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JPH1014923A - 同時多連式プリックテスト器 - Google Patents

同時多連式プリックテスト器

Info

Publication number
JPH1014923A
JPH1014923A JP19544196A JP19544196A JPH1014923A JP H1014923 A JPH1014923 A JP H1014923A JP 19544196 A JP19544196 A JP 19544196A JP 19544196 A JP19544196 A JP 19544196A JP H1014923 A JPH1014923 A JP H1014923A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
disposable needle
disposable
allergen
liquid tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19544196A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasu Takebe
鎮 建部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIZUME MEDICAL KK
Original Assignee
SHIZUME MEDICAL KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIZUME MEDICAL KK filed Critical SHIZUME MEDICAL KK
Priority to JP19544196A priority Critical patent/JPH1014923A/ja
Publication of JPH1014923A publication Critical patent/JPH1014923A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚にその多数個所に針を刺し且つ夫々の針
刺し個所にアレルゲン抽出液を滴下浸入させてアレルゲ
ン反応を見るアレルギー診断を行うに当たり、その多数
個所の針刺しと夫々の突刺し個所にアレルゲン抽出液の
浸入作業を行う作業を容易迅速に且つ均等に行うことが
できる同時多連式プリックテスト器を提供する。 【解決手段】 固定板2に複数個のギヤ回転軸3を所定
の間隔を存して配設し、夫々のギヤ回転軸3に設けたギ
ヤ4を互いに噛み合うようにすると共に夫々のギヤ回転
軸3の下端部にディスポーザブル針保持杆7を連設し、
夫々のディスポーザブル針保持杆7に、下端に凹面8c
を形成され、且つ該凹面8c内に偏心位置に針8aを具
備したディスポーザブル針8を着脱自在に取り付けるよ
うにして成る多連針回転保持器1Aと、夫々のディスポ
ーザブル針保持杆7に対応する位置に夫々配設した複数
個のアレルゲン抽出液槽10を具備して成る多連液槽台
1Bとの組み合わせから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者のアレルゲン
を判定するアレルゲン反応テストに用いるに便利な同時
多連式プリックテスト器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アレルゲン反応テストには単刺反
応法が用いられている。即ち、単刺反応法は、被験者、
即ち、患者の前腕内側又は背中の皮膚をアルコールで消
毒し、完全に乾燥してから、スポイトを用いて各種のア
レルゲン抽出液(エキス)を、少なくとも3cmの間隔
を存して一滴づつ滴下し、その夫々の液を通して注射針
や鋭い縫い針を皮膚に突き刺し(プリック)その先端を
持ち上げ、皮膚面に出血しない程度に傷つけることによ
りアレルゲン液を確実に皮膚内に侵入させる方法であ
る。背中の場合は、大人の場合、通常1列に5〜10個
所、4〜6列の多数個所に各種アレルゲン液を滴下して
夫々のアレルゲンの反応を単刺反応法による検査を行
う。前腕内側の場合は、1列に5個所、2〜3列の多数
個所に行う。テストには、必要に応じ、その1個所に5
0%グリセリン液の対照を用いる。尚、単刺反応法とし
て前記とは順序を逆にして、先に刺し傷つけた後、その
個所にアレルゲン抽出液を滴下する方法もある。而し
て、各単刺後、15〜20分に各局所の発赤、膨疹の有
無、発赤、膨疹を生ずる場合は、その直径を測定し、或
いは対照と比較し、判定基準に基づいて陰性、陽性を判
定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の単刺反応法
は、1個所づつスポイトでアレルゲンエキスを滴下する
作業と単刺する作業とは各別に行うので、作業に時間が
かゝり、且つ煩わしさを回避できない。また、その所要
の多数個所にスポイトで滴下するので煩わしく、また、
そのスポイトで押し出す力が各回毎に変化し、その一滴
づつの量が異なり、不均一となり、ときには、過剰に滴
下されるなどの不都合を伴う。また、その都度単刺によ
る傷つけ方の浅、深を生じ、等しく傷つけることは困難
である。従って、その各個所の傷に侵入するアレルゲン
抽出液の量も不均一となり勝ちで、定量性や再現性が低
い。従って、単刺反応法を行う医師、看護婦(士)は、
臨床衛生検査技師などに熟練か要求される。熟練を必要
とせず、作業が容易で而も多数の単刺が等しく短時間に
且つ高能率に行うことができるテスト器が望まれる。ま
た、針を刺した後、その再使用にはアルコール綿で針を
拭ってアレルゲンエキスの混合を防止する消毒作業を行
わなければならない手間を要する。従って、単刺反応法
を行うに当たり、かゝる手間を省くことが望まれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の単
刺反応法の課題を解消し、上記の目的を達成した同時多
連式プリックテスト器を提供するもので、(a)固定板
に垂直方向に延びる複数個のギヤ回転軸を所定の間隔を
存して配置され且つ回転自在に保持すると共に夫々のギ
ヤ回転軸に固定したギヤを互いに噛み合わせ、いずれか
1つの回転軸の回転に連動して全てのギヤが同時に回転
するようにし、各該ギヤ回転軸の下部にディスポーザブ
ル針保持杆を設けると共に、各該ディスポーザブル針保
持杆に、下端に凹面を形成され、且つ該凹面内に偏心位
置に針を突出させたディスポーザブル針を着脱自在に取
り付けるようにして成る多連針回転保持器と、(b)夫
々のディスポーザブル針保持杆に対応する位置に夫々配
設した複数個のアレルゲン抽出液槽を具備して成る多連
液槽台との組み合わせから成ることを特徴とする。この
場合、該ディスポーザブル針保持杆は、該アレルゲン抽
出液槽用蓋を具備するようにすることが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の1例を添付
図面に基づいて説明する。図1は、本発明実施の1例の
同時多連式プリックテスト器1を示す。即ち、該テスト
器1は、図1(a)示の多連針回転保持器1Aと図1
(b)示の多連液槽台1Bとの組み合わせから成る。
【0006】該多連針回転保持器1Aは、例えば、次の
ように構成される。即ち、適当な長さと幅を有する長矩
形の固定板2に、図2(a)に明示のように、その幅寸
法の中央で且つその長さ方向の中心軸線上に、図2
(b)及び図5に明示のように、2個以上の垂直方向に
延びるギヤ回転軸3、図示の例では5個のギヤ回転軸
3,3,…をその各上端部を該固定板2に少なくとも3
cmの間隔で一列に配設したその対応する各円形の嵌合
孔2aに挿入して、少なくとも3cmの間隔を存して配
置され、且つ回転自在に保持せしめると共に夫々のギヤ
回転軸3に固定したギヤ4,4,…をその相隣るギヤ
4,4同志において互いに噛み合わせ、いずれか1つの
回転軸3の回転に連動して全てのギヤ4,4,…が同時
に回転するようにした。図示の例では、端から3個目の
回転軸3の上端部を該固定板2より上方に延長突出さ
せ、その突出部に周面にローレットを施されたつまみ3
aを取り付け、このつまみ3aを把持捻回してその回転
軸3を回転せしめるときは、これに連動して全ての5個
のギヤ4,4,…が同時に回転するようにした。各ギヤ
4は、その対応するギヤ回転軸3に、ねじピン3bによ
り連結固定されている。図示の例では、該固定板2の2
枚をこれらのギヤ列4,4,…の上下に間隔を存して配
設し、その夫々の回転軸3,3,…をその夫々の嵌合孔
2a,2a,…で回転自在に保持するようにすると共に
外界からの当接から、これらギヤ4,4,…を保護する
ようにした。5は、その上下固定板2,2間に一定の間
隔を保持するため、その4隅と中間部において介在せし
めたスペーサー、6は各スペーサー2aを介して上下固
定板2,2を締め付け固定したボルトナットから成る固
定具を示す。尚、これらの固定板2は、金属板、合成樹
脂板など、その材質は任意であるが、図示の例では、ア
クリル樹脂などの透明な合成樹脂製成形板から成り、外
部からギヤ4,4,…の作動状態が観察できるので好ま
しい。また、各ギヤ4も任意の材料で作製される。図示
の例は、金属製であるが、合成樹脂製でも良い。更に、
該多連針回転保持器1Aは、更にその各ギヤ回転軸3の
下部に一体に設けたディスポーザブル針保持杆7と各該
ディスポーザブル保持杆7の下端に図示のように着脱自
在に取り付けられるディスポーザブル針8とから構成さ
れる。
【0007】各ディスポーザブル針保持杆7も材質は問
わないが、例えば、合成樹脂製の円柱状成形体から成
り、図示の例は、アクリル樹脂製の透明な成形体から成
り、図5に明示のように、その下端部にその中心軸線上
に円柱状のディスポーザブル針の上端部を嵌合する所定
の深さの嵌合孔7aを形成する一方、その円柱状成形体
の上端部に、前記のギヤ回転軸3の下端部に嵌着するに
適した嵌合孔7bを形成されている。而して、かゝる構
成の各ディスポーザブル針保持杆7は、その上端面に開
口する嵌合孔7bでその対応する各ギヤ回転軸3の下端
部3cに固く嵌合結着する。図示の例では、各ギヤ回転
軸3の下端部3cに設けた螺条で、これにディスポーザ
ブル針保持杆7の嵌合孔7bをこれに螺合結着するよう
にしたが、相互螺着の代わりに、接着剤を介して結着す
るようにしても良い。また、各ディスポーザブル針保持
杆7の下面に開口して設けた嵌合孔7aは、ディスポー
ザブル針8の上端部を着脱自在に嵌着せしめるに役立
つ。尚、該ディスポーザブル針保持杆7に、その該嵌合
孔7aの内周面に露出させてこれと略同径の好ましくは
僅かに突出させて装着した弾性Oリング9を介在させる
ることが好ましい。これによりディスポーザブル針8の
上端部を挿入嵌合したとき、これをその弾性圧接により
良好に保護する一方、該ディスポーザブル針8の引き抜
きを容易円滑になし得るようにすることができる。尚、
該ディスポーザブル針保持杆7を、透明な合成樹脂で作
製しておくときは、該ティスポーザブル針8の上端部の
挿入状態を外部より透視し確認でき都合が良い。
【0008】更に詳細には、該ディスポーザブル針8
は、合成樹脂製の円柱状成形体から成る本体8aと該本
体8aの下端から僅かに垂下突出する針8bとから成
り、且つ該下端面は、凹面8cを形成されると共に、該
針8bは、その凹面8c内に、その中心軸線より1側に
偏位した位置に突設せしめられたものに構成されてい
る。更に、各該ディスポーザブル針8の成形体8aは、
その上端部8a1は、その中間部8a2より小径とし、
前記のディスポーザブル針保持杆7の下端の嵌合孔7a
に丁度嵌合する径と長さを有するものに形成されてい
る。かくして、該ディスポーザブル針8は、その上端部
8a1で該ディスポーザブル針保持杆7の該嵌合孔7a
に着脱自在に取り付けられるようにした。尚、詳細する
に、図示の例では、該本体8aの下端凹面8cは、例え
ば半球面の凹面8cに形成すると共に該凹面8c内で且
つその中心軸線をはずれた位置に、即ち、偏心位置に注
射針、縫い針などと同様に先端の尖った刺針8bをその
下端面の周縁から外方へ僅か0.5〜1mm程度下方へ
突出して設けた。該針8bは、その基部を該円柱状成形
体の成形時に一体成形によりその下端部に埋設固定せし
めて該成形体に取り付けたものである。而して、その使
用に当たり、その成形体8aの下端凹面8cの周縁が患
者の皮膚面に当接したとき、自動的にその針8bが皮膚
に所定の深さ、出血することなしに刺さるようにした。
また、その下端凹面8cは、後記するように、該ディス
ポーザブル針8の下端をアレルゲンエキスに浸し引き上
げたとき、該凹面8cとその内面8c内に有する針8b
の協働作用で該凹面8b内に確実に表面張力を生じ、こ
れによって該凹面8c内の凹部空間8d内に一定量のエ
キスが自動的に保持されるようにした。尚更に、ディス
ポーザブル針8の該本体8aの下端部8a3は、後記す
るアレルゲン抽出液(エキス)槽内に挿入する際、該槽
との間に所要の環状空間を存して挿入できる細径に形成
することが好ましく、これにより該下端凹面8c内空間
8dにアレルゲンエキスを表面張力で保持せしめる作業
が円滑に行うことができる。
【0009】更に、本発明のテスト器1は、上記の多連
針回転保持器1Aに、その夫々のディスポーザブル針保
持杆7,7,…に対応する位置に、図1(b)及び図3
に示すように配設した複数個のアレルゲン抽出液槽を具
備した多連液槽台1Bを組み合わせて成るもので、該多
連液槽台1Bは、金属製、合成樹脂製などの所望の材料
から所望の形状に作製でき、図示の例では、夫々の該デ
ィスポーザブル針保持杆7,7,…に対応する位置に、
3cmの間隔で一列に配置成形された5個の有底円筒状
抽出液槽10,10…を具備した長矩形の水平板1b1
とその両端に下向きの支持脚1b2とから成る透明な合
成樹脂成形枠体1bから成る。特に、アレルゲン抽出液
槽10を透明な材料で構成することにより、外部からそ
の注入したアレルゲン抽出液(アレルゲンエキス)の量
や、これに前記の多連針回転保持器1Aの各ディスポー
ザブル針保持杆7のディスポーザブル針8の挿入、浸漬
作業を外部から観察することができる。
【0010】該多連液槽台1Bに配設した各アレルゲン
抽出液槽10,10,…は、前記の多連針回転保持体1
Aに取り付けた各ディスポーザブル針8の下端部が容易
に挿入できるものとする。本器1は、通常、不使用状態
では、図6示のように、その多連針回転保持体1Aを、
該多連液槽台1Bの上面に載置した状態におけるように
すると共に、その載置状態においては、その各アレルゲ
ン抽出液槽10,10,…の上面開口が閉塞され外界か
ら遮断されるようにすることが望ましい。この不使用状
態の載置状態では、該多連針回転保持体1Aの各ディス
ポーザブル針保持杆7,7,…には、ディスポーザブル
針8,8,…は未だ取り付けられていないことが一般で
ある。上記の要求を満足するため、ディスポーザブル針
保持杆7,7,…の夫々の下端にその対応する夫々のア
レルゲン抽出液槽10,10,…の上面開口を閉塞する
円盤状の蓋11,11,…を設けて、液槽10,10,
…内に外気中の塵埃が侵入し、汚染されることを防止す
ることが好ましい。この場合、夫々液槽10,10,…
の上端部10a,10a,…は、その水平台板1b1よ
り上方へ突出するように設ける。更に好ましくは、各該
円盤状の蓋11にはその周縁に、図示のように各該液槽
10の口縁外周を囲繞する下向きの周側壁11aをもつ
帽状蓋に形成する。これによって、該液槽10内を外部
からの遮断を更に確実に防止でき衛生的である。更に、
この場合、夫々の各蓋11,11,…をその対応する液
槽10,10,…の上面に載置したとき、その夫々の下
向きの周側壁11a,11a,…の下端がその水平台1
b1面に載置するように構成すれば、該多連針回転保持
器1Aの荷重を該多連液槽台1Bへかけて安定良好に載
置できる。かくして、本器1の不使用時は、該多連針回
転保持器1Aは、該多連液槽台1B上に安定良好に載置
せしめて放置できると同時に、各アレルゲン抽出液槽1
0,10,…に施蓋ができる。
【0011】而して、本発明の多連式ブリックテスト器
1は、その使用に当たり、該多連式針回転保持器1Aを
把持し、該多連液槽台1Bから除去し、その夫々のディ
スポーザブル針保持杆7,7,…にディスポーザブル針
8,8,…を取り付ける。一方、該多連液槽台1Bにア
レルゲン抽出液槽10,10,…内に、少量のアレルゲ
ン抽出液を注入しておく。次に、前記の多連式回転保持
器1Aに取り付けたティスポーザブル針8,8,…を夫
々対応するアレルゲン抽出液に浸漬し直ちに引き上げ
る。然るときは、その夫々のディスポーザブル針8,
8,…の下端凹面8c,8c,…の一定容積の凹部空間
8d,8d,…内に夫々一定量のアレルゲン抽出液が表
面張力により付着保持されて取り出すことができる。実
施の1例を掲げれば、該球状凹面8cの寸法を内径3m
m、その半球状の凹面の底面から最も深い中心の頂点ま
でを1.5mmとしたとき、その半球状の凹部空間8d
内には、極めて微量の0.01ccのアレルゲン抽出液
が保持されることゝなる。
【0012】尚、多くの試験研究の結果、該ディスポー
ザブル針8の成形体8aの下端部8a3をアレルゲン抽
出液に浸けて引き上げたとき、その下端凹面8cにアレ
ルゲン抽出液を付着保持せしめることを確実に行うため
には、該ディスポーザブル針8の下端面の径を3mmと
したとき、アレルゲン抽出液槽10の内径は少なくとも
その3倍の9mm、即ち、挿入された該下端8a3と該
液槽10の内径とその間の環状の間隙が少なくとも3m
mあれば良いことが判った。
【0013】次に、上記の本発明の同時多連式プリック
テスト器1の使用法と作動を説明する。本発明のテスト
器1は、通常は、該多連液槽台1Bに、ティスポーザブ
ル針を取り付けない状態の多連針回転保持器1Aを、該
多連液槽台1Bの夫々のアレルゲン抽出液槽10,1
0,…の上面に夫々のディスポーザブル針保持杆7,
7,…の下端の蓋11,11,…で施蓋した状態に載置
されて使用準備状態に置かれる。而して使用に当たり、
該多連針回転保持器1Aを把持し、該多連液槽台1Bか
ら除去し、その夫々のディスポーザブル針保持杆7,
7,…に、滅菌済みの夫々のティスポーザブル針8,
8,…を取り付ける。一方、該多連液槽1Bの夫々の液
槽10,10,…内に、少量の例えば2〜3cc程度の
夫々の種類の異なるアレルゲン抽出液を注入する。例え
ば、ハウスダスト、スギ花粉、牛乳、サバの夫々のアレ
ルゲン抽出液を注入する。次で、該多連針回転保持器1
Aを保持して、その夫々のディスポーザブル針8,8,
…の下端面8cを、夫々対応する位置に在る夫々のアレ
ルゲン抽出液9,9,…内のアレルゲン抽出液に浸し直
ちに引き上げる。然るときは、その夫々の下端面8c,
8c,…内にその夫々の凹面部空間8d,8d,…内に
一定量のアレルゲン抽出液が付着保持される。次で、該
多連針回転保持器1Aを夫々のアレルゲン抽出液を夫々
保持したディスポーザブル針8,8,…を下向きとした
状態で、アルコールで消毒済みの被験者の前腕内側又は
俯せの背中に載せる。然るときは、押し付けるまでもな
く、該保持器1Aの自重で、自らその先端の各針8b
は、皮膚に浅く自動的に夫々一定の深さに突き刺すこと
ができる。この状態で、該多連針回転保持器1Aを片手
で保持し、他方の手でつまみ3aをつまみ捻回させる。
然るときは、これに連動して全てのギヤ回転軸3,3,
…は同時に回転するので、これに伴い全てのディスポー
ザブル針8,8,…も回転するので、その先端の偏心位
置にある針8b,8b,…も回転して表皮を円形に切る
ことができると同時に、該凹面8c,8c,…内のアレ
ルゲン抽出液は、その円形の切目内に夫々その一定量が
侵入することゝなる。かくして、本発明のテスト器1に
よれば、アレルギー診断に当たり、熟練を要することな
く、誰でも容易に取り扱うことができ、且つアレルギー
患者の皮膚に一挙に多数個所に出血のない針刺しを行う
と共に一定量のアレルゲンエキス侵入を行うことができ
る。而して、その後、常法により所定の時間経過後、そ
の夫々の個所の発赤、膨疹の有無、その直径を測定し
て、所定の判定基準に基づいて陰性、陽性の判定する。
尚、対照液を用いる判断においては、本発明の上記のス
テト器1のいずれか1つのアレルゲン抽出液槽10をア
レルゲン抽出液に代え、対照液を注入して用いることが
できる。
【0014】本発明のテスト器1の使用後、全てのディ
スポーザブル針8,8,…は、夫々のディスポーザブル
針保持杆7,7,…から引き抜いて、所定の適当な廃棄
容器に入れて、二度と使用しないので、従来行われてい
た一旦使用した注射針や縫い針を再使用のために消毒す
る必要が省け、新しい滅菌済みのディスポーザブル針
8,8,…を密封容器から取り出し、夫々の保持杆7,
7,…に取り付ければ足りる。また、アレルギー患者の
前腕内側や背中に、引っ掻き傷などがあり、この個所
に、ディスポーザブル針8が当たる恐れがあるときは、
この個所への針刺しを避けるため、対応する個所のディ
スポーザブル針保持杆7からディスポーザブル針8を予
め除去しておくか、始めから対応する個所のディスポー
ザブル針保持杆7にディスポーザブル針8を取り付けな
いようにすることができ、便利である。
【0015】尚、本発明のテスト器1は、図示の例で
は、一度に1列に5個所の針刺しを行うものを示した
が、勿論これに限定されるものではなく、少なくとも2
個以上の突刺しができるものに構成すれば良く、また、
一列に6個所以上の針刺しを行うには、6個以上のギヤ
回転軸、ギヤ、ディスポーザブル針保持杆を連接した多
連針回転保持器1Aと6個以上の多連液槽台1Bとを組
み合わせて構成すれば良い。尚、例えば、一度に30種
類のアレルゲン反応テストを行う場合には、図2(a)
(b)示の本発明のテスト器1を6個用意すれば足り
る。或いは、図示しないが、1列に10個所の針刺しの
行える10連の多連針回転保持器と1列に10個のアレ
ルゲン抽出液を備えた多連液槽台とから成る本発明のテ
スト器を3個用意すれば良い。
【0016】図7は、多連液槽台1Bの変形例を示し、
1列に5個のアレルゲン抽出液槽10,10,…を2列
配設したものを示し、その上面に、上記図1示の1列に
5個のティスポーザブル針保持杆7,7,…をもつ多連
式回転保持器1Aを2個共通に載置できるようにしたも
ので、これにより10種類のアレルゲン抽出液を用いて
検査を行うことができる。
【0017】
【発明の効果】このように、請求項1に係る発明のアレ
ルギー診断用の同時多連式プリックテスト器によれば、
アレルギー患者の皮膚に一挙に複数個の針を刺して複数
種のアレルゲン抽出液の侵入を同時に且つ等しく行うこ
とができ、また、その夫々の針刺し個所に一定量のアレ
ルゲン抽出液を侵入させることができると共に、従来法
に比し、定量性、再現性を向上させる。更には、従来の
ような熟練を要せず、しかも、1個所づつスポイトで滴
下することと、1個所づつ針刺しを行う不均一で煩わし
く且つ非能率な作業を廃止でき、作業を容易迅速にし、
極めて高能率に行うことができる。更にまた、従来の単
刺法では針刺しを終了した後、再使用のため針を消毒す
る手間を省くことができる。また、請求項2に係る発明
によれば、不使用時は、多連液槽台に該多連針回転保持
器を載せたとき、その夫々の蓋でその夫々の対応するア
レルゲン抽出液槽の上面開口を閉塞でき、夫々の液槽内
を外界から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施の1例の同時多連式ブリックテス
ト器の側面図。
【図2】(a) 多連針回転保持器の平面図。
【図2】(b) 多連針回転保持器の側面図。
【図3】(a) 多連液槽台の平面図。
【図3】(b) 多連液槽台の側面図。
【図4】(a) ディスポーザブル針の一部を裁断した
拡大側面図。
【図4】(b) ディスポーザブル針の拡大平面図。
【図4】(c) ディスポーザブル針の拡大底面図。
【図5】 図2(b)示の多連針回転保持器の裁断面
図。
【図6】 多連針回転保持器を多連液槽台に載置した状
態を示す一部の縦断面図。
【図7】 多連液槽台の変形例の斜視図
【符号の説明】
1 同時多連式ブリックテスト器 1A 多連針回
転保持器 1B 多連液槽台 2 固定板 3 ギヤ回転軸 4 ギヤ 7 ディスポーザブル針保持杆 8 ディスポー
ザブル針 8b 針 8c 下部凹面 8d 凹部空間 10 アレルゲ
ン抽出液槽 11 蓋 11a 下向き
の周側壁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)固定板に垂直方向に延びる複数個
    のギヤ回転軸を所定の間隔を存して配置され且つ回転自
    在に保持すると共に夫々のギヤ回転軸に固定したギヤを
    互いに噛み合わせ、いずれか1つの回転軸の回転に連動
    して全てのギヤが同時に回転するようにし、各該ギヤ回
    転軸の下部にディスポーザブル針保持杆を設けると共
    に、各該ディスポーザブル針保持杆に、下端に凹面を形
    成され、且つ該凹面内に偏心位置に針を突出させたディ
    スポーザブル針を着脱自在に取り付けるようにして成る
    多連針回転保持器と、(b)夫々のディスポーザブル針
    保持杆に対応する位置に夫々配設した複数個のアレルゲ
    ン抽出液槽を具備して成る多連液槽台との組み合わせか
    ら成ることを特徴とする同時多連式プリックテスト器。
  2. 【請求項2】 該ディスポーザブル針保持杆は、該アレ
    ルゲン抽出液槽用蓋を具備することを特徴とする請求項
    1記載の同時多連式プリックテスト器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8469900B2 (en) 2011-11-30 2013-06-25 Lincoln Diagnostics, Inc. Allergy testing device and method of testing for allergies
US9011350B2 (en) 2011-11-30 2015-04-21 Lincoln Diagnostics, Inc. Allergy testing device and method of testing for allergies

Cited By (5)

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