数低減
信号(EGRSIG)はオン(ON)となり、それによ
りアクセルペダル開度に係わりなくスロットル開度(T
H)がアイドリング時の開度に戻され、エンジン回転数
は下降していく。一方、リバースインヒビット信号(R
EINSIG)が出力(ON)されて後進段達成のため
の後進用ブレーキ手段の噛合は禁止される。他方、クラ
ッチの油圧サーボへの供給圧は、図に破線で示すよう
に、係合待機圧(PSPC1)とされる。
【0047】やがてエンジン回転数の低下でステップS
−5による限界値判断が成立すると、ステップS−8で
リバースインヒビット信号(REINSIG)がオフ
(OFF)すなわちソレノイドリバースバルブ47への
ソレノイド信号がオンとされるので、油路jのドレンが
止められ、リバースコントロール46が油路dと油路k
とを連通させる作動が生じ、後進用ブレーキ手段(B−
R)の油圧サーボ2への油圧供給が開始され噛合ストロ
ークに入る。この噛合ストロークとリングギヤの回転に
よる係止部材とリングギヤの相互の歯の噛み合いの関係
に関して、噛合限界回転数(Nrlim)は、図8に示
すように、係止部材1側の歯1bが距離sを移動するの
に要する時間が、リングギヤR3 側の歯3aが、歯間距
離gだけ回転するのに要する時間よりも短いときに噛合
可能となることから、それに合わせて設定される。こう
して噛合が達成されるとリングギヤ回転数は0となるの
でステップS−9の判断が成立し、ステップS−8によ
るエンジン回転数低減信号の出力がオフ(OFF)とさ
れ、スロットル開度はアクセルペダル開度に応じた値に
戻り、ステップS−11によるクラッチ油圧サーボへの
供給圧の昇圧が開始される。
【0048】そして、ストロークが終了すると、後進用
ブレーキ手段(B−R)の油圧サーボの油圧(PB R
は、急速に上昇してライン圧に達し、ステップS−12
によるクラッチ係合完了判断が成立すると、ステップS
−13によるクラッチ係合圧(PC 1 )の定圧維持がな
され、リバースの達成状態となる。
【0049】かくして、本実施形態によれば、後進用ブ
レーキ手段(B−R)の噛合を、リングギヤR3 の回転
数と、噛合を許容する限界回転数(Nrlim)とを比
較し、限界回転数より実際の回転数(Nr)が低いとき
のみ、噛合を許可するので、後進用ブレーキ手段(B−
R)の噛合不能状態での噛合作動を防いで、ギヤ音が発
生するような状態での噛合を防止できる。しかも、後進
用ブレーキ手段(B−R)の噛合が許可されないとき
に、エンジン回転の低減により変速機構の入力回転数を
低下させることで、リングギヤR3 の実際の回転数を噛
合が許容される限界回転数まで積極的に低下させること
ができるので、図6のN→RからRev開始までの時間
を短縮して、後進段の達成を早めることができる。
【0050】そしてギヤ音の発生が、係止部材1の移動
速度と、それが噛合するリングギヤR3 の回転数により
決まるのに合わせて、係止部材1の移動速度を左右する
油圧サーボ2への供給油の油温(T)と油圧(PL )に
基づいて、限界回転数(Nrlim)を設定しているの
で、油の流動性の変化と油圧の高低に応じてギヤ音が発
生する領域だけで後進段の達成を禁止でき、それにより
噛合禁止領域を局限して、可能な限り後進段の達成を遅
らせないようにすることができる。
【0051】更に、入力摩擦クラッチ(C−1)は、後
進用ブレーキ手段(B−R)の噛合が達成されるまで、
係合を待機されるので、リングギヤR3 の回転が上昇す
るのを防止することができ、噛合達成をできるだけ早く
行うことができる。更に、後進用ブレーキ手段(B−
R)の噛合と共に入力摩擦クラッチ(C−1)の油圧サ
ーボの油圧を上昇させることができるので、噛合が許容
される条件下での変速機構Mによる後進段の達成を迅速
化することができる。
【0052】以上、本発明を特定の変速機構を備える装
置に適用した実施形態に基づき詳説したが、本発明は、
前記変速機構に限らず、後進用ブレーキ手段を噛合式と
した各種の自動変速機に広く適用可能なものであり、特
許請求の範囲の個々の請求項に記載の事項の範囲内で種
々に細部の具体的な構成を変更して実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御装置を適用した自動変速機を含む
トランスアクスルのシステム構成図である。
【図2】上記自動変速機の変速機構の後進用ブレーキ手
段とその関連部分を示す部分断面図である。
【図3】上記後進用ブレーキ手段の係止部材とそれが噛
合する回転部材の噛合部の展開図である。
【図4】上記制御装置の油圧制御装置部の部分回路図で
ある。
【図5】上記制御装置の電子制御装置部で実行される制
御のフローチャートである。
【図6】上記制御装置による制御のタイムチャートであ
る。
【図7】上記制御装置による基本の回転数の設定のため
のマップデータを示すグラフである。
【図8】上記変速機構の後進用ブレーキ手段の噛合原理
を示す作動説明図である。
【符号の説明】
T 自動変速機 M 変速機構 R3 リングギヤ(所定の回転部材) S1 サンギヤ(他の回転部材) B−R 後進用ブレーキ手段 C−1 入力摩擦クラッチ 1 係止部材 2 油圧サーボ 3 油圧サーボ 40 油圧制御装置(制御装置) 50 電子制御装置(制御装置) S−3 ステップ(調圧手段) S−4 ステップ(基準回転数設定手段) S−5 ステップ(回転数比較手段) S−6 ステップ(噛合促進手段) S−8 ステップ(噛合許可手段) S−9 ステップ(係合待機手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 糟谷 悟 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機構の所定の回転部材と噛合するこ
    とにより該回転部材を回り止めする後進用ブレーキ手段
    を備える自動変速機の制御装置であって、 前記後進用ブレーキ手段と回転部材との噛合を許容する
    該回転部材の基準の回転数を設定する基準回転数設定手
    段と、 後進段が選択されたときに、前記回転部材の実際の回転
    数と基準の回転数とを比較する回転数比較手段と、 前記回転部材の実際の回転数が基準の回転数より低いと
    きのみ、後進用ブレーキ手段の噛合を許可する噛合許可
    手段とを有することを特徴とする自動変速機の制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記回転部材の実際の回転数が基準の回
    転数より高いときに、変速機構へ入力される動力の回転
    数を低下させる噛合促進手段を有する、請求項1記載の
    自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記基準の回転数は、後進用ブレーキ手
    段の噛合の際のギヤ音の発生を防止できる回転数に基づ
    いて設定される、請求項1又は2記載の自動変速機の制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記後進用ブレーキ手段は、前記回転部
    材に噛合して該回転部材を回り止めする係止部材と、該
    係止部材を作動させる油圧サーボとを有し、 前記基準の回転数は、油圧サーボに供給される油の温度
    に応じて設定される、請求項1、2又は3記載の自動変
    速機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記後進用ブレーキ手段は、前記回転部
    材に噛合して該回転部材を回り止めする係止部材と、該
    係止部材を作動させる油圧サーボとを有し、 前記基準の回転数は、油圧サーボに供給される油の温度
    と油圧に応じて設定される、請求項1、2又は3記載の
    自動変速機の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記回転部材とは異なる他の回転部材に
    変速機構へ入力される動力を伝達して後進段を達成すべ
    く、後進用ブレーキ手段の噛合時に係合される入力摩擦
    クラッチ及び該入力摩擦クラッチを作動させる油圧サー
    ボを有し、 後進用ブレーキ手段の噛合が達成されるまで、入力摩擦
    クラッチの係合を待機させる係合待機手段を有する、請
    求項1〜5のいずれか1項記載の自動変速機の制御装
    置。
  7. 【請求項7】 後進段が選択されると、前記入力摩擦ク
    ラッチの油圧サーボの油圧を、該油圧サーボのピストン
    のストロークが終了して入力摩擦クラッチが係合開始直
    前の状態となる油圧まで上昇させ、後進用ブレーキ手段
    の噛合が達成されるまで上昇させた前記油圧を保持する
    調圧手段を有する、請求項6記載の自動変速機の制御装
    置。
JP9020897A 1997-01-21 1997-01-21 自動変速機の制御装置 Pending JPH10205615A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008151300A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Toyota Motor Corp 車両の制御装置、制御方法、その方法を実現するプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体、車両用の駆動装置
JP2014196823A (ja) * 2013-03-07 2014-10-16 本田技研工業株式会社 自動変速機

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