JPH10185070A - 樹脂管継手 - Google Patents
樹脂管継手Info
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- JPH10185070A JPH10185070A JP34381396A JP34381396A JPH10185070A JP H10185070 A JPH10185070 A JP H10185070A JP 34381396 A JP34381396 A JP 34381396A JP 34381396 A JP34381396 A JP 34381396A JP H10185070 A JPH10185070 A JP H10185070A
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- JP
- Japan
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- groove
- pipe joint
- gradually
- resin pipe
- transition
- Prior art date
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)
- Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】成形時間をのばすことなく、ヒケが改善され
た、大きな肉厚差のある厚肉部を有する樹脂管継手を提
供する。 【解決手段】周方向に沿って両端部11より漸次厚肉移
行部12を経て中央部に厚肉部13を有する樹脂管継手
1である。前記漸次厚肉移行部12もしくはその近傍の
外周面及び内周面の少なくとも一方に、周方向に沿って
少なくとも1本の溝14が設けられている。
た、大きな肉厚差のある厚肉部を有する樹脂管継手を提
供する。 【解決手段】周方向に沿って両端部11より漸次厚肉移
行部12を経て中央部に厚肉部13を有する樹脂管継手
1である。前記漸次厚肉移行部12もしくはその近傍の
外周面及び内周面の少なくとも一方に、周方向に沿って
少なくとも1本の溝14が設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒケの発生なく射
出成形された、中央部に厚肉部を有する樹脂管継手に関
するものである。
出成形された、中央部に厚肉部を有する樹脂管継手に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、樹脂管継手のガス分野や水道分野
での普及が著しいが、継手の長手方向に厚肉部と薄肉部
を有する樹脂管継手を射出成形により成形しようとする
場合、図4に示すように、厚肉部aと薄肉部bとの境付
近に目立ったヒケcが発生する。
での普及が著しいが、継手の長手方向に厚肉部と薄肉部
を有する樹脂管継手を射出成形により成形しようとする
場合、図4に示すように、厚肉部aと薄肉部bとの境付
近に目立ったヒケcが発生する。
【0003】これは、薄肉部は急速に冷却されて形状が
固定されるのに対して、厚肉部は樹脂が低熱伝導性のた
め内部は高温状態が持続され、その熱は徐々に隣接する
薄肉部に伝熱し高温にし、そこが後から樹脂の体積収縮
を起こすため、厚肉部aと薄肉部bとの境付近に目立っ
たヒケcが発生するものと考えらる。
固定されるのに対して、厚肉部は樹脂が低熱伝導性のた
め内部は高温状態が持続され、その熱は徐々に隣接する
薄肉部に伝熱し高温にし、そこが後から樹脂の体積収縮
を起こすため、厚肉部aと薄肉部bとの境付近に目立っ
たヒケcが発生するものと考えらる。
【0004】この点に鑑み、例えば、特開平3─193
322号公報には、肉厚部を成形する側の金型の熱伝導
率が薄肉部を成形する側の金型の熱伝導率よりも高くな
るように、金属材料を設定した金型が提案されている。
322号公報には、肉厚部を成形する側の金型の熱伝導
率が薄肉部を成形する側の金型の熱伝導率よりも高くな
るように、金属材料を設定した金型が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法においても、厚肉部の冷却速度は遅く、厚肉部と薄肉
部とを均一な温度分布となるようにするためには、長時
間にわたり金型内で徐冷を行う必要がある。又、樹脂が
金型内で冷却されて体積収縮して、型内剥離と呼ばれる
現象が発生する。特に収縮率の大きな結晶性樹脂を用い
た場合には、早期に型内剥離が起きる。このような場合
には、金型の金属材料に熱伝導率の差を設けても効果が
ない。
法においても、厚肉部の冷却速度は遅く、厚肉部と薄肉
部とを均一な温度分布となるようにするためには、長時
間にわたり金型内で徐冷を行う必要がある。又、樹脂が
金型内で冷却されて体積収縮して、型内剥離と呼ばれる
現象が発生する。特に収縮率の大きな結晶性樹脂を用い
た場合には、早期に型内剥離が起きる。このような場合
には、金型の金属材料に熱伝導率の差を設けても効果が
ない。
【0006】本発明は、上記の如き従来の問題点を解消
し、成形時間をのばすことなく、ヒケが改善された、大
きな肉厚差のある厚肉部を有する樹脂管継手を提供する
ことを目的としてなされたものである。
し、成形時間をのばすことなく、ヒケが改善された、大
きな肉厚差のある厚肉部を有する樹脂管継手を提供する
ことを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
(本発明1)は、周方向に沿って両端部より漸次厚肉移
行部を経て中央部に厚肉部を有する樹脂管継手であっ
て、前記漸次厚肉移行部もしくはその近傍の外周面及び
内周面の少なくとも一方に、周方向に沿って少なくとも
1本の溝が設けられている樹脂管継手である。
(本発明1)は、周方向に沿って両端部より漸次厚肉移
行部を経て中央部に厚肉部を有する樹脂管継手であっ
て、前記漸次厚肉移行部もしくはその近傍の外周面及び
内周面の少なくとも一方に、周方向に沿って少なくとも
1本の溝が設けられている樹脂管継手である。
【0008】請求項2に記載の本発明(本発明2)は、
前記溝が漸次移行部及び厚肉部の全部の内周面にわたっ
て設けられている本発明1に記載の樹脂管継手である。
前記溝が漸次移行部及び厚肉部の全部の内周面にわたっ
て設けられている本発明1に記載の樹脂管継手である。
【0009】請求項3に記載の本発明(本発明3)は、
前記溝が漸次厚肉移行部開始点よりも厚肉部側の内周面
に設けられており、漸次厚肉移行部開始点から溝までの
距離aと両端部の開口端側の肉厚t1 との関係が、a≦
t1 且つh≧t1 /2とされている本発明1に記載の樹
脂管継手である。
前記溝が漸次厚肉移行部開始点よりも厚肉部側の内周面
に設けられており、漸次厚肉移行部開始点から溝までの
距離aと両端部の開口端側の肉厚t1 との関係が、a≦
t1 且つh≧t1 /2とされている本発明1に記載の樹
脂管継手である。
【0010】請求項4に記載の本発明(本発明4)は、
前記溝が漸次厚肉移行部開始点よりも両端部側の内周面
に設けられており、漸次厚肉移行部開始点から溝までの
距離b及び溝の深さhと両端部の開口端側の肉厚t1 と
の関係が、b≦t1 且つh≧t1 /2とされている本発
明1に記載の樹脂管継手である。
前記溝が漸次厚肉移行部開始点よりも両端部側の内周面
に設けられており、漸次厚肉移行部開始点から溝までの
距離b及び溝の深さhと両端部の開口端側の肉厚t1 と
の関係が、b≦t1 且つh≧t1 /2とされている本発
明1に記載の樹脂管継手である。
【0011】本発明に適用できる樹脂管継手の種類とし
ては、電気融着型、ラバリング接合型、熱融着型等が挙
げられる。本発明において、樹脂管継手を形成する樹脂
材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン、塩素化ポリエチレン、ポリエチンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブタジ
エン、ポリアミド等が使用されるが、特に、結晶性樹脂
であるポリエチレンやポリプロピレン等が効果が大き
い。
ては、電気融着型、ラバリング接合型、熱融着型等が挙
げられる。本発明において、樹脂管継手を形成する樹脂
材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン、塩素化ポリエチレン、ポリエチンテレ
フタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブタジ
エン、ポリアミド等が使用されるが、特に、結晶性樹脂
であるポリエチレンやポリプロピレン等が効果が大き
い。
【0012】樹脂材料中には、ガラス繊維、カーボン繊
維、アラミド繊維等の繊維、鉄・アルミニウム・亜鉛・
ニッケル・銅等の金属繊維や金属粉、木片、マイカ・タ
ルクのような無機フィラーなどの少なくとも1種を含有
してもよい。
維、アラミド繊維等の繊維、鉄・アルミニウム・亜鉛・
ニッケル・銅等の金属繊維や金属粉、木片、マイカ・タ
ルクのような無機フィラーなどの少なくとも1種を含有
してもよい。
【0013】本発明において、溝の設けられる面は、樹
脂管継手の外周面であってもよいし、内周面であっても
よいし、その両面であってもよい。溝の幅としては、狭
すぎると断熱効果が小さくなり、ヒケ改善の効果が小さ
くなるので、1mm以上が好ましい。溝の断面形状とし
ては、矩形、円、楕円等の一部、多角形などが挙げられ
る。
脂管継手の外周面であってもよいし、内周面であっても
よいし、その両面であってもよい。溝の幅としては、狭
すぎると断熱効果が小さくなり、ヒケ改善の効果が小さ
くなるので、1mm以上が好ましい。溝の断面形状とし
ては、矩形、円、楕円等の一部、多角形などが挙げられ
る。
【0014】本発明3においては、前記溝が漸次厚肉移
行部開始点よりも厚肉部側の内周面に設けられており、
漸次厚肉移行部開始点から溝までの距離aと両端部の開
口端側の肉厚t1 との関係が、a≦t1 且つh≧t1 /
2とされている必要がある。この条件を満たさない場合
には、漸次厚肉移行部開始点付近のヒケ改善の効果があ
まり大きくない。
行部開始点よりも厚肉部側の内周面に設けられており、
漸次厚肉移行部開始点から溝までの距離aと両端部の開
口端側の肉厚t1 との関係が、a≦t1 且つh≧t1 /
2とされている必要がある。この条件を満たさない場合
には、漸次厚肉移行部開始点付近のヒケ改善の効果があ
まり大きくない。
【0015】本発明4においては、前記溝が漸次厚肉移
行部開始点よりも両端部側の内周面に設けられており、
漸次厚肉移行部開始点から溝までの距離b及び溝の深さ
hと両端部の開口端側の肉厚t1 との関係が、b≦t1
且つh≧t1 /2とされている必要がある。この条件を
満たさない場合には、漸次厚肉移行部開始点付近のヒケ
改善の効果があまり大きくない。
行部開始点よりも両端部側の内周面に設けられており、
漸次厚肉移行部開始点から溝までの距離b及び溝の深さ
hと両端部の開口端側の肉厚t1 との関係が、b≦t1
且つh≧t1 /2とされている必要がある。この条件を
満たさない場合には、漸次厚肉移行部開始点付近のヒケ
改善の効果があまり大きくない。
【0016】
【作用】本発明1の樹脂管継手は、漸次厚肉移行部もし
くはその近傍の外周面及び内周面の少なくとも一方に、
周方向に沿って少なくとも1本の溝が設けられているこ
とにより、溝により厚肉部から両端部の薄肉部への伝熱
が妨げられるので、漸次厚肉移行部開始点付近のヒケが
改善される。
くはその近傍の外周面及び内周面の少なくとも一方に、
周方向に沿って少なくとも1本の溝が設けられているこ
とにより、溝により厚肉部から両端部の薄肉部への伝熱
が妨げられるので、漸次厚肉移行部開始点付近のヒケが
改善される。
【0017】本発明2の樹脂管継手は、前記溝が漸次移
行部及び厚肉部の全部の内周面にわたって設けられてい
ることにより、広幅の溝により厚肉部から両端部の薄肉
部への伝熱が妨げられるので、漸次厚肉移行部開始点付
近のヒケの改善効果が大きい。
行部及び厚肉部の全部の内周面にわたって設けられてい
ることにより、広幅の溝により厚肉部から両端部の薄肉
部への伝熱が妨げられるので、漸次厚肉移行部開始点付
近のヒケの改善効果が大きい。
【0018】本発明3の樹脂管継手は、前記溝が漸次厚
肉移行部開始点よりも厚肉部側の内周面に設けられてお
り、漸次厚肉移行部開始点から溝までの距離a両端部の
開口端側の肉厚t1 との関係が、a≦t1 且つh≧t1
/2とされていることにより、溝により厚肉部から両端
部の薄肉部への伝熱が有効に妨げられるので、漸次厚肉
移行部開始点付近のヒケの改善効果が大きい。
肉移行部開始点よりも厚肉部側の内周面に設けられてお
り、漸次厚肉移行部開始点から溝までの距離a両端部の
開口端側の肉厚t1 との関係が、a≦t1 且つh≧t1
/2とされていることにより、溝により厚肉部から両端
部の薄肉部への伝熱が有効に妨げられるので、漸次厚肉
移行部開始点付近のヒケの改善効果が大きい。
【0019】本発明4の樹脂管継手は、前記溝が漸次厚
肉移行部開始点よりも両端部側の内周面に設けられてお
り、漸次厚肉移行部開始点から溝までの距離b及び溝の
深さhと両端部の開口端側の肉厚t1 との関係が、b≦
t1 且つh≧t1 /2とされていることにより、溝によ
り厚肉部から両端部の薄肉部への伝熱が有効に妨げられ
るので、漸次厚肉移行部開始点付近のヒケの改善効果が
大きい。
肉移行部開始点よりも両端部側の内周面に設けられてお
り、漸次厚肉移行部開始点から溝までの距離b及び溝の
深さhと両端部の開口端側の肉厚t1 との関係が、b≦
t1 且つh≧t1 /2とされていることにより、溝によ
り厚肉部から両端部の薄肉部への伝熱が有効に妨げられ
るので、漸次厚肉移行部開始点付近のヒケの改善効果が
大きい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明の樹脂管継手の一例を示す断面図
である。図1において、1はポリエチレンからなるソケ
ット型の樹脂管継手である。樹脂管継手1は、両端部に
受口11,11を有しており、周方向に沿って、両端部
の受口11,11より形成された漸次厚肉移行部12,
12を経て、中央部に厚肉部13を有している。
する。図1は、本発明の樹脂管継手の一例を示す断面図
である。図1において、1はポリエチレンからなるソケ
ット型の樹脂管継手である。樹脂管継手1は、両端部に
受口11,11を有しており、周方向に沿って、両端部
の受口11,11より形成された漸次厚肉移行部12,
12を経て、中央部に厚肉部13を有している。
【0021】受口11,11の奥部内周面から漸次厚肉
移行部12,12及び厚肉部13の全部の内周面にわた
って溝14が設けられている。受口11,11の開口端
側は肉厚t1 、外径D1 を有し、溝14は深さhを有し
ている。又、漸次厚肉移行部開始点Aは外径D2 を有
し、厚肉部13は外径D3 を有している。
移行部12,12及び厚肉部13の全部の内周面にわた
って溝14が設けられている。受口11,11の開口端
側は肉厚t1 、外径D1 を有し、溝14は深さhを有し
ている。又、漸次厚肉移行部開始点Aは外径D2 を有
し、厚肉部13は外径D3 を有している。
【0022】図2は、本発明の樹脂管継手の別の例を示
す断面図である。図2において、2はポリエチレンから
なるソケット型の樹脂管継手である。樹脂管継手2は、
両端部に受口21,21を有しており、周方向に沿っ
て、両端部の受口21,21より形成された漸次厚肉移
行部22,22を経て、中央部に厚肉部23を有してい
る。
す断面図である。図2において、2はポリエチレンから
なるソケット型の樹脂管継手である。樹脂管継手2は、
両端部に受口21,21を有しており、周方向に沿っ
て、両端部の受口21,21より形成された漸次厚肉移
行部22,22を経て、中央部に厚肉部23を有してい
る。
【0023】漸次厚肉移行部開始点Aよりも厚肉部23
側の内周面に溝24,24が設けられている。漸次厚肉
移行部開始点Aから溝24までの距離aと両端部の受口
21,21の開口端側の肉厚t1 との関係が、a≦t1
且つh≧t1 /2とされている。
側の内周面に溝24,24が設けられている。漸次厚肉
移行部開始点Aから溝24までの距離aと両端部の受口
21,21の開口端側の肉厚t1 との関係が、a≦t1
且つh≧t1 /2とされている。
【0024】図3は、本発明の樹脂管継手の更に別の例
を示す断面図である。図3において、3はポリエチレン
からなるソケット型の樹脂管継手である。樹脂管継手3
は、両端部に受口31,31を有しており、周方向に沿
って、両端部の受口31,31より形成された漸次厚肉
移行部32,32を経て、中央部に厚肉部33を有して
いる。
を示す断面図である。図3において、3はポリエチレン
からなるソケット型の樹脂管継手である。樹脂管継手3
は、両端部に受口31,31を有しており、周方向に沿
って、両端部の受口31,31より形成された漸次厚肉
移行部32,32を経て、中央部に厚肉部33を有して
いる。
【0025】漸次厚肉移行部開始点Aよりも両端部の受
口31,31側の内周面に溝34,34が設けられてい
る。漸次厚肉移行部開始点Aから溝34までの距離b及
び溝の深さhと両端部の肉厚t1 との関係が、b≦t1
且つh≧t1 /2とされている。
口31,31側の内周面に溝34,34が設けられてい
る。漸次厚肉移行部開始点Aから溝34までの距離b及
び溝の深さhと両端部の肉厚t1 との関係が、b≦t1
且つh≧t1 /2とされている。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。実施例1 樹脂としてポリエチレン(三井石油化学工業社製、商品
名「NZ4004M」)を用いて、図1に示すような、
両端部に呼び径200の受口11,11を有し、漸次厚
肉移行部12,12を経て、中央部に厚肉部13を有し
ており、受口11,11の奥部内周面から漸次厚肉移行
部12,12及び厚肉部13の全部の内周面にわたって
溝14を設けた樹脂管継手1を射出成形した。
名「NZ4004M」)を用いて、図1に示すような、
両端部に呼び径200の受口11,11を有し、漸次厚
肉移行部12,12を経て、中央部に厚肉部13を有し
ており、受口11,11の奥部内周面から漸次厚肉移行
部12,12及び厚肉部13の全部の内周面にわたって
溝14を設けた樹脂管継手1を射出成形した。
【0027】この樹脂管継手1の寸法関係は、全長が5
10mm、受口11,11の開口端側の肉厚t1 が20
mm、外径D1 が256mm、溝14の深さhが10m
m、厚肉部13の外径D3 が278mmとなっている。
得られた樹脂管継手の漸次厚肉移行部開始点Aにおけ
る、外径D2 を測定し、ヒケ量=D1 −D2 を算出し
た。その結果を表1に示す。
10mm、受口11,11の開口端側の肉厚t1 が20
mm、外径D1 が256mm、溝14の深さhが10m
m、厚肉部13の外径D3 が278mmとなっている。
得られた樹脂管継手の漸次厚肉移行部開始点Aにおけ
る、外径D2 を測定し、ヒケ量=D1 −D2 を算出し
た。その結果を表1に示す。
【0028】実施例2 樹脂としてポリエチレン(三井石油化学工業社製、商品
名「NZ4004M」)を用いて、図2に示すような、
両端部に呼び径200の受口21,21を有し、漸次厚
肉移行部22,22を経て、中央部に厚肉部23を有し
ており、漸次厚肉移行部開始点Aよりも厚肉部23側の
内周面に溝24を設けた樹脂管継手2を射出成形した。
名「NZ4004M」)を用いて、図2に示すような、
両端部に呼び径200の受口21,21を有し、漸次厚
肉移行部22,22を経て、中央部に厚肉部23を有し
ており、漸次厚肉移行部開始点Aよりも厚肉部23側の
内周面に溝24を設けた樹脂管継手2を射出成形した。
【0029】この樹脂管継手2の寸法関係は、全長が5
10mm、受口21,21の開口端側の肉厚t1 が20
mm、外径D1 が256mm、漸次厚肉移行部開始点A
から溝24までの距離aが20mm、深さhが10m
m、厚肉部23の外径D3 が278mmとなっている。
尚、漸次厚肉移行部開始点Aから溝24までの距離a
(=20mm)及び溝24の深さh(=10mm)と両
端部の受口21,21の開口端側の肉厚t1 (=20m
m)との関係が、a≦t1 且つh≧t1 /2の条件を満
たしている。
10mm、受口21,21の開口端側の肉厚t1 が20
mm、外径D1 が256mm、漸次厚肉移行部開始点A
から溝24までの距離aが20mm、深さhが10m
m、厚肉部23の外径D3 が278mmとなっている。
尚、漸次厚肉移行部開始点Aから溝24までの距離a
(=20mm)及び溝24の深さh(=10mm)と両
端部の受口21,21の開口端側の肉厚t1 (=20m
m)との関係が、a≦t1 且つh≧t1 /2の条件を満
たしている。
【0030】得られた樹脂管継手2の漸次厚肉移行部開
始点Aにおける、外径D2 を測定し、ヒケ量=D1 −D
2 を算出した。その結果を表1に示す。
始点Aにおける、外径D2 を測定し、ヒケ量=D1 −D
2 を算出した。その結果を表1に示す。
【0031】実施例3 樹脂としてポリエチレン(三井石油化学工業社製、商品
名「NZ4004M」)を用いて、図3に示すような、
両端部に呼び径200の受口31,31を有し、漸次厚
肉移行部32,32を経て、中央部に厚肉部33を有し
ており、漸次厚肉移行部開始点Aよりも両端部の受口3
1,31側の内周面に溝34を設けた樹脂管継手3を射
出成形した。
名「NZ4004M」)を用いて、図3に示すような、
両端部に呼び径200の受口31,31を有し、漸次厚
肉移行部32,32を経て、中央部に厚肉部33を有し
ており、漸次厚肉移行部開始点Aよりも両端部の受口3
1,31側の内周面に溝34を設けた樹脂管継手3を射
出成形した。
【0032】この樹脂管継手3の寸法関係は、全長が5
10mm、受口31,31の開口端側の肉厚t1 が20
mm、外径D1 が256mm、漸次厚肉移行部開始点A
から溝34までの距離bが20mm、深さhが10m
m、厚肉部13の外径D3 が278mmとなっている。
尚、漸次厚肉移行部開始点Aから溝34までの距離b
(=10mm)及び溝34の深さh(=10mm)と両
端部の受口31,31の開口端側の肉厚t1 (=20m
m)との関係が、b≦t1 且つh≧t1 /2の条件を満
たしている。
10mm、受口31,31の開口端側の肉厚t1 が20
mm、外径D1 が256mm、漸次厚肉移行部開始点A
から溝34までの距離bが20mm、深さhが10m
m、厚肉部13の外径D3 が278mmとなっている。
尚、漸次厚肉移行部開始点Aから溝34までの距離b
(=10mm)及び溝34の深さh(=10mm)と両
端部の受口31,31の開口端側の肉厚t1 (=20m
m)との関係が、b≦t1 且つh≧t1 /2の条件を満
たしている。
【0033】得られた樹脂管継手3の漸次厚肉移行部開
始点Aにおける、外径D2 を測定し、ヒケ量=D1 −D
2 を算出した。その結果を表1に示す。
始点Aにおける、外径D2 を測定し、ヒケ量=D1 −D
2 を算出した。その結果を表1に示す。
【0034】実施例4 樹脂管継手2の寸法関係のうち、溝24の深さhが15
mmであること以外は実施例2と同様にして樹脂管継手
2を得た。尚、漸次厚肉移行部開始点Aから溝24まで
の距離a(=20mm)及び溝24の深さh(=15m
m)と両端部の受口21,21の開口端側の肉厚t
1 (=20mm)との関係が、a≦t1 且つh≧t1 /
2の条件を満たしている。得られた樹脂管継手2の漸次
厚肉移行部開始点Aにおける、外径D2 を測定し、ヒケ
量=D1 −D2 を算出した。その結果を表1に示す。
mmであること以外は実施例2と同様にして樹脂管継手
2を得た。尚、漸次厚肉移行部開始点Aから溝24まで
の距離a(=20mm)及び溝24の深さh(=15m
m)と両端部の受口21,21の開口端側の肉厚t
1 (=20mm)との関係が、a≦t1 且つh≧t1 /
2の条件を満たしている。得られた樹脂管継手2の漸次
厚肉移行部開始点Aにおける、外径D2 を測定し、ヒケ
量=D1 −D2 を算出した。その結果を表1に示す。
【0035】比較例1 樹脂管継手2の寸法関係のうち、溝24の深さhが5m
mであること以外は実施例2と同様にして樹脂管継手2
を得た。得られた樹脂管継手2の漸次厚肉移行部開始点
Aにおける、外径D2 を測定し、ヒケ量=D1 −D2 を
算出した。その結果を表1に示す。
mであること以外は実施例2と同様にして樹脂管継手2
を得た。得られた樹脂管継手2の漸次厚肉移行部開始点
Aにおける、外径D2 を測定し、ヒケ量=D1 −D2 を
算出した。その結果を表1に示す。
【0036】比較例2 樹脂管継手2の寸法関係のうち、漸次厚肉移行部開始点
Aから溝24までの距離aが40mmであって、a≦t
1 の条件を満たしていないこと以外実施例2と同様にし
て樹脂管継手2を得た。得られた樹脂管継手2の漸次厚
肉移行部開始点Aにおける、外径D2 を測定し、ヒケ量
=D1 −D2 を算出した。その結果を表1に示す。
Aから溝24までの距離aが40mmであって、a≦t
1 の条件を満たしていないこと以外実施例2と同様にし
て樹脂管継手2を得た。得られた樹脂管継手2の漸次厚
肉移行部開始点Aにおける、外径D2 を測定し、ヒケ量
=D1 −D2 を算出した。その結果を表1に示す。
【0037】比較例3 樹脂管継手3の寸法関係のうち、漸次厚肉移行部開始点
Aから溝34までの距離bが40mmであって、b≦t
1 の条件を満たしていないこと以外実施例3と同様にし
て樹脂管継手3を得た。得られた樹脂管継手3の漸次厚
肉移行部開始点Aにおける、外径D2 を測定し、ヒケ量
=D1 −D2 を算出した。その結果を表1に示す。
Aから溝34までの距離bが40mmであって、b≦t
1 の条件を満たしていないこと以外実施例3と同様にし
て樹脂管継手3を得た。得られた樹脂管継手3の漸次厚
肉移行部開始点Aにおける、外径D2 を測定し、ヒケ量
=D1 −D2 を算出した。その結果を表1に示す。
【0038】比較例4 溝14を有しないこと以外は実施例1と同様にして樹脂
管継手を得た。得られた樹脂管継手の漸次厚肉移行部開
始点Aにおける、外径D2 を測定し、ヒケ量=D1 −D
2 を算出した。その結果を表1に示す。
管継手を得た。得られた樹脂管継手の漸次厚肉移行部開
始点Aにおける、外径D2 を測定し、ヒケ量=D1 −D
2 を算出した。その結果を表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1からも明らかなように、実施例1〜4
の場合には、JIS K─6774における呼び径20
0の平均外径の許容差の幅1.3mm以内となってお
り、比較例1〜4の場合に比べて許容差の幅が小さい。
の場合には、JIS K─6774における呼び径20
0の平均外径の許容差の幅1.3mm以内となってお
り、比較例1〜4の場合に比べて許容差の幅が小さい。
【0041】
【発明の効果】本発明の樹脂管継手は、大きな肉厚差の
ある厚肉部を有しているにもかかわらず、ヒケが改善さ
れている。
ある厚肉部を有しているにもかかわらず、ヒケが改善さ
れている。
【図1】本発明の樹脂管継手の一例を示す断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の樹脂管継手の別の例を示す断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の樹脂管継手の更に別の例を示す断面図
である。
である。
【図4】従来の樹脂管継手の一例を示す断面図である。
1,2,3,4 樹脂管継手 11,21,31,41 受口(端部) 12,22,32,42 漸次厚肉移行部 13,23,33,43 厚肉部 14,24,34,44 溝 A 漸次厚肉移行部開始点 a,b 漸次厚肉移行部開始点から溝までの距離 h 溝の深さ t1 受口(端部)の開口端側の肉厚
Claims (4)
- 【請求項1】 周方向に沿って両端部より漸次厚肉移行
部を経て中央部に厚肉部を有する樹脂管継手であって、
前記漸次厚肉移行部もしくはその近傍の外周面及び内周
面の少なくとも一方に、周方向に沿って少なくとも1本
の溝が設けられていることを特徴とする樹脂管継手。 - 【請求項2】 前記溝が漸次移行部及び厚肉部の全部の
内周面にわたって設けられていることを特徴とする請求
項1に記載の樹脂管継手。 - 【請求項3】 前記溝が漸次厚肉移行部開始点よりも厚
肉部側の内周面に設けられており、漸次厚肉移行部開始
点から溝までの距離aと両端部の開口端側の肉厚t1 と
の関係が、a≦t1 且つh≧t1 /2とされていること
を特徴とする請求項1に記載の樹脂管継手。 - 【請求項4】 前記溝が漸次厚肉移行部開始点よりも両
端部側の内周面に設けられており、漸次厚肉移行部開始
点から溝までの距離b及び溝の深さhと両端部の開口端
側の肉厚t1 との関係が、b≦t1 且つh≧t1 /2と
されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂管継
手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34381396A JPH10185070A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 樹脂管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34381396A JPH10185070A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 樹脂管継手 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10185070A true JPH10185070A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=18364440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34381396A Pending JPH10185070A (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 樹脂管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10185070A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6722708B2 (en) | 2001-08-09 | 2004-04-20 | Nissan Motor Co., Ltd. | Tubular resin connection structure |
JP2019100410A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | 株式会社クボタケミックス | 管継手およびその製造方法 |
-
1996
- 1996-12-24 JP JP34381396A patent/JPH10185070A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6722708B2 (en) | 2001-08-09 | 2004-04-20 | Nissan Motor Co., Ltd. | Tubular resin connection structure |
JP2019100410A (ja) * | 2017-11-30 | 2019-06-24 | 株式会社クボタケミックス | 管継手およびその製造方法 |
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