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JPH10182340A - 多層型化粧料 - Google Patents

多層型化粧料

Info

Publication number
JPH10182340A
JPH10182340A JP35699096A JP35699096A JPH10182340A JP H10182340 A JPH10182340 A JP H10182340A JP 35699096 A JP35699096 A JP 35699096A JP 35699096 A JP35699096 A JP 35699096A JP H10182340 A JPH10182340 A JP H10182340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cosmetic
powder
polyethylene glycol
feeling
molecular weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35699096A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Onoue
聡 尾之上
Atsushi Munakata
温志 棟方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
Priority to JP35699096A priority Critical patent/JPH10182340A/ja
Publication of JPH10182340A publication Critical patent/JPH10182340A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】良好なしっとり感を有し、且つ、べたつき感の
低減された使用感に優れた多層型化粧料を提供する。 【解決手段】分子量10万〜500万のポリエチレング
リコール0.001〜1重量%と、粒子形状が球状ない
しは球状に近い粉体0.01〜10重量%とを含有する
ことを特徴とする多層型化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層型化粧料に関
し、更に詳細には、優れた保湿効果及びしっとり感を有
し、皮膚の潤いを保ち、且つ、べたつき感が低減された
使用感を付与する多層型化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧料には、乾燥に起因する皮膚
のかさつきや肌荒れを防止し、改善するために種々の保
湿剤が配合されている。保湿剤は、皮膚を構成する表皮
や角質層に水分を保留せしめ皮膚に保湿性を付与し、柔
軟性を保つ作用を有するものであり、グリセリン、1,
3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ソル
ビトール等の水溶性多価アルコール類、ポリエチレング
リコール、ヒアルロン酸等の水溶性高分子、ピロリドン
カルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、アロエ抽出
物、尿素等が知られている。近年、保湿効果の向上のた
めに、より高分子のポリエチレングリコールの配合も試
みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高分子
量のポリエチレングリコールは、良好な保湿効果を有す
る者の、反面、使用後にべたつき感が残るため多量に配
合することができず、結果的にその保湿効果にも自ずと
限界があった。これを解消するため、高分子シリコーン
を併用する試み(特開平5−262618号)もなされ
ているが、その効果はいまだ充分とは言い難い。従っ
て、優れた保湿効果並びにしっとり感を有し、且つ、使
用感の良好な化粧料の開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記実情に鑑み、本発明
者等は鋭意研究の結果、高分子量のポリエチレングリコ
ールと特定形状の粉体とを含有することにより、優れた
しっとり感とべたつきの低減を兼ね備えることができる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち本
発明は、次の成分(A)〜(B); (A)分子量10万〜500万のポリエチレングリコー
ル 0.001〜1重量% (B)粒子径が球状ないしは球状に近い粉体 0.01
〜10重量%を含有することを特徴とする多層型化粧料
である。以下、詳細に説明する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる(A)成分の
分子量10万〜500万のポリエチレングリコールとし
ては、例えば、ポリオックス(ユニオンカーバイド社
製)、アルコックス(明成化学工業社製)等を用いるこ
とができる。該ポリエチレングリコールの配合量は、
0.001〜1重量%(以下、単に「%」と記す)であ
り、好ましくは、0.01〜0.5%である。0.00
1%未満であると、良好なしっとり感が得られず、ま
た、1%を超えて配合すると、後述する特定形状の粉体
を配合したといえどもべたつき感が著しく、使用に適さ
ない。
【0006】本発明に用いられる他の必須成分の(B)
成分は、粒子径が球状ないしは球状に近い粉体である。
この形状を有するものであれば有機粉体、無機粉体のい
ずれをも使用することができる。該粉体の平均粒子径は
特に限定されないが、好ましくは、0.1〜50μmで
ある。就中、好ましい粉体としては、無水ケイ酸、トウ
モロコシデンプン、コーンスターチ、ナイロンパウダー
から選ばれる一種又は二種以上である。該粉体の配合量
は、0.01〜10%であり、好ましくは、0.5〜
5.0%である。0.01%未満であると、前述した高
分子量ポリエチレングリコールのべたつき感を低減する
ことができず、また、10%を超えて配合すると、高分
子量ポリエチレングリコールを配合したといえども良好
なしっとり感を得ることができない。
【0007】本発明の多層型化粧料の形態としては、粉
体層と水系層からなる2層型化粧料、粉体層と水系層並
びに油系層からなる3層型化粧料等が挙げられる。より
好ましくは、油系層としてシリコーン油を配合した3層
型化粧料である。
【0008】この場合に用いられるシリコーン油として
は、揮発性シリコーンが好ましく、例えば、下記一般式
(1)で示される低分子量のジメチルポリシロキサン
や、下記一般式(2)で示される環状シリコーンである
オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシク
ロペンタシロキサン等が挙げられる。
【0009】
【化1】
【0010】[式中、m:0〜3の整数を示す]
【0011】
【化2】
【0012】[式中、n:4〜6の整数を示す]
【0013】シリコーン油の配合量としては特に限定さ
れないが、好ましくは、1〜5%である。この範囲内で
用いることにより、本発明の効果がより顕著なものとな
る。
【0014】本発明の多層型化粧料には、上記必須成分
に加えて通常の化粧料に配合される成分、例えば、界面
活性剤、油剤、粉体、アルコール、紫外線吸収剤、防腐
剤、香料、美容成分、水等を本発明の効果を損なわない
範囲で適宜配合することができる。
【0015】
【実施例】次に実施例を挙げて更に詳述するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
【0016】実施例1〜4及び比較例1〜4 多層型化
粧料 表1及び表2に示す組成の多層型化粧料を製造し、しっ
とり感、べたつきのなさについて評価した。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】(製法) A:成分3〜6を均一に溶解する。 B:成分7〜10及び12を混合し、これにAを添加し
て混合する。 C:Bに成分1〜2及び11を添加混合し、多層型化粧
料を得た。
【0020】(評価方法)18〜25才の女性パネル1
0名により、使用テストを行った。上記サンプルを使用
時に充分振り混ぜて均一に分散した後、適量塗布して、
しっとり感、べたつきのなさ及び油感のなさについて下
記基準により5段階評価した。さらに、それを平均して
判定した。 [評価][内容] 5点:非常に良好。 4点:良好。 3点:普通。 2点:やや不良。 1点:不良。 [判定] ◎:平均点4.5点以上。 ○:平均点3.5点以上4.5点未満。 △:平均点2.5点以上3.5点未満。 ×:平均点2.5点未満。 上記評価方法より得られた結果を表1に併せて示す。
【0021】評価結果からも明らかなように、本発明に
係わる実施例1〜4は、優れたしっとり感を有し、且
つ、べたつき感並びに油感が低減されたものであり、使
用感に優れたものであった。それに対し、比較例ではす
べての項目を満足するものは得られなかった。
【0022】 実施例5 3層型化粧料 (成分) (%) 1.コーンスターチ 0.5 2.亜鉛華 1.0 3.精製水 5.0 4.エタノール 15.0 5.ポリオキシエチレン(50)イソステアリン酸 0.5 硬化ヒマシ油 6.香料 適量 7.防腐剤 適量 8.塩化アルミニウム 0.5 9.1,3−ブチレングリコール 3.0 10.高重合ポリエチレングリコール(注1) 0.02 11.精製水 残量 12.クエン酸ナトリウム 0.5 13.環状ジメチルポリシロキサン 2.0 注1:ポリオックス(分子量200万;ユニオンカーバイド社製)
【0023】(製法) A:成分1〜3を均一に分散する。 B:成分4〜7を均一に溶解し、これを成分8〜11を
混合したものに添加して混合する。 C:BにAを添加し、さらに成分12〜13を添加混合
して3層型化粧料を得た。 実施例5は、しっとり感を有し、べたつきもなく、さっ
ぱり感のある3層型化粧料であった。
【0024】 実施例6 2層型化粧料 (成分) (%) 1.ナイロン末 0.5 2.精製水 5.0 3.エタノール 15.0 4.ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油 0.1 5.防腐剤 適量 6.香料 適量 7.高重合ポリエチレングリコール(注1) 0.01 8.精製水 残量 注1:アルコックス(分子量40万;明成化学工業社製)
【0025】(製法) A:成分1〜2を均一に分散する。 B:成分3〜6を均一に溶解し、これを成分7〜8を混
合したものに添加して混合する。 C:BにAを添加混合して2層型化粧料を得た。 実施例6は、しっとり感を有し、べたつきの少ない2層
型化粧料であった。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の多層型化
粧料は、優れたしっとり感を有し、且つ、べたつき感の
低減された、官能特性の良好なものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年7月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高分子
量のポリエチレングリコールは、良好な保湿効果を有す
ものの、反面、使用後にべたつき感が残るため多量に
配合することができず、結果的にその保湿効果にも自ず
と限界があった。これを解消するため、高分子シリコー
ンを併用する試み(特開平5−262618号)もなさ
れているが、その効果はいまだ充分とは言い難い。従っ
て、優れた保湿効果並びにしっとり感を有し、且つ、使
用感の良好な化粧料の開発が望まれていた。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【課題を解決するための手段】上記実情に鑑み、本発明
者等は鋭意研究の結果、高分子量のポリエチレングリコ
ールと特定形状の粉体とを含有することにより、優れた
しっとり感とべたつきの低減を兼ね備えることができる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち本
発明は、次の成分(A)〜(B); (A)分子量10万〜500万のポリエチレングリコー
ル 0.001〜1重量% (B)粒子形状が球状ないしは球状に近い粉体 0.0
1〜10重量%を含有することを特徴とする多層型化粧
料である。以下、詳細に説明する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】本発明に用いられる他の必須成分の(B)
成分は、粒子形状が球状ないしは球状に近い粉体であ
る。この形状を有するものであれば有機粉体、無機粉体
のいずれをも使用することができる。該粉体の平均粒子
径は特に限定されないが、好ましくは、0.1〜50μ
mである。就中、好ましい粉体としては、無水ケイ酸、
トウモロコシデンプン、コーンスターチ、ナイロンパウ
ダーから選ばれる一種又は二種以上である。該粉体の配
合量は、0.01〜10%であり、好ましくは、0.5
〜5.0%である。0.01%未満であると、前述した
高分子量ポリエチレングリコールのべたつき感を低減す
ることができず、また、10%を超えて配合すると、高
分子量ポリエチレングリコールを配合したといえども良
好なしっとり感を得ることができない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】(評価方法)18〜25才の女性パネル1
0名により、使用テストを行った。上記サンプルを使用
時に充分振り混ぜて均一に分散した後、適量塗布して、
しっとり感、べたつきのなさ及び油感のなさについて下
記基準により5段階評価した。さらに、それを平均して
判定した。 [評価][内容] 5点:非常に良好 4点:良好 3点:普通 2点:やや不良 1点:不良 [判定] ◎:平均点4.5点以上 〇:平均点3.5点以上4.5点未満 △:平均点2.5点以上3.5点未満 ×:平均点2.5点未満 上記評価方法より得られた結果を表1及び表2に併せて
示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の成分(A)〜(B); (A)分子量10万〜500万のポリエチレングリコー
    ル 0.001〜1重量% (B)粒子径が球状ないしは球状に近い粉体 0.01
    〜10重量%を含有することを特徴とする多層型化粧
    料。
  2. 【請求項2】(B)成分の平均粒子径が、0.1〜50
    μmであることを特徴とする請求項1記載の多層型化粧
    料。
  3. 【請求項3】(B)成分が、無水ケイ酸、トウモロコシ
    デンプン、コーンスターチ、ナイロンパウダーから選ば
    れる一種又は二種以上であることを特徴とする請求項1
    又は2のいずれかに記載の多層型化粧料。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の成分に加
    え、さらに成分(C)として揮発性シリコーンを含有す
    ることを特徴とする多層型化粧料。
JP35699096A 1996-12-26 1996-12-26 多層型化粧料 Pending JPH10182340A (ja)

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JP35699096A JPH10182340A (ja) 1996-12-26 1996-12-26 多層型化粧料

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004506665A (ja) * 2000-08-22 2004-03-04 ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ 透明または半透明のパッケージ内の分離する多層の個人用洗浄組成物
JP2010090044A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Kao Corp 二層型化粧料
JP2017502980A (ja) * 2014-01-14 2017-01-26 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー ヒトの皮膚の外観及び感触を改善するための多工程製品
JP2017502987A (ja) * 2014-01-14 2017-01-26 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー ヒトの皮膚の外観及び感触を改善するための多工程製品

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040120

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