JPH10188833A - イオン発生装置及びイオン照射装置 - Google Patents
イオン発生装置及びイオン照射装置Info
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- JPH10188833A JPH10188833A JP8356494A JP35649496A JPH10188833A JP H10188833 A JPH10188833 A JP H10188833A JP 8356494 A JP8356494 A JP 8356494A JP 35649496 A JP35649496 A JP 35649496A JP H10188833 A JPH10188833 A JP H10188833A
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Abstract
ことが可能なイオン発生装置等を提供する。 【解決手段】 チャンバー21と、所望のイオンを生じ
させるための材料からなる材料板29をチャンバー21
内に保持するスリット31と、チャンバー21内にプラ
ズマを発生させることによりスリットに保持された材料
板29をスパッタリングして所望のイオンを発生させる
ためのフィラメント27と、スパッタリングに用いるガ
スを容器内に導入するガス導入口22と、スパッタリン
グで生じたイオンをチャンバー21外に導出するイオン
引き出し口23とを有する。
Description
等の製造に用いるイオン発生装置、イオン照射装置及び
イオン照射方法に関する。
体基板に硼素(B)、燐(P)、砒素(As)等の不純
物を導入してpn接合を形成する方法として、広く用い
られている。このイオン注入法によれば、目的とする場
所に不純物の濃度と深さを精密にコントロールして導入
することができる。
部となるイオン源チャンバーには、熱電極を用いたフリ
ーマン型及びバーナス型、マグネトロンを用いたマイク
ロ波型がある。
の断面構造を示したものであり、同図(a)はチャンバ
ーの上面に平行な断面を、同図(b)はチャンバーの側
面に平行な断面をそれぞれ示したものである。アークチ
ャンバー21の一方の端面には絶縁支持部25及びリフ
レクター26(スペーサー)を介してフィラメント27
が設けてあり、アークチャンバー21の他方の端面には
絶縁支持部25を介して対向電極24が設けてある。ガ
ス導入口22から例えばArガスを供給するとともに、
フィラメント27から熱電子を放出させ、対向電極24
によって熱電子の運動方向を反対方向に偏向することに
より、アークチャンバー21内に導入されたArガスと
の衝突確率を高めてイオン化を行う。そして、フロント
プレート28に設けたイオン引き出し口23からイオン
が取り出される。
ーの断面構造を示したものであり、同図(a)はチャン
バーの上面に平行な断面を、同図(b)はチャンバーの
側面に平行な断面をそれぞれ示したものである。アーク
チャンバー41の対向する面にそれぞれ絶縁支持部45
を介してリフレクター46が設けてあり、この対向する
リフレクター46間に棒状のフィラメント47が設けて
ある。このフィラメント47から熱電子を放出させてプ
ラズマを生じさせるとともに、電磁石50によるフィラ
メント47に平行な磁界と、フィラメント電流による回
転磁界を発生させ、リフレクタ46の作用によってアー
クチャンバー41内で電子を複雑に運動させることによ
り、フィラメント47から放出される熱電子とガス導入
口42から供給させるガスとの衝突確率を高めている。
そして、フロントプレート48に設けたイオン引き出し
口43からイオンが取り出される。
ーの断面構造を示したものである。これは、マグネトロ
ン61で発生したマイク口波を導波管62を通して放電
箱63に導き、放電箱63内でプラズマを発生させ、引
き出し電極64を通してイオンを取り出すというもので
ある。
照射装置(イオン発生装置)の場合、一般的には、ガス
或いは固体を昇華させてその蒸気をアークチャンバー内
に導入し、イオン化放電を行っている。しかしながら、
例えばB(ボロン)、Ti(チタン)、Fe(鉄)、C
o(コバルト)、Ni(ニッケル)といった1000℃
以上の高融点を有する金属をイオン化させるためには、
使用限界温度が約800℃のベーパライザー(昇温ルツ
ボ)等を用いて固体から蒸気を得ることは不可能であ
る。例えば、Tiで10-4torrの蒸気圧を得るため
には、1442℃の高温に加熱する必要がある。
を行うためには、例えば塩素と結び付けて特殊材料ガス
として使用する方法が取られている。例えば、Tiに対
しては、TiCl2 、Feに対してはFeCl2 ,Co
に対してはCoCl2 など、塩素と結び付けたガスが使
用されている。これは、塩素との結びつきが極めて安定
であり、容易に形成できるためである。
用した場合には、アークチャンバー内でのエッチング反
応が強い。したがって、熱電子を放出させるフィラメン
トをも腐食してしまい、安定なアーク放電が得られず、
長時間の作業は極めて困難であった。また、Ir(イリ
ジウム)、Pt(白金)、Au(金)といった金属に対
しては、その化合物が極めて不安定でガスとしての生成
が困難であり、また、1000℃以上の高融点金属、ア
ルカリ金属であることから、ベーパライザーによって蒸
気を得ることも困難であり、事実上イオン化は不可能で
あった。
イオンを発生させることが可能なイオン発生装置、イオ
ン照射装置及びイオン照射方法を提供することにある。
生装置は、容器と、所望のイオンを生じさせるための材
料からなる材料板を前記容器内に保持する保持手段と、
前記容器内にプラズマを発生させることにより前記保持
手段に保持された材料板をスパッタリングして所望のイ
オンを発生させるプラズマ発生手段と、前記材料板に対
するスパッタリングに用いるガスを前記容器内に導入す
るガス導入手段と、前記材料板に対するスパッタリング
で生じたイオンを前記容器外に導出するイオン導出手段
とを有する。
容器と、所望のイオンを生じさせるための材料からなり
前記容器内に保持された材料板と、前記容器内にプラズ
マを発生させることにより前記材料板をスパッタリング
して所望のイオンを発生させるプラズマ発生手段と、前
記材料板に対するスパッタリングに用いるガスを前記容
器内に導入するガス導入手段と、前記材料板に対するス
パッタリングで生じたイオンを前記容器外に導出するイ
オン導出手段とを有する。
と、所望のイオンを生じさせるための材料からなる材料
板を前記容器内に保持する保持手段と、前記容器内にプ
ラズマを発生させることにより前記保持手段に保持され
た材料板をスパッタリングして所望のイオンを発生させ
るプラズマ発生手段と、前記材料板に対するスパッタリ
ングに用いるガスを前記容器内に導入するガス導入手段
と、前記材料板に対するスパッタリングで生じたイオン
を前記容器外に導出するイオン導出手段と、このイオン
導出手段で導出されたイオンを該イオンが照射される試
料に誘導する誘導手段とを有する。
内壁面に沿って設けたスリットを用いることができる。
とも一部に設置されていることが好ましい。
出するフィラメントを用いて構成するとが好ましい。
手段でイオン化される所望の金属(高融点金属やアルカ
リ金属)の単体を用いて構成してもよいし、該金属を含
む化合物(何種類かの高融点金属やアルカリ金属の化合
物)を用いて構成してもよい。
よれば、容器内に設けた材料板をスパッタリングするこ
とにより所望のイオンを発生させるので、例えば高融点
金属やアルカリ金属等であっても容易かつ安定的にイオ
ンを発生させることができる。したがって、例えば半導
体装置の製造におけるイオン注入工程に用いることによ
り、大きな効果を発揮することができる。
(溝)を設け、このスリットに材料板を保持するように
すれば、材料板を容易に交換することができる。
イオンを生じさせるための材料からなる材料板が保持さ
れた容器内にスパッタリングガスを導入する工程と、前
記容器内にプラズマを発生させることにより前記スパッ
タリングガスを用いて前記材料板をスパッタリングして
所望のイオンを発生する工程と、前記スパッタリングに
よって生じたイオンを前記容器外に導出する工程と、前
記容器外に導出されたイオンを所望の試料に照射する工
程とを有する。
けた材料板をスパッタリングすることにより所望のイオ
ンを発生させ、このイオンを所望の試料に照射するの
で、例えば高融点金属やアルカリ金属等であっても容易
かつ安定的にイオンを発生させ、これを所望の試料に照
射することができる。
所望のイオンを生じさせるための材料が保持された容器
内にスパッタリングガスを導入する工程と、前記容器内
にプラズマを発生させることにより前記スパッタリング
ガスを用いて前記容器内に保持された材料をスパッタリ
ングしてクラスタ状のイオンを発生する工程と、スパッ
タリングによって生じた前記クラスタ状のイオンを前記
容器外に導出する工程と、前記容器外に導出された前記
クラスタ状のイオンを所望の試料に照射する工程とを有
する。
ングによってイオンを発生させるため、クラスタ状のイ
オン(例えばB12)を発生させることが可能である。こ
のようなクラスタ状のイオンを試料に照射(注入)する
ことにより、従来よりも浅い領域にイオンを導入するこ
とが可能になるとともに、イオンの輸送量を少なくする
ことができるため照射時間(注入時間)の短縮をはかる
ことが可能となる。したがって、例えばMOSトランジ
スタのソース・ドレインの拡散層形成に用いた場合に
は、短い注入時間で浅い接合を形成することができる。
実施形態について説明する。
全体構成の概要を説明する。なお、本発明は、後述する
ようにイオン発生装置となるイオン源チャンバー1にそ
の大きな特徴があり、図1に示したその他の構成は従来
のイオン照射装置の構成と同様である。
オン源チャンバー1でイオンが生成され(その詳細につ
いては後述する。)、このイオンが引き出し電極2によ
って引き出され、分離電磁石3によって質量分離され
る。続いて、スリット4で完全に分離された所望のイオ
ンを、加速器5によって最終エネルギーまで加速又は減
速する。そして、イオンビームが四極レンズ6によって
試料12(例えば半導体基板)の表面に収束点を持つよ
うに収束される。続いて、走査電極7及び8により試料
面全体で注入量が一様に分布するよう走査される。そし
て、残留ガスとの衝突で生じる中性粒子を除去するため
に偏向電極9によりイオンビームが曲げられ、マスク1
0を通して試料12表面にイオンビームが照射される。
11はアースである。
(イオン発生装置)及びその使用方法等の詳細につい
て、図2及び図3を参照して説明する。
形態について説明する。
オン源チャンバーの断面構造を示したものであり、同図
(a)はチャンバーの上面に平行な断面を、同図(b)
はチャンバーの横方向の側面に平行な断面を、同図
(c)はチャンバーの縦方向の側面に平行な断面を、そ
れぞれ示したものである。
ナス型のイオン源チャンバーの構成と同様である。すな
わち、タングステンを主成分として構成されたアークチ
ャンバー21の一方の端面には絶縁支持部25及びリフ
レクター26(スペーサー)を介してタングステンフィ
ラメント27が設けてあり、アークチャンバー21の他
方の端面には絶縁支持部25を介して対向電極24が設
けてある。そして、ガス導入口22からはArガスが供
給され、フロントプレート28に設けたイオン引き出し
口23から所望のイオンが取り出される。
アークチャンバー21の内壁に沿ってスリット31を設
け、このスリット31に所望のイオンを取り出すための
材料板29を着脱自在に保持している。したがって、取
り出したいイオンに応じて材料板を簡単に取り替えるこ
とができる。そして、フィラメント27から熱電子を放
出させてプラズマを発生させ、Arガスのスパッタ作用
によりに材料板29から所望のイオンを取り出すように
している。
壁面上の少なくとも一部に設置されていればよいが、よ
り好ましくはフィラメント27及び対向電極24が取り
付けられている一対の対向面以外の四つの内壁面の少な
くとも一つ以上の面上に設置されていればよい。また、
材料板29は、材料板29が設置される面の少なくとも
一部に設置されればよいが、その面全体に設置した方が
スパッタリングの効率がよい。また、材料板29の構成
材料には、イオン化される所望の金属の単体又は該金属
を含む化合物が用いられる。
Tiを用い、これをアークチャンバー21の内壁面のう
ち一対の側壁面及び底面の3面に設置している。ガス導
入口22よりArガスを供給するとともに、フィラメン
ト27から熱電子を放出させると、Arガスによるスパ
ッタリング効果により材料板29からTiが導出され、
放電によりイオン化される。発生したTiイオン及びA
rイオンは、引き出し口23を通して引き出されるが、
このうち分離電磁石によりTiイオンのみを取り出し、
試料へのイオン注入を行った。この場合、加速電圧15
0keVで約4mAのビーム電流が約40時間(従来の
約10倍)安定して得られた。
ンバーにTiCl2 ガスを導入してイオン化を行った場
合には、TiCl2 から分離したClイオン又はラジカ
ルが、タングステンを主成分とするアークチャンバーの
内壁面をエッチングする他、タングステンフィラメント
までもエッチングしてしまうため、フィラメントの細線
化が著しくなって抵抗増大を招き、アーク放電に必要な
制御ができなくなってしまう。その結果、使用時間約6
時間で異常放電が多発し、イオン打ち込みができなくな
ってしまった。
を用いて行う限り、アークチャンバ−の内壁面及びタン
グステンフィラメントには、イオン化により発生する塩
素イオンや塩素ラジカルによるエッチング反応が起こ
り、これを回避することはできない。
クチャンバ−の内壁面に設置し、Arガスのスパッタリ
ング効果を利用してイオン化を行う場合には、フィラメ
ントへのエッチング反応は起こらず、極めて安定的に長
時間イオン化を行うことが可能である。
施形態について説明する。
イオン源チャンバーの断面構造を示したものであり、同
図(a)はチャンバーの上面に平行な断面を、同図
(b)はチャンバーの横方向の側面に平行な断面を、同
図(c)はチャンバーの縦方向の側面に平行な断面を、
それぞれ示したものである。
ーマン型のイオン源チャンバーの構成と同様である。す
なわち、アークチャンバー41の対向する面にそれぞれ
絶縁支持部45を介してリフレクター46が設けてあ
り、この対向するリフレクター46間に棒状のフィラメ
ント47が設けてある。そして、ガス導入口42からは
Arガスが供給され、フロントプレート48に設けたイ
オン引き出し口43から所望のイオンが取り出される。
図2に示した例と同様、アークチャンバー41の内壁に
沿ってスリット51を設け、このスリット51に所望の
イオンを取り出すための材料板49を着脱自在に保持し
ている。そして、フィラメント47から熱電子を放出さ
せてプラズマを発生させ、Arガスのスパッタ作用によ
りに材料板49から所望のイオンを取り出すようにして
いる。
壁面上の少なくとも一部に設置されていればよいが、よ
り好ましくは一対のリフレクター46が取り付けられて
いる一対の対向面以外の四つの内壁面の少なくとも一つ
以上の面上に設置されていればよい。また、材料板49
は、材料板49が設置される面の少なくとも一部に設置
されればよいが、その面全体に設置した方がスパッタリ
ングの効率がよい。また、材料板49の構成材料には、
イオン化される所望の金属の単体又は該金属を含む化合
物が用いられる。
Tiを用い、これをモリブデンを用いたアークチャンバ
ー41の内壁面のうち一対の側壁面及び底面の3面に設
置した。チャンバーのサイズは例えば横7cm、高さ4
cm、奥行き4cmである。直径約2mmのフィラメン
ト47にはWを使用している。
ともに、フィラメント47から熱電子を放出させると、
Arガスによるスパッタリング効果により材料板49か
らTiが導出され、放電によりイオン化される。発生し
たTiイオン及びArイオンは、引き出し口43を通し
て引き出されるが、このうち分離電磁石によりTiイオ
ンのみを取り出し、試料へのイオン注入を行う。
1の外側から取り付けられた状態となっている。これに
より、チャンバー41とスペーサー46との間において
狭い空間が形成され、絶縁支持部材45が直接プラズマ
に晒されるのが防止される。ここで、図3に示すよう
に、この空間を構成する領域に対応する部分の長さをx
及びyとすると、x/yが1以上となるような構造とし
ている。このようにすることで、絶縁支持部材45が直
接プラズマに晒されないことに加え、ランダムに運動す
るイオンやラジカル等の絶縁支持部材45への侵入が防
止される。よって、金属をイオン化することで懸念され
る絶縁不良を抑制することができる。
を3〜4mmとしている。x/yを1以上とすることで
隙間が狭くなり、脱離した金属が隙間部分に付着するこ
とによってショートが生じる可能性はあるが、従来より
も絶縁不良に対する抑制効果を高くすることができる。
フリーマン型のイオン源チャンバーの問題であった絶縁
不良の問題を抑制している。このような構造と、塩素系
ガスを使用しないことにより、フィラメントの寿命が改
善され、長時間安定したTiのイオン化が可能となる。
施形態について説明する。
と同様のバーナス型のイオン源チャンバーを用いてお
り、イオン源チャンバーの基本的な構成や材料板の設置
位置等については第1実施形態と同様であるため、これ
らの詳細な説明は第1実施形態の対応する説明を参照す
るものとする。
B(ボロン)を用い、これをアークチャンバー21の内
壁面のうち一対の側壁面及び底面の3面に設置してい
る。ガス導入口22よりArガスを供給するとともに、
フィラメント27から熱電子を放出させると、Arガス
によるスパッタリング効果により材料板29からボロン
が導出される。この場合、単体のボロンの他にクラスタ
状のボロン(B12等)が導出され、クラスタ状のボロン
はフィラメント27から放出される熱電子と衝突してイ
オン化する。したがって、クラスタの形態のままイオン
化することが可能となる。総電流量に対して、単体Bが
約45%、クラスタ状のボロンが約40%、その他の多
価イオンが約15%であった。発生したBイオンのう
ち、所望のBイオンのみを分離電磁石によって分離すれ
ば、例えばB12のみを取り出して試料に照射することが
できる。
照射(注入)することにより、同じ加速電圧でも、より
浅い領域にB等のイオンを導入することが可能になる。
また、イオンの輸送量を少なくすることができるため照
射時間(注入時間)の短縮をはかることが可能となる。
ンバーにBF3 ガスを導入してイオン化を行った場合に
は、総電流量に対して、単体Bが約20%、BF2 の形
態が約60%、その他の多価イオンやBF+ 、F+ 等の
形態が約20%であった。したがって、クラスタ状のB
イオンが得られないばかりか、単体Bを効率よく取り出
すことも困難である。
製造に適用することが可能である。例えば、半導体基板
にBイオンを導入することにより、MOSトランジスタ
のソース・ドレインの不純物拡散層を形成することがで
きる。特にクラスタ状のイオン(例えばB12)を導入す
ることにより、“単体Bイオン注入の加速電圧×クラス
タイオンの個数(ここでは12個)”でイオン注入時の
加速電圧を設定できることから、低加速化に伴うスルー
プットの低下や、注入時の反射及びスパッタリング効果
に伴う実効注入量の低下を引き起こすことなく、極めて
容易に不純物を導入することが可能となる。また、イオ
ン輸送量(ドーズ)も“単体Bイオン注入時のドーズ
(個数)/クラスタイオンの個数(ここでは12個)”
で制御できることから、極めて容易に短時間で所望の不
純物量を基板に導入することが可能となる。
の高融点金属やアルカリ金属を注入することにより、高
誘電体に対する電極を形成することも可能である。さら
に、Ti、Co、Ni等のイオンをシリコン基板に注入
し、600℃以上の温度で加熱してTiSi2 、CoS
i2 、NiSi2 等を形成することにより、拡散層抵抗
を低減したり、拡散層と配線との間の接触抵抗を低減す
ることも可能である。なお、本発明は、以上説明した各
実施形態に限定されるものではない。
れる金属としてTiやBを用いて説明したが、その他の
高融点金属やアルカリ金属を用いることができる。
必要はなく、各内壁面上に互いに異なる材料(互いに異
なる高融点金属やアルカリ金属)を用いた材料板を設置
するようにしてもよい。この場合、多種の高融点金属や
アルカリ金属を同時にイオン化することが可能であり、
電離磁石によって質量分離することで、イオンの選択を
することが可能である。
ッタリングを行うためのサポートガスとしてArを用い
て説明したが、その他のサポートガスを用いることも可
能である。また、フィラメントやチャンバーには、タン
グステン以外の材料を用いることも可能である。
リーマン型イオン源或いはバーナス型イオン源を用いる
方式について説明したが、その他の方式に対して適用す
ることも可能である。
囲内において、種々変形して実施可能である。
パッタリングすることにより所望のイオンを発生させる
ので、例えば高融点金属やアルカリ金属等であっても容
易かつ安定的にイオンを発生させることができる。した
がって、例えば半導体装置の製造におけるイオン注入工
程に用いることにより、大きな効果を発揮することがで
きる。
てイオンを発生させるため、クラスタ状のイオンを発生
させることが可能である。このようなクラスタ状のイオ
ンを試料に照射することにより、“単体Bイオン注入の
加速電圧×クラスタイオンの個数”でイオン注入時の加
速電圧を制御できることから、浅い領域への不純物の導
入が極めて容易になり、かつ、イオン輸送量(ドーズ)
は、“単体Bイオン注入時のドーズ/クラスタイオンの
個数”で制御できるために、イオンの輸送量を実効的に
少なくすることが可能となり、注入時間の短縮をはかる
ことができる。
てその一例を示した図。
図。
図。
図。
た図。
た図。
Claims (9)
- 【請求項1】 容器と、 所望のイオンを生じさせるための材料からなる材料板を
前記容器内に保持する保持手段と、 前記容器内にプラズマを発生させることにより前記保持
手段に保持された材料板をスパッタリングして所望のイ
オンを発生させるプラズマ発生手段と、 前記材料板に対するスパッタリングに用いるガスを前記
容器内に導入するガス導入手段と、 前記材料板に対するスパッタリングで生じたイオンを前
記容器外に導出するイオン導出手段とを有することを特
徴とするイオン発生装置。 - 【請求項2】 前記保持手段は前記容器の内壁面に沿っ
て設けたスリットであることを特徴とする請求項1に記
載のイオン発生装置。 - 【請求項3】 容器と、 所望のイオンを生じさせるための材料からなり前記容器
内に保持された材料板と、 前記容器内にプラズマを発生させることにより前記材料
板をスパッタリングして所望のイオンを発生させるプラ
ズマ発生手段と、 前記材料板に対するスパッタリングに用いるガスを前記
容器内に導入するガス導入手段と、 前記材料板に対するスパッタリングで生じたイオンを前
記容器外に導出するイオン導出手段とを有することを特
徴とするイオン発生装置。 - 【請求項4】 前記材料板は前記容器の内壁面上の少な
くとも一部に設置されていることを特徴とする請求項3
に記載のイオン発生装置。 - 【請求項5】 前記プラズマ発生手段は熱電子を放出す
るフィラメントを用いて構成されていることを特徴とす
る請求項1乃至4のいずれかに記載のイオン発生装置。 - 【請求項6】 前記材料板は前記プラズマ発生手段でイ
オン化される所望の金属の単体又は該金属を含む化合物
を用いて構成されていることを特徴とする請求項1乃至
4のいずれかに記載のイオン発生装置。 - 【請求項7】 容器と、 所望のイオンを生じさせるための材料からなる材料板を
前記容器内に保持する保持手段と、 前記容器内にプラズマを発生させることにより前記保持
手段に保持された材料板をスパッタリングして所望のイ
オンを発生させるプラズマ発生手段と、 前記材料板に対するスパッタリングに用いるガスを前記
容器内に導入するガス導入手段と、 前記材料板に対するスパッタリングで生じたイオンを前
記容器外に導出するイオン導出手段と、 このイオン導出手段で導出されたイオンを該イオンが照
射される試料に誘導する誘導手段と、 を有することを特徴とするイオン照射装置。 - 【請求項8】 所望のイオンを生じさせるための材料か
らなる材料板が保持された容器内にスパッタリングガス
を導入する工程と、 前記容器内にプラズマを発生させることにより前記スパ
ッタリングガスを用いて前記材料板をスパッタリングし
て所望のイオンを発生する工程と、 前記スパッタリングによって生じたイオンを前記容器外
に導出する工程と、 前記容器外に導出されたイオンを所望の試料に照射する
工程とを有することを特徴とするイオン照射方法。 - 【請求項9】 所望のイオンを生じさせるための材料が
保持された容器内にスパッタリングガスを導入する工程
と、 前記容器内にプラズマを発生させることにより前記スパ
ッタリングガスを用いて前記容器内に保持された材料を
スパッタリングしてクラスタ状のイオンを発生する工程
と、 スパッタリングによって生じた前記クラスタ状のイオン
を前記容器外に導出する工程と、 前記容器外に導出された前記クラスタ状のイオンを所望
の試料に照射する工程とを有することを特徴とするイオ
ン照射方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35649496A JP3660457B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | イオン発生装置及びイオン照射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35649496A JP3660457B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | イオン発生装置及びイオン照射装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10188833A true JPH10188833A (ja) | 1998-07-21 |
JP3660457B2 JP3660457B2 (ja) | 2005-06-15 |
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ID=18449300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35649496A Expired - Fee Related JP3660457B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | イオン発生装置及びイオン照射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3660457B2 (ja) |
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