JPH10148918A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀カラー写真感光材料Info
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- JPH10148918A JPH10148918A JP31062796A JP31062796A JPH10148918A JP H10148918 A JPH10148918 A JP H10148918A JP 31062796 A JP31062796 A JP 31062796A JP 31062796 A JP31062796 A JP 31062796A JP H10148918 A JPH10148918 A JP H10148918A
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- silver halide
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 鮮鋭性が良好であり、かつ色再現性の優れた
カラー写真感光材料を提供する。 【解決手段】 下記一般式(A−1)で示される化合物
を含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料。
カラー写真感光材料を提供する。 【解決手段】 下記一般式(A−1)で示される化合物
を含有するハロゲン化銀カラー写真感光材料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハロゲン化銀写真感
光材料に関し、詳しくは色再現性、鮮鋭性の改良された
ハロゲン化銀カラー写真感光材料(以下、カラー感光材
料とも略称する。)に関する。
光材料に関し、詳しくは色再現性、鮮鋭性の改良された
ハロゲン化銀カラー写真感光材料(以下、カラー感光材
料とも略称する。)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー感光材料は高感度で、かつ
鮮鋭性、色再現性の優れた感光材料の開発が強く望まれ
ている。
鮮鋭性、色再現性の優れた感光材料の開発が強く望まれ
ている。
【0003】鮮鋭性を改良する手段として発色現像主薬
の酸化体と反応し現像抑制剤を放出するDIR化合物が
知られている。これを乳剤中に含有することにより、そ
の層間および層内のエッジ効果によって色再現性、鮮鋭
性が改良されることは周知である。
の酸化体と反応し現像抑制剤を放出するDIR化合物が
知られている。これを乳剤中に含有することにより、そ
の層間および層内のエッジ効果によって色再現性、鮮鋭
性が改良されることは周知である。
【0004】しかしながら、通常これらのDIR化合物
は、耐拡散性基(バラスト基)をカプラー母核上に有し
ているため、発色現像主薬酸化体と反応して得られる色
素は写真要素内に残存する。従って、これらDIR化合
物の添加量を多くして色相の異なるカプラー含有層へ使
用した場合、色濁りを生じて、色再現上好ましくないと
言う重大な欠点を有していた。
は、耐拡散性基(バラスト基)をカプラー母核上に有し
ているため、発色現像主薬酸化体と反応して得られる色
素は写真要素内に残存する。従って、これらDIR化合
物の添加量を多くして色相の異なるカプラー含有層へ使
用した場合、色濁りを生じて、色再現上好ましくないと
言う重大な欠点を有していた。
【0005】一方、上記色濁りを解決する手段として、
発色現像主薬と反応して生成した色素を処理液中に流出
させてしまう様なDIR化合物が特開昭58−1629
49号、同63−37350号及びEP443,530
号等に記載されている。確かにこれらDIR化合物を用
いた場合、上記色濁りの問題は解決されることがわかっ
た。しかしながら、上記DIR化合物は反応性が低く、
DIR化合物自身としてエッジ効果及び層間効果の点で
未だ充分とは言えない。
発色現像主薬と反応して生成した色素を処理液中に流出
させてしまう様なDIR化合物が特開昭58−1629
49号、同63−37350号及びEP443,530
号等に記載されている。確かにこれらDIR化合物を用
いた場合、上記色濁りの問題は解決されることがわかっ
た。しかしながら、上記DIR化合物は反応性が低く、
DIR化合物自身としてエッジ効果及び層間効果の点で
未だ充分とは言えない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、鮮鋭
性が良好であり、かつ色再現性の優れたハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料を提供することにある。
性が良好であり、かつ色再現性の優れたハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
記構成により達成された。
【0008】(1) 下記一般式(A−1)で示される
化合物を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー
写真感光材料。
化合物を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー
写真感光材料。
【0009】
【化2】
【0010】〔式中、Coupは現像主薬酸化体と反応
して(Time)n以下の基を放出すると共に、移動性
の色素を形成し、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の実
質的画像に寄与しないカップリング成分を表し、Tim
eはCoupから放出された後DI−CO2Rを放出す
るタイミング基を表し、nは1または2を表す。nが2
の場合2つのTimeは同じであっても異なっていても
よい。DIはTimeに硫黄原子で結合したメルカプト
アゾール骨格の抑制剤残基を表し、Rは置換アルキル基
を表す。〕 一般式(A−1)に於いてCoupは現像主薬酸化体と
反応して(Time)n以下の基を放出すると共に、移
動性の色素を形成し、ハロゲン化銀カラー写真感光材料
の実質的画像に寄与しないカップリング成分を表す。こ
の様なカップリング成分としては、特開昭58−160
954号に記載されているアルカリ可溶性基を有したカ
プラー残基が挙げられる。該特許に示された種々のカプ
ラー残基のうち、カップリング活性の点でナフトール母
核のカップリング成分が好ましい。特に好ましいカップ
リング成分としては、特開昭58−162949号、同
63−37350号に記載されているナフトール母核の
カップリング成分が挙げられる。
して(Time)n以下の基を放出すると共に、移動性
の色素を形成し、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の実
質的画像に寄与しないカップリング成分を表し、Tim
eはCoupから放出された後DI−CO2Rを放出す
るタイミング基を表し、nは1または2を表す。nが2
の場合2つのTimeは同じであっても異なっていても
よい。DIはTimeに硫黄原子で結合したメルカプト
アゾール骨格の抑制剤残基を表し、Rは置換アルキル基
を表す。〕 一般式(A−1)に於いてCoupは現像主薬酸化体と
反応して(Time)n以下の基を放出すると共に、移
動性の色素を形成し、ハロゲン化銀カラー写真感光材料
の実質的画像に寄与しないカップリング成分を表す。こ
の様なカップリング成分としては、特開昭58−160
954号に記載されているアルカリ可溶性基を有したカ
プラー残基が挙げられる。該特許に示された種々のカプ
ラー残基のうち、カップリング活性の点でナフトール母
核のカップリング成分が好ましい。特に好ましいカップ
リング成分としては、特開昭58−162949号、同
63−37350号に記載されているナフトール母核の
カップリング成分が挙げられる。
【0011】一般式(A−1)に於いて、TimeはC
oupから放出された後DI−CO2Rを放出するタイ
ミング基を表す。この様なタイミング基としては、例え
ば特開昭54−145135号に記載されている分子内
求核置換反応を利用したタイミング基或いは、特開昭5
6−114946号、特開昭57−154234号に記
載されている共役系に沿った電子移動を利用したタイミ
ング基等が挙げられる。これらタイミング基の内、共役
系に沿った電子移動によりキノンメチドの生成を伴って
写真性有用基を放出する、いわゆるキノンメチド型タイ
ミング基が好ましい。nは1または2を表し、nが2の
場合2つのTimeは同じであっても異なっていてもよ
い。好ましくはn=1である。
oupから放出された後DI−CO2Rを放出するタイ
ミング基を表す。この様なタイミング基としては、例え
ば特開昭54−145135号に記載されている分子内
求核置換反応を利用したタイミング基或いは、特開昭5
6−114946号、特開昭57−154234号に記
載されている共役系に沿った電子移動を利用したタイミ
ング基等が挙げられる。これらタイミング基の内、共役
系に沿った電子移動によりキノンメチドの生成を伴って
写真性有用基を放出する、いわゆるキノンメチド型タイ
ミング基が好ましい。nは1または2を表し、nが2の
場合2つのTimeは同じであっても異なっていてもよ
い。好ましくはn=1である。
【0012】一般式(A−1)で示される化合物は、T
imeで示されるタイミング基上に所謂バラスト基と呼
ばれる分子量の大きい疎水性基を、置換していても置換
していなくてもよい。但し、Time上にバラスト基が
置換していない場合、Coupで示されるカップリング
成分上にカルボキシル基及び、スルホ基が置換していな
い亊が好ましい。
imeで示されるタイミング基上に所謂バラスト基と呼
ばれる分子量の大きい疎水性基を、置換していても置換
していなくてもよい。但し、Time上にバラスト基が
置換していない場合、Coupで示されるカップリング
成分上にカルボキシル基及び、スルホ基が置換していな
い亊が好ましい。
【0013】一般式(A−1)に於いてDIは、硫黄原
子でTimeに結合したメルカプトアゾール骨格の現像
抑制剤残基を表す。好ましい現像抑制剤としては、例え
ば5−メルカプトテトラゾール系化合物、2−メルカプ
ト−1,3,4−オキサジアゾール系化合物、メルカプ
トベンゾチアゾール系化合物(例えば、2−メルカプト
ベンゾチアゾール等)、メルカプトベンゾイミダゾール
系化合物、メルカプトベンゾオキサゾール系化合物等が
挙げられる。一般式(A−1)において、DIとして好
ましいのは、2−メルカプト−1,3,4−オキサジア
ゾール系化合物、5−メルカプトテトラゾール系化合物
である。
子でTimeに結合したメルカプトアゾール骨格の現像
抑制剤残基を表す。好ましい現像抑制剤としては、例え
ば5−メルカプトテトラゾール系化合物、2−メルカプ
ト−1,3,4−オキサジアゾール系化合物、メルカプ
トベンゾチアゾール系化合物(例えば、2−メルカプト
ベンゾチアゾール等)、メルカプトベンゾイミダゾール
系化合物、メルカプトベンゾオキサゾール系化合物等が
挙げられる。一般式(A−1)において、DIとして好
ましいのは、2−メルカプト−1,3,4−オキサジア
ゾール系化合物、5−メルカプトテトラゾール系化合物
である。
【0014】一般式(A−1)に於いてCO2Rは上記
メルカプトアゾール骨格の現像抑制剤残基の任意の位置
に置換したアルコキシカルボニル基を表し、Rは置換基
を有するアルキル基を表す。Rで表されるアルキル基の
炭素数は8以下が好ましく、特に好ましくは4以下であ
る。R上の置換基としては、アルカリ可溶性基(例えば
カルボキシル基、スルホ基等)を除く任意の置換基(例
えば、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、シアノ基、アシ
ル基、スルホニル基、アリール基、ヘテロ環基、ニトロ
基等)を表す。
メルカプトアゾール骨格の現像抑制剤残基の任意の位置
に置換したアルコキシカルボニル基を表し、Rは置換基
を有するアルキル基を表す。Rで表されるアルキル基の
炭素数は8以下が好ましく、特に好ましくは4以下であ
る。R上の置換基としては、アルカリ可溶性基(例えば
カルボキシル基、スルホ基等)を除く任意の置換基(例
えば、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、シアノ基、アシ
ル基、スルホニル基、アリール基、ヘテロ環基、ニトロ
基等)を表す。
【0015】一般式(A−1)に於いてDI−CO2R
で示される抑制剤残基を、以下に示すがこれらに限定さ
れるものではない。
で示される抑制剤残基を、以下に示すがこれらに限定さ
れるものではない。
【0016】
【化3】
【0017】一般式(A−1)に於いて、特に好ましい
化合物は下記一般式(A−2)、(A−3)又は(A−
4)で表される。
化合物は下記一般式(A−2)、(A−3)又は(A−
4)で表される。
【0018】
【化4】
【0019】一般式(A−2)に於いて、Lは炭素数4
以下の置換若しくは無置換のアルキレン基を表し、R′
は炭素数4以下の置換若しくは無置換のアルキル基を表
す。但し、LとR′の炭素数の和は4以下である。DI
−CO2Rは一般式(A−1)と同義である。
以下の置換若しくは無置換のアルキレン基を表し、R′
は炭素数4以下の置換若しくは無置換のアルキル基を表
す。但し、LとR′の炭素数の和は4以下である。DI
−CO2Rは一般式(A−1)と同義である。
【0020】一般式(A−3)及び(A−4)に於い
て、Lは炭素数4以下の置換若しくは無置換のアルキレ
ン基を表し、R″は水素原子若しくは、炭素数4以下の
置換若しくは無置換のアルキル基を表す。但し、Lと
R″の炭素数の和は4以下である。また一般式(A−
3)及び(A−4)に於いて、Xは炭素数8以上のバラ
スト基を表し、DI−CO2Rは一般式(A−1)と同
義である。
て、Lは炭素数4以下の置換若しくは無置換のアルキレ
ン基を表し、R″は水素原子若しくは、炭素数4以下の
置換若しくは無置換のアルキル基を表す。但し、Lと
R″の炭素数の和は4以下である。また一般式(A−
3)及び(A−4)に於いて、Xは炭素数8以上のバラ
スト基を表し、DI−CO2Rは一般式(A−1)と同
義である。
【0021】以下に本発明の一般式(A−1)で示され
る化合物として、代表的な例示化合物を示すが、これら
に限定されるものではない。
る化合物として、代表的な例示化合物を示すが、これら
に限定されるものではない。
【0022】
【化5】
【0023】
【化6】
【0024】
【化7】
【0025】以下に本発明の化合物の代表的な合成例を
示す。
示す。
【0026】合成例1 例示化合物A9の合成
【0027】
【化8】
【0028】(1)中間体(3)の合成 中間体(1)370g及び、β−アラニンエチルエステ
ル(2)127.3gをジオキサン2000mlに加
え、氷冷下にジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)206.3gを加えた。室温で90分間反応させた
後、50℃で90分間反応させた。放冷後、析出したウ
レアを除き、ジオキサンを減圧留去した。残渣を酢酸エ
チルに溶かし、水及び希塩酸で洗浄した。硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、酢酸エチルを留去した。残渣を酢酸エチ
ルで再結晶する事によって、中間体(3)350gが得
られた。
ル(2)127.3gをジオキサン2000mlに加
え、氷冷下にジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)206.3gを加えた。室温で90分間反応させた
後、50℃で90分間反応させた。放冷後、析出したウ
レアを除き、ジオキサンを減圧留去した。残渣を酢酸エ
チルに溶かし、水及び希塩酸で洗浄した。硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、酢酸エチルを留去した。残渣を酢酸エチ
ルで再結晶する事によって、中間体(3)350gが得
られた。
【0029】(2)例示化合物A9の合成 中間体(3)56.7g及びINH−13の35.2g
をアセトン500mlに加え、次いで炭酸カリウム1
8.2gを加え、室温で4時間反応させた。反応終了
後、酢酸エチルで抽出し、次いで5%炭酸カリウム水溶
液及び希塩酸で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、
酢酸エチルを留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーによって精製することにより、例示化合物
A9の73.1gが得られた。NMR、IR及びマスス
ペクトルによって構造を確認した。
をアセトン500mlに加え、次いで炭酸カリウム1
8.2gを加え、室温で4時間反応させた。反応終了
後、酢酸エチルで抽出し、次いで5%炭酸カリウム水溶
液及び希塩酸で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥後、
酢酸エチルを留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーによって精製することにより、例示化合物
A9の73.1gが得られた。NMR、IR及びマスス
ペクトルによって構造を確認した。
【0030】合成例2 例示化合物A14の合成
【0031】
【化9】
【0032】例示化合物A9の47.2gを酢酸100
0mlに溶かし、水冷下にスズ粉末119.7gを加え
た。室温で1時間反応させた後、60℃で2時間反応さ
せた。反応終了後不溶物を濾別し、次いで濾液に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。5%炭酸カリウム水溶液で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、酢酸エチルを
留去した。得られた残渣は、精製すること無く次の反応
に用いた。
0mlに溶かし、水冷下にスズ粉末119.7gを加え
た。室温で1時間反応させた後、60℃で2時間反応さ
せた。反応終了後不溶物を濾別し、次いで濾液に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。5%炭酸カリウム水溶液で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、酢酸エチルを
留去した。得られた残渣は、精製すること無く次の反応
に用いた。
【0033】未精製の中間体(5)42.6gをアセト
ニトリル500mlに溶かし、ヘキサデシルスルホニル
クロライド21.8g及びピリジン5.3gを加えた。
加熱還流下に6時間、反応を継続した。酢酸エチルで抽
出し、洗浄、乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーによって精製することによ
り、例示化合物A14の34.3gが得られた。NM
R、IR及びマススペクトルによって構造を確認した。
ニトリル500mlに溶かし、ヘキサデシルスルホニル
クロライド21.8g及びピリジン5.3gを加えた。
加熱還流下に6時間、反応を継続した。酢酸エチルで抽
出し、洗浄、乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーによって精製することによ
り、例示化合物A14の34.3gが得られた。NM
R、IR及びマススペクトルによって構造を確認した。
【0034】本発明に係るDIRカプラーは写真材料
中、任意の層、例えばハロゲン化銀乳剤層及び/又は非
感光性親水性コロイド層に含有させることができるが、
ハロゲン化銀乳剤層に使用するのが好ましい。更に好ま
しくは、青感光性ハロゲン化銀乳剤層及び/又は緑感光
性ハロゲン化銀乳剤層に使用する場合である。
中、任意の層、例えばハロゲン化銀乳剤層及び/又は非
感光性親水性コロイド層に含有させることができるが、
ハロゲン化銀乳剤層に使用するのが好ましい。更に好ま
しくは、青感光性ハロゲン化銀乳剤層及び/又は緑感光
性ハロゲン化銀乳剤層に使用する場合である。
【0035】本発明のDIRカプラーをカラー感光材料
の親水性コロイド層に含有せしめるためには、例えば公
知のジブチルフタレート、トリクレジルホスフェート、
ジノニルフェノール等の如き高沸点溶媒あるいはこれと
酢酸ブチル、プロピオン酸等の如き低沸点溶媒との混合
液に本発明に係るDIRカプラーを、それぞれ単独で、
あるいは併用して溶解せしめた後、界面活性剤を含むゼ
ラチン水溶液と混合し、次いで高速度回転ミキサー又は
コロイドミルもしくは超音波分散機を用いて乳化分散さ
せた後、乳剤中に直接添加するか、又は上記乳化分散液
をセットし、細断し水洗した後、これを乳剤に添加する
方法を用いることができる。
の親水性コロイド層に含有せしめるためには、例えば公
知のジブチルフタレート、トリクレジルホスフェート、
ジノニルフェノール等の如き高沸点溶媒あるいはこれと
酢酸ブチル、プロピオン酸等の如き低沸点溶媒との混合
液に本発明に係るDIRカプラーを、それぞれ単独で、
あるいは併用して溶解せしめた後、界面活性剤を含むゼ
ラチン水溶液と混合し、次いで高速度回転ミキサー又は
コロイドミルもしくは超音波分散機を用いて乳化分散さ
せた後、乳剤中に直接添加するか、又は上記乳化分散液
をセットし、細断し水洗した後、これを乳剤に添加する
方法を用いることができる。
【0036】本発明に係るDIRカプラーの使用量は、
ハロゲン化銀1モル当たり0.0005〜5.0モルが
好ましく、より好ましくは0.005〜1.0モルの範
囲である。
ハロゲン化銀1モル当たり0.0005〜5.0モルが
好ましく、より好ましくは0.005〜1.0モルの範
囲である。
【0037】本発明に係るDIRカプラーは1種で使用
しても、又、2種以上併用してもよい。
しても、又、2種以上併用してもよい。
【0038】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
に用いるハロゲン化銀乳剤としては、通常のハロゲン化
銀乳剤の任意のものを用いることができる。該乳剤は、
常法により化学増感することができ、増感色素を用いて
所望の波長域に光学的に増感できる。
に用いるハロゲン化銀乳剤としては、通常のハロゲン化
銀乳剤の任意のものを用いることができる。該乳剤は、
常法により化学増感することができ、増感色素を用いて
所望の波長域に光学的に増感できる。
【0039】ハロゲン化銀乳剤には、カブリ防止剤、安
定剤等を加えることができる。該乳剤のバインダーとし
ては、ゼラチンを用いるのが有利である。
定剤等を加えることができる。該乳剤のバインダーとし
ては、ゼラチンを用いるのが有利である。
【0040】乳剤層、その他の親水性コロイド層は、硬
膜することができ、又、可塑剤、水不溶性又は難溶性合
成ポリマーの分散物(ラテックス)を含有させることが
できる。
膜することができ、又、可塑剤、水不溶性又は難溶性合
成ポリマーの分散物(ラテックス)を含有させることが
できる。
【0041】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
の乳剤層には、カプラーが用いられる。更に色補正の効
果を有しているカラードカプラー、競合カプラー及び現
像主薬の酸化体とのカップリングによって現像促進剤、
漂白促進剤、現像剤、ハロゲン化銀溶剤、調色剤、硬膜
剤、カブリ剤、カブリ防止剤、化学増感剤、分光増感剤
及び減感剤のような写真的に有用なフラグメントを放出
する化合物を用いることができる。
の乳剤層には、カプラーが用いられる。更に色補正の効
果を有しているカラードカプラー、競合カプラー及び現
像主薬の酸化体とのカップリングによって現像促進剤、
漂白促進剤、現像剤、ハロゲン化銀溶剤、調色剤、硬膜
剤、カブリ剤、カブリ防止剤、化学増感剤、分光増感剤
及び減感剤のような写真的に有用なフラグメントを放出
する化合物を用いることができる。
【0042】本発明のハロゲン化銀カラー感光材料に
は、フィルター層、ハレーション防止層、イラジェーシ
ョン防止層等の補助層を設けることができる。これらの
層中及び/又は乳剤層中には現像処理中に感光材料から
流出するか、もしくは漂白される染料が含有させられて
もよい。更に、マット剤、滑剤、画像安定剤、界面活性
剤、色カブリ防止剤、現像促進剤、現像遅延剤や漂白促
進剤を添加してもよい。
は、フィルター層、ハレーション防止層、イラジェーシ
ョン防止層等の補助層を設けることができる。これらの
層中及び/又は乳剤層中には現像処理中に感光材料から
流出するか、もしくは漂白される染料が含有させられて
もよい。更に、マット剤、滑剤、画像安定剤、界面活性
剤、色カブリ防止剤、現像促進剤、現像遅延剤や漂白促
進剤を添加してもよい。
【0043】支持体としては、ポリエチレン等をラミネ
ートした紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、バ
ライタ紙、三酢酸セルロース等を用いることができる。
ートした紙、ポリエチレンテレフタレートフィルム、バ
ライタ紙、三酢酸セルロース等を用いることができる。
【0044】本発明の感光材料を用いて色素画像を得る
には露光後、通常知られているカラー写真処理を行うこ
とができる。
には露光後、通常知られているカラー写真処理を行うこ
とができる。
【0045】
【実施例】以下に本発明の具体的実施例を述べるが、本
発明はこれらに限定されない。
発明はこれらに限定されない。
【0046】以下の全ての実施例において、ハロゲン化
銀カラー写真感光材料中の添加量は特に記載のない限り
1m2当たりのものを示す。又、ハロゲン化銀は銀に換
算して示した。
銀カラー写真感光材料中の添加量は特に記載のない限り
1m2当たりのものを示す。又、ハロゲン化銀は銀に換
算して示した。
【0047】実施例1 トリアセチルセルロースフィルム支持体上に、下記に示
すような組成の各層を順次支持体側から形成して、多層
カラー感光材料試料1を作成した。
すような組成の各層を順次支持体側から形成して、多層
カラー感光材料試料1を作成した。
【0048】第1層;ハレーション防止層(HC−1) 黒色コロイド銀を含むゼラチン層 第2層;中間層(I.L) 2,5−ジ−t−オクチルハイドロキノンの乳化分散物
を含むゼラチン層 第3層;低感度赤感性ハロゲン化銀乳剤層(RL−1) 平均粒径0.30μm、AgI6モル%を含むAgBrIからなる単分散乳剤 (乳剤I) 1.8g 増感色素I 銀1モルに対して6×10-5モル 増感色素II 銀1モルに対して1×10-5モル シアンカプラー(C−1) 銀1モルに対して0.06モル カラードシアンカプラー(CC−1) 銀1モルに対して0.003モル DIR化合物(D−1) 銀1モルに対して0.0035モル 第4層;高感度赤感性ハロゲン化銀乳剤層(RH−1) 平均粒径0.5μm、AgI7.0モル%を含むAgBrIからなる単分散乳 剤(乳剤II) 1.3g 増感色素I 銀1モルに対して3×10-5モル 増感色素II 銀1モルに対して1×10-5モル シアンカプラー(C−1) 銀1モルに対して0.02モル カラードシアンカプラー(CC−1) 銀1モルに対して0.0015モル DIR化合物(D−1) 銀1モルに対して0.001モル 第5層;中間層(IL) 第2層と同じ、ゼラチン層。
を含むゼラチン層 第3層;低感度赤感性ハロゲン化銀乳剤層(RL−1) 平均粒径0.30μm、AgI6モル%を含むAgBrIからなる単分散乳剤 (乳剤I) 1.8g 増感色素I 銀1モルに対して6×10-5モル 増感色素II 銀1モルに対して1×10-5モル シアンカプラー(C−1) 銀1モルに対して0.06モル カラードシアンカプラー(CC−1) 銀1モルに対して0.003モル DIR化合物(D−1) 銀1モルに対して0.0035モル 第4層;高感度赤感性ハロゲン化銀乳剤層(RH−1) 平均粒径0.5μm、AgI7.0モル%を含むAgBrIからなる単分散乳 剤(乳剤II) 1.3g 増感色素I 銀1モルに対して3×10-5モル 増感色素II 銀1モルに対して1×10-5モル シアンカプラー(C−1) 銀1モルに対して0.02モル カラードシアンカプラー(CC−1) 銀1モルに対して0.0015モル DIR化合物(D−1) 銀1モルに対して0.001モル 第5層;中間層(IL) 第2層と同じ、ゼラチン層。
【0049】 第6層;低感度緑感性ハロゲン化銀乳剤層(GL−1) 乳剤I 1.5g 増感色素III 銀1モルに対して2.5×10-5モル 増感色素IV 銀1モルに対して1.2×10-5モル マゼンタカプラー(M−1) 銀1モルに対して0.050モル カラードマゼンタカプラー(CM−1)銀1モルに対して0.009モル DIR化合物(D−1) 銀1モルに対して0.0010モル DIR化合物(D−3) 銀1モルに対して0.0030モル 第7層;高感度緑感性ハロゲン化銀乳剤層(GH−1) 乳剤II 1.4g 増感色素III 銀1モルに対して1.5×10-5モル 増感色素IV 銀1モルに対して1.0×10-5モル マゼンタカプラー(M−1) 銀1モルに対して0.020モル カラードマゼンタカプラー(CM−1)銀1モルに対して0.002モル DIR化合物(D−3) 銀1モルに対して0.0010モル 第8層;イエローフィルター層(YC−1) 黄色コロイド銀と2,5−ジ−t−オクチルハイドロキ
ノンの乳化分散物とを含むゼラチン層 第9層;低感度青感性ハロゲン化銀乳剤層(BL−1) 平均粒径0.48μm、AgI6モル%を含むAgBrIからなる単分散乳剤 (乳剤III) 0.9g 増感色素V 銀1モルに対して1.3×10-5モル イエローカプラー(Y−1) 銀1モルに対して0.29モル 第10層;高感度青感性ハロゲン化銀乳剤層(BH−1) 平均粒径0.8μm、AgI15モル%を含むAgBrIからなる単分散乳剤 (乳剤IV) 0.5g 増感色素V 銀1モルに対して1×10-5モル イエローカプラー(Y−1) 銀1モルに対して0.08モル DIR化合物(D−2) 銀1モルに対して0.005モル 第11層;第1保護層(Pro−1) 沃臭化銀(AgI1モル%、平均粒径0.07μm)、
紫外線吸収剤UV−1、UV−2を含むゼラチン層 第12層;第2保護層(Pro−2) ポリメチルメタクリレート粒子(直径1.5μm)及び
ホルマリンスカベンジャー(HS−1)を含むゼラチン
層。
ノンの乳化分散物とを含むゼラチン層 第9層;低感度青感性ハロゲン化銀乳剤層(BL−1) 平均粒径0.48μm、AgI6モル%を含むAgBrIからなる単分散乳剤 (乳剤III) 0.9g 増感色素V 銀1モルに対して1.3×10-5モル イエローカプラー(Y−1) 銀1モルに対して0.29モル 第10層;高感度青感性ハロゲン化銀乳剤層(BH−1) 平均粒径0.8μm、AgI15モル%を含むAgBrIからなる単分散乳剤 (乳剤IV) 0.5g 増感色素V 銀1モルに対して1×10-5モル イエローカプラー(Y−1) 銀1モルに対して0.08モル DIR化合物(D−2) 銀1モルに対して0.005モル 第11層;第1保護層(Pro−1) 沃臭化銀(AgI1モル%、平均粒径0.07μm)、
紫外線吸収剤UV−1、UV−2を含むゼラチン層 第12層;第2保護層(Pro−2) ポリメチルメタクリレート粒子(直径1.5μm)及び
ホルマリンスカベンジャー(HS−1)を含むゼラチン
層。
【0050】尚、各層には上記組成物の他にゼラチン硬
化剤(H−1)や界面活性剤を添加した。
化剤(H−1)や界面活性剤を添加した。
【0051】試料1の各層に含まれる化合物は下記の通
りである。
りである。
【0052】増感色素I;アンヒドロ−5,5′−ジク
ロロ−9−エチル−3,3′−ジ−(3−スルホプロピ
ル)チアカルボシアニンヒドロキシド 増感色素II;アンヒドロ−9−エチル−3,3′−ジ−
(スルホプロピル)−4,5,4′,5′−ジベンゾチ
アカルボシアニンヒドロキシド 増感色素III;アンヒドロ−5,5′−ジフェニル−9
−エチル−3,3′−ジ−(3−スルホプロピル)オキ
サカルボシアニンヒドロキシド 増感色素IV;アンヒドロ−9−エチル−3,3′−ジ−
(3−スルホプロピル)−5,6,5′,6′−ジベン
ゾオキサカルボシアニンヒドロキシド 増感色素V;アンヒドロ−3,3′−ジ−(3−スルホ
プロピル)−4,5−ベンゾ−5′−メトキシチアシア
ニンヒドロキシド
ロロ−9−エチル−3,3′−ジ−(3−スルホプロピ
ル)チアカルボシアニンヒドロキシド 増感色素II;アンヒドロ−9−エチル−3,3′−ジ−
(スルホプロピル)−4,5,4′,5′−ジベンゾチ
アカルボシアニンヒドロキシド 増感色素III;アンヒドロ−5,5′−ジフェニル−9
−エチル−3,3′−ジ−(3−スルホプロピル)オキ
サカルボシアニンヒドロキシド 増感色素IV;アンヒドロ−9−エチル−3,3′−ジ−
(3−スルホプロピル)−5,6,5′,6′−ジベン
ゾオキサカルボシアニンヒドロキシド 増感色素V;アンヒドロ−3,3′−ジ−(3−スルホ
プロピル)−4,5−ベンゾ−5′−メトキシチアシア
ニンヒドロキシド
【0053】
【化10】
【0054】
【化11】
【0055】
【化12】
【0056】
【化13】
【0057】更に、上記試料1の第10層のDIR化合
物(D−2)を、これと等モルの表1に示すDIR化合
物にかえた他は試料1と同様にして、試料2〜7を作製
した。
物(D−2)を、これと等モルの表1に示すDIR化合
物にかえた他は試料1と同様にして、試料2〜7を作製
した。
【0058】このようにして作製した各試料を、青色光
を用いてウェッジ露光し、下記の処理工程により発色現
像をおこない、青感光層の感度、ガンマを測定した。
を用いてウェッジ露光し、下記の処理工程により発色現
像をおこない、青感光層の感度、ガンマを測定した。
【0059】また、青濃度のDmax部分で赤濃度を測
定した。表1には試料1での赤濃度を100とした時の
相対値を示した。
定した。表1には試料1での赤濃度を100とした時の
相対値を示した。
【0060】併せて、画像鮮鋭性の測定も実施した。鮮
鋭性は色素画像のMTFを求め30本/mmのMTFの
相対値(試料1を100とする)で示した。結果を表1
に示す。
鋭性は色素画像のMTFを求め30本/mmのMTFの
相対値(試料1を100とする)で示した。結果を表1
に示す。
【0061】処理工程(38℃) 発色現像 3分15秒 漂 白 6分30秒 水 洗 3分15秒 定 着 6分30秒 水 洗 3分15秒 安 定 化 1分30秒 乾 燥 各処理工程において使用した処理液組成は下記の通りで
ある。
ある。
【0062】 〔発色現像液〕 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチル アニリン・硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン・1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロ三酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1リットルとする。
【0063】 〔漂白液〕 エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム塩 100g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150.0g 氷酢酸 10ml 水を加えて1リットルとし、アンモニア水を用いてpH
6.0に調整する。
6.0に調整する。
【0064】 〔定着液〕 チオ硫酸アンモニウム 175.0g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1リットルとし、酢酸を用いてpH6.0に
調整する。
調整する。
【0065】 〔安定液〕 ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(コニカ株式会社製) 7.5ml 水を加えて1リットルとする。
【0066】
【表1】
【0067】
【化14】
【0068】表1より明らかなように、試料No.2は
ガンマ低下効果及び鮮鋭性改良効果は大きいものの、赤
濃度の上昇が大きいため、色濁りが大きく色再現上の好
ましくないことがわかる。また試料No.3及びNo.
4は赤濃度の上昇が無く、色再現上好ましいが、ガンマ
低下効果及び鮮鋭性改良効果が小さいことが分かる。こ
れに対して、本発明の試料No.5、6、7はDIR化
合物と発色現像主薬酸化体から生成する色素が処理液中
の亜硫酸イオンと反応し脱色されると共に、フィルム中
から流出するため、赤濃度の上昇が少なく、かつガンマ
低下効果及び鮮鋭性改良効果が大きかった。
ガンマ低下効果及び鮮鋭性改良効果は大きいものの、赤
濃度の上昇が大きいため、色濁りが大きく色再現上の好
ましくないことがわかる。また試料No.3及びNo.
4は赤濃度の上昇が無く、色再現上好ましいが、ガンマ
低下効果及び鮮鋭性改良効果が小さいことが分かる。こ
れに対して、本発明の試料No.5、6、7はDIR化
合物と発色現像主薬酸化体から生成する色素が処理液中
の亜硫酸イオンと反応し脱色されると共に、フィルム中
から流出するため、赤濃度の上昇が少なく、かつガンマ
低下効果及び鮮鋭性改良効果が大きかった。
【0069】実施例2 トリアセテートベース上に下記の層を、以下の順序で重
層塗布を行い基本試料を作成した。
層塗布を行い基本試料を作成した。
【0070】(1)シアンカプラーとしてC−2 0.
5g、ゼラチン2.4g及びハロゲン化銀1.6gを含
有する赤感性沃臭化銀乳剤層 (2)ゼラチン0.5g及び2,5−ジ−t−オクチル
ハイドロキノン0.1gを含有するゼラチン中間層 (3)イエローカプラーとしてY−1 1.70g、ゼ
ラチン2.4g、ハロゲン化銀1.6gを含有する青感
性沃臭化銀乳剤層 (4)ゼラチン0.8gよりなる保護層 上記基本試料の構成層の内、イエローカプラーを含む第
3層の中に、表2に示すようにDIR化合物を添加し、
試料を作製した。
5g、ゼラチン2.4g及びハロゲン化銀1.6gを含
有する赤感性沃臭化銀乳剤層 (2)ゼラチン0.5g及び2,5−ジ−t−オクチル
ハイドロキノン0.1gを含有するゼラチン中間層 (3)イエローカプラーとしてY−1 1.70g、ゼ
ラチン2.4g、ハロゲン化銀1.6gを含有する青感
性沃臭化銀乳剤層 (4)ゼラチン0.8gよりなる保護層 上記基本試料の構成層の内、イエローカプラーを含む第
3層の中に、表2に示すようにDIR化合物を添加し、
試料を作製した。
【0071】各試料を2分割し、一方の試料には白色光
によるウェッジ露光を行い、他方の試料には赤色光によ
るウェッジ露光を行った。
によるウェッジ露光を行い、他方の試料には赤色光によ
るウェッジ露光を行った。
【0072】次いで実施例1と同様に処理した。
【0073】各試料について、発色現像によって得られ
たシアン色素の特性曲線によりガンマ値を求め、赤色露
光によるガンマ(γR)を白色露光によるガンマ(γ
W)で割った値(γR/γW)を表2に示す。
たシアン色素の特性曲線によりガンマ値を求め、赤色露
光によるガンマ(γR)を白色露光によるガンマ(γ
W)で割った値(γR/γW)を表2に示す。
【0074】
【表2】
【0075】表2から明らかなように、本発明の化合物
を使用した試料は、γR/γW値が大きく、従来のDI
Rカプラーを使用した試料よりも大きな重層効果が得ら
れた。
を使用した試料は、γR/γW値が大きく、従来のDI
Rカプラーを使用した試料よりも大きな重層効果が得ら
れた。
【0076】
【発明の効果】本発明により、鮮鋭性が良好であり、か
つ色再現性の優れたカラー写真感光材料を提供すること
ができた。
つ色再現性の優れたカラー写真感光材料を提供すること
ができた。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記一般式(A−1)で示される化合物
を含有することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感
光材料。 【化1】 〔式中、Coupは現像主薬酸化体と反応して(Tim
e)n以下の基を放出すると共に、移動性の色素を形成
し、ハロゲン化銀カラー写真感光材料の実質的画像に寄
与しないカップリング成分を表し、TimeはCoup
から放出された後DI−CO2Rを放出するタイミング
基を表し、nは1または2を表す。nが2の場合2つの
Timeは同じであっても異なっていてもよい。DIは
Timeに硫黄原子で結合したメルカプトアゾール骨格
の抑制剤残基を表し、Rは置換アルキル基を表す。〕
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31062796A JPH10148918A (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31062796A JPH10148918A (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10148918A true JPH10148918A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=18007540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31062796A Pending JPH10148918A (ja) | 1996-11-21 | 1996-11-21 | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10148918A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114401949A (zh) * | 2019-09-17 | 2022-04-26 | 路博润公司 | 2,5-二巯基-1,3,4-噻二唑(“dmtd”)衍生物 |
-
1996
- 1996-11-21 JP JP31062796A patent/JPH10148918A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114401949A (zh) * | 2019-09-17 | 2022-04-26 | 路博润公司 | 2,5-二巯基-1,3,4-噻二唑(“dmtd”)衍生物 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040316 |