JPH1014255A - 熱電複合システム - Google Patents
熱電複合システムInfo
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- JPH1014255A JPH1014255A JP8175826A JP17582696A JPH1014255A JP H1014255 A JPH1014255 A JP H1014255A JP 8175826 A JP8175826 A JP 8175826A JP 17582696 A JP17582696 A JP 17582696A JP H1014255 A JPH1014255 A JP H1014255A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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- Y02B10/70—Hybrid systems, e.g. uninterruptible or back-up power supplies integrating renewable energies
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- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B70/00—Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
- Y02B70/30—Systems integrating technologies related to power network operation and communication or information technologies for improving the carbon footprint of the management of residential or tertiary loads, i.e. smart grids as climate change mitigation technology in the buildings sector, including also the last stages of power distribution and the control, monitoring or operating management systems at local level
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y04—INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
- Y04S—SYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
- Y04S20/00—Management or operation of end-user stationary applications or the last stages of power distribution; Controlling, monitoring or operating thereof
- Y04S20/20—End-user application control systems
Landscapes
- Inverter Devices (AREA)
- Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 熱電効果を利用した半導体熱電池をインバ−
タ装置に組み込み、負荷へ電力を供給時、電気エネルギ
−を熱エネルギ−として半導体熱電池に貯蔵し、熱エネ
ルギ−が一定以上蓄積された時点で再度電気エネルギ−
に変換し負荷に供給し、電力の有効利用と、大幅な省エ
ネ効果を得る。 【解決手段】 インバ−タ装置の逆変換器と順変換器と
の間に、複数の熱電素子よりなる半導体熱電池モジュ−
ルを直列接続し、熱電池モジュ−ルの発熱部あるいは吸
熱部の温度が所定値に達したとき、またはタイマ−のセ
ット時間が所定値に達したとき、商用電源よりの交流入
力をオフまたはオンし、熱電池モジュ−ルよりの出力を
インバ−タ装置の逆変換器に入力する。また、直流電源
(例えば太陽電池)の出力を逆変換器により交流に変換
し負荷へ電力を供給するシステムで、半導体熱電池モジ
ュ−ルを直流電源と逆変換器との間に直列接続し、直流
電源の出力が所定値以下になったとき、直流電源の出力
を遮断し、熱電池モジュ−ルの出力を逆変換器に入力し
負荷へ電力を供給する。
タ装置に組み込み、負荷へ電力を供給時、電気エネルギ
−を熱エネルギ−として半導体熱電池に貯蔵し、熱エネ
ルギ−が一定以上蓄積された時点で再度電気エネルギ−
に変換し負荷に供給し、電力の有効利用と、大幅な省エ
ネ効果を得る。 【解決手段】 インバ−タ装置の逆変換器と順変換器と
の間に、複数の熱電素子よりなる半導体熱電池モジュ−
ルを直列接続し、熱電池モジュ−ルの発熱部あるいは吸
熱部の温度が所定値に達したとき、またはタイマ−のセ
ット時間が所定値に達したとき、商用電源よりの交流入
力をオフまたはオンし、熱電池モジュ−ルよりの出力を
インバ−タ装置の逆変換器に入力する。また、直流電源
(例えば太陽電池)の出力を逆変換器により交流に変換
し負荷へ電力を供給するシステムで、半導体熱電池モジ
ュ−ルを直流電源と逆変換器との間に直列接続し、直流
電源の出力が所定値以下になったとき、直流電源の出力
を遮断し、熱電池モジュ−ルの出力を逆変換器に入力し
負荷へ電力を供給する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱電効果を利用して電
気エネルギ−を熱エネルギ−に変換、貯蔵する機能を有
する半導体熱電池を、インバ−タ装置に組み込んで、電
力を無駄なく有効に利用するようにした熱電複合システ
ムに関するものである。
気エネルギ−を熱エネルギ−に変換、貯蔵する機能を有
する半導体熱電池を、インバ−タ装置に組み込んで、電
力を無駄なく有効に利用するようにした熱電複合システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】エネルギ−の8割以上を輸入に依存し、
一次エネルギ−供給における石油への依存度も約6割と
なっている等、日本のエネルギ−需要構造は、他の主要
先進国に比べて脆弱な状況にある。また、急激な経済成
長と依然として低いエネルギ−消費効率とに起因し、エ
ネルギ−需要の急増が見込まれているアジア地域をはじ
めとして、今後世界のエネエルギ−需要は、現在のまま
ではさらに大きく増大するものと予想されている。エネ
ルギ−は、経済社会を支える基本的な財であり、経済の
持続的発展のためには、エネルギ−の安定的かつ効率的
な供給が必要不可欠である。
一次エネルギ−供給における石油への依存度も約6割と
なっている等、日本のエネルギ−需要構造は、他の主要
先進国に比べて脆弱な状況にある。また、急激な経済成
長と依然として低いエネルギ−消費効率とに起因し、エ
ネルギ−需要の急増が見込まれているアジア地域をはじ
めとして、今後世界のエネエルギ−需要は、現在のまま
ではさらに大きく増大するものと予想されている。エネ
ルギ−は、経済社会を支える基本的な財であり、経済の
持続的発展のためには、エネルギ−の安定的かつ効率的
な供給が必要不可欠である。
【0003】近年、二酸化炭素(CO2 )の排出量の増
加による地球温暖化、窒素酸化物(NOx )や硫黄酸化
物(SOx )等による酸性雨等の地球環境問題に対し、
世界的な取り組みが進められている。これらは化石燃料
の燃焼に伴って排出されるものであり、エネルギ−と環
境問題は密接不可分の関係にある。世界有数のエネルギ
−消費国であり、国際社会において枢要な位置を占める
日本については、内外より積極的かつ責任ある行動が求
められているところである。
加による地球温暖化、窒素酸化物(NOx )や硫黄酸化
物(SOx )等による酸性雨等の地球環境問題に対し、
世界的な取り組みが進められている。これらは化石燃料
の燃焼に伴って排出されるものであり、エネルギ−と環
境問題は密接不可分の関係にある。世界有数のエネルギ
−消費国であり、国際社会において枢要な位置を占める
日本については、内外より積極的かつ責任ある行動が求
められているところである。
【0004】このような状況の下、日本としても同問題
に対する的確な対応を図るべく、地球温暖化防止行動計
画(90年策定)にて、1人当たりのCO2 排出量を2
000年以降90年レベルに維持することを目標に定め
る等の取り組みを行ってきているが、これらの達成のた
めには、安定的な経済成長を達成しつつ、化石燃料の消
費を節減していくことが不可欠である。
に対する的確な対応を図るべく、地球温暖化防止行動計
画(90年策定)にて、1人当たりのCO2 排出量を2
000年以降90年レベルに維持することを目標に定め
る等の取り組みを行ってきているが、これらの達成のた
めには、安定的な経済成長を達成しつつ、化石燃料の消
費を節減していくことが不可欠である。
【0005】一方、日本のエネルギ−供給の約4割を占
める電力は特有の利便性も手伝って、全体のエネルギ−
需要の伸びを上回って増え続け、96年度の電力施設計
画の前提となる2004年度までの最大電力の伸びは年
平均2.9%と想定している。更に2010年度には発
電電力量でみて1兆1330億Kwh(92年度比1.
5倍)に達すると予想されている。
める電力は特有の利便性も手伝って、全体のエネルギ−
需要の伸びを上回って増え続け、96年度の電力施設計
画の前提となる2004年度までの最大電力の伸びは年
平均2.9%と想定している。更に2010年度には発
電電力量でみて1兆1330億Kwh(92年度比1.
5倍)に達すると予想されている。
【0006】以上に述べた諸問題に対処する有効な手段
は、エネルギ−の有効活用とともに、資源供給の面から
の節約が少なく、環境への負荷も小さい「新エネルギ
−」の導入を促進することであろう。
は、エネルギ−の有効活用とともに、資源供給の面から
の節約が少なく、環境への負荷も小さい「新エネルギ
−」の導入を促進することであろう。
【0007】新エネルギ−は、太陽や風力などの「自然
エネルギ−」、焼却排熱や下水熱などの「リサイクルエ
ネルギ−」、コ−ジェネレ−ションや燃料電池などの
「高効率エネルギ−」などの総称であり、石油依存度の
低減やCO2 の排出抑制に極めて有効である。
エネルギ−」、焼却排熱や下水熱などの「リサイクルエ
ネルギ−」、コ−ジェネレ−ションや燃料電池などの
「高効率エネルギ−」などの総称であり、石油依存度の
低減やCO2 の排出抑制に極めて有効である。
【0008】さらに、エネルギ−の有効活用という点か
らすると、エネルギ−の貯蔵機能を有する安価な装置や
素子の開発、例えば電気エネルギ−を熱エネルギ−に変
換して貯蔵するか、あるいは廃熱のエネルギ−を熱エネ
ルギ−として貯蔵し、必要時に貯蔵した熱エネルギ−を
電気エネルギ−として取り出すことができれば、上述し
た問題の極めて有効な解決策となる。
らすると、エネルギ−の貯蔵機能を有する安価な装置や
素子の開発、例えば電気エネルギ−を熱エネルギ−に変
換して貯蔵するか、あるいは廃熱のエネルギ−を熱エネ
ルギ−として貯蔵し、必要時に貯蔵した熱エネルギ−を
電気エネルギ−として取り出すことができれば、上述し
た問題の極めて有効な解決策となる。
【0009】ところで、電気エネルギ−を貯蔵し、必要
時に再度電気エネルギ−として取り出す機器としては、
二次電池(化学電池)やフライホイ−ル、超電導貯蔵装
置などがあるが、最も一般的で普及しているものは充電
池としての二次電池である。二次電池といえば、かつて
は自動車用の鉛蓄電池が主力だったが、近頃では携帯電
話やPHS(簡易型携帯電話)、ノ−トパソコン、ビデ
オカメラといった携帯型機器を中心にニッケルカドミウ
ム(ニッカド)電池、ニッケル水素電池、リチウムイオ
ン電池の需要が急増している。しかし、電力用としては
鉛蓄電池が主流であることに変わりがなく、これら二次
電池のエネルギ−貯蔵の原理は、イオンの移動を伴う電
気化学反応に基づいたものである。従って、このエネル
ギ−貯蔵のためには、イオン伝導体としての電解質の存
在が必須条件である。
時に再度電気エネルギ−として取り出す機器としては、
二次電池(化学電池)やフライホイ−ル、超電導貯蔵装
置などがあるが、最も一般的で普及しているものは充電
池としての二次電池である。二次電池といえば、かつて
は自動車用の鉛蓄電池が主力だったが、近頃では携帯電
話やPHS(簡易型携帯電話)、ノ−トパソコン、ビデ
オカメラといった携帯型機器を中心にニッケルカドミウ
ム(ニッカド)電池、ニッケル水素電池、リチウムイオ
ン電池の需要が急増している。しかし、電力用としては
鉛蓄電池が主流であることに変わりがなく、これら二次
電池のエネルギ−貯蔵の原理は、イオンの移動を伴う電
気化学反応に基づいたものである。従って、このエネル
ギ−貯蔵のためには、イオン伝導体としての電解質の存
在が必須条件である。
【0010】一方フライホイ−ルは、電気エネルギ−を
回転体の機械エネルギ−として貯蔵し、必要時に回転体
の機械エネルギ−を電気エネルギ−に変換して利用する
ものである。このフライホイ−ルを利用したものは、フ
ライホイ−ル電池として自動車用に1950年代スイス
で1.5トン余りの鋼鉄製の巨大なフライホイ−ルを持
った路線バスが実用化されているが、化学電池に代わる
可能性を持った小型のものが発表されたのは、軽量化で
強度に優れた炭素繊維強化プラスチックが一般化、高速
回転のフライホイ−ルが実現になった1990年代にな
ってからである。93年に米国のベンチャ−企業「アメ
リカン・フライホイ−ル・システムズ(AFS)」から
発表されたフライホイ−ル電池は、空気との摩擦を避け
るために真空に保たれた炭素繊維強化プラスチック製の
容器を使い、ジャイロ効果を打ち消す目的で逆方向に回
転する二個のフライホイ−ルを収めている。軸受け部分
には摩擦を避けるため非接触の磁気ベアリングを用い、
また各々の炭素繊維強化プラスチック製フライホイ−ル
には永久磁石が埋め込まれており、ハウジングの端に取
り付けられたピックアップコイルと回転する磁石により
発電して電力を取り出す構造になっている。
回転体の機械エネルギ−として貯蔵し、必要時に回転体
の機械エネルギ−を電気エネルギ−に変換して利用する
ものである。このフライホイ−ルを利用したものは、フ
ライホイ−ル電池として自動車用に1950年代スイス
で1.5トン余りの鋼鉄製の巨大なフライホイ−ルを持
った路線バスが実用化されているが、化学電池に代わる
可能性を持った小型のものが発表されたのは、軽量化で
強度に優れた炭素繊維強化プラスチックが一般化、高速
回転のフライホイ−ルが実現になった1990年代にな
ってからである。93年に米国のベンチャ−企業「アメ
リカン・フライホイ−ル・システムズ(AFS)」から
発表されたフライホイ−ル電池は、空気との摩擦を避け
るために真空に保たれた炭素繊維強化プラスチック製の
容器を使い、ジャイロ効果を打ち消す目的で逆方向に回
転する二個のフライホイ−ルを収めている。軸受け部分
には摩擦を避けるため非接触の磁気ベアリングを用い、
また各々の炭素繊維強化プラスチック製フライホイ−ル
には永久磁石が埋め込まれており、ハウジングの端に取
り付けられたピックアップコイルと回転する磁石により
発電して電力を取り出す構造になっている。
【0011】フライホイ−ル電池は、約500〜100
0回の充放電で寿命がつきる従来の鉛蓄電池と違って数
千回の繰り返しに耐えるだけでなく、3倍以上のエネル
ギ−−密度を持ち、化学電池のような有害廃棄物を出さ
ないが、実用的な信頼性やコストの問題など解決すべき
課題を有している。
0回の充放電で寿命がつきる従来の鉛蓄電池と違って数
千回の繰り返しに耐えるだけでなく、3倍以上のエネル
ギ−−密度を持ち、化学電池のような有害廃棄物を出さ
ないが、実用的な信頼性やコストの問題など解決すべき
課題を有している。
【0012】超電導貯蔵装置は、導体を冷却し、その電
気抵抗が零になる臨界温度以下の超電導状態にすること
により、電流による熱損失が零となり電気エネルギ−を
電流の形で貯蔵するものであるが、実用化までには多く
の技術的課題とともに、冷却装置を必要とするなど高価
なものとなる。
気抵抗が零になる臨界温度以下の超電導状態にすること
により、電流による熱損失が零となり電気エネルギ−を
電流の形で貯蔵するものであるが、実用化までには多く
の技術的課題とともに、冷却装置を必要とするなど高価
なものとなる。
【0013】ところで、熱電効果を利用した技術は、化
学機器のうちで構造が簡単で良く知られているものの一
つであり、熱電対が動作するのと同じ現象のゼ−ベック
効果に基づいている。熱電対は構造が簡単で安価、それ
に信頼度が高いという理由から広く温度計測や制御装置
に使われている。しかし、電力用としてはラジオアイソ
ト−プ熱発電器(RTG)以外には実用例がほとんどな
いのが現状である。
学機器のうちで構造が簡単で良く知られているものの一
つであり、熱電対が動作するのと同じ現象のゼ−ベック
効果に基づいている。熱電対は構造が簡単で安価、それ
に信頼度が高いという理由から広く温度計測や制御装置
に使われている。しかし、電力用としてはラジオアイソ
ト−プ熱発電器(RTG)以外には実用例がほとんどな
いのが現状である。
【0014】熱発電システムは駆動部がなく保守が容易
なほか、機器が小型ですむという特長があり、ごみ処理
場の焼却炉の壁や煙突など、内側と外側で温度差のある
所に設置すると、廃熱を利用して発電ができる。現在、
全国には地方自治体が運営するごみ処理場が約1840
箇所あるが、そのうちボイラ−型の発電が不可能なもの
が1400箇所程度あり、科学技術庁では平成7年度よ
りこれら未利用廃熱を直接エネルギ−に変換して有効に
利用するためのシステム技術の開発に乗り出し、平成1
0年度には実証試験に入る計画をたてている。
なほか、機器が小型ですむという特長があり、ごみ処理
場の焼却炉の壁や煙突など、内側と外側で温度差のある
所に設置すると、廃熱を利用して発電ができる。現在、
全国には地方自治体が運営するごみ処理場が約1840
箇所あるが、そのうちボイラ−型の発電が不可能なもの
が1400箇所程度あり、科学技術庁では平成7年度よ
りこれら未利用廃熱を直接エネルギ−に変換して有効に
利用するためのシステム技術の開発に乗り出し、平成1
0年度には実証試験に入る計画をたてている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の課題
を解決するためになされたもので、熱電効果を利用して
電気エネルギ−を熱エネルギ−に変換、貯蔵する機能を
有する半導体熱電池を、インバ−タ装置に組み込んで、
電力を無駄なく有効に利用するようにして省エネ効果を
大幅にアップさせる、構成が簡単で安価な熱電複合シス
テムを得ることを目的とする。
を解決するためになされたもので、熱電効果を利用して
電気エネルギ−を熱エネルギ−に変換、貯蔵する機能を
有する半導体熱電池を、インバ−タ装置に組み込んで、
電力を無駄なく有効に利用するようにして省エネ効果を
大幅にアップさせる、構成が簡単で安価な熱電複合シス
テムを得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
熱電複合システムは、商用電源の交流を直流に変換する
順変換器、該順変換器の出力を逆変換器により前記商用
電源の交流と同一の電圧および周波数に変換して負荷に
供給するインバ−タ装置を有し、複数の半導体熱電池
(例えばP型およびN型半導体よりなる熱電素子)より
なる熱電池モジュ−ルを、前記順変換器と前記逆変換器
との間に直列接続し、前記熱電池モジュ−ルの発熱部あ
るいは吸熱部の温度が所定値に達したとき、もしくはタ
イマ−により指示された時間が所定値に達したとき、前
記商用電源よりの交流入力をオフもしくはオンするとと
もに、前記熱電池モジュ−ルよりの出力を前記逆変換器
に極性変換して接続する。または、直流電力を逆変換器
により商用電源の交流と同一の電圧および周波数に変換
して負荷に供給するインバ−タ装置を有し、前記直流電
力を発生する直流電力発生機(例えば太陽電池)と前記
逆変換器との間に、複数の半導体熱電池よりなる熱電池
モジュ−ルを直列接続し、前記直流電力発生機の出力が
所定値以下になったとき、前記直流電力発生機の出力を
遮断するとともに、前記熱電池モジュ−ルよりの出力を
前記逆変換器に極性変換して接続する。
熱電複合システムは、商用電源の交流を直流に変換する
順変換器、該順変換器の出力を逆変換器により前記商用
電源の交流と同一の電圧および周波数に変換して負荷に
供給するインバ−タ装置を有し、複数の半導体熱電池
(例えばP型およびN型半導体よりなる熱電素子)より
なる熱電池モジュ−ルを、前記順変換器と前記逆変換器
との間に直列接続し、前記熱電池モジュ−ルの発熱部あ
るいは吸熱部の温度が所定値に達したとき、もしくはタ
イマ−により指示された時間が所定値に達したとき、前
記商用電源よりの交流入力をオフもしくはオンするとと
もに、前記熱電池モジュ−ルよりの出力を前記逆変換器
に極性変換して接続する。または、直流電力を逆変換器
により商用電源の交流と同一の電圧および周波数に変換
して負荷に供給するインバ−タ装置を有し、前記直流電
力を発生する直流電力発生機(例えば太陽電池)と前記
逆変換器との間に、複数の半導体熱電池よりなる熱電池
モジュ−ルを直列接続し、前記直流電力発生機の出力が
所定値以下になったとき、前記直流電力発生機の出力を
遮断するとともに、前記熱電池モジュ−ルよりの出力を
前記逆変換器に極性変換して接続する。
【0017】
【作用】本発明によれば、熱電効果を利用した半導体熱
電池をインバ−タ装置に組み込み、負荷へ電力を供給す
る際に、電気エネルギ−を熱エネルギ−として半導体熱
電池に貯蔵し、熱エネルギ−が一定以上蓄積された時に
再度電気エネルギ−に変換して負荷に供給するようにし
たものなので、装置の構成が簡単かつ容易に、電力を有
効利用することができるので、大幅な省エネ効果が得ら
れるという作用を有する。
電池をインバ−タ装置に組み込み、負荷へ電力を供給す
る際に、電気エネルギ−を熱エネルギ−として半導体熱
電池に貯蔵し、熱エネルギ−が一定以上蓄積された時に
再度電気エネルギ−に変換して負荷に供給するようにし
たものなので、装置の構成が簡単かつ容易に、電力を有
効利用することができるので、大幅な省エネ効果が得ら
れるという作用を有する。
【0018】
【実施例】以下、本発明に関する実施例を図1、図2、
図3、図4および図5に基づいて説明する。
図3、図4および図5に基づいて説明する。
【0019】本発明の中核要素である半導体熱電池は、
P型およびN型半導体よりなる熱電素子の熱電効果現象
を利用したもので、最初にこれを図4および図5にて説
明する。
P型およびN型半導体よりなる熱電素子の熱電効果現象
を利用したもので、最初にこれを図4および図5にて説
明する。
【0020】図5は熱電素子による熱電効果の説明図で
ある。P型半導体22およびN型半導体23の接合部
(接合金属)の一端を加熱すると(他端は加熱しな
い)、起電力が発生して、外部回路に矢で示したような
電流が流れる。このような現象はゼ−ベック効果とよば
れている。
ある。P型半導体22およびN型半導体23の接合部
(接合金属)の一端を加熱すると(他端は加熱しな
い)、起電力が発生して、外部回路に矢で示したような
電流が流れる。このような現象はゼ−ベック効果とよば
れている。
【0021】逆に、P型半導体22からN型半導体23
に向かって電流が流れるときには接合部(図5の加熱
部)は熱を発生して温度が上がるという発熱現象を呈す
る。このような現象はペルチェ効果とよばれており、ゼ
−ベック効果のちょうど逆の現象であって、ともに熱電
効果として知られている。
に向かって電流が流れるときには接合部(図5の加熱
部)は熱を発生して温度が上がるという発熱現象を呈す
る。このような現象はペルチェ効果とよばれており、ゼ
−ベック効果のちょうど逆の現象であって、ともに熱電
効果として知られている。
【0022】図4は半導体熱電池の一例である。21は
熱電素子でP型半導体22とN型半導体23より構成さ
れ、低温側には引出端子24および25がろう付け等
で、P型半導体22およびN型半導体23にそれぞれ接
合されている。
熱電素子でP型半導体22とN型半導体23より構成さ
れ、低温側には引出端子24および25がろう付け等
で、P型半導体22およびN型半導体23にそれぞれ接
合されている。
【0023】熱電素子21の高温側は、接合材料体26
に嵌合した接合導体27および28でもって、熱電素子
21と接合してある。この接合の方法は、例えばろう付
けによる方法や接合材料体26に雄捻子を、また接合導
体27および28にはそれぞれ雌捻子を切って捻子止め
にて熱電素子21に固定してもよい。ここで、接合材料
体26としては熱容量の大きな材料体で、例えば比熱の
大きなベリリウムやアルミニウム、またはその合金が望
ましい。ちなみに500℃におけるベリリウムとアルミ
ニウムの比熱は、それぞれ0.67cal/g℃および
0.27cal/g℃であり、銅の0.1cal/g℃
に比し大きな比熱容量を有している。
に嵌合した接合導体27および28でもって、熱電素子
21と接合してある。この接合の方法は、例えばろう付
けによる方法や接合材料体26に雄捻子を、また接合導
体27および28にはそれぞれ雌捻子を切って捻子止め
にて熱電素子21に固定してもよい。ここで、接合材料
体26としては熱容量の大きな材料体で、例えば比熱の
大きなベリリウムやアルミニウム、またはその合金が望
ましい。ちなみに500℃におけるベリリウムとアルミ
ニウムの比熱は、それぞれ0.67cal/g℃および
0.27cal/g℃であり、銅の0.1cal/g℃
に比し大きな比熱容量を有している。
【0024】29は断熱体で、熱伝導率が低く比熱の大
きな材料が望ましく、例えばセラミックファイバ−やア
ルミナファイバ−などは超高温用無機繊維断熱材として
使用することができる。ここで図4の半導体熱電池は、
断熱体29を設けた構成としてあるが、これを省いても
よく、また接合材料体26と接合導体27および28を
使用せず断熱体29のみとしてもよい。
きな材料が望ましく、例えばセラミックファイバ−やア
ルミナファイバ−などは超高温用無機繊維断熱材として
使用することができる。ここで図4の半導体熱電池は、
断熱体29を設けた構成としてあるが、これを省いても
よく、また接合材料体26と接合導体27および28を
使用せず断熱体29のみとしてもよい。
【0025】次に、図4の半導体熱電池の動作について
説明する。
説明する。
【0026】いま熱電素子21に電力を供給する場合、
P型半導体22の引出端子24に正電圧を、またN型半
導体23の引出端子25を負電圧として電流を流すと、
接合材料体26と接合導体27および28によって固定
されている熱電素子21のP−N接合部は、図5で説明
したように発熱し温度が上昇する。一旦この部分が加熱
されると断熱体29の保温効果によって熱損失が抑えら
れ熱エネルギ−が貯蔵される。
P型半導体22の引出端子24に正電圧を、またN型半
導体23の引出端子25を負電圧として電流を流すと、
接合材料体26と接合導体27および28によって固定
されている熱電素子21のP−N接合部は、図5で説明
したように発熱し温度が上昇する。一旦この部分が加熱
されると断熱体29の保温効果によって熱損失が抑えら
れ熱エネルギ−が貯蔵される。
【0027】ここで、熱電素子21に電力が供給されな
くなると、図5にて説明した通り加熱部の熱エネルギ−
は電気エネルギ−に変換され、P型半導体22の引出端
子24が正電圧に、またN型半導体23の引出端子25
が負電圧となり外部負荷(図示しない)に電流が流れ電
力を供給する。
くなると、図5にて説明した通り加熱部の熱エネルギ−
は電気エネルギ−に変換され、P型半導体22の引出端
子24が正電圧に、またN型半導体23の引出端子25
が負電圧となり外部負荷(図示しない)に電流が流れ電
力を供給する。
【0028】以上は電気エネルギ−を熱エネルギ−に変
換して貯蔵し、必要時に貯蔵した熱エネルギ−を再度電
気エネルギ−に変換し負荷に電力を供給する場合である
が、加熱によって熱エネルギ−を発生させ、負荷に電力
を供給するようにしてもよく、この場合の電気エネルギ
−は、加熱部の発熱状態が続く間中、外部負荷に供給さ
れ続けることになる。
換して貯蔵し、必要時に貯蔵した熱エネルギ−を再度電
気エネルギ−に変換し負荷に電力を供給する場合である
が、加熱によって熱エネルギ−を発生させ、負荷に電力
を供給するようにしてもよく、この場合の電気エネルギ
−は、加熱部の発熱状態が続く間中、外部負荷に供給さ
れ続けることになる。
【0029】この半導体熱電池による熱電複合システム
の実施例を図1、図2および図3に基づいて次に述べ
る。
の実施例を図1、図2および図3に基づいて次に述べ
る。
【0030】図1は熱電複合システム装置の概略図であ
る。1は商用電源(系統)で電力会社より供給される
が、個人住宅の場合、電圧が100/110V、周波数
は50/60Hzとなっている。2は負荷で家屋内での
電気器具類につながっている。熱電池モジュ−ル3は、
図4で示した半導体熱電池を複数個直・並列接続したも
のからなり、順変換器4と逆変換器5との間に直列接続
してある。6は順変換器4と逆変換器5からなるいわゆ
るインバ−タ装置で、このインバ−タ装置6には、整流
のためのコンデンサやリアクトル(図示しない)などが
含まれている。
る。1は商用電源(系統)で電力会社より供給される
が、個人住宅の場合、電圧が100/110V、周波数
は50/60Hzとなっている。2は負荷で家屋内での
電気器具類につながっている。熱電池モジュ−ル3は、
図4で示した半導体熱電池を複数個直・並列接続したも
のからなり、順変換器4と逆変換器5との間に直列接続
してある。6は順変換器4と逆変換器5からなるいわゆ
るインバ−タ装置で、このインバ−タ装置6には、整流
のためのコンデンサやリアクトル(図示しない)などが
含まれている。
【0031】1a、2aはリレ−のa接点(常開接
点)、1b、2bおよび3bはリレ−のb接点(常閉接
点)であるが、トランジスタやSCRなどの半導体スイ
ッチング素子を利用してこれらの機能を実現させてもよ
い。
点)、1b、2bおよび3bはリレ−のb接点(常閉接
点)であるが、トランジスタやSCRなどの半導体スイ
ッチング素子を利用してこれらの機能を実現させてもよ
い。
【0032】次に、図1の熱電複合システム装置の動作
について説明する。
について説明する。
【0033】商用電源(系統)1より供給される交流電
力は、順変換器4により直流電力に変換され、端子4`
より熱電池モジュ−ル3の端子3`より流入し端子3`
`を経て逆変換器5に入力される。このとき、熱電池モ
ジュ−ル3の端子3`および3``が、それぞれ図4の
P型半導体22およびN型半導体23に接続してある
と、半導体熱電池のP−N接合部は発熱し温度は上昇す
る。この状態で逆変換器5により、直流電力は商用電源
(系統)1と同一の電圧および周波数に変換され負荷2
に交流電力を供給する。
力は、順変換器4により直流電力に変換され、端子4`
より熱電池モジュ−ル3の端子3`より流入し端子3`
`を経て逆変換器5に入力される。このとき、熱電池モ
ジュ−ル3の端子3`および3``が、それぞれ図4の
P型半導体22およびN型半導体23に接続してある
と、半導体熱電池のP−N接合部は発熱し温度は上昇す
る。この状態で逆変換器5により、直流電力は商用電源
(系統)1と同一の電圧および周波数に変換され負荷2
に交流電力を供給する。
【0034】いま、熱電池モジュ−ル3の発熱部の温度
が所定値に達したとき、もしくはタイマ−(図示しな
い)により指示された時間が所定値に達したとき、リレ
−が動作し、1aおよび2aは閉路、また1b、2bお
よび3bは開路となり、商用電源(系統)1よりの交流
電力は遮される。この状態になると、熱電池モジュ−ル
3に蓄積された発熱部の熱エネルギ−は、熱電効果(ゼ
−ベック効果)によって電気エネルギ−に(直流)変換
され、端子3`より逆変換器5の端子5`に電力が流入
し、端子5``を経て順変換器4の端子4``から端子
4`、さらに熱電池モジュ−ル3の端子3``に戻る閉
ル−プを形成する。すなわちリレ−が動作したとき、熱
電池モジュ−ル3よりの出力は端子3``より3`に極
性変換されて逆変換器5につながり、熱電池モジュ−ル
3の蓄熱エネルギ−が交流電力に変換され負荷2に電力
を供給する。この負荷2への電力供給は、熱電池モジュ
−ル3の発熱部の温度が所定値以上維持される間中続
く。
が所定値に達したとき、もしくはタイマ−(図示しな
い)により指示された時間が所定値に達したとき、リレ
−が動作し、1aおよび2aは閉路、また1b、2bお
よび3bは開路となり、商用電源(系統)1よりの交流
電力は遮される。この状態になると、熱電池モジュ−ル
3に蓄積された発熱部の熱エネルギ−は、熱電効果(ゼ
−ベック効果)によって電気エネルギ−に(直流)変換
され、端子3`より逆変換器5の端子5`に電力が流入
し、端子5``を経て順変換器4の端子4``から端子
4`、さらに熱電池モジュ−ル3の端子3``に戻る閉
ル−プを形成する。すなわちリレ−が動作したとき、熱
電池モジュ−ル3よりの出力は端子3``より3`に極
性変換されて逆変換器5につながり、熱電池モジュ−ル
3の蓄熱エネルギ−が交流電力に変換され負荷2に電力
を供給する。この負荷2への電力供給は、熱電池モジュ
−ル3の発熱部の温度が所定値以上維持される間中続
く。
【0035】熱電池モジュ−ル3の発熱部の温度が所定
値以下、もしくはタイマ−で設定された時間になると、
リレ−が動作し、1aおよび2aは開路、また1b,2
bおよび3bは閉路となり元の状態に戻って、商用電源
(系統)1よりの電力が負荷2に供給される。この様な
現象が以降続くことになり、電力の有効利用、すなわち
大幅な省エネ効果が実現する。
値以下、もしくはタイマ−で設定された時間になると、
リレ−が動作し、1aおよび2aは開路、また1b,2
bおよび3bは閉路となり元の状態に戻って、商用電源
(系統)1よりの電力が負荷2に供給される。この様な
現象が以降続くことになり、電力の有効利用、すなわち
大幅な省エネ効果が実現する。
【0036】図2は太陽電池併用熱電複合システムのブ
ロック図である。7は太陽電池モジュ−ルで、多数の太
陽電池を複数個直・並列接続したものからなる。太陽電
池モジュ−ル7の直流出力は熱電池モジュ−ル3を経
て、逆変換器5により交流に変換され、分電盤8から負
荷2に電力を供給する。1は商用電源(系統)で分電盤
8につながっているが、この分電盤8により太陽電池と
熱電複合システムの電力を供給している。
ロック図である。7は太陽電池モジュ−ルで、多数の太
陽電池を複数個直・並列接続したものからなる。太陽電
池モジュ−ル7の直流出力は熱電池モジュ−ル3を経
て、逆変換器5により交流に変換され、分電盤8から負
荷2に電力を供給する。1は商用電源(系統)で分電盤
8につながっているが、この分電盤8により太陽電池と
熱電複合システムの電力を供給している。
【0037】図2の太陽電池併用熱電複合システムの動
作は、図1の熱電複合システム装置のそれと同様であ
る。すなわち、太陽電池モジュ−ル7の出力が一定以上
のときに、熱電池モジュ−ルを構成する半導体熱電池の
P−N接合部の発熱によって電力を熱エネルギ−として
蓄積させるとともに、負荷2に電力を供給し、太陽電池
モジュ−ル7の出力が所定値以下になったとき、太陽電
池モジュ−ル7の出力を遮断し、熱電池モジュ−ル3の
蓄熱エネルギ−によって負荷2に電力を供給するように
している。
作は、図1の熱電複合システム装置のそれと同様であ
る。すなわち、太陽電池モジュ−ル7の出力が一定以上
のときに、熱電池モジュ−ルを構成する半導体熱電池の
P−N接合部の発熱によって電力を熱エネルギ−として
蓄積させるとともに、負荷2に電力を供給し、太陽電池
モジュ−ル7の出力が所定値以下になったとき、太陽電
池モジュ−ル7の出力を遮断し、熱電池モジュ−ル3の
蓄熱エネルギ−によって負荷2に電力を供給するように
している。
【0038】図3は太陽光発電システムのイメ−ジ図で
ある。図3は家屋20の屋根に架台15を取り付け、そ
の上に太陽電池モジュ−ル7が設置してある住宅用太陽
光発電システムで、太陽電池モジュ−ル7は接続箱11
の中の端子盤(図示しない)で接続する。太陽電池で発
生した直流電力は直流側開閉器12を介し、逆変換器5
により交流に変換する。
ある。図3は家屋20の屋根に架台15を取り付け、そ
の上に太陽電池モジュ−ル7が設置してある住宅用太陽
光発電システムで、太陽電池モジュ−ル7は接続箱11
の中の端子盤(図示しない)で接続する。太陽電池で発
生した直流電力は直流側開閉器12を介し、逆変換器5
により交流に変換する。
【0039】保護装置10は過電圧継電器(OVR)、
不足電圧継電器(UVR)、周波数低下継電器(UF
R)、逆電力継電器(RPR)、不足電力継電器(UP
R)地絡過電圧継電器(OVGR)などからなってい
る。逆変換器5により変換された交流電力は保護装置1
0を通り、発生電力量計9を経て分電盤8から家屋20
内にある電灯やエアコン、テレビ等の負荷2に供給され
る。
不足電圧継電器(UVR)、周波数低下継電器(UF
R)、逆電力継電器(RPR)、不足電力継電器(UP
R)地絡過電圧継電器(OVGR)などからなってい
る。逆変換器5により変換された交流電力は保護装置1
0を通り、発生電力量計9を経て分電盤8から家屋20
内にある電灯やエアコン、テレビ等の負荷2に供給され
る。
【0040】太陽電池モジュ−ル7にて発生する電力
が、負荷2に供給する電力以上であれば、その余剰電力
は交流側開閉器13を介し売電用電力量計14aにてカ
ウントされ、商用電源(系統)1に逆潮流系となりつな
がる。ここで売電用電力量計14aのカウント値は電力
会社が購入する余剰電力分である。
が、負荷2に供給する電力以上であれば、その余剰電力
は交流側開閉器13を介し売電用電力量計14aにてカ
ウントされ、商用電源(系統)1に逆潮流系となりつな
がる。ここで売電用電力量計14aのカウント値は電力
会社が購入する余剰電力分である。
【0041】また、太陽電池モジュ−ル7よりの発生電
力が低下すれば、商用電源(系統)1より電力の供給を
電力会社から受けるが、このときは買電用電力量計14
bによって使用電力量がカウントされる。
力が低下すれば、商用電源(系統)1より電力の供給を
電力会社から受けるが、このときは買電用電力量計14
bによって使用電力量がカウントされる。
【0042】ここで説明した従来の太陽光発電システム
に、本発明の熱電複合システムを組み込んだ例が、前述
の図2で示した太陽電池併用熱電複合システムであり、
この場合も図1の場合と同様に大幅な省エネ効果が得ら
れる。
に、本発明の熱電複合システムを組み込んだ例が、前述
の図2で示した太陽電池併用熱電複合システムであり、
この場合も図1の場合と同様に大幅な省エネ効果が得ら
れる。
【0043】本発明は熱電効果を利用した半導体熱電池
を、インバ−タ装置に組み込んで電力を有効利用するも
ので、簡単な装置の構成で大幅な省エネルギ−となる効
果がある。
を、インバ−タ装置に組み込んで電力を有効利用するも
ので、簡単な装置の構成で大幅な省エネルギ−となる効
果がある。
【図1】熱電複合システム装置の概略図である。
【図2】太陽電池併用熱電複合システムのブロック図で
ある。
ある。
【図3】太陽光発電システムのイメ−ジ図である。
【図4】半導体熱電池の一例を示す図である。
【図5】熱電素子による熱電効果の説明図である。
1 商用電源(系統) 2 負荷 3 熱電池モジュ−ル 4 順変換器 5 逆変換器 6 インバ−タ装置 7 太陽電池モジュ−ル 8 分電盤 9 発生電力量計 10 保護装置 11 接続箱 12 直流側開閉器 13 交流側開閉器 14a、14b 電力量計 15 架台 20 家屋 21 熱電素子 22 P型半導体 23 N型半導体 24、25 引出端子 26 接合材料体 27、28 接合導体 29 断熱体
Claims (5)
- 【請求項1】商用電源の交流を直流に変換する順変換
器、該順変換器の出力を逆変換器により前記商用電源の
交流と同一の電圧および周波数に変換して負荷に供給す
るインバ−タ装置を有し、複数の半導体熱電池よりなる
熱電池モジュ−ルを、前記順変換器と前記逆変換器との
間に直列接続し、前記熱電池モジュ−ルの発熱部あるい
は吸熱部の温度が所定値に達したとき、前記商用電源よ
りの交流入力をオフもしくはオンするとともに、前記熱
電池モジュ−ルよりの出力を前記逆変換器に極性変換し
て接続するようにしたことを特徴とする熱電複合システ
ム。 - 【請求項2】商用電源の交流を直流に変換する順変換
器、該順変換器の出力を逆変換器により前記商用電源の
交流と同一の電圧および周波数に変換して負荷に供給す
るインバ−タ装置を有し、複数の半導体熱電池よりなる
熱電池モジュ−ルを、前記順変換器と前記逆変換器との
間に直列接続し、タイマ−により指示された時間が所定
値に達したとき、前記商用電源よりの交流入力をオフも
しくはオンするとともに、前記熱電池モジュ−ルよりの
出力を前記逆変換器に極性変換して接続するようにした
ことを特徴とする熱電複合システム。 - 【請求項3】商用電源の交流を直流に変換する順変換
器、該順変換器の出力を逆変換器により前記商用電源の
交流と同一の電圧および周波数に変換して負荷に供給す
るインバ−タ装置、もしくは直流電力を逆変換器により
前記商用電源の交流と同一の電圧および周波数に変換し
て負荷に供給するインバ−タ装置を有し、前記直流電力
を発生する直流電力発生機と前記逆変換器との間に、複
数の半導体熱電池よりなる熱電池モジュ−ルを直列接続
し、前記直流電力発生機の出力が所定値以下になったと
き、前記直流電力発生機の出力を遮断するとともに、前
記熱電池モジュ−ルよりの出力を前記逆変換器に極性変
換して接続するようにしたことを特徴とする熱電複合シ
ステム。 - 【請求項4】半導体熱電池が、P型およびN型半導体よ
りなる熱電素子であることを特徴とする請求項1、請求
項2および請求項3記載の熱電複合システム。 - 【請求項5】直流電力発生機が太陽電池であることを特
徴とする請求項3記載の熱電複合システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8175826A JPH1014255A (ja) | 1996-06-15 | 1996-06-15 | 熱電複合システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8175826A JPH1014255A (ja) | 1996-06-15 | 1996-06-15 | 熱電複合システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1014255A true JPH1014255A (ja) | 1998-01-16 |
Family
ID=16002904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8175826A Pending JPH1014255A (ja) | 1996-06-15 | 1996-06-15 | 熱電複合システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1014255A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6232543B1 (en) | 1998-07-02 | 2001-05-15 | Citizen Watch Co., Ltd. | Thermoelectric system |
WO2001050586A1 (fr) * | 2000-01-07 | 2001-07-12 | Citizen Watch Co., Ltd. | Systeme thermoelectrique |
EP1151457A1 (en) * | 1999-01-29 | 2001-11-07 | Motorola, Inc. | Method and apparatus for utilizing heat dissipated from an electrical device |
JP2003309988A (ja) * | 2002-04-08 | 2003-10-31 | N Shroff Bomi | 熱発電装置 |
-
1996
- 1996-06-15 JP JP8175826A patent/JPH1014255A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6232543B1 (en) | 1998-07-02 | 2001-05-15 | Citizen Watch Co., Ltd. | Thermoelectric system |
EP1151457A1 (en) * | 1999-01-29 | 2001-11-07 | Motorola, Inc. | Method and apparatus for utilizing heat dissipated from an electrical device |
EP1151457A4 (en) * | 1999-01-29 | 2002-07-03 | Motorola Inc | METHOD AND DEVICE FOR USING THE THERMAL LOSS PERFORMANCE OF AN ELECTRICAL DEVICE |
WO2001050586A1 (fr) * | 2000-01-07 | 2001-07-12 | Citizen Watch Co., Ltd. | Systeme thermoelectrique |
JP2003309988A (ja) * | 2002-04-08 | 2003-10-31 | N Shroff Bomi | 熱発電装置 |
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