JPH10176648A - ペルトン水車装置 - Google Patents
ペルトン水車装置Info
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- JPH10176648A JPH10176648A JP8336515A JP33651596A JPH10176648A JP H10176648 A JPH10176648 A JP H10176648A JP 8336515 A JP8336515 A JP 8336515A JP 33651596 A JP33651596 A JP 33651596A JP H10176648 A JPH10176648 A JP H10176648A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E10/20—Hydro energy
Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】遮音効果に経年変化を伴わない遮音装置を備え
たペルトン水車装置を提供する。 【解決手段】ペルトン水車装置1は、従来例に対して、
水流カーテン29によって騒音の伝播の抑止を行う遮音
装置2を備えている。この水流カーテン29の形成に用
いられる水31は、水車ランナの駆動に用いられる高圧
水,水車ランナの駆動に用いられた後の水などの適宜の
水源から配管路3を介して遮音装置2に供給される。こ
の遮音装置2は、ペルトン水車装置1の場合には、放水
路96の入口部96aに沿わせて設置されているが、放
水路96の出口部96bや,入口部96aから出口部9
6bの間の適宜の場所に設置することもできる。
たペルトン水車装置を提供する。 【解決手段】ペルトン水車装置1は、従来例に対して、
水流カーテン29によって騒音の伝播の抑止を行う遮音
装置2を備えている。この水流カーテン29の形成に用
いられる水31は、水車ランナの駆動に用いられる高圧
水,水車ランナの駆動に用いられた後の水などの適宜の
水源から配管路3を介して遮音装置2に供給される。こ
の遮音装置2は、ペルトン水車装置1の場合には、放水
路96の入口部96aに沿わせて設置されているが、放
水路96の出口部96bや,入口部96aから出口部9
6bの間の適宜の場所に設置することもできる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、発生される騒音
の外部への伝播の抑止を行うための遮音装置を備えた立
軸式,横軸式などのペルトン水車装置に係わり、遮音装
置の耐久性の改善を図った改良された構成に関する。
の外部への伝播の抑止を行うための遮音装置を備えた立
軸式,横軸式などのペルトン水車装置に係わり、遮音装
置の耐久性の改善を図った改良された構成に関する。
【0002】
【従来の技術】水力発電装置用などに用いられる水車装
置としては、よく知られているように各種の形式の水車
装置が適用されているが、これ等の内、ペルトン水車装
置は、高落差用の水車装置として採用されている。この
ペルトン水車装置は、備える水車ランナが空気と水とが
混在している空間で回転を行うように構成されており、
このことがフランシス水車装置,カプラン水車装置など
の他の形式の水車装置と異なっている。
置としては、よく知られているように各種の形式の水車
装置が適用されているが、これ等の内、ペルトン水車装
置は、高落差用の水車装置として採用されている。この
ペルトン水車装置は、備える水車ランナが空気と水とが
混在している空間で回転を行うように構成されており、
このことがフランシス水車装置,カプラン水車装置など
の他の形式の水車装置と異なっている。
【0003】図7〜図10を用いて、一般例のペルトン
水車装置について説明をする。図7は、高負荷状態で運
転されている一般例の立軸式のペルトン水車装置を模式
的に示すその断面図であり、図8は、高負荷状態で運転
されている一般例の横軸式のペルトン水車装置を模式的
に示すその断面図である。また、図9は、軽負荷状態で
運転されている一般例の立軸式のペルトン水車装置を模
式的に示すその断面図であり、図10は、軽負荷状態で
運転されている一般例の横軸式のペルトン水車装置を模
式的に示すその断面図である。
水車装置について説明をする。図7は、高負荷状態で運
転されている一般例の立軸式のペルトン水車装置を模式
的に示すその断面図であり、図8は、高負荷状態で運転
されている一般例の横軸式のペルトン水車装置を模式的
に示すその断面図である。また、図9は、軽負荷状態で
運転されている一般例の立軸式のペルトン水車装置を模
式的に示すその断面図であり、図10は、軽負荷状態で
運転されている一般例の横軸式のペルトン水車装置を模
式的に示すその断面図である。
【0004】まず、図7,図9において、9は、多数の
ランナバケット92がその外周面に沿って放射状に取り
付けられている水車ランナ91と、水車軸93と、ノズ
ル94と、水車ハウジング95と、放水路96とを備え
た立軸式のペルトン水車装置である。水車軸93は、そ
の中心軸線が垂直方向とされて水車ハウジング95に回
転自在に支持されると共に、水車ランナ91をその回転
中心位置が水車軸93の中心軸線と合致させて装着して
いる。ノズル94は、水車ランナ91の駆動を行う高圧
水81をランナバケット92に向けて噴出するための装
置である。水車ハウジング95は、水車軸93を回転自
在に支持し、ノズル94を水車ランナ91の周囲に沿っ
て取り付けると共に、水車ランナ91を覆って配備され
ている。
ランナバケット92がその外周面に沿って放射状に取り
付けられている水車ランナ91と、水車軸93と、ノズ
ル94と、水車ハウジング95と、放水路96とを備え
た立軸式のペルトン水車装置である。水車軸93は、そ
の中心軸線が垂直方向とされて水車ハウジング95に回
転自在に支持されると共に、水車ランナ91をその回転
中心位置が水車軸93の中心軸線と合致させて装着して
いる。ノズル94は、水車ランナ91の駆動を行う高圧
水81をランナバケット92に向けて噴出するための装
置である。水車ハウジング95は、水車軸93を回転自
在に支持し、ノズル94を水車ランナ91の周囲に沿っ
て取り付けると共に、水車ランナ91を覆って配備され
ている。
【0005】放水路96は、水車ハウジング95に接続
されていて、水車ランナ91の駆動に用いられた後の水
83の,ペルトン水車装置9の外部への排出を行うもの
であり、水83の出口部は、適宜の排出先(河川,調整
池などであることが一般である)と接続されている。ノ
ズル94から,水車ランナ91のランナバケット92に
向けて噴出された高圧水81は、ランナバケット92に
衝突して水車ランナ91にエネルギーを与えた後に、飛
散水82となって、ランナバケット92から飛散され
る。この飛散水82は、飛散水82Aと飛散水82Bと
に、大きく分けて把握することができる。飛散水82A
とは、飛散水82の内、ランナバケット92から水車ハ
ウジング95の内側壁面にまで飛散した後に、この内側
壁面に沿って流れ下る飛散水である。
されていて、水車ランナ91の駆動に用いられた後の水
83の,ペルトン水車装置9の外部への排出を行うもの
であり、水83の出口部は、適宜の排出先(河川,調整
池などであることが一般である)と接続されている。ノ
ズル94から,水車ランナ91のランナバケット92に
向けて噴出された高圧水81は、ランナバケット92に
衝突して水車ランナ91にエネルギーを与えた後に、飛
散水82となって、ランナバケット92から飛散され
る。この飛散水82は、飛散水82Aと飛散水82Bと
に、大きく分けて把握することができる。飛散水82A
とは、飛散水82の内、ランナバケット92から水車ハ
ウジング95の内側壁面にまで飛散した後に、この内側
壁面に沿って流れ下る飛散水である。
【0006】また、飛散水82Bとは、飛散水82の
内、ランナバケット92から下方に向けて飛散された飛
散水である。なお、飛散水82Aと飛散水82Bとを総
称する場合について、以降、飛散水82と言うことにす
る。そうして、ペルトン水車装置9の出力が増大される
ほど高圧水81の噴出量が増大されるので、飛散水82
Aの量が増大されることになるが、ペルトン水車装置9
の出力が低い場合には、飛散水82のほとんどは飛散水
82Bで占められることになっている。また、前記の水
83は、飛散水82によって水車ハウジング95内に生
成された水である。
内、ランナバケット92から下方に向けて飛散された飛
散水である。なお、飛散水82Aと飛散水82Bとを総
称する場合について、以降、飛散水82と言うことにす
る。そうして、ペルトン水車装置9の出力が増大される
ほど高圧水81の噴出量が増大されるので、飛散水82
Aの量が増大されることになるが、ペルトン水車装置9
の出力が低い場合には、飛散水82のほとんどは飛散水
82Bで占められることになっている。また、前記の水
83は、飛散水82によって水車ハウジング95内に生
成された水である。
【0007】次に、図8,図10を用いての横軸式のペ
ルトン水車装置の説明に移る。図8,図10において
は、図7,図9に示した立軸式のペルトン水車装置の場
合と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略す
る。図8,図10において、7は、水車ランナ91と、
水車軸73と、ノズル94と、水車ハウジング75と、
放水路96とを備えた横軸式のペルトン水車装置であ
る。
ルトン水車装置の説明に移る。図8,図10において
は、図7,図9に示した立軸式のペルトン水車装置の場
合と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略す
る。図8,図10において、7は、水車ランナ91と、
水車軸73と、ノズル94と、水車ハウジング75と、
放水路96とを備えた横軸式のペルトン水車装置であ
る。
【0008】ペルトン水車装置7が備える水車軸73
は、その中心軸線が水平方向とされて水車ハウジング7
5に回転自在に支持されると共に、水車ランナ91をそ
の回転中心位置が水車軸の中心軸線と合致させて装着し
ている。水車ハウジング75は、水車軸を回転自在に支
持し、ノズル94を水車ランナ91の周囲に沿って取り
付けると共に、水車ランナ91を覆って配備されてい
る。
は、その中心軸線が水平方向とされて水車ハウジング7
5に回転自在に支持されると共に、水車ランナ91をそ
の回転中心位置が水車軸の中心軸線と合致させて装着し
ている。水車ハウジング75は、水車軸を回転自在に支
持し、ノズル94を水車ランナ91の周囲に沿って取り
付けると共に、水車ランナ91を覆って配備されてい
る。
【0009】前述のペルトン水車装置7,9では、図で
も明らかなごとく、水車ランナ91は、空気と水とが混
在している空間で回転を行う部位に設置されている。こ
のような水車ランナ91の設置構成を持つために、ペル
トン水車装置7,9の場合には、水車ランナ91が空気
中で高速回転することによって生じる、いわゆる風切り
音と呼ばれている種類の騒音の発生を免れることができ
ないことになっている。また、ペルトン水車装置7,9
では、水車ランナ91の駆動に使用された水83は、放
水路96を介してペルトン水車装置7,9の外部である
前記の排出先に排出されている。
も明らかなごとく、水車ランナ91は、空気と水とが混
在している空間で回転を行う部位に設置されている。こ
のような水車ランナ91の設置構成を持つために、ペル
トン水車装置7,9の場合には、水車ランナ91が空気
中で高速回転することによって生じる、いわゆる風切り
音と呼ばれている種類の騒音の発生を免れることができ
ないことになっている。また、ペルトン水車装置7,9
では、水車ランナ91の駆動に使用された水83は、放
水路96を介してペルトン水車装置7,9の外部である
前記の排出先に排出されている。
【0010】この放水路96は、ペルトン水車装置7,
9の内部空間をペルトン水車装置7,9の外部に連通さ
せる連通路になるので、前記のペルトン水車装置7,9
に特有の騒音は、この放水路96を経てペルトン水車装
置7,9の外部に伝播されてしまう可能性を持ってい
る。それでも、ペルトン水車装置7,9が比較的に高い
負荷状態で運転されている場合には、前記の騒音のペル
トン水車装置7,9の外部への伝播は抑止されている。
その理由は、この状態では、図7,図9中に例示されて
いるように、入口部96aにおける放水路96の開口部
が飛散水82Aによって塞がれており、この飛散水82
Aが持つ騒音の伝播を抑止する機能が働いているためで
ある。
9の内部空間をペルトン水車装置7,9の外部に連通さ
せる連通路になるので、前記のペルトン水車装置7,9
に特有の騒音は、この放水路96を経てペルトン水車装
置7,9の外部に伝播されてしまう可能性を持ってい
る。それでも、ペルトン水車装置7,9が比較的に高い
負荷状態で運転されている場合には、前記の騒音のペル
トン水車装置7,9の外部への伝播は抑止されている。
その理由は、この状態では、図7,図9中に例示されて
いるように、入口部96aにおける放水路96の開口部
が飛散水82Aによって塞がれており、この飛散水82
Aが持つ騒音の伝播を抑止する機能が働いているためで
ある。
【0011】しかしながら、ペルトン水車装置7,9が
比較的に低い負荷状態で運転されている場合には、図
8,図10中に例示されているように、飛散水82Aに
よって放水路96の開口部が塞がれることが無い。この
ような運転状態の場合には、前記の騒音は、放水路96
を経てペルトン水車装置7,9の外部に伝播されてしま
うことになり、このままでは、一種の公害としての騒音
問題が惹起されることになる。したがって、従来技術の
ペルトン水車装置にあっては、無負荷状態で運転されて
いる場合においても、前記の騒音が外部に伝播されるの
を抑止するために、遮音装置の設置が不可欠なのであ
る。このような理由で遮音装置が設置された従来技術の
ペルトン水車装置においては、この遮音装置には、可撓
性に優れたゴム材製の板材やシート材などが用いて、放
水路96の開口部を塞ぐようにしている。
比較的に低い負荷状態で運転されている場合には、図
8,図10中に例示されているように、飛散水82Aに
よって放水路96の開口部が塞がれることが無い。この
ような運転状態の場合には、前記の騒音は、放水路96
を経てペルトン水車装置7,9の外部に伝播されてしま
うことになり、このままでは、一種の公害としての騒音
問題が惹起されることになる。したがって、従来技術の
ペルトン水車装置にあっては、無負荷状態で運転されて
いる場合においても、前記の騒音が外部に伝播されるの
を抑止するために、遮音装置の設置が不可欠なのであ
る。このような理由で遮音装置が設置された従来技術の
ペルトン水車装置においては、この遮音装置には、可撓
性に優れたゴム材製の板材やシート材などが用いて、放
水路96の開口部を塞ぐようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術によ
るペルトン水車装置においては、発生される騒音の外部
への伝播が、遮音装置によって抑止されるので、騒音に
関する問題を発生すること無しに、ペルトン水車装置を
適宜の負荷状態で運転を行うことを可能にしている。し
かしながら、ゴム材製の板材などが用いられている従来
技術のペルトン水車装置用の遮音装置は、ゴム材が周知
の経年変化を持っている材料であることで、遮音効果の
監視や,ほぼ定期的な保守・点検作業が必要であり、こ
のことの改善が求められている。
るペルトン水車装置においては、発生される騒音の外部
への伝播が、遮音装置によって抑止されるので、騒音に
関する問題を発生すること無しに、ペルトン水車装置を
適宜の負荷状態で運転を行うことを可能にしている。し
かしながら、ゴム材製の板材などが用いられている従来
技術のペルトン水車装置用の遮音装置は、ゴム材が周知
の経年変化を持っている材料であることで、遮音効果の
監視や,ほぼ定期的な保守・点検作業が必要であり、こ
のことの改善が求められている。
【0013】この発明は、前述の従来技術の問題点に鑑
みなされたものであり、その目的は、遮音効果に経年変
化を伴わない遮音装置を備えたペルトン水車装置を提供
することにある。
みなされたものであり、その目的は、遮音効果に経年変
化を伴わない遮音装置を備えたペルトン水車装置を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明では前述の目的
は、 1)水車ランナと、水車ランナを回転駆動する高圧水を
水車ランナに向けて噴出させるノズルと、ノズルを保持
すると共に,水車ランナを覆って配備された水車ハウジ
ングと、水車ハウジングに接続されて水車ランナの駆動
に用いられた水の排出を行う放水路と、ペルトン水車装
置から発生される騒音のペルトン水車装置の外部への伝
播の抑止を行う遮音装置とを備えるペルトン水車装置に
おいて、遮音装置は、水車ハウジングの内部空間から前
記の外部への騒音の伝播を,水流を用いて形成された水
流カーテンを用いて抑止してなる構成とすること、また
は、 2)前記1項に記載の手段において、遮音装置が水流カ
ーテンの形成に用いる水は、水車ランナの駆動に用いら
れる高圧水を分岐させて得てなる構成とすること、また
は、 3)前記1項に記載の手段において、遮音装置が水流カ
ーテンの形成に用いる水は、水車ランナの駆動に用いら
れた後に,水車ハウジング内にまだ滞留されている水を
用いてなる構成とすること、さらにまたは、 4)前記1項に記載の手段において、遮音装置は、水車
ランナの駆動に用いられて水車ランナから飛散された水
を集める集水体を備え、遮音装置が水流カーテンの形成
に用いる水は、集水体によって集められた水を用いてな
る構成とすること、により達成される。
は、 1)水車ランナと、水車ランナを回転駆動する高圧水を
水車ランナに向けて噴出させるノズルと、ノズルを保持
すると共に,水車ランナを覆って配備された水車ハウジ
ングと、水車ハウジングに接続されて水車ランナの駆動
に用いられた水の排出を行う放水路と、ペルトン水車装
置から発生される騒音のペルトン水車装置の外部への伝
播の抑止を行う遮音装置とを備えるペルトン水車装置に
おいて、遮音装置は、水車ハウジングの内部空間から前
記の外部への騒音の伝播を,水流を用いて形成された水
流カーテンを用いて抑止してなる構成とすること、また
は、 2)前記1項に記載の手段において、遮音装置が水流カ
ーテンの形成に用いる水は、水車ランナの駆動に用いら
れる高圧水を分岐させて得てなる構成とすること、また
は、 3)前記1項に記載の手段において、遮音装置が水流カ
ーテンの形成に用いる水は、水車ランナの駆動に用いら
れた後に,水車ハウジング内にまだ滞留されている水を
用いてなる構成とすること、さらにまたは、 4)前記1項に記載の手段において、遮音装置は、水車
ランナの駆動に用いられて水車ランナから飛散された水
を集める集水体を備え、遮音装置が水流カーテンの形成
に用いる水は、集水体によって集められた水を用いてな
る構成とすること、により達成される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、この項の以下の説明におい
ては、図7〜図10に示した一般例のペルトン水車装置
と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
また、この項の以後の説明に用いる図中には、図7〜図
10で付した符号については、極力代表的な符号のみを
記すようにしている。
を参照して説明する。なお、この項の以下の説明におい
ては、図7〜図10に示した一般例のペルトン水車装置
と同一部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
また、この項の以後の説明に用いる図中には、図7〜図
10で付した符号については、極力代表的な符号のみを
記すようにしている。
【0016】図1は、この発明の実施の形態の一例によ
る立軸式のペルトン水車装置が低負荷状態で運転されて
いる場合を模式的に示すその断面図であり、図2は、図
1中に示された遮音装置の斜視図である。図1,図2に
おいて、1は、図7,図9に示した一般例による立軸式
のペルトン水車装置9に対して、遮音装置2を追加して
備えるようにした立軸式のペルトン水車装置である。図
1においては、水83の排出先19は調整池であるとし
て示しているが、前述したごとくに、河川などである場
合も知られている。ペルトン水車装置1においては、遮
音装置2は、放水路96の入口部96aに沿わせて設置
されている。
る立軸式のペルトン水車装置が低負荷状態で運転されて
いる場合を模式的に示すその断面図であり、図2は、図
1中に示された遮音装置の斜視図である。図1,図2に
おいて、1は、図7,図9に示した一般例による立軸式
のペルトン水車装置9に対して、遮音装置2を追加して
備えるようにした立軸式のペルトン水車装置である。図
1においては、水83の排出先19は調整池であるとし
て示しているが、前述したごとくに、河川などである場
合も知られている。ペルトン水車装置1においては、遮
音装置2は、放水路96の入口部96aに沿わせて設置
されている。
【0017】遮音装置2は、水31によって形成される
水流カーテン29により騒音の伝播の抑止を行う装置で
ある。一般に水流カーテンが騒音の伝播の抑止を行う機
能を持つことは、例えば、模型水車を用いた実験におい
て、前述の飛散水82Aの存在の有無に対応する騒音発
生量の増減として確認されている。この発明は、水流カ
ーテンが持つこの騒音伝播の抑止機能を、ペルトン水車
装置の遮音装置に積極的に応用したものである。
水流カーテン29により騒音の伝播の抑止を行う装置で
ある。一般に水流カーテンが騒音の伝播の抑止を行う機
能を持つことは、例えば、模型水車を用いた実験におい
て、前述の飛散水82Aの存在の有無に対応する騒音発
生量の増減として確認されている。この発明は、水流カ
ーテンが持つこの騒音伝播の抑止機能を、ペルトン水車
装置の遮音装置に積極的に応用したものである。
【0018】また、遮音装置2は、この事例の場合に
は、板材を直方体状に組み合わせて構成されており、そ
の底面には、図2中に示したごとく水流カーテン29を
噴出させるための開口21が形成されている。開口21
の横幅寸法Lは、遮音装置2によって形成される水流カ
ーテン29が放水路96の入口部96aを確実に塞ぐこ
とができるような寸法に設定されている。水流カーテン
29を形成するための水31は、適宜の水源から配管路
3を介して遮音装置2に供給される。
は、板材を直方体状に組み合わせて構成されており、そ
の底面には、図2中に示したごとく水流カーテン29を
噴出させるための開口21が形成されている。開口21
の横幅寸法Lは、遮音装置2によって形成される水流カ
ーテン29が放水路96の入口部96aを確実に塞ぐこ
とができるような寸法に設定されている。水流カーテン
29を形成するための水31は、適宜の水源から配管路
3を介して遮音装置2に供給される。
【0019】図1,図2に示すこの発明の実施の形態の
一例によるペルトン水車装置1では前述の構成としたの
で、水車ランナ91が空気中で高速回転することによっ
て生じるペルトン水車装置に特有の前述の騒音は、水流
カーテン29によってそれ以降の伝搬を抑止される。そ
うして、この水流カーテン29は、前述の飛散水82A
の場合とは異なり、ペルトン水車装置1の負荷状態に直
接影響を受けるものではない。したがって、遮音装置2
による騒音伝播の抑止機能は、ペルトン水車装置1の負
荷状態に関わりなく一定に保持されるのである。水流カ
ーテン29は、水83の水位の変動があってもその騒音
伝播の抑止機能に変化は無いし、従来技術によるペルト
ン水車装置用の遮音装置に用いられているゴム材とは異
なり経年変化が存在しないので、その遮音効果を長期間
にわたり安定に得ることができるのである。
一例によるペルトン水車装置1では前述の構成としたの
で、水車ランナ91が空気中で高速回転することによっ
て生じるペルトン水車装置に特有の前述の騒音は、水流
カーテン29によってそれ以降の伝搬を抑止される。そ
うして、この水流カーテン29は、前述の飛散水82A
の場合とは異なり、ペルトン水車装置1の負荷状態に直
接影響を受けるものではない。したがって、遮音装置2
による騒音伝播の抑止機能は、ペルトン水車装置1の負
荷状態に関わりなく一定に保持されるのである。水流カ
ーテン29は、水83の水位の変動があってもその騒音
伝播の抑止機能に変化は無いし、従来技術によるペルト
ン水車装置用の遮音装置に用いられているゴム材とは異
なり経年変化が存在しないので、その遮音効果を長期間
にわたり安定に得ることができるのである。
【0020】発明の実施の形態の項における今までの説
明では、ペルトン水車装置としては立軸式のペルトン水
車装置を対象として説明を行ってきたが、例えば、横軸
式のペルトン水車装置であっても同様に適用できること
は、勿論のことである。また、発明の実施の形態の項に
おける今までの説明では、ペルトン水車装置(例えば、
ペルトン水車装置1である)が備える遮音装置(例え
ば、遮音装置2である)は、放水路(例えば、放水路9
6である)の入口部(例えば、入口部96aである)に
設置されるとしてきたが、これに限定されるものではな
い。遮音装置は、水車ハウジング(例えば、水車ハウジ
ング95である)の外部への開口部,例えば,内部空間
から放水路に連なるペルトン水車装置の外部までの間に
設置されるのであれば、適宜の場所に設置することがで
きる。すなわち、遮音装置は、例えば、放水路の水(例
えば、水83である)に関する出口部96b、または、
放水路の入口部から出口部の間の適宜の場所に設置をす
ることができる。
明では、ペルトン水車装置としては立軸式のペルトン水
車装置を対象として説明を行ってきたが、例えば、横軸
式のペルトン水車装置であっても同様に適用できること
は、勿論のことである。また、発明の実施の形態の項に
おける今までの説明では、ペルトン水車装置(例えば、
ペルトン水車装置1である)が備える遮音装置(例え
ば、遮音装置2である)は、放水路(例えば、放水路9
6である)の入口部(例えば、入口部96aである)に
設置されるとしてきたが、これに限定されるものではな
い。遮音装置は、水車ハウジング(例えば、水車ハウジ
ング95である)の外部への開口部,例えば,内部空間
から放水路に連なるペルトン水車装置の外部までの間に
設置されるのであれば、適宜の場所に設置することがで
きる。すなわち、遮音装置は、例えば、放水路の水(例
えば、水83である)に関する出口部96b、または、
放水路の入口部から出口部の間の適宜の場所に設置をす
ることができる。
【0021】なおまた、発明の実施の形態の項における
今までの説明では、水流カーテン(例えば水流カーテン
29である)用の水(例えば水31である)の水源につ
いては、具体的には説明をしてこなかったが、この水源
には、例えば、放水路内を流れる水、排出先(例えば排
出先19である)の水、ペルトン水車装置に供給される
高圧水、水車ハウジング内の底部にある水、飛散水(例
えば、ペルトン水車装置が軽負荷において運転されてい
る状態であっても存在している飛散水82Bである)な
どを適宜に利用することができる。
今までの説明では、水流カーテン(例えば水流カーテン
29である)用の水(例えば水31である)の水源につ
いては、具体的には説明をしてこなかったが、この水源
には、例えば、放水路内を流れる水、排出先(例えば排
出先19である)の水、ペルトン水車装置に供給される
高圧水、水車ハウジング内の底部にある水、飛散水(例
えば、ペルトン水車装置が軽負荷において運転されてい
る状態であっても存在している飛散水82Bである)な
どを適宜に利用することができる。
【0022】これ等の多種類の水源の内、ペルトン水車
装置に供給される高圧水を利用することは、放水路内を
流れる水や排出先の水を利用する場合に対して、配管長
を短縮できることなどで有利である。また、水車ハウジ
ング内の底部にある水を汲み上げて利用することは、ペ
ルトン水車装置に供給される高圧水を利用する場合に対
して、エネルギーを利用し終えた水を利用できること
で、配管長を短縮できる有利さを維持しながら、高圧水
の利用効率を高めることができることになる。さらに、
飛散水を利用することは、配管長の短縮や高圧水の利用
効率の向上に関する有利さを維持しながら、水を汲み上
げるためのポンプ装置が不要にできることで、ペルトン
水車装置の補機用電力を低減できることになる。
装置に供給される高圧水を利用することは、放水路内を
流れる水や排出先の水を利用する場合に対して、配管長
を短縮できることなどで有利である。また、水車ハウジ
ング内の底部にある水を汲み上げて利用することは、ペ
ルトン水車装置に供給される高圧水を利用する場合に対
して、エネルギーを利用し終えた水を利用できること
で、配管長を短縮できる有利さを維持しながら、高圧水
の利用効率を高めることができることになる。さらに、
飛散水を利用することは、配管長の短縮や高圧水の利用
効率の向上に関する有利さを維持しながら、水を汲み上
げるためのポンプ装置が不要にできることで、ペルトン
水車装置の補機用電力を低減できることになる。
【0023】
【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。なお、この項の以下の説明においては、図
1,図2に示したこの発明の実施の形態の例のペルトン
水車装置、および、図7〜図10に示した一般例のペル
トン水車装置と同一部分には同じ符号を付し、その説明
を省略する。また、この項の以後の説明に用いる図中に
は、図1,図2,図7〜図10で付した符号について
は、極力代表的な符号のみを記すようにしている。
に説明する。なお、この項の以下の説明においては、図
1,図2に示したこの発明の実施の形態の例のペルトン
水車装置、および、図7〜図10に示した一般例のペル
トン水車装置と同一部分には同じ符号を付し、その説明
を省略する。また、この項の以後の説明に用いる図中に
は、図1,図2,図7〜図10で付した符号について
は、極力代表的な符号のみを記すようにしている。
【0024】実施例1;図3は、請求項1,2に対応す
るこの発明の一実施例による立軸式のペルトン水車装置
が低負荷状態で運転されている場合を周辺装置と共に模
式的に示すその断面図である。図3において、1Aは、
図1に示したこの発明の実施の形態の例による立軸式の
ペルトン水車装置1に対し、遮音装置2において水流カ
ーテン29の形成を行う水31の水源として、高圧水8
1の供給をする水圧管6から高圧水81の一部を分岐す
ることで得るようにした立軸式のペルトン水車装置であ
る。したがって、ペルトン水車装置1Aでは、配管路3
は、遮音装置2に接続される端部とは反対側になる端部
を水圧管6に接続するようにしている。
るこの発明の一実施例による立軸式のペルトン水車装置
が低負荷状態で運転されている場合を周辺装置と共に模
式的に示すその断面図である。図3において、1Aは、
図1に示したこの発明の実施の形態の例による立軸式の
ペルトン水車装置1に対し、遮音装置2において水流カ
ーテン29の形成を行う水31の水源として、高圧水8
1の供給をする水圧管6から高圧水81の一部を分岐す
ることで得るようにした立軸式のペルトン水車装置であ
る。したがって、ペルトン水車装置1Aでは、配管路3
は、遮音装置2に接続される端部とは反対側になる端部
を水圧管6に接続するようにしている。
【0025】ところで、ペルトン水車装置1Aでは、高
圧水81が持つ高い圧力値をそのままで水31の水源と
して利用することは、水流カーテン29の形成用として
は圧力値が高過ぎて無駄であるし、また、高圧水81が
持つエネルギーをランナー91の駆動のために極力使用
することが好ましいと言うことがある。このために、ペ
ルトン水車装置1Aは、配管路3の途中に減圧器61を
接続するようにしている。この減圧器61には、例え
ば、適宜の弁装置やオリフィスを使用することができ
る。
圧水81が持つ高い圧力値をそのままで水31の水源と
して利用することは、水流カーテン29の形成用として
は圧力値が高過ぎて無駄であるし、また、高圧水81が
持つエネルギーをランナー91の駆動のために極力使用
することが好ましいと言うことがある。このために、ペ
ルトン水車装置1Aは、配管路3の途中に減圧器61を
接続するようにしている。この減圧器61には、例え
ば、適宜の弁装置やオリフィスを使用することができ
る。
【0026】実施例1による立軸式のペルトン水車装置
1Aでは前述の構成としたので、発明の実施の形態の項
で説明したところにより、ペルトン水車装置1Aは、水
流カーテン29による遮音の効果を得ることができると
共に、放水路内を流れる水や排出先の水を利用する場合
に対して、短い配管路3によって水流カーテン29用の
水31を得ることができることになる。
1Aでは前述の構成としたので、発明の実施の形態の項
で説明したところにより、ペルトン水車装置1Aは、水
流カーテン29による遮音の効果を得ることができると
共に、放水路内を流れる水や排出先の水を利用する場合
に対して、短い配管路3によって水流カーテン29用の
水31を得ることができることになる。
【0027】実施例2;図4は、請求項1,2に対応す
るこの発明の一実施例による横軸式のペルトン水車装置
が低負荷状態で運転されている場合を周辺装置と共に模
式的に示すその断面図である。図4において、図3に示
した請求項1,2に対応するこの発明による立軸式のペ
ルトン水車装置と同一部分には同じ符号を付し、その説
明を省略する。図4において、1Bは、図8,図10に
示した一般例による横軸式のペルトン水車装置7に対し
て、遮音装置2を追加して備えると共に、遮音装置2に
おいて水流カーテン29の形成を行う水31の水源とし
て、高圧水81の供給をする水圧管6から高圧水81の
一部を分岐することで得るようにした横軸式のペルトン
水車装置である。
るこの発明の一実施例による横軸式のペルトン水車装置
が低負荷状態で運転されている場合を周辺装置と共に模
式的に示すその断面図である。図4において、図3に示
した請求項1,2に対応するこの発明による立軸式のペ
ルトン水車装置と同一部分には同じ符号を付し、その説
明を省略する。図4において、1Bは、図8,図10に
示した一般例による横軸式のペルトン水車装置7に対し
て、遮音装置2を追加して備えると共に、遮音装置2に
おいて水流カーテン29の形成を行う水31の水源とし
て、高圧水81の供給をする水圧管6から高圧水81の
一部を分岐することで得るようにした横軸式のペルトン
水車装置である。
【0028】実施例2による横軸式のペルトン水車装置
1Bでは前述の構成としたので、発明の実施の形態の項
で説明したところにより、ペルトン水車装置1Bは、水
流カーテン29による遮音の効果を得ることができると
共に、短い配管路3によって水流カーテン29用の水3
1を得ることができることになる。 実施例3;図5は、請求項1,3に対応するこの発明の
一実施例による立軸式のペルトン水車装置が低負荷状態
で運転されている場合を模式的に示すその断面図であ
る。図5において、1Cは、図1に示したこの発明の実
施の形態の例による立軸式のペルトン水車装置1に対
し、遮音装置2において水流カーテン29の形成を行う
水31の水源として、水車ハウジング95内に滞留され
ている水83から得るようにした立軸式のペルトン水車
装置である。
1Bでは前述の構成としたので、発明の実施の形態の項
で説明したところにより、ペルトン水車装置1Bは、水
流カーテン29による遮音の効果を得ることができると
共に、短い配管路3によって水流カーテン29用の水3
1を得ることができることになる。 実施例3;図5は、請求項1,3に対応するこの発明の
一実施例による立軸式のペルトン水車装置が低負荷状態
で運転されている場合を模式的に示すその断面図であ
る。図5において、1Cは、図1に示したこの発明の実
施の形態の例による立軸式のペルトン水車装置1に対
し、遮音装置2において水流カーテン29の形成を行う
水31の水源として、水車ハウジング95内に滞留され
ている水83から得るようにした立軸式のペルトン水車
装置である。
【0029】したがって、ペルトン水車装置1Cでは、
配管路3は、遮音装置2に接続される端部とは反対側に
なる端部3aを、水83中に開口するようにしている。
また、ペルトン水車装置1Cでは、水83を遮音装置2
まで汲み上げたうえで、遮音装置2から水流カーテン2
9として噴出させるようにするために、配管路3の途中
に適宜の周知のポンプ装置4が接続されている。
配管路3は、遮音装置2に接続される端部とは反対側に
なる端部3aを、水83中に開口するようにしている。
また、ペルトン水車装置1Cでは、水83を遮音装置2
まで汲み上げたうえで、遮音装置2から水流カーテン2
9として噴出させるようにするために、配管路3の途中
に適宜の周知のポンプ装置4が接続されている。
【0030】実施例3による立軸式のペルトン水車装置
1Cでは前述の構成としたので、発明の実施の形態の項
で説明したところにより、ペルトン水車装置1Cは、水
流カーテン29による遮音の効果を得ることができると
共に、エネルギーを利用し終えた水83を利用できるこ
とで、配管路3の長さを短縮できる有利さを維持しなが
ら、高圧水81の利用効率を高めることができることに
なる。
1Cでは前述の構成としたので、発明の実施の形態の項
で説明したところにより、ペルトン水車装置1Cは、水
流カーテン29による遮音の効果を得ることができると
共に、エネルギーを利用し終えた水83を利用できるこ
とで、配管路3の長さを短縮できる有利さを維持しなが
ら、高圧水81の利用効率を高めることができることに
なる。
【0031】実施例4;図6は、請求項1,4に対応す
るこの発明の一実施例による立軸式のペルトン水車装置
が低負荷状態で運転されている場合を模式的に示すその
断面図である。図6において、1Dは、図1に示したこ
の発明の実施の形態の例による立軸式のペルトン水車装
置1に対し、遮音装置2において水流カーテン29の形
成を行う水31の水源として、水車ランナ91から飛散
された飛散水82Bを用いるようにした立軸式のペルト
ン水車装置である。
るこの発明の一実施例による立軸式のペルトン水車装置
が低負荷状態で運転されている場合を模式的に示すその
断面図である。図6において、1Dは、図1に示したこ
の発明の実施の形態の例による立軸式のペルトン水車装
置1に対し、遮音装置2において水流カーテン29の形
成を行う水31の水源として、水車ランナ91から飛散
された飛散水82Bを用いるようにした立軸式のペルト
ン水車装置である。
【0032】したがって、ペルトン水車装置1Dでは、
水車ランナ91の下側に、飛散水82Bを集める集水体
5が配備されている。この集水体5は、遮音装置2に向
かって下がるほぼ一様な勾配を持たせて形成された底部
平面5aを持つと共に、その両側端部には、底部平面5
aに集められた飛散水82Bがこの部位から流出しない
ようにするために、堤部が形成されている。集水体5に
よって集められた飛散水82Bは、集水体5の図6にお
ける紙面に向かって右端部である端部5bから流れ出る
ことになるが、ここには、集水体5の幅方向と同等の長
さを持つ導水樋51が配置されている。
水車ランナ91の下側に、飛散水82Bを集める集水体
5が配備されている。この集水体5は、遮音装置2に向
かって下がるほぼ一様な勾配を持たせて形成された底部
平面5aを持つと共に、その両側端部には、底部平面5
aに集められた飛散水82Bがこの部位から流出しない
ようにするために、堤部が形成されている。集水体5に
よって集められた飛散水82Bは、集水体5の図6にお
ける紙面に向かって右端部である端部5bから流れ出る
ことになるが、ここには、集水体5の幅方向と同等の長
さを持つ導水樋51が配置されている。
【0033】配管路3は、導水樋51の一方の端部側の
底部に接続されており、また、導水樋51は、配管路3
が接続された一方の端部側が最も低くなるようにして、
ほぼ一様な勾配を持たせて配置されている。集水体5の
端部5bから流れ出た飛散水82Bは、導水樋51によ
って配管路3に集められることになる。かくして、ペル
トン水車装置1Dでは、水31は、飛散水82Bを集め
ることで得られることになる。
底部に接続されており、また、導水樋51は、配管路3
が接続された一方の端部側が最も低くなるようにして、
ほぼ一様な勾配を持たせて配置されている。集水体5の
端部5bから流れ出た飛散水82Bは、導水樋51によ
って配管路3に集められることになる。かくして、ペル
トン水車装置1Dでは、水31は、飛散水82Bを集め
ることで得られることになる。
【0034】実施例4による立軸式のペルトン水車装置
1Dでは前述の構成としたので、発明の実施の形態の項
で説明したところにより、ペルトン水車装置1Dは、水
流カーテン29による遮音の効果を得ることができると
共に、配管路3の長さの短縮および高圧水81の利用効
率の向上に関する有利さを維持しながら、実施例3にお
けるポンプ装置4が不要にできることで、ペルトン水車
装置1Dの補機用電力を低減できることになる。
1Dでは前述の構成としたので、発明の実施の形態の項
で説明したところにより、ペルトン水車装置1Dは、水
流カーテン29による遮音の効果を得ることができると
共に、配管路3の長さの短縮および高圧水81の利用効
率の向上に関する有利さを維持しながら、実施例3にお
けるポンプ装置4が不要にできることで、ペルトン水車
装置1Dの補機用電力を低減できることになる。
【0035】実施例4における今までの説明では、ペル
トン水車装置1Dが備える水31の水源を得るための装
置は、集水体5と導水樋51とで構成されるとしてきた
が、これに限定されるものではなく、例えば、集水体と
しては、前記の集水体5と導水樋51のそれぞれが持つ
機能を合わせ持つような構成であってもよいものであ
る。これによって、水31の水源を得るための装置の集
約を図ることができることになる。
トン水車装置1Dが備える水31の水源を得るための装
置は、集水体5と導水樋51とで構成されるとしてきた
が、これに限定されるものではなく、例えば、集水体と
しては、前記の集水体5と導水樋51のそれぞれが持つ
機能を合わせ持つような構成であってもよいものであ
る。これによって、水31の水源を得るための装置の集
約を図ることができることになる。
【0036】また、実施例4における今までの説明で
は、ペルトン水車装置1Dが備える遮音装置は、配管路
3を介して水31の供給を受けるとしてきたが、これに
限定されるものではなく、例えば、遮音装置に集水体5
の端部5bから流れ出た飛散水82Bを直接に流入させ
る開口部を備えるようにすることで、導水樋51と配管
路3とを省略するようにした構成であってもよいもので
ある。これによって、水31の水源を得るための装置と
水31用の配管路との集約を図ることができることにな
る。
は、ペルトン水車装置1Dが備える遮音装置は、配管路
3を介して水31の供給を受けるとしてきたが、これに
限定されるものではなく、例えば、遮音装置に集水体5
の端部5bから流れ出た飛散水82Bを直接に流入させ
る開口部を備えるようにすることで、導水樋51と配管
路3とを省略するようにした構成であってもよいもので
ある。これによって、水31の水源を得るための装置と
水31用の配管路との集約を図ることができることにな
る。
【0037】さらにまた、実施例4における今までの説
明では、ペルトン水車装置1Dでは水流カーテン29の
形成を行うために、集水体5,導水樋51,配管路3,
遮音装置2が備えられるとしてきたが、これに限定され
るものではなく、例えば、集水体5と遮音装置2のそれ
ぞれが持つ機能を合わせ持つような構成体とし、この構
成体によって水流カーテン29の形成を行うようにして
もよいものである。これによって、水流カーテン29の
形成を行うための装置の集約を図ることができることに
なる。
明では、ペルトン水車装置1Dでは水流カーテン29の
形成を行うために、集水体5,導水樋51,配管路3,
遮音装置2が備えられるとしてきたが、これに限定され
るものではなく、例えば、集水体5と遮音装置2のそれ
ぞれが持つ機能を合わせ持つような構成体とし、この構
成体によって水流カーテン29の形成を行うようにして
もよいものである。これによって、水流カーテン29の
形成を行うための装置の集約を図ることができることに
なる。
【0038】
【発明の効果】この発明になるペルトン水車装置におい
ては、前記の課題を解決するための手段の項で述べた構
成とすることにより、次記する効果を奏する。 前記の課題を解決するための手段の項の第(1)項に
よる構成とすることにより、ペルトン水車装置に特有の
騒音の外部への伝播が、水流カーテンによって抑止され
るので、その騒音抑止機能には経年変化が存在しない。
これによって、その遮音効果を長期間にわたり安定に得
ることが可能になる。また、 前記の課題を解決するための手段の項の第(2)項に
よる構成とすることにより、水流カーテン用の水を得る
ための配管路の長さを短縮することができる。これによ
り、前記の項による効果を得ながら、その製造原価を
低減することが可能になる。また、 前記の課題を解決するための手段の項の第(3)項に
よる構成とすることにより、水流カーテン用の水として
エネルギーを利用し終えた水を利用できることになる。
これにより、前記の,項による効果を得ながら、高
圧水の利用効率を高めることが可能になる。さらにま
た、 前記の課題を解決するための手段の項の第(4)項に
よる構成とすることにより、水流カーテン用の水として
エネルギーを利用し終えた水を利用するのに際して、ポ
ンプ装置を不要にすることができる。これにより、前記
の〜項による効果を得ながら、ペルトン水車装置の
補機用電力の低減を図ることが可能になる。
ては、前記の課題を解決するための手段の項で述べた構
成とすることにより、次記する効果を奏する。 前記の課題を解決するための手段の項の第(1)項に
よる構成とすることにより、ペルトン水車装置に特有の
騒音の外部への伝播が、水流カーテンによって抑止され
るので、その騒音抑止機能には経年変化が存在しない。
これによって、その遮音効果を長期間にわたり安定に得
ることが可能になる。また、 前記の課題を解決するための手段の項の第(2)項に
よる構成とすることにより、水流カーテン用の水を得る
ための配管路の長さを短縮することができる。これによ
り、前記の項による効果を得ながら、その製造原価を
低減することが可能になる。また、 前記の課題を解決するための手段の項の第(3)項に
よる構成とすることにより、水流カーテン用の水として
エネルギーを利用し終えた水を利用できることになる。
これにより、前記の,項による効果を得ながら、高
圧水の利用効率を高めることが可能になる。さらにま
た、 前記の課題を解決するための手段の項の第(4)項に
よる構成とすることにより、水流カーテン用の水として
エネルギーを利用し終えた水を利用するのに際して、ポ
ンプ装置を不要にすることができる。これにより、前記
の〜項による効果を得ながら、ペルトン水車装置の
補機用電力の低減を図ることが可能になる。
【図1】この発明の実施の形態の一例による立軸式のペ
ルトン水車装置が低負荷状態で運転されている場合を模
式的に示すその断面図
ルトン水車装置が低負荷状態で運転されている場合を模
式的に示すその断面図
【図2】図1中に示された遮音装置の斜視図
【図3】請求項1,2に対応するこの発明の一実施例に
よる立軸式のペルトン水車装置が低負荷状態で運転され
ている場合を周辺装置と共に模式的に示すその断面図
よる立軸式のペルトン水車装置が低負荷状態で運転され
ている場合を周辺装置と共に模式的に示すその断面図
【図4】請求項1,2に対応するこの発明の一実施例に
よる横軸式のペルトン水車装置が低負荷状態で運転され
ている場合を周辺装置と共に模式的に示すその断面図
よる横軸式のペルトン水車装置が低負荷状態で運転され
ている場合を周辺装置と共に模式的に示すその断面図
【図5】請求項1,3に対応するこの発明の一実施例に
よる立軸式のペルトン水車装置が低負荷状態で運転され
ている場合を模式的に示すその断面図
よる立軸式のペルトン水車装置が低負荷状態で運転され
ている場合を模式的に示すその断面図
【図6】請求項1,4に対応するこの発明の一実施例に
よる立軸式のペルトン水車装置が低負荷状態で運転され
ている場合を模式的に示すその断面図
よる立軸式のペルトン水車装置が低負荷状態で運転され
ている場合を模式的に示すその断面図
【図7】高負荷状態で運転されている一般例の立軸式の
ペルトン水車装置を模式的に示すその断面図
ペルトン水車装置を模式的に示すその断面図
【図8】高負荷状態で運転されている一般例の横軸式の
ペルトン水車装置を模式的に示すその断面図
ペルトン水車装置を模式的に示すその断面図
【図9】軽負荷状態で運転されている一般例の立軸式の
ペルトン水車装置を模式的に示すその断面図
ペルトン水車装置を模式的に示すその断面図
【図10】軽負荷状態で運転されている一般例の横軸式
のペルトン水車装置を模式的に示すその断面図
のペルトン水車装置を模式的に示すその断面図
1 ペルトン水車装置 2 遮音装置 29 水流カーテン 3 配管路 31 水 96 放水路 96a 入口部 96b 出口部
Claims (4)
- 【請求項1】水車ランナと、水車ランナを回転駆動する
高圧水を水車ランナに向けて噴出させるノズルと、ノズ
ルを保持すると共に,水車ランナを覆って配備された水
車ハウジングと、水車ハウジングに接続されて水車ラン
ナの駆動に用いられた水の排出を行う放水路と、ペルト
ン水車装置から発生される騒音のペルトン水車装置の外
部への伝播の抑止を行う遮音装置とを備えるペルトン水
車装置において、 遮音装置は、水車ハウジングの内部空間から前記の外部
への騒音の伝播を,水流を用いて形成された水流カーテ
ンを用いて抑止してなることを特徴とするペルトン水車
装置。 - 【請求項2】請求項1に記載のペルトン水車装置におい
て、 遮音装置が水流カーテンの形成に用いる水は、水車ラン
ナの駆動に用いられる高圧水を分岐させて得てなること
を特徴とするペルトン水車装置。 - 【請求項3】請求項1に記載のペルトン水車装置におい
て、 遮音装置が水流カーテンの形成に用いる水は、水車ラン
ナの駆動に用いられた後に,水車ハウジング内にまだ滞
留されている水を用いてなることを特徴とするペルトン
水車装置。 - 【請求項4】請求項1に記載のペルトン水車装置におい
て、 遮音装置は、水車ランナの駆動に用いられて水車ランナ
から飛散された水を集める集水体を備え、遮音装置が水
流カーテンの形成に用いる水は、集水体によって集めら
れた水を用いてなることを特徴とするペルトン水車装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8336515A JPH10176648A (ja) | 1996-12-17 | 1996-12-17 | ペルトン水車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8336515A JPH10176648A (ja) | 1996-12-17 | 1996-12-17 | ペルトン水車装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10176648A true JPH10176648A (ja) | 1998-06-30 |
Family
ID=18299934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8336515A Pending JPH10176648A (ja) | 1996-12-17 | 1996-12-17 | ペルトン水車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10176648A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006066691A1 (de) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Erlach Consult Jec | Peltonturbine mit einem wasserabfuhrsystem |
JP2013528748A (ja) * | 2011-06-15 | 2013-07-11 | リバイアサン エナジー ハイドロエレクトリック エルティーディー. | 気泡を伴う管内ハイドロタービン |
WO2023274587A1 (de) * | 2021-06-30 | 2023-01-05 | Andritz Hydro Gmbh | Gehaeuse fuer eine pelton-turbine |
-
1996
- 1996-12-17 JP JP8336515A patent/JPH10176648A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006066691A1 (de) * | 2004-12-17 | 2006-06-29 | Erlach Consult Jec | Peltonturbine mit einem wasserabfuhrsystem |
EP2034176A2 (de) | 2004-12-17 | 2009-03-11 | Erlach Consult Jec | Peltonturbine mit einem Wasserabfuhrsystem |
EP2278155A1 (de) | 2004-12-17 | 2011-01-26 | Erlach Consult JEC | Peltonturbine mit einem Wasserabfuhrsystem |
EP2034176A3 (de) * | 2004-12-17 | 2011-01-26 | Erlach Consult Jec | Peltonturbine mit einem Wasserabfuhrsystem |
JP2013528748A (ja) * | 2011-06-15 | 2013-07-11 | リバイアサン エナジー ハイドロエレクトリック エルティーディー. | 気泡を伴う管内ハイドロタービン |
WO2023274587A1 (de) * | 2021-06-30 | 2023-01-05 | Andritz Hydro Gmbh | Gehaeuse fuer eine pelton-turbine |
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