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JPH10199168A - ディスク記憶装置 - Google Patents

ディスク記憶装置

Info

Publication number
JPH10199168A
JPH10199168A JP263897A JP263897A JPH10199168A JP H10199168 A JPH10199168 A JP H10199168A JP 263897 A JP263897 A JP 263897A JP 263897 A JP263897 A JP 263897A JP H10199168 A JPH10199168 A JP H10199168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
acceleration
storage device
disk storage
carriage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP263897A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Kobayashi
正人 小林
Takashi Yamaguchi
高司 山口
Takashi Yoshida
吉田  隆
Hirotake Hirai
洋武 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP263897A priority Critical patent/JPH10199168A/ja
Publication of JPH10199168A publication Critical patent/JPH10199168A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク記憶装置において、ヘッド支持機構
系の機構共振を抑制することで位置決め制御性能を向上
させる。 【解決手段】 加速度センサを個々のキャリッジアーム
に装着し、加速度アンプとヘッドアンプ等をキャリッジ
側面に取り付ける。選択されたヘッドを支持しているキ
ャリッジアームに対して加速度フィードバックを構成す
る。さらに、シーク動作中あるいはフォロイング動作中
に機構共振モードの推定を行い、その推定値に基づき加
速度フィードバックを実施する。以上により、機構共振
モードの経時変化や環境変化に対応可能となり、高速な
シーク動作や高精度なフォロイング動作が可能なディス
ク記憶装置を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
などのディスク記憶装置に係り、特に、加速度センサを
用いヘッドの高速で高精度な位置決めを可能とするヘッ
ド位置決め制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスク装置等では、ヘッド
部分の振動によって記録再生精度が低下することを防止
するために、ヘッドの振動を直接計測し、抑圧する技術
が開示されている。例えば、特開昭60−136972
号公報では、ヘッドスライダに加速度センサを取り付
け、これをシーク動作時には、速度信号の作成に用い、
フォロイング動作には、位置フィードバック信号の作成
に用い、フィードバック制御することで、ヘッドの振動
を抑制する方法が示されている。
【0003】また、特開昭63−42073号公報に
は、キャリッジのピボット部付近に加速度センサを取り
付け、これを位置フィードバック信号として用いる方法
が示されている。
【0004】また、特開平3−76064号公報には、
ヘッドスライダのヘッド素子に近接して加速度センサを
取り付け、シーク動作には、加速度信号を積分して速度
信号とし、フィードバックに用いる方法が示されてい
る。
【0005】更に、特開平3−192585号公報に
は、キャリッジに加速度を取り付け、それをセクタサー
ボのサンプリング周波数よりも高い周波数でサンプリン
グし、2回の積分を行い、位置フィードバック信号に用
いる方法が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記各従来技術におい
ては、加速度の装着位置に関する明確な開示はない。
【0007】ところで、特開昭60−136972号公
報に記載されているように、ヘッドスライダに加速度を
取り付けるとアクチュエータへ印加する制御入力からヘ
ッドスライダまでの全ての機構共振モードを検出でき
る。しかしながら、多くの機構共振モードを加速度信号
の成分に含め、ネガティブフィードバックするとかえっ
て制御性能を悪化させることになり、さらに、フィード
バックのゲインをあげると制御系が不安定になるという
問題がある。
【0008】また、特開平3−76064号公報のよう
にヘッドスライダのヘッド素子に近接して加速度センサ
を取り付けた場合も上記と同じ問題点がある。
【0009】さらに、シーク動作に、加速度信号より速
度信号を作成することが記載されているが、速度信号の
作成は、機構共振モードを含まない電流信号と位置信号
より作成した方がよく、加速度信号を用いて速度信号を
作成するとかえって速度信号の性質を悪化させるなどの
問題があった。
【0010】一方、特開昭63−42073号公報に記
載されているようにキャリッジのピボット付近に加速度
を取り付けると制御入力から加速度までのキャリッジの
機構共振モードを検出できるが、キャリッジの機構共振
モードの主要因はキャリッジアームの曲げであり、その
キャリッジアームの振動成分を検出できないといった問
題があった。
【0011】そして、特開昭60−136972号公
報、特開昭63−42073号公報、及び特開平3−1
92585号公報に記載の方法では、フォロイング動作
時に、加速度信号より位置フィードバック信号を作成す
ることが記載されているが、位置信号を作成するため
に、2回の積分を行うなど、機構共振の抑制という本来
の目的を達成することが困難な手法であった。
【0012】本発明の目的は、上記課題を解決し、高記
録密度、高精度位置決め、高速位置決めを図ったディス
ク装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、1つ以上のヘッドと、該ヘッドを支持す
る1つ以上のキャリッジアームと、該キャリッジアーム
を駆動する駆動機構と、該ヘッドによりディスクに情報
を読み書きするディスク記憶装置において、前記各キャ
リッジアームに加速度を検出する加速度検出手段を設
け、検出した加速度を増幅する加速度増幅器とを備えた
構成とした。
【0014】また、前記加速度増幅器と、前記加速度検
出手段を選択する選択回路と、前記ヘッドの記録再生信
号を増幅するヘッド増幅器と、前記ヘッドを選択する選
択回路とを前記駆動機構の側面に設置した。
【0015】そして、前記加速度検出手段を、前記ヘッ
ド支持部材の第一次機構振動モードの振動振幅が大き
く、第二次機構振動モードの振動振幅が小さな前記ヘッ
ド支持部材の特定箇所に取り付ける構成とした。
【0016】また、前記加速度検出手段と、該検出され
た加速度を増幅する加速度増幅器と、前記ヘッドの記録
再生信号を増幅するヘッド増幅器と、前記ヘッドを選択
する選択回路とを該キャリッジの側面に設置する構成と
した。
【0017】また、前記加速度検出手段に加えて加加速
度を検出手段を設け、前記加速度および加加速度に基づ
いて前記ヘッド支持部材の振動を抑圧する制御入力を発
生する制御補償手段を備えた構成とした。
【0018】そして、前記ヘッド支持部材の少なくとも
共振周波数と減衰比に基づき加速度制御入力を演算する
加速度制御補償手段とを備えた構成とした。
【0019】また、ヘッドまたはヘッド支持部材の加速
度を検出する加速度検出手段と、加速度が前記位置制御
入力と等しくなるように加速度制御入力を発生する加速
度制御補償手段とを備えた構成とした。
【0020】そして、ヘッドまたは前記ヘッド支持部材
の加速度を検出する加速度検出手段と、加速度をフィー
ドバック補償するアナログ制御入力を発生する加速度制
御補償手段とを備た構成とした。
【0021】さらに、ヘッドまたはヘッド支持部材の加
速度を検出する加速度検出手段と、前記加速度より前記
ヘッド支持部材の少なくとも共振周波数と減衰比を算出
するモデル推定手段と、前記演算した少なくとも共振周
波数と減衰比を記憶する記憶手段と付加した構成とし
た。
【0022】なお、モデル推定手段は、前記ヘッドのト
ラック移動時中の加速時の加速度をフィルタ処理して得
られる加速度信号を用いて、隣り合う波形ピークの間隔
より共振周波数を算出する手段や、隣り合う波形ピーク
の振幅より減衰比を算出する手段からなるものである
か、又は、ヘッド支持部材の機構モデルを設け、機構モ
デルにヘッド支持部材を駆動する同一のアンプの電流指
令を入力し、ヘッド支持部材の加速度と、機構モデルの
出力との偏差が減少するように、機構モデルの調整可能
な共振周波数を表すパラメータと、減衰比を表すパラメ
ータとを調整する調整手段とからなるものである。
【0023】さらに、モデル推定手段は、周波数応答法
によって得られたヘッド支持部材を駆動する制御入力か
ら目標加速度までのゲイン特性よりカーブフィットによ
り共振周波数および減衰比を算出する手段とから構成さ
れている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面によ
り詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明に係わるディスク記憶装置
の第1の一実施例を示す構成図である。
【0026】図においては、上位CPUから記録もしく
は再生の命令がディスクコントローラ9に送られると、
ディスクコントローラ9は、マイクロコンピュータシス
テム21に目的のトラックへヘッドの移動を指令する。
スピンドルモータで駆動される軸には磁気ディスクが取
り付けられており(図示せず)、ディスク面上をヘッド
1、2が僅かにすき間をおいて浮上している。ヘッド1
及びヘッド2は、それぞれ別の板バネ3により支持さ
れ、板バネ3はキャリッジアーム6に支持され、キャリ
ッジアーム6は一体となってボイスコイルモータ(VC
M)29に固定されている。なお、キャリッジアーム6
は板バネ3との接合部からピボット軸7までの間を指し
ており、このキャリッジアーム6を構成する全体部材、
即ちボイスコイルモータ取付け部までをキャリッジと称
している。ボイスコイルモータ29の移動にともない、
ヘッド1は、ピボット軸7を中心にして、ディスクの外
周から内周方向あるいはその逆方向へ移動し、ディスク
のトラック上に記録されたデータをヘッドアンプ13と
R/W回路12を介して、読み取りまたは書き込みをす
る。
【0027】この磁気ディスク装置は、高密度記録達成
のため、全てのディスクのトラックのセクタの先頭に記
録されたサーボ情報をヘッドで読み取り位置決めを行う
セクタサーボ方式を採用している。従って、ヘッド1及
びヘッド2はデータヘッドである。ヘッド選択信号11
は、ディスクコントローラ9の指示でヘッド選択回路1
4を動作させヘッドを切り換える。データヘッドから得
られたサーボ情報は、ヘッドアンプ13で増幅して、位
置信号復調回路17で、位置信号に変換される。この信
号は、A/D(アナログ・ディジタル)変換器18でデ
ジタル信号に変換される。また、サーボ情報のなかには
トラック番号を記録した箇所があり、これは、グレーコ
ード復調器(図示せず)により復調される。位置信号お
よびトラック番号は、バスライン25を介して、マイク
ロプロセッサ22に取り込まれる。
【0028】マイクロプロセッサシステム21は、マイ
クロプロセッサ22がバスライン25を介して、RAM
(ランダムアクセスメモリ)23、ROM(読み出し専
用メモリ)24に接続されている。ROM24には、速
度制御系、位置制御系、加速度制御系などのプログラム
を格納する。RAM23は、可変ゲイン等を一時的に格
納する。マイクロプロセッサ22は、制御入力uを演算
する。制御入力信号は、D/A(ディジタル・アナロ
グ)変換器26によりアナログ信号に変換された後、ボ
イスコイルモータを駆動するパワーアンプ27に送出さ
れ、ヘッドの位置決めが行われる。ここでは、パワーア
ンプの電流信号を検出して、A/D変換し、マイクロプ
ロセッサ22内に取り込む回路28構成としている。
【0029】更に、本実施例では、各々のキャリッジア
ームの先端付近に加速度検出手段である加速度センサ
4、5が取り付けられている。ディスクコントローラ9
は加速度センサ選択信号10を加速度選択回路16に発
信し、加速度選択回路16はその信号で加速度信号を切
り換える。基本的には、選択されたヘッド1、2に対応
して、選択されたヘッドが取付られているキャリッジア
ームの加速度を読みとるように動作する。各々の加速度
センサ4、5は、キャリッジのピボット軸7とヘッド
1、2とを結ぶ線上に対し垂直方向の並進加速度を検出
する。加速度センサ4から得られる加速度信号は、高域
ノイズを除去するための10kHzのローパスフィルタと
低域のオフセット成分を除去するための2Hzのハイパス
フィルタで構成されるバンドパスフィルタ19を通過さ
せる。このローパスフィルタはアンチアリヤシングフィ
ルタとしても活用できる。そしてこの信号をA/D変換
器20によりディジタル信号に変換して、マイクロプロ
セッサ22内に取り込む。
【0030】更に、本実施例においては、ヘッドアンプ
13、ヘッド選択回路14、加速度増幅器(アンプ)1
5、加速度選択回路16を同一基盤8に、もしくは、同
一ICチップに形成し、それをキャリッジアーム6のの
ピボット軸7付近の側面に付設した構成とした。このよ
うに構成することで、加速度アンプ15を出来る限り加
速度センサ4の近く設置可能となるため、信号の劣化が
ない。また、多くの加速度の信号線をFPC(フレキシ
ブル・プリンテッド・回路)を介して、送出する必要も
なくなる。
【0031】なお、加速度センサ4内に加速度アンプ1
5を付設してもよく、その場合は、ヘッドアンプ13、
ヘッド選択回路14、加速度選択回路16を同一基盤
8、もしくは、同一ICチップに形成すればよい。
【0032】次に、図2を用いて加速度センサ4、5の
取付位置について説明する。近年、キャリッジ部の質量
を軽減するために、図1に示すようにキャリッジアーム
部を中抜きしており、ヘッド支持部材の剛性が下がって
いる。このため、ヘッド支持部材の振動振幅が大きくな
る傾向にあり、加速度センサの取付位置は重要である。
図2は、キャリッジのピボット軸を支点とするキャリッ
ジアーム、ヘッド支持バネ、そしてヘッドまでのヘッド
支持部材を模式的に書いたものである。
【0033】通常、点Cの位置はヘッドの取付位置であ
る。図2(a)は、ヘッド支持部材の1次の曲げモード
を示しており、図2(b)は、2次の曲げモードを示し
ている。本第1の実施例におていは、加速度センサを点
Bの位置(通常キャリッジアーム先端付近である)に取
り付けることにより、2次のモードに影響を受けない1
次モードの測定が可能となり、これを後に述べる実施例
によってフィードバック制御することにより、安定な制
御系を構成することができる。この取付位置の探索は、
実測によって求めてもよく、また、ヘッド支持部材を有
限要素法によって振動解析して求めても良い。
【0034】前述のように加速度センサを2次曲げモー
ドの影響の小さい部分に設けることによって、ヘッドの
振動に影響を及ぼす1次振動を正確に測定でき、この検
出結果を用いて1次振動の発生を抑制することによりヘ
ッドの高精度の位置決めが可能になる。
【0035】図3は、本発明に係わる第2の一実施例を
示す構成図である。第1の実施例においては、各々のキ
ャリッジアーム6に加速度センサ4、5を取り付け、そ
の検出値を用いて制御することにより、各々のキャリッ
ジアームの振動を抑制することを示したが、第2の実施
例では、ピボット軸7付近のキャリッジ側面に、加速度
センサ32を取り付けたものである。この場合は、第1
の実施例ほどのヘッドの振動抑制能力はないが、振動抑
制の仕様により、どちらかを選択することになる。
【0036】本実施例においては、特に、加速度センサ
32と加速度アンプ31、ヘッド選択回路14、そして
ヘッドアンプ13を同一の基盤30上に形成するか、同
一のICに形成する。これにより、プロセスコストが安
くなり、また、組立が容易になる。
【0037】また、図3においては、加速度アンプ31
の出力を加速度信号35だけでなく、加速度信号の微分
信号である加加速度信号36も取り出せる加速度アンプ
を用いている。加加速度信号36も加速度信号35と同
様に、バンドパスフィルタ33を通過し、A/D変換3
4され、マイクロプロセッサ22に取り込まれて、後に
述べる実施例によりフィードバック制御に使用される。
なお、この加加速度信号36を演算する加速度アンプ3
1を図1に示した加速度のみを出力する加速度アンプ1
5としてもよく、また逆に、図1に示す加速度アンプ1
5を図3に示した加加速度まで出力できる加速度アンプ
31としても良い。
【0038】図4は、本発明のディスク記憶装置のヘッ
ド位置決め制御系の構成図である。
【0039】この図では、目標のトラックへヘッドを移
動させる際に、速度制御系で目標のトラック近傍へ移動
させ、目標のトラック近傍で位置制御系にスイッチ62
で制御系を切り換えるモード切り換え型の制御系であ
る。一般に磁気ディスク装置においては、2相の位置信
号が採用されている。復調回路は、セクタの先頭に記録
されたサーボ情報を復調して、互いに90°位相がずれ
た三角波状の不連続な2相の位置信号を生成する。各ト
ラックの中心は、この位置信号が零をクロスする位置で
ある。位置信号演算器54は、2相の位置信号から線形
な部分を切り出して連続な位置信号を生成する。これを
ヘッド位置信号と呼びyで表す。
【0040】ヘッド速度信号vは、速度信号演算器56
により、ヘッド位置信号yおよびパワーアンプ50の電
流値からオブザーバ等により算出される。目標速度発生
器57は、ヘッドの現在位置yと目標位置ty:55と
の残距離(y−ty)に基づいて、予めROM(読み出
し専用メモリ)24に書き込まれてる対応表から目標速
度信号tvを生成する。同様に、目標加速度発生器58
は、ヘッドの現在位置yと目標位置tyとの残距離(y
−ty)に基づいて、予めROM24に書き込まれてい
る対応表から目標加速度信号taを、速度制御の減速時
に生成する。
【0041】目標速度信号tvとヘッド速度信号vの偏
差は、速度誤差信号である。速度ループの速度フィード
バックゲイン59は、開ループの零クロス周波数が設計
値になるように制御対象のループゲインに基づいて決定
される。フィードバック制御信号は、速度誤差信号に速
度フィードバックゲイン59を乗算したフィードバック
制御入力信号を用いる。
【0042】ヘッドが目標のトラックの近傍に到達する
とスイッチ62が切り替わり位置制御器61によるフィ
ードバック制御に移行する。これによって、目標位置t
yに高精度に追従することができる。位置制御器61
は、例えば、リード・ラグ(位相進み・位相遅れ)補償
器で構成することができる。トラックアクセス時とトラ
ック追従時の各々の制御信号は、D/A変換器によりア
ナログ信号に変換された後、ボイスコイルモータを駆動
するパワーアンプ50に送出され、ヘッドの位置決めが
行われる。
【0043】以下では、図4に示す加速度フィードバッ
ク63について説明する。まず、キャリッジを含むヘッ
ド支持機構の概略モデルを図5に示す。ヘッドスライダ
とヘッドバネ部の質量をm2、キャリッジの質量をm1と
する。キャリッジを含みヘッド支持機構の主要な振動モ
ードは、キャリッジの曲げモードであり、これをバネ係
数k、粘性減衰係数cで表す。キャリッジを駆動する力
を駆動入力uとする。スライダの変位をヘッド位置yと
する。すると駆動入力uからヘッド出力yまでの伝達関
数は、sをラプラス変換係数とすると、
【0044】
【数1】
【0045】となる。ここで、kAはパワーアンプ50
のゲイン、kFはボイスコイルモータ51の力ゲインで
ある。ζnは減衰比、ωnは固有振動数であり、それぞれ
以下となる。
【0046】
【数2】
【0047】
【数3】
【0048】また、次式を定義する。
【0049】
【数4】
【0050】ヘッド位置を2回微分した信号は、ヘッド
加速度yaである。従って、駆動入力uからヘッド加速
度yaまでのモデルは、
【0051】
【数5】
【0052】となる。ここで、(数5)を状態空間表現で
記述し、公知の状態推定オブザーバ理論に基づき(数5)
の2つの状態量を推定し、その状態量にゲインをかけて
フィードバックすることにより(数5)の共振系を抑圧す
ることが可能である。しかし、状態フィードバックで
は、(数5)の分母の特性のみしか特性を指定することが
できないため、十分な抑圧特性を得ることができなかっ
た。ここでは、加速度の出力フィードバックで同様に振
動の抑圧が可能なのでその手法を説明する。
【0053】本第3の実施例では、制御入力uを以下と
する。始めに、加速度制御器64が定数の場合を示す。
【0054】
【数6】
【0055】ここで、fはフィードバックゲインで加速
度制御器64を示し、vは新たな制御入力である。これ
を(数5)に代入すると、
【0056】
【数7】
【0057】となる。よって、フィードバック後のシス
テムの固有周波数は、ωnSQR(1+f)となり、減衰比
は、ζSQR(1+f)となる。ここでフィードバックゲイ
ンfを正値に設定すれば、減衰比が大きくなり振動が少
なくなる。
【0058】次に、加速度制御器64を(比例+微分)型
フィードバックとした場合について示す。制御入力は、
【0059】
【数8】
【0060】となる。
【0061】図6は、(数6)をアナログ回路で構成した
例である。フィードバックゲインfは、f=R2/R1で
決定できる。この場合は、アナログ的に加速度フィード
バックを行うことができるため、ディジタルフィードバ
ックを実施する際のサンプリング周波数と演算遅れ等の
問題を回避することができる。構成は、図1において、
A/D変換器20を削除し、たとえば、(数6)をアナロ
グ制御で実現する場合には、図6で示す増幅器をD/A
変換器26とパワーアンプ27の間に挿入し、バンドパ
スフィルタ19を通過した加速度信号をフィードバック
する。これにより、マイナーループにてヘッド支持部材
の機構共振を抑制することができる。アナログ補償であ
るため、演算遅れ等がなく高精度に補償可能となる。
【0062】また、以下の制御入力により共振モードが
ないシステムを構成することができる。ここで、加速度
信号の微分信号(加加速度信号)は、図3に示した加加
速度信号36を生成する加速度アンプ31を用いて入手
してもよく、あるいは、公知技術の状態推定オブザーバ
理論を用いることにより入手してもよい。
【0063】
【数9】
【0064】このフィードバックを(数1)に印加する
と、
【0065】
【数10】
【0066】となり、振動モードは完全になくなってい
る。
【0067】さて、状態オブザーバ73で加速度信号と
加加速度信号に相当する状態量を推定し、状態フィード
バック72することにより、(数1)の制御対象は、以下
となる。
【0068】
【数11】
【0069】ただし、ζmおよびωmは、それぞれフィー
ドバック72によって設定した減衰比と固有周波数であ
る。本実施例では、これにさらに、以下の前置補償器7
1を構成してフィードバックしたことにより位相の遅れ
を回復する。
【0070】
【数12】
【0071】この補償を行うことにより、(数11)の分
子を(数12)の分子に設定することができるため、機構
共振モードをζmとωmを任意に選択することで、希望す
るモデルに設定することが可能となる。
【0072】図7にフィードバックを行う前の制御入力
uからヘッド出力yまでのボード線図を示す。減衰比ζ
nは0.08、固有周波数ωnは4kHzである。図8に、フォ
ロイング動作状態において、状態フィードバックと(数
12)によって加速度フィードバック制御した後の制御
入力uからヘッド出力yまでのボード線図を示す。補償
後の減衰比ωmを0.5、固有周波数ωmはそのまま4kHzと
した。このとき、ゼロクロス周波数は1kHz、位相余裕
は50度、ゲイン余裕は5dBとなった。一方、図9は、
加速度フィードバックを用いずに、ノッチフィルタによ
り、4kHzの機構共振を抑圧したときのボード線図であ
る。開ループ制御系のゼロクロス周波数は600Hz、位
相余裕は35度、ゲイン余裕5dBとなった。本発明の加
速度フィードバックを行うことにより、共振モードをノ
ッチフィルタ等を用いずに抑圧でき、ゼロクロス周波
数、すなわちサーボ帯域を高めることが可能となること
が分かる。従来は、零クロス周波数の6.6倍以上の周波
数に機構共振が存在していれば、安定な制御系を構成す
ることができたが、本発明によって、零クロス周波数の
4倍以上の周波数に機構共振が存在しても安定にヘッド
の位置決めができるようになり、ヘッドのトラック追従
の高精度化が達成される。
【0073】次に、図10に、シーク動作状態におい
て、状態フィードバックと(数12)によって加速度フィ
ードバックした時のヘッド支持部材の加速度とVCM電
流の応答を示す。ヘッドは、移動可能な全てのトラック
の1/3の距離をシークさせた。加速時には、VCM電
流によってVCMにトルクが発生し、キャリッジには、
ほぼステップ的に力が加わる。よって、キャリッジは、
主共振周波数の4kHzで振動をはじめ、減衰する。この
とき、VCMアンプへ印加する制御入力電圧は、飽和し
ている。さて、減速時には、制御入力電圧は、飽和しな
くなり、加速度フィードバックが有効となるため、加速
度は急激に減衰しはじめ、指数関数的に減速する区間で
はまったく振動していないことが分かる。すなわち、加
速時の加速度信号の平均の振幅が、減速時になるとほ三
分の一以下となる。一方、図11は、加速度フィードバ
ックを用いずに、ノッチフィルタにより4kHzの機構共
振を抑圧した時のシークの応答波形である。この場合
は、加速時、減速時、そして指数関数的に減速する時、
全ての区間においてヘッドは振動しているのが分かる。
これは、ノッチフィルタにより制御信号内には振動モー
ドが抑圧されているが、実際のヘッドは急激なヘッドの
移動により主共振が励振され、それが加速度として測定
されるためである。このことは、目的のトラックへヘッ
ドが移動した後もヘッドは振動していることになり、ヘ
ッドのアクセス時間が長くなるだけでなく、高精度なト
ラック追従を妨げる一つの要因であった。
【0074】次に、本発明に係わるディスク記憶装置の
機構共振の固有周波数と減衰比を推定する第4のいくつ
かの実施例を示す。上記本発明による加速度フィードバ
ック63を用いても、また、公知技術のオブザーバで状
態を推定し、状態フィードバック70を行うにしても、
キャリッジの機構共振モードの固有周波数ωnと減衰比
ζnの正確な情報が必要になる。この値が正確でない
と、逆に機構共振を励振してしまい、不安定になった
り、振動的になったりする。
【0075】以下では、加速時の加速度信号より、キャ
リッジ機構共振の減衰比ζnと固有振動数ωnを求める共
振モード推定器について説明する。図10の加速時のキ
ャリッジの加速度信号をバンドパスフィルタを通し、得
られた信号を図12に示す。1.3msから12.5msまでをプ
ロットしている。明らかに、波形の隣り合うピークa1
とピークa2との時間の逆数は、周波数fnである。従っ
て、固有振動数は、
【0076】
【数13】
【0077】また、ピークa1とピークa2より減衰比ζ
は、自然対数を用いて、
【0078】
【数14】
【0079】で演算することができる。さらに、演算精
度をあげるために、繰り返し、実施することで、シーク
動作の加速中に、正確な減衰比と固有振動数を求めるこ
とができる。
【0080】図13は、機構共振モードを推定する第4
の他の一実施例を示すブロック線図である。同定モデル
76のブロックは、ヘッド支持機構系のダイナミクスが
モデル化されてある。そして、その同定モデル76に
は、実際にVCMを駆動する同一の電流測定値が印加さ
れる。その同定モデル76の出力と実際のキャリッジの
加速度信号の出力との偏差信号をモデル調整器で偏差が
減少するように機構共振モデルのパラメータを調整す
る。この実施例は、シーク動作の加速時に実施してもよ
く。また、フォロイング動作時にも実施してもよく、さ
らには、オフライン的に、フォロイング動作中にヘッド
を主共振周波数付近で振動させて、その状態で動作させ
てもよい。
【0081】より具体的に、式を用いて説明する。ま
ず、(数1)は、次式として展開できる。ただし、簡単化
のため、VCM51の力ゲインは1とし、uはパワーア
ンプの電流値とする。
【0082】
【数15】
【0083】ここで、pを微分演算子、λを正の実数値
とすると、上式は、以下で記述できる。
【0084】
【数16】
【0085】但し、
【0086】
【数17】
【0087】
【数18】
【0088】
【数19】
【0089】である。時刻tにおけるφの推定値をφh
(t)とする。すると、(数16)に対する同定モデル76を
次式とする。
【0090】
【数20】
【0091】同定誤差は次式とする。
【0092】
【数21】
【0093】推定値φh(t)の調整モデル調整器77で行
う。ここでは、勾配アルゴリズムを用いて、次式の評価
関数
【0094】
【数22】
【0095】を時間の経過とともに、減少させる。学習
ゲイン行列をΓとすると、次式で更新する。
【0096】
【数23】
【0097】このとき、ξが十分な周波数特性を含んで
いれば、推定値φh(t)は真値φへ収束する。この調整則
は、最小二乗法などのより高精度なアルゴリズムを用い
てもよい。
【0098】得られた推定値は、一旦メモリ74に保持
され、図13の実施例では、オブザーバ73、状態フィ
ードバック72、そして(数12)で示される前置補償器7
1のゲインを変更する。例えば、シーク動作の加速時に
上記推定動作を行う場合には、加速時で推定した(数17)
の機構共振のゲインを、加速終了時に加速度フィードバ
ックの制御系のゲインに設定することで、選択されたヘ
ッドを保持しているキャリッジアームの振動を高精度に
抑制することができる。また、機構共振モードの経時変
化があまりない場合には、ある頻度で実施してもよい。
【0099】図14は、(数23)を用い(数17)のゲインの
推定値の収束応答波形である。シーク動作の加速中に収
束していることがわかる。なお、推定値は、(数17)で与
えるωn**2とζnωnだが、この推定結果よりωnとζnを
算出して、フィードバックに使用してもよい。
【0100】機構共振モードを推定する第4の他の一実
施例について説明する。フォロイング動作状態におい
て、VCM駆動制御入力信号に加算点を追加し、そこ
に、正弦波を印加する。そして、周波数を主共振周波数
付近で変化させ、VCM駆動制御入力信号から、キャリ
ッジの加速度信号までのゲインを周波数応答法により求
める。得られた実測結果を図15の実線に示す。この実
測値より、カーブフィットを行い、減衰比ζnと固有振
動数ωnを決定する。カーブフィットの手法は、共振ピ
ークの半値幅により決定することも可能である。また、
(数1)のモデルの減衰比と固有振動数を変化させ、実測
値のゲイン特性と計算値のゲイン特性の二乗和が最小と
なるように減衰比と固有振動数を決定することもでき
る。図15で示した計算値は、後者の手法を用いて計算
した結果である。演算した減衰比と固有振動数に基づき
加速度フィードバック補償器のゲインを決定する。する
と、図15において4kHz付近で振動のピークが40d
B程度存在するが、これを10dB以下とすることがで
きる。
【0101】以上、アナログ制御系で本発明の実施例を
説明したが、同様な議論は、ディジタル制御系において
も同一である。この場合は、加速度信号をディジタル化
するA/D変換器(アナログ・ディジタル変換器)2
0、34のサンプリングをヘッド位置信号のサンプリン
グ周波数の2倍から4倍もの周波数で取り込むことがよ
い。
【0102】また、本実施例は、2つの質量を持つ2自
由度モデルとして制御対象をモデル化したが、同様に3
自由度モデル、あるいはそれ以上の多自由度モデルに対
しても議論できる。
【0103】そして、本発明は、ヘッドの素子には依存
しない。記録素子を磁気誘導型のインダクティブヘッド
を用い、再生素子をMRヘッドを用いてもよい。この場
合は、図1におけるヘッドアンプ13には、MRヘッド
用の読みとりアンプと、インダクティブヘッド用の書き
込みアンプとなる。本発明により、この場合において
も、FPCを経由して送出する信号線の数を減らすこと
が可能である。
【0104】なお、本発明の実施例は、磁気ディスク装
置を取り上げたが、本発明は、他のディスク記憶装置、
たとえば、CD−ROM装置、光ディスク装置、DVD
−RAM装置、DVD−ROM装置などの位置決め制御
系にも容易に実現が可能である。
【0105】さらに、本発明は、シーク制御系を速度制
御系で、フォロイング制御系を位置制御系で実施する位
置決め制御系について述べたが、位置制御系のみで位置
決めを行う位置決め制御系に対しても同様な実現が可能
である。
【0106】
【発明の効果】本発明によれば、加速度を装着する位置
を個々のキャリッジアームに装着し、加速度フィードバ
ックをする構成となっているため、各キャリッジアーム
に対して機構共振モードを個別に補償することができ、
高速なシーク動作や高精度なフォロイング動作が可能な
ディスク記憶装置を実現できる。
【0107】また、本発明によれば、シーク動作中ある
いはフォロイング動作中に機構共振モードの推定を行
い、その推定値に基づき加速度フィードバックを実施す
る構成となっているため、機構共振モードの経時変化や
環境変化に対応可能なディスク記憶装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す構成図。
【図2】 加速度センサの取付位置を説明する図。
【図3】 本発明の第2の実施例を示す構成図。
【図4】 本発明の第3の実施例を示す構成図。
【図5】 ヘッド支持部材の振動モデル。
【図6】 本発明の第3の実施例の加速度フィードバッ
クを実現する回路図。
【図7】 ヘッド支持部材のボード線図。
【図8】 本発明による開ループ制御系のボード線図。
【図9】 従来のノッチフィルタを用いた開ループ制御
系のボード線図。
【図10】 本発明によるシーク動作の応答波形。
【図11】 従来のノッチフィルタを用いたシーク動作
の応答波形。
【図12】 本発明の第4の一実施例を示す加速度応答
波形。
【図13】 本発明の第4の一実施例を示す構成図。
【図14】 本発明によるゲイン推定の応答波形。
【図15】 本発明の第4の一実施例を示す機構共振の
ボード線図。
【符号の説明】
1…ヘッド、2…ヘッド、3…バネ、4…加速度セン
サ、5…加速度センサ、6…キャリッジアーム、7…ピ
ボット、8…回路基盤、10…加速度センサ選択信号、
11…ヘッド選択信号、13…ヘッドアンプ、14…ヘ
ッド選択回路、15…加速度アンプ、19…バンドパス
フィルタ、21…マイクロプロセッサシステム、25…
バスライン、27…パワーアンプ、29…VCM、30
…回路基盤、31…加速度アンプ、32…加速度セン
サ、33…バンドパスフィルタ、35…加速度信号、3
6…・・・・加加速度信号、50…パワーアンプ、51…V
CM,52…・・・・ヘッド支持機構系のダイナミクス、5
3・・・・ヘッド機構慣性体、55…目標位置、63…加速
度フィードバック、64…加速度制御器、70…加速度
フィードバック、71…前置補償器、72…状態フィー
ドバック、73…状態オブザーバ、74…メモリ、75
…モデル推定器、76…同定モデル、77…モデル調整
器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平井 洋武 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つ以上のヘッドと、前記ヘッドを支持す
    る1つ以上のキャリッジアームからなるヘッド支持部材
    と、前記ヘッド支持部材を駆動する駆動機構と、前記ヘ
    ッドによりディスクに情報を読み書きするディスク記憶
    装置において、 前記各キャリッジアームに加速度を検出する加速度検出
    手段と、該検出した加速度を増幅する加速度増幅器とを
    備えたことを特徴とするディスク記憶装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記加速度増幅器と、
    前記加速度検出手段を選択する選択回路と、前記ヘッド
    の記録再生信号を増幅するヘッド増幅器と、前記ヘッド
    を選択する選択回路とを前記キャリッジの側面に設ける
    ことを特徴とするディスク記憶装置。
  3. 【請求項3】ヘッドと、前記ヘッドを支持するキャリッ
    ジと、前記キャリッジを駆動する駆動機構と、前記ヘッ
    ドによりディスクに情報を読み書きするディスク記憶装
    置において、 前記キャリッジの側面に、加速度検出手段と、該検出さ
    れた加速度を増幅する加速度増幅器と、前記ヘッドの記
    録再生信号を増幅するヘッド増幅器と、前記ヘッドを選
    択する選択回路とを設けたことを特徴とするディスク記
    憶装置。
  4. 【請求項4】ヘッドによりディスクに情報を読み書きす
    るディスク記憶装置において、前記ヘッドまたは前記ヘ
    ッドを支持するキャリッジやバネ部材からなるヘッド支
    持部材の加速度を検出する加速度検出手段と、前記ヘッ
    ド支持部材の加加速度を検出する加加速度検出手段とを
    具備することを特徴とするディスク記憶装置。
  5. 【請求項5】位置情報が予め記憶されているディスク
    と、該位置情報を読み取るヘッドと、該ヘッドを支持す
    るヘッド支持部材と、該位置情報に基づき該ヘッド支持
    部材を駆動する位置制御入力を発生する位置制御補償手
    段とを有するディスク記憶装置において、前記ヘッドま
    たは前記ヘッド支持部材の加速度を検出する加速度検出
    手段と、該加速度が前記位置制御入力と等しくなるよう
    に加速度制御入力を発生する加速度制御補償手段とを具
    備することを特徴とするディスク記憶装置。
  6. 【請求項6】位置情報が間欠的に予め記録されているデ
    ィスクと、該位置情報を読みとるヘッドと、該ヘッドを
    支持するヘッド支持部材と、該位置情報に基づき該ヘッ
    ド支持部材を駆動するディジタル制御入力を発生する位
    置制御補償手段とを有するディスク記憶装置において、
    前記ヘッドまたは前記ヘッド支持部材の加速度を検出す
    る加速度検出手段と、該加速度をフィードバック補償す
    るアナログ制御入力を発生する加速度制御補償手段とを
    具備することを特徴とするディスク記憶装。
  7. 【請求項7】ヘッドによりディスクに情報を読み書きす
    るディスク記憶装置において、前記ヘッドまたはヘッド
    を支持するヘッド支持部材の加速度を検出する加速度検
    出手段と、前記加速度より前記ヘッド支持部材の少なく
    とも共振周波数と減衰比を算出するモデル推定手段と、
    前記演算した少なくとも前記共振周波数と前記減衰比を
    記憶する記憶手段とを具備することを特徴とするディス
    ク記憶装置。
  8. 【請求項8】前記モデル推定手段は、前記ヘッドのトラ
    ック移動時中の加速時の前記加速度をフィルタ処理して
    得られる加速度信号を用いて、隣り合う波形ピークの間
    隔より前記共振周波数を算出する手段や、隣り合う波形
    ピークの振幅より前記減衰比を算出する手段とを具備し
    たことを特徴とする請求項7に記載したディスク記憶装
    置。
  9. 【請求項9】前記モデル推定手段は、前記ヘッド支持部
    材の機構モデルと、該機構モデルに前記ヘッド支持部材
    を駆動する同一のアンプの電流指令を入力し、前記ヘッ
    ド支持部材の加速度と、該機構モデルの出力との偏差が
    減少するように、該機構モデルの調整可能な前記共振周
    波数を表すパラメータと、前記減衰比を表すパラメータ
    とを調整する調整手段とを具備したことを特徴とする請
    求項9に記載したディスク記憶装置。
  10. 【請求項10】ヘッドによりディスクに情報を読み書き
    するディスク記憶装置において、ヘッド移動時の加速時
    の前記ヘッドまたは前記ヘッドを支持するヘッド支持部
    材の加速度の平均振幅と減速時の該加速度の平均振幅の
    比が、三分の一以下であることを特徴とするディスク記
    憶装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999036914A1 (fr) * 1998-01-19 1999-07-22 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Appareil d'enregistrement et de reproduction d'informations
KR20020051641A (ko) * 2000-12-23 2002-06-29 서상돈 액튜에이터 구동 제어 회로
US7706099B2 (en) 2007-05-18 2010-04-27 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Magnetic disk drive and method of controlling the same

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KR20020051641A (ko) * 2000-12-23 2002-06-29 서상돈 액튜에이터 구동 제어 회로
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