JPH10148073A - 引上げ式折畳カーテンに用いるピッチ保持コード及びそれを用いる引上げ式折畳カーテン装置 - Google Patents
引上げ式折畳カーテンに用いるピッチ保持コード及びそれを用いる引上げ式折畳カーテン装置Info
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- JPH10148073A JPH10148073A JP32467996A JP32467996A JPH10148073A JP H10148073 A JPH10148073 A JP H10148073A JP 32467996 A JP32467996 A JP 32467996A JP 32467996 A JP32467996 A JP 32467996A JP H10148073 A JPH10148073 A JP H10148073A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 引上げ式折畳カーテンの最大伸長時における
折り山間の間隔を略一定に保持するピッチ保持コード
を、安価に能率よく製造する。 【解決手段】 折畳カーテンの一面側において上下方向
に配置される縦糸17に、可撓性を有するループ状糸2
0を上下方向に多段に突設する。ループ状糸20の先端
部分に、折畳カーテンを昇降させる昇降コード13を挿
通可能とする。縦糸17と昇降コード13との間に架け
渡された状態の前記ループ状糸20によって、折畳カー
テンの折り山10の下面を支持させる。これにより、折
畳カーテンの最大伸長時における折り山間の間隔を略一
定に保持する。
折り山間の間隔を略一定に保持するピッチ保持コード
を、安価に能率よく製造する。 【解決手段】 折畳カーテンの一面側において上下方向
に配置される縦糸17に、可撓性を有するループ状糸2
0を上下方向に多段に突設する。ループ状糸20の先端
部分に、折畳カーテンを昇降させる昇降コード13を挿
通可能とする。縦糸17と昇降コード13との間に架け
渡された状態の前記ループ状糸20によって、折畳カー
テンの折り山10の下面を支持させる。これにより、折
畳カーテンの最大伸長時における折り山間の間隔を略一
定に保持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジグザグ状に屈曲
した引上げ式折畳カーテンの最大伸長時における折り山
間の間隔を略一定に保持するために用いるピッチ保持コ
ードに関するものであり、又該ピッチ保持コードを用い
た引上げ式折畳カーテン装置に関するものである。
した引上げ式折畳カーテンの最大伸長時における折り山
間の間隔を略一定に保持するために用いるピッチ保持コ
ードに関するものであり、又該ピッチ保持コードを用い
た引上げ式折畳カーテン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジグザグ状に屈曲した引上げ式折畳カー
テンは、従来のスラット開閉式のブラインドがマッチし
にくい例えば和室等にもよく調和し、室空間に温かみの
ある雰囲気を付与できることから、新しいインテリア用
品として普及しつつある。
テンは、従来のスラット開閉式のブラインドがマッチし
にくい例えば和室等にもよく調和し、室空間に温かみの
ある雰囲気を付与できることから、新しいインテリア用
品として普及しつつある。
【0003】図6〜7は、かかる引上げ式折畳カーテン
装置aの構造を説明するものであり、折畳カーテンb
は、昇降コードcの上げ下げ操作によって昇降可能に構
成されると共に、ジグザグ状を呈する最大伸長時におけ
る折り山d,d間の間隔Lを、ピッチ保持手段eによっ
て略一定に保持せんとしていた。
装置aの構造を説明するものであり、折畳カーテンb
は、昇降コードcの上げ下げ操作によって昇降可能に構
成されると共に、ジグザグ状を呈する最大伸長時におけ
る折り山d,d間の間隔Lを、ピッチ保持手段eによっ
て略一定に保持せんとしていた。
【0004】ところで、この種の引上げ式折畳カーテン
装置aは、折り山間の間隔を略一定に保つ手段を有さな
いと、カーテンを降ろしたときに、折畳カーテンが、下
側においては折り山が折り畳まれた状態に重なる一方、
上側において略1枚板状に伸びてしまう不都合があるた
め、折り山間の間隔を略一定に保持する手段が必須であ
った。そこで従来においては、保持コードfと係止部材
gと保持プレートhとからなる前記ピッチ保持手段eを
採用していたのである。
装置aは、折り山間の間隔を略一定に保つ手段を有さな
いと、カーテンを降ろしたときに、折畳カーテンが、下
側においては折り山が折り畳まれた状態に重なる一方、
上側において略1枚板状に伸びてしまう不都合があるた
め、折り山間の間隔を略一定に保持する手段が必須であ
った。そこで従来においては、保持コードfと係止部材
gと保持プレートhとからなる前記ピッチ保持手段eを
採用していたのである。
【0005】該保持コードfは、前記折畳カーテンbの
裏面側において、並列された折り山dを横切る如く上下
方向に配置されており、例えば折り山二個置きに係止部
材gが固定されてなる。又前記保持プレートhは、透明
な長方形板体を用いて形成されており、その両端側に
は、前記保持コードfを挿通させるための挿通孔jと前
記カーテンを昇降させるための昇降コードcを挿通させ
る挿通孔mとを設けてなる。又その長辺nには、両挿通
孔j,mに連通する切り込み線p,pを形成してなる。
裏面側において、並列された折り山dを横切る如く上下
方向に配置されており、例えば折り山二個置きに係止部
材gが固定されてなる。又前記保持プレートhは、透明
な長方形板体を用いて形成されており、その両端側に
は、前記保持コードfを挿通させるための挿通孔jと前
記カーテンを昇降させるための昇降コードcを挿通させ
る挿通孔mとを設けてなる。又その長辺nには、両挿通
孔j,mに連通する切り込み線p,pを形成してなる。
【0006】然して、前記切り込み線pを開いて前記保
持コードf及び昇降コードcを保持プレートhの各挿通
孔j,mに挿通せしめ、該保持プレートhの一端部分q
が前記係止部材gによって下方より支持された状態とす
ると、該保持プレートhは、その一端部分qにおいて、
保持コードfの定位置に取り付けられることとなる。こ
れにより、折畳カーテンbが最大伸長状態において、所
要の折り山dの下面rが前記保持プレートhに受けられ
た状態となり、折り山間の間隔が略一定に保持されるの
であった。
持コードf及び昇降コードcを保持プレートhの各挿通
孔j,mに挿通せしめ、該保持プレートhの一端部分q
が前記係止部材gによって下方より支持された状態とす
ると、該保持プレートhは、その一端部分qにおいて、
保持コードfの定位置に取り付けられることとなる。こ
れにより、折畳カーテンbが最大伸長状態において、所
要の折り山dの下面rが前記保持プレートhに受けられ
た状態となり、折り山間の間隔が略一定に保持されるの
であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
成の引上げ式折畳カーテン装置によるときには次のよう
な問題点があった。 折り山間の間隔を略一定に保持するために、保持コ
ードfと、それに固定される係止部材gと、該係止部材
gに一端部分qが支持される保持プレートhの3種類の
部品を必要とし、又折畳カーテン装置の製作に際して
は、前記係止部材gを保持コードfの所要部位に、かし
め手段等により固定する必要があると共に、前記保持プ
レートhを保持コードfに取り付けるに際しては、切り
込み線pを開いて保持コードfや昇降コードcを挿通孔
j,mに挿通させるという手間のかかる面倒な作業を要
した。
成の引上げ式折畳カーテン装置によるときには次のよう
な問題点があった。 折り山間の間隔を略一定に保持するために、保持コ
ードfと、それに固定される係止部材gと、該係止部材
gに一端部分qが支持される保持プレートhの3種類の
部品を必要とし、又折畳カーテン装置の製作に際して
は、前記係止部材gを保持コードfの所要部位に、かし
め手段等により固定する必要があると共に、前記保持プ
レートhを保持コードfに取り付けるに際しては、切り
込み線pを開いて保持コードfや昇降コードcを挿通孔
j,mに挿通させるという手間のかかる面倒な作業を要
した。
【0008】このように複数の部品を要したこと、及び
それらの部品の取り付けに多くの手間を要したことか
ら、従来の折畳カーテン装置は、製造能率が悪く又製造
コストの上昇を招く問題があったのである。
それらの部品の取り付けに多くの手間を要したことか
ら、従来の折畳カーテン装置は、製造能率が悪く又製造
コストの上昇を招く問題があったのである。
【0009】 保持プレートhは樹脂板であり一定の
厚みを有したため、図8に示すようにカーテンを完全に
引き上げた場合、折り山間に介在した前記保持プレート
が、折り畳み状態にある折り山を開き状態とすることか
ら、引き上げられたカーテンの上下厚さが厚くなった。
カーテンを降ろした状態における折り山間の間隔を正し
く一定に保持しようとすると、各折り山毎に前記保持プ
レートを配置するのが好ましいが、このようにすると、
保持プレートの枚数が非常に多くなり、引上げ状態のカ
ーテンの上下厚さがその枚数によって不自然に分厚くな
る問題があった。
厚みを有したため、図8に示すようにカーテンを完全に
引き上げた場合、折り山間に介在した前記保持プレート
が、折り畳み状態にある折り山を開き状態とすることか
ら、引き上げられたカーテンの上下厚さが厚くなった。
カーテンを降ろした状態における折り山間の間隔を正し
く一定に保持しようとすると、各折り山毎に前記保持プ
レートを配置するのが好ましいが、このようにすると、
保持プレートの枚数が非常に多くなり、引上げ状態のカ
ーテンの上下厚さがその枚数によって不自然に分厚くな
る問題があった。
【0010】これを避けるために、又、保持プレートの
取り付け作業を軽減せんとして、例えば図6に示すよう
に、保持プレートhを飛び飛びに配置したときは、使用
する保持プレートの枚数が減少するために、引上げ状態
のカーテンの上下厚さをそれだけ小さくできることには
なる。しかし図8に示すように、保持プレートhが介在
しない部分においては折り畳み状態の折り山dが略密着
状態となるが、保持プレートhが介在する部分において
は、折り畳み状態の折り山dが前記したように開き状態
となる。その結果、折り山の重なり部分における折り山
間の間隙sに広狭が生ずることとなり、引き上げ状態の
カーテンの見栄えが悪くなる問題があった。
取り付け作業を軽減せんとして、例えば図6に示すよう
に、保持プレートhを飛び飛びに配置したときは、使用
する保持プレートの枚数が減少するために、引上げ状態
のカーテンの上下厚さをそれだけ小さくできることには
なる。しかし図8に示すように、保持プレートhが介在
しない部分においては折り畳み状態の折り山dが略密着
状態となるが、保持プレートhが介在する部分において
は、折り畳み状態の折り山dが前記したように開き状態
となる。その結果、折り山の重なり部分における折り山
間の間隙sに広狭が生ずることとなり、引き上げ状態の
カーテンの見栄えが悪くなる問題があった。
【0011】 又前記保持プレートは、樹脂板を用い
て形成されていたため、その取り付け側から見たとき
(図7)、それに光が反射してプレートが目立つ場合が
あり、室外側からする折畳カーテン装置の意匠感を損な
う問題もあった。
て形成されていたため、その取り付け側から見たとき
(図7)、それに光が反射してプレートが目立つ場合が
あり、室外側からする折畳カーテン装置の意匠感を損な
う問題もあった。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係るピッ
チ保持コードは、ジグザグ状に屈曲しており且つ上下方
向に伸縮可能である引上げ式折畳カーテンの最大伸長時
における折り山間の間隔を略一定に保持するためのピッ
チ保持コードである。そして、前記折畳カーテンの一面
側において、並列された折り山を横切る如く上下方向に
配置される縦糸(紐状物を含む)に、一つの折り山が形
成する内側の空所に向けて突出する可撓性のループ状糸
を、所要間隔で一体に設けると共に、該ループ状糸のル
ープ内側の先端部分に、前記折畳カーテンを昇降させる
ために用いる上下方向に長い昇降コードが挿通可能とな
されており、縦糸と昇降コードとの間に架け渡された状
態となる前記ループ状糸が前記折り山の下面を受けるよ
うに構成したことを特徴とするものである。
本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係るピッ
チ保持コードは、ジグザグ状に屈曲しており且つ上下方
向に伸縮可能である引上げ式折畳カーテンの最大伸長時
における折り山間の間隔を略一定に保持するためのピッ
チ保持コードである。そして、前記折畳カーテンの一面
側において、並列された折り山を横切る如く上下方向に
配置される縦糸(紐状物を含む)に、一つの折り山が形
成する内側の空所に向けて突出する可撓性のループ状糸
を、所要間隔で一体に設けると共に、該ループ状糸のル
ープ内側の先端部分に、前記折畳カーテンを昇降させる
ために用いる上下方向に長い昇降コードが挿通可能とな
されており、縦糸と昇降コードとの間に架け渡された状
態となる前記ループ状糸が前記折り山の下面を受けるよ
うに構成したことを特徴とするものである。
【0013】前記ピッチ保持コードにおいて、縦糸から
突出するループ状糸は、上下方向に並列された全ての折
り山に対応させて設けられる他、選択された所要の折り
山に対応させて設けられることもある。前記各ピッチ保
持コードにおいて、縦糸を編物として形成し、その編糸
を縦糸の側方に突出してループ状糸を形成するのがよ
い。又、縦糸を織物として形成し、その織糸を縦糸の側
方に突出してループ状糸を形成するのがよい。
突出するループ状糸は、上下方向に並列された全ての折
り山に対応させて設けられる他、選択された所要の折り
山に対応させて設けられることもある。前記各ピッチ保
持コードにおいて、縦糸を編物として形成し、その編糸
を縦糸の側方に突出してループ状糸を形成するのがよ
い。又、縦糸を織物として形成し、その織糸を縦糸の側
方に突出してループ状糸を形成するのがよい。
【0014】本発明に係る引上げ式折畳カーテン装置
は、ジグザグ状に屈曲しており且つ上下方向に伸縮可能
である引上げ式折畳カーテンの上端が、開口部の上端に
固定されると共に、前記折畳カーテンの下端にはウエイ
トバーが設けられてなり、該ウエイトバーに下端が固定
され且つ折畳カーテンを昇降させるために用いる昇降コ
ードが、各折り山を形成する両側面板の幅方向中間部分
に設けた挿通孔に上方に向けて挿通せしめられてなる。
又前記折畳カーテンの一面側において、前記ピッチ保持
コードの縦糸が、並列された折り山を横切る如く上下方
向に配置されると共に、その上下端が夫々、前記開口部
の上端及び前記ウエイトバーに固定されてなり、又各ル
ープ状糸が、所要の折り山が形成する内側の空所に突出
状態とされてそのループ内側の先端部分に、前記昇降コ
ードが挿通状態とされてなり、前記折畳カーテンが最大
伸長状態において前記縦糸が上下に張った状態となり、
この時、縦糸と昇降コードとの間に架け渡された状態と
なる前記ループ状糸が折り山の下面を受けるように構成
したことを特徴とするものである。
は、ジグザグ状に屈曲しており且つ上下方向に伸縮可能
である引上げ式折畳カーテンの上端が、開口部の上端に
固定されると共に、前記折畳カーテンの下端にはウエイ
トバーが設けられてなり、該ウエイトバーに下端が固定
され且つ折畳カーテンを昇降させるために用いる昇降コ
ードが、各折り山を形成する両側面板の幅方向中間部分
に設けた挿通孔に上方に向けて挿通せしめられてなる。
又前記折畳カーテンの一面側において、前記ピッチ保持
コードの縦糸が、並列された折り山を横切る如く上下方
向に配置されると共に、その上下端が夫々、前記開口部
の上端及び前記ウエイトバーに固定されてなり、又各ル
ープ状糸が、所要の折り山が形成する内側の空所に突出
状態とされてそのループ内側の先端部分に、前記昇降コ
ードが挿通状態とされてなり、前記折畳カーテンが最大
伸長状態において前記縦糸が上下に張った状態となり、
この時、縦糸と昇降コードとの間に架け渡された状態と
なる前記ループ状糸が折り山の下面を受けるように構成
したことを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1〜3において本発明に係る引上
げ式折畳カーテン装置(以下カーテン装置という)1
は、ジグザグ状に屈曲しており且つ上下方向に伸縮可能
である折畳カーテン2の上端3を、開口部(窓開口部や
部屋間の開口部等)5の上端(本実施の形態において
は、カーテンボックス7の下面部)6に、カーテンボッ
クス7を介して固定すると共に、前記折畳カーテン2の
下端にはウエイトバー9を付設してなるものである。そ
して、折畳カーテン2の左右両側には、各折り山10を
形成する両側面板11,11の幅方向中央部分に位置さ
せて挿通孔12が設けられており、前記ウエイトバー9
に下端が固定された昇降コード13が、上下に並ぶ各挿
通孔12に、上方に向けて順次挿通せしめられ、左右2
本の昇降コード13,13が前記カーテンボックス7内
に導入され、該カーテンボックス7の端部に設けた導出
孔15を通して引き出されている。そして、この昇降コ
ード13を引下げ或いは緩める操作を行うことによっ
て、前記折畳カーテン2の昇降操作を行い得る。
基づいて説明する。図1〜3において本発明に係る引上
げ式折畳カーテン装置(以下カーテン装置という)1
は、ジグザグ状に屈曲しており且つ上下方向に伸縮可能
である折畳カーテン2の上端3を、開口部(窓開口部や
部屋間の開口部等)5の上端(本実施の形態において
は、カーテンボックス7の下面部)6に、カーテンボッ
クス7を介して固定すると共に、前記折畳カーテン2の
下端にはウエイトバー9を付設してなるものである。そ
して、折畳カーテン2の左右両側には、各折り山10を
形成する両側面板11,11の幅方向中央部分に位置さ
せて挿通孔12が設けられており、前記ウエイトバー9
に下端が固定された昇降コード13が、上下に並ぶ各挿
通孔12に、上方に向けて順次挿通せしめられ、左右2
本の昇降コード13,13が前記カーテンボックス7内
に導入され、該カーテンボックス7の端部に設けた導出
孔15を通して引き出されている。そして、この昇降コ
ード13を引下げ或いは緩める操作を行うことによっ
て、前記折畳カーテン2の昇降操作を行い得る。
【0016】又、前記折畳カーテン2の折り山間の間隔
L(図2〜3)を一定に保持するためにピッチ保持コー
ド16を用いている。該ピッチ保持コード16は、折畳
カーテン2の一面側(裏面側)において、並列された折
り山10を横切る如く上下方向に配置される縦糸17
に、折り山10の全てに対応させて、一つ折り山10が
形成する内側の空所19に向けて突出する可撓性のルー
プ状糸20を、縦糸の上下方向に所要間隔で並列状態に
設けてなる。該ピッチ保持コード16は、本実施の形態
においては例えば編物として形成されており、その編糸
を縦糸17の側方にループ状に突出させてループ状糸2
0を形成している。なおこのループ状糸20の色は、折
畳カーテンの色に合わせたものとし、目立たないように
するのがよい。
L(図2〜3)を一定に保持するためにピッチ保持コー
ド16を用いている。該ピッチ保持コード16は、折畳
カーテン2の一面側(裏面側)において、並列された折
り山10を横切る如く上下方向に配置される縦糸17
に、折り山10の全てに対応させて、一つ折り山10が
形成する内側の空所19に向けて突出する可撓性のルー
プ状糸20を、縦糸の上下方向に所要間隔で並列状態に
設けてなる。該ピッチ保持コード16は、本実施の形態
においては例えば編物として形成されており、その編糸
を縦糸17の側方にループ状に突出させてループ状糸2
0を形成している。なおこのループ状糸20の色は、折
畳カーテンの色に合わせたものとし、目立たないように
するのがよい。
【0017】そして、前記構成の縦糸17の上下端2
2,23を、夫々、図2に示すように前記開口部5の上
端(本実施の形態においては、カーテンボックスの下面
部)6及び前記ウエイトバー9に固定すると共に、前記
各ループ状糸20のループ内側の先端部分20aに、前
記昇降コード13を挿通状態としてなる。
2,23を、夫々、図2に示すように前記開口部5の上
端(本実施の形態においては、カーテンボックスの下面
部)6及び前記ウエイトバー9に固定すると共に、前記
各ループ状糸20のループ内側の先端部分20aに、前
記昇降コード13を挿通状態としてなる。
【0018】然して、前記折畳カーテン2がジグザグ状
を呈する最大伸長状態において、前記縦糸17が上下に
張った状態となり、この時、縦糸17と昇降コード13
との間に架け渡された状態となる前記ループ状糸20が
折り山10の下面25を受け、これにより、折り山間の
間隔Lが一定に保持されることになる。そして前記昇降
コード13を引き上げることによって、図4に示すよう
に折畳カーテン2は引上げられ、縦糸17は密な屈曲状
態となる。
を呈する最大伸長状態において、前記縦糸17が上下に
張った状態となり、この時、縦糸17と昇降コード13
との間に架け渡された状態となる前記ループ状糸20が
折り山10の下面25を受け、これにより、折り山間の
間隔Lが一定に保持されることになる。そして前記昇降
コード13を引き上げることによって、図4に示すよう
に折畳カーテン2は引上げられ、縦糸17は密な屈曲状
態となる。
【0019】なお、前記ピッチ保持コード16の具体的
な製造要領は、例えば図5に示すように、縦糸17から
所要距離を隔てる位置において該縦糸17と平行する鎖
編の捨糸26を設け、二つ折り状態のループ状糸20の
先端27をこの捨糸26に保持させるものとし、後工程
で、前記捨糸26を符号26aに示すように解いて、ル
ープ状糸20を独立させるのがよい。
な製造要領は、例えば図5に示すように、縦糸17から
所要距離を隔てる位置において該縦糸17と平行する鎖
編の捨糸26を設け、二つ折り状態のループ状糸20の
先端27をこの捨糸26に保持させるものとし、後工程
で、前記捨糸26を符号26aに示すように解いて、ル
ープ状糸20を独立させるのがよい。
【0020】〔その他の実施の形態〕 本発明に係る引上げ式折畳カーテン装置は、ピッチ
保持コードによって、折り山間の間隔を略一定に保持で
きる限り、ループ状糸は、全ての折り山に対応させて設
ける必要はなく、選択された折り山に対してのみ設けて
もよい。
保持コードによって、折り山間の間隔を略一定に保持で
きる限り、ループ状糸は、全ての折り山に対応させて設
ける必要はなく、選択された折り山に対してのみ設けて
もよい。
【0021】 ピッチ保持コードは、全体が織物とし
て形成され、その織糸が縦糸の側方にループ状に突出せ
しめられてループ状糸が形成されることもある。
て形成され、その織糸が縦糸の側方にループ状に突出せ
しめられてループ状糸が形成されることもある。
【0022】
【発明の効果】本発明に係るピッチ保持コードによると
きは、従来と同様、折り山間の間隔を一定乃至略一定に
保持しうる引上げ式折畳カーテン装置を構成できるのは
元より、併せて、以下の如き優れた効果を奏する。
きは、従来と同様、折り山間の間隔を一定乃至略一定に
保持しうる引上げ式折畳カーテン装置を構成できるのは
元より、併せて、以下の如き優れた効果を奏する。
【0023】 ピッチ保持コードが、折り山のピッチ
を保持するためのループ状糸を一体に具えるため、従来
におけるような係止部材や保持プレートを特別に必要と
しない。又引上げ式折畳カーテン装置の製作に際し、夫
々の保持プレートをピッチ保持コードや昇降コードに取
り付けなければならないといった従来における製作上の
手間も必要としない。かかることから本発明によるとき
は、引上げ式折畳カーテン装置の製造能率の向上と製造
コストの低減を期し得ることになる。
を保持するためのループ状糸を一体に具えるため、従来
におけるような係止部材や保持プレートを特別に必要と
しない。又引上げ式折畳カーテン装置の製作に際し、夫
々の保持プレートをピッチ保持コードや昇降コードに取
り付けなければならないといった従来における製作上の
手間も必要としない。かかることから本発明によるとき
は、引上げ式折畳カーテン装置の製造能率の向上と製造
コストの低減を期し得ることになる。
【0024】 縦糸に突設した細いループ状糸を用い
て折り山の下面を受けるため、所定の厚みを有した従来
の保持プレートを用いるものに比べて、折り畳み状態の
折り山間にループ状糸が介在する場合であっても、折り
山間をほとんど密着状態となし得る。かかることから、
全ての折り山に対応させてループ状糸を介在させたとし
ても、引上げ状態における折畳カーテンの上下厚さをそ
れほど厚くならない状態となし得、カーテンの引上げ状
態を見栄えのよいものとなし得る。又このように、全て
の折り山に対応させてループ状糸を介在させても問題が
少ないことから、カーテンを降ろした状態において、折
り山の全てのピッチを一定に保持できることとなり、最
大伸長時におけるカーテンの見栄えを向上させ得ること
ともなる。
て折り山の下面を受けるため、所定の厚みを有した従来
の保持プレートを用いるものに比べて、折り畳み状態の
折り山間にループ状糸が介在する場合であっても、折り
山間をほとんど密着状態となし得る。かかることから、
全ての折り山に対応させてループ状糸を介在させたとし
ても、引上げ状態における折畳カーテンの上下厚さをそ
れほど厚くならない状態となし得、カーテンの引上げ状
態を見栄えのよいものとなし得る。又このように、全て
の折り山に対応させてループ状糸を介在させても問題が
少ないことから、カーテンを降ろした状態において、折
り山の全てのピッチを一定に保持できることとなり、最
大伸長時におけるカーテンの見栄えを向上させ得ること
ともなる。
【0025】 保持プレートを採用する従来の折畳カ
ーテン装置におけるように、保持プレートが光ってカー
テンの意匠感が損なわれるといった問題が生じず、折畳
カーテン装置を見栄え良く構成できることになる。
ーテン装置におけるように、保持プレートが光ってカー
テンの意匠感が損なわれるといった問題が生じず、折畳
カーテン装置を見栄え良く構成できることになる。
【図1】本発明の引上げ式折畳カーテン装置を示す斜視
図である。
図である。
【図2】引上げ式折畳カーテンの最大伸長状態を示す側
面図である。
面図である。
【図3】その後面側からみた部分斜視図である。
【図4】その引上げ状態を示す側面図である。
【図5】ピッチ保持コードの製造過程を説明する正面図
である。
である。
【図6】従来の引上げ式折畳カーテン装置を説明する側
面図である。
面図である。
【図7】その後面側からみた部分斜視図である。
【図8】その引上げ状態を示す側面図である。
1 引上げ式折畳カーテン装置 2 折畳カーテン 9 ウエイトバー 10 折り山 11 折り山を形成する側面板 12 挿通孔 13 昇降コード 17 縦糸 19 空所 20 ループ状糸 25 折り山の下面
Claims (6)
- 【請求項1】 ジグザグ状に屈曲しており且つ上下方向
に伸縮可能である引上げ式折畳カーテンの最大伸長時に
おける折り山間の間隔を略一定に保持するためのピッチ
保持コードであって、 前記折畳カーテンの一面側において、並列された折り山
を横切る如く上下方向に配置される縦糸に、一つの折り
山が形成する内側の空所に向けて突出する可撓性のルー
プ状糸を、上下方向に所要間隔で一体に設けると共に、
該ループ状糸のループ内側の先端部分に、前記折畳カー
テンを昇降させるために用いる上下方向に長い昇降コー
ドが挿通可能となされており、縦糸と昇降コードとの間
に架け渡された状態となる前記ループ状糸が前記折り山
の下面を受けるように構成したことを特徴とする引上げ
式折畳カーテンに用いるピッチ保持コード。 - 【請求項2】 縦糸から突出するループ状糸を、上下方
向に並列された全ての折り山に対応させて設けたことを
特徴とする請求項1記載の引上げ式折畳カーテンに用い
るピッチ保持コード。 - 【請求項3】 縦糸から突出するループ状糸を、選択さ
れた所要の折り山に対応させて設けたことを特徴とする
請求項1記載の引上げ式折畳カーテンに用いるピッチ保
持コード。 - 【請求項4】 縦糸は編物として形成されており、その
編糸が縦糸の側方に突出してループ状糸が形成されてい
ることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の引上
げ式折畳カーテンに用いるピッチ保持コード。 - 【請求項5】 縦糸は織物として形成されており、その
織糸が縦糸の側方に突出してループ状糸が形成されてい
ることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の引上
げ式折畳カーテンに用いるピッチ保持コード。 - 【請求項6】 ジグザグ状に屈曲しており且つ上下方向
に伸縮可能である引上げ式折畳カーテンの上端が、開口
部の上端に固定されると共に、前記折畳カーテンの下端
にはウエイトバーが設けられてなり、該ウエイトバーに
下端が固定され且つ折畳カーテンを昇降させるために用
いる昇降コードが、各折り山を形成する両側面板の幅方
向中間部分に設けた挿通孔に上方に向けて挿通せしめら
れてなり、 又前記折畳カーテンの一面側において、請求項1〜5の
何れかに記載のピッチ保持コードの縦糸が、並列された
折り山を横切る如く上下方向に配置されると共に、その
上下端が夫々、前記開口部の上端及び前記ウエイトバー
に固定されてなり、又各ループ状糸が、所要の折り山が
形成する内側の空所に突出状態とされてそのループ内側
の先端部分に、前記昇降コードが挿通状態とされてな
り、前記折畳カーテンが最大伸長状態において前記縦糸
が上下に張った状態となり、この時、縦糸と昇降コード
との間に架け渡された状態となる前記ループ状糸が折り
山の下面を受けるように構成したことを特徴とする引上
げ式折畳カーテン装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32467996A JPH10148073A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 引上げ式折畳カーテンに用いるピッチ保持コード及びそれを用いる引上げ式折畳カーテン装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32467996A JPH10148073A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 引上げ式折畳カーテンに用いるピッチ保持コード及びそれを用いる引上げ式折畳カーテン装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10148073A true JPH10148073A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=18168525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32467996A Pending JPH10148073A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 引上げ式折畳カーテンに用いるピッチ保持コード及びそれを用いる引上げ式折畳カーテン装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10148073A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003027867A (ja) * | 2001-05-07 | 2003-01-29 | Tachikawa Blind Mfg Co Ltd | 日射遮蔽装置 |
JP2018017119A (ja) * | 2013-05-15 | 2018-02-01 | 立川ブラインド工業株式会社 | プリーツスクリーン、プリーツスクリーンの製造方法 |
TWI615541B (zh) * | 2012-09-07 | 2018-02-21 | Tachikawa Blind Mfg | 百褶簾 |
JP2018178539A (ja) * | 2017-04-13 | 2018-11-15 | 立川ブラインド工業株式会社 | プリーツスクリーン |
JP2018193774A (ja) * | 2017-05-17 | 2018-12-06 | 立川ブラインド工業株式会社 | プリーツスクリーン |
-
1996
- 1996-11-19 JP JP32467996A patent/JPH10148073A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990706 |