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JPH10186529A - 焼付現像機 - Google Patents

焼付現像機

Info

Publication number
JPH10186529A
JPH10186529A JP34324496A JP34324496A JPH10186529A JP H10186529 A JPH10186529 A JP H10186529A JP 34324496 A JP34324496 A JP 34324496A JP 34324496 A JP34324496 A JP 34324496A JP H10186529 A JPH10186529 A JP H10186529A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photosensitive material
exposure
printing
developing
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP34324496A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyuki Morita
田 直 之 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP34324496A priority Critical patent/JPH10186529A/ja
Publication of JPH10186529A publication Critical patent/JPH10186529A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来より広く普及しているアナログ露光の焼付
現像機と、現像装置を共用することができるデジタル走
査露光の写真の焼付現像機を提供する。 【解決手段】感光材料供給部、感光材料を所定の経路で
搬送する搬送手段、感光材料をデジタル露光によって2
次元的に走査露光する露光手段、露光手段の上流側に配
置される第1ループ形成部、露光手段の下流側に配置さ
れる第2ループ形成部、露光済の感光材料が一時収容さ
れるリザーバ、およびリザーバから感光材料を排出する
排出手段を有する焼付装置と、露光済の感光材料を現像
処理してプリントとして出力する、焼付装置に取り付け
自在な現像装置とを有することにより、前記課題を解決
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル露光によ
る写真の焼付現像機の技術分野に属し、詳しくは、従来
のアナログ露光による写真の焼付現像機と、現像装置
(プロセッサ)を共用することができるデジタルの焼付
現像機に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ネガフィルム、リバーサルフィル
ム等の写真フィルム(以下、フィルムとする)に撮影さ
れた画像の印画紙等の感光材料への焼き付けは、フィル
ムの投影光を感光材料に入射して、この投影光で感光材
料を面露光する、いわゆる直接(アナログ)露光によっ
て行われている。
【0003】これに対し、近年では、デジタル露光を利
用する焼付装置、すなわち、フィルムに記録された画像
を光電的に読み取って、読み取った画像をデジタル信号
とした後、種々の画像処理を施して記録用の画像データ
とし、この画像データに応じて変調した記録光によって
感光材料を走査露光して画像(潜像)を記録し、現像処
理を施してプリント(写真)として出力するデジタルフ
ォトプリンタが実用化された。
【0004】デジタルフォトプリンタでは、フィルムを
光電的に読み取り、信号処理によって色濃度補正が行わ
れて露光条件が決定される。従って、露光時のオペレー
タによる露光条件の決定、フィルタ等の調整が不要で、
また、露光時間も画像サイズに応じて一定であるため、
効率のよい作業を行うことができる。しかも、複数画像
の合成や画像分割等のプリント画像の編集や、色/濃度
調整、輪郭強調等の各種の画像処理も自由に行うことが
でき、用途に応じて自由に処理したプリントを出力する
ことができる。また、プリントの画像は、基本的に画像
データとして扱われるので、プリントの出力のみなら
ず、画像データをコンピュータ等に供給することがで
き、さらに、画像データとしてフロッピーディスク等の
記録媒体に保存しておくこともできる。さらに、デジタ
ルフォトプリンタによれば、従来の直接露光によるプリ
ントに比して、分解能、色/濃度再現性等の点で、より
高画質な画像を再生したプリントが出力可能である。
【0005】このようなデジタルフォトプリンタは、基
本的に、スキャナ(画像読取装置)、画像処理装置、お
よび焼付現像機より構成される。スキャナでは、光源か
ら射出された読取光をフィルムに入射して、フィルムに
撮影された画像を担持する投影光を得て、この投影光を
結像レンズによってCCDセンサ等のイメージセンサに
結像して光電変換することにより画像を読み取り、フィ
ルムの画像データ(画像データ信号)として画像処理装
置に送る。画像処理装置は、スキャナから送られた画像
データに所定の画像処理を施し、画像記録のための出力
画像データ(露光条件)として焼付現像機に送る。焼付
現像機では、例えば、光ビーム走査露光を利用する装置
であれば、画像処理装置から送られた画像データに応じ
て光ビームを変調して、この光ビームを主走査方向に偏
向すると共に、主走査方向と直交する副走査方向に感光
材料(印画紙)を搬送することにより、光ビームによっ
て感光材料を走査露光(焼付け)して潜像を形成し、次
いで、感光材料に応じた現像処理等を施して、フィルム
に撮影された画像が再生されたプリントとする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようなデジタルフ
ォトプリンタにおいて、プリントとなる感光材料として
は、従来のアナログ露光の感光材料と同様の銀塩写真感
光材料が用いられる。従って、露光(焼付)後の感光材
料は、共に、同様の発色現像→漂白定着→水洗という湿
式の現像処理を施される。ところが、アナログ露光の焼
付装置とデジタル露光の焼付装置とは、同様の湿式処理
を施すにも関わらず、露光方法が異なるために、現像装
置を共用することができない。
【0007】図5に、従来使用されている直接(アナロ
グ)露光による写真の焼付現像機の概略図を示す。従来
の焼付現像機200は、基本的に、露光部206および
焼付搬送部208を有する焼付装置202と、現像部1
4、乾燥部16および排出部17を有する現像装置18
とから構成される。このような焼付現像機200におい
ては、感光材料Aは途中で切断されることはなく、露光
部206および焼付搬送部208において感光材料Aに
フィルムに撮影された画像を焼付露光され、現像部14
で現像処理を施された後、乾燥部16で乾燥され、排出
部17で一枚毎に切断されてプリントとされる。
【0008】具体的には、フィルムがフィルムキャリア
210によって搬送されて所定位置にセットされると、
露光部206の光源部212からフィルムに光が照射さ
れ、その投影画像がモニタに写し出される。オペレータ
はモニタ画像を見て露光条件(色・濃度補正量)等を決
定し、操作テーブル214のキーボード等によってこれ
を入力し、露光部206の色フィルタの挿入等が行われ
る。一方、感光材料ロールから引き出された感光材料A
は、露光位置216に位置決めされて保持されており、
オペレータによって露光の指示が出されると、光源部2
12からフィルムに光が照射され、その投影光が図5に
示されるように露光位置216の感光材料Aに照射さ
れ、感光材料Aが露光される。また、露光のための停止
時に、パンチ(穿孔器)等によってプリント1枚(1コ
マ)毎の境目を示すコマ情報や、フィルム1本分等の境
目を示すソート情報等が形成される。
【0009】露光を終了した感光材料Aは、バックプリ
ントが記録された後に現像部14に搬送され、所定の速
度で搬送されつつ、発色現像槽136、漂白定着槽13
8、水洗槽140(140a〜140d)の各槽におい
て、発色現像、漂白定着、水洗の各処理を順次施されて
現像され、乾燥部16で乾燥されて、排出部18で先に
形成されたコマ情報の検出に応じてプリント毎に切断さ
れて1枚のプリントとされて、ソート情報に応じてソー
タ144に収納される。
【0010】すなわち、アナログ露光による焼付現像機
200においては、感光材料Aは間欠搬送され、露光は
感光材料Aを停止した状態で行われている。そのため、
停止時にプリント1枚毎の境目を示すコマ情報や、フィ
ルム1本分等の境目を示すソート情報等を形成すること
ができるので、これに応じて、バックプリントの位置決
めや、排出部17での一枚ごとの切断等を行うことがで
きる。また、通常サイズ(いわゆるLサイズ)のプリン
ト1枚は、長手方向でも127mmと小型であるため、銀
塩写真感光材料のように、各種の湿式処理を連続して行
う場合には、このように各処理を終了した後に切断して
1枚のプリントとする方が、現像部などの設計等の点で
も有利である。
【0011】これに対し、デジタル露光では、前述のよ
うに、記録する画像に応じて変調された光ビームを主走
査方向に偏向すると共に、主走査方向と直交する副走査
方向に感光材料を搬送することにより、画像を担持する
光ビームによって感光材料を2次元的に走査露光する。
ここで、露光中の副走査搬送の停止は、画像ムラの発生
等につながるため、途中で搬送を停止してコマ情報等を
形成することはできない。しかも、立ち上がり等を考慮
すると、副走査搬送の停止は生産性の低下や感光材料の
ロスにつながるので、副走査搬送は可能な限り停止しな
いのが好ましい。
【0012】すなわち、連続的に感光材料を搬送しつつ
走査露光を行うデジタル露光では、コマ情報等を形成す
ることができない。また、プリントの裏面には各種の情
報を示すバックプリントが記録されるが、コマ情報が無
いとバックプリントの位置決めができず、しかも、走査
露光と通常インクリボン等を用いるバックプリントとで
は、一般的に搬送速度もタイミングも異なる。そのた
め、デジタルフォトプリンタでは走査露光を行うため
に、先に感光材料をプリントサイズに切断して、カット
シートとした後に露光を行い、現像処理を行う構成とせ
ざるを得ない。従って、長尺な帯状のまま感光材料の現
像処理を行うアナログの焼付現像機と、カットシートと
した後に現像処理を行うデジタルの焼付現像機とでは、
露光方法が異なるために現像装置を共用することができ
ず、同様の湿式処理を施すにも関わらず、全く別の装置
として開発、設計、製造する必要がある。
【0013】本発明の目的は、従来より広く普及してい
るアナログ露光の焼付現像機と、現像装置を共用するこ
とができるデジタル走査露光の写真の焼付現像機を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、ロール状に巻回された感光材料を装填する
感光材料供給部、感光材料を所定の経路で搬送する搬送
手段、感光材料を副走査搬送しつつデジタル露光によっ
て2次元的に走査露光する露光手段、前記露光手段の前
記副走査搬送方向上流側に配置される第1ループ形成
部、前記露光手段の前記副走査搬送方向下流側に配置さ
れる第2ループ形成部、露光済の感光材料が一時収容さ
れるリザーバ、および前記リザーバから感光材料を排出
する排出手段を有する焼付装置と、露光済の感光材料を
現像処理してプリントとして出力する、前記焼付装置に
取り付け自在な現像装置とを有することを特徴とする焼
付現像機を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の焼付現像機につい
て、添付の図面に示される好適実施例を基に詳細に説明
する。
【0016】図1に、本発明の焼付現像機の一例の概略
図が示される。図1に示される焼付現像機10は、前述
のデジタルフォトプリンタの焼付現像機であって、フィ
ルムスキャナー等の画像読取装置で読み取られ、読み取
られた画像に応じて画像処理装置で決定された露光条件
(画像データ=画像記録)に応じて、光ビーム走査露光
によって感光材料Aを走査露光して潜像を形成し、現像
処理を行って、フィルムに撮影されたの画像が再現され
たプリントを出力する装置であって、基本的に、焼付装
置12と現像装置18とから構成される。なお、この現
像装置18は、前述のアナログ露光の焼付現像機200
の現像装置18と同じものである。
【0017】焼付装置12は、搬送装置22と光ビーム
走査装置24とから構成される。図2に搬送装置22の
概略図を、図3に光ビーム走査装置24(および副走査
搬送系60)の概略図をそれぞれ示す。
【0018】搬送装置22は、ロール状に巻回された感
光材料Aを引き出して所定の経路を搬送しつつ、画像位
置情報の記録、画像露光(焼き付け)、バックプリント
等を行い、現像装置18に供給する装置で、感光材料供
給部26、画像位置情報を記録するコマ情報形成部2
8、露光部30、バックプリント部32、リザーバ3
4、感光材料Aをこれらの部位を経た所定経路で搬送す
る搬送手段、および制御基板や電源部等が収納されてな
る電装部20を有して構成される。
【0019】感光材料供給部26は、ロール状に巻回さ
れた感光材料Aを遮光性の筐体に収納してなるマガジン
27を装填する部分であって、図示例の装置では、好ま
しい態様として、搬送装置22の上部で、露光部30と
光ビーム走査装置24とからなる露光手段の側方に位置
する。感光材料供給部26の構成には特に限定はなく、
ロール状に巻回された感光材料Aを利用する公知の焼付
現像機における構成が全て利用可能である。
【0020】感光材料供給部26の感光材料Aの搬送方
向の下流側(以下、下流とする)には、下流方向に向か
って、引出ローラ対36、センサ38、ガイド40が配
置され、さらに引出ループ形成部42が配置される。引
出ローラ対36は、感光材料供給部26に装填されたマ
ガジン27から感光材料Aを引き出すもので、マガジン
の取り外しおよび感光材料Aの通紙を容易にするため
に、公知の方法で感光材料Aを挟持/開放自在に構成さ
れる。センサ38は、ローディング(感光材料Aの通
紙)やリワインド(感光材料Aのマガジン27への巻き
取り)の際等に感光材料Aの有無を検出するためのもの
である。なお、このセンサ38も含め、本発明の焼付現
像機10に使用されるセンサとしては、光学的なセンサ
や機械的なセンサ等、シート状物の検出に使用される公
知のセンサが全て利用可能である。ガイド40は、感光
材料供給部26に装填されたマガジン27に収納される
感光材料Aのサイズ(幅)に応じて、幅を調整する。な
お、この点に関しては、ガイド52a、52b、90、
104および122も同様である。
【0021】引出ループ形成部42は、感光材料Aのル
ープ(弛み)を形成することによって、下流に配置され
るコマ情報形成部28による感光材料Aの搬送および停
止等を吸収する部分であって、搬送ローラ44と、感光
材料Aをガイド40からコマ情報形成部28に案内する
ための案内ローラ46および48と、ガイド49と、セ
ンサ52とを有する。
【0022】ガイド49は、モータ49Mによって移動
可能に構成されており、感光材料Aの通紙の際には、案
内ローラ46から案内ローラ48まで感光材料Aを案内
するように位置し(閉塞)、通常時は図2に示されるよ
うにループから退避する位置に配置される(開放)。ま
た、このガイド49は、感光材料Aを案内ローラ46か
ら案内ローラ48まで案内する位置に配置された際に搬
送ローラ44に当接する従動ローラ(図示省略)を有し
ており、ローティング時には搬送ローラ44とこの従動
ローラとで感光材料Aを挟持して搬送する。センサ52
は、引出ループ形成部42に所定の大きさループが形成
されていることを検出するものであり、前述の引出ロー
ラ対36は、このセンサ52によるループの検出結果に
応じて、感光材料Aをマガジン27から引き出す。
【0023】引出ループ形成部42の下流には、コマ情
報形成部28が配置される。従来のアナログ露光の焼付
現像機と現像装置18を共用することができる本発明の
画像形成装置10では、通常の操作では途中で感光材料
Aが切断されることはなく、帯状のままで連続的に露光
や現像処理が行われ、最後の排出部17において切断さ
れてプリントとされる。そのため、後の感光材料Aの切
断や、露光やバックプリントの位置決めのため、プリン
ト一枚毎の境目を示すコマ情報や、フィルム一本分等の
所定単位枚数を示すソート情報等の画像位置情報を形成
する必要がある。コマ情報形成部28は、このコマ情報
および/またはソート情報を形成する部位である。
【0024】図示例の焼付現像機10は、例えば四角形
の孔を穿孔してコマ情報およびソート情報を形成するも
のであって、コマ情報形成部28は、コマ情報等を形成
するパンチ50と、パンチ50の上下流に配置されるガ
イド52aおよび52bと、感光材料Aの有無等を検出
するセンサ54とを有する。パンチ50は、後述する第
1ループ形成部58の搬送ローラ対56がプリント一枚
分の感光材料Aを搬送して停止すると作動して、感光材
料Aを所定形状に穿孔し、プリント1枚に対応するコマ
情報を形成する。またパンチ50は、設定されたプリン
ト枚数分のコマ情報を形成したら、ソート情報を形成す
る。なお、コマ情報等の形成は、パンチ50による穿孔
以外にも、インクリボンを用いた熱転写等の各種の記録
手段によって記録されるラインやドットのマークであっ
てもよい。この場合には、このコマ情報形成部28の位
置に後述するバックプリント部32を配置し、これにコ
マ情報等の形成機能を持たせてもよい。
【0025】コマ情報形成部28の下流には、露光部3
0が配置される。図示例の装置においては、この露光部
30と図3に示される光ビーム走査装置24とによっ
て、デジタルの走査露光によって、感光材料を光ビーム
で2次元的に露光して、潜像を形成する。また、露光部
30は、基本的に、第1ループ形成部58と、副走査搬
送系60と、第2ループ形成部62とを有して構成され
る。
【0026】図3に、光ビーム走査装置24と副走査搬
送系60の概略斜視図を示す。図示例の焼付現像機10
は、光ビーム走査装置24によって、画像データすなわ
ち記録画像(これに対応する露光濃度)に応じて変調さ
れた3原色の光ビームLを主走査方向(図3矢印a方
向、図2では紙面に垂直方向)に偏向走査すると共に、
副走査搬送系60を構成する露光ドラム80とニップロ
ーラ82,84とによって、感光材料Aを所定の露光位
置に保持しつつ、主走査方向と直交する副走査方向(図
中矢印b方向)に感光材料Aを搬送することにより、3
本の光ビームLによって感光材料Aを2次元的に走査露
光し、潜像を記録する。
【0027】光ビーム走査装置24は、3原色の分光感
度のピークが可視光域にある感光材料Aを、3原色の光
ビームを用いて走査露光するための3レーザ光異角入射
光学系を構成し、レーザ光源64(64R,64G,6
4B)と、レーザ光源から射出された光ビームLの進行
方向に沿って、コリメータレンズ66Rと、集光レンズ
67(67R,67G,67B)と、AOM(音響光学
変調器)68(68R,68G,68B)と、反射ミラ
ー70(70R,70G,70B)と、シリンドリカル
レンズ72(72R,72G,72B)と、ポリゴンミ
ラー74と、fθレンズ76と、シリンドリカルミラー
78と、反射ミラー79とを有する。
【0028】3光源非合波光学系は、赤(R)露光、緑
(G)露光および青(B)に対応する所定の狭帯域波長
の光ビームを射出する3つのレーザ光源64R,64
G,64Bを用い、各光源から射出された光ビームLを
互いに若干異なる角度でポリゴンミラー74の反射面7
4aの一点に入射する光学系で、例えば、レーザ光源6
4RはR露光用の波長680nmの光ビームLrを射出す
る半導体レーザ(LD)であり、レーザ光源64GはG
露光用の波長532nmの光ビームLgを射出するSHG
素子を用いる波長変換レーザ(G−SHG)であり、レ
ーザ光源64BはB露光用の波長473nmの光ビーム
を射出するSHG素子を用いる波長変換レーザ(B−S
HG)である。
【0029】コリメータレンズ66Rは、レーザ光源6
4Rから射出された光ビームLrを整形して平行光とす
るものである。集光レンズ67R,67G,67Bは、
各光ビームL(Lr,Lg,Lb)を、それぞれが対応
するAOM68に集光する。AOM68R,68G,6
8Bは、各光ビームLを、前述の画像処理装置から出力
された各色の画像データ信号に応じて変調するものであ
る。なお、本発明において、各光ビームの変調方法には
特に限定はなく、例えば、AOM以外の各種の光変調器
を用いてもよいし、レーザ光源を直接変調してもよい。
また、強度変調であってもパルス幅変調であってもよ
い。
【0030】反射ミラー70R,70G,70Bは各光
ビームLの各光路を折り返して、ポリゴンミラー74の
反射面74aの同一点上に入射させるためのもので、各
光ビームは、ポリゴンミラー70によって主走査方向に
偏向される。シリンドリカルレンズ72R,72G,7
2Bとfθレンズ76とシリンドリカルミラー78とは
面倒れ補正光学系を構成し、ポリゴンミラー74の面倒
れを補正する。また、fθレンズ76は、各光ビームL
を主走査線のいずれの位置においても正しく結像させる
ためのものである。シリンドリカルミラー78は、シリ
ンドリカルレンズ72と面倒れ補正光学系を構成する
他、各光ビームLを折り曲げて、反射ミラー79に入射
させ、反射ミラー79は各光ビームLを再び折り曲げ
て、副走査搬送系60によって副走査搬送される感光材
料A上の露光位置(走査線)に入射させる。
【0031】一方、副走査搬送系60は、感光材料Aを
所定の露光位置に保持しつつ、主走査方向と略直交する
副走査方向(矢印b方向)に搬送する露光ドラム80
と、副走査搬送方向に露光位置を挟んで露光ドラム80
に押圧される、2本のニップローラ82および84と、
前述のコマ情報および感光材料Aの有無を検出するセン
サ86と、ガイド90とを有するものであり、感光材料
Aは、露光ドラム80とニップローラ82および84と
によって、副走査搬送される。
【0032】後に詳述するが、第1ループ形成部58の
感光材料Aの量等が所定量を超えていれば、副走査搬送
系60によって感光材料Aが副走査搬送され、先にコマ
情報形成部28で形成されたコマ情報がセンサ86によ
って検出されることにより、画像記録位置が検出され、
さらに、感光材料Aの記録開始位置が露光位置(走査
線)まで搬送されると、前述のように記録画像に応じて
変調された光ビームLによる感光材料Aの走査露光が開
始される。ここで、光ビームLは主走査方向に偏向さ
れ、感光材料Aは主走査方向と直交する副走査方向に搬
送されているので、結果的に感光材料Aは光ビームLに
よって2次元的に走査され、全面的に露光される。
【0033】ところで、デジタルの走査露光を行う焼付
現像機10では、前述のように、感光材料Aを副走査搬
送しつつ露光を行い、また、副走査搬送は可能な限り停
止しないのが好ましいが、パンチ50によるコマ情報等
の形成時には感光材料Aの搬送を停止する必要があり、
さらに、記録画像の確定ならびにそれに伴うコマ情報等
の形成、感光材料Aの露光、後述するバックプリント等
は、それぞれ感光材料Aの搬送速度も実行タイミングも
異なる。しかも、走査露光においては、露光の際の副走
査搬送の誤差は、そのまま画像のスジムラ等の画質低下
につながる。そのため、高画質な画像が記録されたプリ
ントを得るためには、副走査搬送系60による感光材料
Aの搬送を高精度に行う必要がある。
【0034】そのため、本発明の焼付現像機10におい
ては、副走査搬送系60の上流側に第1ループ形成部5
8が、下流側に第2ループ形成部62が、それぞれ配置
され、副走査搬送系60の上下流の搬送手段(搬送ロー
ラ対56および98)と副走査搬送系60との間に、感
光材料Aのループを形成する。さらに、後述するが、バ
ックプリント部32の下流には、露光済の感光材料Aを
収容するリザーバ34が配置される。
【0035】本発明の焼付現像機10は、これらのルー
プ形成部やリザーバを有することにより、感光材料の副
走査搬送を行いつつ、コマ情報等の形成のための感光材
料Aの搬送停止やバックプリントの記録を行うことを可
能にして、感光材料Aを切断することなく、露光やバッ
クプリント、現像処理等を施し、最後に感光材料Aを切
断して、1枚のプリントとすることを可能にしている。
また、これらを有することにより、感光材料Aの副走査
搬送に上下流に配置される搬送手段が与える悪影響、い
わゆるバックテンション等を無くして、高精度な感光材
料Aの副走査搬送を可能としている。さらに、後述する
が、リザーバ34を有することにより、露光と現像との
処理速度の差(通常、露光のほうが早い)を吸収する。
すなわち、本発明においては、この第1ループ形成部5
8、第2ループ形成部62およびリザーバ34を調速バ
ッファとして有することにより、感光材料Aを停止して
露光を行うアナログ露光による焼付現像機と、感光材料
Aを副走査搬送しつつデジタル露光を行う本発明の焼付
現像機10とにおける、露光時の感光材料Aの搬送速度
の違い等の露光方法の違いを吸収し、両者共に同じ状態
で露光済の感光材料Aを排出して、同じ現像装置18を
共用することを可能にして、デジタルフォトプリンタの
開発、設計、製造コストの低下等を実現している。
【0036】第1ループ形成部58は、コマ情報形成部
28の下流に配置される搬送ローラ対56と、ガイド8
8およびセンサ92を有する。搬送ローラ対56はパル
スモータで駆動されており、前回のコマ情報の形成の後
に、次に記録すべきコマの画像サイズが確定し、かつ、
センサ92によって感光材料Aのループが検出されなく
なると、確定した画像のプリント一枚分だけ感光材料A
を搬送する。すなわち、搬送ローラ対56はプリント1
枚分ずつの搬送を間欠的に行う。この搬送後にパンチ5
0が作動して、プリント1枚に対応するコマ情報が形成
されるのは前述のとおりである。ガイド88はモータ8
8Mによって移動可能に構成されており、通紙時には、
図中右側の端部がガイド90の近傍に、すなわち感光材
料Aをガイド90に案内するように位置し(閉塞)、先
端通紙が終了すると、モータ88Mによって回動され
て、図2に示される通常の状態すなわち感光材料Aのル
ープから退避した位置とされる(開放)。
【0037】図示例の装置においては、この第1ループ
形成部58に形成されるループのサイズすなわち感光材
料Aの量(長さ)を、搬送ローラ対56および副走査搬
送系60による感光材料Aの搬送量から検知(例えば、
パルスで検知)するように構成されており、第1ループ
形成部58の感光材料Aの量等に応じて、副走査搬送系
60による感光材料Aの搬送が制御される。すなわち、
第1ループ形成部58の感光材料Aの量と、画像サイズ
は確定しているが(前記光ビーム走査装置24に画像デ
ータは送られているが)搬送ローラ対56によって第1
ループ形成部58に送り込まれていない感光材料Aの量
との合計が、次に露光するコマのサイズを超えている場
合には、副走査搬送系60が感光材料Aを副走査搬送
し、画像露光が行われる。なお、この第1ループ形成部
58にループが形成されているので、副走査搬送系60
は、搬送ローラ対56による感光材料Aの搬送停止やパ
ンチ50によるコマ情報等の形成に関係なく副走査搬送
を行うことができる。
【0038】一方、第2ループ形成部62は、下流方向
に向かって、センサ94、ガイド96、搬送ローラ対9
8、センサ100を有する。ガイド96はモータ96M
によって移動可能に構成され、通紙時には、図中右側の
端部が搬送ローラ対98の近傍に、すなわち、感光材料
Aを搬送ローラ対98に案内するように位置し(閉
塞)、先端通紙が終了すると、モータ96Mによって回
動されて、図2に示される通常の状態すなわち感光材料
Aのループから退避した位置とされる(開放)。センサ
94は、第2ループ形成部62のループを検出するため
のセンサである。
【0039】搬送ローラ対98はパルスモータで駆動さ
れる搬送ローラであり、センサ94によって第2ループ
形成部62のループが検出されると、プリント1枚分づ
つ間欠的に、感光材料Aをバックプリント部32に搬送
する。すなわち、第2ループ形成部62の感光材料Aの
量が所定量未満では搬送ローラ対98による感光材料A
の搬送はせず、副走査搬送系60による感光材料Aの搬
入のみが行われ、第2ループ形成部62の感光材料Aが
所定量を超えると、搬送ローラ対98による搬送を行
う。この第2ループ形成部62を有することにより、副
走査搬送はバックプリントとは全く無関係に行うことが
できる。
【0040】なお、図示例の装置では、通常の状態で
は、搬送ローラ対98(屈曲搬送部107)による感光
材料Aの搬送は、センサ100によってコマ情報が検出
された位置もしくは検出位置から所定の位置で停止する
ので、これにより、プリント1枚分の感光材料Aが搬送
されたことを検出する。
【0041】なお、第1ループ形成部58および第2ル
ープ形成部62の制御は、以上の例に限定はされず、副
走査搬送系60、搬送ローラ対56、搬送ローラ対92
等による感光材料Aの搬送は、画像確定と画像露光の速
度に応じて、各ループ形成部の感光材料Aの量が所定量
(範囲)となるように制御すればよい。また、各ループ
形成部とも、好ましくは、感光材料Aの量が所定の最大
量を超えないように制御される。
【0042】以下、引出ループ形成部42〜第2ループ
形成部62までの通紙およびループの初期形成について
説明する。図示例の焼付現像機10においては、感光材
料Aの通紙は、まず、センサ100に感光材料Aの先端
が検出されるまで行われる。より詳細には、感光材料供
給部26に感光材料マガジン27が装着されると、ま
ず、引出ローラ対36が先端をセンサ38に検出される
まで感光材料Aを搬送する。この時点で、ガイド40,
52a,52b,90および104の幅調整が行われ、
また、リザーバ34を含む全ループ形成部のガイドが閉
塞される。また、副走査搬送系60のニップローラ82
および84は、露光ドラム80から離れる位置にある。
【0043】次いで、引出ローラ対36、搬送ローラ対
56および98等が駆動して、センサ100が先端を検
出する位置まで、感光材料Aを直線的に搬送する。な
お、それぞれの部位における感光材料Aの搬送は、セン
サ54および86によって確認される。
【0044】ここまで感光材料Aが搬送されると、副走
査搬送系60のニップローラ82および84が、露光ド
ラム80に当接して感光材料Aを挟持し、引出ループ形
成部42のガイド49が開放する。ガイド49が開放す
ると、引出ローラ対36および搬送ローラ44が駆動し
て、引出ループ形成部42に感光材料Aのループが形成
され、センサ52によってループが検出されると、ルー
プの形成を終了する。なお、これ以降の引出ループ形成
部42への感光材料Aの搬送は、前述のとおりである。
【0045】引出ループ形成部42のループ形成が終了
すると、第1ループ形成部58のガイド88、および第
2ループ形成部62のガイド96が開放する。両ガイド
が開放され、最初に記録する画像が確定すると、パンチ
50が作動して画像の先端を示すコマ情報が形成され、
搬送ローラ対56が確定された画像のプリント1枚分だ
け感光材料Aを搬送する。以降、画像の確定等に伴い、
搬送ローラ対56によるプリント1枚分ずつの間欠的な
搬送、およびパンチ50によるコマ情報の形成が行わ
れ、第1ループ形成部58にループが形成される。この
ようにして、第1ループ形成部58に形成されるループ
がセンサ92によって検出される大きさになると、副走
査搬送系60が駆動して、最初のコマ情報がセンサ86
によって検出される位置まで感光材料Aを搬送する。こ
れ以降の第1ループ形成部58における感光材料Aの搬
送は、前述のとおりである。
【0046】一方、感光材料Aの走査露光(副走査搬送
系60による感光材料Aの搬送)が開始されると、第2
ループ形成部62にもループが形成される。このループ
がセンサ94によって検出される大きさになると、搬送
ローラ対98(屈曲搬送部107)が駆動して最初に形
成したコマ情報がセンサ100で検出される位置まで感
光材料Aを搬送する。これ以降の第2ループ形成部62
における感光材料Aの搬送は、前述のとおりである。
【0047】露光部30(第2ループ形成部62)の下
流には、バックプリント部32が配置され、その下流に
は、屈曲搬送部107が配置される。焼付現像機10に
おいては、プリントの裏面に原稿フィルムの撮影日や感
光材料Aへの記録日等のプリントの各種のデータを記録
する、裏面への情報記録いわゆるバックプリントが行わ
れ、図示例の装置では、このバックプリント部32がこ
れを行う。
【0048】バックプリント部32は、印字装置102
およびバックプリント時に感光材料Aを所定位置に支持
するガイド104を有し、図示例の装置は、例えば、イ
ンクリボンカセットを用いた熱転写によってバックプリ
ントを行うものであって、印字装置102によってプリ
ントに対応したバックプリントを行う。なお、印字装置
102としては、インクリボンカセットを用いた熱転写
以外にも、感圧転写やインクジェット等、公知の記録手
段がすべて利用可能である。屈曲搬送部107は、前述
の第2ループ形成部62の搬送ローラ対98と同期し
て、バックプリントが記録された感光材料Aをリザーバ
34に搬送する。
【0049】前述のように、第2ループ形成部62の感
光材料Aがセンサ94に検出されると、搬送ローラ対9
8と屈曲搬送部107とによって、プリント一枚分ずつ
断続的に感光材料Aが搬送される。バックプリント部3
2は、この搬送に同期して、感光材料Aの裏面にバック
プリントを行う。ここで、感光材料Aは、センサ100
によってコマ情報が検出される位置で搬送を停止するの
で、印字装置102によるバックプリントの位置は、そ
れに応じて設定される。
【0050】屈曲搬送部107の下流には、センサ11
0および第1カッタ112が配置され、その下流には、
リザーバ34が配置される。この第1カッタ112は通
常の作動状態では使用されず、例えば、露光操作を終了
した後に、後述するリザーバ34に収納される露光済の
感光材料Aをすべて排出する際等に感光材料Aを切断す
るものであって、センサ110によってソート情報やコ
マ情報を検出し、この画像が記録されたプリントの後端
で第1カッタ112を作動して感光材料Aを切断する。
【0051】第1カッタ112の下流には、リザーバ3
4が配置される。前述のように、従来のアナログ露光に
よる焼付現像機と現像装置18を共用することができる
焼付現像機10においては、露光から現像処理が終了す
るまでは、基本的に帯状のままで処理が行われ、感光材
料Aは最後に切断されて1枚のプリントとされるが、画
像記録部12と現像部14とにおける処理速度は同一で
はなく、画像記録部12による処理速度のほうが速い。
【0052】リザーバ34は、露光済の感光材料Aを一
時収容する場所であり、このリザーバ34を有すること
により、この前記処理速度の差を吸収して、現像が間に
合わない露光済を感光材料Aをここに収容して待機させ
ておくことができ、現像を律速として露光作業を停止す
る必要がなく連続的に作業を行うことができる。また、
例えば、ここにある程度の量の露光済感光材料Aを貯蔵
することにより、この間は無人であってもプリントの作
成作業が継続できることができ、高効率なプリント作成
を行うことができる。しかも、露光済の感光材料Aをリ
ザーバ34で所定時間以上待機させることにより、光ビ
ーム走査露光で発生する潜像退行(露光後の経過時間が
短いと、画像が劣化する現象)も防止して高画質な画像
を得ることができる。
【0053】本発明の焼付現像機10において、リザー
バ34は感光材料Aを収納できる通常の箱であってもよ
く、また、感光材料Aの捩れを防止するためのガイド等
を有するものであってもよい。さらに、感光材料Aの捩
れをより好適に防止するために、感光材料Aの幅方向の
サイズに応じて、リザーバ34の幅を調整可能に構成し
てもよい。
【0054】リザーバ34は、モータ114Mによって
移動可能なガイド114、およびリザーバ34内の感光
材料Aを検出するセンサ116を有している。ガイド1
14は、先端通紙時には、図中右側の端部が搬送手段1
18側に、すなわち、感光材料Aを搬送手段118に案
内するように位置し(閉塞)、先端通紙が終了すると、
モータ114Mによって移動されて、図2に示される通
常の状態すなわち感光材料Aのループから退避した位置
とされる(開放)。また、センサ116は、リザーバ3
4内に所定量以上の感光材料Aが収納されていること
(リザーバ34に所定以上のループが形成されているこ
と)を検出するものであり、通常の作動時に、このセン
サ116によって感光材料Aのループが検出されない状
態になった場合には、後述する第2カッタ124が作動
して感光材料Aを切断する。
【0055】なお、通常は露光(焼付)よりも現像処理
の方が時間がかかるのは前述のとおりであり、通常状態
で連続的に処理を続けていれば、リザーバ34への露光
済の感光材料Aの収容量は徐々に増加していく。
【0056】リザーバ34の容量には特に限定はない。
しかしながら、前述の潜像退行の問題があり、また、露
光速度を考慮すると光ビームLは高光量であるのが好ま
しいく、この場合は潜像退行の問題はより大きくなる。
そのため、本発明の焼付現像機10においては、露光
後、ある程度、通常30秒以上の時間が経過(待機)し
た後に、現像処理を行うのが好ましく、リザーバ34も
これに対応して、感光材料Aの長さで4m以上の容量を
有するものとし、露光済の感光材料Aがこの時間を十分
に満たすようにリザーバ34内に滞留した後、搬出され
るように構成するのが好ましい。
【0057】ここで、図示例の装置においては、好まし
い態様として、焼付搬送装置22の上部に感光材料供給
部26と露光手段(露光部30と光ビーム走査装置2
4)を配置し、この感光材料供給部26と露光手段の下
方にリザーバ34を配置し、さらに、リザーバ34の側
方に電装部20を配置した構成を有する。このような構
成とすることにより、焼付搬送装置22内の下方に大き
な空間を形成して、それをすべてリザーバ34にするこ
とを可能にしたものであり、焼付現像機10の構成の中
で、空間を無駄にすることなくリザーバの容量を最大限
にすることができ、装置サイズに応じて、リザーバの容
量を必要に応じた所望の容量とすることができる。
【0058】リザーバ34の下流には、屈曲搬送部11
8が配置され、その下流に第2カッタ124が配置され
る。屈曲搬送部118は、感光材料Aをリザーバ34か
ら搬出して、後述する第5ループ形成部125に搬送す
るものであり、第3ループ形成部125のセンサ128
の検出結果に応じて、感光材料Aを搬送する。なお、屈
曲搬送部118による感光材料Aの搬送速度は、現像装
置18の現像部14における搬送速度(第3ループ形成
部125の搬送手段132)よりも高速に設定される。
センサ119はコマ情報および感光材料Aの有無を検出
するセンサである。第2カッタ124は、トラブル等の
際に感光材料Aを切断するためのカッタで、例えば、リ
ザーバ34に収容される感光材料Aの量が所定量以下に
なった場合や、現像部14等でトラブルが発生した際
に、この第2カッタ124で感光材料Aを切断すること
により、リザーバ34に収納される露光済の感光材料A
への悪影響や、現像部14に感光材料Aが不要に引っ張
られ、焼付搬送装置22の各搬送手段を損傷することを
防止することができる。
【0059】第2カッタ124の下流には、第3ループ
形成部125が配置される。第3ループ形成部125
は、焼付搬送装置22における処理速度と現像部14の
処理速度の差、および屈曲搬送部118による感光材料
Aの搬送・停止を最終的に吸収するためのループを形成
する部分で、下流に向かって、案内ロール126、セン
サ128、ガイド130、感光材料Aを現像装置18
(現像部14)に送り出す搬送手段132、センサ13
4を有する。
【0060】ガイド130はモータ130Mによって移
動可能に構成され、感光材料Aの先端通紙時には、図中
左側の端部が案内ロール126の近傍、すなわち感光材
料Aを案内ロール126(屈曲搬送部118)から搬送
手段132に案内するように位置し(閉塞)、先端通紙
が終了すると、モータ130Mによって回動されて、図
2に示される通常の状態すなわち感光材料Aのループか
ら退避した位置とされる(開放)。
【0061】センサ128は、第3ループ形成部125
の感光材料Aのループを検出するものであって、前述の
屈曲搬送部118は、センサ128によってループが検
出されている状態では作動せず、センサ128によって
ループが検出されなくなると作動して、所定量(例えば
プリント1枚分)の感光材料Aを第3ループ形成部12
5に搬送する。搬送の停止は、例えばセンサ119によ
るコマ情報の検出で制御される。なお、センサ128に
よってループが検出されなくなった状態で、リザーバ3
4のセンサ116によってループが検出されない場合
や、リザーバ34から搬出される画像のリザーバ34内
での待機時間が所定時間以下である場合には、屈曲搬送
部118は作動せず、カッタ124が作動して感光材料
Aを切断する。
【0062】以下、リザーバ34から第3ループ形成部
125の通紙、およびループの形成について説明する。
先に、引出ループ形成部42〜第2ループ形成部62で
のループ形成で説明したように、感光材料Aは先端がセ
ンサ100に検出された位置で待機しており、第2ルー
プ形成部62の感光材料Aの量が所定量以上になると、
搬送ローラ対98および駆動屈曲搬送部107が駆動し
て、バックプリントを行いつつ感光材料Aがリザーバ3
4に搬送される。ここで、前述のようにガイド114は
閉塞しているので、感光材料Aの先端は屈曲搬送部11
8に搬送される。また、屈曲搬送部107等による感光
材料Aの搬送と同期して屈曲搬送部118が駆動し、感
光材料Aの先端がセンサ119で検出された時点で、屈
曲搬送部118による感光材料Aの搬送が停止し、ま
た、モータ114Mが作動してガイド114が開放さ
れ、感光材料Aがリザーバ34に収容される。
【0063】リザーバ34に収容される感光材料Aの先
頭画像の待機時間が潜像退行の防止に応じて設定された
所定時間以上となり、かつ、リザーバ34に収容される
感光材料Aの量(プリント枚数)が、リザーバ34から
現像部14に対応する量を超えると、屈曲搬送部118
が駆動して、感光材料Aを第3ループ形成部125に搬
送する。前述のように、第3ループ形成部125のガイ
ド130は閉塞しているので、感光材料Aの先端は搬送
手段132に搬送されて現像部14に搬入される。ま
た、先端がセンサ134に検出されると、モータ130
Mが作動してガイド130が開放する。これ以降の屈曲
搬送部118による感光材料Aの搬送は、前述のとおり
である。
【0064】露光を終了した感光材料Aは、次いで、現
像装置18に搬送され、現像処理、乾燥、切断されて1
枚のプリントとされ、仕分けされる。この現像装置18
は、前述のアナログ露光による焼付現像機200と同じ
もの出あり、現像部14、乾燥部16、排出部17を有
して構成される。なお、本発明の焼付現像機の現像装置
は、この構成に限定はされず、例えば、現像部14の
み、あるいは現像部14と乾燥部16のみを有するもの
であってもよい。
【0065】現像部14は、使用する感光材料Aの種類
に応じた湿式の現像処理装置であって、例えば感光材料
Aが銀塩写真感光材料であれば、図1に示されるよう
に、発色現像槽136、漂白定着槽138、水洗槽14
0a、140b、140cおよび140dを有するもの
であり、露光済の感光材料Aは、搬送ローラ等によって
搬送されて、各処理槽に順次浸漬され、それぞれの処理
槽において所定の処理を施されて現像され、潜像が顕像
化される。現像が終了した感光材料Aは、次いで乾燥部
16において、温風乾燥等の公知の方法で乾燥され、排
出部17に搬送される。
【0066】なお、本発明においては、現像装置18は
アナログの焼付現像機と共用であるので、使用する感光
材料種や処理液組成等が異なり、それに応じて、現像の
処理時間や温度等が異なる場合もあるので、各処理槽の
温度や現像部14における搬送速度(すなわち処理時
間)を調整する調整手段を有するのが好ましい。
【0067】排出部17は、切断部142とソータ14
4とからなる。切断部142は、コマ情報およびソート
情報を検出するセンサ146と、感光材料Aを切断する
カッタ148とを有し、カッタ148は、センサ146
によるコマ情報の検出に応じて感光材料Aを切断し、仕
上りプリントとする。一方、ソータ144は、多数の棚
を有する通常のソータであって、切断部142のセンサ
146によるソート情報の検出結果に応じて回転あるい
スライドして、仕上りプリントを収納する棚を切り換え
ることにより、ソート情報に応じた所定枚数の仕上りプ
リントを仕分して収納する。
【0068】以上説明した本発明の焼付現像機10は、
これ1台で感光材料Aの露光と現像等とを行う装置であ
るが、大量のプリントを作成する大規模な現像所等で
は、高速処理が可能な専用の現像装置を用いて現像処理
を行っており、その際には、露光を終了した感光材料A
は、焼付装置12に接続される巻取機によって巻取られ
て、現像装置に供給される。ここで、本発明の焼付現像
機10の焼付装置12は、現像装置18のみならず巻取
機も従来のアナログ露光の焼付現像機と共用することが
できる。図4に、焼付装置12に巻取機150を接続し
た例の概略図を示す。
【0069】図4に示されるように、巻取機150は、
巻取芯152と、テンションローラ154と、案内ロー
ラ156および158と、センサ160および162と
を有する。テンションローラ154は、図1に示される
ように、一端を支軸164によって回動自在に支持され
るアーム168に軸支されており、図示しない付勢手段
によって弱く下方(矢印方向)に付勢されている。この
テンションローラ154を有することによって、焼付装
置12からの感光材料Aの搬入停止や再開、巻取芯15
2の回転・停止を吸収することができ、かつ感光材料A
の巻き取りを安定したものとすることができ、また、巻
き取りによる、焼付装置における感光材料Aの搬送等へ
の悪影響を無くすことができる。さらに、巻取機150
には、アーム168を検出するセンサ160および16
2が配置される。
【0070】巻取芯152は、感光材料Aを巻き取る芯
棒であって、図示しない回転駆動原に係合され、センサ
160および162によるアーム168の検出結果に応
じて、駆動・停止して、感光材料Aを巻き取る。具体的
には、感光材料Aが搬入されアーム168が下方に回動
してセンサ162に検出されると、巻取芯152が回転
して感光材料Aを巻き取る。逆に、巻取芯152によっ
て感光材料Aが巻き取られ、アーム168が上方に回動
してセンサ160に検出されると、巻取芯152は回転
を停止する。巻取芯152に巻き取られた感光材料A
は、巻取機150から取り外されて現像に供される。
【0071】本発明の焼付現像機10は、基本的にこの
ような構成を有するものであるが、以下に、その作用に
ついて説明する。引出ループ形成部42のセンサ52に
よってループが検出されなくなると、引出ローラ36が
駆動して所定量の感光材料Aを感光材料マガジン27か
ら引き出して、引出ループ形成部42に搬送する。引出
ループ形成部42に搬送された感光材料Aは、次いでコ
マ情報形成部28に搬送される。前述のように、図示例
の装置では、記録する画像が確定し、センサ92によっ
てループが検出されなくなると、第1ループ形成部58
の搬送ローラ対56が、プリント1枚分だけ感光材料A
を搬送するので、コマ情報形成部28は、プリント1枚
分だけ感光材料Aが搬送される毎にパンチ50を駆動し
て、コマ情報(および/またはソート情報)を形成す
る。
【0072】コマ情報を形成された感光材料Aは第1ル
ープ形成部58に搬入され、第1ループ形成部58の感
光材料Aの量が所定量以上になると副走査搬送系60が
駆動して、露光部30に搬送され、露光ドラム80によ
って所定の露光位置に保持されつつ副走査搬送される。
この搬送により、センサ86がコマ情報を検出して、光
ビーム走査装置24による感光材料Aの露光開始位置が
検出され、感光材料Aの露光開始位置が露光位置に搬送
されると、露光条件に応じて変調しかつ主走査方向に偏
向した光ビームLによって、副走査搬送される感光材料
Aを走査露光し、潜像を形成する。潜像が形成された感
光材料Aは、第2ループ形成部62に搬入され、第2ル
ープ形成部62の感光材料Aの量が所定量以上になる
と、搬送ローラ対98等が駆動してバックプリント部3
2に搬送される。
【0073】潜像が形成された感光材料Aは、バックプ
リント部32を通過することでインクリボンカセットを
用いる印字装置102によってコマ番号等の情報をバッ
クプリントされる。ここで、前述のように、第2ループ
形成部62から搬出された感光材料Aは、コマ情報がセ
ンサ100に検出される位置で一旦停止し、第2ループ
形成部62の感光材料A量に応じてプリント1枚分づつ
バックプリント部32に搬送されるので、バックプリン
ト位置は、センサ100から印字装置102までの距離
に応じて適宜決定すればよい。
【0074】バックプリントを行われた感光材料Aは、
屈曲搬送部107等によってリザーバ34に収容され、
待機する。第3ループ形成部125のループがセンサ1
28によって検出されなくなり、搬出される感光材料A
が所定時間以上待機していることが検出されると、屈曲
搬送部118が駆動して、感光材料Aがリザーバから搬
出され、第3ループ形成部125に搬送されて、ここか
ら現像部14に搬送される。
【0075】現像部14に搬送された感光材料Aは、所
定の速度で搬送されつつ、各槽において、発色現像、漂
白定着、水洗の各処理を順次施されて現像され、乾燥部
16で乾燥されて、排出部17の切断部142で、セン
サ146によるコマ情報の検出に応じてプリント毎に切
断されて仕上りプリントとされて、ソート情報に応じて
ソータ144に収納される。
【0076】以上、本発明の焼付現像機について詳細に
説明したが、本発明は上記実施例に限定はされず、本発
明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良および
変更を行ってもよいのはもちろんである。
【0077】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の焼
付現像機は、デジタルの走査露光を行う焼付現像機にお
いて、従来より汎用されているアナログ露光の焼付現像
機と現像装置を共用するすることができるので、装置の
設計、開発、製造コスト等を大幅に低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の焼付現像機の一例の概略図である。
【図2】 図1に示される焼付現像機の搬送装置の概略
図である。
【図3】 図1に示される焼付現像機の光ビーム走査装
置および副走査搬送系の概略図である。
【図4】 図1に示される焼付現像機の焼付装置に巻取
機を接続した際の概略図である。
【図5】 従来の焼付現像機の概略図である。
【符号の説明】
10 焼付現像機 12 焼付装置 14 現像部 16 乾燥部 17 排出部 18 現像装置 20 電装部 22 搬送装置 24 光ビーム走査装置 26 感光材料供給部 28 コマ情報形成部 30 露光部 32 バックプリント部 34 リザーバ 50 パンチ 56,98 搬送ローラ対 58 第1ループ形成部 60 副走査搬送系 62 第2ループ形成部 80 露光ドラム 82,84 ニップローラ 102 印字装置 136 発色現像槽 138 漂白定着槽 140a,140b,140c,140d 水洗槽 142 切断部 144 ソータ 148 カッタ 150 巻取機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール状に巻回された感光材料を装填する
    感光材料供給部、感光材料を所定の経路で搬送する搬送
    手段、感光材料を副走査搬送しつつデジタル露光によっ
    て2次元的に走査露光する露光手段、前記露光手段の前
    記副走査搬送方向上流側に配置される第1ループ形成
    部、前記露光手段の前記副走査搬送方向下流側に配置さ
    れる第2ループ形成部、露光済の感光材料が一時収容さ
    れるリザーバ、および前記リザーバから感光材料を排出
    する排出手段を有する焼付装置と、 露光済の感光材料を現像処理してプリントとして出力す
    る、前記焼付装置に取り付け自在な現像装置とを有する
    ことを特徴とする焼付現像機。
JP34324496A 1996-12-24 1996-12-24 焼付現像機 Withdrawn JPH10186529A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002268152A (ja) * 2001-03-13 2002-09-18 Noritsu Koki Co Ltd 画像露光装置
JP2002268150A (ja) * 2001-03-13 2002-09-18 Noritsu Koki Co Ltd 画像露光装置
JP2002277969A (ja) * 2001-03-21 2002-09-25 Noritsu Koki Co Ltd 画像露光装置

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