[go: up one dir, main page]

JPH101479A - 複素環で置換されたベンゾチオフェン化合物及び該化合物を含有する組成物 - Google Patents

複素環で置換されたベンゾチオフェン化合物及び該化合物を含有する組成物

Info

Publication number
JPH101479A
JPH101479A JP9056344A JP5634497A JPH101479A JP H101479 A JPH101479 A JP H101479A JP 9056344 A JP9056344 A JP 9056344A JP 5634497 A JP5634497 A JP 5634497A JP H101479 A JPH101479 A JP H101479A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
compounds
formula
hydroxyphenyl
alkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9056344A
Other languages
English (en)
Inventor
George Joseph Cullinan
ジョージ・ジョゼフ・カリナン
Kennan Joseph Fahey
ケナン・ジョゼフ・ファヘイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eli Lilly and Co
Original Assignee
Eli Lilly and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=26684656&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH101479(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Eli Lilly and Co filed Critical Eli Lilly and Co
Publication of JPH101479A publication Critical patent/JPH101479A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D409/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D409/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings
    • C07D409/06Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings linked by a carbon chain containing only aliphatic carbon atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • A61P19/08Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease
    • A61P19/10Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease for osteoporosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • A61P3/02Nutrients, e.g. vitamins, minerals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Obesity (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 骨粗鬆症の症状、高脂質血症等の心臓血管に
関連する病状及びエストロゲン依存性の癌の緩和、並び
に女性の子宮類線維腫疾患及び子宮内膜炎、及び特に再
狭窄等のヒトの大動脈平滑筋細胞増殖の抑制に有用な化
合物及び該化合物を含む医薬組成物の提供。 【解決手段】 式(I): 【化1】 で表される化合物又はその薬学的に許容し得る塩、例え
ば、[2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒドロキ
シベンゾ[b]チエン−3−イル][2−[2−(1−
ピペリジニル)エトキシ]ピリジン−5−イル]メタノ
ンを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生物学的活性を有
する有機化合物、その化合物を含有する組成物、及び医
学的処置方法に関するものである。さらに具体的には、
本発明は、複素環で置換されたベンゾチオフェン化合
物、その化合物を含有する医薬組成物、及び骨粗鬆症、
心臓血管障害(特に高脂質血症)、ホルモン依存性の癌
(特に乳癌や子宮癌)を含む閉経後症候群に関連した状
態、及び子宮類線維腫疾患、子宮内膜炎、及び大動脈平
滑筋細胞増殖を含む必ずしも閉経後と関連しない状態を
処置する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】「閉経
後症候群」なる用語は、閉経として知られる生理学的変
化に差しかかったか又は完了した女性にしばしば影響を
及ぼす様々な病理学的状態を記載するために用いられ
る。多くの病状がこの用語の使用によって意図される
が、閉経後症候群の3つの主な影響、即ち骨粗鬆症、高
脂質血症のような心臓血管の影響、及びエストロゲン依
存性の癌、特に乳癌及び子宮癌は、非常に長い期間にわ
たる医学的関心事の根源である。
【0003】骨粗鬆症は、様々な病因から生じる一群の
疾患をいい、単位体積当たりの骨の質量の正味の損失に
よって特徴付けられる。骨質量のこの損失とその結果生
じる骨折の結果、構造上十分に体を支えている骨格が衰
弱する。最も一般的なタイプの骨粗鬆症の1つは、閉経
に関連するものである。大部分の女性は、月経停止後3
年から6年以内に骨の小柱の構成部分において骨質量の
約20%から約60%を損失する。この急速な損失は、
一般に骨の吸収及び形成の増加に関連するが、骨の吸収
のサイクルがより支配的であり、その結果は骨質量の正
味の減少である。骨粗鬆症は閉経後の女性にとっては一
般的で深刻な病気である。
【0004】米国だけでも、これらの病気に悩まされて
いる女性だけでも2500万人いると見積もられる。骨
粗鬆症の結果は個人的な損害となり、またその慢性のた
めに大きい経済的な損失を計上し、その病気の後遺症に
より広範囲で長期間の介護(入院及び在宅医療での看
護)を必要とする。年長の患者ほど、このことについて
は特に確かなことである。さらに、骨粗鬆症は生命を脅
かす状態であるとは一般に考えられていないが、老人女
性の20%から30%の死亡率が股関節の骨折に関連す
る。この高い死亡率のパーセントは閉経後の骨粗鬆症に
直接関連し得る。
【0005】骨において、閉経後の骨粗鬆症の影響を最
も受け易い組織は小柱である。この組織はしばしば、海
綿状の又は網状の骨を指し、特に骨の末端近く(関節の
近く)、及び脊柱の椎骨に集中している。小柱組織は、
他の小柱組織と互いに相互連結する小さな骨状の組織、
並びに骨の表面及び中心幹を形成するより堅く密な皮質
性の組織よって特徴づけられる。小柱のこの相互に連結
した網状組織は、外部皮質性構造を側方から支持し、構
造全体にわたる生体力学的強度にとって決定的なもので
ある。閉経後の骨粗鬆症においては、骨の不全及び骨折
をもたらすのは小柱の正味の吸収及び損失である。閉経
後の女性における小柱の損失からみれば、最も一般的な
骨折が、小柱の支持に大いに依存する骨、例えば椎骨、
大腿及び前腕のような重量を支える骨の頸に関連した骨
折であるということは意外なことではない。確かに、股
関節の骨折、コリーズ(collies)骨折、及び脊
柱の粉砕骨折は、閉経後の骨粗鬆症の際立った特質であ
る。
【0006】現時点で閉経後の骨粗鬆症の処置の一般に
唯一用いられる方法は、エストロゲン置換療法である。
治療は通常はうまく行くが、患者のこの治療に対する同
意は、元来低いものである。何故ならば、エストロゲン
療法は、しばしば好ましくない副作用を生ずるからであ
る。
【0007】閉経前の時期にわたって、大部分の女性
は、同年齢の男性よりも心臓血管の病気の発生率が低
い。しかし、閉経後は女性の心臓血管の病気の発生率は
男性にみられる割合に匹敵してゆっくりと増加する。こ
の保護の損失は、エストロゲンの損失、特に、血清脂質
レベルを調節するエストロゲンの能力の損失に関連して
いる。血清脂質を調節するエストロゲンの能力の性質は
よく理解さていないが、現在までのところ、エストロゲ
ンが過剰のコレステロールを除去する肝臓の低密度脂質
(LDL)レセプターを上方調節し得ることを示す証拠
はある。さらに、エストロゲンは、コレステロールの生
合成にある影響を及ぼし、心臓血管の健康にとって別の
有益な影響を及ぼしているようである。
【0008】エストロゲン置換療法を受けている閉経後
の女性は、血清脂質の濃度レベルが閉経前の状態のレベ
ルに戻っていることが文献に報告されている。したがっ
て、エストロゲンは、この状態のための合理的な処置で
あるように思われよう。しかし、エストロゲン置換療法
の副作用は、多くの女性にとっては受け入れられないも
のであり、したがって、この療法の使用が制限される。
この状態のための理想的な治療は、エストロゲン投与の
ように血清脂質レベルを調節するが、副作用及びエスト
ロゲン療法に関連した危険性が全くない薬剤による治療
であろう。
【0009】閉経後症候群に関連する第三の主な病状
は、エストロゲン依存性の乳癌、及びより低い程度での
エストロゲン依存性の他の器官の癌、特に子宮癌であ
る。このような腫瘍は、閉経後の女性だけに限られるも
のではないが、年長の閉経後の女性の群により一般的な
ものである。これらの癌の現在の化学療法は、例えばタ
モキシフェンのような抗エストロゲン化合物の使用に大
いに依存している。このような混成アゴニスト−アンタ
ゴニストは、これらの癌の処置において有益な効果を有
し、エストロゲンの副作用は生命が脅かされる緊急の状
態においては許容できるものの、理想的ではない。例え
ば、これらの薬剤は、それらが有するエストロゲン(ア
ゴニスト)の特性のために、子宮におけるある癌細胞の
群に対して刺激的影響を及ぼすことがあり、したがっ
て、ある場合には反対の効果を有することがある。これ
らの癌の処置のためのより良い治療は、繁殖する組織に
対してエストロゲンアゴニスト特性が無視し得るか又は
全く存在しない抗エストロゲン化合物による治療であろ
う。
【0010】特に閉経後症候群の症状を緩和することが
可能な新規薬剤に対する明確な必要性に応えるべく、本
発明はベンゾチオフェン化合物、該化合物を含む医薬組
成物、及び閉経後症候群及び他のエストロゲンが関与す
る病状の処置のための、このような化合物の使用方法を
提供する。
【0011】子宮線維症(子宮類線維腫疾患)は、昔か
らの、現在もなお存在する臨床的問題であり、子宮類線
維腫疾患、子宮肥大、子宮平滑筋腫、子宮筋層肥大、線
維増多子宮、及び繊維性子宮炎を含む様々な病名で呼ば
れている。本質的には子宮線維症は子宮の壁に不適当な
類線維組織の沈着が存在する状態である。
【0012】この状態は女性の月経困難及び不妊症の原
因である。この原因は、エストロゲンに対する類線維組
織の不適切な応答であるという証拠が示唆されているこ
とを除けば、この状態の正確な原因は十分には分かって
はいない。このような状態はウサギにエストロゲンを3
ヶ月間毎日投与すると起こる。モルモットは4ヶ月間の
毎日の投与でこの状態になる。さらにラットにおいては
エストロゲンは同様の肥大を起こす。
【0013】子宮線維症の最も一般的な治療には、高価
で、時には腹部の癒着及び感染などの合併症の原因にな
る外科手術が含まれる。患者の中には最初の手術が一時
的な治療のみで類線維腫が再発する者もいる。このよう
な場合、類線維腫を効果的に止める子宮摘出を行うが、
その患者は生殖能力を失う。またゴナドトロピン放出ホ
ルモン拮抗薬も投与できるが、骨粗鬆症を引き起こし得
るということから使用が加減される。したがって、子宮
線維症を処置するための新規の方法が必要とされてお
り、本発明はこの要求を満足するものである。
【0014】子宮内膜炎は鋭い痛み、子宮内膜塊内又は
腹膜内への出血を伴う深刻な月経困難の状態であり、し
ばしば不妊症につながる。この状態の症状の原因は、正
常なホルモン制御に不適切に応答し、不適切な組織に存
在する異所性の子宮内膜の成長であるとみられる。不適
切な位置での子宮内膜の成長のために、組織は局所的な
炎症性様応答を開始し、マクロファージの浸潤及びカス
ケード様の事象が起こり、疼痛応答の開始に至ると思わ
れる。これらの疾患の厳密な病因はよくわかっておら
ず、ホルモン治療による処置も様々で、十分には明らか
にされておらず、多くの望ましくない、そしておそらく
は危険な副作用に注意しなければならない。
【0015】この疾患の治療法の1つは、低用量のエス
トロゲンを用い、中枢のゴナドトロピン放出への負のフ
ィードバック効果を通して子宮内膜の増殖を抑制し、次
いで、卵巣のエストロゲン生産を抑制することである
が、この方法では、症状のコントロールのためにエスト
ロゲンの継続投与が必要な場合がある。このようなエス
トロゲンの使用はしばしば望ましくない副作用を招き、
子宮内膜癌の危険性さえある。
【0016】別の治療は、プロゲスチンを継続的投与す
ることからなり、無月経を誘導し、卵巣のエストロゲン
生成を停止することによって子宮内膜の成長の退行を起
こすことができる。長期間のプロゲスチン治療の使用
は、しばしばプロゲスチンの中枢神経系の不快なCNS
副作用を伴い、卵巣の機能の抑圧による不妊症につなが
る。
【0017】第三の治療は子宮内膜炎をコントロールす
るのに効果的な、弱いアンドロゲンの投与からなる。し
かし、アンドロゲンは深刻な男性化作用を引き起こす。
子宮内膜炎のためのこれらの治療のいくつかはまた、治
療を継続すると軽い骨損失の原因に関係してくる。従っ
て、子宮内膜炎の新しい治療の方法が望まれる。
【0018】大動脈平滑筋細胞の増殖は、アテローム性
動脈硬化症及び再狭窄のような疾患において重要な役割
をしている。経皮経管冠動脈形成(PTCA)後の血管
の再狭窄は、初期及び後期に特徴的な組織の応答である
と示されている。PTCA後数時間〜数日の初期は血管
攣縮を伴う血栓症に起因し、後期は大動脈平滑筋細胞の
著しい増殖及び移動によって支配されるようである。細
胞運動性の増加、及びこのような筋細胞及びマクロファ
ージによる集落形成が、この疾患において重要な病因に
なっている。血管の大動脈平滑筋の著しい増殖及び移動
がPTCA、アテローム切除術、レーザー血管形成術、
及び動脈バイパス移植手術後の、冠状動脈の再閉塞の主
要な機構であろう。オースチン(Austin)ら,"Intimal
Proliferation of Smooth Muscle Cells as an Explan
ation for Recurrent Coronary Artery Stenosis after
Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty
(「経皮経管冠動脈形成術後の再発性冠状動脈再狭窄の
説明としての平滑筋細胞の血管内膜増殖」)”,ジャー
ナル・オブ・ザ・アメリカン・カレッジ・オブ・カーデ
ィオロジー(Journal of the American College of Car
diology),8巻:369〜375頁(1985年 8
月)を参照されたい。
【0019】経皮経管動脈形成術(PTCA)、アテロ
ーム切除術、レーザー血管形成術及び動脈バイパス移植
手術などの外科的介入による動脈遮断の後に血管再狭窄
が長期間の合併症として存続する。PTCAを受けた患
者の約35%は術後、3〜6ヶ月以内に再閉塞が起こ
る。血管再狭窄の治療のために現在用いられている方法
には、ステントなどの器具による機械的介入、又はヘパ
リン、低分子量ヘパリン、クマリン、アスピリン、魚
油、カルシウム拮抗薬、ステロイド類、プロスタサイク
リンを含む薬理学的治療が含まれる。これらの方法は再
閉塞率を抑制できず、血管再狭窄の治療及び予防に効果
がない。ハーマンズ(Hermans)ら ,“Prevention of R
estenosis after Percutaneous Transluminal Coronary
Angioplasty:The Serch for a‘Magic Bullet’
(「経皮経管動脈形成術後の再狭窄の予防:『マジック
・ビュレット』のための検討」)”,アメリカン・ハー
ト・ジャーナル(American Heart Journal),122
巻:171〜187頁(1991年7月)を参照された
い。
【0020】再狭窄の病因において、血液内の細胞成分
によってつくられる成長因子、及び血管再狭窄において
平滑筋の増殖を媒介する損傷動脈管壁によって細胞の著
しい増殖及び移動が起こる。
【0021】平滑筋細胞の増殖及び/又は移動を抑制す
る薬剤は、再狭窄の治療及び予防に有用である。本発明
は大動脈平滑筋細胞増殖抑制剤としての化合物の用途、
及び、したがって再狭窄の抑制剤を提供する。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I):
【化3】 [式中、R1は、水素、ヒドロキシ、C1−C4アルコキ
シ、−OC(O)O(C1−C6アルキル)、−OC
(O)(C1−C6アルキル)、−OC(O)Ar(式
中、Arは場合により置換されているフェニルであ
る)、及び−OSO2(C4−C6直鎖アルキル)よりな
る群から選択されるものであり;R2は、水素、クロ
ロ、ブロモ、ヒドロキシ、C1−C4アルコキシ、−OC
(O)O(C1−C6アルキル)、−OC(O)(C1
6アルキル)、−OC(O)Ar(式中、Arは場合に
より置換されているフェニルである)、及び−OSO2
(C4−C6直鎖アルキル)よりなる群から選択されるも
のであり;R3及びR4は、独立にC1−C4アルキルであ
るか、又はそれらが結合している窒素原子と共にピペリ
ジノ、ピロリジノ、及びヘキサメチレンイミノ環を形成
し;Xは、
【化4】 よりなる群から選択されるものであり;Yは、−CO
−、−CHOH−、又は−CH2−よりなる群から選択
されるものである]で表される置換されたベンゾ[b]
チオフェン化合物類又はその薬学的に許容し得る塩を提
供する。
【0023】本発明はさらに、式(I)の化合物を含有
し、場合によりエストロゲン又はプロゲスチンを含有す
る医薬組成物に関し、また、単独で又はエストロゲンも
しくはプロゲスチンと組み合わせた、閉経後症候群、特
に骨粗鬆症、心臓血管に関連する病状及びエストロゲン
依存性の癌の症状を緩和するためのこのような化合物の
使用を提供する。
【0024】本発明の化合物はまた、女性の子宮類線維
腫疾患及び子宮内膜炎及びヒトの大動脈平滑筋細胞増殖
の抑制にも有用である。
【0025】本発明によって、2−アロイル−3−複素
環のベンゾ[b]チオフェンの選択された群、すなわ
ち、式(I)の化合物が、閉経後症候群:骨粗鬆症、高
脂質血症、エストロゲン依存性の癌、子宮類線維腫、子
宮内膜炎、又はヒトを含む哺乳類における再狭窄の症状
及び病状の抑制に有用であることが分かった。
【0026】本願明細書及び添付された請求の範囲を通
して使用される「C1−C6アルキル」なる語は、1ない
し6個の炭素原子を有する直鎖または分枝アルキル鎖を
表す。典型的なC1−C6アルキル基は、メチル、エチ
ル、n−プロピル、n−ヘキシル、及びn−ブチルを包
含する。「C1−C4アルコキシ」なる語は、メトキシ、
エトキシ、n−プロポキシ、及びn−ブトキシ等を表
す。
【0027】「場合により置換されたフェニル」は、置
換されていないフェニル及びC1−C6アルキル、C1
4アルコキシ、ヒドロキシ、ニトロ、クロロ、フルオ
ロ、及びトリクロロ−又はトリフルオロメチルから独立
に選択される1又は2個の置換基で置換されたフェニル
を表す意である。
【0028】「溶媒和物」なる語は、溶媒分子と共に、
式(I)の化合物のような、1又はそれ以上の溶質分子
を含む会合体を表す。
【0029】「阻害」なる用語は、進行、重篤性又は生
じた症状におけるこのような作用を、妨害すること、予
防すること、制限すること、緩慢にすること、止めるこ
と又は逆転させることを含む、一般的に受け入れられて
いる意味を含むものと定義する。このように、本発明の
方法は、医学治療的及び/又は適当なときは予防的投与
の両方を包含するものである。
【0030】本明細書中に使用される「エストロゲン」
なる用語は、例えば17β−エストラジオール、エスト
ロン、結合型エストロゲン(プレマリン(登録商
標))、ウマエストロゲン、17α−エチニルエストラ
ジオールなどのエストロゲン活性を有するステロイド化
合物を含む。本明細書に使用される「プロゲスチン」な
る用語は、例えばプロゲステロン、ノルエチルノドレ
ル、ノルゲストレル、メゲストロールアセテート、ノル
エチンドロンなどのプロゲステロン活性を有する化合物
を含む。
【0031】本発明の化合物の範囲は上記式(I)によ
って定義され、本発明の範囲にある化合物の具体例には
以下のものが含まれるが、これらに必ずしも限定されな
い: [2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒドロキシベ
ンゾ[b]チエン−3−イル][2−[2−(1−ピペ
リジニル)エトキシ]ピリミジン−5−イル]メタノ
ン、[2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒドロキ
シベンゾ[b]チエン−3−イル][5−[2−(1−
ピペリジニル)エトキシ]ピリミジン−2−イル]メタ
ノン、[2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒドロ
キシベンゾ[b]チエン−3−イル][2−[2−(1
−ピペリジニル)エトキシ]ピラジン−5−イル]メタ
ノン、[2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒドロ
キシベンゾ[b]チエン−3−イル][2−[2−(1
−ピペリジニル)エトキシ]ピリダジン−5−イル]メ
タノン、及び[2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−
ヒドロキシベンゾ[b]チエン−3−イル][3−[2
−(1−ピペリジニル)エトキシ]ピリジン−6−イ
ル]メタノン。
【0032】本発明の特に好ましい態様は、R1及びR2
が−OHであり、R3及びR4が一緒になってピペリジン
環を形成し、Xが2−,5−二置換ピリジンであり、Y
が−CO−である化合物であり、その塩酸塩であるもの
など、例えば[2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−
ヒドロキシベンゾ[b]チエン−3−イル][2−[2
−(1−ピペリジニル)エトキシ]ピリジン−5−イ
ル]メタノンである。
【0033】本発明の化合物は、米国特許第4,133,
814号、同第4,418,068号及び同第4,380,
635号に記載されている方法のような、当業者に周知
の方法に従って製造でき、これら特許の教示は本明細書
の一部を構成する。
【0034】一般に、本発明の化合物の製造方法は、6
−ヒドロキシル基及び2−(4−ヒドロキシフェニル)
基を有するベンゾ[b]チオフェンを出発物質とする。
この出発化合物は、T.Greene,et al.,“Protective
Groups in Organic Synthsis”,Second Edition,John
Wiley & Sons,New York,1991に詳述されている方法
によって保護する。保護された化合物は、次いでアシル
化され、得られた生成物を脱保護し、上記式(I)で表
される所望の生成物を形成する。このような化合物の製
造例は、上記の米国特許において提供されている。
【0035】カルボン酸エステル又はスルホネートであ
る式(I)の化合物は、米国特許第5,393,763号
及び同第5,482,949号に記載された方法によって
製造し得る。前記方法の改変が、個々の置換基の反応性
に適応させるために必要なこともあろう。このような改
変は有機化学の分野の当業者に明らかなものであり、且
つこの当業者によって容易に確かめられよう。
【0036】上記で示したように、基「X」で定義され
た、窒素を含む複素環基は、上の結合がエトキシ部分に
結合しており、下の結合が「Y」基に結合していると読
まれるような向きとする;即ち:
【化5】 は、
【化6】 を意味する。
【0037】
【発明の実施の形態】簡単に言えば、式(II)
【化7】 [式中、R1及びR2は上記と同意義である]で表される
化合物を、標準的なフリーデル−クラフツ条件下、式
(IIIa)及び式(IIIb)
【化8】 [式中R3及びR4は上記と同意義である]で表される活
性化されたカルボキシル化合物により、ベンゾチオフェ
ン核の3位をアシル化する。
【0038】式(II)の化合物は、米国特許第4,13
3,814号に記載された方法によって製造し得る。基
1及びR2が、式(I)の化合物を製造するためのアシ
ル化条件に適合するものでなければならないことは、有
機化学の当業者によって理解されよう;したがって、R
1及びR2が−OMe又はその他の適当に保護されたヒド
ロキシル基である化合物が式(II)の好ましい中間体で
ある。
【0039】式(IIIa)及び(IIIb)の化合物は、ヒ
ドロキシ基を式(IV) Z−CH2−CH2−NR34 (IV) [式中、zは、−Cl又は−Brであり、R3及びR4は上
記と同意義である]で表される化合物により、K2CO3
又はCs2CO3等の強塩基の存在下で、アルキル化した
後、当業者に周知の方法によって対応する酸無水物、酸
クロリド等に変換することによって、対応のヒドロキシ
酸から製造する。
【0040】一般に、(IIIa)型又は(IIIb)型の化
合物と、式(II)の化合物とのアシル化反応の条件とし
ては、AlCl3、BF3等のルイス酸を、ハロゲン化され
た炭化水素等の適当な溶媒中、約0℃〜100℃の温度
範囲で使用することが含まれる。
【0041】説明のために、活性化されたカルボキシル
化合物(IIIa)及び(IIIb)は、塩化アシルであると
上記で示したが、アシル化反応で使用されるこの活性化
されたカルボキシル化合物に、無水物なども加えてもよ
い。しかし、好ましいのは酸クロリドである。
【0042】式(I)の化合物の製造の別法において
は、ハロゲンで置換された、窒素含有の、芳香族複素環
化合物は、置換反応を容易に受けるという事実を利用と
する。環の窒素に隣接するクロロ又はブロモ置換基は、
強塩基の存在下で容易にアルキルヒドロキシ部分に置換
できる。例えば、式(V)で表される化合物は、zがヒ
ドロキシルである式(IV)の化合物で塩素を置換するこ
とにより、式(I)の化合物へと変換できる。
【化9】
【0043】ベンゾ[b]チオフェン(式(II))の、
クロロで置換された窒素複素環カルボン酸の活性化され
たカルボキシ部分、例えば酸クロリドによる、上記フリ
ーデル−クラフツ条件下でのアシル化によって、式
(V)の化合物を製造する。この変換の例を製造例3に
記載する。
【0044】ピリジン化合物の合成のための上記の化学
反応の順序を、ピリダジン、ピリミジン、及びピラジン
から誘導されるような、複素環を含む本願発明の他の化
合物の製造のために使用する。この合成のための出発物
質は、当業者に知られているものであり、例えば、2−
クロロ−5−カルボキシ−ピリダジンの合成は、“The
Chemistry of Heterocyclic Compound,Pyridazine
s”,Ed.Castle R.N.,John Wiley & Sons,NY
C,p.432−433に;2−クロロ−5−シアノピリミジン
の合成は、J.Org.Chem.,29,p.1740に;2−カルボ
キシ−5−クロロピリミジンの合成は、Collect.Czec
h.Chem.Comm.,37,p.1721等に記載されている。式
(I)の化合物を得るために、これらの化合物を上記に
概説した化学反応にいかにして使用し得るかは、有機化
学の分野の当業者には明らかであろう。
【0045】Yがカルビノール又はメチレンである式
(I)で表される他の化合物は、上記方法によって得ら
れた化合物のカルボニル基を、カルビノールに還元し、
所望によりさらにメチレンに還元することによって製造
し得る。カルボニル基のこのような還元は、段階的に又
はカルボニルからメチレンへと1段階で行うことができ
る。
【0046】Yが−CH(OH)−である本発明の化合
物を得るために、塩化炭素、テトラヒドロフラン、エー
テル等の適当な溶媒中、約0℃〜30℃の温度範囲で、
カルボニル化合物をLiAlH4、NaBH4などで還元す
る。
【0047】このような還元により得られるカルビノー
ル基を、トリフルオロ酢酸等の強酸を加えた塩化メチレ
ン又はTHFのような適当な溶媒中、室温で、シラン
類、例えばトリエチルシランを作用させることによって
さらにメチレンに還元してもよい。
【0048】あるいは、プロピルベンゼンのような高沸
点溶媒中、還流温度で、LiAlH4を用いることによっ
てカルボニル化合物を直接メチレンに還元してもよい。
【0049】当業者が本発明を実施できるようにするた
めに、以下の説明のための例を記載する。しかし、これ
らの例は、単に説明のためのものであって、特許請求の
範囲によって定義される本発明の範囲の限定として理解
されるべきではない。
【0050】
【実施例】製造例1 [2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒドロキシベ
ンゾ[b]チエン−3−イル][2−[2−(1−ピペ
リジニル)エトキシ]ピリジン−5−イル]メタノンの
製造 [2−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシベンゾ
[b]チエン−3−イル][2−[2−(1−ピペリジ
ニル)エトキシ]ピリジン−5−イル]メタノン(1.
8g,3.58mmol)をジクロロエタン20mLに溶解
し、濃BCl33.1mL(35.8mmol)を加えた。反応
混合物を窒素雰囲気下、室温で48時間撹拌した。反応
をMeOH5mLでクエンチし、反応物を1時間撹拌し
た。反応物の容量を蒸発により元の容量の半分にし、C
HCl3で始めCHCl3−MeOH(9:1)(v/v)
で終わる直線勾配により溶出するシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにかけた。所望の画分をTLCにより決
定し、集め、蒸発乾固した。粗製物を再び、CHCl3
MeOH(19:1)で溶出するシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーにかけた。標題の化合物540mgを黄
橙色の非晶質の固体として得た。 プロトン核磁気共鳴スペクトル:目的の構造に合致 MS:m/e=475(M+)FD
【0051】製造例2 [2−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシベンゾ
[b]チエン−3−イル][2−[2−(1−ピペリジ
ニル)エトキシ]ピリジン−5−イル]メタノンの製造 [2−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシベンゾ
[b]チエン−3−イル][2−クロロピリジン−5−
イル]メタノン(1g,2.44mmol)をベンゼン10
mLに溶解し、2−ヒドロキシエチル−1−ピペリジン
950mg(7.32mmol)を加えた。反応混合物にナト
リウム85mg(3.7mmol)を加え、この反応物を窒素
雰囲気下、室温で、ナトリウムがすべて溶解するまで撹
拌した。反応物を70℃で2時間半加熱した後、冷却し
た。この反応溶液にEtOAc150mLを加え、この反
応物を飽和Na2CO3水溶液で3回洗浄した。有機層を
分離し、蒸発乾固した。粗製物を、CHCl3で始めCH
Cl3−MeOH(19:1)で終わる直線勾配により溶
出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけた。
所望の画分をTLCにより決定し、集め、蒸発乾固し
た。標題の化合物を黄色の非晶質の固体として得た。 プロトン核磁気共鳴スペクトル:目的の構造に合致
【0052】製造例3 [2−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシベンゾ
[b]チエン−3−イル][2−クロロピリジン−5−
イル]メタノンの製造 2−(メトキシフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]
チオフェン(7.8g,29mmol)をジクロロメタン2
50mLに溶解した。この溶液に、ジクロロメタン20
mL中の(製造例4より得た)2−クロロ−5−カルボ
キシクロロピリジンを加えた。AlCl331g(232m
mol)を、6回に分け、1時間かけてこの反応物に加え
た。反応物を窒素雰囲気下、3時間半室温に置いた。反
応物を氷に注いでクエンチし、有機層を分離した。有機
層を飽和Na2CO3水溶液500mLで3回洗浄し、無水
Na2SO4を通す濾過により乾燥し、蒸発乾固した。粗
製物を、EtOAc−ヘキサン(1:9)で溶出するシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにかけた。所望の画
分をTLCにより決定し、集め、蒸発乾固した。標題の
化合物を黄色の粉末として得た。 プロトン核磁気共鳴スペクトル:目的の構造に合致 MS:m/e=409(M+)FD 元素分析(C2216ClNO3S): 計算値:C,64.47;H,3.9;N,3.42 実測値:C,64.77;H,4.01;N,3.16
【0053】製造例4 2−クロロ−5−カルボキシクロロピリジンの製造 2−ヒドロキシピリジン−5−カルボン酸(4g,29
mmol)をジクロロメタン150mL、SOCl250mL、
及びDMF5滴に溶解した。反応混合物を窒素雰囲気下
で16時間還流加熱した。反応混合物を蒸発させて、油
の固体を得、これ以上精製又は特徴付けることなしに使
用した(製造例3参照)。
【0054】試験方法 一般的な調製手順 本発明の方法を示す試験例においては閉経後モデルを使
用し、該モデルにおける循環脂質に及ぼす種々の処置の
効果を測定した。75日生存の雌性Sprague Dawley ラ
ット(体重範囲200〜225g)をチャールス・リバ
ー・ラボラトリーズ(Charles River Laboratories)
(ポーテージ(Portage),ミシガン州)から入手す
る。ラットをチャールス・リバー・ラボラトリーズで左
右の卵巣摘出する(OVX)かSham外科的手法に付
し、1週間後に輸送する。到着したら、ラットを金属製
の吊りかご1つにつき、3又は4匹のグループにして入
れ、一週間自由に餌(カルシウム含有量約0.5%)と
水を随意に飲食させる。最小相対湿度40%、室温2
2.2±1.7℃に維持する。室内の光周期は12時間明
転し、12時間暗転にする。
【0055】投与レジメ組織の採集 1週間順化させた後(従って卵巣摘出後2週間であ
る)、試験化合物の毎日の投与を開始する。特記しない
限り、17α−エチニル エストラジオール、又は試験
化合物を1%カルボキシメチルセルロース中の懸濁液と
してか又は20%シクロデキストリン中に溶解して経口
投与する。ラットに4日間毎日投与した。投与レジメに
次いでラットを計量し、ケタミン:キシラジン(2体
積:1体積)混合物で麻酔し、血液サンプルを心臓穿刺
により採取する。次いでCO2で窒息させてラットを屠
殺し、子宮を正中切開で切除して子宮の湿重量を測定す
る。
【0056】コレステロール分析 血液サンプルを室温で2時間凝固させ、3000rpm
で10分間遠心分離して血清を得る。血液コレステロー
ルはベーリンガー・マンハインム・ダイアグノスティッ
クス(Boehringer Mannheim Diagnostics)高性能コレ
ステロール分析を用いて測定する。簡単に述べると、コ
レステロールをコレスト−4−エン−3−オン及び過酸
化水素に酸化する。次に過酸化水素をペルオキシダーゼ
の存在下でフェノール及び4−アミノフェナゾンと反応
させ、p−キノン イミン 染料を生成させる。この染料
は分光光度計により500nmで測定する。次いで標準
曲線からコレステロール濃度を計算する。バイオメック
・オートメイテッド・ワークステーション(Biomek Aut
omated Workstation)により全分析は自動化されてい
る。
【0057】子宮好酸球ペルオキシダーゼ(EPO)分
酵素分析の時まで、子宮を4℃に保つ。次いで、0.0
05%トリトンX−100を含む50容量の50mMト
リス緩衝液(pH8.0)中で子宮をホモジナイズす
る。トリス緩衝液中の0.01%過酸化水素及び10m
M(終濃度)o−フェニレンジアミンを加えて、吸光度
の増加を450nmで1分間モニターする。子宮中の好
酸球の存在は、化合物のエストロゲン活性の指標であ
る。反応曲線の最初の直線部分から15秒間隔の最大速
度を測定する。
【0058】化合物の入手元 17α−エチニルエストラジオールは、シグマ・ケミカ
ル社(Sigma ChemicalCo.)(セントルイス,ミズーリ
州)から入手した。
【0059】高脂質血症:表1に示されたデータは、卵
巣除去したラット、17−α−エチニルエストラジオー
ル(EE2)で処置したラット、及び本発明のある化合
物で処置したラットの比較の結果を示す。EE2は、0.
1mg/kg/日で経口投与したとき、血清コレステロー
ルの減少をもたらすが、それは子宮に刺激的効果を及ぼ
し、その結果EE2子宮重量が卵巣除去したラットの子
宮重量に比べて実質的に増加した。エストロゲンに対す
るこの子宮の応答は当業者にはよく認識されている。
【0060】本発明の化合物は、卵巣除去されたラット
と比べて血清コレステロールを減少させただけでなく、
子宮重量の増加も最小限にした。当業者に公知のエスト
ロゲン性化合物と比較して、子宮重量に有害な影響を及
ぼすことなく、血清コレステロールを減少する利益は、
特異であり望ましいものである。
【0061】以下のデータに示した通り、子宮への好酸
球浸潤の応答を評価することによりエストロゲン性も評
価した。本発明の化合物は、卵巣除去されたラットの子
宮の支質層中に観察された好酸球の数に大きな増加をも
たらさなかった。EE2は、実質的なそして予想どおり
の好酸球浸潤の増加をもたらした。
【0062】表1に示されたデータは、各処置群につき
5〜6匹のラットの応答を反映している。
【表1】 a 17−α−エチニル−エストラジオール b 卵巣除去対照に対する子宮重量増加の% c 好酸球ペルオキシダーゼのVmax d 卵巣除去対照に対する血清コレステロールの減少 ★ p< .05
【0063】骨粗鬆症試験法 一般的な準備の後、以下、ラットを35日間毎日処置し
(1つの処置群につき6匹)、36日目に二酸化炭素窒
息により屠殺する。35日という期間は、本明細書中に
記載したように測定する骨密度を最大に減少させるには
十分である。屠殺の時に子宮を切除し、外部組織を切り
離し、完全な卵巣除去に伴うエストロゲンの欠乏を確認
するために、湿重量の測定の前に流体成分を排出する。
子宮の重量は卵巣除去に応答して約75%一律に減少す
る。次いで、子宮を10%の中性に緩衝化されたホルマ
リン中に置き、さらなる組織学的分析に付す。
【0064】右の大腿骨を切除し、遠位の骨幹端にデジ
タル化されたX線を照射し、画像分析プログラム(NI
Hイメージ)によって分析する。これらラットの脛骨に
近い面もまた、定量的なレントゲン断層写真術によって
スキャンする。上記の方法にしたがって、20%ヒドロ
キシプロピルβ−シクロデキストリン中の本発明の化合
物及びエチニルエストラジオール(EE2)を試験用ラ
ットに経口投与する。
【0065】総括すると、試験動物の卵巣除去は、自然
のままの、ビヒクルで処置した対照と比較して、大腿骨
密度に有意の減少をもたらす。経口投与したエチニルエ
ストラジオール(EE2)は、この損失を抑制するが、
この処置による子宮刺激の危険が常に存在する。本発明
の化合物は、一般に骨損失を用量依存的に抑制する。し
たがって、本発明の化合物は、閉経後症候群、特に骨粗
鬆症の処置に有用である。
【0066】MCF−7増殖分析 MCF−7胸腺癌細胞(ATCC HTB 22)を10
%(体積/体積)ウシ胎児血清(FBS)、L−グルタ
ミン(2mM)、ピルビン酸ナトリウム(1mM)、H
EPES(N−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジン−
N'−[2−エタンスルホン酸])(10mM)、非必
須アミノ酸及びウシインシュリン(1μg/ml)を添加
したMEM(最小必須培地、フェノールレッド−フリ
−,シグマ,セントルイス,ミズーリ州)(保存培地)
中で保存する。分析の10日前、MCF−7細胞を、1
0%FBSの代わりに、10%のデキストリンコートさ
れた木炭でストリップしたウシ胎児血清(DCC−FB
S)を添加した保存培地(分析培地)と交換し、中に蓄
えられているステロイドを放出させる。MCF−7細胞
を細胞分離培地(10mM HEPES及び2mM ED
TAを添加したCa++/Mg++を含まないHBSS(フ
ェノールレッド−フリー))を用いて保存フラスコから
取り出す。細胞を分析培地で2回洗浄し、80,000
細胞/mlに調整する。約100μl(細胞数8,00
0)を平底マイクロカルチャーウェル(コスター(Cost
ar)3596)に加え、5%CO2のインキュベーター
中、37℃で48時間培養して、細胞を移植後に付着さ
せ平衡させる。分析培地中で薬物又は希釈剤対照として
のDMSOの連続希釈をし、50μlを3つのマイクロ
カルチャーに移した後、50μlの分析培地を加えて最
終の体積を200μlにする。5%CO2のインキュベー
ター中、37℃でさらに48時間培養した後、マイクロ
カルチャーに三重水素を含むチミジン(1μCi/ウェ
ル)でパルスを4時間送る。培養細胞を−70℃で24
時間凍結し、解凍し、スケイトロン・セミオートマティ
ック・セル・ハーベスター(Skatron Semiautomatic Ce
ll Harvester)を用いてマイクロカルチャーを回収する
ことにより終了する。サンプルをウォーラック・ベータ
プレイス・βカウンター(Wallac BetaPlace β counte
r)を用いるリキッドシンチレーションによって計測す
る。製造例1の化合物は、IC50が10nMであり、M
CF−7細胞増殖の有効なインヒビターである。
【0067】DMBA−誘発性の乳房腫瘍の阻害 エストロゲン依存性の乳房腫瘍をハーラン・インダスト
リーズ(Harlan Industries)(インディアナポリス,
インディアナ州)から購入した雌性Sprague D
awley ラット中に発生させる。約55日齢でラッ
トに7,12−ジメチルベンズ[a]アントラセン(D
MBA) 20mgを1回経口投与する。DMBA投与か
ら約6週間後に、1週間毎に乳腺を触診し腫瘍の出現を
診た。1つ又はそれ以上の腫瘍が現れたら、各腫瘍の最
長と最短の直径を測定用カリパスで測定して測定値を記
録し、実験のためにラットを選択する。腫瘍の平均の大
きさが試験群の間で等しく分布するように処置群及び対
照群の種々の腫瘍の大きさを均一に分布させる。各実験
ごとの対照群及び試験群は5から9のラットからなる。
式(I)の化合物を2%アラビアゴム中での腹腔内注
射投与か又は経口投与のいずれかで投与する。経口投与
される化合物は、0.2mlのコーン油中に溶解させるか
又は懸濁させる。アラビアゴム及びコーン油の対照処置
を含む各処置は、各試験用ラットに毎日1回投与するこ
とにより行う。最初の腫瘍を測定し、試験用ラットを選
択した後、前記の方法によって1週間毎に腫瘍を測定す
る。動物の処置及び測定は3から5週間続け、腫瘍の最
終領域を決定する。各化合物及び対照処置について平均
の腫瘍領域の変化を測定する。
【0068】子宮線維症試験法 試験1 3〜20人の子宮線維症を有する女性に本発明の化合物
を投与する。投与する化合物の量は0.1〜1000mg
/日であり、投与期間は3ヶ月である。子宮線維症に対
する効果について投与の期間中、及び投与中止後3ヶ月
間女性を観察する。
【0069】試験2 試験1と同じ手順で投与期間を6ヶ月にする。
【0070】試験3 試験1と同じ手順で投与期間を1年にする。
【0071】試験4 A.モルモットにおける類線維腫の誘導 長期的なエストロゲン刺激を用いて性的に成熟したモル
モットにおける平滑筋腫を誘導する。モルモットにエス
トラジオールを1週間当たり3〜5回、2〜4ヶ月間も
しくは腫瘍が現れるまで注射によって投与する。本発明
の化合物又は賦形剤からなる投与を毎日3〜16週間行
った後、モルモットを屠殺して子宮を採取し、腫瘍退行
の分析を行う。
【0072】B.ヌードマウスへのヒト子宮類線維腫組
織の移植 ヒト平滑筋腫から採取した組織を性的に成熟した虚勢雌
性ヌードマウスの腹腔及び/又は子宮筋層へ移植する。
体外移植組織の成育を誘導するために外因エストロゲン
を与える。場合によっては、移植に先立って採取した腫
瘍細胞をインビトロで培養する。胃洗浄により本発明の
化合物又は賦形剤からなる投与を毎日3〜16週間行
い、移植組織を取り出して成長又は退行を測定する。屠
殺の際に子宮を採取し、器官の状態を調べる。
【0073】試験5 A.ヒト子宮類線維腫組織を採取し、初代非形質転換培
養としてインビトロで維持する。外科標本を、滅菌した
メッシュ又はふるいに押し通すか、あるいは周囲の組織
から梳いてばらばらにして単細胞の懸濁液を調製する。
細胞を血清10%及び抗生物質を含む培地中で維持す
る。エストロゲン存在下と非存在下での成育速度を測定
する。細胞を、補体成分C3を生成する能力、及び成長
因子及び成長ホルモンに対する応答に関して分析する。
プロゲスチン、GnRH、本発明化合物及び賦形剤での
処理後のインビトロ培養の増殖応答を調べる。ステロイ
ドホルモン受容体のレベルを週ごとに分析し、重要な細
胞特性がイン ビトロで維持されているかどうか調べ
る。組織は5〜25人の患者から得たものを使用する。
上記試験のうち少なくとも1つにおける活性は、本発明
化合物が子宮類線維腫の治療において効力を有すること
を示している。
【0074】子宮内膜炎試験法 試験1及び2では、体外移植子宮内膜炎組織の増殖に対
する本発明化合物の14日及び21日投与の効果を試験
することができる。試験1 12〜30匹の成体CD系雌性ラットを試験用動物とし
て使用する。ラットを同数の3つの群に分ける。全ラッ
トの発情周期を監視する。発情前期の日に各雌性ラット
を外科的に手術する。各群の雌性ラットは左の子宮角を
切除し、正方形の小片に切断し、この小片を腸間膜の血
流に隣接する様々な部位に緩く縫合する。さらに、第2
群のラットは卵巣を切除する。手術の翌日、第1及び第
2群のラットに水を腹腔内に14日間注入し、第3群の
ラットには体重1kg当たり1.0mgの本発明化合物を
腹腔内に同じ期間注入する。14日間処置した後、各ラ
ットを屠殺し、適用できる子宮内膜炎体外移植組織、副
腎、残存している子宮、及び卵巣を切除し、組織学的試
験のために調製する。卵巣及び副腎は計量する。
【0075】試験2 12〜30匹の成体CD系雌性ラットを被験動物として
使用する。ラットを同数の2つの群に分ける。全ラット
の発情周期を監視する。発情前期の日に各雌性ラットを
外科的に手術する。各群の雌性ラットは左の子宮角を切
除し、正方形の小片に切断し、この小片を腸間膜の血流
に隣接する様々な部位に緩く縫合する。手術後約50日
に、第1群のラットに水を腹腔内に21日間注入し、第
2群のラットには体重1kg当たり1.0mgの本発明化
合物を腹腔内に同じ期間注入する。21日間処置した
後、各ラットを屠殺し、子宮内膜炎体外移植組織及び副
腎を切除して計量する。体外移植組織は増殖の指標とし
て測定する。発情周期を監視する。
【0076】試験3 A.子宮内膜炎の外科的導入 子宮内膜炎組織を自己移植してラット及び/又はウサギ
に子宮内膜炎を導入する。生殖能力が成熟している雌性
ラットの左右の卵巣を摘出し、エストロゲンを体外から
投与し、特定かつ一定のホルモンレベルに維持する。自
己の子宮内膜組織を、5〜150匹の動物の腹膜に移植
し、体外移植組織の増殖をエストロゲンで誘導する。本
発明化合物からなる処置は、毎日の胃洗浄により3〜1
6週間行い、移植片を取り出して成長又は退行を測定す
る。屠殺の際に無傷の子宮角を採取し子宮内膜炎の状態
を調べる。
【0077】B.ヒト子宮内膜炎組織のヌードマウスへ
の移植 ヒト子宮内膜炎病巣の組織を性的に成熟した虚勢雌性ヌ
ードマウスの腹腔に移植する。外因性のエストロゲンを
投与し、体外移植組織の成長を誘導する。場合によって
は採取した子宮内膜炎細胞を移植に先立ってインビトロ
で培養する。本発明化合物からなる処置は、毎日の胃洗
浄により3〜16週間行い、移植片を取り出して成長又
は退行を測定する。屠殺の際に子宮を採取し、元の子宮
内膜炎の状態を調べる。
【0078】試験4 A.ヒト子宮内膜炎病巣の組織を採取し、初代非形質転
換培養としてインビトロで維持する。外科標本を滅菌し
たメッシュ又はふるいに押し通すか、梳いて周囲の組織
から分離して単細胞の懸濁液を調製する。細胞を血清1
0%及び抗生物質を含む培地中で維持する。エストロゲ
ン存在下と非存在下での成育速度を測定する。細胞を、
補体成分C3を生成する能力、及び成長因子及び成長ホ
ルモンに対する応答に関して分析する。プロゲスチン、
GnRH、本発明化合物及び賦形剤での処理後のインビ
トロ培養物の増殖応答を調べる。ステロイドホルモン受
容体のレベルを週ごとに分析し、重要な細胞特性がイン
ビトロで維持されているかどうか調べる。組織は5〜2
5人の患者から得たものを使用する。上記試験のうち少
なくともいずれかにおける活性は、本発明化合物が子宮
内膜炎の治療において有用であることを示している。
【0079】大動脈平滑筋細胞の増殖/再狭窄の抑制検
定法 本発明の化合物は大動脈平滑筋細胞の増殖を抑制する能
力を有する。この能力はウサギ大動脈から採取した培養
平滑筋細胞を用い、増殖をDNA生合成の測定によって
決定して示すことができる。細胞はロス(Ross),ジャ
ーナル・オブ・セル・バイオロジー(J.Cell.Bi
o.),50巻,172頁,(1971年)に記載の外植
法によって得る。細胞は96ウェルのマイクロタイター
プレートに5日間培養する。培養細胞は融合し、成育は
停止する。次に0.5〜2%血小板欠乏血漿、2mM
L−グルタミン、100U/mlペニシリン、100mg
/mlストレプトマイシン、1mC/ml 3H−チミジ
ン、20ng/ml 血小板−誘導成長因子、及び種々の
濃度の本発明の化合物を含むダルベッコ(Dulbecco)改
良イーグル(Eagle)培地(DMEM)に細胞を移す。
本発明化合物のストック溶液をジメチルスルホキシド中
で調製し、上記分析培地中で適当な濃度(0.01〜3
0mM)に希釈する。次いで細胞をCO2 5%、空気9
5%の下、37℃で24時間培養する。24時間後、細
胞をメタノール中で固定する。ボーニン(Bonin)ら,
エクスペリメンタル・セル・リサーチ(Exp.Cell Re
s.),181巻,475〜482頁 ,(1989年)に
記載の通り、DNAに取り込まれた3H−チミジンをシ
ンチレーション計測によって測定する。
【0080】本発明の化合物による大動脈平滑筋細胞の
増殖の抑制はさらに、指数的に増殖する細胞における化
合物の効果を測定することによって示される。ウサギ大
動脈から採取した平滑筋細胞を10%ウシ胎児血清、2
mM L−グルタミン、100U/mlペニシリン、1
00mg/ml ストレプトマイシンを含むDMEMの1
2ウェル組織培養プレートに植種する。24時間後、細
胞は付着し、培地を10%血清、2mM L−グルタミ
ン、100U/mlペニシリン、100mg/mlストレ
プトマイシン、及び所望の濃度の本発明化合物を含むD
MEMに置き換える。細胞を4日間成育させ、トリプシ
ンで処理してZM−コールターカウンターを用いて各培
地の細胞数を計数する。上記分析における活性は、本発
明化合物が再狭窄の治療に対して有効であることを示し
ている。
【0081】本発明はまた、式(I)の化合物を使用す
る前記の方法を含んでなり、さらに効果的な量のエスト
ロゲン又はプロゲスチンを女性に投与することを含んで
なる、女性の閉経後症候群を緩和する方法を提供する。
これらの処置は、本発明の化合物がエストロゲン又はプ
ロゲスチンの望ましくない副作用を阻害しながら、患者
は各医薬の恩恵を受けるので、骨粗鬆症の処置及び血清
コレストロールの低下に特に有用である。閉経後いずれ
かの試験におけるこれらの複合処置の活性は、女性の閉
経後の症状を緩和するのにこの複合処置が有用であるこ
とを以下に示している。
【0082】様々な形態のエストロゲン及びプロゲスチ
ンが商業的に入手可能である。エストロゲンをベースと
する薬剤には、例えばエチニルエストロゲン(0.01
〜0.03mg/日)、メストラノール(0.05〜0.1
5mg/日)、及びプレマリン(登録商標)(Wyeth-Aye
rst;0.3〜2.5mg/日)のような結合型エストロゲ
ンホルモンが含まれる。プロゲスチンをベースとする薬
剤には、例えばプロベラ(登録商標)(アップジョン
(Upjohn);2.5〜10mg/日)のようなメドロキシ
プロゲステロン、ノルエチルノドレル(1.0〜10.0
mg/日)、及びノルエチンドロン(0.5〜2.0mg/
日)が含まれる。好ましい、エストロゲンをベースとす
る化合物はプレマリンであり、ノルエチルノドレル及び
ノルエチンドロンは好ましいプロゲスチンをベースとす
る薬剤である。
【0083】各エストロゲン及びプロゲスチンをベース
とする薬剤の投与の方法は、当業者に公知の方法と一致
する。本発明の方法の大部分は、式(I)の化合物を1
日に1から3回継続的に投与する。しかし、周期的治療
は子宮内膜炎の処置に特に有用であり得、又は病気の痛
みの発作の時に緊急に使用し得る。再狭窄の場合は、治
療は血管形成術のような医学的処置の後の短期間(1〜
6ヶ月)に限定してもよい。
【0084】本明細書中に使用される「効果的な量」な
る用語は、本明細書中に記載した様々な病理学的状態の
病状を緩和することが可能である式(I)の化合物の量
を意味する。本発明に従って投与される化合物の具体的
な投与量は、勿論、例えば投与する化合物、投与経路、
患者の状態、治療している病理学的状態を含む、その症
例を取り巻く個々の状況によって決定する。典型的な1
日の投与量は、非毒性投与レベルである約0.1mg〜
約1000mg/日の本発明の化合物を含み、より好ま
しくは、約20mg〜約200mg/日であろう。
【0085】本発明の化合物は、広範囲の有機及び無機
の酸との薬学的に許容し得る酸及び塩基の付加塩を形成
し、薬化学においてしばしば使用される生理学的に許容
し得る塩を含む。このような塩もまた、本発明の一部を
構成する。このような塩の形成に使用される典型的な無
機の酸には、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、
硫酸、リン酸、次リン酸などが含まれる。脂肪族のモノ
及びジカルボン酸、フェニル置換されたアルカン酸、ヒ
ドロキシアルカン酸及びヒドロキシアルカン二酸、芳香
族の酸、脂肪族及び芳香族のスルホン酸などの有機の酸
から誘導される塩もまた使用し得る。従って、このよう
な薬学的に許容し得る塩には酢酸塩、フェニル酢酸塩、
トリフルオロ酢酸塩、アクリル酸塩、アスコルビン酸
塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、ジニトロ安息香酸
塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、メチ
ル安息香酸塩、o−アセトキシ安息香酸塩、ナフタレン
−2−安息香酸塩、臭化物、イソ酪酸塩、フェニル酪酸
塩、β−ヒドロキシ酪酸塩、ブチン−1,4−二酸塩、
ヘキシン−1,4−二酸塩、カプリン酸塩、カプリル酸
塩、塩化物、ケイ皮酸塩、クエン酸塩、ギ酸塩、フマル
酸塩、グリコール酸塩、ヘプタン酸塩、馬尿酸塩、乳酸
塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、ヒドロキシマレイン酸
塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メシラート、ニコチン
酸塩、イソニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、フタル
酸塩、テレフタル酸塩、リン酸塩、リン酸一水素塩、リ
ン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、プロピオ
ル酸塩、プロピオン酸塩、フェニルプロピオン酸塩、サ
リチル酸塩、セバシン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸
塩、硫酸塩、重硫酸塩、ピロ硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫
酸塩、スルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−ブロ
モフェニルスルホン酸塩、クロロベンゼンスルホン酸
塩、エタンスルホン酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホ
ン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホ
ン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩、p−トルエン
スルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、酒石酸塩などが
含まれる。好ましい塩は塩酸塩である。
【0086】薬学的に許容し得る酸の付加塩は、典型的
には式(I)の化合物を等モル又は過剰量の酸と反応さ
せることによって形成する。反応成分は一般に、ジエチ
ルエーテル又はベンゼンなどの相互溶媒中で混合する。
塩は普通、約1時間から10日以内に溶液から沈殿し、
濾過によって分離するか又は慣用の方法によって溶媒を
除去し得る。
【0087】塩の形成に一般的に使用する塩基には、水
酸化アンモニウム及びアルカリ及びアルカリ土類金属の
水酸化物、炭酸塩、並びに脂肪族であり第1級、第2級
及び第3級のアミン、芳香族のジアミンが含まれる。付
加塩の製造に特に有用な塩基には、水酸化アンモニウ
ム、炭酸カリウム、メチルアミン、ジエチルアミン、エ
チレンジアミン及びシクロヘキシルアミンが含まれる。
【0088】薬学的に許容し得る塩は一般に、それらが
由来する化合物と比較すると溶解度が増大しており、し
たがってより容易に液剤又はエマルジョン剤にすること
ができることが多い。
【0089】ピペリジノ環等の塩基性の基を有する医薬
の投与のおいては慣習であるように、酸の付加塩の形態
で式(I)の化合物を投与することが一般に好ましい。
経口投与によるこのような化合物の投与も有用である。
このような目的のために、以下の経口投与の剤型は有用
である。
【0090】本発明の化合物は、口腔、直腸、経皮、皮
下、静脈、筋肉、及び鼻腔を含む様々な経路で投与する
ことができる。これらの化合物を好ましくは、投与に先
立って製剤にし、その選択は関与する医師により決定さ
れるであろう。したがって、本発明の別の態様は、式
(I)の化合物、又はその薬学的に許容し得る塩の効果
的な量を含んでなり、場合により効果的な量のエストロ
ゲン又はプロゲスチン、及び薬学的に許容し得る担体、
希釈剤、又は賦形剤を含む医薬組成物である。
【0091】このような製剤中、全活性成分は製剤の重
量の0.1%〜99.9%を構成する。「薬学的に許容し
得る」なる用語は、担体、希釈剤、賦形剤及び塩が、製
剤の他の成分と適合しなければならず、製剤の受容体に
対して有毒であってはならないということを意味する。
【0092】本発明の医薬組成物は、よく知られてい
る、容易に入手できる材料を用いて、当業者に公知の方
法によって製造し得る。例えば、式(I)の化合物は、
エストロゲン又はプロゲスチン化合物を加えるか又は加
えないで、一般的な添加剤、希釈剤、又は担体と共に調
剤することができ、錠剤、カプセル剤、懸濁剤、散剤な
どに形成することができる。このような製剤に適当な添
加剤、希釈剤、及び担体の例には次のものが含まれる:
デンプン、糖類、マンニトール及びケイ酸誘導体などの
賦形剤及び展開剤、カルボキシメチルセルロース及び他
のセルロース誘導体、アルギン酸塩、ゼラチン、及びポ
リビニル−ピロリドンなどの結合剤、グリセリンなどの
湿潤剤、炭酸カルシウム及び重炭酸ナトリウムなどの崩
壊剤、パラフィンなどの溶出遅延剤、第四級アンモニウ
ム化合物などの吸収促進剤、セチルアルコール、グリセ
リンモノステアラートなどの界面活性剤、カオリン及び
ベントナイトなどの吸着担体、タルク、ステアリン酸カ
ルシウム及びステアリン酸マグネシウム、及び固体のポ
リエチルグリコールなどの滑沢剤。
【0093】本発明の化合物はまた、便利な経口投与の
ためのエリキシル剤又は溶液剤、あるいは、例えば筋
肉、皮下又は静脈経路による非経口投与に適当な液剤と
して調剤することができる。さらに本発明の化合物は、
薬物を持続的に解離する剤型などの製剤によく適合す
る。特定の生理学的場所においてのみ、又は好ましくは
特定の生理学的場所において、できるだけ一定期間活性
成分を放出するように医薬組成物を構成することができ
る。例えば高分子物質又はワックス類でコーティング、
薬袋、及び保護マトリックスを製造し得る。
【0094】式(I)の化合物は一般に、単独で又は本
発明の薬学的成分と組み合わせて便利な製剤として投与
されよう。次の製剤例は単なる例示であって本発明の範
囲の限定を意図するものではない。
【0095】製剤例 次の製剤において、「活性成分」なる用語は式(I)の
化合物、又はその塩又は溶媒和物を意味する。製剤1 :ゼラチンカプセル 硬質ゼラチンカプセルは次の成分を用いて製造する。 成 分 量(mg/カプセル) 活性成分 0.1−1000 デンプン(NF:米国国民医薬品集) 0− 650 デンプン(流動性粉末) 0− 650 シリコーン油 350センチストーク 0− 15 上記の製剤は、与えられた合理的な変更に応じて変化さ
せてもよい。錠剤は次の成分を用いて製造する。
【0096】製剤2 :錠剤 成 分 量(mg/錠剤) 活性成分 2.5−1000 微晶性セルロース 200− 650 二酸化ケイ素(ヒューム) 10− 650 ステアリン酸 5− 15 成分を混合し、圧縮して錠剤を形成する。あるいは、各
製剤中に活性成分を25−1000mg含有する錠剤を
次のように製造する。
【0097】製剤3 :錠剤 成 分 量(mg/錠剤) 活性成分 25−1000 デンプン 45 微晶性セルロース 35 ポリビニルピロリドン(10%水溶液) 4 ナトリウムカルボキシメチルセルロース 4.5 ステアリン酸マグネシウム 0.5 タルク 1 活性成分、デンプン及びセルロースをNo.45メッシュ
U.S.シーブに通し、十分に混合する。この粉末とポリ
ビニルピロリドンの溶液を混合し、No.14メッシュ
U.S.シーブに通す。得られた顆粒を50〜60℃で乾
燥し、No.18メッシュU.S.シーブに通す。あらかじ
めNo.60メッシュU.S.シーブに通したナトリウムカ
ルボキシメチルセルロース、ステアリン酸マグネシウ
ム、及びタルクを顆粒に加え、混合した後、打錠機で圧
縮して錠剤を得る。各製剤の5mL用量中に薬物を0.1
〜1000mg含有する懸濁剤を次のように製造する。
【0098】製剤4 :懸濁剤 成 分 量(mg/5ml) 活性成分 0.1−1000mg ナトリウムカルボキシメチルセルロース 50mg シロップ 1.25mg 安息香酸溶液 0.10mL 香料 q.v. 着色料 q.v. 精製水を加えて5mlとする 薬物をNo.45メッシュU.S.シーブに通し、ナトリウ
ムカルボキシメチルセルロース及びシロップと混合して
なめらかなペーストにする。安息香酸溶液、香料、及び
着色料を少量の水で希釈し、撹拌しながら加える。次い
で、水を加えて必要な体積にする。次の成分を含むエア
ロゾル溶液を製造する。
【0099】製剤5 :エアロゾル剤 成 分 量(重量%) 活性成分 0.25 エタノール 25.75 プロペラント22(クロロジフルオロメタン) 70.00 活性成分をエタノールと混合し、この混合物を一部のプ
ロペラント22に加え、−30℃に冷却して充填機に移
す。次いで必要量をステンレススチールの容器に入れて
残りのプロペラントで希釈する。次にバルブユニットを
この容器に取り付ける。坐剤は次のように製造する。
【0100】製剤6 :坐剤 成 分 量(mg/坐剤) 活性成分 250 飽和脂肪酸グリセリド 2,000 活性成分をNo.60メッシュU.S.シーブに通して、あ
らかじめ必要最小限の加熱で融解した飽和脂肪酸グリセ
リドに懸濁する。次いでこの混合物を公称容量2gの坐
剤用の型に入れ、冷却する。次のように静脈製剤を製造
する。
【0101】製剤7 :静脈内投与用液剤 成 分 量 活性成分 50mg 等張食塩水 1,000mL 上記成分の溶液を患者に1分間に約1mLの速度で静脈
内投与する。
【0102】製剤8 :配合カプセル I 成 分 量(mg/カプセル) 活性成分 50 プレマリン 1 アビセル pH 101 50 デンプン 1500 117.50 シリコーン油 2 Tween 80 0.50 Cab−O−Sil 0.25
【0103】製剤9 :配合カプセル II 成 分 量(mg/カプセル) 活性成分 50 ノルエチルノドレル 5 アビセル pH 101 82.50 デンプン 1500 90 シリコーン油 2 Tween 80 0.50
【0104】製剤10 :配合錠剤 成 分 量(mg/錠剤) 活性成分 50 プレマリン 1 コーンスターチ NF 50 ポビドン,K29-32 6 アビセル pH 101 41.50 アビセル pH 102 136.50 クロスポビドン XL10 2.50 ステアリン酸マグネシウム 0.50 Cab−O−Sil 0.50
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/445 ABJ A61K 31/445 ABJ C07D 333/56 C07D 333/56 409/06 213 409/06 213 (72)発明者 ケナン・ジョゼフ・ファヘイ アメリカ合衆国46268インディアナ州イン ディアナポリス、バード・ブランチ・ドラ イブ5047番

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 [式中、R1は、水素、ヒドロキシ、C1−C4アルコキ
    シ、−OC(O)O(C1−C6アルキル)、−OC
    (O)(C1−C6アルキル)、−OC(O)Ar(式
    中、Arは場合により置換されているフェニルであ
    る)、及び−OSO2(C4−C6直鎖アルキル)よりな
    る群から選択されるものであり;R2は、水素、クロ
    ロ、ブロモ、ヒドロキシ、C1−C4アルコキシ、−OC
    (O)O(C1−C6アルキル)、−OC(O)(C1
    6アルキル)、−OC(O)Ar(式中、Arは場合に
    より置換されているフェニルである)、及び−OSO2
    (C4−C6直鎖アルキル)よりなる群から選択されるも
    のであり;R3及びR4は、独立にC1−C4アルキルから
    選択されるか、又はそれらが結合している窒素原子と共
    にピペリジノ、ピロリジノ、及びヘキサメチレンイミノ
    からなる群から選択される環を形成し;Xは、 【化2】 よりなる群から選択されるものであり;Yは、−CO
    −、−CHOH−、及び−CH2−よりなる群から選択
    されるものである]で表される化合物又はその薬学的に
    許容し得る塩。
  2. 【請求項2】 [2−(4−ヒドロキシフェニル)−6
    −ヒドロキシベンゾ[b]チエン−3−イル][2−
    [2−(1−ピペリジニル)エトキシ]ピリジン−5−
    イル]メタノン、[2−(4−ヒドロキシフェニル)−
    6−ヒドロキシベンゾ[b]チエン−3−イル][3−
    [2−(1−ピペリジニル)エトキシ]ピリジン−6−
    イル]メタノン [2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒドロキシベ
    ンゾ[b]チエン−3−イル][2−[2−(1−ピペ
    リジニル)エトキシ]ピリミジン−5−イル]メタノ
    ン、[2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒドロキ
    シベンゾ[b]チエン−3−イル][5−[2−(1−
    ピペリジニル)エトキシ]ピリミジン−2−イル]メタ
    ノン、[2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒドロ
    キシベンゾ[b]チエン−3−イル][2−[2−(1
    −ピペリジニル)エトキシ]ピラジン−5−イル]メタ
    ノン、[2−(4−ヒドロキシフェニル)−6−ヒドロ
    キシベンゾ[b]チエン−3−イル][2−[2−(1
    −ピペリジニル)エトキシ]ピリダジン−5−イル]メ
    タノンよりなる群から選択される請求項1の化合物又は
    その薬学的に許容し得る塩。
  3. 【請求項3】 請求項1の化合物又はその薬学的に許容
    し得る塩を、薬学的に許容し得る担体、希釈剤又は添加
    剤と組み合わせて含有する医薬組成物。
JP9056344A 1996-03-12 1997-03-11 複素環で置換されたベンゾチオフェン化合物及び該化合物を含有する組成物 Pending JPH101479A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US1329196P 1996-03-12 1996-03-12
US60/013291 1997-02-07
US08/797,543 US5688796A (en) 1996-03-12 1997-02-07 Heterocyclic substituted benzothiophenes, compositions, and methods
US08/797543 1997-02-07

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH101479A true JPH101479A (ja) 1998-01-06

Family

ID=26684656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9056344A Pending JPH101479A (ja) 1996-03-12 1997-03-11 複素環で置換されたベンゾチオフェン化合物及び該化合物を含有する組成物

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5688796A (ja)
JP (1) JPH101479A (ja)
CA (1) CA2199351A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006507215A (ja) * 2002-02-22 2006-03-02 バイエル・フアーマシユーチカルズ・コーポレーシヨン 過剰増殖性障害の処置に有用なベンゾフランおよびベンゾチオフェン誘導体
US10775092B2 (en) 2005-05-18 2020-09-15 Whirlpool Corporation Insulated ice compartment for bottom mount refrigerator with controlled damper
US11098941B2 (en) 2005-01-03 2021-08-24 Whirlpool Corporation Refrigerator with a water and ice dispenser having an improved ice chute air seal

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6090843A (en) * 1997-08-11 2000-07-18 Eli Lilly And Company Benzothiophenes compounds which have useful pharmaceutical activity
US6187777B1 (en) 1998-02-06 2001-02-13 Amgen Inc. Compounds and methods which modulate feeding behavior and related diseases
ES2236536T3 (es) * 2001-05-22 2005-07-16 Eli Lilly And Company Derivados tetrahidroquinolino para la inhibicion de enfermedades asociadas con la privacion de estrogenos o con una respuesta fisiologica aberrante a estrogenos endogenos.
US7056931B2 (en) 2001-05-22 2006-06-06 Eli Lilly And Company 2-substituted 1,2,3,4-tetrahydroquinolines and derivatives thereof, compositions and methods

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3862232A (en) * 1963-07-03 1975-01-21 Upjohn Co 1-(p-hydroxyphenyl)-2-phenyl-6-(2-diethylaminoethoxy)-3,4-dihydronaphthalene and the salts thereof
US3293263A (en) * 1963-12-09 1966-12-20 Upjohn Co Diphenylbenzocycloalkenes
US3320271A (en) * 1964-06-01 1967-05-16 Upjohn Co 1, 2-diphenyl-3, 4-dihydronaphthalenes and 2, 3-diphenylindenes
GB1138163A (en) * 1965-05-21 1968-12-27 Bristol Myers Co Benzothiophene derivatives having anti-fertility properties
US4133814A (en) * 1975-10-28 1979-01-09 Eli Lilly And Company 2-Phenyl-3-aroylbenzothiophenes useful as antifertility agents
US4418068A (en) * 1981-04-03 1983-11-29 Eli Lilly And Company Antiestrogenic and antiandrugenic benzothiophenes
US4358593A (en) * 1981-04-03 1982-11-09 Eli Lilly And Company Process for preparing 3-(4-aminoethoxybenzoyl)benzo[b]thiophenes
US4380635A (en) * 1981-04-03 1983-04-19 Eli Lilly And Company Synthesis of acylated benzothiophenes
DE4117512A1 (de) * 1991-05-25 1992-11-26 Schering Ag 2-phenylbenzo(b)furane und -thiophene, verfahren zu deren herstellung und diese enthaltende pharmazeutische praeparate
JP3157882B2 (ja) * 1991-11-15 2001-04-16 帝国臓器製薬株式会社 新規なベンゾチオフエン誘導体
TW366342B (en) * 1992-07-28 1999-08-11 Lilly Co Eli The use of 2-phenyl-3-aroylbenzothiophenes in inhibiting bone loss
US5482949A (en) * 1993-03-19 1996-01-09 Eli Lilly And Company Sulfonate derivatives of 3-aroylbenzo[b]thiophenes
US5510357A (en) * 1995-02-28 1996-04-23 Eli Lilly And Company Benzothiophene compounds as anti-estrogenic agents

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006507215A (ja) * 2002-02-22 2006-03-02 バイエル・フアーマシユーチカルズ・コーポレーシヨン 過剰増殖性障害の処置に有用なベンゾフランおよびベンゾチオフェン誘導体
JP2010229152A (ja) * 2002-02-22 2010-10-14 Nipponex Inc 過剰増殖性障害の処置に有用なベンゾフランおよびベンゾチオフェン誘導体
US11098941B2 (en) 2005-01-03 2021-08-24 Whirlpool Corporation Refrigerator with a water and ice dispenser having an improved ice chute air seal
US10775092B2 (en) 2005-05-18 2020-09-15 Whirlpool Corporation Insulated ice compartment for bottom mount refrigerator with controlled damper

Also Published As

Publication number Publication date
US5688796A (en) 1997-11-18
CA2199351A1 (en) 1997-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5523309A (en) Benzofuran pharmaceutical compounds
JPH07258080A (ja) 血清中コレステロールの低下及び平滑筋細胞の増殖、再狭窄、エンドメトリオーシス、又は子宮のフィブロイド病の阻止に適した医薬組成物
JPH08268881A (ja) ナフチル化合物、その中間体、該ナフチル化合物を含有する医薬組成物
JPH10506392A (ja) ナフチル化合物、中間体、製法、組成物、および方法
JPH11511169A (ja) ベンゾチオフェン化合物
JPH10506112A (ja) ベンゾチオフェン化合物、組成物、および方法
US5552401A (en) 2-benzyl-3-arylbenzothiophenes
RU2167158C2 (ru) Производные нафталина или дигидронафталина, фармацевтическая композиция на их основе, способы лечения и промежуточные вещества
ES2210316T3 (es) Compuestos de benzofurano, composiciones y procedimientos.
EP0806420B1 (en) Benzothiophenes, formulations containing same, and methods
JPH11501929A (ja) 新規ナフチル医薬化合物
JP2000505455A (ja) ベンゾチオフエン類、それらを含む製剤、および方法
ES2205702T3 (es) Compuesto farmaceuticos de benzotiofeno.
JPH08268909A (ja) α−置換−1−ベンジルナフチル類
JPH101479A (ja) 複素環で置換されたベンゾチオフェン化合物及び該化合物を含有する組成物
JPH11504013A (ja) 新規な塩基性側鎖を有するベンゾチオフェン
EP0818453B1 (en) Benzothiophene compounds and methods of use
JPH08259560A (ja) リン含有ベンゾチオフェン類
JPH08269045A (ja) 3−ベンジル−ベンゾチオフェン類
US6432983B1 (en) Benzothiophene compounds intermediates processes and methods of use
JPH08283254A (ja) α−置換−3−ベンジル−ベンゾフラン類
EP0791590B1 (en) Benzothiophenes, and formulations and methods using same
GB2303628A (en) 5-Hydroxy- and 5-phenyl-substituted 1-[4-(aminoalkoxy)phenyl]-2-phenylbenzene derivatives for the treatment of post menopausal symptoms and intermediates
EP0801066A1 (en) Heterocyclic substituted benzothiophenes and pharmaceutical compositions
MXPA98009292A (en) Benzotiophenes, formulations that contain them, ymeto

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050607

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051101