[go: up one dir, main page]

JPH1018754A - 大口径孔掘削工法及び孔掘削装置 - Google Patents

大口径孔掘削工法及び孔掘削装置

Info

Publication number
JPH1018754A
JPH1018754A JP16952496A JP16952496A JPH1018754A JP H1018754 A JPH1018754 A JP H1018754A JP 16952496 A JP16952496 A JP 16952496A JP 16952496 A JP16952496 A JP 16952496A JP H1018754 A JPH1018754 A JP H1018754A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
drilling
excavation
excavator
guide rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16952496A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Muraoka
正 村岡
Kazuhide Seki
一秀 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP16952496A priority Critical patent/JPH1018754A/ja
Publication of JPH1018754A publication Critical patent/JPH1018754A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地盤に直径が4mを超える大口径の孔を容易
に形成することができる大口径孔掘削工法及び孔掘削装
置の提供。 【解決手段】 地盤1に第1の掘削機を構成するダウン
ザホールドリル85によって複数の先進孔6を掘削し、
これらの先進孔6のそれぞれにガイドロッド7を挿入
し、これらのガイドロッド7を案内として地盤1に、ア
ースドリルバケット10、このアースドリルバケット1
0を回転させる油圧モータ12、推進手段である油圧シ
リンダ13、ガイドロッド7に固定させる固定手段11
を含む第2の掘削機9を用いて、先進孔6よりも大きい
単位掘削孔86をそれぞれ形成するとともに、隣合う単
位掘削孔86の間に位置する地盤1に、該当する単位掘
削孔86どうしを連通させる成型孔81を形成し、これ
らの単位掘削孔86及び成型孔81を互いに連通させて
1つの大口径の掘削目標孔80を形成させるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔径が大きく、深
度の大きい立坑(縦孔)などを掘削するのに好適な大口
径孔掘削工法及び孔掘削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本願発明者は、先に特願平7−1074
64号で、地盤に掘削目標孔よりも小さな孔径を有する
先進孔を掘削し、この先進孔にガイドロッドを挿入し、
このガイドロッドに、地盤を掘削する掘削具と、この掘
削具を回転させる回転手段と、掘削具を推進させる推進
手段と、本体を地盤に対して固定する固定手段とを有す
る掘削機を装着し、この状態で掘削機の回転手段、推進
手段、及び固定手段を選択的に作動させ、掘削具を上記
ガイドロッドに沿って推進させて該当する掘削目標孔を
掘削するようにした孔掘削工法、及び孔掘削装置を提案
した。
【0003】この先行技術は、ガイドロッドの伸長方向
に沿って掘削を進めるので、水平面内における掘削機の
姿勢調整をほとんど必要とせず、掘削作業に対して制御
が簡単であり、それまでの従来技術に比べて精度の高い
鉛直度を有する孔を、作業効率よく掘削することができ
る利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した本願発明者が
提案した先行技術は、大口径といっても直径が3〜4m
程度までの孔の掘削が可能となるものであり、直径が4
mを超えるようなより大口径の孔の掘削には好適とはい
えない。すなわち、直径が4mを超えるような孔の掘削
を実現させるためには、掘削機を含む掘削装置の構造を
さらに巨大なものに設計しなければならず、このように
巨大にしたものでは、各部材の形状及び重量が大きくな
って取り扱いが容易でなく、例えば山中の掘削現場まで
運搬することが困難となり、実用的でない。
【0005】本発明は、上記した従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、地盤に直径が4
mを超える大口径の孔を容易に形成することができる大
口径孔掘削工法及び孔掘削装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る大口径孔掘削工法は、地盤
に複数の先進孔を掘削し、これらの先進孔のそれぞれに
ガイドロッドを挿入し、これらのガイドロッドを案内と
して上記地盤に上記先進孔よりも大きい単位掘削孔をそ
れぞれ形成し、これらの単位掘削孔を互いに連通させて
1つの大口径の掘削目標孔を形成させるようにしてあ
る。
【0007】この請求項1に係る発明では、例えば前述
した本願発明者の先行技術による掘削装置を用いて、直
径が4mよりも小さい複数の単位掘削孔を互いに連設し
て設ければよく、これらの単位掘削孔の連通によって形
成される空間部内に円孔、すなわち直径が4mを超える
大口径の掘削目標孔を得ることができる。
【0008】また、本発明の請求項2に係る大口径孔掘
削工法は、上述した請求項1に係る発明において、隣合
う上記単位掘削孔の間に位置する地盤に、該当する単位
掘削孔どうしを連通させる成型孔を形成するようにして
ある。
【0009】この請求項2に係る発明では、隣合う単位
掘削孔間の地盤に成型孔を形成するので、上述した掘削
目標孔をより精度の良い円孔、すなわち無駄な地盤掘削
の少ない円孔とすることができる。
【0010】また、本発明の請求項3に係る大口径孔掘
削工法は、上述した請求項1または2に係る発明におい
て、上記単位掘削孔を形成する掘削機が、地盤を掘削す
る掘削具と、この掘削具を回転させる回転手段と、上記
掘削具を推進させる推進手段と、上記ガイドロッドに固
定させる固定手段とを含み、この固定手段で上記ガイド
ロッドに固定した状態で、上記掘削具を上記回転手段に
よって回転させながら、当該掘削具を上記推進手段によ
って上記ガイドロッドに沿って推進させ、上記単位掘削
孔を形成するようにしてある。
【0011】この請求項3に係る発明では、掘削時の反
力を、掘削機を案内するガイドロッドによってとること
ができ、掘削時の掘削機の揺動を少なくするように規制
することができる。したがって、ガイドロッドの伸長方
向に沿って掘削することができ、単位掘削孔の中心に対
する掘削機の中心の芯ずれ、及び掘削機の傾きの発生を
抑制することができる。
【0012】また、本発明の請求項12に係る孔掘削装
置は、地盤に複数の単位掘削孔を連通させて成る大口径
の掘削目標孔を形成する際に用いられ、上記単位掘削孔
形成予定領域の中心に位置する先進孔を形成する第1の
掘削機と、上記先進孔に挿入されるガイドロッドと、こ
のガイドロッドに案内されて上記先進孔よりも大きい上
記単位掘削孔を形成する第2の掘削機とを備えた構成に
してある。
【0013】また、本発明の請求項13に係る孔掘削装
置は、上述した請求項12に係る発明において、上記第
2の掘削機は、上記ガイドロッドに固定可能な静止部
と、この静止部に連結され、上記ガイドロッドの長手方
向に沿って移動可能な移動部とを有し、上記静止部に、
この静止部を上記ガイドロッドに固定する固定手段を備
え、上記移動部に、上記地盤を掘削する掘削具と、この
掘削具を回転させる回転手段とを備えるとともに、上記
静止部と上記移動部との間に、上記掘削具を推進させる
推進手段を備えた構成にしてある。
【0014】また、本発明の請求項14に係る孔掘削装
置は、上述した請求項13に係る発明において、上記移
動部が、上記ガイドロッド廻りの回転を規制される非回
転部と、この非回転部の下方に設けられ、上記ガイドロ
ッド廻りの回転が自在な回転部とを有し、上記回転手段
を上記非回転部に設け、上記掘削具を上記回転部に設け
た構成にしてある。
【0015】これらの請求項12,13,14に係る発
明では、第2の掘削機によって直径が4mよりも小さい
複数の単位掘削孔を連設するように設ければよく、これ
らの単位掘削孔の連通によって形成される空間部内に円
孔、すなわち直径が4mを超える大口径の掘削目標孔を
得ることができる。
【0016】また、本発明の請求項22に係る孔掘削装
置は、上述した請求項13に係る発明において、掘削具
による地盤の掘削で生じた土砂を上記地盤の外部に排出
する排出手段を、上記掘削具であるアースドリルバケッ
トが兼ねる構成にしてある。
【0017】この請求項22に係る発明では、土砂を掘
削するアースドリルバケットを掘削した土砂の排出用に
活用でき、特別な排土手段を要しないとともに、ガイド
ロッドを案内として第2の掘削機が吊り上げ下げされる
ので、このアースドリルバケットの吊り上げ下げ速度を
比較的速くすることができる。
【0018】また、本発明の請求項28に係る孔掘削装
置は、上述した請求項12に係る発明において、上記地
盤上に、上記第2の掘削機が装着されるガイドロッドを
保持する櫓装置を設けた構成にしてある。
【0019】この請求項28に係る発明では、第2の掘
削機が装着されるガイドロッドが櫓装置に保持されるの
で、第2の掘削機による単位掘削孔の掘削に際し、掘削
時の反力を櫓装置でもとることができ、当該ガイドロッ
ドの振れが少なく、安定した単位掘削孔を形成すること
ができる。
【0020】また、本発明の請求項31に係る孔掘削装
置は、上述した請求項28に係る発明において、上記櫓
装置に、上記第2の掘削機が装着されるガイドロッド以
外の上記先進孔に挿入される他のガイドロッドを固定し
た構成にしてある。
【0021】この請求項31に係る発明では、掘削時の
反力を他のガイドロッドでもとることができ、より安定
した単位掘削孔を形成することができる。
【0022】また、本発明の請求項32に係る孔掘削装
置は、上述した請求項28に係る発明において、上記櫓
装置に、ゴンドラを配置し、このゴンドラを吊り上げ下
げ可能に、及び上記櫓装置に対して水平方向に移動可能
に設けた構成にしてある。
【0023】この請求項32に係る発明では、単位掘削
孔内に転石が生じたときには、ゴンドラ内に機材、作業
員を乗り込ませ、転石の処理に対応できるとともに、ゴ
ンドラをガイドロッドを案内として吊り上げ下げさせる
ようにしてあることから、吊り上げ下げ速度を比較的速
くすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の大口径孔掘削工法
及び孔掘削装置の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0025】図1〜図4は本発明の大口径孔掘削工法の
一実施形態を説明する図、図5は図1〜図4に示す大口
径孔掘削工法の一実施形態によって得られる掘削目標孔
の第1の例を示す平面図、図6は上記実施形態によって
得られる掘削目標孔の第2の例を示す平面図、図7は上
記実施形態によって得られる掘削目標孔の第3の例を示
す平面図である。
【0026】本実施形態では、後述するように、地盤1
に大口径の掘削目標孔80を形成するために、掘削目標
孔80よりも径の小さな単位掘削孔86を複数、連設さ
せて形成する。そのために、単位掘削孔86よりも径の
小さな先進孔6を複数まず形成し、これらの先進孔6に
ガイドロッド7を挿入する。これらのガイドロッド7を
案内として地盤1に単位掘削孔86をそれぞれ形成す
る。これらの単位掘削孔86を連通させて1つの掘削目
標孔80を得るようにしている。
【0027】また、このような孔掘削をおこなうに際
し、隣合うように形成される予定の単位掘削孔86の間
に位置する地盤1に、該当する単位掘削孔86どうしを
連通させる成型孔81を形成するようにしてある。
【0028】以下、図1〜図4によって本実施形態を具
体的に述べる。図1の(イ)〜(ニ)は、準備作業を説
明する図である。はじめに、図1の(イ)に示すよう
に、例えば山岳地帯の傾斜した地盤1に、土止柵82を
打ち込む作業をおこなう。次に図1の(ロ)に示すよう
に、掘削予定領域83を水平にならす整地作業をおこな
う。次に図1の(ハ)に示すように、掘削予定領域83
の近傍にジブクレーン84を設置する。次に図1の
(ニ)に示すように、ジブクレーン84を用いて、後述
の先進孔6を形成するための第1の掘削機を構成するボ
ーリングマシン3を、掘削予定領域83に設置する。な
お、第1の掘削機は、先進孔6を掘削するダウンザホー
ルドリル85〔図2の(ホ)参照〕と、このダウンザホ
ールドリル85を回転させる上述のボーリングマシン3
と、ダウンザホールドリル85の駆動源であるコンプレ
ッサとを含んでいる。このようなダウンザホールドリル
85を有する第1の掘削機は公知のものであり、特開平
3−119284号公報、特開昭63−312497号
公報にも示されている。
【0029】このように準備した状態において、掘削予
定領域83の地盤1に複数の先進孔6と成型孔81を形
成する。すなわち、図2の(ホ)に示すように、ボーリ
ングマシン3を作動させ、コンプレッサからのエアーを
ダウンザホールドリル85に供給し、このダウンザホー
ルドリル85によって鉛直方向に先進孔6を複数形成す
る。このとき先進孔6の掘削と同時にガイドロッド7を
先進孔6に挿入するようにしてもよく、また、形成した
先進孔6から一旦ダウンザホールドリル85を地盤1の
外に抜き出し、その後にガイドロッド7を先進孔6のそ
れぞれに挿入するようにしてもよい。この先進孔6の掘
削によって生じた土砂は、例えば上述のコンプレッサで
発生させたエアーを掘削部分に吹き付けることにより、
地盤1の外部に排土される。また、上述したボーリング
マシン3を利用して、隣合うように形成される予定の単
位掘削孔間に位置する地盤1に、該当する単位掘削孔ど
うしを連通させる成型孔81を形成する。図5の(a)
は、このようにして形成される先進孔6、及び先進孔6
に挿入されるガイドロッド7と、成型孔81の配置関係
を示している。この図5の(a)に示すものでは、六角
形を形成する各頂点と中心の7箇所に先進孔6が形成さ
れ、また、これらの先進孔6にガイドロッド7が挿入さ
れる。また、成型孔81は6箇所に形成される。なお、
前述した図2の(ホ)において、地盤1中、1aで示す
部分は比較的土質が軟らかい軟岩層であり、1bで示す
部分は土質が硬い硬岩層である。
【0030】次に、図2の(ヘ)に示すように、ジブク
レーン84等を利用して、ボーリングマシン3を除き、
図5の(a)の中心に位置するガイドロッド7上に櫓装
置17を設置し、該当するガイドロッド7に単位掘削孔
86を形成する第2の掘削機9を装着させ、櫓装置17
に移動可能なゴンドラ8を装備する。なお、櫓装置17
はウインチ18を備えている。
【0031】上述した第2の掘削機9は、地盤1を掘削
する掘削具例えば軟岩層1aの掘削に好適なアースドリ
ルバケット10と、このアースドリルバケット10を回
転させる回転手段と、アースドリルバケット10を推進
させる推進手段と、ガイドロッド7に固定させる固定手
段とを含み、この固定手段でガイドロッド7に固定した
状態で、アースドリルバケット10を回転手段によって
回転させながら、当該アースドリルバケット10を推進
手段によってガイドロッド7に沿って鉛直方向に推進さ
せ、所望の単位掘削孔86を形成するようになってい
る。
【0032】すなわち、図2の(ト)に示すように、第
2の掘削機9を固定手段によってガイドロッド7に固定
した状態でアースドリルバケット10により所定距離掘
削し、ここで一旦第2の掘削機9を停止させ、固定手段
による固定を解除させて第2の掘削機9をガイドロッド
7から離脱させ、ガイドロッド7を案内として上述の所
定距離に対応する距離だけ第2の掘削機9を移動させ、
その移動させた位置で再び固定手段によってガイドロッ
ド7に固定させ、再びアースドリルバケット10により
所定距離掘削する。掘削によって生じた土砂はアースド
リルバケット10内に堆積される。したがって、前述し
たウインチ18によってガイドロッド7を案内として第
2の掘削機9を吊り上げることにより、アースドリルバ
ケット10内の土砂を単位掘削孔86の外部に排土する
ことができる。すなわち、アースドリルバケット10を
排土手段としても活用できる。以下同様の動作を該当す
る単位掘削孔86の全長が形成されるまで繰返しおこな
う。
【0033】なお、この単位掘削孔86の形成作業の
間、掘削している単位掘削孔86内に転石91があり、
掘削作業に支障を生じるような場合には、図2の(チ)
に示すように、櫓装置17のウインチ18でガイドロッ
ド7を案内として一旦第2の掘削機9を吊り上げて、第
2の掘削機9を単位掘削孔86の外部に除去し、この状
態でゴンドラ8を水平方向に移動させ、このゴンドラ8
に所定の機材、及び作業員を乗り込ませ、ガイドロッド
7を案内として単位掘削孔86内に吊り下げ、作業員が
機材を利用して単位掘削孔86内の転石91を取り除く
処理をおこなう。
【0034】また、このような単位掘削孔86の掘削作
業中に図3の(リ)に示すように、地盤1が硬岩層1b
になったときには、ボーリングマシン3を掘削中の単位
掘削孔86上に再び設置し、単位掘削孔86に連通する
ようにダウンザホールドリル85を駆動して、硬岩層1
bの掘削によって生じる硬岩を一時的に収容させるため
の排土孔88を掘削する。この状態において、第2の掘
削機9の掘削具をそれまでのアースドリルバケット10
に代えて、硬岩の掘削に好適なローラビット10bとす
る。
【0035】図3の(ヌ)に示すように、ボーリングマ
シン3を除き、再びガイドロッド7に第2の掘削機9を
装着し、この第2の掘削機9を前述と同様に駆動して硬
岩層1bの単位掘削孔86の掘削作業を継続する。この
掘削作業の間、掘削土砂は排土孔88内に堆積する。こ
のように排土孔88内に堆積した土砂を取り除くには、
図3の(ル)に示すように、一旦第2の掘削機9を単位
掘削孔86の外部に除去し、ジブクレーン84の先端に
岩石の把持具、すなわちハンマーグラブ90を装着す
る。二点鎖線で示すように、このハンマーグラブ90が
排土孔88内に入るようにジブクレーン84を駆動し、
ハンマーグラブ90により排土孔88内の掘削土砂を把
持させ、外部に取り出す作業をおこなう。
【0036】このようにして、地盤1に例えば直径が
3.7mの縦孔である最初の単位掘削孔86を形成する
ことができる。この最初の単位掘削孔86の形成後は、
第2の掘削機9をガイドロッド7から離脱させ、ガイド
ロッド7を案内としてウインチ18によって第2の掘削
機9を吊り上げ、この最初の単位掘削孔86の外部に撤
去する。この外部で第2の掘削機9の掘削具を例えば軟
岩掘削用のアースドリルバケット10に交換する。
【0037】以下同様にして第2〜第7の単位掘削孔8
6を形成するが、第2以降の単位掘削孔86は最初に形
成した単位掘削孔86に連設され、すなわち連通させる
ように設けるので、図3の(ヲ)で示すように、掘削済
みの単位掘削孔86が排土孔を兼ね、したがって第2以
降の単位掘削孔86の形成にあたっては排土孔は設けな
くて済み、掘削済みの単位掘削孔86に堆積した土砂を
ハンマーグラブ90で外部に除去する。
【0038】なお、上記では、ハンマーグラブ90によ
って掘削土砂を排出するようにしたが、空圧や水圧、す
なわちエアーや水を利用して排土するようにしてもよ
い。
【0039】図4の(ワ)は、以上のようにして、7つ
の単位掘削孔86を形成した直後の状態を示している。
【0040】このような状態から図4の(カ)に示すよ
うに、ガイドロッド7を順次引き抜き、それぞれの単位
掘削孔86すなわち掘削目標孔80の外部に撤去する
と、図4の(ヨ)に示すように、7つの単位掘削孔86
及び6つの成型孔81を連通させてなる1つの大口径、
例えば直径8mの掘削目標孔80を地盤1に形成するこ
とができる。図5の(b)はこのときの地盤1を上から
見たものであるが、点線で囲まれた領域が掘削目標孔8
0である。前述したガイドロッド7の撤去に際し、それ
ぞれの単位掘削孔86すなわち掘削目標孔80の内部
で、これらのガイドロッド7を分割させた後、外部に撤
去するようにしてもよい。
【0041】なお、掘削目標孔80を上述よりも大きい
直径10mとしたい場合には、図6の(a)に示すよう
に、例えば八角形の頂点のそれぞれに先進孔6を形成す
るとともに、この八角形の内部に含まれる四角形の頂点
のそれぞれに先進孔6を形成し、これらの12の先進孔
6のそれぞれにガイドロッド7を挿入する。これらのガ
イドロッド7に前述のように第2の掘削機9を装着し、
12の単位掘削孔86を形成する。この単位掘削孔86
は、例えば直径3.7mに設定する。また、外側に位置
する8つの単位掘削孔86のそれぞれの間の地盤1と、
内側に位置する4つの単位掘削孔86の中心の地盤1
に、成型孔81をそれぞれ形成する。これにより、同図
6の(b)の点線で囲まれた空間部、すなわち直径10
mの掘削目標孔80を形成することができる。
【0042】また、掘削目標孔80を上述よりも小さい
直径6mとしたい場合には、図7の(a)に示すよう
に、例えば四角形の頂点のそれぞれに先進孔6を形成
し、これらの4つの先進孔6のそれぞれにガイドロッド
7を挿入する。これらのガイドロッド7に前述のように
第2の掘削機9を装着し、4つの単位掘削孔86を形成
する。この単位掘削孔86は、例えば直径3.7mに設
定する。また、隣合う単位掘削孔86のそれぞれの間の
地盤1に、成型孔81をそれぞれ形成する。これによ
り、同図7の(b)の点線で囲まれた空間部、すなわち
直径6mの掘削目標孔80を形成することができる。
【0043】また上記では、地盤1に縦孔から成る掘削
目標孔80を形成させる方法を述べたが、地盤1に水平
方向に延設される横孔から成る掘削目標孔も、第2の掘
削機9等を用いて、また、複数の単位掘削孔86を連設
させることにより形成させることができる。
【0044】また上記では、掘削目標孔80の形成後、
第2の掘削機9やガイドロッド7を掘削目標孔80から
撤去するようにしたが、掘削目標孔80に挿入される構
造物に対して支障を生じない場合などにあっては、これ
らの第2の掘削機9やガイドロッド7を掘削目標孔80
から撤去せず、掘削目標孔80に挿入される構造物とと
もに、地盤1中に埋設させるようにしてもよい。
【0045】以上述べた本実施形態では、直径が4mよ
りも小さい複数の単位掘削孔86を互いに連通するよう
に形成することによって、直径が4mを超える大口径の
掘削目標孔80を容易に得ることができる。特に、単位
掘削孔86の形成には、形状、重量等から考えて、通常
の搬送手段で運搬が可能な掘削孔の直径が4m以下とな
る比較的小型、軽量の第2の掘削機9を用いることがで
きるので、山岳部での送電用鉄塔基礎工事用の掘削目標
孔80の形成、橋梁基礎工事用の掘削目標孔80の形
成、地滑り抑止杭工事用の掘削目標孔80の形成、重機
搬入の困難な現場における掘削目標孔80の形成などに
好適であり、実用性に富む。
【0046】また、ガイドロッド7は、単位掘削孔86
の直径よりもさらに小さい先進孔6に挿入可能な程度の
小さい直径のもので済むので、この点でも使用する孔掘
削装置の全体形状の小型化、軽量化に貢献する。
【0047】また、隣合う単位掘削孔86間の地盤1に
成型孔81を形成するようにしたので、掘削目標孔80
を精度の良い円孔、すなわち、より円形に近似した孔と
することができ、掘削目標孔80の外周に形成されるコ
ンクリート打設作業に際し、必要とするコンクリートの
量を無駄なく抑えることができ、このコンクリート打設
作業にかかる経費を安く抑えることができる。
【0048】また、直径が4mを超えない範囲において
単位掘削孔86の直径を大きく、あるいは小さく選択的
に設定したい場合には、あらかじめ第2の掘削機9の掘
削具を除く本体を小さめに設けておき、掘削具だけを所
望の単位掘削孔86の直径に相応する大きさのものに選
定すればよく、このような場合に第2の掘削機9の本体
の大きさの変更や、ガイドロッド7の径寸法の変更を必
ずしも必要とせず、汎用性に富み、孔掘削経費を最少に
抑えることができる。
【0049】また、掘削目標孔80の径寸法を変更させ
る場合には、単位掘削孔86の配置と数を考慮すること
により対応でき、第2の掘削機9やガイドロッド7の大
きさの変更を必要とせず、この点でも孔掘削経費を安く
抑えることができる。
【0050】また、ダウンザホールドリル85により鉛
直度の高い先進孔6を形成できることから、この先進孔
6に挿入するガイドロッド7の鉛直度を高精度に保つこ
とができる。また、第2の掘削機9による掘削時の反力
をガイドロッド7で取ることができ、掘削時の第2の掘
削機9の揺動を少なくするように規制することができ
て、ガイドロッド7の伸長方向に沿って掘削することが
でき、単位掘削孔86の中心に対する第2の掘削機9の
中心の芯ずれ、及び掘削機の傾きの発生を抑制すること
ができる。これらのことにより、鉛直度の高い単位掘削
孔86の形成、すなわち鉛直度の高い掘削目標孔80の
形成を実現できる。
【0051】また、第1の掘削機による先進孔6の形成
作業及び第2の掘削機9による複数の単位掘削孔86の
形成作業の間、すなわち掘削目標孔80の形成作業の
間、基本的には掘削孔内に作業員の投入を必要とせず、
作業の安全を確保できる。
【0052】また、軟岩層1aの掘削時には、土砂を掘
削するアースドリルバケット10を掘削した土砂の排出
用に活用でき、特別な排土手段を要しないので経費を安
くすることができるとともに、ガイドロッド7を案内と
して第2の掘削機9すなわちアースドリルバケット10
が吊り上げ下げされるので、このアースドリルバケット
10の吊り上げ下げ速度を比較的速くすることができ、
掘削、排土作業の高速化を実現でき、掘削目標孔80形
成作業の能率を向上させることができる。
【0053】また、軟岩層1aを掘削した土砂をアース
ドリルバケット10で排土し、硬岩層1bを掘削した土
砂をハンマーグラブ90を用いて排土するものでは、水
の入手しずらい山岳部での掘削目標孔80の形成が容易
である。また、水処理に伴う費用がかからず、この点で
も孔掘削経費を安く抑えることができる。さらに、水を
用いないので、作業現場の環境保全に貢献する。
【0054】また、機材、作業員が乗り込み可能なゴン
ドラ8を単位掘削孔86内に吊り降ろし可能にしてある
ので、単位掘削孔86内に転石91が生じたときには、
このゴンドラ8を利用して転石91の処理に対応できる
とともに、ゴンドラ8をガイドロッド7を案内として吊
り上げ下げさせるようにしてあることから、吊り上げ下
げ速度を比較的速くすることができ、この転石処理作業
の能率を向上させることができる。
【0055】次に本発明の孔掘削装置の実施形態につい
て説明する。
【0056】図8は本発明の孔掘削装置の一実施形態を
構成する第2の掘削機を示す平面図、図9は図8に示す
第2の掘削機の正面図、図10は、図9に示す第2の掘
削機において、別の掘削具を取付けた状態を示す側面
図、図11は本発明の一実施形態を構成する櫓装置を示
す平面図、図12は本発明の一実施形態によりおこなわ
れる軟岩層の掘削時の状態を示す図、図13は本発明の
一実施形態によりおこなわれる硬岩層の掘削時の状態を
示す図、図14は図11に示す櫓装置の正面図、図15
はガイドロッドにゴンドラを装着した状態を示す櫓装置
の正面図である。
【0057】本実施形態の孔掘削装置は、上述した地盤
1に複数の単位掘削孔86を連通させて成る大口径の掘
削目標孔80を形成する際に用いられるものであり、基
本構成として、それぞれの単位掘削孔86形成予定領域
の中心に位置する先進孔6を形成する第1の掘削機と、
先進孔6に挿入されるガイドロッド7と、このガイドロ
ッド7に案内されて先進孔6よりも大きい単位掘削孔8
6を形成する第2の掘削機9とを備えている。
【0058】これらの構成のうち、先進孔6を掘削する
第1の掘削機は、例えば前述した図2,図5に示した先
進孔6を形成するダウンザホールドリル85、ボーリン
グマシン3、ダウンザホールドリル85を駆動するコン
プレッサなどを含む構成にしてある。このようなダウン
ザホールドリル85を有する第1の掘削機は、前述した
特開平3−119284号公報等により公知である。
【0059】残りの構成については、特に図8〜図15
を用いて以下に説明する。第2の掘削機9は、図9に示
すように、ガイドロッド7に固定可能な静止部14と、
この静止部14に連結され、ガイドロッド7の長手方向
に沿って移動可能な移動部15とを有し、静止部14に
は、この静止部14をガイドロッド7に固定する固定手
段11を備え、移動部15には、地盤1を掘削する掘削
具、例えばアースドリルバケット10及び、油圧シリン
ダ10Aにより水平方向に拡張可能な拡径カッタ10a
と、これらのアースドリルバケット10及び拡径カッタ
10aを回転させる回転手段、例えば油圧モータ12と
を備えるとともに、静止部14と移動部15との間に、
アースドリルバケット10を推進させる推進手段例えば
油圧シリンダ13を備えている。
【0060】また、上述した移動部15は、ガイドロッ
ド7廻りの回転を規制される非回転部15aと、この非
回転部15aの下方に設けられ、旋回ベアリング15c
を介してガイドロッド7廻りの回転が自在な回転部15
bとを有し、油圧モータ12を非回転部15aに設け、
掘削具であるアースドリルバケット10及び拡径カッタ
10aを回転部15bに設けてある。
【0061】また、上述した固定手段11は、図8にも
示すように、静止部14に固定される油圧シリンダ11
aと、この油圧シリンダ11aの駆動に伴ってガイドロ
ッド7を締め付け可能な固定バンド11bとから成る構
成にしてある。
【0062】また、上述した推進手段を構成する油圧シ
リンダ13は、一端を静止部14に連結してあり、他端
を移動部15に連結してある。
【0063】なお、上述した掘削具すなわちアースドリ
ルバケット10及び拡径カッタ10aは、軟岩層1aの
掘削に有効である。硬岩層1bの掘削には、これらのア
ースドリルバケット10及び拡径カッタ10aに代え
て、図10に示すように、ローラビット10b、油圧シ
リンダ10Cにより水平方向に拡張可能な移動掘削ビッ
ト10c、及び固定掘削ビット10dを掘削具として設
ける。
【0064】アースドリルバケット10は公知のもので
あり、掘削土砂の堆積が可能な収納部を備えている。第
2の掘削機9を吊り上げることにより、このアースドリ
ルバケット10の収納部に堆積視た土砂を掘削孔の外部
に排土することができる。すなわち、このアースドリル
バケット10は、掘削具であるとともに、土砂の排土手
段を兼ねている。
【0065】また、本実施形態は、図11〜図15に示
すように、地盤1上に、第2の掘削機9が装着されるガ
イドロッド7を保持する櫓装置17を設けてある。この
櫓装置17は、ガイドロッド7を固定する固定手段17
aの他、第2の掘削機9を吊り上げ下げするウインチ1
8を備えている。このウインチ18は後述するように第
2の掘削機9を、単位掘削孔86の外部に撤去する撤去
手段を兼ねている。
【0066】また、ウインチ18の下部には車輪18a
を備え、櫓装置17には、車輪18aが係合するレール
17bを備えている。これらの車輪18a及びレール1
7bは、ウインチ18を櫓装置17に対して水平方向に
移動可能にする手段を構成している。
【0067】また、櫓装置17には、掘削孔内の転石9
1を取り除く作業員及び機材を収納可能なゴンドラ8
と、このゴンドラ8を吊り上げ下げ可能で、水平方向の
移動可能に櫓装置17に装着されるゴンドラ吊り装置1
7dと、第2の掘削機9の重量とのバランスをとるウエ
イト17eと、図11に示すように、第2の掘削機9を
駆動する油圧源である油圧パワーユニット17fとを備
えている。
【0068】以下に、このように構成した本発明の孔掘
削装置の一実施形態によっておこなわれる掘削動作を、
前述した図1〜図5も再び用いて説明する。
【0069】ダウンザホールドリル85、ボーリングマ
シン3を含む第1の掘削機、ガイドロッド7、及び第2
の掘削機9等が掘削現場まで運搬される。掘削作業に際
しては、図1の(ニ)に示すように地盤1に第1の掘削
機を構成するボーリングマシン3が配置され、コンプレ
ッサによりダウンザホールドリル85にエアーが供給さ
れ、図2の(ホ)に示すように、ダウンザホールドリル
85による先進孔6の掘削がおこなわれる。掘削によっ
て生じた土砂は、コンプレッサで発生させたエアーを掘
削部分に吹き付けることにより、地盤1の外部に排土さ
れる。このダウンザホールドリル85の掘削と同時に、
あるいはダウンザホールドリル85を地盤1から引き抜
いた後に、先進孔6にガイドロッド7を挿入する。
【0070】例えば、このように先進孔6にガイドロッ
ド7を挿入させた状態において、図2の(ヘ)等に示す
ように櫓装置17を構築し、この櫓装置17の固定手段
17aにより、これから形成しようとしている単位掘削
孔86に係る先進孔6に挿入されているガイドロッド7
を固定保持させるとともに、図12,図13等に例示す
るように、他のガイドロッド7も櫓装置17に固定す
る。
【0071】この状態において、例えば図9に示すよう
に、軟岩層1aの掘削に好適な掘削具、すなわち図9に
示すようにアースドリルバケット10、拡径カッタ10
aを備えた第2の掘削機9を図14に示すように装着す
る。すなわち、櫓装置17に備えられるウインチ18で
第2の掘削機9を吊り下げる。ここで油圧パワーユニッ
ト17fを作動させて、第2の掘削機9の固定手段11
を構成する油圧シリンダ11aを伸長させると、固定バ
ンド11bによってガイドロッド7が挾持され、この第
2の掘削機9の静止部14がガイドロッド7に固定され
る。この状態において、油圧パワーユニット17fを作
動させて、油圧シリンダ10Aを伸長させて拡径カッタ
10aを拡張させ、回転手段である油圧モータ12及び
推進手段である油圧シリンダ13を駆動させると、図9
に示す旋回ベアリング15cを介して、移動部15が下
方に回転しながらガイドロッド7に案内されて推進し、
アースドリルバケット10及び拡径カッタ10aによ
り、油圧シリンダ13のストロークに相応する所定距離
の孔掘削がおこなわれる。
【0072】この状態から油圧パワーユニット17fを
作動させて固定手段11の油圧シリンダ11aを収縮さ
せると、固定バンド11bによるガイドロッド7の挾持
が解除され、静止部14等の自重により推進手段の油圧
シリンダ13が収縮し、静止部14が移動部15に接近
するように下降する。
【0073】このような掘削動作を数回繰り返すと、図
12に示すような状態となり、例えば軟岩層1aから成
る地盤1に単位掘削孔86が掘削される。掘削によりア
ースドリルバケット10の収納部に堆積した土砂は、第
2の掘削機9をウインチ18で吊り上げることにより単
位掘削孔86の外部に排土することができる。
【0074】このような掘削動作の間に、前述した図2
の(チ)に示すように、単位掘削孔86内に転石91が
生じたときには、図15に示すように、一旦第2の掘削
機9をウインチ18で吊り上げ、さらにこのウインチ1
8を水平方向に移動させ、第2の掘削機9を単位掘削孔
86の直上から外した後、ゴンドラ吊り装置17dを単
位掘削孔86の直上まで移動させ、前述した図2の
(チ)に示すように、単位掘削孔86内に作業員及び必
要な機材を収納させたゴンドラ8を吊り下げて、転石9
1を除去する処理が実施される。処理後ゴンドラ8は、
ゴンドラ吊り装置17dによって吊り上げられ、図12
に示すように元の単位掘削孔86の直上から離れた位置
に戻され、第2の掘削機9がウインチ18によって単位
掘削孔86内に吊り下げられ、上述した掘削動作と同様
な動作が継続しておこなわれる。
【0075】また、掘削動作の間に、掘削地盤1が硬岩
層1bになったときには、図10に示すように、掘削具
としてアースドリルバケット10等に代えて、ローラビ
ット10b、移動掘削ビット10c、及び固定掘削ビッ
ト10dを取付け、掘削をおこなう。図13は、この硬
岩層1bから成る地盤1の掘削を示している。
【0076】このようにして複数の単位掘削孔86を互
いに連通するように地盤1に形成すると、前述した図5
〜図7に示すような直径が4mを超える大口径の掘削目
標孔80を形成することができる。
【0077】掘削目標孔80の形成後は、例えばウイン
チ18により第2の掘削機9は掘削目標孔80から撤去
され、それぞれのガイドロッド7も撤去される。この場
合、ガイドロッド7をあらかじめ分割可能な構造に設定
しておき、掘削終了後に掘削目標孔80内でガイドロッ
ド7を分割し、それらの分割部分ごとに掘削目標孔80
の外部に撤去させるようにしてもよい。
【0078】なお、上記では掘削具を回転させる回転手
段として油圧モータ12を設けたが、この油圧モータ1
2に代えて電動モータを設け、この電動モータで掘削具
を回転させるようにしてもよい。
【0079】また、上記ではアースドリルバケット10
に掘削土砂を排土する手段を兼ねさせているが、排土手
段として別に空圧を利用して排土する手段、及び水圧を
利用して排土する手段の少なくとも一方を設けるように
してもよい。
【0080】また、上記では掘削具である拡径カッタ1
0aを油圧シリンダ10Aによって、また、移動掘削ビ
ット10cを油圧シリンダ10Cによって、それぞれ駆
動するようにしてあるが、これらの油圧シリンダ10
A,10Cに代えて、電動モータを設け、これらの電動
モータの回転力を利用して、拡径カッタ10a及び移動
掘削ビット10cを作動させるようにしてもよい。
【0081】このように構成した孔掘削装置の実施形態
にあっても、前述した大口径孔掘削工法について述べた
のと同様に、比較的小型、軽量に構成し得る第2の掘削
機9によって、直径が4mよりも小さい複数の単位掘削
孔86を地盤1に形成することができ、これらの単位掘
削孔86を連設するように設けることにより、これらの
単位掘削孔86の連通によって形成される空間部内に円
孔、すなわち掘削孔の直径が4mを超える大口径の掘削
目標孔80を形成することができる。したがって、山岳
部での送電用鉄塔基礎工事用の掘削目標孔80の形成、
橋梁基礎工事用の掘削目標孔80の形成、地滑り抑止杭
工事用の掘削目標孔80の形成、重機搬入の困難な現場
における掘削目標孔80の形成などに好適であり、実用
性に富む。
【0082】また、ガイドロッド7は、単位掘削孔86
の直径よりもさらに小さい先進孔6に挿入可能な程度の
小さい直径のもので済むので、この点でも本実施形態の
全体形状の小型化、軽量化に貢献する。
【0083】また、直径が4mを超えない範囲において
単位掘削孔86の直径を大きく、あるいは小さく選択的
に設定したい場合には、あらかじめ第2の掘削機9の掘
削具を除く本体を小さめに設けておき、掘削具だけを所
望の単位掘削孔86の直径に相応する大きさのものに選
定すればよく、このような場合に第2の掘削機9の本体
の大きさの変更や、ガイドロッド7の径寸法の変更を必
ずしも必要とせず、汎用性に富み、孔掘削経費を最少に
抑えることができる。
【0084】また、掘削目標孔80の径寸法を変更させ
る場合には、単位掘削孔86の配置と数を考慮すること
により対応でき、第2の掘削機9やガイドロッド7の大
きさの変更を必要とせず、この点でも孔掘削経費を安く
抑えることができる。
【0085】また、ダウンザホールドリル85により鉛
直度の高い先進孔6を形成できることから、この先進孔
6に挿入するガイドロッド7の鉛直度を高精度に保つこ
とができる。また、第2の掘削機9による掘削時の反力
を第2の掘削機9が装着されるガイドロッド7で取るこ
とができ、掘削時の第2の掘削機9の揺動を少なくする
ように規制することができて、ガイドロッド7の伸長方
向に沿って掘削することができ、単位掘削孔86の中心
に対する第2の掘削機9の中心の芯ずれ、及び第2の掘
削機9の傾きの発生を抑制することができる。これらの
ことにより、鉛直度の高い単位掘削孔86の形成、すな
わち、鉛直度の高い掘削目標孔80の形成を実現でき
る。
【0086】また、地盤1上に第2の掘削機9が装着さ
れるガイドロッド7を保持する櫓装置17を設けたこと
により、掘削時の反力を櫓装置17でもとることがで
き、当該ガイドロッド7の振れが少なく、これによって
も安定した単位掘削孔86を形成することができ、鉛直
度の高い単位掘削孔86の形成、すなわち、鉛直度の高
い掘削目標孔80の形成を実現できる。さらに、櫓装置
17に、第2の掘削機9が装着されるガイドロッド7以
外の先進孔6に挿入される他のガイドロッド7を固定す
るようにしたことにより、掘削時の反力を他のガイドロ
ッドでも取ることができ、これによっても安定した単位
掘削孔86を形成することができ、より鉛直度の高い単
位掘削孔86の形成、すなわち、より鉛直度の高い掘削
目標孔80の形成を実現できる。
【0087】また、第1の掘削機による先進孔6の形成
作業及び第2の掘削機による複数の単位掘削孔86の形
成作業の間、すなわち掘削目標孔80の形成作業の間、
基本的には掘削孔内に作業員の投入を必要とせず、作業
の安全を確保できる。
【0088】また、軟岩層1aの掘削時には、土砂を掘
削するアースドリルバケット87を掘削した土砂の排出
用に活用でき、特別な排土手段を要しないので経費を安
くすることができるとともに、ガイドロッド7を案内と
して第2の掘削機9すなわちアースドリルバケット87
が吊り上げ下げされるので、このアースドリルバケット
87の吊り上げ下げ速度を比較的速くすることができ、
掘削、排土作業の高速化を実現でき、掘削目標孔80形
成作業の能率を向上させることができる。
【0089】また、機材、作業員が乗り込み可能なゴン
ドラ8を単位掘削孔86内に吊り降ろし可能にしてある
ので、単位掘削孔86内に転石91が生じたときに、こ
のゴンドラ8を利用して転石91の処理に対応できると
ともに、ゴンドラ8をガイドロッド7を案内として吊り
上げ下げさせるようにしてあることから、吊り上げ下げ
速度を比較的速くすることができ、この転石処理作業の
能率を向上させることができる。
【0090】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る大口径孔掘削工
法、及び請求項12に係る孔掘削装置によれば、直径が
4mよりも小さい複数の単位掘削孔を互いに連通するよ
うに形成することによって、直径が4mを超える大口径
の掘削目標孔を容易に得ることができる。上述した単位
掘削孔の形成には、形状、重量等から考えて、通常の搬
送手段で運搬が可能な掘削孔の直径が4m以下となる比
較的小型、軽量の第2の掘削機を用いることができるの
で、山岳部での送電用鉄塔基礎工事用の大口径の掘削目
標孔、橋梁基礎工事用の大口径の掘削目標孔、地滑り抑
止杭工事用の大口径の掘削目標孔、重機搬入の困難な現
場における大口径の掘削目標孔等の形成にそれぞれ好適
であり、実用性に富む。
【0091】また、ガイドロッドは、単位掘削孔の直径
よりもさらに小さい先進孔に挿入可能な程度の小さい直
径のもので済むので、この点でも使用する孔掘削装置の
全体形状を小型、軽量にすることができ、実用性に富
む。
【0092】また、掘削目標孔の径寸法を変更させる場
合には、単位掘削孔の配置と数を考慮することにより対
応でき、使用する孔掘削装置の大きさの変更を必要とせ
ず、この点で孔掘削経費を安く抑えることができる。
【0093】また、本発明の請求項2に係る大口径孔掘
削工法によれば、特に、隣合う単位掘削孔間の地盤に成
型孔を形成するようにしたので、掘削目標孔を精度の良
い円孔、すなわち、より円形に近似した孔とすることが
でき、掘削目標孔の外周に形成されるコンクリート打設
作業に際し、必要とするコンクリートの量を無駄なく抑
えることができ、このコンクリート打設作業にかかる経
費を安く抑えることができる。
【0094】また、本発明の請求項3に係る大口径孔掘
削工法、及び請求項12,13,14に係る孔掘削装置
によれば、小口径の先進孔を高い鉛直度で形成すること
は容易であることから、この先進孔に挿入するガイドロ
ッドの鉛直度を高精度に保つことができ、単位掘削孔を
形成する掘削機の掘削時の反力をガイドロッドでとるこ
とができ、また、掘削機の揺動を少なくするように規制
することができて、ガイドロッドの伸長方向に沿って掘
削することができ、単位掘削孔の中心に対する掘削機の
中心の芯ずれ、及び掘削機の傾きの発生を抑制すること
ができる。これらのことにより、鉛直度の高い単位掘削
孔の形成、すなわち鉛直度の高い掘削目標孔の形成を実
現できる。
【0095】また、直径が4mを超えない単位掘削孔の
直径を大きく、あるいは小さく選択的に設定したい場合
は、あらかじめ掘削機の掘削具を除く本体を小さめに設
けておき、掘削具だけを所望の単位掘削孔の直径に相応
する大きさのものに選定すればよく、このような場合に
掘削機の本体の大きさの変更や、ガイドロッドの径寸法
の変更を必ずしも必要とせず、汎用性に富み、孔掘削経
費を最少に抑えることができる。
【0096】また、先進孔の形成作業及び複数の単位掘
削孔の形成作業の間、すなわち掘削目標孔の形成作業の
間、基本的には掘削孔内に作業員の投入を必要とせず、
作業の安全を確保できる。
【0097】また、本発明の請求項22に係る孔掘削装
置によれば、土砂を掘削するアースドリルバケットを掘
削した土砂の排出用に活用でき、特別な排土手段を要し
ないので経費を安くすることができるとともに、ガイド
ロッドを案内として第2の掘削機すなわちアースドリル
バケットが吊り上げ下げされるので、このアースドリル
バケットの吊り上げ下げ速度を比較的速くすることがで
き、掘削、排土作業の高速化を実現でき、掘削目標孔の
形成作業の能率を向上させることができる。
【0098】また、水を要することなく排土作業を実施
できるので、水の入手しずらい山岳部での掘削目標孔の
形成が容易である。また、水処理に伴う費用がかから
ず、この点でも孔掘削経費を安く抑えることができる。
さらに、水を用いないので、作業現場の環境保全に貢献
する。
【0099】また、本発明の請求項28に係る孔掘削装
置によれば、第2の掘削機が装着されるガイドロッドが
櫓装置に保持されるので、第2の掘削機による単位掘削
孔の掘削に際し、掘削時の反力を櫓装置でもとることが
でき、当該ガイドロッドの振れが少なく、安定した単位
掘削孔を形成することができ、鉛直度の高い単位掘削孔
の形成、すなわち鉛直度の高い掘削目標孔の形成実現に
貢献する。
【0100】また、本発明の請求項31に係る孔掘削装
置によれば、掘削時の反力を第2の掘削機が装着されて
いないガイドロッドでもとることができ、より安定した
単位掘削孔を形成することができ、より鉛直度の高い単
位掘削孔の形成、すなわち、より鉛直度の高い掘削目標
孔の形成実現に貢献する。
【0101】また、本発明の請求項32に係る孔掘削装
置によれば、単位掘削孔内に転石が生じたときには、ゴ
ンドラ内に機材、作業員が乗り込み、ゴンドラを単位掘
削孔内に吊り下げることにより転石の処理に対応できる
とともに、ゴンドラをガイドロッドの案内として吊り上
げ下げさせるようにしてあることから、吊り上げ下げ速
度を比較的速くすることができ、この転石処理作業の能
率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の大口径孔掘削工法の一実施形態を説明
する図である。
【図2】本発明の大口径孔掘削工法の一実施形態を説明
する図である。
【図3】本発明の大口径孔掘削工法の一実施形態を説明
する図である。
【図4】本発明の大口径孔掘削工法の一実施形態を説明
する図である。
【図5】図1〜図4に示す一実施形態によって得られる
掘削目標孔の第1の例を示す平面図である。
【図6】本実施形態によって得られる掘削目標孔の第2
の例を示す平面図である。
【図7】本実施形態によって得られる掘削目標孔の第3
の例を示す平面図である。
【図8】本発明の孔掘削装置の一実施形態を構成する第
2の掘削機を示す平面図である。
【図9】図8に示す第2の掘削機の正面図である。
【図10】図9に示す第2の掘削機において、別の掘削
具を取付けた状態を示す側面図である。
【図11】本発明の一実施形態を構成する櫓装置を示す
平面図である。
【図12】本発明の一実施形態によりおこなわれる軟岩
層の掘削時の状態を示す図である。
【図13】本発明の一実施例によりおこなわれる硬岩層
の掘削時の状態を示す図である。
【図14】図11に示す櫓装置の正面図である。
【図15】ガイドロッドにゴンドラを装着した状態を示
す櫓装置の正面図である。
【符号の説明】
1 地盤 1a 軟岩層 1b 硬岩層 3 ボーリングマシン(第1の掘削機) 6 先進孔 7 ガイドロッド 8 ゴンドラ 9 第2の掘削機 10 アースドリルバケット(掘削具、排土手段) 10A 油圧シリンダ 10a 拡径カッタ 10b ローラビット(掘削具) 10c 移動掘削ビット(掘削具) 10d 固定掘削ビット(掘削具) 11 固定手段 11a 油圧シリンダ(固定手段) 11b 固定バンド(固定手段) 12 油圧モータ(回転手段) 13 油圧シンダ(推進手段) 14 静止部(第2の掘削機) 15 移動部(第2の掘削機) 15a 非回転部 15b 回転部 15c 旋回ベアリング 17 櫓装置 17a 固定手段 17b レール 17d ゴンドラ吊り装置 17f 油圧パワーユニット 18 ウインチ 18a 車輪 80 掘削目標孔 81 成型孔 82 土止柵 83 掘削予定領域 84 ジブクレーン 85 ダウンザホールドリル(第1の掘削機) 86 単位掘削孔 88 排土孔 90 ハンマーグラブ 91 転石

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤に複数の先進孔を掘削し、これらの
    先進孔のそれぞれにガイドロッドを挿入し、これらのガ
    イドロッドを案内として上記地盤に上記先進孔よりも大
    きい単位掘削孔をそれぞれ形成し、これらの単位掘削孔
    を互いに連通させて1つの大口径の掘削目標孔を形成さ
    せることを特徴とする大口径孔掘削工法。
  2. 【請求項2】 隣合う上記単位掘削孔の間に位置する地
    盤に、該当する単位掘削孔どうしを連通させる成型孔を
    形成することを特徴とする請求項1記載の大口径孔掘削
    工法。
  3. 【請求項3】 上記単位掘削孔を形成する掘削機が、地
    盤を掘削する掘削具と、この掘削具を回転させる回転手
    段と、上記掘削具を推進させる推進手段と、上記ガイド
    ロッドに固定させる固定手段とを含み、この固定手段で
    上記ガイドロッドに固定した状態で、上記掘削具を上記
    回転手段によって回転させながら、当該掘削具を上記推
    進手段によって上記ガイドロッドに沿って推進させ、上
    記単位掘削孔を形成することを特徴とする請求項1また
    は2記載の大口径孔掘削工法。
  4. 【請求項4】 上記掘削機を上記固定手段によって上記
    ガイドロッドに固定した状態で上記掘削具により所定距
    離掘削し、ここで一旦上記掘削機を停止させ、上記固定
    手段による固定を解除させて上記掘削機を上記ガイドロ
    ッドから離脱させ、上記所定距離に対応する距離だけ上
    記掘削機を移動させ、その移動させた位置で再び上記固
    定手段によって上記ガイドロッドに固定させ、再び上記
    掘削具により所定距離掘削し、以下同様の動作を該当す
    る単位掘削孔の全長が形成されるまで繰返しおこなうこ
    とを特徴とする請求項3記載の大口径孔掘削工法。
  5. 【請求項5】 上記単位掘削孔の形成に際し、当該単位
    掘削孔の内部に転石を生じたときには、その単位掘削孔
    の内部に作業員と機材を乗せたゴンドラを吊り降ろして
    上記転石を除く処理をおこなうことを特徴とする請求項
    1記載の大口径孔掘削工法。
  6. 【請求項6】 掘削によって生じた土砂を地盤の外部に
    排土することを特徴とする請求項1記載の大口径孔掘削
    工法。
  7. 【請求項7】 上記掘削目標孔が鉛直方向に延設される
    縦孔であることを特徴とする請求項1記載の大口径孔掘
    削工法。
  8. 【請求項8】 上記掘削目標孔が水平方向に延設される
    横孔であることを特徴とする請求項1記載の大口径孔掘
    削工法。
  9. 【請求項9】 1つの上記単位掘削孔の形成後、上記掘
    削機を上記ガイドロッドから離脱させ、当該掘削機を上
    記単位掘削孔の外部に撤去することを特徴とする請求項
    3または4記載の大口径孔掘削工法。
  10. 【請求項10】 上記掘削目標孔の形成後、上記ガイド
    ロッドを当該掘削目標孔の外部に撤去することを特徴と
    する請求項1記載の大口径孔掘削工法。
  11. 【請求項11】 上記ガイドロッドを、上記掘削目標孔
    の内部で分割させた後、当該掘削目標孔の外部に撤去す
    ることを特徴とする請求項10記載の大口径孔掘削工
    法。
  12. 【請求項12】 地盤に複数の単位掘削孔を連通させて
    成る大口径の掘削目標孔を形成する際に用いられ、上記
    単位掘削孔形成予定領域の中心に位置する先進孔を形成
    する第1の掘削機と、上記先進孔に挿入されるガイドロ
    ッドと、このガイドロッドに案内されて上記先進孔より
    も大きい上記単位掘削孔を形成する第2の掘削機とを備
    えたことを特徴とする孔掘削装置。
  13. 【請求項13】 上記第2の掘削機は、上記ガイドロッ
    ドに固定可能な静止部と、この静止部に連結され、上記
    ガイドロッドの長手方向に沿って移動可能な移動部とを
    有し、上記静止部に、この静止部を上記ガイドロッドに
    固定する固定手段を備え、上記移動部に、上記地盤を掘
    削する掘削具と、この掘削具を回転させる回転手段とを
    備えるとともに、上記静止部と上記移動部との間に、上
    記掘削具を推進させる推進手段を備えたことを特徴とす
    る請求項12記載の孔掘削装置。
  14. 【請求項14】 上記移動部が、上記ガイドロッド廻り
    の回転を規制される非回転部と、この非回転部の下方に
    設けられ、上記ガイドロッド廻りの回転が自在な回転部
    とを有し、上記回転手段を上記非回転部に設け、上記掘
    削具を上記回転部に設けたことを特徴とする請求項13
    記載の孔掘削装置。
  15. 【請求項15】 上記固定手段が、上記静止部に固定さ
    れる油圧シリンダと、この油圧シリンダの駆動に伴って
    上記ガイドロッドを締め付け可能な固定バンドとから成
    ることを特徴とする請求項13または14記載の孔掘削
    装置。
  16. 【請求項16】 上記回転手段が、油圧モータ及び電動
    モータのうちの一方であることを特徴とする請求項13
    または14記載の孔掘削装置。
  17. 【請求項17】 上記推進手段が、一端が上記静止部に
    連結され、他端が上記移動部に連結される油圧シリンダ
    であることを特徴とする請求項13または14記載の孔
    掘削装置。
  18. 【請求項18】 上記掘削具が、アースドリルバケット
    であることを特徴とする請求項13記載の孔掘削装置。
  19. 【請求項19】 上記掘削具が、ローラビットであるこ
    とを特徴とする請求項13記載の孔掘削装置。
  20. 【請求項20】 上記第1の掘削機は、上記先進孔を掘
    削するダウンザホールドリルを有することを特徴とする
    請求項12記載の孔掘削装置。
  21. 【請求項21】 上記掘削具による地盤の掘削で生じた
    土砂を上記地盤の外部に排出する排土手段を備えたこと
    を特徴とする請求項13記載の孔掘削装置。
  22. 【請求項22】 上記排土手段を、上記掘削具であるア
    ースドリルバケットが兼ねることを特徴とする請求項2
    1記載の孔掘削装置。
  23. 【請求項23】 上記排土手段が、空圧を利用して排土
    する手段、及び水圧を利用して排土する手段の少なくと
    も一方であることを特徴とする請求項21記載の孔掘削
    装置。
  24. 【請求項24】 上記ガイドロッドを分割可能に形成し
    たことを特徴とする請求項12記載の孔掘削装置。
  25. 【請求項25】 上記第2の掘削機を、上記単位掘削孔
    の外部に撤去する撤去手段を備えたことを特徴とする請
    求項12記載の孔掘削装置。
  26. 【請求項26】 上記掘削具が、ローラビットと固定掘
    削ビットと移動掘削ビットであることを特徴とする請求
    項13記載の孔掘削装置。
  27. 【請求項27】 上記移動掘削ビットは、油圧シリンダ
    及び電動モータのいずれかにより上記単位掘削孔の径方
    向に伸縮可能な掘削ビットであることを特徴とする請求
    項26記載の孔掘削装置。
  28. 【請求項28】 上記地盤上に、上記第2の掘削機が装
    着されるガイドロッドを保持する櫓装置を設けたことを
    特徴とする請求項12記載の孔掘削装置。
  29. 【請求項29】 上記櫓装置に、上記第2の掘削機を吊
    り上げるウインチを備えたことを特徴とする請求項28
    記載の孔掘削装置。
  30. 【請求項30】 上記ウインチの下部に車輪を備えると
    ともに、上記櫓装置に上記車輪が係合するレールを備
    え、上記ウインチを上記櫓装置に対して水平方向に移動
    可能に配置したことを特徴とする請求項29記載の孔掘
    削装置。
  31. 【請求項31】 上記櫓装置に、上記第2の掘削機が装
    着されるガイドロッド以外の上記先進孔に挿入される他
    のガイドロッドを固定したことを特徴とする請求項28
    記載の孔掘削装置。
  32. 【請求項32】 上記櫓装置に、ゴンドラを配置し、こ
    のゴンドラを吊り上げ下げ可能に、及び上記櫓装置に対
    して水平方向に移動可能に設けたことを特徴とする請求
    項28記載の孔掘削装置。
JP16952496A 1996-06-28 1996-06-28 大口径孔掘削工法及び孔掘削装置 Pending JPH1018754A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16952496A JPH1018754A (ja) 1996-06-28 1996-06-28 大口径孔掘削工法及び孔掘削装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16952496A JPH1018754A (ja) 1996-06-28 1996-06-28 大口径孔掘削工法及び孔掘削装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1018754A true JPH1018754A (ja) 1998-01-20

Family

ID=15888108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16952496A Pending JPH1018754A (ja) 1996-06-28 1996-06-28 大口径孔掘削工法及び孔掘削装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1018754A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100992513B1 (ko) 2008-04-01 2010-11-05 일향토건주식회사 다중 케이싱 천공에 의한 확장 대구경 타설 공법
JP2015010449A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 株式会社エール 掘削ガイド体及び同掘削ガイド体を用いた立坑の掘削方法
CN104453919A (zh) * 2014-11-24 2015-03-25 甘肃路桥建设集团有限公司 手持式铣挖机具制作方法
JP2015158111A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 鹿島建設株式会社 削孔装置、削孔方法、及び、ガイド装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100992513B1 (ko) 2008-04-01 2010-11-05 일향토건주식회사 다중 케이싱 천공에 의한 확장 대구경 타설 공법
JP2015010449A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 株式会社エール 掘削ガイド体及び同掘削ガイド体を用いた立坑の掘削方法
JP2015158111A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 鹿島建設株式会社 削孔装置、削孔方法、及び、ガイド装置
CN104453919A (zh) * 2014-11-24 2015-03-25 甘肃路桥建设集团有限公司 手持式铣挖机具制作方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100354987B1 (ko) 보어홀굴삭공법및보어홀굴삭장치
US20010041099A1 (en) Apparatus for and a method of boring the ground
US20020070600A1 (en) Three dimensional multi-phase tunneling method and equipments thereof
CN115773115A (zh) 一种环向多机头切削的垂直盾构掘进系统及其施工方法
JP4747193B2 (ja) 低空頭型掘削装置
CN216922116U (zh) 一种竖井掘进刀盘和竖井掘进设备
RU2141030C1 (ru) Устройство для сооружения шахтных стволов
CN109630123B (zh) 深竖井岩石掘进机
JPH1018754A (ja) 大口径孔掘削工法及び孔掘削装置
CN217712553U (zh) 竖井钻机
CN217300469U (zh) 垂直成孔机
KR102381812B1 (ko) 수직 원형 굴착용 천공 장치
JP3451275B2 (ja) 深礎掘削機
CN114370234A (zh) 一种裸岩河床钢管桩施工设备及施工方法
CN116575467A (zh) 一种模块化多装置基坑开挖支护装备系统及其方法
JP3233710B2 (ja) 掘削工法及び装置
JP2972921B2 (ja) センターポール式深礎掘削機及びその工法
JP4305890B2 (ja) 杭施工法及びその装置
CN221957571U (zh) 可变径竖井掘进设备
JP2791261B2 (ja) 多機能掘削機
JP2930861B2 (ja) 孔掘削工法及び孔掘削装置
CN117386374B (zh) 一种带支护结构的竖井掘进装置
JPH0657762A (ja) 深礎の築造方法
JP6945329B2 (ja) 地中障害物除去方法
JP3091134B2 (ja) 立坑の掘削装置及び構築方法