JPH10146241A - 背筋を伸ばす椅子 - Google Patents
背筋を伸ばす椅子Info
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- JPH10146241A JPH10146241A JP32085396A JP32085396A JPH10146241A JP H10146241 A JPH10146241 A JP H10146241A JP 32085396 A JP32085396 A JP 32085396A JP 32085396 A JP32085396 A JP 32085396A JP H10146241 A JPH10146241 A JP H10146241A
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- chair
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Links
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- 210000001015 abdomen Anatomy 0.000 claims abstract description 24
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- 210000003127 knee Anatomy 0.000 claims description 21
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Landscapes
- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Special Chairs (AREA)
- Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】腰掛けた時、自然に背筋が伸びると共に、腰掛
けた姿勢を楽に保持することができる椅子を提供するこ
と。 【解決手段】臀部を下方から支える座部と、腰部を背後
から支える背もたれとを備えた椅子において、上記座部
を前方下方に傾斜できるようにすると共に、腹部を前方
から支える腹部支持手段により、前方下方に傾斜した座
部に腰掛けたときの身体の前滑りを防止するようにした
ことを特徴とする。
けた姿勢を楽に保持することができる椅子を提供するこ
と。 【解決手段】臀部を下方から支える座部と、腰部を背後
から支える背もたれとを備えた椅子において、上記座部
を前方下方に傾斜できるようにすると共に、腹部を前方
から支える腹部支持手段により、前方下方に傾斜した座
部に腰掛けたときの身体の前滑りを防止するようにした
ことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腰掛けた時に自然
に背筋が伸びて健康増進に役立つようにした椅子に関す
るものである。
に背筋が伸びて健康増進に役立つようにした椅子に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】腰掛けた時に自然に背筋が伸びて健康増
進に役立つようにした椅子については、実開昭59−1
64556号公報や実開昭62−188252号公報、
あるいは実開平3−60556号公報に開示されてい
る。
進に役立つようにした椅子については、実開昭59−1
64556号公報や実開昭62−188252号公報、
あるいは実開平3−60556号公報に開示されてい
る。
【0003】上記実開昭59−164556号公報に
は、前方下方に傾斜した座部と後方下方に傾斜した膝当
てとを備えた椅子が記載されている。この椅子は、腰掛
けた時、前傾状態の座部で臀部を支えると共に、その時
の身体の前滑りを、上記膝当てに膝を当てることによっ
て防止するようにしたものである。
は、前方下方に傾斜した座部と後方下方に傾斜した膝当
てとを備えた椅子が記載されている。この椅子は、腰掛
けた時、前傾状態の座部で臀部を支えると共に、その時
の身体の前滑りを、上記膝当てに膝を当てることによっ
て防止するようにしたものである。
【0004】また、上記実開昭62−188252号公
報には、前方下方に可変的に傾斜可能な座部を備えた椅
子が記載されている。この椅子は、腰掛けた時、前傾状
態の座部で臀部を支えると共に、その時の身体の前滑り
を、床面に膝をつけることによって防止するようにした
ものである。
報には、前方下方に可変的に傾斜可能な座部を備えた椅
子が記載されている。この椅子は、腰掛けた時、前傾状
態の座部で臀部を支えると共に、その時の身体の前滑り
を、床面に膝をつけることによって防止するようにした
ものである。
【0005】また、上記実開平3−60556号公報に
は、前方下方に可変的に傾斜可能な座部と後方下方に可
変的に傾斜可能な膝当てとを備えた椅子が記載されてい
る。この椅子は、座部と膝当ての傾斜角度がそれぞれ可
変であるほかは、上記実開昭59−164556号公報
の椅子と同様である。
は、前方下方に可変的に傾斜可能な座部と後方下方に可
変的に傾斜可能な膝当てとを備えた椅子が記載されてい
る。この椅子は、座部と膝当ての傾斜角度がそれぞれ可
変であるほかは、上記実開昭59−164556号公報
の椅子と同様である。
【0006】上記いずれの公報に記載の椅子も、座部を
前方下方に傾斜させることにより、腰掛けた時に自然に
背筋を伸ばすことができるようになっている。
前方下方に傾斜させることにより、腰掛けた時に自然に
背筋を伸ばすことができるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
開昭62−188252号公報に記載の椅子は、腰掛け
た時にかなり不自然な姿勢となり、その姿勢を保持する
ためには緊張せざるを得ない。その結果、余分な筋肉を
使うため、背筋を伸ばすという本来の目的が十分に達成
されない欠点がある。
開昭62−188252号公報に記載の椅子は、腰掛け
た時にかなり不自然な姿勢となり、その姿勢を保持する
ためには緊張せざるを得ない。その結果、余分な筋肉を
使うため、背筋を伸ばすという本来の目的が十分に達成
されない欠点がある。
【0008】これに対して、上記実開昭59−1645
56号公報および実開平3−60556号公報に記載の
椅子は、いずれも膝当てで前方へ移動する体重を支える
ことができる。そのため、姿勢保持について上記実開昭
62−188252号公報の椅子よりも多少改善されて
はいるが、それでもまだ十分に楽な姿勢とは言えない。
従って、余分な筋肉を使うため、背筋を伸ばすという本
来の目的が十分に達成されない。
56号公報および実開平3−60556号公報に記載の
椅子は、いずれも膝当てで前方へ移動する体重を支える
ことができる。そのため、姿勢保持について上記実開昭
62−188252号公報の椅子よりも多少改善されて
はいるが、それでもまだ十分に楽な姿勢とは言えない。
従って、余分な筋肉を使うため、背筋を伸ばすという本
来の目的が十分に達成されない。
【0009】本発明は、このような欠点を解消するため
になされたもので、その目的は、腰掛けた時、自然に背
筋が伸びると共に、腰掛けた姿勢を楽に保持することが
できる椅子を提供することにある。
になされたもので、その目的は、腰掛けた時、自然に背
筋が伸びると共に、腰掛けた姿勢を楽に保持することが
できる椅子を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうち請求項1記載の発明は、臀部を下方か
ら支える座部と、腰部を背後から支える背もたれとを備
えた椅子において、上記座部を前方下方に傾斜できるよ
うにすると共に、腹部を前方から支える腹部支持手段に
より、前方下方に傾斜した座部に腰掛けたときの身体の
前滑りを防止するようにしたことを特徴とする。
め、本発明のうち請求項1記載の発明は、臀部を下方か
ら支える座部と、腰部を背後から支える背もたれとを備
えた椅子において、上記座部を前方下方に傾斜できるよ
うにすると共に、腹部を前方から支える腹部支持手段に
より、前方下方に傾斜した座部に腰掛けたときの身体の
前滑りを防止するようにしたことを特徴とする。
【0011】このように構成することにより、椅子に腰
掛けた時、前方下方に傾斜した座部により腹部が前に突
き出る状態となって背筋が自然に伸び、しかも、この座
部の前方下方への傾斜による身体の前滑りは腹部支持手
段によって防止される。
掛けた時、前方下方に傾斜した座部により腹部が前に突
き出る状態となって背筋が自然に伸び、しかも、この座
部の前方下方への傾斜による身体の前滑りは腹部支持手
段によって防止される。
【0012】上記腹部支持手段は、具体的には請求項2
記載のように、骨盤を取り囲むように着脱自在に締める
ことが可能なバンドや、あるいは請求項3記載のよう
に、骨盤の腹側を両側から開閉自在に挟持することが可
能なアームとすることができる。
記載のように、骨盤を取り囲むように着脱自在に締める
ことが可能なバンドや、あるいは請求項3記載のよう
に、骨盤の腹側を両側から開閉自在に挟持することが可
能なアームとすることができる。
【0013】上記バンドは、骨盤を取り囲むように締め
ることによって、一層効果的に背筋を伸ばすことがで
き、かつ身体の前滑りを一層楽な姿勢で防止することが
できる。また、上記アームも、骨盤の腹側を両側から挟
持することによって、一層効果的に背筋を伸ばすことが
でき、かつ身体の前滑りを一層楽な姿勢で防止すること
ができる。
ることによって、一層効果的に背筋を伸ばすことがで
き、かつ身体の前滑りを一層楽な姿勢で防止することが
できる。また、上記アームも、骨盤の腹側を両側から挟
持することによって、一層効果的に背筋を伸ばすことが
でき、かつ身体の前滑りを一層楽な姿勢で防止すること
ができる。
【0014】また、請求項4記載の発明は、上記座部
が、該座部に膝を折り曲げて腰掛けた時に膝が床面に当
接可能であるように低く設けられたことを特徴とする。
このように構成することにより、体重の一部を両膝でも
支持することができる。
が、該座部に膝を折り曲げて腰掛けた時に膝が床面に当
接可能であるように低く設けられたことを特徴とする。
このように構成することにより、体重の一部を両膝でも
支持することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて説明する。図1〜図4は本発明の椅子
の一実施例を示し、図1はその斜視図、図2は図1の椅
子に腰掛けた状態を示す正面図、図3は図1の椅子に使
用されるエアシリンダの一例を示す断面図、図4の
(a)、(b)は、それぞれ図1の椅子に使用されるエ
アシリンダの操作方法の一例を示す正面図および平面図
である。
を図面に基づいて説明する。図1〜図4は本発明の椅子
の一実施例を示し、図1はその斜視図、図2は図1の椅
子に腰掛けた状態を示す正面図、図3は図1の椅子に使
用されるエアシリンダの一例を示す断面図、図4の
(a)、(b)は、それぞれ図1の椅子に使用されるエ
アシリンダの操作方法の一例を示す正面図および平面図
である。
【0016】図1および図2において、1は本発明の椅
子で、この椅子1は、臀部を下方から支える座部2と、
腰部を背後から支える背もたれ3とを備えたものであ
る。上記座部2の後ろには背柱6が立設され、この背柱
6の上部に、前方に突き出るように湾曲した背もたれ3
が設けられている。上記座部2は、背柱6の後ろに取り
付けられた一種のエアシリンダ5(後述)を操作するこ
とにより、座部2の前寄りに設けられたピン21を支点
にして前方下方に傾斜させることができる。この座部2
の前後方向の長さは、前端が大腿部までかからないよう
にやや短めとする。また、上記背もたれ3は、骨盤の直
ぐ上の腰部に当たる高さに設ける。
子で、この椅子1は、臀部を下方から支える座部2と、
腰部を背後から支える背もたれ3とを備えたものであ
る。上記座部2の後ろには背柱6が立設され、この背柱
6の上部に、前方に突き出るように湾曲した背もたれ3
が設けられている。上記座部2は、背柱6の後ろに取り
付けられた一種のエアシリンダ5(後述)を操作するこ
とにより、座部2の前寄りに設けられたピン21を支点
にして前方下方に傾斜させることができる。この座部2
の前後方向の長さは、前端が大腿部までかからないよう
にやや短めとする。また、上記背もたれ3は、骨盤の直
ぐ上の腰部に当たる高さに設ける。
【0017】上記背柱6の両側からはそれぞれバンド4
が出ている。そして、各バンド4の先端には、それぞれ
雄金具41とばねを内蔵した雌金具42とが取り付けら
れ、雄金具41を雌金具42に挿入することにより自動
的に両者が係合して連結される。また、その状態で、雌
金具42に備えた押しボタン(図示省略)を押すことに
より、両者41,42の係合が解除されて左右のバンド
4が分離される。尚、図示してないが、上記バンド4の
一方(例えば雄金具41の付いている方)は、バンド4
を折り返して止めるようにすることにより、バンド4の
長さが調節できるようにする。
が出ている。そして、各バンド4の先端には、それぞれ
雄金具41とばねを内蔵した雌金具42とが取り付けら
れ、雄金具41を雌金具42に挿入することにより自動
的に両者が係合して連結される。また、その状態で、雌
金具42に備えた押しボタン(図示省略)を押すことに
より、両者41,42の係合が解除されて左右のバンド
4が分離される。尚、図示してないが、上記バンド4の
一方(例えば雄金具41の付いている方)は、バンド4
を折り返して止めるようにすることにより、バンド4の
長さが調節できるようにする。
【0018】尚、左右のバンド4の連結手段について
は、上記のような金具41,42に制限されるものでは
なく、例えば、ズボンのバックルのように、金具とバン
ド4との間の摩擦を利用して止める方式のものや、一方
のバンド4に明けた複数の孔のどれかに他方のバンド4
の金具に備えた針金を挿入して止める方式のものなどで
も良い。また、左右のバンド4の長さが異なっても良
い。
は、上記のような金具41,42に制限されるものでは
なく、例えば、ズボンのバックルのように、金具とバン
ド4との間の摩擦を利用して止める方式のものや、一方
のバンド4に明けた複数の孔のどれかに他方のバンド4
の金具に備えた針金を挿入して止める方式のものなどで
も良い。また、左右のバンド4の長さが異なっても良
い。
【0019】上記座部2の下には主柱10が設けられ、
この主柱10の下部にリング状の踏み台11が設けられ
ている。そして、この踏み台11の下に4本の脚が放射
状に張り出し、この脚の先端にそれぞれキャスター12
が取り付けられている。主柱10は伸縮可能で、座部2
の上下位置が調節できる。また、座部2はこの主柱10
に回転可能に支持される。
この主柱10の下部にリング状の踏み台11が設けられ
ている。そして、この踏み台11の下に4本の脚が放射
状に張り出し、この脚の先端にそれぞれキャスター12
が取り付けられている。主柱10は伸縮可能で、座部2
の上下位置が調節できる。また、座部2はこの主柱10
に回転可能に支持される。
【0020】上記背柱6の後ろにはエアシリンダ5が取
り付けられている。このエアシリンダ5は、例えば図3
に示すようなもので、胴部51の外側に支持ピン52を
備え、胴部51内には、往復動可能なピストン53とこ
のピストン53を常時外方(図3の下方)に付勢する圧
縮コイルばね54とが収容されている。また、上記ピス
トン53にはロッド55が取り付けられ、このロッド5
5の先端には、連結孔を有する連結金具56が取り付け
られている。このエアシリンダ5は、上記支持ピン52
を介して上記背柱6に揺動可能に連結され、上記連結金
具56は、連結孔に挿入されたピン23を介して座部2
の架台22の後部に連結される(図4参照)。
り付けられている。このエアシリンダ5は、例えば図3
に示すようなもので、胴部51の外側に支持ピン52を
備え、胴部51内には、往復動可能なピストン53とこ
のピストン53を常時外方(図3の下方)に付勢する圧
縮コイルばね54とが収容されている。また、上記ピス
トン53にはロッド55が取り付けられ、このロッド5
5の先端には、連結孔を有する連結金具56が取り付け
られている。このエアシリンダ5は、上記支持ピン52
を介して上記背柱6に揺動可能に連結され、上記連結金
具56は、連結孔に挿入されたピン23を介して座部2
の架台22の後部に連結される(図4参照)。
【0021】エアシリンダ5は、胴部51の一端壁(ロ
ッド55と反対側)に吸排気弁58が設けられ、この吸
排気弁58に、円錐形の接触面を有する弁本体を常時閉
方向に付勢する圧縮ばね59が取り付けられる。また、
胴部51の他端壁にはシリンダ内部を外部と連通させる
連通孔57が設けられる。
ッド55と反対側)に吸排気弁58が設けられ、この吸
排気弁58に、円錐形の接触面を有する弁本体を常時閉
方向に付勢する圧縮ばね59が取り付けられる。また、
胴部51の他端壁にはシリンダ内部を外部と連通させる
連通孔57が設けられる。
【0022】上記エアシリンダ5は、吸排気弁58の操
作ボタン58aを手で押すと、吸排気弁58が開状態と
なる。この結果、ピストン53の両側の空気圧が等しく
なるため、ピストン53は圧縮コイルばね54の付勢力
により最下端まで押しつけられ、ロッド55が最も伸び
た状態となる。
作ボタン58aを手で押すと、吸排気弁58が開状態と
なる。この結果、ピストン53の両側の空気圧が等しく
なるため、ピストン53は圧縮コイルばね54の付勢力
により最下端まで押しつけられ、ロッド55が最も伸び
た状態となる。
【0023】次に、ロッド55を押し込む方向(図3に
おいて上向き)に外力を作用させた状態で操作ボタン5
8aを押すと、ピストン53は上方に移動する。そこ
で、例えば図3の二点鎖線の位置にピストン53が達し
た時に操作ボタン58aから手を離すと、ピストン53
はシリンダ内(上側)の空気圧によりその位置を保持す
る。その状態で、ロッド55を引き抜く方向に外力を作
用させると、ピストン53は下方に移動するが、シリン
ダ内(上側)の空気圧が負圧になるので、別の新たな平
衡位置で停止する。
おいて上向き)に外力を作用させた状態で操作ボタン5
8aを押すと、ピストン53は上方に移動する。そこ
で、例えば図3の二点鎖線の位置にピストン53が達し
た時に操作ボタン58aから手を離すと、ピストン53
はシリンダ内(上側)の空気圧によりその位置を保持す
る。その状態で、ロッド55を引き抜く方向に外力を作
用させると、ピストン53は下方に移動するが、シリン
ダ内(上側)の空気圧が負圧になるので、別の新たな平
衡位置で停止する。
【0024】本実施例においては、上記操作ボタン58
aは、図4(b)に示す如く、座部2の左側部に設けら
れた操作レバー13を前後に動かすことによって操作で
きるようにされる。即ち、操作レバー13と操作ボタン
58aとはケーブル・レリーズ14(ワイヤがチューブ
内に収納されかつ内蔵ばねで常時一方向に付勢されたも
の)で連結され、この操作レバー13を前に倒すことに
よってエアシリンダ5に取り付けられた揺動式の棒が引
かれ、その結果、この棒で操作ボタン58aを押して吸
排気弁58を開ける。操作レバー13から手を離せば、
ケーブル・レリーズ14の内蔵ばねによって操作レバー
13は元の位置に戻る。これにより、吸排気弁58は椅
子1に腰掛けた状態でも楽に操作できる。
aは、図4(b)に示す如く、座部2の左側部に設けら
れた操作レバー13を前後に動かすことによって操作で
きるようにされる。即ち、操作レバー13と操作ボタン
58aとはケーブル・レリーズ14(ワイヤがチューブ
内に収納されかつ内蔵ばねで常時一方向に付勢されたも
の)で連結され、この操作レバー13を前に倒すことに
よってエアシリンダ5に取り付けられた揺動式の棒が引
かれ、その結果、この棒で操作ボタン58aを押して吸
排気弁58を開ける。操作レバー13から手を離せば、
ケーブル・レリーズ14の内蔵ばねによって操作レバー
13は元の位置に戻る。これにより、吸排気弁58は椅
子1に腰掛けた状態でも楽に操作できる。
【0025】以上のように構成された本実施例の椅子1
を使用する場合は、まず、操作レバー13を前に倒して
エアシリンダ5の吸排気弁58を開状態とし、ロッド5
5を最も長くして座部2の傾斜を最大にする。次に、背
中が背もたれ3に当たるように座部2に深く腰掛け、そ
の状態で操作レバー13を前に倒して吸排気弁58を開
けながら座部2の傾斜角度を緩やかにして行き、自分に
合ったちょうど良い傾斜のところで操作レバー13から
手を離し、傾斜を固定する。その際、座部2の高さが高
すぎたり低すぎたりした場合には、主柱10の伸縮機構
によって、足がちょうど床に着く程度に座部2の高さを
調節する。次いでバンド4をしっかり締めて、骨盤のあ
たりが背もたれ3とバンド4の間にぴったりと固定され
るようにする。
を使用する場合は、まず、操作レバー13を前に倒して
エアシリンダ5の吸排気弁58を開状態とし、ロッド5
5を最も長くして座部2の傾斜を最大にする。次に、背
中が背もたれ3に当たるように座部2に深く腰掛け、そ
の状態で操作レバー13を前に倒して吸排気弁58を開
けながら座部2の傾斜角度を緩やかにして行き、自分に
合ったちょうど良い傾斜のところで操作レバー13から
手を離し、傾斜を固定する。その際、座部2の高さが高
すぎたり低すぎたりした場合には、主柱10の伸縮機構
によって、足がちょうど床に着く程度に座部2の高さを
調節する。次いでバンド4をしっかり締めて、骨盤のあ
たりが背もたれ3とバンド4の間にぴったりと固定され
るようにする。
【0026】以上により、図2に示す如く、椅子1に腰
掛けた人は、前方下方に傾斜した座部2により腹部が前
に突き出る状態となって背筋が自然に伸びる。しかも、
上記座部2の前方下方への傾斜による身体の前滑りは、
腹部を前方から支持するバンド4によって防止すること
ができるため、腰掛けた姿勢を楽に保持することができ
る。更に、胴体下部が背もたれ3とバンド4との間に挟
まれるため、身体が安定する。また、上記バンド4は、
骨盤を取り囲むように締めるため、一層効果的に背筋を
伸ばすことができると共に、前滑りを一層楽な姿勢で防
止することができる。また、座部2の前後方向の長さ
を、前端が大腿部までかからないようにやや短めにした
ため、腹部が抵抗なく前に突き出て、一層背筋を伸ばし
易い。
掛けた人は、前方下方に傾斜した座部2により腹部が前
に突き出る状態となって背筋が自然に伸びる。しかも、
上記座部2の前方下方への傾斜による身体の前滑りは、
腹部を前方から支持するバンド4によって防止すること
ができるため、腰掛けた姿勢を楽に保持することができ
る。更に、胴体下部が背もたれ3とバンド4との間に挟
まれるため、身体が安定する。また、上記バンド4は、
骨盤を取り囲むように締めるため、一層効果的に背筋を
伸ばすことができると共に、前滑りを一層楽な姿勢で防
止することができる。また、座部2の前後方向の長さ
を、前端が大腿部までかからないようにやや短めにした
ため、腹部が抵抗なく前に突き出て、一層背筋を伸ばし
易い。
【0027】図5〜図8は本発明の椅子の第2の実施例
を示し、図5はその斜視図、図6は図5の椅子に腰掛け
た状態を示す正面図、図7は図5のアームを示す一部断
面平面図、図8の(a)、(b)は、それぞれ図6の架
台の構造を示す縦断面図および横断面図である。
を示し、図5はその斜視図、図6は図5の椅子に腰掛け
た状態を示す正面図、図7は図5のアームを示す一部断
面平面図、図8の(a)、(b)は、それぞれ図6の架
台の構造を示す縦断面図および横断面図である。
【0028】第2の実施例が第1の実施例と異なる主な
点は、バンド4の代わりに一対のアーム4Aを背もたれ
3Aに設けた点と、エアシリンダ5Aを横置きとして座
部2Aの架台22A上に配置した点、および背もたれ3
Aを座部2A上にエアシリンダ61によって立設した点
で、これらの点以外は、第2の実施例は第1の実施例と
同様に構成されている。
点は、バンド4の代わりに一対のアーム4Aを背もたれ
3Aに設けた点と、エアシリンダ5Aを横置きとして座
部2Aの架台22A上に配置した点、および背もたれ3
Aを座部2A上にエアシリンダ61によって立設した点
で、これらの点以外は、第2の実施例は第1の実施例と
同様に構成されている。
【0029】上記アーム4Aは、比較的剛性のある材料
で作られ、背もたれ3Aの左右に1本ずつ設けられる。
この材料としては、例えば木や金属などのように堅い材
料も使用できるが、多少柔軟性のあるプラスチックのよ
うな材料を使用しても良い。両側のアーム4Aは、それ
ぞれ内側に湾曲させて、その先端側の部分で骨盤の腹側
を両側から挟持できるようにする。
で作られ、背もたれ3Aの左右に1本ずつ設けられる。
この材料としては、例えば木や金属などのように堅い材
料も使用できるが、多少柔軟性のあるプラスチックのよ
うな材料を使用しても良い。両側のアーム4Aは、それ
ぞれ内側に湾曲させて、その先端側の部分で骨盤の腹側
を両側から挟持できるようにする。
【0030】また、左右のアーム4Aは、図7の実線と
二点鎖線で示すように開閉自在とする。即ち、アーム4
Aには、第1の実施例のエアシリンダ5と同様の構造の
エアシリンダ41Aが内蔵され、このエアシリンダ41
Aの胴部の一端が支持ピン43Aを介してアーム4Aに
連結され、かつロッド42Aの先端の連結金具が別のピ
ン44Aを介して背もたれ3Aに連結される。尚、図7
には、エアシリンダ41Aがアーム4Aの内部の空洞に
収納される場合を示したが、エアシリンダ41Aは、こ
の方法のほかに、アーム4Aの下面側に取り付け、その
全体を安全カバーで覆うようにしても良い。
二点鎖線で示すように開閉自在とする。即ち、アーム4
Aには、第1の実施例のエアシリンダ5と同様の構造の
エアシリンダ41Aが内蔵され、このエアシリンダ41
Aの胴部の一端が支持ピン43Aを介してアーム4Aに
連結され、かつロッド42Aの先端の連結金具が別のピ
ン44Aを介して背もたれ3Aに連結される。尚、図7
には、エアシリンダ41Aがアーム4Aの内部の空洞に
収納される場合を示したが、エアシリンダ41Aは、こ
の方法のほかに、アーム4Aの下面側に取り付け、その
全体を安全カバーで覆うようにしても良い。
【0031】上記エアシリンダ41Aは、左右のアーム
4Aにそれぞれ取り付けられる。そして、左右のエアシ
リンダ41Aにおけるロッド42Aがそれぞれ伸びる
と、左右のアーム4Aの先端の間隔が狭まり(図7の実
線の状態)、反対に、左右のエアシリンダ41Aにおけ
るロッド42Aがそれぞれ縮むと、左右のアーム4Aの
先端の間隔が広がる(図7の二点鎖線の状態)。尚、こ
のエアシリンダ41Aは、操作の便宜上、上記一端の近
傍における側面側に吸排気弁の操作ボタン45Aが設け
られる。
4Aにそれぞれ取り付けられる。そして、左右のエアシ
リンダ41Aにおけるロッド42Aがそれぞれ伸びる
と、左右のアーム4Aの先端の間隔が狭まり(図7の実
線の状態)、反対に、左右のエアシリンダ41Aにおけ
るロッド42Aがそれぞれ縮むと、左右のアーム4Aの
先端の間隔が広がる(図7の二点鎖線の状態)。尚、こ
のエアシリンダ41Aは、操作の便宜上、上記一端の近
傍における側面側に吸排気弁の操作ボタン45Aが設け
られる。
【0032】座部2Aは、図8に示す如く、その下の架
台22A上に配置したエアシリンダ5Aによって傾斜さ
せる。このエアシリンダ5Aも、第1の実施例のエアシ
リンダ5と同様の構造を有するものである。架台22A
は断面がU字状とされ、上記エアシリンダ5Aの胴部の
一端は、支持ピン52Aを介して架台22Aの前寄りの
側壁に軸支され、かつロッド55の先端の連結金具は、
第1の連結ピン71を介してリンク金具7の一端に連結
される。上記支持ピン52Aには、座部2Aの前端側下
部も軸支される。また、図6に示す如く、架台22Aの
両側壁の後部側にはそれぞれ水平方向のスリットが設け
られ、このスリットに上記第1の連結ピン71の両端部
がそれぞれ摺動可能に係止される。上記リンク金具7の
他端は、第2の連結ピン72を介して座部2Aの後端部
に連結される。
台22A上に配置したエアシリンダ5Aによって傾斜さ
せる。このエアシリンダ5Aも、第1の実施例のエアシ
リンダ5と同様の構造を有するものである。架台22A
は断面がU字状とされ、上記エアシリンダ5Aの胴部の
一端は、支持ピン52Aを介して架台22Aの前寄りの
側壁に軸支され、かつロッド55の先端の連結金具は、
第1の連結ピン71を介してリンク金具7の一端に連結
される。上記支持ピン52Aには、座部2Aの前端側下
部も軸支される。また、図6に示す如く、架台22Aの
両側壁の後部側にはそれぞれ水平方向のスリットが設け
られ、このスリットに上記第1の連結ピン71の両端部
がそれぞれ摺動可能に係止される。上記リンク金具7の
他端は、第2の連結ピン72を介して座部2Aの後端部
に連結される。
【0033】エアシリンダ5Aは、上記一端の近傍にお
ける側面側に吸排気弁58が設けられ、また、架台22
Aの底壁に立設されたピンに、逆L字形の操作レバー1
3Aが取り付けられる。この操作レバー13Aの一端は
吸排気弁58の操作ボタン58aに当接し、他端側は架
台22Aの側壁に設けられた開口部を貫通して外部に突
出させる。
ける側面側に吸排気弁58が設けられ、また、架台22
Aの底壁に立設されたピンに、逆L字形の操作レバー1
3Aが取り付けられる。この操作レバー13Aの一端は
吸排気弁58の操作ボタン58aに当接し、他端側は架
台22Aの側壁に設けられた開口部を貫通して外部に突
出させる。
【0034】背もたれ3Aは、座部2Aの後端部に立設
したエアシリンダ61によって支持される。即ち、エア
シリンダ61は、倒立させた状態で胴部が座部2Aに組
み付けられ、ロッドの先端はボルト等により座部2Aの
後端部に垂直に固定される。座部2Aは、やや前方下方
に傾斜しているとき上記後端部が水平となるように、途
中で折曲される。また、上記エアシリンダ61の胴部の
上端に操作ボタン62が設けられる。
したエアシリンダ61によって支持される。即ち、エア
シリンダ61は、倒立させた状態で胴部が座部2Aに組
み付けられ、ロッドの先端はボルト等により座部2Aの
後端部に垂直に固定される。座部2Aは、やや前方下方
に傾斜しているとき上記後端部が水平となるように、途
中で折曲される。また、上記エアシリンダ61の胴部の
上端に操作ボタン62が設けられる。
【0035】以上のように構成された第2の実施例の椅
子1Aを使用する場合には、まず、座部2Aの操作レバ
ー13Aを前に倒してエアシリンダ5Aの吸排気弁58
を開状態とし、座部2Aの傾斜を最大にする。また、エ
アシリンダ61の操作ボタン62を押して背もたれ3A
の高さを最大にした後、アーム4Aにおけるエアシリン
ダ41Aの操作ボタン45Aを押しながら左右のアーム
4Aをそれぞれ両側に一杯に広げる。それから、座部2
Aに腰掛け、第1の実施例と同様にして座部2Aの傾斜
角度および高さを調節した後、エアシリンダ61の操作
ボタン62を押しながらアーム4Aを押し下げて、アー
ム4Aの高さが骨盤のあたりに来るように調節する。そ
の後、エアシリンダ41Aの操作ボタン45Aを押しな
がら左右のアーム4Aを閉じて行き、骨盤のあたりが背
もたれ3Aとアーム4Aとの間でぴったりと固定される
ようにする。
子1Aを使用する場合には、まず、座部2Aの操作レバ
ー13Aを前に倒してエアシリンダ5Aの吸排気弁58
を開状態とし、座部2Aの傾斜を最大にする。また、エ
アシリンダ61の操作ボタン62を押して背もたれ3A
の高さを最大にした後、アーム4Aにおけるエアシリン
ダ41Aの操作ボタン45Aを押しながら左右のアーム
4Aをそれぞれ両側に一杯に広げる。それから、座部2
Aに腰掛け、第1の実施例と同様にして座部2Aの傾斜
角度および高さを調節した後、エアシリンダ61の操作
ボタン62を押しながらアーム4Aを押し下げて、アー
ム4Aの高さが骨盤のあたりに来るように調節する。そ
の後、エアシリンダ41Aの操作ボタン45Aを押しな
がら左右のアーム4Aを閉じて行き、骨盤のあたりが背
もたれ3Aとアーム4Aとの間でぴったりと固定される
ようにする。
【0036】上記第2の実施例によっても、図6に示す
如く、椅子1Aに腰掛けた人は、前方下方に傾斜した座
部2Aにより腹部が前に突き出る状態となって背筋が自
然に伸びる。しかも、前方の両側から腹部を支持する一
対のアーム4Aによって、上記座部2Aの前方下方への
傾斜による身体の前滑りを防止することができるため、
腰掛けた姿勢を楽に保持することができる。
如く、椅子1Aに腰掛けた人は、前方下方に傾斜した座
部2Aにより腹部が前に突き出る状態となって背筋が自
然に伸びる。しかも、前方の両側から腹部を支持する一
対のアーム4Aによって、上記座部2Aの前方下方への
傾斜による身体の前滑りを防止することができるため、
腰掛けた姿勢を楽に保持することができる。
【0037】更に、背もたれ3Aの高さを調節すること
により、背もたれ3Aとアーム4Aとの間に胴体下部が
挟まれるため、身体がよく安定する。また、上記アーム
4Aが骨盤の腹側を両側から挟持するため、一層効果的
に背筋を伸ばすことができると共に、身体の前滑りを一
層楽な姿勢で防止することができる。また、座部2Aの
前後方向の長さを、前端が大腿部までかからないように
やや短めにしたため、腹部が抵抗なく前に突き出るの
で、一層背筋を伸ばし易い。
により、背もたれ3Aとアーム4Aとの間に胴体下部が
挟まれるため、身体がよく安定する。また、上記アーム
4Aが骨盤の腹側を両側から挟持するため、一層効果的
に背筋を伸ばすことができると共に、身体の前滑りを一
層楽な姿勢で防止することができる。また、座部2Aの
前後方向の長さを、前端が大腿部までかからないように
やや短めにしたため、腹部が抵抗なく前に突き出るの
で、一層背筋を伸ばし易い。
【0038】図9〜図11は本発明の椅子の第3の実施
例を示し、図9はその斜視図、図10は図9の椅子に腰
掛けた状態を示す正面図、図11は図10に示したエア
シリンダの縦断面図である。
例を示し、図9はその斜視図、図10は図9の椅子に腰
掛けた状態を示す正面図、図11は図10に示したエア
シリンダの縦断面図である。
【0039】第3の実施例は、座部2Bが、該座部2B
に膝を折り曲げて腰掛けた時に膝が床面に当接可能であ
るように低く設けられた点と、該座部2Bを横に回転さ
せたり上に起こしたりすることのできる点が第1の実施
例と異なり、これらの点以外は第1の実施例と同様に構
成されている。
に膝を折り曲げて腰掛けた時に膝が床面に当接可能であ
るように低く設けられた点と、該座部2Bを横に回転さ
せたり上に起こしたりすることのできる点が第1の実施
例と異なり、これらの点以外は第1の実施例と同様に構
成されている。
【0040】第3の実施例の椅子1Bは、マット81を
被せた基板の上にエアシリンダ5Bを立設し、このエア
シリンダ5Bにおけるロッド55Bの先端に取付け架台
82を固定し、この取付け架台82の上に取り付けた水
平軸83に背柱6Bを揺動可能に枢支してある。そし
て、この背柱6Bに背もたれ3Bと座部2Bとが一体的
に設けられている。尚、図10には前方が高くなったマ
ット81を示したが、このマット81は床面と高さが同
じでも良い。上記背柱6Bには、上下方向に雌ねじが形
成され、この雌ねじにボルト状の調節ねじ84が螺合さ
れ、この調節ねじ84の先端は上記取付け架台82の上
に当接するようになっている。
被せた基板の上にエアシリンダ5Bを立設し、このエア
シリンダ5Bにおけるロッド55Bの先端に取付け架台
82を固定し、この取付け架台82の上に取り付けた水
平軸83に背柱6Bを揺動可能に枢支してある。そし
て、この背柱6Bに背もたれ3Bと座部2Bとが一体的
に設けられている。尚、図10には前方が高くなったマ
ット81を示したが、このマット81は床面と高さが同
じでも良い。上記背柱6Bには、上下方向に雌ねじが形
成され、この雌ねじにボルト状の調節ねじ84が螺合さ
れ、この調節ねじ84の先端は上記取付け架台82の上
に当接するようになっている。
【0041】上記座部2Bは、調節ねじ84のつまみを
回してその先端を引っ込めることにより、水平軸83を
中心にして前方下方に傾斜させることができ、つまみを
反対方向に回して上記先端を突出させることにより、傾
斜を緩やかにすることができる。また、調節ねじ84の
先端は取付け架台82の上面に当接しているだけなの
で、図10の二点鎖線で示す如く、座部2Bを持ち上げ
ることによってほぼ90°上に起こすことができる。
回してその先端を引っ込めることにより、水平軸83を
中心にして前方下方に傾斜させることができ、つまみを
反対方向に回して上記先端を突出させることにより、傾
斜を緩やかにすることができる。また、調節ねじ84の
先端は取付け架台82の上面に当接しているだけなの
で、図10の二点鎖線で示す如く、座部2Bを持ち上げ
ることによってほぼ90°上に起こすことができる。
【0042】上記エアシリンダ5Bにおけるロッド55
Bは、図11に示す如く、胴部の中の一端にピストン5
3Bが設けられているだけなので回転可能である。この
ロッド55Bとピストン53Bの共通の軸心部には貫通
孔85が形成され、この貫通孔85に吸排気弁58Bの
弁棒86が挿通されている。この弁棒86におけるピス
トン53B側の先端には円錐形の接触面を有する弁本体
が設けられ、それと反対側の端には操作ボタンが設けら
れる。この弁棒86の直径は上記貫通孔85の内径より
も小径に形成され、吸排気弁58Bが開状態の時この隙
間を通してエアシリンダ5Bの吸排気が行われる。ま
た、上記取付け架台82には操作レバー13Bが揺動可
能に枢支され、この操作レバー13Bの先端が上記操作
ボタンの上に当接可能となっている。
Bは、図11に示す如く、胴部の中の一端にピストン5
3Bが設けられているだけなので回転可能である。この
ロッド55Bとピストン53Bの共通の軸心部には貫通
孔85が形成され、この貫通孔85に吸排気弁58Bの
弁棒86が挿通されている。この弁棒86におけるピス
トン53B側の先端には円錐形の接触面を有する弁本体
が設けられ、それと反対側の端には操作ボタンが設けら
れる。この弁棒86の直径は上記貫通孔85の内径より
も小径に形成され、吸排気弁58Bが開状態の時この隙
間を通してエアシリンダ5Bの吸排気が行われる。ま
た、上記取付け架台82には操作レバー13Bが揺動可
能に枢支され、この操作レバー13Bの先端が上記操作
ボタンの上に当接可能となっている。
【0043】以上のように構成された第3の実施例の椅
子1Bを使用するには、まず、操作レバー13Bを引き
上げて吸排気弁58Bを開状態とし、これにより座部2
Bの高さを最大にする。また、調節ねじ84を回して、
座部2Bの傾斜を水平に近い状態にする。その後、座部
2Bを横に回転させるかあるいは上に起こすかしてマッ
ト81上から排除し、次に、エアシリンダ5Bの前で前
を向いて立ち膝となり、座部2Bを元の状態に戻してか
らその上に腰掛ける。そして、バンド4を締める。尚、
腰掛ける時には、下腿部は、図10に示す如く、座部2
Bとマット81の間に入れる。
子1Bを使用するには、まず、操作レバー13Bを引き
上げて吸排気弁58Bを開状態とし、これにより座部2
Bの高さを最大にする。また、調節ねじ84を回して、
座部2Bの傾斜を水平に近い状態にする。その後、座部
2Bを横に回転させるかあるいは上に起こすかしてマッ
ト81上から排除し、次に、エアシリンダ5Bの前で前
を向いて立ち膝となり、座部2Bを元の状態に戻してか
らその上に腰掛ける。そして、バンド4を締める。尚、
腰掛ける時には、下腿部は、図10に示す如く、座部2
Bとマット81の間に入れる。
【0044】次に、腰掛けたままでやや腰を浮かせるよ
うにしながら、調節ねじ84を回して座部2Bの傾斜を
調節する。そして、膝が床面(この場合はマット81の
上面)にちょうど当接するようにする。ここで、座部2
Bが高過ぎれば、操作レバー13Bを引きながら臀部で
座部2Bを押し下げるようにして、ちょうど良い高さに
調節する。こうして、骨盤のあたりが背もたれ3Bとバ
ンド4の間にぴったり固定されると共に、膝がちょうど
マット81の上に当接する姿勢が得られる。
うにしながら、調節ねじ84を回して座部2Bの傾斜を
調節する。そして、膝が床面(この場合はマット81の
上面)にちょうど当接するようにする。ここで、座部2
Bが高過ぎれば、操作レバー13Bを引きながら臀部で
座部2Bを押し下げるようにして、ちょうど良い高さに
調節する。こうして、骨盤のあたりが背もたれ3Bとバ
ンド4の間にぴったり固定されると共に、膝がちょうど
マット81の上に当接する姿勢が得られる。
【0045】上記第3の実施例によっても第1の実施例
と同様の効果が奏されるほか、第3の実施例において
は、両膝によっても体重の一部を支持することができる
ので、腹部に受けるバンド4の圧力が軽減され、一層楽
な状態で身体の前滑りを防止することができる。また、
第3の実施例の椅子1Bは、座部2Bの高さを変えるこ
とにより大腿部と下腿部の間の隙間が調節できるので、
腰掛けた人の脚の長さや太さが異なっても、座部2Bを
大腿部と下腿部の間に挟み込んでしびれが切れるという
ことがなく、しかも座部2Bの高さの調節を、腰掛けた
まま腰を浮かせた状態で簡単に行うことができる。ま
た、腰掛ける時に、座部2Bを横に回転させるかあるい
は上に起こすかしてマット81の上から一旦排除した
後、その座部2Bを立ち膝で元に戻して腰掛けることが
できるため、動作が容易であるという長所もある。
と同様の効果が奏されるほか、第3の実施例において
は、両膝によっても体重の一部を支持することができる
ので、腹部に受けるバンド4の圧力が軽減され、一層楽
な状態で身体の前滑りを防止することができる。また、
第3の実施例の椅子1Bは、座部2Bの高さを変えるこ
とにより大腿部と下腿部の間の隙間が調節できるので、
腰掛けた人の脚の長さや太さが異なっても、座部2Bを
大腿部と下腿部の間に挟み込んでしびれが切れるという
ことがなく、しかも座部2Bの高さの調節を、腰掛けた
まま腰を浮かせた状態で簡単に行うことができる。ま
た、腰掛ける時に、座部2Bを横に回転させるかあるい
は上に起こすかしてマット81の上から一旦排除した
後、その座部2Bを立ち膝で元に戻して腰掛けることが
できるため、動作が容易であるという長所もある。
【0046】
【発明の効果】本発明のうち請求項1記載の発明によれ
ば、椅子に腰掛けた時、前方下方に傾斜した座部により
腹部が前に突き出る状態となって背筋が自然に伸びる。
しかも、この座部の前方下方への傾斜による身体の前滑
りは、腹部支持手段によって防止されるため、腰掛けた
姿勢を楽に保持することができる。また、背もたれと腹
部支持手段との間に胴体下部が挟まれるため、身体がよ
く安定する。
ば、椅子に腰掛けた時、前方下方に傾斜した座部により
腹部が前に突き出る状態となって背筋が自然に伸びる。
しかも、この座部の前方下方への傾斜による身体の前滑
りは、腹部支持手段によって防止されるため、腰掛けた
姿勢を楽に保持することができる。また、背もたれと腹
部支持手段との間に胴体下部が挟まれるため、身体がよ
く安定する。
【0047】また、請求項2記載の発明によれば、腹部
支持手段であるバンドにより骨盤を取り囲むように締め
ることが可能であるため、請求項1記載の発明による上
記効果に加えて、一層効果的に背筋を伸ばすことがで
き、かつ身体の前滑りを一層楽な姿勢で防止することが
できる。
支持手段であるバンドにより骨盤を取り囲むように締め
ることが可能であるため、請求項1記載の発明による上
記効果に加えて、一層効果的に背筋を伸ばすことがで
き、かつ身体の前滑りを一層楽な姿勢で防止することが
できる。
【0048】また、請求項3記載の発明によれば、腹部
支持手段であるアームにより骨盤の腹側を両側から挟持
することが可能であるため、請求項1記載の発明による
上記効果に加えて、一層効果的に背筋を伸ばすことがで
き、かつ身体の前滑りを一層楽な姿勢で防止することが
できる。
支持手段であるアームにより骨盤の腹側を両側から挟持
することが可能であるため、請求項1記載の発明による
上記効果に加えて、一層効果的に背筋を伸ばすことがで
き、かつ身体の前滑りを一層楽な姿勢で防止することが
できる。
【0049】また、請求項4記載の発明によれば、上記
座部が、該座部に膝を折り曲げて腰掛けた時に膝が床面
に当接可能であるように低く設けられるため、体重の一
部を両膝によっても支持することができ、そのため、腹
部に受けるバンドの圧力が軽減されて、一層楽な状態で
身体の前滑りを防止することができる。
座部が、該座部に膝を折り曲げて腰掛けた時に膝が床面
に当接可能であるように低く設けられるため、体重の一
部を両膝によっても支持することができ、そのため、腹
部に受けるバンドの圧力が軽減されて、一層楽な状態で
身体の前滑りを防止することができる。
【図1】本発明の椅子の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の椅子に腰掛けた状態を示す正面図であ
る。
る。
【図3】図1の椅子に使用されるエアシリンダの一例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】(a)、(b)は、それぞれ、図1の椅子に使
用されるエアシリンダの操作方法の一例を示す正面図お
よび平面図である。
用されるエアシリンダの操作方法の一例を示す正面図お
よび平面図である。
【図5】本発明の椅子の第2の実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図6】図5の椅子に腰掛けた状態を示す正面図であ
る。
る。
【図7】図5に示したアームの一部断面平面図である。
【図8】(a)、(b)は、それぞれ、図6の架台の構
造を示す縦断面図および横断面図である。
造を示す縦断面図および横断面図である。
【図9】本発明の椅子の第3の実施例を示す斜視図であ
る。
る。
【図10】図9の椅子に腰掛けた状態を示す正面図であ
る。
る。
【図11】図10のエアシリンダの一例を示す縦断面図
である。
である。
1,1A,1B 椅子 10 主柱 13,13A,13B 操作レバー 2,2A,2B 座部 22,22A 架台 3,3A,3B 背もたれ 4 腹部支持手段(バンド) 4A 腹部支持手段(アーム) 41A エアシリンダ 45A 操作ボタン 5,5A,5B エアシリンダ 51 胴部 53,53B ピストン 54 圧縮コイルばね 55,55B ロッド 57 連通孔 58,58B 吸排気弁 58a 操作ボタン 6,6B 背柱 61 エアシリンダ 62 操作ボタン 7 リンク金具 81 マット 82 取付け架台 83 水平軸 84 調節ねじ 85 貫通孔 86 弁棒
Claims (4)
- 【請求項1】臀部を下方から支える座部と、腰部を背後
から支える背もたれとを備えた椅子において、上記座部
を前方下方に傾斜できるようにすると共に、腹部を前方
から支える腹部支持手段により、前方下方に傾斜した座
部に腰掛けたときの身体の前滑りを防止するようにした
ことを特徴とする、背筋を伸ばす椅子。 - 【請求項2】上記腹部支持手段は、骨盤を取り囲むよう
に着脱自在に締めることが可能なバンドであることを特
徴とする、請求項1記載の背筋を伸ばす椅子。 - 【請求項3】上記腹部支持手段は、骨盤の腹側を両側か
ら開閉自在に挟持することが可能なアームであることを
特徴とする、請求項1記載の背筋を伸ばす椅子。 - 【請求項4】上記座部が、該座部に膝を折り曲げて腰掛
けた時に膝が床面に当接可能であるように低く設けられ
たことを特徴とする、請求項2記載の背筋を伸ばす椅
子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32085396A JPH10146241A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 背筋を伸ばす椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32085396A JPH10146241A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 背筋を伸ばす椅子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10146241A true JPH10146241A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=18125986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32085396A Pending JPH10146241A (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | 背筋を伸ばす椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10146241A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100367074B1 (ko) * | 2000-08-03 | 2003-01-14 | 유승모 | 척추 측만증 교정용 의자 |
KR100726981B1 (ko) * | 2006-03-03 | 2007-06-12 | 박종혁 | 복근 강화용 의자 |
WO2008016275A1 (en) * | 2006-08-04 | 2008-02-07 | Jong Hyouk Park | Abdominal muscles exercise chair |
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