JPH10185541A - 配置精度測定方法、フォトマスク及び半導体装置 - Google Patents
配置精度測定方法、フォトマスク及び半導体装置Info
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- JPH10185541A JPH10185541A JP8341196A JP34119696A JPH10185541A JP H10185541 A JPH10185541 A JP H10185541A JP 8341196 A JP8341196 A JP 8341196A JP 34119696 A JP34119696 A JP 34119696A JP H10185541 A JPH10185541 A JP H10185541A
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- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 13
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- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
- Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 半導体装置などの製造に用いるリソグラフィ
ー技術に関し、露光装置自体の精度とその他の変動成分
とを分離しつつ、転写したパターンの配置精度を正確に
測定する配置精度測定方法を提供する。また、この配置
精度測定方法に用いる測定パターンを有するフォトマス
ク及び半導体装置を提供する。 【解決手段】 デバイスパターンの露光前に露光して形
成した第1の測定パターン14a〜14hの位置又はデ
バイスパターンの露光後に露光して形成した第2の測定
パターン16a〜16hの位置に基づいて露光装置の配
置精度を算出し、第1の測定パターン14a〜14hの
位置と、第2の測定パターン16a〜16hの位置と、
露光装置の配置精度とに基づいて、デバイスパターン露
光時における配置精度の変動量を算出する。
ー技術に関し、露光装置自体の精度とその他の変動成分
とを分離しつつ、転写したパターンの配置精度を正確に
測定する配置精度測定方法を提供する。また、この配置
精度測定方法に用いる測定パターンを有するフォトマス
ク及び半導体装置を提供する。 【解決手段】 デバイスパターンの露光前に露光して形
成した第1の測定パターン14a〜14hの位置又はデ
バイスパターンの露光後に露光して形成した第2の測定
パターン16a〜16hの位置に基づいて露光装置の配
置精度を算出し、第1の測定パターン14a〜14hの
位置と、第2の測定パターン16a〜16hの位置と、
露光装置の配置精度とに基づいて、デバイスパターン露
光時における配置精度の変動量を算出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置などの
製造に用いるリソグラフィー技術に係り、特に、転写し
たパターンの配置精度を高精度に測定しうる測定パター
ンを有するフォトマスク、半導体装置、及びこの測定パ
ターンを測定する配置精度測定方法に関する。
製造に用いるリソグラフィー技術に係り、特に、転写し
たパターンの配置精度を高精度に測定しうる測定パター
ンを有するフォトマスク、半導体装置、及びこの測定パ
ターンを測定する配置精度測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体装置の大規模・高集積化に
伴い、微細なパターンを再現性良く高精度に形成するこ
とが重要となっている。電子ビーム、集束イオンビー
ム、X線などによって面内を走査し、基板一面を露光す
る露光方法では、露光開始から露光終了までにデバイス
パターンに相応した所定の時間が必要であり、露光中の
装置の熱ドリフト等によって露光開始直後と露光終了直
前とにおけるパターンの位置関係にずれが生じることが
あった。
伴い、微細なパターンを再現性良く高精度に形成するこ
とが重要となっている。電子ビーム、集束イオンビー
ム、X線などによって面内を走査し、基板一面を露光す
る露光方法では、露光開始から露光終了までにデバイス
パターンに相応した所定の時間が必要であり、露光中の
装置の熱ドリフト等によって露光開始直後と露光終了直
前とにおけるパターンの位置関係にずれが生じることが
あった。
【0003】このため、再現性良くパターンを形成する
ためには露光されたパターンの配置精度を管理すること
が不可欠であり、従来は、以下のような測定手段を用い
てパターンの配置精度を測定していた。まず、デバイス
パターンを露光する領域外に、バーニアパターンの主尺
となるパターンを予め露光しておく。
ためには露光されたパターンの配置精度を管理すること
が不可欠であり、従来は、以下のような測定手段を用い
てパターンの配置精度を測定していた。まず、デバイス
パターンを露光する領域外に、バーニアパターンの主尺
となるパターンを予め露光しておく。
【0004】次いで、所定のデバイスパターンを露光す
る。続いて、バーニアパターンの主尺と重なる位置にバ
ーニヤパターンの副尺を露光する。この後、基板を処理
し、バーニヤパターンの主尺と副尺とのずれを読みと
る。このようにしてバーニヤを読むことにより、一連の
露光過程の前後における配置精度のずれを測定すること
ができる。
る。続いて、バーニアパターンの主尺と重なる位置にバ
ーニヤパターンの副尺を露光する。この後、基板を処理
し、バーニヤパターンの主尺と副尺とのずれを読みと
る。このようにしてバーニヤを読むことにより、一連の
露光過程の前後における配置精度のずれを測定すること
ができる。
【0005】また、バーニアパターンの代わりに、任意
の測定パターンをデバイスパターンの外周に配置してお
き、これらパターンの間隔を電子顕微鏡を用いて測定す
ることも行われていた。
の測定パターンをデバイスパターンの外周に配置してお
き、これらパターンの間隔を電子顕微鏡を用いて測定す
ることも行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バーニ
アパターンを用いる上記従来の配置精度測定方法では、
人間の目視検査によってバーニヤのずれ量を読みとって
いたため、測定誤差が非常に大きかった。また、測定パ
ターンの間隔を測定する上記従来の配置精度測定方法で
は、座標の直交度、縮率成分を測定することができる
が、その情報は測定パターンを露光したときの精度を示
すものであり、デバイスパターンの露光精度を管理する
ことはできなかった。
アパターンを用いる上記従来の配置精度測定方法では、
人間の目視検査によってバーニヤのずれ量を読みとって
いたため、測定誤差が非常に大きかった。また、測定パ
ターンの間隔を測定する上記従来の配置精度測定方法で
は、座標の直交度、縮率成分を測定することができる
が、その情報は測定パターンを露光したときの精度を示
すものであり、デバイスパターンの露光精度を管理する
ことはできなかった。
【0007】また、上記いずれの方法においても、配置
ずれの原因が露光装置自体の精度であるのか、熱ドリフ
トなどによる変動成分であるのかを分離することはでき
ず、これらを別々に知りうる測定方法が望まれていた。
本発明の目的は、露光装置自体の精度とその他の変動成
分とを分離しつつ、転写したパターンの配置精度を正確
に測定する配置精度測定方法を提供することにある。
ずれの原因が露光装置自体の精度であるのか、熱ドリフ
トなどによる変動成分であるのかを分離することはでき
ず、これらを別々に知りうる測定方法が望まれていた。
本発明の目的は、露光装置自体の精度とその他の変動成
分とを分離しつつ、転写したパターンの配置精度を正確
に測定する配置精度測定方法を提供することにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、配置精度を正
確に測定するに適した測定パターンを有するフォトマス
ク及び半導体装置を提供することにある。
確に測定するに適した測定パターンを有するフォトマス
ク及び半導体装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、基板上に形
成されたデバイスパターンの配置精度を測定する配置精
度測定方法であって、前記デバイスパターンの露光前に
露光して形成した第1の測定パターンの位置又は前記デ
バイスパターンの露光後に露光して形成した第2の測定
パターンの位置に基づいて露光装置の配置精度を算出
し、前記第1の測定パターンの位置と、前記第2の測定
パターンの位置と、前記露光装置の配置精度とに基づい
て、前記デバイスパターン露光時における配置精度の変
動量を算出することを特徴とする配置精度測定方法によ
って達成される。このようにしてデバイスパターンの配
置精度を測定することにより、露光装置自体の精度とそ
の他の変動成分とを分離しつつ、転写したパターンの配
置精度を正確に測定することができる。
成されたデバイスパターンの配置精度を測定する配置精
度測定方法であって、前記デバイスパターンの露光前に
露光して形成した第1の測定パターンの位置又は前記デ
バイスパターンの露光後に露光して形成した第2の測定
パターンの位置に基づいて露光装置の配置精度を算出
し、前記第1の測定パターンの位置と、前記第2の測定
パターンの位置と、前記露光装置の配置精度とに基づい
て、前記デバイスパターン露光時における配置精度の変
動量を算出することを特徴とする配置精度測定方法によ
って達成される。このようにしてデバイスパターンの配
置精度を測定することにより、露光装置自体の精度とそ
の他の変動成分とを分離しつつ、転写したパターンの配
置精度を正確に測定することができる。
【0010】また、上記の配置精度測定方法において、
前記第1の測定パターン又は前記第2の測定パターン
は、所定の間隔を有するように配置された2つの測定パ
ターンを有し、前記露光装置の配置精度は、前記2つの
測定パターン間の距離の前記所定の間隔からのずれによ
って算出することが望ましい。また、上記の配置精度測
定方法において、前記デバイスパターン露光時における
配置精度の変動量は、前記第1の測定パターンと前記第
2の測定パターンとの配置された距離の理想値からのず
れ量から、前記露光装置の配置精度を減ずることによっ
て算出することが望ましい。
前記第1の測定パターン又は前記第2の測定パターン
は、所定の間隔を有するように配置された2つの測定パ
ターンを有し、前記露光装置の配置精度は、前記2つの
測定パターン間の距離の前記所定の間隔からのずれによ
って算出することが望ましい。また、上記の配置精度測
定方法において、前記デバイスパターン露光時における
配置精度の変動量は、前記第1の測定パターンと前記第
2の測定パターンとの配置された距離の理想値からのず
れ量から、前記露光装置の配置精度を減ずることによっ
て算出することが望ましい。
【0011】また、上記の配置精度測定方法において、
前記第1の測定パターン又は前記第2の測定パターン
は、第1の方向に沿って配置された測定パターンと、前
記第1の方向と直交する第2の方向に沿って配置された
測定パターンとを有し、前記第1の方向に沿った前記デ
バイスパターンの配置精度と、前記第2の方向に沿った
前記デバイスパターンの配置精度とを算出することが望
ましい。このようにして測定パターンを配置すれば、基
板上のX方向、Y方向のそれぞれについて、露光装置自
体の精度とその他の変動成分とを分離しつつ、転写した
パターンの配置精度を測定することができる。
前記第1の測定パターン又は前記第2の測定パターン
は、第1の方向に沿って配置された測定パターンと、前
記第1の方向と直交する第2の方向に沿って配置された
測定パターンとを有し、前記第1の方向に沿った前記デ
バイスパターンの配置精度と、前記第2の方向に沿った
前記デバイスパターンの配置精度とを算出することが望
ましい。このようにして測定パターンを配置すれば、基
板上のX方向、Y方向のそれぞれについて、露光装置自
体の精度とその他の変動成分とを分離しつつ、転写した
パターンの配置精度を測定することができる。
【0012】また、上記目的は、透明基板上にデバイス
パターンが形成されたフォトマスクにおいて、前記透明
基板上に、上記の配置精度測定方法に用いる前記第1の
測定パターン及び前記第2の測定パターンが形成されて
いることを特徴とするフォトマスクによっても達成され
る。このようにしてフォトマスクを構成すれば、パター
ンの露光精度を正確に知ることができるので、再現性良
く透明基板上にデバイスパターンを転写することができ
る。
パターンが形成されたフォトマスクにおいて、前記透明
基板上に、上記の配置精度測定方法に用いる前記第1の
測定パターン及び前記第2の測定パターンが形成されて
いることを特徴とするフォトマスクによっても達成され
る。このようにしてフォトマスクを構成すれば、パター
ンの露光精度を正確に知ることができるので、再現性良
く透明基板上にデバイスパターンを転写することができ
る。
【0013】また、上記目的は、半導体基板上にデバイ
スパターンが形成された半導体装置において、前記半導
体基板上に、上記の配置精度測定方法に用いる前記第1
の測定パターン及び前記第2の測定パターンが形成され
ていることを特徴とする半導体装置によっても達成され
る。このようにして半導体装置を構成すれば、パターン
の露光精度を正確に知ることができるので、再現性良く
半導体基板上にデバイスパターンを転写することができ
る。
スパターンが形成された半導体装置において、前記半導
体基板上に、上記の配置精度測定方法に用いる前記第1
の測定パターン及び前記第2の測定パターンが形成され
ていることを特徴とする半導体装置によっても達成され
る。このようにして半導体装置を構成すれば、パターン
の露光精度を正確に知ることができるので、再現性良く
半導体基板上にデバイスパターンを転写することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態によるフォト
マスク、半導体装置及び配置精度測定方法について図1
乃至図4を用いて説明する。図1は本実施形態によるフ
ォトマスクの構造を示す概略図、図2及び図3は本実施
形態による配置精度測定方法を説明する図、図4は本実
施形態による他のフォトマスクの構造を示す概略図であ
る。
マスク、半導体装置及び配置精度測定方法について図1
乃至図4を用いて説明する。図1は本実施形態によるフ
ォトマスクの構造を示す概略図、図2及び図3は本実施
形態による配置精度測定方法を説明する図、図4は本実
施形態による他のフォトマスクの構造を示す概略図であ
る。
【0015】本実施形態では、フォトマスク乾板に電子
ビーム露光法を用いてデバイスパターンを露光する場合
を例にして本発明を説明する。まず、本実施形態による
フォトマスクについて図1を用いて説明する。ガラス基
板10の中央部には、所定のデバイスパターンをウェー
ハに露光するためのデバイスパターン12が形成されて
いる。図1中、デバイスパターン12は四角い領域で表
しているが、実際には、半導体装置の例えば1チップに
相当する微細なパターンがその中に描かれている。
ビーム露光法を用いてデバイスパターンを露光する場合
を例にして本発明を説明する。まず、本実施形態による
フォトマスクについて図1を用いて説明する。ガラス基
板10の中央部には、所定のデバイスパターンをウェー
ハに露光するためのデバイスパターン12が形成されて
いる。図1中、デバイスパターン12は四角い領域で表
しているが、実際には、半導体装置の例えば1チップに
相当する微細なパターンがその中に描かれている。
【0016】デバイスパターン12が設けられた基板1
0の周辺部には、配置精度を測定するための測定パター
ン14a〜14h、16a〜16hが設けられている。
測定パターンは、基板10の4隅にそれぞれ4つづつ設
けられており、一の測定パターンは、幅約10μmのク
ロスパターンからなっている。なお、便宜上、図1で
は、測定パターン14a〜14hを実線で表し、測定パ
ターン16a〜16hを点線で表している。
0の周辺部には、配置精度を測定するための測定パター
ン14a〜14h、16a〜16hが設けられている。
測定パターンは、基板10の4隅にそれぞれ4つづつ設
けられており、一の測定パターンは、幅約10μmのク
ロスパターンからなっている。なお、便宜上、図1で
は、測定パターン14a〜14hを実線で表し、測定パ
ターン16a〜16hを点線で表している。
【0017】ここで、測定パターン14a〜14hはデ
バイスパターン12を露光する前に露光したパターンで
あり、測定パターン16a〜16hはデバイスパターン
12を露光した後に露光したパターンである。測定パタ
ーン14a〜16hと測定パターン16a〜16hとを
露光する間にはデバイスパターン12を露光する時間的
なずれが生じることになる。
バイスパターン12を露光する前に露光したパターンで
あり、測定パターン16a〜16hはデバイスパターン
12を露光した後に露光したパターンである。測定パタ
ーン14a〜16hと測定パターン16a〜16hとを
露光する間にはデバイスパターン12を露光する時間的
なずれが生じることになる。
【0018】図1に示す本実施形態によるフォトマスク
では、右上隅及び左上隅の測定パターンは、左上に位置
するパターンのみが測定パターン16a又は16bによ
って構成され、他のパターンは測定パターン14a〜1
4fによって構成されている。右下隅及び左下隅の測定
パターンは、左上に位置するパターンのみが測定パター
ン14g又は14hによって構成され、他のパターンは
測定パターン16c〜16hによって構成されている。
では、右上隅及び左上隅の測定パターンは、左上に位置
するパターンのみが測定パターン16a又は16bによ
って構成され、他のパターンは測定パターン14a〜1
4fによって構成されている。右下隅及び左下隅の測定
パターンは、左上に位置するパターンのみが測定パター
ン14g又は14hによって構成され、他のパターンは
測定パターン16c〜16hによって構成されている。
【0019】そして、これら測定パターンは、測定パタ
ーン16aと測定パターン14dとが113mmの距離
を有し、測定パターン14aと測定パターン16bとが
110mmの距離を有し、測定パターン16aと測定パ
ターン16dとが86.5mmの距離を有し、測定パタ
ーン14bと測定パターン14gとが83.5mmの距
離を有するように、5インチ角のガラス基板10上に規
則的に配置されている。
ーン16aと測定パターン14dとが113mmの距離
を有し、測定パターン14aと測定パターン16bとが
110mmの距離を有し、測定パターン16aと測定パ
ターン16dとが86.5mmの距離を有し、測定パタ
ーン14bと測定パターン14gとが83.5mmの距
離を有するように、5インチ角のガラス基板10上に規
則的に配置されている。
【0020】次に、本実施形態による配置精度測定方法
について図1乃至図3を用いて説明する。始めに、図1
に示すフォトマスクにおける上辺及び右辺に沿ったパタ
ーン配置精度を測定する方法を示す。まず、露光装置自
体の性能に起因する配置精度のずれを測定する。
について図1乃至図3を用いて説明する。始めに、図1
に示すフォトマスクにおける上辺及び右辺に沿ったパタ
ーン配置精度を測定する方法を示す。まず、露光装置自
体の性能に起因する配置精度のずれを測定する。
【0021】露光装置自体に起因する配置精度のずれ
は、一連の露光工程を通じてほぼ一定であると考えられ
る。したがって、露光装置自体の配置精度を測定するた
めには、露光した時間の間隔が少ない2点の測定パター
ン間の距離を測ることによって測定をすることができ
る。例えば、図1に示すフォトマスクでは、測定パター
ン14bと測定パターン14fとの間の距離や、測定パ
ターン16dと測定パターン16hの距離の変化を測定
することによってX方向の配置精度を測定することがで
き、測定パターン16aと測定パターン16dとの間の
距離や、測定パターン16bと測定パターン16gの距
離の変化を測定することによってY方向の配置精度を測
定することができる。
は、一連の露光工程を通じてほぼ一定であると考えられ
る。したがって、露光装置自体の配置精度を測定するた
めには、露光した時間の間隔が少ない2点の測定パター
ン間の距離を測ることによって測定をすることができ
る。例えば、図1に示すフォトマスクでは、測定パター
ン14bと測定パターン14fとの間の距離や、測定パ
ターン16dと測定パターン16hの距離の変化を測定
することによってX方向の配置精度を測定することがで
き、測定パターン16aと測定パターン16dとの間の
距離や、測定パターン16bと測定パターン16gの距
離の変化を測定することによってY方向の配置精度を測
定することができる。
【0022】ここで、測定パターン16dと測定パター
ン16hとに着目した場合に、測定パターン16dが理
想の座標よりX方向に−0.19μm、Y方向に0.0
2μmずれており、測定パターン16hが理想の座標よ
りX方向に−0.14μm、Y方向に0.03μmずれ
ていたとする(図2参照)。これら測定パターン16
d、16h間の長さは、露光中における熱ドリフトなど
の影響を受けていないと考えられるため、これら測定パ
ターン間の距離と理想値とのずれは、露光装置自体の精
度を反映しているものと考えられる。
ン16hとに着目した場合に、測定パターン16dが理
想の座標よりX方向に−0.19μm、Y方向に0.0
2μmずれており、測定パターン16hが理想の座標よ
りX方向に−0.14μm、Y方向に0.03μmずれ
ていたとする(図2参照)。これら測定パターン16
d、16h間の長さは、露光中における熱ドリフトなど
の影響を受けていないと考えられるため、これら測定パ
ターン間の距離と理想値とのずれは、露光装置自体の精
度を反映しているものと考えられる。
【0023】したがって、測定パターン16d、16h
を考慮すると、露光装置自体の性能に起因するX方向の
配置ずれは、 −0.14μm−(−0.19μm)=0.05μm …(1) と見積もることができる。同様に、Y方向の長さの変化
について考える。
を考慮すると、露光装置自体の性能に起因するX方向の
配置ずれは、 −0.14μm−(−0.19μm)=0.05μm …(1) と見積もることができる。同様に、Y方向の長さの変化
について考える。
【0024】ここで、測定パターン16aと測定パター
ン16dとに着目した場合に、測定パターン16aが理
想の座標よりX方向にのみ−0.08μmずれており、
測定パターン16dが理想の座標よりX方向に−0.1
9μm、Y方向に0.02μmずれていたとする(図2
参照)。これら測定パターン16a、16dの長さは、
X方向の場合と同様に露光中の熱ドリフトなどの影響を
受けていないと考えられる。したがって、これら測定パ
ターン間の距離と理想値とのずれは露光装置自体の精度
を反映しており、露光装置自体の性能に起因するY方向
の配置ずれは、 0.02μm−0μm=0.02μm …(2) と見積もることができる。
ン16dとに着目した場合に、測定パターン16aが理
想の座標よりX方向にのみ−0.08μmずれており、
測定パターン16dが理想の座標よりX方向に−0.1
9μm、Y方向に0.02μmずれていたとする(図2
参照)。これら測定パターン16a、16dの長さは、
X方向の場合と同様に露光中の熱ドリフトなどの影響を
受けていないと考えられる。したがって、これら測定パ
ターン間の距離と理想値とのずれは露光装置自体の精度
を反映しており、露光装置自体の性能に起因するY方向
の配置ずれは、 0.02μm−0μm=0.02μm …(2) と見積もることができる。
【0025】次いで、熱ドリフトなどによる配置精度の
変動成分を算出する。熱ドリフトなどによる配置精度の
変動成分は、デバイスパターンを露光する前に露光した
測定パターン14a〜14hのいずれかと、デバイスパ
ターンを露光した後に露光した測定パターン16a〜1
6hのいずれかとの間の距離を測ることによって行う。
これら2点間の距離と露光装置の性能に起因する配置ず
れとを用いることによって、熱ドリフトなどによる配置
精度の変動成分を全体のずれから分離することができ
る。
変動成分を算出する。熱ドリフトなどによる配置精度の
変動成分は、デバイスパターンを露光する前に露光した
測定パターン14a〜14hのいずれかと、デバイスパ
ターンを露光した後に露光した測定パターン16a〜1
6hのいずれかとの間の距離を測ることによって行う。
これら2点間の距離と露光装置の性能に起因する配置ず
れとを用いることによって、熱ドリフトなどによる配置
精度の変動成分を全体のずれから分離することができ
る。
【0026】まず、露光装置自体の性能に起因する配置
ずれを測定した測定パターン16d、16hとほぼ等し
い間隔で配置された測定パターンであって、互いに異な
る段階で露光された測定パターンを選択する。例えば、
測定パターン16aと測定パターン14dを選択する。
露光装置自体の性能に起因する配置ずれを測定した測定
パターン16d、16hとほぼ等しい間隔で配置された
測定パターンを選択するのは、この距離によって生じた
配置ずれを正確に見積もるためである。但し、通常のフ
ォトマスクでは、ガラス基板10の一辺の長さに対して
一の角部に配置された測定パターン14a〜h、16a
〜hの配置間隔は極めて狭いため、厳密に等間隔の測定
パターンを選択せずとも配置ずれを見積もることはでき
る。
ずれを測定した測定パターン16d、16hとほぼ等し
い間隔で配置された測定パターンであって、互いに異な
る段階で露光された測定パターンを選択する。例えば、
測定パターン16aと測定パターン14dを選択する。
露光装置自体の性能に起因する配置ずれを測定した測定
パターン16d、16hとほぼ等しい間隔で配置された
測定パターンを選択するのは、この距離によって生じた
配置ずれを正確に見積もるためである。但し、通常のフ
ォトマスクでは、ガラス基板10の一辺の長さに対して
一の角部に配置された測定パターン14a〜h、16a
〜hの配置間隔は極めて狭いため、厳密に等間隔の測定
パターンを選択せずとも配置ずれを見積もることはでき
る。
【0027】ここで、測定パターン14dが理想の座標
よりX方向にのみ+0.08μmずれており、測定パタ
ーン16aが理想の座標よりX方向に−0.08μmず
れていたとして(図2参照)、測定パターン16aと測
定パターン14dについて考慮すると、X方向の距離の
理想値からのずれは、 0.08μm−(−0.08μm)=0.16μm …(3) であることが判る。
よりX方向にのみ+0.08μmずれており、測定パタ
ーン16aが理想の座標よりX方向に−0.08μmず
れていたとして(図2参照)、測定パターン16aと測
定パターン14dについて考慮すると、X方向の距離の
理想値からのずれは、 0.08μm−(−0.08μm)=0.16μm …(3) であることが判る。
【0028】ここで、(1)式で求めた0.05μm
は、露光装置自体の性能に起因するX方向の長さの変化
を表すものであり、測定パターン14dを露光する際に
も同様の変化が生じているものと考えられる。したがっ
て、(3)式で得られた0.16μmには、露光装置自
体の性能に起因する変化量と、デバイスパターン露光時
に発生した熱ドリフトなどに起因する変化量とが含まれ
るものと考えられる。つまり、熱ドリフトなどに起因す
るX方向の変動成分は、 0.16μm−0.05μm=0.11μm …(4) であることが判る。
は、露光装置自体の性能に起因するX方向の長さの変化
を表すものであり、測定パターン14dを露光する際に
も同様の変化が生じているものと考えられる。したがっ
て、(3)式で得られた0.16μmには、露光装置自
体の性能に起因する変化量と、デバイスパターン露光時
に発生した熱ドリフトなどに起因する変化量とが含まれ
るものと考えられる。つまり、熱ドリフトなどに起因す
るX方向の変動成分は、 0.16μm−0.05μm=0.11μm …(4) であることが判る。
【0029】同様に、測定パターン14dが理想の座標
よりX方向にのみ+0.08μmずれており、測定パタ
ーン16hが理想の座標よりX方向に−0.14μm、
Y方向に0.03μmずれていたとすると、測定パター
ン16hと測定パターン14dとを考慮し、(2)式の
結果を用いることにより、Y方向の変動成分は、 0.03μm−0.02μm=0.01μm …(5) であることが判る。
よりX方向にのみ+0.08μmずれており、測定パタ
ーン16hが理想の座標よりX方向に−0.14μm、
Y方向に0.03μmずれていたとすると、測定パター
ン16hと測定パターン14dとを考慮し、(2)式の
結果を用いることにより、Y方向の変動成分は、 0.03μm−0.02μm=0.01μm …(5) であることが判る。
【0030】このようにして各測定パターンの座標を測
定することにより、上辺及び右辺に沿ったパターン配置
精度を測定することができる。次に、上辺及び右辺に沿
ったパターン配置精度の測定方法と同様にして、下辺及
び左辺に沿ったパターン配置精度を測定する。まず、露
光装置自体の性能に起因する配置精度のずれを測定す
る。
定することにより、上辺及び右辺に沿ったパターン配置
精度を測定することができる。次に、上辺及び右辺に沿
ったパターン配置精度の測定方法と同様にして、下辺及
び左辺に沿ったパターン配置精度を測定する。まず、露
光装置自体の性能に起因する配置精度のずれを測定す
る。
【0031】例えば、図1に示すフォトマスクでは、測
定パターン14cと測定パターン14eとの間の距離
や、測定パターン16eと測定パターン16gの距離の
変化を測定することによってX方向の配置精度を測定す
ることができ、測定パターン14bと測定パターン14
gとの間の距離や、測定パターン14eと測定パターン
14hの距離の変化を測定することによってY方向の配
置精度を測定することができる。
定パターン14cと測定パターン14eとの間の距離
や、測定パターン16eと測定パターン16gの距離の
変化を測定することによってX方向の配置精度を測定す
ることができ、測定パターン14bと測定パターン14
gとの間の距離や、測定パターン14eと測定パターン
14hの距離の変化を測定することによってY方向の配
置精度を測定することができる。
【0032】ここで、測定パターン14cと測定パター
ン14eとに着目した場合に、測定パターン14cが理
想の座標よりX方向にのみ−0.03μmずれており、
測定パターン14eが理想の座標よりX方向にのみ0.
03μmずれていたとする(図3参照)。すると、
(1)式と同様に、露光装置自体の性能に起因するX方
向の配置ずれは、 0.03μm−(−0.03μm)=0.06μm …(6) と見積もることができる。
ン14eとに着目した場合に、測定パターン14cが理
想の座標よりX方向にのみ−0.03μmずれており、
測定パターン14eが理想の座標よりX方向にのみ0.
03μmずれていたとする(図3参照)。すると、
(1)式と同様に、露光装置自体の性能に起因するX方
向の配置ずれは、 0.03μm−(−0.03μm)=0.06μm …(6) と見積もることができる。
【0033】同様に、測定パターン14eが理想の座標
よりX方向にのみ0.03μmずれており、測定パター
ン14hが理想の座標よりX方向に−0.16μm、Y
方向に0.03μmずれていたとして(図3参照)、測
定パターン14eと測定パターン16hについて考慮す
ると、露光装置自体の性能に起因するY方向の配置ずれ
は、 0.03μm−0μm=0.03μm …(7) と見積もることができる。
よりX方向にのみ0.03μmずれており、測定パター
ン14hが理想の座標よりX方向に−0.16μm、Y
方向に0.03μmずれていたとして(図3参照)、測
定パターン14eと測定パターン16hについて考慮す
ると、露光装置自体の性能に起因するY方向の配置ずれ
は、 0.03μm−0μm=0.03μm …(7) と見積もることができる。
【0034】次いで、熱ドリフトなどによる配置精度の
変動成分を算出する。まず、露光装置自体の性能に起因
する配置ずれを測定した測定パターン14c、14eと
ほぼ等しい間隔で配置された測定パターンであって、互
いに異なる段階で露光された測定パターンを選択する。
例えば、測定パターン16cと測定パターン14hを選
択する。
変動成分を算出する。まず、露光装置自体の性能に起因
する配置ずれを測定した測定パターン14c、14eと
ほぼ等しい間隔で配置された測定パターンであって、互
いに異なる段階で露光された測定パターンを選択する。
例えば、測定パターン16cと測定パターン14hを選
択する。
【0035】ここで、測定パターン14hが理想の座標
よりX方向に−0.16μm、Y方向に0.03μmず
れており、測定パターン16cが理想の座標よりX方向
に−0.18μm、Y方向に0.04μmずれていたと
して(図3参照)、測定パターン14hと測定パターン
16cについて考慮すると、X方向の距離の理想値から
のずれは、 −0.16μm−(−0.18μm)=0.02μm …(8) であることが判る。
よりX方向に−0.16μm、Y方向に0.03μmず
れており、測定パターン16cが理想の座標よりX方向
に−0.18μm、Y方向に0.04μmずれていたと
して(図3参照)、測定パターン14hと測定パターン
16cについて考慮すると、X方向の距離の理想値から
のずれは、 −0.16μm−(−0.18μm)=0.02μm …(8) であることが判る。
【0036】ここで、(6)式で求めた0.06μm
は、露光装置自体の性能に起因するX方向の長さの変化
を表すものであり、測定パターン16cを露光する際に
も同様の変化が生じているものと考えられる。したがっ
て、(8)式で得られた0.02μmには、露光装置自
体の性能に起因する変化量と、デバイスパターン露光時
に発生した熱ドリフトなどに起因する変化量とが含まれ
るものと考えられる。つまり、熱ドリフトなどに起因す
るX方向の変化量は、 0.02μm−0.06μm=−0.04μm …(9) であることが判る。
は、露光装置自体の性能に起因するX方向の長さの変化
を表すものであり、測定パターン16cを露光する際に
も同様の変化が生じているものと考えられる。したがっ
て、(8)式で得られた0.02μmには、露光装置自
体の性能に起因する変化量と、デバイスパターン露光時
に発生した熱ドリフトなどに起因する変化量とが含まれ
るものと考えられる。つまり、熱ドリフトなどに起因す
るX方向の変化量は、 0.02μm−0.06μm=−0.04μm …(9) であることが判る。
【0037】同様に、測定パターン14cが理想の座標
よりX方向にのみ−0.03μmずれており、測定パタ
ーン16cが理想の座標よりX方向に−0.18μm、
Y方向に0.04μmずれていたとすると、測定パター
ン14cと測定パターン16cとを考慮し、(7)式の
結果を用いることにより、Y方向の変動成分は、 0.04μm−0.03μm=0.01μm …(10) であることが判る。
よりX方向にのみ−0.03μmずれており、測定パタ
ーン16cが理想の座標よりX方向に−0.18μm、
Y方向に0.04μmずれていたとすると、測定パター
ン14cと測定パターン16cとを考慮し、(7)式の
結果を用いることにより、Y方向の変動成分は、 0.04μm−0.03μm=0.01μm …(10) であることが判る。
【0038】このようにして各測定パターンの座標を測
定することにより、下辺及び左辺におけるパターン配置
精度を測定することができる。上記一連の測定方法によ
り得られた結果を表1にまとめる。
定することにより、下辺及び左辺におけるパターン配置
精度を測定することができる。上記一連の測定方法によ
り得られた結果を表1にまとめる。
【0039】
【表1】 表1に示すように、デバイスパターンの各辺に沿った方
向について、露光装置の配置精度とデバイスパターン露
光時の変動成分とを分離して測定することができる。こ
のように、本実施形態によれば、デバイスパターンの露
光前に露光した測定パターンと、デバイスパターンの露
光後に露光した測定パターンとを設け、同じ段階で露光
した測定パターンから露光装置自体の配置精度を算出
し、異なる段階で露光した測定パターンから総合の配置
精度を算出するので、配置ずれの原因が露光装置自体の
精度であるのか、熱ドリフトなどによる変動成分である
のかを分離して測定することができる。
向について、露光装置の配置精度とデバイスパターン露
光時の変動成分とを分離して測定することができる。こ
のように、本実施形態によれば、デバイスパターンの露
光前に露光した測定パターンと、デバイスパターンの露
光後に露光した測定パターンとを設け、同じ段階で露光
した測定パターンから露光装置自体の配置精度を算出
し、異なる段階で露光した測定パターンから総合の配置
精度を算出するので、配置ずれの原因が露光装置自体の
精度であるのか、熱ドリフトなどによる変動成分である
のかを分離して測定することができる。
【0040】なお、上記実施形態では、四隅に4つづつ
の測定パターンを設ける例を示したが、必ずしも4つづ
つ設ける必要はない。少なくとも、同じ段階で露光した
2つの測定パターンと、異なる段階で露光した1つの測
定パターンとを設けることにより、本実施形態と同様の
配置精度測定を行うことができる。例えば、図4に示す
ように、ガラス基板10の対角に位置する領域に同じ段
階で露光した2つの測定パターン18a、18bを設け
れば、これら測定パターン18a、18bから露光装置
自体の性能に起因するX方向及びY方向の長さの変化を
求めることができる。
の測定パターンを設ける例を示したが、必ずしも4つづ
つ設ける必要はない。少なくとも、同じ段階で露光した
2つの測定パターンと、異なる段階で露光した1つの測
定パターンとを設けることにより、本実施形態と同様の
配置精度測定を行うことができる。例えば、図4に示す
ように、ガラス基板10の対角に位置する領域に同じ段
階で露光した2つの測定パターン18a、18bを設け
れば、これら測定パターン18a、18bから露光装置
自体の性能に起因するX方向及びY方向の長さの変化を
求めることができる。
【0041】また、測定パターン18a、18bが設け
られた対角とは異なる対角に位置する領域に異なる段階
で露光した1つの測定パターン20aを設け、測定パタ
ーン18aと測定パターン20a、又は測定パターン1
8bと測定パターン20aとを考慮し、装置自体に起因
するずれ量を用いれば、デバイスパターンの左辺又は下
辺に沿った露光精度の変動量を求めることもできる。
られた対角とは異なる対角に位置する領域に異なる段階
で露光した1つの測定パターン20aを設け、測定パタ
ーン18aと測定パターン20a、又は測定パターン1
8bと測定パターン20aとを考慮し、装置自体に起因
するずれ量を用いれば、デバイスパターンの左辺又は下
辺に沿った露光精度の変動量を求めることもできる。
【0042】また、測定パターン20aの対角に測定パ
ターン20bを設ければ、デバイスパターンの右辺又は
上辺に沿った露光精度の変動量を求めることもできる。
同じ段階で露光した測定パターン18a、18bは、X
方向又はY方向に沿って配置する必要は必ずしもなく、
図4に示すように斜め方向に配置することもできる。
ターン20bを設ければ、デバイスパターンの右辺又は
上辺に沿った露光精度の変動量を求めることもできる。
同じ段階で露光した測定パターン18a、18bは、X
方向又はY方向に沿って配置する必要は必ずしもなく、
図4に示すように斜め方向に配置することもできる。
【0043】また、上記実施形態では、フォトマスク乾
板に電子ビーム露光によって測定パターンを形成する場
合を示したが、半導体ウェーハ上に電子ビームで直接描
画する場合にも同様に適用することができる。また、ス
テッパを用いた露光方法においても本発明による配置精
度測定方法を適用することができる。例えば、半導体ウ
ェーハの周縁部に位置する複数のチップを測定用のチッ
プとして予め定義しておき、これらチップの一部を露光
開始直後のステップで露光し、他のチップを露光終了直
前のステップで露光するようにし、現像後にこれらチッ
プ間の座標ずれを測定すれば、ステッパを用いた露光方
法においてもウェーハ面内におけるチップ間の配置精度
を測定することができる。
板に電子ビーム露光によって測定パターンを形成する場
合を示したが、半導体ウェーハ上に電子ビームで直接描
画する場合にも同様に適用することができる。また、ス
テッパを用いた露光方法においても本発明による配置精
度測定方法を適用することができる。例えば、半導体ウ
ェーハの周縁部に位置する複数のチップを測定用のチッ
プとして予め定義しておき、これらチップの一部を露光
開始直後のステップで露光し、他のチップを露光終了直
前のステップで露光するようにし、現像後にこれらチッ
プ間の座標ずれを測定すれば、ステッパを用いた露光方
法においてもウェーハ面内におけるチップ間の配置精度
を測定することができる。
【0044】また電子ビーム露光に限らず、集束イオン
ビームやX線を用いた露光方法においても同様に適用す
ることができる。また、上記実施形態では、測定パター
ン14a〜14h、16a〜16hはクロスパターンに
よって形成したが、これら測定パターンはクロスパター
ンに限られるものではない。測長に用いる電子顕微鏡の
特徴などに応じ、適宜パターンを選択することができ
る。
ビームやX線を用いた露光方法においても同様に適用す
ることができる。また、上記実施形態では、測定パター
ン14a〜14h、16a〜16hはクロスパターンに
よって形成したが、これら測定パターンはクロスパター
ンに限られるものではない。測長に用いる電子顕微鏡の
特徴などに応じ、適宜パターンを選択することができ
る。
【0045】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、基板上に
形成されたデバイスパターンの配置精度を測定する配置
精度測定方法であって、デバイスパターンの露光前に露
光して形成した第1の測定パターンの位置又はデバイス
パターンの露光後に露光して形成した第2の測定パター
ンの位置に基づいて露光装置の配置精度を算出し、第1
の測定パターンの位置と、第2の測定パターンの位置
と、露光装置の配置精度とに基づいて、デバイスパター
ン露光時における配置精度の変動量を算出する配置精度
測定方法によってデバイスパターンの配置精度を測定す
るので、露光装置自体の精度とその他の変動成分とを分
離しつつ、転写したパターンの配置精度を正確に測定す
ることができる。
形成されたデバイスパターンの配置精度を測定する配置
精度測定方法であって、デバイスパターンの露光前に露
光して形成した第1の測定パターンの位置又はデバイス
パターンの露光後に露光して形成した第2の測定パター
ンの位置に基づいて露光装置の配置精度を算出し、第1
の測定パターンの位置と、第2の測定パターンの位置
と、露光装置の配置精度とに基づいて、デバイスパター
ン露光時における配置精度の変動量を算出する配置精度
測定方法によってデバイスパターンの配置精度を測定す
るので、露光装置自体の精度とその他の変動成分とを分
離しつつ、転写したパターンの配置精度を正確に測定す
ることができる。
【0046】また、上記の配置精度測定方法では、第1
の測定パターン又は第2の測定パターンは、所定の間隔
を有するように配置された2つの測定パターンを有し、
露光装置の配置精度は、2つの測定パターン間の距離の
所定の間隔からのずれによって算出することができる。
また、上記の配置精度測定方法では、デバイスパターン
露光時における配置精度の変動量は、第1の測定パター
ンと第2の測定パターンとの配置された距離の理想値か
らのずれ量から、露光装置の配置精度を減ずることによ
って算出することができる。
の測定パターン又は第2の測定パターンは、所定の間隔
を有するように配置された2つの測定パターンを有し、
露光装置の配置精度は、2つの測定パターン間の距離の
所定の間隔からのずれによって算出することができる。
また、上記の配置精度測定方法では、デバイスパターン
露光時における配置精度の変動量は、第1の測定パター
ンと第2の測定パターンとの配置された距離の理想値か
らのずれ量から、露光装置の配置精度を減ずることによ
って算出することができる。
【0047】また、上記の配置精度測定方法において、
第1の測定パターン又は第2の測定パターンは、第1の
方向に沿って配置された測定パターンと、第1の方向と
直交する第2の方向に沿って配置された測定パターンと
を有し、第1の方向に沿ったデバイスパターンの配置精
度と、第2の方向に沿ったデバイスパターンの配置精度
とを算出すれば、基板上のX方向、Y方向のそれぞれに
ついて、露光装置自体の精度とその他の変動成分とを分
離しつつ、転写したパターンの配置精度を測定すること
ができる。
第1の測定パターン又は第2の測定パターンは、第1の
方向に沿って配置された測定パターンと、第1の方向と
直交する第2の方向に沿って配置された測定パターンと
を有し、第1の方向に沿ったデバイスパターンの配置精
度と、第2の方向に沿ったデバイスパターンの配置精度
とを算出すれば、基板上のX方向、Y方向のそれぞれに
ついて、露光装置自体の精度とその他の変動成分とを分
離しつつ、転写したパターンの配置精度を測定すること
ができる。
【0048】また、透明基板上にデバイスパターンが形
成されたフォトマスクにおいて、透明基板上に、上記の
配置精度測定方法に用いる第1の測定パターン及び第2
の測定パターンが形成されているフォトマスクを構成す
ることにより、パターンの露光精度を正確に知ることが
できるので、再現性良く透明基板上にデバイスパターン
を転写することができる。
成されたフォトマスクにおいて、透明基板上に、上記の
配置精度測定方法に用いる第1の測定パターン及び第2
の測定パターンが形成されているフォトマスクを構成す
ることにより、パターンの露光精度を正確に知ることが
できるので、再現性良く透明基板上にデバイスパターン
を転写することができる。
【0049】また、半導体基板上にデバイスパターンが
形成された半導体装置において、半導体基板上に、上記
の配置精度測定方法に用いる第1の測定パターン及び第
2の測定パターンが形成されている半導体装置を構成す
ることにより、パターンの露光精度を正確に知ることが
できるので、再現性良く半導体基板上にデバイスパター
ンを転写することができる。
形成された半導体装置において、半導体基板上に、上記
の配置精度測定方法に用いる第1の測定パターン及び第
2の測定パターンが形成されている半導体装置を構成す
ることにより、パターンの露光精度を正確に知ることが
できるので、再現性良く半導体基板上にデバイスパター
ンを転写することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるフォトマスクの構造
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施形態による配置精度測定方法を
説明する図(その1)である。
説明する図(その1)である。
【図3】本発明の一実施形態による配置精度測定方法を
説明する図(その2)である。
説明する図(その2)である。
【図4】本発明の一実施形態の変形例によるフォトマス
クの構造を示す概略図である。
クの構造を示す概略図である。
10…ガラス基板 12…デバイスパターン 14a〜14h…測定パターン(デバイスパターン露光
前に露光) 16a〜16h…測定パターン(デバイスパターン露光
後に露光) 18a、18b…測定パターン 20a、20b…測定パターン
前に露光) 16a〜16h…測定パターン(デバイスパターン露光
後に露光) 18a、18b…測定パターン 20a、20b…測定パターン
Claims (6)
- 【請求項1】 基板上に形成されたデバイスパターンの
配置精度を測定する配置精度測定方法であって、 前記デバイスパターンの露光前に露光して形成した第1
の測定パターンの位置又は前記デバイスパターンの露光
後に露光して形成した第2の測定パターンの位置に基づ
いて露光装置の配置精度を算出し、 前記第1の測定パターンの位置と、前記第2の測定パタ
ーンの位置と、前記露光装置の配置精度とに基づいて、
前記デバイスパターン露光時における配置精度の変動量
を算出することを特徴とする配置精度測定方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の配置精度測定方法におい
て、 前記第1の測定パターン又は前記第2の測定パターン
は、所定の間隔を有するように配置された2つの測定パ
ターンを有し、前記露光装置の配置精度は、前記2つの
測定パターン間の距離の前記所定の間隔からのずれによ
って算出することを特徴とする配置精度測定方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の配置精度測定方法
において、 前記デバイスパターン露光時における配置精度の変動量
は、前記第1の測定パターンと前記第2の測定パターン
との配置された距離の理想値からのずれ量から、前記露
光装置の配置精度を減ずることによって算出することを
特徴とする配置精度測定方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の配置
精度測定方法において、 前記第1の測定パターン又は前記第2の測定パターン
は、第1の方向に沿って配置された測定パターンと、前
記第1の方向と直交する第2の方向に沿って配置された
測定パターンとを有し、前記第1の方向に沿った前記デ
バイスパターンの配置精度と、前記第2の方向に沿った
前記デバイスパターンの配置精度とを算出することを特
徴とする配置精度測定方法。 - 【請求項5】 透明基板上にデバイスパターンが形成さ
れたフォトマスクにおいて、 前記透明基板上に、請求項1乃至4のいずれかに記載の
配置精度測定方法に用いる前記第1の測定パターン及び
前記第2の測定パターンが形成されていることを特徴と
するフォトマスク。 - 【請求項6】 半導体基板上にデバイスパターンが形成
された半導体装置において、 前記半導体基板上に、請求項1乃至4のいずれかに記載
の配置精度測定方法に用いる前記第1の測定パターン及
び前記第2の測定パターンが形成されていることを特徴
とする半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8341196A JPH10185541A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 配置精度測定方法、フォトマスク及び半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8341196A JPH10185541A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 配置精度測定方法、フォトマスク及び半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10185541A true JPH10185541A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=18344118
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8341196A Withdrawn JPH10185541A (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 配置精度測定方法、フォトマスク及び半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10185541A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001209167A (ja) * | 2000-01-26 | 2001-08-03 | Mitsubishi Electric Corp | フォトマスク、フォトマスクペア、半導体装置および半導体装置の製造方法 |
JP2006276351A (ja) * | 2005-03-29 | 2006-10-12 | Toppan Printing Co Ltd | プロキシミティ露光装置のパターン位置精度の確認方法及びその装置 |
JP2008123306A (ja) * | 2006-11-14 | 2008-05-29 | Nec Electronics Corp | 電気特性測定回路、遅延ライブラリ作成装置、遅延ライブラリの作成方法、及び半導体集積回路の設計方法 |
-
1996
- 1996-12-20 JP JP8341196A patent/JPH10185541A/ja not_active Withdrawn
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