JPH10138917A - 無人搬送車のセンサ首振り機構 - Google Patents
無人搬送車のセンサ首振り機構Info
- Publication number
- JPH10138917A JPH10138917A JP8301493A JP30149396A JPH10138917A JP H10138917 A JPH10138917 A JP H10138917A JP 8301493 A JP8301493 A JP 8301493A JP 30149396 A JP30149396 A JP 30149396A JP H10138917 A JPH10138917 A JP H10138917A
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- Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 1個の障害物感知センサにより広いエリアの
障害物を検出する。 【解決手段】 第1リンク23の先端部には、障害物感
知センサ6を搭載している。ピンにより回動自在に支持
された第1リンク23及び第2リンク25は、相互に連
結されており、第2リンク5は挿脱ピン機構30を介し
てステアリング回転部材28に連結されている。ステア
リング回転部材28は、ステアリング輪2を操舵する際
に回転する。このステアリング回転部材28が回転する
と、リンク25,23が回動して、障害物感知センサ6
が首振りして、広いエリアに亘って障害物を検出する。
障害物を検出する。 【解決手段】 第1リンク23の先端部には、障害物感
知センサ6を搭載している。ピンにより回動自在に支持
された第1リンク23及び第2リンク25は、相互に連
結されており、第2リンク5は挿脱ピン機構30を介し
てステアリング回転部材28に連結されている。ステア
リング回転部材28は、ステアリング輪2を操舵する際
に回転する。このステアリング回転部材28が回転する
と、リンク25,23が回動して、障害物感知センサ6
が首振りして、広いエリアに亘って障害物を検出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無人搬送車のセンサ
首振り機構に関し、1つの障害物感知センサにより広い
エリアでの障害物検出ができ、しかも、新たなアクチュ
エータを不要にしたものである。
首振り機構に関し、1つの障害物感知センサにより広い
エリアでの障害物検出ができ、しかも、新たなアクチュ
エータを不要にしたものである。
【0002】
【従来の技術】無人搬送車は、各種の工場・倉庫・オフ
ィス等で無人で誘導されて走行し、部品・製品・小物等
を搬送するものである。このような無人搬送車は、走行
路に敷設した誘導ライン(電線や光反射テープ)を誘導
センサ(磁気センサや光センサ)で検出し、誘導ライン
に沿い走行する。
ィス等で無人で誘導されて走行し、部品・製品・小物等
を搬送するものである。このような無人搬送車は、走行
路に敷設した誘導ライン(電線や光反射テープ)を誘導
センサ(磁気センサや光センサ)で検出し、誘導ライン
に沿い走行する。
【0003】ここで無人搬送車の一例を、図5を参照し
て説明する。図5に示す無人搬送車1は、回転駆動とス
テアリングを行う1つの前輪(ステアリング輪)2と、
従動輪として機能する2つの後輪3を有する三輪車タイ
プのものである。車体本体4の底部前側には誘導センサ
5が設置されている。誘導走行するときには、誘導セン
サ5により、誘導線10を検出し、誘導センサ5の中央
部つまり車体本体4の中央部が、誘導線10の真上に位
置するようにステアリング制御をしつつ走行する。
て説明する。図5に示す無人搬送車1は、回転駆動とス
テアリングを行う1つの前輪(ステアリング輪)2と、
従動輪として機能する2つの後輪3を有する三輪車タイ
プのものである。車体本体4の底部前側には誘導センサ
5が設置されている。誘導走行するときには、誘導セン
サ5により、誘導線10を検出し、誘導センサ5の中央
部つまり車体本体4の中央部が、誘導線10の真上に位
置するようにステアリング制御をしつつ走行する。
【0004】また無人搬送車1には、障害物感知センサ
6が備えられている。この障害物感知センサ6は、超音
波センサや光センサで構成されており、無人搬送車1の
進行方向前方に障害物(人や物)があるか否かを検出す
るものである。この障害物感知センサ6により、障害物
を検出した場合には、警報を鳴らすとともに減速をする
よう制御している。さらに、所定エリア(例えば1m以
内のエリア)内で障害物の退去がされない場合には、自
動停止するよう制御している。なお、減速制御及び自動
停止制御は、無人搬送車1に搭載した、図示しない制御
装置により行われている。
6が備えられている。この障害物感知センサ6は、超音
波センサや光センサで構成されており、無人搬送車1の
進行方向前方に障害物(人や物)があるか否かを検出す
るものである。この障害物感知センサ6により、障害物
を検出した場合には、警報を鳴らすとともに減速をする
よう制御している。さらに、所定エリア(例えば1m以
内のエリア)内で障害物の退去がされない場合には、自
動停止するよう制御している。なお、減速制御及び自動
停止制御は、無人搬送車1に搭載した、図示しない制御
装置により行われている。
【0005】障害物感知センサ6の検出距離・検出幅に
ついては、センサの種類や性能によっても異なるが、比
較的安価なセンサでは、検出距離が長くなるほど検出幅
が狭くなるのが一般的である。
ついては、センサの種類や性能によっても異なるが、比
較的安価なセンサでは、検出距離が長くなるほど検出幅
が狭くなるのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】無人搬送車1の障害物
感知センサ6が障害物を検出して安全に停止するために
は、少なくとも車体幅よりやや広い検出幅が必要となる
が、高速で走行する場合、停止までの距離の関係でセン
サの検出距離を長くするため検出幅が狭くなり、1個の
センサでは前述の車体幅よりやや広い幅を検出すること
ができなくなる。そのため、高速タイプの無人搬送車1
では、図6に示すように、複数個(図6では3個)の障
害物感知センサ6を搭載せざるを得なかった。
感知センサ6が障害物を検出して安全に停止するために
は、少なくとも車体幅よりやや広い検出幅が必要となる
が、高速で走行する場合、停止までの距離の関係でセン
サの検出距離を長くするため検出幅が狭くなり、1個の
センサでは前述の車体幅よりやや広い幅を検出すること
ができなくなる。そのため、高速タイプの無人搬送車1
では、図6に示すように、複数個(図6では3個)の障
害物感知センサ6を搭載せざるを得なかった。
【0007】障害物感知センサ6の価格は、1個当たり
数万円〜十数万円のものが多く、障害物感知センサ6を
複数個搭載すると、無人搬送車1全体の製品コストが上
昇するという問題があった。
数万円〜十数万円のものが多く、障害物感知センサ6を
複数個搭載すると、無人搬送車1全体の製品コストが上
昇するという問題があった。
【0008】本発明は、上記従来技術に鑑み、1つの障
害物感知センサにより広いエリアでの障害物の検出がで
き、しかも、首振りのために新たなアクチュエータ(モ
ータ等)を導入する必要のない無人搬送車のセンサ首振
り機構を提供することを目的とする。
害物感知センサにより広いエリアでの障害物の検出がで
き、しかも、首振りのために新たなアクチュエータ(モ
ータ等)を導入する必要のない無人搬送車のセンサ首振
り機構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、ステアリング輪を操舵することにより誘導
線に沿い走行していく無人搬送車に備えるセンサ首振り
機構であって、第1固定ピンにより回転自在に支持され
て水平面内で回動可能になっており、先端部には、無人
搬送車の進行方向前方の障害物を検出する障害物感知セ
ンサが備えられ、後端部には係合ピンが固定設置されて
いる第1リンクと、第2固定ピンにより回転自在に支持
されて水平面内で回動可能になっており、先端部には前
記係合ピンと係合する係合長孔が形成され、後端部には
ロック・アンロック長孔が形成されている第2リンク
と、前記ステアリング輪を操舵する際に回転するステア
リング回転部材と、第2リンクとステアリング回転部材
とを連結する機構であり、第2リンクとステアリング回
転部材との間に作用する力が設定値以下である時には挿
脱ピンを前記ロック・アンロック長孔に挿入して連結状
態を保持し、第2リンクとステアリング回転部材との間
に作用する力が設定値を越える時には挿脱ピンを前記ロ
ック・アンロック長孔から外して連結状態を解除する挿
脱ピン機構と、第2リンクを間に挟んだ状態で配置され
ており、第2リンクが当接することにより、第2リンク
の回動範囲を制限する一対のストッパと、第2リンクを
間に挟んだ状態で配置されており、第2リンクをその回
動中立位置に向けて復帰させるようバネ力を付与する復
帰バネと、でなることを特徴とする。
明の構成は、ステアリング輪を操舵することにより誘導
線に沿い走行していく無人搬送車に備えるセンサ首振り
機構であって、第1固定ピンにより回転自在に支持され
て水平面内で回動可能になっており、先端部には、無人
搬送車の進行方向前方の障害物を検出する障害物感知セ
ンサが備えられ、後端部には係合ピンが固定設置されて
いる第1リンクと、第2固定ピンにより回転自在に支持
されて水平面内で回動可能になっており、先端部には前
記係合ピンと係合する係合長孔が形成され、後端部には
ロック・アンロック長孔が形成されている第2リンク
と、前記ステアリング輪を操舵する際に回転するステア
リング回転部材と、第2リンクとステアリング回転部材
とを連結する機構であり、第2リンクとステアリング回
転部材との間に作用する力が設定値以下である時には挿
脱ピンを前記ロック・アンロック長孔に挿入して連結状
態を保持し、第2リンクとステアリング回転部材との間
に作用する力が設定値を越える時には挿脱ピンを前記ロ
ック・アンロック長孔から外して連結状態を解除する挿
脱ピン機構と、第2リンクを間に挟んだ状態で配置され
ており、第2リンクが当接することにより、第2リンク
の回動範囲を制限する一対のストッパと、第2リンクを
間に挟んだ状態で配置されており、第2リンクをその回
動中立位置に向けて復帰させるようバネ力を付与する復
帰バネと、でなることを特徴とする。
【0010】また本発明の構成は、前記ロック・アンロ
ック機構は、挿脱ピンと、この挿脱ピンを前記ロック・
アンロック長孔に向けて付勢するバネ機構とで構成され
ており、前記ロック・アンロック長孔のうち挿脱ピンが
挿入されてくる側の面は孔縁部が面取りされて滑らかに
なっており、第2リンクの下面の両側縁も面取りされて
滑らかになっていることを特徴とする。
ック機構は、挿脱ピンと、この挿脱ピンを前記ロック・
アンロック長孔に向けて付勢するバネ機構とで構成され
ており、前記ロック・アンロック長孔のうち挿脱ピンが
挿入されてくる側の面は孔縁部が面取りされて滑らかに
なっており、第2リンクの下面の両側縁も面取りされて
滑らかになっていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。なお、従来技術と同一機能を
はたす部分には同一符号を付し重複する説明は省略す
る。
に基づき詳細に説明する。なお、従来技術と同一機能を
はたす部分には同一符号を付し重複する説明は省略す
る。
【0012】本発明の実施の形態に係る無人搬送車のセ
ンサ首振り機構を、全体構成図である図1、平面図であ
る図2、正面図である図3、図2のIV−IV矢視断面図で
ある図4を参照しつつ説明する。
ンサ首振り機構を、全体構成図である図1、平面図であ
る図2、正面図である図3、図2のIV−IV矢視断面図で
ある図4を参照しつつ説明する。
【0013】これらの図に示すように、無人搬送車1の
車体本体4の固定部4a(図3参照、なお図1では図示
省略)には、第1固定ピン21及び第2固定ピン22が
固定設置されている。第1リンク23は、第1固定ピン
21により回転自在に支持されて水平面内で回動可能に
なっている。この第1リンク23には、その先端部に障
害物感知センサ6が備えられており、その後端部には係
合ピン24が固定設置されている。
車体本体4の固定部4a(図3参照、なお図1では図示
省略)には、第1固定ピン21及び第2固定ピン22が
固定設置されている。第1リンク23は、第1固定ピン
21により回転自在に支持されて水平面内で回動可能に
なっている。この第1リンク23には、その先端部に障
害物感知センサ6が備えられており、その後端部には係
合ピン24が固定設置されている。
【0014】第2リンク25は、第2固定ピン22によ
り回転自在に支持されて水平面内で回動可能になってい
る。この第2リンク25には、その先端部に係合長孔2
6が形成され、その後端部にロック・アンロック長孔2
7が形成されている。係合長孔26には、係合ピン24
が係合(嵌合)している。
り回転自在に支持されて水平面内で回動可能になってい
る。この第2リンク25には、その先端部に係合長孔2
6が形成され、その後端部にロック・アンロック長孔2
7が形成されている。係合長孔26には、係合ピン24
が係合(嵌合)している。
【0015】ステアリング回転部材28は、前輪(ステ
アリング輪)2を操舵(ステアリング動作)するステア
リング機構のうちの一部材であり、前輪2を操舵する際
に回転する部材である。
アリング輪)2を操舵(ステアリング動作)するステア
リング機構のうちの一部材であり、前輪2を操舵する際
に回転する部材である。
【0016】ステアリング回転部材28には、挿脱ピン
機構30が備えられている。この挿脱ピン機構30は、
第2リンク25のロック・アンロック長孔27に挿入・
脱出する挿脱ピン31と、この挿脱ピン31をロック・
アンロック長孔27に向けて付勢するバネ機構32とで
構成されている。しかも、ロック・アンロック長孔27
のうち、挿脱ピン31が挿入されてくる側の面は、図4
に示すように、孔縁部が面取りされて滑らかになってい
る。また、第2リンク25の下面の両側縁も面取りされ
て滑らかになっている。
機構30が備えられている。この挿脱ピン機構30は、
第2リンク25のロック・アンロック長孔27に挿入・
脱出する挿脱ピン31と、この挿脱ピン31をロック・
アンロック長孔27に向けて付勢するバネ機構32とで
構成されている。しかも、ロック・アンロック長孔27
のうち、挿脱ピン31が挿入されてくる側の面は、図4
に示すように、孔縁部が面取りされて滑らかになってい
る。また、第2リンク25の下面の両側縁も面取りされ
て滑らかになっている。
【0017】詳細動作は後述するが、この挿脱ピン機構
30は、ロック・アンロック長孔27と共働して、第2
リンク25とステアリング回転部材28とのロック状態
(作用力が一定値以下の場合)とアンロック状態(作用
力が一定値を越える場合)を形成する。
30は、ロック・アンロック長孔27と共働して、第2
リンク25とステアリング回転部材28とのロック状態
(作用力が一定値以下の場合)とアンロック状態(作用
力が一定値を越える場合)を形成する。
【0018】一対のストッパ35a,35bは、第2リ
ンク25を間に挟んだ状態で配置されている。このた
め、第2リンク25は、ストッパ35a,35bに当接
することにより、回動範囲(角度)が制限される。つま
り、ストッパ35aとストッパ35bとの間で、第2リ
ンク25は回動することができる。
ンク25を間に挟んだ状態で配置されている。このた
め、第2リンク25は、ストッパ35a,35bに当接
することにより、回動範囲(角度)が制限される。つま
り、ストッパ35aとストッパ35bとの間で、第2リ
ンク25は回動することができる。
【0019】復帰バネ36a,36bは、第2リンク2
5を間に挟んだ状態で配置されている。復帰バネ36
a,36bは、第2リンク25を、その回動中立位置に
復帰させるように、第2リンク25に対してバネ力を付
与している。
5を間に挟んだ状態で配置されている。復帰バネ36
a,36bは、第2リンク25を、その回動中立位置に
復帰させるように、第2リンク25に対してバネ力を付
与している。
【0020】かかる構成となっているセンサ首振り機構
によれば、前輪(ステアリング輪)2の操舵(ステアリ
ング)のためにステアリング機構が作動してステアリン
グ回転部材28が回転すると、この回転力が、挿脱ピン
機構30を介して第2リンク25に伝わり、第2リンク
25が回動する。この第2リンク25の回動は、係合長
孔26及び係合ピン24を介して第1リンク23に伝わ
り、第1リンク23が回動する。このため、障害物感知
センサ6は水平面内で回動し(首振りし)、広い範囲に
亘り障害物の検出ができる。
によれば、前輪(ステアリング輪)2の操舵(ステアリ
ング)のためにステアリング機構が作動してステアリン
グ回転部材28が回転すると、この回転力が、挿脱ピン
機構30を介して第2リンク25に伝わり、第2リンク
25が回動する。この第2リンク25の回動は、係合長
孔26及び係合ピン24を介して第1リンク23に伝わ
り、第1リンク23が回動する。このため、障害物感知
センサ6は水平面内で回動し(首振りし)、広い範囲に
亘り障害物の検出ができる。
【0021】この場合、図2に示すように、挿脱ピン3
1と第2固定ピン22との間隔をL1、第2固定ピン2
2と係合ピン24との距離をL2とすると、障害物感知
センサ6の首振り角(回動角)は、距離L1,L2の比
を調節(最適設計)することにより最適に調節すること
ができる。そして、ステアリング回転部材28の回転角
(前輪2のステアリング角)がθである場合には、障害
物感知センサ6の首振り角(回動角)はθ×(L2/L
1)となる。
1と第2固定ピン22との間隔をL1、第2固定ピン2
2と係合ピン24との距離をL2とすると、障害物感知
センサ6の首振り角(回動角)は、距離L1,L2の比
を調節(最適設計)することにより最適に調節すること
ができる。そして、ステアリング回転部材28の回転角
(前輪2のステアリング角)がθである場合には、障害
物感知センサ6の首振り角(回動角)はθ×(L2/L
1)となる。
【0022】次に、無人搬送車1が直進走行している
時、無人搬送車1が緩いカーブを曲線走行している時、
無人搬送車1が急なカーブを曲線走行している時におけ
る、センサ首振り機構の動作について説明する。
時、無人搬送車1が緩いカーブを曲線走行している時、
無人搬送車1が急なカーブを曲線走行している時におけ
る、センサ首振り機構の動作について説明する。
【0023】無人搬送車1が直進走行する時、即ち、誘
導線10が直線配置されているところでは、誘導線10
が誘導センサ5の中央に位置するようにフィードバック
制御をしているため、ステアリング機構により前輪2は
細かい角度(数度)で左右に振られている。このため、
ステアリング回転部材28は細かく回動し、障害物感知
センサ6は細かく振られて首振りすることになる。
導線10が直線配置されているところでは、誘導線10
が誘導センサ5の中央に位置するようにフィードバック
制御をしているため、ステアリング機構により前輪2は
細かい角度(数度)で左右に振られている。このため、
ステアリング回転部材28は細かく回動し、障害物感知
センサ6は細かく振られて首振りすることになる。
【0024】無人搬送車1が緩いカーブを曲線走行する
ときには、ステアリング機構により前輪2が操舵され、
これに伴いステアリング回転部材28が回転して、障害
物感知センサ6が振られて首振りする。なお、この場合
には、第2リンク25はストッパ35a,35bに当接
しない範囲内で回動する。
ときには、ステアリング機構により前輪2が操舵され、
これに伴いステアリング回転部材28が回転して、障害
物感知センサ6が振られて首振りする。なお、この場合
には、第2リンク25はストッパ35a,35bに当接
しない範囲内で回動する。
【0025】無人搬送車1が急なカーブを曲線走行する
とき(このような急な曲線走行は通常動作では行われ
ず、特殊な状態で行われる)には、ステアリング回転部
材28が大きく回転(数十度回転)し、第2リンク25
が回動していき障害物感知センサ6が振れていく。ステ
アリング動作が大きくなっていくと、第2リンク25は
ストッパ35a,35bに当接してそれ以上は回動して
いくことができなくなる。このため、障害物感知センサ
6の振れ角が規制され、不要な範囲の障害物(前方以外
の障害物)を誤検出することがなくなる。
とき(このような急な曲線走行は通常動作では行われ
ず、特殊な状態で行われる)には、ステアリング回転部
材28が大きく回転(数十度回転)し、第2リンク25
が回動していき障害物感知センサ6が振れていく。ステ
アリング動作が大きくなっていくと、第2リンク25は
ストッパ35a,35bに当接してそれ以上は回動して
いくことができなくなる。このため、障害物感知センサ
6の振れ角が規制され、不要な範囲の障害物(前方以外
の障害物)を誤検出することがなくなる。
【0026】第2リンク25がストッパ35a,35b
に当接したときには、第2リンク25とステアリング回
転部材28との間に作用する力が大きくなる。このた
め、挿脱ピン機構30の挿脱ピン31は、バネ機構32
を押し込む状態で下方に押し下げられ、ロック・アンロ
ック長孔27から外れる。このため、第2リンク25と
ステアリング回転部材28との係合状態が解除される。
よって、第2リンク25がストッパ35a,35bに当
接した後も、ステアリング回転部材28の回転は継続で
き、大きなステアリング動作をすることができる。つま
り、このセンサ首振り機構があっても、大きなステアリ
ング動作を確保することができるのである。
に当接したときには、第2リンク25とステアリング回
転部材28との間に作用する力が大きくなる。このた
め、挿脱ピン機構30の挿脱ピン31は、バネ機構32
を押し込む状態で下方に押し下げられ、ロック・アンロ
ック長孔27から外れる。このため、第2リンク25と
ステアリング回転部材28との係合状態が解除される。
よって、第2リンク25がストッパ35a,35bに当
接した後も、ステアリング回転部材28の回転は継続で
き、大きなステアリング動作をすることができる。つま
り、このセンサ首振り機構があっても、大きなステアリ
ング動作を確保することができるのである。
【0027】一方、ステアリング回転部材28からの係
合状態が解除された第2リンク25は、復帰バネ36
a,36bにより、第2リンク25の回動中立位置に向
かって戻されていき、この動作によっても、障害物感知
センサ6が振れて首振りをすることができる。
合状態が解除された第2リンク25は、復帰バネ36
a,36bにより、第2リンク25の回動中立位置に向
かって戻されていき、この動作によっても、障害物感知
センサ6が振れて首振りをすることができる。
【0028】急峻なステアリングが終わり、ステアリン
グ回転部材28が中立位置に復帰したら、挿脱ピン機構
30の挿脱ピン31を、再びロック・アンロック長孔2
7に嵌入して、第2リンク25とステアリング回転部材
28との係合状態を復帰することができる。
グ回転部材28が中立位置に復帰したら、挿脱ピン機構
30の挿脱ピン31を、再びロック・アンロック長孔2
7に嵌入して、第2リンク25とステアリング回転部材
28との係合状態を復帰することができる。
【0029】このように、ステアリング機構の回転力を
利用して障害物感知センサ6を振るようにしているの
で、モータ等のアクチュエータを新たに設置する必要は
なく、安価かつ容易な構成(リンク機構)により、障害
物感知センサ6を振ることができる。
利用して障害物感知センサ6を振るようにしているの
で、モータ等のアクチュエータを新たに設置する必要は
なく、安価かつ容易な構成(リンク機構)により、障害
物感知センサ6を振ることができる。
【0030】
【発明の効果】以上実施の形態と共に具体的に説明した
ように、本発明によれば、1つの障害物感知センサを振
るように構成したので、検出エリアの狭いセンサを採用
しても、1つの障害物感知センサにより障害物を確実に
検出することができる。つまり、複数の障害物感知セン
サを用いる必要がなくコスト削減ができる。
ように、本発明によれば、1つの障害物感知センサを振
るように構成したので、検出エリアの狭いセンサを採用
しても、1つの障害物感知センサにより障害物を確実に
検出することができる。つまり、複数の障害物感知セン
サを用いる必要がなくコスト削減ができる。
【0031】ステアリング機構の回転力を利用して、リ
ンク機構により障害物感知センサを振るようにしたの
で、モータ等のアクチュエータを新たに設置する必要は
なく、構成が簡単であり、容易に構成することができ
る。
ンク機構により障害物感知センサを振るようにしたの
で、モータ等のアクチュエータを新たに設置する必要は
なく、構成が簡単であり、容易に構成することができ
る。
【0032】また、センサ首振り角度を一定範囲に制限
しているため、余分な障害物を検出することはない。さ
らに、センサ首振り角度を制限しているが、大きなステ
アリング動作をすることができる。大きなステアリング
動作をした場合には、復帰バネにより障害物感知感知セ
ンサが中央位置に復帰して ある程度の首振りを継続し
て行うことができる。
しているため、余分な障害物を検出することはない。さ
らに、センサ首振り角度を制限しているが、大きなステ
アリング動作をすることができる。大きなステアリング
動作をした場合には、復帰バネにより障害物感知感知セ
ンサが中央位置に復帰して ある程度の首振りを継続し
て行うことができる。
【図1】本発明の実施の形態に係るセンサ首振り機構を
搭載した無人搬送車を示す斜視図。
搭載した無人搬送車を示す斜視図。
【図2】本発明の実施の形態に係る無人搬送車のセンサ
首振り機構を示す平面図。
首振り機構を示す平面図。
【図3】本発明の実施の形態に係る無人搬送車のセンサ
首振り機構を示す正面図。
首振り機構を示す正面図。
【図4】図2のIV−IV矢視断面図。
【図5】従来の無人搬送車を示す斜視図。
【図6】従来の無人搬送車を示す斜視図。
1 無人搬送車 2 前輪(ステアリング輪) 3 後輪 4 車体本体 5 誘導センサ 6 障害物感知センサ 10 誘導線 21 第1固定ピン 22 第2固定ピン 23 第1リンク 24 係合ピン 25 第2リンク 26 係合長孔 27 ロック・アンロック長孔 28 ステアリング回転部材 30 挿脱ピン機構 31 挿脱ピン 32 バネ機構 35a,35b ストッパ 36a,36b 復帰バネ
Claims (2)
- 【請求項1】 ステアリング輪を操舵することにより誘
導線に沿い走行していく無人搬送車に備えるセンサ首振
り機構であって、 第1固定ピンにより回転自在に支持されて水平面内で回
動可能になっており、先端部には、無人搬送車の進行方
向前方の障害物を検出する障害物感知センサが備えら
れ、後端部には係合ピンが固定設置されている第1リン
クと、 第2固定ピンにより回転自在に支持されて水平面内で回
動可能になっており、先端部には前記係合ピンと係合す
る係合長孔が形成され、後端部にはロック・アンロック
長孔が形成されている第2リンクと、 前記ステアリング輪を操舵する際に回転するステアリン
グ回転部材と、 第2リンクとステアリング回転部材とを連結する機構で
あり、第2リンクとステアリング回転部材との間に作用
する力が設定値以下である時には挿脱ピンを前記ロック
・アンロック長孔に挿入して連結状態を保持し、第2リ
ンクとステアリング回転部材との間に作用する力が設定
値を越える時には挿脱ピンを前記ロック・アンロック長
孔から外して連結状態を解除する挿脱ピン機構と、 第2リンクを間に挟んだ状態で配置されており、第2リ
ンクが当接することにより、第2リンクの回動範囲を制
限する一対のストッパと、 第2リンクを間に挟んだ状態で配置されており、第2リ
ンクをその回動中立位置に向けて復帰させるようバネ力
を付与する復帰バネと、でなることを特徴とする無人搬
送車のセンサ首振り機構。 - 【請求項2】 前記ロック・アンロック機構は、挿脱ピ
ンと、この挿脱ピンを前記ロック・アンロック長孔に向
けて付勢するバネ機構とで構成されており、前記ロック
・アンロック長孔のうち挿脱ピンが挿入されてくる側の
面は孔縁部が面取りされて滑らかになっており、第2リ
ンクの下面の両側縁も面取りされて滑らかになっている
ことを特徴とする請求項1の無人搬送車のセンサ首振り
機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8301493A JPH10138917A (ja) | 1996-11-13 | 1996-11-13 | 無人搬送車のセンサ首振り機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8301493A JPH10138917A (ja) | 1996-11-13 | 1996-11-13 | 無人搬送車のセンサ首振り機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10138917A true JPH10138917A (ja) | 1998-05-26 |
Family
ID=17897586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8301493A Withdrawn JPH10138917A (ja) | 1996-11-13 | 1996-11-13 | 無人搬送車のセンサ首振り機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10138917A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-11-13 JP JP8301493A patent/JPH10138917A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040203 |