JPH10157381A - 筆記具用キャップ - Google Patents
筆記具用キャップInfo
- Publication number
- JPH10157381A JPH10157381A JP8315162A JP31516296A JPH10157381A JP H10157381 A JPH10157381 A JP H10157381A JP 8315162 A JP8315162 A JP 8315162A JP 31516296 A JP31516296 A JP 31516296A JP H10157381 A JPH10157381 A JP H10157381A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- outer cylinder
- inner cylinder
- end opening
- cap
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B43—WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
- B43K—IMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
- B43K23/00—Holders or connectors for writing implements; Means for protecting the writing-points
- B43K23/08—Protecting means, e.g. caps
- B43K23/12—Protecting means, e.g. caps for pens
- B43K23/122—Protecting means, e.g. caps for pens with means for preventing choking
- B43K23/124—Protecting means, e.g. caps for pens with means for preventing choking comprising an air passage
Landscapes
- Pens And Brushes (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 前後を開口させた外筒の内周面との間に空気
流通部を確保せしめた状態で該外筒内に有底筒状の内筒
を同軸上に保持させてなる二重筒構造の筆記具用キャッ
プにおいて、インキにより閉塞されることがなく、通気
性キャップとしての通気性を確実に維持することがで
き、又、細長い異物等による危険性を事前に回避し得、
しかも細長い異物等の侵入によって通気性が阻害される
こともない筆記具用に通気性キャップを提供することに
ある。 【解決手段】円筒状の外筒1の内周面との間に空気流通
部3を確保せしめた状態で該外筒1内に有底筒状の内筒
2を同軸上に保持させてなる二重筒構造のキャップにお
いて、内筒2の前端開口部に設けたテーパー部6の傾斜
下端と外筒1の内周面との間に、外筒1と内筒2との間
の前記空気流通部3と外筒1の前端開口部側とを連通す
る所要の隙間11を設けて、軸筒4への装着過程でテーパ
ー部6に付着したインキにより通気性が阻害されないよ
うにしたことである。
流通部を確保せしめた状態で該外筒内に有底筒状の内筒
を同軸上に保持させてなる二重筒構造の筆記具用キャッ
プにおいて、インキにより閉塞されることがなく、通気
性キャップとしての通気性を確実に維持することがで
き、又、細長い異物等による危険性を事前に回避し得、
しかも細長い異物等の侵入によって通気性が阻害される
こともない筆記具用に通気性キャップを提供することに
ある。 【解決手段】円筒状の外筒1の内周面との間に空気流通
部3を確保せしめた状態で該外筒1内に有底筒状の内筒
2を同軸上に保持させてなる二重筒構造のキャップにお
いて、内筒2の前端開口部に設けたテーパー部6の傾斜
下端と外筒1の内周面との間に、外筒1と内筒2との間
の前記空気流通部3と外筒1の前端開口部側とを連通す
る所要の隙間11を設けて、軸筒4への装着過程でテーパ
ー部6に付着したインキにより通気性が阻害されないよ
うにしたことである。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、筆記具用キャップ
に係り、特に前後を開口させた外筒の内周面との間に空
気流通部を確保せしめた状態で該外筒内に有底筒状の内
筒を同軸上に保持させてなる二重筒構造のキャップ、つ
まり、好奇心が旺盛な幼児等が誤って飲み込み、万一喉
や気管支等に詰まったとしても空気の流れが十分に確保
されて窒息を回避する窒息防止構造を備えた所謂通気性
キャップに関する。
に係り、特に前後を開口させた外筒の内周面との間に空
気流通部を確保せしめた状態で該外筒内に有底筒状の内
筒を同軸上に保持させてなる二重筒構造のキャップ、つ
まり、好奇心が旺盛な幼児等が誤って飲み込み、万一喉
や気管支等に詰まったとしても空気の流れが十分に確保
されて窒息を回避する窒息防止構造を備えた所謂通気性
キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、前後を開口させた外筒と、こ
の外筒の内周面との間に空気流通部を確保せしめた状態
で該外筒内に同軸上に保持され、軸筒への装着時にペン
体が突出する軸筒の先部外周面に密接して該ペン体を密
封する有底筒状の内筒とを備え、更に軸筒への装着過程
でペン体を内筒内へと案内するテーパー部を備えてなる
二重筒構造の筆記具用キャップは知られている(例え
ば、実開平2−58981 号、実開平4−117790号公報等に
おいて開示されている)。例えば、実開平4−117790号
の従来キャップは外筒と内筒とを架橋部にて一体に連結
せしめて内筒を外筒内に同軸上に保持させ、外筒の前端
開口部側に面する前記架橋部の前面を内筒の前端開口部
から外筒の前端開口部側に向けて拡開傾斜させたテーパ
ー部とし、このテーパー部により軸筒に対する装着時に
ペン体が内筒内へと案内されるように形成してなるもの
である。そして、テーパー部を備えた架橋部に、該テー
パー部から前記空気流通部へと抜ける通気孔を周方向数
カ所に設けることで、外筒の後端開口部側と前端開口部
側とを連通させた通気性キャップとして、幼児等が誤っ
て飲み込み、万一喉や気管支等に詰まったとしても空気
流通部、そして架橋部に設けた数カ所の通気孔を介して
連通する外筒の後端開口部側から前端開口部側、又は前
端開口部側から後端開口部側への空気の流通によって窒
息が回避されるようにしてなるものである。
の外筒の内周面との間に空気流通部を確保せしめた状態
で該外筒内に同軸上に保持され、軸筒への装着時にペン
体が突出する軸筒の先部外周面に密接して該ペン体を密
封する有底筒状の内筒とを備え、更に軸筒への装着過程
でペン体を内筒内へと案内するテーパー部を備えてなる
二重筒構造の筆記具用キャップは知られている(例え
ば、実開平2−58981 号、実開平4−117790号公報等に
おいて開示されている)。例えば、実開平4−117790号
の従来キャップは外筒と内筒とを架橋部にて一体に連結
せしめて内筒を外筒内に同軸上に保持させ、外筒の前端
開口部側に面する前記架橋部の前面を内筒の前端開口部
から外筒の前端開口部側に向けて拡開傾斜させたテーパ
ー部とし、このテーパー部により軸筒に対する装着時に
ペン体が内筒内へと案内されるように形成してなるもの
である。そして、テーパー部を備えた架橋部に、該テー
パー部から前記空気流通部へと抜ける通気孔を周方向数
カ所に設けることで、外筒の後端開口部側と前端開口部
側とを連通させた通気性キャップとして、幼児等が誤っ
て飲み込み、万一喉や気管支等に詰まったとしても空気
流通部、そして架橋部に設けた数カ所の通気孔を介して
連通する外筒の後端開口部側から前端開口部側、又は前
端開口部側から後端開口部側への空気の流通によって窒
息が回避されるようにしてなるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、外筒と内筒
とを一体に連結保持する架橋部のテーパー部は、軸筒へ
の装着時にペン体が接触せしめながら前述した様に内筒
内へと案内導かれるものであることから、ペン体が内筒
内へと導かれる過程においてテーパー部にインキが付着
し易く、その付着は避けられないものである。従って、
従来ではテーパー部に付着したインキが該テーパー部か
ら空気流通部に向けて開口されている架橋部の各通気孔
に流れ込んで(入り込んで)固化し、各通気孔が閉塞さ
れる虞れがある。つまり、筆記具用の通気性キャップと
しての通気性が阻害される虞れがある。
とを一体に連結保持する架橋部のテーパー部は、軸筒へ
の装着時にペン体が接触せしめながら前述した様に内筒
内へと案内導かれるものであることから、ペン体が内筒
内へと導かれる過程においてテーパー部にインキが付着
し易く、その付着は避けられないものである。従って、
従来ではテーパー部に付着したインキが該テーパー部か
ら空気流通部に向けて開口されている架橋部の各通気孔
に流れ込んで(入り込んで)固化し、各通気孔が閉塞さ
れる虞れがある。つまり、筆記具用の通気性キャップと
しての通気性が阻害される虞れがある。
【0004】本発明はこの様な従来事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とする処は、前後を開口させた外筒
と有底筒状の内筒との間に空気流通部を確保せしめてな
る二重筒構造のキャップにおいて、インキにより閉塞さ
れることがなく、通気性キャップとしての通気性を確実
に維持することができ、又、細長い異物等による危険性
を事前に回避し得、しかも細長い異物等の侵入によって
通気性が阻害されることもない筆記具用に通気性キャッ
プを提供することにある。
たもので、その目的とする処は、前後を開口させた外筒
と有底筒状の内筒との間に空気流通部を確保せしめてな
る二重筒構造のキャップにおいて、インキにより閉塞さ
れることがなく、通気性キャップとしての通気性を確実
に維持することができ、又、細長い異物等による危険性
を事前に回避し得、しかも細長い異物等の侵入によって
通気性が阻害されることもない筆記具用に通気性キャッ
プを提供することにある。
【0005】
【課題を達成するための手段】課題を達成するために本
発明は、前後を開口させた円筒状の外筒の内周面との間
に空気流通部を確保せしめた状態で該外筒内に有底筒状
の内筒を同軸上に保持させてなる二重筒構造のキャップ
において、内筒の前端開口部から外筒の内周面方向に向
けて且つ該外筒の前端開口部方向に向けて拡開傾斜せし
めたテーパー部の傾斜下端と外筒の内周面との間に、外
筒と内筒との間の空気流通部と外筒の前端開口部側とを
連通する所要の隙間を設けたことである。斯る技術的手
段によれば、軸筒への装着時にペン体がテーパー部に接
触しながら内筒内へと案内導かれる過程で、該テーパー
部に付着したインキはその傾斜下端側へと流れ、該傾斜
下端から外筒の前端開口部側に滴下される。つまり、テ
ーパー部の傾斜下端と外筒の内周面との間に確保形成し
た回りの隙間がテーパー部を伝わって流れ落ちるインキ
により閉塞されることはない。
発明は、前後を開口させた円筒状の外筒の内周面との間
に空気流通部を確保せしめた状態で該外筒内に有底筒状
の内筒を同軸上に保持させてなる二重筒構造のキャップ
において、内筒の前端開口部から外筒の内周面方向に向
けて且つ該外筒の前端開口部方向に向けて拡開傾斜せし
めたテーパー部の傾斜下端と外筒の内周面との間に、外
筒と内筒との間の空気流通部と外筒の前端開口部側とを
連通する所要の隙間を設けたことである。斯る技術的手
段によれば、軸筒への装着時にペン体がテーパー部に接
触しながら内筒内へと案内導かれる過程で、該テーパー
部に付着したインキはその傾斜下端側へと流れ、該傾斜
下端から外筒の前端開口部側に滴下される。つまり、テ
ーパー部の傾斜下端と外筒の内周面との間に確保形成し
た回りの隙間がテーパー部を伝わって流れ落ちるインキ
により閉塞されることはない。
【0006】又、上記テーパー部の傾斜下端に、空気流
通部と外筒の前端開口部側とを連通するその回りの隙間
との間の間隔を拡大し得るように適宜の環状幅の液回り
止め平坦部を設けたことである。斯る技術的手段によれ
ば、テーパー部の傾斜下端に設けた液回り止め平坦部に
よって、テーパー部を伝わって流れ落ちるインキがテー
パー部の傾斜下端と外筒の内周面との間に確保形成した
回りの隙間側に移行するのを阻止することができる。つ
まり、テーパー部を伝わって流れ落ちるインキがその傾
斜下端と液回り止め平坦部とを連設する角部から外筒の
前端開口部側に確実に滴下せしめてテーパー部から排除
される。
通部と外筒の前端開口部側とを連通するその回りの隙間
との間の間隔を拡大し得るように適宜の環状幅の液回り
止め平坦部を設けたことである。斯る技術的手段によれ
ば、テーパー部の傾斜下端に設けた液回り止め平坦部に
よって、テーパー部を伝わって流れ落ちるインキがテー
パー部の傾斜下端と外筒の内周面との間に確保形成した
回りの隙間側に移行するのを阻止することができる。つ
まり、テーパー部を伝わって流れ落ちるインキがその傾
斜下端と液回り止め平坦部とを連設する角部から外筒の
前端開口部側に確実に滴下せしめてテーパー部から排除
される。
【0007】又、上記空気流通部を、内筒の閉鎖された
後端面からその前端開口部側に向けた適宜の範囲にて内
筒に同軸環状に設けた後側流通部と、この後側流通部か
ら内筒の前端開口部に至る範囲にて且つ該後側流通部と
周方向に屈曲連通させて内筒と外筒との間に設けた前側
流通部とから縦断面略クランク状に形成したことであ
る。又、前記後端流通部は内筒の後端面に開口位置させ
て内筒の前端開口部側に向けた適宜の範囲にて同軸環状
に開口させた第1流通部と、この第1流通部から前側流
通部に向けて同軸環状に連通開口させて該前側流通部と
周方向に屈曲連通させると共に周方向数カ所に設けた連
結縦リブによって周方向に区画させた第2流通部とから
形成したことである。斯る技術的手段によれば、軸筒に
装着された状態又は取り外された状態において好奇心が
旺盛な幼児等が細長い異物等を仮に空気流通部に挿入し
たとしてもその後側流通部と前側流通部とを周方向に屈
曲連通する屈曲流通部に引っ掛かる。つまり、細長い異
物等が空気流通部内に挿入されると言った悪戯が成され
ても該空気流通部内に完全に潜り込んで(入り込んで)
しまうことなく、挿入された空気流通部の開口側から速
かに抜け出る。ことから、細長い異物等を一緒に飲み込
んでしまうと言った危険を事前に回避することができ
る。
後端面からその前端開口部側に向けた適宜の範囲にて内
筒に同軸環状に設けた後側流通部と、この後側流通部か
ら内筒の前端開口部に至る範囲にて且つ該後側流通部と
周方向に屈曲連通させて内筒と外筒との間に設けた前側
流通部とから縦断面略クランク状に形成したことであ
る。又、前記後端流通部は内筒の後端面に開口位置させ
て内筒の前端開口部側に向けた適宜の範囲にて同軸環状
に開口させた第1流通部と、この第1流通部から前側流
通部に向けて同軸環状に連通開口させて該前側流通部と
周方向に屈曲連通させると共に周方向数カ所に設けた連
結縦リブによって周方向に区画させた第2流通部とから
形成したことである。斯る技術的手段によれば、軸筒に
装着された状態又は取り外された状態において好奇心が
旺盛な幼児等が細長い異物等を仮に空気流通部に挿入し
たとしてもその後側流通部と前側流通部とを周方向に屈
曲連通する屈曲流通部に引っ掛かる。つまり、細長い異
物等が空気流通部内に挿入されると言った悪戯が成され
ても該空気流通部内に完全に潜り込んで(入り込んで)
しまうことなく、挿入された空気流通部の開口側から速
かに抜け出る。ことから、細長い異物等を一緒に飲み込
んでしまうと言った危険を事前に回避することができ
る。
【0008】又、上記内筒の後端面外周縁に外筒の後端
開口端面に当接掛止させる大径鍔部を設けると共に、こ
の大径鍔部から後側流通部が開口された適宜の範囲にお
ける内筒の外径を、外筒内に適合嵌入し得る大きさ形成
したことである。斯る技術的手段によれば、外筒の内径
が内筒の外径よりも僅かに小さい、又は外筒の内径より
も内筒の外径が僅かに大きいと言った成形による寸法誤
差が生じても、その僅かな寸法誤差は内筒の閉鎖された
後端面からその前端開口部側に向けて同軸環状に設けた
空気流通部の後側流通部にて吸収緩和される。つまり、
外筒内への組み込み時に無理が生じると言った寸法誤差
による負荷応力(内部応力)を外筒の後端開口部に掛け
ずに該外筒内に内筒を組み込み嵌入せしめることができ
る。
開口端面に当接掛止させる大径鍔部を設けると共に、こ
の大径鍔部から後側流通部が開口された適宜の範囲にお
ける内筒の外径を、外筒内に適合嵌入し得る大きさ形成
したことである。斯る技術的手段によれば、外筒の内径
が内筒の外径よりも僅かに小さい、又は外筒の内径より
も内筒の外径が僅かに大きいと言った成形による寸法誤
差が生じても、その僅かな寸法誤差は内筒の閉鎖された
後端面からその前端開口部側に向けて同軸環状に設けた
空気流通部の後側流通部にて吸収緩和される。つまり、
外筒内への組み込み時に無理が生じると言った寸法誤差
による負荷応力(内部応力)を外筒の後端開口部に掛け
ずに該外筒内に内筒を組み込み嵌入せしめることができ
る。
【0009】更に、外筒の後端開口端面に当接掛止させ
る大径鍔部から内筒の前端開口部側に適宜の範囲にて向
けたその外周面部位に掛止凸部を設ける一方、外筒の後
端開口部からその前端開口部側に向けた前記適宜の範囲
におけるその内周面部位に前記掛止凸部を掛止させる掛
止段部を設けたことである。斯る技術的手段によれば、
前述した内筒の組み込み時に、内筒の大径鍔部が外筒の
後端開口部に当接掛止するまで内筒を外筒内に組み込み
嵌入せしめると、内筒の掛止凸部が外筒の掛止段部に掛
止される。それにより、内筒は大径鍔部と掛止凸部とに
よって軸方向から挟持された不動な状態で外筒内にしっ
かりと定着保持される。
る大径鍔部から内筒の前端開口部側に適宜の範囲にて向
けたその外周面部位に掛止凸部を設ける一方、外筒の後
端開口部からその前端開口部側に向けた前記適宜の範囲
におけるその内周面部位に前記掛止凸部を掛止させる掛
止段部を設けたことである。斯る技術的手段によれば、
前述した内筒の組み込み時に、内筒の大径鍔部が外筒の
後端開口部に当接掛止するまで内筒を外筒内に組み込み
嵌入せしめると、内筒の掛止凸部が外筒の掛止段部に掛
止される。それにより、内筒は大径鍔部と掛止凸部とに
よって軸方向から挟持された不動な状態で外筒内にしっ
かりと定着保持される。
【0010】更に、上記内筒の前端開口部の内周面に設
けられ、軸筒への装着時にペン体が突出する軸筒の先部
外周面に密接する環状凸部の近傍に向けた範囲における
その外周面に、後側流通部の第2流通部を周方向に区画
する周方向数カ所の各連結縦リブから一体に延設せしめ
た縦リブを設けたことである。斯る技術的手段によれ
ば、軸筒への装着時に、ペン体が突出するその先部外周
面に沿って密接せしめた状態で該先部に被嵌される過程
で僅かに拡開弾性変形する内筒の該拡開弾性変形状態は
その外周面に設けた縦リブによって長期に亘り一定に保
たれる。つまり、一般に高い気密性にて先部の外周面に
内筒を密接被嵌させるために該内筒の内径を先部の外径
よりも僅かに小さめに形成しておいて、該先部に対して
密接被嵌されるに伴い該先部の外径に応じて僅かに拡開
弾性変形するように内筒は設計させていることから、軸
筒への着脱の度に拡開弾性変形が頻繁に繰り返されるこ
とで起き得る内筒の弾性作用の低下をその外周面の縦リ
ブにて阻止し、長期に亘り一定の密接状態にて先部に対
して内筒を被嵌し得る。
けられ、軸筒への装着時にペン体が突出する軸筒の先部
外周面に密接する環状凸部の近傍に向けた範囲における
その外周面に、後側流通部の第2流通部を周方向に区画
する周方向数カ所の各連結縦リブから一体に延設せしめ
た縦リブを設けたことである。斯る技術的手段によれ
ば、軸筒への装着時に、ペン体が突出するその先部外周
面に沿って密接せしめた状態で該先部に被嵌される過程
で僅かに拡開弾性変形する内筒の該拡開弾性変形状態は
その外周面に設けた縦リブによって長期に亘り一定に保
たれる。つまり、一般に高い気密性にて先部の外周面に
内筒を密接被嵌させるために該内筒の内径を先部の外径
よりも僅かに小さめに形成しておいて、該先部に対して
密接被嵌されるに伴い該先部の外径に応じて僅かに拡開
弾性変形するように内筒は設計させていることから、軸
筒への着脱の度に拡開弾性変形が頻繁に繰り返されるこ
とで起き得る内筒の弾性作用の低下をその外周面の縦リ
ブにて阻止し、長期に亘り一定の密接状態にて先部に対
して内筒を被嵌し得る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の具体例を図面に基
づいて説明する。図1は実施の一例を示した本発明キャ
ップの縦断面図で、前後を開口させた外筒1内に有底筒
状の内筒2を、該外筒1との間に空気流通部3を確保せ
しめた状態で同軸上に保持させた二重筒構造を成し、内
筒2の前端開口部には軸筒4への装着時に軸筒4の先部
4-1 から突出するペン体5を内筒2内へと案内するテー
パー部6を備えてなる。
づいて説明する。図1は実施の一例を示した本発明キャ
ップの縦断面図で、前後を開口させた外筒1内に有底筒
状の内筒2を、該外筒1との間に空気流通部3を確保せ
しめた状態で同軸上に保持させた二重筒構造を成し、内
筒2の前端開口部には軸筒4への装着時に軸筒4の先部
4-1 から突出するペン体5を内筒2内へと案内するテー
パー部6を備えてなる。
【0012】外筒1は、合成樹脂等の所望な射出成形材
料からなり、内径を軸筒4の装着部4-2 の外径と略同径
とすると共に、壁厚を全長に亘り略一定の厚さとする前
後を開口させた所要長さの円筒筒状を成し、その後端開
口部側に内筒2を同軸上に嵌入保持させる保持部1-1 を
設ける。又、前端開口部の内周面には前記装着部4-2の
環状嵌合部7に乗り越え嵌合させる環状掛止部8を設け
る。
料からなり、内径を軸筒4の装着部4-2 の外径と略同径
とすると共に、壁厚を全長に亘り略一定の厚さとする前
後を開口させた所要長さの円筒筒状を成し、その後端開
口部側に内筒2を同軸上に嵌入保持させる保持部1-1 を
設ける。又、前端開口部の内周面には前記装着部4-2の
環状嵌合部7に乗り越え嵌合させる環状掛止部8を設け
る。
【0013】保持部1-1 は、外筒1の後端開口端面から
その前端開口部側に向けた軸方向適宜の範囲を他の部分
よりも内・外径共に僅かに小さく絞り込むことで形成し
て、前端開口部側に位置するその内周面縁に内筒2の後
述する掛止凸部9を掛止させる掛止段部10を備える。
その前端開口部側に向けた軸方向適宜の範囲を他の部分
よりも内・外径共に僅かに小さく絞り込むことで形成し
て、前端開口部側に位置するその内周面縁に内筒2の後
述する掛止凸部9を掛止させる掛止段部10を備える。
【0014】内筒2は、外筒1と同じく合成樹脂等の所
望な射出成形材料からなり、その外形全体を外筒1の内
径よりも一回り程小さく形成すると共に、ペン体5を密
封状に収容するその内孔2-1 を軸筒4のペン体5が突出
する先部4-1 に被嵌密接する範囲を除いて前端開口部側
からその内底部側に向けて漸次絞り込むように該内底部
に向けて小さく形成した有底筒状を成す。つまり、軸筒
4の先部4-1 外周面に密接する範囲における前端開口部
側の壁厚を、該先部4-1 に対する被嵌時に多少の弾性作
用のもとで被嵌密接し得るように形成すると共に、当該
前端開口部側部位から閉鎖された後端側に向けて壁厚を
漸次厚く形成した有底筒状を成し、その長さを外筒1の
全長に対して半分程度に形成してなる。そして、その前
端開口部に外筒1の内周面方向に向けて且つ該外筒1の
前端開口部方向に向けて拡開傾斜させたテーパー部6を
設けて、外筒1の前述した保持部1-1 に組み込み嵌入さ
せて外筒1内に同軸状に保持させることで、該外筒1の
内周面とテーパー部6の傾斜下端との間に空気流通部3
と外筒1の前端開口部側とを連通する所要の隙間11が確
保備えられるようにしてなる。又、内筒2の後端面外周
縁には外筒1の後端開口端面に当接掛止させる大径鍔部
12を設けると共に、その前端開口部の内周面には装着時
に軸筒4の先部4-1 外周面に密接させる環状凸部15を設
ける。
望な射出成形材料からなり、その外形全体を外筒1の内
径よりも一回り程小さく形成すると共に、ペン体5を密
封状に収容するその内孔2-1 を軸筒4のペン体5が突出
する先部4-1 に被嵌密接する範囲を除いて前端開口部側
からその内底部側に向けて漸次絞り込むように該内底部
に向けて小さく形成した有底筒状を成す。つまり、軸筒
4の先部4-1 外周面に密接する範囲における前端開口部
側の壁厚を、該先部4-1 に対する被嵌時に多少の弾性作
用のもとで被嵌密接し得るように形成すると共に、当該
前端開口部側部位から閉鎖された後端側に向けて壁厚を
漸次厚く形成した有底筒状を成し、その長さを外筒1の
全長に対して半分程度に形成してなる。そして、その前
端開口部に外筒1の内周面方向に向けて且つ該外筒1の
前端開口部方向に向けて拡開傾斜させたテーパー部6を
設けて、外筒1の前述した保持部1-1 に組み込み嵌入さ
せて外筒1内に同軸状に保持させることで、該外筒1の
内周面とテーパー部6の傾斜下端との間に空気流通部3
と外筒1の前端開口部側とを連通する所要の隙間11が確
保備えられるようにしてなる。又、内筒2の後端面外周
縁には外筒1の後端開口端面に当接掛止させる大径鍔部
12を設けると共に、その前端開口部の内周面には装着時
に軸筒4の先部4-1 外周面に密接させる環状凸部15を設
ける。
【0015】大径鍔部12は、内筒2が外筒1の保持部1-
1 に組み込み嵌入させた状態で該保持部1-1 の内周面縁
に備えた掛止段部10に嵌合掛止する内筒2外周面の掛止
凸部9との協動によって前記保持部1-1 を軸方向から挟
み込むように挟持せしめて内筒2を外筒1内に軸方向に
不動な状態で定着保持する役目を成し、外筒1の後端開
口部の開口外径と略同径な突出外径となるように内筒2
の後端面外周縁に設けてなる。そして、この大径鍔部12
から前記保持部1-1 の軸方向の長さ範囲にて内筒2の前
端開口部側に向けたその外周面部位に保持部1-1 の掛止
段部10に掛止させる掛止凸部9を設ける。
1 に組み込み嵌入させた状態で該保持部1-1 の内周面縁
に備えた掛止段部10に嵌合掛止する内筒2外周面の掛止
凸部9との協動によって前記保持部1-1 を軸方向から挟
み込むように挟持せしめて内筒2を外筒1内に軸方向に
不動な状態で定着保持する役目を成し、外筒1の後端開
口部の開口外径と略同径な突出外径となるように内筒2
の後端面外周縁に設けてなる。そして、この大径鍔部12
から前記保持部1-1 の軸方向の長さ範囲にて内筒2の前
端開口部側に向けたその外周面部位に保持部1-1 の掛止
段部10に掛止させる掛止凸部9を設ける。
【0016】空気流通部3は、内筒2の閉鎖された後端
部側と外筒1の前端開口側とを空気が十分に流れる開口
断面積にて連通せしめて、好奇心が旺盛な幼児等が誤っ
て飲み込み、万一喉や気管支等に詰まったとしても空気
の流れが十分に確保されて窒息を回避する窒息防止構造
であり、内筒2の閉鎖された後端面からその前端開口部
側に向けた適宜の範囲にて内筒2に同軸環状に設けた後
側流通部3-1 と、この後側流通部3-1 から内筒2の前端
開口部に至る範囲にて且つ該後側流通部3-1 から周方向
に屈曲連通させて内筒2と外筒1との間に設けた前側流
通部3-2 とから縦断面略クランク状に形成してなる(図
1参照)。
部側と外筒1の前端開口側とを空気が十分に流れる開口
断面積にて連通せしめて、好奇心が旺盛な幼児等が誤っ
て飲み込み、万一喉や気管支等に詰まったとしても空気
の流れが十分に確保されて窒息を回避する窒息防止構造
であり、内筒2の閉鎖された後端面からその前端開口部
側に向けた適宜の範囲にて内筒2に同軸環状に設けた後
側流通部3-1 と、この後側流通部3-1 から内筒2の前端
開口部に至る範囲にて且つ該後側流通部3-1 から周方向
に屈曲連通させて内筒2と外筒1との間に設けた前側流
通部3-2 とから縦断面略クランク状に形成してなる(図
1参照)。
【0017】後側流通部3-1 は、内筒2の後端面からそ
の前端開口部側に向けた内筒2全長の後半部側に同軸環
状に開口備えるもので、内筒2の後端面から適宜の範囲
にて開口させた第1流通部3-10と、この第1流通部3-10
から前側流通部3-2 に向けて連通開口させて該前側流通
部3-2 と屈曲流通部3-3 を介して周方向に屈曲連通させ
ると共に周方向数カ所に設けた連結縦リブ13によって周
方向に区画させた第2流通部3-11とを内筒2の壁内部に
同軸環状に開口してなる。
の前端開口部側に向けた内筒2全長の後半部側に同軸環
状に開口備えるもので、内筒2の後端面から適宜の範囲
にて開口させた第1流通部3-10と、この第1流通部3-10
から前側流通部3-2 に向けて連通開口させて該前側流通
部3-2 と屈曲流通部3-3 を介して周方向に屈曲連通させ
ると共に周方向数カ所に設けた連結縦リブ13によって周
方向に区画させた第2流通部3-11とを内筒2の壁内部に
同軸環状に開口してなる。
【0018】第1流通部3-10は、内筒2の後端面から後
側流通部3-1 全長の半分程度の範囲(長さ)にて同軸環
状に開口されて(図1並びに図2(A)参照)、万が一
喉や気管支等に詰った場合には空気の流入口又は流出口
となり、又、内筒2を外筒1の保持部1-1 に組み込み嵌
入せしめて該外筒1内に同軸上に保持させる際には、保
持部1-1 となる外筒1の後端開口部に内筒2との寸法誤
差による負荷応力(内部応力)を掛けないようにその負
荷応力を吸収緩和するものである。つまり、保持部1-1
の内径が第1流通部3-10により環状に分割された大径鍔
部12を備えた内筒2の外環部2-2 の外径よりも僅かに小
さく、又は保持部1-1 の内径よりも外環部2-2 の外径が
僅かに大きくなって保持部1-1 内への組み込み嵌入時に
無理が生じると言った成形による寸法誤差が生じた場合
にその寸法誤差による負荷応力が第1流通部3-10側への
外環部2-2 の逃げ(弾性変形)により吸収緩和されるこ
とで、外筒1の後端開口部に、その開口端縁から負荷応
力によるヒビ割れ等の損傷を与えなることなく、内筒2
を保持部1-1 に組み込み嵌入せしめて外筒1内に確実に
定着保持させることができるようにしてなる。
側流通部3-1 全長の半分程度の範囲(長さ)にて同軸環
状に開口されて(図1並びに図2(A)参照)、万が一
喉や気管支等に詰った場合には空気の流入口又は流出口
となり、又、内筒2を外筒1の保持部1-1 に組み込み嵌
入せしめて該外筒1内に同軸上に保持させる際には、保
持部1-1 となる外筒1の後端開口部に内筒2との寸法誤
差による負荷応力(内部応力)を掛けないようにその負
荷応力を吸収緩和するものである。つまり、保持部1-1
の内径が第1流通部3-10により環状に分割された大径鍔
部12を備えた内筒2の外環部2-2 の外径よりも僅かに小
さく、又は保持部1-1 の内径よりも外環部2-2 の外径が
僅かに大きくなって保持部1-1 内への組み込み嵌入時に
無理が生じると言った成形による寸法誤差が生じた場合
にその寸法誤差による負荷応力が第1流通部3-10側への
外環部2-2 の逃げ(弾性変形)により吸収緩和されるこ
とで、外筒1の後端開口部に、その開口端縁から負荷応
力によるヒビ割れ等の損傷を与えなることなく、内筒2
を保持部1-1 に組み込み嵌入せしめて外筒1内に確実に
定着保持させることができるようにしてなる。
【0019】一方第2流通部3-11は、第1流通部3-10か
ら前側流通部3-2 に亘り該前側流通部3-2 と周方向の屈
曲流通部3-3 を介して連通する範囲(長さ)にて第1流
通部3-10と同じく同軸環状に開口され、且つその円周上
の相対する2カ所に設けた連結縦リブ13によって周方向
に区画されて、その第1流通部3-10と前側流通部3-2と
を連通するものである(図1並びに図2(B)参照)。
ら前側流通部3-2 に亘り該前側流通部3-2 と周方向の屈
曲流通部3-3 を介して連通する範囲(長さ)にて第1流
通部3-10と同じく同軸環状に開口され、且つその円周上
の相対する2カ所に設けた連結縦リブ13によって周方向
に区画されて、その第1流通部3-10と前側流通部3-2と
を連通するものである(図1並びに図2(B)参照)。
【0020】前側流通部3-2 は、後側流通部3-1 の第2
流通部3-11から外向き周方向に略直角に屈曲させた屈曲
流通部3-3 を介して連通せしめて内筒2の前端開口部に
至る内筒2全長の前半部側における外周面と外筒1の内
周面との間に所要の開口断面積にて確保備えて、万が一
喉や気管支等に詰った場合にテーパー部6の傾斜下端と
外筒1の内周面との間の隙間11から流入されてきた空気
を屈曲流通部3-3 を介して後側流通部3-1 へと導く、
又、該後側流通部3-1 から屈曲流通部3-3 を介して流入
してきた空気を隙間11を介して外筒1の前端開口部側へ
と導くものである。
流通部3-11から外向き周方向に略直角に屈曲させた屈曲
流通部3-3 を介して連通せしめて内筒2の前端開口部に
至る内筒2全長の前半部側における外周面と外筒1の内
周面との間に所要の開口断面積にて確保備えて、万が一
喉や気管支等に詰った場合にテーパー部6の傾斜下端と
外筒1の内周面との間の隙間11から流入されてきた空気
を屈曲流通部3-3 を介して後側流通部3-1 へと導く、
又、該後側流通部3-1 から屈曲流通部3-3 を介して流入
してきた空気を隙間11を介して外筒1の前端開口部側へ
と導くものである。
【0021】図中14は、外筒1の内周面との間で前側流
通部3-2 を確保する内筒2の前端開口部側の外周面に設
けた縦リブであり、この縦リブ14は後側流通部3-1 の第
2流通部3-11を周方向に区画する前述した各連結縦リブ
13から内筒2内周面の環状凸部15の近傍に向けた範囲に
て内筒2の外周面に一体に延設せしめて(図1並びに図
2(C)参照)、軸筒1への装着時にペン体5が突出す
るその先部4-1 外周面に沿って密接被嵌される過程で僅
かに拡開弾性変形する内筒2の該拡開弾性変形状態を長
期に亘り一定に保つ。つまり、軸筒1への着脱の度に拡
開弾性変形が頻繁に繰り返されることで起き得る内筒2
の弾性作用の低下をその外周面から阻止せしめて、密封
するペン体5からのインキの揮発を防ぐ上で要求される
高い気密性にて内筒2が先部4-1 に対して常に密接被嵌
し得るようにそれを助長する役目を成すものである。
通部3-2 を確保する内筒2の前端開口部側の外周面に設
けた縦リブであり、この縦リブ14は後側流通部3-1 の第
2流通部3-11を周方向に区画する前述した各連結縦リブ
13から内筒2内周面の環状凸部15の近傍に向けた範囲に
て内筒2の外周面に一体に延設せしめて(図1並びに図
2(C)参照)、軸筒1への装着時にペン体5が突出す
るその先部4-1 外周面に沿って密接被嵌される過程で僅
かに拡開弾性変形する内筒2の該拡開弾性変形状態を長
期に亘り一定に保つ。つまり、軸筒1への着脱の度に拡
開弾性変形が頻繁に繰り返されることで起き得る内筒2
の弾性作用の低下をその外周面から阻止せしめて、密封
するペン体5からのインキの揮発を防ぐ上で要求される
高い気密性にて内筒2が先部4-1 に対して常に密接被嵌
し得るようにそれを助長する役目を成すものである。
【0022】テーパー部6は、内筒2の前端開口部から
外筒1の内周面方向に向けて且つ該外筒1の前端開口部
方向に向けて拡開傾斜せしめた環状傾斜縁部6-1 の傾斜
内周面に設けて(図1並びに図2(D)参照)、外筒1
への装着時にその装着過程でペン体5が接触しながら内
筒2の内孔2-1 へと案内導かれるようにしてなる(図3
(A)の状態から図3(B)の状態)。環状傾斜縁部6-
1 は外筒1の内周面近傍に向けて内筒2の前端開口部か
ら適宜の傾斜角度にて一体に拡開突設せしめて、その傾
斜外周面と外筒1の外周面との間に所要の隙間11を確保
形成し、この隙間11を介して前述した前側流通部3-2 と
外筒1の前端開口部側との連通が成されるようにしてな
る。又、環状傾斜縁部6-1 の傾斜下端にはテーパー部6
とその回りの隙間11との間の間隔を拡大し得るように適
宜の環状幅の液回り止め平坦部16に形成して、当該液回
り止め平坦部16によってテーパー部6を伝わってその傾
斜下端から外筒1の前端開口部側に流れ落ちる付着イン
キが隙間11側に移行するのを阻止するようにしてなる。
つまり、テーパー部6を伝わって流れ落ちるインキがそ
の傾斜下端と液回り止め平坦部16とを連設する角部17か
ら外筒1の前端開口部側に滴下せしめてテーパー部6か
ら排除されるようにしてなる(図3(B)の二点鎖線の
状態)。
外筒1の内周面方向に向けて且つ該外筒1の前端開口部
方向に向けて拡開傾斜せしめた環状傾斜縁部6-1 の傾斜
内周面に設けて(図1並びに図2(D)参照)、外筒1
への装着時にその装着過程でペン体5が接触しながら内
筒2の内孔2-1 へと案内導かれるようにしてなる(図3
(A)の状態から図3(B)の状態)。環状傾斜縁部6-
1 は外筒1の内周面近傍に向けて内筒2の前端開口部か
ら適宜の傾斜角度にて一体に拡開突設せしめて、その傾
斜外周面と外筒1の外周面との間に所要の隙間11を確保
形成し、この隙間11を介して前述した前側流通部3-2 と
外筒1の前端開口部側との連通が成されるようにしてな
る。又、環状傾斜縁部6-1 の傾斜下端にはテーパー部6
とその回りの隙間11との間の間隔を拡大し得るように適
宜の環状幅の液回り止め平坦部16に形成して、当該液回
り止め平坦部16によってテーパー部6を伝わってその傾
斜下端から外筒1の前端開口部側に流れ落ちる付着イン
キが隙間11側に移行するのを阻止するようにしてなる。
つまり、テーパー部6を伝わって流れ落ちるインキがそ
の傾斜下端と液回り止め平坦部16とを連設する角部17か
ら外筒1の前端開口部側に滴下せしめてテーパー部6か
ら排除されるようにしてなる(図3(B)の二点鎖線の
状態)。
【0023】而して、以上の如く構成した本発明の通気
性キャップによれば、軸筒4への装着時にペン体5がテ
ーパー部6に接触しながら内筒2の内孔2-1 へと案内導
かれる過程で(図3(A)の状態)、該テーパー部6に
付着したインキはテーパー部6を伝わりながらその傾斜
下端と液回り止め平坦部16とを連設する角部17から外筒
1の前端開口部側へと確実に滴下されて排除される(図
3(B)の二点鎖線の状態)。従って、装着時にテーパ
ー部6に付着したインキが該テーパー部6から空気流通
部3の前側流通部3-2 と外筒1の前端開口部側とを連通
する隙間11に流れ込んで該隙間11が閉塞されることはな
い。
性キャップによれば、軸筒4への装着時にペン体5がテ
ーパー部6に接触しながら内筒2の内孔2-1 へと案内導
かれる過程で(図3(A)の状態)、該テーパー部6に
付着したインキはテーパー部6を伝わりながらその傾斜
下端と液回り止め平坦部16とを連設する角部17から外筒
1の前端開口部側へと確実に滴下されて排除される(図
3(B)の二点鎖線の状態)。従って、装着時にテーパ
ー部6に付着したインキが該テーパー部6から空気流通
部3の前側流通部3-2 と外筒1の前端開口部側とを連通
する隙間11に流れ込んで該隙間11が閉塞されることはな
い。
【0024】そして、好奇心が旺盛な幼児等が誤って飲
み込み、万一喉や気管支等に詰まったしても空気の流れ
が十分に確保されて窒息を回避する窒息防止構造は、内
筒2の後端面に開口させた第1、第2流通部3-10,3-11
からなる後側流通部3-1 と、テーパー部6を備えた環状
傾斜縁部6-1 回りの隙間11を介して外筒1の前端開口部
側に連通させた前側流通部3-2 とを周方向に略直角に屈
曲させた屈曲流通部3-3 を介して連通させた縦断面略ク
ランク状に形成してなることから、軸筒4に装着された
状態又は取り外された状態において好奇心が旺盛な幼児
等が細長い異物等を仮に第1流通部3-10の開口から後側
流通部3-1 に挿入したとしてもその後側流通部3-1 と前
側流通部3-2 とを屈曲連通する屈曲流通部3-3 に引っ掛
かる。それによって、挿入された細長い異物等は後側流
通部3-1 と前側流通部3-2 とからなる空気流通部3内に
完全に潜り込んで(入り込んで)しまうことなく、挿入
された第1流通部3-10の開口側から速かに外部に抜け出
る。つまり、細長い異物等の侵入による危険性を事前に
回避し、しかも、細長い異物等の侵入によって通気性が
阻害されることがない窒息防止構造としてなる。
み込み、万一喉や気管支等に詰まったしても空気の流れ
が十分に確保されて窒息を回避する窒息防止構造は、内
筒2の後端面に開口させた第1、第2流通部3-10,3-11
からなる後側流通部3-1 と、テーパー部6を備えた環状
傾斜縁部6-1 回りの隙間11を介して外筒1の前端開口部
側に連通させた前側流通部3-2 とを周方向に略直角に屈
曲させた屈曲流通部3-3 を介して連通させた縦断面略ク
ランク状に形成してなることから、軸筒4に装着された
状態又は取り外された状態において好奇心が旺盛な幼児
等が細長い異物等を仮に第1流通部3-10の開口から後側
流通部3-1 に挿入したとしてもその後側流通部3-1 と前
側流通部3-2 とを屈曲連通する屈曲流通部3-3 に引っ掛
かる。それによって、挿入された細長い異物等は後側流
通部3-1 と前側流通部3-2 とからなる空気流通部3内に
完全に潜り込んで(入り込んで)しまうことなく、挿入
された第1流通部3-10の開口側から速かに外部に抜け出
る。つまり、細長い異物等の侵入による危険性を事前に
回避し、しかも、細長い異物等の侵入によって通気性が
阻害されることがない窒息防止構造としてなる。
【0025】図4は、テーパー部6を備えた環状傾斜縁
部6-1 を内筒2とは別に成形せしめて、該内筒2の前端
開口部に圧入やネジ込み、或いは接着剤等を用いた適宜
の取付方法にて取り付けてなる他の実施例を示し、斯る
実施例においては別に成形せしめた環状傾斜縁部6-1 を
内筒2に取り付けるようにした以外の構成に関しては前
述した実施例詳述と基本的に同じ構成であることから、
同じ構成部分に同じ符号を用いることでその詳細につい
ては省略する。斯る環状傾斜縁部6-1 は、内筒2と同じ
射出成形材料か他の射出成形材料を用いて成形し、内筒
2の前端開口部に設けた取付部18に前述した種々の取付
方法にて取り付けて、外筒1の内周面との間に所要の隙
間11を確保形成するようにしてなる。
部6-1 を内筒2とは別に成形せしめて、該内筒2の前端
開口部に圧入やネジ込み、或いは接着剤等を用いた適宜
の取付方法にて取り付けてなる他の実施例を示し、斯る
実施例においては別に成形せしめた環状傾斜縁部6-1 を
内筒2に取り付けるようにした以外の構成に関しては前
述した実施例詳述と基本的に同じ構成であることから、
同じ構成部分に同じ符号を用いることでその詳細につい
ては省略する。斯る環状傾斜縁部6-1 は、内筒2と同じ
射出成形材料か他の射出成形材料を用いて成形し、内筒
2の前端開口部に設けた取付部18に前述した種々の取付
方法にて取り付けて、外筒1の内周面との間に所要の隙
間11を確保形成するようにしてなる。
【0026】
【発明の効果】本発明の筆記具用キャップは叙上の如く
構成してなるから、下記の作用効果を奏する。請求項1
によれば、軸筒への装着時にペン体がテーパー部に接触
しながら内筒内へと案内導かれる過程で、該テーパー部
に付着したインキはその傾斜下端側へと流れ、該傾斜下
端から外筒の前端開口部側に滴下される。つまり、テー
パー部の傾斜下端と外筒の内周面との間に確保形成した
回りの隙間がテーパー部を伝わって流れ落ちるインキに
より閉塞されることはない。
構成してなるから、下記の作用効果を奏する。請求項1
によれば、軸筒への装着時にペン体がテーパー部に接触
しながら内筒内へと案内導かれる過程で、該テーパー部
に付着したインキはその傾斜下端側へと流れ、該傾斜下
端から外筒の前端開口部側に滴下される。つまり、テー
パー部の傾斜下端と外筒の内周面との間に確保形成した
回りの隙間がテーパー部を伝わって流れ落ちるインキに
より閉塞されることはない。
【0027】請求項2によれば、テーパー部の傾斜下端
に設けた液回り止め平坦部によって、テーパー部を伝わ
って流れ落ちるインキがテーパー部の傾斜下端と外筒の
内周面との間に確保形成した回りの隙間側に移行するの
を阻止することができる。つまり、テーパー部を伝わっ
て流れ落ちるインキがその傾斜下端と液回り止め平坦部
とを連設する角部から外筒の前端開口部側に確実に滴下
せしめてテーパー部から排除されることから、テーパー
部を伝わって流れ落ちるインキによりその回りの隙間が
閉塞されるのをより確実に阻止することができる。
に設けた液回り止め平坦部によって、テーパー部を伝わ
って流れ落ちるインキがテーパー部の傾斜下端と外筒の
内周面との間に確保形成した回りの隙間側に移行するの
を阻止することができる。つまり、テーパー部を伝わっ
て流れ落ちるインキがその傾斜下端と液回り止め平坦部
とを連設する角部から外筒の前端開口部側に確実に滴下
せしめてテーパー部から排除されることから、テーパー
部を伝わって流れ落ちるインキによりその回りの隙間が
閉塞されるのをより確実に阻止することができる。
【0028】請求項3によれば、軸筒に装着された状態
又は取り外された状態において好奇心が旺盛な幼児等が
細長い異物等を仮に空気流通部に挿入したとしてもその
後側流通部と前側流通部とを周方向に屈曲連通する屈曲
流通部に引っ掛かる。つまり、細長い異物等が空気流通
部内に挿入されると言った悪戯が成されても該空気流通
部内に完全に潜り込んで(入り込んで)しまうことな
く、挿入された空気流通部の開口側から速かに抜け出る
ことから、細長い異物等を一緒に飲み込んでしまうと言
った危険を事前に回避することができる。
又は取り外された状態において好奇心が旺盛な幼児等が
細長い異物等を仮に空気流通部に挿入したとしてもその
後側流通部と前側流通部とを周方向に屈曲連通する屈曲
流通部に引っ掛かる。つまり、細長い異物等が空気流通
部内に挿入されると言った悪戯が成されても該空気流通
部内に完全に潜り込んで(入り込んで)しまうことな
く、挿入された空気流通部の開口側から速かに抜け出る
ことから、細長い異物等を一緒に飲み込んでしまうと言
った危険を事前に回避することができる。
【0029】請求項4によれば、外筒の内径が内筒の外
径よりも僅かに小さい、又は外筒の内径よりも内筒の外
径が僅かに大きいと言った成形による寸法誤差が生じて
も、その僅かな寸法誤差は内筒の閉鎖された後端面から
その前端開口部側に向けて同軸環状に設けた空気流通部
の後端流通部にて吸収緩和される。つまり、外筒内への
組み込み時に無理が生じると言った寸法誤差による負荷
応力(内部応力)を外筒の後端開口部に掛けずに該外筒
内に内筒を組み込み嵌入せしめることができることか
ら、外筒の後端開口部に負荷応力によるヒビ割れ等の損
傷を与えることはない。
径よりも僅かに小さい、又は外筒の内径よりも内筒の外
径が僅かに大きいと言った成形による寸法誤差が生じて
も、その僅かな寸法誤差は内筒の閉鎖された後端面から
その前端開口部側に向けて同軸環状に設けた空気流通部
の後端流通部にて吸収緩和される。つまり、外筒内への
組み込み時に無理が生じると言った寸法誤差による負荷
応力(内部応力)を外筒の後端開口部に掛けずに該外筒
内に内筒を組み込み嵌入せしめることができることか
ら、外筒の後端開口部に負荷応力によるヒビ割れ等の損
傷を与えることはない。
【0030】請求項5によれば、前述した内筒の組み込
み時に、内筒の大径鍔部が外筒の後端開口部に当接掛止
するまで内筒を外筒内に組み込み嵌入せしめて、内筒の
掛止凸部が外筒の掛止段部に掛止される。それにより、
内筒は大径鍔部と掛止凸部とによって軸方向から挟持さ
れた不動な状態で外筒内にしっかりと定着保持されるこ
とから、内筒が外筒から抜け外れて脱落することはな
い。例えば、軸筒の先部に対する内筒に密接被嵌力が強
く、軸筒から取り外す際に内筒が外筒から抜け外れてし
まう等の虞れはない。
み時に、内筒の大径鍔部が外筒の後端開口部に当接掛止
するまで内筒を外筒内に組み込み嵌入せしめて、内筒の
掛止凸部が外筒の掛止段部に掛止される。それにより、
内筒は大径鍔部と掛止凸部とによって軸方向から挟持さ
れた不動な状態で外筒内にしっかりと定着保持されるこ
とから、内筒が外筒から抜け外れて脱落することはな
い。例えば、軸筒の先部に対する内筒に密接被嵌力が強
く、軸筒から取り外す際に内筒が外筒から抜け外れてし
まう等の虞れはない。
【0031】請求項6によれば、軸筒への装着時に、ペ
ン体が突出するその先部外周面に沿って密接せしめた状
態で該先部に被嵌される過程で僅かに拡開弾性変形する
内筒の該拡開弾性変形状態をその外周面に設けた縦リブ
によって長期に亘り一定に保つことができる。つまり、
軸筒への着脱の度に拡開弾性変形が頻繁に繰り返される
ことで起き得る内筒の弾性作用の低下をその外周面の縦
リブによって阻止せしめて、密封するペン体からのイン
キの揮発を防ぐ上で要求される高い気密性にて内筒を先
部に対して密接被嵌することができる。
ン体が突出するその先部外周面に沿って密接せしめた状
態で該先部に被嵌される過程で僅かに拡開弾性変形する
内筒の該拡開弾性変形状態をその外周面に設けた縦リブ
によって長期に亘り一定に保つことができる。つまり、
軸筒への着脱の度に拡開弾性変形が頻繁に繰り返される
ことで起き得る内筒の弾性作用の低下をその外周面の縦
リブによって阻止せしめて、密封するペン体からのイン
キの揮発を防ぐ上で要求される高い気密性にて内筒を先
部に対して密接被嵌することができる。
【0032】従って、本発明によれば、前後を開口させ
た外筒と有底筒状の内筒との間に空気流通部を確保せし
めてなる二重筒構造のキャップにおいて、従来のキャッ
プのようにテーパー部に付着したインキによって閉塞さ
れる虞れがないことから、通気性キャップとしての通気
性を長期に亘り確実に維持することができる。又、細長
い異物等の侵入を阻止した窒息防止構造としてなること
から、細長い異物等の侵入による危険性を事前に回避す
ることができ、しかも、細長い異物等の侵入によって通
気性が阻害されることもない等の通気性キャップとして
の安全性と信頼性が更に向上された筆記具用キャップを
提供することができる。
た外筒と有底筒状の内筒との間に空気流通部を確保せし
めてなる二重筒構造のキャップにおいて、従来のキャッ
プのようにテーパー部に付着したインキによって閉塞さ
れる虞れがないことから、通気性キャップとしての通気
性を長期に亘り確実に維持することができる。又、細長
い異物等の侵入を阻止した窒息防止構造としてなること
から、細長い異物等の侵入による危険性を事前に回避す
ることができ、しかも、細長い異物等の侵入によって通
気性が阻害されることもない等の通気性キャップとして
の安全性と信頼性が更に向上された筆記具用キャップを
提供することができる。
【図1】 本発明筆記具用キャップの実施の一例を示し
た縦断面図
た縦断面図
【図2】 同横断面図で、(A)は図1のA−A線横断
面図、(B)は図1のB−B線横断面図、(C)は図1
のC−C線横断面図、(D)は図1のD−D線横断面
図、
面図、(B)は図1のB−B線横断面図、(C)は図1
のC−C線横断面図、(D)は図1のD−D線横断面
図、
【図3】 軸筒の一部を省略して示した縦断面図で、
(A)は軸筒に対する装着過程を示す、(B)は軸筒に
対して装着された状態を示す
(A)は軸筒に対する装着過程を示す、(B)は軸筒に
対して装着された状態を示す
【図4】 本発明筆記具用キャップの他の実施例を示し
た縦断面図
た縦断面図
1…外筒 1-1 …保持部 2…内筒 3…空気流通部 3-1 …後側流通部 3-10…第1流通部 3-11…第2流通部 3-2 …前側流通部 3-3 …屈曲流通部 4…軸筒 4-1 …先部 5…ペン体 6…テーパー部 6-1 …環状傾斜縁部 9…掛止凸部 10…掛止段部 11…隙間 12…大径鍔部 13…連結縦リブ 14…縦リブ 15…環状凸部 16… 17…角部 16…液回り止め平
坦部
坦部
Claims (6)
- 【請求項1】 外筒と、この外筒との間に空気流通部を
確保せしめた状態で該外筒内に同軸上に保持させた有底
筒状の内筒とを備えた二重筒構造を成し、更に軸筒への
装着過程でペン体を内筒内へと案内するテーパー部を備
えてなるキャップに於いて、 前記内筒の前端開口部から外筒の内周面方向に向けて且
つ該外筒の前端開口部方向に向けて拡開傾斜するテーパ
ー部の傾斜下端と外筒の内周面との間に、前記空気流通
部と外筒の前端開口部側とを連通する所要の隙間を設け
たことを特徴とする筆記具用キャップ。 - 【請求項2】請求項1記載のキャップにおいて、 テーパー部の傾斜下端に、空気流通部と外筒の前端開口
部側とを連通するその回りの隙間との間の間隔を拡大し
得るように適宜の環状幅の液回り止め平坦部を設けたこ
とを特徴とする筆記具用キャップ。 - 【請求項3】 請求項1記載のキャップにおいて、 空気流通部を、内筒の閉鎖された後端面からその前端開
口部側に向けた適宜の範囲にて内筒に同軸環状に設けた
後側流通部と、この後側流通部から内筒の前端開口部に
至る範囲にて且つ該後側流通部と周方向に屈曲連通させ
て内筒と外筒との間に設けた前側流通部とから縦断面略
クランク状に形成したことを特徴とする筆記具用キャッ
プ。 - 【請求項4】請求項3記載のキャップにおいて、 内筒の後端面外周縁に外筒の後端開口端面に当接掛止さ
せる大径鍔部を設けると共に、この大径鍔部から後側流
通部が開口された適宜の範囲における内筒の外径を、外
筒内に適合嵌入し得る大きさ形成したことを特徴とする
筆記具用キャップ。 - 【請求項5】請求項4記載のキャップにおいて、 大径鍔部から内筒の前端開口部側に向けた適宜の範囲に
おけるその外周面部位に掛止凸部を設ける一方、外筒の
後端開口部からその前端開口部側に向けた前記範囲にお
ける内周面部位には前記掛止凸部を掛止させる掛止段部
を設けたことを特徴とする筆記具用キャップ。 - 【請求項6】請求項1記載のキャップにおいて、 内筒の後端側適所からその前端開口部近傍に向けた範囲
における外周面に、周方向数カ所の縦リブを設けたこと
を特徴とする筆記具用キャップ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8315162A JPH10157381A (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 筆記具用キャップ |
US08/780,186 US5927887A (en) | 1996-11-26 | 1996-12-26 | Cap for a writing means |
DE69722369T DE69722369D1 (de) | 1996-11-26 | 1997-01-03 | Kappe für ein Schreibgerät |
EP97100046A EP0856419B1 (en) | 1996-11-26 | 1997-01-03 | Cap for a writing means |
IDP970045A ID18969A (id) | 1996-11-26 | 1997-01-09 | Tutup untuk alat tulis |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8315162A JPH10157381A (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 筆記具用キャップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10157381A true JPH10157381A (ja) | 1998-06-16 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP8315162A Pending JPH10157381A (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 筆記具用キャップ |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5927887A (ja) |
EP (1) | EP0856419B1 (ja) |
JP (1) | JPH10157381A (ja) |
DE (1) | DE69722369D1 (ja) |
ID (1) | ID18969A (ja) |
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JP2019201806A (ja) * | 2018-05-22 | 2019-11-28 | ケミコスクリエイションズ株式会社 | 塗布具 |
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CN104349907B (zh) * | 2012-06-05 | 2016-04-06 | 三菱铅笔株式会社 | 书写工具用笔帽以及书写工具 |
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1996
- 1996-11-26 JP JP8315162A patent/JPH10157381A/ja active Pending
- 1996-12-26 US US08/780,186 patent/US5927887A/en not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-01-03 EP EP97100046A patent/EP0856419B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-01-03 DE DE69722369T patent/DE69722369D1/de not_active Expired - Lifetime
- 1997-01-09 ID IDP970045A patent/ID18969A/id unknown
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