[go: up one dir, main page]

JPH10193633A - インクカートリッジ - Google Patents

インクカートリッジ

Info

Publication number
JPH10193633A
JPH10193633A JP9017312A JP1731297A JPH10193633A JP H10193633 A JPH10193633 A JP H10193633A JP 9017312 A JP9017312 A JP 9017312A JP 1731297 A JP1731297 A JP 1731297A JP H10193633 A JPH10193633 A JP H10193633A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
cartridge
filter
chamber
supply hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9017312A
Other languages
English (en)
Inventor
Toyoki Sasaki
豊紀 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP9017312A priority Critical patent/JPH10193633A/ja
Priority to US08/982,581 priority patent/US6062684A/en
Publication of JPH10193633A publication Critical patent/JPH10193633A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/1752Mounting within the printer
    • B41J2/17523Ink connection
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17513Inner structure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17563Ink filters

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクカートリッジを記録ヘッドのインク導
入部に装着する際のインク供給孔からのインク漏れをフ
ィルターによって簡単に防止するとともに、そのフィル
ターの装着作業を容易にする。 【解決手段】 インクカートリッジケース60に、イン
クを収容するインク室65と、インクを含浸した多孔質
部材68を収容したフォーム室66とを設け、インク室
65のインク供給孔73には、多孔質部材のセル孔より
細かいメッシュの微細孔を有するフィルター80を、ア
ダプタ85によってカートリッジケースの外から装着す
る。インクカートリッジを記録ヘッドのインク導入部4
0に装着する際、インクは、フィルター80の微細孔に
形成されたメニスカスの表面張力によって、外部へは漏
れない。記録ヘッドにインクが充填された状態では、表
面張力がなくなり、フィルター80を通してインクが流
通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドへイン
クを供給するインクカートリッジに関し、特に、インク
供給孔に設けられたフィルターにより、インク供給孔か
らのインク漏れを防止可能に構成したインクカートリッ
ジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置の記録ヘ
ッドへインクを供給する為のインクカートリッジとして
は、カートリッジケース内にインクを含浸させた多孔質
部材を収容したもの、カートリッジケース内をインク室
とフォーム室とに区画して、インク室にインクを収容
し、フォーム室にインクを含浸させた多孔質部材を収容
したもの等が知られている。更に、インク室とフォーム
室を有するインクカートリッジとして、カートリッジケ
ースのフォーム室側部分に前記インク供給孔が形成され
たもの(例えば、特開平6−40043号公報参照)
と、カートリッジケースのインク室側部分に前記インク
供給孔が形成されたもの(例えば、特開平6−2389
08,特開平6−255122号公報参照)が実用に供
されている。
【0003】特開平6−40043号公報のインクカー
トリッジにおいては、インク供給孔に記録ヘッド側から
突設されたジョイント部材が挿入されると、多孔質部材
のインク供給孔に臨む部分が弾性変形し、ジョイント部
材の先端部に設けられたフィルターが多孔質部材に圧接
して、多孔質部材に含浸されているインクが記録ヘッド
へ供給可能になる。カートリッジケースのフォーム室側
部分には、インク供給孔の他に大気連通孔が形成され、
記録ヘッドへのインクの供給により多孔質部材のインク
が減少すると、インク室のインクがフォーム室の多孔質
部材に補充されるとともに、負圧になったインク室に大
気連通孔から空気が導入される。
【0004】一方、特開平6−238908号公報のイ
ンクカートリッジにおいては、インク供給孔の先端部分
に弾性封止材が装着され、インク室とフォーム室とを仕
切る仕切壁に形成されたインク通路に、インク内のゴミ
を濾過するフィルターが設けられている。そして、イン
クカートリッジをホルダーに装着すると、弾性封止材に
記録ヘッド側から突設された中空針が突き刺さり供給孔
内に挿入されて、インク室のインクが記録ヘッドへ供給
可能になる。記録ヘッドへのインク供給によりインク室
のインクが減少すると、フォーム室の多孔質部材に含浸
されているインクがインク室に補充されるとともに、負
圧になったフォーム室へ大気連通孔から空気が導入され
る。
【0005】また、特開平6−255122号公報のイ
ンクカートリッジにおいては、カートリッジケースの下
部にインク供給孔が形成され、このインク供給孔のイン
ク室側にフィルターが固定的に設けられている。また、
カートリッジケースの下側には、インク供給孔と連通し
インクを噴射する記録ヘッドが一体的に設けられてい
る。即ち、このインクカートリッジは、インクを下側へ
噴射して記録媒体に記録するインクジェット記録装置に
適用されるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平6−4
0043号公報のインクカートリッジでは、インクカー
トリッジを記録ヘッドに対し装着する際、インクは多孔
質部材に保持されているためインク供給孔を下に向けて
も漏れてこないが、このとき、インクカートリッジの壁
面を強く押すと、多孔質部材が圧縮されてインク供給孔
からインクが漏れ、記録装置の内外を汚すことがある。
【0007】また、特開平6−238908のインクカ
ートリッジでは、インクカートリッジ作製時において、
カートリッジケース内部の仕切壁にフィルターを固定し
なければならないし、金属製のフィルターと合成樹脂製
の仕切壁との溶着性も悪いため、フィルター装着作業が
非常に大変になる。しかも、フィルターの他にインク供
給孔に弾性封止材を設ける関係上、部材数が多く構造も
複雑になるため、製作コストが非常に高価になる。
【0008】更に、弾性封止材に記録ヘッド側の中空針
を突き刺して、インクカートリッジのインクを記録ヘッ
ドへ供給するという構成上、インクカートリッジのホル
ダーへの着脱が容易でないという問題がある。一方、特
開平6−255122号公報のインクカートリッジにお
いては、インクカートリッジと記録ヘッドとを一体に構
成しているため、インクカートリッジを記録ヘッドに対
し着脱可能にした場合のインク漏れについては、何ら考
慮されていない。しかも、インクカートリッジ作製時に
おいて、フィルターをカートリッジケースの内側から、
インク供給孔のインク室側に固定しなければならない
し、金属製のフィルターと合成樹脂製のカートリッジケ
ースとの溶着性も悪いため、フィルター装着作業が非常
に大変になる。
【0009】本発明の目的は、インクカートリッジにお
いて、インク供給孔からインクが外部へ漏れるのを確実
に防止するとともに、製作時におけるフィルター装着作
業を容易にすること、部材数を減らして構造を簡単化し
安価に製作すること、ホルダーへの着脱を容易にするこ
と、等である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1のインクカート
リッジは、記録ヘッドへインクを導入する為のインク導
入部を有するホルダーに着脱自在に装着されるインクカ
ートリッジにおいて、インクを収容したインク室とイン
クを含浸させた多孔質部材を収容したフォーム室とイン
ク室とフォーム室とを連通するインク通路とを有するカ
ートリッジケースと、カートリッジケースのインク室側
部分に形成されインク導入部にインクを供給する為のイ
ンク供給孔と、カートリッジケースのフォーム室を大気
に連通する大気連通孔と、インク供給孔に設けられたフ
ィルターとを備えたものである。ここで、例えば、前記
カートリッジケースは合成樹脂で構成され、多孔質部材
は連続的に気泡を有するスポンジで構成され、フィルタ
ーはステンレス等の金属で構成される。
【0011】インクカートリッジをホルダーから取外し
た状態では、フィルターのインク室に対して反対側端面
が大気に触れた状態になり、フィルターの多数の微細孔
の各々のインクの液面部分に、表面張力が作用するた
め、メニスカス(湾曲液面)が形成され、例えば、カー
トリッジケースの側面部が押され、カートリッジケース
内が加圧されても、インク室のインクがフィルターを通
ってインク供給孔から外部へ漏れるのを防止でき、例え
ば、カートリッジケース内が負圧になった場合等でも、
外部の空気がフィルターを通ってインク供給孔からイン
ク室に入るのを防止できる。
【0012】インクカートリッジをホルダーに装着した
状態では、インク供給孔がインク導入部に接続され、フ
ィルターの両端側にインクが充満して、フィルターの多
数の微細孔の各々のインクに表面張力が作用しなくな
り、インク室のインクをインク導入部へ供給可能な状態
になる。そして、記録ヘッドでインクが消費されると、
インク室のインクがフィルターを通りインク供給孔から
インク導入部へ供給される。インクがフィルターを通過
する際には、インク内に混在しているゴミ等が濾過され
る。インク室のインクが減少すると、フォーム室の多孔
質部材に含浸されているインクが、インク通路を通って
インク室に補充されるとともに、フォーム室には大気連
通孔から空気が導入される。
【0013】上記のように、このインクカートリッジに
おいては、インク供給孔にフィルターを設けることで、
フィルターの他にインク漏れ防止用の部材を設けなくて
も、ホルダーに装着する際、インク供給孔からインクが
外部へ漏れるのを防止でき、且つ、外部の空気がインク
供給孔からインク室に入るのを防止できる。即ち、部材
数を減らした簡単な構造になり、インクカートリッジを
非常に安価に製作することが可能になる。そして、イン
クカートリッジをホルダーに装着し、インク供給孔がイ
ンク導入部に接続されると、インク室のインクをインク
導入部へ供給可能な状態になる。このように、インクカ
ートリッジのホルダーへの着脱を非常に簡単化すること
ができる。
【0014】請求項2のインクカートリッジは、請求項
1の発明において、フィルターの多数の微細孔のメッシ
ュが、前記多孔質部材の多数のセル孔のメッシュよりも
細かいことを特徴とするものである。即ち、インクが多
数の微細孔を通過する抵抗が多数のセル孔を通過する抵
抗よりも大きくなるので、インクカートリッジをホルダ
ーから取外した状態で、カートリッジケースの側面部が
押され、インクカートリッジ内が加圧されても、前記多
数の微細孔の各々のインクの液面部分に作用する表面張
力も作用して、インク室のインクがインク供給孔からフ
ィルターを通って外部へ漏れるのを確実に防止できる。
その他請求項1と同様の作用を奏する。
【0015】請求項3のインクカートリッジは、請求項
1又は2の発明において、カートリッジケースには、イ
ンク供給孔と連通しインク導入部と接続可能なアダプタ
が固着され、フィルターは、カートリッジケースとアダ
プタとの間に介装され、アダプタのカートリッジケース
への固着を介して固定されたものである。インクカート
リッジの製作時において、フィルターをカートリッジケ
ースとアダプタとの間に介装し、アダプタをカートリッ
ジケースへ固着すると、フィルターを確実・簡単に固定
できる。ここで、アダプタは合成樹脂で構成するのが望
ましく、また、フィルターをアダプタとともにカートリ
ッジケースの外部から取付け、アダプタとカートリッジ
ケースとを溶着等で固着することが可能になり、フィル
ターの装着作業が更に容易になる。その他請求項1又は
2と同様の作用を奏する。
【0016】請求項4のインクカートリッジは、請求項
1〜3の何れか1項の発明において、記録媒体にインク
を噴射し印字を行うインクジェット記録装置に適用され
るインクカートリッジであることを特徴とするものであ
る。即ち、インクカートリッジを前記インクジェット記
録装置に適用することで、インク供給孔からインクが外
部へ漏れるのを確実に防止できるとともに、インクカー
トリッジを非常に安価に製作でき、インクジェット記録
装置のランニングコストを著しく低減できる。その他請
求項1〜3の何れか1項と同様の作用を奏する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて説明する。本実施形態は、C(シア
ン:青緑)、M(マゼンタ:赤紫)、Y(イエロー:
黄)、K(ブラック:黒)の4色のインクを、記録ヘッ
ドのインク噴射ノズルから噴射し、記録紙にカラー画像
を記録するインクジェット記録装置において、前記4色
のインクを夫々収容した4組のインクカートリッジに、
本発明を適用した場合の例である。
【0018】図1、図2に示すように、本実施形態のイ
ンクジェット記録装置1は、基本的に、本体カバー2内
に設けられた本体フレーム3に、ゴム製のプラテン11
を含む用紙搬送機構10と、キャリッジ21を移動駆動
するキャリッジ駆動機構20と、記録紙Pにカラー画像
を記録する為の記録機構30等を設けた構造であり、キ
ャリッジ21上に一体的に設けられたホルダー31に、
4組のインクカートリッジ50〜53が着脱自在に装着
されるように構成してある。
【0019】用紙搬送機構10について説明すると、プ
ラテン11は左右方向向きに配設され、その左右両端部
のプラテン軸11aが本体フレーム3の側壁板3a,3
bに回転自在に枢支されている。側壁板3bには、フィ
ードモータ12が取付けられ、制御ユニット(図示略)
により、フィードモータ12が回転駆動されると、ギヤ
14〜17を有するギヤ機構13を介して、プラテン1
1が回動されるようになっている。
【0020】キャリッジ駆動機構20について説明する
と、プラテン11の前側には、左右両端部を側壁板3
a,3cに支持されたガイドロッド22が、プラテン1
1と平行に配設され、また、ガイドロッド22の前側に
は、本体フレーム3の前端部に形成されたガイドレール
3dが、ガイドロッド22(プラテン11)と平行に設
けられ、これらガイドロッド22及びガイドレール3d
に、キャリッジ21が左右方向移動自在に支持されてい
る。
【0021】キャリッジ21の移動範囲の左端側には、
本体フレーム3に回転自在に枢支された従動プーリー2
5が設けられ、キャリッジ21の移動範囲の右端側に
は、ステッピングモータ26及びステッピングモータ2
6の出力軸に取付けられた駆動プーリー27が設けられ
ている。そして、これら両プーリー25,27には、キ
ャリッジ21に連結された無端状のタイミングベルト2
8が掛け渡されている。即ち、制御ユニット(図示略)
により、キャリッジ駆動モータ26が回転駆動される
と、キャリッジ21が左右方向へ移動駆動されるように
なっている。
【0022】記録機構30について説明すると、キャリ
ッジ21上に一体的に設けられたホルダー31は、シア
ンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラック
インクを夫々収容した4組のインクカートリッジ50〜
53を、夫々着脱自在に装着可能な略箱型に構成され、
シアン用記録ヘッド35とマゼンタ用記録ヘッド36と
イエロー用記録ヘッド37とブラック用記録ヘッド3
8、及び、シアン用インク導入部40とマゼンタ用イン
ク導入部41とイエロー用インク導入部42とブラック
用インク導入部43を有している。
【0023】前記記録ヘッド35〜38は、ヘッドホル
ダー31の後端の立壁部31aの背面部において、キャ
リッジ21の移動方向に並設されている。各記録ヘッド
35〜38は、例えば64個の噴射ノズル(図示略)を
有し、圧電素子を有する噴射機構(図示略)により噴射
ノズルからインクを噴射可能に構成されている。インク
導入部40〜43は、対応する記録ヘッド35〜38へ
接続した状態で立壁部31aに挿通状に固定され、その
前端部分が立壁部31aから前方へ突出している。図3
の鎖線で示すように、インク導入部40〜43の前端部
には、シールアダプタ45が夫々取付けられており、ホ
ルダー31にインクカートリッジ50〜53を装着した
際、これらシールアダプタ45とアダプタ45が接続す
るように構成されている。
【0024】インクカートリッジ50〜53について説
明する。但し、ブラック用のインクカートリッジ53
は、インクカートリッジ50〜52に比べるとやや幅広
であるが、インクカートリッジ50〜53は基本的に同
じ構造であるため、インクカートリッジ50について説
明し、その他のインクカートリッジ51〜52について
の説明を省略する。
【0025】図3〜図6に示すように、インクカートリ
ッジ50は、合成樹脂製の上端開放状のケース本体61
とケース本体61の上端部を塞ぐ蓋体62からなるカー
トリッジケース60を有している。ケース本体61には
仕切壁63が側壁61aから一体形成されている。この
仕切壁63は、カートリッジケース60内を後方から
1:8に区画するように設けられ、仕切壁63の後側に
インク室65が形成され、仕切壁63の前側にフォーム
室66が形成されている。そして、インク室65にはイ
ンクIが収容され、フォーム室66にはインクIを含浸
させた多孔質部材68が収納されている。前記多孔質部
材68としては、例えば、連続的に気泡を有するスポン
ジ等で構成されている。
【0026】仕切壁63の下端部の左右方向中央部に
は、インク室65とフォーム室66とを連通するインク
通路67が形成され、このインク通路67により、イン
ク室65とフォーム室66との間で、インクIが行き来
できるようになっている。また、カートリッジケース6
0の前端上部には、前方へ突出しインクカートリッジ5
0をホルダー31へ着脱する際に保持する為の把持部7
0が形成されており、この把持部70にフォーム室66
を大気に連通する迷路状のエア通路71及び大気連通孔
72が形成されている。
【0027】カートリッジケース60のインク室65側
部分において、ケース本体の後端部側壁61aの下端部
分には、前記インク導入部40にインクIを供給する為
のインク供給孔73が形成されている。このインク供給
孔73の後端部には、ステンレス製のフィルター80が
設けられており、また、インク供給孔73の後端側に、
インク供給孔73と連通したアダプタ85が、カートリ
ッジケース60に形成された凹部74に嵌合させた状態
で溶着されている。前記フィルター80は、その多数の
微細孔81(各孔径a,例えばa=8〜16μm)のメ
ッシュ(図7参照)が、多孔質部材68の多数のセル孔
(例えば、各孔径0.3〜0.5mm)のメッシュより
も細かくなるように構成されている。
【0028】ここで、インクカートリッジ50の製作時
におけるフィルター80の装着について説明する。図9
に示すように、先ず、前記凹部74にフィルター80を
嵌込み、次に、アダプタ85を凹部74に嵌込んで、カ
ートリッジケース60とアダプタ85との間にフィルタ
ー80を介装する。次に、アダプタ85をカートリッジ
ケース60へ溶着してフィルター80を固定する。アダ
プタ85のカートリッジケース60への溶着において
は、高周波振動の発生による摩擦熱でアダプタ85とカ
ートリッジケース60を溶着する超音波溶着が採用され
る。
【0029】尚、インク供給孔73には、その内側下部
を遮蔽する整流部75がケース本体61と一体的に設け
られている。インクカートリッジ50の製作時において
インクIを充填する場合、多孔質部材68をインクIを
含浸させないでケース本体61に圧縮状に収納した後、
インク供給孔73からインクIをインク室65に供給す
るが、その際、整流部材75の後面部に形成された案内
傾斜面76により、インクIがインク室65の上方へ案
内され、インク室65内に空気を残留させることなく、
インク室65にインクIを充填することが可能になる。
インク供給孔73は、インクカートリッジ50の出荷時
には、公知のように粘着テープ等で剥離可能にシールさ
れている。
【0030】インクカートリッジ50の作用・効果につ
いて説明する。インクカートリッジ50をホルダー31
に装着する前の状態では、インク供給孔73をおおう粘
着テープを剥がしたとき、図7に示すように、フィルタ
ー80のインク室65に対して反対側端面が大気に触れ
た状態になる。それ故、フィルター80の多数の微細孔
81の各々のインクIの液面部分に表面張力が作用する
ため、メニスカス(湾曲した液面)Iaが形成されて、
インク室65のインクIがフィルター80を通ってイン
ク供給孔73から外部へ漏れるのを防止でき、しかも、
カートリッジケース60内が負圧になった場合等でも、
外部の空気がフィルター80を通ってインク供給孔73
からインク室65に入るのを防止することができる。
【0031】また、カートリッジケース60の側面部が
押され、カートリッジケース60内が加圧されても、前
記多数の微細孔81の各々のインクIの液面部分に作用
する表面張力に加え、インクIが前記多数の微細孔81
を通過する抵抗が多数のセル孔を通過する抵抗よりも大
きくなるので、インク室65のインクIがインク供給孔
73から外部へ漏れるのを確実に防止できる。ここで、
把持部70にエア通路71及び大気連通孔72を形成し
たので、インク室65及びフォーム室66にインクIが
充満している状態で、カートリッジケース60の側面部
が押されても、フォーム室66のインクIはエア通路7
1に逃げるだけで外部へは漏れない。
【0032】新しいインクカートリッジ50をホルダー
31に装着したとき、インク供給孔73のアダプタ85
がインク導入部40のシールアダプタ45に接続され
る。さらに記録ヘッド35が図示しない公知の吸引装置
に接続され、記録ヘッド側からインクカートリッジ50
内のインクを吸引することでインク導入部40および記
録ヘッド35にインクが充填される。つまり、この状態
で、図8に示すようにフィルター80の両側にインクI
が充満される。それ故、フィルター80の多数の微細孔
81の各々のインクIに作用していた表面張力がなくな
り、インク室65のインクIをインク導入部40へ供給
可能な状態になる。
【0033】この状態で、記録ヘッド35でインクIが
消費されると、インク室65のインクIがフィルター8
0を介してインク供給孔73からインク導入部40へ供
給され、記録ヘッド35へ導入される。インクIがフィ
ルター80を通過する際には、インクI内に混在してい
るゴミ等が濾過される。そして、インク室65のインク
Iが減少すると、フォーム室66の多孔質部材68に含
浸されているインクIが、インク通路67を通ってイン
ク室65に補充されるとともに、フォーム室66には大
気連通孔から空気が導入される。
【0034】上記のように、このインクカートリッジ5
0によれば、インク供給孔73にフィルター80を設け
ることで、フィルター80の他にインク漏れ防止用の部
材を設けなくても、ホルダー31から取外した状態で、
インク供給孔73からのインク漏れと、インク供給孔7
3への空気の流入を確実に防止できるため、部材数を減
らして構造を簡単化し、インクカートリッジ50を安価
に製作することが可能になる。しかも、ホルダー31に
装着すると、インク室65のインクIをインク導入部4
0へ供給可能な状態になるため、インクカートリッジ5
0のホルダー31への着脱操作を非常に簡単化すること
ができる。
【0035】しかも、フィルター80の多数の微細孔8
1のメッシュが、多孔質部材68の多数のセル孔のメッ
シュよりも細かいため、インクIが前記多数の微細孔8
1を通過する抵抗が多数のセル孔を通過する抵抗よりも
大きくなるので、カートリッジケース60の側面部が押
され、カートリッジケース60内が加圧されても、前記
多数の微細孔81の各々のインクIの液面部分に作用す
る表面張力も作用して、インク室65のインクIがフィ
ルター80を通ってインク供給孔73から外部へ漏れる
のを確実に防止できる。
【0036】また、インクカートリッジ50の製作時に
おいて、フィルター80をカートリッジケース60の外
部から取付けることができ、また、フィルター80をカ
ートリッジケース60とアダプタ85との間に介装し、
アダプタ85をカートリッジケース60へ固着すると、
フィルター80を確実・簡単に固定できるため、フィル
ター80の装着作業が非常に容易になる。
【0037】その他、仕切壁63により、カートリッジ
ケース60内を後方から1:8に区画し、仕切壁63の
後側に形成されたインク室65の容積を小さくしたの
で、キャリッジ31の移動によるインクIの振動を極力
抑え、カートリッジケース60内の空気がインク供給孔
73に移動するのを確実に防止でき、記録ヘッドへの安
定したインクIの供給を実現することができる。しか
も、カートリッジケース60を把持した際に、インク室
65の壁部が変形しにくくなり、インク室65内が加圧
されないため、インク供給孔73からのインク漏れを一
層確実に防止することができる。
【0038】そして、このインクカートリッジ50を、
記録紙PにインクIを噴射し印字を行うインクジェット
記録装置1に適用することで、インクカートリッジ50
からインクが漏れて汚れることがなく、更に、インクカ
ートリッジ50を非常に安価に製作できるため、インク
ジェット記録装置1のランニングコストを著しく低減す
ることができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1のインクカートリッジによれ
ば、インク供給孔にフィルターを設けたので、ホルダー
から取外した状態で、インク供給孔からインクが外部へ
漏れるのを防止でき、且つ、外部の空気がインク供給孔
からインク室に入るのを防止できる。即ち、フィルター
の他にインク漏れ防止用の部材を設けなくてよいため、
部材数を減らした簡単な構造になり、インクカートリッ
ジを非常に安価に製作することが可能になる。ホルダー
に装着しインク供給孔がインク導入部に接続されると、
インク室のインクをインク導入部へ供給可能な状態にな
るため、ホルダーへの着脱を非常に簡単化することがで
きる。
【0040】請求項2のインクカートリッジによれば、
請求項1と同様の効果を奏するが、フィルターの多数の
微細孔のメッシュが、前記多孔質部材の多数のセル孔の
メッシュよりも細かいので、インクカートリッジをホル
ダーから取外した状態では、前記多数の微細孔の各々の
インクの液面部分に作用する表面張力に加え、インクが
多数の微細孔を通過する抵抗が多数のセル孔を通過する
抵抗よりも大きくなるので、カートリッジケースの側面
部が押され、インクカートリッジ内が加圧されても、イ
ンク室のインクがインク供給孔からフィルターを通って
外部へ漏れるのを確実に防止できる。
【0041】請求項3のインクカートリッジによれば、
請求項1又は2と同様の効果を奏するが、カートリッジ
ケースには、インク供給孔と連通しインク導入部と接続
可能なアダプタが固着され、フィルターは、カートリッ
ジケースとアダプタとの間に介装され、アダプタのカー
トリッジケースへの固着を介して固定されたものである
ので、フィルターをホルダーとともにカートリッジケー
スの外部から取付けることができ、インクカートリッジ
の製作時におけるフィルター装着作業が非常に簡単且つ
容易になる。
【0042】請求項4のインクカートリッジによれば、
請求項1〜3の何れか1項と同様の効果を奏するが、記
録媒体にインクを噴射し印字を行うインクジェット記録
装置に適用されるインクカートリッジであるので、イン
ク供給孔からインクが外部へ漏れるのを確実に防止でき
るとともに、インクカートリッジを部材数を減らして非
常に安価に製作できるため、インクジェット記録装置の
ランニングコストを著しく低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインクジェット記録装
置の斜視図である。
【図2】図1のインクジェット記録装置の要部平面図で
ある。
【図3】インクカートリッジの縦断面図である。
【図4】図3のIV−IV矢視図である。
【図5】図3のV −V 線断面図である。
【図6】図3のVI−VI線断面図である。
【図7】フィルターの拡大図(インクの表面張力作用
時)である。
【図8】フィルターの拡大図(記録ヘッドへのインク供
給可能時)である。
【図9】図3のインクカートリッジの分解図である。
【符号の説明】
I インク P 記録紙 1 インクジェット記録装置 31 ホルダー 35〜38 記録ヘッド 40〜43 インク導入部 50〜53 インクカートリッジ 60 カートリッジケース 65 インク室 66 フォーム室 67 インク通路 68 多孔質部材 72 大気連通孔 73 インク供給孔 80 フィルター 85 アダプタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドへインクを導入する為のイン
    ク導入部を有するホルダーに着脱自在に装着されるイン
    クカートリッジにおいて、 インクを収容したインク室と、インクを含浸させた多孔
    質部材を収容したフォーム室と、インク室とフォーム室
    とを連通するインク通路とを有するカートリッジケース
    と、 前記カートリッジケースのインク室側部分に形成され、
    前記インク導入部にインクを供給する為のインク供給孔
    と、 前記カートリッジケースのフォーム室を大気に連通する
    大気連通孔と、 前記インク供給孔に設けられたフィルターと、 を備えたことを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記フィルターの多数の微細孔のメッシ
    ュが、前記多孔質部材の多数のセル孔のメッシュよりも
    細かいことを特徴とする請求項1に記載のインクカート
    リッジ。
  3. 【請求項3】 前記カートリッジケースには、インク供
    給孔と連通しインク導入部と接続可能なアダプタが固着
    され、前記フィルターは、カートリッジケースとアダプ
    タとの間に介装され、アダプタのカートリッジケースへ
    の固着を介して固定されたことを特徴とする請求項1又
    は2に記載のインクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 記録媒体にインクを噴射し印字を行うイ
    ンクジェット記録装置に適用されるインクカートリッジ
    であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記
    載のインクカートリッジ。
JP9017312A 1997-01-13 1997-01-13 インクカートリッジ Pending JPH10193633A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9017312A JPH10193633A (ja) 1997-01-13 1997-01-13 インクカートリッジ
US08/982,581 US6062684A (en) 1997-01-13 1997-12-02 Ink cartridge

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9017312A JPH10193633A (ja) 1997-01-13 1997-01-13 インクカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10193633A true JPH10193633A (ja) 1998-07-28

Family

ID=11940504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9017312A Pending JPH10193633A (ja) 1997-01-13 1997-01-13 インクカートリッジ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6062684A (ja)
JP (1) JPH10193633A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018089829A (ja) * 2016-12-01 2018-06-14 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6578727B2 (en) * 2000-01-24 2003-06-17 Ti Group Automotive Systems Technology Center Gmbh Mounting for a fuel tank on a motor vehicle
US8066363B2 (en) * 2005-03-31 2011-11-29 Lexmark International, Inc. Printhead filter systems and methods for manufacturing the same
US20070035596A1 (en) * 2005-08-10 2007-02-15 Lexmark International, Inc. Ink jet cartridge
CN2925885Y (zh) * 2006-03-13 2007-07-25 刘佳瑾 墨盒

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2100977C (en) * 1992-07-24 2000-02-08 Noribumi Koitabashi Ink container, ink and ink jet recording apparatus using ink container
JPH06238908A (ja) * 1993-02-19 1994-08-30 Sharp Corp インクカートリッジ及びインクジェット記録装置
JP3356818B2 (ja) * 1993-03-09 2002-12-16 富士ゼロックス株式会社 インクジェット記録装置のインク供給装置
ES2184925T3 (es) * 1993-06-29 2003-04-16 Canon Kk Recipiente para liquidos, cartucho para impresion por chorros de tinta que tiene dicho recipiente y aparato para impresion por chorros de tinta que tiene dicho cartucho.
JP2817656B2 (ja) * 1995-02-21 1998-10-30 富士ゼロックス株式会社 インク供給装置および記録装置
US5721577A (en) * 1995-05-04 1998-02-24 Calcomp Inc. Large capacity ink cartridge

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018089829A (ja) * 2016-12-01 2018-06-14 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6062684A (en) 2000-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100233977B1 (ko) 잉크보충 시스템과 잉크제트 프린트 카트리지의 보충방법 및 프린트 카트리지 보충 시스템 이용방법
TWI288072B (en) Method for manufacturing liquid supply system, and liquid ejection apparatus
JP3021149B2 (ja) インクジェット記録手段
KR100254763B1 (ko) 인쇄시스템과프린트카트리지재충전방법
WO1995031335A1 (fr) Enregistreur a jet d'encre et procede de nettoyage de la tete d'enregistrement
KR100266931B1 (ko) 잉크제트인쇄시스템및프린트카트리지에잉크를재충전하는방법
JP2002178541A (ja) 記録ヘッドユニット
KR20040028572A (ko) 잉크 용기, 기록 헤드 및 이를 이용한 기록 장치
JPH0924619A (ja) インクカートリッジ
JP3713960B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2004338383A (ja) インクカートリッジ、該インクカートリッジを搭載する記録装置および該インクタンクの製造方法
EP0930169A1 (en) Ink jet recorder
JP2007313829A (ja) インクジェット記録装置およびインク回収方法
JPH10202896A (ja) インク記録装置用インクタンク
JPH10193633A (ja) インクカートリッジ
JP3323831B2 (ja) インクタンクおよび記録装置
JP2000103079A (ja) インクカートリッジ
JP3811925B2 (ja) インクカートリッジ
JP2003211688A (ja) インクジェット式記録装置および同装置におけるインク供給路内の洗浄方法
JP3586206B2 (ja) インクタンク
JPH11129488A (ja) 廃インク吸収機能付きインクカートリッジ
JPH1120182A (ja) インクカートリッジ
JP2005199496A (ja) インクパック、インクカートリッジ並びにインク供給装置
JP2002361894A (ja) 記録装置
JP2005022198A (ja) 液体貯留部材、及び液体噴射装置