JPH10183087A - 機械部品の修理方法 - Google Patents
機械部品の修理方法Info
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- JPH10183087A JPH10183087A JP34622096A JP34622096A JPH10183087A JP H10183087 A JPH10183087 A JP H10183087A JP 34622096 A JP34622096 A JP 34622096A JP 34622096 A JP34622096 A JP 34622096A JP H10183087 A JPH10183087 A JP H10183087A
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Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 修理部分周辺の熱変形を防止することがで
き、加えて、摺動性に支承を来すことがない機械部品の
修理方法を提供する。 【解決手段】 機械部品1の摺動部に発生する欠陥部3
を削りとる欠陥部除去工程と、凹部底面を目荒らしする
ブラスト工程と、目荒らしした面に対して油脂落としす
る脱脂工程と、凹部4に2硫化モリブデン配合のエポキ
シ樹脂系接着剤5を塗布する接着剤塗布工程と、接着剤
が硬化した時点で接着剤塗布面を周囲の機械部品の表面
と面一になるように削りとる仕上げ加工工程とを備え
る。必要に応じて接着剤に補強用の繊維を混入する。
き、加えて、摺動性に支承を来すことがない機械部品の
修理方法を提供する。 【解決手段】 機械部品1の摺動部に発生する欠陥部3
を削りとる欠陥部除去工程と、凹部底面を目荒らしする
ブラスト工程と、目荒らしした面に対して油脂落としす
る脱脂工程と、凹部4に2硫化モリブデン配合のエポキ
シ樹脂系接着剤5を塗布する接着剤塗布工程と、接着剤
が硬化した時点で接着剤塗布面を周囲の機械部品の表面
と面一になるように削りとる仕上げ加工工程とを備え
る。必要に応じて接着剤に補強用の繊維を混入する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は機械部品の摺動部に
発生する欠陥部を修理する修理方法に関する。
発生する欠陥部を修理する修理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ガスタービンの補機部品である
ギヤボックス等の軸受け部には、長期間に渡って高速で
回転する軸を支持している間に、摩耗や腐食等によって
クラックやホール等の欠陥部が生じる場合がある。この
ような欠陥部をそのまま放置すると、軸のスムーズな支
持が行えなくなる。したがって、欠陥部が発見された時
点で、直ちに該当する機械部品を修理したり、新たな機
械部品に交換したりする必要がある。
ギヤボックス等の軸受け部には、長期間に渡って高速で
回転する軸を支持している間に、摩耗や腐食等によって
クラックやホール等の欠陥部が生じる場合がある。この
ような欠陥部をそのまま放置すると、軸のスムーズな支
持が行えなくなる。したがって、欠陥部が発見された時
点で、直ちに該当する機械部品を修理したり、新たな機
械部品に交換したりする必要がある。
【0003】従来、前記機械部品を修理する場合、一般
には、TIG溶接による肉盛溶接技術が用いられてい
る。
には、TIG溶接による肉盛溶接技術が用いられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のTI
G溶接による肉盛溶接を用いた機械部品の修理方法には
次の欠点があった。すなわち、機械部品が例えばアルミ
ニウム合金の場合、熱伝導性がよいため周囲に逃げる熱
量が多い分、溶接部分に多くの熱量を加える必要があ
り、結果として修理部分周辺の熱変形が大きくなるとい
う欠点があった。また、熱の影響を受けることによりあ
るいは溶接材料が加わることにより、修理部分の組織が
機械部品の他の箇所の組織と異なることに起因し、修理
箇所と他の箇所との間で摩擦係数が異なり、これがため
に摺動性に支承を来すという欠点もあった。
G溶接による肉盛溶接を用いた機械部品の修理方法には
次の欠点があった。すなわち、機械部品が例えばアルミ
ニウム合金の場合、熱伝導性がよいため周囲に逃げる熱
量が多い分、溶接部分に多くの熱量を加える必要があ
り、結果として修理部分周辺の熱変形が大きくなるとい
う欠点があった。また、熱の影響を受けることによりあ
るいは溶接材料が加わることにより、修理部分の組織が
機械部品の他の箇所の組織と異なることに起因し、修理
箇所と他の箇所との間で摩擦係数が異なり、これがため
に摺動性に支承を来すという欠点もあった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、修理部分周辺の熱変形を防止することがで
き、加えて、摺動性に支承を来すことがない機械部品の
修理方法を提供することを目的とする。
たもので、修理部分周辺の熱変形を防止することがで
き、加えて、摺動性に支承を来すことがない機械部品の
修理方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明では、機械部品の摺動部に発
生する欠陥部を削りとる欠陥部除去工程と、前記工程に
より形成される凹部に2硫化モリブデン配合のエポキシ
樹脂系接着剤を塗布する接着剤塗布工程とを備えること
を特徴とする。請求項2記載の発明では、前記接着剤塗
布工程の後、接着剤が硬化した時点で、接着剤塗布面を
周囲の機械部品の表面と面一になるように削りとる仕上
げ加工工程を備えることを特徴とする。請求項3記載の
発明では、前記欠陥部除去工程と前記接着剤塗布工程と
の間に、前記凹部底面を目荒らしするブラスト工程と、
その後、目荒らしした面に対して油脂落としする脱脂工
程とを設けることを特徴とする。請求項4記載の発明で
は、前記接着剤として、2硫化モリブデンの含入量が5
〜15容量%であるものを用いることを特徴とする。請
求項5記載の発明では、前記接着剤には2硫化モリブデ
ンの他に、補強用の繊維が混入されていることを特徴と
する。
めに、請求項1記載の発明では、機械部品の摺動部に発
生する欠陥部を削りとる欠陥部除去工程と、前記工程に
より形成される凹部に2硫化モリブデン配合のエポキシ
樹脂系接着剤を塗布する接着剤塗布工程とを備えること
を特徴とする。請求項2記載の発明では、前記接着剤塗
布工程の後、接着剤が硬化した時点で、接着剤塗布面を
周囲の機械部品の表面と面一になるように削りとる仕上
げ加工工程を備えることを特徴とする。請求項3記載の
発明では、前記欠陥部除去工程と前記接着剤塗布工程と
の間に、前記凹部底面を目荒らしするブラスト工程と、
その後、目荒らしした面に対して油脂落としする脱脂工
程とを設けることを特徴とする。請求項4記載の発明で
は、前記接着剤として、2硫化モリブデンの含入量が5
〜15容量%であるものを用いることを特徴とする。請
求項5記載の発明では、前記接着剤には2硫化モリブデ
ンの他に、補強用の繊維が混入されていることを特徴と
する。
【0007】本発明によれば、基本的にエポキシ樹脂系
接着剤を用いて修理する方法であって、熱を加えること
なく修理する方法であるから、従来の修理方法で見られ
たような修理箇所が熱変形を起こすといった事態を防止
し、加えて、エポキシ樹脂系接着剤に2硫化モリブデン
を配合させているから、修理後も良好な潤滑性が確保さ
れる。
接着剤を用いて修理する方法であって、熱を加えること
なく修理する方法であるから、従来の修理方法で見られ
たような修理箇所が熱変形を起こすといった事態を防止
し、加えて、エポキシ樹脂系接着剤に2硫化モリブデン
を配合させているから、修理後も良好な潤滑性が確保さ
れる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明による機械部品の修
理方法の各工程を示し、図2は同方法によって機械部品
を実際に修理する様子を示す断面図である。図2におい
て符号1はガスタービンの補機部品であるギヤボックス
等の軸受け部に用いられるアルミニウム等の金属製の機
械部品1の一部を示している。この機械部品1は略中央
部分に円孔2が形成されており、この円孔2によって図
示しない軸を回転自在に支持するものである。したがっ
て、円孔2の内周部2aは軸に対して相対移動する摺動
部分となっている。
施の形態を説明する。図1は本発明による機械部品の修
理方法の各工程を示し、図2は同方法によって機械部品
を実際に修理する様子を示す断面図である。図2におい
て符号1はガスタービンの補機部品であるギヤボックス
等の軸受け部に用いられるアルミニウム等の金属製の機
械部品1の一部を示している。この機械部品1は略中央
部分に円孔2が形成されており、この円孔2によって図
示しない軸を回転自在に支持するものである。したがっ
て、円孔2の内周部2aは軸に対して相対移動する摺動
部分となっている。
【0009】機械部品1の円孔2の内周部2aには前記
した軸を長期間に渡って支持することに起因し、図2
(a)に示すような欠陥部3が形成される場合がある。
以下、この欠陥部3を修理する方法について具体的に説
明する。
した軸を長期間に渡って支持することに起因し、図2
(a)に示すような欠陥部3が形成される場合がある。
以下、この欠陥部3を修理する方法について具体的に説
明する。
【0010】<洗浄工程>この欠陥部3を修理するに
は、図1に示すように、まず、前記欠陥部3およびその
周辺部分を洗浄する。洗浄方法としては、強い圧力で噴
射する水流を利用する方法、水と気泡との混合流を利用
する方法、あるいは水を噴射する際に予めまたは同時に
洗浄液を欠陥部3に噴射する方法等がある。
は、図1に示すように、まず、前記欠陥部3およびその
周辺部分を洗浄する。洗浄方法としては、強い圧力で噴
射する水流を利用する方法、水と気泡との混合流を利用
する方法、あるいは水を噴射する際に予めまたは同時に
洗浄液を欠陥部3に噴射する方法等がある。
【0011】<検査工程>前記の工程で欠陥部3に付着
してあるゴミ等が除去されるが、この洗浄後の欠陥部3
に対して詳しくその性状を検査する。この検査によっ
て、欠陥部3の大きさあるいは深さ等を把握することが
でき、それに基づいて次工程で行う欠陥部3の切削加工
量を決定する。
してあるゴミ等が除去されるが、この洗浄後の欠陥部3
に対して詳しくその性状を検査する。この検査によっ
て、欠陥部3の大きさあるいは深さ等を把握することが
でき、それに基づいて次工程で行う欠陥部3の切削加工
量を決定する。
【0012】<欠陥部除去工程>欠陥部3およびその周
辺に対して切削あるいは研削加工を行い、欠陥部3等を
除去する。このとき、欠陥部3の周辺も除去するのは、
欠陥部3の境界が定かでなく、欠陥部3のおそれのある
部分も除去するためである。そして、その結果欠陥部3
があった箇所およびその周辺には凹部4が形成されるこ
ととなる。欠陥部3の除去加工を行うには、例えばフラ
イス盤、ボール盤、研削盤等が用いられる。
辺に対して切削あるいは研削加工を行い、欠陥部3等を
除去する。このとき、欠陥部3の周辺も除去するのは、
欠陥部3の境界が定かでなく、欠陥部3のおそれのある
部分も除去するためである。そして、その結果欠陥部3
があった箇所およびその周辺には凹部4が形成されるこ
ととなる。欠陥部3の除去加工を行うには、例えばフラ
イス盤、ボール盤、研削盤等が用いられる。
【0013】<ブラスト工程>前記欠陥部除去工程で形
成された凹部4の底面に対し目荒らしのため、サンドブ
ラスト加工を施す。このとき、凹部4の周辺を保護する
ため、予めマスキングを行ってもよい。
成された凹部4の底面に対し目荒らしのため、サンドブ
ラスト加工を施す。このとき、凹部4の周辺を保護する
ため、予めマスキングを行ってもよい。
【0014】<脱脂工程>次いで、凹部4の内周面に対
して油脂分をとり除くため、溶剤等を用いて油脂分の落
とし作業を行う。
して油脂分をとり除くため、溶剤等を用いて油脂分の落
とし作業を行う。
【0015】<プレヒート工程>次に、凹部4の回りを
加熱する。この加熱の目的は、凹部4に塗布する後述す
る接着剤5の固化時間を短くするためである。
加熱する。この加熱の目的は、凹部4に塗布する後述す
る接着剤5の固化時間を短くするためである。
【0016】<接着剤塗布工程>次に、加熱した凹部4
内に2硫化モリブデン配合のエポキシ樹脂系接着剤5を
塗布して肉盛りする。このとき、接着剤5中の2硫化モ
リブデンの含入量は、肉盛りした後の固化接着剤の摩擦
係数(動的および静的ともに含む)が機械部材1の母材
の摩擦係数と同程度になるように決定される。通常は、
2硫化モリブデンの含入量は5〜15容量%の範囲内で
決定される。5容量%以下だと、2硫化モリブデンが有
する良好な潤滑性能を発揮させることが難しくなる一
方、15容量%以上だと接着剤自体の接着力が低下する
おそれがあり、前記の範囲に限定すると、潤滑性と接着
性双方を満足させることができるからである。また、必
要に応じてエポキシ樹脂系接着剤5には補強用の繊維を
混入してもよい。補強用の繊維としては、ガラス繊維、
炭素繊維、ボロン繊維、アラミド繊維、金属繊維等があ
る。
内に2硫化モリブデン配合のエポキシ樹脂系接着剤5を
塗布して肉盛りする。このとき、接着剤5中の2硫化モ
リブデンの含入量は、肉盛りした後の固化接着剤の摩擦
係数(動的および静的ともに含む)が機械部材1の母材
の摩擦係数と同程度になるように決定される。通常は、
2硫化モリブデンの含入量は5〜15容量%の範囲内で
決定される。5容量%以下だと、2硫化モリブデンが有
する良好な潤滑性能を発揮させることが難しくなる一
方、15容量%以上だと接着剤自体の接着力が低下する
おそれがあり、前記の範囲に限定すると、潤滑性と接着
性双方を満足させることができるからである。また、必
要に応じてエポキシ樹脂系接着剤5には補強用の繊維を
混入してもよい。補強用の繊維としては、ガラス繊維、
炭素繊維、ボロン繊維、アラミド繊維、金属繊維等があ
る。
【0017】<仕上げ加工工程>前記塗布した接着剤が
硬化した時点で、接着剤5の塗布面上部を周囲の機械部
品の表面と面一になるように削りとる。これにより、修
理前と同形状の摺動面Aが得られる。
硬化した時点で、接着剤5の塗布面上部を周囲の機械部
品の表面と面一になるように削りとる。これにより、修
理前と同形状の摺動面Aが得られる。
【0018】前記した修理方法によれば、エポキシ樹脂
系接着剤5を用いて修理する方法であって、熱を加える
ことなく修理する方法であるから、従来の修理方法で見
られたような修理箇所が熱変形を起こすといった事態を
防止することができ、加えて、エポキシ樹脂系接着剤5
に2硫化モリブデンを配合させているから、修理後も良
好な潤滑性を確保することができる。
系接着剤5を用いて修理する方法であって、熱を加える
ことなく修理する方法であるから、従来の修理方法で見
られたような修理箇所が熱変形を起こすといった事態を
防止することができ、加えて、エポキシ樹脂系接着剤5
に2硫化モリブデンを配合させているから、修理後も良
好な潤滑性を確保することができる。
【0019】図3は本発明方法によって修理された機械
部品1の他の形態を示したものである。この形態では、
欠陥部3を取り除くときに形成される凹部10をあり溝
状としており、このあり溝状の凹部10内に2硫化モリ
ブデン配合のエポキシ樹脂系接着剤5を塗布して肉盛り
している。このように凹部10をあり溝状に形成してい
るので、凹部10の底面あるいは側面とエポキシ樹脂系
接着剤5の接合強度が弱い場合でも、エポキシ樹脂系接
着剤5が凹部10から抜け出るのを防止することができ
る。
部品1の他の形態を示したものである。この形態では、
欠陥部3を取り除くときに形成される凹部10をあり溝
状としており、このあり溝状の凹部10内に2硫化モリ
ブデン配合のエポキシ樹脂系接着剤5を塗布して肉盛り
している。このように凹部10をあり溝状に形成してい
るので、凹部10の底面あるいは側面とエポキシ樹脂系
接着剤5の接合強度が弱い場合でも、エポキシ樹脂系接
着剤5が凹部10から抜け出るのを防止することができ
る。
【0020】なお、本発明の適用範囲は必ずしもガスタ
ービンのエンジン補機部品に限られることなく、摺動部
を有する機械部品であれば、いかなるものにも適用可能
である。
ービンのエンジン補機部品に限られることなく、摺動部
を有する機械部品であれば、いかなるものにも適用可能
である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明は以下の優れ
た効果を奏する。基本的にエポキシ樹脂系接着剤を用い
て修理する方法であって、熱を加えることなく修理する
方法であるから、従来の修理方法で見られたような修理
箇所が熱変形を起こすといった事態を防止することがで
きる。また、エポキシ樹脂系接着剤に2硫化モリブデン
を配合させているから、修理後も良好な潤滑性が確保で
きる。また、欠陥部除去工程と接着剤塗布工程の間に、
ブラスト工程と脱脂工程を設けるようにすれば、エポキ
シ樹脂系接着剤の機械部品の母材への付着強度を上げる
ことができる。また、2流化モリブデンの含入量を5〜
15容量%とすれば、接着剤の潤滑性と良好な接着性双
方を満足させることができる。さらに、接着剤に補強用
の繊維を混入すれば、修理部分の強度をより高めること
ができる。
た効果を奏する。基本的にエポキシ樹脂系接着剤を用い
て修理する方法であって、熱を加えることなく修理する
方法であるから、従来の修理方法で見られたような修理
箇所が熱変形を起こすといった事態を防止することがで
きる。また、エポキシ樹脂系接着剤に2硫化モリブデン
を配合させているから、修理後も良好な潤滑性が確保で
きる。また、欠陥部除去工程と接着剤塗布工程の間に、
ブラスト工程と脱脂工程を設けるようにすれば、エポキ
シ樹脂系接着剤の機械部品の母材への付着強度を上げる
ことができる。また、2流化モリブデンの含入量を5〜
15容量%とすれば、接着剤の潤滑性と良好な接着性双
方を満足させることができる。さらに、接着剤に補強用
の繊維を混入すれば、修理部分の強度をより高めること
ができる。
【図1】 本発明の実施の形態を示す工程図である。
【図2】 本発明にかかる修理方法の工程を説明する機
械部品の要部断面図である。
械部品の要部断面図である。
【図3】 本発明にかかる修理方法の他の例を示す機械
部品の要部断面図である。
部品の要部断面図である。
1 機械部品 2 円孔 2a 内周部 3 欠陥部 4 凹部 5 接着剤 10 凹部 A 潤滑面
Claims (5)
- 【請求項1】 機械部品(1)の摺動部に発生する欠陥
部(3)を削りとる欠陥部除去工程と、 前記工程により形成される凹部(4)に2硫化モリブデ
ン配合のエポキシ樹脂系接着剤(5)を塗布する接着剤
塗布工程とを備えることを特徴とする機械部品の修理方
法。 - 【請求項2】前記接着剤塗布工程の後、接着剤が硬化し
た時点で、接着剤塗布面を周囲の機械部品の表面と面一
になるように削りとる仕上げ加工工程を備えることを特
徴とする請求項1記載の機械部品の修理方法。 - 【請求項3】 前記欠陥部除去工程と前記接着剤塗布工
程との間に、前記凹部底面を目荒らしするブラスト工程
と、その後、目荒らしした面に対して油脂落としする脱
脂工程とを設けることを特徴とする請求項1または2記
載の機械部品の修理方法。 - 【請求項4】 前記接着剤として、2硫化モリブデンの
含入量が5〜15容量%であるものを用いることを特徴
とする請求項1〜3のいずれかに記載の機械部品の修理
方法。 - 【請求項5】 前記接着剤には2硫化モリブデンの他
に、補強用の繊維が混入されていることを特徴とする請
求項1〜4のいずれかに記載の機械部品の修理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34622096A JPH10183087A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 機械部品の修理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34622096A JPH10183087A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 機械部品の修理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10183087A true JPH10183087A (ja) | 1998-07-07 |
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ID=18381931
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1996
- 1996-12-25 JP JP34622096A patent/JPH10183087A/ja not_active Withdrawn
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