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JPH10141800A - 吸着式冷凍装置 - Google Patents

吸着式冷凍装置

Info

Publication number
JPH10141800A
JPH10141800A JP8296876A JP29687696A JPH10141800A JP H10141800 A JPH10141800 A JP H10141800A JP 8296876 A JP8296876 A JP 8296876A JP 29687696 A JP29687696 A JP 29687696A JP H10141800 A JPH10141800 A JP H10141800A
Authority
JP
Japan
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refrigerant
evaporators
adsorption
cores
condensing
Prior art date
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Granted
Application number
JP8296876A
Other languages
English (en)
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JP3713844B2 (ja
Inventor
Koji Tanaka
公司 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP29687696A priority Critical patent/JP3713844B2/ja
Publication of JPH10141800A publication Critical patent/JPH10141800A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3713844B2 publication Critical patent/JP3713844B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

Landscapes

  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数段の蒸発器に対応して複数段の吸着コア
を設けた吸着式冷凍装置において、各蒸発器への冷媒の
供給量を均一化する。 【解決手段】 1段目の吸着コア11、21からn段目
の吸着コア1n、2nにかけて冷却流体が流れるので、
1段目の凝縮蒸発器31、41からn段目の凝縮蒸発器
3n、4nにかけて徐々に圧力が上がり、徐々に冷媒が
吐出しにくくなる。これに対して、キャピラリ管10に
設けた開口部81〜8n、91〜9nは、1個目の開口
部81、91からn個目の開口部8n、9nにかけて、
開口面積が徐々に大きくなっているので、徐々に冷媒が
吐出しやすくなる。従って、全ての凝縮蒸発器31〜3
n、41〜4nにわたり、冷媒の供給量を均一化でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸着剤により冷媒
を吸着、脱着させることを利用した吸着式冷凍装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に特願平8−57727
号において、図4に示すような吸着式冷凍装置を提案し
ている。この装置は、凝縮器3と、2段の蒸発器41、
42と、2段の第1吸着コア11、12、2段の第2吸
着コア21、22とを備えている。そして、第1吸着コ
ア11、12、第2吸着コア21、22には、エンジン
からの加熱流体と、室外熱交換器70からの冷却流体と
が交互に供給されるようになっている。また、凝縮器3
と2段目の蒸発器42、および、2段目の蒸発器42と
1段目の蒸発器41とは、第1、第2キャピラリ管10
1、102にて接続されている。
【0003】そして、第1吸着コア11、12が脱着工
程を行い、第2吸着コア21、22が吸着工程を行なう
とき、開閉弁5a〜5hにより、第1吸着コア11、1
2と凝縮器3、および、第2吸着コア21、22と第
1、第2蒸発器41、42とを連通し、第1吸着コア1
1、12と第1、第2蒸発器41、42、および、第2
吸着コア21、22と凝縮器3とを非連通状態とする。
【0004】また、1段目の第1吸着コア11から2段
目の第1吸着コア12にかけて加熱流体を流すことによ
り、両第1吸着コア11、12にて気体冷媒を脱着し、
この脱着された気体冷媒を凝縮器3にて凝縮する。ま
た、1段目の第2吸着コア21から2段目の第2吸着コ
ア22にかけて冷却流体を流すことにより、両第2吸着
コア21、22にて気体冷媒を吸着し、両蒸発器41、
42にて液体冷媒を蒸発させる。このように、蒸発器4
1、42および吸着コア11、12、21、22を複数
段に設けることにより、吸着式冷凍装置1の冷房能力の
向上を試みている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な、2個の蒸発器41、42を備えた吸着式冷凍装置1
00では、冷房能力を効果的には向上できない恐れがあ
ることが、本発明者の実験、検討により確認された。こ
の原因として、まず、冷却流体は冷媒の吸着による吸着
熱を奪って加熱されるので、1段目の第2吸着コア21
から2段目の第2吸着コア22にかけて、冷却流体の温
度が徐々に上がり、吸着能力も徐々に低下している。こ
のため、1段目の第2吸着コア21および1段目の蒸発
器41の方が、2段目の第2吸着コア22および2段目
の蒸発器42よりも圧力が低い。
【0006】ここで、凝縮器3からの冷媒が、第1、第
2キャピラリ管101、102を経て2段の第2吸着コ
ア21、22に供給されるが、より圧力の低い1段目の
蒸発器41内に、より多くの液体冷媒が供給されること
になる。よって、より圧力の高い2段目の蒸発器42内
に、少量の液体冷媒しか供給されなくなる恐れがあり、
冷媒の蒸発が良好に行なわれず、冷房能力が低下する恐
れがあるのである。
【0007】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
複数段の蒸発器に対応して複数段の吸着コアを設けた吸
着式冷凍装置において、各蒸発器への液体冷媒の供給量
を均一化することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1、3、および4に記載の発明では、複数段
の第1、第2凝縮蒸発器(31〜3n)、(41〜4
n)のそれぞれに連通するように、複数段の第1吸着コ
ア(11〜1n)、第2吸着コア(21〜2n)を設け
た吸着式冷凍装置であって、第1凝縮蒸発器(31〜3
n)と第2凝縮蒸発器(41〜4n)とを連通する連通
手段(10)に、第1冷媒出入口(81〜8n)、第2
冷媒出入口(91〜9n)を設け、この冷媒出入口(8
1〜8n)、(91〜9n)における冷媒の流出圧損
を、冷媒の蒸発を行なう第1凝縮蒸発器(31〜3
n)、第2凝縮蒸発器(41〜4n)内の圧力に反比例
するように設定したことを特徴としている。
【0009】ここで、複数段の吸着コア(11〜1
n)、(21〜2n)には、これら吸着コア(11〜1
n)、(21〜2n)を冷却する冷却流体と、加熱する
加熱流体とを、交互に供給するようになっている。そし
て、例えば、これら吸着コア(11〜1n)、(21〜
2n)に直列に冷却流体を流す場合のように、各吸着コ
ア(11〜1n)、(21〜2n)に流れる冷却流体の
温度が異なる場合、各吸着コア(11〜1n)、(21
〜2n)の吸着能力が異なるため、各吸着コア(11〜
1n)、(21〜2n)、ひいては、これに連通する凝
縮蒸発器(31〜3n)、(41〜4n)内の圧力が異
なる。
【0010】これに対して、連通手段(10)の冷媒出
入口(81〜8n)、(91〜9n)における冷媒の流
出圧損を、冷媒の蒸発を行なう凝縮蒸発器(31〜3
n)、(41〜4n)内の圧力に反比例するように設定
してある。つまり、圧力の高い側の凝縮蒸発器(31〜
3n)、(41〜4n)に対応する冷媒出入口(81〜
8n)、(91〜9n)の流出圧損は低く、圧力の低い
側の凝縮蒸発器(31〜3n)、(41〜4n)に対応
する冷媒出入口(81〜8n)、(91〜9n)の流出
圧損は高く設定してある。
【0011】この結果、圧力の高い側では、冷媒出入口
(81〜8n)、(91〜9n)の外部から内部に向か
って高い圧力がかかり、冷媒が吐出しにくいのに対し
て、冷媒出入口(81〜8n)、(91〜9n)の流出
圧損が低いために、冷媒が吐出しやすくなる。また、圧
力の低い側では、冷媒出入口(81〜8n)、(91〜
9n)の外部から内部に向かって低い圧力しかかから
ず、冷媒が吐出しやすいのに対して、冷媒出入口(81
〜8n)、(91〜9n)の流出圧損が高いために、冷
媒が吐出しにくくなる。このようにして、各冷媒出入口
(81〜8n)、(91〜9n)から吐出する液体冷媒
の流量を均一化することができる。
【0012】よって、冷媒の蒸発を行なう凝縮蒸発器
(31〜3n)、(41〜4n)の全てにわたって、冷
媒の供給量を均一化でき、全ての凝縮蒸発器(31〜3
n)、(41〜4n)において、冷媒の蒸発を良好に行
なうことができるので、冷房能力を向上できる。また、
請求項2、3、および4に記載の発明は、凝縮器
(3)、複数段の蒸発器(41、42)、および、第1
吸着コア(11、12)、第2吸着コア(21、22)
を備えた吸着式冷凍装置であって、凝縮器(3)と蒸発
器(41、42)とを連通する連通手段(10)に、蒸
発器(41、42)に対応するように複数個の冷媒出口
(81、82)を設け、この冷媒出口(81、82)に
おける冷媒の流出圧損を、蒸発器(41、42)内の圧
力に反比例するように設定してある。
【0013】よって、上記請求項1、3、4に記載の発
明と同様に、複数段の蒸発器(41、42)の全てにわ
たって冷媒の供給量を均一化でき、全ての蒸発器(4
1、42)において、冷媒の蒸発を良好に行なうことが
できるので、冷房能力を向上できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1の実施形態)本実施形態の吸着式冷凍装置は、車
両のエンジンルームに主に配置され、車室内を冷房する
ものである。図1に示すように、吸着式冷凍装置100
は、略直方体状の第1、第2密閉容器5、6を備えてお
り、この密閉容器5、6の内部を、複数個(n個、例え
ばn=10)の密閉空間に気液密に仕切ることにより、
箱状の第1密閉容器51、52、…、5n(以下、51
〜5nで示す)、および、第2密閉容器61、62、
…、6n(以下、61〜6nで示す)が構成されてい
る。
【0015】そして、第1、第2密閉容器51〜5n、
61〜6nの上方部には、後述する熱交換流体が内部を
流れる流体通路Lと、この通路L周囲に設けられる多数
の吸着剤Sおよび伝熱フィン(図示せず)とが配置され
ている。そして、流体通路L、吸着剤Sおよび伝熱フィ
ンを収容する第1、第2密閉容器51〜5n、61〜6
nの上方部により、複数段(n段、例えば10段)の第
1吸着コア11、12、…、1n(以下、11〜1nで
示す)、第2吸着コア21、22、…、2n(以下、2
1〜2nで示す)を構成している。
【0016】ここで、吸着剤Sは、冷却状態において冷
媒(例えば水、アルコール等)を高能力で吸着し、ま
た、冷媒の吸着に伴い吸着能力が次第に低下するが、加
熱状態とされることにより、吸着していた冷媒を脱着し
て吸着能力が再生されるという性質を有している。ま
た、第1、第2密閉容器51〜5n、61〜6nの下方
部には、後述する熱交換流体が内部を流れる流体通路M
と、この通路M周囲に設けられる伝熱フィン(図示せ
ず)が配置されている。そして、流体通路Mおよび伝熱
フィンを収容する第1、第2密閉容器51〜5n、61
〜6nの下方部により、複数段の第1凝縮蒸発器31、
32、…、3n(以下、31〜3nで示す)、第2凝縮
蒸発器41、42、…、4n(以下、41〜4nで示
す)が構成されている。
【0017】このように、第1吸着コア11〜1nと第
1凝縮蒸発器31〜3n、および、第2吸着コア21〜
2nと第2凝縮蒸発器41〜4nとは、それぞれ常時連
通した状態で配置されているので、気体冷媒の流路を切
替弁等の切替手段にて切り替える必要がない。このた
め、気体冷媒の圧力損失を低減できるとともに、この装
置100の制御や構造が単純となる。なお、第1、第2
密閉容器51〜5n、61〜6nは、その下面が水平方
向に並ぶように配置される。
【0018】第1、第2吸着コア11〜1n、21〜2
nは、一方が冷媒を吸着する吸着工程を実行するとき、
他方が冷媒を脱着する脱着工程を実行するようになって
いる。第1、第2凝縮蒸発器31〜3n、41〜4n
は、一方が冷媒を蒸発させる蒸発器としてはたらくと
き、他方が冷媒を凝縮する凝縮器としてはたらくように
なっている。
【0019】室内熱交換器70は室内に配置され、熱交
換流体が流れる流体通路(図示せず)および伝熱フィン
(図示せず)を備えている。室外熱交換器71は、室外
に配置され、流体通路(図示せず)および伝熱フィン
(図示せず)を備えている。そして、室外熱交換器7
0、電動ポンプ72、第1、第2凝縮蒸発器31〜3
n、41〜4nのn段目から1段目、四方切替弁73、
室内熱交換器71、四方切替弁74、第1、第2吸着コ
ア11〜1n、21〜2nの1段目からn段目、四方切
替弁75、室外熱交換器70が、この順で直列に接続さ
れている。
【0020】また、室外熱交換器70、電動ポンプ7
2、第1、第2凝縮蒸発器31〜3n、41〜4nのn
段目から1段目、四方切替弁73、室外熱交換器70
が、この順で直列に接続されている。また、図示しない
エンジン、電動ポンプ76、四方切替弁74、第1、第
2吸着コア11〜1n、21〜2nの1段目からn段
目、四方切替弁75、上記エンジンが、この順で直列に
接続されている。
【0021】そして、冷媒通路であるとともに、所定の
圧力損失を発生させる絞りのはたらきをするキャピラリ
管(連通手段)10が、第1、第2密閉容器51〜5
n、61〜6n内部の下面近傍(第1凝縮蒸発器31〜
3n、および、第2凝縮蒸発器41〜4nの下方)に連
通するように配置されている。このキャピラリ管10
は、一端10aおよび他端10bが閉塞した1本のパイ
プを略コ字状に折り曲げ加工したものであり、その長手
方向が略水平方向に向くように配置されている。
【0022】そして、キャピラリ管10は、第1密閉容
器51〜5n、および、第2密閉容器61〜6nの下面
近傍にくし刺し状に貫通している。この両貫通部分に
は、第1、第2密閉容器51〜5n、61〜6n内部の
下面近傍にそれぞれ対応して、複数個の第1、第2開口
部(冷媒出入口部)81、82、…、8n、91、9
2、…、9n(以下、81〜8n、91〜9nと示す)
が形成されている。
【0023】そして、1段目の第1、第2密閉容器5
1、61に対応する第1、第2開口部81、91から、
n段目の第1、第2密閉容器5n、6nに対応する第
1、第2開口部8n、9nにかけて、その開口面積が徐
々に大きくなるように構成されている。また、キャピラ
リ管10のうち上記両貫通部分の間には、上方内部に気
体冷媒、下方内部に液体冷媒を収容可能な冷媒タンク2
0が配置されている。この冷媒タンク20には、内部に
液体冷媒および気体冷媒を流入させる入口チューブ(入
口部)20aと、内部の液体冷媒を流出させる出口チュ
ーブ(出口部)20bとを備えている。
【0024】そして、キャピラリ管10と、冷媒タンク
20の入口チューブ20aおよび出口チューブ20bと
の連通状態を後述のように切り替える切替部10Aが設
けられている。以下に、切替部10Aおよび冷媒タンク
20の具体的構造を図2(a)ないし(d)に基づいて
説明する。まず、切替部10Aでは、パイプ10が二股
にわかれており、この二股のそれぞれの部位に、三方切
替弁10B、10Cが設けられている。この三方切替弁
10B、10Cは、図2(b)、(c)、(d)に示す
位置に切り替え可能となっている。具体的に、図2
(b)に示す位置のときは、入口、出口チューブ20
a、20bが、パイプ10の一端10a側と連通し、図
2(c)に示す位置のときは、入口、出口チューブ20
a、20bが、パイプ10の他端10b側と連通し、図
2(d)に示す位置のときは、入口、出口チューブ20
a、20bとパイプ10とは非連通状態となる。
【0025】そして、冷媒タンク20は、略円筒状の密
閉容器に、入口チューブ20aおよび出口チューブ20
bを気液密に貫通させてなる。そして、入口チューブ2
0aの先端は、内部の液体冷媒の上面よりも常に上方に
配置されるようになっており、出口チューブ20bの先
端は、内部の液体冷媒の上面よりも常に下方に配置され
るようになっている。これにより、入口チューブ20a
から液体冷媒とともに気体冷媒が入ってきたとき、気体
冷媒がタンク20内の液体冷媒内に混入することはな
く、出口チューブ20bからは確実に液体冷媒のみを流
出できる。よって、この冷媒タンク20において、確実
に気液分離を行なうことができる。
【0026】以下に、上記構成の吸着式冷凍装置100
の作動を説明する。まず、第1吸着コア11〜1nが吸
着工程、第2吸着コア21〜2nが脱着工程を実行する
第1過程について説明する。なお、この冷凍装置100
には、1段の吸着コア11〜1n、または、21〜2n
で吸着可能な冷媒量の2倍程度の冷媒が封入されている
ものとする。
【0027】まず、第1過程では、上記弁73、74、
75は図1中実線位置に、上記弁10Bは図3(c)に
示す位置に、上記弁10Cは図3(b)に示す位置に設
定される。この結果、エンジンからの90℃程度の流体
が、1段目の第2吸着コア21からn段目の第2吸着コ
ア2nの順に流れるとともに、室外熱交換器70からの
30℃程度の流体が、n段目の第2凝縮蒸発器4nから
1段目の第2凝縮蒸発器41の順に流れる。これによ
り、第2吸着コア21〜2nが加熱されて冷媒を脱着す
るとともに、第2凝縮蒸発器41〜4nが冷媒を凝縮す
る。この凝縮した冷媒は、パイプ10の冷媒出入口91
〜9nから、弁10B、入口チューブ20aを経て、冷
媒タンク20へ送られる。
【0028】このとき、冷媒タンク20が常温(約25
℃)であるのに対して、第2凝縮蒸発器41〜4n(第
2密閉容器61〜6n内)は温度が40℃程度に高くな
って圧力が上がるため、この圧力差により、第2凝縮蒸
発器41〜4nの液体冷媒は自動的に冷媒タンク20側
へ移動する。また、第2吸着コア21〜2nを流れる流
体は、冷媒の脱着による脱着熱が奪われて80℃程度に
冷却され、この冷却された流体をエンジンにて再び90
℃程度に加熱するようになっている。なお、エンジンか
らの流体は、第2吸着コア21〜2nを加熱する加熱流
体としてはたらく。また、第2凝縮蒸発器41〜4nを
流れる流体は、冷媒の凝縮による凝縮熱を奪って40℃
程度に加熱され、この加熱された流体を室外熱交換器7
0にて再び30℃程度に冷却するするようになってい
る。
【0029】また、室外熱交換器70からの流体が、n
段目の第1凝縮蒸発器3nから1段目の第1凝縮蒸発器
31の順に流れ、さらに、室内熱交換器71を経て、1
段目の第1吸着コア11からn段目の第1吸着コア1n
の順に流れる。これにより、第1吸着コア11〜1nが
冷却されて冷媒を吸着するとともに、第1凝縮蒸発器3
1〜3nが冷媒を蒸発させる。
【0030】また、第1凝縮蒸発器31〜3nを流れる
流体は、冷媒の蒸発による蒸発熱を奪われて10℃程度
に冷却され、この冷却された流体を室内熱交換器71に
流すことにより、室内を冷却するようにしている。室内
熱交換器71で熱交換された流体は25℃程度に加熱さ
れるが、第1吸着コア11〜1nを冷却する冷却流体と
してはたらく。
【0031】このとき、冷媒タンク20は常温(約25
℃)であるのに対して、第1密閉容器51〜5nは温度
が常温よりも低く、圧力が低くなっているため、この圧
力差により、冷媒タンク20内の液体冷媒は自動的に第
1密閉容器51〜5n側へ移動する。ところで、第1吸
着コア11〜1nを流れる流体は、冷媒の吸着による吸
着熱を奪って加熱されるため、その上流側(1段目の第
1吸着コア11)から下流側(n段目の第1吸着コア1
n)にかけて、徐々に吸着能力が低下するため、1段目
の第1密閉容器51からn段目の密閉容器5nにかけ
て、徐々に圧力が大きくなる。例えば、1段目の密閉容
器51が10Torr、2段目の密閉容器52が12T
orr、…、10段目の密閉容器510が30Torr
となる。
【0032】これに対して、キャピラリ管10の開口部
81〜8nの開口面積が、1個目の開口部81からn個
目の開口部8nにかけて大きくなるように構成されてい
る。つまり、1個目の開口部81からn個目の開口部8
nにかけて、液体冷媒の流出圧損が小さくなる。この結
果、より圧力の高い1段目の第1密閉容器51では、開
口部81の外部から内部に向かって高い圧力がかかり、
液体冷媒が吐出しにくいのに対して、この開口部81に
おける液体冷媒の流出圧損が低いために、液体冷媒が吐
出しやすくなる。そして、2段目以降の第1密閉容器5
2〜5nでは、開口部82〜8nの外部から内部に向か
う圧力が徐々に低くなるのに対して、開口部82〜8n
における液体冷媒の流出圧損が高くなる。この結果、各
開口部81〜8nから吐出する液体冷媒の流量を均一化
することができる。
【0033】よって、蒸発工程を実行する凝縮蒸発器3
1〜3nの全てにわたって、ほぼ一定量の冷媒を供給可
能となり、この凝縮蒸発器31〜3nにおける冷媒の蒸
発を良好に行なうことができ、冷房能力を向上できる。
なお、吸着側の吸着コア11〜1n、21〜2nを流れ
る冷却流体の速度よりも、脱着側の吸着コア11〜1
n、21〜2nを流れる加熱流体の速度の方が速く設定
されている。これにより、第1過程から第2過程に切り
替えるときに、第2吸着コア11〜1n、21〜2n
は、依然吸着可能な状態とし、第1過程と第2過程とを
切り替える前に、脱着側の吸着コア11〜1n、21〜
2nは、それ以上脱着できない状態(脱着完了状態)と
なるようにしてある。
【0034】また、吸着コア11〜1n、21〜2nが
脱着完了状態となってから、第1過程と第2過程とを切
り替えるまでの間に、第1密閉容器51〜5n内の冷媒
を全て凝縮し、さらに、この凝縮された冷媒を全て開口
部81〜8nを経て冷媒タンク20へ収容可能となるよ
うにしてある。そして、冷媒が全て凝縮した状態では、
密閉容器51〜5n、61〜6n内の圧力は全て等しく
なる(例えば55torr程度)。このとき、キャピラ
リ管10の開口部81〜8nの開口面積が上述のように
設定してあるため、開口部81〜8nから吸い込まれる
冷媒量は、1個目の開口部81からn個目の開口部8n
にかけて多くなるが、最終的に、全ての冷媒がタンク2
0へ収容されるようになっているので、問題はない。
【0035】そして、上記第1過程から第2過程(第1
吸着コア11〜1nが脱着工程、第2吸着コア21〜2
nが吸着工程を実行する過程)に切り替えるときは、上
記弁73、74、75を図1中点線位置に、上記弁10
Bを図3(b)に示す位置に、上記弁10Cは図3
(c)に示す位置に設定する。これにより、第1凝縮蒸
発器31〜3nが凝縮工程を実行し、第2凝縮蒸発器4
1〜4nが蒸発工程を実行するようになる。なお、詳し
い作動説明は省略する。
【0036】(第2の実施形態)図3に示す本実施形態
の吸着式冷凍装置100は、1つの凝縮器3、2段の蒸
発器41、42および2段の第1吸着コア11、12、
第2吸着コア21、22を備えている。そして、1段目
の蒸発器41と、1段目の第1吸着コア11および1段
目の第2吸着コア21とは、連通部5A、5Bにて連通
しており、2段目の蒸発器42と、2段目の第1吸着コ
ア12および1段目の第2吸着コア22とは、連通部5
C、5Dにて連通している。この連通部5A、5B、5
C、5Dには、これら連通部5A、5B、5C、5Dを
開閉する(つまり、蒸発器41、42と、第1吸着コア
11、12および第2吸着コア21、22との連通状態
を切り替える)開閉弁5a、5b、5c、5dが設けら
れている。
【0037】また、第1、第2吸着コア11、12、2
1、22と、凝縮器3とは、連通部5E、5F、5G、
5Hにて連通しており、この連通部5E、5F、5G、
5Hには、これら連通部5E、5F、5G、5Hを開閉
する(つまり、第1、第2吸着コア11、12、21、
22と、凝縮器3との連通状態を切り替える)開閉弁5
e、5f、5g、5hが設けられている。
【0038】また、凝縮器32と、蒸発器41、42と
は、冷媒液通路たる絞り兼用のキャピラリ管10にて連
通されている。このキャピラリ管10のうち、蒸発器4
1、42のそれぞれに対応する部位には、略筒状に突出
する突出管81、82が設けられており、この突出管8
1、82が、蒸発器41、42内部に連通している。な
お、突出管81と突出管82とは、断面積は同じである
が、突出管81の方が、突出管82よりも高さが大きく
構成されている。
【0039】そして、室外熱交換器70、2段目の蒸発
器42、電動ポンプ77、四方切替弁76、1段目の第
1、第2吸着コア11、21、2段目の第1、第2吸着
コア12、22、四方切替弁75、室外熱交換器70
が、この順に直列に接続されている。また、1段目の蒸
発器41、室内熱交換器71、電動ポンプ78、1段目
の蒸発器41が、この順に直列に接続されている。ま
た、エンジン、四方切替弁76、1段目の第1、第2吸
着コア11、21、2段目の第1、第2吸着コア12、
22、四方切替弁75、エンジンが、この順に直列に接
続されている。
【0040】以下に、上記構成による作動を説明する。
まず、第1吸着コア11、12が脱着工程、第2吸着コ
ア21、22が吸着工程を実行する場合について説明す
る。まず、四方切替弁76、77を、図3中実線位置と
し、開閉弁5a、5c、5f、5hにて、連通部5A、
5C、5F、5Hを閉じ(この状態を図3中黒塗りで示
す)、開閉弁5b、5d、5e、5gにて、連通部5
B、5D、5E、5Gを開く(この状態を図3中白抜き
で示す)。
【0041】これにより、エンジンから流出した加熱流
体が1段目の第1吸着コア11から2段目の第1吸着コ
ア12へと流れてエンジンに戻されるとともに、室外熱
交換器70、1段目の蒸発器42を経て冷却された熱交
換流体が、1段目の第2吸着コア41から2段目の第2
吸着コア42へと流れて、室外熱交換器70に戻る。こ
の結果、1段目の第2吸着コア21と2段目の第2吸着
コア22の吸着剤Sが冷却されて吸着作用を呈するた
め、1段目の蒸発器41および2段目の蒸発器42に貯
められている液体冷媒が気化し、気化した冷媒蒸気は、
それぞれ第2吸着コア21、22に吸着される。このと
きの1段目の蒸発器41の冷媒の気化潜熱により、この
蒸発器41そ流れる熱交換流体が冷却され、これにより
室内熱交換器71が冷却作用を呈して車室内空気を冷却
する。
【0042】一方、1段目の第1吸着コア11および2
段目の第1吸着コア12では冷媒を脱着し、この脱着に
より生じた冷媒蒸気が、凝縮器32において冷やされて
凝縮する。この凝縮した液体冷媒は、キャピラリ管10
を経て、突出管81、82から、蒸発器41、42に供
給され、ここで気化して第2吸着コア21、22の吸着
剤Sにそれぞれ吸着される。
【0043】そして、第2吸着コア21、22におい
て、冷媒の吸着による吸着熱を奪った熱交換流体は、ま
ず、室外熱交換器70で大気中への放熱により冷やされ
た後、2段目の蒸発器において、冷媒の蒸発による蒸発
潜熱を奪われてさらに冷やされ、その後、第1吸着コア
11、12を順次流れるというように循環する。このよ
うな状態が所定時間続くと、第1吸着コア11、12に
おける吸着剤Sの脱着が終了し、第2吸着コア21、2
2における吸着剤Sの吸着能力が低下する。このとき、
第1吸着コア11、12が吸着工程、第2吸着コア2
1、22が脱着工程を実行するように運転を切り替え
る。具体的には、両四方弁75、76を図3中点線位置
とし、開閉弁5a、5c、5f、5hにて、連通部5
A、5C、5F、5Hを開き、開閉弁5b、5d、5
e、5gにて、連通部5B、5D、5E、5Gを閉じ
る。このときの具体的作動は説明を省略する。
【0044】ここで、本実施形態では、第2吸着コア1
1、12を流れる流体は、冷媒の吸着による吸着熱を奪
って加熱されるため、その上流側(1段目の第1吸着コ
ア11)から下流側(2段目の第1吸着コア12)にか
けて、徐々に吸着能力が低下するため、1段目の吸着コ
ア11の方が、2段目の吸着コア12よりも、圧力が低
い。
【0045】これに対して、キャピラリ管10の突出管
81と突出管82とは、断面積は同じであるが、突出管
81の方が、突出管82よりも高さが小さく構成されて
いる。つまり、突出管81の方が、突出管82よりも、
冷媒の流出圧損が大きくなる。この結果、圧力の低い1
段目の吸着コア11では、突出管81の外部から内部に
向かって小さな力がかかり、液体冷媒が吐出しやすいの
に対して、この突出管81における液体冷媒の流出圧損
が大きいために、冷媒が吐出しにくくなる。そして、2
段目の吸着コア12では、突出管82の外部から内部に
向かって大きな力がかかり、液体冷媒が吐出しにくいの
に対して、この突出管82における液体冷媒の流出圧損
が小さいために、冷媒が吐出しやすくなる。このように
して、各突出管81、82から吐出する冷媒の量を均一
化することができる。
【0046】よって、蒸発工程を実行する凝縮蒸発器3
1〜3nの全てにわたって、ほぼ一定量の冷媒を供給可
能となり、この凝縮蒸発器31〜3nにおける冷媒の蒸
発を良好に行なうことができ、冷房能力を向上できる。
また、室外熱交換器70で冷やされた冷却流体を、さら
に2段目の蒸発器42で冷却して、第1吸着コア11、
12、または、第2吸着コア21、22に供給するよう
にしたので、吸着コア11、12、21、22を大型化
することなく、吸着式冷凍装置100全体としての冷却
能力を高めることができる。
【0047】(他の実施形態)上記第1の実施形態にお
いて、第1工程と第2工程とを切り替えてから次の切り
替えを行なうまで、液体冷媒を凝縮蒸発器31〜3n、
41〜4nへ供給したとき、この凝縮蒸発器31〜3
n、41〜4nの流体通路Mが液体冷媒に完全に浸漬し
てしまい、流体通路Mにおける熱交換を良好に行なえな
い恐れがある。
【0048】これに対して、上記次の切り替えを行なう
前において、開閉弁10Cを図2(d)に示す位置とし
て、冷媒タンク20から、蒸発工程を実行する凝縮蒸発
器31〜3n、41〜4nへの液体冷媒の供給を停止す
るようにしてもよい。これにより、凝縮蒸発器31〜3
n、41〜4nに所定量の液体冷媒を供給でき、流体通
路Mにおける熱交換を良好に行うことができる。
【0049】また、第1の実施形態において、キャピラ
リ管10は、第1、第2凝縮蒸発器31〜3n、41〜
4n内の冷媒を冷媒タンク20へ吐出させるだけとし、
このキャピラリチューブ10とは別に、凝縮蒸発器31
〜3n、41〜4nのそれぞれに対応する部位に、上向
きに突出する突出部(第2の実施形態のような)を有す
るキャピラリ管を設け、このキャピラリ管により、冷媒
タンク20内の冷媒を凝縮蒸発器31〜3n、41〜4
n内へ吐出させるようにしてもよい。
【0050】また、第2の実施形態では、突出管81、
82の高さを変えて、冷媒の流出圧損を変えていたが、
第1の実施形態と同様に、キャピラリ管10に開口部を
設け、この開口部の面積を変えることで、冷媒の流出圧
損を変えるようにしてもよい。また、上記第1、第2の
実施形態のキャピラリ管10において、開口部81〜8
n、91〜9nの開口面積を変えたり、突出管81、8
2の突出高さを変えたりする、といった手段以外の手段
により、キャピラリ管10の冷媒出入口または冷媒出口
における冷媒の流出圧損を、請求項のように設定しても
よい。
【0051】例えば、上記第1の実施形態のキャピラリ
管10において、開口部81〜8n、91〜9nの開口
面積を変えず、蒸発工程を行なう凝縮蒸発器31〜3
n、41〜4n内の圧力に比例して、キャピラリ管10
の内径を大きくしてもよい。また、開口部81〜8n、
91〜9nの開口面積を変えず、凝縮蒸発器31〜3
n、41〜4n内の圧力に比例して、キャピラリ管10
の内表面の粗さを大きくしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる吸着式冷凍装
置の全体構成図である。
【図2】(a)は、第1の実施形態に係わる吸着式冷凍
装置の要部拡大図、(b)〜(d)は三方切替弁の拡大
図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係わる吸着式冷凍装
置の全体構成図である。
【図4】従来技術に係わる吸着式冷凍装置の全体構成図
である。
【符号の説明】
11〜1n…第1吸着コア、21〜2n…第2吸着コ
ア、31〜3n…第1凝縮蒸発器、41〜4n…第2凝
縮蒸発器、10…キャピラリ管(連通手段)、81〜8
n…第1開口部(第1冷媒出入口)、91〜9n…第2
開口部(第2冷媒出入口)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒の凝縮、蒸発を交互に行なう複数段
    の第1凝縮蒸発器(31〜3n)と、 前記第1凝縮蒸発器(31〜3n)が冷媒の凝縮を行な
    うときに冷媒の蒸発を行い、前記第1凝縮蒸発器(31
    〜3n)が冷媒の蒸発を行なうときに冷媒の凝縮を行う
    第2凝縮蒸発器(41〜4n)と、 前記第1凝縮蒸発器(31〜3n)のそれぞれに対応し
    て連通するように設けられ、冷却、加熱されることによ
    り、冷媒の吸着、脱着を交互に行なう複数段の第1吸着
    コア(11〜1n)と、 前記第2凝縮蒸発器(41〜4n)のそれぞれに対応し
    て連通するように設けられ、前記第1吸着コア(11〜
    1n)が冷媒の吸着を行なうときに加熱されて冷媒の脱
    着を行い、前記第1吸着コア(11〜1n)が冷媒の脱
    着を行なうときに冷却されて冷媒の吸着を行う第2吸着
    コア(21〜2n)とを備え、 前記第1吸着コア(11〜1n)および前記第2吸着コ
    ア(21〜2n)には、これら吸着コア(11〜1
    n)、(21〜2n)を冷却する冷却流体と、加熱する
    加熱流体とが、交互に供給されるようになっており、 所定の圧力損失を発生させるとともに、前記第1凝縮蒸
    発器(31〜3n)と前記第2凝縮蒸発器(41〜4
    n)とを連通する連通手段(10)が設けられており、 前記連通手段(10)には、前記第1凝縮蒸発器(31
    〜3n)および前記第2凝縮蒸発器(41〜4n)のそ
    れぞれ対応するように、冷媒が出入り可能な複数個の第
    1冷媒出入口(81〜8n)、第2冷媒出入口(91〜
    9n)が設けられており、 前記連通手段(10)の前記冷媒出入口(81〜8
    n)、(91〜9n)における冷媒の流出圧損は、冷媒
    の蒸発を行なう前記凝縮蒸発器(31〜3n)、凝縮蒸
    発器(41〜4n)内の圧力に反比例するように設定さ
    れていることを特徴とする吸着式冷凍装置。
  2. 【請求項2】 冷媒を凝縮する凝縮器(3)と、 冷媒を蒸発させる複数段の蒸発器(41、42)と、 前記凝縮器(3)および前記蒸発器(41、42)に連
    通し、冷却、加熱されることにより、冷媒の吸着、脱着
    を交互に行なう複数段の第1吸着コア(11、12)
    と、 前記凝縮器(3)および前記蒸発器(41、42)に連
    通し、前記第1吸着コア(11、12)が冷媒の吸着を
    行なうときに加熱されて冷媒の脱着を行い、前記第2吸
    着コア(21、22)が冷媒の脱着を行なうときに冷却
    されて冷媒の吸着を行う第2吸着コア(21、22)と
    を備え、 前記第1吸着コア(11、12)および前記第2吸着コ
    ア(21、22)には、これら吸着コア(11、1
    2)、(21、22)を冷却する冷却流体と、加熱する
    加熱流体とが、交互に供給されるようになっており、 所定の圧力損失を発生させるとともに、前記凝縮器
    (3)と前記蒸発器(41、42)とを連通する連通手
    段(10)が設けられており、 前記連通手段(10)には、前記複数段の蒸発器(4
    1、42)のそれぞれに対応するように、複数個の冷媒
    出口(81、82)が設けられており、 前記連通手段(10)の前記複数個の冷媒出口(81、
    82)における液体冷媒の流出圧損は、前記複数段の蒸
    発器(41、42)内の圧力に反比例するように設定さ
    れていることを特徴とする吸着式冷凍装置。
  3. 【請求項3】 前記複数個の冷媒出入口(81〜8
    n)、(91〜9n)、または、前記冷媒出口(81、
    82)の開口面積が、前記凝縮蒸発器(31〜3n)、
    (41〜4n)内、または、前記蒸発器(41、42)
    内の圧力に比例するように設定されていることを特徴と
    する請求項1または2に記載の吸着式冷凍装置。
  4. 【請求項4】 前記前記複数個の冷媒出入口(81〜8
    n)、(91〜9n)、または、前記冷媒出口(81、
    82)は、前記連通手段(10)よりも上方に突出する
    突出管(81、82)からなり、 この突出管(81、82)の高さが、前記凝縮蒸発器
    (31〜3n)、(41〜4n)内、または、前記蒸発
    器(41、42)内の圧力に反比例するように設定され
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の吸着
    式冷凍装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103808060A (zh) * 2014-02-17 2014-05-21 双良节能系统股份有限公司 带闪蒸器两级吸收第二类溴化锂吸收式热泵机组

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