JPH10196575A - 油冷却スクリュ圧縮機の給油構造 - Google Patents
油冷却スクリュ圧縮機の給油構造Info
- Publication number
- JPH10196575A JPH10196575A JP3101397A JP3101397A JPH10196575A JP H10196575 A JPH10196575 A JP H10196575A JP 3101397 A JP3101397 A JP 3101397A JP 3101397 A JP3101397 A JP 3101397A JP H10196575 A JPH10196575 A JP H10196575A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- compressor
- valve
- pressure
- passage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 寒冷時における圧縮機の始動直後の給油不足
による吐出空気温度の異常上昇を防止して、圧縮機本体
の焼き付き事故を防止する。 【解決手段】 オイルフィルタ16の出口側の給油管路
13を分岐し、分岐路13aには開閉弁19を設け、こ
の分岐路の他端を圧縮機本体の吸入口20に接続した、
この開閉弁は圧縮機の始動信号を受けて通路を開放し、
該圧縮機の始動後予め設定された時間を経過した後通路
を閉塞する油冷却スクリュ圧縮機の給油構造。
による吐出空気温度の異常上昇を防止して、圧縮機本体
の焼き付き事故を防止する。 【解決手段】 オイルフィルタ16の出口側の給油管路
13を分岐し、分岐路13aには開閉弁19を設け、こ
の分岐路の他端を圧縮機本体の吸入口20に接続した、
この開閉弁は圧縮機の始動信号を受けて通路を開放し、
該圧縮機の始動後予め設定された時間を経過した後通路
を閉塞する油冷却スクリュ圧縮機の給油構造。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮機本体の圧縮
過程における圧縮機本体のシリンダ内に潤滑油を供給
し、シリンダ内の潤滑及び密封、圧縮作用に伴う圧縮室
内の冷却を行う油冷式スクリュ圧縮機の給油構造に関す
る。
過程における圧縮機本体のシリンダ内に潤滑油を供給
し、シリンダ内の潤滑及び密封、圧縮作用に伴う圧縮室
内の冷却を行う油冷式スクリュ圧縮機の給油構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来圧縮機本体の圧縮過程のシリンダ内
に潤滑油を供給し、シリンダ内の潤滑及び密封、冷却を
行うようにした油冷式スクリュ圧縮機の給油構造は、図
9、図10に示すような油配管のとおりで、スクリュロ
ータの回転によって、エアクリーナ5から外気を圧縮機
本体1内に吸入し、バタフライバルブ6の回動動作によ
り吸入通路20を開放又は閉塞し、シリンダ2内に吸入
する吸入空気量を制御している。また、オス・メススク
リュロータ3、4の噛み合い回転により空気を圧縮する
過程のシリンダ2内に開口する給油口2aから潤滑油7
が供給され、圧縮空気と潤滑油7の気液混合流体が圧縮
機本体1の吐出口8から吐出され、逆止弁22を介して
吐出配管9からレシーバタンク10内へ圧送される。そ
して、前記気液混合流体はレシーバタンク10内で圧縮
空気と潤滑油7とに分離されるが、霧状の潤滑油7はセ
パレータ11にて捕集され、潤滑油7が除去された圧縮
空気は消費側配管12を介して消費側へ供給される。一
方、レシーバタンク10内で分離された潤滑油7は該レ
シーバタンク内底部の油溜まり部に貯留し、レシーバタ
ンク10内の圧力と圧縮機本体1のシリンダ2内の圧力
との圧力差によって給油管路13を介して圧縮機本体1
のシリンダ2内に圧送されるようになっている。前記給
油管路13にはレシーバタンク10側からバイパスバル
ブ14、オイルクーラ15、オイルフィルタ16、オイ
ルチェックバルブ17の順で配設されている。このバイ
パスバルブ14はレシーバタンク10内の潤滑油7の温
度が低い場合、オイルクーラ15を通さずにバイパス管
路18を介してオイルクーラ15の出口側の給油配管1
3へバイパスさせるようになっている。これにより、前
記シリンダ2内へ供給する潤滑油7の温度を所定範囲内
に保つことができる。
に潤滑油を供給し、シリンダ内の潤滑及び密封、冷却を
行うようにした油冷式スクリュ圧縮機の給油構造は、図
9、図10に示すような油配管のとおりで、スクリュロ
ータの回転によって、エアクリーナ5から外気を圧縮機
本体1内に吸入し、バタフライバルブ6の回動動作によ
り吸入通路20を開放又は閉塞し、シリンダ2内に吸入
する吸入空気量を制御している。また、オス・メススク
リュロータ3、4の噛み合い回転により空気を圧縮する
過程のシリンダ2内に開口する給油口2aから潤滑油7
が供給され、圧縮空気と潤滑油7の気液混合流体が圧縮
機本体1の吐出口8から吐出され、逆止弁22を介して
吐出配管9からレシーバタンク10内へ圧送される。そ
して、前記気液混合流体はレシーバタンク10内で圧縮
空気と潤滑油7とに分離されるが、霧状の潤滑油7はセ
パレータ11にて捕集され、潤滑油7が除去された圧縮
空気は消費側配管12を介して消費側へ供給される。一
方、レシーバタンク10内で分離された潤滑油7は該レ
シーバタンク内底部の油溜まり部に貯留し、レシーバタ
ンク10内の圧力と圧縮機本体1のシリンダ2内の圧力
との圧力差によって給油管路13を介して圧縮機本体1
のシリンダ2内に圧送されるようになっている。前記給
油管路13にはレシーバタンク10側からバイパスバル
ブ14、オイルクーラ15、オイルフィルタ16、オイ
ルチェックバルブ17の順で配設されている。このバイ
パスバルブ14はレシーバタンク10内の潤滑油7の温
度が低い場合、オイルクーラ15を通さずにバイパス管
路18を介してオイルクーラ15の出口側の給油配管1
3へバイパスさせるようになっている。これにより、前
記シリンダ2内へ供給する潤滑油7の温度を所定範囲内
に保つことができる。
【0003】さらに、図10に示すように、オイルチェ
ックバルブ17は、圧縮機が停止した時にレシーバタン
ク10内とシリンダ2内の圧力差により潤滑油7がシリ
ンダ2内に流入し、再始動時にオイルロック現象(作用
空間内に潤滑油が充満し液圧縮をすることによって、ス
クリュロータの回転ができなくなる)を防止する為に、
圧縮機の停止時に給油管路13を閉じるようになってい
る。具体的構造はオイルチェックバルブ17のボディー
44内に収容するピストン45が信号配管21を介して
圧縮機本体1の吐出口8からの吐出圧力を受けて図中左
方に摺動し、これに伴い、ロッド46を介して連結した
バルブ47もスプリング48の付勢力に抗して図中左方
に摺動して、オイルチェックバルブ17内の油通路49
を開放するようになっている。圧縮機が停止した場合に
は、吐出圧力が低下して大気圧と同じになるために、ス
プリング48の付勢力によりピストン45が図中右方に
摺動し、これに伴いバルブが油通路49を閉塞する。
ックバルブ17は、圧縮機が停止した時にレシーバタン
ク10内とシリンダ2内の圧力差により潤滑油7がシリ
ンダ2内に流入し、再始動時にオイルロック現象(作用
空間内に潤滑油が充満し液圧縮をすることによって、ス
クリュロータの回転ができなくなる)を防止する為に、
圧縮機の停止時に給油管路13を閉じるようになってい
る。具体的構造はオイルチェックバルブ17のボディー
44内に収容するピストン45が信号配管21を介して
圧縮機本体1の吐出口8からの吐出圧力を受けて図中左
方に摺動し、これに伴い、ロッド46を介して連結した
バルブ47もスプリング48の付勢力に抗して図中左方
に摺動して、オイルチェックバルブ17内の油通路49
を開放するようになっている。圧縮機が停止した場合に
は、吐出圧力が低下して大気圧と同じになるために、ス
プリング48の付勢力によりピストン45が図中右方に
摺動し、これに伴いバルブが油通路49を閉塞する。
【0004】しかし、大気温度が0°C以下の極低温時
には、潤滑油の粘度が高く(硬く)なり、前記レシーバ
タンク10内底部の油溜り部と圧縮機本体1のシリンダ
2内とを連通する給油管路13内及びバイパスバルブ1
4、オイルフィルタ16、オイルチェックバルブ17間
の流動性が悪化するため圧縮機の始動時、圧縮機本体1
のシリンダ2内に適量の潤滑油7が供給されず、シリン
ダ2内の潤滑と冷却不良に伴い吐出空気温が異常上昇し
て圧縮機本体1内の各摺動部が焼き付くという問題があ
った。特に始動初期の段階では、シリンダ2内に供給さ
れる潤滑油量が少なく、潤滑油によるシリンダ2内の密
封が十分に行なわれないので、圧縮機本体1から吐出さ
れる圧縮空気の圧力が低く、オイルチェックバルブ17
のバルブ47の油通路49は充分に開放せず、そのうえ
レシーバタンク10内の圧力も上昇していない為、給油
が遅れてしまうという問題がある。さらに、特許第25
01345号の構造の場合、オイルセパレータから直接
圧縮機本体の吸入口に給油するバイパス回路とするた
め、この潤滑油をろ過するオイルフィルタを必要とし、
このために従来に比して余分なオイルフィルタが必要で
あると共に、管路も長くなり管路抵抗も大きくなるとい
う問題がある。また、従来に比してオイルフィルタが増
えた分オイルフィルタ交換等のメンテナンスが煩わしい
という問題がある。
には、潤滑油の粘度が高く(硬く)なり、前記レシーバ
タンク10内底部の油溜り部と圧縮機本体1のシリンダ
2内とを連通する給油管路13内及びバイパスバルブ1
4、オイルフィルタ16、オイルチェックバルブ17間
の流動性が悪化するため圧縮機の始動時、圧縮機本体1
のシリンダ2内に適量の潤滑油7が供給されず、シリン
ダ2内の潤滑と冷却不良に伴い吐出空気温が異常上昇し
て圧縮機本体1内の各摺動部が焼き付くという問題があ
った。特に始動初期の段階では、シリンダ2内に供給さ
れる潤滑油量が少なく、潤滑油によるシリンダ2内の密
封が十分に行なわれないので、圧縮機本体1から吐出さ
れる圧縮空気の圧力が低く、オイルチェックバルブ17
のバルブ47の油通路49は充分に開放せず、そのうえ
レシーバタンク10内の圧力も上昇していない為、給油
が遅れてしまうという問題がある。さらに、特許第25
01345号の構造の場合、オイルセパレータから直接
圧縮機本体の吸入口に給油するバイパス回路とするた
め、この潤滑油をろ過するオイルフィルタを必要とし、
このために従来に比して余分なオイルフィルタが必要で
あると共に、管路も長くなり管路抵抗も大きくなるとい
う問題がある。また、従来に比してオイルフィルタが増
えた分オイルフィルタ交換等のメンテナンスが煩わしい
という問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は第1
に、寒冷時における圧縮機の始動直後の給油不足による
吐出空気温度の異常上昇を防止して、圧縮機本体の焼き
付き事故を防止すること。また、従来に対してオイルフ
ィルタを追加する必要がなく、その分オイルフィルタ交
換等のメンテナンスが容易であること。さらに、既存の
製品に対してもオイルフィルタの出口側の給油管路に分
岐路と開閉弁を追加するだけで、仮に既存機を寒冷地に
移動して使用する場合等においても改造が容易であるこ
と。第2と第3に、第1の課題に加えて、開閉弁が給油
管路内の油圧を検知して通路を開閉するようにして、確
実に給油管路内を潤滑油が流れてから前記開閉弁を閉じ
るようにすることができ、より確実に圧縮機本体の焼き
付き事故を防止できること。また、この開閉弁をオイル
チェックバルブと圧縮機本体の給油口とを接続する給油
管路内の油圧を検知して作動さることで同じ課題を解決
すること。第4と第5に、第1乃至第3のいずれかの課
題に加えて、分岐路の他端を圧縮機本体のケーシングの
吸入側端面に開口して、レシーバタンク内と作用空間と
の圧力差が大きく生じて素早く給油できること。また、
前記開口が吐出側に向いているので圧縮作用空間により
近い所へ潤滑油を噴射して、給油不足による圧縮機本体
の焼き付き防止できること。好ましくは吸入側端面の開
口をメスロータ側に設けることで、より多量の潤滑油を
供給すること。
に、寒冷時における圧縮機の始動直後の給油不足による
吐出空気温度の異常上昇を防止して、圧縮機本体の焼き
付き事故を防止すること。また、従来に対してオイルフ
ィルタを追加する必要がなく、その分オイルフィルタ交
換等のメンテナンスが容易であること。さらに、既存の
製品に対してもオイルフィルタの出口側の給油管路に分
岐路と開閉弁を追加するだけで、仮に既存機を寒冷地に
移動して使用する場合等においても改造が容易であるこ
と。第2と第3に、第1の課題に加えて、開閉弁が給油
管路内の油圧を検知して通路を開閉するようにして、確
実に給油管路内を潤滑油が流れてから前記開閉弁を閉じ
るようにすることができ、より確実に圧縮機本体の焼き
付き事故を防止できること。また、この開閉弁をオイル
チェックバルブと圧縮機本体の給油口とを接続する給油
管路内の油圧を検知して作動さることで同じ課題を解決
すること。第4と第5に、第1乃至第3のいずれかの課
題に加えて、分岐路の他端を圧縮機本体のケーシングの
吸入側端面に開口して、レシーバタンク内と作用空間と
の圧力差が大きく生じて素早く給油できること。また、
前記開口が吐出側に向いているので圧縮作用空間により
近い所へ潤滑油を噴射して、給油不足による圧縮機本体
の焼き付き防止できること。好ましくは吸入側端面の開
口をメスロータ側に設けることで、より多量の潤滑油を
供給すること。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1に、シリンダに収納
したオス・メススクリュロータの噛み合い回転によって
圧縮作用を行う過程のシリンダ内に潤滑油を供給する油
冷却スクリュ圧縮機本体と、レシーバタンクとを吐出管
路で連通し、該レシーバタンク内底部の油溜まり部と前
記圧縮機本体の給油口とを給油管路で連通し、該給油管
路中には潤滑油を冷却するオイルクーラを配設し、前記
オイルクーラを跨いで入口側と出口側とを連通するバイ
パス管路を設けると共に、このバイパス管路中に該オイ
ルクーラへの潤滑油の供給量を調節するバイパスバルブ
を配設し、また前記オイルクーラの出口側の給油管路中
に前記潤滑油をろ過するオイルフィルタを配設し、この
オイルフィルタの出口側の給油管路中に圧縮機の停止時
にシリンダ内への潤滑油の供給を停止するオイルチェッ
クバルブを配設した油冷却スクリュ圧縮機の給油構造に
おいて、前記オイルフィルタの出口側に接続した給油管
路には、該管路を分岐した分岐路を設け、この分岐路中
には開閉弁を設けると共に、該分岐路の他端を前記圧縮
機本体の吸入口に接続したことを特徴とする油冷却スク
リュ圧縮機の給油構造とする。第2に、前記分岐路に設
けた開閉弁は圧縮機の始動信号を受けて通路を開放し、
該圧縮機の始動後予め設定された時間を経過した後通路
を閉塞する時限式の開閉弁としたことを特徴とする請求
項1に記載の油冷却スクリュ圧縮機の給油構造とする。
第3に、前記分岐路に設けた開閉弁は前記給油管路内の
油圧に応じて通路を開閉し、前記給油管路内の油圧が予
め設定された圧力以下のときには前記分岐路を開放し、
前記給油管路内の油圧が予め設定された圧力を超えると
きには前記分岐路を閉塞する油圧検知式の開閉弁とした
ことを特徴とする請求項1に記載の油冷却スクリュ圧縮
機の給油構造とする。第4に、前記分岐路の他端は前記
圧縮機本体のケーシングの吸入側端面に開口したことを
特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載
の油冷却スクリュ圧縮機の給油構造とする。第5に、前
記分岐路の他端は前記圧縮機本体のケーシングの吸入側
端面であってかつメスロータの端面側に開口したことを
特徴とする請求項4に記載の油冷却スクリュ圧縮機の給
油構造とする。
したオス・メススクリュロータの噛み合い回転によって
圧縮作用を行う過程のシリンダ内に潤滑油を供給する油
冷却スクリュ圧縮機本体と、レシーバタンクとを吐出管
路で連通し、該レシーバタンク内底部の油溜まり部と前
記圧縮機本体の給油口とを給油管路で連通し、該給油管
路中には潤滑油を冷却するオイルクーラを配設し、前記
オイルクーラを跨いで入口側と出口側とを連通するバイ
パス管路を設けると共に、このバイパス管路中に該オイ
ルクーラへの潤滑油の供給量を調節するバイパスバルブ
を配設し、また前記オイルクーラの出口側の給油管路中
に前記潤滑油をろ過するオイルフィルタを配設し、この
オイルフィルタの出口側の給油管路中に圧縮機の停止時
にシリンダ内への潤滑油の供給を停止するオイルチェッ
クバルブを配設した油冷却スクリュ圧縮機の給油構造に
おいて、前記オイルフィルタの出口側に接続した給油管
路には、該管路を分岐した分岐路を設け、この分岐路中
には開閉弁を設けると共に、該分岐路の他端を前記圧縮
機本体の吸入口に接続したことを特徴とする油冷却スク
リュ圧縮機の給油構造とする。第2に、前記分岐路に設
けた開閉弁は圧縮機の始動信号を受けて通路を開放し、
該圧縮機の始動後予め設定された時間を経過した後通路
を閉塞する時限式の開閉弁としたことを特徴とする請求
項1に記載の油冷却スクリュ圧縮機の給油構造とする。
第3に、前記分岐路に設けた開閉弁は前記給油管路内の
油圧に応じて通路を開閉し、前記給油管路内の油圧が予
め設定された圧力以下のときには前記分岐路を開放し、
前記給油管路内の油圧が予め設定された圧力を超えると
きには前記分岐路を閉塞する油圧検知式の開閉弁とした
ことを特徴とする請求項1に記載の油冷却スクリュ圧縮
機の給油構造とする。第4に、前記分岐路の他端は前記
圧縮機本体のケーシングの吸入側端面に開口したことを
特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載
の油冷却スクリュ圧縮機の給油構造とする。第5に、前
記分岐路の他端は前記圧縮機本体のケーシングの吸入側
端面であってかつメスロータの端面側に開口したことを
特徴とする請求項4に記載の油冷却スクリュ圧縮機の給
油構造とする。
【0007】
【実施の形態】以下、本発明の油冷却スクリュ圧縮機の
給油構造について、各実施例に基づいて説明する。第1
実施例は図1に示すように、圧縮機本体1のシリンダ2
内に、オス・メススクリュロータ3、4が噛み合い回転
可能に収納されている。このオス・メススクリュロータ
3、4の噛み合い回転によって、エアクリーナ5から外
気を圧縮機本体1内に吸入し、バタフライバルブ6の回
動動作により吸入通路20を開放又は閉塞し、シリンダ
内に吸入する吸入空気量を制御している。また、オス
メススクリュロータ3、4の噛み合い回転により空気を
圧縮する過程のシリンダ2内に開口する給油口2aから
該シリンダ内に潤滑油7が供給され、圧縮空気と潤滑油
7の気液混合流体が圧縮機本体1の吐出口8から吐出さ
れ、吐出配管9を介してレシーバタンク10内へ圧送さ
れる。この気液混合流体はレシーバタンク10内で圧縮
空気と潤滑油7に分離されるが、霧状の潤滑油7はセパ
レータ11にて捕集され、潤滑油7が除去された圧縮空
気は消費側配管12を介して消費側へ供給される。一
方、レシーバタンク10内で分離された潤滑油7はレシ
ーバタンク内底部の油溜まり部に貯留し、レシーバタン
ク10内の圧力と圧縮機本体1のシリンダ2内の圧力と
の圧力差によって給油管路13を介して圧縮機本体1の
シリンダ2内に圧送されるようになっている。
給油構造について、各実施例に基づいて説明する。第1
実施例は図1に示すように、圧縮機本体1のシリンダ2
内に、オス・メススクリュロータ3、4が噛み合い回転
可能に収納されている。このオス・メススクリュロータ
3、4の噛み合い回転によって、エアクリーナ5から外
気を圧縮機本体1内に吸入し、バタフライバルブ6の回
動動作により吸入通路20を開放又は閉塞し、シリンダ
内に吸入する吸入空気量を制御している。また、オス
メススクリュロータ3、4の噛み合い回転により空気を
圧縮する過程のシリンダ2内に開口する給油口2aから
該シリンダ内に潤滑油7が供給され、圧縮空気と潤滑油
7の気液混合流体が圧縮機本体1の吐出口8から吐出さ
れ、吐出配管9を介してレシーバタンク10内へ圧送さ
れる。この気液混合流体はレシーバタンク10内で圧縮
空気と潤滑油7に分離されるが、霧状の潤滑油7はセパ
レータ11にて捕集され、潤滑油7が除去された圧縮空
気は消費側配管12を介して消費側へ供給される。一
方、レシーバタンク10内で分離された潤滑油7はレシ
ーバタンク内底部の油溜まり部に貯留し、レシーバタン
ク10内の圧力と圧縮機本体1のシリンダ2内の圧力と
の圧力差によって給油管路13を介して圧縮機本体1の
シリンダ2内に圧送されるようになっている。
【0008】前記給油管路13にはレシーバタンク10
側からバイパスバルブ14、オイルクーラ15、オイル
フィルタ16、オイルチェックバルブ17の順で配設さ
れている。このバイパスバルブ14はオイルクーラ15
の入口側の潤滑油7の温度が低い場合にはオイルクーラ
15を通らずにバイパス管路18を介してオイルクーラ
出口側の給油配管へ潤滑油がバイパスして、前記シリン
ダ2内へ供給する潤滑油7の温度を所定温度以上に保つ
ようになっている。さらに、前記オイルフィルタ16と
オイルチェックバルブ17との間の給油管路13を分岐
し、この分岐路13aは電磁弁19の開閉弁を介して圧
縮機本体1の吸入通路20に接続されている。この分岐
路13aに設けた電磁弁19は、圧縮機の始動操作によ
って通路を開放し、圧縮機の始動後予め設定された時間
を経過した後通路を閉じるよう電気回路を構成してい
る。なお、符号21は圧縮機本体1の吐出口8と連通し
ているオイルチェックバルブ17の信号配管であり、符
号22は吐出配管9に設けた逆止弁であり、符号23は
オイルクーラ15の冷却ファンである。
側からバイパスバルブ14、オイルクーラ15、オイル
フィルタ16、オイルチェックバルブ17の順で配設さ
れている。このバイパスバルブ14はオイルクーラ15
の入口側の潤滑油7の温度が低い場合にはオイルクーラ
15を通らずにバイパス管路18を介してオイルクーラ
出口側の給油配管へ潤滑油がバイパスして、前記シリン
ダ2内へ供給する潤滑油7の温度を所定温度以上に保つ
ようになっている。さらに、前記オイルフィルタ16と
オイルチェックバルブ17との間の給油管路13を分岐
し、この分岐路13aは電磁弁19の開閉弁を介して圧
縮機本体1の吸入通路20に接続されている。この分岐
路13aに設けた電磁弁19は、圧縮機の始動操作によ
って通路を開放し、圧縮機の始動後予め設定された時間
を経過した後通路を閉じるよう電気回路を構成してい
る。なお、符号21は圧縮機本体1の吐出口8と連通し
ているオイルチェックバルブ17の信号配管であり、符
号22は吐出配管9に設けた逆止弁であり、符号23は
オイルクーラ15の冷却ファンである。
【0009】上述のような油冷却スクリュ圧縮機の給油
構造の構成によりその作用は、スクリュ圧縮機の図示し
ていない始動スイッチを始動位置にすると、前記分岐路
13aに設けた電磁弁19が通路を開くと共に、これと
同時に圧縮機が始動し、エアクリーナ5を介して圧縮機
本体1内に外気を吸入する。そして、始動直後には、圧
縮機本体1から吐出される吐出空気の圧力が低く、オイ
ルチェックバルブ17のバルブ47の油路49が充分に
開放せず、そのうえ、レシーバタンク10内の圧力がシ
リンダ2内の圧力よりも低いことから、レシーバタンク
10内の潤滑油7がシリンダ2内に開口する給油口2a
から該シリンダ内に供給されない。しかし、吸入通路2
0は負圧状態となっているので、レシーバタンク10内
と吸入通路20内との圧力差が生じ、レシーバタンク1
0内の潤滑油7は分岐路13aから吸入通路20に供給
される。これにより、始動直後から圧縮機本体1内に適
量の潤滑油7を供給することができ、圧縮機本体1が外
気を吸入し圧縮する過程で、圧縮作用に伴う圧縮熱及び
オス・メススクリュロータ3、4間の摩擦熱の除去(冷
却)を行うことができ、吐出空気温度の異常上昇を防止
して、圧縮機本体1内の摺動部の焼き付き事故を防止で
きるのである。
構造の構成によりその作用は、スクリュ圧縮機の図示し
ていない始動スイッチを始動位置にすると、前記分岐路
13aに設けた電磁弁19が通路を開くと共に、これと
同時に圧縮機が始動し、エアクリーナ5を介して圧縮機
本体1内に外気を吸入する。そして、始動直後には、圧
縮機本体1から吐出される吐出空気の圧力が低く、オイ
ルチェックバルブ17のバルブ47の油路49が充分に
開放せず、そのうえ、レシーバタンク10内の圧力がシ
リンダ2内の圧力よりも低いことから、レシーバタンク
10内の潤滑油7がシリンダ2内に開口する給油口2a
から該シリンダ内に供給されない。しかし、吸入通路2
0は負圧状態となっているので、レシーバタンク10内
と吸入通路20内との圧力差が生じ、レシーバタンク1
0内の潤滑油7は分岐路13aから吸入通路20に供給
される。これにより、始動直後から圧縮機本体1内に適
量の潤滑油7を供給することができ、圧縮機本体1が外
気を吸入し圧縮する過程で、圧縮作用に伴う圧縮熱及び
オス・メススクリュロータ3、4間の摩擦熱の除去(冷
却)を行うことができ、吐出空気温度の異常上昇を防止
して、圧縮機本体1内の摺動部の焼き付き事故を防止で
きるのである。
【0010】また、第2実施例として、図2に示すよう
に、油冷却スクリュ圧縮機の給油構造は上述の第1実施
例の図1と同一部位は同一符号を付すことで説明を省略
する。第1実施例の給油管路13に、好ましくは油圧式
の圧力スイッチ24を設け、この圧力スイッチ24の信
号によって分岐路13aに設けてある電磁弁19が開閉
するようになっている。前記電磁弁19は圧力スイッチ
24の予め設定された圧力以下のときには通路を開放
し、圧力スイッチ24の予め設定された圧力を越えた時
には通路を閉塞するように制御されている。この圧力ス
イッチ24の設定圧力はオイルチェックバルブ17が通
路49を開放し、かつ圧縮機本体1内に確実に給油でき
る圧力に設定されている。なお、好ましくは、圧力スイ
ッチ24をオイルチェックバルブ17の出口側の給油管
路13に設けた方がよい。これは寒冷地等はオイルチェ
ックバルブ17の作動が悪かったり、潤滑油6の流動性
が悪いため、オイルチェックバルブ17の入口側の油圧
のみ上昇して、出口側の油圧が上昇しないことが考えら
れるので、オイルチェックバルブ17の出口側の給油管
路13に圧力スイッチ24を設ければ確実にシリンダ2
内への給油がされているか否か検知できる。
に、油冷却スクリュ圧縮機の給油構造は上述の第1実施
例の図1と同一部位は同一符号を付すことで説明を省略
する。第1実施例の給油管路13に、好ましくは油圧式
の圧力スイッチ24を設け、この圧力スイッチ24の信
号によって分岐路13aに設けてある電磁弁19が開閉
するようになっている。前記電磁弁19は圧力スイッチ
24の予め設定された圧力以下のときには通路を開放
し、圧力スイッチ24の予め設定された圧力を越えた時
には通路を閉塞するように制御されている。この圧力ス
イッチ24の設定圧力はオイルチェックバルブ17が通
路49を開放し、かつ圧縮機本体1内に確実に給油でき
る圧力に設定されている。なお、好ましくは、圧力スイ
ッチ24をオイルチェックバルブ17の出口側の給油管
路13に設けた方がよい。これは寒冷地等はオイルチェ
ックバルブ17の作動が悪かったり、潤滑油6の流動性
が悪いため、オイルチェックバルブ17の入口側の油圧
のみ上昇して、出口側の油圧が上昇しないことが考えら
れるので、オイルチェックバルブ17の出口側の給油管
路13に圧力スイッチ24を設ければ確実にシリンダ2
内への給油がされているか否か検知できる。
【0011】上述のような第2実施例の給油構造の構成
によりその作用は、油冷却スクリュ圧縮機を始動した直
後にはレシーバタンク10内の圧力はまだ潤滑油6を圧
送可能な圧力まで上昇しておらず給油管路13内の圧力
も高くないことから、電磁弁19は分岐路13aを開放
している。その後、圧縮空気の圧送により次第にレシー
バタンク10内の圧力が上昇し吸入通路20内との圧力
差が生じると、分岐路13aを介して、潤滑油7が圧縮
機本体1のシリンダ2内に供給される。そして、さらに
レシーバタンク10内の圧力が上昇し、給油管路13内
が圧力スイッチ24の予め設定された圧力を越えると電
磁弁19が分岐路13aを閉塞し、オイルチェックバル
ブ17が給油管路13を開放し、シリンダ2内に開口す
る給油口2aから該シリンダ内に潤滑油7を供給する。
によりその作用は、油冷却スクリュ圧縮機を始動した直
後にはレシーバタンク10内の圧力はまだ潤滑油6を圧
送可能な圧力まで上昇しておらず給油管路13内の圧力
も高くないことから、電磁弁19は分岐路13aを開放
している。その後、圧縮空気の圧送により次第にレシー
バタンク10内の圧力が上昇し吸入通路20内との圧力
差が生じると、分岐路13aを介して、潤滑油7が圧縮
機本体1のシリンダ2内に供給される。そして、さらに
レシーバタンク10内の圧力が上昇し、給油管路13内
が圧力スイッチ24の予め設定された圧力を越えると電
磁弁19が分岐路13aを閉塞し、オイルチェックバル
ブ17が給油管路13を開放し、シリンダ2内に開口す
る給油口2aから該シリンダ内に潤滑油7を供給する。
【0012】さらに、第3実施例として、図3、図4に
示すように、上述のような第2実施例の圧力スイッチ2
4と電磁弁19とに代えて、機械的に作動する切替弁2
5にしたものである。該切替弁25は、ボディ26内に
Oリング27を付設したピストン28が摺動自在に装着
され、このピストン28はスプリング29の介在でオイ
ルチェックバルブ17の出口側通路からの油圧に抗する
ようになっている。また、ピストン28には、油路が設
けられ、オイルチェックバルブ17の出口側の給油管路
13の油圧によってボディ26内をピストン28が摺動
し、分岐路13aを開閉するようになっている。
示すように、上述のような第2実施例の圧力スイッチ2
4と電磁弁19とに代えて、機械的に作動する切替弁2
5にしたものである。該切替弁25は、ボディ26内に
Oリング27を付設したピストン28が摺動自在に装着
され、このピストン28はスプリング29の介在でオイ
ルチェックバルブ17の出口側通路からの油圧に抗する
ようになっている。また、ピストン28には、油路が設
けられ、オイルチェックバルブ17の出口側の給油管路
13の油圧によってボディ26内をピストン28が摺動
し、分岐路13aを開閉するようになっている。
【0013】上述のような第3実施例の給油構造の構成
によりその作用は、切替弁25は介在するスプリング2
9によってピストン28が付勢され、始動前はオイルチ
ェックバルブ17の出口側の給油管路13内の油圧は上
昇していないことから図4のように油路を開放してい
る。始動直後には、まだオイルチェックバルブ17の出
口側の給油管路13の油圧は上昇していないことから始
動前と同様に切替弁25の油路は開放されている。そし
て、レシーバタンク10内と吸入通路20内との圧力差
が生じると、分岐路13aを介して、潤滑油7が圧縮機
本体1のシリンダ2内に供給される。その後、前記給油
管路13の油圧が上昇すると、切替弁25のピストン2
8がスプリング29の付勢力に抗してボディ26内を摺
動し、分岐路13aを閉塞する。
によりその作用は、切替弁25は介在するスプリング2
9によってピストン28が付勢され、始動前はオイルチ
ェックバルブ17の出口側の給油管路13内の油圧は上
昇していないことから図4のように油路を開放してい
る。始動直後には、まだオイルチェックバルブ17の出
口側の給油管路13の油圧は上昇していないことから始
動前と同様に切替弁25の油路は開放されている。そし
て、レシーバタンク10内と吸入通路20内との圧力差
が生じると、分岐路13aを介して、潤滑油7が圧縮機
本体1のシリンダ2内に供給される。その後、前記給油
管路13の油圧が上昇すると、切替弁25のピストン2
8がスプリング29の付勢力に抗してボディ26内を摺
動し、分岐路13aを閉塞する。
【0014】さらにまた、第4実施例として、図5、図
6に示すように、油冷却スクリュ圧縮機の給油構造は上
述の第1実施例の図1と同一部位は同一符号を付すこと
で説明を省略する。第1実施例のバタフライバルブ6に
よるアンローダに代えて、バルブリフト式のアンローダ
にする。このバルブリフト式のアンローダは、圧縮機本
体1の吸入通路20に接続され、ケーシング30の一端
にダイヤフラム31により仕切られた受圧室32を設
け、該ダイヤフラム31にピストン33が固定され、こ
のピストン33は受圧室32への制御圧力入口34から
の制御圧力に応じて上下動自在に構成されている。また
ピストン33の先端にはスプリング35によって弁座3
6に付勢されたバルブ37が上下動自在に嵌入されてい
る。さらに、オス・メススクリュロータ3、4が回転す
ると、吸入通路20が負圧となってバルブ37がスプリ
ング35の付勢力に抗して図中下方に移動し吸入口を開
放し、外気を圧縮機本体1内に吸入する。そして、受圧
室32への制御圧力入口34からの制御圧力とスプリン
グ35によって弁座36に付勢されたバルブ37とでシ
リンダ内に吸入する吸入空気量を制御している。また、
第1実施例のオイルチェックバルブ17に代えて、図6
に示すようなオイルチェックバルブ17aとしてもよ
い、具体的構造は、ボディー38内にオイルフィルタ1
6から圧縮機本体1へ連通する通路39を穿設し、この
通路39を閉塞するように付勢させるスプリング40を
備えたバルブ41が設けられ、さらにスプリング40を
装着する室42と吸入通路20とは信号配管21で連通
されている。さらに、図7、図8に示すように、分岐路
13aの他端は前記圧縮機本体1のケーシング30の吸
入側端面43に開口する。さらに、図7のA−A断面を
正確に表すとオス・メススクリュロータ3、4の断面は
描かれないが、図8に示すよう、オス・メススクリュロ
ータ3、4の形状と吸入側端面43の形状との関係がわ
かるようにオス・メススクリュロータ3、4を仮想線で
表してある。また、分岐路の開口位置は好ましくはメス
ロータ4側に設けた方がよい。これはオスロータ3の歯
厚よりもメスロータ4の歯厚の方が薄く、前記開口を閉
じている時間が少ないため、多量の潤滑油7を供給する
ことができる。ケーシング30の吸入側端面43は斜線
で表示してある。この他端の開口を吸入側端面43に設
けることは上記各実施例でも同様である。
6に示すように、油冷却スクリュ圧縮機の給油構造は上
述の第1実施例の図1と同一部位は同一符号を付すこと
で説明を省略する。第1実施例のバタフライバルブ6に
よるアンローダに代えて、バルブリフト式のアンローダ
にする。このバルブリフト式のアンローダは、圧縮機本
体1の吸入通路20に接続され、ケーシング30の一端
にダイヤフラム31により仕切られた受圧室32を設
け、該ダイヤフラム31にピストン33が固定され、こ
のピストン33は受圧室32への制御圧力入口34から
の制御圧力に応じて上下動自在に構成されている。また
ピストン33の先端にはスプリング35によって弁座3
6に付勢されたバルブ37が上下動自在に嵌入されてい
る。さらに、オス・メススクリュロータ3、4が回転す
ると、吸入通路20が負圧となってバルブ37がスプリ
ング35の付勢力に抗して図中下方に移動し吸入口を開
放し、外気を圧縮機本体1内に吸入する。そして、受圧
室32への制御圧力入口34からの制御圧力とスプリン
グ35によって弁座36に付勢されたバルブ37とでシ
リンダ内に吸入する吸入空気量を制御している。また、
第1実施例のオイルチェックバルブ17に代えて、図6
に示すようなオイルチェックバルブ17aとしてもよ
い、具体的構造は、ボディー38内にオイルフィルタ1
6から圧縮機本体1へ連通する通路39を穿設し、この
通路39を閉塞するように付勢させるスプリング40を
備えたバルブ41が設けられ、さらにスプリング40を
装着する室42と吸入通路20とは信号配管21で連通
されている。さらに、図7、図8に示すように、分岐路
13aの他端は前記圧縮機本体1のケーシング30の吸
入側端面43に開口する。さらに、図7のA−A断面を
正確に表すとオス・メススクリュロータ3、4の断面は
描かれないが、図8に示すよう、オス・メススクリュロ
ータ3、4の形状と吸入側端面43の形状との関係がわ
かるようにオス・メススクリュロータ3、4を仮想線で
表してある。また、分岐路の開口位置は好ましくはメス
ロータ4側に設けた方がよい。これはオスロータ3の歯
厚よりもメスロータ4の歯厚の方が薄く、前記開口を閉
じている時間が少ないため、多量の潤滑油7を供給する
ことができる。ケーシング30の吸入側端面43は斜線
で表示してある。この他端の開口を吸入側端面43に設
けることは上記各実施例でも同様である。
【0015】上述のような第4実施例の給油構造の構成
によりその作用は、バルブリフト式のアンローダはオス
・メススクリュロータ3、4が回転すると、吸入通路2
0が負圧となってバルブ37がスプリング35の付勢力
に抗して図中下方に移動し吸入口を開放し、吸入通路2
0内の負圧とレシーバタンク10から圧送される潤滑油
7の圧力によってオイルチェックバルブ17aのバルブ
41が開放される。ケーシング30の吸入側端面43に
隣接する吸入作用空間は吸入通路20よりも低圧(負圧
が強い)のため、レシーバタンク10内と吸入作用空間
との差圧が大きく生じて素早くこの吸入作用空間に給油
できる。また、吸入側端面43に分岐路が開口すること
で潤滑油7を吐出側に向けて噴射し、圧縮作用空間のよ
り近い箇所へ給油することができる。
によりその作用は、バルブリフト式のアンローダはオス
・メススクリュロータ3、4が回転すると、吸入通路2
0が負圧となってバルブ37がスプリング35の付勢力
に抗して図中下方に移動し吸入口を開放し、吸入通路2
0内の負圧とレシーバタンク10から圧送される潤滑油
7の圧力によってオイルチェックバルブ17aのバルブ
41が開放される。ケーシング30の吸入側端面43に
隣接する吸入作用空間は吸入通路20よりも低圧(負圧
が強い)のため、レシーバタンク10内と吸入作用空間
との差圧が大きく生じて素早くこの吸入作用空間に給油
できる。また、吸入側端面43に分岐路が開口すること
で潤滑油7を吐出側に向けて噴射し、圧縮作用空間のよ
り近い箇所へ給油することができる。
【0016】
【発明の効果】第1に、圧縮機の始動時に圧縮過程のシ
リンダ内よりも低圧の吸入通路と給油管路とを接続する
ようにしたことにより、レシーバタンク内と圧縮機本体
内との圧力差が生じて圧縮機本体内へ潤滑油の供給がで
き、圧縮機の始動直後における圧縮機本体への給油不足
を解消し吐出空気温度の異常上昇に伴う圧縮機本体内の
摺動部の焼き付き事故を防止することができる。また、
オイルフィルタの出口側を分岐して分岐路を圧縮機本体
の吸入口に接続するようにしたことから、従来に対して
オイルフィルタを追加する必要がなく、その分オイルフ
ィルタ交換等のメンテナンスが容易である。さらに、既
存の製品に対してもオイルフィルタの出口側の給油管路
を分岐させた分岐路と開閉弁を追加するだけで、本発明
の構造に変更できるので、仮に既存機を寒冷地に移動し
て使用する場合等においても改造が容易である。第2と
第3に、第1の効果に加えて、開閉弁が給油管路内の油
圧を検知して通路を開閉することから、確実に給油管路
内を潤滑油が流れてから前記開閉弁を閉じるようにする
ことができ、圧縮機本体の焼き付き事故を防止できる。
また、この開閉弁をオイルチェックバルブと圧縮機本体
の給油口とを接続する給油管路内の油圧を検知して作動
するようにしても、確実に給油管路内を潤滑油が流れて
から前記開閉弁を閉じるようにすることができ、圧縮機
本体の焼き付き事故を防止できるという同様な効果を奏
する。第4に、第1乃至第3のいずれかの効果に加え
て、分岐路の他端を圧縮機本体のケーシングの吸入側端
面に開口したことからレシーバタンク内と作用空間との
圧力差が大きく生じて素早く給油できる。また、前記開
口が吐出側に向いているので圧縮作用空間により近い所
へ潤滑油を噴射でき、給油不足による圧縮機本体の焼き
付き防止できる。第5に、第1乃至第3のいずれかの効
果に加えて、吸入側端面の開口をメスロータ側に設ける
ことで、より多量の潤滑油を供給でき、給油不足による
圧縮機本体の焼き付き防止をより確実にできる。
リンダ内よりも低圧の吸入通路と給油管路とを接続する
ようにしたことにより、レシーバタンク内と圧縮機本体
内との圧力差が生じて圧縮機本体内へ潤滑油の供給がで
き、圧縮機の始動直後における圧縮機本体への給油不足
を解消し吐出空気温度の異常上昇に伴う圧縮機本体内の
摺動部の焼き付き事故を防止することができる。また、
オイルフィルタの出口側を分岐して分岐路を圧縮機本体
の吸入口に接続するようにしたことから、従来に対して
オイルフィルタを追加する必要がなく、その分オイルフ
ィルタ交換等のメンテナンスが容易である。さらに、既
存の製品に対してもオイルフィルタの出口側の給油管路
を分岐させた分岐路と開閉弁を追加するだけで、本発明
の構造に変更できるので、仮に既存機を寒冷地に移動し
て使用する場合等においても改造が容易である。第2と
第3に、第1の効果に加えて、開閉弁が給油管路内の油
圧を検知して通路を開閉することから、確実に給油管路
内を潤滑油が流れてから前記開閉弁を閉じるようにする
ことができ、圧縮機本体の焼き付き事故を防止できる。
また、この開閉弁をオイルチェックバルブと圧縮機本体
の給油口とを接続する給油管路内の油圧を検知して作動
するようにしても、確実に給油管路内を潤滑油が流れて
から前記開閉弁を閉じるようにすることができ、圧縮機
本体の焼き付き事故を防止できるという同様な効果を奏
する。第4に、第1乃至第3のいずれかの効果に加え
て、分岐路の他端を圧縮機本体のケーシングの吸入側端
面に開口したことからレシーバタンク内と作用空間との
圧力差が大きく生じて素早く給油できる。また、前記開
口が吐出側に向いているので圧縮作用空間により近い所
へ潤滑油を噴射でき、給油不足による圧縮機本体の焼き
付き防止できる。第5に、第1乃至第3のいずれかの効
果に加えて、吸入側端面の開口をメスロータ側に設ける
ことで、より多量の潤滑油を供給でき、給油不足による
圧縮機本体の焼き付き防止をより確実にできる。
【図1】本発明による第1実施例のスクリュ圧縮機の油
配管系統図である。
配管系統図である。
【図2】本発明による第2実施例のスクリュ圧縮機の油
配管系統図である。
配管系統図である。
【図3】本発明による第3実施例のスクリュ圧縮機の油
配管系統図である。
配管系統図である。
【図4】本発明による図3の切替弁の詳細図である。
【図5】本発明による第4実施例のスクリュ圧縮機の油
配管系統図である。
配管系統図である。
【図6】本発明による図5のオイルチェックバルブの詳
細図である。
細図である。
【図7】本発明によるスクリュ圧縮機本体の平面断面図
である。
である。
【図8】本発明による図7のA−A線による断面図であ
る。
る。
【図9】従来技術のスクリュ圧縮機の油配管系統図であ
る。
る。
【図10】従来技術の図9のオイルチェックバルブの詳
細図である。
細図である。
1 圧縮機本体 2 シリンダ 2a 給油口 3、4 オス・メスのスクリュロータ 5 エアクリーナ 6 バタフライバルブ 7 潤滑油 8 吐出口 9 吐出配管 10 レシーバタンク 11 セパレータ 12 消費側配管 13 給油管路 13a 分岐路 14 バイパスバルブ 15 オイルクーラ 16 オイルフィルタ 17 オイルチェックバルブ 18 バイパス管路 19 電磁弁 20 吸入通路 21 信号配管 22 逆止弁 23 冷却ファン 24 圧力スイッチ 25 切替弁 26、38、44 ボディ 27 Oリング 28、33、45 ピストン 29、35、40、48 スプリング 30 ケーシング 31 ダイヤフラム 32 受圧室 34 制御圧力入口 36 弁座 37、41、47 バルブ 39、49 通路 42 室 43 吸入端面 46 ロッド
Claims (5)
- 【請求項1】シリンダに収納したオス・メススクリュロ
ータの噛み合い回転によって圧縮作用を行う過程のシリ
ンダ内に潤滑油を供給する油冷却スクリュ圧縮機本体
と、レシーバタンクとを吐出管路で連通し、該レシーバ
タンク内底部の油溜まり部と前記圧縮機本体の給油口と
を給油管路で連通し、該給油管路中には潤滑油を冷却す
るオイルクーラを配設し、前記オイルクーラを跨いで入
口側と出口側とを連通するバイパス管路を設けると共
に、このバイパス管路中に該オイルクーラへの潤滑油の
供給量を調節するバイパスバルブを配設し、また前記オ
イルクーラの出口側の給油管路中に前記潤滑油をろ過す
るオイルフィルタを配設し、このオイルフィルタの出口
側の給油管路中に圧縮機の停止時にシリンダ内への潤滑
油の供給を停止するオイルチェックバルブを配設した油
冷却スクリュ圧縮機の給油構造において、 前記オイルフィルタの出口側に接続した給油管路には、
該管路を分岐した分岐路を設け、この分岐路中には開閉
弁を設けると共に、該分岐路の他端を前記圧縮機本体の
吸入口に接続したことを特徴とする油冷却スクリュ圧縮
機の給油構造。 - 【請求項2】前記分岐路に設けた開閉弁は圧縮機の始動
信号を受けて通路を開放し、該圧縮機の始動後予め設定
された時間を経過した後通路を閉塞する時限式の開閉弁
としたことを特徴とする請求項1に記載の油冷却スクリ
ュ圧縮機の給油構造。 - 【請求項3】前記分岐路に設けた開閉弁は前記給油管路
内の油圧に応じて通路を開閉し、前記給油管路内の油圧
が予め設定された圧力以下のときには前記分岐路を開放
し、前記給油管路内の油圧が予め設定された圧力を超え
るときには前記分岐路を閉塞する油圧検知式の開閉弁と
したことを特徴とする請求項1に記載の油冷却スクリュ
圧縮機の給油構造。 - 【請求項4】前記分岐路の他端は前記圧縮機本体のケー
シングの吸入側端面に開口したことを特徴とする請求項
1乃至請求項3のいずれか1項に記載の油冷却スクリュ
圧縮機の給油構造。 - 【請求項5】前記分岐路の他端は前記圧縮機本体のケー
シングの吸入側端面であってかつメスロータの端面側に
開口したことを特徴とする請求項4に記載の油冷却スク
リュ圧縮機の給油構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3101397A JPH10196575A (ja) | 1997-01-07 | 1997-01-07 | 油冷却スクリュ圧縮機の給油構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3101397A JPH10196575A (ja) | 1997-01-07 | 1997-01-07 | 油冷却スクリュ圧縮機の給油構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10196575A true JPH10196575A (ja) | 1998-07-31 |
Family
ID=12319671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3101397A Pending JPH10196575A (ja) | 1997-01-07 | 1997-01-07 | 油冷却スクリュ圧縮機の給油構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10196575A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008501891A (ja) * | 2004-05-18 | 2008-01-24 | キャリア コーポレイション | 圧縮機の潤滑 |
JP2008267222A (ja) * | 2007-04-18 | 2008-11-06 | Kobe Steel Ltd | 液冷式スクリュ圧縮機 |
JP2010164059A (ja) * | 2010-03-19 | 2010-07-29 | Kobe Steel Ltd | 低騒音型液冷式圧縮機 |
JP2012233428A (ja) * | 2011-04-28 | 2012-11-29 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | 給水式圧縮機 |
CN107956686A (zh) * | 2017-12-07 | 2018-04-24 | 无锡锡压压缩机有限公司 | 一种集成油路的干螺杆压缩机结构 |
-
1997
- 1997-01-07 JP JP3101397A patent/JPH10196575A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008501891A (ja) * | 2004-05-18 | 2008-01-24 | キャリア コーポレイション | 圧縮機の潤滑 |
US7677051B2 (en) | 2004-05-18 | 2010-03-16 | Carrier Corporation | Compressor lubrication |
JP2008267222A (ja) * | 2007-04-18 | 2008-11-06 | Kobe Steel Ltd | 液冷式スクリュ圧縮機 |
JP2010164059A (ja) * | 2010-03-19 | 2010-07-29 | Kobe Steel Ltd | 低騒音型液冷式圧縮機 |
JP2012233428A (ja) * | 2011-04-28 | 2012-11-29 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd | 給水式圧縮機 |
CN107956686A (zh) * | 2017-12-07 | 2018-04-24 | 无锡锡压压缩机有限公司 | 一种集成油路的干螺杆压缩机结构 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1083537C (zh) | 油冷式螺旋压缩机 | |
CN108662815B (zh) | 制冷机组的回油油路系统、制冷机组及油路切换方法 | |
US8241007B2 (en) | Oil-injection screw compressor | |
EP0142926B1 (en) | Positive displacement rotary compressors | |
US20010046443A1 (en) | Method for controlling a compressor installation and compressor installation controlled in this manner | |
JPH0511232B2 (ja) | ||
US6309198B1 (en) | Scroll compressor with improved oil flow | |
US3936249A (en) | Rotary compressor of oil cooling type with appropriate oil discharge circuit | |
JP5033400B2 (ja) | 油冷式スクリュ圧縮機の負荷軽減方法及び油冷式スクリュ圧縮機 | |
US11435122B2 (en) | Refrigeration apparatus | |
JP5506830B2 (ja) | スクリュー圧縮機 | |
JPH10196575A (ja) | 油冷却スクリュ圧縮機の給油構造 | |
TWI671467B (zh) | 給液式氣體壓縮機 | |
CN107989776A (zh) | 一种润滑补偿压缩机 | |
JPH0139914Y2 (ja) | ||
JPH0231595Y2 (ja) | ||
JPH088312Y2 (ja) | 油冷式回転圧縮機 | |
CN218913088U (zh) | 变频空压机 | |
JPH04228892A (ja) | 油冷式スクリュ圧縮機 | |
JPH0968183A (ja) | 油冷式容積形圧縮機 | |
JPH0144916B2 (ja) | ||
JPH0712706Y2 (ja) | スクリュー圧縮機の給油機構 | |
JP2952378B2 (ja) | 圧縮機における容量制御装置 | |
JPS5941036B2 (ja) | 油冷式回転圧縮機 | |
JPH0972289A (ja) | スクリュ二段圧縮機 |