JPH10184879A - 車両制御装置 - Google Patents
車両制御装置Info
- Publication number
- JPH10184879A JPH10184879A JP8340243A JP34024396A JPH10184879A JP H10184879 A JPH10184879 A JP H10184879A JP 8340243 A JP8340243 A JP 8340243A JP 34024396 A JP34024396 A JP 34024396A JP H10184879 A JPH10184879 A JP H10184879A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shift
- speed
- gear
- upper limit
- automatic transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60W—CONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
- B60W2552/00—Input parameters relating to infrastructure
- B60W2552/15—Road slope, i.e. the inclination of a road segment in the longitudinal direction
Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】道路情報に基づいてダウンシフトの変速を行う
場合に、変速ショックが発生するのを防止する。 【解決手段】道路状況に対応する最適な変速段を決定す
る最適変速段決定手段101と、道路状況に対応する運
転者の動作を検出する動作検出手段と、最適な変速段及
び運転者の動作に基づいて上限の変速段を設定する上限
変速段設定手段103と、上限の変速段及び自動変速機
に固有の変速段の一方を選択する変速段選択手段104
と、選択された変速段で変速を行う変速処理手段105
とを有する。変速処理手段105は、上限の変速段で変
速が行われるときに、自動変速機に固有の変速段で変速
が行われるときより変速時間を長くする変速時間調整手
段106を備える。上限の変速段で変速が行われるとき
に、変速時間が長くされるので、変速に伴うエンジン回
転数の変化率が小さくなる。
場合に、変速ショックが発生するのを防止する。 【解決手段】道路状況に対応する最適な変速段を決定す
る最適変速段決定手段101と、道路状況に対応する運
転者の動作を検出する動作検出手段と、最適な変速段及
び運転者の動作に基づいて上限の変速段を設定する上限
変速段設定手段103と、上限の変速段及び自動変速機
に固有の変速段の一方を選択する変速段選択手段104
と、選択された変速段で変速を行う変速処理手段105
とを有する。変速処理手段105は、上限の変速段で変
速が行われるときに、自動変速機に固有の変速段で変速
が行われるときより変速時間を長くする変速時間調整手
段106を備える。上限の変速段で変速が行われるとき
に、変速時間が長くされるので、変速に伴うエンジン回
転数の変化率が小さくなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両制御装置に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機においては、車速及び
スロットル開度が検出され、前記車速及びスロットル開
度に対応する変速段が選択され、トランスミッションの
変速比が変化させられてアップシフト又はダウンシフト
の変速が行われるようになっている。
スロットル開度が検出され、前記車速及びスロットル開
度に対応する変速段が選択され、トランスミッションの
変速比が変化させられてアップシフト又はダウンシフト
の変速が行われるようになっている。
【0003】そして、ダウンシフトの変速には、登坂路
の走行時、急加速時等において運転者がアクセルペダル
を強く踏み込んだときのキックダウンの変速、運転者が
アクセルペダルを緩め、車速が低くなったときに行われ
るコーストダウンの変速、及び運転者がシフトレバー、
シフトスイッチ等のシフト装置を操作することによって
行われる変速がある。
の走行時、急加速時等において運転者がアクセルペダル
を強く踏み込んだときのキックダウンの変速、運転者が
アクセルペダルを緩め、車速が低くなったときに行われ
るコーストダウンの変速、及び運転者がシフトレバー、
シフトスイッチ等のシフト装置を操作することによって
行われる変速がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の自動変速機においては、通常、車両がカーブに差し
掛かっても、ダウンシフトの変速は行われず、カーブを
脱出するときのキックダウンによるダウンシフトの変速
が行われるようになっている。そこで、道路データ、交
通情報等の情報に基づいてダウンシフトの変速を行うこ
とができるようにした車両制御装置が本出願人から提案
されている。この場合、例えば、車両がカーブに差し掛
かると想定され、かつ、アクセルペダルを緩める等の所
定の条件が満たされるときに、上限の変速段を設定し、
該上限の変速段より上の変速段が選択されないようにす
ることができる(特願平8−115575号参照)。
来の自動変速機においては、通常、車両がカーブに差し
掛かっても、ダウンシフトの変速は行われず、カーブを
脱出するときのキックダウンによるダウンシフトの変速
が行われるようになっている。そこで、道路データ、交
通情報等の情報に基づいてダウンシフトの変速を行うこ
とができるようにした車両制御装置が本出願人から提案
されている。この場合、例えば、車両がカーブに差し掛
かると想定され、かつ、アクセルペダルを緩める等の所
定の条件が満たされるときに、上限の変速段を設定し、
該上限の変速段より上の変速段が選択されないようにす
ることができる(特願平8−115575号参照)。
【0005】ところで、車両が一定の車速で走行してい
るときに、ダウンシフトの変速が行われると、変速前後
でトランスミッションの変速比が変化するのに伴って、
対応するエンジン回転数も変化する。そして、車両が比
較的高速で走行している場合には、前記エンジン回転数
の変化もその分大きくなり、変速ショックが発生し、運
転者等の乗員に不快感を与えてしまう。
るときに、ダウンシフトの変速が行われると、変速前後
でトランスミッションの変速比が変化するのに伴って、
対応するエンジン回転数も変化する。そして、車両が比
較的高速で走行している場合には、前記エンジン回転数
の変化もその分大きくなり、変速ショックが発生し、運
転者等の乗員に不快感を与えてしまう。
【0006】本発明は、前記従来の車両制御装置の問題
点を解決して、道路情報に基づいてダウンシフトの変速
を行う場合に、変速ショックが発生するのを防止するこ
とができる車両制御装置を提供することを目的とする。
点を解決して、道路情報に基づいてダウンシフトの変速
を行う場合に、変速ショックが発生するのを防止するこ
とができる車両制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の車
両制御装置においては、道路状況に対応する最適な変速
段を決定する最適変速段決定手段と、前記道路状況に対
応する運転者の動作を検出する動作検出手段と、前記最
適な変速段及び運転者の動作に基づいて上限の変速段を
設定する上限変速段設定手段と、前記上限の変速段及び
自動変速機に固有の変速段の一方を選択する変速段選択
手段と、選択された変速段で変速を行う変速処理手段と
を有する。
両制御装置においては、道路状況に対応する最適な変速
段を決定する最適変速段決定手段と、前記道路状況に対
応する運転者の動作を検出する動作検出手段と、前記最
適な変速段及び運転者の動作に基づいて上限の変速段を
設定する上限変速段設定手段と、前記上限の変速段及び
自動変速機に固有の変速段の一方を選択する変速段選択
手段と、選択された変速段で変速を行う変速処理手段と
を有する。
【0008】そして、該変速処理手段は、前記上限の変
速段で変速が行われるときに、前記自動変速機に固有の
変速段で変速が行われるときより変速時間を長くする変
速時間調整手段を備える。本発明の他の車両制御装置に
おいては、さらに、現在の変速段から前記上限の変速段
にダウンシフトの変速を行う場合、変速時間が長くされ
る。
速段で変速が行われるときに、前記自動変速機に固有の
変速段で変速が行われるときより変速時間を長くする変
速時間調整手段を備える。本発明の他の車両制御装置に
おいては、さらに、現在の変速段から前記上限の変速段
にダウンシフトの変速を行う場合、変速時間が長くされ
る。
【0009】本発明の更に他の車両制御装置において
は、さらに、前記動作検出手段は、運転者のアクセルペ
ダルを緩める動作を検出する。本発明の更に他の車両制
御装置においては、さらに、前記動作検出手段は、運転
者のブレーキペダルを踏み込む動作を検出する。
は、さらに、前記動作検出手段は、運転者のアクセルペ
ダルを緩める動作を検出する。本発明の更に他の車両制
御装置においては、さらに、前記動作検出手段は、運転
者のブレーキペダルを踏み込む動作を検出する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
実施の形態における車両制御装置の機能ブロック図であ
る。図において、33はROM、46はアクセルペダル
センサ、47はブレーキスイッチであり、前記アクセル
ペダルセンサ46及びブレーキスイッチ47によって、
道路状況に対応する運転者の動作を検出する動作検出手
段が構成される。
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
実施の形態における車両制御装置の機能ブロック図であ
る。図において、33はROM、46はアクセルペダル
センサ、47はブレーキスイッチであり、前記アクセル
ペダルセンサ46及びブレーキスイッチ47によって、
道路状況に対応する運転者の動作を検出する動作検出手
段が構成される。
【0011】また、101は道路状況に対応する最適な
変速段を決定する最適変速段決定手段、103は前記最
適な変速段及び運転者の動作に基づいて上限の変速段を
設定する上限変速段設定手段、104は前記ROM33
に格納された図示しない変速マップ(メモリテーブル)
を参照して図示しない自動変速機に固有の変速段を読み
取り、前記上限の変速段及び自動変速機に固有の変速段
の一方を選択する変速段選択手段である。
変速段を決定する最適変速段決定手段、103は前記最
適な変速段及び運転者の動作に基づいて上限の変速段を
設定する上限変速段設定手段、104は前記ROM33
に格納された図示しない変速マップ(メモリテーブル)
を参照して図示しない自動変速機に固有の変速段を読み
取り、前記上限の変速段及び自動変速機に固有の変速段
の一方を選択する変速段選択手段である。
【0012】そして、105は選択された変速段で変速
を行う変速処理手段、106は前記上限の変速段で変速
が行われるときに、変速時間を調整して長くする変速時
間調整手段である。図2は本発明の実施の形態における
車両制御装置の概略図である。図において、10は自動
変速機(A/T)、31は該自動変速機10の全体を統
括する自動変速機制御装置(ECU)、53はエンジン
(E/G)91の全体を統括するエンジン制御装置(E
FI)、93は車両用のナビゲーション装置である。
を行う変速処理手段、106は前記上限の変速段で変速
が行われるときに、変速時間を調整して長くする変速時
間調整手段である。図2は本発明の実施の形態における
車両制御装置の概略図である。図において、10は自動
変速機(A/T)、31は該自動変速機10の全体を統
括する自動変速機制御装置(ECU)、53はエンジン
(E/G)91の全体を統括するエンジン制御装置(E
FI)、93は車両用のナビゲーション装置である。
【0013】該ナビゲーション装置93は、現在位置を
検出する図示しない現在位置検出部、道路データRDを
保持する図示しない道路データ保持部、及び現在位置か
ら目的地への経路を探索して案内する図示しない経路探
索案内部を有する。そして、前記現在位置検出部は、地
球上の絶対位置を測定するGPS(グローバルポジショ
ニングセンサ)94、車速を測定する車速センサSP
2、及び車両の向きを測定する図示しないジャイロセン
サに接続され、前記GPS94から送られたGPS信号
SG1、車速センサSP2から送られた車速信号SG
2、及びジャイロセンサから送られたジャイロ信号に基
づいて、車両の現在位置を検出する。また、前記道路デ
ータ保持部には記憶手段、例えば、CD−ROM95が
接続され、前記道路データ保持部は、前記CD−ROM
95内に格納された道路データRDを読み出して保持す
る。
検出する図示しない現在位置検出部、道路データRDを
保持する図示しない道路データ保持部、及び現在位置か
ら目的地への経路を探索して案内する図示しない経路探
索案内部を有する。そして、前記現在位置検出部は、地
球上の絶対位置を測定するGPS(グローバルポジショ
ニングセンサ)94、車速を測定する車速センサSP
2、及び車両の向きを測定する図示しないジャイロセン
サに接続され、前記GPS94から送られたGPS信号
SG1、車速センサSP2から送られた車速信号SG
2、及びジャイロセンサから送られたジャイロ信号に基
づいて、車両の現在位置を検出する。また、前記道路デ
ータ保持部には記憶手段、例えば、CD−ROM95が
接続され、前記道路データ保持部は、前記CD−ROM
95内に格納された道路データRDを読み出して保持す
る。
【0014】この場合、運転者は、図示しないモード選
択スイッチ等を操作することによって、通常モードとナ
ビモードとを選択することができるようになっている。
そして、通常モードにおいて、前記自動変速機制御装置
31は、車速、及びアクセルペダル96の踏込量に対応
するエンジン負荷としてのスロットル開度に基づいて選
択された変速段で変速を行う。一方、ナビモードにおい
て、前記自動変速機制御装置31は、車速及びスロット
ル開度によって決まる自動変速機10に固有の変速段
と、ナビゲーション装置93によって道路データRD、
交通情報等の情報に基づいて制限された上限の変速段と
を比較し、比較結果に基づいて変速を行う。
択スイッチ等を操作することによって、通常モードとナ
ビモードとを選択することができるようになっている。
そして、通常モードにおいて、前記自動変速機制御装置
31は、車速、及びアクセルペダル96の踏込量に対応
するエンジン負荷としてのスロットル開度に基づいて選
択された変速段で変速を行う。一方、ナビモードにおい
て、前記自動変速機制御装置31は、車速及びスロット
ル開度によって決まる自動変速機10に固有の変速段
と、ナビゲーション装置93によって道路データRD、
交通情報等の情報に基づいて制限された上限の変速段と
を比較し、比較結果に基づいて変速を行う。
【0015】また、アクセルペダル96にアクセルペダ
ルセンサ46が、ブレーキペダル97にブレーキスイッ
チ47がそれぞれ配設され、前記アクセルペダルセンサ
46によってアクセルペダル96の踏込量が、ブレーキ
スイッチ47によってブレーキペダル97が踏み込まれ
たことがそれぞれ検出され、アクセル開度信号SG3が
自動変速機制御装置31及びエンジン制御装置53に、
ブレーキ信号SG4が自動変速機制御装置31にそれぞ
れ送られる。
ルセンサ46が、ブレーキペダル97にブレーキスイッ
チ47がそれぞれ配設され、前記アクセルペダルセンサ
46によってアクセルペダル96の踏込量が、ブレーキ
スイッチ47によってブレーキペダル97が踏み込まれ
たことがそれぞれ検出され、アクセル開度信号SG3が
自動変速機制御装置31及びエンジン制御装置53に、
ブレーキ信号SG4が自動変速機制御装置31にそれぞ
れ送られる。
【0016】そして、前記自動変速機10には、シフト
装置、例えば、シフトレバー98のシフト操作に対応す
る位置にシフトポジションセンサ44が、図示しないト
ランスミッションの入力側に入力軸回転数センサ43
が、出力側に車速センサSP2がそれぞれ配設され、前
記シフトポジションセンサ44によってシフト位置が、
前記入力軸回転数センサ43によって入力軸回転数が、
車速センサP2によって車速がそれぞれ検出され、シフ
トポジション信号SG6、入力軸回転数信号SG7及び
車速信号SG2がそれぞれ自動変速機制御装置31に送
られる。
装置、例えば、シフトレバー98のシフト操作に対応す
る位置にシフトポジションセンサ44が、図示しないト
ランスミッションの入力側に入力軸回転数センサ43
が、出力側に車速センサSP2がそれぞれ配設され、前
記シフトポジションセンサ44によってシフト位置が、
前記入力軸回転数センサ43によって入力軸回転数が、
車速センサP2によって車速がそれぞれ検出され、シフ
トポジション信号SG6、入力軸回転数信号SG7及び
車速信号SG2がそれぞれ自動変速機制御装置31に送
られる。
【0017】なお、前記シフトレバー98は、パーキン
グレンジ(P)、リバースレンジ(R)、ニュートラル
レンジ(N)、ドライブレンジ(D)、セカンドレンジ
(S)及びローレンジ(L)の6個のシフト位置を選択
することができるように、6ポジションタイプのものに
される。そして、ドライブレンジのシフト位置において
は、1速〜4速の変速段を選択することができ、セカン
ドレンジでは、1速又は2速の変速段を選択することが
でき、ローレンジでは、1速の変速段だけを選択するこ
とができる。
グレンジ(P)、リバースレンジ(R)、ニュートラル
レンジ(N)、ドライブレンジ(D)、セカンドレンジ
(S)及びローレンジ(L)の6個のシフト位置を選択
することができるように、6ポジションタイプのものに
される。そして、ドライブレンジのシフト位置において
は、1速〜4速の変速段を選択することができ、セカン
ドレンジでは、1速又は2速の変速段を選択することが
でき、ローレンジでは、1速の変速段だけを選択するこ
とができる。
【0018】前記エンジン91には、スロットル開度を
変更するための電子スロットル92が配設され、該電子
スロットル92に図示しないステッピングモータが接続
される。したがって、該ステッピングモータを駆動する
ことによって、電子スロットル92を作動させ、スロッ
トル開度を任意の値に変更することができる。そのため
に、前記エンジン制御装置53から電子スロットル92
に電子スロットル駆動信号SG8が、電子スロットル9
2からエンジン制御装置53にスロットル開度信号SG
9がそれぞれ送られる。さらに、前記エンジン91に
は、エンジン回転数センサ99が配設され、該エンジン
回転数センサ99によってエンジン回転数が検出され、
エンジン回転数信号SG10がエンジン制御装置53に
送られる。
変更するための電子スロットル92が配設され、該電子
スロットル92に図示しないステッピングモータが接続
される。したがって、該ステッピングモータを駆動する
ことによって、電子スロットル92を作動させ、スロッ
トル開度を任意の値に変更することができる。そのため
に、前記エンジン制御装置53から電子スロットル92
に電子スロットル駆動信号SG8が、電子スロットル9
2からエンジン制御装置53にスロットル開度信号SG
9がそれぞれ送られる。さらに、前記エンジン91に
は、エンジン回転数センサ99が配設され、該エンジン
回転数センサ99によってエンジン回転数が検出され、
エンジン回転数信号SG10がエンジン制御装置53に
送られる。
【0019】なお、SG11は前記自動変速機制御装置
31とナビゲーション装置93との間の双方向通信用の
信号、SG12は前記自動変速機制御装置31とエンジ
ン制御装置53との間の双方向通信用の信号、SG13
は前記自動変速機10の図示しないアクチュエータを前
記自動変速機制御装置31によって駆動するための駆動
信号である。
31とナビゲーション装置93との間の双方向通信用の
信号、SG12は前記自動変速機制御装置31とエンジ
ン制御装置53との間の双方向通信用の信号、SG13
は前記自動変速機10の図示しないアクチュエータを前
記自動変速機制御装置31によって駆動するための駆動
信号である。
【0020】ところで、前記構成の車両制御装置におい
て、自動変速機制御装置31は、ROM33(図1)に
格納された制御プログラムに従ってアップシフト又はダ
ウンシフトの変速を行う。そして、通常モードが選択さ
れている場合、前記自動変速機制御装置31は、前記車
速センサSP2によって検出された車速、及びアクセル
ペダルセンサ46によって検出されたアクセルペダル9
6の踏込量に対応するスロットル開度に基づいて、変速
マップを参照し、前記車速、及びスロットル開度に対応
する変速段を選択する。
て、自動変速機制御装置31は、ROM33(図1)に
格納された制御プログラムに従ってアップシフト又はダ
ウンシフトの変速を行う。そして、通常モードが選択さ
れている場合、前記自動変速機制御装置31は、前記車
速センサSP2によって検出された車速、及びアクセル
ペダルセンサ46によって検出されたアクセルペダル9
6の踏込量に対応するスロットル開度に基づいて、変速
マップを参照し、前記車速、及びスロットル開度に対応
する変速段を選択する。
【0021】また、ナビモードが選択されている場合、
ナビゲーション装置93は、CD−ROM95から読み
出した道路データRDに基づいて、所定の道路状況が想
定され、かつ、アクセルペダルが緩められたこと等の所
定の条件が満たされるときに、変速段を制限する。そし
て、自動変速機制御装置31は、前記車速及びアクセル
ペダル96の踏込量に対応するスロットル開度に基づい
て選択された自動変速機10に固有の変速段と、ナビゲ
ーション装置93によって制限された上限の変速段とを
比較し、比較結果に基づいて変速を行う。その結果、自
動変速機制御装置31は、上限の変速段より上の変速段
を選択しない。
ナビゲーション装置93は、CD−ROM95から読み
出した道路データRDに基づいて、所定の道路状況が想
定され、かつ、アクセルペダルが緩められたこと等の所
定の条件が満たされるときに、変速段を制限する。そし
て、自動変速機制御装置31は、前記車速及びアクセル
ペダル96の踏込量に対応するスロットル開度に基づい
て選択された自動変速機10に固有の変速段と、ナビゲ
ーション装置93によって制限された上限の変速段とを
比較し、比較結果に基づいて変速を行う。その結果、自
動変速機制御装置31は、上限の変速段より上の変速段
を選択しない。
【0022】なお、本実施の形態においては、前記シフ
トレバー98がドライブレンジのシフト位置に置かれて
いるときだけ、変速段の制限が行われる。また、前記エ
ンジン制御装置53は、アクセルペダルセンサ46によ
って検出されたアクセルペダル96の踏込量、エンジン
回転数センサ99によって検出されたエンジン回転数、
図示しない温度センサによって検出された冷却水の温度
等に基づいて、燃料噴射指令を変化させ、電子スロット
ル92のスロットル開度を変更する。
トレバー98がドライブレンジのシフト位置に置かれて
いるときだけ、変速段の制限が行われる。また、前記エ
ンジン制御装置53は、アクセルペダルセンサ46によ
って検出されたアクセルペダル96の踏込量、エンジン
回転数センサ99によって検出されたエンジン回転数、
図示しない温度センサによって検出された冷却水の温度
等に基づいて、燃料噴射指令を変化させ、電子スロット
ル92のスロットル開度を変更する。
【0023】次に、前記自動変速機10について説明す
る。図3は本発明の実施の形態における自動変速機の概
略図、図4は本発明の実施の形態における自動変速機の
作動を示す図である。図3において、自動変速機10
(図2)はトランスミッション10a及びトルクコンバ
ータ11から成り、エンジン91において発生させられ
た回転は、トルクコンバータ11を介してトランスミッ
ション10aに伝達され、該トランスミッション10a
によって変速が行われ図示しない駆動輪に伝達されるよ
うになっている。
る。図3は本発明の実施の形態における自動変速機の概
略図、図4は本発明の実施の形態における自動変速機の
作動を示す図である。図3において、自動変速機10
(図2)はトランスミッション10a及びトルクコンバ
ータ11から成り、エンジン91において発生させられ
た回転は、トルクコンバータ11を介してトランスミッ
ション10aに伝達され、該トランスミッション10a
によって変速が行われ図示しない駆動輪に伝達されるよ
うになっている。
【0024】前記トルクコンバータ11は、ポンプイン
ペラ12、タービンランナ13、ステータ14及びロッ
クアップクラッチ装置15を有し、入力部材16の回転
を、トルクコンバータ11内の油の流れによって間接的
に、又は前記ロックアップクラッチ装置15をロックす
ることによって直接的にトランスミッション10aの入
力軸17に伝達する。
ペラ12、タービンランナ13、ステータ14及びロッ
クアップクラッチ装置15を有し、入力部材16の回転
を、トルクコンバータ11内の油の流れによって間接的
に、又は前記ロックアップクラッチ装置15をロックす
ることによって直接的にトランスミッション10aの入
力軸17に伝達する。
【0025】また、前記トランスミッション10aは副
変速ユニット18及び主変速ユニット19から成り、前
記副変速ユニット18はオーバドライブプラネタリギヤ
ユニット20を、主変速ユニット19はフロントプラネ
タリギヤユニット21及びリヤプラネタリギヤユニット
22をそれぞれ有する。ここで、前記オーバドライブプ
ラネタリギヤユニット20は、入力軸17に接続され、
ピニオンP1 を支持するキャリヤCR1 、入力軸17を
包囲するサンギヤS1 、及び主変速ユニット19の入力
軸23に連結されるリングギヤR1 から成る。そして、
キャリヤCR1 とサンギヤS1 との間には、第3クラッ
チC0及び第3ワンウェイクラッチF0が介在させら
れ、サンギヤS1 とケース24との間には第4ブレーキ
B0が配設されている。
変速ユニット18及び主変速ユニット19から成り、前
記副変速ユニット18はオーバドライブプラネタリギヤ
ユニット20を、主変速ユニット19はフロントプラネ
タリギヤユニット21及びリヤプラネタリギヤユニット
22をそれぞれ有する。ここで、前記オーバドライブプ
ラネタリギヤユニット20は、入力軸17に接続され、
ピニオンP1 を支持するキャリヤCR1 、入力軸17を
包囲するサンギヤS1 、及び主変速ユニット19の入力
軸23に連結されるリングギヤR1 から成る。そして、
キャリヤCR1 とサンギヤS1 との間には、第3クラッ
チC0及び第3ワンウェイクラッチF0が介在させら
れ、サンギヤS1 とケース24との間には第4ブレーキ
B0が配設されている。
【0026】また、前記フロントプラネタリギヤユニッ
ト21は、トランスミッション10aの出力軸25に接
続され、ピニオンP2 を支持するキャリヤCR2 、出力
軸25を包囲するとともにリヤプラネタリギヤユニット
22のサンギヤS3 と一体に形成されるサンギヤS2 、
及び入力軸23に第1クラッチC1を介して連結される
リングギヤR2 から成る。そして、入力軸23とサンギ
ヤS2 との間には第2クラッチC2が、サンギヤS2 と
ケース24との間には図示しないバンドブレーキから成
る第1ブレーキB1が介在させられる。さらに、サンギ
ヤS2 とケース24との間には、第1ワンウェイクラッ
チF1を介して第2ブレーキB2が配設される。
ト21は、トランスミッション10aの出力軸25に接
続され、ピニオンP2 を支持するキャリヤCR2 、出力
軸25を包囲するとともにリヤプラネタリギヤユニット
22のサンギヤS3 と一体に形成されるサンギヤS2 、
及び入力軸23に第1クラッチC1を介して連結される
リングギヤR2 から成る。そして、入力軸23とサンギ
ヤS2 との間には第2クラッチC2が、サンギヤS2 と
ケース24との間には図示しないバンドブレーキから成
る第1ブレーキB1が介在させられる。さらに、サンギ
ヤS2 とケース24との間には、第1ワンウェイクラッ
チF1を介して第2ブレーキB2が配設される。
【0027】そして、リヤプラネタリギヤユニット22
は、ピニオンP3 を支持するキャリヤCR3 、サンギヤ
S3 、及び出力軸25に直結されるリングギヤR3 から
成り、前記キャリヤCR3 とケース24との間には第3
ブレーキB3と第2ワンウェイクラッチF2が並列に配
設される。なお、43は入力軸回転数センサ、SP1、
SP2は車速センサである。
は、ピニオンP3 を支持するキャリヤCR3 、サンギヤ
S3 、及び出力軸25に直結されるリングギヤR3 から
成り、前記キャリヤCR3 とケース24との間には第3
ブレーキB3と第2ワンウェイクラッチF2が並列に配
設される。なお、43は入力軸回転数センサ、SP1、
SP2は車速センサである。
【0028】図4に示すように、前記自動変速機10の
第1ソレノイドバルブS1、第2ソレノイドバルブS
2、第3ソレノイドバルブS3、第1クラッチC1、第
2クラッチC2、第3クラッチC0、第1ブレーキB
1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3及び第4ブレ
ーキB0は、各ドライブレンジ、セカンドレンジ及びロ
ーレンジの各変速段においてそれぞれ図4の作動表のよ
うに作動させられる。なお、この場合、ドライブレンジ
においては、自動変速機10に固有の変速段(AUT
O.)とナビゲーション装置93によって制限された上
限の変速段(NAVI.)との作動が一部異なる。
第1ソレノイドバルブS1、第2ソレノイドバルブS
2、第3ソレノイドバルブS3、第1クラッチC1、第
2クラッチC2、第3クラッチC0、第1ブレーキB
1、第2ブレーキB2、第3ブレーキB3及び第4ブレ
ーキB0は、各ドライブレンジ、セカンドレンジ及びロ
ーレンジの各変速段においてそれぞれ図4の作動表のよ
うに作動させられる。なお、この場合、ドライブレンジ
においては、自動変速機10に固有の変速段(AUT
O.)とナビゲーション装置93によって制限された上
限の変速段(NAVI.)との作動が一部異なる。
【0029】すなわち、ドライブレンジの固有の変速段
である1速(1ST)時、及びセカンドレンジにおける
1速時は、第1ソレノイドバルブS1がオンになる。こ
れにより、第1クラッチC1及び第3クラッチC0が係
合し、第2ワンウェイクラッチF2及び第3ワンウェイ
クラッチF0がロックし、他は解放される。したがっ
て、オーバドライブプラネタリギヤユニット20は、第
3クラッチC0及び第3ワンウェイクラッチF0を介し
て直結状態になって一体的に回転し、入力軸17の回転
がそのまま主変速ユニット19の入力軸23に伝達され
る。そして、主変速ユニット19においては、入力軸2
3の回転が、第1クラッチC1を介してフロントプラネ
タリギヤユニット21のリングギヤR2 に伝達され、更
にキャリヤCR2 及び該キャリヤCR2 と一体の出力軸
25に伝達されるとともに、サンギヤS2 、S3 を介し
てリヤプラネタリギヤユニット22のキャリヤCR3 に
左方向の回転力を付与するが、第2ワンウェイクラッチ
F2のロックによって回転が阻止されるので、ピニオン
P3 は自転して出力軸25と一体のリングギヤR3 に回
転を伝達する。
である1速(1ST)時、及びセカンドレンジにおける
1速時は、第1ソレノイドバルブS1がオンになる。こ
れにより、第1クラッチC1及び第3クラッチC0が係
合し、第2ワンウェイクラッチF2及び第3ワンウェイ
クラッチF0がロックし、他は解放される。したがっ
て、オーバドライブプラネタリギヤユニット20は、第
3クラッチC0及び第3ワンウェイクラッチF0を介し
て直結状態になって一体的に回転し、入力軸17の回転
がそのまま主変速ユニット19の入力軸23に伝達され
る。そして、主変速ユニット19においては、入力軸2
3の回転が、第1クラッチC1を介してフロントプラネ
タリギヤユニット21のリングギヤR2 に伝達され、更
にキャリヤCR2 及び該キャリヤCR2 と一体の出力軸
25に伝達されるとともに、サンギヤS2 、S3 を介し
てリヤプラネタリギヤユニット22のキャリヤCR3 に
左方向の回転力を付与するが、第2ワンウェイクラッチ
F2のロックによって回転が阻止されるので、ピニオン
P3 は自転して出力軸25と一体のリングギヤR3 に回
転を伝達する。
【0030】また、ドライブレンジの固有の変速段であ
る2速(2ND)時は、第1ソレノイドバルブS1及び
第2ソレノイドバルブS2がオンになる。これにより、
第1クラッチC1、第3クラッチC0及び第2ブレーキ
B2が係合し、第1ワンウェイクラッチF1及び第3ワ
ンウェイクラッチF0がロックし、他は解放される。し
たがって、オーバドライブプラネタリギヤユニット20
は直結状態が維持され、入力軸17の回転がそのまま主
変速ユニット19の入力軸23に伝達される。そして、
前記主変速ユニット19においては、入力軸23の回転
が、第1クラッチC1を介してフロントプラネタリギヤ
ユニット21のリングギヤR2 に伝達され、ピニオンP
2 を介してサンギヤS2 に左方向の回転力を付与する
が、該サンギヤS2 は第2ブレーキB2の係合に伴う第
1ワンウェイクラッチF1のロックによって回転が阻止
される。したがって、ピニオンP2 を自転させながらキ
ャリヤCR2 が回転し、フロントプラネタリギヤユニッ
ト21だけを経由して2速の回転が出力軸25に伝達さ
れる。
る2速(2ND)時は、第1ソレノイドバルブS1及び
第2ソレノイドバルブS2がオンになる。これにより、
第1クラッチC1、第3クラッチC0及び第2ブレーキ
B2が係合し、第1ワンウェイクラッチF1及び第3ワ
ンウェイクラッチF0がロックし、他は解放される。し
たがって、オーバドライブプラネタリギヤユニット20
は直結状態が維持され、入力軸17の回転がそのまま主
変速ユニット19の入力軸23に伝達される。そして、
前記主変速ユニット19においては、入力軸23の回転
が、第1クラッチC1を介してフロントプラネタリギヤ
ユニット21のリングギヤR2 に伝達され、ピニオンP
2 を介してサンギヤS2 に左方向の回転力を付与する
が、該サンギヤS2 は第2ブレーキB2の係合に伴う第
1ワンウェイクラッチF1のロックによって回転が阻止
される。したがって、ピニオンP2 を自転させながらキ
ャリヤCR2 が回転し、フロントプラネタリギヤユニッ
ト21だけを経由して2速の回転が出力軸25に伝達さ
れる。
【0031】また、ドライブレンジの固有の変速段であ
る3速(3RD)時、及びセカンドレンジにおける3速
時では、第2ソレノイドバルブS2がオンになる。これ
により、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3ク
ラッチC0及び第2ブレーキB2が係合し、第3ワンウ
ェイクラッチF0がロックし、他は解放される。したが
って、オーバドライブプラネタリギヤユニット20は直
結状態になり、また、主変速ユニット19においては、
第1クラッチC1と第2クラッチC2との係合によって
フロントプラネタリギヤユニット21が一体になるの
で、主変速ユニット19の入力軸23の回転がそのまま
出力軸25に伝達される。
る3速(3RD)時、及びセカンドレンジにおける3速
時では、第2ソレノイドバルブS2がオンになる。これ
により、第1クラッチC1、第2クラッチC2、第3ク
ラッチC0及び第2ブレーキB2が係合し、第3ワンウ
ェイクラッチF0がロックし、他は解放される。したが
って、オーバドライブプラネタリギヤユニット20は直
結状態になり、また、主変速ユニット19においては、
第1クラッチC1と第2クラッチC2との係合によって
フロントプラネタリギヤユニット21が一体になるの
で、主変速ユニット19の入力軸23の回転がそのまま
出力軸25に伝達される。
【0032】そして、ドライブレンジの固有の変速段で
ある4速(4TH)時では、第1クラッチC1、第2ク
ラッチC2、第2ブレーキB2及び第4ブレーキB0が
係合する。このとき、主変速ユニット19は3速時と同
様に直結状態にあるが、オーバドライブプラネタリギヤ
ユニット20は、第3クラッチC0が解放し、かつ、第
4ブレーキB0が係合するように切り換えられる。した
がって、サンギヤS1が第4ブレーキB0の係合によっ
てロックされ、キャリヤCR1 が回転しながらピニオン
P1 が自転してリングギヤR1 に回転を伝達し、オーバ
ドライブの回転が直結状態にある主変速ユニット19の
入力軸23に伝達される。
ある4速(4TH)時では、第1クラッチC1、第2ク
ラッチC2、第2ブレーキB2及び第4ブレーキB0が
係合する。このとき、主変速ユニット19は3速時と同
様に直結状態にあるが、オーバドライブプラネタリギヤ
ユニット20は、第3クラッチC0が解放し、かつ、第
4ブレーキB0が係合するように切り換えられる。した
がって、サンギヤS1が第4ブレーキB0の係合によっ
てロックされ、キャリヤCR1 が回転しながらピニオン
P1 が自転してリングギヤR1 に回転を伝達し、オーバ
ドライブの回転が直結状態にある主変速ユニット19の
入力軸23に伝達される。
【0033】そして、ダウンシフト時は、4−3変速の
場合に第3クラッチC0が係合するとともに第4ブレー
キB0が解放され、3−2変速の場合に第2クラッチC
2が解放され、2−1変速の場合に第2ブレーキB2が
解放される。また、前述したように、セカンドレンジに
おける1速時及び3速時は前記ドライブレンジの場合と
同様である。そして、セカンドレンジにおける2速時で
は、第1ソレノイドバルブS1、第2ソレノイドバルブ
S2及び第3ソレノイドバルブS3がオンになり、第1
クラッチC1、第3クラッチC0、第1ブレーキB1及
び第2ブレーキB2が係合される。したがって、主変速
ユニット19のサンギヤS2 がロックし、エンジンブレ
ーキを効かせる。
場合に第3クラッチC0が係合するとともに第4ブレー
キB0が解放され、3−2変速の場合に第2クラッチC
2が解放され、2−1変速の場合に第2ブレーキB2が
解放される。また、前述したように、セカンドレンジに
おける1速時及び3速時は前記ドライブレンジの場合と
同様である。そして、セカンドレンジにおける2速時で
は、第1ソレノイドバルブS1、第2ソレノイドバルブ
S2及び第3ソレノイドバルブS3がオンになり、第1
クラッチC1、第3クラッチC0、第1ブレーキB1及
び第2ブレーキB2が係合される。したがって、主変速
ユニット19のサンギヤS2 がロックし、エンジンブレ
ーキを効かせる。
【0034】そして、ローレンジにおける2速時では、
セカンドレンジにおける2速時と同様であるが、1速時
では、第1ソレノイドバルブS1及び第3ソレノイドバ
ルブS3がオンになり、第1クラッチC1、第3クラッ
チC0及び第3ブレーキB3が係合される。したがっ
て、リヤプラネタリギヤユニット22のキャリヤCR3
がロックし、エンジンブレーキを効かせる。
セカンドレンジにおける2速時と同様であるが、1速時
では、第1ソレノイドバルブS1及び第3ソレノイドバ
ルブS3がオンになり、第1クラッチC1、第3クラッ
チC0及び第3ブレーキB3が係合される。したがっ
て、リヤプラネタリギヤユニット22のキャリヤCR3
がロックし、エンジンブレーキを効かせる。
【0035】また、上限の変速段の3速時及び4速時は
自動変速機10に固有の変速段の3速時及び4速時と、
上限の変速段の2速時はセカンドレンジの2速時及びロ
ーレンジの2速時と、上限の変速段の1速時はローレン
ジの1速時とそれぞれ同じ動作になる。次に、前記自動
変速機制御装置31について説明する。
自動変速機10に固有の変速段の3速時及び4速時と、
上限の変速段の2速時はセカンドレンジの2速時及びロ
ーレンジの2速時と、上限の変速段の1速時はローレン
ジの1速時とそれぞれ同じ動作になる。次に、前記自動
変速機制御装置31について説明する。
【0036】図5は本発明の実施の形態における自動変
速機制御装置の概略図、図6は本発明の実施の形態にお
ける自動変速機制御装置の入力側ブロック図、図7は本
発明の実施の形態における自動変速機制御装置の出力側
ブロック図である。図において、31は自動変速機制御
装置(ECU)、32はCPU、33はROM、34は
RAM、35は入力インタフェース回路、36は該入力
インタフェース回路35に接続され、各信号の入力処理
を行う入力処理回路、37は該入力処理回路36に接続
され、各信号を出力するセンサ類である。また、38は
出力インタフェース回路、39は該出力インタフェース
回路38に接続され、各信号の出力処理を行う駆動回路
類、40は該駆動回路類39に接続され、出力された信
号によって駆動されるアクチュエータである。
速機制御装置の概略図、図6は本発明の実施の形態にお
ける自動変速機制御装置の入力側ブロック図、図7は本
発明の実施の形態における自動変速機制御装置の出力側
ブロック図である。図において、31は自動変速機制御
装置(ECU)、32はCPU、33はROM、34は
RAM、35は入力インタフェース回路、36は該入力
インタフェース回路35に接続され、各信号の入力処理
を行う入力処理回路、37は該入力処理回路36に接続
され、各信号を出力するセンサ類である。また、38は
出力インタフェース回路、39は該出力インタフェース
回路38に接続され、各信号の出力処理を行う駆動回路
類、40は該駆動回路類39に接続され、出力された信
号によって駆動されるアクチュエータである。
【0037】前記センサ類37において、43はトラン
スミッション10a(図3)の第3クラッチC0の回転
数を検出する入力軸回転数センサ、SP1、SP2は自
動変速機10(図2)の出力軸25の回転数を検出する
車速センサであり、車速センサSP1は車速センサSP
2が故障した時のバックアップ用及びスピードメータ用
として使用される。
スミッション10a(図3)の第3クラッチC0の回転
数を検出する入力軸回転数センサ、SP1、SP2は自
動変速機10(図2)の出力軸25の回転数を検出する
車速センサであり、車速センサSP1は車速センサSP
2が故障した時のバックアップ用及びスピードメータ用
として使用される。
【0038】また、44は前記トランスミッション10
aに配設され、シフトレバー98がどのレンジ位置を選
択しているかを検出するシフトポジションセンサ、46
はアクセルペダル96に配設され、該アクセルペダル9
6の踏込量を検出するアクセルペダルセンサ、47はブ
レーキペダル97に配設され、該ブレーキペダル97が
踏み込まれたことを検出するブレーキスイッチ、48は
前記アクセルペダル96が全く踏み込まれていない状態
を検出するアイドリングスイッチ、49は前記アクセル
ペダル96に配設され、キックダウンの変速が要求され
ていることを検出するキックダウンスイッチ、50は前
記トランスミッション10aに配設され、該トランスミ
ッション10aの油温を検出する油温センサである。
aに配設され、シフトレバー98がどのレンジ位置を選
択しているかを検出するシフトポジションセンサ、46
はアクセルペダル96に配設され、該アクセルペダル9
6の踏込量を検出するアクセルペダルセンサ、47はブ
レーキペダル97に配設され、該ブレーキペダル97が
踏み込まれたことを検出するブレーキスイッチ、48は
前記アクセルペダル96が全く踏み込まれていない状態
を検出するアイドリングスイッチ、49は前記アクセル
ペダル96に配設され、キックダウンの変速が要求され
ていることを検出するキックダウンスイッチ、50は前
記トランスミッション10aに配設され、該トランスミ
ッション10aの油温を検出する油温センサである。
【0039】前記センサ類37は、それぞれ対応する入
力処理回路36に接続されている。また、アクチュエー
タ40において、S1は第1ソレノイドバルブ、S2は
第2ソレノイドバルブ、S3は第3ソレノイドバルブで
あり、前記第1ソレノイドバルブS1、第2ソレノイド
バルブS2及び第3ソレノイドバルブS3は、それぞれ
各変速段に応じてオン・オフされ、図示しない1−2シ
フトバルブ、2−3シフトバルブ及び3−4シフトバル
ブを切り換える。SLUはロックアップ(L−up)用
リニアソレノイドバルブ、SLNは図示しないアキュム
レータの背圧を制御するための背圧制御用リニアソレノ
イドバルブ、SLTはライン圧を制御するためのライン
圧制御用リニアソレノイドバルブである。前記第1ソレ
ノイドバルブS1、第2ソレノイドバルブS2、第3ソ
レノイドバルブS3、ロックアップ用リニアソレノイド
バルブSLU、背圧制御用リニアソレノイドバルブSL
N及びライン圧制御用リニアソレノイドバルブSLT
と、前記出力インタフェース回路38との間には、ソレ
ノイド駆動回路、モニタ回路等の駆動回路類39が接続
されている。前記ソレノイド駆動回路は、前記第1ソレ
ノイドバルブS1、第2ソレノイドバルブS2、第3ソ
レノイドバルブS3、ロックアップ用リニアソレノイド
バルブSLU、背圧制御用リニアソレノイドバルブSL
N及びライン圧制御用リニアソレノイドバルブSLTを
駆動するための電圧又は電流を発生させ、前記モニタ回
路は、前記第1ソレノイドバルブS1、第2ソレノイド
バルブS2、第3ソレノイドバルブS3、ロックアップ
用リニアソレノイドバルブSLU、背圧制御用リニアソ
レノイドバルブSLN及びライン圧制御用リニアソレノ
イドバルブSLTの作動をチェックし、フェール状態に
あるかどうかを判断して自己診断を行う。
力処理回路36に接続されている。また、アクチュエー
タ40において、S1は第1ソレノイドバルブ、S2は
第2ソレノイドバルブ、S3は第3ソレノイドバルブで
あり、前記第1ソレノイドバルブS1、第2ソレノイド
バルブS2及び第3ソレノイドバルブS3は、それぞれ
各変速段に応じてオン・オフされ、図示しない1−2シ
フトバルブ、2−3シフトバルブ及び3−4シフトバル
ブを切り換える。SLUはロックアップ(L−up)用
リニアソレノイドバルブ、SLNは図示しないアキュム
レータの背圧を制御するための背圧制御用リニアソレノ
イドバルブ、SLTはライン圧を制御するためのライン
圧制御用リニアソレノイドバルブである。前記第1ソレ
ノイドバルブS1、第2ソレノイドバルブS2、第3ソ
レノイドバルブS3、ロックアップ用リニアソレノイド
バルブSLU、背圧制御用リニアソレノイドバルブSL
N及びライン圧制御用リニアソレノイドバルブSLT
と、前記出力インタフェース回路38との間には、ソレ
ノイド駆動回路、モニタ回路等の駆動回路類39が接続
されている。前記ソレノイド駆動回路は、前記第1ソレ
ノイドバルブS1、第2ソレノイドバルブS2、第3ソ
レノイドバルブS3、ロックアップ用リニアソレノイド
バルブSLU、背圧制御用リニアソレノイドバルブSL
N及びライン圧制御用リニアソレノイドバルブSLTを
駆動するための電圧又は電流を発生させ、前記モニタ回
路は、前記第1ソレノイドバルブS1、第2ソレノイド
バルブS2、第3ソレノイドバルブS3、ロックアップ
用リニアソレノイドバルブSLU、背圧制御用リニアソ
レノイドバルブSLN及びライン圧制御用リニアソレノ
イドバルブSLTの作動をチェックし、フェール状態に
あるかどうかを判断して自己診断を行う。
【0040】そして、53はエンジン91を制御するた
めのエンジン制御装置(EFI)、54は変速時に発生
する変速ショックを緩和するために、エンジン91が発
生させるトルクを一時的に減少させるための信号を出力
するトルクリダクション入出力処理回路であり、前記エ
ンジン制御装置53は、トルクリダクション入出力処理
回路54からの信号を受けて点火時期遅角、燃料カット
等を行う。また、55はエンジン回転数をCPU32に
入力するためのエンジン回転数入力処理回路である。
めのエンジン制御装置(EFI)、54は変速時に発生
する変速ショックを緩和するために、エンジン91が発
生させるトルクを一時的に減少させるための信号を出力
するトルクリダクション入出力処理回路であり、前記エ
ンジン制御装置53は、トルクリダクション入出力処理
回路54からの信号を受けて点火時期遅角、燃料カット
等を行う。また、55はエンジン回転数をCPU32に
入力するためのエンジン回転数入力処理回路である。
【0041】そして、56は前記トランスミッション1
0a及びエンジン制御装置53がフェール状態にあると
きに前記モニタ回路による自己診断の結果を図示しない
O/Dオフインジケータランプ等によって出力するDG
CHECKER、57は該DG CHECKER56
に自己診断の結果を出力するためのDG入出力処理回
路、58は前記トランスミッション10aのモードを表
示する図示しないモード選択ランプ、O/Dオフインジ
ケータランプ等の表示装置、59は該表示装置58を作
動させるための表示駆動回路である。
0a及びエンジン制御装置53がフェール状態にあると
きに前記モニタ回路による自己診断の結果を図示しない
O/Dオフインジケータランプ等によって出力するDG
CHECKER、57は該DG CHECKER56
に自己診断の結果を出力するためのDG入出力処理回
路、58は前記トランスミッション10aのモードを表
示する図示しないモード選択ランプ、O/Dオフインジ
ケータランプ等の表示装置、59は該表示装置58を作
動させるための表示駆動回路である。
【0042】次に、自動変速機10の油圧回路について
説明する。図8は本発明の実施の形態における自動変速
機の油圧回路の第1の図、図9は本発明の実施の形態に
おける自動変速機の油圧回路の第2の図である。図にお
いて、C−1は第1クラッチC1(図3)の油圧サー
ボ、C−2は第2クラッチC2の油圧サーボ、C−0は
第3クラッチC0の油圧サーボ、B−1は第1ブレーキ
B1の油圧サーボ、B−2は第2ブレーキB2の油圧サ
ーボ、B−3は第3ブレーキB3の油圧サーボ、B−0
は第4ブレーキB0の油圧サーボである。また、11は
トルクコンバータ、60は油圧ポンプ、61はストレー
ナである。
説明する。図8は本発明の実施の形態における自動変速
機の油圧回路の第1の図、図9は本発明の実施の形態に
おける自動変速機の油圧回路の第2の図である。図にお
いて、C−1は第1クラッチC1(図3)の油圧サー
ボ、C−2は第2クラッチC2の油圧サーボ、C−0は
第3クラッチC0の油圧サーボ、B−1は第1ブレーキ
B1の油圧サーボ、B−2は第2ブレーキB2の油圧サ
ーボ、B−3は第3ブレーキB3の油圧サーボ、B−0
は第4ブレーキB0の油圧サーボである。また、11は
トルクコンバータ、60は油圧ポンプ、61はストレー
ナである。
【0043】そして、62は運転者が変速を行う際にシ
フトレバー98(図2)を操作することによって切り換
わるマニュアルバルブであり、該マニュアルバルブ62
は、運転席のシフトレバー98に図示しないプッシュプ
ルケーブルを介して連結されていて、シフトレバー98
の動きに応じて各シフト位置P、R、N、D、S、Lに
切り換えられ、ライン圧ポートpが図9の表にそれぞれ
○印で示すように各ポートa、b、c、dに連通する。
フトレバー98(図2)を操作することによって切り換
わるマニュアルバルブであり、該マニュアルバルブ62
は、運転席のシフトレバー98に図示しないプッシュプ
ルケーブルを介して連結されていて、シフトレバー98
の動きに応じて各シフト位置P、R、N、D、S、Lに
切り換えられ、ライン圧ポートpが図9の表にそれぞれ
○印で示すように各ポートa、b、c、dに連通する。
【0044】また、63はライン圧をスロットルモジュ
レータ圧及びリバースレンジ時のライン圧によって調整
するプライマリレギュレータバルブであり、該プライマ
リレギュレータバルブ63は、調整したライン圧を後述
するロックアップリレーバルブ67及びセカンダリレギ
ュレータバルブ65に供給する。該セカンダリレギュレ
ータバルブ65は、前記プライマリレギュレータバルブ
63からのライン圧を調整して潤滑油圧とするととも
に、ロックアップリレーバルブ67に供給する。
レータ圧及びリバースレンジ時のライン圧によって調整
するプライマリレギュレータバルブであり、該プライマ
リレギュレータバルブ63は、調整したライン圧を後述
するロックアップリレーバルブ67及びセカンダリレギ
ュレータバルブ65に供給する。該セカンダリレギュレ
ータバルブ65は、前記プライマリレギュレータバルブ
63からのライン圧を調整して潤滑油圧とするととも
に、ロックアップリレーバルブ67に供給する。
【0045】そして、66はロックアップコントロール
バルブであり、該ロックアップコントロールバルブ66
は、前記ロックアップリレーバルブ67の先端の制御油
室に加えられる油圧を調整する。また、前記ロックアッ
プリレーバルブ67は、第3ソレノイドバルブS3及び
ソレノイドリレーバルブ68からの信号油圧によって作
動し、トルクコンバータ11のロックアップクラッチ装
置15を係脱するものである。
バルブであり、該ロックアップコントロールバルブ66
は、前記ロックアップリレーバルブ67の先端の制御油
室に加えられる油圧を調整する。また、前記ロックアッ
プリレーバルブ67は、第3ソレノイドバルブS3及び
ソレノイドリレーバルブ68からの信号油圧によって作
動し、トルクコンバータ11のロックアップクラッチ装
置15を係脱するものである。
【0046】そして、70は1速と2速とを切り換える
1−2シフトバルブであり、該1−2シフトバルブ70
の先端の制御油室に第2ソレノイドバルブS2の油圧が
加えられるようになっている。また、前記1−2シフト
バルブ70は、1速時に右半位置を採り、2速時、3速
時及び4速時に左半位置を採る。したがって、1速時に
油圧サーボB−1、B−2への油の供給が停止され、ロ
ーレンジのときにだけ油圧サーボB−3に油が供給され
る。また、2速時において前記マニュアルバルブ62か
らの油圧が油圧サーボB−2に供給されるようになる。
さらに、セカンドレンジ及びローレンジにおいて、前記
1−2シフトバルブ70は、後述する2−3シフトバル
ブ71からの油圧を受け、これをセカンドコーストモジ
ュレータバルブ76、カットバックバルブ69及びフロ
ーモジュレータバルブ74を介して油圧サーボB−1に
供給する。
1−2シフトバルブであり、該1−2シフトバルブ70
の先端の制御油室に第2ソレノイドバルブS2の油圧が
加えられるようになっている。また、前記1−2シフト
バルブ70は、1速時に右半位置を採り、2速時、3速
時及び4速時に左半位置を採る。したがって、1速時に
油圧サーボB−1、B−2への油の供給が停止され、ロ
ーレンジのときにだけ油圧サーボB−3に油が供給され
る。また、2速時において前記マニュアルバルブ62か
らの油圧が油圧サーボB−2に供給されるようになる。
さらに、セカンドレンジ及びローレンジにおいて、前記
1−2シフトバルブ70は、後述する2−3シフトバル
ブ71からの油圧を受け、これをセカンドコーストモジ
ュレータバルブ76、カットバックバルブ69及びフロ
ーモジュレータバルブ74を介して油圧サーボB−1に
供給する。
【0047】また、前記2−3シフトバルブ71は、2
速と3速とを切り換えるものであり、該2−3シフトバ
ルブ71の先端の制御油室に第1ソレノイドバルブS1
の油圧が加えられるようになっている。そして、前記2
−3シフトバルブ71は1速時及び2速時に右半位置を
採り、3速時及び4速時に左半位置を採る。すなわち、
1速時及び2速時に停止されていた油圧サーボC−2へ
の油の供給が、3速になると開始されるようになる。
速と3速とを切り換えるものであり、該2−3シフトバ
ルブ71の先端の制御油室に第1ソレノイドバルブS1
の油圧が加えられるようになっている。そして、前記2
−3シフトバルブ71は1速時及び2速時に右半位置を
採り、3速時及び4速時に左半位置を採る。すなわち、
1速時及び2速時に停止されていた油圧サーボC−2へ
の油の供給が、3速になると開始されるようになる。
【0048】さらに、72は3速と4速とを切り換える
3−4シフトバルブであり、該3−4シフトバルブ72
の先端の制御油室に第2ソレノイドバルブS2の油圧が
加えられるようになっている。そして、前記3−4シフ
トバルブ72は、1速時、2速時及び3速時に右半位置
を採り、4速時に左半位置を採る。したがって、1速
時、2速時及び3速時に供給されていた油圧サーボC−
0への油が、4速になると供給されなくなり、一方、1
速時、2速時及び3速時になると、停止されていた油圧
サーボB−0への油が再び供給されるようになる。
3−4シフトバルブであり、該3−4シフトバルブ72
の先端の制御油室に第2ソレノイドバルブS2の油圧が
加えられるようになっている。そして、前記3−4シフ
トバルブ72は、1速時、2速時及び3速時に右半位置
を採り、4速時に左半位置を採る。したがって、1速
時、2速時及び3速時に供給されていた油圧サーボC−
0への油が、4速になると供給されなくなり、一方、1
速時、2速時及び3速時になると、停止されていた油圧
サーボB−0への油が再び供給されるようになる。
【0049】そして、73は、車速が、例えば、9〔k
m/h〕以上のときに、第2ソレノイドバルブS2が開
放されることによって作動し、油圧サーボC−2への油
の供給を停止するためのリバースインヒビットバルブで
ある。また、75はローコーストモジュレータバルブで
あり、該ローコーストモジュレータバルブ75及びセカ
ンドコーストモジュレータバルブ76は、エンジンブレ
ーキを効かせるときに作動させられる。
m/h〕以上のときに、第2ソレノイドバルブS2が開
放されることによって作動し、油圧サーボC−2への油
の供給を停止するためのリバースインヒビットバルブで
ある。また、75はローコーストモジュレータバルブで
あり、該ローコーストモジュレータバルブ75及びセカ
ンドコーストモジュレータバルブ76は、エンジンブレ
ーキを効かせるときに作動させられる。
【0050】前記第1クラッチC1、第2クラッチC
2、第3クラッチC0、第2ブレーキB2及び第4ブレ
ーキB0には、それぞれ第1クラッチ用アキュムレータ
78、第2クラッチ用アキュムレータ80、第3クラッ
チ用アキュムレータ77、第2ブレーキ用アキュムレー
タ81及び第4ブレーキ用アキュムレータ79が備えら
れる。また、第1クラッチ用アキュムレータ78、第2
クラッチ用アキュムレータ80、第3クラッチ用アキュ
ムレータ77、第2ブレーキ用アキュムレータ81及び
第4ブレーキ用アキュムレータ79の各背圧室78a、
80a、77a、81a、79aに与えられる油圧を調
整するとともに、ローコーストモジュレータバルブ75
及びセカンドコーストモジュレータバルブ76に与えら
れる油圧を調整するため、アキュムレータコントロール
バルブ82が配設されている。
2、第3クラッチC0、第2ブレーキB2及び第4ブレ
ーキB0には、それぞれ第1クラッチ用アキュムレータ
78、第2クラッチ用アキュムレータ80、第3クラッ
チ用アキュムレータ77、第2ブレーキ用アキュムレー
タ81及び第4ブレーキ用アキュムレータ79が備えら
れる。また、第1クラッチ用アキュムレータ78、第2
クラッチ用アキュムレータ80、第3クラッチ用アキュ
ムレータ77、第2ブレーキ用アキュムレータ81及び
第4ブレーキ用アキュムレータ79の各背圧室78a、
80a、77a、81a、79aに与えられる油圧を調
整するとともに、ローコーストモジュレータバルブ75
及びセカンドコーストモジュレータバルブ76に与えら
れる油圧を調整するため、アキュムレータコントロール
バルブ82が配設されている。
【0051】そして、第1ソレノイドバルブS1及び第
2ソレノイドバルブS2は前述したように1−2シフト
バルブ70、2−3シフトバルブ71及び3−4シフト
バルブ72を切換制御するものであり、第3ソレノイド
バルブS3はフローモジュレータバルブ74及びコース
トブレーキカットオフバルブ97を切換制御するもので
ある。また、ロックアップ用リニアソレノイドバルブS
LU、背圧制御用リニアソレノイドバルブSLN及びラ
イン圧制御用リニアソレノイドバルブSLTには、ソレ
ノイドモジュレータバルブ83で調整された油圧が供給
される。
2ソレノイドバルブS2は前述したように1−2シフト
バルブ70、2−3シフトバルブ71及び3−4シフト
バルブ72を切換制御するものであり、第3ソレノイド
バルブS3はフローモジュレータバルブ74及びコース
トブレーキカットオフバルブ97を切換制御するもので
ある。また、ロックアップ用リニアソレノイドバルブS
LU、背圧制御用リニアソレノイドバルブSLN及びラ
イン圧制御用リニアソレノイドバルブSLTには、ソレ
ノイドモジュレータバルブ83で調整された油圧が供給
される。
【0052】前記フローモジュレータバルブ74は、前
記第3ソレノイドバルブS3を開閉することによって切
り換えられ、ドライブレンジにおける制限された上限の
変速段の1速及び2速、セカンドレンジにおける2速、
並びにローレンジにおける1速及び2速において油圧サ
ーボB−1に供給される油の量を少なくし、前記各変速
段への変速時間を長くする。
記第3ソレノイドバルブS3を開閉することによって切
り換えられ、ドライブレンジにおける制限された上限の
変速段の1速及び2速、セカンドレンジにおける2速、
並びにローレンジにおける1速及び2速において油圧サ
ーボB−1に供給される油の量を少なくし、前記各変速
段への変速時間を長くする。
【0053】また、84はオリフィスコントロールバル
ブ、85はカットオフバルブである。そして、前記構成
の自動変速機10においては、マニュアルバルブ62が
どのシフト位置P、R、N、D、S、Lにあっても、1
速及び2速においてエンジンブレーキを効かせることが
できるように、マニュアルバルブ62と2−3シフトバ
ルブ71との間に、エンジンブレーキを選択的に効かせ
るためのコーストブレーキカットオフバルブ97を配設
し、該コーストブレーキカットオフバルブ97を第3ソ
レノイドバルブS3によって切り換えるようにしてい
る。
ブ、85はカットオフバルブである。そして、前記構成
の自動変速機10においては、マニュアルバルブ62が
どのシフト位置P、R、N、D、S、Lにあっても、1
速及び2速においてエンジンブレーキを効かせることが
できるように、マニュアルバルブ62と2−3シフトバ
ルブ71との間に、エンジンブレーキを選択的に効かせ
るためのコーストブレーキカットオフバルブ97を配設
し、該コーストブレーキカットオフバルブ97を第3ソ
レノイドバルブS3によって切り換えるようにしてい
る。
【0054】次に、ナビモードが選択されたときの車両
制御装置の動作について説明する。図10は本発明の実
施の形態における車両制御装置のメインルーチンを示す
フローチャートである。ナビモードが選択されている場
合、ナビゲーション装置93(図2)の最適変速段決定
手段101(図1)は、CD−ROM95から読み出し
た道路データRDに基づいて、所定の道路状況に対応す
る最適な変速段を決定する。前記道路データRDは、道
路属性の概念を含む絶対座標(経度及び緯度から成
る。)を示す複数のノード点、及び各ノード点を結ぶ線
分から成る。
制御装置の動作について説明する。図10は本発明の実
施の形態における車両制御装置のメインルーチンを示す
フローチャートである。ナビモードが選択されている場
合、ナビゲーション装置93(図2)の最適変速段決定
手段101(図1)は、CD−ROM95から読み出し
た道路データRDに基づいて、所定の道路状況に対応す
る最適な変速段を決定する。前記道路データRDは、道
路属性の概念を含む絶対座標(経度及び緯度から成
る。)を示す複数のノード点、及び各ノード点を結ぶ線
分から成る。
【0055】そして、ナビゲーション装置93の上限変
速段設定手段103は、最適な変速段及び運転者の動作
に基づいて、変速段を制限し、制限された上限の変速段
を設定し、自動変速機制御装置31に対して出力する。
該自動変速機制御装置31の変速段選択手段104は、
上限変速段設定手段103から上限の変速段を受ける
と、該上限の変速段及び自動変速機10に固有の変速段
の一方を選択し、変速処理手段105は、選択された変
速段で変速を行う。また、このとき、該変速処理手段1
05の変速時間調整手段106は、ダウンシフトの変速
に伴って変速ショックが発生するのを防止するために変
速時間を長くする。
速段設定手段103は、最適な変速段及び運転者の動作
に基づいて、変速段を制限し、制限された上限の変速段
を設定し、自動変速機制御装置31に対して出力する。
該自動変速機制御装置31の変速段選択手段104は、
上限変速段設定手段103から上限の変速段を受ける
と、該上限の変速段及び自動変速機10に固有の変速段
の一方を選択し、変速処理手段105は、選択された変
速段で変速を行う。また、このとき、該変速処理手段1
05の変速時間調整手段106は、ダウンシフトの変速
に伴って変速ショックが発生するのを防止するために変
速時間を長くする。
【0056】次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 ナビゲーション装置93の最適変速段決
定手段101は最適変速段決定処理を行う。ステップS
2 ナビゲーション装置93の上限変速段設定手段10
3は上限変速段出力制御処理を行う。ステップS3 自
動変速機制御装置31の変速処理手段105は変速処理
を行う。
ステップS1 ナビゲーション装置93の最適変速段決
定手段101は最適変速段決定処理を行う。ステップS
2 ナビゲーション装置93の上限変速段設定手段10
3は上限変速段出力制御処理を行う。ステップS3 自
動変速機制御装置31の変速処理手段105は変速処理
を行う。
【0057】次に、図10のステップS1の最適変速段
決定処理のサブルーチンについて説明する。図11は本
発明の実施の形態における推奨車速マップを示す図、図
12は本発明の実施の形態における最適変速段決定処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。なお、図
11において横軸に道路の曲率を、縦軸に推奨車速VR
を採ってある。
決定処理のサブルーチンについて説明する。図11は本
発明の実施の形態における推奨車速マップを示す図、図
12は本発明の実施の形態における最適変速段決定処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。なお、図
11において横軸に道路の曲率を、縦軸に推奨車速VR
を採ってある。
【0058】まず、ナビゲーション装置93(図2)
は、現在位置から目的地までの経路を探索し、現在位置
を含む道路上の所定の範囲(例えば、現在位置から1〜
2〔km〕)内の各ノード点ごとに道路の曲率を算出す
る。この場合、例えば、道路データRDに従って、当該
ノード点及び隣接する二つのノード点の各絶対座標に基
づいて演算を行い、前記曲率を算出することができる。
また、道路データRDとしてあらかじめCD−ROM9
5に曲率を格納しておき、走行に伴って該曲率を読み出
すこともできる。
は、現在位置から目的地までの経路を探索し、現在位置
を含む道路上の所定の範囲(例えば、現在位置から1〜
2〔km〕)内の各ノード点ごとに道路の曲率を算出す
る。この場合、例えば、道路データRDに従って、当該
ノード点及び隣接する二つのノード点の各絶対座標に基
づいて演算を行い、前記曲率を算出することができる。
また、道路データRDとしてあらかじめCD−ROM9
5に曲率を格納しておき、走行に伴って該曲率を読み出
すこともできる。
【0059】次に、ナビゲーション装置93は、図11
の推奨車速マップを参照して、前記曲率に対応する推奨
車速VR を読み込む。なお、前記推奨車速マップにおい
ては、道路の曲率が小さくなると推奨車速VR が低くさ
れ、道路の曲率が大きくなると推奨車速VR が高くされ
る。そして、前記ナビゲーション装置93は、現在位置
から各ノード点までの勾(こう)配を算出した後、第
1、第2の減速加速度基準値β1、β2を設定する。こ
の場合、第1の減速加速度基準値β1は、これ以上、減
速加速度(減速の度合い)が大きい場合は、変速段を3
速以下にすることが望ましいと考えられる閾(しきい)
値であり、第2の減速加速度基準値β2は、これ以上、
減速加速度が大きい場合は、変速段を2速以下にするこ
とが望ましいと考えられる閾値である。これは、減速時
において、変速段が低速側にある方が車両の安定性及び
制動性を向上させることができるからである。
の推奨車速マップを参照して、前記曲率に対応する推奨
車速VR を読み込む。なお、前記推奨車速マップにおい
ては、道路の曲率が小さくなると推奨車速VR が低くさ
れ、道路の曲率が大きくなると推奨車速VR が高くされ
る。そして、前記ナビゲーション装置93は、現在位置
から各ノード点までの勾(こう)配を算出した後、第
1、第2の減速加速度基準値β1、β2を設定する。こ
の場合、第1の減速加速度基準値β1は、これ以上、減
速加速度(減速の度合い)が大きい場合は、変速段を3
速以下にすることが望ましいと考えられる閾(しきい)
値であり、第2の減速加速度基準値β2は、これ以上、
減速加速度が大きい場合は、変速段を2速以下にするこ
とが望ましいと考えられる閾値である。これは、減速時
において、変速段が低速側にある方が車両の安定性及び
制動性を向上させることができるからである。
【0060】なお、前記第1、第2の減速加速度基準値
β1、β2は、道路の勾配も考慮して設定される。これ
は、平坦(たん)な道路において減速を行う場合と、登
坂路又は降坂路において減速を行う場合とでは、同じ距
離を走行させても減速加速度が異なるからである。例え
ば、登坂路において、運転者が車両を減速させようとす
る意思を持った場合、積極的にシフトダウンの変速を行
わなくても十分な減速を行うことができる。
β1、β2は、道路の勾配も考慮して設定される。これ
は、平坦(たん)な道路において減速を行う場合と、登
坂路又は降坂路において減速を行う場合とでは、同じ距
離を走行させても減速加速度が異なるからである。例え
ば、登坂路において、運転者が車両を減速させようとす
る意思を持った場合、積極的にシフトダウンの変速を行
わなくても十分な減速を行うことができる。
【0061】また、前記第1、第2の減速加速度基準値
β1、β2を、道路の勾配に対応させて複数設定するこ
ともできる。そして、平坦な道路用として1組の第1、
第2の減速加速度基準値β1、β2をあらかじめ設定し
ておき、算出された勾配に対応させて前記第1、第2の
減速加速度基準値β1、β2を補正することもできる。
さらに、車両の総重量を算出し、乗員が1名である場合
と4名である場合とで第1、第2の減速加速度基準値β
1、β2を異ならせることもできる。この場合、車両の
総重量は、例えば、特定の出力軸トルクを発生させたと
きの加速度に基づいて計算することができる。
β1、β2を、道路の勾配に対応させて複数設定するこ
ともできる。そして、平坦な道路用として1組の第1、
第2の減速加速度基準値β1、β2をあらかじめ設定し
ておき、算出された勾配に対応させて前記第1、第2の
減速加速度基準値β1、β2を補正することもできる。
さらに、車両の総重量を算出し、乗員が1名である場合
と4名である場合とで第1、第2の減速加速度基準値β
1、β2を異ならせることもできる。この場合、車両の
総重量は、例えば、特定の出力軸トルクを発生させたと
きの加速度に基づいて計算することができる。
【0062】次に、ナビゲーション装置93は、現在位
置から各ノード点までの区間距離Lを算出し、該区間距
離L、前記推奨車速VR 及び第1の減速加速度基準値β
1に基づいて第1の現在車速基準値V1を、区間距離
L、前記推奨車速VR 及び第2の減速加速度基準値β2
に基づいて第2の現在車速基準値V2をそれぞれ算出す
る。
置から各ノード点までの区間距離Lを算出し、該区間距
離L、前記推奨車速VR 及び第1の減速加速度基準値β
1に基づいて第1の現在車速基準値V1を、区間距離
L、前記推奨車速VR 及び第2の減速加速度基準値β2
に基づいて第2の現在車速基準値V2をそれぞれ算出す
る。
【0063】なお、第1の現在車速基準値V1は、区間
距離Lにおいて第1の減速加速度基準値β1で減速が行
われた場合に、推奨車速VR で各ノード点を走行するこ
とができる車速の値を示し、第2の現在車速基準値V2
は、区間距離Lにおいて第2の減速加速度基準値β2で
減速が行われた場合に、推奨車速VR で各ノード点を走
行することができる車速の値を示す。
距離Lにおいて第1の減速加速度基準値β1で減速が行
われた場合に、推奨車速VR で各ノード点を走行するこ
とができる車速の値を示し、第2の現在車速基準値V2
は、区間距離Lにおいて第2の減速加速度基準値β2で
減速が行われた場合に、推奨車速VR で各ノード点を走
行することができる車速の値を示す。
【0064】次に、車速センサSP2によって検出され
た現在の車速Vnow を読み込み、現在の車速Vnow が第
1の現在車速基準値V1以上であるかどうかを判断す
る。そして、現在の車速Vnow が第1の現在車速基準値
V1以上である場合、現在の車速Vnow から推奨車速V
R まで減速を行おうとすると、減速加速度を第1の減速
加速度基準値β1より大きくする必要がある。したがっ
て、この場合、最適な変速段を3速以下にする。また、
現在の車速Vnow が第1の現在車速基準値V1より低い
場合は、変速段を制限する必要はないと考えられるの
で、本来の変速段を維持する。本実施の形態において
は、最高の変速段は4速であるので、最適な変速段を4
速とする。
た現在の車速Vnow を読み込み、現在の車速Vnow が第
1の現在車速基準値V1以上であるかどうかを判断す
る。そして、現在の車速Vnow が第1の現在車速基準値
V1以上である場合、現在の車速Vnow から推奨車速V
R まで減速を行おうとすると、減速加速度を第1の減速
加速度基準値β1より大きくする必要がある。したがっ
て、この場合、最適な変速段を3速以下にする。また、
現在の車速Vnow が第1の現在車速基準値V1より低い
場合は、変速段を制限する必要はないと考えられるの
で、本来の変速段を維持する。本実施の形態において
は、最高の変速段は4速であるので、最適な変速段を4
速とする。
【0065】続いて、現在の車速Vnow が第2の現在車
速基準値V2以上であるかどうかを判断する。そして、
現在の車速Vnow が第2の現在車速基準値V2以上であ
る場合、最適な変速段を2速とし、現在の車速Vnow が
現在車速基準値V2より低い場合、最適な変速段を3速
とする。次に、フローチャートについて説明する。 ステップS1−1 各ノード点ごとに道路の曲率を算出
する。 ステップS1−2 推奨車速マップを参照して、前記曲
率に対応する推奨車速V R を読み込む。 ステップS1−3 現在位置から各ノード点までの道路
の勾配を算出する。 ステップS1−4 第1、第2の減速加速度基準値β
1、β2を設定する。 ステップS1−5 現在位置から各ノード点までの区間
距離Lを算出する。 ステップS1−6 第1、第2の現在車速基準値V1、
V2を算出する。 ステップS1−7 車速センサSP2によって検出され
た現在の車速Vnow を読み込む。 ステップS1−8 現在の車速Vnow が第1の現在車速
基準値V1以上であるかどうかを判断する。現在の車速
Vnow が第1の現在車速基準値V1以上である場合はス
テップS1−10に、現在の車速Vnow が第1の現在車
速基準値V1より低い場合はステップS1−9に進む。 ステップS1−9 最適な変速段を4速に決定し、処理
を終了する。 ステップS1−10 現在の車速Vnow が第2の現在車
速基準値V2以上であるかどうかを判断する。現在の車
速Vnow が第2の現在車速基準値V2以上である場合は
ステップS1−12に、現在の車速Vnow が第2の現在
車速基準値V2より低い場合はステップS1−11に進
む。 ステップS1−11 最適な変速段を3速に決定し、処
理を終了する。 ステップS1−12 最適な変速段を2速に決定し、処
理を終了する。
速基準値V2以上であるかどうかを判断する。そして、
現在の車速Vnow が第2の現在車速基準値V2以上であ
る場合、最適な変速段を2速とし、現在の車速Vnow が
現在車速基準値V2より低い場合、最適な変速段を3速
とする。次に、フローチャートについて説明する。 ステップS1−1 各ノード点ごとに道路の曲率を算出
する。 ステップS1−2 推奨車速マップを参照して、前記曲
率に対応する推奨車速V R を読み込む。 ステップS1−3 現在位置から各ノード点までの道路
の勾配を算出する。 ステップS1−4 第1、第2の減速加速度基準値β
1、β2を設定する。 ステップS1−5 現在位置から各ノード点までの区間
距離Lを算出する。 ステップS1−6 第1、第2の現在車速基準値V1、
V2を算出する。 ステップS1−7 車速センサSP2によって検出され
た現在の車速Vnow を読み込む。 ステップS1−8 現在の車速Vnow が第1の現在車速
基準値V1以上であるかどうかを判断する。現在の車速
Vnow が第1の現在車速基準値V1以上である場合はス
テップS1−10に、現在の車速Vnow が第1の現在車
速基準値V1より低い場合はステップS1−9に進む。 ステップS1−9 最適な変速段を4速に決定し、処理
を終了する。 ステップS1−10 現在の車速Vnow が第2の現在車
速基準値V2以上であるかどうかを判断する。現在の車
速Vnow が第2の現在車速基準値V2以上である場合は
ステップS1−12に、現在の車速Vnow が第2の現在
車速基準値V2より低い場合はステップS1−11に進
む。 ステップS1−11 最適な変速段を3速に決定し、処
理を終了する。 ステップS1−12 最適な変速段を2速に決定し、処
理を終了する。
【0066】このようにして最適な変速段が決定される
と、ナビゲーション装置93は上限の変速段を自動変速
機制御装置31に対して出力する。次に、図10のステ
ップS2における上限変速段出力制御処理のサブルーチ
ンについて説明する。図13は本発明の実施の形態にお
ける上限変速段出力制御処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
と、ナビゲーション装置93は上限の変速段を自動変速
機制御装置31に対して出力する。次に、図10のステ
ップS2における上限変速段出力制御処理のサブルーチ
ンについて説明する。図13は本発明の実施の形態にお
ける上限変速段出力制御処理のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【0067】この場合、ナビゲーション装置93(図
2)は、最適変速段決定処理において決定された最適な
変速段が2速、3速及び4速のいずれであるかを判断
し、最適な変速段が4速である場合、上限の変速段とし
て4速を自動変速機制御装置31に対して出力する。そ
して、最適な変速段が3速である場合、踏み込まれてい
るアクセルペダル96が緩められる(アクセルオフ)
か、ブレーキペダル97が踏み込まれる(ブレーキオ
ン)と、前記ナビゲーション装置93は上限の変速段と
して3速を自動変速機制御装置31に対して出力する。
また、最適な変速段が2速である場合、ブレーキペダル
97が踏み込まれると、前記ナビゲーション装置93は
上限の変速段として2速を自動変速機制御装置31に対
して出力する。
2)は、最適変速段決定処理において決定された最適な
変速段が2速、3速及び4速のいずれであるかを判断
し、最適な変速段が4速である場合、上限の変速段とし
て4速を自動変速機制御装置31に対して出力する。そ
して、最適な変速段が3速である場合、踏み込まれてい
るアクセルペダル96が緩められる(アクセルオフ)
か、ブレーキペダル97が踏み込まれる(ブレーキオ
ン)と、前記ナビゲーション装置93は上限の変速段と
して3速を自動変速機制御装置31に対して出力する。
また、最適な変速段が2速である場合、ブレーキペダル
97が踏み込まれると、前記ナビゲーション装置93は
上限の変速段として2速を自動変速機制御装置31に対
して出力する。
【0068】なお、最適な変速段が3速である場合で、
踏み込まれているアクセルペダル96が緩められず、し
かも、ブレーキペダル97が踏み込まれない場合、前記
ナビゲーション装置93は上限の変速段として4速を自
動変速機制御装置31に対して出力する。また、最適な
変速段が2速である場合で、ブレーキペダル97が踏み
込まれない場合、前記ナビゲーション装置93は上限の
変速段として3速を自動変速機制御装置31に対して出
力する。
踏み込まれているアクセルペダル96が緩められず、し
かも、ブレーキペダル97が踏み込まれない場合、前記
ナビゲーション装置93は上限の変速段として4速を自
動変速機制御装置31に対して出力する。また、最適な
変速段が2速である場合で、ブレーキペダル97が踏み
込まれない場合、前記ナビゲーション装置93は上限の
変速段として3速を自動変速機制御装置31に対して出
力する。
【0069】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS2−1 最適変速段決定処理において決定さ
れた最適な変速段が2速であるか、3速であるか又は4
速であるかを判断する。最適な変速段が2速である場合
はステップS2−2に、最適な変速段が3速である場合
はステップS2−3に、最適な変速段が4速である場合
はステップS2−6に進む。 ステップS2−2 ブレーキペダル97が踏み込まれて
いるかどうかを判断する。ブレーキペダル97が踏み込
まれている場合はステップS2−4に、踏み込まれてい
ない場合はステップS2−5に進む。 ステップS2−3 アクセルペダル96が緩められてい
るか又はブレーキペダル97が踏み込まれているかどう
かを判断する。アクセルペダル96が緩められている
か、ブレーキペダル97が踏み込まれている場合はステ
ップS2−5に、アクセルペダル96が緩められておら
ず、ブレーキペダル97が踏み込まれていない場合はス
テップS2−6に進む。 ステップS2−4 上限の変速段として2速を自動変速
機制御装置31に対して出力する。 ステップS2−5 上限の変速段として3速を自動変速
機制御装置31に対して出力する。 ステップS2−6 上限の変速段として4速を自動変速
機制御装置31に対して出力する。
れた最適な変速段が2速であるか、3速であるか又は4
速であるかを判断する。最適な変速段が2速である場合
はステップS2−2に、最適な変速段が3速である場合
はステップS2−3に、最適な変速段が4速である場合
はステップS2−6に進む。 ステップS2−2 ブレーキペダル97が踏み込まれて
いるかどうかを判断する。ブレーキペダル97が踏み込
まれている場合はステップS2−4に、踏み込まれてい
ない場合はステップS2−5に進む。 ステップS2−3 アクセルペダル96が緩められてい
るか又はブレーキペダル97が踏み込まれているかどう
かを判断する。アクセルペダル96が緩められている
か、ブレーキペダル97が踏み込まれている場合はステ
ップS2−5に、アクセルペダル96が緩められておら
ず、ブレーキペダル97が踏み込まれていない場合はス
テップS2−6に進む。 ステップS2−4 上限の変速段として2速を自動変速
機制御装置31に対して出力する。 ステップS2−5 上限の変速段として3速を自動変速
機制御装置31に対して出力する。 ステップS2−6 上限の変速段として4速を自動変速
機制御装置31に対して出力する。
【0070】本実施の形態においては、アクセルペダル
96が緩められること、及びブレーキペダル97が踏み
込まれることを変速段を制限するための条件にしている
が、図示しないステアリングの回転、ウインカの指示、
運転者の視線の変化、運転者の脳波の変化等を条件にす
ることもできる。このようにして、ナビゲーション装置
93から自動変速機制御装置31に対して上限の変速段
が出力されると、該自動変速機制御装置31は、自動変
速機10に固有の変速段による通常変速制御処理、又は
制限された上限の変速段による制限変速制御処理を行
う。
96が緩められること、及びブレーキペダル97が踏み
込まれることを変速段を制限するための条件にしている
が、図示しないステアリングの回転、ウインカの指示、
運転者の視線の変化、運転者の脳波の変化等を条件にす
ることもできる。このようにして、ナビゲーション装置
93から自動変速機制御装置31に対して上限の変速段
が出力されると、該自動変速機制御装置31は、自動変
速機10に固有の変速段による通常変速制御処理、又は
制限された上限の変速段による制限変速制御処理を行
う。
【0071】次に、図10のステップS3における変速
処理のサブルーチンについて説明する。図14は本発明
の実施の形態における変速処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。自動変速機制御装置31(図2)
は、ROM33(図1)に格納された変速マップを参照
して、自動変速機10に固有の変速段(SHIFT)を
読み込み、前記固有の変速段と前記ナビゲーション装置
93からの上限の変速段(SHIFTN)とを比較す
る。そして、該上限の変速段が固有の変速段より低い場
合、上限の変速段でナビ変速制御処理を行い、上限の変
速段が固有の変速段以上である場合、固有の変速段で通
常変速制御処理を行う。
処理のサブルーチンについて説明する。図14は本発明
の実施の形態における変速処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。自動変速機制御装置31(図2)
は、ROM33(図1)に格納された変速マップを参照
して、自動変速機10に固有の変速段(SHIFT)を
読み込み、前記固有の変速段と前記ナビゲーション装置
93からの上限の変速段(SHIFTN)とを比較す
る。そして、該上限の変速段が固有の変速段より低い場
合、上限の変速段でナビ変速制御処理を行い、上限の変
速段が固有の変速段以上である場合、固有の変速段で通
常変速制御処理を行う。
【0072】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS3−1 固有の変速段(SHIFT)を読み
込む。 ステップS3−2 上限の変速段(SHIFTN)が入
力される。 ステップS3−3 固有の変速段と上限の変速段とを比
較し、小さい方(MIN(SHIFT,SHIFT
N))を変速段(SHIFT)とする。 ステップS3−4 上限の変速段が固有の変速段より低
いかどうかを判断する。上限の変速段が固有の変速段よ
り低い場合はステップS3−5に、上限の変速段が固有
の変速段以上である場合はステップS3−6に進む。 ステップS3−5 ナビ変速制御処理を行う。 ステップS3−6 通常変速制御処理を行う。
込む。 ステップS3−2 上限の変速段(SHIFTN)が入
力される。 ステップS3−3 固有の変速段と上限の変速段とを比
較し、小さい方(MIN(SHIFT,SHIFT
N))を変速段(SHIFT)とする。 ステップS3−4 上限の変速段が固有の変速段より低
いかどうかを判断する。上限の変速段が固有の変速段よ
り低い場合はステップS3−5に、上限の変速段が固有
の変速段以上である場合はステップS3−6に進む。 ステップS3−5 ナビ変速制御処理を行う。 ステップS3−6 通常変速制御処理を行う。
【0073】ところで、前記上限の変速段でナビ変速制
御処理を行う場合、ダウンシフトの変速が行われると、
変速前後でトランスミッション10a(図3)の変速比
が変化するが、変速に伴ってエンジン回転数が変化する
と、変速ショックが発生し、運転者等の乗員に不快感を
与えてしまう。そこで、ナビ変速制御処理を行う場合に
変速ショックが発生するのを防止するために、変速時間
調整手段106によって変速時間が長くされるようにな
っている。
御処理を行う場合、ダウンシフトの変速が行われると、
変速前後でトランスミッション10a(図3)の変速比
が変化するが、変速に伴ってエンジン回転数が変化する
と、変速ショックが発生し、運転者等の乗員に不快感を
与えてしまう。そこで、ナビ変速制御処理を行う場合に
変速ショックが発生するのを防止するために、変速時間
調整手段106によって変速時間が長くされるようにな
っている。
【0074】図15は本発明の実施の形態における変速
時間調整手段の油圧回路図、図16は本発明の実施の形
態における変速時間調整手段の動作を示すタイムチャー
トである。なお、この場合、ナビ変速制御処理によるダ
ウンシフトの変速として3−2変速が行われるものとし
て説明する。図15において、74はフローモジュレー
タバルブであり、該フローモジュレータバルブ74はバ
ルブボディ110内に摺(しゅう)動自在に配設された
スプール111及び該スプール111を付勢するスプリ
ング112を有し、前記スプール111は、一端側に形
成され、前記バルブボディ110との間に制御油室11
7を形成する小径ランド114、該小径ランド114と
対向させて形成された大径ランド115、及び他端側に
形成され、オリフィス119を備えた大径ランド118
を備える。
時間調整手段の油圧回路図、図16は本発明の実施の形
態における変速時間調整手段の動作を示すタイムチャー
トである。なお、この場合、ナビ変速制御処理によるダ
ウンシフトの変速として3−2変速が行われるものとし
て説明する。図15において、74はフローモジュレー
タバルブであり、該フローモジュレータバルブ74はバ
ルブボディ110内に摺(しゅう)動自在に配設された
スプール111及び該スプール111を付勢するスプリ
ング112を有し、前記スプール111は、一端側に形
成され、前記バルブボディ110との間に制御油室11
7を形成する小径ランド114、該小径ランド114と
対向させて形成された大径ランド115、及び他端側に
形成され、オリフィス119を備えた大径ランド118
を備える。
【0075】また、前記フローモジュレータバルブ74
には、ポート74a〜74d、及びドレーンポートEX
が形成され、前記ポート74aは油路L−1を介して第
3ソレノイドバルブS3及びオリフィス120と、ポー
ト74bは油路L−2を介してマニュアルバルブ62
(図9)のポートbと、ポート74cは油路L−3を介
してカットオフバルブ85と、ポート74dは油路L−
4を介して油圧サーボB−1とそれぞれ接続される。
には、ポート74a〜74d、及びドレーンポートEX
が形成され、前記ポート74aは油路L−1を介して第
3ソレノイドバルブS3及びオリフィス120と、ポー
ト74bは油路L−2を介してマニュアルバルブ62
(図9)のポートbと、ポート74cは油路L−3を介
してカットオフバルブ85と、ポート74dは油路L−
4を介して油圧サーボB−1とそれぞれ接続される。
【0076】そして、前記オリフィス120にはライン
圧PL が供給され、オリフィス120によって減圧され
て信号油圧としての第3ソレノイド圧PS3が発生させら
れ、該第3ソレノイド圧PS3は、第3ソレノイドバルブ
S3の開閉に伴って前記制御油室117に選択的に供給
される。前記フローモジュレータバルブ74において、
前記バルブボディ110は、制御油室117に供給され
る第3ソレノイド圧PS3によって図における下向きの荷
重を受け、前記スプリング112による付勢力によって
上向きの荷重を受けるとともに、前記ポート74bに供
給される油圧PSLによって、小径ランド114と大径ラ
ンド115との面積差に対応する下向きの荷重を受け
る。
圧PL が供給され、オリフィス120によって減圧され
て信号油圧としての第3ソレノイド圧PS3が発生させら
れ、該第3ソレノイド圧PS3は、第3ソレノイドバルブ
S3の開閉に伴って前記制御油室117に選択的に供給
される。前記フローモジュレータバルブ74において、
前記バルブボディ110は、制御油室117に供給され
る第3ソレノイド圧PS3によって図における下向きの荷
重を受け、前記スプリング112による付勢力によって
上向きの荷重を受けるとともに、前記ポート74bに供
給される油圧PSLによって、小径ランド114と大径ラ
ンド115との面積差に対応する下向きの荷重を受け
る。
【0077】前記構成の変速時間調整手段106におい
て、通常モードが選択されている場合、ドライブレンジ
の各変速段、並びにセカンドレンジの1速及び3速で前
記第3ソレノイドバルブS3が閉鎖されるので、第3ソ
レノイド圧PS3が制御油室117に供給され、前記フロ
ーモジュレータバルブ74は左半位置を採る。したがっ
て、前記ポート74c、74d間が連通させられ、カッ
トオフバルブ85からの油圧PB1は油路L−4を介して
油圧サーボB−1に供給される。
て、通常モードが選択されている場合、ドライブレンジ
の各変速段、並びにセカンドレンジの1速及び3速で前
記第3ソレノイドバルブS3が閉鎖されるので、第3ソ
レノイド圧PS3が制御油室117に供給され、前記フロ
ーモジュレータバルブ74は左半位置を採る。したがっ
て、前記ポート74c、74d間が連通させられ、カッ
トオフバルブ85からの油圧PB1は油路L−4を介して
油圧サーボB−1に供給される。
【0078】また、通常モードが選択されている場合、
セカンドレンジの2速、並びにローレンジの1速及び2
速で前記第3ソレノイドバルブS3が開放されるので、
第3ソレノイド圧PS3が制御油室117から抜ける。と
ころが、セカンドレンジ又はローレンジが選択されるの
に伴って、前記マニュアルバルブ62のポートbからの
油圧PSLが前記ポート74bに供給されるので、前記バ
ルブボディ110は小径ランド114と大径ランド11
5との面積差に対応する下向きの荷重を受け、前記フロ
ーモジュレータバルブ74は左半位置を採る。したがっ
て、前記ポート74c、74d間が連通させられ、カッ
トオフバルブ85からの油圧PB1は油路L−4を介して
油圧サーボB−1に供給される。
セカンドレンジの2速、並びにローレンジの1速及び2
速で前記第3ソレノイドバルブS3が開放されるので、
第3ソレノイド圧PS3が制御油室117から抜ける。と
ころが、セカンドレンジ又はローレンジが選択されるの
に伴って、前記マニュアルバルブ62のポートbからの
油圧PSLが前記ポート74bに供給されるので、前記バ
ルブボディ110は小径ランド114と大径ランド11
5との面積差に対応する下向きの荷重を受け、前記フロ
ーモジュレータバルブ74は左半位置を採る。したがっ
て、前記ポート74c、74d間が連通させられ、カッ
トオフバルブ85からの油圧PB1は油路L−4を介して
油圧サーボB−1に供給される。
【0079】これに対して、ナビモードが選択されてい
る場合、前記通常変速制御処理においては、通常モード
が選択されている場合と同様に、ドライブレンジの各変
速段で前記第3ソレノイドバルブS3が閉鎖されるの
で、第3ソレノイド圧PS3が制御油室117に供給さ
れ、前記フローモジュレータバルブ74は左半位置を採
る。したがって、前記ポート74c、74d間が連通さ
せられ、カットオフバルブ85からの油圧PB1は油路L
−4を介して油圧サーボB−1に供給される。
る場合、前記通常変速制御処理においては、通常モード
が選択されている場合と同様に、ドライブレンジの各変
速段で前記第3ソレノイドバルブS3が閉鎖されるの
で、第3ソレノイド圧PS3が制御油室117に供給さ
れ、前記フローモジュレータバルブ74は左半位置を採
る。したがって、前記ポート74c、74d間が連通さ
せられ、カットオフバルブ85からの油圧PB1は油路L
−4を介して油圧サーボB−1に供給される。
【0080】そして、ナビモードが選択されている場
合、前記ナビ変速制御処理においては、前記第3ソレノ
イドバルブS3が開放されるので、第3ソレノイド圧P
S3が制御油室117から抜ける。しかも、ドライブレン
ジが選択されているので、前記マニュアルバルブ62の
ポートbからの油圧PSLは前記ポート74bに供給され
ない。したがって、前記ポート74c、74d間がオリ
フィス119を介して連通させられ、カットオフバルブ
85からの油圧PB1はオリフィス119によって絞られ
た後、油路L−4を介して油圧サーボB−1に供給され
る。その結果、油圧PB1の立上がり速度を低くすること
ができるので、変速に伴うエンジン回転数NE の変化率
を小さくすることができる。したがって、変速時間をそ
の分長くすることができる。
合、前記ナビ変速制御処理においては、前記第3ソレノ
イドバルブS3が開放されるので、第3ソレノイド圧P
S3が制御油室117から抜ける。しかも、ドライブレン
ジが選択されているので、前記マニュアルバルブ62の
ポートbからの油圧PSLは前記ポート74bに供給され
ない。したがって、前記ポート74c、74d間がオリ
フィス119を介して連通させられ、カットオフバルブ
85からの油圧PB1はオリフィス119によって絞られ
た後、油路L−4を介して油圧サーボB−1に供給され
る。その結果、油圧PB1の立上がり速度を低くすること
ができるので、変速に伴うエンジン回転数NE の変化率
を小さくすることができる。したがって、変速時間をそ
の分長くすることができる。
【0081】なお、図16において、SG−S3は第3
ソレノイドバルブS3のソレノイドに送られる第3ソレ
ノイド信号、SG−S1は第1ソレノイドバルブS1の
ソレノイドに送られる第1ソレノイド信号、Pは油圧、
PC2は第2クラッチC2(図3)の油圧サーボC−2に
供給される油圧、PB1は第1ブレーキB1の油圧サーボ
B−1に供給される油圧、NE はエンジン回転数、θは
スロットル開度、Toは駆動輪に出力される出力トルク
である。
ソレノイドバルブS3のソレノイドに送られる第3ソレ
ノイド信号、SG−S1は第1ソレノイドバルブS1の
ソレノイドに送られる第1ソレノイド信号、Pは油圧、
PC2は第2クラッチC2(図3)の油圧サーボC−2に
供給される油圧、PB1は第1ブレーキB1の油圧サーボ
B−1に供給される油圧、NE はエンジン回転数、θは
スロットル開度、Toは駆動輪に出力される出力トルク
である。
【0082】このようにして、ナビ変速制御処理におい
て、油圧PB1の立上がり速度を低くし、変速時間を長く
することができるので、変速ショックが発生するのを防
止することができる。この場合、アクセルペダル96
(図2)が緩められているので、キックダウンによる変
速と異なり、トランスミッション10a内を伝達される
トルクは小さい。したがって、第1ブレーキB1等の摩
擦材に与える影響は少ない。
て、油圧PB1の立上がり速度を低くし、変速時間を長く
することができるので、変速ショックが発生するのを防
止することができる。この場合、アクセルペダル96
(図2)が緩められているので、キックダウンによる変
速と異なり、トランスミッション10a内を伝達される
トルクは小さい。したがって、第1ブレーキB1等の摩
擦材に与える影響は少ない。
【0083】なお、図16において、破線は、従来の車
両制御装置における油圧PB1、エンジン回転数NE 及び
出力トルクTo を示す。本実施の形態においては、変速
時間をフローモジュレータバルブ74の切換えによって
調整するようにしているが、背圧制御用リニアソレノイ
ドバルブSLNによってライン圧PL を変更して所定の
油圧サーボに供給される油圧の立上がりを遅くすること
もできる。
両制御装置における油圧PB1、エンジン回転数NE 及び
出力トルクTo を示す。本実施の形態においては、変速
時間をフローモジュレータバルブ74の切換えによって
調整するようにしているが、背圧制御用リニアソレノイ
ドバルブSLNによってライン圧PL を変更して所定の
油圧サーボに供給される油圧の立上がりを遅くすること
もできる。
【0084】また、変速時間を調整するに当たり、ステ
アリング角度、横加速度等によって調整量を異ならせ、
例えば、ステアリング角度が大きく、横加速度が高いと
きに変速時間の調整量を多くし、ステアリング角度が小
さく、横加速度が低いときに変速時間の調整量を少なく
することもできる。そして、本実施の形態においては、
ナビゲーション装置93において最適変速段決定処理及
び上限変速段出力制御処理が行われ、自動変速機制御装
置31において変速処理が行われるようになっている
が、ナビゲーション装置93において最適変速段決定処
理を行い、自動変速機制御装置31において上限変速段
出力制御処理及び変速処理を行うようにすることもでき
る。この場合、アクセル開度信号SG3及びブレーキ信
号SG4を信号SG11としてナビゲーション装置93
に送る必要がなくなるので、双方向通信の無駄を少なく
することができる。
アリング角度、横加速度等によって調整量を異ならせ、
例えば、ステアリング角度が大きく、横加速度が高いと
きに変速時間の調整量を多くし、ステアリング角度が小
さく、横加速度が低いときに変速時間の調整量を少なく
することもできる。そして、本実施の形態においては、
ナビゲーション装置93において最適変速段決定処理及
び上限変速段出力制御処理が行われ、自動変速機制御装
置31において変速処理が行われるようになっている
が、ナビゲーション装置93において最適変速段決定処
理を行い、自動変速機制御装置31において上限変速段
出力制御処理及び変速処理を行うようにすることもでき
る。この場合、アクセル開度信号SG3及びブレーキ信
号SG4を信号SG11としてナビゲーション装置93
に送る必要がなくなるので、双方向通信の無駄を少なく
することができる。
【0085】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、車両制御装置においては、道路状況に対応する最
適な変速段を決定する最適変速段決定手段と、前記道路
状況に対応する運転者の動作を検出する動作検出手段
と、前記最適な変速段及び運転者の動作に基づいて上限
の変速段を設定する上限変速段設定手段と、前記上限の
変速段及び自動変速機に固有の変速段の一方を選択する
変速段選択手段と、選択された変速段で変速を行う変速
処理手段とを有する。
れば、車両制御装置においては、道路状況に対応する最
適な変速段を決定する最適変速段決定手段と、前記道路
状況に対応する運転者の動作を検出する動作検出手段
と、前記最適な変速段及び運転者の動作に基づいて上限
の変速段を設定する上限変速段設定手段と、前記上限の
変速段及び自動変速機に固有の変速段の一方を選択する
変速段選択手段と、選択された変速段で変速を行う変速
処理手段とを有する。
【0086】そして、該変速処理手段は、前記上限の変
速段で変速が行われるときに、前記自動変速機に固有の
変速段で変速が行われるときより変速時間を長くする変
速時間調整手段を備える。この場合、最適変速段決定手
段によって道路状況に対応する最適な変速段が決定さ
れ、動作検出手段によって前記道路状況に対応する運転
者の動作が検出されると、上限変速段設定手段は、上限
の変速段を設定し、変速段選択手段に対して出力する。
速段で変速が行われるときに、前記自動変速機に固有の
変速段で変速が行われるときより変速時間を長くする変
速時間調整手段を備える。この場合、最適変速段決定手
段によって道路状況に対応する最適な変速段が決定さ
れ、動作検出手段によって前記道路状況に対応する運転
者の動作が検出されると、上限変速段設定手段は、上限
の変速段を設定し、変速段選択手段に対して出力する。
【0087】そして、該変速段選択手段が、前記上限の
変速段及び自動変速機に固有の変速段の一方を選択し、
選択された変速段を変速処理手段に送ると、該変速処理
手段は、選択された変速段で変速を行う。また、前記上
限の変速段で変速が行われるときに、変速時間調整手段
は前記自動変速機に固有の変速段で変速が行われるとき
より変速時間を長くする。
変速段及び自動変速機に固有の変速段の一方を選択し、
選択された変速段を変速処理手段に送ると、該変速処理
手段は、選択された変速段で変速を行う。また、前記上
限の変速段で変速が行われるときに、変速時間調整手段
は前記自動変速機に固有の変速段で変速が行われるとき
より変速時間を長くする。
【0088】したがって、変速に伴うエンジン回転数の
変化率を小さくすることができるので、変速ショックが
発生するのを防止することができる。
変化率を小さくすることができるので、変速ショックが
発生するのを防止することができる。
【図1】本発明の実施の形態における車両制御装置の機
能ブロック図である。
能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における車両制御装置の概
略図である。
略図である。
【図3】本発明の実施の形態における自動変速機の概略
図である。
図である。
【図4】本発明の実施の形態における自動変速機の作動
を示す図である。
を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態における自動変速機制御装
置の概略図である。
置の概略図である。
【図6】本発明の実施の形態における自動変速機制御装
置の入力側ブロック図である。
置の入力側ブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態における自動変速機制御装
置の出力側ブロック図である。
置の出力側ブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態における自動変速機の油圧
回路の第1の図である。
回路の第1の図である。
【図9】本発明の実施の形態における自動変速機の油圧
回路の第2の図である。
回路の第2の図である。
【図10】本発明の実施の形態における車両制御装置の
メインルーチンを示すフローチャートである。
メインルーチンを示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態における推奨車速マップ
を示す図である。
を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態における最適変速段決定
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図13】本発明の実施の形態における上限変速段出力
制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態における変速処理のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
ルーチンを示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施の形態における変速時間調整手
段の油圧回路図である。
段の油圧回路図である。
【図16】本発明の実施の形態における変速時間調整手
段の動作を示すタイムチャートである。
段の動作を示すタイムチャートである。
10 自動変速機 46 アクセルペダルセンサ 47 ブレーキスイッチ 96 アクセルペダル 97 ブレーキペダル 101 最適変速段決定手段 103 上限変速段設定手段 104 変速段選択手段 105 変速処理手段 106 変速時間調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16H 63:12
Claims (4)
- 【請求項1】 道路状況に対応する最適な変速段を決定
する最適変速段決定手段と、前記道路状況に対応する運
転者の動作を検出する動作検出手段と、前記最適な変速
段及び運転者の動作に基づいて上限の変速段を設定する
上限変速段設定手段と、前記上限の変速段及び自動変速
機に固有の変速段の一方を選択する変速段選択手段と、
選択された変速段で変速を行う変速処理手段とを有する
とともに、該変速処理手段は、前記上限の変速段で変速
が行われるときに、前記自動変速機に固有の変速段で変
速が行われるときより変速時間を長くする変速時間調整
手段を備えることを特徴とする車両制御装置。 - 【請求項2】 現在の変速段から前記上限の変速段にダ
ウンシフトの変速を行う場合、変速時間が長くされる請
求項1に記載の車両制御装置。 - 【請求項3】 前記動作検出手段は、運転者のアクセル
ペダルを緩める動作を検出する請求項1に記載の車両制
御装置。 - 【請求項4】 前記動作検出手段は、運転者のブレーキ
ペダルを踏み込む動作を検出する請求項1に記載の車両
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8340243A JPH10184879A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 車両制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8340243A JPH10184879A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 車両制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10184879A true JPH10184879A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=18335074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8340243A Pending JPH10184879A (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 車両制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10184879A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006153157A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Hino Motors Ltd | 変速機制御装置 |
JP2016205538A (ja) * | 2015-04-24 | 2016-12-08 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の制御装置 |
JP2018040426A (ja) * | 2016-09-07 | 2018-03-15 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の走行制御装置 |
-
1996
- 1996-12-19 JP JP8340243A patent/JPH10184879A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006153157A (ja) * | 2004-11-30 | 2006-06-15 | Hino Motors Ltd | 変速機制御装置 |
JP2016205538A (ja) * | 2015-04-24 | 2016-12-08 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の制御装置 |
JP2018040426A (ja) * | 2016-09-07 | 2018-03-15 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の走行制御装置 |
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