JPH10155799A - 臓器吊り上げ装置 - Google Patents
臓器吊り上げ装置Info
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Abstract
要最低限の臓器領域を正確に切除することができるよう
に臓器を吊り上げることができる臓器吊り上げ装置を提
供することにある。 【解決手段】本発明の臓器吊り上げ装置1は、シース2
と、このシース2に、臓器吊り上げ具6と、臓器の壁部
を穿孔して臓器の壁部に前記シース2を挿通させる臓器
穿孔具7とを備えてなり、臓器の内側からアプローチす
るものである。
Description
下で、胃、腸等の臓器を外科的に手術する際、その臓器
の部位を吊り上げる臓器吊り上げ装置に関する。
ール等を利用して、胃、腸等の臓器を内視鏡下で、外科
手術が行われるようになった。この内視鏡下での外科手
術により、例えば胃壁の一部に発生した癌細胞等の患部
を切除する際には腹壁を貫通して腹腔内に挿入した吊り
上げ具によって胃壁の患部周辺の部位をつまみ上げ、患
部を含む胃の部分をファスナ付カッターで縫合した状態
で切除するようにする。
号公報に記載されるところである。吊り上げ具を用いて
胃壁の一部を吊り上げる場合には、まず、穿刺針を腹壁
に穿刺し、この穿刺針に位置決め用ガイドロッドを通
し、このガイドロッドの先端を腹腔内に突き出す。そし
て、胃壁に発生した患部の近傍位置に穿刺針を刺通した
いが、一般に患部は胃の外側からは全く見えない。胃壁
に発生した患部の位置は胃内に挿入されている胃用内視
鏡によってのみ確認できるので、穿刺位置を特定するた
めには、胃の外壁にガイドロッドの先端を軽く押し当
て、胃内から内視鏡によって、位置決め用ロッドで押当
て変形した位置を確認しながら、その突出部分が患部の
近傍位置になるようにガイドロッドの押し当て位置を変
え、患部近傍の穿刺位置を探し出す。そして、探し出し
たガイドロッドの押当て位置の胃壁部位に穿刺針の先端
を刺通する。次に、ガイドロッドを抜去し、この後、穿
刺針から牽引部材の先端を胃内に突き出し、穿刺針を抜
去する。ついで、牽引部材の操作棒に固定用筒部材を被
嵌して腹腔内に挿入する。そして、胃内に位置する牽引
部材のバーと胃の外に位置する固定用筒部材の先端とで
胃壁を挟み込んで保持し、胃壁の一部を引き上げる。
吊り上げ具を用いた方法には以下のような問題点があっ
た。癌組織に穿刺針を直接に穿刺することは病変組織を
まき散らすために避けなければならない。一方、切除に
よる臓器の侵襲を少なくするためには患部のできるだけ
近くに穿刺針を刺通する必要がある。従って、穿刺針を
穿刺する腹壁の場所は患部を避け得る患部に極力近傍の
部位でなければならない。
は見えないため、腹腔側から胃の外壁にロッドの先端を
押し当て、胃内に押し込まれた変形突出部を内視鏡によ
って確認しながら患部の近傍位置に対応した穿刺予定位
置を探し出し、穿刺位置を決めるが、実際に穿刺する場
合、胃内から内視鏡によって探し出した胃の外壁の部位
に穿刺針を穿刺したとしても胃内の所望位置に必ず穿刺
できるとは限ず、穿刺針が予定位置から大きくずれた位
置に刺通されてしまうことが多い。これは以下に挙げる
ような種々の原因が複合的に関係して起るものであり、
前述した手技にあっては避けがたいものであった。
が膨らんでおり、胃内及び腹腔内の僅かな圧力変化や胃
に加わる僅かな外力によって胃の形状が常に変化してい
るために、位置決め用ガイドロッドで位置決めした時か
ら穿刺する時までの時間経過によりずれが起る。
るものである。つまり、胃壁は粘膜、筋肉層、しょう膜
等の複数の膜からなる多層構造であり、その各膜は互い
に密着固定されたものではなく、相互にスライドしてず
れ易い多層構造のものである。このため、胃の外壁から
位置決め用ガイドロッドの先端を比較的軽く押し当てた
ときの各層のずれ方と、実際に穿刺針を強く突き刺した
ときとの各層のずれ方が全く違う。特に斜めに穿刺する
ような場合には各層が大きくずれ易い。従って、位置決
め用ガイドロッドで胃の外層に対して位置決めしても患
部のある内層が大きくずれてしまい、穿刺予定位置が狂
ってしまうのである。そして、各原因が加わり合って穿
刺予定位置の狂いが大きくなってしまうというものであ
った。癌患部を穿刺することは癌組織を散らす虞がある
ので、上述した穿刺予定位置の狂いを予想し、穿刺予定
位置を癌患部の位置から十分に離れた個所に決めるよう
にしている。臓器を吊り上げる個所が患部から大きくず
れるため、切除が必要な部分を局所的に切除することが
できない。従って、胃を必要以上に大きく切除しなけれ
ばならず、胃の侵襲が大きくなる。また、治癒が遅れる
だけでなく、胃の形も変わり治癒後の機能にも支障が生
じる虞がある。
技は多くの器具を何度も体腔内に出し入れしなければな
らず、繁雑な作業が求められる。また、ガイドロッドを
用いて胃の外側から胃の壁面に何度も突き当てる作業と
胃の内側からの観察との両方を同時に行わなければなら
ず、その穿刺予定位置の決定作業が繁雑で高度の熟練が
必要である。さらに、穿刺予定位置の決定から穿刺針の
穿刺までの手技時間が長いという患者及び術者にとって
負担の大きい手技であった。
もので、簡単な作業で、切除病変部を含む必要最低限の
臓器領域を正確に切除することができるように臓器を吊
り上げることができる臓器吊り上げ装置を提供すること
にある。
り上げ装置は、シースと、このシースに、臓器吊り上げ
具と、臓器の壁部を穿孔して臓器の壁部に前記シースを
挿通させる臓器穿孔具とを備えてなり、臓器の内側から
アプローチするものである。
第1実施形態を説明する。 (構成)図1は胃壁を吊り上げる吊り上げ装置1を示
す。吊り上げ装置1はシース2によって挿入部3を構成
してなり、シース2の基端には後述する操作部4が設け
られている。
により形成され、先端の口部5は他の部分よりも内外径
が小さく形成されている。シース2内には臓器吊り上げ
具6と臓器穿孔具7が収納されている。臓器吊り上げ具
6はロッド8と糸9とを備えて成る。ロッド8は細い棒
状体によって形成されている。ロッド8の長手方向中間
部には糸9を通す2つの孔が形成されている。2つの孔
はロッド8の長手方向にずれて配置されている。ここで
の糸9はループ状に形成されており、ロッド8の2つの
孔を通り、ロッド8に係着されている。糸9の材料は絹
糸や生体適合性のある合成樹脂製の糸、または合成生体
吸収性の糸で作られている。ロッド8に糸9を取り付け
る場合には1本の直状の糸9の一端を2つの孔に順次、
通して、糸端同士を例えば縛り、あるいは超音波溶着に
より固定してループ状に形成する。
と、これの先端に取着された棒状の電極12とから成
る。操作ワイヤ11は先端側部分を細径の操作ワイヤ1
1aとし、基端側部分を太径の操作ワイヤ11bとして
成り、細径の操作ワイヤ11aは太径の操作ワイヤ11
bの先端に接続管13により接続されている。この接続
部分はその段差端によって臓器吊り上げ具6をシース2
の口部5から押し出すプッシャ14を構成している。こ
の実施形態では臓器穿孔具7を利用して臓器吊り上げ具
6をシース2から押し出すプッシャ手段を構成してい
る。
は基端側の操作ワイヤ11bに対して偏心して接続され
ている。また、棒状の電極12の径はシース2の口部5
の内径に近い径で、その口部5から出し入れできるよう
になっている。さらに、先端側の操作ワイヤ11aは棒
状の電極12の径より細く、操作ワイヤ11aが口部5
を通るとき、その横を臓器吊り上げ具6のロッド8や糸
9が通れるように形成されている。
具6はロッド8が糸9の後方に位置して臓器穿孔具7の
横に配置されている。従って、プッシャ14により臓器
吊り上げ具6を押し出すときには糸9が先にシース2の
口部5から押し出される。
21を操作部本体としてなり、ガイド杆21の先端には
シース2の基端を固定する固定環22が設けられてい
る。ガイド杆21の中間部には電気的絶縁性のスライダ
23がスライド自在に装着されている。スライダ23に
は前述した臓器穿孔具7の基端側の操作ワイヤ11bの
基端が接続されている。スライダ23には操作ワイヤ1
1に電気的に接続された接続ピン(口金)24が設けら
れ、この接続ピン24には図示しない高周波電源装置に
通じる電源コード(図示せず)が接続されるようになっ
ている。
ダ23よりも先端側に位置して、ストッパ25が装着さ
れている。ストッパ25はガイド杆21に沿って前後に
移動できると共にその任意の位置で固定できるように設
けられている。そして、ストッパ25はスライダ23を
前進させたときの終端位置を規制するストッパ手段を構
成する。図1で示す位置にストッパ25があるときには
スライダ23を押し出した状態で、シース2の口部5か
ら電極12のみが突き出し、臓器吊り上げ具6のロッド
8や糸9は突き出さない。また、図2で示す位置にスト
ッパ25があるときにはスライダ23を押し出した状態
で、シース2の口部5から電極12のみならず、臓器吊
り上げ具6の糸9も一緒に突き出すようになっている。
示すごとく、曲がり癖を付けてあるので、シース2の口
部5から突き出した状態にて、糸9から細径操作ワイヤ
11aが離れる。尚、糸9にも操作ワイヤ11a側から
離れる曲がり癖を付けても良い。ガイド杆21の後端部
とスライダ23の両端部には指掛けリング26,27
a,27bがそれぞれ形成されている。
作具30はスネア31、注射針状の穿刺針32、及び外
套管33を備えてなるものである。スネア31は操作パ
イプ35と、これの先端に取着されたループ状のスネア
ワイヤ36とからなり、スネアワイヤ36は図3で示す
形状にそれ自身の弾性力により弾性的に広がるように形
成されており、ループ先端には狭い引掛け部37を形成
している。尚、操作パイプ35は中空部材ではない棒状
のものでもよい。
パイプ材41の中空部にスネア31を挿通させるように
なっている。パイプ材41の先端には穿刺刃先部42が
形成され、穿刺針32の基端には針基43が設けられて
いる。針基43にはパイプ材41の中空部に通じるテー
パ状の開口部44が形成されている。針基43は外套管
33のテーパ状の基端開口部に嵌着して固定され、ま
た、取り外せるようになっている。針基43にはその開
口部44を閉塞するためのゴム製のキャップ45が取り
付けられている。キャップ45は針基43に対して着脱
自在である。尚、前記スネア31の操作パイプ35はこ
のキャップ45を気密的に貫通するようになっている。
被嵌するパイプ材47からなっており、その基端には把
持部材48が設けられている。そして、この把持部材4
8と外套管33の基端部によって操作部49を構成して
いる。操作部49の把持部材48には臓器吊り上げ具6
の糸9を挟み込んで係止する複数のスリット部50が裏
表に形成されている。臓器吊り上げ具6の糸9を係止す
る臓器吊り上げ具固定手段としては糸9を巻付けて縛る
方法やクリップ等で糸9を締結する方法等の方式であっ
てもよい。
針32の先端が外套管33の先端より後退した位置にて
も両者は固定できる構成となっている。この固定手段と
しては例えばクリック機構等が考えられる。尚、操作部
49には必要に応じて外套管33の基端(手元端)開口
部を閉塞するためのキャップ46が支持片46aを介し
て取り付けられている。
吊り上げ装置1の使用例を説明する。まず、図4で示す
ように、気腹した腹壁51に留置したトラカール52の
中に硬性鏡53を挿通する一方、胃54内に胃用内視鏡
55を経口的に挿入する。この内視鏡55を通じて胃内
に送気によって胃を膨らませる。胃用内視鏡55の処置
具用チャンネルを通じて、電極12を後退させた状態に
て、吊り上げ装置1の挿入部3を胃54内に挿入する。
このとき、臓器吊り上げ具6と臓器穿孔具7はシース2
内に収納されており、挿入部3はシース2のみが露出し
ている。
先端の向きと位置を変え、胃54の内壁に発生した病変
部56の近傍に、シース2の先端を誘導した後、胃用内
視鏡55の手元側でシース2を押し込み、シース2の先
端を突き出して、胃壁に押し当る。これによって胃54
の外壁面にはシース2の先端が当った位置に対応する部
位が腹腔57側へ膨出する。この腹腔57へ突出する膨
出部58の状態を硬性鏡53にて観察し、胃54の血管
の存在、他の臓器との癒着などがないか、または周辺臓
器を損傷する虞がない位置であるかを確認する。
再度、穿刺予定位置が適当か否かを確認した後、図5で
示すように、挿入部3を後退させ、胃54の内壁面から
向きを変えることなくシース2の先端を僅かに離すと共
に、吊り上げ装置1の操作部4においてスライダ23を
前進させて、シース2の口部5から電極12を突出させ
る。このとき、ストッパ25の位置は図1で示す後退し
た位置にあり、シース2の口部5から電極12の先端部
分が直線的に突き出した状態にある。そして、フットス
イッチ等による操作により電極12に高周波を通電しつ
つ、電極12を胃壁に押し当てると、図6で示すよう
に、電極12の当った胃壁の部分のみが高周波の切開作
用で切開され、挿入部3が胃壁を貫通する。
置を図2の状態に変更し、スライダ23を押し出すと、
図7で示すように、電極12はシース2の口部5から完
全に突き出し、細径の操作ワイヤ11aの先端部分も突
き出す。操作ワイヤ11のプッシャ14もさらに前進さ
せて臓器吊り上げ具6のロッド8を押し、シース2の口
部5から糸9を突出させる。このとき、電極12から糸
9が離れる向きに湾曲する。
スネア31を引き込み、外套管33の先端から穿刺針3
2を突き出した臓器操作具30を腹壁51に穿剌する。
この穿刺後、図9で示すように、外套管33内に穿剌針
32を引き込む。また、外套管33の先端からスネアワ
イヤ36を突き出す。硬性鏡53で観察しながらスネア
ワイヤ36により臓器吊り上げ具6の糸9を捕捉する。
6で吊り上げ装置1の糸9を保持しながら吊り上げ装置
1のシース2を胃用内視鏡55の処置具用チャンネル内
に引き戻すと、臓器吊り上げ具6のロッド8は胃54内
に出て残り留置され、臓器吊り上げ具6の糸9は腹壁5
1を貫通した状態になる。
に引き込み、外套管33の手元端からスネア36を引き
抜き、糸9を引いた状態にする。スネア36を抜去後に
糸9の手元端部が残った状態の外套管33の手元端開口
はキャップ46で覆い、閉鎖する。そして、図12で示
すように、外套管33の先端を胃壁に近付けまたは当て
る状態とし、その糸9を外套管33の手元端にある把持
部材48のスリット部50に掛けながら複数のスリット
部50に巻き付けて係止固定する。これにより臓器操作
具30に臓器吊り上げ具6の糸9が連結され、ロッド8
は胃54の内壁に係止する状態になる(図12)。
3を手に持って、胃壁54をマニピュレートし、トラカ
ールを介して胃内に挿入したカッタ付自動縫合器へ局所
切除予定部を誘導し、位置決めする。そして、自動縫合
器の一連の動作により切除ラインの両側を縫合し、その
直後に切除ラインに沿って自動縫合器にあるカッタで胃
壁を切り、病変部56を含む胃の部分を切除する。臓器
吊り上げ具6のロッド8はその切除した胃の部分の内部
に閉じ込められ、糸9はそれから引き出して付いてい
る。糸9を挟み鉗子等で切断し、切除した胃の部分は回
収バックに収納した上で回収用トラカールを通じて体外
に取り出す。
鏡55により病変部56を直接に見て観察しながらその
近傍の位置に吊り上げ装置1の挿入部3を位置決めし、
病変部56の近傍位置に吊り上げ具6を通す穿孔を設け
ることが出来る。穿孔位置を正確に位置決め可能であ
り、病変部から必要最低限離れた位置に吊り上げ具6を
装着して胃壁を吊り上げることができる。自動縫合器に
よる切除片を最小にすることができる。従って、術後
の、胃の狭窄、迷走神経の損傷、変形等を原因とする合
併症の虞が低くなる。勿論、誤穿刺による病変組織のま
き散らしの虞がない。しかも、従来の方式ではアプロー
チしにくい部位、例えば胃底部や胃後壁に対しても容易
かつ確実な吊り上げ操作が可能となる。
ス2をダブルルーメンチューブとしたものである。1つ
のルーメンに臓器穿孔具7の電極12と操作ワイヤ11
4等を収納し、他のルーメンには吊り上げ具6のロッド
8と糸9を収納するようにした。吊り上げ具6と臓器穿
孔具7を進退操作する機構についてはそれぞれに対応し
て設けるようにする。
内に吊り上げ具6と臓器穿孔具7を区分けて収納する構
造であるため、例えば電極12をシース2から突没させ
る作業を行う際、糸9と細径の操作ワイヤ11aが絡み
合って、糸9をシース2の先端から突出させたときに、
糸9と操作ワイヤ11が離れない等の虞がない。従っ
て、臓器操作具30のスネア31で糸9のみの捕捉を容
易に行うことができる。
明の第3の実施形態を説明する。この実施形態は第1実
施形態においての臓器吊り上げ具6の変形例を示すもの
である。臓器吊り上げ具6はロッド8の孔に通した糸9
の一端をロッド8の近傍にて、パイプ61にて超音波溶
着またはカシメ固定したものである。
明の第4の実施形態を説明する。この実施形態は第1実
施形態においての臓器吊り上げ具6の他の変形例を示す
ものである。臓器吊り上げ具6はロッド8の部分と、こ
れに接続される糸9に相当するワイヤ71が樹脂の一体
成型物としたものである。材質としては例えばナイロ
ン、またはポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリジオキサ
ノン等の生体吸収性の材料が考えられる。
が、一体成型物であるから安価に作ることができる効果
もある。また、ワイヤ71が樹脂製であるので絹糸等に
比べて比較的弾発製があり、他の操作ワイヤ11や電極
12に絡み難い利点がある。尚、ワイヤ71の部分に溝
や爪または鉤(カエシ)等の、スネアワイヤ36に係止
し易い係合部を形成してもよい。
て、本発明の第5の実施形態を説明する。 (構成)臓器吊り上げ具6は前述した第3の実施形態に
おけるものと同様に構成に加えて、糸9の延長側先端部
分を屈曲した引掛け部81を形成したものである。ま
た、第1の実施形態においての臓器穿孔具7の電極12
の後端側部に、糸固定用スリット部82を設け、これに
臓器吊り上げ具6の糸9における引掛け部81を圧入し
て差し込み、引き離すことができるように比較的軽く係
止固定したものである。臓器吊り上げ具6の糸9に屈曲
した引掛け部81を設けなくても糸固定用スリット部8
2に糸9を引掛けることができるので、屈曲した引掛け
部81は必ずしも設けなくてもよい。また、糸9を第1
の実施形態と同様のループ状に形成してもよい。その他
の構成は前述した第1の実施形態と同様のものでよい。
にてシース2の先端部を胃内から胃壁に穿刺後、図17
で示すように、操作ワイヤ11を押してシース2の口部
5から腹腔内に、電極12を突き出すことにより臓器吊
り上げ具6の糸9も腹腔57内に引き出せる。
に引き出す操作が確実であり、また、シース2の先端か
ら臓器吊り上げ具6の糸9を引き出せないというリスク
がなくなる。
って説明したが、胃に限定されるものではなく、例えば
小腸や大腸等の全ての臓器に対して適応可能なものであ
る。臓器操作具30のスネア31のスネアワイヤ36の
代わりに3本つめ鉗子としたものでもよい。また、吊り
上げ装置1のシース2を形成するチューブの材質はポリ
テトラフルオロエチレンであってもよい。さらに、臓器
吊り上げ具6の糸9の色は青であってもよい。
の壁部を穿孔して臓器の壁部に前記シースを挿通させる
臓器穿孔具とを備え、臓器の内側からアプローチするこ
とを特徴とする臓器吊り上げ装置。 2.スネアを内装した穿刺針と、この穿刺針に被嵌して
設けた外套管と、この外套管の手元側に設けられた臓器
吊り上げ具用固定部とを具備し、臓器の外側からアプロ
ーチすることを特徴とする臓器操作具。 3.付記第1項に記載の臓器吊り上げ装置と付記第2項
に記載の臓器操作具の組合せにより成り、臓器の吊り上
げ操作を行う外科手術装置。
操作ワイヤを係止するスリットを有する付記第2項に記
載の臓器操作具。 5.臓器吊り上げ具固定部は、スリット幅を僅かに変え
たものを複数組設けた付記第4項に記載の臓器操作具。
に記載の臓器吊り上げ装置。 7.臓器吊り上げ具は注射針に内装される付記第1項に
記載の臓器吊り上げ装置。 8.臓器穿孔具と臓器吊り上げ具は係合されている付記
第2項に記載の臓器吊り上げ装置。 9.臓器穿孔具と臓器吊り上げ具は一部で切り離し可能
に固定されている。 10.上記9項の固定は臓器吊り上げ具捕捉具にて臓器
吊り上げ具を牽引することにより解除できる。
置によれば、臓器の内側からアプローチすることができ
る。従って、臓器の内壁面に発生した病変部の位置の近
傍に臓器穿刺具を正確に穿刺して吊り上げ操作を行うこ
とができる。このため、簡単な作業で切除病変部を含む
必要最低限の臓器領域部位を正確に切除することができ
る。
のみをシースの先端から突き出した状態の説明図。
と臓器吊り上げ具をシースの先端から突き出した状態の
説明図。
手順の説明図。
手順の説明図。
手順の説明図。
手順の説明図。
手順の説明図。
手順の説明図。
手順の説明図。
用手順の説明図。
用手順の説明図。
図。
図。
図。
極のみをシースの先端から突き出した状態の説明図。
極と臓器吊り上げ具をシースの先端から突き出した状態
の説明図。
部、6…臓器吊り上げ具、7…臓器穿孔具、8…ロッ
ド、9…糸、11…操作ワイヤ、12…電極、14…プ
ッシャ、30…臓器操作具、31…スネア、32…穿刺
針、33…外套管、35…操作パイプ、36…スネアワ
イヤ、37…引掛け部、51…腹壁、52…トラカー
ル、53…硬性鏡、54…胃、55…胃用内視鏡、56
…病変部、57…腹腔、58…膨出部。
Claims (1)
- 【請求項1】シースと、このシースに、臓器吊り上げ具
と、臓器の壁部を穿孔して臓器の壁部に前記シースを挿
通させる臓器穿孔具とを備え、臓器の内側からアプロー
チすることを特徴とする臓器吊り上げ装置。
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