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JPH10157217A - 印刷処理装置 - Google Patents

印刷処理装置

Info

Publication number
JPH10157217A
JPH10157217A JP8321280A JP32128096A JPH10157217A JP H10157217 A JPH10157217 A JP H10157217A JP 8321280 A JP8321280 A JP 8321280A JP 32128096 A JP32128096 A JP 32128096A JP H10157217 A JPH10157217 A JP H10157217A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
data
time
band
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8321280A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Adachi
康二 足立
Tetsuo Kawada
哲郎 河田
Hiroshi Ishikawa
宏 石川
Kazuki Hirata
和貴 平田
Yoshinori Wada
義則 和田
Masahiko Koyanagi
雅彦 小柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP8321280A priority Critical patent/JPH10157217A/ja
Priority to US08/975,934 priority patent/US6100998A/en
Publication of JPH10157217A publication Critical patent/JPH10157217A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Record Information Processing For Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラスタデータをストアするメモリをバンドメ
モリで構成する印刷処理装置において、印刷データの複
雑さに応じて出力装置の出力速度を的確に制御する。 【解決手段】 処理時間予測部4は、字句解析部30か
ら出力されるトークンを受け取って描画命令を解釈し、
描画領域を表す描画要素データを生成し、描画要素デー
タをバンド毎に分解する。バンド毎の各描画要素データ
の予測描画時間の総和時間と、描画要素データの生成か
らバンド分解までの処理時間との加算に基づいて、バン
ド毎の描画処理予測時間が算出される。バンド毎の描画
処理予測時間は、ページ単位に集計され出力制御部5に
出力される。出力制御部5は、処理時間予測部4から入
力されたページ単位のバンド毎の描画処理予測時間に基
づき、出力部6の出力がバンド毎の描画処理予測時間を
超えないように、出力部6の記録速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ページプリンタを
利用した印刷処理装置に関するものであり、さらに詳し
く言えば、ページプリンタで出力するための印字データ
を一時記憶するためのバッファメモリがバンドメモリで
構成される印刷処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】小型、高速のデジタル印刷に適した電子
写真方式のページプリンタの開発に伴い、従来の文字情
報中心の印刷から脱皮した、画像、図形、文字などを同
様に取り扱い、図形、文字等の拡大、回転、変形などが
自由に制御できる記述言語を用いる印刷処理装置が一般
に普及してきた。この記述言語の代表例として、Pos
tScript(米国アドビシステムズ社の商標)、I
nterpress(米国ゼロックス社の商標)、Ac
robat(米国アドビシステムズ社の商標)、GDI
(Graphics Device Interfac
e、米国マイクロソフト社の商標)等が知られている。
【0003】記述言語で作成されている印刷データは、
ページ内の任意の位置の画像、図形、文字を表現する描
画命令が任意の順で構成されており、本発明に係わるペ
ージプリンタで印字するためには、印字前に印刷データ
をラスタ化しなければならない。ラスタ化というのは、
ページ又はページの一部を横切る一連の個々のドットま
たは画素へ展開してラスタ走査線を形成し、そのページ
の下へ引き続く走査線を次々に発生する過程である。従
来のページプリンタは、印字前にページ全体の印刷デー
タをラスタ化し、ページバッファメモリに記憶してい
た。しかしながら、ページ全体に対するラスタデータを
記憶するためには、大量のメモリを必要とする。特に、
最新の電子写真方式のカラーページプリンタでは、C
(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yello
w)、Bk(Black)の4色のトナーに対応するラ
スタデータを必要とするとともに、白黒ページプリンタ
以上に画質が要求されるため、1画素当たり複数のビッ
ト情報を持つのが一般的であり、さらに大量のメモリを
必要とする。
【0004】この大量のメモリの必要性に対し、コスト
低減の観点からメモリ要求を低減させる技術として、最
近バンドメモリ技術が登場してきた。バンドメモリ技術
は、ページプリンタの印字前に1ページ分の印刷データ
を全てラスタ化するのではなく、記述言語で作成されて
いる印刷データを、印刷データをラスタ化するよりも速
くラスタ化可能な比較的簡単な中間データに変換し、1
ページを隣接する複数の領域(バンド)に分割し、各バ
ンドに対応する中間データを記憶した後、ラスタ展開処
理部に順次転送し、バンドに対応するバッファメモリに
展開する技術である。バンドメモリ技術では、中間デー
タを記憶するためのメモリは新たに必要であるが、ラス
タデータのための大容量を必要とするバッファメモリを
低減することが可能となる。しかし、一般的なバンドメ
モリ技術では、あるバンドのラスタデータの印字が終了
するまでに、次のバンドに対する中間データからラスタ
データへの展開を終了させる必要がある。印刷データに
複雑な図形描画命令や扱うデータ量の大きい画像描画命
令が含まれている場合、あるいは1ページ内の特定のバ
ンドに複雑な図形描画命令や画像描画命令が含まれてい
る場合等、中間データからラスタデータへの展開が間に
合わない状況が発生する可能性がある。
【0005】そこでバンドメモリ技術に関する上記課題
に対応するためのいくつかの技術が提案されており、本
発明に関する従来例として、例えば特開平6−2900
07号公報、特開平6−344639号公報等が公知で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−29000
7号公報に記載されている印刷処理装置では、バンド毎
に第1フォーマットの中間データからラスタデータへの
展開処理時間を計測する。もし、特定のバンドの展開処
理時間が間に合わないときは、あらかじめ第1フォーマ
ットの中間データからラスタデータへの展開が行われた
後ロスレス圧縮処理が行われ、第2フォーマットの中間
データとして記憶される。しかしながら、第2フォーマ
ットの中間データは、当初のバンドメモリ技術の目的と
は相反し中間データを記憶するためのメモリの増大を招
くため、中間データのためのメモリ容量を越えた場合
は、第2フォーマットの中間データは再びラスタデータ
へ展開され、圧縮率の高いロス圧縮処理が行われ、第3
フォーマットの中間データとして記憶される。従って、
特開平6−290007号公報に記載されている印刷処
理装置では、印刷データに複雑な図形描画命令や画像デ
ータが含まれている場合でも、データの欠落無くページ
プリンタで出力することは可能となるが、圧縮率の高い
ロス圧縮処理が行われるため画像品質が低下するという
問題が発生する。さらに、所定のメモリ内に収容するた
めに複数の中間データフォーマットを試行するプロセス
が必要となり、印刷処理全体の処理時間が長くなるとい
う問題も発生する。
【0007】特開平6−344639号公報に記載され
ている印刷処理装置では、ホストコンピュータから入力
データがページプリンタに転送されるとともに、入力デ
ータ転送速度が測定される。続いて、測定された入力デ
ータ転送速度に基づいて、ページプリンタの印字速度の
制御を行い、ラスタデータへの展開が間に合わない状況
が発生しないよう工夫している。即ち、入力データ転送
速度が大きい場合はページプリンタの回転速度を速く
し、入力データ転送速度が小さい場合はページプリンタ
の回転速度を遅くするものである。しかしながら、上記
構成においてページプリンタに入力されるデータ形式
は、入力データ数が出力データ数に比例するようなデー
タ形式しか扱うことができない。(実施例では、入力デ
ータはフォントデータ及びラスタデータのみで構成され
ている。)従って、特開平6−344639号公報に記
載されている印刷処理装置では、上記記述言語で記述さ
れた複雑な図形描画命令が含まれている印刷データには
対応することができない。
【0008】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、ページプリンタで出力するための印字デー
タを一時記憶するための記憶装置がバンドメモリで構成
される印刷処理装置において、上記したような展開処理
の複雑さ、あるいはメモリ容量不足に起因する画像品質
の低下を招くことの無い、且つ記述言語で記述された複
雑な図形描画命令が含まれている印刷データを印刷デー
タの複雑さに応じて最適に処理することが可能な印刷処
理装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために成された印刷処理装置に関するものであ
る。即ち、本発明は、少なくとも文字、図形又は画像の
いずれかを有し、所定の描画命令で記述されている印刷
データを入力する入力手段と、画像出力手段と、前記描
画命令の種類および属性に基づいて、前記印刷データか
ら、描画領域を表す描画要素データを生成する描画要素
生成手段と、前記描画要素生成手段の生成した描画要素
データを、前記画像出力手段で出力可能なデータ構造に
展開するための描画処理手段と、前記描画要素生成手段
の生成した描画要素データを、ページ内の複数の領域に
分解する領域分解手段と、前記領域の各々について、少
なくとも、当該領域に含まれる描画要素データの描画予
測時間の総和に基づいて、当該領域の描画時間を予測す
る描画時間予測手段と、前記描画時間予測手段で予測さ
れた前記領域の各々に関する描画予測時間に応じて、前
記画像出力手段の画像出力速度を決定する制御手段とを
備える構成となっている。
【0010】この構成において、上記描画時間予測手段
は、1ページを複数に分割したバンド毎に描画時間を予
測するよう構成することができ、上記描画処理手段は、
1ページ分の描画命令を複数に分割したバンド領域毎に
描画処理するよう構成することができる。ここで、上記
描画要素データを生成する目的は、バンド毎の描画処理
予測時間を正確に得るためのものであり、少なくとも描
画する領域を示すベクターデータとその属性情報から構
成されている。
【0011】さらに、上記描画時間予測手段は、上記描
画要素生成手段の処理時間と、上記領域分解手段の処理
時間と、上記領域毎に総和された描画要素データの予測
描画時間との加算により予測するよう構成することがで
きる。
【0012】また、上記画像出力手段は複数の画像出力
速度を有し、制御手段は描画時間予測手段の予測した予
測時間に基ずいて、これら出力速度のうちの一の出力速
度でページ毎に画像出力手段を制御するよう構成するこ
とができる。さらに、制御手段は、バンド毎の描画展予
測時間に基づいて、1ページ分のバンドのうち最長の描
画予測時間より遅い速度の画像出力速度を決定するよう
構成することができる。
【0013】このように、本発明では、入力される印刷
データの描画命令群の描画処理時間をバンド等の領域毎
に予測し、領域毎の描画処理時間予測に基づいて画像出
力手段の画像出力速度を決定するよう構成しているた
め、バンドメモリで構成される印刷処理装置において
も、画像品質の低下を招くことの無い、且つ記述言語で
記述された複雑な図形描画命令が含まれている印刷デー
タを、印刷データの複雑さに応じて最適に処理すること
が可能となる。
【0014】とくに、本発明によれば、描画要素データ
に基づいて正確に各領域の描画時間を予測でき、それに
基づいて画像出力手段の速度制御を確実に行うことがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係わ
る印刷処理装置の実施例について説明する。
【0016】図1は本発明の印刷処理装置の実施の形態
を示すブロック図である。図1において、印刷処理装置
は、印刷データ作成部1と、印刷データ入力部2と、展
開処理部3と、処理時間予測部4と、出力制御部5と、
出力部6とから構成されている。さらに、展開処理部3
は、字句解析部30と、描画処理部31とから構成され
ている。
【0017】印刷データ作成部1は、パーソナルコンピ
ュータやワークステーション内において、文書作成や編
集等を処理するアプリケーションプログラムで生成され
た文書データから記述言語で記述された印刷データを作
成する機能を備えたものである。本実施例で対象とする
記述言語は、例えばGDIであるが、Acrobatで
代表されるPDF(Portable Documen
t Format)、PostScriptで代表され
るページ記述言語であってもよい。
【0018】印刷データ入力部2は、印刷データ作成部
1で生成された印刷データを入力するための通信機能、
あるいは展開処理部3へ出力されるまでの間印刷データ
を一時記憶する機能等を備えたものである。
【0019】字句解析部30は、印刷データ入力部2よ
り入力された印刷データを定められた記述言語のシンタ
ックスに従ってトークンとして切り出し、そのトークン
を描画処理部31と処理時間予測部4に出力するもので
ある。
【0020】描画処理部31は、字句解析部30から出
力されるトークンを受け取って解釈し、描画命令を実行
し、ラスタデータを生成する。描画処理部31での描画
処理は、描画処理部31内のバンドバッファメモリ(図
3の315、316)のサイズに対応したバンド毎に実
行される。バンド毎に実行された描画処理後のラスタデ
ータは、印字データとして描画処理部31内の2つのバ
ンドバッファメモリに交互に蓄積される。尚、後述する
ように本実施例で利用される出力部6は、カラーページ
プリンタであり、バンドバッファメモリに交互に蓄積さ
れる印字データは出力部6で印字している記録色の印刷
データに対応している。続いて、バンドバッファメモリ
に蓄積された印字データは、出力部6の印字データ要求
に応じて、出力部6に交互に出力される。また、描画処
理部31での描画処理は、出力部6の性能(解像度、色
再現特性、階調度、記録サイズ等)に対応して処理され
る。
【0021】処理時間予測部4は、字句解析部30から
出力されるトークンを受け取って描画命令を解釈し、印
刷データに含まれる文字、図形、画像各々の描画命令の
種類と描画命令の属性から描画領域を表す描画要素デー
タを生成し、描画要素データを上記描画処理部31内の
バンドバッファメモリのサイズに対応したバンド毎に分
解する。続いて、バンド毎の各描画要素データの予測描
画時間の総和時間と、描画要素データの生成からバンド
分解までの処理時間との加算に基づいて、バンド毎の描
画処理予測時間を得るものである。バンド毎の描画処理
予測時間は、ページ単位に集計され出力制御部5に出力
される。本実施例において描画要素データは、単純な図
形(例えば台形)の集合で表される。また、上記描画処
理部31での描画処理には、少なくとも処理時間予測部
4における描画要素データ生成処理と同一の処理が含ま
れている。
【0022】出力制御部5は、出力部6の起動タイミン
グ及び記録速度等を制御するものである。さらに特徴的
には、処理時間予測部4から入力されたページ単位のバ
ンド毎の描画処理予測時間に基づき、出力部6の出力が
バンド毎の描画処理予測時間を超えないように、出力部
6の記録速度を制御するものである。
【0023】出力部6は、出力制御部5の制御に基づ
き、描画処理部31のバンドバッファメモリから出力さ
れる印字データを受け取って、記録用紙に印字し出力す
るものである。さらに、詳しくは、C、M、Y、Bk
(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)カラーの色
毎に露光、現像、転写を繰り返すことによりフルカラー
画像を出力できるレーザ走査方式の電子写真方式を用い
たカラーページプリンタである。
【0024】ここで、一般的なレーザ走査方式の電子写
真方式を用いたカラーページプリンタの構成及び動作に
ついて、図2に基づき説明する。図2において、ビデオ
インターフェース60は、展開処理部3から順次送られ
てくるC、M、Y、Bkの色情報に対応した印刷データ
を図示されない半導体レーザの点灯を制御するドライバ
ーへ入力して光信号に変換する。半導体レーザ走査装置
61は、赤外半導体レーザ、レンズ611、ポリゴンミ
ラー610等により構成され、数十μmのスポット光と
なって感光体ドラム62を走査する。感光体ドラム62
は、帯電器63により帯電されており、光信号により、
静電潜像が形成される。潜像はロータリー現像器64上
の2成分磁気ブラシ現像によりトナー像となり、転写ド
ラム65上に吸着させた用紙上に転写される。感光体ド
ラム62は、クリーナー66で余分のトナーをクリーニ
ングする。この工程をY、M、C、Bkの順に繰り返
し、用紙上に多重転写する。最後に、転写ドラム65に
より用紙を剥離し、定着器67でトナーを定着する。6
8は用紙の搬送経路を示す。
【0025】次に上述したように構成された印刷処理装
置における印刷データの流れについて整理する。印刷デ
ータ作成部1で作成された印刷データは、印刷データ入
力部2を介して、展開処理部3の字句解析部30に入力
される。字句解析部30において印刷データから切り出
されたトークンは、描画処理部31及び処理時間予測部
4に入力される。処理時間予測部4では、トークンを受
け取って描画命令を解釈し、印刷データに含まれる文
字、図形、画像各々の描画命令を描画要素データに変換
し、各々描画要素データの予測描画時間の加算に基づい
て、バンド毎の描画処理予測時間を予測する。バンド毎
の描画処理予測時間は、ページ単位に集計され出力制御
部5に出力される。出力制御部5では、処理時間予測部
4で予測されたバンド毎の描画処理時間基づき出力部6
の記録速度を決定し、出力部6を起動するとともに、決
定された記録速度で動作させる。
【0026】一方描画処理部31では、トークンを受け
取って解釈し、出力部で最初に記録される印字データで
バンドバッファメモリが満たされるまで描画処理が行わ
れる。 出力部6のサイクルアップが完了すると、バン
ドバッファメモリから出力部6に、出力部6の記録速度
に応じて印字データが1ライン毎に転送され、印字が行
われる。1つのバンドバッファメモリの印字データが印
字されている間に、片側のバンドバッファメモリが印字
データで満たされるまで描画処理が実行される。上記描
画処理部30の印字データへの展開及び出力部6での印
字は、1ページ分の印刷データが処理されるまで、色毎
に繰り返される。さらに、上記印刷データが複数ページ
で構成される場合は、全ページの出力が終了するまで繰
り返される。
【0027】以上、本実施例の印刷処理装置の概要につ
いて記述した。次に、この印刷処理装置の主要部の詳細
について説明する。
【0028】初めに、描画処理部31について詳細を説
明する。
【0029】図3は描画処理部31の構成例を示すブロ
ック図である。描画処理部31は、トークン解釈部31
0と、命令記憶部311と、命令制御部312と、描画
要素データ生成部313と、描画部314と、2つのバ
ンドバッファメモリ(A/B)315〜316と、印字
データ転送制御部317とから構成されている。
【0030】トークン解釈部310は、字句解析部30
から入力されたトークンを解釈し、内部命令やその引数
に変換し、それら内部命令と引数の組を命令記憶部31
1に転送する。例えば内部命令には、文字/図形/画像
の描画を実行する描画命令や、色や線属性など描画必要
な情報を設定する描画状態命令などがある。トークン解
釈部310で変換された描画命令群は命令記憶部311
でページ毎に記憶される。命令記憶部311は次段の命
令制御部312の要求に応じて、ページ単位の描画命令
群を繰り返し出力する。
【0031】命令制御部312は、描画処理部31の処
理全体を制御するものであり、バンドバッファメモリ3
15、316のサイズに対応してn分割された各バンド
毎に、以下の2つの処理をバンドの数だけ繰り返すもの
である。処理1:描画部314にバンド領域の変更を知
らせ、これから処理するバンドの領域を表す座標データ
を出力する。処理2:命令記憶部311から現在処理中
のページの描画命令群をすべて読み込んで、描画要素デ
ータ生成部313に描画命令群を出力する。
【0032】描画要素データ生成部313は、命令制御
部312から入力される描画命令群の描画命令の種類と
描画命令の属性から台形図形で表現される描画要素デー
タを生成するものである。図4は描画要素データ生成部
313の構成例を示すブロック図である。描画要素デー
タ生成部313は、命令実行部320と、描画状態記憶
部321と、画像処理部322と、ベクターデータ生成
部323と、フォント管理部324と、マトリックス変
換部325と、ショートベクター生成部326と、台形
データ生成部327とから構成される。
【0033】命令実行部320は、命令制御部312か
ら送られてきた描画命令に応じて描画状態記憶部32
1、画像処理部322、ベクターデータ生成部323へ
転送する。画像処理部322は、入力された画像ヘッダ
と画像データをもとに各種の画像処理を行って出力画像
ヘッダと出力画像データを生成し、描画部314へ転送
する。描画状態記憶部321は、命令実行部320の命
令によって与えられる描画に必要な情報を記憶する。ベ
クターデータ生成部323は、命令実行部320の命令
とそれに付加された情報、描画状態記憶部321からの
情報、フォント管理部324からの情報を使用して描画
すべきベクターデータを生成し、マトリックス変換部3
25へ転送する。フォント管理部324は、各種フォン
トのアウトラインデータを管理記憶し、要求に応じて文
字のアウトラインデータを提供する。マトリックス変換
部325は、ベクターデータ生成部323から入力され
たベクターデータを描画状態記憶部321の変換マトリ
ックスによってアフィン変換し、ショートベクター生成
部326へ転送する。ショートベクター生成部326
は、入力されたベクター中の曲線に対するベクターを複
数の直線のベクター集合(ショートベクター)で近似
し、台形データ生成部327へ送る。台形データ生成部
327は、入力されたショートベクターから描画する台
形データを生成して、描画部314へ転送する。
【0034】以下では、データ構造を示しながら、描画
要素データ生成部313の各部の動作をより詳細に説明
する。
【0035】命令実行部320は、命令制御部321か
ら送られてきた内部命令を実行する。ここで実行する命
令は、主に描画命令と描画状態命令がある。例えば描画
命令には、表1に示すように3種類の描画命令があり、
それぞれの描画に必要な情報が示されている。このうち
アンダーラインがある情報については、描画命令中の引
数として与えられ、その他の情報は予め初期設定や先行
する命令などにより描画状態記憶部321に記憶されて
いる。描画命令の実行は、画像描画以外は受け取った描
画命令をそのままベクターデータ生成部323へ転送す
る。画像描画の場合は、受け取った描画命令を画像処理
部320へ転送するとともに、画像ヘッダの縦と横の大
きさをベクターデータ生成部323へ転送する。また描
画状態命令については、命令を描画状態記憶部321へ
転送する。
【0036】
【表1】 描画状態記憶部321は、命令実行部320から受け取
った命令に含まれる引数の値で、例えば表1に示したア
ンダーラインの無い情報についての値の設定を行い、そ
れらを記憶する。また、画像処理部322、ベクターデ
ータ生成部323、マトリックス変換部325、ショー
トベクター生成部326などの要求に従って、それらの
値を転送する。
【0037】画像処理部322は、命令実行部320か
ら入力された命令の引数である入力画像ヘッダと入力画
像データを、描画状態記憶部313から獲得した変換マ
トリックスを使ってアフィン変換し、描画部314へ転
送する。
【0038】ベクターデータ生成部323では、命令実
行部320から送られてきた命令と引数、描画状態記憶
部321の値を使用して、塗りつぶし描画を除く、新た
に描画するためのベクターデータを生成する。まず文字
描画の場合について説明する。引数で与えられた文字コ
ードと描画状態記憶部から獲得したフォントIDをフォ
ント管理部へ転送して、文字のアウトラインデータを獲
得する。獲得したアウトラインデータには、描画原点
(カレントポイント)の情報が含まれていないので、描
画状態記憶部321から獲得したカレントポイントのオ
フセットをアウトラインデータに加えることによって、
目的のベクターデータを生成する。画像描画の場合に
は、引数で与えられた画像ヘッダの縦と横のサイズから
それに対する矩形ベクターを生成し、描画状態記憶部3
21から獲得したカレントポイントのオフセットを加え
ることで目的のベクターデータを生成する。ストローク
描画の場合は、引数で与えられたベクターと描画状態記
憶部321から獲得した各種の線属性から、太さを持っ
た線のアウトラインベクターを生成する。このように生
成したベクター(塗りつぶし描画の場合は命令実行部3
20から直接受け取ったベクター)を、マトリックス変
換部325へ転送する。
【0039】フォント管理部324は、各種フォントに
対するアウトラインベクターデータを記憶するととも
に、与えられた文字コードとフォントIDによって、そ
の文字に対するアウトラインベクターデータを提供す
る。
【0040】マトリックス変換部325は、ベクターデ
ータ生成部323から受け取ったベクターデータを、描
画状態記憶部321から獲得した変換マトリックスによ
ってアフィン変換する。このアフィン変換の主な目的
は、アプリケーションの解像度(座標系)からプリンタ
の解像度(座標系)に変換するためのものである。変換
マトリックスには下式(1)に示すような3x3のもの
が使われ、入力ベクターデータ(Xn,Yn)は、出力
ベクターデータ(Xn’,Yn’)に変換されてショー
トベクター生成部326へ送られる。
【0041】
【数1】 ショートベクター生成部317は、入力されたベクター
の中に曲線のベクターがある場合にその曲線のベクター
を、誤差が描画状態記憶部321から獲得したフラット
ネス(flatness)値より小さくなるように、複
数のショートベクターで近似する処理を行う。例えば曲
線のベクターには、図5に示す4つの制御点で表現され
るベジエ曲線が使われる。この場合ショートベクター化
の処理は、図5に示す通りベジエ曲線を再帰的に分割
し、高さ(距離d)がフラットネスで与えられた値より
小さくなった時点で分割を終了する。そして分割された
各ベジエ曲線の始点と終点を順番に結ぶことにより、シ
ョートベクター化が完了する。生成されたショートベク
ターは、台形データ生成部327へ送られる。
【0042】台形データ生成部327は、入力されたベ
クターデータから、描画領域を示す台形データ(三角形
の場合もあるがデータ構造は台形と同じである)の集合
を生成する。例えば図6(a)に示す太線で示された多
角形のベクターは、4つの台形により描画領域が示され
る。尚、この台形は出力装置のスキャンラインに平行な
2辺を持った台形であり、1つの台形は図6(b)に示
すように(sx,sy,x0,x1,x2,h)の6つ
のデータで表現される。さらに生成された台形データに
は台形データの種類(文字/図形あるいは画像)等を示
す管理情報と、台形データを何色で塗りつぶすかを示す
色情報、あるいは台形データに対応する画像データ情報
が付けられた後、描画部314へ送られる。
【0043】次に、描画部314から印字データ転送部
317までの動作について説明する。
【0044】描画部314は、命令制御部312から入
力される現在処理中のバンドの領域を表す座標データ
と、描画要素データ生成部313で生成された台形デー
タ及び画像データとに基づき描画処理を行うものであ
る。描画部314はバンド領域を表す座標データを用い
てクリッピング処理を行い、描画する台形データがバン
ド領域の中に入っているものだけを描画する。まず最初
に、各々の台形データに含まれるベクターの座標値ある
いは画像の描画領域などの座標データを抽出して、明ら
かにバンド領域から外れている描画命令は実行しない。
次に、台形データのすべて描画部分がバンドに含まれる
ものについては、そのまま実行し、描画する。描画命令
の一部だけが、バンド領域に入っている場合には、それ
ぞれの画素がバンド領域に入っているかどうかを、座標
値を用いて比較し、バンドに入っている画素だけを描画
する。描画部314は、描画するバンドの領域が変わる
毎に交互にバンドバッファメモリ(A)316とバンド
バッファメモリ(B)317に描画する。例えば、バン
ドバッファメモリの番号が奇数の場合にはバンドバッフ
ァメモリ(A)316に描画し、偶数の場合にはバンド
バッファメモリ(B)317に描画する。描画部314
は、命令制御部312から入力された描画命令を、出力
部6の色再現特性、階調度等に応じて、入力画像の色空
間を出力装置の色空間に変換する色空間変換したり、網
点化処理やFMスクリーン等のスクリーン処理を行いな
がら描画する。
【0045】印字データ転送制御部317は、描画済み
のバンドバッファメモリ315、316からワード毎に
印字データを読み出し、これをシリアル変換して、出力
部6に出力する。描画部314が描画しているバンドバ
ッファメモリと、印字データ転送制御部317が読み出
しているバンドバッファメモリは、常に反対の関係であ
る。出力部6への出力は、出力部6から入力されるシリ
アル転送クロック信号に同期して行われる。今、印字デ
ータ転送制御部317がバンドバッファメモリ(A)3
15からデータを読み出しているとする。すべての印字
データを出力部6へ出力し終わったときには、描画部3
14はバンドバッファメモリ(B)316への描画が既
に終わっている。そこで印字データ転送制御部317
は、バンドバッファメモリ(B)316から印字データ
を読み出して出力部6へ出力し始めると同時に、命令制
御部312にバンドバッファメモリ(A)315からの
印字データの出力が終わったことを通知する。これによ
って命令制御部312は、次のバンドの処理に進むこと
ができる。
【0046】次に、処理時間予測部4について詳細を説
明する。
【0047】図7は処理時間予測部4の構成例を示すブ
ロック図である。処理時間予測部は、トークン解釈部4
0と、描画要素データ生成部41と、バンド分解部42
と、予測処理部43と、係数テーブル44とから構成さ
れている。
【0048】処理時間予測部の構成の内、トークン解釈
部40は、字句解析部30から入力されたトークンを解
釈し、内部命令やその引数に変換し、それら内部命令と
引数の組を描画要素データ生成部41に転送するもので
あり、描画要素データ生成部41は、トークン解釈部4
0から入力される描画命令群の描画命令の種類と描画命
令の属性から台形図形で表現される描画要素データを生
成するものである。即ち、トークン解釈部40及び描画
要素データ生成部41は、描画処理部31のトークン解
釈部310と描画要素データ生成部313と同様のもの
である。描画要素データ生成部41の詳細な説明は省略
する。
【0049】バンド分解部42は、描画要素データ生成
部41から入力された台形データの内、所定のバンドに
関する台形データを抽出し、バンド毎に台形データを描
画時間予測部43へ転送する。さらに、台形データが複
数のバンドにまたがる場合は、バンド毎の台形データに
分割する。例えば図8では、4つの台形データがバンド
分解部によって6つの台形データに分割され、当該バン
ドに対する台形データが描画時間予測部43へ転送され
る。
【0050】バンド分解部42でバンド単位の台形デー
タに変換された印刷データは、バンド単位で描画時間予
測部43に入力され、台形毎に描画処理時間の予測が行
われて積算され、バンド毎の描画処理予測時間が得られ
る。さらに、このバンド単位の描画処理予測時間に描画
要素データ生成部41の処理時間とバンド分解部42の
処理時間とが加算され、バンド単位の描画処理予測時間
として出力制御部5に送られる。
【0051】台形データに対する描画処理予測時間の計
算について、図9のフローチャートを参照して詳細に説
明する。尚、入力される台形データは、図6(b)に示
すデータ構造により記述されているものとする。
【0052】初めにステップ1において、描画処理予測
時間Tを0に設定する。
【0053】次にステップ2において、処理すべき台形
データが残っているかどうかを判定し、もし残っていな
いならばステップ8に移って描画処理予測時間Tに描画
要素データ生成部41の処理時間とバンド分解部42の
処理時間とを加算して出力制御部5に出力し、処理を終
了する。残っている場合はステップ3以降の処理に移
る。
【0054】次にステップ3において、バンド単位の台
形データ群の中から次の台形データ(sx,sy,x
0,x1,x2,h)を読み出す。
【0055】次にステップ4において、台形データから
その台形の面積Sを計算する。面積Sは図6(b)の台
形データから、ステップ4に記載の式により求めること
ができる。
【0056】次にステップ5において、この台形のタイ
プが文字/図形か画像かを判定し、もし文字/図形なら
ばステップ6に、画像ならばステップ7に移る。
【0057】ステップ6では、台形データとステップ4
で求めた台形の面積Sとからステップ6に記載の式によ
る計算を行って予測時間Tを更新し、ステップ2に制御
を移す。同様にステップ7では、台形データとステップ
4で求めた台形の面積Sとからステップ7に記載の式に
よる計算を行って予測時間Tを更新し、ステップ2に制
御を移す。
【0058】上記の説明において、台形の描画処理予測
時間は、図9のステップ6及びステップ7に示すように
台形の高さhと台形の面積Sを加重加算して求められて
いるが、これは本実施例における台形の描画処理方式に
依存して定められたものであり、他の方式を用いる場合
には異なる計算方法となる。
【0059】図9に記載の計算について説明すると、D
DA(デジタル・ディファレンシャル・アナライザ)な
どによって台形の左辺/右辺座標を求める処理の1行分
の処理時間をaとすると、高さhの台形の左辺/右辺座
標の計算に必要な処理時間はahとなる。また、台形内
部を描画する処理の1画素分の処理時間をbとすると、
面積Sの台形の描画に必要な処理時間はbSとなる。こ
の1画素当たりの描画時間bは、同一の画素値を描画す
る文字/図形データの場合と、原画像データを参照しな
がら1画素毎に異なった画素値を描画する画像データの
場合では大きく異なるので、ステップ5において文字/
図形と画像を判定して、画像の場合には異なる係数cを
用いるように構成している。これらの係数a,b,c
は、予め係数テーブル44に設定されており、必要に応
じて描画時間予測部43に読み出されて使用される。
【0060】尚、画像の係数cは、入力画像の属性や描
画処理部31の処理方式などの条件で異なることがあ
り、その場合には各々の条件に対応した係数cを用意
し、ステップ5の判別処理を細かく行って予測時間を計
算する必要がある。
【0061】以上、本実施例における描画処理時間予測
は、描画処理部の処理フローにおいて描画処理時間の予
測が正確にできるレベルまで印刷データの抽象度を落と
して予測しているのが特徴であり、ページ内で局所的に
処理が重い印刷データがあってもバンド毎に正確に描画
処理時間の予測が可能となる。
【0062】また、本実施例では台形データの描画処理
時間予測から算出されたバンド単位の描画処理予測時間
に描画要素データ生成部41の処理時間とバンド分解部
42の処理時間とが加算されたものをバンド単位の描画
処理予測時間としたが、台形データの描画処理時間予測
から算出されたバンド単位の描画処理予測時間に所定の
係数を乗算し、バンド単位の描画処理予測時間として出
力制御部5に出力しても良い。
【0063】さらに、本実施例ではバンド分解部42と
描画時間予測部43の処理は、描画処理部31の処理フ
ローに対応して、所定のバンド毎に順次繰り返されるよ
う構成されているが、予めページ全体の描画要素データ
をバンド分解した後、各バンドの描画時間予測を行う構
成であってもよい。
【0064】次に、出力制御部5について詳細を説明す
る。
【0065】図10は出力制御部5の構成例を示すブロ
ック図である。出力制御部5は、出力部状態管理部50
と、出力部記録速度選択部51と、出力部プロセス制御
部52とから構成されている。
【0066】出力部状態管理部50は、出力部6の状態
を出力部の状態変化にともなうイベント発生、及び出力
部記録速度選択部51での状態要求に応じて出力部6の
状態を管理するものである。出力部6の状態変化にとも
なうイベント発生の例としては、出力部故障による印字
不可、用紙切れ等がある。出力部記録速度選択部51
は、処理時間予測部4からの描画処理予測時間の入力が
あると直ちに、出力部状態管理部50に出力部故障によ
る印字不可、用紙切れ等を問合せる。出力部状態管理部
50は、印字不可、用紙切れ等の情報を出力部記録速度
選択部51に返し、出力部の印字が可能であれば、出力
部記録速度選択部51は処理時間予測部4から入力され
た描画処理予測時間に基づき出力部6の記録速度を選択
する。
【0067】出力部記録速度選択部51は、処理時間予
測部4から入力されたバンドバッファメモリのサイズに
対応したバンド毎の描画処理予測時間に基づき、出力部
6において選択可能な記録速度の中から、バンド毎の描
画処理が間に合い印字データの欠落が生じない記録速度
を選択するものである。図11は、出力部記録速度選択
部51における記録速度選択の様子を示す説明図であ
る。図11において、1ページはnバンドに分割され、
各バンドの処理予測時間は異なっている。一方、本実施
例の電子写真方式のページプリンタは、少なくとも1ペ
ージ内において一定速度で駆動しなければならないた
め、各バンドの印字時間は一定である。従って、各バン
ドの印字が終了する前に次のバンドの描画処理を終わら
せるために、本実施例では最も処理予測時間の長いバン
ドの処理予測時間(図11においてバンド4)よりも、
1バンドの印字時間が長くなる記録速度を選択する必要
がある。出力部記録速度選択部51で選択された記録速
度は、出力部プロセス制御部52に通知される。
【0068】出力部プロセス制御部52は、出力部記録
速度選択部51で選択された記録速度に基づいて出力部
のプロセスを制御するものである。また、出力部プロセ
ス制御部のプロセス制御には、出力部の起動タイミング
の制御が含まれている。出力部6の起動タイミングの制
御は、出力部記録速度選択部51からの選択された記録
速度の通知に基づいて行われるものであるが、印刷デー
タ入力部2への印刷データの入力に応じて行われても良
い。特に、サイクルアップに時間を要する定着器67、
半導体レーザ走査装置61のポリゴンミラーモータ等
は、早い段階で起動することが望ましい。
【0069】本実施例のレーザ走査方式の電子写真方式
を用いたカラーページプリンタにおいて、出力部6の記
録速度可変にともない制御しなければならない出力部6
の印字プロセスにおける制御対象は、感光体ドラム回転
速度、転写ドラム回転速度、定着器ロール回転速度、記
録用紙搬送ローラ回転速度、半導体レーザ走査装置のポ
リゴンミラーの回転速度、現像器の現像ロール回転速
度、転写電流、クリーナブラシ回転速度等である。この
内、感光体ドラム回転速度、転写ドラム回転速度、定着
器ロール回転速度、記録用紙搬送ローラ回転速度、半導
体レーザ走査装置のポリゴンミラーの回転速度、現像器
の現像ロール回転速度、クリーナブラシ回転速度は、記
録速度に比例して制御すれば良い対象である。転写電流
は記録速度に比例して定電流源の設定を制御すれば良
い。また、一般的に半導体レーザ走査装置のポリゴンミ
ラーの駆動にはブラシレスサーボモータ、その回転速度
の安定にはPLL(Phase Locked Loo
p)制御が使用されている。従って、ポリゴンミラーの
回転速度の変更は、PLL制御の基準周波数の分周によ
り可能である。
【0070】また、半導体レーザ走査装置において記録
速度可変にともない露光走査を変更する他の方法とし
て、一定のポリゴンミラーの回転速度に対して、印字す
るための露光走査をビデオインターフェースにおいて間
引く方法がある。この方法によれば、最大の記録速度に
対して、1/2,1/3,・・・・,1/mの記録速度
に設定することが可能となる。この方法では、選択可能
な記録速度が少なくなるものの、サイクルアップに長い
時間を要する半導体レーザ走査装置のポリゴンミラーモ
ータ回転速度を変更する必要がなく、上述したように印
刷データ入力部2への印刷データの入力に応じて起動す
るような早い段階での起動を可能とするものである。
【0071】さらに、本実施例のレーザ走査方式の電子
写真方式を用いたカラーページプリンタとは異なるが、
LEDプリントヘッド等の固体型の走査方式の電子写真
方式を用いたカラーページプリンタにおいては、各露光
走査のタイミングを変更するのみでよい。LEDプリン
トヘッド等の固体型の走査方式は、サイクルアップの必
要が無いため、本発明に適している。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ページ
プリンタで出力するための印字データを一時記憶するた
めの記憶装置がバンドメモリで構成される印刷処理装置
において、描画処理部における描画命令群から印字デー
タへの展開をバンド毎に処理するとともに、描画処理に
先だって、処理時間予測部で描画処理部のバンド毎の描
画処理時間を台形データ等の描画要素データから予測
し、予測結果に基づき出力部の記録速度を制御する構成
とした。このため、印刷データの内容に応じて印刷デー
タを処理することが可能となり、描画処理部の処理性能
と出力部の記録速度の不整合による画像品質の低下を防
ぐことが可能となる。また、従来方式では対応すること
ができなかった記述言語で記述された複雑な図形描画命
令が含まれている印刷データを印刷データの複雑さに応
じて最適に処理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の印刷処理装置の実施の形態を示すブ
ロック図である
【図2】 実施例のカラーページプリンタの構成の説明
図である。
【図3】 描画処理部の構成例を示すブロック図であ
る。
【図4】 描画要素データ生成部の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図5】 ベジエ曲線の再帰的な分割を説明する図であ
る。
【図6】 台形データを説明する図である。
【図7】 処理時間予測部の構成例を示すブロック図で
ある。
【図8】 台形データのバンド境界での分割を説明する
図である。
【図9】 描画時間予測部の動作を示すフローチャート
である。
【図10】 出力制御部の構成例を示すブロック図であ
る。
【図11】 出力部記録速度選択部における記録速度選
択の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 印刷データ作成部 2 印刷データ入力部 3 展開処理部 30 字句解析部 31 描画処理部 4 処理時間予測部 5 出力制御部 6 出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平田 和貴 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 和田 義則 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 小柳 雅彦 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも文字、図形又は画像のいずれ
    かを有し、所定の描画命令で記述されている印刷データ
    を入力する入力手段と、 画像出力手段と、 前記描画命令の種類および属性に基づいて、前記印刷デ
    ータから、描画領域を表す描画要素データを生成する描
    画要素生成手段と、 前記描画要素生成手段の生成した描画要素データを、前
    記画像出力手段で出力可能なデータ構造に展開するため
    の描画処理手段と、 前記描画要素生成手段の生成した描画要素データを、ペ
    ージ内の複数の領域に分解する領域分解手段と、 前記領域の各々について、少なくとも、当該領域に含ま
    れる描画要素データの描画予測時間の総和に基づいて、
    当該領域の描画時間を予測する描画時間予測手段と、 前記描画時間予測手段で予測された前記領域の各々に関
    する描画予測時間に応じて、前記画像出力手段の画像出
    力速度を決定する制御手段とを備えていることを特徴と
    する印刷処理装置。
  2. 【請求項2】 前記描画時間予測手段は、前記描画要素
    生成手段の処理時間と、前記領域分解手段の処理時間
    と、前記領域毎に総和された描画要素データの予測描画
    時間との加算により予測することを特徴とする1記載の
    印刷処理装置。
  3. 【請求項3】 前記描画要素データは、少なくとも描画
    する領域を示すベクターデータとその属性情報からなる
    ことを特徴とする1または2記載の印刷処理装置。
  4. 【請求項4】 前記描画時間予測手段は、前記描画要素
    データの予測描画時間を求めるための係数を有している
    ことを特徴とする1、2または3記載の印刷処理装置。
  5. 【請求項5】 前記画像出力手段は複数の画像出力速度
    を有し、前記制御手段は前記描画時間予測手段の予測し
    た予測時間に基ずいて、これら出力速度のうちの一の出
    力速度でページ毎に前記画像出力手段を制御することを
    特徴とする1、2、3または4記載の印刷処理装置。
  6. 【請求項6】 前記描画時間予測手段は、1ページを複
    数に分割してなるバンド毎に描画時間を予測することを
    特徴とする1、2、3、4または5記載の印刷処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記描画処理手段は、前記1ページ分の
    前記描画命令を複数に分割したバンド毎に描画処理する
    ことを特徴とする1、2、3、4、5または6記載の印
    刷処理装置。
  8. 【請求項8】 前記描画時間予測手段は、前記バンド毎
    に前記描画展予測時間を予測し、前記制御手段は前記1
    ページ分のバンドのうち最長の前記描画予測時間より遅
    い速度の画像出力速度を決定することを特徴とする6記
    載の印刷処理装置。
JP8321280A 1996-11-29 1996-12-02 印刷処理装置 Pending JPH10157217A (ja)

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US08/975,934 US6100998A (en) 1996-11-29 1997-11-21 Print processor with efficient memory use

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006334948A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラム、およびそのプログラムを格納する記憶媒体
JP2007081699A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、異常検知方法、プログラムおよび記録媒体
JP2011183597A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置、画像形成プログラムおよび画像形成方法

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