JPH10165780A - スパイラル型膜エレメントおよびその運転方法 - Google Patents
スパイラル型膜エレメントおよびその運転方法Info
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- JPH10165780A JPH10165780A JP32869896A JP32869896A JPH10165780A JP H10165780 A JPH10165780 A JP H10165780A JP 32869896 A JP32869896 A JP 32869896A JP 32869896 A JP32869896 A JP 32869896A JP H10165780 A JPH10165780 A JP H10165780A
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Abstract
の高いスパイラル型膜エレメントおよびその運転方法を
提供することである。 【解決手段】 集水管2の外周面に独立または連続した
封筒状膜3を巻回するとともに、封筒状膜3の間に原水
スペーサ4を挿入し、スパイラル状膜要素1aを形成す
る。スパイラル状膜要素1aの外周面を外周部流路材5
で被覆する。スパイラル型膜エレメント1の少なくとも
外周部側から原水を供給し、集水管2の開口端から透過
水を取り出す。
Description
装置、限外濾過装置、精密濾過装置等の膜分離装置に用
いられるスパイラル型膜エレメントおよびその運転方法
に関する。
るとともに、海水淡水化等で用いられる逆浸透膜分離シ
ステムの前処理として膜分離技術が適用されつつある。
このような膜分離に使用される膜の種類としては、高透
過水量が得られる精密濾過膜や限外濾過膜が多く使用さ
れているが、最近、10kgf/cm2 以下の超低圧力
で高透過水量が得られる逆浸透膜も開発されてきた。
トの形態としては、単位体積当たりの膜面積(体積効
率)の点から中空糸膜エレメントが多く使用されてい
る。しかしながら、中空糸膜エレメントは、膜が折れや
すいという欠点を有している。
形態としてスパイラル型膜エレメントがある。このスパ
イラル型膜エレメントは、中空糸膜エレメントと比較す
ると、膜が折れにくく、破れにくいという利点を有して
いる。
一部切欠き斜視図であり、図7は従来のスパイラル型膜
エレメントの外観斜視図である。
ント21は、透過水スペーサ25の両面に分離膜26を
重ね合わせて3辺を接着することにより封筒状膜(袋状
膜)23を形成し、その封筒状膜23の開口部を有孔中
空管からなる集水管22に取り付け、ネット状(網状)
の原水スペーサ24とともに集水管22の外周面にスパ
イラル状に巻回することにより構成される。
水が通る流路を形成するために設けられる。原水スペー
サ24の厚みが小さいと、分離膜26の充填効率は高く
なるが、懸濁物質による詰まりが生じる。そのため、通
常、原水スペーサ24の厚みは約0.7mm〜3.0m
mに設定される。
原水を処理するためにジグザグ状の波板状原水スペーサ
(いわゆるコルゲートスペーサ)を用いたスパイラル型
膜エレメントがすでに公知となっている。
ント21の外周面は、FRP(繊維強化プラスチッ
ク)、収縮チューブ等からなる外装材27で被覆され、
両端部にはアンチテレスコープと呼ばれるパッキンホル
ダ28がそれぞれ取り付けられている。
運転方法の一例を示す断面図である。図8に示すよう
に、圧力容器(耐圧容器)30は、筒形ケース31およ
び1対の端板32a,32bにより構成される。一方の
端板32aには原水入口33が形成され、他方の端板3
2bには濃縮水出口35が形成されている。また、他方
の端板32bの中央部には透過水出口34が設けられて
いる。
付けられたスパイラル型膜エレメント21を筒形ケース
31内に装着し、筒形ケース31の両方の開口端をそれ
ぞれ端板32a,32bで封止する。集水管22の一方
の開口端は端板32bの透過水出口34に嵌合され、他
方の開口端にはエンドキャップ36が装着される。
は、原水51を圧力容器30の原水入口33から第1の
液室38内に導入する。図6に示すように、原水51
は、スパイラル型膜エレメント21の一方の端面側から
供給される。この原水51は原水スペーサ24に沿って
軸方向に流れ、スパイラル型膜エレメント21の他方の
端面側から濃縮水53として排出される。原水51が原
水スペーサ24に沿って流れる過程で分離膜26を透過
した透過水52が透過水スペーサ25に沿って集水管2
2の内部に流れ込み、集水管22の端部から排出され
る。
透過水出口34から外部へ取り出される。また、濃縮水
53は、圧力容器30内の第2の液室39から濃縮水出
口35を通して外部へ取り出される。
ると、原水中の濁質物質により膜の目詰まりが生じ、膜
流束が低下する。そのため、薬品洗浄等を行って目詰ま
りを取り除き、膜流束を回復させるが、薬品洗浄に要す
る手間およびコストが問題となる。そこで、目詰まりが
生じないように、例えば中空糸膜エレメントでは、透過
水または空気による逆流洗浄が定期的に行われる。
21では、集水管22に巻回された封筒状膜23の外周
面が外装材27で被覆されているので、逆流洗浄を行っ
ても、膜の目詰まりの原因となっている濁質物質等の汚
染物質が、膜エレメント21の端部から排出されるまで
に原水スペーサ24に捕捉されやすく、十分に除去され
ないという問題がある。
周面とスパイラル型膜エレメント21との間に存在する
空隙がデッドスペースSとなり、流体の滞留(液溜ま
り)が生じる。スパイラル型膜エレメント21を長期間
使用すると、デッドスペースに滞留している流体が変成
を起こす。特に、流体が有機物を含有する液体である場
合には、微生物等の雑菌が繁殖し、この雑菌が有機物を
分解して悪臭を発生したり、分離膜を分解してしまうこ
とがあり、信頼性の低下につながる。
21では、原水がスパイラル型膜エレメント21の一端
部から供給され、他端部から排出されるので、集水管2
2に巻回された封筒状膜23が竹の子状に変形すること
を防止するために、パッキンホルダ28が必要となる。
また、原水スペーサ24による圧力損失および目詰まり
による圧力損失によって原水流入側と濃縮水出口側との
間に圧力差が生じ、スパイラル型膜エレメント21に変
形が生じる。この変形を防止するために、集水管22に
巻回された封筒状膜23の外周面をFRP、収縮チュー
ブ等の外装材27で被覆している。これらにより、部品
コストおよび製造コストが高くなる。
成を防ぐために十分な膜面線速を得ることが必要であ
り、そのためには十分な濃縮側流量が必要となる。濃縮
側流量を大きくすると、膜エレメント当たりの回収率が
低くなる上、原水を供給するポンプが大きいものとな
り、システムコストも非常に大きくなる。
洗浄が容易で信頼性の高いスパイラル型膜エレメントお
よびその運転方法を提供することである。
発明に係るスパイラル型膜エレメントは、有孔中空管の
外周面に独立または連続した複数の封筒状膜が原液流路
材を介して巻回されてスパイラル状膜要素が形成され、
スパイラル状膜要素の外周部側および両端部側から原液
が供給され、有孔中空管の少なくとも一方の開口端から
透過液が導出されるものである。
おいては、スパイラル状膜要素の外周面および両端面が
外装材で被覆されずに開放状態にされているため、原液
を膜エレメントの外周部側および両端部側から供給し、
全量濾過を行うことができる。
側および両端部側から供給されるので、汚染物質が膜エ
レメントの外周部および両端部で捕捉される。したがっ
て、例えば透過水等による逆流洗浄で汚染物質を均一に
除去することが可能となる。
より膜エレメントと圧力容器との間の空隙部にデッドス
ペースが形成されないので、膜エレメントと圧力容器と
の間の空隙部において流体の滞留が生じない、したがっ
て、有機物を含有する流体の分離に使用した場合でも、
微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の発
生、分離膜の分解等の問題が起こらず、高い信頼性が得
られる。
端部から原液が供給され、膜エレメントに全方向から圧
力が加わり、軸方向に変位を起こさせるような圧力が加
わらないので、有孔中空管に巻回された封筒状膜が竹の
子状に変形することがない。それにより、パッキンホル
ダが不要となり、外装材も不要であるので、部品コスト
および製造コストが低減される。また、全量濾過が行わ
れるので、原液を供給するポンプに大きなものを用いる
ことなく、高い回収率が得られる。それにより、システ
ムコストが低減される。
わるので、原液の供給圧力を高くしても膜エレメントの
変形が生じない。したがって、高い耐圧性が得られる。
トは、有孔中空管の外周面に独立または連続した複数の
封筒状膜が原液流路材を介して巻回されてスパイラル状
膜要素が形成され、スパイラル状膜要素の一端部が封止
され、スパイラル状膜要素の外周部側および他端部側か
ら原液が供給され、有孔中空管の少なくとも一方の開口
端から透過液が導出されるものである。
おいては、スパイラル状膜要素の外周面および一端面が
外装材で被覆されずに開放状態にされているため、原液
を膜エレメントの外周部側および一端部側から供給し、
全量濾過を行うことができる。
側および一端部側から供給されるので、汚染物質が膜エ
レメントの外周部および一端部で捕捉される。したがっ
て、例えば透過水等による逆流洗浄で汚染物質を均一に
除去することが可能となる。
原液を供給するスペースが不要となるので、膜エレメン
トを収納する圧力容器を小型化することができる。ま
た、圧力容器の原液入口の側に膜エレメントの封止され
た端部を配置することにより、原液導入時に原液の動圧
によりスパイラル状膜要素の端面に汚れが付着すること
を防止することができる。
により膜エレメントと圧力容器との間の空隙部にデッド
スペースが形成されないので、微生物等の雑菌の繁殖、
有機物の分解による悪臭の発生、分離膜の分解等の問題
が起こらず、高い信頼性が得られる。
加わり、軸方向に変位を起こさせるような圧力が加わら
ないので、有孔中空管に巻回された封筒状膜が竹の子状
に変形することがない。それにより、パッキンホルダが
不要となり、外装材も不要であるので、部品コストおよ
び製造コストが低減される。また、全量濾過が行われる
ので、原液を供給するポンプに大きなものを用いること
なく、高い回収率が得られる。それにより、システムコ
ストが低減される。
わるので、原液の供給圧力を高くしても膜エレメントの
変形が生じない。したがって、高い耐圧性が得られる。
トは、有孔中空管の外周面に独立または連続した複数の
封筒状膜が原液流路材を介して巻回されてスパイラル状
膜要素が形成され、スパイラル状膜要素の両端部が封止
され、スパイラル状膜要素の外周部側から原液が供給さ
れ、有孔中空管の少なくとも一方の開口端から透過液が
導出されるものである。
おいては、スパイラル状膜要素の外周面が外装材で被覆
されずに開放状態にされているため、原液を膜エレメン
トの外周部側から供給し、全量濾過を行うことができ
る。
側から供給されるので、汚染物質が膜エレメントの外周
部で捕捉される。したがって、例えば透過水等による逆
流洗浄で汚染物質を均一に除去することが可能となる。
に原液を供給するスペースが不要となるので、膜エレメ
ントを収納する圧力容器を小型化することができる。ま
た、圧力容器の原液入口の側に膜エレメントの封止され
た両端部の一方を配置することにより、原液導入時に原
液の動圧によりスパイラル状膜要素の端面に汚れが付着
することを防止することができる。
により膜エレメントと圧力容器との間の空隙部にデッド
スペースが形成されないので、微生物等の雑菌の繁殖、
有機物の分解による悪臭の発生、分離膜の分解等の問題
が起こらず、高い信頼性が得られる。
加わり、軸方向に変位を起こさせるような圧力が加わら
ないので、有孔中空管に巻回された封筒状膜が竹の子状
に変形することがない。それにより、パッキンホルダが
不要となり、外装材も不要であるので、部品コストおよ
び製造コストが低減される。また、全量濾過が行われる
ので、原液を供給するポンプに大きなものを用いること
なく、高い回収率が得られる。それにより、システムコ
ストが低減される。
わるので、原液の供給圧力を高くしても膜エレメントの
変形が生じない。したがって、高い耐圧性が得られる。
ラル型膜エレメントにおいて、スパイラル状膜要素の外
周部が外周部流路材で覆われていることが好ましい。従
来のスパイラル型膜エレメントでは、透過水等の逆流洗
浄により汚染物質が膜エレメントの一端部から排出され
る前に原水スペーサに捕捉されるが、本発明のスパイラ
ル型膜エレメントでは、上述のような構成による濾過形
態のために、汚染物質は少なくとも膜エレメントの外周
部で捕捉され、逆流洗浄で分離膜から容易に剥離する。
スパイラル状膜要素の外周部が外周部流路材で覆われて
いると、膜エレメントと圧力容器との間に空隙が確保さ
れる。その結果、膜エレメントの少なくとも外周部から
剥離した汚染物質をその空隙を通して系外に容易に排出
することができる。
mm以下であることが好ましい。これにより、圧力容器
に対する膜エレメントの容積効率を大きく保ちつつ、逆
流洗浄時に膜エレメントの少なくとも外周部に付着した
汚染物質を系外に排出することが可能となる。
mm以下であることが好ましい。これにより、原液の流
路を確保しつつ分離膜の充填効率を高くするとともに汚
染物質を膜エレメントの少なくとも外周部で捕捉するこ
とができる。その結果、透過水等の逆流洗浄動作により
汚染物質を容易に除去することが可能となる。
トの運転方法は、有孔中空管の外周面に独立または連続
した複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回されてな
るスパイラル型膜エレメントの外周部側および両端部側
から原液を供給し、有孔中空管の少なくとも一方の開口
端から透過液を取り出すものである。
運転方法によれば、汚染物質が膜エレメントの外周部お
よび両端部で捕捉されるので、例えば透過水等による逆
流洗浄で汚染物質を均一に除去することが可能となる。
また、上述のような濾過形態のために膜エレメントの外
周部にデッドスペースが形成されないので、微生物等の
雑菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の発生、分離膜の
分解等の問題が起こらず、高い信頼性が得られる。
加わるので、膜エレメントの変形の問題が生じず、パッ
キンホルダおよび外装材が不要となる。また、全量濾過
が行われるので、原液を供給するポンプに大きなものを
用いる必要がない。したがって、コストの低減が図られ
る。
トの運転方法は、有孔中空管の外周面に独立または連続
した複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回され、一
端部が封止されてなるスパイラル型膜エレメントの外周
部側および他端部側から原液を供給し、有孔中空管の少
なくとも一方の開口端から透過液を取り出すものであ
る。
運転方法によれば、汚染物質が膜エレメントの外周部お
よび一端部で捕捉されるので、例えば透過水等による逆
流洗浄で汚染物質を均一に除去することが可能となる。
原液を供給するスペースが不要となるので、小型の圧力
容器を使用することができる。また、膜エレメントの封
止された端部を圧力容器の原液入口側に配置することに
より、原液導入時に原液の動圧により膜エレメントの端
面に汚れが付着することを防止することができる。
部にデッドスペースが形成されないので、微生物等の雑
菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の発生、分離膜の分
解等の問題が起こらず、高い信頼性が得られる。
加わるので、膜エレメントの変形の問題が生じず、パッ
キンホルダおよび外装材が不要となる。また、全量濾過
が行われるので、原液を供給するポンプに大きなものを
用いる必要がない。したがって、コストの低減が図られ
る。
トの運転方法は、有孔中空管の外周面に独立または連続
した複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回され、両
端部が封止されてなるスパイラル型膜エレメントの外周
部側から原液を供給し、有孔中空管の少なくとも一方の
開口端から透過液を取り出すものである。
運転方法によれば、汚染物質が膜エレメントの外周部で
捕捉されるので、例えば透過水等による逆流洗浄で汚染
物質を均一に除去することが可能となる。
給するためのスペースが不要となるので、小型の圧力容
器を使用することができる。また、膜エレメントの封止
された両端部の一方を圧力容器の原液入口の側に配置す
ることにより、原液導入時に原液の動圧により膜エレメ
ントの端面に汚れが付着することを防止することができ
る。
部にデッドスペースが形成されないので、微生物等の雑
菌の繁殖、有機物の分解による悪臭の発生、分離膜の分
解等の問題が起こらず、高い信頼性が得られる。
加わるので、膜エレメントの変形の問題が生じず、パッ
キンホルダおよび外装材が不要となる。また、全量濾過
が行われるので、原液を供給するポンプに大きなものを
用いる必要がない。したがって、コストの低減が図られ
る。
スパイラル型膜エレメントの一部切欠き斜視図である。
また、図2は図1のスパイラル型膜エレメントの封筒状
膜の一例を示す横断面図であり、図3は図1のスパイラ
ル型膜エレメントの封筒状膜の他の例を示す横断面図で
ある。
は、有孔中空管からなる集水管2の外周面にそれぞれ独
立した複数の封筒状膜3または連続した複数の封筒状膜
3を巻回することにより構成されるスパイラル状膜要素
1aを含む。封筒状膜3の間には、封筒状膜3どうしが
密着して膜面積が狭くなることを防止するため、および
原水の流路を形成するために原水スペーサ(原液流路
材)4が挿入されている。また、スパイラル状膜要素1
aの外周面は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリス
チレン等のプラスチック、金属、ゴムまたは繊維等によ
り形成されるネットからなる外周部流路材5で覆われて
いる。
は、透過水スペーサ(透過液流路材)6の両面に2枚の
分離膜7を重ね合わせて3辺を接着することにより形成
され、その封筒状膜3の開口部が集水管2の外周面に取
り付けられている。分離膜7としては、10kgf/c
m2 以下で運転される低圧逆浸透膜、限外濾過膜、精密
濾過膜等が用いられる。
れ独立した分離膜7により形成される。図3の例では、
複数の封筒状膜3が連続した分離膜7を折り畳むことに
より形成される。
大きいと、原水中の汚染物質を膜エレメント1の少なく
とも外周部で捕捉しにくくなる。一方、原水スペーサ4
の厚みが0.1mmよりも小さいと、封筒状膜3どうし
が接触しやすくなり、膜面積が小さくなる。したがっ
て、原水スペーサ4の厚みは0.1mm以上0.5mm
以下であることが好ましい。
りも大きいと、膜エレメント1を収納する圧力容器に対
する膜エレメント1の容積効率が小さくなる。一方、外
周部流路材5の厚みが0.6mmよりも小さいと、透過
水の逆流洗浄時に膜エレメント1の少なくとも外周部に
付着した汚染物質を系外に排出するための原水の流速が
小さくなる。したがって、外周部流路材5の厚みは0.
6mm以上30mm以下であることが好ましい。
トの運転方法の一例を示す断面図である。図4に示すよ
うに、圧力容器(耐圧容器)10は、筒形ケース11お
よび1対の端板12a,12bにより構成される。一方
の端板12aには原水入口13が形成され、他方の端板
12bには原水出口15が形成されている。また、他方
の端板12bの中央部には透過水出口14が設けられて
いる。
11内に収納され、筒状ケース11の両方の開口端がそ
れぞれ端板12a,12bで封止される。集水管2の一
方の端部は端板12bの透過水出口14に嵌合され、他
方の端部にはエンドキャップ16が装着される。端板1
2bの原水出口15には、配管17およびバルブ18が
接続される。
は、原水51を圧力容器10の原水入口13から圧力容
器10の内部に導入する。原水51は、スパイラル型膜
エレメント1の少なくとも外周部側から原水スペーサ4
に沿って封筒状膜3間に浸入する。図4の例では、原水
51がスパイラル型膜エレメント1の外周部側および両
端部側から封筒状膜3間に浸入する。分離膜7を透過し
た透過水が透過水スペーサ6に沿って集水管2の内部に
流れ込む。それにより、圧力容器10の透過水出口14
から透過水52が取り出される。このようにして、全量
濾過が行われる。
め、濁質物質等の汚染物質は膜エレメント1の少なくと
も外周部(図4の例では外周部および両端部)で捕捉さ
れる。
ら一部原水を取り出してもよい。この場合、膜エレメン
ト1の外周部で原水の流れを形成することができる。そ
れにより、原水中の汚染物質の沈降を抑制しつつ汚染物
質の一部を圧力容器10の外部に排出することができ
る。
水による逆流洗浄を行う。逆流洗浄時の透過水は、集水
管2から原水スペーサ4に沿って少なくとも外周部に向
かって流れる。それにより、膜エレメント1の少なくと
も外周部に捕捉された汚染物質が容易に剥離する。この
とき、原水入口13から原水を供給しつつバルブ18を
開放すると、剥離した汚染物質が系外に排出される。そ
の結果、膜流束が逆流洗浄前と比較して格段に回復す
る。
おいては、前述のような濾過形態により膜エレメント1
と圧力容器10との間の空隙部にデッドスペースが形成
されないので、微生物等の雑菌の繁殖、有機物の分解に
よる悪臭の発生、分離膜の分解等の問題が発生せず、高
い信頼性が得られる。
加わるので、膜エレメント1の変形の問題が生じず、パ
ッキンホルダおよび外装材が不要となる。それにより、
部品コストおよび製造コストが低減される。
給するポンプに大きなものを用いる必要がない。それに
より、システムコストが低減される。
ラル型膜エレメントの正面図である。図5では、外周部
流路材の図示が省略されている。
においては、スパイラル状膜要素1aの両端部が樹脂層
19で封止されている。図5(b)のスパイラル型膜エ
レメント1においては、スパイラル状膜要素1aの一端
部が樹脂層19で封止されている。
メント1では、製造時の作業工程が増加するが、膜エレ
メント1の両端部または一端部に原水を供給するスペー
スが不要となる。したがって、圧力容器を小型化するこ
とができ、圧力容器内に膜エレメント1を収納してなる
スパイラル型膜モジュールを小型化することができる。
された端部を圧力容器の原水入口の側に配置することに
より、原水導入時に原水の動圧により膜エレメント1の
端面に汚れが付着することを防止することができる。
メントの一部切欠き斜視図である。
一例を示す横断面図である。
他の例を示す横断面図である。
一例を示す断面図である。
レメントの正面図である。
斜視図である。
である。
一例を示す断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 有孔中空管の外周面に独立または連続し
た複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回されてスパ
イラル状膜要素が形成され、前記スパイラル状膜要素の
外周部側および両端部側から原液が供給され、前記有孔
中空管の少なくとも一方の開口端から透過液が導出され
ることを特徴とするスパイラル型膜エレメント - 【請求項2】 有孔中空管の外周面に独立または連続し
た複数の封筒上膜が原液流路材を介して巻回されてスパ
イラル状膜要素が形成され、前記スパイラル状膜要素の
一端部側が封止され、前記スパイラル状膜要素の外周部
側および他端部側から原液が供給され、前記有孔中空管
の少なくとの開口端から透過液が導出されることを特徴
とするスパイラル型膜エレメント。 - 【請求項3】 有孔中空管の外周面に独立または連続し
た複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回されてスパ
イラル状膜要素が形成され、前記スパイラル状膜要素の
両端部が封止され、前記スパイラル状膜要素の外周部側
から原液が供給され、前記有孔中空管の少なくとも一方
の開口端から透過液が導出されることを特徴とするスパ
イラル型膜エレメント。 - 【請求項4】 前記スパイラル状膜要素の外周部が外周
部流路材で覆われたことを特徴とする請求項1、2また
は3記載のスパイラル型膜エレメント - 【請求項5】 前記外周部流路材の厚みが0.6mm以
上30mm以下であることを特徴とする請求項4記載の
スパイラル型膜エレメント。 - 【請求項6】 前記原液流路材の厚みが0.1mm以上
0.5mm以下であることを特徴とする請求項1〜5の
いずれかに記載のスパイラル型膜エレメント。 - 【請求項7】 有孔中空管の外周面に独立または連続し
た複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回されてなる
スパイラル型膜エレメントの外周部側および両端部側か
ら原液を供給し、前記有孔中空管の少なくとも一方の開
口端から透過液を取り出すことを特徴とするスパイラル
型膜エレメントの運転方法。 - 【請求項8】 有孔中空管の外周面に独立または連続し
た複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回され、一端
部が封止されてなるスパイラル型膜エレメントの外周部
側および他端部側から原液を供給し、前記有孔中空管の
少なくとも一方の開口端から透過液を取り出すことを特
徴とするスパイラル型膜エレメントの運転方法。 - 【請求項9】 有孔中空管の外周面に独立または連続し
た複数の封筒状膜が原液流路材を介して巻回され、両端
部が封止されてなるスパイラル型膜エレメントの外周部
側から原液を供給し、前記有孔中空管の少なくとも一方
の開口端から透過液を取り出すことを特徴とするスパイ
ラル型膜エレメントの運転方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32869896A JPH10165780A (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | スパイラル型膜エレメントおよびその運転方法 |
US08/986,554 US6190557B1 (en) | 1996-12-09 | 1997-12-08 | Spiral wound type membrane element, running method and washing method thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32869896A JPH10165780A (ja) | 1996-12-09 | 1996-12-09 | スパイラル型膜エレメントおよびその運転方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10165780A true JPH10165780A (ja) | 1998-06-23 |
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JP (1) | JPH10165780A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1022052A2 (en) * | 1999-01-22 | 2000-07-26 | Nitto Denko Corporation | Spiral wound type membrane element and methods of running and washing it |
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-
1996
- 1996-12-09 JP JP32869896A patent/JPH10165780A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1022052A2 (en) * | 1999-01-22 | 2000-07-26 | Nitto Denko Corporation | Spiral wound type membrane element and methods of running and washing it |
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US6533937B1 (en) | 1999-01-22 | 2003-03-18 | Nitto Denko Corporation | Methods of running and washing spiral wound membrane modules |
EP1022052A3 (en) * | 1999-01-22 | 2003-03-19 | Nitto Denko Corporation | Spiral wound type membrane element and methods of running and washing it |
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