JPH10202856A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents
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- JPH10202856A JPH10202856A JP9007416A JP741697A JPH10202856A JP H10202856 A JPH10202856 A JP H10202856A JP 9007416 A JP9007416 A JP 9007416A JP 741697 A JP741697 A JP 741697A JP H10202856 A JPH10202856 A JP H10202856A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/135—Nozzles
- B41J2/14—Structure thereof only for on-demand ink jet heads
- B41J2/14201—Structure of print heads with piezoelectric elements
- B41J2/14274—Structure of print heads with piezoelectric elements of stacked structure type, deformed by compression/extension and disposed on a diaphragm
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧電部材の連動変形を抑えて、クロストーク
による画質の低下を防止する。 【解決手段】 基板16と、この基板16上に設けられ
た複数の圧電部材24と、各圧電部材24にそれぞれ対
向して設けられた複数のインクキャビティ26を有する
天板20とを備えたヘッド本体30に対して、このヘッ
ド本体30を両側から挟むように上記基板16に補強板
34を固着するとともに上記天板20に補強板36を固
着した。
による画質の低下を防止する。 【解決手段】 基板16と、この基板16上に設けられ
た複数の圧電部材24と、各圧電部材24にそれぞれ対
向して設けられた複数のインクキャビティ26を有する
天板20とを備えたヘッド本体30に対して、このヘッ
ド本体30を両側から挟むように上記基板16に補強板
34を固着するとともに上記天板20に補強板36を固
着した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号に応じて
吐出したインク滴を記録紙等の記録媒体に付着させて画
像を記録するインクジェット記録ヘッドに関する。
吐出したインク滴を記録紙等の記録媒体に付着させて画
像を記録するインクジェット記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、基板と、この基板上に設けら
れた複数の圧電部材と、各圧電部材にそれぞれ対向して
設けられた複数のインクキャビティを有するキャビティ
形成部材とを備えたインクジェット記録ヘッドが提案さ
れている。
れた複数の圧電部材と、各圧電部材にそれぞれ対向して
設けられた複数のインクキャビティを有するキャビティ
形成部材とを備えたインクジェット記録ヘッドが提案さ
れている。
【0003】この種のインクジェット記録ヘッドでは、
画像信号に応じて任意の圧電部材に電圧を印加して変形
させ、この変形に基づき対応するインクキャビティ内部
のインクを加圧して吐出するようになっている。
画像信号に応じて任意の圧電部材に電圧を印加して変形
させ、この変形に基づき対応するインクキャビティ内部
のインクを加圧して吐出するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記インクジ
ェット記録ヘッドでは、各圧電部材への電圧印加パター
ンによっては圧電部材の変形による振動が基板やキャビ
ティ形成部材を介して隣接する圧電部材やインクキャビ
ティに伝播し、これらを連動変形させることにより意図
しないインクキャビティからインク滴が吐出される現象
すなわちクロストークが発生するという問題があった。
このクロストークは画質の安定性を損なうとともに、圧
電部材の変形時の発生力が対応するインクキャビティか
らのインク吐出だけに用いられないためインク吐出効率
の低下を招くことになる。
ェット記録ヘッドでは、各圧電部材への電圧印加パター
ンによっては圧電部材の変形による振動が基板やキャビ
ティ形成部材を介して隣接する圧電部材やインクキャビ
ティに伝播し、これらを連動変形させることにより意図
しないインクキャビティからインク滴が吐出される現象
すなわちクロストークが発生するという問題があった。
このクロストークは画質の安定性を損なうとともに、圧
電部材の変形時の発生力が対応するインクキャビティか
らのインク吐出だけに用いられないためインク吐出効率
の低下を招くことになる。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記問
題点を解消すべくなされたもので、基板と、この基板上
に設けられた複数の圧電部材と、各圧電部材にそれぞれ
対向して設けられた複数のインクキャビティを有するキ
ャビティ形成部材とを備えたヘッド本体に対して、この
ヘッド本体を両側から挟むように上記基板に第1の補強
板を固着するとともに上記キャビティ形成部材に第2の
補強板を固着したものである。
題点を解消すべくなされたもので、基板と、この基板上
に設けられた複数の圧電部材と、各圧電部材にそれぞれ
対向して設けられた複数のインクキャビティを有するキ
ャビティ形成部材とを備えたヘッド本体に対して、この
ヘッド本体を両側から挟むように上記基板に第1の補強
板を固着するとともに上記キャビティ形成部材に第2の
補強板を固着したものである。
【0006】
【発明の効果】本発明にかかるインクジェット記録ヘッ
ドでは、基板およびキャビティ形成部材がそれぞれ固着
された第1,第2の補強板により補強されているので、
任意の圧電部材の変形によって隣接する圧電部材やイン
クキャビティが連動変形するのをほぼ防止でき、クロス
トークを抑えることで良好な画像が得られる。また、こ
れによりインク吐出効率を向上させることができる。
ドでは、基板およびキャビティ形成部材がそれぞれ固着
された第1,第2の補強板により補強されているので、
任意の圧電部材の変形によって隣接する圧電部材やイン
クキャビティが連動変形するのをほぼ防止でき、クロス
トークを抑えることで良好な画像が得られる。また、こ
れによりインク吐出効率を向上させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実
施形態であるインクジェット記録ヘッド12,14が共
通の補強板(第1の補強板)34を挟んで一体的に構成
されるヘッドアセンブリ10の分解斜視図である。これ
らインクジェット記録ヘッド12,14は吐出するイン
クの色またはインク滴の大きさが異なるだけで実質的に
同じ構成を有するため、同一部材には同一符号を付して
重複説明を避ける。
の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一実
施形態であるインクジェット記録ヘッド12,14が共
通の補強板(第1の補強板)34を挟んで一体的に構成
されるヘッドアセンブリ10の分解斜視図である。これ
らインクジェット記録ヘッド12,14は吐出するイン
クの色またはインク滴の大きさが異なるだけで実質的に
同じ構成を有するため、同一部材には同一符号を付して
重複説明を避ける。
【0008】上記インクジェット記録ヘッド12,14
は、図1またはヘッドの縦,横断面をそれぞれ表す図
2,3に示すように、基板16、振動板18、隔壁50
および天板(キャビティ形成部材)20を重ねて一体的
に構成されるヘッド本体30と、このヘッド本体10を
両側から挟むように基板16に固着された補強板34お
よび天板20に固着された補強板(第2の補強板)36
とからなる。次に、ヘッド本体30の構成について詳述
する。
は、図1またはヘッドの縦,横断面をそれぞれ表す図
2,3に示すように、基板16、振動板18、隔壁50
および天板(キャビティ形成部材)20を重ねて一体的
に構成されるヘッド本体30と、このヘッド本体10を
両側から挟むように基板16に固着された補強板34お
よび天板20に固着された補強板(第2の補強板)36
とからなる。次に、ヘッド本体30の構成について詳述
する。
【0009】基板16はセラミック、金属または合成樹
脂等の材料からなる。この基板16上に接着固定された
振動板18は周知の圧電材料からなり、上面と下面に電
極層(図示せず)を備えている。振動板18はまた、そ
の長手方向に沿って複数のスリット22が所定間隔をお
いて平行に形成され、隣り合うスリット22の間が交互
に圧電部材24および立壁部25としてある。圧電部材
24は高温下で上下の電極層間に高電圧を印加して分極
処理されている。
脂等の材料からなる。この基板16上に接着固定された
振動板18は周知の圧電材料からなり、上面と下面に電
極層(図示せず)を備えている。振動板18はまた、そ
の長手方向に沿って複数のスリット22が所定間隔をお
いて平行に形成され、隣り合うスリット22の間が交互
に圧電部材24および立壁部25としてある。圧電部材
24は高温下で上下の電極層間に高電圧を印加して分極
処理されている。
【0010】上記振動板18に接着固定された隔壁50
は金属または合成樹脂等の薄肉フィルムからなる。この
隔壁50に接着固定された天板20は、セラミック、金
属、または合成樹脂等からなり、隔壁50の対向面を微
細加工して複数の溝状凹部が形成されている。これら凹
部が隔壁50によって覆われることにより天板20は、
各圧電部材24に対向する複数のインクキャビティ26
と、各インクキャビティ26にインクインレット42を
介して連通し、補給用インクを収容するインク供給室2
8とを有している。インク供給室28の端部には、図示
しないインクタンクに接続されたインク分配器40が接
続されており、インクタンクからインク分配器40を介
してインク供給室28に供給されたインクがインクイン
レット42を介して各インクキャビティ26に収容され
るようにしてある。
は金属または合成樹脂等の薄肉フィルムからなる。この
隔壁50に接着固定された天板20は、セラミック、金
属、または合成樹脂等からなり、隔壁50の対向面を微
細加工して複数の溝状凹部が形成されている。これら凹
部が隔壁50によって覆われることにより天板20は、
各圧電部材24に対向する複数のインクキャビティ26
と、各インクキャビティ26にインクインレット42を
介して連通し、補給用インクを収容するインク供給室2
8とを有している。インク供給室28の端部には、図示
しないインクタンクに接続されたインク分配器40が接
続されており、インクタンクからインク分配器40を介
してインク供給室28に供給されたインクがインクイン
レット42を介して各インクキャビティ26に収容され
るようにしてある。
【0011】また、天板20の端部に各インクキャビテ
ィ26に連通する複数のノズル32がレーザ加工により
直線上に等間隔で形成してある。すなわち、本実施形態
のインクジェット記録ヘッド12,14は、電圧印加時
に圧電部材24のインクキャビティ対向面が変位する方
向とインク吐出方向が直交する、いわゆるエッジ吐出タ
イプのヘッドとなっている。なお、各インクジェット記
録ヘッド12,14のノズル32の大きさは、同じに形
成してもよいし異ならせてもよい。
ィ26に連通する複数のノズル32がレーザ加工により
直線上に等間隔で形成してある。すなわち、本実施形態
のインクジェット記録ヘッド12,14は、電圧印加時
に圧電部材24のインクキャビティ対向面が変位する方
向とインク吐出方向が直交する、いわゆるエッジ吐出タ
イプのヘッドとなっている。なお、各インクジェット記
録ヘッド12,14のノズル32の大きさは、同じに形
成してもよいし異ならせてもよい。
【0012】図2に示すように、ノズル32側の振動板
18の端部はカバー46により覆われている。また、イ
ンクキャビティ26の長手方向に関する振動板18の長
さは天板20よりも長く、ノズル32の反対側において
圧電部材24は基板16とともに天板20から突出して
おり、この突出部において圧電部材24の一方の面の各
電極がアースに接続され、他方の面の各電極がフレキシ
ブル配線38(図1参照)を介して画像信号制御回路
(図示せず)にそれぞれ個別に接続されている。
18の端部はカバー46により覆われている。また、イ
ンクキャビティ26の長手方向に関する振動板18の長
さは天板20よりも長く、ノズル32の反対側において
圧電部材24は基板16とともに天板20から突出して
おり、この突出部において圧電部材24の一方の面の各
電極がアースに接続され、他方の面の各電極がフレキシ
ブル配線38(図1参照)を介して画像信号制御回路
(図示せず)にそれぞれ個別に接続されている。
【0013】以上の構成からなるヘッド本体30を挟ん
で固着されている補強板34,36はセラミック、金属
または合成樹脂等の平板からなり、それぞれ基板16ま
たは天板20とほぼ同じ大きさを有している。また、各
補強板34,36は接着層(図示せず)を介してそれぞ
れ固着されており、その接着層の厚みは約1〜20μm
とするのが好ましい。接着層がこれよりも厚くなると接
着層の弾性によって、基板16および天板20の連動変
形を抑えるという補強板の機能を十分に発揮できなくな
るためである。
で固着されている補強板34,36はセラミック、金属
または合成樹脂等の平板からなり、それぞれ基板16ま
たは天板20とほぼ同じ大きさを有している。また、各
補強板34,36は接着層(図示せず)を介してそれぞ
れ固着されており、その接着層の厚みは約1〜20μm
とするのが好ましい。接着層がこれよりも厚くなると接
着層の弾性によって、基板16および天板20の連動変
形を抑えるという補強板の機能を十分に発揮できなくな
るためである。
【0014】上記構成からなるインクジェット記録ヘッ
ド12,14では、画像信号制御回路から上下の電極間
に電圧が印加されると圧電部材24が瞬時に変形して隔
壁50をインクキャビティ26側に押し込む。これによ
り加圧されたインクがノズル32よりインク滴となって
吐出する。この動作を記録媒体に対して走査しながら繰
り返すことにより、上記インク滴が記録媒体に付着して
形成されるドットによって画像が記録される。
ド12,14では、画像信号制御回路から上下の電極間
に電圧が印加されると圧電部材24が瞬時に変形して隔
壁50をインクキャビティ26側に押し込む。これによ
り加圧されたインクがノズル32よりインク滴となって
吐出する。この動作を記録媒体に対して走査しながら繰
り返すことにより、上記インク滴が記録媒体に付着して
形成されるドットによって画像が記録される。
【0015】上記インクジェット記録ヘッド12,14
では、基板16および天板20が補強板32,34によ
りそれぞれ補強されているので、任意の圧電部材24を
変形させた場合にも基板16を介して隣接する圧電部材
24が連動変形したり、あるいは天板20が連動変形す
るのをほぼ防止でき、クロストークを画質に悪影響を及
ぼさない程度に抑えることができる。したがって、クロ
ストークによりインクが不必要に吐出することがなく、
画質の安定化を図れる。また、これにより圧電部材24
が変形する際の発生力が対応するインクキャビティから
のインク吐出力として確実に用いられるので、インク吐
出効率が向上する。
では、基板16および天板20が補強板32,34によ
りそれぞれ補強されているので、任意の圧電部材24を
変形させた場合にも基板16を介して隣接する圧電部材
24が連動変形したり、あるいは天板20が連動変形す
るのをほぼ防止でき、クロストークを画質に悪影響を及
ぼさない程度に抑えることができる。したがって、クロ
ストークによりインクが不必要に吐出することがなく、
画質の安定化を図れる。また、これにより圧電部材24
が変形する際の発生力が対応するインクキャビティから
のインク吐出力として確実に用いられるので、インク吐
出効率が向上する。
【0016】また、上記インクジェット記録ヘッド1
2,14はエッジ吐出タイプのヘッドであり、記録媒体
対向面であるノズル形成面の面積が小さいので、記録媒
体上におけるデッドスペースを小さくでき印字領域が広
くなる。また、同様の理由から、ヘッドの退避スペース
も小さくて済むので、装置の小型化に有利である。な
お、これらの効果は、各々2つのヘッドを有するヘッド
アセンブリ10を2つ並べて、4つのヘッドに異なる色
のインクをそれぞれ供給してフルカラー画像を形成する
場合に特に顕著である。
2,14はエッジ吐出タイプのヘッドであり、記録媒体
対向面であるノズル形成面の面積が小さいので、記録媒
体上におけるデッドスペースを小さくでき印字領域が広
くなる。また、同様の理由から、ヘッドの退避スペース
も小さくて済むので、装置の小型化に有利である。な
お、これらの効果は、各々2つのヘッドを有するヘッド
アセンブリ10を2つ並べて、4つのヘッドに異なる色
のインクをそれぞれ供給してフルカラー画像を形成する
場合に特に顕著である。
【0017】次に、上記インクジェット記録ヘッド1
2,14において、補強板の種類と厚みを種々変化させ
て圧電部材の連動変形の度合いとインク吐出状態を調べ
た。測定に使用した補強板の種類、およびそれらの弾性
率と厚み、変形率を図4の表に示す。なお、変形率と
は、特定の一つの圧電部材を非作動状態に保ちつつ残る
すべての圧電部材を動作させたときの上記特定の圧電部
材の連動変形量(δ2)を、上記特定の一つの圧電部材
を動作させる共に当該圧電部材を除くすべての圧電部材
を非作動状態としたときの上記特定の圧電部材の変形量
(δ1)で割った値(δ2/δ1)である。なお、この実
験では圧電部材として、一層当たりの厚みが35μmの
圧電層を15層積層した積層型圧電部材を用いた。ま
た、補強板はエポキシ樹脂接着剤(AZ−15;チバガ
イギ社製、弾性率260kgf/mm2)を用いて基板
および天板にそれぞれ接着し、その接着層の厚みを3μ
mとした。そして、圧電部材への印加電圧を30V、パ
ルス幅15μsecとした。
2,14において、補強板の種類と厚みを種々変化させ
て圧電部材の連動変形の度合いとインク吐出状態を調べ
た。測定に使用した補強板の種類、およびそれらの弾性
率と厚み、変形率を図4の表に示す。なお、変形率と
は、特定の一つの圧電部材を非作動状態に保ちつつ残る
すべての圧電部材を動作させたときの上記特定の圧電部
材の連動変形量(δ2)を、上記特定の一つの圧電部材
を動作させる共に当該圧電部材を除くすべての圧電部材
を非作動状態としたときの上記特定の圧電部材の変形量
(δ1)で割った値(δ2/δ1)である。なお、この実
験では圧電部材として、一層当たりの厚みが35μmの
圧電層を15層積層した積層型圧電部材を用いた。ま
た、補強板はエポキシ樹脂接着剤(AZ−15;チバガ
イギ社製、弾性率260kgf/mm2)を用いて基板
および天板にそれぞれ接着し、その接着層の厚みを3μ
mとした。そして、圧電部材への印加電圧を30V、パ
ルス幅15μsecとした。
【0018】上記変形率が5%以下であればクロストー
クによる影響が殆どない画像が得られるが、上記表に示
す結果より実験例1〜6のすべてについて変形率を5%
よりもかなり小さくできることが確認できた。これによ
り、クロストークをほぼ完全に防止できることが分か
る。実際、これらの実験例においては、クロストークに
よるインクの吐出のない良好な画像を得ることができ
た。
クによる影響が殆どない画像が得られるが、上記表に示
す結果より実験例1〜6のすべてについて変形率を5%
よりもかなり小さくできることが確認できた。これによ
り、クロストークをほぼ完全に防止できることが分か
る。実際、これらの実験例においては、クロストークに
よるインクの吐出のない良好な画像を得ることができ
た。
【0019】比較のため基板側にのみ補強板を設けて上
記実験と同一条件で実験した結果、いずれの場合も変形
率が倍以上に増大することが判明した。また、クロスト
ークによるインク吐出を生じる場合があった。
記実験と同一条件で実験した結果、いずれの場合も変形
率が倍以上に増大することが判明した。また、クロスト
ークによるインク吐出を生じる場合があった。
【0020】以上に説明した本実施形態のインクジェッ
ト記録ヘッド12,14では、圧電部材24が隔壁50
を介してインクキャビティ26に対向するようにした
が、図5に示すように、隔壁をなくして圧電部材24が
インクキャビティ26に直接臨むようにしてもよい。こ
の場合には、圧電部材24と立壁部25の間のスリット
22に例えば樹脂材料からなる充填材60を充填してイ
ンク漏れと加圧時のインクの回り込みを防止する。ま
た、圧電部材24のインク接触面にインク浸透防止用コ
ートを施すのが好ましい。
ト記録ヘッド12,14では、圧電部材24が隔壁50
を介してインクキャビティ26に対向するようにした
が、図5に示すように、隔壁をなくして圧電部材24が
インクキャビティ26に直接臨むようにしてもよい。こ
の場合には、圧電部材24と立壁部25の間のスリット
22に例えば樹脂材料からなる充填材60を充填してイ
ンク漏れと加圧時のインクの回り込みを防止する。ま
た、圧電部材24のインク接触面にインク浸透防止用コ
ートを施すのが好ましい。
【0021】さらに、上記各インクジェット記録ヘッド
12,14はエッジ吐出タイプのヘッドとしたが、本発
明は電圧印加時の圧電部材のインクキャビティ対向面の
変位方向とインク吐出方向が同方向である、いわゆる面
吐出タイプのヘッドにも適用できる。この場合には、図
6に示すように、インクキャビティ26の端部近傍に連
通するノズル32を天板20の上面に開口するように形
成し、これらノズル32を塞がないように補強板36の
長さを天板20より少し短く形成する。
12,14はエッジ吐出タイプのヘッドとしたが、本発
明は電圧印加時の圧電部材のインクキャビティ対向面の
変位方向とインク吐出方向が同方向である、いわゆる面
吐出タイプのヘッドにも適用できる。この場合には、図
6に示すように、インクキャビティ26の端部近傍に連
通するノズル32を天板20の上面に開口するように形
成し、これらノズル32を塞がないように補強板36の
長さを天板20より少し短く形成する。
【図1】 本発明にかかるインクジェット記録ヘッドを
背中合わせに2つ連結した状態を示す分解斜視図であ
る。
背中合わせに2つ連結した状態を示す分解斜視図であ
る。
【図2】 インクキャビティおよび圧電部材の長手方向
に沿って切断したヘッドの縦断面図である。
に沿って切断したヘッドの縦断面図である。
【図3】 図2におけるIII−III線断面図である。
【図4】 基板および天板に固着した補強板の種類や厚
みを種々変更したときの、圧電部材の変形率と画質の評
価を示す図表である。
みを種々変更したときの、圧電部材の変形率と画質の評
価を示す図表である。
【図5】 隔壁を省略したインクジェット記録ヘッドの
横断面図である。
横断面図である。
【図6】 天板の上部に開口するようにノズルを形成し
た面吐出タイプのインクジェット記録ヘッドの縦断面図
である。
た面吐出タイプのインクジェット記録ヘッドの縦断面図
である。
12,14…インクジェット記録ヘッド、16…基板、
18…振動板、20…天板(キャビティ形成部材)、2
4…圧電部材、26…インクキャビティ、34…補強板
(第1の補強板)、36…補強板(第2の補強板)。
18…振動板、20…天板(キャビティ形成部材)、2
4…圧電部材、26…インクキャビティ、34…補強板
(第1の補強板)、36…補強板(第2の補強板)。
Claims (1)
- 【請求項1】 基板と、この基板上に設けられた複数の
圧電部材と、各圧電部材にそれぞれ対向して設けられた
複数のインクキャビティを有するキャビティ形成部材と
を備えたヘッド本体に対して、このヘッド本体を両側か
ら挟むように上記基板に第1の補強板を固着するととも
に上記キャビティ形成部材に第2の補強板を固着したイ
ンクジェット記録ヘッド。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9007416A JPH10202856A (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | インクジェット記録ヘッド |
US09/008,364 US6036303A (en) | 1997-01-20 | 1998-01-16 | Inkjet recording head for reducing crosstalk |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9007416A JPH10202856A (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | インクジェット記録ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10202856A true JPH10202856A (ja) | 1998-08-04 |
Family
ID=11665273
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9007416A Pending JPH10202856A (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | インクジェット記録ヘッド |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6036303A (ja) |
JP (1) | JPH10202856A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006192893A (ja) * | 2004-12-16 | 2006-07-27 | Brother Ind Ltd | 液体移送装置及びその製造方法 |
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JP2000211138A (ja) * | 1999-01-22 | 2000-08-02 | Oce Technol Bv | インクジェット・プリントヘッド、及びその製造方法 |
JP2003053966A (ja) | 2000-06-12 | 2003-02-26 | Seiko Epson Corp | インクジェット式記録ヘッド |
JP4241090B2 (ja) * | 2003-02-28 | 2009-03-18 | リコープリンティングシステムズ株式会社 | インクジェットヘッド |
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US7651204B2 (en) * | 2006-09-14 | 2010-01-26 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Fluid ejection device |
JP2008183803A (ja) * | 2007-01-30 | 2008-08-14 | Brother Ind Ltd | 液滴噴射装置 |
JP5332375B2 (ja) * | 2008-07-25 | 2013-11-06 | 株式会社リコー | 液体吐出ヘッド、液体吐出ヘッドの製造方法、画像形成装置 |
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US4503444A (en) * | 1983-04-29 | 1985-03-05 | Hewlett-Packard Company | Method and apparatus for generating a gray scale with a high speed thermal ink jet printer |
EP0437062A3 (en) * | 1989-12-15 | 1991-12-27 | Tektronix, Inc. | Method and apparatus for printing with a drop-on-demand ink jet print head using an electric field |
JP3041952B2 (ja) * | 1990-02-23 | 2000-05-15 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット式記録ヘッド、圧電振動体、及びこれらの製造方法 |
JP2744536B2 (ja) * | 1991-10-04 | 1998-04-28 | 株式会社テック | インクジェットプリンタヘッド及びその製造方法 |
US5208605A (en) * | 1991-10-03 | 1993-05-04 | Xerox Corporation | Multi-resolution roofshooter printheads |
JP2843199B2 (ja) * | 1992-03-26 | 1999-01-06 | 株式会社テック | インクジェットプリンタヘッドの製造方法 |
US5412410A (en) * | 1993-01-04 | 1995-05-02 | Xerox Corporation | Ink jet printhead for continuous tone and text printing |
IT1268870B1 (it) * | 1993-08-23 | 1997-03-13 | Seiko Epson Corp | Testa di registrazione a getto d'inchiostro e procedimento per la sua fabbricazione. |
US5907338A (en) * | 1995-01-13 | 1999-05-25 | Burr; Ronald F. | High-performance ink jet print head |
JPH08267744A (ja) * | 1995-03-31 | 1996-10-15 | Minolta Co Ltd | インクジェット記録装置 |
-
1997
- 1997-01-20 JP JP9007416A patent/JPH10202856A/ja active Pending
-
1998
- 1998-01-16 US US09/008,364 patent/US6036303A/en not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006192893A (ja) * | 2004-12-16 | 2006-07-27 | Brother Ind Ltd | 液体移送装置及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6036303A (en) | 2000-03-14 |
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