JPH10164648A - 送信電力制御装置 - Google Patents
送信電力制御装置Info
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- JPH10164648A JPH10164648A JP8315749A JP31574996A JPH10164648A JP H10164648 A JPH10164648 A JP H10164648A JP 8315749 A JP8315749 A JP 8315749A JP 31574996 A JP31574996 A JP 31574996A JP H10164648 A JPH10164648 A JP H10164648A
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 title claims abstract description 102
- 238000010295 mobile communication Methods 0.000 abstract description 11
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 1
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 1
- 230000001413 cellular effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
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- 238000005562 fading Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Transmitters (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Radio Relay Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダイナミックチャネル割り当てを行う際、周
波数およびスロットの利用効率の低下を防止する送信電
力制御装置を提供すること。 【解決手段】 1キャリア当たり所定数のスロットで多
重化を行う時分割多重化手段2と、時分割多重化手段2
により多重化された各スロットに対して動的なチャネル
割り当てを行うチャネル割当制御手段3と、チャネル割
当制御手段3の割り当てにより未使用状態となった空き
スロットの送信電力を最大送信電力で送信する送信手段
4とを備えるように構成する。
波数およびスロットの利用効率の低下を防止する送信電
力制御装置を提供すること。 【解決手段】 1キャリア当たり所定数のスロットで多
重化を行う時分割多重化手段2と、時分割多重化手段2
により多重化された各スロットに対して動的なチャネル
割り当てを行うチャネル割当制御手段3と、チャネル割
当制御手段3の割り当てにより未使用状態となった空き
スロットの送信電力を最大送信電力で送信する送信手段
4とを備えるように構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時分割多重(以
下、TDMA:Time Division Multiple Access )方式
を用いた移動通信システムにおける送信電力制御に関す
る。
下、TDMA:Time Division Multiple Access )方式
を用いた移動通信システムにおける送信電力制御に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、ディジタル電話網やサー
ビス総合ディジタル網(以下、ISDN:Integrated S
ervices Digital Network )における伝送系は、一般
に、TDMA方式を用いた多重伝送システムにより構成
されている。TDMA方式は、伝送すべき情報のパルス
時間幅を短くして時分割多重化することにより、1つの
伝送路内に多数のチャネル情報を詰め込んで伝送するも
のである。
ビス総合ディジタル網(以下、ISDN:Integrated S
ervices Digital Network )における伝送系は、一般
に、TDMA方式を用いた多重伝送システムにより構成
されている。TDMA方式は、伝送すべき情報のパルス
時間幅を短くして時分割多重化することにより、1つの
伝送路内に多数のチャネル情報を詰め込んで伝送するも
のである。
【0003】ところで、1キャリア当たり3スロット
(または6スロット)で多重化されるTDMA方式を採
用したPDC(Personal Digital Cellular )システム
等における移動通信端末(以下、移動端末)では、キャ
リア内において各スロット毎に周波数を変更することが
できず、全スロット共に同一周波数で送信するように構
成されている。そして、使用中のスロットは、基地局か
らの距離に応じて0〜−8dBの範囲で送信電力を制御
する。詳しくは、基地局と移動端末との距離が離れてい
る場合には、移動端末は最大送信電力(0dB)での送
信を行い、基地局に近づくにつれて4dBステップ間隔
で、−4dB,−8dBと送信電力を低減するようにし
ている。
(または6スロット)で多重化されるTDMA方式を採
用したPDC(Personal Digital Cellular )システム
等における移動通信端末(以下、移動端末)では、キャ
リア内において各スロット毎に周波数を変更することが
できず、全スロット共に同一周波数で送信するように構
成されている。そして、使用中のスロットは、基地局か
らの距離に応じて0〜−8dBの範囲で送信電力を制御
する。詳しくは、基地局と移動端末との距離が離れてい
る場合には、移動端末は最大送信電力(0dB)での送
信を行い、基地局に近づくにつれて4dBステップ間隔
で、−4dB,−8dBと送信電力を低減するようにし
ている。
【0004】これは、基地局と移動端末との距離が近い
にもかかわらず、送信電力を最大送信電力のままとした
場合、電界強度が高くなり過ぎることが原因で発生する
種々の悪影響を防止するためである。ところで、実際の
送信では、キャリア中の全てのスロットが常に情報伝送
に用いられている訳ではなく、情報伝送時に空きとなっ
ているスロット(以下、空きスロット)もある。そし
て、この空きスロットは、移動端末におけるフェージン
グ対策として一般的な、アンテナ切替によるダイバーシ
ティ受信を行うために、常に−8dBの送信電力で送信
するように制御されている。
にもかかわらず、送信電力を最大送信電力のままとした
場合、電界強度が高くなり過ぎることが原因で発生する
種々の悪影響を防止するためである。ところで、実際の
送信では、キャリア中の全てのスロットが常に情報伝送
に用いられている訳ではなく、情報伝送時に空きとなっ
ているスロット(以下、空きスロット)もある。そし
て、この空きスロットは、移動端末におけるフェージン
グ対策として一般的な、アンテナ切替によるダイバーシ
ティ受信を行うために、常に−8dBの送信電力で送信
するように制御されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のPD
Cシステムは、セル半径が1km以上となるマクロセル
構成による固定割り当て方式を前提として設計されてい
たため、近時における加入者数の急激な増加に対処でき
ない状況となっている。したがって、今後における加入
者増加に対応するための策として、セル半径を500m
以下とするマイクロセル化およびダイナミックチャネル
割り当て等の対応が必須用件となってくる。
Cシステムは、セル半径が1km以上となるマクロセル
構成による固定割り当て方式を前提として設計されてい
たため、近時における加入者数の急激な増加に対処でき
ない状況となっている。したがって、今後における加入
者増加に対応するための策として、セル半径を500m
以下とするマイクロセル化およびダイナミックチャネル
割り当て等の対応が必須用件となってくる。
【0006】これは、マクロセルをマイクロセルへと移
行することでセル半径を1/2以下にすると加入者容量
は4倍以上となって容量を増大化できることと、マイク
ロセル化によるセル配置に対してダイナミックチャネル
割り当てを行うことで自動的に周波数割り当てを行う必
要があるためである。しかしながら、前述したPDCシ
ステムにおいてダイナミックチャネル割り当てを行う場
合、以下に述べるような問題点が発生する。
行することでセル半径を1/2以下にすると加入者容量
は4倍以上となって容量を増大化できることと、マイク
ロセル化によるセル配置に対してダイナミックチャネル
割り当てを行うことで自動的に周波数割り当てを行う必
要があるためである。しかしながら、前述したPDCシ
ステムにおいてダイナミックチャネル割り当てを行う場
合、以下に述べるような問題点が発生する。
【0007】すなわち、図4に示すように、3スロット
多重による基地局Aおよび基地局Bが互いに隣接した位
置にある場合、基地局Aでは、周波数f1の第2スロッ
トだけを使用し、第1,第3スロットは使用しないもの
とすると、前述したように、空きスロットとなる第1,
第3スロットは、ダイバーシティ受信のために−8dB
の送信電力で送信制御されるため、この送信信号は隣接
する基地局Bに対し、干渉波として作用するため、基地
局Bでは周波数f1で第1,第3スロットを使用するこ
とができなくなってしまい、周波数の利用効率が低下す
るという問題がある。
多重による基地局Aおよび基地局Bが互いに隣接した位
置にある場合、基地局Aでは、周波数f1の第2スロッ
トだけを使用し、第1,第3スロットは使用しないもの
とすると、前述したように、空きスロットとなる第1,
第3スロットは、ダイバーシティ受信のために−8dB
の送信電力で送信制御されるため、この送信信号は隣接
する基地局Bに対し、干渉波として作用するため、基地
局Bでは周波数f1で第1,第3スロットを使用するこ
とができなくなってしまい、周波数の利用効率が低下す
るという問題がある。
【0008】また、図5に示すように、3スロット多重
による基地局Cおよび基地局Dがある程度の距離だけ離
れた位置にある場合に、TDMA方式でダイナミックチ
ャネル割り当てを行うと、チャネル割り当ては通常スロ
ット単位で行われるため、基地局Cでは、周波数f1の
キャリアaで第1スロットを、また、基地局Dでは、周
波数f1のキャリアbで第3スロットを使用することが
できる。ところが、キャリア内におけるすべてのスロッ
トが同一周波数となるため、基地局Cでは第3スロット
を、また、基地局Dでは第1スロットを使用することが
できなくなり、スロットの利用効率が低下するという問
題がある。
による基地局Cおよび基地局Dがある程度の距離だけ離
れた位置にある場合に、TDMA方式でダイナミックチ
ャネル割り当てを行うと、チャネル割り当ては通常スロ
ット単位で行われるため、基地局Cでは、周波数f1の
キャリアaで第1スロットを、また、基地局Dでは、周
波数f1のキャリアbで第3スロットを使用することが
できる。ところが、キャリア内におけるすべてのスロッ
トが同一周波数となるため、基地局Cでは第3スロット
を、また、基地局Dでは第1スロットを使用することが
できなくなり、スロットの利用効率が低下するという問
題がある。
【0009】本発明の目的は、上記問題点を解決するた
め、ダイナミックチャネル割り当てを行う際、周波数お
よびスロットの利用効率の低下を防止する送信電力制御
装置を提供することにある。
め、ダイナミックチャネル割り当てを行う際、周波数お
よびスロットの利用効率の低下を防止する送信電力制御
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の送信電力
制御装置は、1キャリア当たり所定数のスロットで多重
化を行う時分割多重化手段と、時分割多重化手段により
多重化された各スロットに対して動的なチャネル割り当
てを行うチャネル割当制御手段と、チャネル割当制御手
段の割り当てにより未使用状態となった空きスロットの
送信電力を最大送信電力で送信する送信手段とを備える
ように構成している。すなわち、本発明の送信電力制御
装置は、空きスロットを最大送信電力で送信すること
で、他の基地局では、同一周波数で、この空きスロット
を使用できなくなるため、周波数およびスロットの利用
効率の低下を抑えることができる。
制御装置は、1キャリア当たり所定数のスロットで多重
化を行う時分割多重化手段と、時分割多重化手段により
多重化された各スロットに対して動的なチャネル割り当
てを行うチャネル割当制御手段と、チャネル割当制御手
段の割り当てにより未使用状態となった空きスロットの
送信電力を最大送信電力で送信する送信手段とを備える
ように構成している。すなわち、本発明の送信電力制御
装置は、空きスロットを最大送信電力で送信すること
で、他の基地局では、同一周波数で、この空きスロット
を使用できなくなるため、周波数およびスロットの利用
効率の低下を抑えることができる。
【0011】請求項2記載の送信電力制御装置は、1キ
ャリア当たり所定数のスロットで多重化を行う時分割多
重化手段と、時分割多重化手段により多重化された各ス
ロットに対して動的なチャネル割り当てを行うチャネル
割当制御手段と、チャネル割当制御手段の割り当てによ
り未使用状態となった空きスロットを特定する空きスロ
ット特定手段と、時分割多重化手段により多重化された
各スロットを予め設定された送信電力で送信する送信手
段と、空きスロット特定手段により特定された空きスロ
ットの送信電力が、最大送信電力となるように前記送信
手段を制御する送信制御手段とを備えるように構成して
いる。すなわち、本発明の送信電力制御装置は、空きス
ロット特定手段によって特定された空きスロットを最大
送信電力で送信することで、他の基地局では、同一周波
数で、この空きスロットを使用できなくなるため、周波
数およびスロットの利用効率の低下を抑えることができ
る。
ャリア当たり所定数のスロットで多重化を行う時分割多
重化手段と、時分割多重化手段により多重化された各ス
ロットに対して動的なチャネル割り当てを行うチャネル
割当制御手段と、チャネル割当制御手段の割り当てによ
り未使用状態となった空きスロットを特定する空きスロ
ット特定手段と、時分割多重化手段により多重化された
各スロットを予め設定された送信電力で送信する送信手
段と、空きスロット特定手段により特定された空きスロ
ットの送信電力が、最大送信電力となるように前記送信
手段を制御する送信制御手段とを備えるように構成して
いる。すなわち、本発明の送信電力制御装置は、空きス
ロット特定手段によって特定された空きスロットを最大
送信電力で送信することで、他の基地局では、同一周波
数で、この空きスロットを使用できなくなるため、周波
数およびスロットの利用効率の低下を抑えることができ
る。
【0012】請求項3記載の送信電力制御装置の送信手
段は、チャネル割当制御手段の割り当てにより、少なく
とも1つの送信スロットがある場合だけ、空きスロット
を最大送信電力で送信するように構成している。すなわ
ち、送信スロットがない場合には、他の基地局では、同
一周波数で、この空きスロットに対応するスロットを使
用することができるため、周波数およびスロットの利用
効率の低下を抑えることができる。
段は、チャネル割当制御手段の割り当てにより、少なく
とも1つの送信スロットがある場合だけ、空きスロット
を最大送信電力で送信するように構成している。すなわ
ち、送信スロットがない場合には、他の基地局では、同
一周波数で、この空きスロットに対応するスロットを使
用することができるため、周波数およびスロットの利用
効率の低下を抑えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図示した一実施例に基づい
て本発明を詳細に説明する。図1は、本実施例における
送信電力制御装置の要部構成を示す図であり、本発明の
送信電力制御装置1を、移動通信システム10における
基地局制御装置11に適用したものである。図1に示す
移動通信システム10は、基地局制御装置11と、複数
の基地局12と、移動通信交換機13と、移動局14と
から構成されている。
て本発明を詳細に説明する。図1は、本実施例における
送信電力制御装置の要部構成を示す図であり、本発明の
送信電力制御装置1を、移動通信システム10における
基地局制御装置11に適用したものである。図1に示す
移動通信システム10は、基地局制御装置11と、複数
の基地局12と、移動通信交換機13と、移動局14と
から構成されている。
【0014】基地局制御装置11は、信号線23を介し
て複数の基地局12と接続されており、また、その内部
には送信電力制御装置1を備えている。本実施例の送信
電力制御装置1は、図2に示すように、時分割多重化手
段となるTDMA部2と、チャネル割当制御手段および
空きスロット特定手段としての機能を有するダイナミッ
クチャネル割当部3と、送信手段および送信制御手段と
しての機能を有する送信制御部4とを備えている。
て複数の基地局12と接続されており、また、その内部
には送信電力制御装置1を備えている。本実施例の送信
電力制御装置1は、図2に示すように、時分割多重化手
段となるTDMA部2と、チャネル割当制御手段および
空きスロット特定手段としての機能を有するダイナミッ
クチャネル割当部3と、送信手段および送信制御手段と
しての機能を有する送信制御部4とを備えている。
【0015】TDMA部2は、その内部に図示しない時
間スイッチや空間スイッチが設けられており、送信すべ
きデータのフレーム同期やスロットのデータフォーマッ
トを処理するための処理ブロックである。ダイナミック
チャネル割当部3は、各セル配置に対して周波数の割り
当てを動的に、かつ、自動的に行うものである。これ
は、マイクロセル化を図るとき、セル形状は樹枝状とな
り、また、各セルは複雑な道路形状の影響を受けて互い
にオーバラップするように配置されるため、人的に周波
数の割り当てを行うことは多大な労力が必要であり現実
的ではないためである。
間スイッチや空間スイッチが設けられており、送信すべ
きデータのフレーム同期やスロットのデータフォーマッ
トを処理するための処理ブロックである。ダイナミック
チャネル割当部3は、各セル配置に対して周波数の割り
当てを動的に、かつ、自動的に行うものである。これ
は、マイクロセル化を図るとき、セル形状は樹枝状とな
り、また、各セルは複雑な道路形状の影響を受けて互い
にオーバラップするように配置されるため、人的に周波
数の割り当てを行うことは多大な労力が必要であり現実
的ではないためである。
【0016】送信制御部4は、処理すべきデータを基地
局12に転送するためのものであり、この場合、各スロ
ット毎に、最大送信電力に対して、0dB,−4dB,
−8dBのいずれかだけ減衰させた送信電力となるよう
に制御する。すなわち、減衰率として0dBが設定され
た場合は最大送信電力での送信制御を行うことになり、
−4dB,−8dBが設定された場合は最大送信電力の
半分に満たない送信電力での送信制御を行うことにな
る。
局12に転送するためのものであり、この場合、各スロ
ット毎に、最大送信電力に対して、0dB,−4dB,
−8dBのいずれかだけ減衰させた送信電力となるよう
に制御する。すなわち、減衰率として0dBが設定され
た場合は最大送信電力での送信制御を行うことになり、
−4dB,−8dBが設定された場合は最大送信電力の
半分に満たない送信電力での送信制御を行うことにな
る。
【0017】基地局12は、それぞれ複数の送受信部1
5を備え、移動局14との間で無線通信を行うためのも
のである。そして、送受信部15からデータを送信する
場合、送信電力制御装置1から信号線23を介して転送
される制御信号に基づいて各スロットの送信電力を決定
し、実際に送信する。また、移動局14からの受信デー
タを信号線23を介して基地局制御装置11に送る。移
動通信交換機13は、通信回線21を介して他の移動通
信システムまたは固定網等の外部網に接続されており、
外部網からのデータを信号線22を介して基地局制御装
置11に転送したり、基地局制御装置11から信号線2
2を介して入力されたデータを通信回線21を介して外
部網に転送するためのものである。移動局14は、最寄
りの基地局12との間でデータ通信が可能な局である。
5を備え、移動局14との間で無線通信を行うためのも
のである。そして、送受信部15からデータを送信する
場合、送信電力制御装置1から信号線23を介して転送
される制御信号に基づいて各スロットの送信電力を決定
し、実際に送信する。また、移動局14からの受信デー
タを信号線23を介して基地局制御装置11に送る。移
動通信交換機13は、通信回線21を介して他の移動通
信システムまたは固定網等の外部網に接続されており、
外部網からのデータを信号線22を介して基地局制御装
置11に転送したり、基地局制御装置11から信号線2
2を介して入力されたデータを通信回線21を介して外
部網に転送するためのものである。移動局14は、最寄
りの基地局12との間でデータ通信が可能な局である。
【0018】次に、上述の実施例における送信電力制御
装置1の動作例を図3に基づいて説明する。図3は、本
実施例の送信電力制御処理の概念を示す図である。な
お、図3に示す例では、比較のために図5に示す従来例
と同様に、3スロット多重による基地局C’および基地
局D’がある程度の距離だけ離れた位置にあり、TDM
A方式でダイナミックチャネル割り当てを行う場合を想
定している。
装置1の動作例を図3に基づいて説明する。図3は、本
実施例の送信電力制御処理の概念を示す図である。な
お、図3に示す例では、比較のために図5に示す従来例
と同様に、3スロット多重による基地局C’および基地
局D’がある程度の距離だけ離れた位置にあり、TDM
A方式でダイナミックチャネル割り当てを行う場合を想
定している。
【0019】TDMA方式を用いた移動通信システムで
は、キャリア内でスロット毎に周波数を変更することは
できないため、既に述べたように全スロットとも同一周
波数で送受信を行う。また、同様にして、チャネル割り
当ては通常スロット単位で行われるため、基地局C’で
は、周波数f1のキャリアaで第1スロットだけを使用
するものとする。
は、キャリア内でスロット毎に周波数を変更することは
できないため、既に述べたように全スロットとも同一周
波数で送受信を行う。また、同様にして、チャネル割り
当ては通常スロット単位で行われるため、基地局C’で
は、周波数f1のキャリアaで第1スロットだけを使用
するものとする。
【0020】このような場合、本実施例の送信電力制御
装置1では、基地局12の送受信部15に対して、残り
の第2スロットと第3スロットとの送信に対しては、最
小限の送信電力制御、すなわち、減衰率0dBの送信を
行うように指示・制御する。これによって、第2スロッ
トおよび第3スロットは、そのシステムにおける最大送
信電力で送信を行う。すると、基地局D’では、基地局
C’からの干渉波が大きいため、スロットを使用となく
なるため、基地局C’では、他の移動局14から発呼を
受けた時点で第3スロットを割り当てることができ、ス
ロットの使用効率が向上する。
装置1では、基地局12の送受信部15に対して、残り
の第2スロットと第3スロットとの送信に対しては、最
小限の送信電力制御、すなわち、減衰率0dBの送信を
行うように指示・制御する。これによって、第2スロッ
トおよび第3スロットは、そのシステムにおける最大送
信電力で送信を行う。すると、基地局D’では、基地局
C’からの干渉波が大きいため、スロットを使用となく
なるため、基地局C’では、他の移動局14から発呼を
受けた時点で第3スロットを割り当てることができ、ス
ロットの使用効率が向上する。
【0021】この場合、まったくスロットを使用してい
ないキャリア上の空きスロットに対しても同様の操作を
行っていたのでは、他の基地局12の運用上問題がある
ので、送信スロットが1以上ある場合にだけ、空きスロ
ットを最大送信電力で送信するようにする。
ないキャリア上の空きスロットに対しても同様の操作を
行っていたのでは、他の基地局12の運用上問題がある
ので、送信スロットが1以上ある場合にだけ、空きスロ
ットを最大送信電力で送信するようにする。
【0022】したがって、1つ以上のスロットを使用中
のキャリア上の空きスロットの送信は、従来は単なる干
渉源であったが、本実施例では、空きスロットを自局で
使用するためリザーブ用スロットとする。また、周辺の
基地局12で空きスロットを使う可能性が低下するた
め、自局で空きスロットを使用することで、周波数利用
効率およびスロット使用効率を高めることができる。
のキャリア上の空きスロットの送信は、従来は単なる干
渉源であったが、本実施例では、空きスロットを自局で
使用するためリザーブ用スロットとする。また、周辺の
基地局12で空きスロットを使う可能性が低下するた
め、自局で空きスロットを使用することで、周波数利用
効率およびスロット使用効率を高めることができる。
【0023】以上説明したように、本実施例では、1つ
以上のスロットを使用中のキャリア上の空きスロット
は、最大送信電力で送信を行う。これによって、近くに
位置する他の基地局では、この空きスロットを同一周波
数で使用することができなくなるため、干渉問題や周波
数およびスロットの利用効率の低下問題を解消すること
ができる。
以上のスロットを使用中のキャリア上の空きスロット
は、最大送信電力で送信を行う。これによって、近くに
位置する他の基地局では、この空きスロットを同一周波
数で使用することができなくなるため、干渉問題や周波
数およびスロットの利用効率の低下問題を解消すること
ができる。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1および2記載の発明では、空きスロットを最大送信電
力で送信することで、他の基地局では、同一周波数でこ
の空きスロットを使用できなくなるため、周波数および
スロットの利用効率の低下を抑えることができる。
1および2記載の発明では、空きスロットを最大送信電
力で送信することで、他の基地局では、同一周波数でこ
の空きスロットを使用できなくなるため、周波数および
スロットの利用効率の低下を抑えることができる。
【0025】また、請求項3記載の発明では、送信スロ
ットがない場合には、他の基地局では、同一周波数で、
この空きスロットに対応するスロットを使用することが
できるため、周波数およびスロットの利用効率の低下を
抑えることができる。
ットがない場合には、他の基地局では、同一周波数で、
この空きスロットに対応するスロットを使用することが
できるため、周波数およびスロットの利用効率の低下を
抑えることができる。
【図1】本実施例における送信電力制御装置の概略構成
を示す図である。
を示す図である。
【図2】図1における送信電力制御装置の要部構成を示
す模式図である。
す模式図である。
【図3】本実施例の送信電力制御処理の概念を示す図で
ある。
ある。
【図4】従来の隣接基地局に対する問題点を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図5】従来の近くの基地局に対する問題点を説明する
ための図である。
ための図である。
1 送信電力制御装置 2 TDMA部(時分割多重化手段) 3 ダイナミックチャネル割当部(チャネル割当制御
手段,空きスロット特定手段) 4 送信制御部(送信手段,送信制御手段) 10 移動通信システム 11 基地局制御装置 12 基地局 13 移動通信交換機 14 移動局 15 送受信部 21 通信回線 22,23 信号線
手段,空きスロット特定手段) 4 送信制御部(送信手段,送信制御手段) 10 移動通信システム 11 基地局制御装置 12 基地局 13 移動通信交換機 14 移動局 15 送受信部 21 通信回線 22,23 信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04Q 7/10 H04Q 7/02 B 7/20
Claims (3)
- 【請求項1】 1キャリア当たり所定数のスロットで多
重化を行う時分割多重化手段と、 前記時分割多重化手段により多重化された各スロットに
対して動的なチャネル割り当てを行うチャネル割当制御
手段と、 前記チャネル割当制御手段の割り当てにより未使用状態
となった空きスロットの送信電力を最大送信電力で送信
する送信手段とを具備することを特徴とする送信電力制
御装置。 - 【請求項2】 1キャリア当たり所定数のスロットで多
重化を行う時分割多重化手段と、 前記時分割多重化手段により多重化された各スロットに
対して動的なチャネル割り当てを行うチャネル割当制御
手段と、 前記チャネル割当制御手段の割り当てにより未使用状態
となった空きスロットを特定する空きスロット特定手段
と、 前記時分割多重化手段により多重化された各スロットを
予め設定された送信電力で送信する送信手段と、 前記空きスロット特定手段により特定された空きスロッ
トの送信電力が、最大送信電力となるように前記送信手
段を制御する送信制御手段とを具備することを特徴とす
る送信電力制御装置。 - 【請求項3】 前記送信手段は、前記チャネル割当制御
手段の割り当てにより、少なくとも1つの送信スロット
がある場合だけ、空きスロットを最大送信電力で送信す
ることを特徴とする請求項1または2記載の送信電力制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8315749A JP2907161B2 (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | 送信電力制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8315749A JP2907161B2 (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | 送信電力制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10164648A true JPH10164648A (ja) | 1998-06-19 |
JP2907161B2 JP2907161B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=18069090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8315749A Expired - Fee Related JP2907161B2 (ja) | 1996-11-27 | 1996-11-27 | 送信電力制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2907161B2 (ja) |
-
1996
- 1996-11-27 JP JP8315749A patent/JP2907161B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2907161B2 (ja) | 1999-06-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |