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JPH10182584A - エチレン性不飽和イソシアナートを製造する方法 - Google Patents

エチレン性不飽和イソシアナートを製造する方法

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Publication number
JPH10182584A
JPH10182584A JP9341261A JP34126197A JPH10182584A JP H10182584 A JPH10182584 A JP H10182584A JP 9341261 A JP9341261 A JP 9341261A JP 34126197 A JP34126197 A JP 34126197A JP H10182584 A JPH10182584 A JP H10182584A
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JP
Japan
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formula
compound
urethane
alkyl
ethylenically unsaturated
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JP9341261A
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JP4040731B2 (ja
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Dieter Lohmann
ローマン ディーター
Rudolf Duthaler
ドゥタラー ルドルフ
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Novartis AG
Original Assignee
Novartis AG
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Publication date
Application filed by Novartis AG filed Critical Novartis AG
Publication of JPH10182584A publication Critical patent/JPH10182584A/ja
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Publication of JP4040731B2 publication Critical patent/JP4040731B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C263/00Preparation of derivatives of isocyanic acid
    • C07C263/04Preparation of derivatives of isocyanic acid from or via carbamates or carbamoyl halides

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホスゲンを使用せずに、穏やかな条件でイソ
シアナトアルキル(メタ)アクリラート及び関連化合物
を製造する方法を提供すること。 【解決手段】 エチレン性不飽和イソシアナートを製造
する方法であって、エチレン性不飽和ウレタンをウレタ
ン窒素位置でシリル化し、次いで得られたエチレン性不
飽和N−シリル−ウレタンを、上昇した温度での熱分解
により所望のイソシアナートに変換する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレン性不飽和
イソシアナート、特にビニルイソシアナート、ビニルベ
ンジルイソシアナート又は不飽和有機酸のイソシアナト
エステル、例えばイソシナトアルキル(メタ)アクリラ
ートの製造方法に関する。
【0002】イソシアナトアルキル(メタ)アクリラー
トは、知られている化合物であり、通常ホスゲンを用い
て製造される。例えば、イソシアナトエチルメタクリラ
ート(IEM)の工業的製法は、スルホラン中で200
℃を超える温度で、N−2−ヒドロキシエチルメタクリ
ルアミド(エタノールアミノとメチルメタクリラートの
反応から得られる)の環化により、2−イソプロペニル
−オキサゾリンを形成させ、次いで得られた化合物をホ
スゲンと反応させて、イソシアナト化合物を形成させる
ことにより行われる。ホスゲン(これは、毒性であり、
装置−集中手段でのみ操作することができる)の使用を
避ける種々の試みは、現在まで成功していない。したが
って、イソシアナトアルキル(メタ)アクリラート及び
関連化合物のホスゲンを使用しない、穏やかな製造方法
の必要性が存在している。驚くべきことに、ある種のエ
チレン性不飽和イソシアナートは、好都合には適当なウ
レタン前駆体のN−シリル化、次いで温和な条件下での
熱処理により得ることができる。
【0003】したがって、本発明は、エチレン性不飽和
イソシアナートを製造する方法であって、エチレン性不
飽和ウレタンをウレタン窒素位置でシリル化し、次いで
得られたエチレン性不飽和N−シリル−ウレタンを、上
昇した温度での熱分解により所望のイソシアナートに変
換することを特徴とする方法に関する。
【0004】更に詳細には、本発明は、式(1):
【0005】
【化16】
【0006】(式中、R1 は、水素又はメチルであり、
xは、0又は1の数であり、Bは、フェニレン若しくは
7 −C12アラルキレン(これらは、それぞれ、非置換
であるか、又はC1 −C4 アルキル若しくはC1 −C4
アルコキシで置換されている)又は式(2):
【0007】
【化17】
【0008】(式中、B1 は、直鎖又は分岐鎖のC2
12アルキレン(これらは、中断されていないか、又は
1個若しくは2個以上の酸素原子で中断されている)で
示される基である)で示される化合物を製造するための
方法であって、式(3):
【0009】
【化18】
【0010】(式中、R2 は、C1 −C4 アルキル又は
フェニル(これらは、非置換であるか、又はC1 −C4
アルキル、C1 −C4 アルコキシ若しくはハロゲンによ
り置換されている)であり、そしてR1 、B及びxは、
上記と同義である)で示されるエチレン性不飽和ウレタ
ンを、シリル化剤の助けにより、式(5):
【0011】
【化19】
【0012】(式中、R3 、R3 ′及びR3 ″は、それ
ぞれ、他と独立して、C1 −C4 アルキルであり、そし
て 変数:R1 、R2 、B及びxは、上記と同義である)で
示されるエチレン性不飽和のN−シリル−ウレタンへ変
換し、次いでその化合物を、上昇した温度でエチレン性
不飽和のイソシアナートへ変換することを特徴とする方
法に関する。
【0013】C1 −C4 アルキルは、一般にメチル、エ
チル、n−若しくはiso −プロピル又はn−、iso −、
sec −若しくはtert−ブチル、好適にはメチル又はエチ
ル、特にメチルであると理解される。C1 −C4 アルコ
キシは、一般にメトキシ、エトキシ、n−若しくはiso
−プロポキシ及びn−、iso −、sec −若しくはtert−
ブトキシ、好適にはメトキシ又はエトキシ、特にメトキ
シを含む。ハロゲンは、一般に、例えばフルオロ、ブロ
モ、ヨウド又はクロロ、好適にはブロモ又はクロロ、特
にクロロである。
【0014】R1 は、水素又は好適にはメチルである。
【0015】変数:xは、例えば数0、又は好適には数
1である。
【0016】フェニレン基としてのBは、例えば1,2
−、1,3−又は1,4−フェニレン(これらは、非置
換又はメチル若しくはメトキシで置換されている)であ
る。フェニレン基としてのBは、好適には1,3−又は
1,4−フェニレンである。
【0017】アラルキレンとしてのBは、例えばベンジ
レン(これは、非置換又はメチル若しくはメトキシで置
換されている)であり、それぞれの場合のメチレン基
は、イソシアナト窒素に結合している。アラルキレンと
してのBは、好適には1,3−、1,4−フェニレンメ
チレン基、それぞれの場合のメチレン基は、イソシアナ
ト又はウレタン窒素に結合している。
【0018】Bが、上述の式(2)の基であるとき、B
1 は、例えば1−メチル−若しくは1,1−ジメチル−
メチレン、1,2−エチレン、1,2−若しくは1,3
−プロピレン、2−メチル−プロピレン、又は1,2
−、1,3−、1,4−若しくは2,3−ブチレン、
2,2−ジメチル−1,3−プロピレン、2−メチル−
若しくは2,3−ジメチル−1,4−ブチレン、1,2
−、1,3−、1,4−若しくは1,5−ペンチレン、
2−メチル−若しくは3−メチル−若しくは4−メチル
−ペンチレン、又は1,2−、1,3−、1,4−、
1,5−若しくは1,6−ヘキシレン、2,3−ジメチ
ル若しくは2,4−ジメチル−若しくは3,4−ジメチ
ル−若しくは2,3,4−トリメチル−若しくは2,
2,3−トリメチル−若しくは2,2,4−トリメチル
−若しくは2,2,3,3,−テトラメチル−若しくは
2,2,3,4−テトラメチル−1,5−ペンチレン、
2−メチル−若しくは3−メチル−若しくは4−メチル
−若しくは2、2−ジメチル−若しくは3,3−ジメチ
ル−若しくは2,3−ジメチル−若しくは2,4−ジメ
チル若しくは3,4−ジメチル若しくは2,2,3−ト
リメチル−若しくは2,2,4−トリメチル−若しくは
2,2,5−トリメチル−若しくは2,3,4−トリメ
チル−若しくは2,2,4,5−テトラメチル−1,6
−ヘキシレン、1,2−、1,3−、1,4−、1,5
−若しくは1,6−ヘプチレン、2−メチル−若しくは
3−メチル−若しくは4−メチル−若しくは5−メチル
−若しくは2,2−ジメチル−若しくは3,3−ジメチ
ル−若しくは2,3−ジメチル−若しくは2,4−ジメ
チル−若しくは3,4−ジメチル−若しくは2,3,4
−トリメチル−若しくは2,2,4−トリメチル−若し
くは2,2,5−トリメチル−若しくは2,2,6−ト
リメチル−若しくは2,3,4−トリメチル−若しくは
2,4,5−トリメチル−若しくは2,4,6−トリメ
チル−若しくは2,2,4,5−テトラメチル−1,7
−ヘプチレン、1,2−、1,3−、1,4−、1,5
−、1,6−若しくは1,7−オクチレン、2−メチル
−若しくは3−メチル−若しくは4−メチル−若しくは
5−メチル−若しくは6−メチル−若しくは2,2−ジ
メチル−若しくは3,3−ジメチル−若しくは2,3−
ジメチル−若しくは2,4−ジメチル−若しくは3,4
−ジメチル−若しくは2、6−ジメチル−若しくは2、
7−ジメチル−若しくは2,2,4−トリメチル−若し
くは2,2,5−トリメチル−若しくは2,2,6−ト
リメチル−若しくは2,2,5,6−テトラメチル−
1,8−オクチレン、1,2−、1,3−、1,4−、
1,5−、1,6−、1,7−若しくは1,8−ノニレ
ン、2−メチル−若しくは3−メチル−若しくは4−メ
チル−若しくは5−メチル−若しくは6−メチル−若し
くは7−メチル−若しくは8−メチル−若しくは2,2
−ジメチル−若しくは3,3−ジメチル−若しくは2,
3−ジメチル−若しくは2,4−ジメチル−若しくは
3,4−ジメチル−若しくは2,6−ジメチル−若しく
は2,7−ジメチル−若しくは2,8−ジメチル−若し
くは2,2,4−トリメチル−若しくは2,2,5−ト
リメチル−若しくは2,2,6−トリメチル−若しくは
2,2,7−トリメチル−若しくは2,2,8−トリメ
チル−ノニレン、1,2−、1,3−、1,4−、1,
5−、1,6−、1,7−、1,8−若しくは1,9−
デシレン、2−メチル−若しくは3−メチル−若しくは
4−メチル−若しくは5−メチル−若しくは6−メチル
−若しくは7−メチル−若しくは8−メチル−若しくは
9−メチル、2,2−ジメチル−若しくは3,3−ジメ
チル−若しくは2,3−ジメチル−若しくは2,4−ジ
メチル−若しくは3,4−ジメチル−若しくは2、6−
ジメチル−若しくは2、7−ジメチル−若しくは2,8
−ジメチル−若しくは2,9−ジメチル−1,10−デ
シレン、1,2−、1,3−、1,4−、1,5−、
1,6−、1,7−、1,8−、1,9−デシレン若し
くは1,10−ウンデシレン、2−メチル−若しくは3
−メチル−若しくは4−メチル−若しくは5−メチル−
若しくは6−メチル−若しくは7−メチル−若しくは8
−メチル−若しくは9−メチル若しくは10−メチル−
1,11−ウンデシレン、1,4−、1,5−、1,6
−、1,7−、1,8−、1,9−デシレン、1,10
−若しくは1,11−ドデシレンであってよい。
【0019】酸素原子で中断されていてもよいアルキレ
ンの例は、−CH2 CH2 −O−CH2 CH2 −、−C
2 CH2 −O−CH2 CH2 −O−CH2 CH2 −、
−CH2 CH2 −O−CH2 CH2 −O−CH2 CH2
−O−CH2 CH2 −、〔−CH(CH3)CH2 −O−
CH(CH3)CH2 −〕、−CH(CH3)CH2 −O−
CH2 CH2 −、−CH(C25)CH2 −O−CH2
CH2 −、〔−CH(C25)CH2 −O−CH(C2
5)CH2 −〕及び−CH2 CH2 CH2 CH2 −O−
CH2 CH2 CH2 CH2 −である。
【0020】B1 は、好適には直鎖又は分岐鎖のC2
8 アルキレン、特に直鎖C2 −C8 アルキレン、特に
直鎖C2 −C4 アルキレンである。本発明の好適な実施
態様において、B1 は、1,2−エチレンである。
【0021】Bは、好適には、B1 が、上述の定義と上
述の好適な意味を有する式(2)の基である。
【0022】好適には、R2 は、C1 −C2 アルキル又
はフェニル(これは、非置換であるか、又はメチル、メ
トキシ若しくはクロロにより置換されている)であり;
2は、特にメチル、エチル又はフェニルである。特に
好適な基:R2 の例は、エチル、特にフェニルである。
【0023】不飽和ウレタン前駆体のシリル化に適切な
ものは、原則として、例えばA.E.Pierce, Silylation o
f Organic Compounds, Pierce Chemical Corp.Rockford
III.1968,pages 7-26から知られているように、通常用
いられるいかなるシリル化剤でもよい。適切なシリル化
剤の例は、アルキルシリルハライド、アルキルシリルア
ミド、ヘキサアルキル−ジシラザン及びN−シリルアセ
トアミドである。
【0024】シリル化剤は、例えば、式(4a)、(4
b)、(4c)、(4d)又は(4e):
【0025】
【化20】
【0026】(式中、Xは、ハロゲン、例えばブロモ又
はクロロ、好適にはクロロであり、R3 、R3 ′及びR
3 ″は、それぞれ他と独立して、C1 −C4 アルキル、
好適にはメチル又はエチル、特にメチルであり、R4
びR4 ′は、それぞれ他と独立して、水素又はC1 −C
4 アルキル、好適には水素、メチル又はエチルであり、
そしてR5 は、C1 −C4 アルキル、好適にはメチル又
はエチル、特にメチルである)の化合物に相当する。
【0027】式(4a)〜(4e)において、変数:R
3 、R3 ′及びR3 ″は、異なるか、又は好適には同一
である。
【0028】好適なシリル化剤の例は、トリメチル−若
しくはトリエチル−シリルブロミド、トリメチル−若し
くはトリエチル−シリルクロリド、ヘキサメチルジシラ
ザン、N−トリメチルシリル−N,N−ジエチルアミ
ン、N−トリメチルシリル−N−メチルアミン、N,O
−ビス(トリメチルシリル)アセトアミド及びN−トリ
メチルシリル−N−メチルアセトアミドである。特に好
適なシリル化剤は、トリメチルシリルクロリド、ヘキサ
メチルジシラザン、N−トリメチルシリル−N,N−ジ
エチルアミン、N,O−ビス(トリメチルシリル)アセ
トアミド及びN−トリメチルシリル−N−メチルアセト
アミドである。複数の異なるシリル化剤の混合物、例え
ばトリメチルシリルクロリド/ヘキサメチルジシラザン
の例もまた可能である。
【0029】エチレン性不飽和ウレタン前駆体、例えば
式(3)の化合物のシリル化は、好都合には非プロトン
性有機溶媒(非極性及び双極性溶媒の両方が適当であ
る)中で実施される。適切な溶媒の例は、脂肪族又は芳
香族炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレン若
しくはキシレン混合物、又はシクロヘキサン、ハロゲン
化炭化水素、例えばメチレンクロリド若しくはクロロホ
ルム、ジオキサン若しくはテトラヒドロフランのような
エーテル、及び双極性非プロトン溶媒、例えばホルムア
ミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジン若しく
はアセトニトリルである。好適な有機溶媒は、脂肪族又
は芳香族炭化水素、例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ン若しくはキシレン混合物、又はシクロヘキサン、及び
環状エーテル、例えば特にジオキサン又はテトラヒドロ
フランである。特に好適な溶媒は、ベンゼン、キシレン
若しくはキシレン混合物又は特にトルエンである。異な
る溶媒の混合物もまた可能である。更に、反応混合物へ
の非−揮発性重合阻止剤、例えばジ−tert−ブチル−p
−クレゾールの添加はしばしば有利である。
【0030】シリル化に用いられる温度は、主としてシ
リル化剤の反応性及び用いる溶媒に依存し、広い範囲で
変えることができる。0〜60℃の温度又は好適には約
15〜50℃の温度が好都合である。反応時間は、同様
に広い範囲で変えることができ、例えば約15分から2
4時間であることができる。
【0031】用いるシリル化剤に従い、シリル化混合物
に酸受容体又は酸触媒を加えるのが有利である。酸受容
体の添加は、上述の式(4a)の化合物、例えばトリメ
チルクロロシランが、シリル化剤として用いられるとき
に、好適である。適切な酸受容体は、原理的に、塩基活
性を有する全ての化合物である。有機アミン、特に脂肪
族又は芳香族アミン、例えばピリジン及びtri −C1
4 アルキルアミン、好適にはトリエチルアミンであ
る。酸触媒の添加は、上記の式(4b)又は(4c)の
化合物が用いられるときに、好適である。酸触媒とし
て、例えば上述の式(4a)の化合物、例えばトリメチ
ルクロロシラン、又は有機酸、例えばトリクロロ酢酸を
用いることができる。
【0032】シリル化剤は、シリル化すべきウレタンに
基づいて、少なくとも当量、好適には100モル%まで
の過剰で用いられる。シリル化剤が過剰で用いられると
き、それは、シリル化すべきウレタンに基づいて、好適
には5〜50モル%、特に5〜30モル%のモル過剰で
存在する。酸受容体が用いられるとき、それは、シリル
化剤に基づいて、好都合には約当モルで存在している。
【0033】例えば、上述の式(5)に相当する、生成
されたエチレン性不飽和のN−シリルウレタンは、単離
若しくは精製の後、又は処理せずに直接に、熱的にシリ
ルエーテルの脱離により、所望のイソシアナートへ変換
される。熱分解は、好都合には不活性溶媒、例えば上述
の脂肪族若しくは芳香族炭化水素、好適にはベンゼン、
トルエン若しくはキシレン、特にトルエン中で、上昇し
た温度、例えば40〜150℃、好適には70〜120
℃、特に80〜100℃で行われる。更に、非−揮発性
重合阻止剤、例えばジーtert−ブチル−p−クレゾール
の存在下に、反応及び/又は処理を行うのが有利であ
る。
【0034】得られた式(1)の化合物は、それ自体既
知の方法、例えば蒸留により、反応混合物から単離及び
精製することができる。当業者は、本発明の反応工程及
び反応混合物の処理が、最終生成物及びシリル化中間体
の湿気へ感受性のために、一般に保護ガス、例えば窒素
又はアルゴン下で行われることを知っている。
【0035】本発明の好適な実施態様は、上述の式
(1)の化合物(式中、xは、数1であり、Bは、式
(2)(ここで、B1 は、直鎖又は分岐鎖のC2 −C8
アルキレンである)の基であり、そしてR1 は、水素又
はメチルである)の化合物を製造するための方法であっ
て、上記の式(3)(ここで、R2 は、エチル又はフェ
ニルであり、そしてR1 、B及びxは、上記と同義であ
る)の化合物を、アルキルシリルハライド、アルキルシ
リルアミン、ヘキサアルキル−ジシラザン及びN−シリ
ルアセトアミドよりなる群から選択されるシリル化剤と
反応させて、上述の式(5)の化合物を形成させ、次い
で処理せずに直接にその化合物を70〜120℃の温度
で熱分解に付すことを特徴とする方法に関する。
【0036】例えば、上記の式(3)に相当するウレタ
ン前駆体は、それ自体知られているか、又はそれ自体知
られた方法で得ることができる。
【0037】上述の式(3)(式中、xは、数0であ
る)の前駆体は、例えばビニルハライド、例えばビニル
ブロミドと、カルバミン酸エステル例えばウレタンとの
反応により得ることができる。
【0038】式(3)(xは、数1である)の化合物
は、式(6):
【0039】
【化21】
【0040】(式中、B及びR1 は、それぞれ上記と同
義である)の化合物を、式(7):
【0041】
【化22】
【0042】(式中、Xは、ハロゲン、好適にクロロで
あり、そしてR2 は、上記と同義である)のハロギ酸エ
ステルと反応させることにより得ることができる。
【0043】式(3)(Bは、上述の式(2)の基であ
る)の化合物の製造は、式(8):
【0044】
【化23】
【0045】(式中、Xは、ハロゲン、好適にはクロロ
であり、そしてR1 は、上記と同義である)の化合物
を、式(9):
【0046】
【化24】
【0047】(式中、B1 及びR2 は、上記と同義であ
る)の化合物との反応により得ることができる。式
(6)、(7)、(8)及び(9)の化合物は、すべて
知られているか、又はそれ自体既知の方法を用いて調製
することができる。
【0048】本発明の好適な実施態様は、式(1a):
【0049】
【化25】
【0050】(式中、R1 は、水素又はメチルであり、
そしてB1 は、直鎖又は分岐鎖のC2 −C12アルキレン
(これらは、中断されていないか、又は1個若しくは2
個以上の酸素原子で中断されている)である)で示され
る化合物を製造する方法であって、(a)式(6a):
【0051】
【化26】
【0052】(式中、R1 及びB1 は、それぞれ、上記
と同義である)で示される化合物又はその酸付加塩を、
式(7):
【0053】
【化27】
【0054】(式中、Xは、ハロゲンであり、そしてR
2 は、C1 −C4 アルキル又はフェニル(これらは、非
置換であるか、又はC1 −C4 アルキル、C1 −C4
ルコキシ若しくはハロゲンで置換されている)である)
のハロギ酸エステルと反応させ、式(3a):
【0055】
【化28】
【0056】の化合物を形成させ、(b)(a)により
得られるウレタン化合物を、シリル化剤の助けにより、
式(5a):
【0057】
【化29】
【0058】(式中、R3 、R3 ′及びR3 ″は、それ
ぞれ他と独立して、C1 −C4 アルキルであり、そして 変数:R1 、R2 及びB1 は、上記と同義である)の化
合物へ変換し、次いで(c)(b)により得られるN−
シリルウレタン化合物の熱分解により、式(1)の化合
物へ変換することを特徴とする方法に関する。
【0059】本発明の更に好適な実施態様は、式(1
a):
【0060】
【化30】
【0061】(式中、R1 は、水素又はメチルであり、
そしてB1 は、直鎖又は分岐鎖のC2 −C12アルキレン
(これらは、中断されていないか、又は1個若しくは2
個以上の酸素原子で中断されている)である)で示され
る化合物を製造する方法であって、(a)式(8):
【0062】
【化31】
【0063】(式中、R1 は、上記と同義であり、そし
てXは、ハロゲンである)で示される化合物を、式
(9):
【0064】
【化32】
【0065】(式中、R2 は、C1 −C4 アルキル又は
フェニル(これらは、非置換であるか、又はC1 −C4
アルキル、C1 −C4 アルコキシ若しくはハロゲンで置
換されている)であり、B1 は、上記と同義である)の
化合物と反応させて、式(3a):
【0066】
【化33】
【0067】の化合物を形成させ、
【0068】(b)(a)により得られるウレタン化合
物を、シリル化剤の助けにより、式(5a):
【0069】
【化34】
【0070】(式中、R3 、R3 ′及びR3 ″は、それ
ぞれ他と独立して、C1 −C4 アルキルであり、そして 変数:R1 、R2 及びB1 は、上記と同義である)の化
合物へ変換し、次いで(c)(b)により得られるN−
シリルウレタン化合物の熱分解により、式(1)の化合
物へ変換することを特徴とする方法に関する。
【0071】本発明の方法により製造することができ、
例えば上記の式(1)の化合物に相当するエチレン性不
飽和イソシアナートは、広範囲の生産物、例えば製薬又
は殺草剤の分野での生産物の原料として用いることがで
きるか、又は特にポリマー又はコポリマーの製造のモノ
マー又はコモノマーとして用いることができる。この化
合物は、多くの生物医学製品及び材料、例えばコンタク
トレンズの製造に用いられる、特に重合しうるマクロマ
ー及びマクロ−モノマーの製造に有用である。
【0072】以下の実施例は、本発明を更に詳細に説明
するためのものである;しかしながら、それらはいかな
る方法においてもその範囲を限定することを意図してい
ない。特に断らないかぎり、温度は摂氏度で与えられて
いる。
【0073】
【実施例】
式(3)のウレタンの調製
【0074】実施例1:エタノールアミン608mlを窒
素雰囲気下に反応容器中で乾燥メチレンクロリド13リ
ットルに溶解し、次いでテトラブチルアンモニウムブロ
ミド6.7g及び炭酸ナトリウム2,378gを加え
た。混合物を均一懸濁物が生成するまで攪拌し、10℃
まで冷却した。乾燥メチレンクロリド5リットル中のフ
ェニルクロロホーマート1,402mlを10〜15℃約
11時間で滴下により加え、発熱反応を氷を用いて外部
より冷却して制御した。添加が完了した後、原料が完全
に反応するまで攪拌を続けた(25℃で約30分)。得
られた懸濁液を濾過し、次いで回転濃縮器を用いて約1
リットルまで濃縮した。n−ヘキサン5リットルを加
え、得られた懸濁液を室温(25℃)で1晩攪拌した;
次いで懸濁液を10℃に冷却し、固形物を濾過により単
離した。得られた結晶性生成物をn−ヘキサン500ml
で2回洗浄し、30℃で真空下に乾燥した。化合物:N
−(2−ヒドロキシエチル)−フェニルカーバマート
を、融点79〜80℃を有する白色結晶生成物として得
た。
【0075】上記に調製したN−(2−ヒドロキシエチ
ル)−フェニルカーバマート620.3g及びメチレン
クロリド7.5リットルを反応容器中で窒素雰囲気下に
混合した。新たに蒸留したメタクリロイルクロリド1,
000mlを、得られた懸濁液に加えた。アルゴン保護ガ
スの弱い流れを反応容器に通しながら80℃での加熱を
1晩行った。透明溶液が生成した。25℃に冷却し、回
転濃縮器を用いて溶媒を完全に留去した。得られた結晶
性固体をトルエン5リットルとn−ヘキサン3リットル
の混合物から再結晶し、次いでn−ヘキサン500mlで
洗浄し、30℃、真空下に乾燥した。化合物:N−(2
−メタクリロイルエチル)−フェニルカーバマートを、
融点105〜106℃を有する白色結晶生成物として得
た。
【0076】実施例2:乾燥窒素下で完全に加熱された
反応容器中に、2−アミノエチルメタクリラート塩酸塩
15.56gを窒素雰囲気下に、乾燥N,N−ジメチル
アセトアミド30mlに溶解し、透明な淡黄色溶液を4℃
に冷却した。次いで、その温度で、(a)乾燥メチレン
クロリド50ml中のフェニルクロロホーマート15.6
6gの溶液、及び(b)乾燥メチレンクロリド50ml中
のトリエチルアミン20.5gの溶液を同時に加えた。
約4℃で1.5時間後、この混合物を室温に暖め、更に
12時間攪拌した。ジ−tert−ブチル−p−クレゾール
15mgを加え、得られた白色懸濁液から、回転濃縮器を
用いてほとんどの溶媒を留去した。得られた懸濁物をメ
チレンクロリド200mlを加えて希釈し、それぞれ水2
00mlを用いて3回抽出した;有機相を炭酸ナトリウム
を用いて乾燥した。回転濃縮器を用いて蒸留により濃縮
した後、得られた残渣をジエチルエーテル/メチレンク
ロリド4:1から再結晶した。化合物:N−(2−メタ
クリロイルエチル)−フェニルカーバマートを融点11
0℃を有する白色結晶生成物の形態で得た。
【0077】実施例3:実施例1に記載した方法を用い
て、乾燥メチレンクロリド中のN−(2−ヒドロキシエ
チル)−フェニルカーバマート18.1gを、アクリロ
イルクロリド9.05g及びトリエチルアミン10.1
gと反応させ、化合物:N−(2−アクリロイルオキシ
エチル)フェニルカーバマートを得、トルエン/ヘキサ
ンから再結晶した。
【0078】式(1)のイソシアナートの調製 実施例4:実施例1又は2に従い得たN−(2−アクリ
ロイルオキシエチル)フェニルカーバマート400gを
湿気を厳密に排除しながらアルゴン保護ガス下に乾燥ト
ルエン3リットル中に懸濁した。乾燥トリエチルアミン
240g及びジ−tert−ブチル−p−クレゾール4g加
えた後、反応混合物を50℃に加熱し、次いで新たに蒸
留したトリメチルシリルクロリド204gを約20分か
けて滴下により加えた。50℃で6時間後にシリル化が
完結し、トリエチルアンモニウムクロリドを含む懸濁液
が生成した。
【0079】得られたN−シリル化ウレタンからのフェ
ノキシ−トリメチルシランの熱脱離を還流下(約100
℃)に約8時間この懸濁液を加熱することにより実施し
た。次いで、トリエチルアンモニウムクロリドを完全に
結晶化するために、室温で一晩攪拌した。反応混合物の
処理のために、乾燥トルエン100ml中のジ−tert−ブ
チル−p−クレゾール2gを加え、低沸点成分(過剰の
トリエチルアミン、トリメチルシリルクロリド)を約8
0〜100℃での蒸留により除いた。25℃に冷却した
後、トリエチルアンモニウムクロリドをアルゴン保護ガ
ス下で濾過により分離し、乾燥トルエンで数回洗浄し
た;集めた濾液を回転濃縮器を用いて約680gの量に
濃縮した。残渣を先ず約4〜5mbarで分留に注意せず急
速に蒸留した。沸点60〜80℃を有する画分を集め、
ジ−tert−ブチル−p−クレゾール2gを更に加え、ビ
グローカラムを用いる分留に付した。化合物:2−イソ
シアナトエチルメタクリラートを、7mbarで沸点60℃
を有する無色油状物として得た。
【0080】実施例5:実施例4に記載した方法と同様
な方法で、実施例3に従い得たN−(2−アクリロイル
オキシエチル)−フェニルカーバマート47.6gを、
トリメチルクロロシラン22.8g及びトリエチルアミ
ン21.2gを用いて乾燥トルエン中でシリル化した。
中間体を単離せずに方法を継続し、熱分解、続いて分留
の後に、5mbarで沸点52〜54℃を有する化合物:2
−イソシアナトエチルアクリラートを得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08F 20/36 C08F 20/36 // C08G 18/81 C08G 18/81

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン性不飽和イソシアナートを製造
    する方法であって、 エチレン性不飽和ウレタンをウレタン窒素位置でシリル
    化し、次いで得られたエチレン性不飽和N−シリル−ウ
    レタンを、上昇した温度での熱分解により所望のイソシ
    アナートに変換することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 式(1): 【化1】 (式中、 R1 は、水素又はメチルであり、 xは、0又は1の数であり、 Bは、フェニレン若しくはC7 −C12アラルキレン(こ
    れらは、それぞれ、非置換であるか、又はC1 −C4
    ルキル若しくはC1 −C4 アルコキシで置換されてい
    る)又は式(2): 【化2】 (式中、 B1 は、直鎖又は分岐鎖のC2 −C12アルキレン(これ
    らは、中断されていないか、又は1個若しくは2個以上
    の酸素原子で中断されている)で示される基である)で
    示される化合物を製造するための方法であって、 式(3): 【化3】 (式中、 R2 は、C1 −C4 アルキル又はフェニル(これらは、
    非置換であるか、又はC1 −C4 アルキル、C1 −C4
    アルコキシ若しくはハロゲンにより置換されている)で
    あり、そしてR1 、B及びxは、上記と同義である)で
    示されるエチレン性不飽和ウレタンを、シリル化剤の助
    けにより、式(5): 【化4】 (式中、 R3 、R3 ′及びR3 ″は、それぞれ他と独立して、C
    1 −C4 アルキルであり、そして 変数:R1 、R2 、B及びxは、上記と同義である)で
    示されるエチレン性不飽和N−シリル−ウレタンへ変換
    し、次いでその化合物を、上昇した温度でエチレン性不
    飽和のイソシアナートへ変換することを特徴とする、請
    求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 xが、数1である、請求項2記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 xが、数1であり、そしてBが、請求項
    2の式(2)の基である、請求項2又は3記載の方法。
  5. 【請求項5】 B1 が、直鎖又は分岐鎖のC2 −C8
    ルキレン、好適には直鎖C2 −C4 アルキレンである、
    請求項2〜4のいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 R2 が、C1 −C2 アルキル又はフェニ
    ル(これらは、非置換であるか、又はメチル、メトキシ
    若しくはクロロにより置換されている)、好適にはエチ
    ル又はフェニルである、請求項2〜5のいずれか1項記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 シリル化剤が、アルキルシリルハライ
    ド、アルキルシリルアミン、ヘキサアルキル−ジシラザ
    ン又はN−シリルアセトアミドである、請求項1〜6の
    いずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 シリル化剤が、式(4a)、(4b)、
    (4c)、(4d)又は(4e): 【化5】 (式中、 Xは、ハロゲンであり、 R3 、R3 ′及びR3 ″は、それぞれ他と独立して、C
    1 −C4 アルキルであり、 R4 及びR4 ′は、それぞれ他と独立して、水素又はC
    1 −C4 アルキルであり、そしてR5 は、C1 −C4
    ルキルである)に相当する、請求項1〜7のいずれか1
    項記載の方法。
  9. 【請求項9】 シリル化剤が、トリメチルシリルクロリ
    ド、ヘキサメチルジシラザン、N−トリメチルシリル−
    N,N−ジエチルアミン、N,O−ビス(トリメチルシ
    リル)アセトアミド若しくはN−トリメチルシリル−N
    −メチルアセトアミド、又はトリメチルシリルクロリド
    とヘキサメチルジシラザンの混合物である、請求項1〜
    8のいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 エチレン性不飽和ウレタンのシリル化
    を、保護ガス雰囲気下に非プロトン性有機溶媒中、15
    〜50℃の温度で行う、請求項1〜9のいずれか1項記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 エチレン性不飽和のN−シリル−ウレ
    タンを、精製せずに直接にエチレン性不飽和のウレタン
    に熱的に変換する、請求項1〜10のいずれか1項記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 エチレン性不飽和ウレタンを形成させ
    るための、エチレン性不飽和のN−シリル−ウレタンの
    熱分解を、保護ガス雰囲気下に非プロトン性有機溶媒
    中、70〜120℃の温度で行う、請求項1〜11のい
    ずれか1項記載の方法。
  13. 【請求項13】 式(1)(ここで、xは、数1であ
    り、Bは、式(2)(ここで、B1 は、直鎖又は分岐鎖
    のC2 −C8 アルキレンである)の基であり、R1 は、
    水素又はメチルである)の化合物を製造するための方法
    であって、式(3)(ここで、R2 はエチル又はフェニ
    ルであり、そしてR1 、B及びxは、上記と同義であ
    る)の化合物を、アルキルシリルハライド、アルキルシ
    リルアミン、ヘキサアルキル−ジシラザン及びN−シリ
    ルアセトアミドよりなる群から選択されるシリル化剤と
    反応させて、式(5)の化合物を形成させ、次いでこの
    化合物を、精製せずに直接に70〜120℃の温度で熱
    分解に付すことを特徴とする、請求項2記載の方法。
  14. 【請求項14】 R2 が、フェニルであり、そして熱分
    解を、80〜100℃の温度で行う、請求項13記載の
    方法。
  15. 【請求項15】 式(1a): 【化6】 (式中、 R1 は、水素又はメチルであり、そしてB1 は、直鎖又
    は分岐鎖のC2 −C12アルキレン(これらは、中断され
    ていないか、又は1個若しくは2個以上の酸素原子で中
    断されている)である)で示される化合物を製造する方
    法であって、(a)式(6a): 【化7】 (式中、 R1 及びB1 は、それぞれ、上記と同義である)で示さ
    れる化合物又はその酸付加塩を、式(7): 【化8】 (式中、 Xは、ハロゲンであり、そしてR2 は、C1 −C4 アル
    キル又はフェニル(これらは、非置換であるか、又はC
    1 −C4 アルキル、C1 −C4 アルコキシ若しくはハロ
    ゲンで置換されている)である)のハロギ酸エステルと
    反応させて、式(3a): 【化9】 の化合物を形成させ、(b)(a)により得られるウレ
    タン化合物を、シリル化剤の助けにより、式(5a): 【化10】 (式中、 R3 、R3 ′及びR3 ″は、それぞれ他と独立して、C
    1 −C4 アルキルであり、そして 変数:R1 、R2 及びB1 は、上記と同義である)の化
    合物へ変換し、次いで(c)(b)により得られるN−
    シリルウレタン化合物を、熱分解により、式(1)の化
    合物へ変換することを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 式(1a): 【化11】 (式中、 R1 は、水素又はメチルであり、そしてB1 は、直鎖又
    は分岐鎖のC2 −C12アルキレン(これらは、中断され
    ていないか、又は1個若しくは2個以上の酸素原子で中
    断されている)である)で示される化合物を製造する方
    法であって、(a)式(8): 【化12】 (式中、 R1 は、上記と同義であり、そしてXは、ハロゲンであ
    る)で示される化合物を、式(9): 【化13】 (式中、 R2 は、C1 −C4 アルキル又はフェニル(これらは、
    非置換であるか、又はC1 −C4 アルキル、C1 −C4
    アルコキシ若しくはハロゲンで置換されている)であ
    り、 B1 は、上記と同義である)の化合物と反応させて、式
    (3a): 【化14】 の化合物を形成させ、(b)(a)により得られるウレ
    タン化合物を、シリル化剤の助けにより、式(5a): 【化15】 (式中、 R3 、R3 ′及びR3 ″は、それぞれ他と独立して、C
    1 −C4 アルキルであり、そして 変数:R1 、R2 及びB1 は、上記と同義である)の化
    合物へ変換し、次いで(c)(b)により得られるN−
    シリルウレタン化合物を、熱分解により、式(1)の化
    合物へ変換することを特徴とする方法。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか1項記載の
    方法により得られるエチレン性不飽和イソシアナートの
    ポリマー又はコポリマーの製造においての、モノマー又
    はコモノマーとしての用途。
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